JP3480674B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP3480674B2
JP3480674B2 JP14632498A JP14632498A JP3480674B2 JP 3480674 B2 JP3480674 B2 JP 3480674B2 JP 14632498 A JP14632498 A JP 14632498A JP 14632498 A JP14632498 A JP 14632498A JP 3480674 B2 JP3480674 B2 JP 3480674B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
unit
image forming
tray
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14632498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11334970A (ja
Inventor
和憲 相田
繁治 前原
直幸 亀井
康弘 井上
善頼 林
俊彦 清家
宏 高平
清司 舟田
伸一郎 平岡
道明 西村
幸一 衛藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP14632498A priority Critical patent/JP3480674B2/ja
Publication of JPH11334970A publication Critical patent/JPH11334970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3480674B2 publication Critical patent/JP3480674B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H31/00Pile receivers
    • B65H31/30Arrangements for removing completed piles
    • B65H31/3054Arrangements for removing completed piles by moving the surface supporting the lowermost article of the pile, e.g. by using belts or rollers
    • B65H31/3063Arrangements for removing completed piles by moving the surface supporting the lowermost article of the pile, e.g. by using belts or rollers by special supports like carriages, containers, trays, compartments, plates or bars, e.g. moved in a closed loop

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、フ
ァクシミリ、あるいはプリンタ等、画像形成が行われた
転写シートを積載する排シートトレイを備えた画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の画像形成装置には、特開平6
−301321号に開示されているもの(第1従来例)
がある。この画像形成装置は、図100に示すように、
原稿画像を読み取るスキャナ部601と、転写紙を収納
しかつ供給する給紙部602と、スキャナ部601にて
読み取られた画像を転写紙上に形成する画像形成部60
3と、この画像形成部603から排出された画像形成済
の転写紙を受ける排紙トレイ604とを備えている。な
お、矢印は転写紙の搬送経路を表し、605は手差し給
紙部を表している。
【0003】このような画像形成装置では、排紙トレイ
604が装置本体からウイング状に突出している。この
ため、画像形成装置の設置に大きなスペースが必要とな
っていた。
【0004】そこで、特開平9−34183号に開示さ
れている画像形成装置(第2従来例)では、図101に
示すように、下方から上方に、給紙部602、画像形成
部603、前記排紙トレイ604(排紙部)およびスキ
ャナ部601を積み重ねるように設けた構成としてい
る。即ち、この構成では、排紙トレイ604が装置の内
方に設けられているので、装置本体からの排紙トレイ6
04の突出がなくなり、省スペース化が図られている。
【0005】しかしながら、このような画像形成装置で
は、排紙トレイ604から転写紙を取り出すとき、およ
び排紙トレイ604における転写紙の有無を確認すると
きなど、ユーザーが体を折り曲げて排紙トレイ604を
覗き込まなければならない。このため、上記画像形成装
置は、使用時にユーザーに対して不自然な姿勢を強いる
ものであり、操作性に問題を有するものとなっている。
【0006】即ち、上記第2従来例の画像形成装置は、
装置の幅を抑制することにより省スペース化を図ってお
り、さらなる省スペース化のためには装置の高さを低く
おさえる必要がある。このためには、図102に示すよ
うに、スキャナ部601、給紙部602および画像形成
部603の高さを低く抑えるとともに、排紙トレイ60
4が設けられた空間の高さを低く抑えなければならな
い。この場合、ユーザーが立位のままで排紙トレイ60
4を覗いたのでは画像形成済の転写紙Pの有無を確認し
難い。従って、ユーザーは、転写紙Pが見える所まで体
を例えば折り曲げて覗き込まなければならない。
【0007】一方、特開平8−48453号に開示され
ている画像形成装置(第3従来例)では、排紙トレイ6
04(用紙積載ユニット)が装置の内方に設けられ、か
つこの排紙トレイ604が画像形成部603からの転写
紙排出方向と平行な方向に引き出し可能となっている。
このような構成により、ユーザーは、不自然な姿勢を強
いられることなく、排紙トレイ604から転写紙Pを取
り出すこと、および排紙トレイ604における転写紙P
の有無を確認することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第3従
来例の構成では、装置本体からの排紙トレイ604の引
き出しが可能であるものの、さらに良好な操作性あるい
は利便性を得る上での排紙トレイ604の構成について
は十分に検討されていない。この結果、排紙トレイ60
4が移動可能な画像形成装置の操作性あるいは利便性を
向上する点については不十分であるという問題点を有し
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の画像形成装置は、転写シートに
画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置
に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転写シー
トを収容する排シート部とを備え、前記排シート部は画
像形成装置の外部に開放され、前記排シート部には、排
出された前記転写シートを積載するシート積載部と、こ
のシート積載部に積載された転写シートが前記外部への
開放方向へ進出移動するように、前記シート積載部を駆
動するシート積載部駆動手段と、前記シート積載部上に
おける転写シートの有無を検出するシート検出手段とが
備えられ、さらに、画像形成動作が完了したときに、前
記シート積載部駆動手段を作動させる制御手段を備え、
前記シート積載部は、前記シート積載部駆動手段に駆動
されて転写シートと共に移動するものであり、前記制御
手段は、画像形成装置が画像形成動作不能状態から画像
形成動作可能状態となったときに、前記シート検出手段
によりシート積載部上に転写紙が存在することが検出さ
れたとき、次にシート積載部上に排出されてくる転写シ
ートがシート検出手段にて検出された転写シートとは異
なる位置に積載される位置に移動するように、前記シー
ト積載部駆動手段を制御するものであることを特徴とし
ている。
【0010】請求項2の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部とを備え、前記排シート
部は画像形成装置の外部に開放され、前記排シート部に
は、排出された前記転写シートを積載するシート積載部
と、このシート積載部に積載された転写シートが前記外
部への開放方向へ進出移動するように、前記シート積載
部を駆動するシート積載部駆動手段と、前記シート積載
部駆動手段によるシート積載部の移動の完了を検出する
移動完了検出手段とが備えられ、さらに、画像形成動作
が完了したときに、前記シート積載部駆動手段を作動さ
せる制御手段と、所定時間の計時手段とを備え、前記制
御手段は 、前記計時手段による所定時間の計時完了前
に、前記移動完了検出手段によりシート積載部の移動の
完了が検出されなかったとき、シート積載部駆動手段の
作動を停止させるものであることを特徴としている。
【0011】請求項1または2の構成によれば、画像形
成部による画像形成動作が完了したときに、シート積載
部駆動手段にてシート積載部が駆動されることにより、
シート積載部に積載されている転写シートが排シート部
から画像形成装置の外部への開放方向へ進出移動する。
【0012】これにより、画像形成装置の小型化のため
に排シート部の高さが低く設定されている場合であって
も、操作者は、画像形成動作の完了、即ちシート積載部
上における画像形成済の転写シートの存在を、体を屈め
て排シート部を覗き込むことなく容易に確認することが
できる。同時に、操作者は、画像形成動作が終了したタ
イミングを見計らってシート積載部を手動にて引き出す
必要がなく、排シート部からの転写シートの取り出しを
容易に行うことができる。
【0013】即ち、画像形成動作の完了後、シート積載
部が画像形成装置の外方向へ進出するという構成によ
り、排シート部における画像形成済の転写シートの目視
による確実かつ容易な存在確認(画像形成動作の目視に
よる確実かつ容易な完了確認)と、排シート部からの画
像形成済の転写シートの容易な取り出しという2つの機
能を達成することができる。この結果、排シート部から
その外方へ画像形成済の転写シートを移動可能なシート
積載部を備えた画像形成装置において、その操作性およ
び利便性を十分に向上することができる。
【0014】請求項3の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部とを備え、前記排シート
部は画像形成装置の外部に開放され、前記排シート部に
は、排出された前記転写シートを積載するとともに、画
像形成装置の内方の初期位置、および積載している転写
シートを前記外部への開放方向へ進出させる進出位置に
移動可能なシート積載部と、前記シート積載部を前記進
出位置から前記初期位置へ移動するように駆動するシー
ト積載部駆動手段と、前記初期位置から前記進出位置へ
のシート積載部の移動量を検出する移動量検出手段とが
備えられ、さらに、前記シート積載部に対する移動指令
が発生したときに、前記シート積載部駆動手段を作動さ
せる制御手段を備え、前記制御手段は、前記移動量検出
手段にて検出されるシート積載部の前記移動量に基づい
て、前記移動量が多いほど前記進出位置から前記初期位
置までのシート積載部の平均移動速度が速くなるように
前記シート積載部駆動手段を制御するものであることを
特徴としている。
【0015】請求項3の構成によれば、シート積載部に
対する移動指令が発生したときには、シート積載部駆動
手段に駆動されて、シート積載部が進出位置から初期位
置へ移動する。従って、操作者が手動操作にてシート積
載部を初期位置に戻す必要がない。
【0016】この結果、排シート部からその外方へ画像
形成済の転写シートを移動可能なシート積載部を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができる。
【0017】請求項4の発明の画像形成装置は、請求項
の発明の画像形成装置において、前記移動指令が画像
形成動作の開始指令であり、前記制御手段がこの指令が
発生したときに前記シート積載部駆動手段を作動させる
ことを特徴としている。
【0018】請求項4の構成によれば、請求項3の発明
の作用に加え、画像形成動作の開始指令が発生したとき
にシート積載部が初期位置に移動する。即ち、シート積
載部を初期位置に戻すのは、シート積載部を初期位置に
戻す必要が生じたときとなっているので、シート積載部
の無駄な移動を抑制することができる。
【0019】請求項3および4の発明の画像形成装置
は、前記初期位置から前記進出位置へのシート積載部の
移動量を検出する移動量検出手段を備え、前記制御手段
が、前記移動量検出手段にて検出されるシート積載部の
前記移動量に基づいて、前記移動量が多いほど前記進出
位置から前記初期位置までのシート積載部の平均移動速
度が速くなるように前記シート積載部駆動手段を制御す
るものであることを特徴としている。
【0020】請求項3または4の構成によれば、上記し
作用に加え、初期位置から進出位置へのシート積載部
の移動量が多いほど進出位置から初期位置までのシート
積載部の平均移動速度が速くなる。従って、初期位置か
ら進出位置へのシート積載部の移動量にかかわらず、画
像形成装置がプリント動作不能となる時間を短くするこ
とができる。これにより、操作者の待ち時間を短くする
ことができる。
【0021】請求項5の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部とを備え、前記排シート
部は画像形成装置の外部に開放され、前記排シート部に
は、排出された前記転写シートを積載し、積載した転写
シートが前記外部への開放方向へ進出移動するように移
動可能なシート積載部と、このシート積載部に積載され
た転写シートにステイプル処理を施すステイプル手段と
が備えられ、さらに、前記ステイプル手段の動作を制御
する制御手段を備え、前記制御手段は、前記シート積載
部の前記進出移動中に前記ステイプル処理が行われるよ
うに、前記ステイプル手段を制御するものであることを
特徴としている。
【0022】請求項5の構成によれば、シート積載部に
積載された転写シートをステイプル処理した状態で画像
形成装置の外部への開放方向へ進出移動させることがで
きる。これにより、操作者が転写シートをシート積載部
から取り出した後、ステイプル処理する必要がない。こ
の結果、排シート部からその外方へ画像形成済の転写シ
ートを移動可能なシート積載部を備えた画像形成装置に
おいて、その操作性および利便性を十分に向上すること
ができる。
【0023】請求項6の発明の画像形成装置は、請求項
5の発明の画像形成装置において、前記シート積載部に
おける転写シート積載面が、シート積載部への転写シー
トの排出方向側がその反対側よりも低く、かつ転写シー
トの前記排出方向と直交する方向の一方側がその反対側
よりも低くなった傾斜面に形成され、前記転写シート積
載面には、低くなっている排出方向側の位置に、転写シ
ートにおける排出方向側の端縁部を案内する第1案内部
材が設けられ、前記排出方向と直交する方向の低くなっ
ている側の位置に、転写シートの排出方向と平行となる
端縁部を案内する第2案内部材が設けられ、前記ステイ
プル手段が、前記第1および第2案内部材により設定さ
れる転写シートの積載位置における転写シート積載面の
最低部位置方向側に設けられていることを特徴としてい
る。
【0024】請求項6の構成によれば、請求項5の構成
による作用に加え、シート積載部上に排出された転写シ
ートは、転写シート積載面の傾斜により、第1および第
2案内部材により設定される転写シートの積載位置に移
動する。従って、シート積載部上に排出された転写シー
トを所定積載位置へ円滑に移動させ、良好に積載するこ
とができる。
【0025】請求項5および6の発明の画像形成装置
は、前記制御手段が、前記シート積載部の前記進出移動
中に前記ステイプル処理が行われるように、前記ステイ
プル手段を制御するものであることを特徴としている。
【0026】請求項5または6の構成によれば、上記し
作用に加え、シート積載部に積載されている転写シー
トに対するステイプル処理は、シート積載部の進出移動
中に行われる。これにより、例えば転写シートをシート
積載部上に排出中等の不適当な時点においてステイプル
処理が行われる事態を回避することができる。
【0027】また、上記ステイプル処理はシート積載部
の進出移動と並行して行われるので、画像形成装置にお
いて画像形成動作ができなくなる時間を短縮し得るとと
もに、画像形成済の転写シートを操作者の元へ迅速に届
けることができる。
【0028】請求項7の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部とを備え、前記排シート
部は画像形成装置の外部に開放され、前記排シート部に
は、排出された前記転写シートを積載するシート積載部
と、このシート積載部に積載された転写シートが前記外
部への開放方向における複数方向へ進出移動するよう
に、前記シート積載部を駆動するシート積載部駆動手段
が備えられ、さらに、前記複数方向における障害物の
有無を検出する障害物検出手段と、前記複数方向のうち
の前記障害物検出手段にて障害物が検出されない方向に
前記シート積載部に積載された転写シートが進出するよ
うに、前記シート積載部駆動手段を制御する制御手段と
を備えていることを特徴としている。
【0029】請求項7の構成によれば、例えば、転写シ
ートを進出可能な複数方向のうちの一方向が予め転写シ
ートの進出方向として設定される。この場合において、
その方向における障害物の存在が障害物検出手段にて検
出されると、転写シートの進出方向が障害物の検出され
ない他の方向に切り換えられ、その方向に転写シートが
進出するように、シート積載部が駆動される。
【0030】これにより、シート積載部および画像形成
装置周辺の障害物となり得る他の装置を保護することが
できる。また、例えば予め設定された方向に障害物が存
在する場合であっても、転写シートの進出方向を他の方
向に変更することにより、操作者によるシート積載部か
らの転写シート取り出し時の良好な作業性を確保するこ
とができる。
【0031】即ち、操作者は、画像形成装置の小型化の
ために排シート部の高さが低く設定されている場合であ
っても、画像形成動作の完了、即ちシート積載部上にお
ける画像形成済の転写シートの存在を、体を屈めて排シ
ート部を覗き込むことなく容易に確認することができ
る。同時に、操作者は、画像形成動作が終了したタイミ
ングを見計らってシート積載部を手動にて引き出す必要
がなく、排シート部からの転写シートの取り出しを容易
に行うことができる。
【0032】この結果、排シート部からその外方へ画像
形成済の転写シートを移動可能なシート積載部を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができる。
【0033】請求項8の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部と、画像形成装置の動作
を制御する制御手段とを備え、前記排シート部は画像形
成装置の外部に開放され、さらに、前記排シート部に
は、排出された前記転写シートを積載するシート積載部
と、このシート積載部に積載された転写シートが前記外
部への開放方向へ進出移動するように、前記シート積載
部を駆動するシート積載部駆動手段と、前記シート積載
部における過負荷状態を検出する過負荷状態検出手段
と、前記シート積載部上における転写シートの有無を検
出するシート検出手段とが備えられ、前記シート積載部
は、前記シート積載部駆動手段に駆動されて転写シート
と共に移動するものであり、前記制御手段は、前記過負
荷状態検出手段にて前記シート積載部の過負荷状態が検
出されたときに、画像形成装置の動作を停止させるとと
もに、画像形成装置が画像形成動作不能状態から画像形
成動作可能状態となったときに、前記シート検出手段に
よりシート積載部上に転写紙が存在することが検出され
たとき、次にシート積載部上に排出されてくる転写シー
トがシート検出手段にて検出された転写シートとは異な
る位置に積載される位置に移動するように、前記シート
積載部駆動手段を制御するものであることを特徴として
いる。
【0034】請求項9の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部と、画像形成装置の動作
を制御する制御手段と、所定 時間の計時手段とを備え、
前記排シート部が画像形成装置の外部に開放され、さら
に、前記排シート部に、排出された前記転写シートを積
載するシート積載部と、このシート積載部に積載された
転写シートが前記外部への開放方向へ進出移動するよう
に、前記シート積載部を駆動するシート積載部駆動手段
と、前記シート積載部における過負荷状態を検出する過
負荷状態検出手段と、前記シート積載部駆動手段による
シート積載部の移動の完了を検出する移動完了検出手段
とが備えられ、が備えられ、前記制御手段は、前記過負
荷状態検出手段にて前記シート積載部の過負荷状態が検
出されたときに、画像形成装置の動作を停止させるとと
もに、前記計時手段による所定時間の計時完了前に、前
記移動完了検出手段によりシート積載部の移動の完了が
検出されなかったとき、シート積載部駆動手段の作動を
停止させるものであることを特徴としている。
【0035】請求項8または9の構成によれば、シート
積載部における過負荷状態が過負荷状態検出手段にて検
出されたときに、画像形成装置の動作が停止される。
【0036】上記シート積載部における過負荷状態は、
例えば積載限度を超えて転写シートがシート積載部上に
積載される事態や、シート積載部が移動中に障害物と衝
突し、シート積載部駆動手段が過負荷状態となる事態な
どである。
【0037】例えば、積載限度を超えて転写シートがシ
ート積載部上に積載された場合、画像形成装置の外方へ
のシート積載部の移動に支障を来すこととなる。従っ
て、本発明の画像形成装置では、小型化のために排シー
ト部の高さが低く設定されている構成において、上記の
ような事態を回避することができる。
【0038】この結果、排シート部からその外方へ画像
形成済の転写シートを移動可能なシート積載部を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができる。
【0039】請求項10の発明の画像形成装置は、請求
項8または9の発明の画像形成装置 において、前記過負
荷状態検出手段が、前記シート積載部駆動手段の過負荷
状態を検出するものであり、前記制御手段が、前記過負
荷状態検出手段にて前記シート積載部駆動手段の過負荷
状態が検出されたときに、シート積載部駆動手段の作動
を停止させるものであることを特徴としている。
【0040】請求項10の構成によれば、請求項8また
は9の構成による作用に加え、過負荷状態検出手段にて
シート積載部駆動手段の過負荷状態が検出されたとき
に、シート積載部駆動手段の作動が停止される。
【0041】シート積載部駆動手段が過負荷状態となる
のは、例えば積載限度を超えて転写シートがシート積載
部上に積載された場合や、シート積載部が障害物と衝突
した場合である。これにより、シート積載部駆動手段の
破損や、障害物となり得る画像形成装置の周辺装置の破
損を防止することができる。
【0042】請求項11の発明の画像形成装置は、請求
項1、2または7から10の何れかの発明の画像形成装
置において、前記シート積載部駆動手段が、前記シート
積載部を前記進出移動する前の初期位置に戻す退行駆動
が可能であり、前記制御手段は、前記シート積載部駆動
手段が前記シート積載部を進出移動させる進出駆動を行
った後、前記退行駆動を行うように制御するものである
ことを特徴としている。
【0043】請求項11の構成によれば、画像形成動作
の完了後、シート積載部が進出動作を行った後に、初期
位置への退行動作を行う。従って、請求項1、2または
7から10の何れかの構成による作用に加え、操作者
は、転写シートをシート積載部上から取り出した後に、
手動操作にてシート積載部を初期位置に戻す必要がな
い。また、シート積載部が初期位置に戻っていない状態
でシート積載部上に次の画像形成済の転写シートが排出
される事態、即ち転写シートがシート積載部上の適正な
位置に積載されず、シート積載部の動作に支障を来す事
態を回避することができる。
【0044】請求項12の発明の画像形成装置は、請求
項11の発明の画像形成装置において、所定時間の計時
手段を備え、前記制御手段が、前記シート積載部駆動手
段が前記シート積載部を進出移動させる進出駆動を行っ
た後、前記計時手段による所定時間の計時が完了したと
きに、前記退行駆動を行うように制御するものであるこ
とを特徴としている。
【0045】請求項12の構成によれば、請求項11の
構成による作用に加え、シート積載部は、所定の進出位
置へ進出後、所定時間が経過すると、初期位置へ退行す
る。このとき、前記所定時間は、操作者がシート積載部
上から転写シートを取り出すのに必要な時間を考慮し、
適当な時間に設定できる。従って、操作者がシート積載
部上の転写シートを取り出した後に、適当なタイミング
でシート積載部を初期位置に退行させることができる。
【0046】請求項13の発明の画像形成装置は、請求
項11の発明の画像形成装置において、前記シート積載
部上における転写シートの有無を検出するシート検出手
段を備え、前記制御手段が、前記シート積載部駆動手段
が前記シート積載部を進出移動させる進出駆動を行った
後、前記シート検出手段によりシート積載部上に転写紙
が存在しない状態が検出されたときに、前記退行駆動を
行うように制御するものであることを特徴としている。
【0047】請求項13の構成によれば、請求項11の
構成による作用に加え、シート積載部は、操作者により
転写シートがシート積載部上から取り出されると、初期
位置へ退行する。従って、シート積載部を最適なタイミ
ングで初期位置に退行させることができる。
【0048】請求項14の発明の画像形成装置は、請求
項1、2または7から13の何れかの発明の画像形成装
置において、前記制御手段が、前記シート積載部の移動
により、所定のグループ毎の転写シートがシート積載部
上の異なる位置に積載されるように、前記シート積載部
駆動手段を制御するものであることを特徴としている。
【0049】請求項14の構成によれば、画像形成済の
所定のグループ毎の転写シートがシート積載部上の異な
る位置に積載される。従って、請求項1、2または7か
ら13の何れかの構成による作用に加え、複数の区別す
べきグループの画像形成済の転写シートが、シート積載
部の同一位置に混在して積載される事態を回避できる。
この結果、操作者を転写シートのグループ分け等の仕分
け作業から解放することができる。
【0050】請求項15の発明の画像形成装置は、請求
項1、2または7から14の何れかの発明の画像形成装
置において、前記初期位置へのシート積載部の到達を検
出する初期位置検出手段を備え、前記制御手段が、前記
初期位置検出手段にて初期位置へのシート積載部の到達
が検出されたときに、前記画像形成部による画像形成動
作が可能となるように制御することを特徴としている。
【0051】請求項15の構成によれば、初期位置にシ
ート積載部が到達したときに画像形成部による画像形成
動作が可能となる。従って、請求項1、2または7から
14の何れかの発明の作用に加え、シート積載部が初期
位置に戻っていない状態で画像形成動作が開始され、シ
ート積載部上に次の画像形成済の転写シートが排出され
てしまう事態、即ち転写シートがシート積載部上の適正
な位置に積載されず、シート積載部(転写シート)の移
動に支障を来す事態を回避することができる。
【0052】請求項16の発明の画像形成装置は、請求
項1、2または7から15の何れかの発明の画像形成装
置において、前記シート積載部が、前記シート積載部駆
動手段に駆動されて転写シートと共に移動するものであ
り、さらに、前記シート積載部には、前記画像形成部を
経て排出された転写シートを積載する昇降板と、この昇
降板の進出移動方向における前端側を下降させて後端側
を上昇させた第1状態、および前端側を上昇させて後端
側を下降させた第2状態に前記昇降板を駆動する昇降板
駆動手段とが備えられ、前記制御手段が、前記シート積
載部が、画像形成部を経て排出された転写シートを前記
昇降板に積載可能な初期位置に存在するときに前記第1
状態となり、前記進出移動を行ったときに前記第2状態
となるように、前記昇降板駆動手段を制御するものであ
ることを特徴としている。
【0053】請求項16の構成によれば、請求項1、2
または7から15の何れかの構成による作用に加え、シ
ート積載部が画像形成部を経て排出された転写シートを
昇降板に積載可能な初期位置に存在するときに、昇降板
は、進出移動方向における前端側が下降し、後端側が上
昇した第1状態となる。一方、シート積載部が進出移動
を行ったときに、昇降板は、前端側が上昇し、後端側が
下降した第2状態となる。
【0054】これにより、シート積載部が初期位置に配
されたときには、昇降板上に排出された転写シートが、
昇降板の進出移動方向における前端側が下降し後端側が
上昇した傾斜により、昇降板上に良好に積載される。ま
た、シート積載部が進出移動したときには、昇降板上の
転写シートにおける進出方向側端部が上方に移動するの
で、操作者によるシート積載部からの転写シートの取り
出しが容易となる。
【0055】請求項1、8および10から18の発明の
画像形成装置は、前記シート積載部上における転写シー
トの有無を検出するシート検出手段を備え、前記シート
積載部が、前記シート積載部駆動手段に駆動されて転写
シートと共に移動するものであり、前記制御手段が、画
像形成装置が画像形成動作不能状態から画像形成動作可
能状態となったときに、前記シート検出手段によりシー
ト積載部上に転写紙が存在することが検出されたとき、
次にシート積載部上に排出されてくる転写シートがシー
ト検出手段にて検出された転写シートとは異なる位置に
積載される位置に移動するように、前記シート積載部駆
動手段を制御する構成を備えていることを特徴としてい
る。
【0056】従って、上記構成により、画像形成装置が
画像形成動作不能状態から画像形成動作可能状態となっ
たときに、シート積載部上に転写紙が存在する場合に
は、次にシート積載部上に排出されてくる転写シートが
シート積載部上の転写シートとは異なる位置に積載され
る位置にシート積載部が移動する。
【0057】これにより、シート積載部上に取り忘れ等
により画像形成済の転写シートが残っている場合であっ
ても、その残っている転写シートと次の画像形成された
転写シートとが混ざり合う事態を回避することができ
る。
【0058】請求項2、9から16、18の発明の画像
形成装置は、所定時間の計時手段と、前記シート積載部
駆動手段によるシート積載部の移動の完了を検出する移
動完了検出手段とを備え、前記制御手段が、前記計時手
段による所定時間の計時完了前に、前記移動完了検出手
段によりシート積載部の移動の完了が検出されなかった
とき、シート積載部駆動手段の作動を停止させる構成を
備えていることを特徴としている。
【0059】従って、上記構成により、計時手段による
所定時間の計時完了前に、移動完了検出手段によりシー
ト積載部の移動の完了が検出されなかったとき、シート
積載部駆動手段の作動が停止される。この事態は、何ら
かのトラブルにより例えばシート積載部が停止してしま
った場合に生じる。これにより、シート積載部駆動手段
の破損を防止し得るとともに、シート積載部でのさらな
るトラブルの悪化を回避することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 本発明の実施の一形態を図1ないし図10に基づいて以
下に説明する。
【0061】本実施の形態の画像形成装置は、この画像
形成装置の正面の概略図である図2(a)に示すよう
に、上部にスキャナ部1を有し、下部に給紙部2を有
し、これらスキャナ部1と給紙部2との間に画像形成部
3と排紙部4(排シート部)とを有している。画像形成
部3は、図2(a)にも示すように、スキャナ部1と給
紙部2との間における一方の側部に設けられ、排紙部4
は、画像形成部3とは反対側の空間部に設けられてい
る。排紙部4と画像形成部3との背部側は後壁部であ
り、この後壁部は、駆動機構・基板等収納部5となって
いる。従って、本画像形成装置は、排紙部4の前面側
と、排紙部4の画像形成部3側とは反対側の側面側が開
放状態となっている。即ち、本画像形成装置は、スキャ
ナ部1と画像形成部3と給紙部2とによって形成される
略コ字形構造体における中央の空間部が排紙部4として
設定されている。
【0062】上記のスキャナ部1は、原稿の画像を読み
取り、画像データに変換する。給紙部2は画像形成部3
に転写紙を供給する。画像形成部3は、スキャナ部1か
ら得られた画像データに基づいて、給紙部2から供給さ
れた転写紙上に画像を形成する。排紙部4は可動排紙ト
レイ6を備え、この可動排紙トレイ6上に画像形成部3
から排出された画像形成済の転写紙を積載する。
【0063】スキャナ部1は、図3に示すように、上面
に透明なガラス等からなる原稿台11を有している。こ
の原稿台11の下方には、スキャナ光学系12が配され
ている。このスキャナ光学系12は、原稿台11上に載
置される原稿に光を照射する露光用光源13と、原稿か
