JP3473740B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3473740B2
JP3473740B2 JP21813398A JP21813398A JP3473740B2 JP 3473740 B2 JP3473740 B2 JP 3473740B2 JP 21813398 A JP21813398 A JP 21813398A JP 21813398 A JP21813398 A JP 21813398A JP 3473740 B2 JP3473740 B2 JP 3473740B2
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康弘 井上
道明 西村
秀樹 関野
極 森田
中村  浩章
善頼 林
繁治 前原
幸一 衛藤
智 河野
清司 舟田
伸一郎 平岡
雅和 鈴木
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2405/00Parts for holding the handled material
    • B65H2405/10Cassettes, holders, bins, decks, trays, supports or magazines for sheets stacked substantially horizontally
    • B65H2405/11Parts and details thereof
    • B65H2405/111Bottom
    • B65H2405/1117Bottom pivotable, e.g. around an axis perpendicular to transport direction, e.g. arranged at rear side of sheet support
    • B65H2405/11172Bottom pivotable, e.g. around an axis perpendicular to transport direction, e.g. arranged at rear side of sheet support around an axis perpendicular to both transport direction and surface of sheets

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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、フ
ァクシミリ、あるいはプリンタ等、画像形成が行われた
転写シートを積載する排シートトレイを備えた画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の画像形成装置には、特開平6
−301321号公報に開示されているもの(第1従来
例)がある。この画像形成装置は、図57に示すよう
に、原稿画像を読み取るスキャナ部601と、転写紙を
収納しかつ供給する給紙部602と、スキャナ部601
にて読み取られた画像を転写紙上に形成する画像形成部
603と、この画像形成部603から排出された画像形
成済の転写紙を受ける排紙トレイ604とを備えてい
る。尚、矢印は転写紙の搬送経路を表し、605は手差
し給紙部を表している。
【0003】このような画像形成装置では、排紙トレイ
604が装置本体からウイング状に突出している。この
ため、画像形成装置の設置に大きなスペースが必要とな
っていた。
【0004】そこで、特開平9−34183号公報に開
示されている画像形成装置(第2従来例)では、図58
に示すように、下方から上方に、給紙部602、画像形
成部603、上記排紙トレイ604(排紙部)及びスキ
ャナ部601を積み重ねるように設けた構成としてい
る。即ち、この構成では、排紙トレイ604が装置の内
方に設けられているので、装置本体からの排紙トレイ6
04の突出がなくなり、省スペース化が図られている。
【0005】しかしながら、このような画像形成装置で
は、排紙トレイ604から転写紙を取り出すとき、及び
排紙トレイ604における転写紙の有無を確認するとき
など、ユーザーが体を折り曲げて排紙トレイ604を覗
き込まなければならない。このため、上記画像形成装置
は、使用時にユーザーに対して不自然な姿勢を強いるも
のであり、操作性に問題を有するものとなっている。
【0006】即ち、上記第2従来例の画像形成装置は、
装置の幅を抑制することにより省スペース化を図ってお
り、さらなる省スペース化のためには装置の高さを低く
おさえる必要がある。このためには、図59に示すよう
に、スキャナ部601、給紙部602及び画像形成部6
03の高さを低く抑えるとともに、排紙トレイ604が
設けられた空間の高さを低く抑えなければならない。こ
の場合、ユーザーが立位のままで排紙トレイ604を覗
いたのでは画像形成済の転写紙Pの有無を確認し難い。
したがって、ユーザーは、転写紙Pが見える所まで体を
例えば折り曲げて覗き込まなければならない。
【0007】一方、特開平8−48453号公報に開示
されている画像形成装置(第3従来例)では、図60に
示すように、排紙トレイ604(用紙積載ユニット)が
装置の内方に設けられ、かつこの排紙トレイ604が図
示破線で示すように画像形成部603からの転写紙排出
方向と平行な方向に引き出し可能となっている。このよ
うな構成により、ユーザーは、不自然な姿勢を強いられ
ることなく、排紙トレイ604から転写紙Pを取り出す
こと、及び排紙トレイ604における転写紙Pの有無を
確認することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第3従
来例の構成では、排紙トレイ604を可動式として排紙
部が装置内方に設けられた構成においてユーザの操作性
を向上させ得たものの、さらに良好な操作性あるいは利
便性を得る上での排紙トレイ604の構成については十
分に検討されていない。そのため、排紙トレイ604が
可動式の画像形成装置の操作性あるいは利便性を向上す
る点については不十分であるという問題点を有してい
る。
【0009】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置のさら
なる操作性あるいは利便性の向上を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、発明の画像形成装置は、転写シートに画像を形
成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に設けら
れ、上記画像形成部を経て排出された転写シートを収容
する排シート部とを備え、上記排シート部は画像形成装
置の外部に開放され、さらに、上記排シート部には、排
出された転写シートを積載すると共に、矩形状を成す一
角を中心に回転可能に支持され、転写シートを積載する
画像形成装置の内方の初期位置と、積載している転写シ
ートを上記の外部に開放されている側へ進出させる進出
位置に移動可能なシート積載部が備えられていることを
特徴としている。
【0011】上記の構成によれば、シート積載部はその
一角を支点として回転可能に設けられているので、回転
動作にて引き出されることで、積載されている転写シー
トを、排シート部から画像形成装置の外部に開放されて
いる側(以下、開放部側)へ進出させることができる。
【0012】したがって、画像形成装置の小型化のため
に排シート部の高さが低く設定されている場合であって
も、操作者は、画像形成動作の完了、即ちシート積載部
上における画像形成済の転写シートの存在を、体を屈め
て排シート部を覗き込むことなく、シート積載部を引き
出すだけの簡単な操作で容易に確認することができる。
【0013】しかも、シート積載部の移動は回転移動で
あるので、例えば平行移動にて開放部側へとシート積載
部を引き出す構成に比べて、案内手段を設けることな
く、スムーズな移動が可能となり、特に、手動操作にて
シート積載部を引き出す場合は、片手でシート積載部の
どの部分を掴んだとしてもスムーズに操作でき、かつ、
回転支点より離れた部分を掴むことで、小さな力で移動
させることができる。
【0014】以上の結果、本画像形成装置の構成を採用
することで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置
における操作性及び利便性を向上することができる。
【0015】本発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部を、上記初期位置より進出位置
へと移動させるシート積載部駆動手段と、上記シート積
載部に対する移動指令が発生したときに、上記シート積
載部駆動手段を作動させる制御手段とを備え、かつ、上
記シート積載部駆動手段は、シート積載部における回転
支点とは異なる支持点に駆動力を伝達することを特徴と
している。
【0016】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
シート積載部に対する移動指令が発生したときには、シ
ート積載部駆動手段に駆動されて、シート積載部が初期
位置から進出位置へと移動するので、例えば、画像形成
動作の完了を検出した時点で移動指令を発することで、
操作者が手動操作にてシート積載部を引き出すことな
く、転写シートを取り出すことが可能となる。
【0017】そして、この場合、シート積載部の回転支
点とは異なる位置に設けた支持点に駆動力を伝達するの
で、例えば回転支点となる回転軸を回転させてシート積
載部を回転移動させる構成に比べて、回転負荷を小さく
でき、シート積載部を小さな駆動力で駆動し得る。
【0018】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記制御手段は、シート積載部の回転角度が転写
シートのサイズに応じて変更されるように上記シート積
載部駆動手段を制御することを特徴としている。
【0019】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
シート積載部の回転角度を転写シートのサイズに応じて
変更するので、不必要にシート積載部を大きく回転させ
てしまい、シート積載部の進出移動や復帰移動に余分な
時間と駆動力を使うような不具合を防止できる。
【0020】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載すると共に、載置面を
上記の外部に開放されている側が低くなるように傾斜さ
せることが可能であり、載置面を傾けることで、積載さ
れた転写シートを上記の外部に開放されている側へ進出
させる進出位置であってかつ異なる載置位置に振り分け
移動可能なシート積載部が備えられていることを特徴と
している。
【0021】上記の構成によれば、シート積載部上に積
載されている転写シートを開放部側へと移動させる構成
であるので、画像形成装置の小型化のために排シート部
の高さが低く設定されている場合であっても、操作者
は、体を屈めて排シート部を覗き込むことなくシート積
載部上におけるプリント済の転写シートの存在を、容易
に確認することができる。
【0022】しかも、シート積載部は、載置面を傾斜さ
せるといった簡単な振り分け動作にて進出位置で、かつ
異なる積載位置に転写シートを積載することができる。
【0023】以上の結果、本画像形成装置の構成を採用
することで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置
における操作性及び利便性を向上することができる。
【0024】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部を振り分け移動させるシート積
載部駆動手段と、上記シート積載部に対する移動指令が
発生したときに、上記シート積載部の移動により、所定
のグループ毎の転写シートがシート積載部上の異なる積
載位置に積載されるように、上記シート積載部駆動手段
を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
画像形成済の所定のグループ毎の転写シートがシート積
載部上の異なる位置に積載される。したがって、複数の
区別すべきグループの画像形成済の転写シートが、シー
ト積載部の同一位置に混在して積載される事態を回避で
きる。この結果、操作者を転写シートのグループ分け等
の仕分け作業から解放することができる。
【0026】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載すると共に、画像形成
装置の内方の初期位置、及び積載している転写シートを
上記の外部に開放されている側へ進出させる進出位置に
移動可能なシート積載部が備えられ、かつ、上記シート
積載部の積載面には、積載されている転写シートの上記
外部に開放されている側の先端部を浮かせるための段差
が形成されており、上記の段差が排シート部に排出され
る転写シートの各サイズに対応し、その断面が鋸歯状で
あることを特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、シート積載部上に積
載されている転写シートを開放部側へと移動させる構成
であるので、画像形成装置の小型化のために排シート部
の高さが低く設定されている場合であっても、操作者
は、体を屈めて排シート部を覗き込むことなくシート積
載部上におけるプリント済の転写シートの存在を、容易
に確認することができる。
【0028】しかも、上記シート積載部に積載されたシ
ートの開放部側の端部は、積載面に形成された段差にて
その先端部が載置面より浮いているので、この隙間に手
を入れることで、操作者は容易、かつ確実に転写シート
を取り出すことができる。
【0029】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができる。
【0030】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載すると共に、画像形成
装置の内方の初期位置、及び積載している転写シートを
上記の外部に開放されている側へ進出させる進出位置に
移動可能なシート積載部が備えられ、かつ、上記シート
積載部は、上記外部に開放されている側とは反対側の端
部側からの寸法がそれぞれ異なる複数の分割積載部に分
割され、上記端部側を支点に上方に移動することで、分
割積載部に積載されている転写シートの上記外部に開放
されている側の先端部を浮かせるための段差を形成する
ことを特徴としている。
【0031】上記の構成によれば、シート積載部上に積
載されている転写シートを開放部側へと移動させる構成
であるので、画像形成装置の小型化のために排シート部
の高さが低く設定されている場合であっても、操作者
は、体を屈めて排シート部を覗き込むことなくシート積
載部上におけるプリント済の転写シートの存在を、容易
に確認することができる。
【0032】しかも、上記シート積載部に積載されたシ
ートの開放部側の端部は、分割載置部が上方に持ち上が
って形成された段差にてその先端部が載置面より浮いて
いるので、この隙間に手を入れることで、操作者は容
易、かつ確実に転写シートを取り出すことができる。
【0033】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができる。
【0034】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記の段差が排シート部に排出される転写シート
の各サイズに対応していることを特徴としている。
【0035】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
段差が画像形成装置に使用される転写紙シートの各サイ
ズに応じて設定されているので、使用されるあらゆるサ
イズの転写シートにおいて、確実な取り出しが可能とな
る。
【0036】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記の複数の分割積載部は、外部に開放されてい
る側に位置する分割積載部が上方へと移動するに伴い当
該分割積載部より支点側の分割積載部も係合して上方に
移動することを特徴としている。
【0037】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
支点側より内側の分割積載部が同時に持ち上がるので、
持ち上げられた各分割載置部にてなるシート積載部は、
対応する転写シートと同じ形状となり、転写シートを確
実に積載することができる。もしも、係合しない構成の
場合、安定して転写シートを積載しようとすると、支点
側の各分割シートを個別に持ち上げる部材がそれぞれ必
要となり、装置構成を複雑化する。
【0038】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記の複数の分割積載部の上方への移動が、上記
初期位置から進出位置への移動に連動して起こることを
特徴としている。
【0039】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
シート積載部の進出位置への移動動作と、分割積載部の
昇降動作とが一括して行われることとなるので、操作性
が向上する。
【0040】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記の複数の分割積載部を上方へと移動させる昇
降機構は、排シート部の底部に形成され、各分割積載部
の下面に接触して押し上げる昇降部材からなることを特
徴としている。
【0041】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
複数の分割積載部を簡単な構成で持ち上げることが可能
となる。
【0042】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載するシート積載部が備
えられ、かつ、上記シート積載部は、多段に積層された
複数の分割積載部を有し、これら分割積載部は、重なり
合って積層された初期状態と、上記の外部に開放された
方向に互いに一部を係合させて広がる伸長状態とに変位
可能であることを特徴としている。
【0043】上記の構成によれば、排シート部に納まる
コンパクトな構成のシート積載部でありながら、必要に
応じて伸長状態に変位することで、排シート部より大き
な寸法の転写シートを確実に積載させることができる。
【0044】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける利便性を向上することができる。
【0045】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部の複数の分割積載部を、上記の
初期状態と伸長状態とに変位させるシート積載部変位手
段と、上記シート積載部に対する移動指令が発生したと
きに、上記シート積載部変位手段を作動させると共に、
シート積載部の伸長量が転写シートのサイズに応じて変
更されるように上記シート積載部変位手段を制御する制
御手段とを備えていることを特徴としている。
【0046】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
シート積載部の伸長量を転写シートのサイズに応じて変
更するので、不必要にシート積載部を大きく広げてしま
い、シート積載部の進出移動や復帰移動に余分な時間と
駆動力を使うような不具合を防止できる。
【0047】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部上における転写シートの有無を
検知する積載部上シート検出手段を備え、上記制御手段
は、上記シート積載部を伸長状態から初期状態へと戻す
復帰動作中に、上記積載部上シート検出手段にてシート
積載部上に転写シートが有ると検出されると、シート積
載部の復帰動作を停止することを特徴としている。
【0048】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
シート積載部に転写シートが積載されている状態でシー
ト積載部が元の状態に戻るように動作して、転写シート
を傷めたり、或いは転写シートにてシート積載部が縮ま
ず、シート積載部駆動手段に負荷をかけるといった問題
の発生を防止できる。
【0049】本発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、複数の分割積載部のうちの1つが、画像形成装置
