JP5850217B2 - シート搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを搬送する装置に関し、特に、当該装置に対して脱着可能な給紙トレイを備えた装置に関する。
従来より、給紙トレイに積載されたシートを一枚ずつ取り出して搬送するための装置が知られている。このような装置は、例えばシートに画像を記録する画像記録装置に使用されている。一般的な画像記録装置において、給紙トレイは画像記録装置に対して脱着可能となっている。ユーザは、シートが積載された給紙トレイを、画像記録装置に装着しておく。ユーザが画像を記録するための操作を行うと、給紙トレイの上方に設けられた給紙ローラが回転し、給紙トレイに積載された一番上のシートを搬送路に供給する。給紙トレイから送り出されたシートは記録部へ搬送され、記録部においてシートの片面又は両面に画像が記録される。画像が記録されたシートは、排出トレイに排出される。
特許文献1には、給紙カセットの脱着によって回動するドグを備え、給紙カセットの装着及び用紙の有無を検出する給紙装置が記載されている。
特開2006−282311号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような方法によってトレイの状態を検知する場合、トレイの脱着によって回転するドグを新たに設ける必要があり、画像記録装置の高コスト化や大型化を招く。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置を大型化することなく給紙トレイの状態を検知可能なシート搬送装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るシート搬送装置は、シートを搬送向きに沿って案内する搬送路と、シートを載置可能であり、当該装置に対して所定位置への装着及び所定位置から脱抜可能なトレイと、上記トレイの上方に設けられており、上記トレイに載置されたシートを上記搬送路へ供給し、且つ上記トレイの装着及び脱抜によって回転する給紙ローラと、上記給紙ローラの回転向き又は回転量の少なくとも一方に応じた信号を出力する信号出力部と、上記信号出力部が出力する信号から特定される上記給紙ローラの回転向き又は回転量の少なくとも一方に基づき上記トレイの状態を判断する制御部と、を備える。
給紙ローラは、例えばトレイに載置されたシートに上方から当接する。シートの搬送の際には、制御部が給紙ローラを回転させて、給紙ローラがトレイに載置された一番上のシートを搬送路へと供給する。また、給紙ローラは、トレイの装着及び脱抜に伴って回転する。トレイの装着及び脱抜に伴う給紙ローラの回転に応じて、信号出力部は信号を出力する。制御部は、信号出力部が出力する信号により特定される給紙ローラの回転に基づき、トレイの状態、例えばトレイが所定位置に装着されているか否か等を判断する。
このような構成によると、給紙ローラの回転によってトレイの状態を検出することができるため、新たにセンサ等の検知手段を設ける必要がない。従って、シート搬送装置を大型化することなく給紙トレイの状態を検知可能である。
(2) 上記給紙ローラは、上記トレイの装着によって第1向きに回転し、上記トレイの脱抜によって当該第1向きとは異なる第2向きに回転してもよい。上記信号出力部は、上記給紙ローラの回転向きが、上記第1向きであるか、又は上記第2向きであるかに応じて、互いに異なる電気信号を出力してもよく、上記制御部は、上記信号出力部が出力する信号から特定される上記給紙ローラの回転向きに基づき、上記トレイが装着されたのか、又は脱抜されたのかを判断してもよい。
このような構成によると、給紙ローラの回転向きによってトレイの装着及び脱抜が区別されるため、制御部がトレイの状態をより正確に判断することができる。
(3) 上記トレイは、複数が設けられたものであってもよい。上記トレイの装着及び脱抜による上記給紙ローラの回転量は、トレイごとに互いに異なっていてもよく、上記制御部は、上記信号出力部から出力される信号から特定される上記給紙ローラの回転量に基づき、装着又は脱抜されたトレイを判断してもよい。
トレイの装着及び脱抜による給紙ローラの回転量が、トレイごとに互いに異なるように構成されることで、制御部は、給紙ローラの回転量に基づき、装着又は脱抜されたトレイを判断することができる。例えば最後に装着されたトレイを記憶しておくことで、供給が指示されたシートが妥当であるか否かのチェックを行うことができる。
(4) 本発明に係るシート搬送装置は、一端側に上記給紙ローラが取り付けられており、他端側を中心に、上記給紙ローラが上記トレイ又はシートに当接する第1姿勢、及び上記給紙ローラが上記トレイ又はシートから離間する第2姿勢の間で揺動可能なアームをさらに備えていてもよい。上記アームは、上記トレイの装着又は脱抜に伴って上記トレイに支持される被支持部を有し、上記複数のトレイは、当該トレイの装着及び脱抜の際に上記被支持部を押し上げた状態で摺動して、上記アームを上記第1姿勢から上記第2姿勢に姿勢変化させる支持領域を有し、上記所定位置にあるトレイの支持領域と上記アームの上記被支持部との距離は、上記トレイにより異なっていてもよい。
(5) 上記第1姿勢における上記アームの角度は、上記所定位置に装着されたトレイにより異なり、上記被支持部は、上記アームの角度によって異なる高さに位置していてもよい。上記支持領域は、上記トレイが脱抜される向きとは逆向きに向かって上方に傾斜し、かつ、上記第1姿勢における上記被支持部の高さに応じて、上記所定位置にあるトレイの支持領域と上記アームの上記被支持部との距離は、上記トレイにより異なるものであってもよい。
トレイの装着及び脱抜による給紙ローラの回転量を、トレイごとに互いに異なるようにするために、例えば本構成が採用されてもよい。トレイが所定位置に装着された状態では、アームは第1姿勢になっており、給紙ローラがトレイ又はシートに当接している。その状態でトレイが脱抜されると、給紙ローラは、トレイ又はシートによって回転させられる。一定以上の距離が脱抜されると、アームの被支持部がトレイの支持領域に接触する。アームが支持領域の傾斜によって押し上げられることで第2姿勢に姿勢変化する。即ち、給紙ローラが上記トレイ又はシートに当接していない状態となる。トレイの脱抜に伴い、支持領域は、被支持部を押し上げた状態で摺動する。このとき、給紙ローラが上記トレイ又はシートに当接していないため、給紙ローラは回転しない。なお、アームが第1姿勢にあるときの被支持部の高さは、装着されたトレイごとに互いに異なり、その高さに応じて、上記所定位置にあるトレイの支持領域と上記アームの被支持部との距離が異なる。即ち、脱抜に伴う給紙ローラの回転量が異なる。トレイの装着時においても、アームはトレイによって押し上げられることで、第2姿勢になる。所定位置にあるトレイの支持領域と上記アームの被支持部との距離がトレイごとに互いに異なるため、被支持部が支持領域から離れる位置は、トレイごとに異なる。従って、給紙ローラの回転量はトレイごとに異なる。
(6) 上記複数のトレイは、トレイごとに互いに異なるサイズのシートを載置可能なものであってもよい。上記制御部は、使用者の操作に基づき出力された、シートの供給を指示する信号から判断されるシートのサイズと、最後に装着されたと判断されるトレイに載置可能なシートのサイズとが相違する場合、警告のための信号を出力してもよい。
