JP6102128B2 - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被搬送媒体を搬送し、記録する記録装置および記録方法に関する。
本願において、「記録装置」には、インクジェットプリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとし、「被搬送媒体」には、用紙(単票紙)、光ディスク、光ディスクがセットされたトレイ、ボード紙、ボール紙等の種類が含まれるものとする。
従来、インクジェットプリンター等の記録装置には、被搬送媒体の一つである用紙を用紙収容部である用紙トレイから搬送経路に沿って1枚ずつ搬送し記録部で記録するだけでなく、被搬送媒体の一つである光ディスクやボード紙等を搬送経路に搬送し、記録部で記録することが可能なものがある(例えば、特許文献1、2)。
この記録装置において、普通紙等の可撓性が或る程度高い用紙を記録する場合、用紙は給送装置から記録部へ給送され、該記録部で記録され、その後用紙排出手段により媒体受けトレイへ送り出される。一方、光ディスクやボード紙等は可撓性が低く(剛性が高く)、湾曲した搬送経路を搬送できない為、普通紙等の用紙とは異なり、用紙排出手段より下流側から搬送経路内に向けて水平に供給される。
そして記録部で記録された後は、装置前方に向けて水平に排出される様になっている。尚、光ディスクはサイズが小さく、そのままでは記録装置の搬送経路内を搬送できない為、多くの場合、平板状のトレイ(以下「ディスクトレイ」と言う)にセットされた状態で搬送経路内に供給される。尚、以下では説明の便宜上、可撓性の低い被搬送媒体についてはディスクトレイを例にして説明する。
ディスクトレイを搬送可能な記録装置では、装置前方側(排出ローラーより下流側)に、ディスクトレイを水平に供給する為のガイド(以下「トレイガイド」と言う)が設けられている。尚このトレイガイドは、特許文献1に示される様に専用の部材として設けられる場合や、或いは特許文献2に示される様に普通紙等を受ける媒体受けトレイにその機能を持たせる場合もある。
特開2003−104590号公報 特開2011−51347号公報
前記トレイガイドにおいてディスクトレイをガイドするガイド面の高さ位置は、ディスクトレイを搬送経路内に水平に供給する観点からは、用紙排出手段を構成するローラーの頂部と同じにすることが好ましい。しかしながら、以下の様な要請も存在する。
例えば、用紙排出手段は、下側の排出駆動ローラーと上側の排出従動ローラーとで構成されており、また上側の排出従動ローラーはインクの転着を防止する為にギザローラー(拍車)が採用されることが多い。そして光ディスクの印字面(ラベル面)にギザローラーが接触すると光ディスクのデータ領域にダメージを与える虞があることから、多くの場合、光ディスクへの記録時には排出従動ローラーを上方に退避させる様に構成されている。
一方、排出従動ローラーを上方に退避させる為の機構として、トレイガイドによって支持されたディスクトレイが、排出従動ローラーを支持するフレーム部材を押し上げる様に構成されたものもある。例えば、特許文献2に開示された記録装置の場合、排出従動ローラーを支持する排紙フレームAssyに、ディスクトレイと接するレリース部材を揺動可能に設け、このレリース部材を介して排紙フレームAssyを上方に押し上げる様に構成されている。この様な機構であれば、排出従動ローラーを上方に退避させる操作それ自体をユーザーが行う手間が省け、或いは排出従動ローラーを上方に退避させる為の駆動源が不要となり、メリットが生じる。
しかしその反面、機構上排出従動ローラーを上方に移動させる量(以下「レリース量」と言う)を確保し難いという問題がある。この様な問題を解消する為には、レリース部材がディスクトレイと接する位置を下方に下げ、即ち極力下側から排紙フレームAssyを押し上げる様に構成することが好ましい。従ってこの様な要請の観点からは、ディスクトレイをガイドするガイド面の高さ位置は、排出駆動ローラーの頂部より下げることが好ましい。
しかしながら上記ガイド面の高さ位置を、排出駆動ローラーの頂部より下げると、ディスクトレイを挿入する際に当該ディスクトレイの先端が排出駆動ローラーの周面に衝突する為、ディスクトレイの挿入性の低下(引っ掛かり)が生じてしまう。
また、近年、記録装置の小型化が求められており、記録装置が送り手段により装置本体の外側に向けて排出される被搬送媒体を受ける媒体受けトレイを備え、記録装置本体の前面側に回動可能な操作パネルを設けた構成において低背化しようとするとき、操作パネルの回動軌跡の一部が、媒体受けトレイの進退経路と干渉する位置関係を有することが考えられる。さらに、ディスクトレイに記録を行う構成を採用しようとする際、装置本体の低背化を考慮すると、媒体受けトレイの一部を用いてディスクトレイを装置本体内部へ搬送することが考えられる。したがって、媒体受けトレイが装置本体から突出し、操作パネルと干渉する位置にある状態から媒体受けトレイを装置本体に収納しようとした場合、媒体受けトレイが操作パネルと当接して、記録装置内部へ収納できない恐れがあるため、結果として、ディスクトレイに記録を行うことができない恐れが生じる。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、可撓性の低い被搬送媒体をガイドするガイド面の高さ位置を下げながらも、可撓性の低い被搬送媒体を挿入する際の挿入性が良好である記録装置を提供するとともに、記録装置の低背下を実現しつつ、操作パネルの媒体受けトレイとの干渉を避ける記録装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被搬送媒体が搬送される搬送経路を有する装置本体と、被搬送媒体を前記装置本体の外側に排出する方向に被搬送媒体を送る第1ローラー、及び当該第1ローラーに対し上方から接する状態と前記第1ローラーから離間する状態とを切り換え可能な第2ローラーを備えて構成された送り手段と、前記送り手段より被搬送媒体の送り方向下流側に設けられ、前記送り手段より前記送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される被搬送媒体を前記搬送経路にガイドするガイド面を備えたガイド部とを備え、前記ガイド面は、高さ方向において前記第1ローラーの頂部より下側に位置するとともに、前記送り手段より前記送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される被搬送媒体の先端を前記ガイド面の高さ位置より高い位置に誘う誘い部を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記誘い部が被搬送媒体の先端を前記ガイド面の高さ位置より高い位置に誘うことから、可撓性の低い被搬送媒体をガイドするガイド面の高さ位置を下げながらも、被搬送媒体の先端が第1ローラーに衝突することを防止でき、或いはその衝突の程度を軽減でき、即ち可撓性の低い被搬送媒体を挿入する際の挿入性を良好なものとすることができる。
尚、本明細書において「被搬送媒体」とは、普通紙や専用紙などの比較的高い可撓性を有する被記録媒体、ボード紙や光ディスクなどの可撓性の低い(撓み難い)被記録媒体など、記録が行われる媒体(被記録媒体)に加え、直接は記録がされないものの、光ディスクなどのそれ単独では搬送が困難な被記録媒体をセットするディスクトレイなど、記録装置の搬送経路を搬送される媒体をも含む意味で用いる。そして上記ガイド部によってガイドされる被搬送媒体は、専ら上記ディスクトレイやボード紙など、普通紙等と比べて相対的に可撓性が低い(撓み難い)プレート状の被搬送媒体が代表例となる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記誘い部は、前記ガイド面において前記送り方向上流側に設けられた、前記ガイド面から上方に隆起する様に形成された凸状部により構成されることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記ガイド部には、前記ガイド面からの被搬送媒体の浮き上がりを規制する庇状部が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ガイド面からの被搬送媒体の浮き上がりを規制する庇状部により、被搬送媒体をより適切な姿勢で保持することができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記ガイド部には、前記誘い部に対して前記送り方向下流側に前記被搬送媒体を前記第1ローラーとともに支持する支持部が設けられていることを特徴とする。