本体に固定されていることを特徴としている。
【0050】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
例えば各分割積載部が全て装置に対して非固定である構
成に比べて、シート積載部全体を安定させ、操作性及び
使用性を向上できる。
【0051】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部が手動操作による移動が可能で
あり、かつ、上記シート積載部に、手動操作による移動
を補助する手動操作補助部材が形成されていることを特
徴としている。
【0052】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記手動操作補助部材が、シート積載部に積載さ
れる転写シートの端部を揃えるためのガイド板を兼ねた
把手であることを特徴としている。
【0053】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
手動操作による操作性を向上でき、また、ガイド板とし
ての機能も付加することで、部材点数を増やすことな
く、操作性、使用性を向上できる。
【0054】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記初期位置にシート積載部が位置することを検
出する初期位置検出手段を備え、上記制御手段は、画像
形成装置の動作も制御し、上記初期位置検出手段にてシ
ート積載部が初期位置に位置することが検出されたとき
のみ、上記画像形成部による画像形成動作が可能となる
ように制御するものであることを特徴としている。
【0055】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
シート積載部が初期位置にない状態では画像形成動作が
実施されることはないので、シート積載部が初期位置に
ない状態で転写シートが排出されてしまって、転写シー
トがシート積載部に正常に積載されないといった不具合
を防止できる。
【0056】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記制御手段は、画像形成動作の開始の指示信号
が入力されると、上記初期位置検出手段にて初期位置へ
のシート積載部の到達が検出されるまで画像形成動作の
開始を保留し、初期位置へのシート積載部の到達が検出
されたときに画像形成動作を開始することを特徴として
いる。
【0057】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
画像形成動作の開始をシート積載部が初期位置に復帰す
るまでにも受け付け、初期位置にシート積載部が復帰す
るまで保留しておくので、画像形成済の画像を得るまで
の時間を、上記の画像形成装置よりも短縮できる。
【0058】発明の画像形成装置は、上記に構成に加
えて、上記シート積載部が進出位置へ移動していること
を検出するシート積載部移動検出手段を備えると共に、
上記シート積載部駆動手段は、上記シート積載部を進出
移動する前の初期位置に戻す復帰動作が可能であり、上
記制御手段は、上記シート積載部移動検出手段の検出結
果を基に、シート積載部が進出位置に移動してから所定
の時間が経過すると、上記シート積載部を初期位置に復
帰させるように上記シート積載部駆動手段を制御するこ
とを特徴としている。
【0059】上記の構成によれば、上記の作用に加え、
シート積載部が進出位置に移動したままで一定時間が経
過すると、シート積載部が進出位置から初期位置へ移動
する。したがって、操作者が手動操作にてシート積載部
を初期位置に戻す必要がない。
【0060】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載すると共に、画像形成
装置の内方の初期位置、及び積載している転写シートを
上記の外部に開放されている側へ進出させる進出位置に
移動可能なシート積載部と、上記シート積載部を進出位
置から初期位置に移動するように駆動するシート積載部
駆動手段と、上記シート積載部が進出位置へ移動してい
ることを検出するシート積載部移動検出手段と、上記シ
ート積載部移動検出手段の検出結果を基に、シート積載
部が進出位置に移動してから所定の時間が経過すると、
上記シート積載部駆動手段を作動させる一方、所定時間
経過前であっても画像形成装置における所定の条件設定
をクリアするためのクリアキーが押圧されると、上記シ
ート積載部駆動手段を作動させる制御手段とが備えられ
ていることを特徴としている。
【0061】上記の構成によれば、シート積載部上に積
載されている転写シートを開放部側へと移動させる構成
であるので、画像形成装置の小型化のために排シート部
の高さが低く設定されている場合であっても、操作者
は、体を屈めて排シート部を覗き込むことなくシート積
載部上におけるプリント済の転写シートの存在を、容易
に確認することができる。
【0062】そして、シート積載部が進出位置に移動し
たままで一定時間が経過すると、シート積載部が進出位
置から初期位置へ移動して、操作者が手動操作にてシー
ト積載部を初期位置に戻す必要がない。その上、所定時
間経過前であってもクリアキーが押圧されて新たな使用
が指示されると、即刻初期位置へと復帰するので、所定
時間まで待つ構成よりも、時間を有効に利用できる。
【0063】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載すると共に、画像形成
装置の内方の初期位置、及び積載している転写シートを
上記の外部に開放されている側へ進出させる進出位置に
移動可能なシート積載部と、上記シート積載部を進出位
置から初期位置に移動するように駆動するシート積載部
駆動手段と、上記シート積載部が進出位置へ移動してい
ることを検出するシート積載部移動検出手段と、上記シ
ート積載部移動検出手段の検出結果を基に、シート積載
部が進出位置に移動してから所定の時間が経過すると、
上記シート積載部駆動手段を作動させる一方、所定時間
経過前であっても画像形成装置が初期状態となったと
き、上記シート積載部駆動手段を作動させる制御手段と
が備えられていることを特徴としている。
【0064】上記の構成によれば、シート積載部上に積
載されている転写シートを開放部側へと移動させる構成
であるので、画像形成装置の小型化のために排シート部
の高さが低く設定されている場合であっても、操作者
は、体を屈めて排シート部を覗き込むことなくシート積
載部上におけるプリント済の転写シートの存在を、容易
に確認することができる。
【0065】そして、シート積載部が進出位置に移動し
たままで一定時間が経過すると、シート積載部が進出位
置から初期位置へ移動して、操作者が手動操作にてシー
ト積載部を初期位置に戻す必要がない。その上、所定時
間経過前であっても装置が初期状態になり、新たな使用
が指示されると、即刻初期位置へと復帰するので、所定
時間まで待つ構成よりも、時間を有効に利用できる。
【0066】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 本発明の実施の一形態を図1ないし図15に基づいて以
下に説明する。
【0067】本実施の形態の画像形成装置は、この画像
形成装置の正面の概略図である図2(a)に示すよう
に、上部にスキャナ部1を有し、下部に給紙部2を有
し、これらスキャナ部1と給紙部2との間に画像形成部
3と排紙部4(排シート部)とを有している。
【0068】画像形成部3は、図2(b)にも示すよう
に、スキャナ部1と給紙部2との間における一方の側部
に設けられ、排紙部4は、画像形成部3とは反対側の空
間部に設けられている。排紙部4と画像形成部3との背
部側は後壁部であり、この壁部は、駆動機構・基板等収
納部5となっている。
【0069】したがって、本画像形成装置は、排紙部4
の前面側と、排紙部4の画像形成部3側とは反対側の側
面側が開放状態(開放部)となっている。即ち、本画像
形成装置は、スキャナ部1と画像形成部3と給紙部2と
によって形成される略コ字形構造体における中央の空間
部が排紙部4として設定されている。
【0070】上記のスキャナ部1は、原稿の画像を読み
取り、画像データに変換する。給紙部2は画像形成部3
に転写紙を供給する。画像形成部3は、スキャナ部1か
ら得られた画像データに基づいて、給紙部2から供給さ
れた転写紙上に画像を形成する。排紙部4は可動排紙ト
レイ6を備え、この可動排紙トレイ6上に画像形成部3
から排出された画像形成済の転写紙を積載する。
【0071】スキャナ部1は、図3に示すように、上面
に透明なガラス等からなる原稿台11を有している。こ
の原稿台11の下方には、スキャナ光学系12が配され
ている。このスキャナ光学系12は、原稿台11上に載
置される原稿に光を照射する露光用光源13と、原稿か
らの反射光を例えば図中の一点鎖線で示すように光電変
換素子(以下、CCDと称する)18に導く複数の反射
鏡14〜16と、これら反射鏡14〜16とCCD18
との間の光路中に配された結像レンズ17と、上記CC
D18とを備えている。本画像形成装置において、スキ
ャナ部1の寸法設定は例えば図5に示すようになってい
る。各部の寸法設定については後述する。
【0072】画像形成部3は、図4にも示すように、感
光体19を有している。感光体19は同図の矢印方向に
回転駆動されるドラム形状をなしている。感光体19の
周囲には、レーザー照射点Aから感光体19の回転方向
に向かって、現像装置20、転写チャージャー21、ク
リーニング装置22、主帯電器23、レーザースキャニ
ングユニット(以下、LSUと称する)24等が順に設
けられている。
【0073】上記のCCD18によって読み取られた原
稿画像データは、図9に示す画像処理回路59にて画像
処理が施された後、LSU24に送られる。LSU24
は、上記画像データに応じてレーザー光を感光体19の
表面のレーザー照射点Aに照射する。これにより、感光
体19の表面が露光され、静電潜像が形成される。
【0074】現像装置20は感光体19の表面の静電潜
像をトナーにより可視像に現像する。転写チャージャー
21は感光体19の表面のトナー像を転写紙に転写す
る。クリーニング装置22は感光体19の表面の残留ト
ナーを除去する。主帯電器23は感光体19を所定の電
位に帯電させる。LSU24は感光体19のレーザー照
射点Aに向かってレーザーを照射させる。
【0075】給紙部2は、図3に示すように、給紙カセ
ット25を有し、この給紙カセット25には転写紙P
(転写シート)が収納される。本画像形成装置におい
て、給紙カセット25の寸法設定は例えば図6に示すよ
うになっている。給紙カセット25の給紙側先端部に
は、図3に示すように、転写紙Pを出紙するための半月
状ローラ26が配されている。この半月状ローラ26か
らの転写紙Pの流れにおける下流側には、検知スイッチ
からなるレジスト前通過センサ27、レジストローラ2
8、上記感光体19と転写チャージャー21、一対の定
着ローラ29・30、検知スイッチからなる定着後通過
センサ31、検知スイッチからなる排紙通過センサ32
及び排紙ローラ33がこの順に設けられている。
【0076】上記レジスト前通過センサ27は転写紙P
の通過を検知する。レジストローラ28は、上記レジス
ト前通過センサ27からの検知信号を基に制御され、感
光体19上のトナー像と転写紙Pとの先端の位置合わせ
を行う。定着ローラ29・30は、転写紙P上のトナー
像を熱により定着させる。定着後通過センサ31は、転
写紙Pが定着ローラ29・30を通過したことを検知す
る。排紙通過センサ32は、排紙ローラ33の前で転写
紙Pの後端が通過したことを検知する。即ち排紙通過セ
ンサ32は、画像形成部3から排紙部4への排紙完了を
検知する。排紙ローラ33は画像形成部3から排紙部4
へ転写紙Pを排出する。
【0077】可動排紙トレイ6は、図1、又は図7に示
すように、排紙ローラ33により排紙部4に排出されて
来た転写紙Pを積載する矩形のトレイ部41(シート積
載部)を有している。このトレイ部41の底面の一角に
は、基部41aが形成されており、この基部41aに排
紙部4の底壁部に立設された支軸42が回転自在に挿嵌
されている。これにより、トレイ部41は、支軸42を
回転中心FとしてC方向及び逆C方向に回転自在となっ
ている。
【0078】また、トレイ部41と駆動機構・基板等収
納部5側の装置側壁、及びトレイ部41と画像形成部3
側の装置側壁との間には、トレイ部41の回転動作に支
障を来さない広さの空隙が形成されている。但し、この
空隙の大きさが、本画像形成装置において使用される最
小サイズの転写紙Pよりも大きい場合、転写紙Pがこの
空隙に落下してしまう虞れがあるため、この空隙は最小
サイズの転写紙Pよりは小さくなるように設計されてい
る。
【0079】さらに、図8にも示すように、トレイ部4
1の下面には、基部41aを中心として円弧を描くラッ
クギヤ部41bが形成されている。この円弧状のラック
ギヤ部41bには、ステッピングモータ(シート積載部
駆動手段)44の回転軸に設けられたピニオンギヤ43
が歯合している。これにより、ステッピングモータ44
が回転すると、この駆動力がピニオンギヤ43及びラッ
クギヤ部41bを介してトレイ部41に伝達され、トレ
イ部41が支軸42を中心に回転するようになってい
る。
【0080】尚、ステッピングモータ44の回転軸を支
軸42と連結し、この支軸42に基部41aを固定し、
支軸42を回転させてトレイ部41を同じように回転さ
せる構成も考えられる。しかしながら、1つの支持点の
みで回転させると、支軸42の回転に大きな駆動力が必
要となり、回転負荷が大きくなり過ぎる。これに対し、
上記可動排紙トレイ6のように、ラックギヤ部41bを
設けて回転支点Fとは別個に力点を配置することで、ト
レイ部41の回転負荷を小さくできる。回転負荷を小さ
くし得る構成としては、上記のような所謂ラック・ピニ
オン機構以外に、スライド機構やリンク機構を用いても
よい。
【0081】また、図1に示すように、画像形成部3側
の装置側壁近傍には、トレイ部41と当接してトレイ部
41の回転移動を90度に規制するストッパ45が配設
されている。これは、トレイ部41が90度以上回転し
てトレイ部41の大部分が排紙部4の底壁面から外れて
しまい、支軸42及び基部41aにかかる支持負荷が大
きくなり過ぎることを防止するためである。尚、ここで
は、ストッパ45を図1に示す位置に配設したが、配設
位置はこれに限定されるものではなく、また、トレイ部
41の回転移動を90度に規制できるものであれば他の
構成でもよい。
【0082】一方、本画像形成装置は、各部を制御する
ための制御部として、図9に示す制御部を備えている。
この制御部には、CPU51(制御手段)、ROM5
2、RAM53及びEEPROM54が設けられてい
る。
【0083】ROM52には画像形成装置の動作を制御
するためのプログラムが書き込まれており、CPU51
がそのプログラムを読み出して上記制御を実行する。
【0084】RAM53は、CPU51が上記プログラ
ムを実行する上で必要な数値データ等を一時的に格納す
るメモリであり、上記データはCPU51により随時読
み出され、上記プログラムが実行される。
【0085】EEPROM54は、電気的に書き込み及
び読み出しが可能な不揮発性メモリであり、電源を切っ
ても書き込まれたデータを保持している。このEEPR
OM54は不揮発性の特徴を生かしたメモリとして適宜
利用される。
【0086】CPU51には上記ステッピングモータ4
4を駆動するためのステッピングモータドライバ55が
接続されている。CPU51は上記プログラムに基づい
てステッピングモータドライバ55に制御信号を出力
し、ステッピングモータ44を動作させる。
【0087】さらに、CPU51には、前述の排紙通過
センサ32、取出位置センサ47を始めとする他の各種
センサ56、画像形成装置のその他のモータ・ソレノイ
ド・クラッチ等57を駆動するためのその他のドライバ
58、上記画像処理回路59及びCCD18が接続され
ている。
【0088】上記取出位置センサ47は、図11に示す
ように、トレイ部41が転写紙Pを受け取るホームポジ
ション(初期位置)からC方向に回転して、装置正面側
の開放部側へ進出した取出位置にあることを検出するも
ので、トレイ部41が取出位置に到達するとONするマ
イクロスイッチ等から構成されている。
【0089】本画像形成装置はデジタル複写機として機
能しているため、上記画像処理回路59は、CCD18
より入力された画像信号に対して、多値2値変換、解像
度変換、ズーム変換等の処理を行う。画像処理回路59
にて処理された画像データはLSU24により光信号と
して出力される。もちろん、画像処理回路59ではCP
U51の制御により各種タイミングやズーム倍率などが
設定される。
【0090】また、本画像形成装置の上面には操作パネ
ル49(図9参照)が設けられている。操作パネル49
には、操作者が画像形成装置に対して各種の設定や入力
を行うための入力キー等が設けられている。この入力キ
ーにはプリント動作の開始を指令するプリントスイッ
チ、プリント枚数を指定するテンキー、使用する転写紙
Pのサイズ指定する転写紙サイズ指定キー、クリアキ
ー、全解除キー等が含まれる。
【0091】さらに操作パネル49には、各種表示を行
うためのLCDやLED等からなる表示部が設けられて
いる。この表示部にはプリント枚数の設定や、各種のメ
ッセージ等が表示されるようになっている。
【0092】上記の構成において、CPU51の制御に
基づく本画像形成装置の動作を図10のフローチャート
により説明する。
【0093】画像形成装置の電源がONにされると、R
OM52に格納されたプログラムがスタートする。この
場合には、先ず転写紙Pのジャムの有無を検知する動作
や、スキャナ部1をホームポジションにセットする動作
であるイニシャル動作を実行する(S1)。
【0094】次に、ヒートローラである定着ローラ29
を所定の温度に昇温するためのウォームアップを実行し
(S2)、これが終了すれば、CPU51は、プリント
動作が可能なレディ状態と判断する(S3)。
【0095】次に、プリントスイッチがONにされ、或
いはプリントコマンドが発生すると、CPU51は、プ
リントスタートと判断し(S4)、プリント動作を実施
する(S5)。
【0096】プリント動作が完了すると、操作者は、ト
レイ部41を手前に引き出し、取出位置へと移動させる
(S6)。ここで、操作者はトレイ部41上に積載され
ている転写紙Pを取り出す。
【0097】トレイ部41が引き出されると、取出位置
センサ47がONし、CPU51は取出位置に引き出さ
れていることを検知する。CPU51は、取出位置セン
サ47がONすると、CPU51が備えるタイマaを数
値0にリセットする(S8)一方、CPU51が備える
レジスタに数値Aをセットし(S9)、タイマaをスタ
ートさせる(S10)。上記の数値Aは、可動排紙トレ
イ6のトレイ部41を取出位置に待機させておく時間で
ある。
【0098】その後、タイマaの値とレジスタAの値と
を比較し、タイマaの値がレジスタAの値以上になると
(S11)、取出位置センサ47がONか否かを再度検
出する(S12)。ここで、取出位置センサ47がON
であれば、ステッピングモータ44を回転させてトレイ
部41を逆C方向に回転させ、ホームポジションヘと移
動(復帰)させた後(S13)、S3に戻り、次のプリ
ント動作に備える。
【0099】一方、S12で取出位置センサ47がOF
Fである場合は、既に操作者により手動操作でトレイ部
41がホームポジションに戻されているので、S13を
経ることなく、S3に戻り、次のプリント動作に備え
る。
【0100】上記のように、本画像形成装置では、可動
排紙トレイ6のトレイ部41が画像形成装置正面の開放
部側へ進出可能な構成である。したがって、転写紙Pが
排出された後、トレイ部41を手前に引き出すことで、
図11に示すように、画像形成装置の小型化のために排
紙部4の高さが低く設定されている場合であっても、操
作者60は、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなくト
レイ部41上におけるプリント済の転写紙Pの存在を、
容易に確認することができる。
【0101】また、上記可動排紙トレイ6においては、
トレイ部41が支軸42を中心とした回転移動にて、ホ
ームポジションから装置正面側の取出位置へと引き出さ
れる構成であるので、例えばトレイ部を平行移動にて装
置正面側へ引き出す構成に比べて、トレイ部41の移動
を簡素な構成でスムーズに実施できる。
【0102】即ち、矩形のトレイ部を簡素な構成でスム