ここで、本発明における警告のための信号とは、使用者に警告を行うために使用されるあらゆる信号を指す。警告は、例えばシート搬送装置の筐体に設けられた表示画面を通じて行われてもよいし、シート搬送装置に接続されたコンピュータの表示画面を通じて行われてもよい。また、警告は、画面上に表示される文字や図形の他、スピーカを通じて発せられる警告音や警告メッセージによって行われてもよい。
制御部は、例えば電源の投入後、最後に装着されたと判断されたトレイを記憶しておく。使用者の操作によってシートの供給を指示する信号が出力された場合、制御部は、シートの供給を指示する信号から判断されるシートサイズと、最後に装着されたと判断されるトレイに載置可能なシートのサイズとを比較する。通常、最後に装着されたトレイには、使用者が近々使用するシートが充填されている可能性が高い。従って、シートの供給を指示する信号から判断されるシートサイズと、最後に装着されたと判断されるトレイに載置可能なシートのサイズとが相違する場合、制御部は、警告のための信号を出力し、使用者の指示したシートのサイズが正しいものであるか、即ち操作ミスでないかを確認する。このような方法によって、誤ったトレイからシートが供給されることを防止することができる。
(7) 上記トレイの装着及び脱抜による上記給紙ローラの回転量は、当該トレイにシートが載置されている場合と、当該トレイにシートが載置されていない場合とで互いに異なっていてもよく、上記制御部は、上記信号出力部から出力される信号から特定される上記給紙ローラの回転量に基づき、当該トレイにシートが載置されているか否かを判断してもよい。
トレイにシートが載置されている場合と、トレイにシートが載置されていない場合とで装着及び脱抜に伴う給紙ローラの回転量が異なる構成とすることで、制御部は、給紙ローラの回転量に基づき、トレイにシートが載置されているか否かを判断することができる。それにより、例えばシートが載置されていないトレイから、給紙ローラがシートを供給しようとすることを防止することができる。
(8) 上記トレイは、上記シートが載置される載置面を有している。上記載置面において、装着及び脱抜の際に上記給紙ローラが上方を通過する経路中には、上記トレイにシートが載置されていない場合に、上記給紙ローラに当接する当接部と、上記給紙ローラが回転しない無回転部と、が形成されていてもよく、上記制御部は、上記信号出力部から出力される信号から特定される上記給紙ローラの回転量に基づき、当該トレイにシートが載置されているか否かを判断してもよい。
トレイの装着及び脱抜による給紙ローラの回転量を、トレイにシートが載置されている場合とトレイにシートが載置されていない場合とで互いに異なるようにするために、例えば本構成が採用されてもよい。トレイは、シートが載置される載置面を有している。載置面において、装着及び脱抜の際に給紙ローラが上方を通過する経路中には、当接部と無回転部とが形成されている。当接部は、アームが第1姿勢であって、トレイにシートが載置されていない場合に、給紙ローラに当接するものである。無回転部は、例えば載置面に設けられた空隙である。載置面にシートが載置されていない状態でシートが装着又は脱抜されると、給紙ローラは、当接部を通過する時には回転するが、無回転部を通過するときには回転しない。一方、トレイにシートが載置された状態では、当接部及び無回転部はシートによって覆われた状態となっている。その状態でトレイが装着又は脱抜されると、給紙ローラは、当接部及び無回転部においてシートによって回転させられる。即ち、給紙ローラは無回転部においても回転するため、トレイにシートが載置されていない場合よりも多く回転する。
本発明においては、トレイの装着及び脱抜に伴って給紙ローラが回転し、その回転に応じた信号が信号出力部によって出力されることで、制御部がトレイの装着状態を判断し、給紙ローラによるシートの供給を制御するこができる。すなわち、トレイの装着状態を給紙ローラの回転量に応じて判断できるため、装置の大型化を防止できる。
図1は、複合機1の斜視図である。 図2は、プリンタ部2の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、給紙トレイ20の構造を模式的に示す上面図である。 図4は、給紙トレイ20が第1位置にある状態において、給紙トレイ20が脱抜される様子を模式的に示す縦断面図である。 図5は、給紙トレイ20が第2位置にある状態において、給紙トレイ20が脱抜される様子を模式的に示す縦断面図である。 図6は、制御部130の構成を示すブロック図である。 図7は、制御部130が記憶するトレイ判定テーブルの内容を例示した図である。 図8は、プリンタ部2が待機状態からトレイ無し状態に移行する流れを示したフローチャートである。 図9は、プリンタ部2がトレイ無し状態から待機状態に移行する流れを示したフローチャートである。 図10は、制御部130による画像記録の制御を示したフローチャートである。 図11は、本実施形態の変形例において、制御部130による画像記録の制御を示したフローチャートである。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、ベクトルにおいて矢印を考慮して起点から終点に向かう進みが向きと表現され、ベクトルにおいて矢印を考慮せずに起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明では、複合機1が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向14が定義され、操作パネル9が設けられている側を手前側(正面)として前後方向12が定義され、複合機1を手前側(正面)から見て左右方向13が定義される。
[複合機1]
図1に示されるように、複合機1(本発明のシート搬送装置の一例)は、下部に配設されたプリンタ部2と、プリンタ部2の上部に配設されたスキャナ部3などを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)である。複合機1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、及びファクシミリ機能などを有する。
なお、本実施形態において、複合機1はプリンタ機能として片面画像記録機能のみ有しているが、複合機1は両面画像記録機能を有していてもよい。また、本発明を実現するうえで、スキャナ機能やファクシミリ機能などは任意の機能である。ここでは、スキャナ部3の詳細な説明は省略される。
複合機1は、主にコンピュータなどの外部情報機器(不図示)と接続された状態で使用される。プリンタ部2は、外部情報機器から受信した記録データやスキャナ部3で読み取られた原稿の記録データに基づいて、記録用紙19(本発明のシートの一例)に画像を記録する。
複合機1の上面の前方側であって、スキャナ部3の正面側の上面には、プリンタ部2やスキャナ部3を操作するための操作パネル9が設けられている。操作パネル9は、各種操作ボタンや液晶表示部11から構成されている。複合機1は、操作パネル9からの指示情報、又は外部機器からプリンタドライバやスキャナドライバなどを通じて送信される指示情報に基づいて、複合機1の動作を統括する制御部130(図6参照)により動作される。
[プリンタ部2]
図1に示されるように、プリンタ部2は、正面に開口4が形成されたケーシング5を有する。ケーシング5内にプリンタ部2の各構成要素が配設されている。
[給紙トレイ20]