前記ガイド面の高さが前記第1ローラーの頂部より低いと、被搬送媒体が第1ローラーとガイド面との双方で支持された際には、被搬送媒体の姿勢が傾くこととなるが、本態様によればガイド部には前記被搬送媒体を前記第1ローラーとともに支持する支持部が設けられているので、被搬送媒体の姿勢が傾くことを抑制できる。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記第2ローラーを支持するとともに、前記第2ローラーを前記第1ローラーに接触させる第1状態と、前記ガイド面を利用して前記搬送経路に供給される被搬送媒体により押し上げられることにより前記第2ローラーを前記第1ローラーから離間させる第2状態と、を切り換え可能なローラー支持部を備え、前記ローラー支持部には、揺動可能であるとともに被搬送媒体と係合しない状態において被搬送媒体の搬送経路を遮る様に下がっているレリース部が設けられ、当該レリース部は、前記装置本体の外側に排出される方向に送られる被搬送媒体によって押し退けられる方向の揺動は許容され、前記送り手段より前記送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される被搬送媒体によって押し退けられる方向の揺動は規制されており、前記送り手段より前記送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて被搬送媒体が供給される際には、当該被搬送媒体によって前記レリース部を介して前記ローラー支持部が前記第1状態から前記第2状態に向けて押し上げられる構成を有することを特徴とする。
本態様によれば、送り手段より送り方向下流側から装置本体内部に向けて被搬送媒体が供給される際に、レリース部が被搬送媒体と係合して前記ローラー支持部を第1ローラーから第2ローラーを離間させる方向に持ち上げる構成であるので、第2ローラーを上方に退避させる操作それ自体をユーザーが行う手間が省け、ユーザーフレンドリとなり、或いは第2ローラーを上方に退避させる為の駆動源が不要となり、装置のコストアップを防止できる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記レリース部において被搬送媒体と接する部分には、被搬送媒体と接して従動回転する従動ローラーが設けられていることを特徴とする。本態様によれば、被搬送媒体との接触により生ずる摩擦力を低減することができる。
本発明の第7の態様は、第5又は第6の態様において、前記レリース部が被搬送媒体の搬送経路を遮る様に下がっている状態において当該レリース部の下端が、前記第1ローラーの頂部より下方に位置することを特徴とする。本態様によれば、レリース部がローラー支持部を持ち上げる距離すなわちレリース量を増加させることができる。
本発明の第8の態様は、第5から第7のいずれか一の態様において、前記レリース部は、被搬送媒体の送り方向と交差する方向である被搬送媒体幅方向において複数設けられることを特徴とする。
本態様によれば、第5から第7のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、ローラー支持部を被搬送媒体の幅方向に傾かせることなく上方に変位させることができる。
本発明の第9の態様は、第1から第8のいずれか一の態様において前記ガイド部は、前記装置本体の外側に突出する方向に変位した状態と、前記装置本体の内側に引き込まれる方向に変位した状態と、を進退可能に設けられた、前記送り手段により前記装置本体の外側に向けて排出される被搬送媒体を受ける媒体受けトレイを兼ねており、前記媒体受けトレイにおいて前記送り方向下流側に、高さ方向に隆起する隆起状部が形成され、前記ガイド面が、隆起状部に形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、第1から第8のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記ガイド部と媒体受け部とを一体に形成することができ、低コスト化を図ることができる。
本発明の第10の態様は、制御部と、前記媒体受けトレイの上部に回動可能に備えられた操作部と、前記操作部の回動角度を検出する操作部角度検出部と、を備え、前記操作部が前記回動する経路の一部が、前記媒体受けトレイの前記進退する経路と重なるように構成され、前記操作部角度検出部による検出データに基づき、前記制御部は、前記操作部を開く方向に回動させることを特徴とする。
本態様によれば、第9の態様と同様の作用効果に加え、操作部が回動する際の経路の一部が、媒体受けトレイの突出する方向および引き込まれる方向に移動する際の移動経路と重なるように構成されるので、記録装置の大型化を抑制できる。
本発明の第11の態様は、前記記録装置は、前記操作部に設けられるメッセージを表示する表示部と、前記媒体受けトレイの位置を検出するトレイ位置検出部と、を備え、前記制御部は、前記トレイ位置検出部により前記媒体受けトレイの位置が前記装置本体の外側に突出する方向に位置する状態を検出した場合、前記媒体受けトレイに排出された前記被搬送媒体を取り除いて前記媒体受けトレイを前記装置本体の内側に押し込むことを使用者に対して促すメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする。
本態様によれば、第10の態様と同様の作用効果に加え、排出された被搬送媒体を媒体受けトレイに置いたまま媒体受けトレイを装置本体の内側に押し込んでしまうことを回避できる可能性が高いので、媒体受けトレイに排出された被搬送媒体が損傷することを抑制できる。
本発明の第12の態様は、前記制御部は、前記操作部を開く方向に回動させるための処理を実行した後、前記操作部角度検出部によって検出された前記回動角度に基づいて、前記操作部を開く方向に回動させることを使用者に対して促すメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする。
本態様によれば、第10の態様と同様の作用効果に加え、記録装置の周囲に置かれた器材などに操作部が当接して回動困難な状態にあるとき、操作部を開く方向に回動させることができる。
本発明の第13の態様は、記録方法であって、第1の被搬送媒体が搬送される搬送経路を有する装置本体と、前記被搬送媒体に記録を行う記録部と、媒体受けトレイであって、前記記録部により記録が行われた前記被搬送媒体が排出され、前記装置本体の外側に突出する方向に変位した状態と、前記装置本体の内側に引き込まれる方向に変位した状態と、を進退可能に移動する前記媒体受けトレイと、前記媒体受けトレイに形成され、前記下流側から前記装置本体内部に向けて供給される第2の被搬送媒体を前記搬送経路にガイドするガイド面を備えたガイド部と、前記被搬送媒体が排出される側を下流側としたとき、前記装置本体の下流側に回動可能に設けられ、前記操作部が前記回動する経路の一部が、前記媒体受けトレイの前記進退する経路と重なるように構成された記録装置の操作を行う操作部と、前記操作部の操作に基づき、記録装置の制御を行う制御部と、前記操作部の回動角度を検出する操作部角度検出部と、を備え、前記操作部により前記第2の搬送媒体に対する記録を選択した場合、前記操作部角度検出部と前記トレイ位置検出部による検出データに基づき、前記制御部は、前記操作部を開く方向に回動させることを特徴とする。
本態様によれば、操作部が回動する際の経路の一部が、媒体受けトレイの突出する方向および引き込まれる方向に移動する際の移動経路と重なるように構成されるので、記録装置の大型化を抑制できる。
本発明の第14の態様は、前記記録装置は、前記操作部に設けられるメッセージの表示をする表示部と、前記媒体受けトレイの位置を検出するトレイ位置検出部と、を有し、前記制御部は、前記トレイ位置検出部により前記媒体受けトレイの位置が前記装置本体の外側に突出する方向に位置する状態を検出した場合、前記媒体受けトレイに排出された前記被搬送媒体を取り除いて前記媒体受けトレイを前記装置本体の内側に押し込むことを使用者に対して促すメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする。
