JP5929014B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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本発明は、装置の内部を搬送されるシートを載置可能であり且つ移動可能であるトレイを備えた画像記録装置に関する。
従来より、シートに画像を記録する画像記録装置が知られている。画像記録装置の多くは、装置の内部を搬送されるシートを積載可能であり、且つ移動可能、例えば装置に対して挿抜可能であるトレイを備えている。そして、画像記録装置の多くは、装置内部の搬送路を搬送されるシートを検知するセンサと、トレイが装置へ装着されているか或いは装置へ装着されていないか、つまりトレイの装置への装着の有無を検知するセンサとを備えている。また、装置に対して挿抜可能であるトレイの一例として特許文献1に記載される給紙カセットが挙げられる。
特許文献1には、搬送路を搬送される用紙の端部を検知する用紙端部検知センサと、用紙を収納する給紙カセットが装置本体内の所定の位置にあるか否かを検知するカセット有無センサとを備えた給紙装置が開示されている。特許文献1の給紙装置では、給紙カセットが装置本体内の所定の位置にあると給紙カセットが有ると検知され、給紙カセットが当該所定の位置に無いと給紙カセットが無いと検知される。
上述した画像記録装置や給紙装置において、トレイ及び給紙カセットの装置への装着の有無の検知の状態は、装置内のトレイが移動されると切り替わる。
特開2001−206566号公報
上述した画像記録装置や給紙装置においては、装置の内部を搬送されるシートを検知するセンサと、装置内のトレイの移動を検知するセンサとが、それぞれ別の物体である。各センサが別の物体である場合、各センサによって出力される検知信号を装置の制御部へ伝えるための配線が、センサ毎に必要となる。これにより、配線がプリントされる基板のサイズが大きくなったり、装置内を這わせる配線の数が増えて、当該配線のために多くの空間や多くのコストが必要となったりする。以上より、装置に搭載されるセンサの数や配線が増加して、装置のサイズが大きくなってしまう。また、装置のコストが上昇してしまう。
このような問題を解決するために、装置の内部を搬送されるシートの検知と、装置内のトレイの移動の検知とを、一つのセンサが行うことが考えられる。しかし、この場合、当該一つのセンサから検知信号を受け取った装置は、当該一つのセンサがシートを検知しているのか或いは装置内のトレイの移動を検知しているのかを、誤判定してしまうおそれがあった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の内部を搬送されるシートの検知と、装置内のトレイの移動の検知とを、一つのセンサで行いつつも、誤判定を防止することができる画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明の画像記録装置は、シートが搬送向きに搬送される第1搬送路と、上記第1搬送路を搬送されるシートに画像を記録する記録部と、上記記録部の下側に配置され、シートが載置可能であり、上記第1搬送路へシートを給送可能な第1位置及び給送不能な第2位置に移動可能である第1トレイと、上記第1位置にある上記第1トレイに載置されたシートを上記第1搬送路へ給送する第1給送部と、上記第1位置及び上記第2位置の間を移動する上記第1トレイに連動して姿勢変化される第1可動部材と、上記第1搬送路に設けられており、上記第1搬送路を搬送されるシート、及び上記第1可動部材の姿勢変化により第1検知信号を出力する第1検知部と、上記第1検知信号が出力されたことを条件として所定条件であるか否かを判定する第1判定手段と、上記所定条件であると上記第1判定手段によって判定されたことを条件として、上記第1搬送路をシートが搬送されていると判定し、上記所定条件でないと上記第1判定手段によって判定されたことを条件として、上記第1トレイが移動されたと判定する第2判定手段と、を備える。
本構成によれば、第2判定手段は、所定条件であるか否か、換言すると所定条件を満たしているか否かによって、第1検知部が第1検知信号を出力した原因を判定可能である。つまり、第2判定手段は、第1検知部が第1検知信号を出力した原因を、第1検知部が第1搬送路を搬送されるシートを検知したこと、または第1検知部が画像記録装置内を移動する第1トレイに連動して姿勢変化した第1可動部材を検知したことの何れであるかを判定可能である。
(2) 本発明の画像記録装置は、上記第1搬送路における上記記録部よりも上記搬送向きの下流側の分岐位置において上記第1搬送路から分岐され、上記第1搬送路における上記記録部よりも上記搬送向きの上流側の合流位置において上記第1搬送路と合流するように延びた第2搬送路を更に備える。上記第1可動部材は、上記第2搬送路の少なくとも一部を形成する第1姿勢、上記第1姿勢よりも上記記録部から離間する第2姿勢、及び上記第1姿勢よりも上記記録部に接近する第3姿勢に姿勢変化可能である。上記第1検知部は、上記第1可動部材の上記第3姿勢への姿勢変化により上記第1検知信号を出力する。
第1可動部材が第1姿勢に姿勢変化されることにより、画像記録装置は、表面の画像記録後のシートを、再び記録部による画像記録可能な位置に搬送可能である。第1可動部材が第2姿勢に姿勢変化されることにより、第1可動部材及び記録部の距離が大きくなり、第2搬送路を構成する空間が大きくなる。これにより、第2搬送路において詰まったシートが装置の外部から取り出されやすくなる。第1可動部材が第3姿勢に姿勢変化されることにより、第1可動部材は第1検知部によって検知されることが可能となる。以上より、本構成の第1可動部材は、各姿勢に姿勢変化されることにより、シートの搬送、詰まったシートの取り出しのための空間の確保、及び第1検知部による検知の3つの機能を有することができる。
(3) 本発明の画像記録装置は、シートに画像を記録する旨のコマンドを出力するコマンド出力手段と、出力された上記コマンドに基づいて、上記記録部及び上記第1給送部を制御してシートに画像を記録させる記録制御手段と、を更に備える。上記所定条件とは、上記記録制御手段によって上記記録部及び上記第1給送部が制御されていることである。
本構成によれば、シートへ画像が記録される一連の処理(シートの第1トレイからの給送、及び記録部によるシートへの画像記録)が実行されているとき、第1判定手段は、第1検知信号が出力された原因を、第1搬送路をシートが搬送されているためであると判定する。一方、シートへ画像が記録される一連の処理が実行されていないとき、第1判定手段は、第1検知信号が出力された原因を、第1トレイが移動されたためであると判定する。以上より、第1判定手段は、第1検知部が第1検知信号を出力した原因を正確に判定することができる。
(4) 本発明の画像記録装置は、上記第1検知部が上記第1検知信号を出力している時間をカウントするカウント手段を更に備える。上記所定条件とは、上記第1検知信号が出力されている時間が予め設定された第1時間以上であることである。
第1検知部がシートを検知した場合の第1検知信号の出力時間と、第1検知部が第1可動部材の姿勢変化を検知した場合の第1検知信号の出力時間とは異なる。よって、本構成によれば、第1判定手段は、第1検知部が第1検知信号を出力した原因を正確に判定することができる。
(5) 本発明の画像記録装置は、第1情報、または上記第1情報とは異なる第2情報が選択的に記憶される記憶部と、上記第2判定手段によって上記第1搬送路をシートが搬送されていると判定されたことを条件として、上記記憶部に上記第1情報を記憶し、上記第2判定手段によって上記第1トレイが移動されたと判定され且つ上記記憶部に上記第1情報が記憶されていることを条件として、上記記憶部に上記第2情報を記憶し、上記第2判定手段によって上記第1トレイが移動されたと判定され且つ上記記憶部に上記第2情報が記憶されていることを条件として、上記記憶部に上記第1情報を記憶する第1記憶制御手段と、を更に備える。
本構成によれば、第1記憶制御手段は、記憶部に記憶された情報によって、直近の第1トレイの位置を決定する。そして、第1記憶制御手段は、第1判定手段による判定結果と、直近の第1トレイの位置とに基づいて、現在の第1トレイの位置を決定し、決定された位置に基づいた情報を記憶部に記憶する。これにより、第1記憶制御手段は、一つの信号である第1検知信号に基づいて第1トレイの位置を決定することができる。換言すると、第1記憶制御手段は、第1トレイの位置の決定のために、二つ以上の信号を必要としない。
(6) 本発明の画像記録装置は、上記記憶部に上記第2情報が記憶されていることを条件として、上記第1給送部によるシートの給送動作を禁止する第1給送禁止手段を更に備える。
本構成によれば、第1トレイがシートを給送不能な第2位置に位置されている場合、第1給送部はシートの給送動作を行わない。よって、第1給送部が無駄な給送動作をすることが防止できる。
(7) 本発明の画像記録装置は、シートが載置可能である第2トレイと、上記第2トレイに載置されたシートを上記第1搬送路へ給送する第2給送部と、を更に備える。上記第1トレイは、シートの給送向きの下流側の端部においてシートが載置される底板から立設され、上記第1給送部によって給送されるシートと当接する当接面を有する立設板を備える。上記立設板の上記当接面とは反対の面は、上記第1トレイが上記第1位置に位置した状態において、上記第2トレイから給送されたシートをガイドするものである。上記第1給送禁止手段は、上記記憶部に上記第2情報が記憶されていることを条件として、上記第2給送部によるシートの給送動作を禁止する。
第1トレイが第2位置に位置している場合、第2トレイから給送されたシートは、立設板によってガイドされない。よって、このとき、当該シートは第1搬送路を正常に搬送されない。本構成によれば、第1トレイが第2位置に位置している場合、第2給送部によるシートの給送動作は、第1給送禁止手段によって禁止される。これにより、シートが第1搬送路を正常に搬送されない問題が回避可能である。