開口4を通じて、給紙トレイ20(本発明のトレイの一例、図2参照)が複合機1に装着されている。なお、図1では、給紙トレイ20が省略されている。図2に示されるように、給紙トレイ20には、記録用紙19(本発明のシートの一例)が収容されている。給紙トレイ20は前後方向12の前方側に脱抜可能であり、脱抜された給紙トレイ20に記録用紙19を補充することができる。なお、給紙トレイ20内の記録媒体が正常に供給可能な所定位置までユーザが給紙トレイを挿入すると、給紙トレイ20は、クリック感を伴ってプリンタ部と係合する構成となっている。
図2、3に示されるように、給紙トレイ20は2段構造になっている。上下方向14において、下方にメイントレイ21(本発明の複数のトレイの1つ)が配置され、メイントレイ21の上方に一定の間隔を空けて、スライドトレイ22(本発明の複数のトレイの1つ)が配置されている。メイントレイ21及びスライドトレイ22は、記録用紙19が載置される載置面35,36を有する。スライドトレイ22の載置面36は、メイントレイ21の載置面35よりも左右方向13及び前後方向12の幅が小さく形成されている。メイントレイ21は、例えばA4サイズやB5サイズ等の比較的大きめの記録用紙19を載置するためのものであり、スライドトレイ22は、例えばL判サイズやB5サイズ等の比較的小さめの記録用紙19を載置するためのものである。スライドトレイ22は、メイントレイ21に対して、第1位置から第2位置までの所定の範囲をスライド可能となっている。スライドトレイ22が前後方向12の後方に位置している状態(図3(A)の状態)が第1位置、スライドトレイ22が前後方向12の前方に位置している状態(図3(B)の状態)が第2位置である。なお、図2には、第1位置のスライドトレイ22が示されている。ユーザは、給紙トレイ20の把手37に指先を引っ掛けて前後方向12の一方に引くことで、スライドトレイ22をスライドさせることができる。こうしてスライドトレイ22の位置は、第1位置又は第2位置に変更される。スライドトレイ22の位置に応じて、画像記録に使用される記録用紙19が異なる。スライドトレイ22が第1位置にあるときには、スライドトレイ22に載置された記録用紙19が給紙され、画像が記録される。スライドトレイ22が第2位置にあるときには、メイントレイ21に載置された記録用紙19が給紙され、画像が記録される。
図3において破線で示されるローラ経路33(本発明の経路の一例)は、給紙トレイ20の装着及び脱抜に伴って、後述される給紙ローラ25が上方を通過する経路である。ローラ経路33において、メイントレイ21及びスライドトレイ22を上下方向14に貫通する間欠部34(本発明の無回転部の一例)が空けられている。スライドトレイ22が第1位置にある場合、両トレイの間欠部34が重なって、給紙トレイ20を上下方向14に貫通する(図3(A))。スライドトレイ22が第2位置にある場合、スライドトレイ22の間欠部34は、前後方向12の前方に移動してローラ経路33から外れる(図3(B))。ローラ経路33における間欠部34以外の部分が本発明の当接部に相当するものである。また、給紙トレイ20の側壁31には、前後方向12の後方に向かって、上下方向14の上方に傾斜する傾斜部32(本発明の支持領域の一例)が設けられている(図3、4、5)。間欠部34及び傾斜部32の働きについては後述される。
[給紙ローラ25、給紙アーム26]
図2に示されるように、給紙トレイ20の上側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、記録用紙19又は給紙トレイ20の載置面35,36に接離可能に上下動する給紙アーム26(本発明のアームの一例)の端部で軸支されている。給紙ローラ25が記録用紙19又は給紙トレイ20と当接した状態が第1姿勢、離間した状態が第2姿勢と称される。図2において、第1姿勢及び第2姿勢の給紙アーム26が、それぞれ実線と破線によって示されている。給紙ローラ25は、複数のギアが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、給紙モータ76(図6参照)の駆動力が伝達されて回転する。給紙ローラ25は、給紙トレイ20上の記録用紙19に圧接して、その状態で回転する。これにより、積載された記録用紙19が、以下で説明される搬送路23へ供給される。
ユーザによっる給紙トレイ20の装着又は脱抜に伴って、給紙ローラ25がローラ経路33において載置面35,36又は記録用紙19に対して摺動して、給紙ローラ25は回転することになる。トレイ20は、前後方向12の後方に向けて装着され、前方に向けて脱抜される。従って、給紙ローラ25の回転向きは、装着時には第1向き140(図2の右向き)、脱抜時には第2向き141(図2の左向き)となる。この回転は、駆動伝達機構27を介して図6に示されるロータリーエンコーダ68(本発明の信号出力部の一例)に伝達される。
ロータリーエンコーダ68は、エンコーダディスク(不図示)と光学センサ(不図示)とからなる。エンコーダディスクには、その円周方向に一定間隔で光を透過する透過部と光を透過しない非透過部とが等ピッチで交互に配置されたパターンが形成されている。給紙ローラ25の回転に伴ってエンコーダディスクが回転すると、光学センサによってロータリーエンコーダ68のマークが検出される毎にパルス信号が生成される。パルス信号は制御部130へと出力される。制御部130は、ロータリーエンコーダ68の回転に基づいて、給紙ローラ25の回転向き及び回転量を認識することができる。
また、給紙アーム26から左右方向13の両側に突起部30(本発明の被支持部の一例)が突出されている。突起部30は、上下方向14からの平面視において、上述された給紙トレイ20の側壁31と重なるように位置している。突起部30は、給紙トレイ20の装着及び脱抜に伴って、側壁31の上端を摺動する。突起部30が傾斜部32を摺動する際に、給紙アーム26が側壁31によって持ち上げられたり下げられたりする。すなわち、給紙アーム26及び給紙ローラ25は、側壁31によって上下に揺動可能となっている。これにより、給紙ローラ25が記録用紙19又は給紙トレイ20から離間する。従って、給紙トレイ20の装着又は脱抜の際、給紙ローラ25は、給紙アーム26が側壁31によって持ち上げられていない位置においてのみ回転可能である。この持ち上げにより、給紙トレイ20の奥側の傾斜壁38を乗り越えることができるため、給紙トレイ20は、複合機1から脱抜可能となっている。
[搬送路23]
搬送路23は、給紙トレイ20の後側の端部から上方且つ複合機1の前側へ曲がって、複合機1の背面側(後側)から正面側(前側)へ延出されている。搬送路23は、搬送ローラ対54による挟持位置、記録部24の下側、及び排出ローラ対55による挟持位置を通過して排紙トレイ21へ通じている。給紙トレイ20から繰り出された記録用紙19は、搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて記録部24に至る。記録用紙19は、記録部24により画像記録が行われた後、排紙トレイ39に排出される。搬送路23は、記録部24などが配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面29と内側ガイド面28とによって形成されている。
以下、記録用紙19が、搬送ローラ対54による挟持位置から記録部24の下方及び排出ローラ対55による挟持位置を通過して排紙トレイ21へ搬送される向き(図2に破線の矢印で示される方向)を、搬送向き15として説明を行う。
