JP4329691B2 - 用紙搬送装置、並びにそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

用紙搬送装置、並びにそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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本発明は、用紙搬送装置、並びにそれを用いた画像形成装置に関する。
従来より、用紙搬送装置として用紙を載置するための給紙カセットと、用紙を一枚ずつ搬送するための各ローラを備えたものが広く知られている(特許文献1)。
このものは、上記した構成に加えて、用紙搬送のタイミング(搬送間隔)を決定することを目的としてフォトセンサとアクチュエータとからなる用紙端部検知センサと、給紙カセットの有無の検出を目的とする検知スイッチとを有している。
特開2001−206566公報
上記構成では、用紙の搬送並びに、給紙カセットの有無をそれぞれ専用の検出手段で行っている。このような構成では部品点数が多くなるから、その分組み付けも複雑になり、低コスト化、装置の小型化の妨げとなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、少ない部品点数で、用紙の搬送の検出、給紙カセットの有無を検出することが可能な用紙搬送装置、並びにそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、装置本体に対して脱着可能な給紙カセットと、前記給紙カセットから用紙を1枚ごとに分離して搬送するための搬送手段とを有する用紙搬送装置であって、前記装置本体に対して軸を中心に揺動可能に支持され、前記給紙カセットが取り外された状態と、給紙カセットが装着され用紙が搬送されていない状態と、給紙カセットが装着され用紙が搬送された状態とで、それぞれ揺動位置が変化する揺動部材と、前記揺動部材の揺動位置の変化を検出する検出手段と、を有し、前記揺動部材は前記給紙カセットに対して対向配置され、更に、前記揺動部材と前記給紙カセットとの間に用紙搬送経路が設けられているものにおいて、前記揺動部材は前記用紙搬送経路上に突出するように延設され、かつその先端部が前記給紙カセットに当接する突出部を有し、該揺動部材は前記給紙カセットに当接する第1姿勢と、搬送された用紙が前記突出部に突き当たることで回動された第2姿勢と、前記装置本体から前記給紙カセットが取り外されることで前記突出部の当接が解除されて前記第1姿勢から前記第2姿勢に向かう回動方向とは反対方向に回動された第3姿勢の3つの姿勢に前記軸を中心として回動し、前記揺動部材が前記給紙カセットに対して上方に配置されたものにおいて、前記第1姿勢は前記突出部の先端部が前記給紙カセットに下支えされた姿勢であるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記揺動部材を前記第2姿勢から第3姿勢に向かう方向に付勢する付勢手段が前記装置本体に設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記給紙カセットに前記突出部の先端部を下支えするための受け部が設けられたものにおいて、前記突出部の先端部並びに前記受け部の少なくともいずれか一方には、前記給紙カセットを前記装置本体に装着するときに前記先端部を前記受け部に導く案内斜面が設けられているところに特徴を有する。
請求項の発明は、装置本体に対して脱着可能な給紙カセットと、前記給紙カセットから用紙を1枚ごとに分離して搬送するための搬送手段とを有する用紙搬送装置であって、前記装置本体に対して軸を中心に揺動可能に支持され、前記給紙カセットが取り外された状態と、給紙カセットが装着され用紙が搬送されていない状態と、給紙カセットが装着され用紙が搬送された状態とで、それぞれ揺動位置が変化する揺動部材と、前記揺動部材の揺動位置の変化を検出する検出手段と、を有し、前記揺動部材は前記給紙カセットに対して対向配置され、更に、前記揺動部材と前記給紙カセットとの間に用紙搬送経路が設けられているものにおいて、前記揺動部材は前記用紙搬送経路上に突出するように延設され、かつその先端部が前記給紙カセットに当接する突出部を有し、該揺動部材は前記給紙カセットに当接する第1姿勢と、搬送された用紙が前記突出部に突き当たることで回動された第2姿勢と、前記装置本体から前記給紙カセットが取り外されることで前記突出部の当接が解除されて前記第1姿勢から前記第2姿勢に向かう回動方向とは反対方向に回動された第3姿勢の3つの姿勢に前記軸を中心として回動し、前記揺動部材を前記第2姿勢から第3姿勢に向かう方向に付勢する付勢手段が前記装置本体に設けられ、前記給紙カセットに前記突出部の先端部を下支えするための受け部が設けられたものにおいて、前記突出部の先端部並びに前記受け部の少なくともいずれか一方には、前記給紙カセットを前記装置本体に装着するときに前記先端部を前記受け部に導く案内斜面が設けられているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記検出手段は、光軸が前記軸の軸線方向に沿う方向に配置される一対の投光・受光素子からなる光電センサと、前記揺動部材に設けられ、該揺動部材が前記第1姿勢にあるときには検出光の光路を遮蔽しそれ以外の姿勢にあるときには光路を開放するか、或いはこれとは反対に前記揺動部材が前記第1姿勢にあるときには検出光の光路を開放しそれ以外の姿勢にあるときには光路を遮蔽する遮蔽部とからなる第1検出手段と、前記給紙カセットが前記装置本体から取り外された状態にあるときには、駆動が禁止されるように制御された前記搬送手段駆動用のモータの駆動の有無を検出する第2検出手段と、からなるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記遮蔽部は前記揺動部材が前記第1姿勢にあるときに、その上端部分が前記装置本体に設けられるカセット収容部の天井壁に向かい合うように起立した状態となるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記軸に用紙を分離する分離ローラと前記揺動部材とが、該軸の軸線方向に並んで配置されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記揺動部材の突出部は用紙の搬送方向において、前記分離ローラが設けられた位置よりも下流側に位置するように突設されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1ないし請求のいずれかに記載のものにおいて、前記揺動部材は前記軸の軸線方向におけるほぼ中央部に設けられているところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1ないし請求のいずれかに記載のものにおいて、用紙搬送経路の一部が前記給紙カセットによって構成されていることに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の用紙搬送装置を有するところに特徴を有する。