(8) 上記第1可動部材は、上記第1トレイが上記第2位置の内の第3位置に位置する状態において、上記第1トレイに連動して姿勢変化される。本発明の画像記録装置は、上記第1可動部材と異なる位置に配置されており、上記第3位置よりも上記第1位置に対して上記第2位置側を移動する上記第1トレイに連動して姿勢変化される第2可動部材と、上記第1搬送路における上記記録部よりも上記搬送向きの下流側に設けられており、上記第1搬送路を搬送されるシート、及び上記第2可動部材の姿勢変化により第2検知信号を出力する第2検知部と、上記所定条件であると上記第1判定手段に判定され、且つ上記第1検知信号の出力後に上記第2検知信号が出力されたことを条件として、上記第1トレイが上記第2位置に移動されたと判定し、上記所定条件であると上記第1判定手段に判定され、且つ上記第2検知信号の出力後に上記第1検知信号が出力されたことを条件として、上記第1トレイが上記第1位置に移動されたと判定する第3判定手段と、を更に備える。上記第1判定手段は、上記第1検知信号または上記第2検知信号の少なくとも一方が出力されたことを条件として上記所定条件であるか否かを判定する。
本構成によれば、第2判定手段は、第1検知信号及び第2検知信号が出力されるタイミングの違いによって、第1トレイが第1位置に位置しているか第2位置に位置しているかを判定することができる。
(9) 上記第2可動部材は、上記第1給送部である。上記第1給送部は、回動可能なアームと、上記アームの先端側に回転可能に設けられて上記第1トレイに載置されたシートを上記第1搬送路へ供給するローラとで構成されている。上記アームは、上記ローラが上記第1トレイのシート載置面に当接される第4姿勢と、上記第1トレイの移動に連動して上記ローラが上記シート載置面から離間される第5姿勢とに姿勢変化可能である。上記第2検知部は、上記アームの上記第5姿勢への姿勢変化により上記第2検知信号を出力する。
本構成によれば、第1給送部が第2可動部材として機能する。よって、第2可動部材を新たに装置内に配置する必要がない。
(10) 本発明の画像記録装置は、第1情報、または上記第1情報とは異なる第2情報が選択的に記憶される記憶部と、上記第2判定手段によって上記第1搬送路をシートが搬送されていると判定されたことを条件として、上記記憶部に上記第1情報を記憶し、上記第3判定手段によって上記第1トレイが上記第1位置に移動されたと判定されたことを条件として、上記記憶部に上記第1情報を記憶し、上記第3判定手段によって上記第1トレイが上記第2位置に移動されたと判定されたことを条件として、上記記憶部に上記第2情報を記憶する第2記憶制御手段と、を更に備える。
本構成によれば、第2記憶制御手段は、第1トレイの直近の位置を正確に決定することができる。
(11) 本発明の画像記録装置は、上記記憶部に上記第2情報が記憶されていることを条件として、上記第1給送部によるシートの給送動作を禁止する第2給送禁止手段を更に備える。
本構成によれば、上記の(6)と同様に、第1給送部が無駄な給送動作をすることが防止できる。
(12) 本発明の画像記録装置は、シートが載置可能である第2トレイと、上記第2トレイに載置されたシートを上記第1搬送路へ給送する第2給送部と、を更に備える。上記第1トレイは、シートの給送向きの下流側の端部においてシートが載置される底板から立設され、上記第1給送部によって給送されるシートと当接する当接面を有する立設板を備える。上記立設板の上記当接面とは反対の面は、上記第1トレイが上記第1位置に位置した状態において、上記第2トレイから給送されたシートをガイドするものである。上記第2給送禁止手段は、上記記憶部に上記第2情報が記憶されていることを条件として、上記第2給送部によるシートの給送動作を禁止する。
本構成によれば、上記の(7)と同様に、シートが第1搬送路を正常に搬送されない問題が回避可能である。
本発明においては、画像記録装置の内部の第1搬送路を搬送されるシートの検知と、画像記録装置の内部の第1トレイの移動の検知とを、一つの第1検知部で行いつつも、誤判定を防止することができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、マイクロコンピュータ130の構成を示すブロック図である。 図4は、判定制御の処理手順について説明するためのフローチャートである。 図5は、変形例1における判定制御の処理手順について説明するためのフローチャートである。 図6は、変形例2における判定制御の処理手順について説明するためのフローチャートである。 図7は、別実施形態1におけるマイクロコンピュータ130による処理手順について説明するためのフローチャートである。 図8は、判定制御の処理手順について説明するためのタイムチャートである。 図9は、変形例2におけるプリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図10は、別実施形態2におけるプリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図11は、別実施形態1におけるマイクロコンピュータ130による処理手順について説明するためのフローチャートである。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、ベクトルにおいて矢印を考慮して起点から終点に向かう進みが向きと表現され、ベクトルにおいて矢印を考慮せずに起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の概略構成]
図1に示されるように、本発明の画像記録装置の一例である複合機10は、薄型の直方体に概ね形成されており、上部にフラットベッドスキャナとして機能するスキャナ部3が設けられており、下部にインクジェット記録方式のプリンタ部11が設けられている。プリンタ部11は、正面に開口13が形成された筐体14を有している。複合機10は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、記録用紙12(本発明のシートの一例、図2参照)の両面に画像を記録する両面画像記録機能を有している。なお、プリント機能以外の機能の有無は任意である。
複合機10は、主にパーソナルコンピュータなどの外部情報機器(不図示)とLANなどを介して接続された状態で使用される。ユーザは、外部情報機器に設けられたキーボードやマウスなどの操作部を操作する。これにより、外部情報機器に設けられたハードディスクなどに記憶された画像データを記録用紙12に記録するように指示するコマンド(本発明のコマンドの一例)が、外部情報機器から複合機10の動作を統括する後述されるマイクロコンピュータ130(図3参照)に、画像データと共に送信される。この場合、外部情報機器は、本発明のコマンド出力手段の一例である。
複合機10の正面上部には、操作パネル17が設けられている。操作パネル17は、プリンタ部11を操作するための装置である。複合機10は、操作パネル17からの操作入力に基づいて動作する。例えば、ユーザは、スキャナ部3に設けられたプラテンガラス(不図示)に原稿を載置し、操作パネル17を操作する。これにより、原稿に記録された画像がスキャナ部3に設けられたイメージセンサ(不図示)によって画像データとして読み取られる。マイクロコンピュータ130は、操作パネル17の操作によって出力された信号(画像記録を開始する旨の信号)を受け取ると、スキャナ部3によって読み取られた画像データを記録用紙12に記録するように指示するコマンド(本発明のコマンドの一例)を後述する給紙部15や記録部24に出力する。この場合、マイクロコンピュータ130は、本発明のコマンド出力手段の一例である。
また、操作パネル17を操作することで、画像データが記録される記録用紙12のサイズを設定するサイズ設定が可能である。
[給紙トレイ20]
各種サイズの記録用紙12を載置可能な給紙トレイ20(本発明の第1トレイの一例、図2参照)が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。なお、図1では、給紙トレイ20が省略されている。
図2に示されるように、給紙トレイ20は、プリンタ部11に装着された状態において、後述する記録部24の下側に配置されている。給紙トレイ20には、A4サイズやB5サイズ等の所望のサイズの記録用紙12が収容される。給紙トレイ20は、平面視で挿抜方向(本実施形態では前後方向12)へ長い矩形の皿状に概ね形成されている。詳細には、給紙トレイ20は、記録用紙12が載置される載置板90(本発明の底板の一例)と、載置板90の前端において左右方向9(図2の紙面に垂直な方向)に亘って上向きに立設された前板(不図示)と、載置板90の左右両端において前後方向8に亘って上向きに立設された側板92(側板92の上端部の一部が図2に破線で示されている。)と、載置板90の後端において左右方向9に亘って後方斜め上向きに立設された分離傾斜板22(本発明の立設板の一例)とを備えている。
給紙トレイ20がプリンタ部11に装着されているとき、つまり給紙トレイ20が図2において実線で示される第1位置(本発明の第1位置の一例)に位置しているとき、給紙トレイ20の載置板90に載置された記録用紙12が後述する搬送路65へ給送可能である。上述したように、分離傾斜板22は、後方斜め上方に延設されている。これにより、給紙トレイ20がプリンタ部11に装着されているときに、載置板90に載置された記録用紙12は、分離傾斜板22の上面(本発明の当接面に相当)に当接しながら当該上面に沿って、搬送路65に円滑に搬送される。つまり、分離傾斜板22は、載置板90における記録用紙12の給送向きの下流側の端部から立設されている。給紙トレイ20から搬送路65へ給送された記録用紙12は、記録部24によって画像が記録された後に排紙トレイ21の上面に排出される。排紙トレイ21は、排出された記録用紙12を載置可能である。排紙トレイ21は、給紙トレイ20の上側に配置されている。
一方、給紙トレイ20がプリンタ部11から脱抜されているとき、つまり給紙トレイ20が第1位置よりも前側であり任意の位置である第2位置(本発明の第2位置の一例)に位置しているとき、給紙トレイ20の載置板90に載置された記録用紙12は、搬送路65へ給送不可能である。以上より、給紙トレイ20は、前後方向8に沿って、第1位置及び第2位置に移動可能である。