本態様によれば、第13の態様と同様の作用効果に加え、排出された被搬送媒体を媒体受けトレイに置いたまま媒体受けトレイを装置本体の内側に押し込んでしまうことを回避できる可能性が高いので、媒体受けトレイに排出された被搬送媒体が損傷することを抑制できる。
本発明の第15の態様は、前記制御部は、前記操作部を開く方向に回動させるための処理を実行した後、前記操作部角度検出部によって検出された前記回動角度に基づいて、前記操作部を開く方向に回動させることを使用者に対して促すメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする。
本態様によれば、第13の態様と同様の作用効果に加え、記録装置の周囲に置かれた器材などに操作部が当接して回動困難な状態にあるとき、操作部を開く方向に回動させることができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの媒体受けトレイの展開状態を示す斜視図。 本発明に係るプリンターにおける被記録媒体の搬送経路を示す側断面図。 第1の実施例に係る媒体受けトレイの斜視図。 (A)は第1の実施例に係る媒体受けトレイの部分断面斜視図であり、(B)は同側断面図。 本発明に係るプリンターにおけるディスクトレイ挿入を示す説明図。 本発明における媒体受けトレイ収納状態においてディスクトレイをガイド部に案内させている状態を示す側断面図。 本発明における媒体受けトレイ収納状態においてディスクトレイを排出ローラーと排出ユニットとの間に通した状態を示す側断面図。 本発明の排出ローラー、排出ユニット、ガイド面、のこれらの位置関係を示す側断面図。 本発明における排出ローラー、レリース部及び媒体受けトレイの関係を示す平面図。 本発明の排出ユニットを下側から見た平面図。 本発明における被記録媒体(用紙)搬送時におけるレリース部の状態を示す側面図。 本発明における送り方向下流側からの被記録媒体搬送時におけるレリース部の状態を示す側面図。 プリンターの電気的な構成を示すブロック図。 制御部の処理の流れを示すフローチャート。 操作パネル部に関する処理の流れを示すフローチャート。 (a)は、媒体受けトレイに関する処理の流れを示すフローチャート、(b)は、操作パネル部に表示するメッセージの内容。 (a)は、操作パネル部が器材に当接して回動できない場合の処理の流れを示すフローチャート、(b)は、操作パネル部に表示するメッセージの内容。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンター(以下「プリンター」という)10の外観斜視図であり、図2はプリンターの媒体受けトレイの展開状態を示す斜視図であり、図3はプリンターにおける被記録媒体の搬送経路を示す側断面図であり、図4は本発明に係る媒体受けトレイの斜視図であり、図5(A)は本発明における媒体受けトレイの部分断面斜視図であり、図5(B)は同側断面図であり、図6は本発明に係るプリンターにおけるディスクトレイ挿入を示す説明図であり、図7は本発明における媒体受けトレイ収納状態においてディスクトレイをガイド部に案内させている状態を示す側断面図である。
図8は本発明における媒体受けトレイ収納状態においてディスクトレイを排出ローラーと排出ユニットとの間に通した状態を示す側断面図であり、図9は本発明の排出ローラー、排出ユニット、ガイド面、のこれらの位置関係を示す側断面図であり、図10は本発明における排出ローラー、レリース部及び媒体受けトレイの関係を示す平面図であり、図11は本発明の排出ユニットを下側から見た平面図であり、図12は本発明における被記録媒体(用紙)搬送時におけるレリース部の状態を示す側面図であり、図13は本発明における送り方向下流側からの被記録媒体搬送時におけるレリース部の状態を示す側面図である。
尚、図3はプリンターの用紙搬送経路上に配置されるローラーを図示するために、ほぼ全てのローラーを同一面上に描いているが、その奥行き方向(図1及び図2の紙面表裏方向)の位置は必ずしも一致しているとは限らない(一致している場合もある。)。また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が用紙搬送(給送)方向と直交する方向すなわち用紙幅方向、Y方向が用紙搬送(給送方向)方向、Z方向が装置高さ方向すなわち重力方向を示している。
以下、図1及び図2を参照しつつプリンター10の全体構成について概説する。プリンター10は、装置本体12と、該装置本体の前面14に設けられ、ユーザーの操作入力に用いる操作パネル部16とを備えている。操作パネル部16は、その上部を回動軸として装置本体12の前面14に対して前方に回動可能に構成されている。プリンター10は、操作パネル部16が装置本体12の前方に回動した状態にある際、該装置本体12から前方に媒体受けトレイ18が突出し、「被搬送媒体」の一つである用紙(以下「用紙P」という)の記録可能状態となる(図2)。
以下、図3を参照しながら用紙搬送経路上の構成要素についてさらに詳説する。装置本体12は、用紙を収容する下段側トレイ19及び下段側トレイ19の上側に位置するとともに用紙を収容する上段側トレイ20を備えて構成されている給送部21と、給送手段22と、搬送手段24と、記録手段26と、送り手段28とを備えて構成されている。下段側トレイ19及び上段側トレイ20は、装置本体12に対しそれぞれ装置前方側から装着及び取り外し可能に構成されている。また、給送部21は、さらにピックアップローラー30と、分離手段36とを備えている。
また、上段側トレイ20は、図示しないモーターにより用紙搬送方向(図3、Y軸方向)に駆動され、突き当たり位置すなわち給送可能位置(図3)と突き当たり位置から用紙搬送方向と反対側に所定量変位した退避位置(不図示)との間を移動可能に構成されている。尚、図3においては、下段側トレイ19に収容される用紙を符号P1で、上段側トレイ20に収容される用紙を符号P2で、それぞれ示している(以下特に区別する必要がない場合は「用紙P」という)。尚、用紙Pは、被搬送媒体の一例であるシート材のさらに一例である。
各トレイの上方には図示しないモーターによって回転駆動されるピックアップローラー30が設けられている。ピックアップローラー30は、揺動軸32を中心に揺動する揺動部材34に設けられている。ピックアップローラー30は、上段側トレイ20が給送可能位置にある場合、上段側トレイ20に収容された用紙P2の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P2を上段側トレイ20から給送経路へ送り出す。
ピックアップローラー30は、上段側トレイ20が退避位置にある場合、下段側トレイ19に収容された用紙P1の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P1を下段側トレイ19から給送経路へ送り出す。
また、下段側トレイ19に収容された用紙P1の先端及び上段側トレイ20に収容された用紙P2の先端と対向する位置に分離手段36が設けられている。分離手段36は、下段側トレイ19又は上段側トレイ20からピックアップローラー30の回転により繰り出された用紙Pの先端と接し、用紙Pが分離手段36と接した状態で給送経路下流側へと搬送されることにより、最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとの分離を行う。これにより、給送部21は、被搬送媒体の一例であるシート材(用紙P)を給送経路下流側へ送り出す。
分離手段36の給送経路下流側には、給送手段22が設けられている。給送手段22は、図示しないモーターにより駆動される給送駆動ローラー38と、分離ローラー40と、給送従動ローラー42とを備えている。分離ローラー40は、給送駆動ローラー38と接するとともに再度用紙Pに対して分離を行い、確実に最上位の用紙Pのみを給送経路下流側に送る。
また、分離ローラー40の下流側には、給送駆動ローラー38との間で用紙Pを挟持して従動回転する給送従動ローラー42が設けられている。さらに、給送従動ローラー42の給送経路下流側には、図示しないモーターにより駆動される搬送駆動ローラー44と、該搬送駆動ローラーに圧接して従動回転する搬送従動ローラー46とを備える搬送手段24が設けられている。この搬送手段24により、用紙Pがさらに下流側へと送られる。