<請求項1並びに請求項11の発明>
請求項1の発明によれば、揺動部材は用紙の搬送、給紙カセットの脱着に応じて揺動位置を変化させる。そのため、揺動部材の揺動位置の変化を検出手段によって検出してやれば、その検出結果から用紙の搬送並びに、給紙カセットの脱着を知ることが出来る。したがって、給紙カセットの取り外し、用紙搬送の検出をそれぞれ専用の装置によって行う場合に比べて部品点数が削減出来るから、低コスト化に寄与する。
また、この発明によれば、揺動部材が第1姿勢にあれば、給紙カセットがセットされた状態、第2姿勢にあれば用紙の搬送状態、第3姿勢にあれば、給紙カセットが取り外された状態である。
また、この発明によれば、揺動部材の第1姿勢は給紙カセットに下支えされた姿勢である。このような構成であれば、その状態から用紙が搬送されて突き当たれば揺動部材は跳ね上げ方向に回動されて第2姿勢に変化するし、下支えを解けばこれとは反対方向に回動して第3姿勢となる。このように、揺動部材の姿勢を変位させるための機構が極めてシンプルになる。
<請求項の発明>
用紙の先端の通過と用紙の下端の通過を検出するには、光電センサのON・OFFを検出してやればよいが、請求項の構成であれば、搬送された用紙により跳ね上げられた揺動部材が元姿勢(第1姿勢)に復帰するまでの時間が短くなる。このように復帰時間が短くなれば、それだけ用紙の搬送に対する光電センサのON・OFFのタイミングの遅れが短く出来る。
また、このような構成であれば、第1姿勢から第3姿勢に変化するのも早くなるから、給紙カセットの取り外しの検出も早く出来る。
<請求項3及び請求項4の発明>
請求項3及び請求項4の発明によれば、給紙カセットを装置本体に装着すると、案内斜面による案内作用を受けて突出部の先端部は受け部へと案内されて下支えされた状態となる。従って、突出部を受け部にセットする専用の操作を必要としないから取り扱いが単純となる。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、第1検出手段によって揺動部材が第1姿勢か、それ以外の姿勢であるかを判定できる。また、それ以外の姿勢が第2姿勢、第3姿勢のいずれの姿勢であるかは第2検出手段によって判定が可能である。すなわちモータが駆動していれば第2姿勢であるし、駆動していなければ第3姿勢である。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、光電センサを給紙カセット脱着の邪魔にならない場所、すなわち給紙カセット受け入れ部の天井壁に取り付けることが可能となる。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、分離ローラ並びに揺動部材の双方に専用の軸を設ける場合に比べて部品点数を少なくすることが可能となる。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、突出部を跳ね上げる際に用紙は分離された状態にあるから、1枚の用紙の搬送が完了するたびに揺動部材は元姿勢に復帰することとなり、用紙搬送の検出をより確実に行うことが可能となる。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、揺動部材の突出部に対して用紙の中央部分が突き当たることとなるから、より確実に揺動部材を跳ね上げることが出来る。
<請求項10の発明>
請求項10の発明によれば、本来的に必要な部品を使用して用紙搬送経路が形成されるから、装置の簡素化が図られる。
本発明の一つの実施形態を図1〜図12を参照して説明する。
1.本実施形態の全体構成
図1は本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタを示す要部側断面図である。図2はレーザプリンタの斜視図、図3、図4は給紙カセットの斜視図である。尚、以下の説明において、レーザプリンタの奥行き方向をX方向(正面側を+Xとする)、幅方向(図2における右手前側を+Zとする)をZ方向とし、高さ方向をY方向(図2における上側を+Yとする)として説明する。
レーザプリンタ1は、本体ケーシング2と、被記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング(本発明の装置本体に相当する)2の一方側の側壁には、後述するプロセスカートリッジ20を着脱するための着脱口6が形成されており、図1、図2に示すように、その着脱口6を開閉するためのフロントカバー7が設けられている。このフロントカバー7は、その下端部に挿通されたカバー軸(図示せず)に回動自在に支持されている。
これによって、フロントカバー7をカバー軸を中心として閉じると、図1に示すように、フロントカバー7によって着脱口6が閉鎖され、フロントカバー7をカバー軸を支点として開くと(傾倒させると)、着脱口6が開放され、この着脱口6を介して、プロセスカートリッジ20を本体ケーシング2に対して着脱させることができる。
また、本体ケーシング2の底部には前方に開放するカセット収容部2Aが設けられており、そこに、正面(図1における右側)からの操作により次述する給紙カセット9を収容させたり、或いは収容された給紙カセット9を取り外したりすることが出来るようになっている。
(2)フィーダ部
フィーダ部4は給紙カセット9と、用紙3を用紙搬送経路56に一枚づつ送り出すための各ローラとを主体として構成される。給紙カセット9は図3に示すように、底の浅いトレイ状をなし内部に用紙3が積層状態に載置されるカセット本体71と、その前部に設けられる壁部75とからなる。カセット本体71の底壁71Aの前部には用紙押圧板15が取り付けられている。この用紙押圧板15は底壁71Aに対して図3における左側の端が固定される一方、これとは反対側の端は固定されておらず、上下に撓み可能な構成とされている。