[給紙部15]
図2に示されるように、給紙トレイ20の上側には、給紙部15(本発明の第1給送部の一例)が設けられている。給紙部15は、給紙ローラ25(本発明のローラの一例)、給紙アーム26(本発明のアームの一例)、及び駆動伝達機構27を備えている。給紙ローラ25は、給紙アーム26の一方の端部である先端側に回転可能に軸支されている。
給紙アーム26の他方の端部である基端側には軸28が設けられている。給紙アーム26は、軸28を中心として矢印29の方向に回動可能である。当該回動は、給紙ローラ25が前後方向8に移動する給紙トレイ20の上部によって持ち上げられることによって行われる。以下に詳述する。
給紙トレイ20が第1位置に位置しているとき、給紙アーム26は、自重によって下側へ回動する。これにより、給紙ローラ25は、給紙トレイ20の載置板90(本発明のシート載置面の一例)または載置板90に載置されている記録用紙12(本発明のシート載置面の一例)に当接する。このときの給紙アーム26の姿勢(図2に実線で示される姿勢)は、本発明の第4姿勢に相当する。
給紙トレイ20が第1位置から前側に移動されて図2の符号20Bで示された位置、つまり任意の第2位置の内、第1当接位置に位置すると、給紙トレイ20の分離傾斜板22と給紙ローラ25とが当接する。これにより、給紙ローラ25は、分離傾斜板22に沿って上方へ移動し、分離傾斜板22によって支持された状態となる。つまり、給紙ローラ25は、給紙トレイ20の移動に連動して給紙トレイ20の載置板90または載置板90に載置されている記録用紙12から離間される。これにより、給紙アーム26は上側へ回動される。このときの給紙アーム26の姿勢(図2に破線で示される姿勢)は、本発明の第5姿勢に相当する。
給紙ローラ25は、複数のギアが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、給紙モータ76(図3参照)の駆動力が伝達されて回転する。給紙アーム26が第4姿勢のときに給紙ローラ25が回転すると、載置板90に載置されている記録用紙12が、分離傾斜板22の上面に沿って搬送され、以下で説明される搬送路65へ供給される。
[搬送路65]
図2に示されるように、搬送路65(本発明の第1搬送路の一例)は、給紙トレイ20の後側の端部から上方且つ複合機10の前側へ曲がって、複合機10の背面側(後側)から正面側(前側)へ延出されている。搬送路65は、搬送ローラ対54による挟持位置、記録部24の下側、及び排出ローラ対55による挟持位置を通過して排紙トレイ21へ通じている。給紙トレイ20から給送された記録用紙12は、搬送路65により下方から上方へUターンするように案内されて記録部24に至る。記録用紙12は、記録部24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。記録用紙12が搬送路65を搬送される向き(以下、第1搬送向きとも称される。)は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。なお、第1搬送向きは、本発明の搬送向きの一例である。搬送路65は、記録部24やローラ対54、55などが配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成されている。
記録部24よりも第1搬送向きの下流側に分岐位置36(本発明の分岐位置の一例)が存在する。両面画像記録の際には、搬送路65を搬送される記録用紙12は、分岐位置36の下流側でスイッチバックされ、後述する反転搬送路67へ向けて搬送される。
[第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55]
図2に示されるように、記録部24よりも第1搬送向きの上流側には、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とを有する第1搬送ローラ対54が設けられている。記録部24よりも第1搬送向きの下流側且つ分岐位置36よりも第1搬送向きの上流側には、第2搬送ローラ62と拍車63とを有する第2搬送ローラ対55が設けられている。分岐位置36よりも第1搬送向きの下流側には、第3搬送ローラ45と拍車46とを有する第3搬送ローラ対56が設けられている。
各ローラ対54、55、56を構成するローラ及び拍車は相互に当接されており、記録用紙12を挟持して搬送する。
第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ55は、搬送モータ59(図3参照)から駆動伝達機構(不図示)を介して回転駆動力が伝達されて回転される。駆動伝達機構は、遊星ギヤなどから構成されており、搬送モータ59が正転または逆転のいずれに回転されても、記録用紙12を第1搬送向きへ搬送させるべく、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62を一回転方向へ回転させる。
第3搬送ローラ45は、搬送モータ59から正逆回転方向の駆動力が伝達されて、正回転方向又は逆回転方向に回転駆動される。例えば、片面記録が行われる場合は、第3搬送ローラ45は正回転方向へ回転される。これにより、記録用紙12は第3搬送ローラ45及び拍車46に挟持されて下流側へ搬送され、排紙トレイ21に排紙される。一方、両面記録が行われる場合は、第3搬送ローラ45及び拍車46が記録用紙12の後端部を挟持した状態で、第3搬送ローラ45の回転方向が正回転方向から逆回転方向へ切り換えられる。これにより、記録用紙12は、第1搬送向きと逆向きに搬送され、後述する経路切換部41によって後述する反転搬送路67へ向けて搬送される。
[記録部24]
記録部24(本発明の記録部の一例)は、給紙トレイ20の上方に配置されている。記録部24は、図2の紙面垂直方向である左右方向9(主走査方向)に往復移動するキャリッジ23と、キャリッジ23に搭載された記録ヘッド39と、インクタンク(不図示)及び記録ヘッド39を繋ぐインク流路(不図示)と、インク流路の一部を変形させることで記録ヘッド39の下面に設けられたノズル(不図示)からインク滴を吐出させる圧電素子44(図3参照)を備えている。圧電素子44は、不図示のドライブ回路を介して後述するマイクロコンピュータ130により給電されることで動作する。記録部24の下方には記録用紙12を水平に保持するためのプラテン42が設けられている。
記録部24は、キャリッジ23の主走査方向への往復移動過程において、インクタンクから供給されたインクを、ノズル(不図示)からプラテン42上を第1搬送向きに間欠搬送される記録用紙12に吐出する。これにより、記録用紙12に画像が記録される。キャリッジ23は、キャリッジ駆動モータ103(図3参照)から駆動力が伝達されることによって、左右方向9に往復移動される。
[経路切換部41]
図2に示されるように、経路切換部41は、第2搬送ローラ対55よりも第1搬送向きの下流側、かつ分岐位置36よりも第1搬送向きの上流側に配置されている。経路切換部41は、補助ローラ47、48、フラップ49、及び支軸87で構成されている。
プリンタ部11のフレームなどに、図2の紙面垂直方向(図1の左右方向9)へ延びる支軸87が設けられている。フラップ49は、支軸87から概ね第1搬送向きの下流側へ延出されており、支軸87に回動可能に軸支されている。フラップ49には、補助ローラ47、48が軸支されている。補助ローラ47、48のローラ面は、記録用紙12の画像記録面に当接されるため、拍車63及び拍車46と同様に拍車状に形成されている。
フラップ49は、姿勢変化可能に構成されており、下側ガイド部材83よりも上方に位置する排出姿勢(図2に破線で示される姿勢)と、延出端部49Aが分岐位置36よりも下方へ進入する反転姿勢(図2に実線で示される姿勢)との間で回動する。記録部24を通過した記録用紙12は、フラップ49が排出姿勢の場合、更に第1搬送向きの下流側へ搬送され、フラップ49が反転姿勢の場合、反転搬送路67へスイッチバック搬送される。
フラップ49は、通常、自重によって反転姿勢を維持するが、記録部24の直下より搬送されてきた記録用紙12に持ち上げられることによって、反転姿勢から排出姿勢に姿勢変化される。その後、記録用紙12の後端が拍車47の直下を通過すると、フラップ49は、再び自重によって排出姿勢から反転姿勢に姿勢変化する。これにより、記録用紙12の後端は、反転搬送路67の方角を向く。この状態において、第3搬送ローラ45が正回転方向へ回転されると、記録用紙12は排紙トレイ21に排出される。一方、第3搬送ローラ45が逆回転方向へ回転されると、記録用紙12は反転搬送路67へ搬送される。
[反転搬送路67及び回動ガイド部材70]
図2に示されるように、反転搬送路67(本発明の第2搬送路の一例)は、分岐位置36で搬送路65から分岐され、記録部24の下側且つ給紙アーム26の上側を通って、記録部24よりも第1搬送向きの上流側の合流位置37(本発明の合流位置の一例)で搬送路65と合流するように延びている。記録用紙12は、反転搬送路67を第2搬送向きに搬送される。ここで、第2搬送向きとは、反転搬送路67を分岐位置36から合流向き37に向かう向きで、図2における矢印付きの二点鎖線で示される向きを指す。
反転搬送路67の上側は、内側ガイド部材19によって区画されている。また、反転搬送路67の下側は、第2搬送向きの上流側を下側ガイド部材33によって区画されており、第2搬送向きの下流側を回動ガイド部材70(本発明の第1可動部材の一例)によって区画されている。つまり、内側ガイド部材19と、下側ガイド部材33及び回動ガイド部材70とは、記録用紙12が通過可能な所定間隔を隔てて互いに対向するように配置されている。
