JP4687569B2 - シート処理装置 - Google Patents

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本発明は、シート束を形成してスタッカトレイ上に排出するシート処理装置に関する。
近年、プリンタや複写機等の画像形成装置に接続され、画像が形成されたシートの後処理を行うシート処理装置が広く用いられている。シート処理装置は、例えばプリンタから順次に搬送されてくるシートを積み重ねて揃えてシート束を形成し、必要に応じてステープル綴じ等を行いスタッカトレイ上に排出する。
このようなシート処理装置として、例えば特許文献1には、シートを集積するコンパイルトレイと、シート束の排出を行うイジェクトロールと、シート束が排出されるスタッカトレイとしての排出トレイとを備えたシート処理装置が示されている。このシート処理装置では、シートがコンパイルトレイ上に積み重ねられ、横揃え手段によって揃えられてシート束が形成される。シート束は回転するイジェクトロールにより排出トレイに排出される。
特開2005−112593号公報
ところで、シート処理装置では、シート束の視認性や取出し易さの都合からスタッカトレイの上方が開いた構成であることが多く、このため、スタッカトレイには、ユーザによって物が不用意に載せられ易い。スタッカトレイに物が載せられると、シート束のスタッカトレイへの排出が不完全となり、シート束の一部はコンパイルトレイ上に残ったままとなる。この状態で、さらに次のシートがコンパイルトレイ上に搬送されてくると、シートやシート束の整列が乱れ、また紙詰まりとなるおそれがある。このため、シート束の排出が不完全な場合には、シート処理装置および画像形成装置を停止する必要がある。
しかしながら、特許文献1に示されたシート処理装置では、イジェクトロールを回転させた後で、シート束がスタッカトレイに完全に排出されたのか否かを検知することができない。このようなシート処理装置でコンパイルトレイ上にシート束が残っているか否かを検知するためには、コンパイルトレイ上に接触センサや光センサ等によるシートセンサを設ける必要が生じる。また、コンパイルトレイ上に接触センサを設けても、シート束が湾曲している場合等にシート束を検知できないことがある。また、光センサでは埃等による誤作動の問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、シート束を検知するシートセンサなしで、コンパイルトレイからシート束が排出が排出されたことを確実に検知するシート処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のシート処理装置は、シート束を形成してスタッカトレイ上に排出するシート処理装置であって、
上記スタッカトレイに隣接して設けられ、順次に搬送されてきたシートを積み重ねることでシート束を形成するコンパイルトレイと、
上記コンパイルトレイで形成されたシート束に作用しない待機位置から上記スタッカトレイの方向へ移動し、このシート束の縁に当接してこのシート束をこのスタッカトレイの上に押し出すシート束排出部材と、
上記シート束排出部材を、上記シート束が上記スタッカトレイ上に排出されるのに相当する時間、上記待機位置からこのスタッカトレイの方向へ移動させ、次いで、このシート束排出部材に、上記待機位置への復帰動作を行わさせる排出制御部と、
上記復帰動作開始時点からこのシート束排出部材がこの待機位置に到達するまでの時間を計測し、この時間に応じて、上記シート束の上記スタッカトレイ上への排出が正常に行われたか否かを判定する判定部とを備えたことを特徴とする。
本発明のシート処理装置では、シート束排出部材が、所定時間、待機位置からスタッカトレイの方向へ移動することでシート束を押し出す。このとき、シート束の移動が障害物等により妨げられると、シート束排出部材はスタッカトレイまで移動しきれず途中で停止する。この結果、上記移動の次の復帰動作において、復帰動作開始時点から待機位置に到達するまでの時間は、シート束が完全に排出された場合に比べて短くなる。本発明のシート処理装置によれば、シート束排出部材が復帰動作開始時点から待機位置に到達するまでの時間を計測し、この時間に応じて、シート束の排出が正常に行われたか否かを判定するので、コンパイルトレイ上にシートセンサを設けることなくシート束の排出を検知することができる。また、シート束の排出が正常に行われたか否かの判定が、シート束排出部材の動作時間によって行われるので、シート束の湾曲等に拘わらずシート束の排出が確実に検知される。