用紙押圧板15の先端部と給紙カセット9の底壁71Aとの間にはレバー17が設けられている(図1参照)。このレバー17はレバー軸18を中心に回動するようになっており、同レバー軸18に図中反時計回りの回転駆動力が入力されると、レバー17がレバー軸18を支点として回転する。これにより、レバー17の前端部が用紙押圧板15の前端、ひいては給紙カセット9内に積層された用紙3を持ち上げることで、同用紙3を後述する給紙ローラ12に当接させる。
壁部75は板状の前板76を備えるとともに、前板76とは反対側の壁面はカセット本体71側に向かって下降傾斜する傾斜面77とされている。この傾斜面77における幅方向の中央部には、紙粉取りローラ8並びに分離パット11が上下に配置されるとともに、同傾斜面77にはカセットの内方(図3における左側)に張り出すようにしてガイド片115が設けらている。このガイド片115は給紙カセット9の幅方向(図3に示すT方向であって、装置本体のZ方向)に沿って5本設けられている。
紙粉取りローラ8は軸線を給紙カセット9の幅方向に向けた状態で、回動軸の両端部が壁部75に形成される一対の保持壁75Aによって保持されている。また、図6に示すように、壁部75の傾斜面77であって、紙粉取りローラ8の下方部には凹部77Aが形成され、そこには、上端にパット押圧板11Aが固定されたコイルばね78が縦向きに収容されている。このパット押圧板11Aの上面には分離パット11が貼り合わされている。
一方、図1に示すように、カセット収容部2Aにおける天井壁の前部側、すなわち給紙カセット9の壁部75と対向する位置には給紙ローラ12、分離ローラ10、対向ローラ13が順に配置されている。ここで、ローラの支持構造について簡単に説明すると、図3に示すように、分離ローラ10の中心軸(本発明の軸に相当する)C1並びに対向ローラ13の中心軸C2はそれぞれ給紙カセット9の幅方向に延びており、軸線を用紙搬送方向に直交する方向に向けた状態で中心軸C1、C2の両端部が本体ケーシング2に支持されるようになっている。一方、給紙ローラ12は分離ローラ10或いは対向ローラ13のような本体ケーシング2に連結される中心軸を有さず、略コの字状をなすホルダ12Aによって中心軸C1に回動可能な状態で保持されている。
尚、図3、図4はいずれも給紙カセットの斜視図であるのに対し、分離ローラ10、対向ローラ13、給紙ローラ12は本体ケーシング2に取り付けられる部品である。そのため、分離ローラ10並びに対向ローラ13は同図中に本来的には表れない部品であるが、給紙カセット9、或いはカセットに設けられるローラ8との関係を表すためにあえて図面上に示してある。
また、詳細には後述するが、中心軸C1には分離ローラ10と並んで揺動リンク(本発明の揺動部材に相当する)80が外挿されている。この揺動リンク80はカセット収容部2Aからの給紙カセット9の取り外しの検出並びに、用紙搬送の検出を行うためのものである。
そして、給紙カセット9をカセット収容部2Aに収容させると、図1に示すように、給紙カセット9の前板76が本体ケーシング2の前面壁と面一となってカセット収容部2Aの入り口を塞ぐとともに、分離ローラ10と分離パット11が対向し、紙粉取りローラ8と対向ローラ13とが対向する。
これにより、各ローラ8、10、12、13並びに壁部75のガイド片115によって用紙搬送経路56が形成される。また、このときには、コイルばね78の付勢力によって分離バッド11は分離ローラ10に押圧された状態となる。これにより、搬送された用紙との間に適度な摩擦力を加え、複数枚重なった状態で用紙搬送経路56内に用紙3が供給されることを防止する。
また、図1に示すMは駆動用のモータであり、モータMが駆動されると図示しない動力伝達ギヤによってモータMの駆動トルクが伝達されることにより、各中心軸C1、C2、ひいては各ローラ10、12、13が回動するようになっている。そして、図1に示すように、用紙搬送経路56は上記紙粉取りローラ8の配置付近からU字状に後側(同図における左側)へ折り返されるとともに、プロセスカートリッジ20の下方に1対のローラからなるレジストローラ14を備えている。これにより、モータMの駆動に伴って用紙3は用紙搬送経路56を辿って、次述する画像形成部5側へと送られる。
尚、モータMは図示しない制御装置(装置全体の電気的な制御を行うもの)によって、その駆動が制御されるが、本実施形態のものは給紙カセット9の取り外しによってモータ駆動回路への電力の供給が遮断されるような機構が本体ケーシング2に組み込まれており、給紙カセット9がカセット収容部2Aから取り外された状態にあるときには、モータMの駆動が停止されるようになっている。
また、各ローラ8、12、13が本発明の搬送手段に相当するものである。
(3)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部19、プロセスカートリッジ20、定着部21などを備えている。
(a)スキャナ部
スキャナ部19は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、図示しないレーザ光源、回転駆動されるポリゴンミラー22、fθレンズ23、反射鏡24、レンズ25および反射鏡26などを備えている。レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー22で偏向されて、fθレンズ23を通過した後、反射鏡24によって光路が折り返され、さらにレンズ25を通過した後、反射鏡26によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、プロセスカートリッジ20の後述する感光ドラム29の表面上に照射される。
(b)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ20は、スキャナ部19の下方において、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。このプロセスカートリッジ20は、筐体として、上フレーム27と、この上フレーム27と別体に形成されて、上フレーム27と組み合わされる下フレーム28とを備えている。また、プロセスカートリッジ20は、筐体内に、像担持体としての感光ドラム29、帯電手段としてのスコロトロン型帯電器30、現像カートリッジ31、転写手段としての転写ローラ32、およびクリーニングブラシ33を備えている。