反転搬送路67には、第4搬送ローラ68とピンチローラ69とを有する第4搬送ローラ対57が設けられている。本実施形態において、第4搬送ローラ対57は、回動ガイド部材70よりも第2搬送向きの上流側に設けられている。第4搬送ローラ68、搬送モータ59(図3参照)から駆動伝達機構(不図示)を介して回転駆動力が伝達されて回転される。駆動伝達機構は、遊星ギヤなどから構成されており、搬送モータ59が正転または逆転のいずれに回転されても、記録用紙12を第2搬送向きへ搬送させるべく、第4搬送ローラ68を一回転方向へ回転させる。
[回動ガイド部材70]
回動ガイド部材70は、第1位置及び第2位置の間を移動する給紙トレイ20に連動して姿勢変化される。本実施形態において、回動ガイド部材70は、反転搬送路67の第2搬送向きの上流側の端部に設けられた軸73を中心として、矢印91の向きに回動する。回動ガイド部材70は、反転搬送路67の少なくとも一部を形成する第1姿勢(本発明の第1姿勢の一例)、第1姿勢よりも記録部24から離間する、つまり第1姿勢よりも下側に回動された第2姿勢(本発明の第2姿勢の一例)、及び第1姿勢よりも記録部24に接近する、つまり第1姿勢よりも上側に回動された第3姿勢(本発明の第3姿勢の一例)に姿勢変化可能である。
以下に回動ガイド部材70の姿勢変化について詳述する。給紙トレイ20が第1位置に位置しているとき、回動ガイド部材70は、自重によって下側へ回動する。これにより、回動ガイド部材70は、給紙トレイ20の側壁92(図2に破線で示されている。)に支持される。この状態において、回動ガイド部材70は第1姿勢である。
給紙トレイ20が第1位置から前側に移動されて図2の符号20Aで示された位置、つまり任意の第2位置の内、第2当接位置に位置すると、分離傾斜板22と回動ガイド部材70とが当接する。これにより、図2に破線で示されるように、回動ガイド部材70は分離傾斜板22によって持ち上げられ、上側に回動される。この状態において、回動ガイド70は第3姿勢である。
給紙トレイ20が、符号20Aで示された第2当接位置から更に前側に移動されて、複合機10から脱抜されると、回動ガイド部材70は、自重によって下側へ回動する。このとき、回動ガイド部材70は、図2に一点鎖線で示されるように、複合機10が設置されている設置面または複合機10のフレームによって支持されるまで、下側へ回動する。この状態において、回動ガイド部材70は第2姿勢である。
[第1検知部110]
搬送路65における第1搬送ローラ対54よりも第1搬送向きの上流側に、第1検知部110(本発明の第1検知部の一例)が設けられている。第1検知部110は、内側ガイド部材19に取り付けられており、軸111と、当該軸111を中心に回動可能な第1検出子112と、第1検出子112の回動を監視する不図示の光学式センサとを備えるセンサである。軸111は、第1検出子112の端部に設けられている。そして、第1検出子112は、軸111から搬送路65に向けて延設されている。なお、第1検知部110は、外側ガイド部材18に取り付けられていてもよい。また、第1検知部110は、光学式センサのみ用意されていてもよく、この場合、光学式センサは搬送路65に向かって光を照射するように配置される。
第1検出子112は、通常、自重によって図2の実線で示される位置を維持するように構成されている。この状態において、回動ガイド部材70が第3姿勢に姿勢変化されると、第1検出子112は、図2に破線で示されるように、回動ガイド部材70に押されることによって上側へ回動される。また、上記状態において、給紙ローラ25によって給紙トレイ20から記録用紙12が搬送されると、第1検出子112は、図2に一点鎖線で示されるように、当該記録用紙12に押されることによって上側へ回動される。
第1検出子112が、回動ガイド部材70または記録用紙12に押されることによって上記状態から少しでも上側に回動されたとき、第1検知部110は、図8(A)のONを示す信号に相当する第1検知信号(本発明の第1検知信号に相当)を、マイクロコンピュータ130へ出力する。つまり、第1検知部110は、搬送路65を搬送される記録用紙12、及び上側へ回動された回動ガイド部材70を検知して、第1検知信号を出力する。換言すると、第1検知部110は、回動ガイド部材70の姿勢変化により第1検知信号を出力する。なお、上述においては、第1検知部110は、回動ガイド部材70の姿勢変化を、回動ガイド部材70から直接的に検知しているが、回動などの動作が可能な他の部材を介して間接的に検知してもよい。また、第1検出子112が回動ガイド部材70及び記録用紙12に押されていない、つまり、自重によって図2の実線で示される位置を維持するときは、第1検知部110は、図8(A)のOFFを示す信号をマイクロコンピュータ130へ出力する。
[マイクロコンピュータ130]
以下、図3が参照されて、マイクロコンピュータ130の概略構成が説明される。マイクロコンピュータ130が後述するフローチャートにしたがって記録制御を行うことによって、本発明が実現される。マイクロコンピュータ130は、複合機1の全体動作を制御するものである。マイクロコンピュータ130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134(本発明の記憶部の一例)、ASIC135、及びこれらを相互に接続する内部バス137を備えている。
ROM132には、CPU131が複合機1の各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域として使用される。
EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。本実施形態において、EEPROM134の一部には、第1情報(本発明の第1情報に相当)または第2情報(本発明の第2情報に相当)が選択的に記憶される。ここで、第1情報及び第2情報は、相互に異なる情報である。例えば、第1情報は、EEPROM134の所定のアドレスに設定されているフラグのオンを示す情報であり、第2情報は、上記フラグのオフを示す情報である。第1情報は、給紙トレイ20が複合機10に装着されていることを示す情報であり、第2情報は、給紙トレイ20が複合機10から脱抜されていることを示す情報である。なお、本実施形態において給紙トレイ20が複合機10から脱抜されていることとは、給紙トレイ20が複合機10から完全に抜かれている状態だけでなく、任意の第2位置に位置している状態であることも指す。第1情報及び第2情報がEEPROM134に記憶されるための条件については、後述される。
なお、本実施形態においては、第1情報及び第2情報はEEPROM134に記憶されるが、第1情報及び第2情報はRAM133に記憶されてもよい。例えば、第1情報及び第2情報は、複合機1の電源がオフの場合、EEPROM134に記憶されており、複合機1の電源がオンとなったときに、EEPROM134からRAM133に移動またはコピーされてもよい。そして、第1情報及び第2情報は、複合機1の電源がオンの間、RAM133に記憶されており、複合機1の電源がオフとなるときに、RAM133からEEPROM134に移動またはコピーされてもよい。
ASIC135には、搬送モータ59、給紙モータ76、キャリッジ駆動モータ103、第1検知部110、操作パネル17、及び圧電素子44などが接続されている。
ASIC135には、各モータ59、76、103を制御する駆動回路が組み込まれている。CPU131から所定のモータに応じた駆動回路に各モータ59、76、103を回転させるための駆動信号が入力されると、駆動信号に応じた駆動電流が駆動回路から対応するモータ59、76、103へ出力される。これにより、対応するモータ59、76、103が所定の回転速度で正転又は逆転する。
また、第1検知部110から出力された第1検知信号は、ASIC135に入力される。後述するように、マイクロコンピュータ130は、後述する所定条件に基づいて、第1検知部110が第1検知信号を出力した原因を判定する。
また、ユーザが、操作パネル17を操作することによって、画像記録を開始する旨を指示すると、当該操作に基づく信号が操作パネル17からASIC135へ出力される。マイクロコンピュータ130は、当該信号を受け取ると、各モータ59、76、103及び圧電素子44を駆動させるコマンドを出力する。これにより、各モータ59、76、103の駆動、及び圧電素子44への給電などが、マイクロコンピュータ130によって制御される。すなわち、マイクロコンピュータ130は、給紙ローラ25及び搬送ローラ60、62、45、68に記録用紙12を搬送させつつ、記録部24に記録用紙12へのインク滴の吐出を実行させる。また、マイクロコンピュータ130は、外部情報機器から送信されたコマンドを受け取ると、各モータ59、76、103の駆動、及び圧電素子44への給電などを実行する。
以上より、マイクロコンピュータ130は、外部情報機器から出力されたコマンド、及び操作パネル17から出力された信号に基づいて、記録部24、給紙部15、及び各ローラなどを制御して記録用紙12に画像を記録させる。本段落のマイクロコンピュータ130による制御は、本発明の記録制御手段に相当する。また、マイクロコンピュータ130は、操作パネル17の液晶表示部16に所定のメッセージやコマンドメニューなどを表示する。
[判定制御]
上述の如く構成された複合機10においては、マイクロコンピュータ130の制御によって、第1検知部110による第1検知信号の出力の原因を判定する判定制御が実行される。以下、図4のフローチャート及び図8(A)のタイムチャートに基づいて、判定制御の処理手順が説明される。
複合機10の電源がオンにされると、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に記憶されている情報(第1情報または第2情報のいずれか)を読み出す(S10)。なお、本実施形態では、複合機134の工場出荷時において、EEPROM134には第1情報が記憶されている。そして、その後にマイクロコンピュータ130による判定制御が実行されることによって、EEPROM134には第1情報または第2情報が選択的に記憶される。