らの反射光を例えば図中の一点鎖線で示すように光電変
換素子(以下、CCDと称する)18に導く複数の反射
鏡14〜16と、これら反射鏡14〜16とCCD18
との間の光路中に配された結像レンズ17と、前記CC
D18とを備えている。本画像形成装置において、スキ
ャナ部1の寸法設定は例えば図5に示すようになってい
る。
【0064】画像形成部3は、図4にも示すように、感
光体19を有している。感光体19は同図の矢印方向に
回転駆動されるドラム形状をなしている。感光体19の
周囲には、レーザー照射点Aから感光体19の回転方向
に向かって、現像装置20、転写チャージャー21、ク
リーニング装置22、主帯電器23、レーザースキャニ
ングユニット(以下、LSUと称する)24等が順に設
けられている。
【0065】前記のCCD18によって読み取られた原
稿画像データは、図9に示す画像処理回路59にて画像
処理が施された後、LSU24に送られる。LSU24
は、前記画像データに応じてレーザー光を感光体19の
表面のレーザー照射点Aに照射する。これにより、感光
体19の表面が露光され、静電潜像が形成される。
【0066】現像装置20は感光体19の表面の静電潜
像をトナーにより可視像に現像する。転写チャージャー
21は感光体19の表面のトナー像を転写紙に転写す
る。クリーニング装置22は感光体19の表面の残留ト
ナーを除去する。主帯電器23は感光体19を所定の電
位に帯電させる。LSU24は感光体19のレーザー照
射点Aに向かってレーザーを照射させる。
【0067】給紙部2は、図3に示すように、給紙カセ
ット25を有し、この給紙カセット25には転写紙P
(転写シート)が収納される。本画像形成装置におい
て、給紙カセット25の寸法設定は例えば図6に示すよ
うになっている。給紙カセット25の給紙側先端部に
は、図3に示すように、転写紙Pを出紙するための半月
状ローラ26が配されている。この半月状ローラ26か
らの転写紙Pの流れにおける下流側には、検知スイッチ
からなるレジスト前通過センサ27、レジストローラ2
8、前記感光体19と転写チャージャー21、一対の定
着ローラ29・30、検知スイッチからなる定着後通過
センサ31、検知スイッチからなる排紙通過センサ32
および排紙ローラ33がこの順に設けられている。
【0068】上記レジスト前通過センサ27は転写紙P
の通過を検知する。レジストローラ28は、前記レジス
ト前通過センサ27からの検知信号を基に制御され、感
光体19上のトナー像と転写紙Pとの位置合わせを行
う。定着ローラ29・30は、転写紙P上のトナー像を
熱により定着させる。定着後通過センサ31は、転写紙
Pが定着ローラ29・30を通過したことを検知する。
排紙通過センサ32は、排紙ローラ33の前で転写紙P
が通過したことを検知する。即ち排紙通過センサ32
は、画像形成部3から排紙部4への排紙完了を検知す
る。排紙ローラ33は画像形成部3から排紙部4へ転写
紙Pを排出する。
【0069】可動排紙トレイ6は、図7に示すように、
トレイ部41(シート積載部)と基台部42とを備えて
いる。トレイ部41の下面には一対のガイドレール41
a・41aが形成されている。これらガイドレール41
a・41aは、排紙ローラ33からの転写紙Pの排紙方
向(A方向)に対して直交する方向(B方向、図2
(b)参照)に延びている。上記ガイドレール41a・
41aに対応して、基台部42にはガイドレール41a
・41aに係合するガイドレール42a・42aが形成
されている。このような構造により、トレイ部41は上
述した転写紙Pの排紙方向に対して直交する方向(B方
向)に移動可能となっている。
【0070】さらに、トレイ部41の下面側には、図8
に示すように、前記B方向に延びるラックギア部41b
が形成されている。このラックギア部41bにはピニオ
ンギア43が歯合しており、このピニオンギア43は、
ステッピングモータ44(シート積載部駆動手段)に取
り付けられている。
【0071】また、本画像形成装置は、図9に示すよう
に、各部を制御するための制御部を備えている。この制
御部には、CPU51(制御手段)、ROM52、RA
M53およびEEPROM54が設けられている。
【0072】ROM52には画像形成装置の動作を制御
するためのプログラムが書き込まれており、CPU51
がそのプログラムを読み出して上記制御を実行する。R
AM53は、CPU51が上記プログラムを実行する上
で必要な数値データ等を一時的に格納するメモリであ
り、上記データはCPU51により随時読み出され、上
記プログラムが実行される。EEPROM54は、電気
的に書き込みおよび読み出しが可能な不揮発性メモリで
あり、電源を切っても書き込まれたデータを保持してい
る。このEEPROM54は不揮発性の特徴を生かした
メモリとして適宜利用される。
【0073】CPU51には前記ステッピングモータ4
4(シート積載部駆動手段)を駆動するためのステッピ
ングモータドライバ55が接続されている。CPU51
は前記プログラムに基づいてステッピングモータドライ
バ55に制御信号を出力し、ステッピングモータ44を
動作させる。さらに、CPU51には、前記排紙通過セ
ンサ32、トレイ上排紙センサ50(シート検出手段)
を始めとする他の各種センサ56、画像形成装置のその
他のモータ・ソレノイド・クラッチ等57を駆動するた
めのその他のドライバ58、前記画像処理回路59およ
びCCD18が接続されている。
【0074】上記トレイ上排紙センサ50は、トレイ部
41に排出された転写紙Pの有無を検出するためのもの
である。このトレイ上排紙センサ50は、例えばスイッ
チ式あるいは光電式のセンサからなり、図7に示すよう
に、トレイ部41に設けられている。
【0075】本画像形成装置はデジタル複写機として機
能しているため、前記画像処理回路59は、CCD18
より入力された画像信号に対して、多値2値変換、解像
度変換、ズーム変換等の処理を行う。画像処理回路59
にて処理された画像データはLSU24により光信号と
して出力される。勿論、画像処理回路59ではCPU5
1の制御により各種タイミングやズーム倍率などが設定
される。
【0076】また、本画像形成装置の上面には操作パネ
ル49(図9参照)が設けられている。操作パネル49
には、操作者が画像形成装置に対して各種の設定や入力
を行うための入力キー等が設けられている。この入力キ
ーにはプリント動作の開始を指令するプリントスイッチ
が含まれる。さらに操作パネル49には、各種表示を行
うためのLCDやLED等からなる表示部が設けられて
いる。この表示部にはコピー枚数の設定等が表示される
ようになっている。
【0077】上記の構成において、CPU51の制御に
基づく本画像形成装置の動作を図1のフローチャートに
より説明する。
【0078】画像形成装置の電源がONにされると、R
OM52に格納されたプログラムがスタートする。この
場合には、先ず転写紙Pのジャムの有無を検知する動作
や、スキャナ部1をホームポジションにセットする動作
であるイニシャル動作を実行する(S1)。
【0079】次に、ヒートローラである定着ローラ29
を所定の温度に昇温するためのウォームアップを実行し
(S2)、これが終了すれば、CPU51は、プリント
動作が可能なレディ状態と判断する(S3)。
【0080】次に、プリントスイッチがONにされ、あ
るいはプリントコマンドが発生すると、CPU51は、
プリントスタートと判断し(S4)、プリント動作を開
始する(S5)。
【0081】その後、プリント動作が完了すると(S
6)、CPU51はステッピングモータドライバ55に
制御信号を出力し、ステッピングモータ44を起動させ
る(S7)。
【0082】上記プリント動作の完了は、排紙通過セン
サ32からの転写紙Pの通過信号に基づいてCPU51
が判断する。例えばプリント枚数が10枚に設定されて
いた場合、CPU51は、排紙通過センサ32にて10
枚の排紙が検知されたとき、プリント動作の完了と判断
する。また、ステッピングモータドライバ55への上記
制御信号は、可動排紙トレイ6のトレイ部41を、予め
設定された量だけ前記B方向へ移動させるための信号で
ある。
【0083】S7においてステッピングモータ44が正
方向に回転すると、その駆動力がピニオンギア43およ
びラックギア部41bを介してトレイ部41に伝達され
る。従って、転写紙Pの積載されたトレイ部41がB方
向、即ち画像形成装置の前方へ所定量移動する。
【0084】その後、操作者により、トレイ部41上の
転写紙Pが取り除かれ、手動操作でトレイ部41が元の
位置(ホームポジション)に戻されると、次のプリント
またはコピー動作が可能となる。
【0085】上記のように、プリント動作の完了後、可
動排紙トレイ6のトレイ部41が画像形成装置の前方へ
進出すれば、図10に示すように、画像形成装置の小型
化のために排紙部4の高さが低く設定されている場合で
あっても、操作者60は、プリントまたはコピー動作の
完了、即ちトレイ部41上におけるプリント済の転写紙
Pの存在を、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなく容
易に確認することができる。同時に、操作者60は、プ
リント動作が終了したタイミングを見計らってトレイ部
41を手動にて引き出す必要がなく、可動排紙トレイ6
からの転写紙Pの取り出しを容易に行うことができる。
【0086】即ち、プリント動作の完了後、可動排紙ト
レイ6のトレイ部41が画像形成装置の前方へ進出する
という構成により、排紙部4におけるプリント済の転写
紙Pの目視による確実かつ容易な存在確認(プリントま
たはコピー動作の目視による確実かつ容易な完了確認)
と、排紙部4からのプリント済の転写紙Pの容易な取り
出しという2つの機能を達成することができる。この結
果、排紙部4からその外方へプリント済の転写紙Pを移
動可能な可動排紙トレイ6を備えた画像形成装置におい
て、その操作性および利便性を十分に向上することがで
きる。
【0087】〔実施の形態2〕 本発明の実施の他の形態を図11ないし図13に基づい
て以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形
態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部
材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0088】本実施の形態の画像形成装置は、図2およ
び図3に示す構成を有している。但し、排紙部4は前記
可動排紙トレイ6に代えて図11に示す可動排紙トレイ
61(シート積載部)を備えている。この可動排紙トレ
イ61は、同図に示すベルト装置62によって構成され
ている。このベルト装置62は、前記ステッピングモー
タ44の駆動軸に連結されたローラ軸63、このローラ
軸63に設けられた3個のローラ64…、前記ローラ軸
63と平行に設けられたローラ軸65、このローラ軸6
5に設けられた3個のローラ66…、3対のローラ64
・66間に架設された3本のベルト67…、および両ロ
ーラ軸63・65の両端部に設けられ、これらを支持す
る支持板68を備えている。図3に示す排紙ローラ33
から排紙部4に排出された転写紙Pは、ベルト装置62
のベルト67…上に積載される。
【0089】ベルト装置62は、図12に示すように、
ステッピングモータ44の回転により各ベルト67…が
B方向、即ち画像形成装置の前方向へ移動するように設
けられている。ステッピングモータ44の制御は、前記
実施の形態1の画像形成装置と同様、図9のCPU51
により行われる。従って、本画像形成装置は、図13に
示す動作を行う。但し、S11〜S16の動作は前記S
1〜S6の動作と同一である。
【0090】S17においては、ステッピングモータ4
4が正方向に回転すると、その駆動力がローラ軸63お
よびローラ64…に伝達され、ベルト67…がB方向
(画像形成装置の前方向)に回転移動する。このときの
ベルト67…の移動量は、ベルト67…上の転写紙Pを
予め設定された量だけ、即ち転写紙Pをベルト装置62
から落ちない程度の量(例えば50mm程度)だけ前記
B方向へ移動させる量である。
【0091】この結果、図10に示したように、プリン
ト動作の完了後において、操作者60による、排紙部4
におけるプリント済の転写紙Pの目視による確実かつ容
易な存在確認と、排紙部4からのプリント済の転写紙P
の容易な取り出しとが可能となる。
【0092】なお、本可動排紙トレイ61は、上記ベル
ト装置62に代えて、複数のローラによってそれらロー
ラ上に載置された転写紙Pを移動させるローラ装置から
なるものであっても良い。
【0093】〔実施の形態3〕 本発明の実施のさらに他の形態を図14ないし図17に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0094】本実施の形態の画像形成装置は図2および
図3に示す構成を有している。但し、排紙部4は前記可
動排紙トレイ6に代えて図14に示す可動排紙トレイ7
1(シート積載部)を備えている。この可動排紙トレイ
71は、トレイ部72に、B方向(画像形成装置の前方
向)へ移動可能な排紙用サイド板73が設けられてい
る。トレイ部72には、排紙用サイド板73の移動を案
内するための2本のガイド孔72a・72aがB方向に
形成されている。
【0095】排紙用サイド板73は、図15に示すよう
に、サイド板部73a、ラックギア部73bおよびガイ
ド部73cを有している。ラックギア部73bはサイド
板部73aの下端部の一方側からB方向へ延びており、
ガイド部73cはサイド板部73aの下端部の他方側か
らB方向へ短く延びている。これらラックギア部73b
およびガイド部73cは、前記ガイド孔72a・72a
を通じてトレイ部72の下面側に配され、サイド板部7
3aはトレイ部72の上面側に配されている。
【0096】上記ラックギア部73bにはピニオンギア
43が歯合しており、このピニオンギア43は、ステッ
ピングモータ44に取り付けられている。従って、ステ
ッピングモータ44の回転により、排紙用サイド板73
はB方向へ駆動される。また、図3に示す排紙ローラ3
3から排紙部4に排出された転写紙Pは、トレイ部72
上に積載される。
【0097】ステッピングモータ44の制御は、前記実
施の形態1の画像形成装置と同様、図9のCPU51に
より行われる。従って、本画像形成装置は、図16に示
す動作を行う。但し、S21〜S26の動作は前記S1
〜S6の動作と同一である。
【0098】S27においては、ステッピングモータ4
4が正方向に回転すると、その駆動力がピニオンギア4
3および排紙用サイド板73のラックギア部73bを経
て排紙用サイド板73に伝達され、排紙用サイド板73
即ちサイド板部73aがB方向(画像形成装置の前方
向)に移動する。このときのサイド板部73aの移動量
は、トレイ部72上の転写紙Pを予め設定された量だ
け、即ち転写紙Pをトレイ部72から落ちない程度の量
(例えば50mm程度)だけ前記B方向へ移動させる量
である。
【0099】この結果、図17に示すように、プリント
動作の完了後において、操作者60による、排紙部4に
おけるプリント済の転写紙Pの目視による確実かつ容易
な存在確認と、排紙部4からのプリント済の転写紙Pの
容易な取り出しとが可能となる。
【0100】〔実施の形態4〕 本発明の実施のさらに他の形態を図18に基づいて以下
に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図
面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材(手
段)には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0101】本実施の形態における画像形成装置は、図
2および図3に示す構成を有するとともに、例えば図7
および図8等に示した可動排紙トレイ6を備え、この可
動排紙トレイ6が、B方向の進出位置へ移動してから一
定時間後に、ホームポジションヘ戻るようになってい
る。従って、本画像形成装置は、図18に示す動作を行
う。但し、S31〜S37の動作は前記S1〜S7の動
作と同一である。
【0102】S38においてB方向へのトレイ部41の
移動、即ち正方向へのステッピングモータ44の回転が
完了すると、CPU51は、CPU51が備えるタイマ
aを数値0にリセットする(S39)。また、CPU5
1は、CPU51が備えるレジスタに数値Aをセットし
(S40)、タイマaをスタートさせる(S41)。前
記の数値Aは、可動排紙トレイ6のトレイ部41をB方
向の進出位置に進出させておく時間である。
【0103】その後、タイマaの値とレジスタAの値と
を比較し、タイマaの値がレジスタAの値以上になると
(S42)、前記ステッピングモータ44を先に正方向
に回転させた分だけ今度は逆回転させる。これにより、
トレイ部41がホームポジションヘ移動する(S4
3)。
【0104】上記のように、トレイ部41をB方向の進
出位置へ進出させてから一定時間後にホームポジション
へ退行させる構成では、操作者が、転写紙Pを排紙部4
から取り出した後、手動操作にてトレイ部41を元のホ
ームポジションに戻す必要がない。また、上記一定時間
は操作者がトレイ部41上から転写紙Pを取り出すのに
必要な時間を考慮し、適当な時間に設定される。従っ
て、トレイ部41を適当なタイミングでホームポジショ
ンに退行させることができる。
【0105】また、トレイ部41がホームポジションに
戻っていない状態でトレイ部41上に次のプリント済の
転写紙Pが排出される事態、即ち転写紙Pがトレイ部4
1上の適正な位置に積載されず、トレイ部41の移動に
支障を来す事態を回避することができる。この結果、排
紙部4からその外方へプリント済の転写紙Pを移動可能
な可動排紙トレイ6を備えた画像形成装置において、そ
の操作性および利便性を十分に向上することができる。
【0106】なお、本実施の形態では、画像形成装置が
トレイ部41を移動させる可動排紙トレイ6を備えた構
成としているが、これに代えて排紙用サイド板73を移
動させる前記可動排紙トレイ71を備えた構成であって
も、同様に図18に示したS38〜S43の機能を適用
可能である。この場合、ホームポジションに移動させる
のは、トレイ部41に代わって排紙用サイド板73とな
る。さらに、上記の機能はトレイ部が移動可能な他の実
施の形態の可動排紙トレイに対しても当然適用可能であ
る。
【0107】〔実施の形態5〕 本発明の実施のさらに他の形態を図19に基づいて以下
に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図
面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材(手
段)には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0108】本実施の形態における画像形成装置は、図
2および図3に示す構成を有するとともに、例えば図7
および図8等に示した可動排紙トレイ6を備え、この可
動排紙トレイ6が、B方向の進出位置へ移動した後に転
写紙Pが可動排紙トレイ6上から取り出されると、ホー
ムポジションヘ戻るようになっている。従って、本画像
形成装置は、図19に示す動作を行う。但し、S51〜
S57の動作は前記S1〜S7の動作と同一である。
【0109】S58においてB方向へのトレイ部41の
移動、即ち正方向へのステッピングモータ44の回転が
完了すると、CPU51は、トレイ上排紙センサ50が
OFFであるか否か、即ち操作者によってトレイ部41
上の転写紙Pが取り出されたか否かを判定する(S5
9)。
【0110】この判定の結果、トレイ上排紙センサ50
がONであればそのまま待機する一方、トレイ上排紙セ
ンサ50がOFFであれば、前記ステッピングモータ4
4を先に正方向に回転させた分だけ今度は逆回転させ
る。これにより、トレイ部41がホームポジションヘ移
動する(S60)。
【0111】上記のように、トレイ部41をB方向の進
出位置へ進出させた後、操作者によってトレイ部41上
の転写紙Pが排紙部4から取り出されたときに、トレイ
部41をホームポジションへ退行させる構成では、操作
者が、転写紙Pを排紙部4から取り出した後、手動操作
にてトレイ部41を元のホームポジションに戻す必要が
ない。また、操作者によるトレイ部41上の転写紙Pの
取り出し後という最適なタイミングでトレイ部41をホ
ームポジションへ退行させることができる。
【0112】また、トレイ部41がホームポジションに
戻っていない状態でトレイ部41上に次のプリント済の
転写紙Pが排出される事態、即ち転写紙Pがトレイ部4
1上の適正な位置に積載されず、トレイ部41の移動に
支障を来す事態を回避することができる。この結果、排
紙部4からその外方へプリント済の転写紙Pを移動可能
な可動排紙トレイ6を備えた画像形成装置において、そ
の操作性および利便性を十分に向上することができる。
【0113】なお、本実施の形態では、画像形成装置が
トレイ部41を移動させる可動排紙トレイ6を備えた構
成としているが、これに代えて排紙用サイド板73を移
動させる前記可動排紙トレイ71を備えた構成であって
も、同様に図19に示したS58〜S60の機能を適用
可能である。この場合、ホームポジションに移動させる
のは、トレイ部41に代わって排紙用サイド板73とな
る。さらに、上記の機能はトレイ部が移動可能な他の実
施の形態の可動排紙トレイに対しても当然適用可能であ
る。
【0114】〔実施の形態6〕 本発明の実施のさらに他の形態を図20に基づいて以下
に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図
面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材(手
段)には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0115】本実施の形態における画像形成装置は、図
2および図3に示す構成を有するとともに、例えば図7
および図8等に示した可動排紙トレイ6を備え、この可
動排紙トレイ6におけるトレイ部41のB方向への進出
量を調整可能となっている。このために、本画像形成装
置は図20に示す動作を行う。
【0116】図20において、画像形成装置の電源がO
Nにされると、ROM52に格納されたプログラムがス
タートする。この場合には、前記イニシャル動作を実行
する(S71)。
【0117】次に、CPU51は、定着ローラ29を所
定の温度に昇温するためのウォームアップを実行し(S
72)、これが終了すれば、プリント動作が可能なレデ
ィ状態と判断する(S73)。
【0118】その後、プリントスイッチがONにされる
までの間、あるいはプリントコマンドが発生するまでの
間において、CPU51は、操作パネル49などから特
殊設定用プログラムの実行を指令するコマンドが入力さ
れたか否かを監視する(S83、S73、S74)。上
記特殊設定用プログラムは、画像形成装置の動作を操作
者の要求に応じて様々に設定できるプログラムである。
【0119】ここで、例えば操作者により操作パネル4
9が操作されて上記コマンドが入力されると、CPU5
1は、行われた入力が可動排紙トレイ6の移動量の設定
についてのものか否かを判定する(S84)。この判定
結果がNOであれば、その入力に基づいて可動排紙トレ
イ6の移動量の設定以外のプログラムを実行する(S8
5)。
【0120】一方、S84での判定結果がYESであれ
ば、その入力を可動排紙トレイ6の移動量の設定のもの
として受け付ける。その後、操作パネル49から可動排
紙トレイ6の移動量を示す数値bが入力されると(S8
6)、その数値bをEEPROM54に記憶させる(S
87)。上記の数値bは、使用する用紙サイズを目安に
操作者により入力される。
【0121】上記S87の処理が終了すると、S71に
戻って再度イニシャル動作から開始する。
【0122】その後、S74において例えば操作パネル
49のプリントスイッチが押されることによりプリント
コマンドが発生すると、CPU51は、プリントスター
トと判断し、プリント動作を開始する(S75)。
【0123】次に、プリント動作が完了し(S76)、
可動排紙トレイ6のトレイ部41上への転写紙Pの排出
が完了すると、CPU51は、その内部に有するレジス
タBに、EEPROM54に記憶されている前記数値b
をセットする(S77)。また、ステッピングモータ4
4の回転角、即ちこの回転角をトレイ部41の換算した
値を積算するカウンタCをリセットする(S78)。こ
のカウンタCは、ステッピングモータ44自身が備える
CPU内のパルスカウンタである。
【0124】次に、ステッピングモータ44の正方向へ
の回転を開始させる(S79)。これにより、可動排紙
トレイ6のトレイ部41がB方向(画像形成装置の前方
向)への移動を開始する。このときのステッピングモー
タ44の積算回転角は、前記カウンタCによりカウント
される(S80)。
【0125】その後、前記の数値bとカウンタCのカウ
ント値Cとを比較し(S81)、Cがb以上になればス
テッピングモータ44を停止させる(S82)。従っ
て、トレイ部41はS86において操作者により設定さ
れた量だけ、B方向へ進出したことになる。
【0126】その後、操作者により、トレイ部41上か
ら転写紙Pが取り出され、トレイ部41が手動操作にて
元の位置(ホームポジション)に戻されると、次のプリ
ントまたはコピー動作が可能となる。
【0127】上記のように、プリント動作の完了後、可
動排紙トレイ6のトレイ部41が画像形成装置の前方向
へ進出するので、プリント動作の完了後において、操作
者60による、排紙部4におけるプリント済の転写紙P
の目視による確実かつ容易な存在確認と、排紙部4から
のプリント済の転写紙Pの容易な取り出しとが可能とな
る。
【0128】また、本画像形成装置は、上記のように、
上記トレイ部41の進出量を簡単に調節可能である。従
って、本画像形成装置は設置スペースが小さい場合であ
っても設置可能であり、またトレイ部41の進出量に制
限を受ける場合にも、この事態に容易に対応可能であ
る。
【0129】なお、本実施の形態では、画像形成装置が
トレイ部41を移動させる可動排紙トレイ6を備えた構
成としているが、これに代えてベルト装置62を有する
可動排紙トレイ61を備えた構成、あるいは排紙用サイ
ド板73を移動させる前記可動排紙トレイ71を備えた
構成であっても、同様に図20に示したS74〜S87
の機能を適用可能である。さらに、上記の機能はトレイ
部が移動可能な他の実施の形態の可動排紙トレイに対し
ても当然適用可能である。
【0130】〔実施の形態7〕 本発明の実施のさらに他の形態を図21および図22に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0131】本実施の形態における画像形成装置は、図
2および図3に示す構成を有するとともに、図7および
図8等に示した可動排紙トレイ6を備え、この可動排紙
トレイ6におけるトレイ部41がB方向へ進出可能とな
っている。本実施の形態において、図21に示すよう
に、トレイ部41のホームポジションからの最大移動量
はdとなっている。また、画像形成部3から排紙部4へ
の転写紙Pの排出範囲はfとなっている。
【0132】また、本実施の形態において、可動排紙ト
レイ6のトレイ部41は、プリント動作が終了すると、
例えば最大移動量dだけB方向へ進出する。一方、オフ
セット動作が設定されている場合、トレイ部41は、1
グループのプリント動作が終了する毎に、オフセット動
作によりB方向へ段階的に移動する。このとき、1回の
オフセット動作において、トレイ部41は、例えば最大
移動量dよりも少ない量だけB方向へ移動する。この移
動量は、例えば最大移動量dを複数に分割した量であ
る。その後、全てのプリント動作が終了すると、最終的
に例えば最大移動量dだけB方向へ進出した状態とな
る。上記のオフセット動作の設定は、操作者が操作パネ
ル49から入力することができる。
【0133】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図22のフローチャートに基づいて説明する。但
し、S91〜S94の動作は、前記S1〜S4の動作と
同一であり、説明を省略する。
【0134】S94でのプリント動作の開始後、操作者
の操作パネル49への入力によりオフセット動作が設定
されているか否かを判定する(S95)。オフセット動
作が設定されていなければ、トレイ部41をオフセット
動作させることなくプリント動作を行う(S100)。
このS100の動作は、例えば図1におけるS5〜S7
の動作に相当する。即ち、S6にてプリント動作の完了
を判定すると、S7にてトレイ部41をB方向に進出さ
せる。このときのトレイ部41の移動量は、例えば前記
の最大移動量dである。
【0135】一方、S95においてオフセット動作が設
定されていれば、トレイ部41のオフセット動作を伴っ
たプリント動作を開始する。このときには、先ずプリン
ト動作を行い(S96)、1枚のプリント動作が完了す
る度にトレイ部41の移動、即ちオフセット動作が必要
か否かを判定する(S97)。このS97の動作は、プ
リント枚数の何枚かを1グループとし、各グループのプ
リント終了毎にオフセット動作を行うように設定されて
いる場合において、1グループのプリント動作が終了し
たか否かを判定する動作である。
【0136】S97において1グループのプリント動作
が未終了であり、トレイ部41の移動が必要なければ、
そのままプリント動作を続行する。
【0137】一方、S97において1グループのプリン
ト動作が終了し、トレイ部41の移動が必要であれば、
さらに全てのプリント動作が完了しているか否かを判定
する(S98)。即ち、プリントを行うべきグループが
まだ残っているか否かを判定する。
【0138】この判定の結果、全てのプリント動作が完
了していなければ、トレイ部41をB方向へ所定量だけ
オフセット移動させた後、S96に戻って残りのグルー
プのプリント動作を行う。
【0139】また、S98において全てのプリント動作
が完了していれば、トレイ部41のオフセット動作をさ
らに行う必要がないものの、トレイ部41を、最終的に
最大移動量dだけB方向へ進出した状態とするため、前
記S7の動作と同様、画像形成装置の前方向(B方向)
へ移動させた後(S101)、S93に戻ってレディ状
態となる。
【0140】本画像形成装置では、上記のように、例え
ばグループ別のプリント動作毎に、トレイ部41をオフ
セット動作させることができる。従って、複数の区別す
べきグループのプリント済の転写紙Pが同一位置に混在
して積載される事態を回避でき、操作者を転写紙Pのグ
ループ分け等の仕分け作業から解放することができる。
この結果、快適な使用環境を実現できる。
【0141】また、プリント動作の完了後、可動排紙ト
レイ6のトレイ部41が画像形成装置の前方向へ進出す
るので、プリント動作の完了後において、操作者によ
る、排紙部4におけるプリント済の転写紙Pの目視によ
る確実かつ容易な存在確認と、排紙部4からのプリント
済の転写紙Pの容易な取り出しとが可能となる。
【0142】なお、上記の機能を得る上で、S99での
トレイ部41のオフセット移動が十分な量であれば、S
101での最終的なトレイ部41の移動を省くことも可
能である。
【0143】また、トレイ部41のオフセット動作にお
いては、トレイ部41を一定方向に進出移動させる構成
であるが、これに代えて、進出と後退とを交互に行うも
のであってもよい。
【0144】また、本実施の形態では、画像形成装置が
トレイ部41を移動させる可動排紙トレイ6を備えた構
成としているが、これに代えてベルト装置62を有する
前記可動排紙トレイ61を備えた構成であっても、同様
に図22に示したS95〜S101の機能を適用可能で
ある。さらに、上記の機能はトレイ部が移動可能な他の
実施の形態の可動排紙トレイに対しても当然適用可能で
ある。
【0145】〔実施の形態8〕 本発明の実施のさらに他の形態を図23に基づいて以下
に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図
面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材(手
段)には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0146】本実施の形態における画像形成装置は、図
2および図3に示す構成を有するとともに、図7および
図8等に示した可動排紙トレイ6を備え、この可動排紙
トレイ6におけるトレイ部41がB方向へ進出可能とな
っている。
【0147】また、本実施の形態の画像形成装置では、
プリント動作が終了すると、可動排紙トレイ6のトレイ
部41を前記最大移動量dだけB方向へ進出させるよう
になっている。また、本画像形成装置は、コピー機、プ
リンタおよびファクシミリ(FAX)としての機能を備
えており、これら各機能別のプリント動作を行った場
合、トレイ部41を各機能別の異なった位置(オフセッ
ト位置)にオフセット移動させるようになっている。上
記3種類のオフセット位置は、トレイ部41がホームポ
ジションから前記の最大移動量dまで移動する範囲内に
設定されている。ここでは、画像形成装置がコピー機、
プリンタ、FAXとして動作する場合の各オフセット位
置をそれぞれ第1オフセット位置、第2オフセット位
置、第3オフセット位置とする。