記録部24よりも搬送向き15の上流側には、搬送ローラ対54が設けられている。搬送ローラ対54は、搬送ローラ47とピンチローラ48とが一体にユニット化されたものである。記録部24よりも搬送向き15の下流側には、排紙ローラ49と拍車50とを有する排出ローラ対55が設けられている。
搬送ローラ47及び排紙ローラ49は、搬送モータ59(図6参照)から駆動伝達機構(不図示)を介して駆動力が伝達されて回転される。搬送ローラ47が正転駆動(図2における反時計回りに駆動)されることで、給紙トレイ20から給紙された記録用紙19は、搬送ローラ対54により狭持されて、搬送向き15へ搬送される。排紙ローラ49が正転駆動されることで、記録部24による画像記録済みの記録用紙19は、排出ローラ対55により狭持されて、搬送向き15へ搬送される。
搬送ローラ47の回転は、駆動伝達機構を介してロータリーエンコーダ69に伝達される。制御部130は、ロータリーエンコーダ69の回転に基づいて、搬送ローラ47の回転量を認識することができる。
[記録部24]
記録部24は、給紙トレイ20の上方に配置されている。記録部24は、搬送路23を搬送向き15へ搬送される記録用紙19に対して、画像を記録するものである。記録部24は、主として記録ヘッド65、プラテン66、及びキャリッジ67によって構成されている。キャリッジ67にはキャリッジ駆動モータ(図6参照)の回転が伝達されて、左右方向13(図2において紙面と垂直な方向)に往復動する。プラテン66は記録用紙19を下方から支持し、水平に保持する。キャリッジ67の往復移動過程において、記録ヘッド65は、図示しないインクカートリッジから供給されたインクをプラテン66上を搬送される記録用紙19に吐出する。これにより、搬送路23において記録用紙19に画像が記録される。
[制御部130]
以下、図6が参照されて、制御部130の概略構成が説明される。制御部130が後述されるフローチャートにしたがって記録制御を行うことによって、本発明が実現される。
制御部130は、複合機1の全体動作を制御するものである。制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。これらは内部バス137によって接続されている。
ROM132には、CPU131が複合機1の記録制御を含む各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、給紙モータ76、キャリッジ駆動モータ103、搬送モータ59、及び記録ヘッド65が接続されている。ASIC135には、それぞれのモータを制御する駆動回路が組み込まれている。CPU131から所定のモータに応じた駆動回路に各モータを回転させるための駆動信号が入力されると、駆動信号に応じた駆動電流が駆動回路から対応するモータへ出力される。これにより、対応するモータが所定の回転速度及び回転量で正転又は逆転する。つまり、制御部130は、給紙モータ76、キャリッジ駆動モータ103、及び搬送モータ59を制御する。
また、ASIC135には、ロータリーエンコーダ68、69から出力されるパルス信号が入力される。制御部130は、ロータリーエンコーダ68からのパルス信号に基づいて、給紙ローラ25の回転速度や回転量を算出する。また、制御部130は、ロータリーエンコーダ69からのパルス信号に基づいて、搬送ローラ47の回転速度や回転量を算出する。算出した回転速度や回転量に基づいて、制御部130は、給紙モータ76と搬送モータ59とを制御する。ロータリーエンコーダ68、69はそれぞれ、周知のとおり、2相のパルス信号を出力する構成となっている。制御部130は、この2相のパルス信号のオンオフの順番に応じて、給紙ローラ25や搬送ローラ47の回転方向を検出する。パルス信号が本発明における信号に相当する。
制御部130は、算出された給紙ローラ25の回転向き及び回転量に基づき、給紙トレイ20の状態を判断し、判断した状態をRAM133に記憶させる。
[プリンタ部2の動作]
給紙トレイ20の装着及び脱抜に関するプリンタ部2の動作が説明される。なお、本実施形態においては、給紙トレイ20はプリンタ部2から全て引き出され、プリンタ部2から外れる構成となっているが、給紙トレイ20は全てが引き出されない構成であってもよい。
[給紙トレイ20の装着及び脱抜]
まずは、給紙トレイ20の装着及び脱抜に伴う給紙ローラ25の回転が図4及び図5を参照しながら以下に説明される。なお、図4及び図5では、給紙トレイ20の位置が固定となっているが、実際には給紙トレイ20の装着又は脱抜に伴って、給紙トレイ20が前後方向12に沿って移動する。図4(A)は、プリンタ部2の所定位置に給紙トレイ20が装着された状態を示している。スライドトレイ22は第1位置にあり、メイントレイ21及びスライドトレイ22には記録用紙19が載置されている。スライドトレイ22の記録用紙19には、給紙ローラ25が当接しており(本発明の第1姿勢)、スライドトレイ22の記録用紙19を記録部24に供給可能な状態となっている。突起部30は、前後方向12において、給紙トレイ20の位置P1に位置している。
図4(A)の状態から給紙トレイ20が脱抜される。即ち、給紙トレイ20が前後方向12における前向きに移動すると、給紙ローラ25が記録用紙19と当接しているため、給紙トレイ20の移動に伴って、給紙ローラ25が第2向き141に回転させられる。側壁31のうち、突起部30と上下方向14における同じ高さの位置であるP2の位置が突起部30と前後方向12において同じ位置となるまで、給紙トレイ20がさらに移動すると、突起部30が傾斜部32に接触する(図4(B))。さらに給紙トレイ20が脱抜されて移動すると、傾斜部32によって突起部30が持ち上げられて、給紙ローラ25が記録用紙19から離間した状態となる(図4(C))。給紙ローラ25が記録用紙19から離間すると、給紙ローラ25の第2向き141への回転は停止する。突起部30は、その状態のまま傾斜部32を登りきる。これにより、給紙ローラ25が傾斜壁38を乗り越え、給紙トレイ20は、給紙ローラ25や給紙アーム26と干渉することなく、脱抜される。給紙トレイ20が、所定位置に装着された状態から、脱抜されると、給紙ローラ25が回転する周方向の長さ(以下、回転量とする。)は、突起部30の移動距離であるP1とP2との間の前後方向12における距離に相当し、概ねL1となる。
図5(A)は、プリンタ部2の所定位置に給紙トレイ20が装着された状態を示している。スライドトレイ22は第2位置にあり、図示される範囲には存在しない。メイントレイ21には記録用紙19が載置されている。メイントレイ21の記録用紙19には、給紙ローラ25が当接しており、メイントレイ21の記録用紙19を記録部24に供給可能な状態となっている。突起部30は、前後方向12において、給紙トレイ20の位置P1に位置している。
図5(A)の状態から給紙トレイ20が脱抜される、即ち、給紙トレイ20が前後方向12における前向きに移動すると、給紙ローラ25が記録用紙19と当接しているため、給紙トレイ20の移動に伴って、給紙ローラ25が第2向き141に回転させられる。側壁31のうち、突起部30と前後方向12において同じ高さの位置であるP3の位置が突起部30と前後方向12において同じ位置となるまで、給紙トレイ20がさらに移動すると、突起部30が傾斜部32に接触する(図5(B))。さらに給紙トレイ20が脱抜されて移動すると、傾斜部32によって突起部30が持ち上げられて、給紙ローラ25が記録用紙19から離間した状態となる(図5(C))。給紙ローラ25が記録用紙19から離間すると、給紙ローラ25の第2向き141への回転は停止する。突起部30は、その状態のまま傾斜部32を登りきる。これにより、給紙ローラ25が傾斜壁38を乗り越え、給紙トレイ20は、給紙ローラ25や給紙アーム26と干渉することなく、脱抜される。給紙トレイ20が所定の装着位置に装着された状態から、脱抜されると、給紙ローラ25の回転量は、突起部30の移動距離であるP1とP3との間の前後方向12における距離に相当し、概ねL2となる。