ーズに平行移動させるには、移動方向に平行に2本の案
内手段をトレイ部に設ける必要があるが、本実施の形態
のような回転移動の場合は、一点支持であるので、案内
手段を設けなくともスムーズな移動が可能となる。そし
て特に、本実施の形態のように、手動操作にてトレイ部
を引き出す構成の場合、平行移動のトレイ部であれば、
トレイ部のほぼ中央を掴まないと均等に力がかからずス
ムーズな移動が望めない場合があるが、回転移動のトレ
イ部41であれば、片手でトレイ部41のどの部分を掴
んだとしてもスムーズに操作でき、かつ、回転支点Fよ
り離れた部分を掴むことで、小さな力でトレイ部41を
移動させることができる。
【0103】以上の結果、本画像形成装置の構成を採用
することで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置
における操作性及び利便性を向上することができる。
【0104】また、本画像形成装置では、トレイ部41
が取出位置へと移動された後、所定時間経過すると、ト
レイ部41を自動的にホームポジションに戻す構成であ
るので、たとえ操作者が転写紙Pを排紙部4から取り出
した後、トレイ部41をホームポジションへと戻し忘れ
たとしても、次の使用に支障を来すことがない。
【0105】さらに、トレイ部41がホームポジション
に復帰した後に、画像形成装置がプリント動作可能なレ
ディ状態になるので、トレイ部41がホームポジション
に戻っていない状態でコピー(プリント)動作が開始さ
れ、トレイ部41上に次のプリント済の転写紙Pが排出
される事態、即ち転写紙Pがトレイ部41上の適正な位
置に積載されないといった事態を回避することができ
る。
【0106】これにより、可動式の排紙トレイを備えた
画像形成装置における操作性及び利便性をさらに向上す
ることができる。尚、このような、トレイ部41を所定
時間経過後にホームポジションへ復帰させる構成、及
び、トレイ部41がホームポジションに復帰した後に、
画像形成装置がプリント動作可能なレディ状態になる構
成は、上記可動排紙トレイ6のようにトレイ部41を回
転移動にて移動させるタイプの可動式の排紙トレイの構
成に限定されず、その他の構成の可動式の排紙トレイに
おいて適用することでも、同様の効果を奏する。
【0107】ところで、本画像形成装置のように、トレ
イ部41を装置正面側へと手動操作にて引き出す構成の
場合、プリント動作が完了していない時点でトレイ部4
1を引き出してしまうと、転写紙Pがトレイ部41の上
に積載されなかったり、或いはトレイ部41の上であっ
ても適正な位置に積載されなかったりする。そうなる
と、トレイ部41の移動に支障を来し、かつ、排出され
て来た転写紙Pを傷める恐れがある。
【0108】そこで、このような不具合を回避するため
には、プリント動作が完了するまで、トレイ部41の回
転移動を停止させ、トレイ部41をホームポジションに
固定するロック機構を設けることが望ましい。
【0109】図12に、ロック機構の一構成例を示す。
排紙部4の底壁部に、進退移動するロック棒60aを有
するソレノイド60を形成する。また、トレイ部41の
下面であって、トレイ部41がホームポジションにある
状態でロック棒60aと対向する位置に、進出した状態
の上記ロック棒60aを嵌入可能なロック棒嵌入凹部4
1cを形成する。さらに、上記ソレノイド60は、図9
に示したCPU51と接続する。
【0110】そして、CPU51により、排紙通過セン
サ32にて予め指定されている枚数の転写紙Pの排紙を
検知すると、プリント動作が完了したと判断して、ソレ
ノイド60を制御してロック棒60aを降下させ、トレ
イ部41のロックを解除して回転移動を可能にする。
【0111】これにより、手動操作によりトレイ部の移
動が可能な可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができる。尚、
このようなロック機構は、上記した可動排紙トレイ6だ
けでなく、手動操作によるトレイ部の移動が可能なその
他の可動式の排紙トレイにおいても適用することで、同
様の効果を奏する。
【0112】また、本画像形成装置の可動排紙トレイ6
においては、図1に示すように、トレイ部41の回転支
点Fをトレイ部41がホームポジションにある状態にお
いて画像形成部3側の装置正面側としたが、この他、図
13に示すように、トレイ部41がホームポジションに
ある状態において画像形成部3側とは反対側の装置正面
側、或いは図14に示すように、トレイ部41がホーム
ポジションにある状態において画像形成部3側とは反対
側の駆動機構・基板等収納部側5とすることもできる。
【0113】さらに、本画像形成装置における可動排紙
トレイ6においては、トレイ部41の回転移動に支障を
来さないように、トレイ部41と駆動機構・基板等収納
部5側の装置側壁、及びトレイ部41と画像形成部3側
の装置側壁との間に広めの空隙を有する構成としていた
が、図15に示すように、トレイ部41における側壁と
接触する角を面取りする構成としてもよい。尚、図15
に示す画像形成装置は、図13に示した画像形成装置と
同じ位置に回転支点Fを有している。
【0114】〔実施の形態2〕 本発明の実施の他の形態を図16及び図17に基づいて
以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記実施の形態の
図面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材
(手段)には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0115】本実施の形態における画像形成装置は、図
2及び図3に示す構成を有すると共に、例えば図1、図
7及び図8に示した可動排紙トレイ6を備えている。
【0116】そして、本画像形成装置では、前述の実施
の形態1の画像形成装置とは異なり、可動排紙トレイ6
におけるトレイ部41のC方向への回転角度を、動作時
の条件に応じて変更するようになっている。回転角度の
変更は、操作者からの操作パネル49を用いた条件入力
がある場合は入力された条件、つまり、用いる転写紙P
のサイズ、及びプリント枚数に応じて変更し、条件入力
がない場合は原稿サイズに基づく転写紙Pのサイズに応
じて変更するようになっている。
【0117】また、本画像形成装置では、可動排紙トレ
イ6をプリント動作が完了した時点で自動的に取出位置
にまで移動させるようになっている。
【0118】したがって、制御部としては、図9に示し
た制御部に代えて、図16に示す制御部を備えている。
原稿サイズセンサ50は、スキャナ部1に設けられ、原
稿サイズを検出するものである。CPU51は検出され
た原稿サイズより使用する転写紙Pの大きさを決定す
る。
【0119】上記構成において、本画像形成装置の動作
を図17のフローチャートにより説明する。
【0120】画像形成装置の電源がONにされると、R
OM52に格納されたプログラムがスタートし、上記イ
ニシャル動作を実行する(S21)。次に、CPU51
は、定着ローラ29を所定の温度に昇温するためのウォ
ームアップを実行し(S22)、これが終了すれば、プ
リント動作が可能なレディ状態と判断する(S23)。
【0121】次に、CPU51は、操作パネル49など
から転写紙Pのサイズやプリント枚数が入力されたか否
かを判断し(S24)、YESと判断した場合は、入力
された条件を基に入力条件に見合うトレイ部41の回転
角度を決定し(S25)、その角度をEEPROM54
に記憶させる(S27)。
【0122】一方、S24でNOと判断した場合は、原
稿サイズセンサ50にて検出された原稿サイズに基づく
転写紙Pのサイズに見合うトレイ部41の回転角度を決
定し(S26)、その角度をEEPROM54に記憶さ
せる(S27)。
【0123】尚、詳細には、S27においてEEPRO
M54には、トレイ部41の回転角度が、ステッピング
モータ44の回転角度にて記憶される。
【0124】その後、S28において例えば操作パネル
49のプリントスイッチが押されてプリントコマンドが
発生すると、CPU51は、プリントスタートと判断
し、プリント動作を開始する(S29)。
【0125】次に、プリント動作が完了し(S30)、
可動排紙トレイ6のトレイ部41上への転写紙Pの排出
が完了すると、CPU51は、EEPROM54に記憶
されている回転角度だけステッピングモータ44を正回
転させて可動排紙トレイ6のトレイ部41をC方向へ回
転させ装置正面側へと移動させる(S31)。
【0126】上記プリント動作の完了は、排紙通過セン
サ32からの転写紙Pの通過信号に基づいてCPU51
が判断する。例えばプリント枚数が10枚に設定されて
いた場合、CPU51は、排紙通過センサ32にて10
枚の排紙が検知されたとき、プリント動作の完了と判断
する。
【0127】S31においてステッピングモータ44が
正方向に回転すると、その駆動力がピニオンギヤ43及
びラックギヤ部41bを介してトレイ部41に伝達され
る。したがって、転写紙Pの積載されたトレイ部41が
C方向に所定の角度だけ回転移動する。ここで、操作者
は転写紙Pをトレイ部41より取り出す。
【0128】S32においてトレイ部41の移動が完了
し、取出位置センサ47がONすると、CPU51は、
CPU51が取出位置センサ47がONしてから所定時
間経過したか否かを判断する(S33)。
【0129】ここで、所定時間経過していれば、上記ス
テッピングモータ44を先に正方向に回転させた分だけ
今度は逆回転させ、トレイ部41をホームポジションヘ
移動させる(S34)。上記S33の動作は、前述のS
8〜S11の動作と同じである。
【0130】上記のように、本画像形成装置では、実施
の形態1の画像形成装置と同様に、可動排紙トレイ6の
トレイ部41が画像形成装置正面へと回転移動にて進出
可能な構成であるので、画像形成装置の小型化のために
排紙部4の高さが低く設定されている場合であっても、
操作者は、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなくトレ
イ部41上におけるプリント済の転写紙Pの存在を、容
易に確認することができる。
【0131】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができる。
【0132】また、本画像形成装置では、操作者にてプ
リント枚数や転写紙Pのサイズといった条件が入力され
た場合は、その入力条件に応じてトレイ部41の回転角
度が変更され、条件入力が行われなかった場合は、原稿
サイズに応じて決定されている転写紙Pのサイズを基に
トレイ部41の回転角度が変更される構成である。
【0133】例えば、サイズの大きな転写紙Pであった
り、また、少量のプリント枚数であったりした場合、ト
レイ部41を大きく回転移動させずとも十分に取り出せ
るが、それにもかかわらず、不必要にトレイ部41を大
きく回転させてしまうと、トレイ部41の取出位置への
進出移動、及びホームポジションへの復帰移動に余分な
時間と駆動力を使うようなこととなる。上記の構成によ
り、このような不具合を回避できる。
【0134】これにより、可動式の排紙トレイを備えた
画像形成装置における操作性及び利便性をさらに向上す
ることができる。尚、このような、転写紙Pのサイズや
枚数等の条件に応じてトレイ部の移動量(ここでは回転
量)を変更する構成は、上記可動排紙トレイ6のように
トレイ部41を回転移動にて移動させるタイプの可動式
の排紙トレイの構成に限定されず、その他の構成の可動
式の排紙トレイにおいて適用することでも、同様の効果
を奏する。
【0135】さらに、プリント動作が終了したタイミン
グで自動的にトレイ部41が開放部側へ進出してくるの
で、操作者60は、プリント動作が終了したタイミング
を見計らってトレイ部41を手動にて引き出す必要がな
く、可動排紙トレイ6からの転写紙Pの取り出しを容易
に行うことができる。
【0136】これにより、可動式の排紙トレイを備えた
画像形成装置における操作性及び利便性をさらに向上す
ることができる。尚、このような、プリント動作が終了
したタイミングで自動的にトレイ部41を開放部側へ進
出させる構成は、上記可動排紙トレイ6のようにトレイ
部41を回転移動にて移動させるタイプの可動式の排紙
トレイの構成に限定されず、その他の構成の可動式の排
紙トレイにおいて適用することでも、同様の効果を奏す
る。
【0137】〔実施の形態3〕 本発明の実施の他の形態を図18ないし図22に基づい
て以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記実施の形態
の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材
(手段)には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0138】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3及び図9に示す構成を有すると共に、例えば図
1、図7及び図8等に示した可動排紙トレイ6を備えて
いる。但し、可動排紙トレイ6は、トレイ部41に代え
て、図18(a)(b)に示すように、排紙された転写紙
Pが積載される載置面(上面)に、複数の段差が形成さ
れたトレイ部61を備えている。載置面に段差を有する
トレイ部61を備えている以外他の構成は、可動排紙ト
レイ6と同じである。
【0139】トレイ部61は、図18(a)(b)に示す
ように載置面に段差が形成され、各段毎に高さの異なる
分割載置面61a〜61dを有している。図18(a)
は、上記トレイ部61の平面図であり、同図(b)はそ
の側面図である。載置面における最下段はトレイ部61
の底部61eである。
【0140】載置面にこのような段差を設けるのは、ト
レイ部61に排出された転写紙Pの先端部を載置面より
浮かせることで、トレイ部61からの転写紙Pの取り出
しを容易かつ確実にするためである。
【0141】本画像形成装置では、最小ハガキサイズか
ら最大A4サイズまでの転写紙Pを使用可能としてい
る。したがって、最上段の分割載置面61aの排出方向
(A方向)の寸法L1 は、使用される最小サイズの転写
紙PであるハガキのA方向の寸法、上から2段目の分割
載置面61bのA方向の寸法L2 は、A5サイズの転写
紙PのA方向の寸法、上から3段目の分割載置面61c
のA方向の寸法L3 は、B5サイズの転写紙PのA方向
の寸法に、上から4段目、つまり下から2段目の分割載
置面61dのA方向の寸法L4 は、A4サイズの転写紙
PのA方向の寸法にそれぞれ見合うように設計されてい
る。
【0142】ここで言う見合う寸法とは、上述したよう
に、各サイズの転写紙Pがトレイ部61上に排紙された
とき、載置面に形成された段差にて転写紙Pの先端部が
トレイ部61の上面(積載面)より浮き上がった状態と
なるような寸法である。
【0143】図19(b)に示すように、分割載置面6
1xのA方向の寸法が転写紙Pの寸法よりも長いと、転
写紙Pの先端が分割載置面61xに密着してしまい、転
写紙Pの取り出しが困難となる。したがって、転写紙P
の先端部を段差にて浮かせて転写紙Pの取り出しを確実
にするためには、同図(a)に示すように、分割載置面
61xのA方向の寸法を、転写紙PのA方向の寸法と同
じにすることを最大に、それ以下とする必要がある。一
方、分割載置面61xのA方向の寸法が転写紙Pの寸法
よりも短く設定され過ぎると、転写紙Pの先端が仮想線
で示す次の段の分割載置面に密着し、やはり転写紙Pの
取り出しが困難となる。したがって、同図(c)に示す
ように、分割載置面61xのA方向の寸法は、転写紙P
のA寸法の1/2以上が必要となる。
【0144】つまり、対応する転写紙PのA方向の寸法
をMとした場合、対応する分割載置面のA方向の寸法L
を、Mの50%〜100%以内に設計すれば、転写紙P
として用いられる用紙のコシ等によってばらつきはある
ものの、ほぼ取り出し易くできる。
【0145】本画像形成装置においては、分割載置面6
1a〜61dの寸法を、対応する各サイズの転写紙Pの
寸法の90%に設定している。
【0146】したがって、トレイ部61上に排紙された
ハガキサイズの転写紙Pは、最上段の分割載置面61a
上に載置され、図20に示すように、ハガキの先端部が
次の段の分割載置面61bより浮き上がることとなる。
同様に、トレイ部61上に排紙されたA5サイズの転写
紙Pは、分割載置面61a及び分割載置面61b上に載
置され、転写紙Pの先端部がその下の段の分割載置面6
1cより浮き上がることとなる。同様に、トレイ部61
上に排紙されたB5サイズの転写紙Pは、分割載置面6
1a〜分割載置面61c上に載置され、転写紙Pの先端
部がその下の段の分割載置面61dより浮き上がること
となる。同様に、トレイ部61上に排紙されたA4サイ
ズの転写紙Pは、分割載置面61a〜分割載置面61d
上に載置され、転写紙Pの先端部が最下段の底部61e
より浮き上がることとなる(図21参照)。
【0147】これにより、図20、図21に示すよう
に、操作者はトレイ部61上に排紙された各サイズの転
写紙Pを、転写紙Pの先端部に形成される隙間に矢印X
の方向から手を差し入れることで、1度の操作で確実に
取り出すことができる。
【0148】尚、ここでは、上記のトレイ部61の載置
面に形成された各分割載置面61a〜61dを、A方向
と直交する方向の寸法も、転写紙Pの各サイズに対応さ
せているが、必ずしもこのようにする必要はない。
【0149】上記のように、本画像形成装置では、実施
の形態1の画像形成装置と同様に、可動排紙トレイ6の
トレイ部61が画像形成装置正面へと回転移動にて進出
可能な構成であるので、画像形成装置の小型化のために
排紙部4の高さが低く設定されている場合であっても、
操作者は、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなくトレ
イ部61上におけるプリント済の転写紙Pの存在を、容
易に確認することができる。
【0150】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができる。
【0151】しかも、トレイ部61の載置面には複数の
段差が形成されているので、その段差にて積載された転
写紙Pの先端部が浮き、この浮いた部分に手を差し入れ
て転写紙Pを取り出すことで、確実に転写紙Pを取り出
すことが可能となる。
【0152】さらに、段差を形成する分割載置面61a
〜61dは、本画像形成装置に使用される転写紙Pの各
サイズに応じて設定されているので、使用されるあらゆ
るサイズの転写紙Pにおいて、確実な取り出しが実現す
る。
【0153】この結果、この載置面の段差構造を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性をさらに向上することができ
る。尚本実施の形態では、載置面に段差を形成したトレ
イ部61を、回転移動にて引き出される構成の可動排紙
トレイ6と組み合わせたが、装置正面側あるいは装置側
面側の各開放部側へと平行移動で引き出される構成の可
動排紙トレイなど、上記以外の可動式の排紙トレイと組
み合わせても、同様の効果を奏することは言うまでもな
い。
【0154】また、本実施の形態では、上記のトレイ部
61は、分割載置面61dの寸法L4 が使用される転写
紙Pの最大サイズであるA4サイズに対応して形成され
ていたため、トレイ部61のA方向の寸法は、A4サイ
ズのA方向の寸法より大きいが、トレイ部61の底部6
1eを最大のA4サイズの転写紙Pに対応した寸法に設
計しておき、A4サイズの転写紙Pの先端部をトレイ部
61から突出させる構成としてもよい。
【0155】また、上記のトレイ部61では、分割載置
面61a〜61dは、各段毎に厚みを変える設計であっ
たが、例えば図22に示すように、A方向に沿って分断
したトレイ部の断面が、鋸歯状をなすようなトレイ部6
3としてもよい。
【0156】この場合も、分割載置面63a〜63dの
A方向の寸法を、対応するサイズの転写紙Pが積載され
た状態で転写紙Pの先端部が段差にて浮き上がるように
設計すればよい。
【0157】〔実施の形態4〕 本発明の実施の他の形態を図23ないし図31に基づい
て以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記実施の形態
の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材
(手段)には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0158】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3に示す構成を有している。但し、排紙部4は、