【0148】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図23のフローチャートに基づいて説明する。但
し、S111〜S113の動作は、前記S1〜S3の動
作と同一であり、説明を省略する。
【0149】S114において、CPU51は、操作パ
ネル49のプリントスイッチが押されるか、プリンタと
してのプリントコマンドが発生するか、あるいはFAX
としてのプリントコマンドが発生すると、プリントスタ
ートと判断しプリント動作を開始する。プリント動作の
コマンドは上記の3種類に分けられる。
【0150】つぎに、CPU51は、行うべきプリント
動作がコピー機としてのコピーか(S115)、プリン
タとしてのプリントアウトか(S116)、FAXとし
てのプリントアウトかを判定する。この結果、コピー機
としてのコピーであれば、可動排紙トレイ6のトレイ部
41を、第1オフセット位置に移動させ(S117)、
プリンタとしてのプリントアウトであれば第2オフセッ
ト位置に移動させ(S118)、FAXとしてのプリン
トアウトであれば第3オフセット位置に移動させる(S
119)。
【0151】その後、プリント動作を行い(S12
0)、プリント動作が完了すれば(S121)、トレイ
部41を、最終的に最大移動量dだけB方向へ進出した
状態とするため、画像形成装置の前方向(B方向)へ移
動させた後(S122)、S113に戻ってレディ状態
となる。
【0152】本実施の形態では、画像形成装置がコピー
機、プリンタおよびファクシミリ等の複数機能を有する
マルチファンクションプリンタである場合において、こ
れら複数の機能を使用してプリント動作を行った場合、
プリント済の転写紙Pがトレイ部41上の各機能別の異
なった位置に積載されることになる。従って、各機能に
よってプリントアウトされた転写紙Pがトレイ部41上
の同一位置に混在して積載される事態を回避でき、操作
者を各機能別(各グループ別)の転写紙Pの仕分け作業
から解放することができる。この結果、快適な使用環境
を実現できる。
【0153】また、トレイ部41の移動により転写紙P
の積載位置がオフセットされるようになっているので、
最小限の面積で転写紙Pのオフセットが可能となってい
る。
【0154】また、プリント動作の完了後、可動排紙ト
レイ6のトレイ部41が画像形成装置の前方向へ進出す
るので、プリント動作の完了後において、操作者によ
る、排紙部4におけるプリント済の転写紙Pの目視によ
る確実かつ容易な存在確認と、排紙部4からのプリント
済の転写紙Pの容易な取り出しとが可能となる。
【0155】なお、上記の機能を得る上で、S117〜
S119でのトレイ部41のオフセット移動が十分な量
であれば、S122での最終的なトレイ部41の移動を
省くことも可能である。
【0156】また、本実施の形態では、画像形成装置が
トレイ部41を移動させる可動排紙トレイ6を備えた構
成としているが、これに代えてベルト装置62を有する
前記可動排紙トレイ61を備えた構成であっても、同様
に図23に示したS115〜S122の機能を適用可能
である。さらに、上記の機能はトレイ部が移動可能な他
の実施の形態の可動排紙トレイに対しても当然適用可能
である。
【0157】〔実施の形態9〕 本発明の実施のさらに他の形態を図24ないし図26に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0158】本実施の形態の画像形成装置は図2および
図3に示す構成を有している。但し、排紙部4は、可動
排紙トレイ6に代えて、図24および図25に示す可動
排紙トレイ81を備えている。この可動排紙トレイ81
は、トレイ部82(シート積載部)がステッピングモー
タ44に駆動されて回転するようになっている。トレイ
部82のホームポジションからの最大回転角は、時計回
り方向および反時計回り方向へそれぞれθとなってい
る。トレイ部82の回転角度は図9に示すCPU51に
よって制御される。
【0159】また、本実施の形態において、可動排紙ト
レイ81のトレイ部82は、プリント動作が終了する
と、例えば前記の最大回転角θだけ回転する。一方、オ
フセット動作が設定されている場合、トレイ部82は、
1グループのプリント動作が終了する毎に、オフセット
動作により時計回り方向あるいは反時計回り方向へ段階
的に回転する。このとき、1回のオフセット動作におい
て、トレイ部82は、例えば最大回転角θよりも少ない
角度だけ回転する。この回転角度は、例えば最大回転角
θを複数に分割した角度である。その後、全てのプリン
ト動作が終了すると、最終的に例えば最大回転角θだけ
時計回り方向あるいは反時計回り方向へ回転した状態と
なる。上記のオフセット動作の設定は、操作者が操作パ
ネル49から入力することができる。
【0160】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図26のフローチャートに基づいて説明する。但
し、S211〜S214の動作は、前記S1〜S4の動
作と同一であり、説明を省略する。
【0161】S214でのプリント動作の開始後、操作
者の操作パネル49への入力によりオフセット動作が設
定されているか否かを判定する(S215)。オフセッ
ト動作が設定されていなければ、トレイ部82をオフセ
ット動作させることなくプリント動作を行う(S22
0)。このS220の動作は、例えば図1におけるS5
〜S7の動作に相当する。即ち、S6にてプリント動作
の完了を判定すると、S7にてトレイ部82を例えば時
計回り方向に回転させる。このときのトレイ部82の回
転角は、例えば前記の最大回転角θである。
【0162】一方、S215においてオフセット動作が
設定されていれば、トレイ部82のオフセット動作を伴
ったプリント動作を開始する。このときには、先ずプリ
ント動作を行い(S216)、1枚のプリント動作が完
了する度にトレイ部82の回転、即ちオフセット動作が
必要か否かを判定する(S217)。このS217の動
作は、プリント枚数の何枚かを1グループとし、各グル
ープのプリント終了毎にオフセット動作を行うように設
定されている場合において、1グループのプリント動作
が終了したか否かを判定する動作である。
【0163】S217において1グループのプリント動
作が未終了であり、トレイ部82の回転が必要なけれ
ば、そのままプリント動作を続行する。
【0164】一方、S217において1グループのプリ
ント動作が終了し、トレイ部82の回転が必要であれ
ば、さらに全てのプリント動作が完了しているか否かを
判定する(S218)。即ち、プリントを行うべきグル
ープがまだ残っているか否かを判定する。
【0165】この判定の結果、全てのプリント動作が完
了していなければ、トレイ部82を例えば時計回り方向
へ所定量だけオフセット回転させた後、S216に戻っ
て残りのグループのプリント動作を行う。
【0166】また、S218において全てのプリント動
作が完了していれば、トレイ部82のオフセット回転を
さらに行う必要がないものの、トレイ部82を、最終的
に最大回転角θだけ時計回り方向に回転した状態とする
ため、トレイ部82を回転させた後(S221)、S2
13に戻ってレディ状態となる。
【0167】本画像形成装置では、上記のように、例え
ばグループ別のプリント動作毎に、トレイ部82をオフ
セット回転させることができる。従って、操作者を転写
紙Pのグループ分け等の仕分け作業から解放することが
でき、快適な使用環境を実現できる。
【0168】また、プリント動作の完了後、可動排紙ト
レイ81のトレイ部82が回転して画像形成装置の前方
向へ進出するので、プリント動作の完了後において、操
作者による、排紙部4におけるプリント済の転写紙Pの
目視による確実かつ容易な存在確認と、排紙部4からの
プリント済の転写紙Pの容易な取り出しとが可能とな
る。
【0169】なお、上記の機能を得る上で、S219で
のトレイ部82のオフセット回転が十分な量であれば、
S221での最終的なトレイ部82の回転を省くことも
可能である。
【0170】また、本実施の形態の構成において、トレ
イ部82が最大3個のオフセット位置を採り得るものと
するならば、これらの各オフセット位置を、それぞれ、
ホームポジション、ホームポジションから正方向にθだ
け回転した位置、ホームポジションから逆方向にθだけ
回転した位置とするものであってもよい。この場合、ト
レイ部82は各オフセット動作により順次上記の3個の
位置を移動することになる。
【0171】また、本実施の形態の構成に、前記実施の
形態4(図18)、5(図19)、6(図20)、8
(図23)の構成を適用することも当然可能である。
【0172】〔実施の形態10〕 本発明の実施のさらに他の形態を図27ないし図29に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0173】本実施の形態における画像形成装置は、図
2および図3に示す構成を有するとともに、図7および
図8等に示した可動排紙トレイ6を備えている。この可
動排紙トレイ6は、B方向の進出位置へ移動した状態か
らホームポジションヘ戻すことができるようになってい
る。なお、本実施の形態において、B方向へのトレイ部
41の進出動作は、操作者による手動の引き出し動作に
より行われるようになっている。
【0174】トレイ部41には、図27に示すように、
排紙トレイセンサ91(移動量検出手段、初期位置検出
手段)が設けられている。この排紙トレイセンサ91
は、画像形成装置の本体側に設けられたフォトセンサ9
2と、トレイ部41に設けられたスリット板93とから
なる。フォトセンサ92は発光素子92aと、この発光
素子92aと所定の間隔をおいて対向配置された受光素
子92bとを備えている。スリット板93は、その移動
方向に多数のスリット部93a…が並設され、これらス
リット部93a…が上記発光素子92aと受光素子92
bとの間を移動するように設けられている。
【0175】上記排紙トレイセンサ91は、トレイ部4
1のB方向への引き出し量の検出、およびトレイ部41
が初期化位置に存在するか否かの検出をするためのもの
である。また、本画像形成装置は、図9に示す制御部に
代えて、図28に示す制御部を備えている。
【0176】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図29のフローチャートにより説明する。
【0177】先ず、電源が投入されると、CPU51
は、前記イニシャル動作を行わせ(S231)、トレイ
部41がホームポジションにあるか否かを判定する(S
232)。この判定は、排紙トレイセンサ91の検出動
作に基づいて行う。
【0178】この判定の結果がYESであれば、画像形
成装置はレディ状態となる(S233)。一方、上記の
判定結果がNOであれば、トレイ部41がホームポジシ
ョンへ移動するようにステッピングモータ44を回転さ
せる(S234)。その後、トレイ部41がホームポジ
ションにあるか否かを判定し(S235)、この判定結
果がYESになると、ステッピングモータ44を停止さ
せる(S236)。その後、S233に進み、画像形成
装置はレディ状態、即ちコピー(プリント)動作が可能
な状態となる。
【0179】本実施の形態において、ホームポジション
へのトレイ部41の復帰動作は、イニシャル動作後に行
うようになっているが、S233でのレディ状態後に行
われるコピー動作の後にも行うようにしてもよい。この
場合には、コピー動作後に前記S232〜S236の動
作を行う。
【0180】上記のように、本画像形成装置では、トレ
イ部41を画像形成装置の前方向へ移動可能となってい
る。従って、画像形成装置の小型化のために排紙部4の
高さが低く設定されている場合であっても、操作者60
は、トレイ部41を引き出すことにより、プリントまた
はコピー動作の完了、即ちトレイ部41上におけるプリ
ント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部4を覗き
込むことなく容易に確認することができる。同時に、可
動排紙トレイ6からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0181】また、ホームポジションから移動している
トレイ部41を自動的にホームポジションに戻すことが
できるので、操作者が、手動操作にてトレイ部41を元
のホームポジションに戻す必要がない。
【0182】また、トレイ部41がホームポジションに
復帰した後に、画像形成装置がプリント動作可能なレデ
ィ状態になるので、トレイ部41がホームポジションに
戻っていない状態でコピー(プリント)動作が開始さ
れ、トレイ部41上に次のプリント済の転写紙Pが排出
される事態、即ち転写紙Pがトレイ部41上の適正な位
置に積載されず、トレイ部41の移動に支障を来す事態
を回避することができる。この結果、排紙部4からその
外方へプリント済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレ
イ6を備えた画像形成装置において、その操作性および
利便性を十分に向上することができる。
【0183】なお、本実施の形態では、画像形成装置が
トレイ部41を移動させる可動排紙トレイ6を備えた構
成としているが、これに代えて排紙用サイド板73を移
動させる前記可動排紙トレイ71を備えた構成であって
も、同様の動作を行うことができる。この場合、ホーム
ポジションに移動させるのは、トレイ部41に代わって
排紙用サイド板73となる。さらに、図29に示した上
記の機能はトレイ部が移動可能な他の実施の形態の可動
排紙トレイに対しても当然適用可能である。
【0184】〔実施の形態11〕 本発明の実施のさらに他の形態を図30に基づいて以下
に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図
面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材(手
段)には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0185】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3および図28に示す構成を有するとともに、図
7および図8等に示した可動排紙トレイ6を備えてい
る。この可動排紙トレイ6は、B方向の進出位置へ移動
した状態から、プリント動作終了後、操作者が設定した
時間後に、ホームポジションヘ戻るようになっている。
なお、本実施の形態において、B方向へのトレイ部41
の進出動作は、操作者による手動の引き出し動作にて行
われるようになっている。
【0186】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図30のフローチャートにより説明する。
【0187】先ず、電源が投入されると、CPU51
は、前記イニシャル動作を行わせる(S241)。これ
により、画像形成装置はプリント動作が可能なレディ状
態となる。
【0188】次に、プリントスイッチがONにされて
(S242)コピー(プリント)動作が開始される前
に、操作者により、ユーザー設定モードが操作パネル4
9の操作により選択され(S243)、さらにトレイ部
41の自動復帰の設定が選択されると(S244)、C
PU51はRAM53にその旨を書き込む(S24
5)。このとき同時に、操作者はホームポジションにト
レイ部41を復帰させるまでの待機時間を任意に設定す
ることができる。
【0189】一方、S244においてトレイ部41の自
動復帰の解除が選択されると、CPU51はRAM53
に書き込まれている自動復帰の設定をリセットする(S
246)。
【0190】その後、S242においてプリントスイッ
チがONにされると、画像形成装置はコピー動作を行
う。全てのコピー動作が完了すると(S247)、操作
者によりトレイ部41がB方向へ引き出され、トレイ部
41に積載された転写紙Pが取り出される。上記コピー
動作の完了は、例えば前述のように、排紙通過センサ3
2からの転写紙Pの通過信号に基づいてCPU51が判
断する。
【0191】また、S247においてコピー動作が完了
し、排紙トレイセンサ91によりB方向へのトレイ部4
1の移動が検出されると、CPU51は、RAM53に
記録されたデータに基づいて、トレイ部41の自動復帰
が設定されているか否かを判定する(S248)。
【0192】この判定の結果、トレイ部41の自動復帰
が設定されていると、CPU51は、ホームポジション
にトレイ部41を復帰させるまでの待機時間をCPU5
1自身が備えるタイマにセットする(S249)。次
に、上記待機時間が終了すると(S250)、CPU5
1はステッピングモータ44を回転させて(S25
1)、トレイ部41を退行させる。
【0193】その後、ホームポジションへのトレイ部4
1の到達が排紙トレイセンサ91によって検出されると
(S252)、CPU51はステッピングモータ44を
停止させる(S253)。これにより、トレイ部41が
ホームポジションに復帰する。
【0194】上記のように、本画像形成装置では、トレ
イ部41を画像形成装置の前方向へ移動可能となってい
る。従って、画像形成装置の小型化のために排紙部4の
高さが低く設定されている場合であっても、操作者60
は、トレイ部41を引き出すことにより、プリントまた
はコピー動作の完了、即ちトレイ部41上におけるプリ
ント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部4を覗き
込むことなく容易に確認することができる。同時に、可
動排紙トレイ6からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0195】また、ホームポジションから移動している
トレイ部41を自動的にホームポジションに戻すことが
できるので、操作者が、手動操作にてトレイ部41を元
のホームポジションに戻す必要がない。
【0196】また、プリント動作の完了後から所定時間
経過後には、トレイ部41がホームポジションに復帰す
る。従って、トレイ部41がホームポジションに戻って
いない状態で次のコピー(プリント)動作が開始され、
転写紙Pがトレイ部41上の適正な位置に積載されず、
トレイ部41の移動に支障を来す事態を回避することが
できる。また、前の使用者がトレイ部41を戻し忘れた
ため、次の使用者がトレイ部41を戻さなければならな
いといった不都合も回避できる。
【0197】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ6を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができる。
【0198】なお、本実施の形態では、画像形成装置が
トレイ部41を移動させる可動排紙トレイ6を備えた構
成としているが、これに代えて排紙用サイド板73を移
動させる前記可動排紙トレイ71を備えた構成であって
も、同様の動作を行うことができる。この場合、ホーム
ポジションに移動させるのは、トレイ部41に代わって
排紙用サイド板73となる。さらに、図30に示した上
記の機能はトレイ部が移動可能な他の実施の形態の可動
排紙トレイに対しても当然適用可能である。
【0199】〔実施の形態12〕 本発明の実施のさらに他の形態を図31に基づいて以下
に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図
面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材(手
段)には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0200】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3および図28に示す構成を有するとともに、図
7および図8等に示した可動排紙トレイ6を備えてい
る。この可動排紙トレイ6は、B方向の進出位置へ移動
した状態から、操作者の指令に基づいてホームポジショ
ンヘ戻るようになっている。なお、本実施の形態におい
て、B方向へのトレイ部41の進出動作は、操作者によ
る手動の引き出し動作にて行われるようになっている。
【0201】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図31のフローチャートにより説明する。
【0202】先ず、電源が投入されると、CPU51
は、前記イニシャル動作を行わせ(S261)、トレイ
部41がホームポジションにあるか否かを判定する(S
262)。この判定は、排紙トレイセンサ91の検出動
作に基づいて行う。
【0203】この判定の結果がYESであれば、画像形
成装置はレディ状態となる(S268)。一方、上記の
判定結果がNOであれば、トレイ部41がホームポジシ
ョンに存在しない旨の警告を操作パネル49に表示部に
表示させる(S263)。
【0204】その後、操作者の操作パネル49からの入
力により、トレイ部41をホームポジションに戻す指令
が入力されると(S264)、トレイ部41がホームポ
ジションへ戻る方向にステッピングモータ44を回転さ
せる(S265)。
【0205】次に、トレイ部41がホームポジションに
あるか否かを判定し(S266)、この判定結果がYE
Sになると、ステッピングモータ44を停止させる(S
267)。その後、S268に進み、画像形成装置はコ
ピー(プリント)動作が可能なレディ状態となり、操作
者のコピー動作の開始指令を待って待機する。
【0206】本実施の形態において、ホームポジション
へのトレイ部41の復帰動作は、表示部での表示に基づ
く操作者の入力操作に基づいて、イニシャル動作後に行
うようになっているが、S268でのレディ状態後に行
われるコピー動作の後にも行うようにしてもよい。この
場合には、コピー動作後に前記S263〜S267の動
作を行う。
【0207】上記のように、本画像形成装置では、トレ
イ部41を画像形成装置の前方向へ移動可能となってい
る。従って、画像形成装置の小型化のために排紙部4の
高さが低く設定されている場合であっても、操作者60
は、トレイ部41を引き出すことにより、プリントまた
はコピー動作の完了、即ちトレイ部41上におけるプリ
ント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部4を覗き
込むことなく容易に確認することができる。同時に、可
動排紙トレイ6からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0208】また、ホームポジションから移動している
トレイ部41を操作パネル49への入力操作により自動
的にホームポジションに戻すことができるので、操作者
が、手動操作にてトレイ部41を元のホームポジション
に戻す必要がない。また、このときには、トレイ部41
がホームポジションに無い旨の警告表示を行うととも
に、これに基づく操作者の指令を待ってトレイ部41を
ホームポジションに移動するようにしている。従って、
例えば操作者がトレイ部41上の転写紙Pを取り出す前
にトレイ部41がホームポジションに移動してしまう事
態を回避することができる。
【0209】また、トレイ部41がホームポジションに
復帰した後に、画像形成装置がプリント動作可能なレデ
ィ状態になるので、トレイ部41がホームポジションに
戻っていない状態でコピー(プリント)動作が開始さ
れ、トレイ部41上に次のプリント済の転写紙Pが排出
される事態、即ち転写紙Pがトレイ部41上の適正な位
置に積載されず、トレイ部41の移動に支障を来す事態
を回避することができる。この結果、排紙部4からその
外方へプリント済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレ
イ6を備えた画像形成装置において、その操作性および
利便性を十分に向上することができる。
【0210】なお、本実施の形態では、画像形成装置が
トレイ部41を移動させる可動排紙トレイ6を備えた構
成としているが、これに代えて排紙用サイド板73を移
動させる前記可動排紙トレイ71を備えた構成であって
も、同様の動作を行うことができる。この場合、ホーム
ポジションに移動させるのは、トレイ部41に代わって
排紙用サイド板73となる。さらに、図31に示した上
記の機能はトレイ部が移動可能な他の実施の形態の可動
排紙トレイに対しても当然適用可能である。
【0211】〔実施の形態13〕 本発明の実施のさらに他の形態を図32に基づいて以下
に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図
面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材(手
段)には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0212】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3および図28に示す構成を有するとともに、図
7および図8等に示した可動排紙トレイ6を備えてい
る。この可動排紙トレイ6は、B方向の進出位置へ移動
した状態から、プリント動作終了後、B方向へのトレイ
部41の引き出し量に相当する分だけステッピングモー
タ44を回転させることにより、トレイ部41をホーム
ポジションヘ戻すようになっている。なお、本実施の形
態において、B方向へのトレイ部41の進出動作は、操
作者による手動の引き出し動作にて行われるようになっ
ている。
【0213】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図32のフローチャートにより説明する。
【0214】先ず、電源が投入されると、CPU51
は、前記イニシャル動作を行わせる(S271)。これ
により、画像形成装置はプリント動作が可能なレディ状
態となる。
【0215】次に、プリントスイッチがONにされてコ
ピー(プリント)動作が開始された後(S272)、プ
リント動作が完了し(S273)、操作者の手動操作に
よりトレイ部41がB方向ヘ引き出されると(S27
4)、CPU51は排紙トレイセンサ91の検出動作に
よりトレイ部41の引き出し量を計算する(S27
5)。このときには、トレイ部41の移動により検出さ
れたスリット部93aの数をCPU51が備えるカウン
タによりカウントする。
【0216】その後、トレイ部41の引き出しが終了す
ると(S276)、CPU51はトレイ部41がホーム
ポジションに移動する方向へステッピングモータ44を
回転させる(S277)。これと同時に、CPU51
は、排紙トレイセンサ91により検出されるスリット部
93aの数を前記カウント値より減算していく(S27
8)。このようにして、上記カウント値が0になると
(S279)、ステッピングモータ44を停止させる。
これにより、トレイ部41はホームポジションに戻され
る(S280)。
【0217】上記のように、本画像形成装置では、トレ
イ部41を画像形成装置の前方向へ移動可能となってい
る。従って、画像形成装置の小型化のために排紙部4の
高さが低く設定されている場合であっても、操作者60
は、トレイ部41を引き出すことにより、プリントまた
はコピー動作の完了、即ちトレイ部41上におけるプリ
ント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部4を覗き
込むことなく容易に確認することができる。同時に、可
動排紙トレイ6からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0218】また、ホームポジションから移動している
トレイ部41を自動的にホームポジションに戻すことが
できるので、操作者が、手動操作にてトレイ部41を元
のホームポジションに戻す必要がない。
【0219】また、コピー動作の完了後にはトレイ部4
1がホームポジションに復帰する。従って、トレイ部4
1がホームポジションに戻っていない状態で次のコピー
(プリント)動作が開始され、転写紙Pがトレイ部41
上の適正な位置に積載されず、トレイ部41の移動に支
障を来す事態を回避することができる。また、前の操作
者がトレイ部41を戻し忘れたため、次の操作者がトレ
イ部41を戻さなければならないといった不都合も回避
できる。
【0220】また、トレイ部41をホームポジションへ
戻す際には、B方向へのトレイ部41の移動量を検出
し、その移動量に応じた時間だけステッピングモータ4
4を回転させている。従って、トレイ部41をB方向の
進出位置からホームポジションへ移動するのに要する時
間を最小限に抑制することができ、この動作のために画
像形成装置がプリント動作不能となる時間を短くするこ
とができる。これにより、操作者の待ち時間を短くする
ことができる。
【0221】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ6を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができる。
【0222】なお、本実施の形態では、画像形成装置が
トレイ部41を移動させる可動排紙トレイ6を備えた構
成としているが、これに代えて排紙用サイド板73を移
動させる前記可動排紙トレイ71を備えた構成であって
も、同様の動作を行うことができる。この場合、ホーム
ポジションに移動させるのは、トレイ部41に代わって
排紙用サイド板73となる。さらに、本実施の形態の構
成はトレイ部が移動可能な他の実施の形態の可動排紙ト
レイに対しても当然適用可能である。
【0223】〔実施の形態14〕 本発明の実施のさらに他の形態を図33および図34に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0224】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3および図28に示す構成を有するとともに、図
7および図8等に示した可動排紙トレイ6を備えてい
る。この可動排紙トレイ6は、B方向の進出位置へ移動
した状態から、プリント動作終了後、トレイ部41がホ
ームポジションヘ戻るようになっている。なお、本実施
の形態において、B方向へのトレイ部41の進出動作
は、操作者による手動の引き出し動作にて行われるよう
になっている。
【0225】また、本実施の形態においては、図33に
示すように、可動排紙トレイ6のトレイ部41がホーム
ポジションに配された状態において、トレイ部41の後
端部(逆B方向側端部)と当接する位置に、ストッパ9
5が設けられている。このストッパ95は、トレイ部4
1がホームポジションからさらに逆B方向へ後退するの
を規制するものである。また、本実施の形態において
は、トレイ部41を逆B方向へ対向させてホームポジシ
ョンに配するのに、ステッピングモータ44のトルクス
リップ機構を利用している。
【0226】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図34のフローチャートにより説明する。
【0227】先ず、電源が投入されると、CPU51
は、前記イニシャル動作を行わせ(S291)、トレイ
部41がホームポジションにあるか否かを判定する(S
292)。この判定は、排紙トレイセンサ91の検出動
作に基づいて行う。
【0228】この判定の結果がYESであれば、画像形
成装置はレディ状態となる(S297)。一方、上記の
判定結果がNOであれば、CPU51は、トレイ部41
がホームポジションへ戻る方向へのステッピングモータ
44の回転を始動させ(S293)、同時にタイマをス
タートさせる(S294)。このタイマが計時する時間
は、B方向の最大限進出しているトレイ部41がステッ
ピングモータ44の上記回転により十分にホームポジシ
ョンへ到達できる時間である。
【0229】その後、上記タイマによる計時が終了する
と(S295)、CPU51はステッピングモータ44
を停止させる(S296)。この状態においては、トレ
イ部41はホームポジションへに移動を完了している。
その後、S297に進み、画像形成装置はコピー(プリ
ント)動作が可能なレディ状態となり、操作者のコピー
動作の開始指令を待って待機する。
【0230】本実施の形態において、ホームポジション
へのトレイ部41の復帰動作は、表示部での表示に基づ
く操作者の入力操作に基づいて、イニシャル動作後に行
うようになっているが、S297でのレディ状態後に行
われるコピー動作の後にも行うようにしてもよい。
【0231】上記のように、本画像形成装置では、トレ
イ部41を画像形成装置の前方向へ移動可能となってい
る。従って、画像形成装置の小型化のために排紙部4の
高さが低く設定されている場合であっても、操作者60
は、トレイ部41を引き出すことにより、プリントまた
はコピー動作の完了、即ちトレイ部41上におけるプリ
ント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部4を覗き
込むことなく容易に確認することができる。同時に、可
動排紙トレイ6からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0232】また、ホームポジションから移動している
トレイ部41を自動的にホームポジションに戻すことが
できるので、操作者が、手動操作にてトレイ部41を元
のホームポジションに戻す必要がない。
【0233】また、コピー動作の完了後にはトレイ部4
1をホームポジションに復帰させることも可能である。