ここで、上記本発明のシート処理装置において、上記シート束排出部材が、上記コンパイルトレイ上を上記待機位置から上記スタッカトレイに向かう方向に移動するベルトに設けられた突起部材であることが好ましい。
シート束をスタッカトレイの上に確実に押し出すための機構が、ベルトと突起部材による簡潔な構成で実現される。
また、上記本発明のシート処理装置において、上記排出制御部が、上記コンパイルトレイにシートを積み重ねるに先立って、上記シート束排出部材に、上記スタッカトレイへの移動、およびこのスタッカトレイへの移動に続く上記復帰動作を行わさせることで上記コンパイルトレイの状態を初期化するものであることが好ましい。
例えば、電源投入直後のように、シート処理装置全体が初期化された時点では、コンパイルトレイにシートが残っていたり、シート以外の異物が入り込んでいる場合がある。このような場合に、シート束排出部材がスタッカトレイへの移動および復帰動作することで、シートや異物を検知するためのシートセンサがコンパイルトレイ上に設けられていなくとも、コンパイルトレイが確実にシート束形成可能な状態とすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、シート束を検知するシートセンサなしで、コンパイルトレイからシート束が排出が排出されたことを確実に検知するシート処理装置が実現する。
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態のシート処理装置の概略構成図である。
シート処理装置1は、シートに画像を形成する画像形成装置2に接続されており、画像形成装置2によって、画像が形成されたシートの後処理を行う。シート処理装置1は、所定枚数のシートでシート束を形成するものであり、画像形成装置2から排出されたシートを搬送するシート搬送部10と、搬送されてきたシートを積み重ねることでシート束を形成するコンパイルトレイ20と、シートを搬送方向とは直行する横方向に揃える横方向揃え部30と、シートを搬送方向である縦方向に揃える縦方向揃え部40と、シート束にステープル綴じを行うステープル綴じ部50と、シート束が積載されるスタッカトレイ60と、スタッカトレイ60の方へシート束を押すシート束排出機構70と、シート処理装置1の各機構の動作を制御する制御部80とを備えている。
シート搬送部10は、画像形成装置2から排出されたシートを通す搬送ガイド11,12と、搬送ガイド11,12の間を通る搬送経路Rに沿ってシートを搬送するそれぞれ一対の搬送ロール13,14とを備えている。画像形成装置2の定着部2aを経由し、排出ロール2bによって画像形成装置2から排出されたシートは、搬送ロール13,14によって搬送ガイド11,12の間を搬送され、コンパイルトレイ20の上に落下する。
コンパイルトレイ20は、スタッカトレイ60に隣接して設けられており、搬送ロール14により搬送されてきたシートを順次に積み重ねる。所定枚数のシートが積み重ねられてシート束が形成される。
横方向揃え部30は、コンパイルトレイ20上でシート搬送方向とは直行する方向にスライドするタンパ31と、タンパ31を駆動するタンパモータ32とを備えている。タンパ31の下部31aとタンパモータ32の回転軸とでラックピニオン機構が構成されており、タンパモータ32の回転に応じてタンパ31が移動する。タンパ31は、コンパイルトレイ20上にシートが搬送されてくる毎に往復移動することで、シートを横揃えする。
縦方向揃え部40は、コンパイルトレイ20上に設けられてコンパイルトレイ20に搬送されてくる用紙の縁が当接するエンドウォール41と、コンパイルトレイ20の上方に設けられ、コンパイルトレイ20に順次に搬送されてくる用紙をエンドウォール41に押し当てるコンパイルパドル42と、シートをエンドウォール41に押し当てる動作を補助するサブパドル43とを備えている。コンパイルパドル42およびサブパドル43はそれぞれ、回転軸の周りに3本の羽根を有しており、羽根によって用紙をエンドウォール41の方向に押し付け、シートを用紙搬送方向である縦方向に揃える。
ステープル綴じ部50は、コンパイルトレイ20に形成されたシート束の縁付近をステープル綴じする。