上記可動排紙トレイ6に代えて図23及び図24に示す
可動排紙トレイ65を備えている。
【0159】本画像形成装置では、使用可能な最大サイ
ズの転写紙Pよりも大きいサイズの画像が取り込めるよ
うになっている。例えば、使用可能な最大サイズの転写
紙PがA4である一方、取り込める画像の最大サイズは
A3またはB4としている。即ち、最大サイズの画像
は、自動的にA4サイズの画像に縮小される。この場
合、スキャナ部1、給紙部2及び画像形成部3のうち、
一番大きい面積を必要とするのがスキャナ部1となる。
例えばB4の原稿サイズは、図5に示したように、25
7×364(mm)であり、このB4サイズの原稿を載
置できるスキャナ部1の長手方向の長さは、490mm
程度必要である。これは、上記反射鏡14〜16や露光
用光源13を移動させるための駆動部を構築するスペー
スが必要なためである。
【0160】本画像形成装置では、上記スキャナ部1の
長さ内で給紙部2及び画像形成部3を構築するため、画
像形成部3を、図3に示すように、スキャナ部1と給紙
部2との間において、スキャナ部1の長手方向(A方
向)における一方側に設け、他方側に排紙部4を設けた
構成としている。これにより、本画像形成装置は、スキ
ャナ部1と画像形成部3と給紙部2とにより略コの字の
構造となり、画像形成装置の平面上の面積(設置に必要
な面積)が小さくなっている。
【0161】また、図3に示した画像形成装置において
は、感光体19のドラム径が30mm、現像装置20の
幅が130mm、転写チャージャ21における感光体1
9側の端部と画像形成装置の筐体との間(定着ローラを
含む)が70mmに設定されている。これにより、画像
形成部3は、画像形成装置の長手方向の寸法を240m
mとして構成可能となっている。
【0162】排紙部4の長さは、スキャナ部1の上記長
さから画像形成部3の長さを引いた寸法となる。即ち、
(490−240)mmより250mmとなる。この場
合、A4サイズの転写紙Pの長さが297mmであるか
ら、A4サイズの転写紙Pは、47mmだけ排紙部4か
らA方向へはみ出すものの、排紙部4から落下すること
はない。
【0163】上記のような構成により、本画像形成装置
は、単に、給紙部2、画像形成部3、排紙部4及びスキ
ャナ部1を積み上げた構成と異なり、小さいスペースで
設置可能であり、かつ高さを低く抑えたデスクトップ型
の装置となっている。
【0164】可動排紙トレイ65は、図23に示すよう
に、排紙ローラ33により排紙部4に排出されて来た転
写紙Pを積載するトレイ部66(シート積載部)を有し
ている。このトレイ部66は、図25に示すように、矩
形状をなしており、その下面であって、排出方向である
A方向と直交する方向の両側には、ランナー81がそれ
ぞれ形成されている。また、排紙部4の底壁部には、上
記のランナー81がそれぞれ嵌入される、A方向に延び
るレール部79が2本形成されている。
【0165】これにより、トレイ部66は、排紙ローラ
33により排出されて来た転写紙Pを正確に受け取るた
めの位置であるホームポジション(図23の状態)と、
排出方向であるA方向に引き出され、装置側面側の開放
部側へと引出し可能な構成となっている。
【0166】また、トレイ部66は、図23、図24に
示すように、本画像形成装置で使用される転写紙Pの用
紙サイズに対応して、4つの分割トレイ66a〜66d
に分割されている。そして、これら分割トレイ66a〜
66dはそれぞれ、画像形成部3側の端部側が回転軸6
7に枢支されており、D方向、逆D方向に回転自在とな
っている。
【0167】本画像形成装置では、最小ハガキサイズか
ら最大A4サイズまでの転写紙Pを使用可能としてい
る。したがって、図24に示す、最小の矩形状の分割ト
レイ66aの排出方向(A方向)の寸法L1 は、使用さ
れる最小サイズの転写紙PであるハガキのA方向の寸法
に見合って設計され、同様に、次のコ字型の分割トレイ
66bのA方向の寸法L2 は、A5サイズの転写紙Pの
A方向の寸法に見合うように設計され、その次のコ字型
の分割トレイ66cのA方向の寸法L3 は、B5サイズ
の転写紙PのA方向の寸法に見合うように設計され、最
も外側に位置するコ字型の分割トレイ66dのA方向の
寸法L4 は、A4サイズの転写紙PのA方向の寸法に見
合うように設計されている。
【0168】ここで言う見合う寸法は、対応するサイズ
の転写紙Pがトレイ部66上に排紙され、該転写紙Pが
サイズの見合う所定の分割トレイ66a〜66dに載置
された状態で、転写紙Pの先端部が取り出し易いように
突出する寸法である。
【0169】そのためには、対応する転写紙PのA方向
の寸法をMとした場合、対応する分割載置面のA方向の
寸法Lは、Mの50%〜100%以内に設定すれば、対
応する転写紙Pを落下させたりすることなく、その先端
部を突出させることができる。本画像形成装置において
は、Mの90%に設定している。
【0170】尚、分割トレイ66a〜66dでは、A方
向と直交する方向の寸法も、A方向の寸法と同様に転写
紙Pの各サイズに対応させており、本画像形成装置にお
いては、転写紙Pよりもやや小さくなるようにしてい
る。
【0171】さらに、分割トレイ部66a〜66dは、
内側のトレイ部が外側のトレイ部に係合し、外側の分割
トレイが上記回転軸67を中心にD方向に回転、つま
り、上方に持ち上げられたとき、その分割トレイよりも
内側にある全ての分割トレイが同時に持ち上がるように
なっている。
【0172】図26に、最も外側の分割トレイ66dと
その内側の分割トレイ66cの係合部分の要部の断面図
を示す。分割トレイ66dには係合部75が形成されて
おり、分割トレイ66cには、分割トレイ66dの係合
部75に係合する係合部74が形成されている。外側の
分割トレイ66dが図において上方(D方向)に持ち上
がるとき、係合部75に係合部74が係合し、内側の分
割トレイ66cも同時に持ち上がることとなる。このよ
うな係合部75と係合部74とが、分割トレイ66a〜
66d間で対応するもの同士それぞれ形成されている。
【0173】一方、図23、又は24に示すように、排
紙部の底壁部には、アクチュエータロッド等からなる昇
降可能な3つの昇降凸部68〜70がA方向と直交する
方向に沿って一列に設けられている。昇降凸部68は、
排紙された転写紙PがB5サイズの場合に上昇駆動さ
れ、昇降凸部69は、排紙された転写紙PがA5サイズ
の場合に上昇駆動れ、また、昇降凸部70は、排紙され
た転写紙Pがハガキサイズの場合に上昇駆動される。
【0174】そして、上記トレイ部66の裏面には、図
24に示すように、上昇した状態のこれら昇降凸部68
〜70が嵌合される溝部73a〜73cが形成されてい
る。上昇した昇降凸部68が嵌合される溝部73aは、
分割トレイ66dと分割トレイ66cとに渡って形成さ
れている。また、上昇した昇降凸部69が嵌合される溝
部73bは、分割トレイ66dと分割トレイ66cと分
割トレイ66bに渡って形成されている。上昇した昇降
凸部70が嵌合される溝部73cは、分割トレイ66d
と分割トレイ66cと分割トレイ66bと分割トレイ6
6aに渡って形成されている。そして、図23に示すよ
うに、溝部73a〜73cにおける画像形成部3側の端
部は面取りされ、滑らかな曲線状を成して各々の分割ト
レイ66a〜66cの下面へとつながっている。
【0175】これにより、可動排紙トレイ65では、転
写紙Pのサイズに応じた昇降凸部68〜70が上昇駆動
され、この状態で操作者にてトレイ部66がA方向にス
ライド移動されると、転写紙Pのサイズに応じた分割ト
レイ66a〜66dが持ち上がるようになっている。
【0176】図27(a)〜(c)に、B5サイズの転
写紙Pが排紙され、これをトレイ部66上から取り出す
際のトレイ部66の移動の様子を示す。
【0177】同図(a)は、トレイ部66がホームポジ
ションにある状態である。このとき、分割トレイ66a
〜66dは互いに係合しており、載置面が面一になって
いる。この状態で、B5サイズに対応する昇降凸部68
が上昇駆動される。上昇凸部68は、分割トレイ66a
に形成された溝部73aに嵌合される。
【0178】次いで、同図(b)に示すように、操作者
にてトレイ部66がA方向にスライド移動されると、昇
降凸部68が、溝部73a内を移動し、溝部73aにお
ける画像形成部3側の端部に到達する。ここで、溝部7
3aと昇降凸部68とは、トレイ部66のスライド移動
のガイド部材としての機能も有している。
【0179】そして、トレイ部66がA方向にさらにス
ライド移動されると、同図(c)に示すように、分割ト
レイ66cの裏面が、昇降凸部68上に乗り上がり、分
割トレイ66cが分割トレイ66dと分かれて上方に持
ち上がる。このとき、分割トレイ66cより内側の分割
トレイ66b・66aも一緒に持ち上がる。つまり、転
写紙Pの大きさに対応した分割トレイ66c・66b・
66aが持ち上がることとなる。また、ここで溝部73
aにおける画像形成部3側の端部は面取りされているの
で摩擦が小さく、分割トレイ66cはスムーズに昇降凸
部68上に乗り上がる。
【0180】さらに、本画像形成装置においては、プリ
ント動作が完了するまで、トレイ部66の移動を停止さ
せ、トレイ部66をホームポジションに固定するロック
機構が設けられている。このロック機構は、前述の実施
の形態1で図12を用いて説明したものと同じである。
【0181】つまり、排紙部4の底壁部には、進退移動
するロック棒60aを有するソレノイド60(図29参
照)が設けられると共に、トレイ部66の下面であっ
て、トレイ部66がホームポジションにある状態でロッ
ク棒60aと対向する位置には、進出した状態の上記ロ
ック棒60aを嵌入可能なロック棒嵌入凹部66eが形
成されている(図24参照)。
【0182】また、本画像形成装置では、図9に示す制
御部に代えて図29に示す制御部を備えている。上記昇
降凸部68〜70は、昇降凸部のドライバを介してCP
U51に接続されている。ロック機構のソレノイド60
は、ソレノイドのドライバ82を介してCPU51に接
続されている。
【0183】また、CPU51にはホームポジションセ
ンサ80、原稿サイズセンサ50が接続されている。ホ
ームポジションセンサ80は、トレイ部66がホームポ
ジションに到達した際にONするもので、例えば図23
に示す位置に設けたマイクロスイッチ等から構成でき
る。CPU51は、原稿サイズセンサ50の検出結果を
基に、CPU51は検出された原稿サイズより使用する
転写紙Pの大きさを決定する。
【0184】上記構成において、本画像形成装置の動作
を図30、図31のフローチャートにより説明する。但
し、図30のフローチャートにおけるS41〜S45の
動作は上記S1〜S5の動作と同一である。
【0185】S46にてプリント動作が完了し、可動排
紙トレイ65のトレイ部66上への転写紙Pの排出が完
了すると、CPU51は、転写紙Pのサイズに応じた昇
降凸部68〜70を作動させると共に(S47)、ソレ
ノイド60におけるロック棒60aを降下させて、トレ
イ部66のロックを解除する(S48)。
【0186】上記S47において、CPU51は、図3
1にフローチャートに示す手順で、昇降凸部68〜70
の昇降動作を制御する。まず、CPU51は、原稿サイ
ズサンセ50の検知結果より判別して転写紙Pのサイズ
がA4サイズであるか否かを判断する(S61)。ここ
で、A4サイズであれば、昇降凸部68〜70の何れを
も上昇させることなく、図30のフローチャートにおけ
るS48に戻る。
【0187】一方、S61でNOと判断した場合は、続
いて、使用されている転写紙PがB5サイズであるか否
かを判断する(S62)。ここで、B5サイズであれ
ば、B5サイズに対応する昇降凸部68を上昇させ(S
63)、図30のフローチャートにおけるS48に戻
る。
【0188】一方、S62でもNOと判断した場合は、
続いて、使用されている転写紙PがA5サイズであるか
否かを判断する(S64)。ここで、A5サイズであれ
ば、A5サイズに対応する昇降凸部69を上昇させ(S
65)、図30のフローチャートにおけるS48に戻
り、NOと判断した場合は、ハガキサイズに対応する昇
降凸部70を上昇させ(S66)、図30のフローチャ
ートにおけるS48に戻る。
【0189】S48において、トレイ部66のロックが
解除されると、操作者が、トレイ部66をA方向にスラ
イド移動させる(S49)。この移動に伴い、転写紙P
のサイズに応じた分割トレイ66a〜66dが上方に持
ち上がる。ここで操作者が転写紙Pを取り出す。転写紙
Pの先端部は、トレイ部66に形成された段差にて、先
端部が浮いた状態となっている。
【0190】その後、操作者にてトレイ部66がホーム
ポジションへと戻され(S50)、ホームポジションセ
ンサ80がONすると(S51)、CPU51はソレノ
イド60におけるロック棒60aを上昇させてトレイ部
66をロックし(S52)、また、上昇駆動されている
昇降凸部68〜70を降下させた後(S53)、S43
に戻り、次のプリント動作のために待機する。
【0191】図28(a)〜(d)に、トレイ部66が
A方向の取出位置にまで引き出されたときの、転写紙P
のサイズ毎の違いによるトレイ部66の状態を示す。
【0192】同図(a)は、転写紙PがA4サイズの場
合で、トレイ部66の各分割トレイ66a〜66dは互
いに係合した状態となっている。同図(b)は、転写紙
PがB5サイズの場合で、トレイ部66は、分割トレイ
66a〜66cが係合して、上方に持ち上がっている。
同図(c)は、転写紙PがA5サイズの場合で、トレイ
部66は、分割トレイ66a・66bが係合して、上方
に持ち上がっている。同図(d)は、転写紙Pがハガキ
サイズの場合で、トレイ部66は、分割トレイ66aの
みが上方に持ち上がっている。
【0193】上記のように、本画像形成装置では、可動
排紙トレイ65のトレイ部66が画像形成装置の開放部
側へ進出可能な構成であるので、画像形成装置の小型化
のために排紙部4の高さが低く設定されている場合であ
っても、操作者は、トレイ部66を引き出すことで、体
を屈めて排紙部4を覗き込むことなくトレイ部66上に
おけるプリント済の転写紙Pの存在を、容易に確認する
ことができる。
【0194】また、上記可動排紙トレイ65において
は、トレイ部66が複数の分割トレイ66a〜66dに
分割されており、各分割トレイ66a〜66dが画像形
成部3側の回転軸67を中心に上方に持ち上がること
で、トレイ部66の載置面に段差を形成するようになっ
ている。したがって、前述の実施の形態3の画像形成装
置におけるトレイ部61と同様に、その段差にて積載さ
れた転写紙Pの先端部が浮き、この浮いた部分に手を差
し入れて転写紙Pを取り出すことで、確実に転写紙Pを
取り出すことが可能となる。
【0195】以上の結果、本画像形成装置の構成を採用
することで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置
における操作性及び利便性を向上することができる。
【0196】しかも、ここでも段差を形成する分割トレ
イ66a〜66dは、画像形成装置に使用される転写紙
Pの各サイズに応じて設定されているので、使用される
あらゆるサイズの転写紙Pにおいて、確実な取り出しが
実現できる。
【0197】また、上記可動排紙トレイ65において
は、トレイ部66がA方向に移動される動作に連動し
て、転写紙Pのサイズに応じた分割トレイ66a〜66
dが上昇して段差を形成するので、トレイ部66のスラ
イド動作と、分割トレイ66a〜66dの昇降動作とが
一括して行われることとなる。したがって、トレイ部6
6を引き出した後、段差を形成すべく分割トレイ66a
〜66dを持ち上げる操作を別に行う構成よりも、操作
性が優れているといった利点もある。
【0198】〔実施の形態5〕 本発明の実施の他の形態を図32ないし図36に基づい
て以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記実施の形態
の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材
(手段)には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0199】本実施の形態における画像形成装置は、図
2及び図3に示す構成を有している。但し、排紙部4
は、上記可動排紙トレイ6に代えて図32に示す可動排
紙トレイ83を備えている。
【0200】可動排紙トレイ83は、排紙ローラ33に
より排紙部4に排出されて来た転写紙Pを積載するため
のシート積載部として、3つのトレイ部(分割積載部)
84・85・86からなる多段トレイ部を有している。
以下、多段トレイ部を構成する3つのうちのトレイ部8
4を下段トレイ部、トレイ部85を中段トレイ部、トレ
イ部86を上段トレイ部と称する。
【0201】上段トレイ部86と中段トレイ部85とに
は、それぞれの下面であって、排出方向であるA方向に
平行な両側に、レール部86a・85aがそれぞれ形成
されている。上段トレイ部86に設けられたレール部8
6aには、中段トレイ部85の上面の画像形成部3側に
設けられたストッパ87が嵌入されている。該ストッパ
87はランナーとして機能し、レール部86a内を移動
自在となっている。また、中段トレイ部85に設けられ
たレール部85aには、下段トレイ部84の上面の画像
形成部3側に設けられたストッパ88が嵌入されてい
る。このストッパ88も、ランナーとして機能してレー
ル部85a内を移動自在となっている。
【0202】また、上段トレイ部86は、画像形成部3
側に形成された固定部86bを介して、排紙部4の底壁
部に固定されている。
【0203】図33(a)〜(c)に示すように、上記
可動排紙トレイ83において、同図(a)の状態から下
段トレイ部84をA方向に移動させると、下段トレイ部
84に設けたストッパ88がその上の中段トレイ部85
に形成されたレール部85aに沿って移動していき、レ
ール部85aのA方向側端部まで移動して移動が阻止さ
れる(同図(b)参照)。ここでさらに下段トレイ部8
4をA方向に移動させると、レール部85aにストッパ
88が係止しているため、今度は、中段トレイ部85も
下段トレイ部84の移動に伴ってA方向に移動し、中段
トレイ部85に設けたストッパ87がその上の上段トレ
イ部86に形成されたレール部86aに沿って移動して
いき、レール部86aのA方向側端部まで移動して停止
することとなる(同図(c)参照)。
【0204】つまり、本画像形成装置に備えられた可動
排紙トレイ83では、同図(a)の3段の各トレイ部8
4〜86が重ね合わされた最もコンパクトな状態から、
同図(c)の3段の各トレイ部84〜86がそれぞれA
方向に沿って並ぶ状態までの間で、排紙される転写紙P
を積載する積載面の寸法(A方向の寸法)を変更させる
ことが可能となっている。
【0205】これにより、本画像形成装置においては、
各トレイ部84〜86の寸法を図34に示すX0 a
b とした場合、X0を最小とし、X0 a b との和
を最大とするサイズの転写紙Pを使用できることとな
る。
【0206】そして、図34に示すように、下段トレイ
部84の下面側には、上記A方向に延びるラックギヤ部
84aが形成され、このラックギヤ部84aに、図35
に示すステッピングモータ(シート積載部駆動手段)4
4の回転軸に連結されたピニオンギヤ88が歯合してい
る。
【0207】これにより、下段トレイ部84は、ステッ
ピングモータ44が正回転したとき、A方向に移動して
可動排紙トレイ83におけるA方向の寸法を延ばして載
置面を広げ、一方、ステッピングモータ44が逆回転し
たとき、逆A方向に移動して可動排紙トレイ83におけ
るA方向の寸法を縮めて載置面を狭める。
【0208】そして、本画像形成装置においては、使用
されている転写紙Pのサイズに応じて、ステッピングモ
ータ44の回転量を決定し、転写紙Pのサイズにあった
寸法に載置面の寸法を調整するようになっている。
【0209】転写紙Pの大きさは、前述したように、ス
キャナ部1に原稿サイズセンサ50にて検知される原稿
の大きさより求める。尚、この他、給紙部2にセットさ
れたカセットの違いで転写紙Pのサイズを検知するセン
サ等を給紙部2に設けたり、スタートスイッチをONす
る前に操作者にて行われる原稿サイズや印字条件(A3
→A4縮小等)の設定条件から転写紙Pの大きさを判断
してもよい。
【0210】また、通常、転写紙Pの搬送速度は一定で
あるため、例えば前述の図4にて説明した画像形成部3
における、検知スイッチからなるレジスト前通過センサ
27、或いは同じく検知スイッチからなる定着後通過セ