図4及び図5の通り、スライドトレイ22が第1位置にある場合よりも、第2位置にある場合の方が、P1における突起部30の上下方向14の位置が低くなる。即ち、給紙トレイ20が所定位置に装着されている状態に置いて、突起部30と同じ高さの箇所と突起部30との距離は、スライドトレイ22が第2位置にある方が近くなる。そのため、突起部30は、スライドトレイ22が第2位置にあると、脱抜におけるより早期の段階で持ち上げられることになり、L1はL2よりも長くなる。従って、スライドトレイ22が第1位置にある場合よりも、スライドトレイ22が第2位置にある場合の方が、給紙トレイ20の脱抜に伴う給紙ローラ25の回転量が少なくなる。
メイントレイ21及びスライドトレイ22のローラ経路33内において、載置面35,36には、間欠部34が形成されている。間欠部34は、載置面35を貫通した孔状となっている。メイントレイ21又はスライドトレイ22に記録用紙19が載置されていない場合、給紙ローラ25は、記録用紙19に代わって、メイントレイ21の載置面35又はスライドトレイ22の載置面36に当接する。その場合、給紙ローラ25は、間欠部34においてはメイントレイ21又はスライドトレイ22と接触しないため、図4及び図5のP4〜P5の間、給紙ローラ25は回転しない。従って、記録用紙19が載置されていない場合において、突起部30がP1からP2を移動する間の給紙ローラ25の回転量は、スライドトレイ22が第1位置にあるときは、概ねL1−L3となる。また、スライドトレイ22が第2位置にあるときは、概ねL2−L3となる。なお、給紙トレイ20を脱抜する速度が速い場合、給紙ローラ25は、間欠部34によっても慣性モーメントによって回転を維持することが想定されるが、給紙トレイ20の回転に一定の摩擦を持たせることで間欠部34において給紙ローラ25を確実に停止させることができる。
給紙トレイ20の所定位置への装着時においても、給紙ローラ25の回転量は、脱抜の際と概ね同じである。給紙トレイ20が前後方向12において後ろ向きに挿入されると、傾斜壁38と給紙アーム26とが当接することにより、給紙アーム26と給紙ローラ25とが上方に持ち上げられる。給紙ローラ25が傾斜壁38を乗り越えると、突起部30が側壁31と摺接しながら、さらに給紙トレイ20が挿入される。そして、突起部30が傾斜部32と当接しながら給紙ローラ25と給紙アーム26とが下げられ、載置面35,36または記録用紙19と給紙ローラ25とが当接する。スライドトレイが第1位置にある場合には、給紙トレイ20が挿入されるにつれて、上述した位置P2から位置P1まで突起部30が移動する。それに伴って、給紙ローラ25が第1向き140に回転する。スライドトレイが第2位置にある場合には、給紙トレイ20が挿入されるにつれて、上述した位置P3から位置P1まで突起部30が移動する。それに伴って、給紙ローラ25が第1向き140に回転する。そして、所定位置まで給紙トレイが挿入されると、それ以上挿入できなくなり、給紙トレイ20の挿入が停止される。従って、給紙ローラ25の第1向き140への回転も停止する。制御部130は、ロータリーエンコーダ68が検出した給紙ローラ25の回転量と回転向きとに基づいて、スライドトレイ22が第1位置にあるか第2位置にあるか、記録用紙19の有無、及び給紙トレイ20が装着されたのか脱抜されたのかを同時に判断することができる。
なお、前後方向12における間欠部34や傾斜部32の長さや形状や配置、傾斜部32の傾斜角度、突起部30の位置等は、上述された各場合における給紙ローラ25の回転量が、互いに区別可能な程度に異なる値となるように適宜決定される。また、記録用紙19の積載量によっても給紙ローラ25の回転量が僅かに変動するため、それぞれの回転量に閾値が設けられてもよい。例えば、給紙ローラ25の回転量が、L1±dの範囲に収まっている場合、制御部130は、スライドトレイ22が第1位置にあり、記録用紙19が載置されていると判断する。ここで、dは、誤差や記録用紙19の積載量によって給紙ローラ25の回転量が変動しうる範囲である。各場合における給紙ローラ25の回転向き及び回転量の範囲は、例えばROM132のトレイ判定テーブルに事前に記憶されている。制御部130は、トレイ判定テーブルを参照することで、装着及び脱抜に伴う給紙ローラ25の回転から、給紙トレイ20の状態を判断する。
図7は、トレイ判定テーブルが保持するデータの一例を表に示したものである。列T3及び列T4は、それぞれ給紙トレイ20の装着時及び脱抜時の給紙ローラ25の回転量を示している。実際には、L1からL3、及びdに具体的な数値が代入されたものが、トレイ判定テーブルとして記憶される。列T1及び列T2には、当該回転量に対応するスライドトレイの位置と記録用紙19の有無とを示している。例えば、給紙トレイ20の装着時の回転量が、L2±dの範囲であった場合、スライドトレイ22が第2位置にあり、メイントレイ21に記録用紙19が載置されていると判断される。なお、図7の列T3と列T4との対応する行には同じ値が示されている。これは、装着時と脱抜時とで給紙ローラ25の回転量がほぼ等しいことを示している。但し、装着時と脱抜時とで回転量が互いに異なる場合、列T3及び列T4には、異なる値が入力される。また、dには、想定される誤差の範囲に応じて、それぞれ異なった値が使用されてもよい。
[フラグの管理及び更新]
制御部130は、給紙トレイ20の状態をRAM133に記憶する。そのために、例えばフラグが用いられてもよい。ここでは2つのフラグを使用した例が示される。各フラグを、トレイフラグ及び用紙フラグとする。トレイフラグは、給紙トレイ20の状態を示すものであり、「0」は給紙トレイ20が装着されていない状態、「1」はスライドトレイ22が第1位置にある状態、「2」はスライドトレイ22が第2位置にある状態をそれぞれ示す。また、用紙フラグは、記録用紙19の状態を示すものであり、「0」は記録用紙19が載置されていない状態、「1」は記録用紙19が載置されている状態をそれぞれ示す。なお、プリンタ部2の電源投入直後において、トレイフラグ及び用紙フラグは、それぞれ値が入力されていない状態(NULL値)を取る。
電源投入後、画像記録等の動作が実行されていない待機状態において、給紙トレイ20が脱抜されたときの制御部130の動作が、図8のフローチャートに基づいて説明される。ユーザが給紙トレイ20を脱抜すると、ロータリーエンコーダ68が給紙ローラ25の回転を検出(S11)する。制御部130は、当該回転量をトレイ判定テーブルの値と比較する。回転量がトレイ判定テーブルのT4列に記憶された回転量の最小値よりも大きい場合、即ち、脱抜によって想定される回転量の最小値よりも大きい場合(S12:YES)、制御部130は、トレイフラグ及び用紙フラグをそれぞれ「0」に更新する(S13)。以下、トレイフラグが「0」の状態が、トレイ無し状態と称される。回転量がトレイ判定テーブルのT4列に記憶された回転量の最小値よりも小さい場合(S12:NO)、制御部130は割り込み処理を終了して待機状態を維持する。