搬送手段24の下流側には、記録手段26が設けられている。記録手段26は、記録ヘッド48と、該記録ヘッドと対向する下部案内部材50とを備えている。記録ヘッド48は、キャリッジ52の底部に設けられ、用紙Pと対向する。キャリッジ52は、図示しない駆動モーターによって主走査方向(図3の紙面表裏方向すなわちX軸方向)に往復動する様に駆動される。
下部案内部材50は、用紙Pを支持し、用紙Pと記録ヘッド48との距離を規定する。そして下部案内部材50の下流側には、記録の行われた用紙Pを送り出す送り手段28が設けられている。送り手段28は、図示しない駆動源によって駆動される第1ローラー54と、当該第1ローラーに接して従動回転する第2ローラー56とを備えている。
記録手段26により記録の行われた用紙Pは、第1ローラー54と第2ローラー56とに狭持され、装置本体12の前面14側に設けられた媒体受けトレイ18へ排出される。尚、媒体受けトレイ18は、操作パネル部16の装置本体12に対する回動とともに装置本体12の外側に突出する方向に変位するすなわちY軸方向に沿って引き出される状態又は装置本体12の内側に引き込まれる方向に変位する状態に切換可能に構成されている。
ここで、図4、図5(A)及び図5(B)を参照しながら媒体受けトレイ18の構成要素について詳説する。媒体受けトレイ18は、送り方向上流側(図4Y方向)から下流側(図4−Y方向)に向けて延びる媒体受け面58と、一対の隆起状部60,60とを備えて構成されている。媒体受け面58の用紙幅方向の両端側には、送り方向上流側から下流側へ延びる一対のラック62,62が設けられている。ラック62は、モーター64によって駆動される駆動機構66に設けられたピニオン歯車68,68と噛合している。
媒体受けトレイ18は、駆動機構66を介してモーター64の駆動力により、送り方向(Y軸方向)に沿って装置本体12内に収容されている状態から装置本体12の外側に突出した状態に変位させられ、又は装置本体12の外側に突出した状態から装置本体12内に収容されている状態に変位させられる。また、駆動機構66には、媒体受けトレイ18が装置本体12内に収容されている状態又は装置本体12の外側に突出した状態であるかを検出する検出器70,70が設けられている。
隆起状部60は、媒体受け面58の送り方向下流側かつ用紙Pを支持する領域内に用紙幅方向に間隔をおいて対向するように設けられ、装置高さ方向に隆起するように形成されている。隆起状部60の送り方向上流側には、送り手段28により送り出された用紙Pの先端が隆起状部60を乗り越えるように案内する傾斜状案内面72が設けられている。傾斜状案内面72は、隆起状部60,60間の距離よりも用紙幅が大きい用紙Pに対応する。
また、傾斜状案内面72より送り方向下流側かつ一方の隆起状部60と他方の隆起状部60との間には、送り手段28により送り出された用紙Pの先端を案内する傾斜状案内面74が設けられている。傾斜状案内面74は、隆起状部60,60間の距離よりも用紙幅が小さい用紙Pに対応する。
また、隆起状部60の上部には、送り手段28より送り方向下流側から装置本体12内部に向けて供給されるディスクトレイ76(後述)を搬送経路に案内するガイド面78が設けられている。すなわち、隆起状部60は、ディスクトレイ76を送り方向下流側から上流側へガイドするトレイガイド部として機能する。このため、媒体受けトレイ18は、用紙Pを受けるだけでなく、ディスクトレイ76のガイド部79(図3参照)も兼ねている。
次いで、図6ないし図8を参照しながら、被搬送媒体の一例であるディスクトレイ76を送り手段28の送り方向下流側から装置本体12内部へ供給する場合について詳説する。
尚、図7においてディスクトレイ76とガイド面78(後述)との関係を示すため、レリース部92の図示を省略している。図6の例では、被搬送媒体の一例である、光ディスクDを載置するディスクトレイ76が示されている。ディスクトレイ76は板状体を成し、例えば樹脂材料によって形成され、中央部に光ディスクDをセット可能に構成されている。ユーザーは、準備動作として装置本体12の前面14に設けられた操作パネル部16を操作し、記録対象を下段側トレイ19又は上段側トレイ20に収容された用紙Pから光ディスクDに切り替える。
この操作を受けて、装置本体12内部に設けられた制御部(図示せず)は、媒体受けトレイ18の位置を検出器70に検出させる。媒体受けトレイ18が装置本体12から外側に突出した状態にあるとき、制御部は、モーター64により駆動機構66を駆動し、媒体受けトレイ18を装置本体12内部に収納するように変位させる。その後、ユーザーはディスクトレイ76を装置本体12の前方から媒体受けトレイ18のガイド面78に沿って挿入する。
ディスクトレイ76の先端が所定位置まで挿入されると、当該ディスクトレイ76は第1ローラー54と、後述する従動ローラー80とによってニップされた状態となる(図8、図13)。この状態で制御部は、第1ローラー54を逆転駆動する。これにより、ディスクトレイ76は装置内に引き込まれ、ディスクトレイ76にセットされた光ディスクDに記録を行い、そして第1ローラー54の正転駆動によりディスクトレイ76を排出する。
この様に本実施形態に係るプリンター10は、普通紙等の可撓性の高い被搬送媒体のみならず、可撓性の低いディスクトレイ76を被搬送媒体として搬送可能に構成されている。
尚、隆起状部60の上部には、庇状部82を備えている(図4、図5(A)及び図5(B))。庇状部82は、ガイド面78の一部と対向して送り方向に延設されている。庇状部82とガイド面78との間の空間84は、送り方向に沿って延び、ディスクトレイ76の用紙幅方向の端部を受け入れる(図6)。庇状部82は、ガイド面78に案内されるとともに空間84を通って搬送されるディスクトレイ76がガイド面78から浮き上がることを規制する。
以下、図9ないし図13を参照しながら送り手段28の構成要素についてさらに詳説する。第1ローラー54は、ローラー軸86と第1ローラー部88とを備えて構成されている。ローラー軸86は、図示しない駆動源に連結され、用紙幅方向(図9の紙面表裏方向すなわちX軸方向)に延びている。ローラー軸86の外周面には、用紙幅方向に沿って適度な間隔をおいて複数の第1ローラー部88が設けられている(図10参照)。
第1ローラー54の上方には用紙幅方向に延びるローラー支持部90が設けられている。ローラー支持部90には、用紙幅方向に沿って第1ローラー部88に対応する位置に複数の第2ローラー56が設けられている(図9参照)。また、ローラー支持部90は、第2ローラー56を第1ローラー54に対し上方から接触させる「第1の状態」と、第2ローラー56を第1ローラー54から離間させた「第2の状態」とを切換可能に装置高さ方向において変位可能に構成されている。
さらに、ローラー支持部90において第2ローラー56より用紙送り方向下流側(図9−Y方向)には、レリース部92が設けられている。レリース部92は、レリース揺動部材94と従動ローラー80とを備えて構成されている。レリース揺動部材94は、一端がローラー支持部90に自由に揺動可能に支持されている。また、レリース揺動部材の他端は、従動ローラー80を回転可能に支持している。このため、レリース部92は、外力が作用しない場合、自重で垂れ下がった状態になり、外力が作用する場合、外力が作用する方向に揺動する(但し所定方向の揺動は規制される。詳細は後述。)。
また、レリース部92は、用紙幅方向において間隔をおいてローラー支持部90に複数設けられている(図11参照)。レリース部92は、被搬送媒体と係合していない状態において、被搬送媒体の搬送経路を遮るようにローラー支持部90から下方に垂れ下がっている(図9参照)。このとき、レリース揺動部材94の他端に支持された従動ローラー80すなわちレリース部92の下端は、装置高さ方向において第1ローラー54の頂部よりも下方に位置している。
また、ローラー支持部90には、レリース部の揺動を規制する規制部96が送り方向において第2ローラー56とレリース部92との間に設けられている。レリース部92は、用紙Pが送り手段28により送り方向下流側(図12−Y方向)に送り出される際、用紙Pに押し退けられ、ローラー支持部90に対して送り方向下流側へ回動する(図12参照)。このため、レリース部92は、送り手段28から送り方向下流側への用紙Pの搬送を妨げることがない。また、レリース部92は、送り手段28より送り方向下流側から送り手段28すなわち装置本体12に向けてディスクトレイ76が押し込まれた場合、送り方向上流側に回動する(図8及び図13参照)。