ンサ31の検知結果から、転写紙Pの先端部を検出して
から後端部を検出するまでの時間(転写紙Pが通過する
のに要した時間)を算出し、この通過時間と転写紙Pの
搬送速度より転写紙Pのサイズを検出することもでき
る。
【0211】また、本画像形成装置においては、可動排
紙トレイ部83における多段トレイ部を広げる動作を、
転写紙Pが排紙されるタイミングで行い、かつ、多段ト
レイ部を元の状態(ホームポジション)に戻す動作を、
転写紙Pが多段トレイ部より取り出されたタイミングで
行うようになっている。
【0212】制御部としては、図9に示した制御部に代
えて、図35に示す制御部を備えている。原稿サイズセ
ンサ50は、スキャナ部1に設けられ、原稿サイズを検
出するものである。CPU51は検出された原稿サイズ
より使用する転写紙Pの大きさを決定する。
【0213】上記トレイ上排紙センサ90は、トレイ部
41に排出された転写紙Pの有無を検出するためのもの
である。このトレイ上排紙センサ90は、例えばスイッ
チ式あるいは光電式のセンサからなり、図32に示すよ
うに、多段トレイ部における最上段に位置する上段トレ
イ部86に設けられている。このトレイ上排紙センサ9
0としては、スキャナ部1における上段トレイ部86と
対向するZ1の位置に設けた光電式のセンサや、多段ト
レイ部における上段トレイ部86の荷重がかかるZ2の
位置に設けた重量センサで構成することもできる。
【0214】上記構成において、本画像形成装置の動作
を図36のフローチャートにより説明する。但し、S7
1〜S74の動作は上記S1〜S4の動作と同一であ
る。
【0215】S74にてプリントスッチがONにされ、
あるいはプリントコマンドが発生して、CPU51がプ
リントスタートと判断すると、プリント動作を開始する
(S75)。
【0216】プリント動作を開始すると、CPU51
は、多段トレイ部が既に移動しているか、つまり転写紙
Pのサイズに応じて決まる所定の寸法に広げられている
か否かを判断する(S76)。このような多段トレイ部
の移動は、多段トレイ部を移動させるステッピングモー
タ44の駆動を監視しておくことで判断できる。
【0217】S76において、NOと判断した場合は、
S77に移行し、CPU51は、原稿サイズセンサ50
にて検出された原稿サイズより検出した転写紙Pのサイ
ズに合わせて、多段トレイ部の移動量、つまり下段トレ
イ部84の移動量を算出する(S77)。
【0218】そして、1枚目の転写紙Pが排紙ローラ3
3に達し、排紙通過センサ32がONしたと判断すると
(S78)、CPU51は、S77で算出した寸法だけ
多段トレイ部が広がるように、ステッピングモータ44
を正回転させて可動排紙トレイ83の下段トレイ部84
をA方向へ移動させる(S79)。
【0219】その後、CPU51は、プリント動作の完
了を判断すると(S80)、トレイ上排紙センサ90が
OFFであるか否かを判断し(S81)、トレイ上排紙
センサ90がOFFすると、つまり、操作者にて転写紙
Pが取り出されると、多段トレイ部を元の状態であるホ
ームポジションまで移動した後(S82)、S72に戻
って、次のプリント動作に備える。
【0220】S80によるプリント動作の完了は、排紙
通過センサ32からの転写紙Pの通過信号に基づいてC
PU51が判断する。例えばプリント枚数が10枚に設
定されていた場合、CPU51は、排紙通過センサ32
にて10枚の排紙が検知されたとき、プリント動作の完
了と判断する。
【0221】以上のように、本画像形成装置では、可動
排紙トレイ83が多段トレイ部を有し、該多段トレイ部
の各トレイ部84〜86が、画像形成装置における装置
側面側の開放部に移動して広がる構成である。したがっ
て、排紙部4に納まるコンパクトな構成でありながら、
必要に応じて排紙部4より大きな寸法の転写紙Pを、確
実に積載させることができる。
【0222】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける利便性を向上することができる。
【0223】また、上記可動排紙トレイ83において
は、多段トレイ部のうちの上段トレイ部86が装置本体
に固定されているので、多段トレイ部を構成する全ての
トレイ部が非固定の構成に比べて、可動排紙トレイ部8
3全体を安定させ、操作性及び使用性を向上できる。
【0224】また、本実施の形態においては、排紙され
てくる転写紙Pのサイズを検知し、それに応じて多段ト
レイ部を広げる長さを調整するようになっているので、
不必要に多段トレイ部を延ばすようなことがなく、画像
形成装置周辺の作業効率を悪化させることがない。
【0225】しかも、このような多段トレイ部を広げる
動作を、画像形成部3より転写紙Pが排出されるタイミ
ングに合わせて行い、また、元の状態への復帰動作を、
転写紙Pが多段トレイ部から取り出されたタイミングで
実施するようになっているので、転写紙Pが排紙される
までに広がった多段トレイ部や、転写紙Pが取り出され
た後も広がったままの多段トレイ部にて作業効率を低下
させるといった事態を回避できる。
【0226】そして、このような可動排紙トレイ部83
の復帰動作のタイミングは、本実施の形態にて説明した
可動排紙トレイ部83にかかわらず、例えば実施の形態
2で説明したトレイ部41が回転移動にて引き出される
構成の可動排紙トレイ6等、他の自動復帰される可動式
の排紙トレイに適用することで、同様の効果を奏するこ
とができる。
【0227】尚、可動排紙トレイ83におけるホームポ
ジションへの復帰のタイミングとしては、上記以外に、
或いは上記と組み合わせて、クリアキーがONされてプ
リント動作の条件設定が変更されたとき、或いは、所定
時間が経過して前の使用の条件設定がクリアされ、初期
設定に戻るときに行うようにしてもよい。
【0228】また、本画像形成装置は、給紙部2に手差
トレイを具備した構成ではないが、手差トレイを具備す
る構成の場合、手差トレイからの給紙では、レジスト前
通過センサ27や定着後通過センサ31の検知結果や、
転写紙Pの通過時間より、転写紙Pのサイズを算出する
ことができない。そのため、手差トレイ具備する構成の
場合は、給紙が手差トレイからであることをCPU51
が検出すると、CPU51は可動排紙トレイ83が最大
サイズの転写紙Pを許容し得る大きさとなるように制御
すればよい。
【0229】また、上記の可動排紙トレイ83のよう
に、移動により載置面を広げる構成の場合、もしも転写
紙Pが載置された状態で多段トレイ部が元の状態に戻る
ように動作すると、転写紙Pを傷めたり、転写紙Pにて
多段トレイ部が縮まず、多段トレイ部の駆動部であるピ
ニオンギヤ88やラックギヤ部84aに負荷がかかる。
【0230】そのため、可動排紙トレイ83に対してホ
ームポジションへの復帰を指示する何らかの信号が発生
した場合は、トレイ上排紙サンセ90がONされていな
いか確認し、トレイ上排紙センサ90がONの場合は、
多段トレイ部の移動を一時停止し、異常を操作者に警告
する動作を行うようにしてもよい。
【0231】また、多段トレイ部が移動にて通る道筋に
障害物があったりしても転写紙Pにて多段トレイ部が縮
まず、多段トレイ部の駆動部であるピニオンギヤ88や
ラックギヤ部84aに負荷がかかるので、このような駆
動部にかかる負荷がある一定基準以上に達した場合に、
多段トレイ部の移動を一時停止し、異常を操作者に警告
する動作を行うようにしてもよい。
【0232】尚、警告動作は、表示部を用いたメッセー
ジ表示、警告灯の点滅表示、ブザー等の警告音での報
知、音声メッセージによる警告などである。そして、次
の実施の形態6にて示すように、本画像形成装置が、ネ
ットワークにて他のコンピュータやプリンタに接続され
たり、或いは電話回線でファクシミリに接続されている
場合は、これらに対しても、画像形成装置自体と共に、
警告を発生させる。
【0233】また、本実施の形態では、可動排紙トレイ
83における多段トレイ部の広がり動作及び復帰動作を
それぞれ自動にて行う構成としたが、もちろん手動操作
にて行う構成としてもよい。
【0234】〔実施の形態6〕 本発明の実施の他の形態を図37ないし図44に基づい
て以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記実施の形態
の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材
(手段)には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0235】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3、図35に示す構成を有している。但し、排紙
部4は、上記可動排紙トレイ6に代えて図37及び図3
8に示す可動排紙トレイ100を備えている。
【0236】可動排紙トレイ100は、排紙ローラ33
により排紙部4に排出されて来た転写紙Pを積載するた
めのトレイ部(シート積載部)101を有している。こ
のトレイ部101の下面には、トレイ部101を装置本
体の設置面に対して傾ける機動部102が設けられてい
る。
【0237】機動部102により、トレイ部101は、
図39(a)に示すように、排出方向であるA方向に下
がる第1の傾き状態と、同図(b)に示すように、B方
向に下がる第2の傾き状態とをとる。
【0238】トレイ部101に転写紙Pが積載された状
態で、トレイ部101が図39(a)の第1の傾き状態
に駆動されると、排紙部4上の転写紙Pは、図40
(a)に示すように、排出方向であるA方向に寄って積
載される。一方、トレイ部101に転写紙Pが積載され
た状態で、トレイ部101が図39(b)の第2の傾き
状態に駆動されると、排紙部4上の転写紙Pは、図40
(b)に示すように、装置正面に向かうB方向に寄って
積載される。さらに、トレイ部101に転写紙Pが積載
された状態で、トレイ部101が第1の傾き状態に駆動
された後、第2の傾き状態に駆動されると、排紙部4上
の転写紙Pは、図40(c)に示すように、開放部であ
る装置側方と装置正面の角に寄った状態で積載される。
【0239】つまり、上記可動排紙トレイ100におい
ては、排紙部4に排出され、トレイ部101上に積載さ
れた転写紙Pの積載位置を、トレイ部101の傾きを切
り換えることで振り分けることができる。
【0240】また、トレイ部101の載置面には、振り
分けによる転写紙Pの落下を防止するためのガイド板1
01a・101bとが設けられている。
【0241】このようなトレイ部101の振り分け移動
を可能にする機動部102の構成を、図41(a)〜
(c)に示す。同図(a)に示すように、機動部102
は、トレイ部101の下面に固定される支持板95と、
該支持板95を傾き自在に支持する支持体96と、それ
ぞれ昇降棒を有する3つのソレノイド97〜99よりな
る。上記ソレノイド60は、図43に示すCPU51
と、ソレノイド・ドライバ105を介して接続される。
【0242】CPU51は、トレイ部101を第1の傾
き状態とするには、同図(b)に示すように、ソレノイ
ド97・98の昇降棒を上昇させ、ソレノイド99の昇
降棒は降下させたままとする。一方、トレイ部101を
第2の傾き状態とするには、同図(c)に示すように、
ソレノイド98・99の昇降棒を上昇させ、ソレノイド
97の昇降棒は降下させたままとする。
【0243】一方、図42に示すように、本画像形成装
置(図中、201)は、他のコンピュータ202及びプ
リンタ204とネットワークにより接続され、また、電
話回線を通じて、ファクシミリ205とも接続されてい
る。
【0244】そこで、本画像形成装置では、スキャナ部
1で読み取った原稿画像をコピーするコピー機能である
か、或いはファクシミリ205からのプリント動作要求
であるか、他のコンピュータ203やプリンタ204か
らのプリント動作要求であるかで、機動部102の駆動
を制御して上記トレイ部101に積載される転写紙Pの
積載位置を振り分けるようになっている。
【0245】ここでは、コピー機能にて画像が形成され
た転写紙Pを積載する位置を第1振り分け位置、ネット
ワーク上のコンピュータ203やプリンタ204からの
プリント動作要求にて画像が形成された転写紙Pを積載
する位置を第2振り分け位置、電話回線を通じたファク
シミリ205からのプリント動作要求にて画像が形成さ
れた転写紙Pを積載する位置を第3振り分け位置とす
る。
【0246】さらに、本画像形成装置では、一定時間経
過してトレイ部101上に転写紙Pが残っている場合
は、放置されていると見なし、その旨を画像形成装置自
体はもちろん、各接続ラインを使って、外部のファクシ
ミリ205、コンピュータ203及びプリンタ204に
伝達し、操作者に対する警告を行わせるようになってい
る。
【0247】図43に、本画像形成装置に備えられた制
御部の構成を示す。原稿センサ103は、スキャナ部1
に原稿がセットされたことを検知するたのセンサであ
る。CPU51は、この原稿センサ103のONによ
り、発生したプリントコマンドが、コピー機能のための
ものであることを検出する。
【0248】また、トレイ上排紙センサ90は、ここで
はトレイ部101上に排紙された転写紙Pによる重量変
化にてトレイ部101上に転写紙Pの有無を検知する重
量センサから構成されている。これは、トレイ部101
の振り分け移動にて、転写紙Pが載置位置が変わる構成
においては、光学式センサの配置位置によっては、トレ
イ部101上に転写紙Pが有るにもかかわらずONしな
いといった不具合を回避するためである。
【0249】外部インターフェイス部104は、CPU
51と、上記したファクシミリ205、ネットワーク上
のコンピュータ203及びプリンタ204との、画像デ
ータ及び制御信号等の情報通信を可能にするために設け
られた通信インターフェイスである。
【0250】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図44のフローチャートに基づいて説明する。但
し、S91〜S93の動作は、上記S1〜S3の動作と
同一であり、説明を省略する。
【0251】S94において、CPU51は、プリント
コマンドが発生し、プリント動作要求があったことを検
知すると、プリント動作を行う(S95)。プリント動
作が完了すると(S96)、原稿センサ103がONで
あるか否かを判断し(S97)、原稿センサ103がO
Nであれば、コピーによるプリント動作要求であると判
断し、トレイ部101上の積載位置が第1振り分け位置
となるように機動部102の駆動を制御する(S9
9)。
【0252】一方、S97において原稿センサ103が
ONでなければ、プリント動作要求がネットワーク上か
らのものか電話回線からのものかを判断する(S9
8)。S98において、ネットワーク上からのプリント
動作要求であると判断した場合は、第2振り分け位置と
なるように機動部102の駆動を制御し(S100)、
電話回線からのプリント動作要求であると判断した場合
は、第3振り分け位置となるように機動部102の駆動
を制御する(S101)。
【0253】その後、CPU51は、トレイ部101が
移動してから所定時間経過したか否かを判断し(S10
2)、所定時間経過していれば、トレイ上排紙センサ9
0がONであるか否かを判断する(S103)。
【0254】ここで、トレイ上排紙センサ90がOFF
であれば、機動部102の駆動を制御して、トレイ部1
01を元の状態に復帰機動させた後(S105)、S9
3に戻ってレディ状態となる。
【0255】一方、S103でトレイ上排紙センサ90
がONでると判断した場合、つまり、トレイ部101に
転写紙Pが載置されたままである場合は、画像形成装置
自体、コンピュータ203やプリンタ204、及びファ
クシミリ205に警告は発するように信号を送った後
(S104)、S93に戻る。
【0256】S104にて各装置に行わせる警告動作
は、表示部を用いたメッセージ表示、警告灯の点滅表
示、ブザー等の警告音での報知、音声メッセージによる
警告などである。
【0257】上記のように、本画像形成装置では、可動
排紙トレイ100はトレイ部101上に積載されている
転写紙Pを開放部側へと移動させる構成であるので、画
像形成装置の小型化のために排紙部4の高さが低く設定
されている場合であっても、操作者は、体を屈めて排紙
部4を覗き込むことなくトレイ部101上におけるプリ
ント済の転写紙Pの存在を、容易に確認することができ
る。
【0258】また、可動排紙トレイ100はトレイ部1
01を傾斜するように駆動させることで転写紙Pの積載
位置を複数の位置に振り分けるようになっている。した
がって、振り分け位置を機能別に分けておくことがで
き、各機能によってプリントアウトされた転写紙Pがト
レイ部101上の同一位置に混在して積載される事態を
回避できる。
【0259】本画像形成装置では、機能別の振り分け動
作を、プリント動作要求が、コピー機能か、ネットワー
クで接続されたプリンタ204やコピュータ203から
か、或いは電話回線で接続されたファクシミリ205か
らであるかで分け、プリント済の転写紙Pがトレイ部1
01の異なった位置に積載されるようにしている。した
がって、各機能によってプリントアウトされた転写紙P
がトレイ部101上の同一位置に混在して積載される事
態を回避でき、操作者を各機能別(各グループ別)の転
写紙Pの仕分け作業から解放することができる。
【0260】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができる。
【0261】また、本画像形成装置では、転写紙Pがト
レイ部101上に積載された状態で一定時間経過する
と、操作者に対して警告を発し、操作者に注意を促すこ
とができるので、排紙部4に排出された転写紙Pが取り
忘れて放置されることを防止できる。
【0262】〔実施の形態7〕 本発明の実施の他の形態を図45ないし図49に基づい
て以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記実施の形態
の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材
(手段)には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0263】本実施の形態においては、画像形成装置に
備えれた可動式の排紙トレイであって、転写紙Pが排紙
されるシート部(シート積載部)を手動操作にて移動し
得る構成の排紙トレイにおけるシート部の工夫について
説明する。
【0264】但し、ここでは、可動排紙トレイの全体構
成については特に例示しないが、上記した本発明の各実
施の形態1、3、4、5、6の画像形成装置における可
動排紙トレイを手動操作にても操作可能とした場合、組
み合わせることで、各実施の形態の画像形成装置の有す
る効果に加えて、手動操作時の操作性が一段と向上する
といった効果を奏する。
【0265】図2、図3で示した画像形成装置によう
に、小型化のために排紙部4の高さが低く設定されてい
る場合、操作者は、トレイ部が可動式で装置正面や装置
側面の開放部側へと引き出すことができれば、わざわざ
体を屈めて排紙部4を覗き込むことなくトレイ部上にお
けるプリント済の転写紙Pの存在を、容易に確認するこ
とができる。
【0266】そして、トレイ部を手動で移動させる場
合、トレイ部に操作者の指がかかる把手や、開口部等の
手動操作補助部材が形成されていると、容易に引き出す
ことができる。
【0267】そこで、例えば、前述の実施の形態1にて
説明した、図1に示す回転移動にてトレイ部41が移動
する可動排紙トレイ6の場合には、図45(a)〜
(c)に示すトレイ部150のように、トレイ部150
を厚み方向に貫通する開口部151を設けることで、こ
の開口部151に指をかけて簡単にトレイ部150を回
転させることができる。同様に、同じ位置に把手を形成
してもよい。
【0268】把手152としては、図46(a)に示す
ように、トレイ部150の上面である載置面に取り付け
たもの、或いは同図(b)に示すように、トレイ部15
0の側面に取り付けたものでもよい。
【0269】但し、開口部151の場合は、開口部15
1の大きさが、本画像形成装置において使用される最小
サイズの転写紙Pより大きいと開口部151から転写紙
Pが落下する不具合が発生するので、開口部の151の
大きさは最小サイズの転写紙Pよりも小さくしておくこ
とが必要である。
【0270】また、前述の実施の形態4の図23に示す
可動排紙トレイ65のように平行に移動するトレイ部6
6の場合は、例えば図45(a)のように、引き出す方
向に開口部150や把手152を配設すればよい。
【0271】また、図47、図48に示すように、トレ