感光ドラム29は、円筒形状をなし、最表層がポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層により形成されるドラム本体34と、このドラム本体34の軸心において、ドラム本体34の長手方向に沿って延びる軸としての金属製のドラム軸35とを備えている。ドラム軸35が上フレーム27に支持され、このドラム軸35に対してドラム本体34が回転自在に支持されることにより、感光ドラム29は、上フレーム27において、ドラム軸35を中心に回転自在に設けられている。
スコロトロン型帯電器30は、上フレーム27に支持されており、感光ドラム29の後側斜め上方において、感光ドラム29と接触しないように所定間隔を隔てて、感光ドラム29と対向配置されている。このスコロトロン型帯電器30は、感光ドラム29と所定間隔を隔てて対向配置された放電ワイヤ37と、放電ワイヤ37と感光ドラム29との間に設けられ、放電ワイヤ37から感光ドラム29への放電量を制御するためのグリッド38とを備えている。このスコロトロン型帯電器30では、グリッド38にバイアス電圧を印加すると同時に、放電ワイヤ37に高電圧を印加して、放電ワイヤ37をコロナ放電させることにより、感光ドラム29の表面を一様に正極性に帯電させることができる。
現像カートリッジ31は、後側が開放されるボックス状の収容ケース60を備え、下フレーム28に対して着脱自在に装着されている。この現像カートリッジ31内には、トナー収容室39、トナー供給ローラ40、現像ローラ41および層厚規制ブレード42が設けられている。
トナー収容室39は、仕切板43によって仕切られる収容ケース60の前側の内部空間として形成されている。トナー収容室39内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーTが充填されている。このトナーTとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などによって共重合させることにより得られる重合トナーが用いられている。このような重合トナーは、略球状をなし、流動性が極めて良好であり、高画質の画像形成を達成することができる。
なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合され、また、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。トナーの平均粒径は、約6〜10μmである。
また、トナー収容室39内には、中央に設けられた回転軸55に支持されたアジテータ44が設けられている。このアジテータ44は、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。アジテータ44が回転駆動されると、トナー収容室39内のトナーTが攪拌されて、仕切板43の下方において前後方向に連通する開口部45からトナー供給ローラ40に向かって放出される。また、収容ケース60の左右両側壁には、それぞれトナー収容室39に対応した領域に窓部材(図示せず)が装着されている。各窓部材は、アジテータ44に保持されて連動するワイパによって清掃される。なお、本体ケーシング2には、一方の窓部材の外側に発光素子(図示せず)、他方の窓部材の外側に受光素子(図示せず)が設けられており、発光素子から出射され収容ケース60内を通過した検知光を受光素子にて検出し、その出力値に応じてトナーTの有無を判別する。
トナー供給ローラ40は、開口部45の後側に配置されて、現像カートリッジ31に回転可能に支持されている。このトナー供給ローラ40は、金属製のローラ軸を、導電性の発泡材料からなるローラで被覆することにより構成されている。
現像ローラ41は、トナー供給ローラ40の後側において、トナー供給ローラ40と互いに圧縮されるように接触した状態で、現像カートリッジ31に回転可能に支持されている。また、現像ローラ41は、現像カートリッジ31が下フレーム28に装着された状態で、感光ドラム29に対向して接触する。
ローラ軸41aは、現像カートリッジ31の前端部において、その両端部が現像カートリッジ31の側面から装置本体の幅方向(Z軸方向)外方に突出している。現像ローラ41のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。現像ローラ41には、現像時に現像バイアスが印加される。また、現像ローラ41は、図示しないモータからの動力の入力により、トナー供給ローラ40と同じ方向に回転駆動される。
層厚規制ブレード42は、金属の板ばね材からなるブレード本体46の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部47を備えている。この層厚規制ブレード42は、現像ローラ41の上方において現像カートリッジ31に支持されて、押圧部47がブレード本体46の弾性力によって現像ローラ41上に圧接されている。
開口部45から放出されたトナーTは、トナー供給ローラ40の回転により、現像ローラ41に供給され、このとき、トナー供給ローラ40と現像ローラ41との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ41上に供給されたトナーTは、現像ローラ41の回転に伴って、層厚規制ブレード42の押圧部47と現像ローラ41との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ41上に担持される。
転写ローラ32は、下フレーム28に回転自在に支持されており、上フレーム27と下フレーム28とが組み合わされた状態において、感光ドラム29と上下方向において対向して接触し、感光ドラム29との間にニップを形成するように配置されている。この転写ローラ32は、金属製のローラ軸32aを、導電性のゴム材料からなるローラで被覆することにより構成されている。転写ローラ32には、転写時に転写バイアスが印加される。
クリーニングブラシ33は、下フレーム28に取り付けられており、上フレーム27と下フレーム28とが組み合わされた状態において、感光ドラム29の後側において、感光ドラム29と対向して接触するように配置されている。