従って、トレイ部41がホームポジションに戻っていな
い状態で次のコピー(プリント)動作が開始され、転写
紙Pがトレイ部41上の適正な位置に積載されず、トレ
イ部41の移動に支障を来す事態を回避することができ
る。また、前の操作者がトレイ部41を戻し忘れたた
め、次の操作者がトレイ部41を戻さなければならない
といった不都合も回避できる。
【0234】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ6を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができる。
【0235】さらに、本画像形成装置では、トレイ部4
1をホームポジションに配するのにステッピングモータ
44のトルクスリップ機構を利用しているので、トレイ
部41についての正確な進出量の検出や、ステッピング
モータ44に対する精密な制御などが不要であり、簡単
かつ低コストの構成とすることができる。
【0236】なお、本実施の形態では、排紙トレイセン
サ91を使用しているが、このセンサとしては単にトレ
イ部41がホームポジションにあるか否かを検出できる
もの、例えばホームポジションに移動したトレイ部41
によりONされる周知のスイッチでもよい。
【0237】また、画像形成装置がトレイ部41を移動
させる可動排紙トレイ6を備えた構成としているが、こ
れに代えて排紙用サイド板73を移動させる前記可動排
紙トレイ71を備えた構成であっても、同様の動作を行
うことができる。この場合、ホームポジションに移動さ
せるのは、トレイ部41に代わって排紙用サイド板73
となる。さらに、本実施の形態の構成はトレイ部が移動
可能な他の実施の形態の可動排紙トレイに対しても当然
適用可能である。
【0238】〔実施の形態15〕 本発明の実施のさらに他の形態を図35に基づいて以下
に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図
面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材(手
段)には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0239】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3および図28に示す構成を有するとともに、図
7および図8等に示した可動排紙トレイ6を備えてい
る。この可動排紙トレイ6は、B方向の進出位置へ移動
した状態からトレイ部41がホームポジションヘ戻るよ
うになっている。なお、本実施の形態において、B方向
へのトレイ部41の進出動作は、操作者による手動の引
き出し動作により行われるようになっている。
【0240】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図35のフローチャートにより説明する。
【0241】先ず、電源が投入されると、CPU51
は、前記イニシャル動作を行わせ(S301)、画像形
成装置がレディ状態となる。その後、プリントスイッチ
がONにされると(S302)、CPU51は、トレイ
部41がホームポジションにあるか否かを判定する(S
303)。この判定は、排紙トレイセンサ91の検出動
作に基づいて行う。
【0242】この判定の結果がYESであれば、画像形
成装置はコピー動作を行い(S304)、コピー動作が
終了すると(S305)、S302に戻って待機状態と
なる。
【0243】一方、S303での判定結果がNOであれ
ば、CPU51は、トレイ部41がホームポジションへ
移動するようにステッピングモータ44を回転させる
(S306)。その後、トレイ部41がホームポジショ
ンにあるか否かを判定し(S307)、この判定結果が
YESになると、ステッピングモータ44を停止させる
(S308)。その後、S304に進み、画像形成装置
はコピー動作を行う。
【0244】上記のように、本画像形成装置では、トレ
イ部41を画像形成装置の前方向へ移動可能となってい
る。従って、画像形成装置の小型化のために排紙部4の
高さが低く設定されている場合であっても、操作者60
は、トレイ部41を引き出すことにより、プリントまた
はコピー動作の完了、即ちトレイ部41上におけるプリ
ント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部4を覗き
込むことなく容易に確認することができる。同時に、可
動排紙トレイ6からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0245】また、ホームポジションから移動している
トレイ部41を自動的にホームポジションに戻すことが
できるので、操作者が、手動操作にてトレイ部41を元
のホームポジションに戻す必要がない。
【0246】また、トレイ部41がホームポジションに
復帰した後に、プリント動作が行われるので、トレイ部
41がホームポジションに戻っていない状態でプリント
動作が開始され、トレイ部41上に次のプリント済の転
写紙Pが排出される事態、即ち転写紙Pがトレイ部41
上の適正な位置に積載されず、トレイ部41の移動に支
障を来す事態を回避することができる。
【0247】さらに、トレイ部41をホームポジション
に戻すのは、プリント動作の開始指令が入力されたと
き、即ちトレイ部41をホームポジションに戻す必要が
生じたときであるので、トレイ部41の無駄な移動を抑
制することができる。
【0248】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ6を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができる。
【0249】なお、本実施の形態では、排紙トレイセン
サ91を使用しているが、このセンサとしては単にトレ
イ部41がホームポジションにあるか否かを検出できる
もの、例えばホームポジションに移動したトレイ部41
によりONされる周知のスイッチでもよい。
【0250】また、画像形成装置がトレイ部41を移動
させる可動排紙トレイ6を備えた構成としているが、こ
れに代えて排紙用サイド板73を移動させる前記可動排
紙トレイ71を備えた構成であっても、同様の動作を行
うことができる。この場合、ホームポジションに移動さ
せるのは、トレイ部41に代わって排紙用サイド板73
となる。さらに、本実施の形態の構成はトレイ部が移動
可能な他の実施の形態の可動排紙トレイに対しても当然
適用可能である。
【0251】〔実施の形態16〕 本発明の実施のさらに他の形態を図36に基づいて以下
に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図
面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材(手
段)には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0252】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3および図28に示す構成を有するとともに、図
7および図8等に示した可動排紙トレイ6を備えてい
る。この可動排紙トレイ6は、B方向の進出位置へ移動
した状態から、プリント動作終了後、B方向へのトレイ
部41の引き出し量に相当する分だけステッピングモー
タ44を回転させることにより、トレイ部41をホーム
ポジションヘ戻すようになっている。このときのステッ
ピングモータ44の回転速度は、上記トレイ部41の引
き出し量に応じて切り換えられる。即ち、上記トレイ部
41の引き出し量が多いほど、進出位置からホームポジ
ションまでのトレイ部41の平均移動速度が速くなるよ
うにステッピングモータ44の回転速度が制御される。
この制御は次の理由で行われる。
【0253】本実施の形態において、B方向へのトレイ
部41の進出動作は、操作者による手動の引き出し動作
にて行われる。この場合、転写紙Pのサイズ等により、
転写紙Pを容易に取り出すための操作者によるトレイ部
41の引き出し量は変化する。従って、常に一定速度で
ステッピングモータ44を回転させた場合、上記引き出
し量によってトレイ部41がホームポジションに復帰す
る時間が変化し、引き出し量が多いほど上記復帰時間が
長くなる。このため、次のプリント動作が可能になるま
での待ち時間が長くなる。そこで、引き出し量にかかわ
らず、ホームポジションへのトレイ部41の移動時間が
例えばほぼ同一となるようにするため、上記の制御が行
われる。
【0254】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図36のフローチャートにより説明する。
【0255】先ず、電源が投入されると、CPU51
は、前記イニシャル動作を行わせる(S311)。これ
により、画像形成装置はプリント動作が可能なレディ状
態となる。
【0256】次に、プリントスイッチがONにされてコ
ピー(プリント)動作が開始された後(S312)、プ
リント動作が完了し(S313)、操作者の手動操作に
よりトレイ部41がB方向ヘ引き出されると(S31
4)、CPU51は、前述のようにして、排紙トレイセ
ンサ91の検出動作によりトレイ部41の引き出し量を
計算する(S315)。
【0257】その後、トレイ部41の引き出しが終了す
ると(S316)、CPU51は、トレイ部41の引き
出し量(移動量)に基づいてステッピングモータ44の
回転速度を設定する。即ち、上記移動量が多い程、回転
速度が速くなるように設定する。そして、CPU51
は、トレイ部41がホームポジションに移動する方向へ
ステッピングモータ44を回転させる(S317)。
【0258】その後、排紙トレイセンサ91にてホーム
ポジションへのトレイ部41の到達が検出されると(S
318)、ステッピングモータ44を停止させる(S3
19)。これにより、トレイ部41はホームポジション
に戻される。
【0259】上記のように、本画像形成装置では、ホー
ムポジションへのトレイ部41の移動の際には、B方向
へのトレイ部41の移動量が多い程、ステッピングモー
タ44の回転速度が速くなるように設定される。従っ
て、トレイ部41の引き出し量にかかわらず、画像形成
装置がプリント動作不能となる時間を短くすることがで
きる。これにより、操作者の待ち時間を短くすることが
できる。
【0260】また、トレイ部41を画像形成装置の前方
向へ移動可能となっている。従って、画像形成装置の小
型化のために排紙部4の高さが低く設定されている場合
であっても、操作者60は、トレイ部41を引き出すこ
とにより、プリントまたはコピー動作の完了、即ちトレ
イ部41上におけるプリント済の転写紙Pの存在を、体
を屈めて排紙部4を覗き込むことなく容易に確認するこ
とができる。同時に、可動排紙トレイ6からの転写紙P
の取り出しを容易に行うことができる。
【0261】また、ホームポジションから移動している
トレイ部41を自動的にホームポジションに戻すことが
できるので、操作者が、手動操作にてトレイ部41を元
のホームポジションに戻す必要がない。
【0262】また、コピー動作の完了後にはトレイ部4
1がホームポジションに復帰する。従って、トレイ部4
1がホームポジションに戻っていない状態で次のコピー
(プリント)動作が開始され、転写紙Pがトレイ部41
上の適正な位置に積載されず、トレイ部41の移動に支
障を来す事態を回避することができる。また、前の操作
者がトレイ部41を戻し忘れたため、次の操作者がトレ
イ部41を戻さなければならないといった不都合も回避
できる。
【0263】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ6を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができる。
【0264】なお、本実施の形態では、排紙トレイセン
サ91を使用しているが、このセンサとしては単にトレ
イ部41がホームポジションにあるか否かを検出できる
もの、例えばホームポジションに移動したトレイ部41
によりONされる周知のスイッチでもよい。
【0265】また、画像形成装置がトレイ部41を移動
させる可動排紙トレイ6を備えた構成としているが、こ
れに代えて排紙用サイド板73を移動させる前記可動排
紙トレイ71を備えた構成であっても、同様の動作を行
うことができる。この場合、ホームポジションに移動さ
せるのは、トレイ部41に代わって排紙用サイド板73
となる。
【0266】また、以上の各実施の形態の説明において
は、排紙部4において転写紙PをB方向(画像形成装置
の前方向)に移動させる構成としているが、これに限定
されることなく、転写紙PをA方向(画像形成装置の横
方向)に移動させる構成であってもよい。この場合の構
成には、排紙部4の転写紙Pを移動させる部材のステッ
ピングモータ44による移動方向を、単にB方向からA
方向に変更することにより対応可能である。このような
移動方向の変更は後述する他の実施の形態においても同
様に可能である。
【0267】〔実施の形態17〕 本発明の実施のさらに他の形態を図37ないし図41に
基づいて以下に説明する。なお、前記実施の形態の図面
に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材(手
段)には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0268】本実施の形態における画像形成装置は、図
2および図3に示す構成を有している。但し、排紙部4
には前記可動排紙トレイ6に代えて図37に示す可動排
紙トレイ101が設けられている。この可動排紙トレイ
101は、図38に示す状態で排紙部4に設けられ、図
39に示すように上トレイ部102(シート積載部)が
画像形成装置の左右および前後方向(A・B方向)に進
退可能となっている。
【0269】可動排紙トレイ101は、トレイ部が上ト
レイ部102と下トレイ部103との2段構造となって
いる。但し、転写紙Pが積載される実質的なトレイ部は
上トレイ部102である。下トレイ部103の下には、
排紙部4の底壁部ともなる基底部104が設けられてい
る。
【0270】上記基底部104の上面にはB方向に延び
る2本の案内レール104a・104aが形成され、こ
れに対応して下トレイ部103の下面には案内溝103
c・103cが形成されている。この構造により下トレ
イ部103は基底部104に対してB方向に進退自在と
なる。同様に、下トレイ部103の上面にはA方向に延
びる2本の案内レール103b・103bが形成され、
これに対応して上トレイ部102の下面には案内溝10
2b・102bが形成されている。この構造により上ト
レイ部102は、下トレイ部103に対してA方向に進
退自在となり、基底部104に対してAおよびB方向に
進退自在となる。
【0271】上トレイ部102における駆動機構・基板
等収納部5と対向する側面(逆B方向側の面)にはラッ
クギア部102aが形成され、下トレイ部103におけ
る画像形成部3と対向する側面(逆A方向側の面)に
は、ラックギア部103aが形成されている。上記ラッ
クギア部102aにはステッピングモータ105(シー
ト積載部駆動手段)の回転軸に取り付けられたピニオン
ギア106が歯合し、ラックギア部103aにはステッ
ピングモータ107(シート積載部駆動手段)の回転軸
に取り付けられたピニオンギア108が歯合している。
また、可動排紙トレイ101には、ホームポジションへ
の上トレイ部102の到達を検出するホームポジション
センサ109(初期位置検出手段)と、ホームポジショ
ンへの下トレイ部103の到達を検出するホームポジシ
ョンセンサ110(初期位置検出手段)とが設けられて
いる。
【0272】上記ステッピングモータ105は、図40
に示すように、ステッピングモータドライバ111を介
してCPU51と接続され、ステッピングモータ107
はステッピングモータドライバ112を介してCPU5
1と接続されている。このCPU51には前記ホームポ
ジションセンサ109・110が接続されている。
【0273】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図41のフローチャートにより説明する。
【0274】画像形成装置の電源スイッチがONにされ
ると、先ずイニシャル動作を実行するとともに(S15
1)ウォームアップを実行し(S152)、操作パネル
49等からのデータ入力シミュレーションの設定がなけ
れば(S153)、プリント(コピー)可能なレディ状
態となる(S154)。
【0275】一方、S153においてデータ入力シミュ
レーションが設定され、それが上トレイ部102の移動
方向設定のシミュレーションでなければ(S164)、
他のシミュレーションを実行する(S170)。また、
上トレイ部102の移動方向設定のシミュレーションで
あれば、そのトレイ部移動方向設定プログラムに移行す
る。
【0276】このときには、操作パネル49等により上
トレイ部102についてのAまたはB方向の移動方向が
操作者により入力される(S165)。CPU51は入
力された移動方向を判定し(S166)、その結果をE
EPROM54に書き込み(S167、S169)、こ
のプログラムを終了する(S168)。
【0277】次に、S155においてプリントスイッチ
がONされ、あるいはプリントコマンドが発生すると、
プリント動作を開始する(S156)。プリント動作が
完了(上トレイ部102上への転写紙Pの排出が完了)
すると(S157)、CPU51は、EEPROM54
に書き込まれたデータを参照し(S158)、上トレイ
部102をA方向またはB方向に移動させる。
【0278】B方向への移動の場合にはステッピングモ
ータ107を回転させ、上トレイ部102をB方向へ移
動させる(S159)。また、A方向への移動の場合に
は、先ず下トレイ部103がホームポジションへ戻る方
向へステッピングモータ107を回転させる(S16
0)。その後、下トレイ部103がホームポジションに
到達すると(S161)、ステッピングモータ107に
停止励磁をかける(S162)。即ち、下トレイ部10
3が動かないように一定のトルクをかける。次に、ステ
ッピングモータ105を回転させ、上トレイ部102を
A方向へ移動させる(S163)。
【0279】上記のように、本画像形成装置では、上ト
レイ部102を画像形成装置の前方向(B方向)または
横方向(A方向)に移動可能となっている。従って、画
像形成装置の小型化のために排紙部4の高さが低く設定
されている場合であっても、操作者は、プリントまたは
コピー動作の完了、即ちトレイ部41上におけるプリン
ト済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部4を覗き込
むことなく容易に確認することができる。同時に、排紙
部4からの転写紙Pの取り出しを容易に行うことができ
る。
【0280】また、上トレイ部102の移動方向は、操
作者が都合のよい任意の方向に設定することができるの
で、画像形成装置の種々の配置環境に対応することがで
きる。この結果、排紙部4からその外方へプリント済の
転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ6を備えた画像形
成装置において、その操作性および利便性を十分に向上
することができる。
【0281】なお、本実施の形態で示した可動排紙トレ
イ101の構成は、移動方向を一方向として説明されて
いる他の実施の形態の構成に対しても当然適用可能であ
る。
【0282】〔実施の形態18〕 本発明の実施のさらに他の形態を図42ないし図48に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0283】本実施の形態の画像形成装置は、図2およ
び図3に示す構成を有している。但し、排紙部4は前記
可動排紙トレイ6に代えて図42に示す可動排紙トレイ
201を備えている。この可動排紙トレイ201は、ト
レイ部202(シート積載部)がベルト装置203によ
り本実施の形態においてA方向に進退駆動される。この
ベルト装置203は、図43に示すように、ステッピン
グモータ204(シート積載部駆動手段)、内周面にギ
アと噛み合う歯が形成された歯付きベルト205、この
歯付きベルト205が架設され、A方向に並べられた一
対のベルト用ギア206・207、およびステッピング
モータ204の回転軸に設けられ、ベルト用ギア206
と噛み合うギア208を備えている。上記のベルト装置
203は、図44に示すように、2台がB方向に並べて
設けられる。なお、図44には二点鎖線にて排紙部空間
209を示している。
【0284】上記歯付きベルト205の上位置には、支
柱部材210が取り付けられ、この支柱部材210の前
面に連結部材となる連結爪211が突出状に設けられて
いる。これに対応してトレイ部202の画像形成部3と
対向する面(逆A方向側の面)には、図45に示すよう
に、前記連結爪211を嵌合可能な嵌合穴202aが形
成されている。
【0285】従って、この嵌合穴202aに前記連結爪
211を嵌合することにより、支柱部材210すなわち
画像形成装置に対するトレイ部202の装着状態が得ら
れる。この装着状態においては、上記歯付きベルト20
5の移動により、支柱部材210が排紙部4の底部を進
退移動し、トレイ部202がA方向に水平状態で進退移
動する。このときのトレイ部202の移動は図示しない
案内機構により案内される。また、上記の装着状態は、
支柱部材210の前面に設けられたトレイ装着センサ2
12によって検出される。トレイ装着センサ212は例
えば検知スイッチからなる。
【0286】また、給紙部2の給紙カセット25には、
給紙カセット25に収容されている転写紙Pの両側をガ
イドする転写紙ガイド213が設けられ、さらにこの転
写紙ガイド213の位置によって転写紙Pのサイズを検
出する給紙部転写紙サイズセンサ214が設けられてい
る。
【0287】また、本画像形成装置は、図9の制御部に
代わる図46に示す制御部を備えている。この制御部
は、画像形成装置の全体を制御するCPU251と可動
排紙トレイ201の内部動作を制御するCPU252
(制御手段)とを備え、これらがコネクタ253を介し
て接続されている。このコネクタ253は、支柱部材2
10に設けられた本体側コネクタ253aと、トレイ部
202に設けられたトレイ部側コネクタ253b(図4
5参照)とからなる。
【0288】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図47のフローチャートにより説明する。
【0289】画像形成動作が終了し、可動排紙トレイ2
01のトレイ部202上に転写紙Pが積載されると、C
PU251は、操作者が転写紙Pを取り出し易い位置に
トレイ部202を移動させる処理を開始する。
【0290】先ず、CPU251は、トレイ装着センサ
212の検出動作に基づき、トレイ部202がホームポ
ジションに存在するか否かを判定する(S331)。こ
の判定結果がNOであれば、ステッピングモータ204
を逆方向に回転させ、トレイ部202をホームポジショ
ンに戻す(S332)。ホームポジションへのトレイ部
202の到達は、例えば前記排紙トレイセンサ91を設
けることにより検出できる。
【0291】次に、CPU251は、給紙部転写紙サイ
ズセンサ214の検出動作に基づいて、給紙カセット2
5に収容されている転写紙Pのサイズ(転写紙サイズ
H)を調べる(S333)。
【0292】排紙ローラ33によりトレイ部202上に
排出された転写紙Pは、トレイ部202上における排紙
ローラ33の近傍位置に積載される。従って、トレイ部
202のA方向への移動量が各サイズの転写紙Pを通じ
て同一である場合、各サイズの転写紙Pによって先端位
置が異なることになる。この結果、操作者が転写紙Pを
取り出し難い場合(サイズの小さい転写紙Pの場合)が
生じる。このため、CPU251は、転写紙サイズHに
応じて、進出した転写紙Pの先端位置が各サイズの転写
紙を通じてほぼ同一の適正な位置となるように、トレイ
部202の移動量を次のようにして計算する。
【0293】先ず、トレイ部202が画像形成装置の外
側に移動したとき、図48に示すように、転写紙Pの先
端位置が画像形成装置の側面より距離Lだけ離れた位置
(上記の適正位置)に来るように、画像形成装置のシミ
ュレーションモードの初期設定を行う。また、排紙ロー
ラ33(排紙位置)から画像形成装置のA方向側端面ま
での距離をMとする。この値はRAM255に記憶さ
れ、移動量算出のときCPU251が読み出す(S33
4)。
【0294】この場合、トレイ部202の移動量Dは、
転写紙サイズHによって変化し、(L+M−H)で表さ
れる距離となる(S335)。この計算をCPU251
が行う。
【0295】ここで、計算した移動距離Dがトレイ部2
02の最大移動距離MMよりも大きいときには(S33
6)、D=MMとする(S337)。
【0296】次に、CPU251は、プリント動作が完
了したときに、移動距離Dよりステッピングモータ20
4に送信すべきステップパルス数を算出し、そのパルス
を送信する(S338)。
【0297】従って、ステッピングモータ204の回転
により、支柱部材210が距離(L+M−H)だけ移動
する。これにより、トレイ部202に積載されている転
写紙Pの先端位置は、画像形成装置の側面から距離Lだ
け進出した位置に移動する。
【0298】上記のような構成により、いかなるサイズ
の転写紙Pが使用された場合であっても、トレイ部20
2が進出したときにおける画像形成装置の端部からの転
写紙Pの進出量は一定となる。これにより、操作者によ
る排紙部4からの転写紙Pの取り出し作業が容易とな
る。即ち、操作者が、転写紙Pのサイズに応じて排紙部
4からの転写紙Pの取り出し時の姿勢を変えなければな
らない事態を回避することができる。
【0299】また、本画像形成装置では、トレイ部20
2が画像形成装置の外方向へ移動するようになってい
る。従って、画像形成装置の小型化のために排紙部4の
高さが低く設定されている場合であっても、操作者は、
プリントまたはコピー動作の完了、即ちトレイ部202
上におけるプリント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて
排紙部4を覗き込むことなく容易に確認することができ
る。同時に、排紙部4からの転写紙Pの取り出しを容易
に行うことができる。
【0300】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ201を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0301】なお、本実施の形態の構成は、上記可動排
紙トレイ201を備えた画像形成装置ばかりでなく、例
えば前記の可動排紙トレイ6を備えた画像形成装置に対
しても当然適用可能である。
【0302】〔実施の形態19〕 本発明の実施のさらに他の形態を図49ないし図51に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0303】本実施の形態の画像形成装置は、図2、図
3および図46に示す構成を有している。但し、排紙部
4は前記可動排紙トレイ6に代えて図42に示す可動排
紙トレイ201を備えている。また、本実施の形態の画
像形成装置は、前記実施の形態18に示した画像形成装
置の各構成を前提としている。
【0304】さらに、本画像形成装置は、上記可動排紙
トレイ201において、図49に示すように、支柱部材
210には連結爪駆動クラッチ215が設けられ、この
連結爪駆動クラッチ215に前記連結爪211が設けら
れている。上記連結爪駆動クラッチ215は、連結爪2
11に係合およびその解除動作を行わせるものである。
【0305】即ち、連結爪211は先端部に鉤部211
aを有しており、この鉤部211aが連結爪駆動クラッ
チ215に駆動されて進退動作を行う。鉤部211aが
進出したとき、連結爪211とトレイ部202とはロッ
ク状態となり、鉤部211aが退行したとき、上記ロッ
ク状態が解除される。このような構成により、本画像形
成装置は、図50に示すように、例えば異なるサイズの
複数のトレイ部202を備え、これらが、使用される転
写紙Pのサイズに応じて適宜交換される構成に適用可能
である。
【0306】また、ステッピングモータ204に流れる
負荷電流は、図46に示す負荷電流検出回路216(過
負荷状態検出手段)にて検出されており、この負荷電流
検出回路216にて検出される負荷電流に基づいて、C
PU251により連結爪駆動クラッチ215が制御され
る。
【0307】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図51のフローチャートにより説明する。
【0308】CPU251は、先ず、トレイ装着センサ
212の状態を読み取り(S341)、トレイ部202
が支柱部材210すなわち排紙部4に装着されているか
否かを判定する(S342)。
【0309】この結果、トレイ部202が装着されてい
なければ、CPU51は、ステッピングモータ204を
回転させ、支柱部材210を所定のトレイ待受け位置に
移動させ(S343)、S341に戻る。上記のトレイ
待受け位置は、例えば排紙部4の開口端に設定されてい
る。
【0310】その後、トレイ部202が操作者により装
着され、この状態がトレイ装着センサ212により検出
されると、CPU251は、連結爪211にロック動作
を行わせるために、連結爪駆動クラッチ215に制御信
号を送信する。これにより、連結爪駆動クラッチ215
に駆動されて連結爪211の鉤部211aが進出し、ト
レイ部202と連結爪211とがロックされる(S34
5)。
【0311】次に、このロック状態において、トレイ部
202を画像形成装置から取り外す方向(A方向)に操
作者が引っ張ると、支柱部材210および歯付きベルト
205がA方向へ移動して、ステッピングモータ204
が強制的に回転させられる。この結果、ステッピングモ
ータ204に負荷電流が流れ、この負荷電流が負荷電流
検出回路216にて検出される。CPU251は、この
検出動作に基づいて、ステッピングモータ204に流れ
る負荷電流が正回転方向の負荷電流か否かを判定し(S
346)、この判定結果がNOであればS347の制御
を行い、YESであればS348の制御を行う。
【0312】ここで、ステッピングモータ204は、ト
レイ部202を排紙部4の外方へ移動させる方向に回転
するため、正回転方向の電流値が大きくなる。これによ
り、CPU251は、操作者によりトレイ部202が取
り外されようとしていると判断する。従って、CPU2
51は、トレイ部202と連結爪211とのロックを解
除するために、その旨の制御信号を連結爪駆動クラッチ
215に送る。この結果、連結爪駆動クラッチ215に
駆動されて連結爪211の鉤部211aが退行し、上記
ロックが解除される。
【0313】この状態においては、画像形成装置を使用
可能にするため、操作者によりトレイ部202の再装着
が行われる(S348)。この操作が行われた場合、S
345に戻って、それ以下の動作を行うことになる。
【0314】一方、上記S345の後のトレイ部202
と連結爪211とのロック状態において、トレイ部20
2がホームポジション方向(逆A方向)に押し込まれる
と、ステッピングモータ204には逆回転方向の負荷電
流が流れるため、負荷電流検出回路216によって検出
される電流値は小さくなる。これにより、CPU251
は、操作者によってトレイ部202がホームポジション
にセットされようとしていると判断する。従って、CP
U251は、ステッピングモータ204を回転させ、ト
レイ部202をホームポジション(図42に示される位
置)に移動させる(S347)。
【0315】上記の構成により、画像形成装置の排紙部
4に対するトレイ部202のロックおよびその解除と、
ホームポジションへのトレイ部202のセットとを容易
に行うことができる。また、本画像形成装置では、転写
紙Pのサイズに対応して異なるサイズの複数のトレイ部
202を備えることができる。これにより、操作者は、
トレイ部202のサイズを特に意識することなくトレイ
部202を排紙部4にセットできる。
【0316】また、本画像形成装置では、トレイ部20
2が画像形成装置の外方向へ移動するようになってい
る。従って、画像形成装置の小型化のために排紙部4の
高さが低く設定されている場合であっても、操作者は、
プリントまたはコピー動作の完了、即ちトレイ部202
上におけるプリント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて
排紙部4を覗き込むことなく容易に確認することができ
る。同時に、排紙部4からの転写紙Pの取り出しを容易
に行うことができる。
【0317】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ201を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0318】なお、本実施の形態の構成は、上記可動排
紙トレイ201を備えた画像形成装置ばかりでなく、例
えば前記の可動排紙トレイ6を備えた画像形成装置に対
しても当然適用可能である。
【0319】〔実施の形態20〕 本発明の実施のさらに他の形態を図52ないし図57に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0320】本実施の形態の画像形成装置は、図2、図