イ部150が、画像形成装置の正面側であるB方向、装
置側方の開放部側であるA方向、及びA方向とB方向の
間のE方向に移動可能な構成である場合は、各々の引出
し方向に合わせて設ければよい。ここで、把手152や
開口部151を複数設けることで、引き出す方向や引き
出す位置の制御が容易になり、また、両手で引き出すこ
とができるので、引き出し操作がさらに容易にもなる。
【0272】3方向に対するトレイ部151の移動は、
トレイ部151の下面に突起を設けると共に、排紙部4
の底壁部に、この突起が嵌入されるレール部を、引き出
されるA,B,E方向それぞれに形成しておけばよい。
【0273】また、トレイ部150の上面に把手152
を設ける構成においては、図49(a)(b)に示すよう
に、積載される転写紙Pの縁を排出方向及びそれに直交
する方向で揃えるのに用いるガイド板としての機能も付
加した把手152a・152bとすることもできる。そ
の場合は、トレイ部150上における把手152a・1
52bまでの一辺の寸法を、使用される最大サイズの転
写紙Pの各寸法と同等か、それ以上とする必要がある。
【0274】〔実施の形態8〕 本発明の実施の他の形態を図50ないし図53に基づい
て以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記実施の形態
の図面に示した部材(手段)と同一の機能を有する部材
(手段)には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0275】本実施の形態においては、画像形成装置に
備えられた、可動式の排紙トレイであって、転写紙Pが
排紙されるシート部(シート積載部)のさらなる工夫に
ついて説明する。
【0276】但し、ここでも、可動排紙トレイの全体構
成については特に例示しないが、上記した本発明の各実
施の形態1、3、4の画像形成装置における可動排紙ト
レイのトレイ部に採用することで、各実施の形態の画像
形成装置の有する効果に加えて、転写紙Pを揃える動作
が必要なくなり、使用性が一段と向上するといった効果
を奏する。
【0277】図2、図3で示した画像形成装置によう
に、小型化のために排紙部4の高さが低く設定されてい
る場合、操作者は、トレイ部が可動式で装置正面や装置
側面の開放部側へと引き出すことができれば、わざわざ
体を屈めて排紙部4を覗き込むことなくトレイ部上にお
けるプリント済の転写紙Pの存在を、容易に確認するこ
とができる。
【0278】ここで操作者は、トレイ部を引き出して転
写紙Pをトレイ部より取り出すのであるが、トレイ部上
に排出されて積載されている転写紙Pが、方向性を持っ
て積載されていることが望ましい。
【0279】そこで、図50に示すように、トレイ部1
60の載置面に傾斜をもたせることで、転写紙Pを傾斜
により低くなっている側に揃えることができる。この場
合、図51に示すように、低くなっている側に、ガイド
板161を設けることがさらに好ましい。
【0280】そして、このようなガイド板161と、載
置面の傾斜とを組み合わせることで、図52(a)〜
(d)に示す4つの方向に、積載されて転写紙Pの端部
を揃えることができる。図中、矢印にて載置面の傾斜方
向(低い方向)を示している。
【0281】このような載置面の傾斜とガイド板の構成
を、例えば実施の形態3の可動排紙トレイ6のトレイ部
61及び実施の形態4の可動排紙トレイ65のトレイ部
66に採用するのであれば、載置面の傾斜方向(低い方
向)に合わせて、図53に示すように、分割載置面61
a〜61d、分割トレイ66a〜66dをそれぞれ設計
すればよい。
【0282】〔実施の形態9〕 本発明の実施の他の形態を図54に基づいて以下に説明
する。尚、説明の便宜上、前記実施の形態の図面に示し
た部材(手段)と同一の機能を有する部材(手段)には
同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0283】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3、図9に示す構成を有している。排紙部4には
上記可動排紙トレイ6を備えた構成を例示するが、実施
の形態4の可動排紙トレイ65等、転写紙Pを積載する
転写紙Pが、転写紙Pを受け取るホームポジションか
ら、転写紙Pを操作者が取り出し易いように開放部側へ
進出移動する可動式の排紙トレイ全般に適用できる。
【0284】本画像形成装置においては、トレイ部41
がホームポジションにあるときのみ、画像形成部3によ
るプリント動作を可能としている。そして、トレイ部4
1がホームポジションにないときもスタートスイッチが
ONされる等してプリントコマンドが発生すると、プリ
ント開始の指示は受け付けるが、トレイ部41がホーム
ポジションに復帰するまで、プリント動作の開始を保留
し、一方でプリントコマンドをトレイ部41のホームポ
ジションへの復帰指示に兼用して、トレイ部41をホー
ムポジションへと復帰させるようになっている。
【0285】また、図9に示す制御部には、取出位置セ
ンサ47に代えて、可動排紙トレイ6のトレイ部41が
ホームポジションにある状態を検知するホームポジショ
ンセンサ(初期位置検出手段)80が配設されている。
【0286】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図54のフローチャートに基づいて説明する。
【0287】CPU51は、スタートスイッチがONさ
れたり、或いは、前述した実施の形態6の画像形成装置
のように、電話回線やネットワークを介して他の装置よ
りプリント動作要求があり、プリントコマンドが発生し
たと判断すると(S111)、ホームポジションセンサ
80がONされているか、つまりトレイ部41がホーム
ポジションにあるか否かを判断する(S112)。
【0288】S112において、ホームポジションセン
サ80がONであれば、CPU51は、プリント動作を
開始する(S113)。一方、S112において、ホー
ムポジションセンサ80がONでない場合は、トレイ部
41がホームポジションに復帰していないと判断し、C
PU51は、プリント開始を保留すると共に(S11
4)、ステッピングモータ44の駆動を制御して、トレ
イ部41をホームポジションへと移動させる(S11
5)。その後、S112に戻り、ホームポジションセン
サ80がONしたことを検出すると、プリント動作を開
始する(S113)。
【0289】上記のように、本画像形成装置では、可動
排紙トレイ6のトレイ部41が画像形成装置正面へ進出
可能な構成であるので、画像形成装置の小型化のために
排紙部4の高さが低く設定されている場合であっても、
操作者は、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなくトレ
イ部41上におけるプリント済の転写紙Pの存在を、容
易に確認することができる。
【0290】また、プリントコマンドが発生したとき、
プリント動作を開始する前に、トレイ部41がホームポ
ジションに復帰しているかどうかを確認し、ホームポジ
ションに位置する場合にのみプリント動作を開始するの
で、トレイ部41がホームポジションに位置しない状態
で転写紙Pが排出されてしまい、転写紙Pがトレイ部4
1上に正常に積載されないといった不具合を防止でき
る。
【0291】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができる。
【0292】しかも、プリントコマンドが発生し、プリ
ント動作を開始する前に、トレイ部41がホームポジシ
ョンに復帰しているかどうかを確認し、ホームポジショ
ンに位置しない場合は、プリント開始を一旦保留し、ト
レイ部41をホームポジションへ復帰させてからプリン
ト動作を開始するので、操作者が手動操作でトレイ部4
1をホームポジションへ復帰させる必要もなく、さらに
操作性を向上することができる。
【0293】〔実施の形態10〕 本発明の実施の他の形態を図55に基づいて以下に説明
する。尚、説明の便宜上、前記実施の形態の図面に示し
た部材(手段)と同一の機能を有する部材(手段)には
同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0294】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3、図9に示す構成を有している。排紙部4には
上記可動排紙トレイ6を備えた構成を例示するが、実施
の形態4の可動排紙トレイ65等、転写紙Pを積載する
トレイ部が、転写紙Pを受け取るホームポジションか
ら、転写紙Pを操作者が取り出し易いように開放部側へ
進出移動する可動式の排紙トレイ全般に適用できる。
【0295】本画像形成装置においては、トレイ部41
が取出位置へと移動された後所定時間が経過すると、ト
レイ部41をホームポジションへと移動させるようにな
っている。これに加えて、クリアキーがONされると、
上記の所定時間の経過を待たずにホームポジションへと
トレイ部41を復帰するようになっている。
【0296】クリアキーとは、画像形成装置を再び使用
する時に、転写紙Pのサイズや、枚数などの所定の条件
設定を一旦クリアし、新たに入力する際に押圧されるキ
ーである。
【0297】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図55のフローチャートに基づいて説明する。但
し、S121〜S127の動作は上記S1〜S7の動作
と同一であるので、説明は省略する。
【0298】S128にて、取出位置センサがONして
から、つまり、トレイ部41が取出位置に進出移動され
てから、所定時間が経過したか否を判断する。このS1
28の動作は、上記S8〜S11の動作と同じである。
【0299】S128にて、NOと判断した場合、つま
り、所定時間が経過していな間は、操作者によりクリア
キーがONされたか否かを判断し(S129)、クリア
キーがONされていない場合は、S128に戻り所定時
間の経過を待つ。S128にて所定時間経過を確認する
と、S130に進み、上記ステッピングモータ44を回
転させ、トレイ部41を逆C方向に回転させてホームポ
ジションヘと戻す。
【0300】一方、S129にて、YESと判断した場
合、つまり、操作者が既に次の使用のためにクリアキー
をONしたこと検出すると、S130に進み、トレイ部
41を逆C方向に回転させてホームポジションヘと戻
す。
【0301】上記のように、本画像形成装置では、可動
排紙トレイ6のトレイ部41が画像形成装置正面へ進出
可能な構成であるので、画像形成装置の小型化のために
排紙部4の高さが低く設定されている場合であっても、
操作者は、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなくトレ
イ部41上におけるプリント済の転写紙Pの存在を、容
易に確認することができる。
【0302】また、トレイ部41を取出位置へ回転させ
てから一定時間後にホームポジションへ復帰させる構成
であると共に、一定時間経過する前でも、クリアキーが
押圧されると、トレイ部41をホームポジションへ復帰
させる構成である。
【0303】したがって、操作者が、転写紙Pを排紙部
4から取り出した後、手動操作にてトレイ部41をホー
ムポジションに戻す必要がなく、かつ、トレイ部41の
戻し忘れも未然に防止できるといった効果に加え、一定
時間内でも操作者がクリアキーを押圧して、次のプリン
ト動作に対する所定の条件を入力すると、即刻ホームポ
ジションへトレイ部41が復帰するので、次のプリント
動作までにかかる時間を短縮して、時間を有効に利用で
きる。
【0304】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができる。
【0305】また、本画像形成装置では、クリアキーが
ONされたとき、所定時間を待たずにトレイ部41を復
帰させる構成としたが、新たに使用する場合に用いられ
るキーとしては、全解除キーもあり、全解除キーがON
されて装置全体がリセットされたときに、所定時間を待
たずにトレイ部41を復帰させる構成とすることもでき
る。
【0306】〔実施の形態11〕 本発明の実施の他の形態を図56に基づいて以下に説明
する。尚、説明の便宜上、前記実施の形態の図面に示し
た部材(手段)と同一の機能を有する部材(手段)には
同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0307】本実施の形態における画像形成装置は、図
2、図3、図9に示す構成を有している。排紙部4には
上記可動排紙トレイ6を備えた構成を例示するが、実施
の形態4の可動排紙トレイ65等、転写紙Pを積載する
転写紙Pが、転写紙Pを受け取るホームポジションか
ら、転写紙Pを操作者が取り出し易いように開放部側へ
進出移動する可動式の排紙トレイ全般に適用できる。
【0308】本画像形成装置においては、取出位置へと
移動されたトレイ部41をホームポジションへと復帰さ
せている最中は、次の使用のための所定条件の入力を受
付けないようになっている。ここで言う所定条件とは、
例えば、転写紙Pのサイズ、処理枚数等である。
【0309】上記の構成において、本画像形成装置の動
作を図56のフローチャートに基づいて説明する。
【0310】CPU51は、トレイ部41をホームポジ
ションへ復帰させるべく、ステッピングモータ44の回
転を開始させると(S131)、ステッピングモータ4
4の回転を監視することで、トレイ部41が移動中であ
るか否かを判断する(S132)。S132の判断は、
トレイ部41がホームポジションにあるとき以外はON
するような感知センサ等にて、トレイ部41の移動を判
断することもできる。
【0311】S132にて、トレイ部41が移動中であ
ると判断すると、CPU51は、操作パネル49を用い
た所定の条件入力を不可の状態として(S133)、S
132に復帰する。その後、S132において、トレイ
部の移動が終了した、つまり、NOであると判断する
と、CPU51は、操作パネル49を用いた所定の条件
入力を可能の状態とする(S134)。
【0312】上記のように、本画像形成装置では、可動
排紙トレイ6のトレイ部41が画像形成装置正面へ進出
可能な構成であるので、画像形成装置の小型化のために
排紙部4の高さが低く設定されている場合であっても、
操作者は、体を屈めて排紙部4を覗き込むことなくトレ
イ部41上におけるプリント済の転写紙Pの存在を、容
易に確認することができる。
【0313】また、トレイ部41をホームポジションへ
復帰させている間は、所定の条件入力を不可能な状態と
しているので、トレイ部41がホームポジションに復帰
する前にプリント同動作が実施されて、転写紙Pが排出
されるといった不具合を避けることができる。
【0314】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができる。
【0315】また、トレイ部41が移動中においては、
操作者に移動中であることを知らせるために警告動作を
行う構成としてもよい。その際の警告は、表示部を用い
たメッセージ表示、警告灯の点滅表示、ブザー等の警告
音での報知、音声メッセージによる警告などである。
【0316】また、本画像形成装置においては、トレイ
部41が移動中は、次の使用のための所定条件の入力を
受付けないようになっていたが、移動中も入力を受ける
構成とし、ホームポジションセンサ80等でトレイ部4
1がホームポジションに復帰したことを検知すると、プ
リント動作を開始する構成としてもよい。これにより、
トレイ部41の移動中も条件入力が可能となるので、所
要時間をさらに短縮することができる。
【0317】
【発明の効果】以上のように、発明の画像形成装置
は、転写シートに画像を形成する画像形成部と、画像形
成装置の内方位置に設けられ、上記画像形成部を経て排
出された転写シートを収容する排シート部とを備え、上
記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、さら
に、上記排シート部には、排出された転写シートを積載
すると共に、矩形状を成す一角を中心に回転可能に支持
され、転写シートを積載する画像形成装置の内方の初期
位置と、積載している転写シートを上記の外部に開放さ
れている側へ進出させる進出位置に移動可能なシート積
載部が備えられている構成である。
【0318】これにより、シート積載部を回転動作にて
引き出すことで、積載されている転写シートを、非シー
ト部から画像形成装置の外部に開放されている側(以
下、開放部側)へ進出させることができるので、画像形
成装置の小型化のために排シート部の高さが低く設定さ
れている場合であっても、操作者は、画像形成動作の完
了、即ちシート積載部上における画像形成済の転写シー
トの存在を、体を屈めて排シート部を覗き込むことな
く、シート積載部を引き出すだけの簡単な操作で容易に
確認することができる。
【0319】しかも、シート積載部の移動は回転移動で
あるので、例えば平行移動にて開放部側へとシート積載
部を引き出す構成に比べて、案内手段を設けることな
く、スムーズな移動が可能となり、特に、手動操作にて
シート積載部を引き出す場合は、片手でシート積載部の
どの部分を掴んだとしてもスムーズに操作でき、かつ、
回転支点より離れた部分を掴むことで、小さな力で移動
させることができる。
【0320】以上の結果、本画像形成装置の構成を採用
することで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置
における操作性及び利便性を向上することができるとい
う効果を奏する。
【0321】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部を、上記初期位置より進出位置
へと移動させるシート積載部駆動手段と、上記シート積
載部に対する移動指令が発生したときに、上記シート積
載部駆動手段を作動させる制御手段とを備え、かつ、上
記シート積載部駆動手段は、シート積載部における回転
支点とは異なる支持点に駆動力を伝達する構成である。
【0322】これにより、上記の効果に加え、操作者が
手動操作にてシート積載部を引き出すことなく、転写シ
ートを取り出すことが可能となり、また、シート積載部
の回転支点とは異なる位置に設けた支持点に駆動力を伝
達するので、例えば回転支点となる回転軸を回転させて
シート積載部を回転移動させる構成に比べて、回転負荷
を小さくでき、シート積載部を小さな駆動力で駆動し得
る。
【0323】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記制御手段は、シート積載部の回転角度が転写
シートのサイズに応じて変更されるように上記シート積
載部駆動手段を制御する構成である。
【0324】これにより、上記の効果に加え、シート積
載部の回転角度を転写シートのサイズに応じて変更する
ので、不必要にシート積載部を大きく回転させてしま
い、シート積載部の進出移動や復帰移動に余分な時間と
駆動力を使うような不具合を防止できるという効果を奏
する。
【0325】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載すると共に、載置面を
上記の外部に開放されている側が低くなるように傾斜さ
せることが可能であり、載置面を傾けることで、積載さ
れた転写シートを上記の外部に開放されている側へ進出
させる進出位置であってかつ異なる載置位置に振り分け
移動可能なシート積載部が備えられている構成である。
【0326】これにより、シート積載部上に積載されて
いる転写シートを開放部側へと移動させる構成であるの
で、画像形成装置の小型化のために排シート部の高さが
低く設定されている場合であっても、操作者は、体を屈
めて排シート部を覗き込むことなくシート積載部上にお
けるプリント済の転写シートの存在を、容易に確認する
ことができる。
【0327】しかも、シート積載部は、載置面を傾斜さ
せるといった簡単な振り分け動作にて進出位置で、かつ
異なる積載位置に転写シートを積載することができる。
【0328】以上の結果、本画像形成装置の構成を採用
することで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置
における操作性及び利便性を向上することができるとい
う効果を奏する。
【0329】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部を振り分け移動させるシート積
載部駆動手段と、上記シート積載部に対する移動指令が
発生したときに、上記シート積載部の移動により、所定
のグループ毎の転写シートがシート積載部上の異なる積