スタッカトレイ60は、コンパイルトレイ20で形成されたシート束を積載するトレイ61と、トレイを上下動させるトレイ駆動カム62と、トレイ駆動カム62を回転駆動するトレイモータ63と、トレイ61に積載されたシート束を検出するシート束センサ64を備えている。コンパイルトレイ20から順次に排出されたシート束は、スタッカトレイ60のトレイ61上に積載される。図1は、スタッカトレイ60に2冊のシート束が積載された状態を示している。シート束センサ64がトレイ61上のシート束を検出すると、トレイモータ63がトレイ駆動カム62を回転駆動し、トレイ駆動カム62のカム面によって支えられているトレイ61が下降する。これにより、大量のシート束が積載可能となり、積載されるシート束の上側面の位置が一定に保たれる。
シート束排出機構70は、コンパイルトレイ20のスタッカトレイ60側の縁およびこの反対側の縁に設置されたプーリ71,72と、プーリ72を回転駆動するモータ76と、プーリ71,72に掛け渡されたイジェクトベルト73と、シート束排出部材75を備えている。イジェクトベルト73は、無端ベルトであり、上側部分がコンパイルトレイ20上を、後述する待機位置からスタッカトレイ60に向かう方向に移動する。シート束排出部材75は、イジェクトベルト73に設けられた突起部材であり、モータ76がプーリ72を正転および逆転駆動することで、コンパイルトレイ20上を往復動する。
コンパイルトレイ20上でシート束の形成が行われている期間、シート束排出部材75は、エンドウォール41に対してコンパイルトレイ20上のシート束とは反対側の待機位置に配置されている。シート束排出部材75は、待機位置ではシート束から離れており、シート束に作用しない。シート束排出部材75は、コンパイルトレイ20でシート束の形成が完了すると、コンパイルトレイ20上を待機位置から、スタッカトレイ60の方向へ移動し、シート束のエンドウォール41に当接した側の縁に当接し、シート束をスタッカトレイ60上に押し出す。シート束排出部材75が所定時間移動することで、シート束はスタッカトレイ60の上に押し出される。次いで、シート束排出部材75は、待機位置への復帰動作を行う。シート束排出部材75は、コンパイルトレイ20でシート束の形成が完了する度に往復移動し、これにより、シート束は順次にスタッカトレイ60に排出される。シート束排出部材75の待機位置には、待機位置センサ77が配置されており、シート束排出部材75が待機位置にあることを検知する。
制御部80は、シート処理装置1の各部の動作を制御してシート処理装置1の機能を実現するものであり、図示しないCPU(中央処理装置)、メモリ、インターフェース、およびタイマを備えている。CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することで、制御部80はプログラムに基づいて制御動作を行う。また、制御部80は、画像形成装置2の図示しない制御部と通信可能に接続されており、画像形成装置2の動作を停止させるための停止信号を画像形成装置2に送信する。なお、制御部80は、図1では、シート処理装置1に設けられているが、画像形成装置2の内部に設けることも可能である。
図2は、図1に示すシート処理装置の概要を示す斜視図である。
図2では、シート搬送部10のうち、搬送ガイド11,12、および搬送ロール13を省略しているが、実際には、搬送ロール13(図1参照)は、搬送ロール14と平行に配置されており、搬送ガイド11,12は搬送ロール13,14を結ぶ搬送経路に沿って設けられている。
搬送ロール14から搬送されたシートは、コンパイルトレイ20の上に落下する。サブパドル43は、このサブパドル43を上下動させるリンク48に取り付けられており、ソレノイド49の駆動により上下動するとともに、ベルト44,45およびプーリ軸46を介してモータ47によって回転駆動される。サブパドル43が下降し回転することで、コンパイルトレイ20上のシートがエンドウォール41の方向に押し付けられる。シートはコンパイルパドル42でさらにエンドウォール41の方向に押し付けられ、エンドウォール41に当接することで用紙搬送方向である縦方向に揃えられる。ステープル綴じ部50は、コンパイルトレイ20で形成されたシート束のステープル綴じを行う。
図3は、図1に示すシート処理装置の横方向揃え部、およびシート束排出機構を説明する斜視図である。