トレイ無し状態において、給紙トレイ20が装着されたときの制御部130の動作が、図9のフローチャートに基づいて説明される。ユーザが給紙トレイ20を装着すると、ロータリーエンコーダ68が給紙ローラ25の回転を検出する(S21)。制御部130は、当該回転量をトレイ判定テーブルの値と比較する。回転量がトレイ判定テーブルのT3列に記憶された回転量の最小値よりも大きい場合、即ち、装着によって想定される回転量の最小値よりも大きい場合(S22:YES)、制御部130は、トレイ判定テーブルの値に基づき、トレイフラグ及び用紙フラグを更新する(S23)。例えば、回転量がL2±dの範囲内にある場合、制御部130は、トレイフラグを「2」に更新し、用紙フラグを「1」に更新する。回転量がトレイ判定テーブルのT3列に記載された回転量の最小値よりも小さい場合(S22:NO)、制御部130は処理を終了してトレイ無し状態を維持する。
[画像記録の制御]
上述されたフラグに基づいて、制御部130は、例えば以下に説明される画像記録の制御を行う。その際に制御部130が行う制御の詳細が、図10のフローチャートに基づいて説明される。ユーザによって外部情報機器や操作パネル9を介して画像の記録を指示する操作が行われた場合、制御部130は、トレイフラグがセットされているか否かを確認する(S31)。仮にトレイフラグがセットされていない場合(NULLである場合)、プリンタ部2の電源が投入されてから、給紙トレイ20の装着も脱抜も行われていないことを意味する(S31:YES)。この状態では、給紙トレイ20の状態は判断できないため、制御部130は、画像記録の処理を実行する(S32)。即ち給紙ローラ25を回転させ、記録用紙19を搬送路23へ供給し、記録部24に画像を記録させる。
トレイフラグがセットされている場合、プリンタ部2の電源が投入されてから、給紙トレイ20の装着又は脱抜が行われたことを意味する(S31:NO)。その場合、制御部130は、トレイフラグ又は用紙フラグが「0」であるか、即ちトレイ無し状態又は記録用紙19が載置されていない状態であるかを確認する(S33)。トレイフラグ又は用紙フラグが「0」である場合(S33:YES)、制御部130は、ユーザに警告を促す画面を表示させる(S34)。例えば、「トレイが装着されていますか?」又は「記録用紙がセットされていますか?」等のメッセージを含んだ画面が表示される。トレイフラグ及び用紙フラグが共に「0」である場合、両方のメッセージを含んだ画面が表示されてもよい。この画面は、例えば複合機1に接続されたコンピュータ画面上に表示されてもよいし、複合機1の液晶表示部11に表示されてもよい。
トレイフラグ及び用紙フラグが共に「0」でない場合(S33:NO)、制御部130は、給紙トレイ20にセットされた記録用紙19のサイズが、印刷される画像のサイズに一致するか否かを判断する(S35)。印刷される画像のサイズは、例えば複合機1に接続されたコンピュータや操作パネル9からの入力(本発明のシートの供給を指示する信号の一例)によって判断される。給紙トレイ20にセットされた記録用紙19のサイズが、印刷される画像のサイズに一致する場合(S35:YES)、制御部130は、画像記録の処理を実行する(S32)。一致しない場合(S35:NO)、制御部130は、ユーザにスライドトレイ22の位置が正しいことの確認を促す画面を表示させる(S36)。例えば、トレイフラグが「1」の場合、スライドトレイ22の記録用紙19に画像が記録される状態であることを意味する。従って、印刷される画像のサイズが、スライドトレイ22の記録用紙19が対応しないA4サイズ等である場合、例えば、「スライドトレイがセットされていませんか?」等のメッセージが表示される。また、トレイフラグが「2」の場合、メイントレイ21の記録用紙19に画像が記録される状態であることを意味する。従って、印刷される画像のサイズがL判サイズ等である場合、例えば、「スライドトレイがセットされていますか?」等のメッセージが表示される。ここで、制御部130がこれらの画面を表示させるために出力する信号が、本発明の警告のための信号に相当する。
なお、図10のフローチャートには示されないが、警告表示の後に給紙トレイ20の装着及び脱抜が行われた場合、制御部130は上述された方法で再びトレイの状態を確認し、画像記録の処理を実行してもよい。
また、上述された給紙トレイ20は、スライドトレイ22がユーザによって前後される構成であったが、プリンタ部2に装着された状態でスライドトレイ22が前後する機構が形成されていてもよい。その場合、例えば、S35で給紙トレイ20にセットされた記録用紙19のサイズが、印刷される画像のサイズに一致しない場合、スライドトレイ22を自動で第1位置または第2位置に移動させる。これにより、ユーザを煩わせることなく、正しい記録用紙19に画像が記録できる。
[実施形態の作用効果]
制御部130は、給紙ローラ25の回転によって給紙トレイ20の装着状態を判断し、給紙ローラ47による記録用紙19の供給を制御するため、例えばトレイが装着されていないにもかかわらず、給紙ローラ25がシートを供給しようとすることを防止することができる。
また、給紙ローラ25の回転によって給紙トレイ20の装着及び脱抜を検出することができるため、新たにセンサ等の検知手段を設ける必要がない。従って、実施形態に係る複合機1は、大型化することなく、且つ比較的低コストで製造可能である。
また、給紙ローラ25の回転向きによって給紙トレイ20の装着及び脱抜が区別されるため、制御部130が給紙トレイ20の装着状態をより正確に判断することができる。
また、制御部130は、給紙トレイ20の装着及び脱抜による給紙ローラ25の回転量に基づいてスライドトレイ22の位置を判断するため、誤った記録用紙19に画像が記録されることを防止することができる。
また、制御部130は、給紙トレイ20の装着及び脱抜による給紙ローラ25の回転量に基づいて、給紙トレイ20に記録用紙19が載置されているか否かを判断するため、記録用紙19が載置されていないにも関わらず、給紙ローラがシートを供給しようとすることを防止することができる。
[変形例]
続けて、上述された実施形態の変形例が以下に説明される。本変形例において、制御部130は、最後の画像記録に使用された記録用紙19が、メイントレイ21のものであるか又はスライドトレイ22のものであるかを記憶しておく。また、制御部130は、最後に画像記録が行われた後に給紙トレイ20の装着又は脱抜が行われたか否かを記憶しておく。制御部130は、この2つの情報に基づき、現在装着されているトレイの状態、即ちスライドトレイ22が第1位置にあるか又は第2位置にあるかを判断し、画像記録の制御を行う。
本変形例において、プリンタ部2の構成は、上述された実施形態と同様のものが使用可能である。ただし、スライドトレイ22の位置や記録用紙19の有無によって、給紙トレイ20の装着及び脱抜に伴う給紙ローラ25の回転量が異なる構成は任意の構成である。