載位置に積載されるように、上記シート積載部駆動手段
を制御する制御手段とを備えた構成である。
【0330】これにより、上記の効果に加え、画像形成
済の所定のグループ毎の転写シートがシート積載部上の
異なる位置に積載される。したがって、複数の区別すべ
きグループの画像形成済の転写シートが、シート積載部
の同一位置に混在して積載される事態を回避できる。こ
の結果、操作者を転写シートのグループ分け等の仕分け
作業から解放することができるという効果を奏する。
【0331】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載すると共に、画像形成
装置の内方の初期位置、及び積載している転写シートを
上記の外部に開放されている側へ進出させる進出位置に
移動可能なシート積載部が備えられ、かつ、上記シート
積載部の積載面には、積載されている転写シートの上記
外部に開放されている側の先端部を浮かせるための段差
が形成されており、上記の段差が排シート部に排出され
る転写シートの各サイズに対応し、その断面が鋸歯状で
ある構成である。
【0332】これにより、シート積載部上に積載されて
いる転写シートを開放部側へと移動させる構成であるの
で、画像形成装置の小型化のために排シート部の高さが
低く設定されている場合であっても、操作者は、体を屈
めて排シート部を覗き込むことなくシート積載部上にお
けるプリント済の転写シートの存在を、容易に確認する
ことができる。
【0333】しかも、上記シート積載部に積載されたシ
ートの開放部側の端部は、積載面に形成された段差にて
その先端部が載置面より浮いているので、この隙間に手
を入れることで、操作者は容易、かつ確実に転写シート
を取り出すことができる。
【0334】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができるという
効果を奏する。
【0335】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載すると共に、画像形成
装置の内方の初期位置、及び積載している転写シートを
上記の外部に開放されている側へ進出させる進出位置に
移動可能なシート積載部が備えられ、かつ、上記シート
積載部は、上記外部に開放されている側とは反対側の端
部側からの寸法がそれぞれ異なる複数の分割積載部に分
割され、上記端部側を支点に上方に移動することで、分
割積載部に積載されている転写シートの上記外部に開放
されている側の先端部を浮かせるための段差を形成する
構成である。
【0336】これにより、シート積載部上に積載されて
いる転写シートを開放部側へと移動させる構成であるの
で、画像形成装置の小型化のために排シート部の高さが
低く設定されている場合であっても、操作者は、体を屈
めて排シート部を覗き込むことなくシート積載部上にお
けるプリント済の転写シートの存在を、容易に確認する
ことができる。
【0337】しかも、上記シート積載部に積載されたシ
ートの開放部側の端部は、分割載置部が上方に持ち上が
って形成された段差にてその先端部が載置面より浮いて
いるので、この隙間に手を入れることで、操作者は容
易、かつ確実に転写シートを取り出すことができる。
【0338】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができるという
効果を奏する。
【0339】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記の段差が排シート部に排出される転写シート
の各サイズに対応している構成である。
【0340】これにより、上記の効果に加え、段差が画
像形成装置に使用される転写紙シートの各サイズに応じ
て設定されているので、使用されるあらゆるサイズの転
写シートにおいて、確実な取り出しが可能となるという
効果を奏する。
【0341】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記の複数の分割積載部は、外部に開放されてい
る側に位置する分割積載部が上方へと移動するに伴い当
該分割積載部より支点側の分割積載部も係合して上方に
移動する構成である。
【0342】これにより、上記の効果に加え、支点側よ
り内側の分割積載部が同時に持ち上がるので、持ち上げ
られた各分割載置部にてなるシート積載部は、対応する
転写シートと同じ形状となり、転写シートを確実に積載
することができるという効果を奏する。
【0343】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記の複数の分割積載部の上方への移動が、上記
初期位置から進出位置への移動に連動して起こる構成で
ある。
【0344】これにより、上記の効果に加え、シート積
載部の進出位置への移動動作と、分割積載部の昇降動作
とが一括して行われることとなるので、操作性が向上す
るという効果を奏する。
【0345】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記の複数の分割積載部を上方へと移動させる昇
降機構は、排シート部の底部に形成され、各分割積載部
の下面に接触して押し上げる昇降部材からなる構成であ
る。
【0346】これにより、上記の効果に加え、複数の分
割積載部を簡単な構成で持ち上げることが可能となると
いう効果を奏する。
【0347】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載するシート積載部が備
えられ、かつ、上記シート積載部は、多段に積層された
複数の分割積載部を有し、これら分割積載部は、重なり
合って積層された初期状態と、上記の外部に開放された
方向に互いに一部を係合させて広がる伸長状態とに変位
可能な構成である。
【0348】これにより、排シート部に納まるコンパク
トな構成のシート積載部でありながら、必要に応じて伸
長状態に変位することで、排シート部より大きな寸法の
転写シートを確実に積載させることができる。
【0349】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける利便性を向上することができるという効果を奏す
る。
【0350】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部の複数の分割積載部を、上記の
初期状態と伸長状態とに変位させるシート積載部変位手
段と、上記シート積載部に対する移動指令が発生したと
きに、上記シート積載部変位手段を作動させると共に、
シート積載部の伸長量が転写シートのサイズに応じて変
更されるように上記シート積載部変位手段を制御する制
御手段とを備えている構成である。
【0351】これにより、上記の効果に加え、シート積
載部の伸長量を転写シートのサイズに応じて変更するの
で、不必要にシート積載部を大きく広げてしまい、シー
ト積載部の進出移動や復帰移動に余分な時間と駆動力を
使うような不具合を防止できるという効果を奏する。
【0352】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部上における転写シートの有無を
検知する積載部上シート検出手段を備え、上記制御手段
は、上記シート積載部を伸長状態から初期状態へと戻す
復帰動作中に、上記積載部上シート検出手段にてシート
積載部上に転写シートが有ると検出されると、シート積
載部の復帰動作を停止する構成である。
【0353】これにより、上記の効果に加え、シート積
載部に転写シートが積載されている状態でシート積載部
が元の状態に戻るように動作して、転写シートを傷めた
り、転写シートにてシート積載部が縮まず、シート積載
部駆動手段に負荷をかけるといった問題の発生を防止で
きるという効果を奏する。
【0354】本発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記複数の分割積載部のうちの1つが、画像形成
装置本体に固定されている構成である。
【0355】これにより、上記の効果に加え、例えば各
分割積載部が全て装置に対して非固定である構成に比べ
て、シート積載部全体を安定させ、操作性及び使用性を
向上できるという効果を奏する。
【0356】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部が手動操作による移動が可能で
あり、かつ、上記シート積載部に、手動操作による移動
を補助する手動操作補助部材が形成されている構成であ
る。
【0357】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記手動操作補助部材が、シート積載部に積載さ
れる転写シートの端部を揃えるためのガイド板を兼ねた
把手である構成である。
【0358】これにより、上記の効果に加え、手動操作
による操作性を向上でき、また、ガイド板としての機能
も付加することで、部材点数を増やすことなく、操作
性、使用性を向上できるという効果を奏する。
【0359】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記初期位置にシート積載部が位置することを検
出する初期位置検出手段を備え、上記制御手段は、画像
形成装置の動作も制御し、上記初期位置検出手段にてシ
ート積載部が初期位置に位置することが検出されたとき
のみ、上記画像形成部による画像形成動作が可能となる
ように制御する構成である。
【0360】これにより、上記の効果に加え、シート積
載部が初期位置にない状態では画像形成動作が実施され
ることはないので、シート積載部が初期位置にない状態
で転写シートが排出されてしまって、転写シートがシー
ト積載部に正常に積載されないといった不具合を防止で
きるという効果を奏する。
【0361】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記制御手段は、画像形成動作の開始の指示信号
が入力されると、上記初期位置検出手段にて初期位置へ
のシート積載部の到達が検出されるまで画像形成動作の
開始を保留し、初期位置へのシート積載部の到達が検出
されたときに画像形成動作を開始する構成である。
【0362】これにより、上記の効果に加え、画像形成
動作の開始をシート積載部が初期位置に復帰するまでに
も受け付け、初期位置にシート積載部が復帰するまで保
留しておくので、画像形成済の画像を得るまでの時間
を、上記の画像形成装置よりも短縮できて有効であると
いう効果を奏する。
【0363】発明の画像形成装置は、上記の構成に加
えて、上記シート積載部が進出位置へ移動していること
を検出するシート積載部移動検出手段を備えると共に、
上記シート積載部駆動手段は、上記シート積載部を進出
移動する前の初期位置に戻す復帰動作が可能であり、上
記制御手段は、上記シート積載部移動検出手段の検出結
果を基に、シート積載部が進出位置に移動してから所定
の時間が経過すると、上記シート積載部を初期位置に復
帰させるように上記シート積載部駆動手段を制御する構
成である。
【0364】これにより、上記効果に加え、シート積
載部が進出位置に移動したままで一定時間が経過する
と、シート積載部が進出位置から初期位置へ移動し、操
作者が手動操作にてシート積載部を初期位置に戻す必要
がないので、さらに操作性、使用性を向上できるという
効果を奏する。
【0365】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載すると共に、画像形成
装置の内方の初期位置、及び積載している転写シートを
上記の外部に開放されている側へ進出させる進出位置に
移動可能なシート積載部と、上記シート積載部を進出位
置から初期位置に移動するように駆動するシート積載部
駆動手段と、上記シート積載部が進出位置へ移動してい
ることを検出するシート積載部移動検出手段と、上記シ
ート積載部移動検出手段の検出結果を基に、シート積載
部が進出位置に移動してから所定の時間が経過すると、
上記シート積載部駆動手段を作動させる一方、所定時間
経過前であっても画像形成装置における所定の条件設定
をクリアするためのクリアキーが押圧されると、上記シ
ート積載部駆動手段を作動させる制御手段とが備えられ
ている構成である。
【0366】これにより、シート積載部上に積載されて
いる転写シートを開放部側へと移動させる構成であるの
で、画像形成装置の小型化のために排シート部の高さが
低く設定されている場合であっても、操作者は、体を屈
めて排シート部を覗き込むことなくシート積載部上にお
けるプリント済の転写シートの存在を、容易に確認する
ことができる。
【0367】そして、シート積載部が進出位置に移動し
たままで一定時間が経過すると、シート積載部が進出位
置から初期位置へ移動して、操作者が手動操作にてシー
ト積載部を初期位置に戻す必要がない。その上、所定時
間経過前であってもクリアキーが押圧されて新たな使用
が指示されると、即刻初期位置へと復帰するので、所定
時間まで待つ構成よりも、時間を有効に利用できる。
【0368】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができるという
効果を奏する。
【0369】発明の画像形成装置は、転写シートに画
像を形成する画像形成部と、画像形成装置の内方位置に
設けられ、上記画像形成部を経て排出された転写シート
を収容する排シート部とを備え、上記排シート部は画像
形成装置の外部に開放され、さらに、上記排シート部に
は、排出された転写シートを積載すると共に、画像形成
装置の内方の初期位置、及び積載している転写シートを
上記の外部に開放されている側へ進出させる進出位置に
移動可能なシート積載部と、上記シート積載部を進出位
置から初期位置に移動するように駆動するシート積載部
駆動手段と、上記シート積載部が進出位置へ移動してい
ることを検出するシート積載部移動検出手段と、上記シ
ート積載部移動検出手段の検出結果を基に、シート積載
部が進出位置に移動してから所定の時間が経過すると、
上記シート積載部駆動手段を作動させる一方、所定時間
経過前であっても画像形成装置が初期状態となったと
き、上記シート積載部駆動手段を作動させる制御手段と
が備えられている構成である。
【0370】これにより、シート積載部上に積載されて
いる転写シートを開放部側へと移動させる構成であるの
で、画像形成装置の小型化のために排シート部の高さが
低く設定されている場合であっても、操作者は、体を屈
めて排シート部を覗き込むことなくシート積載部上にお
けるプリント済の転写シートの存在を、容易に確認する
ことができる。
【0371】そして、シート積載部が進出位置に移動し
たままで一定時間が経過すると、シート積載部が進出位
置から初期位置へ移動して、操作者が手動操作にてシー
ト積載部を初期位置に戻す必要がない。その上、所定時
間経過前であっても装置が初期状態になり、新たな使用
が指示されると、即刻初期位置へと復帰するので、所定
時間まで待つ構成よりも、時間を有効に利用できる。
【0372】この結果、本画像形成装置の構成を採用す
ることで、可動式の排紙トレイを備えた画像形成装置に
おける操作性及び利便性を向上することができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の画像形成装置に備えられ
た、可動排紙トレイのトレイ部が進出位置に移動する状
態を示す説明図である。
【図2】図2(a)は本発明の一実施形態の画像形成装
置の概略の正面図、図2(b)は図2(a)におけるC
−C線矢視断面図である。
【図3】図2に示した画像形成装置の内部構造を示す正
面図である。
【図4】図3に示した画像形成装置における画像形成部
の拡大図である。
【図5】図3に示した画像形成装置のスキャナ部とB4
サイズ原稿との寸法関係を示す説明図である。
【図6】図3に示した画像形成装置における給紙カセッ
トとA4サイズ転写紙との寸法関係を示す説明図であ
る。
【図7】図1に示した可動排紙トレイの構造を示す概略
の正面図である。
【図8】図1に示した可動排紙トレイにおけるトレイ部
の駆動部の構造を示す模式図である。
【図9】図2に示した画像形成装置の制御部の構成を示
すブロック図である。
【図10】図1に示した可動排紙トレイを備えた画像形
成装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】図1に示した可動排紙トレイを備えた画像形
成装置での転写紙を積載したトレイ部の進出状態を示す
説明図である。
【図12】図1に示した可動排紙トレイにおけるトレイ
部にロック機構が付加された構造を示す概略の正面図で
ある。
【図13】図1に示した可動排紙トレイにおける回転支
点を別の位置にした構造の、トレイ部の進出位置へと移
動する状態を説明する説明図である。
【図14】図1に示した可動排紙トレイにおける回転支
点を別の位置にした構造の、トレイ部の進出位置へと移
動する状態を説明する説明図である。
【図15】図1に示した可動排紙トレイにおける回転支
点を別の位置にし、かつ、トレイ部に面取りを施した構
造の、トレイ部の進出位置へと移動する状態を説明する
説明図である。
【図16】本発明の一実施形態の画像形成装置の制御部
の構成を示すブロック図である。
【図17】図16に示した制御部を備えた、画像形成装
置の動作を示すフローチャートである。
【図18】図18(a)は、本発明の一実施形態の画像
形成装置が備える可動排紙トレイのトレイ部を示す平面
図であり、図18(b)は、該トレイ部の側面図であ
る。
【図19】図19(a)〜(c)は、図18に示したト
レイ部における分割載置面の寸法と載置された転写紙P
の状態とを示す説明図である。
【図20】図18に示したトレイ部の分割載置面に最小
サイズの転写紙が載置された状態を示す説明図である。
【図21】図18に示したトレイ部の分割載置面に最大
サイズの転写紙が載置された状態を示す説明図である。
【図22】図18に示したトレイ部の機能を代えずに形
状を異ならせたトレイ部の構成を示す断面図である。
【図23】本発明の一実施形態の画像形成装置が備える
可動排紙トレイを示す概略の正面図である。
【図24】図23に示した可動排紙トレイの構成を示す
平面図である。
【図25】図23に示した可動排紙トレイのトレイ部の
スライド移動を可能にする駆動部の構成を示す分解斜視
図である。
【図26】図23に示した可動排紙トレイにおけるトレ
イ部の各分割トレイ間に形成された係合部を示す説明図
である。
【図27】図27(a)〜(c)は、図23に示した可
動排紙トレイにおけるトレイ部の分割トレイが昇降凸部
に乗り上げて上方に移動する過程を示す説明図である。
【図28】図28(a)〜(d)は、図23に示した可
動排紙トレイにおける転写紙のサイズに応じた進出位置
に移動させた状態を示す説明図である。
【図29】図23に示した可動排紙トレイを備えた画像
形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図30】図23に示した可動排紙トレイを備えた画像
形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図31】図30に示したフローチャートにおける昇降
凸部作動の処理を示すフローチャートである。
【図32】本発明の一実施形態の画像形成装置が備える
可動排紙トレイを示す概略の正面図である。
【図33】図33(a)〜(c)は、図32に示した可
動排紙トレイにおける多段トレイ部が移動して載置面を
広げる状態を示す説明図である。
【図34】図32に示した可動排紙トレイの多段トレイ
部を駆動する駆動部の構成、及び各センサの位置を示す
説明図である。
【図35】図32に示した可動排紙トレイを備えた画像
形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図36】図32に示した可動排紙トレイを備えた画像
形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図37】本発明の一実施形態の画像形成装置が備える
可動排紙トレイを示す概略の正面図である。
【図38】図37に示した画像形成装置が備える可動排
紙トレイを示す概略の平面図である。
【図39】図39(a)(b)は、図37に示した可動排
紙トレイにおけるトレイ部の移動の状態を示す説明図で
ある。
【図40】図40(a)〜(c)は、図38に示した可
動排紙トレイにて振り分けられる載置位置を示す説明図
である。
【図41】図41(a)は、図38に示した可動排紙ト
レイのトレイ部の振り分け動作を可能にする機動部の構
成を示す平面図であり、図41(b)は、トレイ部を第
1の傾き状態とする際の機動部の動作状態、図41