タンパ31は、タンパ31の下部31aに形成されたラックがタンパモータ32(図1参照)の回転によってシート搬送方向とは直行する方向にスライドする。タンパ31は、コンパイルトレイ20上にシートが搬送されてくる毎に往復移動することで、シートを横基準壁に押し付ける。これにより、シートが用紙搬送方向である横方向に揃えられる。
コンパイルトレイ20のスタッカトレイ60側の縁およびこの反対側の縁には、2組のプーリ71,72が配置され、これらのプーリ71,72に2本のイジェクトベルト73が、コンパイルトレイ20を用紙搬送方向に横断するように張架されている。それぞれのイジェクトベルト73には、シート束排出部材75が固定されており、ベルトが移動することにより、コンパイルトレイ20上を待機位置からスタッカトレイ60の方向へ移動し、また、待機位置へ移動する。図3は、シート束排出部材75が、エンドウォール41に対しシート束とは反対側の待機位置に位置している状態を示している。シート束排出部材75が待機位置からコンパイルトレイ20の反対側の縁まで移動すると、コンパイルトレイ20上のシート束がスタッカトレイ60上に押し出される。なお、図3では、プーリ72を回転駆動するモータ76および待機位置センサ77を省略しているが、実際には、プーリ72の下方にはモータ76が設置され、シート束排出部材75の位置には待機位置センサ77が配置されている。
図4および図5は、シート束排出機構70の排出動作を説明する模式図である。
図4には、スタッカトレイ60に1冊のシート束B1が積載され、さらに、コンパイルトレイで1冊のシート束B2の形成が完了した直後の状態が示されている。なお、図4および図5では、シート束が戴置されているコンパイルトレイ20を省略している。
コンパイルトレイで1冊のシート束B2の形成が完了するまでは、イジェクトベルト73に固定されたシート束排出部材75は、待機位置に配置されている。この後、モータ76が回転し、イジェクトベルト73が駆動されると、シート束排出部材75がスタッカトレイ60の方向へ移動し、シート束B2をスタッカトレイ60の方向に押し出す。モータ76は、所定の排出駆動時間T1だけ回転する。排出駆動時間T1は、シート束がスタッカトレイ60に排出される時間として予め決定されている。排出駆動時間T1は、より具体的には、シート束排出部材75が、待機位置からコンパイルトレイ20上のスタッカトレイ60側の縁に到達するまでの時間に相当する時間として決定されている。
図5には、シート束排出部材75が待機位置からの移動を開始してから排出駆動時間T1が経過した状態が示されている。この状態では、シート束排出部材75が、待機位置からコンパイルトレイ20上のスタッカトレイ60側の縁に到達している。このとき、冊子B2はシート束排出部材75から離れ、スタッカトレイ60に積載される。この後、モータ76が逆回転し、イジェクトベルト73が反転駆動されると、シート束排出部材75が待機位置へ復帰動作する。復帰動作は、シート束排出部材75が待機位置まで戻ったことを待機位置センサ77が検知するまで継続される。復帰動作において、シート束排出部材75が、コンパイルトレイ20上のスタッカトレイ60側の縁から、待機位置へ移動するのにかかる時間は、通常、予め定められた時間T2―TmからT2+Tmまでの範囲に収まる。
図6は、スタッカトレイ60上の障害物によってシート束の排出が妨げられた状態を示す図である。
図6に示すように、スタッカトレイ60上に障害物Yが載せられており、この障害物Yによってシート束の排出が妨げらると、シート束の一部はコンパイルトレイ20上に残る。このとき、シート束排出部材75は、待機位置からの移動開始後、排出駆動時間T1が経過しても、コンパイルトレイ20上のスタッカトレイ60側の縁に到達せず、途中で停止する。したがって、この後、シート束排出部材75が待機位置まで戻る復帰動作にかかる時間Tyは、時間T2―TmからT2+Tmまでの範囲よりも短くなる。
本実施形態のシート処理装置1では、復帰動作開始時点からシート束排出部材75が待機位置に到達するまでの時間を計測し、計測した時間に応じて、シート束のスタッカトレイ60上への排出が正常に行われたか否かを判定する。より具体的には、計測した時間が、所定の時間範囲T2―TmからT2+Tmまでであれば、シート束B2が正常にスタッカトレイ60に排出されたと判定する。一方、計測した時間が、所定の時間範囲T2―TmからT2+Tmまでの範囲外である場合には、シート束B2がスタッカトレイ60に排出されず、コンパイルトレイ20上に滞留していると判定し、シート処理装置1の動作を停止する。さらに、画像形成装置2に停止信号を送信することで、画像形成装置2の動作を停止させる。