感光ドラム29の表面は、その感光ドラム29の回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器30により一様に正帯電された後、スキャナ部19からのレーザビームの高速走査により露光され、用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ41の回転により、現像ローラ41上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム29に対向して接触するときに、感光ドラム29の表面上に形成されている静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム29の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給される。これにより、感光ドラム29の静電潜像は、可視像化され、感光ドラム29の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光ドラム29の表面上に担持されたトナー像は、図1に示すように、レジストローラ14によって搬送されてくる用紙3が、感光ドラム29と転写ローラ32との間の転写位置を通る間に、転写ローラ32に印加される転写バイアスによって、用紙3に転写される。トナー像が転写された用紙3は、定着部21に搬送される。
なお、転写後に感光ドラム29上に残存する転写残トナーは、現像ローラ41に回収される。また、転写後に感光ドラム29上に付着する用紙3からの紙粉は、クリーニングブラシ33によって回収される。
(c)定着部
定着部21は、プロセスカートリッジ20の後側に設けられ、定着フレーム48と、その定着フレーム48内に、加熱ローラ49および加圧ローラ50とを備えている。
加熱ローラ49は、表面がフッ素樹脂によってコーティングされた金属管と、その金属管内に加熱のためのハロゲンランプとを備え、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。一方、加圧ローラ50は、加熱ローラ49の下方において、加熱ローラ49を押圧するように対向配置されている。この加圧ローラ50は、金属製のローラ軸を、ゴム材料からなるローラで被覆することにより構成されており、加熱ローラ49の回転駆動に従って従動される。
定着部21では、転写位置において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ49と加圧ローラ50との間を通過する間に熱定着させる。トナーが定着した用紙3は、本体ケーシング2の上面に向かって上下方向に延びた排紙パス51に搬送される。排紙パス51に搬送された用紙3は、その上側に設けられる排紙ローラ52によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ53上に排紙される。
2.給紙カセットの脱着の検出並びに、用紙搬送の検出構造
図5は給紙カセットの平面図(前部側のみを示してある)。図6は図5におけるB−B線断面図である。図7は図3のA部を拡大した図である。図8は揺動リンクの第1姿勢を示す断面図(図5中のA−A線断面図)、図9は揺動リンクの第2姿勢を示す断面図、図10は揺動リンクの第3姿勢を示す断面図である。図12は突出部が分離ローラの上流側に設けられている場合の断面図である。
まず、揺動リンク80の構成について説明し、その後、用紙3の搬送並びに給紙カセット9の脱着に伴う揺動リンク80の姿勢の変化について説明する。
図5、図7に示すように揺動リンク80は筒状の本体部81を備えてなる。この本体部81は肉厚の薄い小径部81Aと、肉厚の厚い大径部81Bとを連結してなるとともに、中心軸C1に対していくらかの隙間を持って嵌め合わされ、遊転自在(中心軸C1と一体回動せず、自由に回動する)とされている。そして、小径部81Aにアーム84が設けられ、大径部81Bに給紙カセット9に対する突出板部(本発明の突出部に相当する)95が設けられている。
アーム84は小径部81Aの外周から上方に延設され、その一端面(図7における手前側の端面)には遮蔽板(本発明の遮蔽部に相当する)85が形成され、これとは反対側の端面(図7における奥側の端面)には補強壁86が形成されている。
遮蔽板85はアーム84の上部において給紙カセット9の長手方向(装置本体のX軸方向)に沿う略矩形の平板状をなす。一方、補強壁86はアーム84のほぼ全高に亘って形成されている。この補強壁86の先端側は一定幅をもって形成されるのに対し、補強壁86の基端側は先端側に比べて幅広に形成されている。また、補強壁86の基端側であって、図7における左手前側には鈎型のばね止め部88が形成されている。
ここで、遮蔽板85の相手側となる遮光物体検出用の光電センサ100について説明する。光電センサ100は対向配置される一対の投光・受光素子から構成(本実施形態のものは、これら光電素子がパッケージ化された透過型のフォトインタラプタを使用)される。
光電センサ100はカセット収容部2Aの天井壁における揺動リンク80の上方位置に光軸を分離ローラ10の中心軸C1に沿うような姿勢で固定され、取り付け状態(光電センサ100、揺動リンク80、給紙カセット9の取り付けがなされ、かつ用紙3が搬送されてない状態)においては投光、受光素子間に揺動リンク80の遮蔽部85が位置するような設定とされている。
突出板部95は図5に示すように、大径部81Bの外周面から給紙カセット9の壁部75に向かって延設される。突出板部95の幅は先端側がやや幅狭に形成されているのに対して、基端側は大径部81Bの全幅に亘って形成され、しかも、図5における右側の端面部分が補強壁86に連続するような形状とされている。
一方、図7、図8に示すように、壁部75における突出板部95の対向位置には、壁面を下向きに凹ませて受け部79が設けられている。受け部79の底面壁は突出板部95を下支えするための平坦な座面79Aと、給紙カセット9の取り付け動作に伴って、突出板部95を座面79Aへと案内するための案内斜面79Bとから構成されている。また、同図に示すように、突出板部95の先端はやや屈曲した形状をなす。
次に、揺動リンク80の姿勢の変化について説明する。
<第1姿勢>
給紙カセット9をカセット収容部2Aに対して組み付けると、図8に示すように、突出板部95は用紙搬送経路56を横切って、先端の折れ曲がった部分が受け部79の座面79Aに乗り上げた状態となる。このときには、アーム84はほぼ垂直に起立した姿勢にあって、遮蔽板85が投光素子から照射される検出光の光路を遮断する状態となる(以下、センサ出力のOFFの状態とする)。この突出板部95が受け部79の座面79Aによって下支えされた姿勢を揺動リンク80の第1姿勢とする。