(c)は、トレイ部を第2の傾き状態とする際の機動部
の動作状態をそれぞれ示す説明図である。
【図42】図37に示した画像形成装置がネットワーク
により他の装置と接続されている構成を示す斜視図であ
る。
【図43】図37に示した可動排紙トレイを備えた画像
形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図44】図37に示した可動排紙トレイを備えた画像
形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図45】図45(a)〜(c)は、本発明の一実施形
態の画像形成装置が備える可動排紙トレイの、手動操作
補助部材が形成されたトレイ部の構成を示す説明図であ
る。
【図46】図46(a)(b)は、本発明の一実施形態の
画像形成装置が備える可動排紙トレイの、手動操作補助
部材が形成されたトレイ部の構成を示す説明図である。
【図47】本発明の一実施形態の画像形成装置が備える
可動排紙トレイの、手動操作補助部材が形成されたトレ
イ部の構成を示す説明図である。
【図48】本発明の一実施形態の画像形成装置が備える
可動排紙トレイの、手動操作用の補助部材が形成された
トレイ部の構成を示す説明図である。
【図49】図49(a)は、本発明の一実施形態の画像
形成装置が備える可動排紙トレイの、手動操作用の補助
部材が形成されたトレイ部の構成を示す説明図であり、
図49(b)は同図(a)のトレイ部に積載された転写
紙の状態を示す説明図である。
【図50】本発明の一実施形態の画像形成装置が備える
可動排紙トレイの、トレイ部の構成を示す説明図であ
る。
【図51】本発明の一実施形態の画像形成装置が備える
可動排紙トレイの、トレイ部の構成を示す説明図であ
る。
【図52】図52(a)〜(d)は、本発明の一実施形
態の画像形成装置が備える可動排紙トレイの、トレイ部
の構成を示す説明図である。
【図53】本発明の一実施形態の画像形成装置が備える
可動排紙トレイの、トレイ部の構成を示す説明図であ
る。
【図54】本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を
示すフローチャートである。
【図55】本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を
示すフローチャートである。
【図56】本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を
示すフローチャートである。
【図57】従来の画像形成装置を示す概略の正面図であ
る。
【図58】他の従来の画像形成装置を示す概略の正面図
である。
【図59】図58に示した画像形成装置での操作者によ
る排紙部の転写紙の確認状態を示す説明図である。
【図60】他の従来の画像形成装置を示す要部の側断面
図である。
【符号の説明】
1 スキャナ部 2 給紙部 3 画像形成部 4 排紙部(排シート部) 6 可動排紙トレイ 25 給紙カセット 32 排紙通過センサ 33 排紙ローラ 41 トレイ部(シート積載部) 41b ラックギヤ(シート積載部駆動手段) 43 ピニオンギヤ(シート積載部駆動手段) 44 ステッピングモータ(シート積載部駆動手段) 47 取出位置センサ(シート積載部移動検出手段) 49 操作パネル 50 原稿サイズセンサ 51 CPU(制御手段) 61 シート部(シート積載部) 65 可動排紙トレイ(シート積載部) 66 トレイ部 66a〜66d 分割トレイ(分割積載部) 68〜70 昇降凸部(昇降部材) 80 ホームポジションセンサ(初期位置検出手段) 84 下段トレイ部(分割積載部) 85 中段トレイ部(分割積載部) 86 上段トレイ部(分割積載部) 84a ラックギヤ部(シート積載部駆動手段) 88 ピニオンギヤ(シート積載部駆動手段) 90 トレイ上排紙センサ(積載部上シート検出手
段) 100 可動排紙トレイ(シート積載部) 102 機動部(シート積載部駆動手段) 151 開口部(手動操作補助部材) 152 把手(手動操作補助部材)
フロントページの続き (72)発明者 井上 康弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 西村 道明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 関野 秀樹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 森田 極 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 中村 浩章 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 林 善頼 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 前原 繁治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 衛藤 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 河野 智 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 舟田 清司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 平岡 伸一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 鈴木 雅和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 斎藤 淳志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−67856(JP,A) 特開 平5−116830(JP,A) 特開 平8−337347(JP,A) 特開 昭59−86546(JP,A) 特開 平5−94071(JP,A) 実開 平2−107149(JP,U) 実開 昭62−77167(JP,U) 実開 平2−135564(JP,U) 実開 平3−80059(JP,U) 実開 平3−118968(JP,U) 実開 昭64−45655(JP,U) 実開 平6−82065(JP,U) 実開 平6−27799(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 31/30 G03G 15/00 530

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、上記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容すると共に、画像形成
    装置の外部に開放される排シート部と、上記排シート部に備えられ、 排出された転写シートを積
    載すると共に、矩形状を成す一角を中心に回転可能に支
    持され、転写シートを積載する画像形成装置の内方の初
    期位置と、積載している転写シートを上記の外部に開放
    されている側へ進出させる進出位置に移動可能なシート
    積載部と、 上記シート積載部を、上記初期位置より進出位置へと移
    動させるシート積載部駆動手段であって、シート積載部
    における回転支点とは異なる支持点に駆動力を伝達する
    シート積載部駆動手段と、 上記シート積載部に対する移動指令が発生したときに、
    上記シート積載部駆動手段を作動させる制御手段とを備
    え、 上記制御手段は、シート積載部の回転角度が転写シート
    のサイズに応じて変更されるように上記シート積載部駆
    動手段を制御する ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、上記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容すると共に、画像形成
    装置の外部に開放される排シート部と、 上記排シート部に備えられ、排出された転写シートを積
    載すると共に、載置面を上記の外部に開放されている側
    が低くなるように傾斜させることが可能であり、載置面
    を傾けることで、積載された転写シートを上記の外部に
    開放されている側へ進出させる進出位置であってかつ異
    なる載置位置に振り分け移動可能なシート積載部と、 上記シート積載部を振り分け移動させるシート積載部駆
    動手段と、 上記シート積載部に対する移動指令が発生したときに、
    上記シート積載部の移動により、所定のグループ毎の転
    写シートがシート積載部上の異なる積載位置に積載され
    るように、上記シート積載部駆動手段を制御する制御手
    段とを備え、 さらに、上記初期位置にシート積載部が位置することを
    検出する初期位置検出手段を備え、 上記制御手段は、画像形成装置の動作も制御し、上記初
    期位置検出手段にてシート積載部が初期位置に位置する
    ことが検出されたときのみ、上記画像形成部による画像
    形成動作が可能となるように制御するものであることを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、上記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容すると共に、画像形成
    装置の外部に開放される排シート部と、 上記排シート部に備えられ、排出された転写シートを積
    載すると共に、載置面を上記の外部に開放されている側
    が低くなるように傾斜させることが可能であり、載置面
    を傾けることで、積載された転写シートを上記の外部に
    開放されている側へ進出させる進出位置であってかつ異
    なる載置位置に振り分け移動可能なシート積載部と、 上記シート積載部を振り分け移動させるシート積載部駆
    動手段と、 上記シート積載部に対する移動指令が発生したときに、
    上記シート積載部の移動により、所定のグループ毎の転
    写シートがシート積載部上の異なる積載位置に積載され
    るように、上記シート積載部駆動手段を制御する制御手
    段とを備え、 さらに、上記シート積載部が進出位置へ移動しているこ
    とを検出するシート積載部移動検出手段を備え、 上記シート積載部駆動手段は、上記シート積載部を進出
    移動する前の初期位置に戻す復帰動作が可能であり、 上記制御手段は、上記シート積載部移動検出手段の検出
    結果を基に、シート積載部が進出位置に移動してから所
    定の時間が経過すると、上記シート積載部を初期位置に
    復帰させるように上記シート積載部駆動手段を制御する
    こと を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、上記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部とを備
    え、 上記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 さらに、上記排シート部には、排出された転写シートを
    積載すると共に、画像形成装置の内方の初期位置、及び
    積載している転写シートを上記の外部に開放されている
    側へ進出させる進出位置に移動可能なシート積載部が備
    えられ、 かつ、上記シート積載部の積載面には、積載されている
    転写シートの上記外部に開放されている側の先端部を浮
    かせるための段差が形成されており、 上記の段差が排シート部に排出される転写シートの各サ
    イズに対応し、その断面が鋸歯状であることを特徴とす
    る画像形成装置。
  5. 【請求項5】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、上記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部とを備
    え、 上記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 さらに、上記排シート部には、排出された転写シートを
    積載すると共に、画像形成装置の内方の初期位置、及び
    積載している転写シートを上記の外部に開放されている
    側へ進出させる進出位置に移動可能なシート積載部が備
    えられ、 かつ、上記シート積載部は、上記外部に開放されている
    側とは反対側の端部側からの寸法がそれぞれ異なる複数
    の分割積載部に分割され、上記端部側を支点に上方に移
    動することで、分割積載部に積載されている転写シート
    の上記外部に開放されている側の先端部を浮かせるため
    の段差を形成することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記の段差が排シート部に排出される転写
    シートの各サイズに対応していることを特徴とする請求
    項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記の複数の分割積載部は、外部に開放さ
    れている側に位置する分割積載部が上方へと移動するに
    伴い当該分割積載部より支点側の分割積載部も係合して
    上方に移動することを特徴とする請求項5又は6記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】上記の複数の分割積載部の上方への移動
    が、上記初期位置から進出位置への移動に連動して起こ
    ることを特徴とする請求項5、6又は7記載の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】上記の複数の分割積載部を上方へと移動さ
    せる昇降機構は、排シート部の底部に形成され、各分割
    積載部の下面に接触して押し上げる昇降部材からなるこ
    とを特徴とする請求項5、6、7又は8記載の画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、上記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容すると共に、画像形成
    装置の外部に開放される排シート部と、 上記排シート部に備えられ、排出された転写シートを積
    載するシート積載部と、 上記シート積載部に備えられ、多段に積層された複数の
    分割積載部であって、重なり合って積層された初期状態
    と、上記の外部に開放された方向に互いに一部を係合さ
    せて広がる伸長状態とに変位可能である複数の分割積載
    部と、 上記シート積載部の複数の分割積載部を、上記の初期状
    態と伸長状態とに変位させるシート積載部変位手段と、 上記シート積載部に対する移動指令が発生したときに、
    上記シート積載部変位手段を作動させると共に、シート
    積載部の伸長量が転写シートのサイズに応じて変更され
    るように上記シート積載部変位手段を制御する制御手段
    とを備え、 さらに、上記シート積載部上における転写シートの有無
    を検知する積載部上シート検出手段を備え、 上記制御手段は、上記シート積載部を伸長状態から初期
    状態へと戻す復帰動作中に、上記積載部上シート検出手
    段にてシート積載部上に転写シートが有ると検 出される
    と、シート積載部の復帰動作を停止することを特徴とす
    る画像形成装置。
  11. 【請求項11】上記複数の分割積載部のうちの1つが、
    画像形成装置本体に固定されていることを特徴とする請
    求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】上記シート積載部が手動操作による移動
    が可能であり、 かつ、上記シート積載部に、手動操作による移動を補助
    する手動操作補助部材が形成されていることを特徴とす
    る請求項1、4、5又は10記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】上記手動操作補助部材が、シート積載部
    に積載される転写シートの端部を揃えるためのガイド板
    を兼ねた把手であることを特徴とする請求項12記載の
    画像形成装置。
  14. 【請求項14】上記初期位置にシート積載部が位置する
    ことを検出する初期位置検出手段を備え、 上記制御手段は、画像形成装置の動作も制御し、上記初
    期位置検出手段にてシート積載部が初期位置に位置する
    ことが検出されたときのみ、上記画像形成部による画像
    形成動作が可能となるように制御するものであることを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】上記制御手段は、画像形成動作の開始の
    指示信号が入力されると、上記初期位置検出手段にて初
    期位置へのシート積載部の到達が検出されるまで画像形
    成動作の開始を保留し、初期位置へのシート積載部の到
    達が検出されたときに画像形成動作を開始することを特
    徴とする請求項2又は14記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】上記シート積載部が進出位置へ移動して
    いることを検出するシート積載部移動検出手段を備える
    と共に、 上記シート積載部駆動手段は、上記シート積載部を進出
    移動する前の初期位置に戻す復帰動作が可能であり、 上記制御手段は、上記シート積載部移動検出手段の検出
    結果を基に、シート積載部が進出位置に移動してから所
    定の時間が経過すると、上記シート積載部を初期位置に
    復帰させるように上記シート積載部駆動手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、上記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部とを備
    え、 上記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 さらに、上記排シート部には、排出された転写シートを
    積載すると共に、画像形成装置の内方の初期位置、及び
    積載している転写シートを上記の外部に開放されている
    側へ進出させる進出位置に移動可能なシート積載部と、 上記シート積載部を進出位置から初期位置に移動するよ
    うに駆動するシート積載部駆動手段と、 上記シート積載部が進出位置へ移動していることを検出
    するシート積載部移動検出手段と、 上記シート積載部移動検出手段の検出結果を基に、シー
    ト積載部が進出位置に移動してから所定の時間が経過す
    ると、上記シート積載部駆動手段を作動させる一方、所
    定時間経過前であっても画像形成装置における所定の条
    件設定をクリアするためのクリアキーが押圧されると、
    上記シート積載部駆動手段を作動させる制御手段とが備
    えられていることを特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】転写シートに画像を形成する画像形成部
    と、 画像形成装置の内方位置に設けられ、上記画像形成部を
    経て排出された転写シートを収容する排シート部とを備
    え、 上記排シート部は画像形成装置の外部に開放され、 さらに、上記排シート部には、排出された転写シートを
    積載すると共に、画像 形成装置の内方の初期位置、及び
    積載している転写シートを上記の外部に開放されている
    側へ進出させる進出位置に移動可能なシート積載部と、 上記シート積載部を進出位置から初期位置に移動するよ
    うに駆動するシート積載部駆動手段と、 上記シート積載部が進出位置へ移動していることを検出
    するシート積載部移動検出手段と、 上記シート積載部移動検出手段の検出結果を基に、シー
    ト積載部が進出位置に移動してから所定の時間が経過す
    ると、上記シート積載部駆動手段を作動させる一方、所
    定時間経過前であっても画像形成装置が初期状態となっ
    たとき、上記シート積載部駆動手段を作動させる制御手
    段とが備えられていることを特徴とする画像形成装置。
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