このとき、レリース部92は、送り方向上流側への回動途中で規制部96により回動を規制される。さらに、回動を規制されたレリース部92を送り方向上流側へ押し込むようにディスクトレイ76を送り方向上流側に押し込んだ場合、レリース部92はローラー支持部90を上方に変位させる。これにより、ローラー支持部90は、第1ローラー54と接する第2ローラー56を第1ローラー54から離間させる。
ここで、第2ローラー56は外周に歯を有するギザローラー(拍車)であり、従って第2ローラー56が光ディスクDのラベル面に接すると当該光ディスクDのデータ領域にダメージを与える虞があるが、上記の様にディスクトレイ76が挿入されると当該ディスクトレイ76がレリース部92を介してローラー支持部90、つまり第2ローラー56を上方に退避させるので、ディスクトレイ76にセットされた光ディスクDにダメージを与える虞がない。
続いて、媒体受けトレイ18に形成された隆起状部60に設けられたガイド面78について更に説明する。図5(A)及び図5(B)を参照するにガイド面78は、送り方向において隆起状部60の送り方向下流側端部から隆起状部60の送り方向上流側端部に向けて形成されている。また、ガイド面78は、ディスクトレイ76を案内可能な幅を有している。さらにガイド面78の送り方向上流側端部には、ガイド面78から上方に隆起するように形成され、「誘い部」として機能する凸状部98が、ガイド面78から突出する様に形成されている。尚、凸状部98は、送り方向下流側から上流側へ向けてディスクトレイ76の先端100を案内する様に傾斜状に形成されている。
ここで、再度図9を参照して、送り手段28と媒体受けトレイ18との関係について説明する。媒体受けトレイ18が装置本体12内部に収納された状態において、媒体受け面58は送り手段28が用紙Pを送り出す高さ位置よりも下方に位置している。隆起状部60に設けられたガイド面78は、装置高さ方向において送り手段28の第1ローラー54の頂部より下方に位置している。
また、ガイド面78は、レリース部92が被搬送媒体と係合していない状態において、レリース部92の下端よりも装置高さ方向上方に位置している。再度図10を参照するに、レリース部92は、用紙幅方向において隆起状部60,60にそれぞれ形成されたガイド面78,78の間に位置し、ガイド面78が形成された領域から外れた位置に配置されている。また、レリース部92は、用紙幅方向において被搬送媒体の領域内に位置している。尚、レリース部92の下方には、ガイド面が存在しないことから、レリース部92の下端をガイド面78より下方に位置させることができる。また、レリース部92は、送り方向においてガイド面78が形成された領域内に位置している。
次いで、ガイド面78と庇状部82との間の空間84に挿入されたディスクトレイ76の先端100は、ガイド面78に沿って送り方向下流側(図7−Y方向)から上流側(図7Y方向)へ進む。その後、ディスクトレイ76の先端100は、ガイド面78の上流側端部に設けられた凸状部98に乗り上げて、上方に誘われながら送り方向上流側へ進み、第1ローラー54の頂部に到達する。そして、ディスクトレイ76は、凸状部98と離間し、第1ローラー54の頂部と媒体受けトレイ18の支持部102とにより支持される(図8参照)。
ここで支持部102は、ガイド面78を側面視した際にガイド面78より僅かに突出するように設けられている(図5(A)及び図5(B)参照)。この支持部102により、ガイド面78の高さ位置が第1ローラー54の頂部より下方にあっても、ディスクトレイ76は第1ローラー54と支持部102とで支持されることで水平姿勢が維持される様になっている。即ち、ディスクトレイ76の先端が第1ローラー54に乗り上がるまでは、当該ディスクトレイ76は傾斜姿勢をとるが、ディスクトレイ76の先端が第1ローラー54に乗り上がると、ディスクトレイ76の姿勢は第1ローラー54と支持部102とで支持されることで水平姿勢に変わることとなる。
尚、庇状部82の下面の高さは、ディスクトレイ76が第1ローラー54と支持部102とで支持された状態においてディスクトレイ76の上面よりも高くなる様に設定されている。
ディスクトレイ76の先端100が第1ローラー54の頂部に到達する過程において、ディスクトレイ76は、レリース部92の下端すなわち従動ローラー80と接する。レリース部92は、ディスクトレイ76に対し従動ローラー80が回転しつつ、送り方向上流側に回動する。そしてレリース部92は、ローラー支持部90の規制部96に接触し、該規制部96により送り方向上流側への回動を規制される。そのためレリース部92は、ディスクトレイ76により上方へ変位させられる。これによりローラー支持部90は、上方に変位し、第2ローラー56を第1ローラー54に接触させている第1の状態から、第2ローラーを第1ローラー54から離間させる第2の状態に切り換える。
また、第2ローラー56の変位量すなわちレリース部92の装置高さ方向における変位量(レリース量)hは、ディスクトレイ76にセットされた光ディスクDの厚さtよりも大きくなるように設定されている。このため、第1ローラー54の頂部と第2ローラー56との間を通過する光ディスクDの記録面は、第2ローラー56と接することがなく、光ディスクDの記録実行前及び記録実行後の記録面を傷つける虞が少ない。
再度図13を参照するに、ガイド面78に設けられた凸状部98は、送り方向下流側から上流側へ送られるディスクトレイ76の先端100を上方に誘い、該先端を第1ローラー54の頂部に乗り上げさせる。仮にガイド面78に凸状部98が設けられていない場合、ガイド面78の高さ位置は第1ローラー54の頂部より下方に位置するので、ディスクトレイ76の先端100は、第1ローラー54の外周面に衝突することになり、ディスクトレイ76挿入時の挿入性が低下する(引っ掛かり感が生じる)。
しかし本発明は、凸状部98を設けることにより、ガイド面78を第1ローラー54の頂部の高さより低くすることができるので、上記の様なディスクトレイ76の先端100に第1ローラー54の外周面に衝突することを防止でき、或いは衝突の程度を軽減できるので、ディスクトレイ76挿入時の挿入性を良好なものとすることができる。
そして、これによりガイド面78の高さ位置を第1ローラー54の頂部より低くできるから、ディスクトレイ76がレリース部92を介してローラー支持部90を押し上げる際の押し上げ量(レリース量)を充分に確保することができ、即ち第2ローラー56を第1ローラー54から充分に離間させることができる。
また、再度図4を参照するに、トレイガイド部として機能するガイド面78は媒体受けトレイ18に形成された隆起状部60に設けられている。仮に媒体受けトレイ18とガイド面78とを別個に構成した場合、これらを構成する部品点数が増加するとともに装置本体12内部に媒体受けトレイ18とは別個にトレイガイド部(ガイド面78)を収納するスペースが必要となる。また、このように構成した場合、光ディスクやボード紙等の可撓性が低い被搬送媒体に記録を実行する際、トレイガイド部を送り手段28の送り方向下流側にセットする又はトレイガイド部の姿勢をユーザーの操作によって切り換えるなどの準備動作をしなければならず、記録実行のための準備動作が煩雑なものとなる。
しかし、本発明は、ガイド面78を媒体受けトレイ18に形成された隆起状部60に設けることにより、媒体受けトレイ18に送り手段28により排出された用紙Pを受けさせるだけでなく、ディスクトレイ76のガイド機能を備えさせることができる。また、媒体受けトレイ18とトレイガイド部として機能するガイド面78とを一の部材で成形することができることから、部品点数を減らすことができ、低コスト化を図ることができる。
またガイド面78は、媒体受けトレイ18が装置本体12内部に収納された状態においてディスクトレイ76の搬送経路を構成することから、装置本体12内部にトレイガイド部のための余分な収納スペースを必要としない。さらに、本発明において、ユーザーは光ディスクやボード紙等の可撓性が低い被搬送媒体の記録実行時にディスクトレイ76をガイド面78に沿って装置本体12内部に向けて挿入すればよいことから、光ディスクやボード紙等の可撓性が低い被搬送媒体の記録実行時の操作性が向上する。