また、図8における110はコイルスプリング(本発明の付勢手段に相当)である。このコイルスプリング110は一端がカセット収容部2Aの天井壁に掛けられ、他端が揺動リンク80のばね止め部88に掛けられており、第一姿勢にあるときに、揺動リンク80を同図のS方向に付勢している。
<第2姿勢>
搬送前の状態において突出板部95は用紙搬送経路56を横切った状態にあるから、用紙3の搬送が行われると、突出板部95が用紙3に跳ね上げられる。これにより、揺動リンク80は図9に示す矢印方向(R方向)に回動する。そして、この回動により、遮蔽板85が検出光の光路外に退避する。これにより、光電センサ100は受光状態(以下、センサ出力のONの状態とする)。この跳ね上げられた図9に示す姿勢を揺動リンク80の第2姿勢とする。
そして、揺動リンク80は用紙3が搬送されている間は、用紙3によって突出板部95の下面が支えられた状態にあるから第2姿勢を維持するが、用紙3の後端が突出板部95を通過すると、それに伴って用紙3の支持がなくなる(フリーな状態となる)から、揺動リンク80は先に説明したコイルスプリング110による付勢力の作用により、元姿勢(第1姿勢)に復帰する。
<第3姿勢>
次に、図8の状態から給紙カセット9を取り外すと(同図における右方向にカセット全体を移動させる)、図10に示すように、受け部79による突出板部95の下支え状態が解除される。解除がなされた直後、揺動リンク80はコイルスプリング110の付勢力を受けた状態にあるから、図10に示すS方向に回動する。そして、揺動リンク80にはストッパ(図示せず)が設けられており、これが分離ローラ10の端面に当接して回動が停止される。このときには、遮蔽板85が検出光の光路外に退避する。これにより、光電センサ100は受光状態(ON状態)となる。この姿勢を揺動リンク80の第3姿勢とする。
尚、揺動リンクの第1姿勢、第2姿勢、第3姿勢が、本発明における揺動位置に対応している。
一方、この状態から、今度は給紙カセット9をカセット収容部2Aに差し込むと、その差込の過程で、突出板部95の先端の折れ曲がった部分が、壁部75の案内斜面79Bに突き当たる。その後、揺動リンク80は案内斜面79Bによる案内作用を受けて、コイルスプリング110の付勢力に抗しつつ回動されてゆき、給紙カセット9がカセット収容部2A内に収まったときには、突出板部95は案内斜面79Bを登りきって、受け部79の座面79Aに下支えされた状態、すなわち図8に示す第1姿勢となる。
このように、突出板部95の先端を折れ曲がらせ相手側の壁部75に案内斜面79Bを設けることで給紙カセット9をカセット収容部2Aに装着する際に、座面79Aに対する突出板部95の誘いこみが円滑に行われるから、突出板部95が壁部75に突き当たった後に、突っ張った状態となって破損することがない。
次に、揺動リンク80の姿勢の変化の検出並びに姿勢の特定について説明する。図11は揺動リンクの姿勢を判定する過程を示すフローチャート図である。
給紙カセット9がカセット収容部2Aにセットされ、かつ用紙3の搬送が行われていないセット状態においては揺動リンク80は第1姿勢にあって、光電センサ100は遮光状態にある。一方、その状態から用紙3の搬送或いは、給紙カセット9が取り外されると、揺動リンク80は遮蔽板85が検出光の光路外に退避するように姿勢を変え、これにより光電センサ100は受光状態となる。
そのため、図11に示すように、S10において光電センサ100が遮光状態にあるか、否かを判定することにより、揺動リンク80が第1姿勢か、あるいは基準となる第1姿勢から姿勢を変化させたのかを検出することが出来る(姿勢の変化の検出)。
そして、S10において、光電センサ100が受光状態である、すなわち揺動リンク80の姿勢に変化があったと判定された場合には、S20に移行してモータMの駆動の可否を判定する。光電センサ100が受光状態となる場合には、揺動リンク80が基準となる第1姿勢から第2姿勢に変化する場合と、第3姿勢に変化する場合の二つの変化パターンがあるが、第2姿勢は用紙3の搬送と対応しており、第3姿勢は給紙カセット9との取り外しと対応している。
ここで、用紙3が搬送中であるということは、そのときには必ず、駆動用のモータMが駆動しているのに対し、先にも述べたように、給紙カセット9が取り外された状態のときに駆動用のモータMは停止するように制御されている。そのため、モータMが駆動中であれば、第2姿勢、すなわち用紙搬送中と判定できるし、モータMが停止した状態であれば第3姿勢、すなわち給紙カセット9が抜かれた状態であると判定出来る(姿勢の特定)。
尚、光電センサ100の遮光・受光判定は受光素子からの受光信号に基づいて制御装置により行われ、モータMの駆動判定はモータに付設される速度制御用のロータリーエンコーダ(本発明の第2検出手段に相当する)からのパルス信号に基づいて制御装置により行われる。
そして、用紙搬送と判定されたときには、そのときの光電センサ100のON・OFFに基づいて次に送られる用紙の搬送タイミングが以下の要領で決定されるようになっている。
まず、光電センサ100がOFF(遮光)からON(第2姿勢の受光)に切り替わるタイミングを検出することで用紙3の先端の通過を検出することが出来、これとは反対に光電センサ100がON(第2姿勢の受光)からOFF(遮光)に切り替わるタイミングを検出することで用紙3の後端の通過を検出することが出来る。
そして、搬送タイミングを決定するには用紙3の先端の通過を基準とする方法と、用紙3の後端の通過を基準とする方法とがあるが、本実施形態では後者、すなわち一枚の用紙3の後端の通過が検出されたことを確認したのちに、次の用紙3を搬送することとしている。このような制御を行うことで、一枚の用紙3の搬送が完了する前に、次の用紙3の搬送がなされるといった誤動作を未然に解消することが可能となる。
そして、このような用紙3の搬送タイミングを決定する際には、印刷の高速化の要請から出来るだけ搬送間隔を短くすることが望ましい。この点について、本実施形態では、先に述べたように、コイルスプリング110を設けて、揺動リンク80を復帰方向(第2姿勢から第1姿勢に戻る方向)に付勢している。従って、何ら付勢手段が設けられていない場合に比べて、それだけ復帰までの時間(第2姿勢から第1姿勢に戻るまでの時間)が短くなるから、用紙3の搬送に対する光電センサ100のON・OFFのタイミングの遅れが短く出来る。そのため、これに基づいて用紙3の搬送タイミングを決定すれば、検出の遅れ分の誤差が排除できるから、結果として、搬送タイミングを最短の時間に設定できる。