第1検知部110が第1検知信号を出力した場合(S20:Yes、図8(A)のT1)、所定条件(本発明の所定条件に相当)であるか否か、換言すると所定条件が満たされているか否かが判定される(S30)。ここで、所定条件とは、マイクロコンピュータ130が記録部24及び給紙部15の制御中であること、つまり上述の記録制御手段が実行されていることである。詳細には、マイクロコンピュータ130は、上述したコマンドに基づいて、給紙モータ25を駆動させて記録用紙12を給送させているか否かを判定する。また、マイクロコンピュータ130は、上述したコマンドに基づいて、圧電素子44への給電やキャリッジ駆動モータ103を制御して記録用紙12への画像記録を記録部24に実行させているかを判定する。
なお、マイクロコンピュータ130が記録部24及び給紙部15の制御中であるとは、マイクロコンピュータ130が上述したコマンドに基づいて一連の画像記録処理を開始させている最中であればよい。つまり、記録部24が記録用紙12にインク滴を吐出している時、給紙ローラ25が一時的に停止されているが、この時も当該制御中に該当する。また、給紙ローラ25が記録用紙12を搬送している時、記録部24による画像記録処理が一時的に停止されているが、この時も当該制御中に該当する。マイクロコンピュータ130によるステップS30の処理は、本発明の第1判定手段に相当する。
マイクロコンピュータ130が記録部24及び給紙部15の制御中であると判定された場合(S30:Yes)、マイクロコンピュータ130は、第1検知部110は搬送路65を搬送される記録用紙12によって姿勢変化されて第1検知信号を出力したと判定する(S40)。つまり、マイクロコンピュータ130は、搬送路65を記録用紙12が搬送されていると判定する。マイクロコンピュータ130によるステップS40の判定は、本発明の第2判定手段に相当する。次に、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第1情報を記憶する(S50)。マイクロコンピュータ130によるステップS50の処理は、本発明の第1記憶制御手段に相当する。
一方、マイクロコンピュータ130が記録部24及び給紙部15の制御中ではないと判定された場合(S30:No)、マイクロコンピュータ130は、第1検知部110は移動される給紙トレイ20によって姿勢変化されて第1検知信号を出力したと判定する(S60)。つまり、マイクロコンピュータ130は、給紙トレイ20が移動されたと判定する。マイクロコンピュータ130によるステップS60の判定は、本発明の第2判定手段に相当する。
次に、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第1情報が記憶されているか否かを判定する(S70)。EEPROM134に第1情報が記憶されている場合(S70:Yes)、マイクロコンピュータ130は、今まで複合機10に装着されていた給紙トレイ20が複合機10から脱抜されたと判定する。よって、マイクロコンピュータ130は、操作パネル17を制御して、液晶表示部16に、給紙トレイ20が脱抜されている旨のメッセージを表示させる(S80)。そして、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第2情報を記憶する(S90)。マイクロコンピュータ130によるステップS90の処理は、本発明の第1記憶制御手段に相当する。
一方、EEPROM134に第1情報が記憶されていない場合、つまり第2情報が記憶されている場合(S70:No)、マイクロコンピュータ130は、今まで複合機10から脱抜されていた給紙トレイ20が複合機10に装着されたと判定する。よって、マイクロコンピュータ130は、操作パネル17を制御して、液晶表示部16に、給紙トレイ20に載置された記録用紙12のサイズ設定を行うようユーザに促すメッセージを表示させる(S100)。そして、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第1情報を記憶する(S110)。マイクロコンピュータ130によるステップS110の処理は、本発明の第1記憶制御手段に相当する。上述された処理は、複合機10の電源がオフにされるまで(S120:Yes)、繰り返される。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、マイクロコンピュータ130は、所定条件であるか否か、換言すると所定条件が満たされているか否かによって、第1検知部110が第1検知信号を出力した原因を判定可能である。つまり、マイクロコンピュータ130は、第1検知部110が第1検知信号を出力した原因を、第1検知部110が搬送路65を搬送される記録用紙12を検知したこと、または第1検知部110が複合機10内を移動する給紙トレイ20に連動して姿勢変化した回動ガイド部材70を検知したことの何れであるかを判定可能である。よって、本実施形態によれば、搬送路65を搬送される記録用紙12の検知と、給紙トレイ20の移動の検知とを、一つの第1検知部110で行いつつも、誤判定を防止することができる。
また、本実施形態によれば、回動ガイド部材70が第1姿勢に姿勢変化されることにより、複合機10は、表面の画像記録後の記録用紙12を、再び記録部24による画像記録可能な位置に搬送可能である。回動ガイド部材70が第2姿勢に姿勢変化されることにより、回動ガイド部材70及び記録部24の距離が大きくなり、搬送路65を構成する空間が大きくなる。これにより、反転搬送路67において詰まった記録用紙12が、複合機10の外部から取り出されやすくなる。回動ガイド部材70が第3姿勢に姿勢変化されることにより、回動ガイド部材70は第1検知部110によって検知されることが可能となる。以上より、本実施形態における回動ガイド部材70は、各姿勢に姿勢変化されることにより、記録用紙12の搬送、詰まった記録用紙12の取り出しのための空間の確保、及び第1検知部110による検知の3つの機能を有することができる。
また、本実施形態によれば、記録用紙12へ画像が記録される一連の処理(記録用紙12の給紙トレイ20からの給送、及び記録部24による記録用紙12への画像記録)が実行されているとき、マイクロコンピュータ130は、第1検知信号が出力された原因を、搬送路65を記録用紙12が搬送されているためであると判定する。一方、記録用紙12へ画像が記録される一連の処理が実行されていないとき、マイクロコンピュータ130は、第1検知信号が出力された原因を、給紙トレイ20が移動されたためであると判定する。以上より、マイクロコンピュータ130は、第1検知部110が第1検知信号を出力した原因を正確に判定することができる。
また、本実施形態によれば、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に記憶された情報によって、直近の給紙トレイ20の位置を決定する。そして、マイクロコンピュータ130は、第1検知信号が出力されたことを条件として所定条件であるか否か、換言すると所定条件が満たされているか否かの判定結果と、直近の給紙トレイ20の位置とに基づいて、現在の給紙トレイ20の位置を決定し、決定された位置に基づいた情報をEEPROM134に記憶する。これにより、マイクロコンピュータ130は、一つの信号である第1検知信号に基づいて給紙トレイ20の位置を決定することができる。換言すると、マイクロコンピュータ130は、給紙トレイ20の位置の決定のために、二つ以上の検知信号(図8(A)のONを示す信号)を必要としない。
[実施形態の変形例1]
所定条件は、上述の実施形態における条件とは限らない。例えば、変形例1において、所定条件は、第1検知信号が出力されている時間が予め設定された第1時間(本発明の第1時間に相当)以上であることである。ここで、第1時間は、給紙ローラ25によって給紙トレイ20から搬送を開始された記録用紙12の先端が第1検知部110に当接してから記録用紙12の後端が第1検知部110を通過するまでの時間よりも短い時間に設定される。
変形例1においては、マイクロコンピュータ130は、第1検知部110が第1検知信号を出力している時間をカウントするタイマ回路(不図示、本発明のカウント手段の一例)を備えている。なお、時間は、ROM132に格納されているプログラムによって、つまりソフトウェアによってカウントされてもよい。
図5に示されるように、変形例1における判定制御は、上述の実施形態における判定制御のステップS30がステップS200に置き換わっているが、その他のステップは上述の実施形態における判定制御と同処理である。よって、以下において、ステップS200についてのみ説明される。
第1検知部110が第1検知信号を出力すると(S20)、マイクロコンピュータ130は、タイマ回路によるカウントを開始させる。そして、ステップS200において、マイクロコンピュータ130は、第1検知信号の出力時間(図8(A)のt1)が第1時間以上であるか否かを判定する(S200)。第1検知信号の出力時間が第1時間以上である場合(S200:Yes)、ステップS40以降の処理が実行され、第1検知信号の出力時間が第1時間未満である場合(S200:No)、ステップS60以降の処理が実行される。なお、ステップS200の判定後、タイマ回路はリセットされる。
第1検知部110が記録用紙12を検知した場合の第1検知信号の出力時間と、第1検知部110が回動ガイド部材70の姿勢変化を検知した場合の第1検知信号の出力時間とは異なる。具体的には、前者の出力時間は後者の出力時間よりも長い。よって、変形例1によれば、マイクロコンピュータ130は、第1検知部110が第1検知信号を出力した原因を正確に判定することができる。
[実施形態の変形例2]
上述の実施形態においては、プリンタ部11には1つの検知部、つまり第1検知部110が設けられていたが、プリンタ部11には2つの検知部が設けられていてもよい。具体的には、図9に示されるように、変形例2においては、搬送路65における記録部24よりも第1搬送向きの下流側に、第2検知部120(本発明の第2検知部の一例、図3にも破線で示されている。)が設けられている。つまり、変形例2において、プリンタ部11には、第1検知部110及び第2検知部120が設けられている。