上述された2つの情報を記憶するために、ここでは2つのフラグを使用した例が示される。各フラグを、直近トレイフラグ及び脱着フラグとする。直近トレイフラグは、最後に画像記録に使用されたトレイを示すものである。脱着フラグは、最後に画像記録が行われてから給紙トレイ20の装着又は脱抜が行われたかを示すものである。直近トレイフラグが「1」の場合、最後に画像記録に使用された記録用紙19がスライドトレイ22に載置されたものであることを意味する。「2」の場合、最後に画像記録に使用された記録用紙19がメイントレイ21に載置されたものであることを意味する。また、脱着フラグが「0」の場合、最後に画像記録が行われてから給紙トレイ20が装着又は脱抜されていないことを意味する。「1」の場合、最後に画像記録が行われてから給紙トレイ20が装着又は脱抜されたことを意味する。なお、プリンタ部2の電源投入直後において、直近トレイフラグ及び脱着フラグは、それぞれ値がセットされていない状態(NULL値)を取る。
制御部130は、それぞれの画像記録のジョブが完了した段階で直近トレイフラグを更新する。例えば、画像記録にスライドトレイ22の記録用紙19が使用された場合は「1」、メイントレイ21の記録用紙19が使用された場合は「2」に更新する。同時に、制御部130は、脱着フラグを「0」に更新する。また、待機状態またはトレイ無し状態において、給紙トレイ20の装着又は脱抜に伴って給紙ローラ25が一定量以上回転した場合、制御部130は、脱着フラグを「1」に更新する。トレイの装着又は脱抜に伴う脱着フラグの更新は、上述された実施形態と同様の割り込み制御によって行うことができる。以上の方法によって、直近トレイフラグ及び脱着フラグが最新の状態に維持される。
上述されたフラグに基づいて、制御部130は、例えば図11のフローチャートに示される画像記録の制御を行う。ユーザによって画像を記録する操作が行われた場合、制御部130は、直近トレイフラグに値がセットされているか否かを確認する(S41)。仮に直近トレイフラグに値がセットされていない場合、プリンタ部2の電源が投入されてから、画像の記録が行われていないことを意味する(S41:YES)。この状態では、給紙トレイ20の状態は判断できないため、制御部130は、画像記録の処理を実行する(S42)。即ち給紙ローラ25を回転させ、記録用紙19を搬送路23へ供給する制御を実行する。
直近トレイフラグに値がセットされている場合(S41:NO)、制御部130は、記録される画像が、スライドトレイ22の記録用紙19が対応するサイズのものであるか否かを確認する(S43)。
記録される画像が、スライドトレイ22の記録用紙19が対応するサイズのものである場合(S43:YES)、制御部130は、現在セットされているトレイが、メイントレイ21であるかスライドトレイ22であるか、即ちスライドトレイ22が第1位置にある第2位置にあるかを判断する(S44)。例えば、直近トレイフラグが「2」であり、脱着フラグが「0」の場合、最後にメイントレイ21の記録用紙19に画像が記録された後、給紙トレイ20が装着又は脱抜されていないことを意味する。また、直近トレイフラグが「1」であり、脱着フラグが「1」の場合、最後にスライドトレイ22の記録用紙19に画像が記録された後、給紙トレイ20が装着又は脱抜されたことを意味する。従って上述された2つの状況(S44:YES)では、メイントレイ21がセットされた状態(スライドトレイ22が第2位置の状態)になっていると判断される。制御部130は、スライドトレイ22の位置が誤っていないことの確認をユーザに促す画面を表示させる(S46)。例えば、「スライドトレイがセットされていますか?」等のメッセージが表示される。また、上述された条件を満たさない場合(S44:NO)、制御部130は、画像記録の処理を実行する(S42)。
一方、記録される画像が、スライドトレイ22の記録用紙19が対応するサイズのものでない場合においても(S43:NO)、制御部130は、同様にスライドトレイ22の位置を判断する(S45)。例えば、直近トレイフラグが「2」であり、脱着フラグが「1」の場合、最後にメイントレイ21の記録用紙19に画像が記録された後、給紙トレイ20が装着又は脱抜されたことを意味する。また、直近トレイフラグが「1」であり、脱着フラグが「0」の場合、最後にスライドトレイ22の記録用紙19に画像が記録された後、給紙トレイ20が装着又は脱抜されていないことを意味する。従って上述された2つの状況(S45:YES)では、スライドトレイ22がセットされた状態(スライドトレイ22が第1位置の状態)になっていると判断される。制御部130は、スライドトレイ22の位置が誤っていないことの確認をユーザに促す画面を表示させる(S47)。例えば、「スライドトレイがセットされていませんか?」等のメッセージが表示される。また、上述された条件を満たさない場合(S45:NO)、制御部130は、画像記録の処理を実行する(S42)。
上述された通り、画像の記録が完了した段階で、制御部130は、直近トレイフラグ及び脱着フラグを更新する。直近トレイフラグは、画像記録にスライドトレイ22の記録用紙19が使用された場合は「1」、メイントレイ21の記録用紙19が使用された場合は「2」に更新される。脱着フラグは「0」に更新される。
本変形例によると、上述された実施形態よりも簡単な構成によって、トレイの状態、即ちメイントレイ21又はスライドトレイ22のどちらがセットされた状態であるかを判断することができる。従って、複合機1は、大型化することなく、且つ比較的低コストで製造可能である。
[その他の変形例]
上述された実施形態において、給紙トレイ20の装着及び脱抜に伴う給紙ローラ25の回転量を異なるものとするために、別の方法が用いられてもよい。例えばローラ経路33の一部は摩擦係数が低く設定されており、その位置において給紙ローラ25が載置面35,36に対して滑るような構成となっていてもよい。また、載置面35,36の一部は凹状に形成されており、その位置において給紙ローラ25が載置面35,36と当接しない構成となっていてもよい。また、上述の間欠部34は、メイントレイ21とスライドトレイ22とで前後方向12において同じ長さに形成されていたが、別の長さに形成されてももちろんよい。
また、スライドトレイ22が第1位置にあるか第2位置にあるかによって給紙トレイ20の装着及び脱抜に伴う給紙ローラ25の回転量を異なるものとするために、別の方法が用いられてもよい。例えばスライドトレイ22の載置面36にのみ凹状の窪みが形成されていてもよい。さらに、凸状や斜面状にローラ経路が形成されていてもよい。
また、上述されたメイントレイ21及びスライドトレイ22は給紙トレイ20として一体化されたされたものであるが、プリンタ部2には、2つ以上の独立したトレイが装着及び脱抜可能に構成されていてもよい。また、給紙ローラ25は、トレイごとに設けられていてもよい。もちろん、給紙トレイは3つ以上のトレイを有する構成であってもよい。上述された給紙トレイ20は、傾斜部32はメイントレイ21とスライドトレイ22とで共通だったが、メイントレイ21とスライドトレイ22とでそれぞれ傾斜部を有していてもよい。その場合、傾斜部によって給紙ローラ及び給紙アームが持ち上げられるまでの給紙ローラの回転量がトレイによって異なるよう、傾斜部を配置すればよい。
また、上述された制御部130は、スライドトレイ22の位置及び記録用紙19の有無を同時に判断可能なものであるが、制御部130は、どちらか一方のみを判断してもよい。例えばスライドトレイ22の位置のみを判断する場合、給紙アーム26や傾斜部32は必ずしも必須のものではない。
また、上述された複合機1は、主として画像を記録する目的でシートを搬送する装置であるが、本発明に係るシート搬送装置は、これとは異なる目的でシートを搬送する装置であってもよい。さらに、傾斜部32は、後ろ向きに上昇する形状でなくてもよい。