また、用紙3の後端の検出を行うには、一枚の用紙3が通過する度に、必ず、揺動リンク80が第2姿勢から第1姿勢に復帰する設定とする必要がある。そこで、本実施形態では、突出板部95が分離ローラ10に対して、用紙搬送経路56の下流側(図8における右側)に位置するような配置としてある。仮に、図12に示すように、分離ローラ10より上流側に突出板部130を設けてしまうと、そこは用紙3が分離される前であるから、突出板部95の下方に用紙3が重なった状態で位置することが起こり得る。
このような状態となると、重なった用紙のうち一枚の用紙3が通過したとしても、揺動リンク80は第1姿勢に戻らないから、用紙3の後端を検出することが出来ない。しかし、上記構成(突出板部95を分離ローラ10の下流に配置する構成)であれば、用紙3の通過とともに揺動リンク80が必ず第1姿勢に復帰することとなる。
また、コイルスプリング110を設けることで先に説明した第2姿勢から第1姿勢への姿勢の変化に加えて、第1姿勢から第3姿勢への姿勢の変化も早くなる。そのため、給紙カセット9の取り外しの検出も早く行うことが可能となる。
次に、本実施形態の作用効果について、説明する。
本実施形態によれば、揺動リンク80は給紙カセット9の脱着、あるいは用紙搬送によって姿勢(揺動位置)が変化する。具体的には、用紙3が搬送される前の状態にあっては、揺動リンク80は給紙カセット9の受け部79によって下支えされた状態(第1姿勢)にあるが、用紙3が搬送されると、支持点が給紙カセット9側から用紙3に移動する。この支持点の移動により、揺動リンク80の姿勢が第1姿勢から第2姿勢へと変化する。
一方、給紙カセット9が取り外されると、受け部79による下支えが解かれるから、それ以降は無支持状態となる。この支持の変化により、揺動リンク80の姿勢が第1姿勢から第3姿勢へと変化する。従って、これら揺動リンク80の姿勢の変化を検出することで、用紙3の搬送並びに給紙カセット9の脱着の双方を知ることが出来る。
このように、用紙搬送、給紙カセット9の取り外しの双方に連動して姿勢が変化する構成とすることで、揺動リンク80が用紙搬送の検出機能並びに、給紙カセット9の取り外し検出機能の両機能を合わせ持っている。従って、これら各機能を個別の装置によって構成する場合、すなわち給紙カセット9の取り外しを検出するための検出装置と、用紙搬送を検出するための検出装置をそれぞれ離れた場所に別々に設置する場合に比べて、装置の全体構成を機構的に簡素化することが可能となる。
そして、揺動リンク80の姿勢を特定するのに、光電センサ100、ロータリーエンコーダを使用しているが、ロータリーエンコーダはモータMの駆動を制御するのに、本来的に必要な部品であって、揺動リンク80の姿勢を判定するための専用部品ではなく、給紙カセット9の取り外し並びに用紙搬送の検出を本実施形態では実質的に光電センサ100と揺動リンク80の2部品の追加で行っている。このように、部品点数自体も少なくて済むから、低コスト化に寄与する。
更に、揺動リンク80は分離ローラ10と並んで配され、しかも、その配置は幅方向に関し給紙カセット9の中央部分にある。このような構成であれば、分離ローラ10並びに揺動リンク80の双方に専用の軸を設ける場合に比べて部品点数を少なくすることが可能となるし、揺動リンク80の突出板部95に対して用紙3の中央部分が突き当たることとなるから、より確実に揺動リンク80を跳ね上げることが出来る。
また、用紙搬送経路56の一部が給紙カセット9のガイド片115によって構成されている。このような構成であれば、本来的に必要な部品を使用して用紙搬送経路56が形成されるから、装置の簡素化が図られる。
加えて、本実施形態では揺動リンク80は給紙カセット9或いは、用紙3に当接することでその姿勢を変える(接触形式)点に特徴がある。一方、検出形式には非接触形式、すなわち用紙3あるいは給紙カセット9に検出光を直接照射して、遮光検出することで用紙3或いは給紙カセット9の有無を検出することも可能である。しかし、非接触形成のものは、例えば、用紙等が透明な透過材であると検出を行うこと出来ないという問題があるが、接触形式のものであれば、用紙の材質に拘わらず、検出を行うことが出来る。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、揺動リンク80の姿勢の変化の検出を、光電センサ100並びに、モータMの駆動の可否に基づいて判定したが、例えば、揺動リンク80の近傍に近接センサを配置して、同近接センサに対する揺動リンク80の位置の変動(回動に伴う自由端の変位)を検出してもよい。このような構成であれば、揺動リンク80の自由端部の変位量から揺動リンク80の姿勢を特定することが可能となる。
(2)上記実施形態では、光電センサ100は第1姿勢の場合に遮光、その他の姿勢の場合に受光の設定があったが、第1姿勢の場合に受光、その他の姿勢の場合に遮光としてもよい。尚、この場合には、揺動リンク80に対して遮蔽部を複数枚設ける必要がある。
(3)上記実施形態では、突出板部95の先端を給紙カセット9に当接させる構成としたが、給紙カセット9に対する当接部を突出板部95とは別に設けてもよい。
(4)上記実施形態では、付勢手段をコイルスプリング110により構成したが、ねじりばねにより構成してもよく、この場合には図13に示すように、ねじりばね120を中心軸C1に外挿してやればよい。
(5)上記実施形態では、用紙3の搬送並びに給紙カセット9の取り外しに対する揺動リンク80の応答を早めるために、カセット収容部2Aにコイルスプリング110を設たが、コイルスプリング110は必須の構成要素ではなく、揺動リンク80の姿勢の変位を同リンクの自重を利用して行ってもよい。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタを示す要部側断面図 レーザプリンタの斜視図 給紙カセットの斜視図 同じく給紙カセットの斜視図 給紙カセットの平面図(前部側のみを示す) 図5中のB−B線断面図 図3中のA部を拡大した図 揺動リンクの第1姿勢を示す断面図 揺動リンクの第2姿勢を示す断面図 揺動リンクの第3姿勢を示す断面図 図11は揺動リンクの姿勢を判定する過程を示すフローチャート図 突出部が分離ローラの上流側に設けられている場合の断面図 変形例(付勢手段をねじりばねにより構成)を示す断面図