3および図46に示す構成を有している。但し、排紙部
4は前記可動排紙トレイ6に代えて図52に示す可動排
紙トレイ271を備えている。この可動排紙トレイ27
1は、図45に示したトレイ部202を備え(図52に
は示さず)、図44に示したベルト装置203と、図5
4に示すベルト装置273とを備えることにより、A・
B方向へ進退移動可能となっている。これら両ベルト装
置203・273は、排紙部空間209の外部に配され
ている。トレイ部202は上記排紙部空間209に配さ
れる。
【0321】上記のベルト装置273は、図53に示す
ように、ステッピングモータ274(シート積載部駆動
手段)、前記歯付きベルト205、B方向に並べられた
一対の前記ベルト用ギア206・207、および前記ギ
ア208を備えている。上記のベルト装置273は、図
54に示すように、2台がA方向に並べて、ベルト装置
203の上方位置に設けられる。
【0322】上記歯付きベルト205の下位置には、前
記連結爪211を備えた支柱部材210が取り付けられ
ている。この場合、ベルト装置203側の支柱部材21
0の連結爪211とベルト装置273側の支柱部材21
0の連結爪211とは、同一高さ位置となるように設定
される。上記連結爪211に対応して、図45に示すト
レイ部202の駆動機構・基板等収納部5と対向する面
(逆B方向側の面)には、前記連結爪211を嵌合可能
な嵌合穴202bが形成されている。
【0323】トレイ部202は、嵌合穴202aにベル
ト装置203側の連結爪211が嵌合されている状態に
おいて、B方向へ進退移動可能となっている。同様に、
トレイ部202は、嵌合穴202bにベルト装置273
側の連結爪211が嵌合されている状態において、A方
向へ進退移動可能となっている。従って、両嵌合穴20
2a・202bに両方向の連結爪211・211を嵌合
させることにより、トレイ部202を両方向の支柱部材
210・210に装着することが可能である。この装着
状態において、トレイ部202は、ステッピングモータ
204の回転によりA方向へ進退移動可能であり、ステ
ッピングモータ274の回転によりBへ進退移動可能で
ある。ステッピングモータ204の負荷電流は、図46
に示す負荷電流検出回路216にて検出され、ステッピ
ングモータ274の負荷電流は負荷電流検出回路275
(過負荷状態検出手段)にて検出される。
【0324】また、画像形成装置におけるA方向側およ
びB方向側の面には、図55および図56に示すよう
に、画像形成装置の周りの障害物を検出するための複数
の反射型センサ219…(障害物検出手段)が所定の間
隔で取り付けられている。また、画像形成装置の上面に
は、操作パネル49が設けられている。この操作パネル
49には、プリントスイッチの他に表示部220および
音声発生装置221が配置されている。
【0325】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図57のフローチャートにより説明する。
【0326】画像形成部3により画像がプリントされた
転写紙Pは、排紙ローラ33により可動排紙トレイ27
1のトレイ部202上に排出される。この排紙動作が終
了すると(S361)、トレイ部202の中には幾枚か
の転写紙Pが積載される。排紙動作(プリント動作)の
終了は、前記排紙通過センサ32にて検出される。
【0327】次に、CPU251は、AまたはB方向の
うちの操作者により予め設定されている方向に対し、反
射型センサ219により障害物検出の有無を調べ(S3
62)、障害物がなければ、その方向のステッピングモ
ータ204・274を回転させ、トレイ部202をその
方向へ進出させる(S365)。この場合、画像形成装
置の周りに障害物がなければ、反射型センサ219には
何の信号も入って来ない。
【0328】一方、S362において反射型センサ21
9により、操作者による設定方向に障害物が検出され、
その他の方向には障害物が検出されなければ(S36
3)、CPU251は、障害物が検出されていない方向
をトレイ部202の移動方向として設定する(S36
4)。その後、CPU251は、S365においてトレ
イ部202をその方向へ進出させる。
【0329】以上のS361〜S365動作は、具体的
には次のようになる。
【0330】例えば、操作者による操作パネル49での
機能設定において、規定移動方向がA方向に設定された
場合、CPU251は、先ずA方向側の反射型センサ2
19への入力信号の有無を判定する。そして、その反射
型センサ219への入力信号がなければ、ステッピング
モータ204を回転させ、トレイ部202をA方向へ進
出させる。
【0331】一方、図55に示すように、A方向に障害
物222が存在し、A方向側の反射型センサ219への
入力信号があれば、CPU251は、RAM255にA
方向を移動禁止方向として記憶させる。次に、CPU2
51は、B方向側の反射型センサ219への入力信号の
有無を判定する。そして、その反射型センサ219への
入力信号がなければ、CPU251は、B方向を転写紙
Pの移動可能方向と判断し、ステッピングモータ274
を回転させ、トレイ部202をB方向へ進出させる。
【0332】また、S363において、図56に示すよ
うに、他の方向すなわちB方向にも障害物222が検出
された場合、CPU251は、B方向も移動禁止方向と
してRAM255に記憶させる。その後はRAM255
を検索し、移動禁止方向として記憶されていない方向に
対し、同様の操作を繰り返す。
【0333】そして、障害物222がトレイ部202の
移動可能な方向全てに存在することが確認されたとき、
CPU251は、トレイ部202の移動不可を認識し
て、音声発生装置221により、障害物222を除くこ
とを操作者に要求する警告音を発生させる(S36
6)。また、表示部220に、障害物222を除くこと
を要求する旨の表示を行わせる(S367)。
【0334】この状態にあるとき、CPU251は、全
ての反射型センサ219の検出状態を調べ(S36
8)、各移動方向における障害物222の有無を判定し
続ける(S369)。
【0335】その後、何れかの方向の障害物222が除
去された場合、音声発生装置221の作動を停止させ
(S370)、表示部220の表示を通常のトレイ部2
02の移動時の表示に切り換える(S371)。上記S
369において、例えばB方向の障害物222が操作者
により除去された場合、CPU251は、RAM255
に記憶されている移動禁止方向のデータのうち、B方向
のものをクリアする。
【0336】その後、S364に移行して、障害物22
2の除去された方向にトレイ部202を移動させ、動作
を終了する。
【0337】上記のような構成により、画像形成装置の
可動排紙トレイ271および画像形成装置周辺の障害物
222となり得る他の装置を保護することができる。ま
た、操作者が希望する転写紙Pの取り出し方向、即ちト
レイ部202の進出方向を優先する一方、その方向に障
害物222が存在する場合であっても、転写紙Pの取り
出し方向を他の方向に変更することにより、操作者によ
る転写紙P取り出し時の良好な作業性を確保することが
できる。
【0338】また、トレイ部202が移動可能な全ての
方向に障害物222が存在する場合には、操作者に対し
て警告を発し、操作者に注意を促すことができるので、
排紙部4に排出された転写紙Pの放置状態を防ぐことが
できる。
【0339】また、本画像形成装置では、トレイ部20
2が画像形成装置の外方向へ移動するようになっている
ので、画像形成装置の小型化のために排紙部4の高さが
低く設定されている場合であっても、操作者は、プリン
トまたはコピー動作の完了、即ちトレイ部202上にお
けるプリント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部
4を覗き込むことなく容易に確認することができる。同
時に、排紙部4からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0340】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ271を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0341】〔実施の形態21〕 本発明の実施のさらに他の形態を図58ないし図61に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0342】本実施の形態の画像形成装置は、図2、図
3および図46に示す構成を有している。但し、排紙部
4は前記可動排紙トレイ6に代えて図58に示す可動排
紙トレイ281を備えている。この可動排紙トレイ28
1のトレイ部282は、図59に示すA方向、および図
60に示す逆A方向へ進退移動可能となっている。この
進退移動は前記ベルト装置203によって行われる。ま
た、トレイ部282は、前述のように、連結爪211に
よって支柱部材210、即ち排紙部4に対して着脱自在
であり、この着脱動作の際にはトレイ部282と前記コ
ネクタ253との着脱も同時に行われる。
【0343】トレイ部282の内部にはトレイ部282
を上下空間に仕切る仕切り板283が設けられ、この仕
切り板283の上には、排紙ローラ33から排出された
転写紙Pを積載するための昇降板284が設けられてい
る。
【0344】この昇降板284の下面におけるA方向側
位置には押上げ棒285とステッピングモータである小
型モータ287(昇降板駆動手段)が設けられ、逆A方
向側位置には押上げ棒286とステッピングモータであ
る小型モータ288(昇降板駆動手段)が設けられてい
る。上記押上げ棒285・286は、昇降板284に対
して回動自在かつ昇降自在であり、側面にラックギア部
285a・286aを有している。
【0345】小型モータ287の駆動力は、ギア28
9、ピニオンギア290およびラックギア部285aを
介して押上げ棒285に伝達され、押上げ棒285、即
ち昇降板284のA方向側部位が昇降する。同様に、小
型モータ288の駆動力は、ギア289、ピニオンギア
290およびラックギア部286aを介して押上げ棒2
86に伝達され、押上げ棒286、即ち昇降板284の
逆A方向側部位が昇降する。上記小型モータ287・2
88の動作は、図46に示すCPU252により制御さ
れる。なお、ソレノイド293・293は、ホームポジ
ションにおいてトレイ部282を固定するためのもので
ある。
【0346】トレイ部282がホームポジションにある
状態において、図60に示すように、昇降板284はA
方向側部位が降下し、逆A方向側部位が上昇した状態
(以下、排紙受け状態と称する)に配置される。このと
き、昇降板284における逆A方向側端部は排紙ローラ
33の高さに上昇している。これにより、排紙ローラ3
3から排出される転写紙Pは昇降板284上に良好に積
載される。上記の配置は、押上げ棒286が上昇する一
方、押上げ棒285が降下するように、CPU252が
小型モータ287・288を制御することにより得られ
る。
【0347】また、トレイ部282がA方向の進出位置
にある状態において、図59に示すように、昇降板28
4はA方向側部位が上昇し、逆A方向側部位が降下した
状態(以下、排紙取出し状態と称する)に配置される。
このとき、昇降板284の逆A方向側端部は前記仕切り
板283の上面付近まで降下し、A方向側端部はトレイ
部282の上端部付近まで上昇する。これにより、昇降
板284上の転写紙PにおけるA方向側端部は、トレイ
部282の上端部付近に移動する。従って、操作者は、
トレイ部282からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。上記の配置は、押上げ棒286が降下す
る一方、押上げ棒285が上昇するように、CPU25
2が小型モータ287・288を制御することにより得
られる。
【0348】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図61のフローチャートにより説明する。
【0349】例えば排紙トレイセンサ91にてトレイ部
282がホームポジションにあることが検出されたとき
(S381)、画像形成装置本体側のCPU251は、
その旨を示す信号をトレイ部282の内部に設けられて
いるCPU252に送信する(S382)。上記トレイ
部282の位置検出は例えば前記排紙トレイセンサ91
にて行われる。
【0350】上記信号を受けると、トレイ部282のC
PU252は、昇降板284が上記の排紙受け状態(第
1状態)となるように、小型モータ287・288を制
御する(S383)。CPU252は、昇降板284の
配置が完了すると、その旨を示す信号を本体側のCPU
251に送信する。
【0351】本体側のCPU251は、上記の信号を受
けると(S384)、画像形成部3による画像形成動作
を開始する(S385)。その後、規定枚数の転写紙P
が昇降板284上に排出される度に(S386)、CP
U251は、昇降板284の一定距離の降下を指令する
旨の制御信号をトレイ部282のCPU252に送信す
る(S387)。
【0352】トレイ部282のCPU252は、上記制
御信号を受けると、小型モータ288に対して下降駆動
信号を送信して、一定の高さだけ押上げ棒286すなわ
ち昇降板284の逆A方向側部位を降下させる(S38
8)。
【0353】上記S387〜S388の動作は、昇降板
284が一定の高さ位置を維持した状態で転写紙Pが昇
降板284上に排出され続けると、昇降板284上の転
写紙Pによって排紙ローラ33の前面が塞がれ、排紙不
能になるという問題を避けるためのものである。
【0354】このとき、トレイ部282のCPU252
は、上記一定量の昇降板284の降下動作が行えたか否
かの結果を示す信号、即ちトレイ部282が満杯か否か
を示す信号を、本体側のCPU251に送信する。本体
側のCPU251は、その信号を受けると(S38
9)、その信号に基づいてトレイ部282が満杯か否か
を判定し(S390)、満杯でなければS385に移行
して、画像形成動作を継続する。なお、CPU252に
よる上記満杯か否か、即ち昇降板284が下降不可能な
状態であるか否かの判定は、例えば排紙受け状態からの
下降方向への小型モータ288の回転量に基づいて行う
ことができる。
【0355】一方、CPU251は、S390において
トレイ部282が満杯であればS391に移行し、トレ
イ部282をA方向へ進出させる。これにより、排紙許
容量を上回る量の転写紙Pがトレイ部282に排紙され
るという不都合を回避することができる。
【0356】S391の動作により、トレイ部282は
所定の進出位置、即ち操作者がトレイ部282上より転
写紙Pを取り出すことのできる位置に移動する。このト
レイ部282の位置検出は例えば前記排紙トレイセンサ
91にて行われる。このとき、本体側のCPU251
は、トレイ部282が進出位置にある旨を示す信号をト
レイ部282のCPU252に送信する(S392)。
【0357】上記信号を受けると、トレイ部282のC
PU252は、昇降板284が上記の排紙取出し状態
(第2状態)となるように、小型モータ287・288
を制御する(S393)。CPU252は、昇降板28
4の配置が完了すると、その旨を示す信号を本体側のC
PU251に送信する。本体側のCPU251は、上記
の信号を受けると(S394)、動作を終了する。
【0358】上記のような構成により、トレイ部282
がホームポジションに配されたときには、排紙ローラ3
3から排出される転写紙Pが、昇降板284におけるA
方向側部位が降下し逆A方向側部位が上昇した傾斜によ
り、昇降板284のA方向側端部に設けられた例えば図
示しないストッパに整合された状態で、昇降板284上
に良好に積載される。また、トレイ部282が進出位置
に配されたときには、昇降板284上の転写紙Pにおけ
るA方向側端部がトレイ部282の上端部付近に移動す
るので、操作者によるトレイ部282からの転写紙Pの
取り出しが容易となる。
【0359】また、本画像形成装置では、トレイ部28
2が画像形成装置の外方向へ移動するようになっている
ので、画像形成装置の小型化のために排紙部4の高さが
低く設定されている場合であっても、操作者は、プリン
トまたはコピー動作の完了、即ちトレイ部282上にお
けるプリント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部
4を覗き込むことなく容易に確認することができる。同
時に、排紙部4からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0360】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ281を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0361】なお、本実施の形態において、排紙受け状
態への移動および排紙取出し状態への昇降板284の移
動は、それぞれ、トレイ部282がホームポジションお
よび進出位置への移動を完了したときに行われるように
なっているが、これら各位置への移動途中に行われるよ
うにしてもよい。この場合には、画像形成装置の応答性
が向上し、その後の動作を迅速に開始することができ
る。
【0362】また、本実施の形態の構成は、上記可動排
紙トレイ281を備えた画像形成装置ばかりでなく、ト
レイ部自体が移動する他の全ての可動排紙トレイを備え
た画像形成装置に対しても当然適用可能である。
【0363】〔実施の形態22〕 本発明の実施のさらに他の形態を図62ないし図64に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0364】本実施の形態の画像形成装置は、図2、図
3および図46に示す構成を有している。但し、排紙部
4は前記可動排紙トレイ6に代えて図42に示す可動排
紙トレイ201を備えている。また、本実施の形態の画
像形成装置は、前記実施の形態18に示した画像形成装
置の各構成を前提としている。
【0365】トレイ部202の後端面(逆A方向側端
面)には、図62に示すように、トレイサイズコード2
02dが記されている。このトレイサイズコード202
dは、転写紙Pのサイズに応じたトレイ部202のサイ
ズを示すものであり、トレイサイズ識別部となるもので
ある。これに対応して、支柱部材210には、トレイサ
イズコード202dからトレイ部202のサイズを検出
するトレイサイズセンサ291がさらに設けられてい
る。なお、例えば、トレイサイズコード202dはトレ
イ部202に形成された凹凸構造であり、トレイサイズ
センサ291は、この凹凸構造によりON、OFFされ
るものであってもよい。
【0366】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図47のフローチャートにより説明する。
【0367】給紙カセット25が画像形成装置の給紙部
2に装着されると(S401)、給紙カセット25に設
けられている前記の給紙部転写紙サイズセンサ214に
より、給紙カセット25に収容されている転写紙Pのサ
イズが検出される。この検出信号を受けると、CPU2
51は、その転写紙PのサイズをRAM255に記憶さ
せる(S402)。
【0368】次に、可動排紙トレイ201のトレイ部2
02が排紙部4における支柱部材210に装着されると
(S403)、この状態がトレイ装着センサ212によ
り検出される。またトレイサイズセンサ291により、
トレイ部202に記されたトレイサイズコード202d
が読み取られ、トレイ部202のサイズが検出される。
この検出信号を受けたCPU251は、トレイ部202
のサイズをRAM255に記憶させる(S404)。
【0369】次に、このように給紙カセット25とトレ
イ部202とが画像形成装置に装着された状態で、CP
U251は給紙カセット25の転写紙Pのサイズとトレ
イ部202のサイズとの適正判断を行う。即ち、トレイ
部202のサイズが給紙カセット25の転写紙Pのサイ
ズ以上であるか否かを判定する(S405)。
【0370】S405での判定の結果、トレイ部202
のサイズが給紙カセット25の転写紙Pのサイズ以上で
あれば、CPU251は、画像形成動作が可能であると
判断し、トレイ部202をホームポジションに移動さ
せ、画像形成装置をレディ状態とする。
【0371】さらにこのとき、CPU251は、トレイ
部202のサイズが給紙カセット25の転写紙Pのサイ
ズに対し、同じであるか、それよりも大きいかを判定し
(S406)、同じであればレディ状態を維持し、動作
を終了する。この状態でプリント動作が行われた場合、
転写紙Pは、図62に示すように、適切にトレイ部20
2に積載される。なお、同図はプリント動作の終了後、
ベルト装置203によりトレイ部202を画像形成装置
の外方(A方向)へ進出させた状態を示している。
【0372】一方、トレイ部202のサイズが給紙カセ
ット25の転写紙Pのサイズよりも大きければ、レディ
状態を維持するものの、CPU251は、操作パネル4
9の表示部220にトレイ部202のサイズが転写紙P
のサイズよりも大きい旨の注意表示を行わせ(S40
7)、動作を終了する。
【0373】また、S405において、トレイ部202
のサイズが給紙カセット25のサイズよりも小さけれ
ば、CPU251は、そのまま画像形成動作を実行した
場合にトレイ部202への転写紙Pの適切な排紙あるい
は積載が不可能であると判断する。仮にこの状態でプリ
ント動作が行われた場合、転写紙Pは、図63に示すよ
うに、長さL1 だけはみ出した状態でトレイ部202に
積載される。このため、プリント動作の終了後に同図に
示すようにトレイ部202を画像形成装置の外方(A方
向)へ進出させた場合、転写紙Pがトレイ部202から
落下する虞がある。また、トレイ部202の構造によっ
ては、転写紙Pをトレイ部202に排出すらできない事
態、あるいは転写紙Pをトレイ部202に排出後、トレ
イ部202を画像形成装置の外方へ進出させることがで
きない事態となる虞がある。
【0374】従って、CPU251は、ベルト装置20
3によりトレイ部202を画像形成装置の外方(A方
向)へ進出させるとともに、音声発生装置221および
表示部220に、転写紙Pのサイズがトレイ部202の
サイズよりも小さいために転写紙Pを排出することがで
きない旨の警告を行わせる(S408)。この警告は、
上記の状態について操作者に注意を促し、最適なトレイ
部202の再装着を要求するものである。また、この状
態では、CPU251によりプリント動作が禁止され
る。
【0375】その後、上記の警告に基づいて、操作者に
よりトレイ部202が交換されると(S409)、S4
03に戻り、CPU251はそれ以下の処理を行う。
【0376】上記のような構成により、操作者の不注意
により不適当なサイズのトレイ部202が排紙部4に装
着される結果、可動排紙トレイ201が良好に機能でき
なくなる事態を防止することができる。
【0377】また、使用される転写紙Pよりも大きいサ
イズのトレイ部202が排紙部4に装着された場合に
は、プリント動作が許可されるので、異なるサイズの転
写紙Pを混在させた状態でトレイ部202に積載するこ
とが可能である。一方、このトレイ部202の装着状態
は、表示部220により操作者に警告されるので、操作
者が要望すれば、上述した異なるサイズの転写紙Pが混
在した状態での積載状態も回避することができる。
【0378】また、本画像形成装置では、トレイ部20
2が画像形成装置の外方向へ移動するようになっている
ので、画像形成装置の小型化のために排紙部4の高さが
低く設定されている場合であっても、操作者は、プリン
トまたはコピー動作の完了、即ちトレイ部202上にお
けるプリント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部
4を覗き込むことなく容易に確認することができる。同
時に、排紙部4からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0379】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ201を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0380】〔実施の形態23〕 本発明の実施のさらに他の形態を図65ないし図67に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0381】本実施の形態の画像形成装置は、図2、図
3および図46に示す構成を有している。但し、排紙部
4は前記可動排紙トレイ6に代えて図42に示す可動排
紙トレイ201を備えている。また、本実施の形態の画
像形成装置は、前記実施の形態18に示した画像形成装
置の各構成を前提としている。また、本実施の形態にお
いて、ベルト装置203による可動排紙トレイ201の
移動方向は、前記のA方向と異なり、B方向となってい
る。
【0382】可動排紙トレイ201のトレイ部202に
は、図65および図66に示すように、トレイ部202
上の転写紙Pの有無を検出する前記トレイ上排紙センサ
50が設けられている。このトレイ上排紙センサ50は
例えばマイクロスイッチからなる。
【0383】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図67のフローチャートにより説明する。
【0384】画像形成部3にてプリント動作(画像形成
動作)が行われると、画像形成部3から排出された転写
紙Pは、可動排紙トレイ201のトレイ部202上に積
載される。その後、プリント動作が完了すると、CPU
251は、ステッピングモータ204を作動させて、ト
レイ部202を画像形成装置の外方(B方向)へ移動さ
せる。このトレイ部202は、所定の進出位置(ユーザ
ー取出し位置)で停止する(S421)。
【0385】次に、操作者によりトレイ部202上から
転写紙Pが取り出されると(S422)、この状態がト
レイ上排紙センサ50にて検出される。この検出信号を
受けると、CPU251は、ステッピングモータ204
を作動させて、トレイ部202をホームポジションに戻
す(S430)。
【0386】一方、S422において操作者による転写
紙Pの取り出し動作が所定時間以内に行われなかった場
合(S423)、CPU251は、図65に示すよう
に、トレイ部202をホームポジションに戻し(S42
4)、画像形成装置をプリント可能状態とする(S42
5)。上記所定時間の計時は、図46に示すタイマ29
2(計時手段)にて行われる。
【0387】ここで、S424の、トレイ部202がホ
ームポジションに戻された状態をX状態とする。また、
上記所定時間中の画像形成装置の状態はプリント動作を
直ぐに開始できないプリント動作不能状態(画像形成動
作不能状態)である。上記所定時間の計時は次の
(1)、(2)においてプリント可能状態(画像形成動
作可能状態)に復帰するまでの状態として定義される。
【0388】(1)X状態から一定時間、画像形成装置
が放置されると、CPU251は、画像形成装置をパワ
ーセープモードヘ移行させ、低消費電力での待機状態と
する。この状態で操作者により操作パネル49上のいず
れかのキーが操作されると、CPU251は画像形成装
置を低消費電力待機状態から復帰させ、プリント可能状
態とする。
【0389】(2)X状態にあるときに、操作者により
画像形成装置の電源がOFFにされた後、一定時間後に
再びONにされると、CPU251はイニシャル動作を
開始させ、プリント可能状態とする。
【0390】S425において画像形成装置がプリント
可能な状態となり、操作者により操作パネル49のプリ
ントスイッチがONにされると(S426)、CPU2
51は、トレイ上排紙センサ50の検出動作に基づい
て、トレイ部202上における転写紙Pの有無を判定す
る(S427)。
【0391】この判定の結果、トレイ部202上に転写
紙Pが残っていれば、CPU251は、操作パネル49
の表示部220にその旨の警告表示を行わせる(S42
8)。その後CPU251は、残っている転写紙Pと次
に排出されて来る転写紙Pとのトレイ部202上での混
合を防ぐため、トレイ部202がホームポジションから
所定距離だけ進出移動(オフセット移動)するように、
ステッピングモータ204を回転させる(S429)。
これにより、図66に示すように、トレイ部202上に
おける前回の位置(残っている転写紙Pの積載位置)か
らずれた位置に、次のプリント動作において排出されて
来る転写紙Pが積載される。
【0392】また、S427においてトレイ部202に
転写紙Pが残っていなければ、S431に進んでそのま
まプリント動作を行う。
【0393】上記のように、本画像形成装置では、トレ
イ部202を進出位置に移動後から所定時間が経過して
も操作者によりトレイ部202上の転写紙Pが取り出さ
れなかった場合には、トレイ部202をホームポジショ
ンに戻して待機状態となる。従って、トレイ部202が
いつまでも進出位置に存在し、邪魔になる事態、あるい
は他の操作者がトレイ部202に衝突する事態等を回避
することができる。
【0394】また、トレイ部202上に取り忘れ等によ
りプリント済の転写紙Pが残っている場合には、トレイ
部202のオフセット移動が行われる。従って、トレイ
部202上において、残っていた転写紙Pと次のプリン
トされた転写紙Pとが混ざり合う事態を回避することが
できる。
【0395】また、本画像形成装置では、トレイ部20
2が画像形成装置の外方向へ移動するようになっている
ので、画像形成装置の小型化のために排紙部4の高さが
低く設定されている場合であっても、操作者は、プリン
トまたはコピー動作の完了、即ちトレイ部202上にお
けるプリント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部
4を覗き込むことなく容易に確認することができる。同
時に、排紙部4からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0396】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ201を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0397】なお、本実施の形態の構成は、上記可動排
紙トレイ201を備えた画像形成装置ばかりでなく、ト
レイ部自体が移動する他の全ての可動排紙トレイを備え
た画像形成装置に対しても当然適用可能である。
【0398】〔実施の形態24〕 本発明の実施のさらに他の形態を図68および図69に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0399】本実施の形態の画像形成装置は、図2、図
3および図46に示す構成を有している。但し、排紙部
4は前記可動排紙トレイ6に代えて図42に示す可動排
紙トレイ201を備えている。また、本実施の形態の画
像形成装置は、前記実施の形態18に示した画像形成装
置の各構成を前提としている。
【0400】画像形成装置における排紙部4の下壁部に
は、本実施の形態において4個のソレノイド293…が
設けられている。これらソレノイド293…はそれぞれ
トレイロック棒293aを有し、このトレイロック棒2
93aを上下方向に進退移動させるようになっている。
各ソレノイド293は、図46に示すように、CPU2
51と接続され、このCPU251により動作が制御さ
れる。
【0401】一方、トレイ部202の底壁部には、進出
した状態の上記トレイロック棒293aを嵌入可能な4
個のロック棒嵌入凹部202e…が四隅の位置に形成さ
れている。各ロック棒嵌入凹部202eと前記の各トレ
イロック棒293aとの上下方向の位置は、トレイ部2
02がホームポジションに配されたときに一致するよう
になっている。
【0402】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図69のフローチャートにより説明する。
【0403】可動排紙トレイ201のトレイ部202が
排紙部4に装着されると、前記図51に示した動作によ
り、トレイ部202がステッピングモータ204に駆動
されてホームポジションまで移動し、停止する(S44
1)。
【0404】次に、操作パネル49のプリントスイッチ
がONにされると、プリント動作が開始され(S44
2)、プリント済の転写紙Pがトレイ部202上に排出
される。またCPU251は、上記プリントスイッチが
ONにされると同時に、各ソレノイド293を制御し、
それぞれのトレイロック棒293aを進出させる。これ
により、各トレイロック棒293aがトレイ部202の
ロック棒嵌入凹部202eに嵌入され、トレイ部202
はホームポジションからの移動を阻止された状態にロッ
クされる(S443)。このロック状態は、画像形成装
置のプリント動作中維持される。
【0405】その後、プリント動作、およびトレイ部2
02上へのプリント済み転写紙Pの排出動作が完了する
と(S444)、CPU251は、各ソレノイド293
を制御し、それぞれのトレイロック棒293aを退行さ
せる。これにより、各トレイロック棒293aがトレイ
部202のロック棒嵌入凹部202eから抜脱され、ト
レイ部202のロック状態が解除される(S445)。
従って、トレイ部202は画像形成装置の外方(A方
向)の進出位置へ移動可能となる。
【0406】次に、CPU251は、ステッピングモー