また、上述された給紙トレイ20は複数のトレイを備え、その複数のトレイについてトレイ状態を検出する構成であったが、給紙トレイは1つの用紙載置面のみを備えるものであってもよい。すなわち、1つの給紙トレイに対して、装着されたか脱抜されたかを判断してもよい。例えば、給紙トレイの挿入時に、給紙ローラの回転量が所定量に達していない状態の場合に、記録指令が入力されたら、給紙トレイが所定位置に装着されていないと判断する。その後、警告を出力する構成であってもよい。すなわち、本発明における制御部が行うトレイの状態の判断とは、上述された、記録媒体の有無や給紙可能状態なトレイの判別だけでなく、給紙トレイが所定位置へ装着されたか否かの判断も含むものである。
1・・・複合機(シート搬送装置)
19・・・記録用紙(シート)
20・・・給紙トレイ(トレイ)
21・・・メイントレイ(トレイ)
22・・・スライドトレイ(トレイ)
23・・・搬送路
25・・・給紙ローラ
26・・・給紙アーム(アーム)
30・・・突起部(被支持部)
32・・・傾斜部(指示領域)
33・・・ローラ経路(経路)
34・・・間欠部(無回転部)
35・・・載置面
36・・・載置面
68・・・ロータリーエンコーダ(信号出力部)
130・・・制御部

Claims (8)

  1. シートを搬送向きに沿って案内する搬送路と、
    シートを載置可能であり、当該装置に対して所定位置への装着及び所定位置から脱抜可能なトレイと、
    上記トレイの上方に設けられており、上記トレイに載置されたシートを上記搬送路へ供給し、且つ上記トレイの装着によって第1向きに回転し、上記トレイの脱抜によって当該第1向きとは異なる第2向きに回転する給紙ローラと、
    上記給紙ローラの回転向きが、上記第1向きであるか、又は上記第2向きであるかに応じて、互いに異なる信号を出力する信号出力部と、
    上記信号出力部が出力する信号から特定される上記給紙ローラの回転向きに基づき、上記トレイが装着されたのか、又は脱抜されたのかを判断する制御部と、を備えるシート搬送装置。
  2. シートを搬送向きに沿って案内する搬送路と、
    シートを載置可能であり、当該装置に対して所定位置への装着及び所定位置から脱抜可能に複数が設けられたトレイと、
    複数の上記トレイのそれぞれの上方に移動可能に設けられており、複数の上記トレイのそれぞれに載置されたシートを上記搬送路へ供給し、且つ複数の上記トレイのそれぞれの装着及び脱抜によって、トレイごとに互いに異なる回転量だけ回転する給紙ローラと、
    上記給紙ローラの回転量に応じた信号を出力する信号出力部と、
    上記信号出力部から出力される信号から特定される上記給紙ローラの回転量に基づき、装着又は脱抜されたトレイを判断する制御部と、を備えるシート搬送装置。
  3. 一端側に上記給紙ローラが取り付けられており、他端側を中心に、上記給紙ローラが上記トレイ又はシートに当接する第1姿勢、及び上記給紙ローラが上記トレイ又はシートから離間する第2姿勢の間で揺動可能なアームをさらに備え、
    上記アームは、上記トレイの装着又は脱抜に伴って上記トレイに支持される被支持部を有し、
    上記複数のトレイは、当該トレイの装着及び脱抜の際に上記被支持部を押し上げた状態で摺動して、上記アームを上記第1姿勢から上記第2姿勢に姿勢変化させる支持領域を有し、
    上記所定位置にあるトレイの支持領域と上記アームの上記被支持部との距離は、上記トレイにより異なる請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 上記第1姿勢における上記アームの角度は、上記所定位置に装着されたトレイにより異なり、
    上記被支持部は、上記アームの角度によって異なる高さに位置し、
    上記支持領域は、上記トレイが脱抜される向きとは逆向きに向かって上方に傾斜し、かつ、上記第1姿勢における上記被支持部の高さに応じて、上記所定位置にあるトレイの支持領域と上記アームの上記被支持部との距離は、上記トレイにより異なる請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 上記複数のトレイは、トレイごとに互いに異なるサイズのシートを載置可能なものであり、
    上記制御部は、使用者の操作に基づき出力された、シートの供給を指示する信号から判断されるシートのサイズと、最後に装着されたと判断されるトレイに載置可能なシートのサイズとが相違する場合、警告のための信号を出力する請求項2から4のいずれかに記載のシート搬送装置。
  6. シートを搬送向きに沿って案内する搬送路と、
    シートを載置可能であり、当該装置に対して所定位置への装着及び所定位置から脱抜可能なトレイと、
    上記トレイの上方に設けられており、上記トレイに載置されたシートを上記搬送路へ供給し、且つ上記トレイの装着及び脱抜によって、当該トレイにシートが載置されている場合と、当該トレイにシートが載置されていない場合とで互いに異なる回転量だけ回転する給紙ローラと、
    上記給紙ローラの回転量に応じた信号を出力する信号出力部と、
    上記信号出力部から出力される信号から特定される上記給紙ローラの回転量に基づき、当該トレイにシートが載置されているか否かを判断する制御部と、を備えるシート搬送装置。
  7. 上記トレイは、上記シートが載置される載置面を有し、
    上記載置面において、装着及び脱抜の際に上記給紙ローラが上方を通過する経路中には、上記トレイにシートが載置されていない場合に、上記給紙ローラに当接する当接部と、上記給紙ローラが回転しない無回転部と、が形成されており、
    上記制御部は、上記信号出力部から出力される信号から特定される上記給紙ローラの回転量に基づき、当該トレイにシートが載置されているか否かを判断する請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. シートを搬送向きに沿って案内する搬送路と、
    シートを載置可能であり、当該装置に対して所定位置への装着及び所定位置から脱抜可能な第1トレイと、
    シートを載置可能であり、上記第1トレイの上方において上記第1トレイにより支持されており、上記第1トレイを所定位置から脱抜するときの脱抜方向における上記第1トレイ上での第1位置と、該第1位置より上記脱抜方向に位置する第2位置とに移動可能である第2トレイと、
    上記第1トレイ及び上記第2トレイのそれぞれの上方に移動可能に設けられており、上記第1トレイが上記所定位置にあり、且つ上記第2トレイが上記第1位置に位置する状態において、上記第2トレイに載置されたシートを上記搬送路へ供給し、上記第1トレイが上記所定位置にあり、且つ上記第2トレイが上記第2位置に位置する状態において、上記第1トレイに載置されたシートを上記搬送路へ供給し、且つ上記第2トレイが上記第1位置に位置する場合の上記第1トレイの装着及び脱抜と、上記第2トレイが上記第2位置に位置する場合の上記第1トレイの装着及び脱抜と、によって、互いに異なる回転量だけ回転する給紙ローラと、
    上記給紙ローラの回転量に応じた信号を出力する信号出力部と、
    上記信号出力部から出力される信号から特定される上記給紙ローラの回転量に基づき、上記第2トレイが上記第1位置に位置するか、又は上記第2トレイが上記第2位置に位置するかを判断する制御部と、を備えるシート搬送装置。
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