さらに、ガイド面78は、上記のようにガイド面78が媒体受け面58の用紙幅方向の両サイドに形成された隆起状部60に設けていることから、高さ方向において媒体受け面58より上方に位置している。このため、本発明では用紙幅方向においてガイド面78とガイド面78との間にレリース部92を配置した場合、レリース部92の下端をガイド面78より下方に位置させることができる。したがって、本発明は、ローラー支持部90(第2ローラー56)のレリース量を増加させることができる。
また、再度図9及び図13を参照するに、本実施例のレリース部92は、付勢手段を備えていないことから、被搬送部材と係合していない状態ではレリース部92の自重により搬送経路を遮るように下方に垂れ下がった状態となる。このため、レリース部92は、軽い力で容易に揺動させることができる。このため、ユーザーは、ディスクトレイ76をガイド面78に沿って装置本体12内部に向けて挿入し、ローラー支持部90を押し上げる際に、違和感無くスムーズに操作することができ、操作性が向上する。加えて、単票紙等の排紙を阻害することもない。
上記説明をまとめると本実施形態のプリンター10は、送り手段28より送り方向下流側から装置本体12内部に向けてディスクトレイ76が供給される際には、当該ディスクトレイ76によってレリース部92を介してローラー支持部90が第1状態から第2状態に向けて押し上げられる構成を有している。
本実施形態のガイド面78は、高さ方向において第1ローラー54の頂部より下側に位置するとともに、送り手段28より送り方向下流側から装置本体12内部に向けて供給されるディスクトレイ76の先端をガイド面78の高さ位置より高い位置に誘う凸状部98を有している。さらに、凸状部98は、ガイド面78において送り方向上流側に設けられ、ガイド面78から上方に隆起する様に形成されている。
また、本実施形態における隆起状部60には、当該ガイド面78からのディスクトレイ76の浮き上がりを規制する庇状部82と、凸状部98に対して送り方向下流側に、ディスクトレイ76を第1ローラー54とともに支持する支持部102が設けられている。
本実施形態のローラー支持部90には、揺動可能であるとともに用紙P及びディスクトレイ76と係合しない状態において用紙P及びディスクトレイ76の搬送経路を遮る様に下がっているレリース部92が設けられている。またレリース部92は、装置本体12の外側に排出される方向に送られる用紙Pによって押し退けられる方向の揺動は許容され、送り手段28より送り方向下流側から装置本体12内部に向けて供給されるディスクトレイ76によって押し退けられる方向の揺動は規制されている。
さらにレリース部92の下端は、レリース部92が用紙P及びディスクトレイ76の搬送経路を遮る様に下がっている状態において第1ローラー54の頂部より下方に位置している。また、レリース部92にはディスクトレイ76と接する部分にディスクトレイ76と接して従動回転する従動ローラー80が設けられている。また、レリース部92は、用紙P及びディスクトレイ76の送り方向と交差する方向である用紙幅方向において複数設けられている。
本実施形態のガイド部79は、装置本体12の外側に突出する方向に変位した状態と、装置本体12の内側に引き込まれる方向に変位した状態と、を切り換え可能に設けられた、送り手段28により装置本体12の外側に向けて排出されるディスクトレイ76を受ける媒体受けトレイ18を兼ねている。さらに媒体受けトレイ18には、当該媒体受けトレイ18において送り方向下流側に、高さ方向に隆起する隆起状部60が形成され、当該隆起状部60にはガイド面78が形成されている。
本実施形態では、媒体受けトレイ18にセットされた光ディスクDを記録対象とするとき、制御部が、モーター64により駆動機構66を駆動し、装置本体12から外側に突出した媒体受けトレイ18を、装置本体12内部に収納するように変位させた後、ユーザーがディスクトレイ76を装置本体12の前方から媒体受けトレイ18のガイド面78に沿って挿入したが、ユーザーが、手で媒体受けトレイ18を押し込み、媒体受けトレイ18を装置本体12内部に収納した後、ディスクトレイ76を装置本体12の前方から媒体受けトレイ18のガイド面78に沿って挿入するようにしてもよい。
本実施形態のプリンター10の高さを低くすることを目的として、操作パネル部16が回動する際の経路の一部が、媒体受けトレイ18の突出する方向および引き込まれる方向に移動する際、媒体受けトレイ18の隆起状部60の移動経路と重なるように構成される。そのため、操作パネル部16の回動角度が所定の角度以下であるときは、媒体受けトレイ18の隆起状部60が操作パネル部16に当接してしまい、媒体受けトレイ18を装置本体12内部に収納することができない。
そこで、プリンター10は、操作パネル部16の回動角度が所定の角度以下であるときは、操作パネル部16を開く方向すなわち前方に回動させて、媒体受けトレイ18が操作パネル部16に当接しないようにする。操作パネル部16の回動角度は、鉛直方向に対する角度であり、操作パネル部16が開く方向に回動すると、回動角度が増加する。所定の角度は、本実施形態では45度に設定する。
ユーザーが、光ディスクDがセットされた媒体受けトレイ18を手で押し込み、媒体受けトレイ18を装置本体12内部に収納するときの制御部の処理内容について説明する。図14は、プリンター10の電気的な構成を示すブロック図である。制御部105は、制御プログラムを実行するマイクロコンピューターまたは専用のIC(Integrated Circuit)などで構成される。
制御部105は、記録ヘッド48の吐出駆動、ピックアップローラー30の回転駆動、給送駆動ローラー38の回転駆動、搬送駆動ローラー44の回転駆動、第1ローラー54の回転駆動の制御を行う。
制御部105は、図4のモーター64の駆動制御を行い、駆動機構66を介して媒体受けトレイ18を装置本体12の外側に突出する方向に変位させる。制御部105は、モーター101の駆動制御を行い、複数の平歯車などによって構成される駆動機構106を介して操作パネル部16を開く方向に回動させる。
トレイ位置検出部103は、図4の検出器70によって構成され、制御部105は、媒体受けトレイ18が装置本体12内に収容されている状態又は装置本体12の外側に突出した状態であるかを検出する。操作部角度検出部としてのパネル角度検出部104は、カム(不図示)の位置を光学的に検出するセンサーであり、制御部105は、操作パネル部16の回動角度を検出する。
操作パネル部16は、表示部としての機能と、ユーザーの指などがタッチした位置を検出し、操作部としての機能を有する。制御部105は、操作パネル部16において指などがタッチした位置に基づいて処理内容をメニューとして表示させ、ユーザーが選択した処理内容を取得する。
図15は、トレイ位置検出部103によって、隆起状部60が操作パネル部16の位置よりも送り方向下流側に位置することを検出した場合において、ユーザーが、手で媒体受けトレイ18を押し込み、媒体受けトレイ18を装置本体12内部に収納するときの制御部105の処理の流れを示すフローチャートである。ステップS200では、制御部105は、操作パネル部16において指などがタッチした位置に基づいて処理内容をメニューとして表示させ、ユーザーが選択した処理内容を取得する。
ステップS210では、光ディスクDをセットしたディスクトレイ76を媒体受けトレイ18に装着することを、ユーザーが選択したか否かを判定する。装着することを選択したときは(Yes)、ステップS220の操作パネル部に関する処理に進み、装着することを選択しないときは(No)、ステップS200に戻る。
図16は、操作パネル部に関する処理の流れを示すフローチャートである。ステップS221では、制御部105は、図14のパネル角度検出部104を用いて、操作パネル部16の回動角度を検出する。操作パネル部16の回動角度が所定の角度(45度)以下であるときは(Yes)、ステップS222に進み、操作パネル部16の回動角度が所定の角度以下ではないとき、すなわち回動角度が所定の角度を越えるときは(No)、図15の処理の流れに戻り、ステップS230に進む。ステップS222では、モーター101を駆動させて、操作パネル部16が開く方向に回動させ、図15の処理の流れに戻り、ステップS230に進む。