9...給紙カセット
10...分離ローラ
12...給紙ローラ
56...用紙搬送経路
80...揺動リンク(揺動部材)
85...遮蔽部(第1検出部)
95...突出板部(突出部)
100...光電センサ(第1検出手段)

Claims (11)

  1. 装置本体に対して脱着可能な給紙カセットと、前記給紙カセットから用紙を1枚ごとに分離して搬送するための搬送手段とを有する用紙搬送装置であって、
    前記装置本体に対して軸を中心に揺動可能に支持され、前記給紙カセットが取り外された状態と、給紙カセットが装着され用紙が搬送されていない状態と、給紙カセットが装着され用紙が搬送された状態とで、それぞれ揺動位置が変化する揺動部材と、
    前記揺動部材の揺動位置の変化を検出する検出手段と、を有し
    前記揺動部材は前記給紙カセットに対して対向配置され、更に、前記揺動部材と前記給紙カセットとの間に用紙搬送経路が設けられているものにおいて、
    前記揺動部材は前記用紙搬送経路上に突出するように延設され、かつその先端部が前記給紙カセットに当接する突出部を有し、該揺動部材は前記給紙カセットに当接する第1姿勢と、搬送された用紙が前記突出部に突き当たることで回動された第2姿勢と、前記装置本体から前記給紙カセットが取り外されることで前記突出部の当接が解除されて前記第1姿勢から前記第2姿勢に向かう回動方向とは反対方向に回動された第3姿勢の3つの姿勢に前記軸を中心として回動し、
    前記揺動部材が前記給紙カセットに対して上方に配置されたものにおいて、
    前記第1姿勢は前記突出部の先端部が前記給紙カセットに下支えされた姿勢であるところを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記揺動部材を前記第2姿勢から第3姿勢に向かう方向に付勢する付勢手段が前記装置本体に設けられていることを特徴とする請求項に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記給紙カセットに前記突出部の先端部を下支えするための受け部が設けられたものにおいて、
    前記突出部の先端部並びに前記受け部の少なくともいずれか一方には、前記給紙カセットを前記装置本体に装着するときに前記先端部を前記受け部に導く案内斜面が設けられていることを特徴とする請求項又は請求項に記載の用紙搬送装置。
  4. 装置本体に対して脱着可能な給紙カセットと、前記給紙カセットから用紙を1枚ごとに分離して搬送するための搬送手段とを有する用紙搬送装置であって、
    前記装置本体に対して軸を中心に揺動可能に支持され、前記給紙カセットが取り外された状態と、給紙カセットが装着され用紙が搬送されていない状態と、給紙カセットが装着され用紙が搬送された状態とで、それぞれ揺動位置が変化する揺動部材と、
    前記揺動部材の揺動位置の変化を検出する検出手段と、を有し、
    前記揺動部材は前記給紙カセットに対して対向配置され、更に、前記揺動部材と前記給紙カセットとの間に用紙搬送経路が設けられているものにおいて、
    前記揺動部材は前記用紙搬送経路上に突出するように延設され、かつその先端部が前記給紙カセットに当接する突出部を有し、該揺動部材は前記給紙カセットに当接する第1姿勢と、搬送された用紙が前記突出部に突き当たることで回動された第2姿勢と、前記装置本体から前記給紙カセットが取り外されることで前記突出部の当接が解除されて前記第1姿勢から前記第2姿勢に向かう回動方向とは反対方向に回動された第3姿勢の3つの姿勢に前記軸を中心として回動し、
    前記揺動部材を前記第2姿勢から第3姿勢に向かう方向に付勢する付勢手段が前記装置本体に設けられ、
    前記給紙カセットに前記突出部の先端部を下支えするための受け部が設けられたものにおいて、
    前記突出部の先端部並びに前記受け部の少なくともいずれか一方には、前記給紙カセットを前記装置本体に装着するときに前記先端部を前記受け部に導く案内斜面が設けられていることを特徴とする用紙搬送装置。
  5. 前記検出手段は、
    光軸が前記軸の軸線方向に沿う方向に配置される一対の投光・受光素子からなる光電センサと、前記揺動部材に設けられ、該揺動部材が前記第1姿勢にあるときには検出光の光路を遮蔽しそれ以外の姿勢にあるときには光路を開放するか、或いはこれとは反対に前記揺動部材が前記第1姿勢にあるときには検出光の光路を開放しそれ以外の姿勢にあるときには光路を遮蔽する遮蔽部とからなる第1検出手段と、
    前記給紙カセットが前記装置本体から取り外された状態にあるときには、駆動が禁止されるように制御された前記搬送手段駆動用のモータの駆動の有無を検出する第2検出手段と、からなることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の用紙搬送装置。
  6. 前記遮蔽部は前記揺動部材が前記第1姿勢にあるときに、その上端部分が前記装置本体に設けられるカセット収容部の天井壁に向かい合うように起立した状態となることを特徴とする請求項に記載の用紙搬送装置。
  7. 前記軸に用紙を分離する分離ローラと前記揺動部材とが、該軸の軸線方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の用紙搬送装置。
  8. 前記揺動部材の突出部は用紙の搬送方向において、前記分離ローラが設けられた位置よりも下流側に位置するように突設されていることを特徴とする請求項に記載の用紙搬送装置。
  9. 前記揺動部材は前記軸の軸線方向におけるほぼ中央部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の用紙搬送装置。
  10. 用紙搬送経路の一部が前記給紙カセットによって構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の用紙搬送装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の用紙搬送装置を有する画像形成装置。
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