タ204を回転させて、上記進出位置へ移動させ(S4
46)、動作を終了する。
【0407】上記のように、本画像形成装置では、プリ
ント動作中においてトレイ部202がホームポジション
に固定されるようになっている。従って、プリント動作
中にトレイ部202が移動する結果、転写紙Pがトレイ
部202上の適正位置に整然と積載されない事態を回避
することができる。
【0408】また、本画像形成装置では、トレイ部20
2が画像形成装置の外方向へ移動するようになっている
ので、画像形成装置の小型化のために排紙部4の高さが
低く設定されている場合であっても、操作者は、プリン
トまたはコピー動作の完了、即ちトレイ部202上にお
けるプリント済の転写紙Pの存在を、体を屈めて排紙部
4を覗き込むことなく容易に確認することができる。同
時に、排紙部4からの転写紙Pの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0409】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ201を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0410】なお、本実施の形態の構成はトレイ部が移
動可能な他の実施の形態の可動排紙トレイに対しても当
然適用可能である。
【0411】〔実施の形態25〕 本発明の実施のさらに他の形態を図70および図71に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0412】本実施の形態の画像形成装置は、図2、図
3および図46に示す構成を有している。但し、排紙部
4は前記可動排紙トレイ6に代えて図42に示す可動排
紙トレイ201を備えている。また、本実施の形態の画
像形成装置は、前記実施の形態18に示した画像形成装
置の各構成を前提としている。また、本実施の形態にお
いて、ベルト装置203による可動排紙トレイ201の
移動方向は、前記のA方向と異なり、B方向となってい
る。
【0413】本画像形成装置は、図70(a)に示す操
作パネル49での設定により、トレイ部202の前記オ
フセット動作が可能となっている。このオフセット動作
は、例えば複数グループのプリント済転写紙Pをトレイ
部202上の互いに異なる位置に積載するため、各グル
ープのプリント動作が終了する毎にトレイ部202を所
定量ずつ移動させる動作である。
【0414】また、本画像形成装置では、例えば図62
に示した前記スキャナ部1に、図70(b)に示す原稿
送り装置294が設けられている。この原稿送り装置2
94には、原稿セット位置における原稿の有無を検出す
る原稿センサ295、および搬送される原稿と接触する
ことにより、原稿のサイズを検出するためのSPF(シ
ングル・ペーパー・フィード)ゲートセンサ296が設
けられている。このSPFゲートセンサ296によれ
ば、原稿との接触時間(原稿の通過時間)を算出するこ
とで、原稿サイズを検出することができる。また、例え
ば図62に示したように、給紙カセット25には給紙部
転写紙サイズセンサ214が設けられている。
【0415】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図71のフローチャートにより説明する。
【0416】可動排紙トレイ201のトレイ部202が
排紙部4に装着されると、前記図51に示した動作によ
り、トレイ部202がステッピングモータ204に駆動
されてホームポジションに移動し、画像形成装置はプリ
ント動作が可能となる。
【0417】その後、操作パネル49への操作者の入力
操作により、トレイ部202の上記オフセット動作が設
定されると、CPU251はオフセット動作モードに移
行す。このとき、CPU251は、給紙部転写紙サイズ
センサ214にて検出される転写紙PのサイズをRAM
255に記憶させる(S451)。
【0418】次に、プリントスイッチがONにされる
と、画像形成装置はプリント動作を開始する(S45
2)。このとき、CPU251は、RAM255に記憶
されている給紙カセット25の転写紙Pのサイズを読み
出し、転写紙Pに対する所定比率量をトレイ部202の
オフセット移動量として設定する(S453)。そして
CPU251は、上記オフセット移動量だけトレイ部2
02がオフセット移動するするようにステッピングモー
タ204を制御する(S454)。これにより、トレイ
部202は転写紙Pサイズの所定比率量だけB方向へ移
動する。なお、本実施の形態において、1回のオフセッ
ト移動量、即ち上記所定比率量は転写紙Pの移動方向の
寸法の70%程度に設定される。
【0419】次に、この状態でプリント動作、およびト
レイ部202上への転写紙Pの排出動作が行われ、トレ
イ部202に用紙が積載される(S455、S45
6)。
【0420】次に、続けて異なる種類の原稿についての
プリント動作を行う場合には(S457)、トレイ部2
02上において異なる種類(グループ)の転写紙P同士
が混在しないように、トレイ部202にオフセット動作
を行わせる必要がある。そこで、CPU251は、再び
給紙部転写紙サイズセンサ214の検出動作に基づき、
給紙カセット25の転写紙Pのサイズを調べ、そのサイ
ズに変化があれば、現在の転写紙PのサイズをRAM2
55に記憶させる(S458)。
【0421】さらに、CPU251は、原稿センサ29
5およびSPFゲートセンサ296の検出結果を調べる
(S459)。この結果、何れかのセンサ295・29
6の検出結果に変化があれば(S460)、原稿の状態
が変化した、即ち原稿が異なるものに取り代えられたも
のと判断する。従って、S453に移行し、前記と同様
にしてトレイ部202のオフセット移動量を設定する。
この場合、CPU251は、S454においてトレイ部
202を前回のオフセット移動とは逆の方向(逆B方
向)へ移動させる。即ち、CPU251は、連続するオ
フセット動作においては、トレイ部202をB方向と逆
B方向とに交互に移動させる。さらに続けて、別の種類
のプリント動作が行われる場合は、S453〜S457
の動作が繰り返される。
【0422】本画像形成装置では、上記のように、オフ
セット動作においてトレイ部202の進退移動を交互に
行わせる場合、1回のオフセット移動量が転写紙Pの移
動方向における寸法に基づいて設定される。従って、転
写紙Pが、正しくトレイ部202上に載らないためにト
レイ部202を逆方向に戻す場合に破損するという事態
を避けることができる。
【0423】本実施の形態の構成はトレイ部が移動可能
な他の実施の形態の可動排紙トレイに対しても当然適用
可能である。
【0424】〔実施の形態26〕 本発明の実施のさらに他の形態を図72ないし図74に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0425】本実施の形態の画像形成装置は、図2、図
3および図46に示す構成を有している。但し、排紙部
4は前記可動排紙トレイ6に代えて図42に示す可動排
紙トレイ201を備えている。また、本実施の形態の画
像形成装置は、例えば前記実施の形態18に示した画像
形成装置の各構成を前提としている。
【0426】可動排紙トレイ201のトレイ部202に
は、干渉センサ297が設けられている。この干渉セン
サ297は、画像形成装置、特にトレイ部202への操
作者の接近、接触、あるいは衝突等を検出するものであ
る。従って、干渉センサ297は、上記のような状態を
検出し得る光電型、超音波型あるいは静電型の各センサ
や、振動センサ等により構成されている。
【0427】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図72のフローチャートにより説明する。
【0428】画像形成装置において、画像形成動作が完
了し、可動排紙トレイ201のトレイ部202への転写
紙Pの積載が完了すると、CPU251は、ステッピン
グモータ204を回転させて、図73に示すように、ト
レイ部202を画像形成装置外方の進出位置へ移動させ
る(S471)。これと同時に、CPU251は、タイ
マ292をスタートさせ、所定時間の計時を開始する。
【0429】上記画像形成動作の完了、あるいはトレイ
部202への転写紙Pの積載完了は、排紙通過センサ3
2の検出信号を受けるCPU251での転写紙Pの係数
動作により検出可能である。
【0430】その後、操作者による画像形成装置に対し
ての何らかの干渉が行われることなく(S473)、S
472でのタイマ292による所定時間の計時が終了す
ると、CPU251は、ステッピングモータ204を回
転させて、図74に示すように、トレイ部202をホー
ムポジションに移動させる(S474)。
【0431】ホームポジションへのトレイ部202の到
達は、排紙トレイセンサ91によって検出される。な
お、このセンサとしては、単にホームポジションへのト
レイ部202の到達を検出でるものであればよい。
【0432】一方、S472でのタイマ292による所
定時間の計時が終了する前に、S473において操作者
による画像形成装置に対しての何らかの干渉が行われる
と、CPU251は、S474においてトレイ部202
をホームポジションに移動させる。
【0433】なお、図73および図74に示した例で
は、干渉センサ297がトレイ部202のみに設けられ
た構成としているが、干渉センサ297は、画像形成装
置の他の位置に設けられていてもよい。また、操作者に
よる画像形成装置に対しての何らかの干渉は、例えば操
作パネル49へに操作者による入力操作と定義し、CP
U251がその有無を監視する構成としてもよい。
【0434】上記のような構成により、本画像形成装置
では、進出位置に移動したトレイ部202が操作者の通
行の邪魔になる事態、さらにはこのトレイ部202に操
作者が衝突する事態を抑制することができる。
【0435】また、本画像形成装置では、トレイ部20
2がプリント動作の完了後、画像形成装置の外方向へ移
動するようになっているので、画像形成装置の小型化の
ために排紙部4の高さが低く設定されている場合であっ
ても、操作者は、プリントまたはコピー動作の完了、即
ちトレイ部202上におけるプリント済の転写紙Pの存
在を、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなく容易に確
認することができる。同時に、排紙部4からの転写紙P
の取り出しを容易に行うことができる。
【0436】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ201を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0437】なお、本実施の形態の構成はトレイ部が移
動可能な他の実施の形態の可動排紙トレイに対しても当
然適用可能である。
【0438】〔実施の形態27〕 本発明の実施のさらに他の形態を図75ないし図81に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0439】本実施の形態の画像形成装置は、図2、図
3および図28に示す構成を有している。但し、排紙部
4は前記可動排紙トレイ6に代えて図75に示す可動排
紙トレイ301を備えている。
【0440】本画像形成装置では、使用可能な最大サイ
ズの転写紙Pよりも大きいサイズの画像が取り込めるよ
うになっている。例えば、使用可能な最大サイズの転写
紙PがA4である一方、取り込める画像の最大サイズは
A3またはB4としている。即ち、最大サイズの画像
は、自動的にA4サイズの画像に縮小される。この場
合、スキャナ部1、給紙部2および画像形成部3のう
ち、一番大きい面積を必要とするのがスキャナ部1とな
る。例えばB4の原稿サイズは、図5に示したように、
257×364(mm)であり、このB4サイズの原稿
を載置できるスキャナ部1の長手方向の長さは、490
mm程度必要である。これは、前記反射鏡14〜16や
露光用光源13を移動させるための駆動部を構築するス
ペースが必要なためである。
【0441】本画像形成装置では、上記スキャナ部1の
長さ内で給紙部2および画像形成部3を構築するため、
画像形成部3を、図3に示すように、スキャナ部1と給
紙部2との間において、スキャナ部1の長手方向(A方
向)における一方側に設け、他方側に排紙部4を設けた
構成としている。これにより、本画像形成装置は、スキ
ャナ部1と画像形成部3と給紙部2とにより略コの字の
構造となり、画像形成装置の平面上の面積(設置に必要
な面積)が小さくなっている。
【0442】また、図3に示した画像形成装置において
は、感光体19のドラム径が30mm、現像装置20の
幅が130mm、転写チャージャ21における感光体1
9側の端部と画像形成装置の筐体との間(定着ローラを
含む)が70mmに設定されている。これにより、画像
形成部3は、画像形成装置の長手方向の寸法を240m
mとして構成可能となっている。
【0443】排紙部4の長さは、スキャナ部1の上記長
さから画像形成部3の長さを引いた寸法となる。即ち、
(490−240)mmより250mmとなる。この場
合、A4サイズの転写紙Pの長さが297mmであるか
ら、A4サイズの転写紙Pは、47mmだけ排紙部4か
らA方向へはみ出すものの、排紙部4から落下すること
はない。
【0444】上記のような構成により、本画像形成装置
は、単に、給紙部2、画像形成部3、排紙部4およびス
キャナ部1を積み上げた構成と異なり、小さいスペース
で設置可能であり、かつ高さを低く抑えたデスクトップ
型の装置となっている。
【0445】可動排紙トレイ301は、排紙ローラ33
により排紙部4に排出されて来た転写紙Pを積載するト
レイ部302(シート積載部)を有している。このトレ
イ部302は、図76にも示すように、方形状をなし、
画像形成部3の角部に設けられた支軸302aを中心と
して回転自在となっている。この支軸302は、排紙部
4の底壁に設けられた支持部材305に取り付けられて
いる。
【0446】トレイ部302の底面には、円弧状のラッ
クギア部302bが形成され、このラックギア部302
bには、スッテピングモータ44の回転軸に設けられた
ピニオンギア303が噛み合っている。従って、スッテ
ピングモータ44が回転すると、この駆動力がピニオン
ギア303およびラックギア部302bを介してトレイ
部302に伝達され、トレイ部302が支軸302aを
中心に回転するようになっている。
【0447】また、本実施の形態において、図28に示
すCPU51は、排紙通過センサ32(過負荷状態検出
手段)によって検出されるトレイ部302へのプリント
済転写紙Pの排出枚数に基づいて、トレイ部302上に
おける転写紙Pの積載量(積載高さ)を認識するように
なっている。
【0448】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図77のフローチャートにより説明する。但し、S
501〜S505の動作は図1に示したS1〜S5の動
作と同一であるので、説明を省略する。
【0449】CPU51は、S503においてレディ状
態になると、排紙トレイセンサ91の検出動作に基づい
てトレイ部302がホームポジションにある否かを判定
し、ホームポジションになければステッピングモータ4
4を回転させてトレイ部302をホームポジションに移
動させる。
【0450】S505においてプリント動作が開始され
ると、CPU51は、排紙通過センサ32の検出動作に
基づいて、トレイ部302上に積載された転写紙Pの量
が、予め設定されているトレイ部302の積載限度を超
えているか否かを判定する(S506)。上記の積載限
度は、主にトレイ部302上における排紙部4の空間の
高さに基づいて設定される。即ち、上記積載限度を超え
て転写紙Pがトレイ部302上に積載された状態では、
排紙部4への転写紙Pの排紙、および画像形成装置の外
方へのトレイ部302の移動に支障を来すことになる。
【0451】CPU51は、S506での判定において
トレイ部302での転写紙Pの量が積載限度を超えてい
ない状態であり、さらにプリント動作が完了すれば(S
507)、トレイ部302を、ステッピングモータ44
を回転させることにより90度回転させ、図78に二点
鎖線で示す進出位置に移動させる(S508)。
【0452】一方、CPU51は、S506での判定に
おいてトレイ部302での転写紙Pの量が積載限度を超
えている状態であれば、プリント動作を中止させ(S5
09)、上記の動作と同様にして、トレイ部302を上
記進出位置に移動させる(S510)。
【0453】上記のように、本画像形成装置では、小型
化のために排紙部4の高さが低く設定されている構成に
おいて、積載限度を超えて転写紙Pがトレイ部302上
に積載され、排紙部4への転写紙Pの排紙、および画像
形成装置の外方へのトレイ部302の移動に支障を来す
事態を回避することができる。
【0454】また、本画像形成装置では、トレイ部30
2がプリント動作の完了後、画像形成装置の外方向へ移
動するようになっているので、画像形成装置の小型化の
ために排紙部4の高さが低く設定されている場合であっ
ても、操作者は、プリントまたはコピー動作の完了、即
ちトレイ部302上におけるプリント済の転写紙Pの存
在を、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなく容易に確
認することができる。同時に、排紙部4からの転写紙P
の取り出しを容易に行うことができる。
【0455】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ301を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0456】なお、本実施の形態のおいて、CPU51
によるトレイ部302上における転写紙Pの積載量の認
識は、排紙通過センサ32の検出動作に基づいて行われ
るものとなっている。しかしながから、CPU51の上
記認識動作は、上記排紙通過センサ32に代えて、図7
9に示す重量センサ306(過負荷状態検出手段)、図
80に示す高さセンサ307(過負荷状態検出手段)、
あるいは図81に示す厚みセンサ308(過負荷状態検
出手段)の検出動作に基づいて行われるものとしてもよ
い。
【0457】上記重量センサ306は、トレイ部302
上における転写紙Pの重量を検出するものであり、例え
ば圧電型センサからなる。この重量センサ306はトレ
イ部302に設けられる。CPU51は、重量センサ3
06にて検出される重量に基づいてトレイ部302での
転写紙Pの積載量(積載高さ)を認識する。
【0458】上記高さセンサ307は、トレイ部302
上における転写紙Pの高さを検出するものである。この
高さセンサ307は、例えば発光素子と転写紙Pからの
反射光を受光する受光素子とを備えた光電型センサから
なる。CPU51は、高さセンサ307にて検出される
高さに基づいてトレイ部302での転写紙Pの積載量
(積載高さ)を認識する。
【0459】上記厚みセンサ308は、転写紙P1枚分
の厚みを検出するものあり、発光素子とこの発光素子か
らの転写紙Pの透過光を受光する受光素子とからなる。
この厚みセンサ308は転写紙Pの搬送経路に設けられ
る。厚みセンサ308が使用される場合、前記排紙通過
センサ32も同時に使用される。CPU51は、厚みセ
ンサ308にて検出される転写紙の厚みと、排紙通過セ
ンサ32にて検出されるトレイ部302への転写紙Pの
排出枚数とに基づいて、トレイ部302での転写紙Pの
積載量(積載高さ)を認識する。この構成では、転写紙
Pが厚さの異なるものに変更された場合であっても対応
可能である。
【0460】また、本発明の実施の形態に示した構成
(特に、図77のS505〜510の構成)は、上記の
可動排紙トレイ301ばかりでなく、前述の他の可動排
紙トレイにも当然適用可能である。
【0461】〔実施の形態28〕 本発明の実施のさらに他の形態を図82ないし図85に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0462】本実施の形態の画像形成装置は、図2およ
び図3に示す構成を有するとともに、図28に示した制
御部に代えて図83に示す制御部を備えている。但し、
排紙部4は前記可動排紙トレイ6に代えて図82に示す
可動排紙トレイ301を備えている。また、ステッピン
グモータ44には、図82に示すように、ステッピング
モータ44に流れる負荷電流を検出する負荷電流検出回
路311(過負荷状態検出手段)が設けられている。
【0463】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図84のフローチャートにより説明する。但し、S
521〜S526の動作は図1に示したS1〜S6の動
作と同一であるので、説明を省略する。
【0464】CPU51は、S523においてレディ状
態になると、排紙トレイセンサ91の検出動作に基づい
てトレイ部302がホームポジションにある否かを判定
し、ホームポジションになければステッピングモータ4
4を回転させてトレイ部302をホームポジションに移
動させる。
【0465】S526においてプリント動作が完了する
と、CPU51は、ステッピングモータ44を回転させ
て可動排紙トレイ301のトレイ部302を進出位置に
移動させる(S527)。この移動の動作中において、
CPU51は、負荷電流検出回路311の検出動作に基
づいてステッピングモータ44が過負荷状態か否か、即
ちステッピングモータ44に流れる負荷電流が所定値以
上か否かを監視する(S528)。
【0466】そして、ステッピングモータ44が過負荷
状態になることなく、トレイ部302が前記図78に示
した進出位置に到達すると(S529)、CPU51は
ステッピングモータ44を停止させる。これにより、ト
レイ部302は進出位置で停止する(S530)。
【0467】一方、S528において、図85に示すよ
うに、トレイ部302が例えば障害物312と衝突する
ことによりステッピングモータ44が過負荷状態になる
と、CPU51は、S530においてその位置でトレイ
部302を停止させる。
【0468】なお、上記S528〜S530の動作は、
トレイ部302をホームポジションから進出位置へ移動
させる場合のみについて示しているが、トレイ部302
を進出位置からホームポジションへ移動させる場合に
も、当然適用可能である。
【0469】上記のように、本画像形成装置では、移動
中のトレイ部302が例えば障害物312と衝突してト
レイ部302の駆動機構が過負荷状態となった場合に
は、駆動機構を停止させるので、駆動機構の過負荷状態
は極一時的なものとなる。この結果、トレイ部302の
駆動機構、および障害物312の破損を防止することが
できる。
【0470】また、本画像形成装置では、トレイ部30
2がプリント動作の完了後、画像形成装置の外方向へ移
動するようになっているので、画像形成装置の小型化の
ために排紙部4の高さが低く設定されている場合であっ
ても、操作者は、プリントまたはコピー動作の完了、即
ちトレイ部302上におけるプリント済の転写紙Pの存
在を、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなく容易に確
認することができる。同時に、排紙部4からの転写紙P
の取り出しを容易に行うことができる。
【0471】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ301を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0472】なお、本実施の形態の構成はトレイ部が移
動可能な他の実施の形態の可動排紙トレイに対しても当
然適用可能である。
【0473】〔実施の形態29〕 本発明の実施のさらに他の形態を図86ないし図89に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0474】本実施の形態の画像形成装置は、図2、図
3および図83に示す構成を有している。但し、排紙部
4は前記可動排紙トレイ6に代えて図86に示す可動排
紙トレイ301を備えている。
【0475】この可動排紙トレイ301には、トレイ部
302がホームポジションへ到達した状態と所定の進出
位置へ到達した状態と検出するトレイ移動センサ313
(移動完了検出手段)が設けられている。このトレイ移
動センサ313は、例えば、トレイ部302がホームポ
ジションへ到達したとき、および上記進出位置へ到達し
たときにONされるそれぞれのスイッチ部を備えた構成
である。CPU51は、このトレイ移動センサ313の
検出信号を監視し、上記各位置へのトレイ部302の到
達を判断する。従って、図86の制御部においては、上
記トレイ移動センサ313が前記排紙トレイセンサ91
に代えて設けられる。
【0476】また、スキャナ部1の上面には警報装置3
14が操作パネル49と並んで設けられている。この警
報装置314は音声発生装置からなる。なお、単に警報
音を発するものであってもよい。
【0477】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図87のフローチャートにより説明する。但し、S
541〜S546の動作は図1に示したS1〜S6の動
作と同一であるので、説明を省略する。
【0478】CPU51は、S543においてレディ状
態になると、トレイ移動センサ313の検出動作に基づ
いてトレイ部302がホームポジションにある否かを判
定し、ホームポジションになければステッピングモータ
44を回転させてトレイ部302をホームポジションに
移動させる。
【0479】S546においてプリント動作が完了する
と、CPU51は、ステッピングモータ44を回転させ
てトレイ部302を進出位置へ移動させ(S547)。
これと同時に所定時間を計時するタイマをスタートさせ
る(S548)。
【0480】その後、上記タイマによる所定時間の計時
が終了する前に(S549)、トレイ部302が図88
に二点鎖線で示す進出位置に到達すると(S550)、
CPU51はステッピングモータ44を停止させる(S
551)。これにより、トレイ部302は進出位置で停
止する。
【0481】一方、トレイ部302が、図88に実線で
示すように、進出位置への移動中に何らかのトラブルに
より停止すると、トレイ部302が上記進出位置に到達
する前にS549において上記タイマによる所定時間の
計時が終了する。このとき、CPU51は、ステッピン
グモータ44を停止させ(S552)、トレイ部302
が何らかのトラブルにより停止した旨の表示を操作パネ
ル49の表示部に表示させ(S553)、さらに警報装
置314を作動させて(S554)、上記の状態を音声
により報知する。従って、操作者は、上記表示部での表
示、さらには警報装置314での警告により、トレイ部
302が移動途中に停止したことを知ることができる。
なお、操作パネル49の表示部での上記表示は、文字に
よる表示ばかりでなく、単に光の点滅であってもよい。
【0482】また、図89に示すように、本画像形成装
置401は、他のコンピュータ402・403・404
およびプリンタ405とネットワークにより接続されて
おり、上記の表示部での警告表示は、上記他の装置の表
示部でも表示されるようになっている。従って、操作者
は、画像形成装置401のそばを離れて、上記他の装置
の操作を行っている場合であっても、画像形成装置40
1のトレイ部302が移動中に停止した上記の事態を知
ることができる。
【0483】なお、上記S548〜S554の動作は、
トレイ部302をホームポジションから進出位置へ移動
させる場合のみについて示しているが、トレイ部302
を進出位置からホームポジションへ移動させる場合に
も、当然適用可能である。
【0484】上記のように、本画像形成装置401で
は、移動中のトレイ部302が何らかのトブルにより停
止したときには、ステッピングモータ44が停止され
る。従って、このステッピングモータ44を含むトレイ
部302の駆動機構の破損を防止することができるとと
もに、可動排紙トレイ301でのさらなるトラブルの悪
化を回避することができる。
【0485】また、上記トレイ部302の停止状態、即
ち可動排紙トレイ301にトラブルが発生した状態が操
作パネル49の表示部および警報装置314により報知
されるので、操作者への上記状態の報知を確実に行うこ
とができる。
【0486】また、本画像形成装置では、トレイ部30
2がプリント動作の完了後、画像形成装置の外方向へ移
動するようになっているので、画像形成装置の小型化の
ために排紙部4の高さが低く設定されている場合であっ
ても、操作者は、プリントまたはコピー動作の完了、即
ちトレイ部302上におけるプリント済の転写紙Pの存
在を、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなく容易に確
認することができる。同時に、排紙部4からの転写紙P
の取り出しを容易に行うことができる。
【0487】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ301を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0488】なお、本実施の形態の構成はトレイ部が移
動可能な他の実施の形態の可動排紙トレイに対しても当
然適用可能である。
【0489】〔実施の形態30〕 本発明の実施のさらに他の形態を図90ないし図97に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0490】本実施の形態の画像形成装置は、図2およ
び図3に示す構成を有している。但し、排紙部4は図7
に示した前記可動排紙トレイ6に代えて図90に示す可
動排紙トレイ501を備えている。この可動排紙トレイ
501は、転写紙Pが積載されるトレイ部502(シー
ト積載部)を有し、このトレイ部502には可動排紙ト
レイ6のトレイ部41におけるガイドレール41a・4
1aに対応するガイドレール502a・502aが形成
されている。トレイ部502を駆動する機構は前記可動
排紙トレイ6の場合のステッピングモータ44を含む機
構(図8参照)と同様である。
【0491】上記のトレイ部502の上面には、図91
に示すように、A方向(排紙ローラ33からの出紙方
向)側の位置に、B方向に延びる幅方向ガイド板503
(第1案内部材)が設けられ、逆B方向(A方向と直交
する方向で画像形成装置の後方向)側の位置にA方向に
延びる長手方向ガイド板504(第2案内部材)が設け
られている。幅方向ガイド板503と長手方向ガイド板
504との間の角度は、90度となっている。
【0492】幅方向ガイド板503は、図91における
D−D線矢視断面図である図94に示すように、L字形
をなし、下部の横方向部分の上面がトレイ部502の上
面と面一となるようにトレイ部502に設けられてい
る。長手方向ガイド板504は、幅方向ガイド板503
と同様の形状をなし、同様の状態でトレイ部502に設
けられている。
【0493】また、トレイ部502の上面は、図92に
示すようにA方向側の端部が下がった状態、かつ図93
に示すように逆B方向側の端部が下がった状態に傾斜し
ている。従って、トレイ部502の上面における高さ
は、A方向かつ逆B方向の図91に示す角部502b
(最低部位置)が最も低く、B方向かつ逆A方向の角部
502c(図91参照)が最も高くなっている。これに
より、排紙ローラ33にてトレイ部502上に排出され
た転写紙Pは、トレイ部502上を長手方向ガイド板5
04に案内されて角部502b方向へ移動し、幅方向ガ
イド板503および長手方向ガイド板504に当接した
状態で積載される。
【0494】また、図90および図91に示すように、
トレイ部502における幅方向ガイド板503と長手方
向ガイド板504とにより囲まれる位置であって、これ
ら両ガイド板503・504にて位置決めされる転写紙
Pの前記角部502b側の角部に対応する位置には、ス
テイプル装置505(ステイプル手段)が設けられてい
る。このステイプル装置505は、図94に示すよう
に、トレイ部502の上方位置に設けられたステイプル
動作部506と、幅方向ガイド板503に設けられたス
テイプル受部507とを備えている。
【0495】上記ステイプル受部507には、図95に
示すように、ステイプル動作部506によって転写紙P
に押し込まれたステイプル508を曲げる凹部507a
が形成されている。
【0496】また、本画像形成装置は、図96に示す制
御部を備えており、上記ステイプル装置505の動作
は、上記制御部のCPU51によって制御される。
【0497】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図97のフローチャートにより説明する。但し、S
561〜S566の動作は図1に示したS1〜S6の動
作と同一であるので、説明を省略する。
【0498】CPU51は、S563においてレディ状
態になると、例えば前記排紙トレイセンサ91の検出動
作に基づいてトレイ部502がホームポジションにある
否かを判定し、ホームポジションになければステッピン
グモータ44を回転させてトレイ部502をホームポジ
ションに移動させる。
【0499】S566においてプリント動作が完了する
と、CPU51は、ステイプル装置505に、トレイ部
502に積載されている転写紙Pに対するステイプル動
作を行わせる(S567)。その後、CPU51は、ス
テッピングモータ44を回転させてトレイ部502をB