図15のステップS230では、媒体受けトレイに関する処理を行う。図17(a)は、媒体受けトレイに関する処理の流れを示すフローチャートである。ステップS231では、制御部105は、図14のトレイ位置検出部103を用いて、媒体受けトレイ18が装置本体12の外側に突出した状態であるか否かを判定する。媒体受けトレイ18が装置本体12の外側に突出した状態であるときは(Yes)、ステップS232に進み、媒体受けトレイ18が装置本体12の外側に突出した状態ではないときは(No)、図15の処理の流れに戻り、処理を終了する。
ステップS232では、媒体受けトレイ18を手で押し込むことをユーザー(使用者)に促すメッセージを操作パネル部16に表示させる。例えば、図17(b)に示すように、「印刷済みの原稿を取り除いて、スタッカーを閉じてください。」のメッセージを操作パネル部16に表示させる。尚、上記メッセージにおける「スタッカー」は媒体受けトレイ18である。
ステップS233では、制御部105は、トレイ位置検出部103を用いて、媒体受けトレイ18は装着されたか否かを判定する。媒体受けトレイ18が装着されたときは(Yes)、図15の処理の流れに戻り、処理を終了する。媒体受けトレイ18が装着されていないときは(No)、ステップS232に戻る。
図16の操作パネル部に関する処理において、プリンター10の周囲に置かれた器材に、操作パネル部16が当接して回動できない場合には、ユーザーに操作パネル部16を手で回動することを促すメッセージを操作パネル部16に表示するようにしてもよい。
図18(a)は、操作パネル部16が器材に当接して回動できない場合の処理の流れを示すフローチャートである。ステップS221からステップS222までの処理内容は、図16のフローチャートを用いて説明した処理内容と同じである。
ステップS223では、制御部105は、パネル角度検出部104を用いて、操作パネル部16の回動角度は、所定の角度を越えるか否かを判定する。回動角度が所定の角度を越えるときは(Yes)、図15の処理に戻り、処理を終了する。回動角度が所定の角度を越えないときは(No)、ステップS224に進む。
ステップS224では、操作パネル部16を手で回動することをユーザーに促すメッセージを操作パネル部16に表示させる。例えば、図18(b)に示すように、「パネルが開きません。パネルを開いてください。」のメッセージを操作パネル部16に表示させる。尚、上記メッセージにおける「パネル」は操作パネル部16である。
このように、プリンター10は、制御部105と、媒体受けトレイ18の上部に回動可能に備えられ、制御部105における処理内容の選択操作や、メッセージの表示をする操作パネル部16と、操作パネル部16の回動角度を検出するパネル角度検出部104と、媒体受けトレイ18の位置を検出するトレイ位置検出部103と、を備える。そして、操作パネル部16が回動する際の経路の一部が、媒体受けトレイ18の突出する方向および引き込まれる方向に移動する際の移動経路と重なるように構成される。トレイ位置検出部103によって、隆起状部60が操作パネル部16の位置よりも送り方向下流側に位置することを検出した場合において、制御部105は、パネル角度検出部104によって検出された回動角度に基づいて、送り方向に移動する媒体受けトレイ18が操作パネル部16と当接する、すなわち干渉することを検知したとき、操作パネル部16を開く方向に回動させる。
これにより操作パネル部16を、送り方向に移動する媒体受けトレイ18と干渉する位置に備えることができる。そのため、操作パネル部16の高さ方向の位置を低くできるのでプリンター10の大型化を抑制できる。
また、制御部105は、トレイ位置検出部103により媒体受けトレイ18の位置が装置本体12の外側に突出する方向に変位した状態を検出した場合、媒体受けトレイ18に排出された被搬送媒体を取り除いて媒体受けトレイ18を装置本体12の内側に押し込むことを使用者に対して促すメッセージを操作パネル部16に表示する。
これにより、排出された被搬送媒体を媒体受けトレイ18に置いたまま媒体受けトレイ18を装置本体12の内側に押し込んでしまうことを回避できる可能性が高いので、媒体受けトレイ18に排出された被搬送媒体が損傷することを抑制できる。
また、制御部105は、操作パネル部16を開く方向に回動させるための処理を実行した後、パネル角度検出部104によって検出された回動角度に基づいて、送り方向に移動する媒体受けトレイ18が操作パネル部16に干渉することを検知したとき、操作パネル部16を開く方向に回動させることを使用者に対して促すメッセージを操作パネル部16に表示する。
これにより、プリンター10の周囲に置かれた器材などに操作パネル部16が当接して回動困難な状態にあるとき、操作パネル部16を開く方向に回動させることができる。
<<<<第1の実施例の変形例>>>>
尚、上述した第1の実施例は、以下のように変形しても良い。
(1)媒体受けトレイ18に設けられた媒体受け面58とガイド面78とは、別個の部材として構成しても良い。
(2)傾斜状案内面72及び74は、同一面で構成しても良い。
(3)レリース部92は、被搬送部材との非係合状態における位置にレリース部92を保持する付勢手段を備えていても良い。
また、本実施形態では本発明に係る媒体受けトレイ18及びレリース部92を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 装置本体、14 前面、16 操作パネル部、18 媒体受けトレイ、19 下段側トレイ、20 上段側トレイ、21 給送部、22 給送手段、24 搬送手段、26 記録手段、28 送り手段、30 ピックアップローラー、32 揺動軸、34 揺動部材、36 分離手段、38 給送駆動ローラー、40 分離ローラー、42 給送従動ローラー、44 搬送駆動ローラー、46 搬送従動ローラー、48 記録ヘッド、50 下部案内部材、52 キャリッジ、54 第1ローラー、56 第2ローラー、58 媒体受け面、60 隆起状部、62 ラック、64 モーター、66 駆動機構、68 ピニオン歯車、70 検出器、72,74 傾斜状案内面、76 ディスクトレイ(被搬送媒体)、78 ガイド面、79 ガイド部、80 従動ローラー、82 庇状部、84 空間、86 ローラー軸、88 第1ローラー部、90 ローラー支持部、92 レリース部、94 レリース揺動部材、96 規制部、98 凸状部、100 先端、102 支持部、103 トレイ位置検出部、104 パネル角度検出部、105 制御部、D 光ディスク、h 距離、t ディスクの厚さ、P,P1,P2 用紙

Claims (14)

  1. 第1の被搬送媒体および第2の被搬送媒体が搬送される搬送経路を有する装置本体と、
    前記第1の被搬送媒体を前記装置本体の外側に排出する方向に前記第1の被搬送媒体を送る第1ローラー、及び当該第1ローラーに対し上方から接する状態と前記第1ローラーから離間する状態とを切り換え可能な第2ローラーを備えて構成された送り手段と、
    前記送り手段より前記第1の被搬送媒体の送り方向下流側に設けられ、前記送り手段より前記送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される前記第2の被搬送媒体を前記搬送経路にガイドするガイド面を備えたガイド部と、
    前記装置本体の外側に突出する方向に変位した状態と、前記装置本体の内側に引き込まれる方向に変位した状態と、を進退可能に設けられ、前記送り手段により前記装置本体の外側に向けて排出される前記第1の被搬送媒体を受け、前記ガイド部を有する媒体受けトレイと、
    を備え、
    前記媒体受けトレイにおいて前記送り方向下流側に、高さ方向に隆起する隆起状部が形成され、
    前記ガイド面は、高さ方向において前記第1ローラーの頂部より下側に位置するとともに、前記送り手段より前記送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される前記第2の被搬送媒体の先端を前記ガイド面の高さ位置より高い位置に誘う、前記隆起状部に形成される誘い部を有する、ことを特徴とする記録装置。
  2. 第1の被搬送媒体および第2の被搬送媒体が搬送される搬送経路を有する装置本体と、