図7は、シート処理装置1のシート束形成処理を示すフローチャートである。
シート束形成処理は、制御部80(図1)がシート処理装置1の各部を制御することで実行されている。図1も参照してシート束形成処理を説明する。
まず、制御部80は、コンパイルトレイ20にシートが積み重ねられるのに先立って、シート束排出部材75に、スタッカトレイ60への移動(ステップS11)、および復帰動作(ステップS12)を行わさせることでコンパイルトレイ20の状態を初期化する。ステップS11では、シート束排出部材75が待機位置からスタッカトレイ60に向かう方向に移動し、次いで、ステップS12で待機位置への復帰動作を行う。シート処理装置1の電源投入直後の時点では、コンパイルトレイ20にシートが残っていたり、シート以外の異物が入り込んでいる場合がある。シート束排出部材75がスタッカトレイ60への移動および復帰動作することで、コンパイルトレイ20に残っているシートや異物がスタッカトレイ60に排出され、コンパイルトレイ20がシート束を形成可能な状態に初期化される。
次に、制御部80は、画像形成装置2からのシートが搬送があるまで待機する(ステップS13)。シートが搬送されてくると(ステップS13でYes)、シート搬送部10がシートをコンパイルトレイ20に搬送し、コンパイルパドル42およびサブパドル43がシートをエンドウォール41に押し当てる(ステップS14)。この後、タンパ31が動作する(ステップS15)。ステップS14,S15の処理により、用紙が縦方向と横方向に揃えられる。上記のステップS13からステップS15までの処理は、シート束を構成する所定枚数のシートのうちの最後のシートが処理されるまで繰り返される(ステップS16)。シート束を構成する最後のシートが揃えられると、シート束排出部材75が、待機位置からスタッカトレイ60の方向へ排出駆動時間T1の間、移動する(ステップS17)。排出駆動時間T1は、シート束がスタッカトレイ61に排出されるのに相当する時間として予め定められた時間であるので、シート束排出部材75が排出駆動時間T1の間移動すると、通常は、図5に示すように、待機位置からコンパイルトレイ20上のスタッカトレイ60側の縁に到達する。この結果、シート束がコンパイルトレイ20からスタッカトレイ60に押し出される。
次に、制御部80は、内蔵するタイマ(図示しない)によって、計時を開始し(ステップS18)、続いて、シート束排出部材75に復帰動作を行わさせる(ステップS19)。復帰動作は、待機位置センサ77によってシート束排出部材75の待機位置への復帰が検知されるまで継続される。ステップS19の処理により、シート束排出部材75が待機位置へ復帰動作する。シート束排出部材75が待機位置に到達すると、制御部80は、シート束排出部材75によるシート束の排出が正常であったか否かを判定する(ステップS20)。制御部80は、シート束排出部材75の復帰動作にかかる時間、すなわち、ステップS18でタイマ(図示しない)に計時を開始させてから、シート束排出部材75が待機位置まで戻ったことを待機位置センサ77が検知するまでの時間をタイマ(図示しない)に計測させる。この計測した時間が時間T2―TmからT2+Tmまでの範囲に収まれば、シート束の排出が正常であったと判定し、ステップS13からの処理を繰り返す(ステップS20でYes)。シート束排出部材75が、ステップS17で移動した結果、図5に示すように、コンパイルトレイ20上のスタッカトレイ60側の縁に到達し、シート束がスタッカトレイ60に正常に押し出された場合、ステップS19での復帰動作において、待機位置までの復帰動作にかかる時間は時間T2―TmからT2+Tmまでの範囲に収まる。この一方、図6に示すように、シート束の移動がスタッカトレイ60上の障害物Yに妨げられると、シート束排出部材75の移動距離は、シート束が完全に排出された場合に比べて小さくなる。したがって、ステップS19での復帰動作において、待機位置に到達するまでの時間が時間T2―TmからT2+Tmまでの範囲よりも短くなる。この場合、制御部80は、シート束の排出が正常に行われず、シート束がコンパイルトレイ20上に残っていると判定し(ステップS20でNo)、制御部80は、各部の動作を停止するとともに、画像形成装置2に画像形成の動作を停止させるための停止信号を送信する(ステップS21)。これによって、シート整合の乱れや紙詰まりが防止される。ステップS11,S12,S17,S19の処理を行う制御部80が、本発明にいう排出制御部の一例に相当し、ステップS18,S20の処理を行う制御部80が、本発明にいう判定部の一例に相当する。