方向の進出位置へ移動させる(S568)。
【0500】上記のような構成により、本画像形成装置
では、排紙ローラ33にてトレイ部502上に排出され
た転写紙Pは、長手方向ガイド板504と幅方向ガイド
板503とに案内されて、トレイ部502上における角
部502b方向の所定積載位置に積載される。このと
き、トレイ部502は上記角部502b方向の所定積載
位置が低くなった状態に傾斜しているので、転写紙Pは
所定積載位置へ円滑に移動し、良好に積載される。
【0501】また、プリント済の転写紙Pは、トレイ部
502の移動の伴って操作者による取り出し位置(進出
位置)に移動したとき、すでにステイプル処理された状
態であるから、操作者が転写紙Pをトレイ部502から
取り出した後、複数の転写紙Pを整合させてステイプル
処理する必要がない。
【0502】また、ステイプル装置505によるステイ
プル処理は、プリント動作の完了後、進出位置へのトレ
イ部502の移動前に行われるようにしている。即ち、
ステイプル処理の完了した転写紙Pは、直ぐに進出位置
へ移動させるようにしている。従って、ステイプル処理
後にトレイ部502上における転写紙Pの整合性が低下
する事態を回避することができる。即ち、トレイ部50
2上の転写紙Pをステイプル処理した場合には、その転
写紙Pの上面の平坦性が若干変化し、その転写紙Pの上
を移動して積載される転写紙Pの整合性が低下する虞が
ある。そこで、上記の構成によってこの事態を回避す
る。
【0503】また、ステイプル受部507は、独立した
部材として設けるのではなく、幅方向ガイド板503に
形成されているので、部品点数が減少し、低コストの構
成となっている。
【0504】また、本画像形成装置では、トレイ部50
2がプリント動作の完了後、画像形成装置の外方向へ移
動するようになっているので、画像形成装置の小型化の
ために排紙部4の高さが低く設定されている場合であっ
ても、操作者は、プリントまたはコピー動作の完了、即
ちトレイ部502上におけるプリント済の転写紙Pの存
在を、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなく容易に確
認することができる。同時に、排紙部4からの転写紙P
の取り出しを容易に行うことができる。
【0505】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ501を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0506】なお、本実施の形態において、ステイプル
装置505によるステイプル処理は、プリント動作の完
了後、進出位置へのトレイ部502の移動前に行われる
ようにしている。即ち、ステイプル処理の完了した転写
紙Pは、直ぐに進出位置へ移動させるようにしている。
しかしながら、この動作に代えて、操作パネル49での
操作者による設定に基づき、例えば所定枚数のプリント
動作の完了後に行われるようにしてもよい。
【0507】また、本実施の形態の構成はトレイ部が移
動可能な他の実施の形態の可動排紙トレイに対しても当
然適用可能である。
【0508】〔実施の形態31〕 本発明の実施のさらに他の形態を図98および図99に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実
施の形態の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有
する部材(手段)には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0509】本実施の形態の画像形成装置は、図2およ
び図3に示す構成を有している。但し、排紙部4は図7
に示した前記可動排紙トレイ6に代えて図90に示す可
動排紙トレイ501を備えている。
【0510】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図98のフローチャートにより説明する。但し、S
581〜S586の動作は図1に示したS1〜S6の動
作と同一であるので、説明を省略する。
【0511】CPU51は、S583においてレディ状
態になると、例えば前記排紙トレイセンサ91の検出動
作に基づいてトレイ部502がホームポジションにある
否かを判定し、ホームポジションになければステッピン
グモータ44を回転させてトレイ部502をホームポジ
ションに移動させる。
【0512】S586においてプリント動作が完了する
と、CPU51は、ステッピングモータ44を回転させ
てトレイ部502をB方向の進出位置へ移動させる(S
587)。この動作の開始後、CPU51は、ステイプ
ル装置505に、トレイ部502に積載されている転写
紙Pに対するステイプル動作を行わせる(S588)。
【0513】その後、CPU51は、排紙トレイセンサ
91の検出動作に基づいて、トレイ部502が進出位置
へ到達したか否かを判定し(S589)、トレイ部50
2が進出位置へ到達していればステッピングモータ44
を停止させる(S590)。
【0514】上記のような構成により、例えば転写紙P
をトレイ部502に排出中等の不適当な時点においてト
レイ部502上の転写紙Pに対してステイプル処理が行
われる事態を回避することができる。
【0515】また、進出位置へのトレイ部502の移動
とステイプル処理とが並行して行われるので、プリント
動作ができなくなる時間を短縮し得るとともに、プリン
ト済の転写紙Pを操作者の元へ迅速に送り出すことがで
きる。
【0516】また、本画像形成装置では、トレイ部50
2がプリント動作の完了後、画像形成装置の外方向へ移
動するようになっているので、画像形成装置の小型化の
ために排紙部4の高さが低く設定されている場合であっ
ても、操作者は、プリントまたはコピー動作の完了、即
ちトレイ部502上におけるプリント済の転写紙Pの存
在を、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなく容易に確
認することができる。同時に、排紙部4からの転写紙P
の取り出しを容易に行うことができる。
【0517】この結果、排紙部4からその外方へプリン
ト済の転写紙Pを移動可能な可動排紙トレイ501を備
えた画像形成装置において、その操作性および利便性を
十分に向上することができる。
【0518】なお、トレイ部502に設けられたステイ
プル装置505は、図99に示すように、Aおよび逆A
方向へ移動可能な構成であってもよい。この移動のため
に、トレイ部502の端縁部には長穴状の開口部502
eが形成され、この開口部502e内にA方向に延びる
案内軸509が設けられ、この案内軸509にステイプ
ル装置505が取り付けられている。従って、ステイプ
ル装置505は、案内軸509に案内されて移動可能と
なる。
【0519】このような構成では、転写紙Pのサイズ、
ステイプル508のサイズ、あるいは転写紙Pにおける
ステイプル処理する位置等に応じて、ステイプル装置5
05を移動させることができる。従って、上記ステイプ
ル装置505は、画像形成装置にてプリント可能な全て
のサイズの転写紙Pに対応可能となる。
【0520】なお、本実施の形態の構成はトレイ部が移
動可能な他の実施の形態の可動排紙トレイに対しても当
然適用可能である。
【0521】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の画像形
成装置は、転写シートに画像を形成する画像形成部と、
画像形成装置の内方位置に設けられ、前記画像形成部を
経て排出された転写シートを収容する排シート部とを備
え、前記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、
前記排シート部には、排出された前記転写シートを積載
するシート積載部と、このシート積載部に積載された転
写シートが前記外部への開放方向へ進出移動するよう
に、前記シート積載部を駆動するシート積載部駆動手段
と、前記シート積載部上における転写シートの有無を検
出するシート検出手段とが備えられ、さらに、画像形成
動作が完了したときに、前記シート積載部駆動手段を作
動させる制御手段を備え、前記シート積載部は、前記シ
ート積載部駆動手段に駆動されて転写シートと共に移動
するものであり、前記制御手段は、画像形成装置が画像
形成動作不能状態から画像形成動作可能状態となったと
きに、前記シート検出手段によりシート積載部上に転写
紙が存在することが検出されたとき、次にシート積載部
上に排出されてくる転写シートがシート検出手段にて検
出された転写シートとは異なる位置に積載される位置に
移動するように、前記シート積載部駆動手段を制御する
構成である。
【0522】請求項2の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部とを備え、前記排シート
部は画像形成装置の外部に開 放され、前記排シート部に
は、排出された前記転写シートを積載するシート積載部
と、このシート積載部に積載された転写シートが前記外
部への開放方向へ進出移動するように、前記シート積載
部を駆動するシート積載部駆動手段と、前記シート積載
部駆動手段によるシート積載部の移動の完了を検出する
移動完了検出手段とが備えられ、さらに、画像形成動作
が完了したときに、前記シート積載部駆動手段を作動さ
せる制御手段と、所定時間の計時手段とを備え、前記制
御手段は、前記計時手段による所定時間の計時完了前
に、前記移動完了検出手段によりシート積載部の移動の
完了が検出されなかったとき、シート積載部駆動手段の
作動を停止させる構成である。
【0523】これにより、画像形成装置の小型化のため
に排シート部の高さが低く設定されている場合であって
も、操作者は、画像形成動作の完了、即ちシート積載部
上における画像形成済の転写シートの存在を、体を屈め
て排シート部を覗き込むことなく容易に確認することが
できる。同時に、操作者は、画像形成動作が終了したタ
イミングを見計らってシート積載部を手動にて引き出す
必要がなく、排シート部からの転写シートの取り出しを
容易に行うことができる。
【0524】即ち、画像形成動作の完了後、シート積載
部が画像形成装置の外方向へ進出するという構成によ
り、排シート部における画像形成済の転写シートの目視
による確実かつ容易な存在確認(画像形成動作の目視に
よる確実かつ容易な完了確認)と、排シート部からの画
像形成済の転写シートの容易な取り出しという2つの機
能を達成することができる。この結果、排シート部から
その外方へ画像形成済の転写シートを移動可能なシート
積載部を備えた画像形成装置において、その操作性およ
び利便性を十分に向上することができるという効果を奏
する。
【0525】請求項3の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部とを備え、前記排シート
部は画像形成装置の外部に開放され、前記排シート部に
は、排出された前記転写シートを積載するとともに、画
像形成装置の内方の初期位置、および積載している転写
シートを前記外部への開放方向へ進出させる進出位置に
移動可能なシート積載部と、前記シート積載部を前記進
出位置から前記初期位置へ移動するように駆動するシー
ト積載部駆動手段と、前記初期位置から前記進出位置へ
のシート積載部の移動量を検出する移動量検出手段とが
備えられ、さらに、前記シート積載部に対する移動指令
が発生したときに、前記シート積載部駆動手段を作動さ
せる制御手段を備え、前記制御手段は、前記移動量検出
手段にて検出されるシート積載部の前記移動量に基づい
て、前記移動量が多いほど前記進出位置から前記初期位
置までのシート積載部の平均移動速度が速くなるように
前記シート積載部駆動手段を制御する構成である。
【0526】これにより、シート積載部に対する移動指
令が発生したときには、シート積載部駆動手段に駆動さ
れて、シート積載部が進出位置から初期位置へ移動の
で、操作者が手動操作にてシート積載部を初期位置に戻
す必要がない。
【0527】この結果、排シート部からその外方へ画像
形成済の転写シートを移動可能なシート積載部を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができるという効果を奏する。
【0528】請求項4の発明の画像形成装置は、請求項
3の発明の画像形成装置において、前記移動指令が画像
形成動作の開始指令であり、前記制御手段がこの指令が
発生したときに前記シート積載部駆動手段を作動させる
構成である。
【0529】これにより、請求項3の発明の効果に加
え、シート積載部を初期位置に戻すのは、シート積載部
を初期位置に戻す必要が生じたときとなるので、シート
積載部の無駄な移動を抑制することができるという効果
を奏する。
【0530】請求項3または4の発明の画像形成装置
は、前記初期位置から前記進出位置へのシート積載部の
移動量を検出する移動量検出手段を備え、前記制御手段
が、前記移動量検出手段にて検出されるシート積載部の
前記移動量に基づいて、前記移動量が多いほど前記進出
位置から前記初期位置までのシート積載部の平均移動速
度が速くなるように前記シート積載部駆動手段を制御す
る構成である。
【0531】これにより、上記した発明の効果に加え、
初期位置から進出位置へのシート積載部の移動量にかか
わらず、画像形成装置がプリント動作不能となる時間を
短くし、操作者の待ち時間を短くすることができるとい
う効果を奏する。
【0532】請求項5の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部とを備え、前記排シート
部が画像形成装置の外部に開放され、前記排シート部に
は、排出された前記転写シートを積載し、積載した転写
シートが前記外部への開放方向へ進出移動するように移
動可能なシート積載部と、このシート積載部に積載され
た転写シートにステイプル処理を施すステイプル手段と
が備えられ、さらに、前記ステイプル手段の動作を制御
する制御手段を備え、前記制御手段は、前記シート積載
部の前記進出移動中に前記ステイプル処理が行われるよ
うに、前記ステイプル手段を制御する構成である。
【0533】これにより、操作者は転写シートをシート
積載部から取り出した後、ステイプル処理する必要がな
い。この結果、排シート部からその外方へ画像形成済の
転写シートを移動可能なシート積載部を備えた画像形成
装置において、その操作性および利便性を十分に向上す
ることができるという効果を奏する。
【0534】請求項6の発明の画像形成装置は、請求項
5の発明の画像形成装置において、前記シート積載部に
おける転写シート積載面が、シート積載部への転写シー
トの排出方向側がその反対側よりも低く、かつ転写シー
トの前記排出方向と直交する方向の一方側がその反対側
よりも低くなった傾斜面に形成され、前記転写シート積
載面には、低くなっている排出方向側の位置に、転写シ
ートにおける排出方向側の端縁部を案内する第1案内部
材が設けられ、前記排出方向と直交する方向の低くなっ
ている側の位置に、転写シートの排出方向と平行となる
端縁部を案内する第2案内部材が設けられ、前記ステイ
プル手段が、前記第1および第2案内部材により設定さ
れる転写シートの積載位置における転写シート積載面の
最低部位置方向側に設けられている構成である。
【0535】これにより、請求項5の発明の効果に加
え、シート積載部上に排出された転写シートを所定積載
位置へ円滑に移動させ、良好に積載することができると
いう効果を奏する。
【0536】請求項5または6の発明の画像形成装置
は、前記制御手段が、前記シート積載部の前記進出移動
中に前記ステイプル処理が行われるように、前記ステイ
プル手段を制御する構成である。
【0537】これにより、上記した発明の効果に加え、
例えば転写シートをシート積載部上に排出中等の不適当
な時点においてステイプル処理が行われる事態を回避す
ることができる。また、上記ステイプル処理はシート積
載部の進出移動と並行して行われるので、画像形成装置
において画像形成動作ができなくなる時間を短縮し得る
とともに、画像形成済の転写シートを操作者の元へ迅速
に届けることができる等の効果を奏する。
【0538】請求項7の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部とを備え、前記排シート
部は画像形成装置の外部に開放され、前記排シート部に
は、排出された前記転写シートを積載するシート積載部
と、このシート積載部に積載された転写シートが前記外
部への開放方向における複数方向へ進出移動するよう
に、前記シート積載部を駆動するシート積載部駆動手段
が備えられ、さらに、前記複数方向における障害物の
有無を検出する障害物検出手段と、前記複数方向のうち
の前記障害物検出手段にて障害物が検出されない方向に
前記シート積載部に積載された転写シートが進出するよ
うに、前記シート積載部駆動手段を制御する制御手段と
を備えている構成である。
【0539】これにより、シート積載部および画像形成
装置周辺の障害物となり得る他の装置を保護することが
できる。また、例えば予め設定された方向に障害物が存
在する場合であっても、転写シートの進出方向を他の方
向に変更することにより、操作者によるシート積載部か
らの転写シート取り出し時の良好な作業性を確保するこ
とができる。
【0540】即ち、操作者は、画像形成装置の小型化の
ために排シート部の高さが低く設定されている場合であ
っても、画像形成動作の完了、即ちシート積載部上にお
ける画像形成済の転写シートの存在を、体を屈めて排シ
ート部を覗き込むことなく容易に確認することができ
る。同時に、操作者は、画像形成動作が終了したタイミ
ングを見計らってシート積載部を手動にて引き出す必要
がなく、排シート部からの転写シートの取り出しを容易
に行うことができる。
【0541】この結果、排シート部からその外方へ画像
形成済の転写シートを移動可能なシート積載部を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができるという効果を奏する。
【0542】請求項8の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部と、画像形成装置の動作
を制御する制御手段とを備え、前記排シート部は画像形
成装置の外部に開放され、さらに、前記排シート部に
は、排出された前記転写シートを積載するシート積載部
と、このシート積載部に積載された転写シートが前記外
部への開放方向へ進出移動するように、前記シート積載
部を駆動するシート積載部駆動手段と、前記シート積載
部における過負荷状態を検出する過負荷状態検出手段
と、前記シート積載部上における転写シートの有無を検
出するシート検出手段とが備えられ、前記シート積載部
は、前記シート積載部駆動手段に駆動されて転写シート
と共に移動するものであり、前記制御手段は、前記過負
荷状態検出手段にて前記シート積載部の過負荷状態が検
出され たときに、画像形成装置の動作を停止させるとと
もに、画像形成装置が画像形成動作不能状態から画像形
成動作可能状態となったときに、前記シート検出手段に
よりシート積載部上に転写紙が存在することが検出され
たとき、次にシート積載部上に排出されてくる転写シー
トがシート検出手段にて検出された転写シートとは異な
る位置に積載される位置に移動するように、前記シート
積載部駆動手段を制御する構成である。
【0543】請求項9の発明の画像形成装置は、転写シ
ートに画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内
方位置に設けられ、前記画像形成部を経て排出された転
写シートを収容する排シート部と、画像形成装置の動作
を制御する制御手段と、所定時間の計時手段とを備え、
前記排シート部が画像形成装置の外部に開放され、さら
に、前記排シート部に、排出された前記転写シートを積
載するシート積載部と、このシート積載部に積載された
転写シートが前記外部への開放方向へ進出移動するよう
に、前記シート積載部を駆動するシート積載部駆動手段
と、前記シート積載部における過負荷状態を検出する過
負荷状態検出手段と、前記シート積載部駆動手段による
シート積載部の移動の完了を検出する移動完了検出手段
が備えられ、前記制御手段が、前記過負荷状態検出手
段にて前記シート積載部の過負荷状態が検出されたとき
に、画像形成装置の動作を停止させるとともに、前記計
時手段による所定時間の計時完了前に、前記移動完了検
出手段によりシート積載部の移動の完了が検出されなか
ったとき、シート積載部駆動手段の作動を停止させる
成である。
【0544】これにより、小型化のために排シート部の
高さが低く設定されている構成において、例えば、積載
限度を超えて転写シートがシート積載部上に積載され、
画像形成装置の外方へのシート積載部の移動に支障を来
す事態を回避することができる。
【0545】この結果、排シート部からその外方へ画像
形成済の転写シートを移動可能なシート積載部を備えた
画像形成装置において、その操作性および利便性を十分
に向上することができるという効果を奏する。
【0546】請求項10の発明の画像形成装置は、請求
項8または9の発明の画像形成装置において、前記過負
荷状態検出手段が、前記シート積載部駆動手段の過負荷
状態を検出するものであり、前記制御手段が、前記過負
荷状態検出手段にて前記シート積載部駆動手段の過負荷
状態が検出されたときに、シート積載部駆動手段の作動
を停止させる構成である。
【0547】これにより、請求項8または9発明の効果
に加え、シート積載部駆動手段の破損や、障害物となり
得る画像形成装置の周辺装置の破損を防止することがで
きるという効果を奏する。
【0548】請求項11の発明の画像形成装置は、請求
項1、2または7から10の何れかの発明の画像形成装
置において、前記シート積載部駆動手段が、前記シート
積載部を前記進出移動する前の初期位置に戻す退行駆動
が可能であり、前記制御手段は、前記シート積載部駆動
手段が前記シート積載部を進出移動させる進出駆動を行
った後、前記退行駆動を行うように制御する構成であ
る。
【0549】これにより、請求項1、2または7から1
0の何れかの発明の効果に加え、操作者は、転写シート
をシート積載部上から取り出した後に、手動操作にてシ
ート積載部を初期位置に戻す必要がない。また、シート
積載部が初期位置に戻っていない状態でシート積載部上
に次の画像形成済の転写シートが排出される事態、即ち
転写シートがシート積載部上の適正な位置に積載され
ず、シート積載部の動作に支障を来す事態を回避するこ
とができる等の効果を奏する。
【0550】請求項12の発明の画像形成装置は、請求
項11の発明の画像形成装置において、所定時間の計時
手段を備え、前記制御手段が、前記シート積載部駆動手
段が前記シート積載部を進出移動させる進出駆動を行っ
た後、前記計時手段による所定時間の計時が完了したと
きに、前記退行駆動を行うように制御する構成である。
【0551】これにより、請求項11の発明の効果に加
え、操作者がシート積載部上の転写シートを取り出した
後に、適当なタイミングでシート積載部を初期位置に退
行させることができるという効果を奏する。
【0552】請求項13の発明の画像形成装置は、請求
項11の発明の画像形成装置において、前記シート積載
部上における転写シートの有無を検出するシート検出手
段を備え、前記制御手段が、前記シート積載部駆動手段
が前記シート積載部を進出移動させる進出駆動を行った
後、前記シート検出手段によりシート積載部上に転写紙
が存在しない状態が検出されたときに、前記退行駆動を
行うように制御する構成である。
【0553】これにより、請求項11の発明の効果に加
え、シート積載部を最適なタイミングで初期位置に退行
させることができるという効果を奏する。
【0554】請求項14の発明の画像形成装置は、請求
項1、2または7から13の何れかの発明の画像形成装
置において、前記制御手段が、前記シート積載部の移動
により、所定のグループ毎の転写シートがシート積載部
上の異なる位置に積載されるように、前記シート積載部
駆動手段を制御する構成である。
【0555】これにより、請求項1、2または7から1
3の何れかの発明の効果に加え、複数の区別すべきグル
ープの画像形成済の転写シートが、シート積載部の同一
位置に混在して積載される事態を回避できる。この結
果、操作者を転写シートのグループ分け等の仕分け作業
から解放することができるという効果を奏する。
【0556】請求項15の発明の画像形成装置は、請求
項1、2または7から14の何れかの何れかの発明の画
像形成装置において、前記初期位置へのシート積載部の
到達を検出する初期位置検出手段を備え、前記制御手段
が、前記初期位置検出手段にて初期位置へのシート積載
部の到達が検出されたときに、前記画像形成部による画
像形成動作が可能となるように制御する構成である。
【0557】これにより、請求項1、2または7から1
4の何れかの何れかの発明の効果に加え、シート積載部
が初期位置に戻っていない状態で画像形成動作が開始さ
れ、シート積載部上に次の画像形成済の転写シートが排
出されてしまう事態、即ち転写シートがシート積載部上
の適正な位置に積載されず、シート積載部(転写シー
ト)の移動に支障を来す事態を回避することができると
いう効果を奏する。
【0558】請求項16発明の画像形成装置は、請求項
1、2または7から15の何れかの発明の画像形成装置
において、前記シート積載部が、前記シート積載部駆動
手段に駆動されて転写シートと共に移動するものであ
り、さらに、前記シート積載部には、前記画像形成部を
経て排出された転写シートを積載する昇降板と、この昇
降板の進出移動方向における前端側を下降させて後端側
を上昇させた第1状態、および前端側を上昇させて後端
側を下降させた第2状態に前記昇降板を駆動する昇降板
駆動手段とが備えられ、前記制御手段が、前記シート積
載部が、画像形成部を経て排出された転写シートを前記
昇降板に積載可能な初期位置に存在するときに前記第1
状態となり、前記進出移動を行ったときに前記第2状態
となるように、前記昇降板駆動手段を制御する構成であ
る。
【0559】これにより、請求項1、2または7から1
5の何れかの発明の効果に加え、シート積載部が初期位
置に配されたときには、昇降板上に排出された転写シー
トが、昇降板の進出移動方向における前端側が下降し後
端側が上昇した傾斜により、昇降板上に良好に積載され
る。また、シート積載部が進出移動したときには、昇降
板上の転写シートにおける進出方向側端部が上方に移動
するので、操作者によるシート積載部からの転写シート
の取り出しが容易となるという効果を奏する。
【0560】請求項1、8、10から17の発明の画像
形成装置は、前記シート積載部上における転写シートの
有無を検出するシート検出手段を備え、前記シート積載
部が、前記シート積載部駆動手段に駆動されて転写シー
トと共に移動するものであり、前記制御手段が、画像形
成装置が画像形成動作不能状態から画像形成動作可能状
態となったときに、前記シート検出手段によりシート積
載部上に転写紙が存在することが検出されたとき、次に
シート積載部上に排出されてくる転写シートがシート検
出手段にて検出された転写シートとは異なる位置に積載
される位置に移動するように、前記シート積載部駆動手
段を制御する構成を備えている。
【0561】このように、請求項1、8、10から18
の発明の画像形成装置は、上記構成を備えているので、
シート積載部上に取り忘れ等により画像形成済の転写シ
ートが残っている場合であっても、その残っている転写
シートと次の画像形成された転写シートとが混ざり合う
事態を回避することができるという効果を奏する。
【0562】請求項2、9から16、18の発明の画像
形成装置は、所定時間の計時手段と、前記シート積載部
駆動手段によるシート積載部の移動の完了を検出する移
動完了検出手段とを備え、前記制御手段が、前記計時手
段による所定時間の計時完了前に、前記移動完了検出手
段によりシート積載部の移動の完了が検出されなかった
とき、シート積載部駆動手段の作動を停止させる構成
備えている。
【0563】このように、請求項2、9から16、18
発明の画像形成装置は、上記構成を備えているので、
ート積載部駆動手段の破損を防止し得るとともに、シー
ト積載部でのさらなるトラブルの悪化を回避することが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における画像形成装置の
動作を示すフローチャートである。
【図2】図2(a)は本発明の実施の一形態における画
像形成装置の概略の正面図、図2(b)は図2(a)に
おけるC−C線矢視断面図である。
【図3】図2に示した画像形成装置の内部構造を示す正
面図である。
【図4】図3に示した画像形成装置における画像形成部
の拡大図である。
【図5】図3に示した画像形成装置のスキャナ部とB4
サイズ原稿との寸法関係を示す説明図である。
【図6】図3に示した画像形成装置における給紙カセッ
トとA4サイズ転写紙との寸法関係を示す説明図であ
る。
【図7】図3に示した画像形成装置における可動排紙ト
レイの構造を示す概略の正面図である。
【図8】図7に示した可動排紙トレイにおけるトレイ部
の駆動部の構造を示す概略の斜視図である。
【図9】図2に示した画像形成装置の制御部の構成を示
すブロック図である。
【図10】図7に示した画像形成装置での転写紙を積載
したトレイ部の進出状態を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の他の形態の画像形成装置が備
える可動排紙トレイを示す斜視図である。
【図12】図11に示した可動排紙トレイが排紙部の転
写紙を移動する動作の説明図である。
【図13】図11に示した可動排紙トレイを備えた画像
形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置が備える可動排紙トレイを示す斜視図である。
【図15】図14に示した可動排紙トレイが備える排紙
用サイド板と、これを駆動する機構を示す斜視図であ
る。
【図16】図14に示した可動排紙トレイを備えた画像
形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図17】図14に示した可動排紙トレイにおいて、ト
レイ部に積載された転写紙が排紙用サイド板にて押し出
される状態を示す説明図である。
【図18】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置における、トレイ部の移動範囲と排紙部での転写紙の
排出範囲との関係を示す説明図である。
【図22】図21に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図23】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図24】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置におけるトレイ部の回転動作を示す概略の平面図であ
る。
【図25】図24に示した画像形成装置の概略の正面図
である。
【図26】図24に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図27】図27(a)は、本発明の実施のさらに他の
形態における画像形成装置を示す概略の正面図、図27
(b)は、図27(a)に示したフォトセンサの斜視
図、図27(c)は、図27(a)に示した排紙トレイ
センサの要部を示す正面図である。
【図28】図27に示した画像形成装置が備える制御部
の構成を示すブロック図である。
【図29】図28の制御部を有する画像形成装置の動作
を示すフローチャートである。
【図30】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図31】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図32】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図33】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の構成を示す概略の平面図である。
【図34】図33に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図35】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図36】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図37】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置が備える可動排紙トレイの構成を示す斜視図である。
【図38】図37に示した可動排紙トレイを備える画像
形成装置の概略の正面図である。
【図39】図37に示した可動排紙トレイの移動可能方
向の説明図である。
【図40】図38に示した画像形成装置が備える制御部
の構成を示すブロック図である。
【図41】図38に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図42】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置を示す概略の正面図である。
【図43】図42に示したベルト装置を示す分解斜視図
である。
【図44】図43に示したベルト装置が画像形成装置の