第2検知部120は、内側ガイド部材19に取り付けられており、軸121と、当該軸121を中心に回動可能な第2検出子122と、第2検出子122の回動を監視する不図示の光学式センサと、を備えたセンサである。なお、第2検知部120は、光学式センサのみ用意されていてもよく、この場合、光学式センサは搬送路65及び反転搬送路67に向かって光を照射するように配置される。第2検出子122は、搬送路65を搬送される記録用紙12、及び姿勢変化された給紙部15を検知して第2検知信号(本発明の第2検知信号に相当)を出力する。換言すると、第2検知部120は、給紙アーム26の第5姿勢への姿勢変化により第2検知信号を出力する。なお、上述においては、第2検知部120は、給紙アーム26の姿勢変化を、給紙アーム26から直接的に検知しているが、回動などの動作が可能な他の部材を介して間接的に検知してもよい。以上より、変形例2において、給紙部15は、本発明の第2可動部材に相当する。つまり、給紙部15は、本発明の第2可動部材の一例である。第2可動部材(給紙部15)は、回動ガイド部材70と異なる位置に配置されている。以下に詳述する。
本実施形態において、給紙アーム26はL字形状に構成されている。つまり、図9に示されるように、給紙アーム26は、L字の屈曲部に設けられた軸28から概ね後向きに延びた第1部材93と、軸28から概ね上向きに延びた第2部材94とで構成されている。第1部材93の先端には給紙ローラ25が設けられている。第2部材94の先端は、第2検出子122の端部と当接可能である。
第2検知部120の軸121は、第2検出子122の上下方向7の概ね中央に設けられている。そして、第2検出子122は、軸121から搬送路65(上側)、及び反転搬送路67(下側)に向けて延設されている。つまり、第2検出子122の一端は軸121から搬送路65側に延びており、第2検出子122の他端は軸121から反転搬送路67側に延びている。
第2検出子122は、通常、図9の実線で示される位置を維持するように構成されている。この状態において、給紙アーム26が給紙トレイ20に押されることによって第5姿勢に姿勢変化すると、図9に示されるように、第1部材93及び第2部材94は、実線で示された位置から破線で示された位置に回動される。つまり、第1部材93は上側に回動され、第2部材94は前側へ回動される。すると、第2検出子122は、前側へ回動された第2部材94に押されることによって、図9の実線で示された位置から2点鎖線で示された位置に姿勢変化される。つまり、第2検出子122の他端は、前側へ回動される。
ここで、給紙アーム26が第5姿勢に姿勢変化されるときの給紙トレイ20の位置は、回動ガイド部材70が第3姿勢に姿勢変化されるときの給紙トレイ20の位置である符号20Aで示される任意の第2位置の内の第2当接位置(本発明の第3位置に相当)よりも前側である。つまり、変形例1において、回動ガイド部材70は、給紙トレイ20が任意の第2位置の内の第2当接位置に相当する第3位置に位置する状態において、給紙トレイ20に連動して姿勢変化され、給紙部15は、第3位置よりも前側を移動する給紙トレイ20に連動して姿勢変化される。上述したように、第3位置は任意の第2位置の内の一つの位置である。
また、上記状態において、第2搬送ローラ対55によって記録用紙12が搬送路65を第1搬送向きに搬送されると、図9に破線で示されるように、第2検出子122は当該記録用紙12に押される。これにより、第2検出子122の一端は、前側へ回動される。
また、上記状態において、第3搬送ローラ対56によって記録用紙12が反転搬送路65を第2搬送向きに搬送されると、図9に破線で示されるように、第2検出子122は当該記録用紙12に押される。これにより、第2検出子122の他端は、後側へ回動される。
第2検出子122が、第2部材94または記録用紙12に押されることによって図9の実線で示される位置から少しでも前後に回動されたとき、第2検知部120は、図8(B)及び図8(C)のONを示す信号に相当する第2検知信号(本発明の第2検知信号に相当)を、マイクロコンピュータ130へ出力する。つまり、第2検知部120は、搬送路65または反転搬送路67を搬送される記録用紙12、及び上側へ回動された給紙部15を検知して、第2検知信号を出力する。また、第2検出子122が第2部材94及び記録用紙12に押されていない、つまり、図9の実線で示される位置を維持するとき、第1検知部120は、図8(B)及び図8(C)のOFFを示す信号を、マイクロコンピュータ130へ出力する。
なお、本発明の第2可動部材は、給紙部15でなくてもよい。例えば、下側ガイド部材33を移動可能に構成されることにより、当該下側ガイド部材33が本発明の第2可動部材とされてもよい。
以下、図6のフローチャート、及び図8(B)、(C)のタイムチャートに基づいて、変形例2における判定制御の処理手順が説明される。
第1検知信号または第2検知信号の少なくとも一方が第1検知部110または第2検知部120から出力された場合(S400:Yes、図8(B)のT21及びT22または図8(C)のT31及びT32)、上述の実施形態において説明された所定条件であるか否か、換言すると所定条件が満たされているか否かが判定される(S410)。なお、所定条件は、変形例1において説明された条件でもよい。マイクロコンピュータ130によるステップS410の処理は、本発明の第1判定手段に相当する。
マイクロコンピュータ130が記録部24及び給紙部15の制御中であると判定された場合(S410:Yes)、図4のステップS40と同様の処理が実行される(S420)。つまり、マイクロコンピュータ130は、第1検知部110または第2検知部120は搬送路65を搬送される記録用紙12によって姿勢変化されて第1検知信号または第2検知信号を出力したと判定する。即ち、マイクロコンピュータ130は、搬送路65を記録用紙12が搬送されていると判定する。マイクロコンピュータ130によるステップS420の判定は、本発明の第2判定手段に相当する。次に、マイクロコンピュータ130は、図4のステップS50と同様の処理を実行する。つまり、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第1情報を記憶する(S430)。マイクロコンピュータ130によるステップS430の処理は、本発明の第2記憶制御手段に相当する。
一方、マイクロコンピュータ130が記録部24及び給紙部15の制御中ではないと判定された場合(S410:No)、マイクロコンピュータ130は、第1検知部110または第2検知部120の少なくとも一方は移動される給紙トレイ20によって姿勢変化されて第1検知信号及び第2検知信号の少なくとも一方を出力したと判定する(S440)。つまり、マイクロコンピュータ130は、給紙トレイ20が移動されたと判定する。マイクロコンピュータ130によるステップS450の判定は、本発明の第2判定手段に相当する。次に、マイクロコンピュータ130は、第1検知信号及び第2検知信号がどのような順序で出力されたのかを判定する(S450)。
第2検知信号が第1検知信号よりも先に出力された場合(図8(C)参照)、マイクロコンピュータ130は、今まで複合機10から脱抜されていた給紙トレイ20が複合機10に装着された、つまり給紙トレイ20が第2位置から第1位置に移動されたと判定する。マイクロコンピュータ130による当該判定は、本発明の第3判定手段に相当する。マイクロコンピュータ130は、操作パネル17を制御して、液晶表示部16に、給紙トレイ20に載置された記録用紙12のサイズ設定を行うようユーザに促すメッセージを表示させる(S460)。そして、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第1情報を記憶する(S470)。マイクロコンピュータ130によるステップS470の処理は、本発明の第2記憶制御手段に相当する。
第1検知信号が第2検知信号よりも先に出力された場合(図8(B)参照)、マイクロコンピュータ130は、今まで複合機10に装着されていた給紙トレイ20が複合機10から脱抜された、つまり給紙トレイ20が第1位置から第2位置に移動されたと判定する。マイクロコンピュータ130による当該判定は、本発明の第3判定手段に相当する。マイクロコンピュータ130は、操作パネル17を制御して、液晶表示部16に、給紙トレイ20が脱抜されている旨のメッセージを表示させる(S480)。そして、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第2情報を記憶する(S490)。マイクロコンピュータ130によるステップS490の処理は、本発明の第2記憶制御手段に相当する。
また、ステップS450において、第2検知信号の出力のみが検出された場合、マイクロコンピュータ130は、今まで複合機10から脱抜されていた給紙トレイ20が複合機10の中途まで挿入されたと判定する。また、ステップS450において、第1検知信号の出力のみが検出された場合、マイクロコンピュータ130は、今まで複合機10に装着されていた給紙トレイ20が複合機10の中途まで前側に移動されたと判定する。これらの場合、マイクロコンピュータ130は、操作パネル17を制御して、液晶表示部16に、給紙トレイ20が中途半端に装着されている旨のメッセージを表示させる(S500)。
上述された処理は、複合機10の電源がオフにされるまで(S510:Yes)、繰り返される。
変形例2によれば、マイクロコンピュータ130は、第1検知信号及び第2検知信号が出力されるタイミングの違いによって、給紙トレイ20が第1位置に位置しているか第2位置に位置しているかを判定することができる。また、変形例2によれば、給紙部15が本発明の第2可動部材として機能する。よって、当該第2可動部材を複合機10内に追加して配置する必要がない。また、変形例2によれば、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に記憶された情報によって、給紙トレイ20の直近の位置を正確に決定することができる。
[別実施形態1]
マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第2情報が記憶されていることを条件として、給紙トレイ20に載置されている記録用紙12の給紙部15による給送動作を禁止してもよい。