    前記第1の被搬送媒体を前記装置本体の外側に排出する方向に前記第1の被搬送媒体を送る第1ローラー、及び当該第1ローラーに対し上方から接する状態と前記第1ローラーから離間する状態とを切り換え可能な第2ローラーを備えて構成された送り手段と、
    前記送り手段より前記第1の被搬送媒体の送り方向下流側に設けられ、前記送り手段より前記送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される前記第2の被搬送媒体を前記搬送経路にガイドするガイド面を備えたガイド部と、
    前記第2ローラーを支持するとともに、前記第2ローラーを前記第1ローラーに接触させる第1状態と、前記ガイド面を利用して前記搬送経路に供給される被搬送媒体により押し上げられることにより前記第2ローラーを前記第1ローラーから離間させる第2状態と、
    を切り換え可能なローラー支持部と
    を備え、
    前記ガイド面は、高さ方向において前記第1ローラーの頂部より下側に位置するとともに、前記送り手段より前記送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される前記第2の被搬送媒体の先端を前記ガイド面の高さ位置より高い位置に誘う誘い部を有し、
    前記ローラー支持部には、揺動可能であるとともに被搬送媒体と係合しない状態において被搬送媒体の搬送経路を遮る様に下がっているレリース部が設けられ、
    当該レリース部は、前記装置本体の外側に排出される方向に送られる前記第1の被搬送媒体によって押し退けられる方向の揺動は許容され、前記送り手段より前記送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される前記第2の被搬送媒体によって押し退けられる方向の揺動は規制されており、
    前記送り手段より前記送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて前記第2の被搬送媒体が供給される際には、当該被搬送媒体によって前記レリース部を介して前記ローラー支持部が前記第1状態から前記第2状態に向けて押し上げられる構成を有する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、前記誘い部は、前記ガイド面において前記送り方向上流側に設けられた、前記ガイド面から上方に隆起する様に形成された凸状部により構成される、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、前記ガイド部には、前記ガイド面からの前記第2の被搬送媒体の浮き上がりを規制する庇状部が形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、前記ガイド部には、前記誘い部に対して前記送り方向下流側に、前記第2の被搬送媒体を前記第1ローラーとともに支持する支持部が設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項に記載の記録装置において、前記レリース部において前記第2の被搬送媒体と接する部分には、被搬送媒体と接して従動回転する従動ローラーが設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項または6に記載の記録装置において、前記レリース部が前記第2の被搬送媒体の搬送経路を遮る様に下がっている状態において当該レリース部の下端が、前記第1ローラーの頂部より下方に位置する、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項、6または7のいずれか1項に記載の記録装置において、前記レリース部は、前記第2の被搬送媒体の送り方向と交差する方向である被搬送媒体幅方向において複数設けられる、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1に記載の記録装置において、
    制御部と、
    前記媒体受けトレイの上部に回動可能に備えられた操作部と、
    前記操作部の回動角度を検出する操作部角度検出部と、
    を備え、前記操作部が前記回動する経路の一部が、前記媒体受けトレイの前記進退する経路と重なるように構成され、前記操作部角度検出部による検出データに基づき、前記制御部は、前記操作部を開く方向に回動させることを特徴とする記録装置。
  10. 請求項9に記載の記録装置において、
    前記記録装置は、前記操作部に設けられるメッセージを表示する表示部と、
    前記媒体受けトレイの位置を検出するトレイ位置検出部と、を備え、
    前記制御部は、前記トレイ位置検出部により前記媒体受けトレイの位置が前記装置本体の外側に突出する方向に位置する状態を検出した場合、前記媒体受けトレイに排出された前記第1の被搬送媒体を取り除いて前記媒体受けトレイを前記装置本体の内側に押し込むことを使用者に対して促すメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする記録装置。
  11. 請求項9に記載の記録装置において、
    前記記録装置は、前記操作部に設けられるメッセージの表示をする表示部を有し、
    前記制御部は、前記操作部を開く方向に回動させるための処理を実行した後、前記操作部角度検出部によって検出された前記回動角度に基づいて、前記操作部を開く方向に回動させることを使用者に対して促すメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする記録装置。
  12. 記録方法であって、
    第1の被搬送媒体および第2の被搬送媒体が搬送される搬送経路を有する装置本体と、
    前記第1の被搬送媒体および前記第2の被搬送媒体に記録を行う記録部と、
    媒体受けトレイであって、前記記録部により記録が行われた前記第1の被搬送媒体が排出され、前記装置本体の外側に突出する方向に変位した状態と、前記装置本体の内側に引き込まれる方向に変位した状態と、を進退可能に移動する前記媒体受けトレイと、
    前記媒体受けトレイに形成され、前記第1の被搬送媒体の送り方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される前記第2の被搬送媒体を前記搬送経路にガイドするガイド面を備えたガイド部と、
    前記第1の被搬送媒体が排出される側を下流側としたとき、前記装置本体の下流側に回動可能に設けられ、回動する経路の一部が、前記媒体受けトレイの前記進退する経路と重なるように構成された記録装置の操作を行う操作部と、
    前記操作部の操作に基づき、記録装置の制御を行う制御部と、
    前記操作部の回動角度を検出する操作部角度検出部と、
    前記媒体受けトレイの進退する位置を検出するトレイ位置検出部と、を備え、
    前記操作部により前記第2の搬送媒体に対する記録を選択した場合、
    前記操作部角度検出部と前記トレイ位置検出部による検出データに基づき、前記制御部は、前記操作部を開く方向に回動させることを特徴とする記録方法。
  13. 請求項12に記載の記録方法において、
    前記記録装置は、前記操作部に設けられるメッセージの表示をする表示部と、
    前記媒体受けトレイの位置を検出するトレイ位置検出部と、を有し、
    前記制御部は、前記トレイ位置検出部により前記媒体受けトレイの位置が前記装置本体の外側に突出する方向に位置する状態を検出した場合、前記媒体受けトレイに排出された前記第1の被搬送媒体を取り除いて前記媒体受けトレイを前記装置本体の内側に押し込むことを使用者に対して促すメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする記録方法。
  14. 請求項12に記載の記録方法において、
    前記記録装置は、前記操作部に設けられるメッセージの表示をする表示部を有し、
    前記制御部は、前記操作部を開く方向に回動させるための処理を実行した後、前記操作部角度検出部によって検出された前記回動角度に基づいて、前記操作部を開く方向に回動させることを使用者に対して促すメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする記録方法。
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