以上説明したように、本実施形態のシート処理装置1によれば、シート束排出部材75が復帰動作開始時点から待機位置に到達するまでの時間を計測し、この時間に応じて、シート束の排出が正常に行われたか否かを判定するので、コンパイルトレイ20上にシートセンサは不要であり、装置の製造コストが抑えられる。また、シート束の排出が正常に行われたか否かの判定が、シート束排出部材75の動作時間によって行われるので、シート束の湾曲等に拘わらずシート束の排出が確実に検知される。また、コンパイルトレイ20上を待機位置からスタッカトレイ60に向かう方向に移動するイジェクトベルト73に設けた突起部材でシート束排出部材75を構成することによって、シート束をスタッカトレイ60の上に確実に押し出すための機構が、簡潔な構成で実現される。また、コンパイルトレイ20上に、例えば金属板のようにロールでは排出できないような異物が挿入された場合でも、異物をより確実に排出することができる。また、コンパイルトレイ20にシートが残っていたり、シート以外の異物が入り込んでいる場合にも、シートや異物を検知するセンサがコンパイルトレイ上に設けられていなくとも、シート束排出部材がスタッカトレイへの移動および復帰動作することで、コンパイルトレイ20の初期化が確実に行われる。
本発明の一実施形態のシート処理装置の概略構成図である。 図1に示すシート処理装置の概要を示す斜視図である。 図1に示すシート処理装置の横方向揃え部およびシート束排出機構を説明する斜視図である。 シート束排出機構の排出動作を説明する模式図である。 シート束排出機構の排出動作を説明する模式図である。 スタッカトレイ60上の障害物によってシート束の排出が妨げられた状態を示す図である。 シート処理装置1のシート束形成処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 シート処理装置
10 シート搬送部
20 コンパイルトレイ
60 スタッカトレイ
70 シート束排出機構
73 イジェクトベルト(ベルト)
75 シート束排出部材
77 待機位置センサ
80 制御部(判定部、排出制御部)

Claims (3)

  1. シート束を形成してスタッカトレイ上に排出するシート処理装置であって、
    前記スタッカトレイに隣接して設けられ、順次に搬送されてきたシートを積み重ねることでシート束を形成するコンパイルトレイと、
    前記コンパイルトレイで形成されたシート束に作用しない待機位置から前記スタッカトレイの方向へ移動し、該シート束の縁に当接して該シート束を該スタッカトレイの上に押し出すシート束排出部材と、
    前記シート束排出部材を、前記シート束が前記スタッカトレイ上に排出されるのに相当する時間、前記待機位置から該スタッカトレイの方向へ移動させ、次いで、該シート束排出部材に、前記待機位置への復帰動作を行わさせる排出制御部と、
    前記復帰動作開始時点から該シート束排出部材が該待機位置に到達するまでの時間を計測し、該時間に応じて、前記シート束の前記スタッカトレイ上への排出が正常に行われたか否かを判定する判定部とを備えたことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記シート束排出部材が、前記コンパイルトレイ上を前記待機位置から前記スタッカトレイに向かう方向に移動するベルトに設けられた突起部材であることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記排出制御部が、前記コンパイルトレイにシートを積み重ねるに先立って、前記シート束排出部材に、前記スタッカトレイへの移動、および該スタッカトレイへの移動に続く前記復帰動作を行わさせることで前記コンパイルトレイの状態を初期化するものであることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
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