以下、図7及び図11のフローチャートに基づいて、別実施形態1におけるマイクロコンピュータ130による処理手順が説明される。ここで、図7のフローチャートにおける処理(以下、第1処理とも記す。)は、図11のフローチャートにおけるステップS630で実行される処理である。よって、以下の説明においては、図11のフローチャートに基づくマイクロコンピュータ130による処理手順が説明され、当該説明の中で、図7のフローチャートに基づくマイクロコンピュータ130による処理手順が説明される。
複合機10の電源がオンにされると、マイクロコンピュータ130は、外部情報機器からのコマンドまたは操作パネル17からの信号を受け取ったか否か、つまり画像記録指示があったか否かを判定する(S610)。画像記録指示があった場合(S610:Yes)、後述する第1処理、つまり図7のフローチャートに基づく処理(S630)が実行される。
画像記録指示がない場合(S610:No)、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に記憶されている情報(第1情報または第2情報のいずれか)を読み出す(S10)。その後、上述の実施形態のステップS60〜S110と同様の処理が実行される。その後、ステップS640において複合機10の電源がオフにされるまで、ステップS610〜S630、S10、及びS60〜S110の処理が繰り返される。
ステップS610において画像記録指示があった場合(S610:Yes)、図7のフローチャートにおける処理が実行される(S630)。初めに、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に記憶されている情報(第1情報または第2情報のいずれか)を読み出す(S800)。次に、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第2情報が記憶されているか否か判定する(S810)。
EEPROM134に第2情報が記憶されていない場合(S810:No)、マイクロコンピュータ130は、ステップ610において受け取ったコマンドや信号に基づいて、記録部24及び給紙部15を制御する。これにより、給紙部15による記録用紙12の給送動作、及び記録部24による記録用紙12への画像記録動作の実行が開始される(S850)。
記録用紙12の給送開始から所定時間が経過するまでに、第1検知部110から第1検知信号が出力された場合(S860:Yes)、マイクロコンピュータ130は、第1検知部110は搬送路65を搬送される記録用紙12によって姿勢変化されて第1検知信号を出力したと判定する(S40)。この場合、上記の給送動作及び画像記録動作は、これらの動作が完了するまで実行される(S890)。なお、上記の所定時間は、記録用紙12が給紙ローラ25によって給紙トレイ20から搬送を開始されてから、当該記録用紙12の先端が第1検知部110を通過するまでに必要な時間として予め設定された時間である。記録用紙12の給送開始から所定時間が経過するまでに、第1検知部110から第1検知信号が出力されなかった場合(S860:No)、マイクロコンピュータ130は、操作パネル17を制御して、液晶表示部16に、記録用紙12の給送不良である旨のメッセージを表示させる(S870)。
一方、ステップS810において、EEPROM134に第2情報が記憶されている場合(S810:Yes)、つまり給紙トレイ20が脱抜されていると想定される場合、マイクロコンピュータ130は、給送動作や画像記録動作を開始させずに、操作パネル17を制御して、液晶表示部16に、給紙トレイ20の複合機10への装着を促す旨のメッセージを表示させる(S820)。当該表示は、第1検知部110が第1検知信号を出力するまで実行される(S830:No)。第1検知信号が出力されると(S830:Yes)、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第1情報を記憶する(S110)。マイクロコンピュータ130によるステップS810〜S830の処理は、本発明の第1給送禁止手段に相当する。その後、ステップS810の処理が再び実行される。このとき、EEPROM134には第1情報が記憶されているため(S810:No)、給送動作及び画像記録動作が開始される(S850)。
別実施形態1によれば、給紙トレイ20が記録用紙12を給送不能な第2位置に位置されている場合、給紙部15は記録用紙12の給送動作を行わない。よって、給紙部15が無駄な給送動作をすることが防止できる。
[別実施形態2]
上述の実施形態においては、シートが載置可能なトレイは、給紙トレイ20のみであったが、トレイは2つ以上設けられていてもよい。例えば、図10に示されるように、別実施形態2におけるプリンタ部11には、給紙トレイ20と、第2の給紙トレイ140(本発明の第2トレイの一例)とが設けられている。第2の給紙トレイ140は、給紙トレイ20の下側に設けられている。つまり、2つの給紙トレイ20、140は、上下二段に配置されている。2つのトレイ21,22が設けられることによって、それぞれにサイズや種類が異なる記録用紙50が保持され得る。
第2の給紙トレイ140は、給紙トレイ20と同様の構成である。つまり、第2の給紙トレイ140は、載置板90、前板、側板、及び分離傾斜板22を備えている。また、別実施形態2において、プリンタ部11は、第2の給紙トレイ140に載置されている記録用紙12を搬送路65へ給送するために第2の給紙部141(本発明の第2給送部の一例)を備えている。第2の給紙部141は、給紙部15と同様の構成である。つまり、第2の給紙部141は、給紙ローラ25と同様の構成の給紙ローラ146、給紙アーム26と同様の構成の給紙アーム146、駆動伝達機構27と同様の構成の駆動伝達機構147、及び給紙モータ76と同様の構成の給紙モータ(不図示)を備えている。なお、給紙トレイ20及び第2の給紙トレイ140は、給紙モータからの駆動が選択的に各トレイに供給されることを条件として、給紙モータを共用してもよい。
第2の給紙トレイ140に載置されている記録用紙12は、第2の給紙部140によって給送されると、外側ガイド部材18及び給紙トレイ20の分離傾斜板22の間を通って、搬送路65へ到達する。つまり、給紙トレイ20の分離傾斜板22の後側の面22A(本発明の当接面と反対の面の一例)は、給紙トレイ20が第1位置に位置した状態において、第2の給紙トレイ140から給送された記録用紙12をガイドする。
別実施形態2におけるマイクロコンピュータ130による処理手順は、別実施形態1と概ね同様である。但し、別実施形態2において、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第2情報が記憶されていることを条件として(S810:Yes)、第2の給紙トレイ140に載置されている記録用紙12の第2の給紙部141による記録用紙12の給送動作を禁止する。また、別実施形態2において、EEPROM134に第2情報が記憶されていない場合(S810:No)、マイクロコンピュータ130は、記録部24及び給紙部15に加えて第2の給紙部141も制御する。
給紙トレイ20が第2位置に位置している場合、第2の給紙トレイ140から給送された記録用紙12は、給紙トレイ20の分離傾斜板22によってガイドされない。よって、このとき、当該記録用紙12は搬送路65を正常に搬送されない。別実施形態2によれば、給紙トレイ20が第2位置に位置している場合、第2の給紙トレイ140に載置されている記録用紙12の第2の給紙部140による給送動作は、マイクロコンピュータ130によって禁止される。これにより、記録用紙12が搬送路65を正常に搬送されない問題が回避可能である。
[別実施形態3]
上述の実施形態、変形例1、変形例2、別実施形態1、及び別実施形態2の構成は、組み合わせられてもよい。例えば、変形例2、別実施形態1、及び別実施形態2の構成は、組み合わせられてもよい。この場合、プリンタ部11は、第1検知部110及び第2検知部120(図10に破線で示されている。)を備えており、給紙アーム26は、第3部材93及び第4部材94(図10に破線で示されている。)を備えており、且つプリンタ部11は、2つの給紙トレイ20、140及び給紙部15、141を備えている。
別実施形態3におけるマイクロコンピュータ130による処理手順は、別実施形態1及び別実施形態2と概ね同様である。つまり、マイクロコンピュータ130は、EEPROM134に第2情報が記憶されていることを条件として、給紙部15及び第2の給紙部141による記録用紙12の給送動作を禁止する。そして、このような処理は、本発明の第2給送禁止手段に相当する。
10・・・複合機
15・・・給紙部
20・・・給紙トレイ
24・・・記録部
65・・・第1搬送路
70・・・回動ガイド部材
110・・・第1検知部
130・・・マイクロコンピュータ

Claims (7)

  1. シートが搬送向きに搬送される第1搬送路と、
    上記第1搬送路を搬送されるシートに画像を記録する記録部と、
    上記第1搬送路における上記記録部よりも上記搬送向きの下流側の分岐位置において上記第1搬送路から分岐され、上記第1搬送路における上記記録部よりも上記搬送向き上流側の合流位置において上記第1搬送路と合流する第2搬送路と、
    上記記録部の下側に配置され、シートが載置可能であり、上記第1搬送路へシートを給送可能な第1位置及び給送不能な第2位置に移動可能である第1トレイと、
    上記第1位置にある上記第1トレイに載置されたシートを上記第1搬送路へ給送する第1給送部と、
    上記第1位置及び上記第2位置の間を移動する上記第1トレイに連動して姿勢変化される第1可動部材と、
    上記第1搬送路に設けられており、上記第1給送部により給送されて上記第1搬送路を搬送されるシート、及び上記第1可動部材の姿勢変化により第1検知信号を出力する第1検知部と、