排紙部に配された状態を示す斜視図である。
【図45】図42に示したトレイ部をを示す斜視図であ
る。
【図46】図42に示した画像形成装置が備える制御部
の構成を示すブロック図である。
【図47】図42に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図48】図42に示した画像形成装置における可動排
紙トレイの動作の説明図である。
【図49】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置における可動排紙トレイのトレイ部と装置本体側の支
持部材との嵌合構造を示す縦断面図である。
【図50】図49の嵌合構造を有する画像形成装置と交
換可能なトレイ部とを示す説明図である。
【図51】図49の嵌合構造を有する画像形成装置の動
作を示すフローチャートである。
【図52】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置が備える可動排紙トレイを示す斜視図である。
【図53】図43に示した可動排紙トレイが備える、ト
レイ部をB方向へ移動させるためのベルト装置を示す分
解斜視図である。
【図54】図53に示したベルト装置が画像形成装置の
排紙部に配された状態を示す斜視図である。
【図55】図52の可動排紙トレイを備えた画像形成装
置における一方向に障害物が存在する場合の動作を説明
する平面図である。
【図56】図52の可動排紙トレイを備えた画像形成装
置における両方向に障害物が存在する場合の動作を説明
する平面図である。
【図57】図52の可動排紙トレイを備えた画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図58】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置における可動排紙トレイのトレイ部の構造を示す正面
図である。
【図59】図58の可動排紙トレイを備えた画像形成装
置におけるトレイ部の進出位置への移動動作を示す説明
図である。
【図60】図58の可動排紙トレイを備えた画像形成装
置におけるトレイ部のホームポジションへの移動動作を
示す説明図である。
【図61】図58の可動排紙トレイを備えた画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図62】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置を示すものであって、排紙部に適当なトレイ部が装着
された状態を示す概略の正面図である。
【図63】図62に示した画像形成装置の排紙部に不適
当なトレイ部が装着された状態を示す概略の正面図であ
る。
【図64】図62に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図65】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置を示すものであって、トレイ部上に転写紙が残された
状態でトレイ部をホームポジションに戻した状態を示す
概略の平面図である。
【図66】図65に示したトレイ部をオフセット移動さ
せた後、次の転写紙を排出した状態を示す概略の平面図
である。
【図67】図65に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図68】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置における可動排紙トレイの構造を示す概略の正面図で
ある。
【図69】図68に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図70】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置のオフセット動作を示す概略の平面図である。
【図71】図70に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図72】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図73】図72の動作を行う画像形成装置において、
トレイ部を進出位置へ移動した状態を示す概略の正面図
である。
【図74】図72の動作を行う画像形成装置において、
トレイ部をホームポジションへ移動した状態を示す概略
の正面図である。
【図75】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の構成を示す概略の正面図である。
【図76】図75に示した可動排紙トレイのトレイ部の
駆動機構を示す説明図である。
【図77】図75に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図78】図75に示した可動排紙トレイのトレイ部が
進出位置に移動する過程を示す説明図である。
【図79】図75に示した画像形成装置において、重量
センサが設けられた状態を示す概略の正面図である。
【図80】図75に示した画像形成装置において、高さ
センサが設けられた状態を示す概略の正面図である。
【図81】図75に示した画像形成装置において、厚み
センサが設けられた状態を示す概略の正面図である。
【図82】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の構成を示す概略の正面図である。
【図83】図82に示した画像形成装置が備える制御部
の構成を示すブロック図である。
【図84】図82に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図85】図82に示した画像形成装置において、移動
中のトレイ部が障害物と衝突した状態を示す説明図であ
る。
【図86】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の構成を示す概略の正面図である。
【図87】図86に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図88】図86に示した画像形成装置において、進出
位置へ移動中のトレイ部が何らかのトラブルにより停止
した状態を示す説明図である。
【図89】図86に示した画像形成装置がネットワーク
により他の装置と接続されている構成を示す斜視図であ
る。
【図90】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の構成を示す概略の正面図である。
【図91】図90に示したトレイ部の平面図である。
【図92】図91に示したトレイ部上に転写紙が排出さ
れる状態を示す概略の正面図である。
【図93】図91に示したトレイ部の幅方向ガイド板を
除いて示す概略の左側面図である。
【図94】図91におけるD−D線矢視断面図である。
【図95】図94に示したステイプル受部とステイプル
とを示す概略の縦断面図である。
【図96】図90に示した画像形成装置が備える制御部
の構成を示すブロック図である。
【図97】図90に示した画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図98】本発明の実施のさらに他の形態の画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図99】図90に示した可動排紙トレイの他の例を示
す正面図である。
【図100】従来の画像形成装置を示す概略の正面図で
ある。
【図101】他の従来の画像形成装置を示す概略の正面
図である。
【図102】図101に示した画像形成装置での操作者
による排紙部の転写紙の確認状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スキャナ部 2 給紙部 3 画像形成部 4 排紙部(排シート部) 6 可動排紙トレイ 25 給紙カセット 32 排紙通過センサ 33 排紙ローラ 41 トレイ部(シート積載部) 44 ステッピングモータ(シート積載部駆動手段) 49 操作パネル 50 トレイ上排紙センサ(シート検出手段) 51 CPU(制御手段) 61 可動排紙トレイ(シート積載部) 71 可動排紙トレイ(シート積載部) 73 排紙用サイド板 81 可動排紙トレイ 82 トレイ部(シート積載部) 91 排紙トレイセンサ(移動量検出手段、初期位置
検出手段) 101 可動排紙トレイ 102 上トレイ部(シート積載部) 103 下トレイ部 105 ステッピングモータ(シート積載部駆動手
段) 107 ステッピングモータ(シート積載部駆動手
段) 109 ホームポジションセンサ(初期位置検出手
段) 110 ホームポジションセンサ(初期位置検出手
段) 201 可動排紙トレイ 202 トレイ部(シート積載部) 202d トレイサイズコード 202e ロック棒嵌入凹部 203 ベルト装置 204 ステッピングモータ(シート積載部駆動手
段) 210 支柱部材 211 連結爪 212 トレイ装着センサ 214 給紙部転写紙サイズセンサ 215 連結爪駆動クラッチ 216 負荷電流検出回路(過負荷状態検出手段) 219 反射型センサ(障害物検出手段) 220 表示部 221 音声発生装置 222 障害物 252 CPU(制御手段) 253 コネクタ 271 可動排紙トレイ 273 ベルト装置 284 昇降板 285 押上げ棒 286 押上げ棒 274 ステッピングモータ(シート積載部駆動手
段) 275 負荷電流検出回路(過負荷状態検出手段) 287 小型モータ(昇降板駆動手段) 288 小型モータ(昇降板駆動手段) 291 トレイサイズセンサ 292 タイマ(計時手段) 293 ソレノイド 294 原稿送り装置 295 原稿センサ 296 SPFゲートセンサ 297 干渉センサ 301 可動排紙トレイ 302 トレイ部(シート積載部) 306 重量センサ(過負荷状態検出手段) 307 高さセンサ(過負荷状態検出手段) 308 厚みセンサ(過負荷状態検出手段) 311 負荷電流検出回路(過負荷状態検出手段) 313 トレイ移動センサ(移動完了検出手段) 314 警報装置 401 画像形成装置 501 可動排紙トレイ 502 トレイ部(シート積載部) 502b 角部(最低部位置) 503 幅方向ガイド板(第1案内部材) 504 長手方向ガイド板(第2案内部材) 505 ステイプル装置(ステイプル手段) 506 ステイプル動作部 507 ステイプル受部 507a 凹部 508 ステイプル P 転写紙(転写シート)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 康弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 林 善頼 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 清家 俊彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 高平 宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 舟田 清司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 平岡 伸一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 西村 道明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 衛藤 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−336286(JP,A) 特開 平5−116830(JP,A) 特開 平9−58881(JP,A) 特開 平8−127457(JP,A) 特開 平5−43112(JP,A) 特開 平6−138728(JP,A) 特開 平7−277584(JP,A) 実開 平2−107149(JP,U) 実開 平4−56162(JP,U) 実開 平4−29560(JP,U) 実開 平2−18458(JP,U) 実開 昭57−136949(JP,U) 実開 平6−82065(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 31/00 G03G 15/00 530 G03G 15/00 534

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、前記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部とを備
    え、 前記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 前記排シート部には、排出された前記転写シートを積載
    するシート積載部と、 このシート積載部に積載された転写シートが前記外部へ
    の開放方向へ進出移動するように、前記シート積載部を
    駆動するシート積載部駆動手段と、前記シート積載部上における転写シートの有無を検出す
    るシート検出手段とが備えられ、 さらに、 画像形成動作が完了したときに、前記シート積
    載部駆動手段を作動させる制御手段を備え、 前記シート積載部は、前記シート積載部駆動手段に駆動
    されて転写シートと共に移動するものであり、 前記制御手段は、画像形成装置が画像形成動作不能状態
    から画像形成動作可能状態となったときに、前記シート
    検出手段によりシート積載部上に転写紙が存在すること
    が検出されたとき、次にシート積載部上に排出されてく
    る転写シートがシート検出手段にて検出された転写シー
    トとは異なる位置に積載される位置に移動するように、
    前記シート積載部駆動手段を制御するものであることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、前記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部とを備
    え、 前記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 前記排シート部には、排出された前記転写シートを積載
    するシート積載部と、 このシート積載部に積載された転写シートが前記外部へ
    の開放方向へ進出移動するように、前記シート積載部を
    駆動するシート積載部駆動手段と、 前記シート積載部駆動手段によるシート積載部の移動の
    完了を検出する移動完了検出手段とが備えられ、 さらに、画像形成動作が完了したときに、前記シート積
    載部駆動手段を作動させる制御手段と、 所定時間の計時手段とを備え、 前記制御手段は、前記計時手段による所定時間の計時完
    了前に、前記移動完了検出手段によりシート積載部の移
    動の完了が検出されなかったとき、シート積載部駆動手
    段の作動を停止させるものであることを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、前記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部とを備
    え、 前記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 前記排シート部には、排出された前記転写シートを積載
    するとともに、画像形成装置の内方の初期位置、および
    積載している転写シートを前記外部への開放方向へ進出
    させる進出位置に移動可能なシート積載部と、 前記シート積載部を前記進出位置から前記初期位置へ移
    動するように駆動するシート積載部駆動手段と、 前記初期位置から前記進出位置へのシート積載部の移動
    量を検出する移動量検出手段とが備えられ、 さらに、前記シート積載部に対する移動指令が発生した
    ときに、前記シート積載部駆動手段を作動させる制御手
    段を備え、 前記制御手段は、前記移動量検出手段にて検出されるシ
    ート積載部の前記移動量に基づいて、前記移動量が多い
    ほど前記進出位置から前記初期位置までのシート積載部
    の平均移動速度が速くなるように前記シート積載部駆動
    手段を制御するものであることを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】前記移動指令は画像形成動作の開始指令で
    あり、前記制御手段はこの指令が発生したときに前記シ
    ート積載部駆動手段を作動させるものであることを特徴
    とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、前記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部とを備
    え、 前記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 前記排シート部には、排出された前記転写シートを積載
    し、積載した転写シートが前記外部への開放方向へ進出
    移動するように移動可能なシート積載部と、 このシート積載部に積載された転写シートにステイプル
    処理を施すステイプル手段とが備えられ、 さらに、前記ステイプル手段の動作を制御する制御手段
    を備え、前記制御手段は、前記シート積載部の前記進出移動中に
    前記ステイプル処理が行われるように、前記ステイプル
    手段を制御するものであることを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】前記シート積載部における転写シート積載
    面は、シート積載部への転写シートの排出方向側がその
    反対側よりも低く、かつ転写シートの前記排出方向と直
    交する方向の一方側がその反対側よりも低くなった傾斜
    面に形成され、 前記転写シート積載面には、低くなっている排出方向側
    の位置に、転写シートにおける排出方向側の端縁部を案
    内する第1案内部材が設けられ、前記排出方向と直交す
    る方向の低くなっている側の位置に、転写シートの排出
    方向と平行となる端縁部を案内する第2案内部材が設け
    られ、 前記ステイプル手段は、前記第1および第2案内部材に
    より設定される転写シートの積載位置における転写シー
    ト積載面の最低部位置方向側に設けられていることを特
    徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、前記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部とを備
    え、 前記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 前記排シート部には、排出された前記転写シートを積載
    するシート積載部と、 このシート積載部に積載された転写シートが前記外部へ
    の開放方向における複数方向へ進出移動するように、前
    記シート積載部を駆動するシート積載部駆動手段とが備
    えられ、 さらに、前記複数方向における障害物の有無を検出する
    障害物検出手段と、 前記複数方向のうちの前記障害物検出手段にて障害物が
    検出されない方向に前記シート積載部に積載された転写
    シートが進出するように、前記シート積載部駆動手段を
    制御する制御手段とを備えていることを特徴とする画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、前記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部と、 画像形成装置の動作を制御する制御手段とを備え、 前記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 さらに、前記排シート部には、排出された前記転写シー
    トを積載するシート積載部と、 このシート積載部に積載された転写シートが前記外部へ
    の開放方向へ進出移動するように、前記シート積載部を
    駆動するシート積載部駆動手段と、 前記シート積載部における過負荷状態を検出する過負荷
    状態検出手段と、 前記シート積載部上における転写シートの有無を検出す
    るシート検出手段とが備えられ、 前記シート積載部は、前記シート積載部駆動手段に駆動
    されて転写シートと共に移動するものであり、 前記制御手段は、前記過負荷状態検出手段にて前記シー
    ト積載部の過負荷状態が検出されたときに、画像形成装
    置の動作を停止させるとともに、 画像形成装置が画像形成動作不能状態から画像形成動作
    可能状態となったとき に、前記シート検出手段によりシ
    ート積載部上に転写紙が存在することが検出されたと
    き、次にシート積載部上に排出されてくる転写シートが
    シート検出手段にて検出された転写シートとは異なる位
    置に積載される位置に移動するように、前記シート積載
    部駆動手段を制御するものであることを特徴とする画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、前記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部と、 画像形成装置の動作を制御する制御手段と、所定時間の計時手段とを備え、 前記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 さらに、前記排シート部には、排出された前記転写シー
    トを積載するシート積載部と、 このシート積載部に積載された転写シートが前記外部へ
    の開放方向へ進出移動するように、前記シート積載部を
    駆動するシート積載部駆動手段と、 前記シート積載部における過負荷状態を検出する過負荷
    状態検出手段と 前記シート積載部駆動手段によるシート積載部の移動の
    完了を検出する移動完了検出手段とが備えられ、 前記制御手段は、前記過負荷状態検出手段にて前記シー
    ト積載部の過負荷状態が検出されたときに、画像形成装
    置の動作を停止させるとともに、 前記計時手段による所定時間の計時完了前に、前記移動
    完了検出手段によりシート積載部の移動の完了が検出さ
    れなかったとき、シート積載部駆動手段の作動を停止さ
    せる ものであることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記過負荷状態検出手段は、前記シート
    積載部駆動手段の過負荷状態を検出するものであり、 前記制御手段は、前記過負荷状態検出手段にて前記シー
    ト積載部駆動手段の過負荷状態が検出されたときに、シ
    ート積載部駆動手段の作動を停止させるものであること
    を特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記シート積載部駆動手段は、前記シー
    ト積載部を前記進出移動する前の初期位置に戻す退行駆
    動が可能であり、 前記制御手段は、前記シート積載部駆動手段が前記シー
    ト積載部を進出移動させる進出駆動を行った後、前記退
    行駆動を行うように制御するものであることを特徴とす
    請求項1、2または7から10の何れかに記載の画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】所定時間の計時手段を備え、 前記制御手段は、前記シート積載部駆動手段が前記シー
    ト積載部を進出移動させる進出駆動を行った後、前記計
    時手段による所定時間の計時が完了したときに、前記退
    行駆動を行うように制御するものであることを特徴とす
    る請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】前記シート積載部上における転写シート
    の有無を検出するシート検出手段を備え、 前記制御手段は、前記シート積載部駆動手段が前記シー
    ト積載部を進出移動させる進出駆動を行った後、前記シ
    ート検出手段によりシート積載部上に転写紙が存在しな
    い状態が検出されたときに、前記退行駆動を行うように
    制御するものであることを特徴とする請求項11に記載
    の画像形成装置。
  14. 【請求項14】前記制御手段は、前記シート積載部の移
    動により、所定のグループ毎の転写シートがシート積載
    部上の異なる位置に積載されるように、前記シート積載
    部駆動手段を制御するものであることを特徴とする請求
    項1、2または7から13の何れかに記載の画像形成装
    置。
  15. 【請求項15】前記初期位置へのシート積載部の到達を
    検出する初期位置検出手段を備え、 前記制御手段は、前記初期位置検出手段にて初期位置へ
    のシート積載部の到達が検出されたときに、前記画像形
    成部による画像形成動作が可能となるように制御するも
    のであることを特徴とする請求項1、2または7から1
    4の何れかに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】前記シート積載部は、前記シート積載部
    駆動手段に駆動されて転写シートと共に移動するもので
    あり、 さらに、前記シート積載部には、前記画像形成部を経て
    排出された転写シートを積載する昇降板と、 この昇降板の進出移動方向における前端側を下降させて
    後端側を上昇させた第1状態、および前端側を上昇させ
    て後端側を下降させた第2状態に前記昇降板を駆動する
    昇降板駆動手段とが備えられ、 前記制御手段は、前記シート積載部が、画像形成部を経
    て排出された転写シートを前記昇降板に積載可能な初期
    位置に存在するときに前記第1状態となり、前記進出移
    動を行ったときに前記第2状態となるように、前記昇降
    板駆動手段を制御するものであることを特徴とする請求
    項1、2または7から15の何れかに記載の画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】前記シート積載部上における転写シート
    の有無を検出するシート検出手段を備え、 前記シート積載部は、前記シート積載部駆動手段に駆動
    されて転写シートと共に移動するものであり、 前記制御手段は、画像形成装置が画像形成動作不能状態
    から画像形成動作可能状態となったときに、前記シート
    検出手段によりシート積載部上に転写紙が存在すること
    が検出されたとき、次にシート積載部上に排出されてく
    る転写シートがシート検出手段にて検出された転写シー
    トとは異なる位置に積載される位置に移動するように、
    前記シート積載部駆動手段を制御するものであることを
    特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】所定時間の計時手段と、 前記シート積載部駆動手段によるシート積載部の移動の
    完了を検出する移動完了検出手段とを備え、 前記制御手段は、前記計時手段による所定時間の計時完
    了前に、前記移動完了検出手段によりシート積載部の移
    動の完了が検出されなかったとき、シート積載部駆動手
    段の作動を停止させるものであることを特徴とする請求
    項7または17に記載の画像形成装置。
JP14632498A 1998-05-27 1998-05-27 画像形成装置 Expired - Lifetime JP3480674B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14632498A JP3480674B2 (ja) 1998-05-27 1998-05-27 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14632498A JP3480674B2 (ja) 1998-05-27 1998-05-27 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11334970A JPH11334970A (ja) 1999-12-07
JP3480674B2 true JP3480674B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=15405107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14632498A Expired - Lifetime JP3480674B2 (ja) 1998-05-27 1998-05-27 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3480674B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4687569B2 (ja) * 2006-06-01 2011-05-25 富士ゼロックス株式会社 シート処理装置
JP6102128B2 (ja) * 2012-03-30 2017-03-29 セイコーエプソン株式会社 記録装置および記録方法
JP7098420B2 (ja) * 2018-05-31 2022-07-11 キヤノン株式会社 記録装置および記録装置の制御方法
US10678487B2 (en) 2018-06-20 2020-06-09 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Output bins with adjustable offset positions
JP6633724B1 (ja) * 2018-11-21 2020-01-22 株式会社プレッシオ 物品集積搬出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11334970A (ja) 1999-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8355642B2 (en) Image forming apparatus which continues to convey a sheet if the sheet is only slightly delayed
US7604232B2 (en) Sheet feeding device
KR101824917B1 (ko) 시트 적재 장치, 시트 적재 장치의 제어 방법 및 기억매체
JP6278674B2 (ja) シート積載装置、シート積載装置の制御方法、及びプログラム
US6671472B2 (en) Image forming apparatus, control method thereof and control program therefor
JP4561956B2 (ja) 画像形成システム
US7891661B2 (en) Sheet stacking device and image forming apparatus
JP3480674B2 (ja) 画像形成装置
US9223274B2 (en) Printing apparatus, method for controlling printing apparatus, and storage medium
JP2009051666A (ja) シート後処理装置及びその方法
JP3473740B2 (ja) 画像形成装置
US20150151945A1 (en) Sheet stacking apparatus, method for controlling sheet stacking apparatus, and storage medium
US9708149B2 (en) Sheet processing apparatus including stacking tray on which sheets are stacked, and image forming system
US20020131802A1 (en) Image forming apparatus, control method thereof and control program therefor
JP3605988B2 (ja) 用紙排出状態管理装置
JP2010276788A (ja) 画像形成装置
JP3212154B2 (ja) プリンタの搬送装置
KR20140147016A (ko) 인쇄 장치, 인쇄 장치의 제어 방법 그리고 기억 매체
JP2001194875A (ja) 画像形成装置におけるコロナ放電電極の清掃制御方法
JP2000095359A (ja) 自動原稿搬送装置及びその制御方法
JP2021133622A (ja) 画像形成装置
JPH1184955A (ja) 画像形成装置
JP2000198578A (ja) 画像形成装置
JPH11100147A (ja) 画像記録装置および画像記録制御方法並びに画像記録制御プログラムを記録した記録媒体
JP2002332152A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9