    上記第1給送部を制御して、上記第1トレイに載置されたシートを、上記第1給送部に給送させ、且つ上記記録部を制御して、上記第1給送部によって給送されて上記第1搬送路を搬送されるシートに、上記記録部に画像を記録させる記録制御手段と、
    上記第1検知信号が出力された場合に、上記記録制御手段によって、上記第1給送部及び上記記録部のいずれかが制御されているか否かを判定する第1判定手段と、
    上記記録制御手段によって、上記第1給送部及び上記記録部のいずれかが制御されていると上記第1判定手段によって判定されたことを条件として、上記第1搬送路をシートが搬送されていると判定し、上記記録制御手段によって、上記第1給送部及び上記記録部のいずれも制御されていないと上記第1判定手段によって判定されたことを条件として、上記第1トレイが移動されたと判定する第2判定手段と、を備え、
    上記第1可動部材は、上記第1位置及び上記第2位置の間を移動する上記第1トレイに連動して、上記第2搬送路の少なくとも一部を形成する第1姿勢、上記第1姿勢よりも当該第1可動部材の一部が上記第1検知部から離間し且つ上記第1姿勢よりも上記記録部から離間する第2姿勢、及び上記第1姿勢よりも当該第1可動部材の上記一部が上記第1検知部へと近づき且つ上記第1姿勢よりも上記記録部に接近する第3姿勢に姿勢変化可能であり、
    上記第1検知部は、上記第1可動部材の上記第3姿勢への姿勢変化により上記第1検知信号を出力する画像記録装置。
  2. シートが搬送向きに搬送される第1搬送路と、
    上記第1搬送路を搬送されるシートに画像を記録する記録部と、
    上記第1搬送路における上記記録部よりも上記搬送向きの下流側の分岐位置において上記第1搬送路から分岐され、上記第1搬送路における上記記録部よりも上記搬送向き上流側の合流位置において上記第1搬送路と合流する第2搬送路と、
    上記記録部の下側に配置され、シートが載置可能であり、上記第1搬送路へシートを給送可能な第1位置及び給送不能な第2位置に移動可能である第1トレイと、
    上記第1位置にある上記第1トレイに載置されたシートを上記第1搬送路へ給送する第1給送部と、
    上記第1位置及び上記第2位置の間を移動する上記第1トレイに連動して姿勢変化される第1可動部材と、
    上記第1搬送路に設けられており、上記第1搬送路を搬送されるシート、及び上記第1可動部材の姿勢変化により第1検知信号を出力する第1検知部と、
    上記第1検知部が上記第1検知信号を出力している時間をカウントするカウント手段と、
    上記第1検知信号が出力された場合に、上記カウント手段によってカウントされた時間が予め設定された第1時間以上であるか否かを判定する第1判定手段と、
    上記カウント手段によってカウントされた時間が上記第1時間以上であると上記第1判定手段によって判定されたことを条件として、上記第1搬送路をシートが搬送されていると判定し、上記カウント手段によってカウントされた時間が上記第1時間未満であると上記第1判定手段によって判定されたことを条件として、上記第1トレイが移動されたと判定する第2判定手段と、を備え、
    上記第1可動部材は、上記第1位置及び上記第2位置の間を移動する上記第1トレイに連動して、上記第2搬送路の少なくとも一部を形成する第1姿勢、上記第1姿勢よりも当該第1可動部材の一部が上記第1検知部から離間し且つ上記第1姿勢よりも上記記録部から離間する第2姿勢、及び上記第1姿勢よりも当該第1可動部材の上記一部が上記第1検知部へと近づき且つ上記第1姿勢よりも上記記録部に接近する第3姿勢に姿勢変化可能であり、
    上記第1検知部は、上記第1可動部材の上記第3姿勢への姿勢変化により上記第1検知信号を出力する画像記録装置。
  3. 第1情報、または上記第1情報とは異なる第2情報が選択的に記憶される記憶部と、
    上記第2判定手段によって上記第1搬送路をシートが搬送されていると判定されたことを条件として、上記記憶部に上記第1情報を記憶し、上記第2判定手段によって上記第1トレイが移動されたと判定され且つ上記記憶部に上記第1情報が記憶されていることを条件として、上記記憶部に上記第2情報を記憶し、上記第2判定手段によって上記第1トレイが移動されたと判定され且つ上記記憶部に上記第2情報が記憶されていることを条件として、上記記憶部に上記第1情報を記憶する第1記憶制御手段と、を更に備える請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 上記記憶部に上記第2情報が記憶されていることを条件として、上記第1給送部によるシートの給送動作を禁止する第1給送禁止手段を更に備える請求項に記載の画像記録装置。
  5. シートが載置可能である第2トレイと、
    上記第2トレイに載置されたシートを上記第1搬送路へ給送する第2給送部と、を更に備え、
    上記第1トレイは、シートの給送向きの下流側の端部においてシートが載置される底板から立設され、上記第1給送部によって給送されるシートと当接する当接面を有する立設板を備え、
    上記立設板の上記当接面とは反対の面は、上記第1トレイが上記第1位置に位置した状態において、上記第2トレイから給送されたシートをガイドするものであり、
    上記第1給送禁止手段は、上記記憶部に上記第2情報が記憶されていることを条件として、上記第2給送部によるシートの給送動作を禁止する請求項に記載の画像記録装置。
  6. シートが搬送向きに搬送される第1搬送路と、
    上記第1搬送路を搬送されるシートに画像を記録する記録部と、
    上記第1搬送路における分岐位置において上記第1搬送路から分岐され、上記分岐位置よりも上記搬送向き上流側且つ上記記録部よりも上記搬送向き上流側の合流位置において上記第1搬送路と合流し、上記記録部によって画像を記録されたシートの表裏を反転させるための第2搬送路と、
    上記記録部の下側に配置され、シートが載置可能であり、上記第1搬送路へシートを給送可能な第1位置及び給送不能な第2位置に移動可能である第1トレイと、
    上記第1位置にある上記第1トレイに載置されたシートを上記第1搬送路へ給送する第1給送部と、
    上記第1位置及び上記第2位置の間を移動する上記第1トレイに連動して姿勢変化される第1可動部材と、
    上記第1搬送路に設けられており、上記第1給送部により給送されて上記第1搬送路を搬送されるシート、及び上記第1可動部材の姿勢変化により第1検知信号を出力する第1検知部と、
    上記第1給送部を制御して、上記第1トレイに載置されたシートを、上記第1給送部に給送させ、且つ上記記録部を制御して、上記第1給送部によって給送されて上記第1搬送路を搬送されるシートに、上記記録部に画像を記録させる記録制御手段と、
    上記第1検知信号が出力された場合に、上記記録制御手段によって、上記第1給送部及び上記記録部のいずれかが制御されているか否かを判定する第1判定手段と、
    上記記録制御手段によって、上記第1給送部及び上記記録部のいずれかが制御されていると上記第1判定手段によって判定されたことを条件として、上記第1搬送路をシートが搬送されていると判定し、上記記録制御手段によって、上記第1給送部及び上記記録部のいずれも制御されていないと上記第1判定手段によって判定されたことを条件として、上記第1トレイが移動されたと判定する第2判定手段と、を備え、
    上記第1可動部材は、上記第1位置及び上記第2位置の間を移動する上記第1トレイに連動して、上記第2搬送路の少なくとも一部を形成する第1姿勢、上記第1姿勢よりも当該第1可動部材の一部が上記第1検知部から離間する第2姿勢、及び上記第1姿勢よりも当該第1可動部材の上記一部が上記第1検知部へと近づく第3姿勢に姿勢変化可能であり、
    上記第1検知部は、上記第1可動部材の上記第3姿勢への姿勢変化により上記第1検知信号を出力する画像記録装置。
  7. シートが搬送向きに搬送される第1搬送路と、
    上記第1搬送路を搬送されるシートに画像を記録する記録部と、
    上記第1搬送路における分岐位置において上記第1搬送路から分岐され、上記分岐位置よりも上記搬送向き上流側且つ上記記録部よりも上記搬送向き上流側の合流位置において上記第1搬送路と合流し、上記記録部によって画像を記録されたシートの表裏を反転させるための第2搬送路と、
    上記記録部の下側に配置され、シートが載置可能であり、上記第1搬送路へシートを給送可能な第1位置及び給送不能な第2位置に移動可能である第1トレイと、
    上記第1位置にある上記第1トレイに載置されたシートを上記第1搬送路へ給送する第1給送部と、
    上記第1位置及び上記第2位置の間を移動する上記第1トレイに連動して姿勢変化される第1可動部材と、
    上記第1搬送路に設けられており、上記第1搬送路を搬送されるシート、及び上記第1可動部材の姿勢変化により第1検知信号を出力する第1検知部と、
    上記第1検知部が上記第1検知信号を出力している時間をカウントするカウント手段と、
    上記第1検知信号が出力された場合に、上記カウント手段によってカウントされた時間が予め設定された第1時間以上であるか否かを判定する第1判定手段と、
    上記カウント手段によってカウントされた時間が上記第1時間以上であると上記第1判定手段によって判定されたことを条件として、上記第1搬送路をシートが搬送されていると判定し、上記カウント手段によってカウントされた時間が上記第1時間未満であると上記第1判定手段によって判定されたことを条件として、上記第1トレイが移動されたと判定する第2判定手段と、を備え、
    上記第1可動部材は、上記第1位置及び上記第2位置の間を移動する上記第1トレイに連動して、上記第2搬送路の少なくとも一部を形成する第1姿勢、上記第1姿勢よりも当該第1可動部材の一部が上記第1検知部から離間する第2姿勢、及び上記第1姿勢よりも当該第1可動部材の上記一部が上記第1検知部へと近づく第3姿勢に姿勢変化可能であり、
    上記第1検知部は、上記第1可動部材の上記第3姿勢への姿勢変化により上記第1検知信号を出力する画像記録装置。
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