JP3480667B2 - 搬送用粘着ロール - Google Patents

搬送用粘着ロール

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JP3480667B2 JP35800297A JP35800297A JP3480667B2 JP 3480667 B2 JP3480667 B2 JP 3480667B2 JP 35800297 A JP35800297 A JP 35800297A JP 35800297 A JP35800297 A JP 35800297A JP 3480667 B2 JP3480667 B2 JP 3480667B2
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忠弘 稲垣
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北辰工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に粘着性を有
し、クリーニング機能を有する搬送用粘着ロールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】テレホンカード、プリペイドカード、キ
ャッシュカード等のカード類、あるいは紙幣、切符等を
搬送しながら印刷を行うカード類印刷機、または一般的
なプリンタ、電子写真複写機等には、被印刷物を搬送す
るための搬送用粘着ロールが用いられている。また、こ
のような搬送用粘着ロールで搬送される被印刷物は、静
電気等により表面に埃等が付着し易く、印刷品質が低下
するという問題を解消するために、被印刷物の表面に付
着したゴミ、埃等をクリーニングしながら搬送するクリ
ーニング機能付き搬送用粘着ロールが用いられるように
なってきた。
【0003】従来のクリーニング機能付き搬送ロールと
しては、ゴム硬度が、JIS Aで30〜50度のポリ
ウレタンゴム、シリコーンゴム等で成形して表面を研磨
したもの、または、クロロプレンゴム(CR)、EPD
M等のゴム層の表面にポリウレタンゴム、シリコーンゴ
ム等をコーティングして粘着性を付与したものが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たクリーニング機能付き搬送用粘着ロールは、粘着性が
低く、クリーニング性能が十分でないという問題があ
る。また、表面にコーティング層を有するものは、製造
コストが高く、また、層間剥離が生じやすいという問題
がある。さらに、このような問題から、搬送用粘着ロー
ルを頻繁に交換する必要が生じるため、さらに手間やコ
ストがかかるという問題がある。
【0005】また、粘着性を付与するための充填剤を添
加した清掃部材も提案されているが、粘着性の面で現実
的には使用されていない。
【0006】そこで、本発明は、このような事情に鑑
み、優れた粘着性を長期に亘って有し、交換などの手間
をかけることなく、長期に亘って使用することができる
搬送用粘着ロールを提供することを課題とする。
【0007】 前記課題を解決する本発明は、ゴム加硫
物からなるゴム層と、このゴム層の表面に設けられて粘
着性を有する粘着層と、前記ゴム層と前記粘着層との間
に設けられたプライマ層とを有し、前記粘着層がシリコ
ーンゲルからなる厚さ50μm以下の薄膜であることを
特徴とする搬送用粘着ロールにある。
【0008】本発明は、優れた粘着性を有するシリコー
ンゲルを粘着層とし、且つその下のゴム層との間に接着
力が強力なプライマ層を設けることにより、従来にない
粘着性が得られるという知見に基づくものである。
【0009】ここで、本発明で用いるシリコーンゲルと
は、例えば、信越化学工業(株)により市販されている
シリコーンゲルKE100GELである。これは、分子
鎖内に分岐が存在した3次元的な構造を有する高分子か
らなり、触媒で反応させることにより、粘液状から粘性
固体状に形態を変化させるが、かかる硬化反応後も高度
な粘着性を有する。かかるシリコーンゲルは、主鎖が複
雑な網目構造をとりうることから、物理的耐性に比較的
優れ、また、本質的にシリコーンからなるので、耐熱
性、耐薬品性などの面でも十分な性能を具えている。
【0010】また、かかる粘着層は、プライマ層、好ま
しくは、シリコーン系のプライマ層を用いることによ
り、ゴム層と十分な接着性を示し、また、耐久性が相乗
的に増加する。
【0011】かかるプライマとしては、信越化学工業
(株)で市販されているシリコーン系プライマNo.1
01A,Bを挙げることができる。
【0012】本発明では、特に、シリコーンゲルと、シ
リコーン系プライマとを用い、シリコーンゲル層を、例
えば、厚さ50μm以下と薄く形成することにより、粘
着性に優れ、耐久性の向上した粘着層を得ることができ
る。
【0013】また、本発明で、ゴム層を形成するゴム加
硫物の種類、配合等は特に限定されないが、例えば、シ
リコーンゴム、ポリウレタンゴム等を用いることがで
き、ゴム硬度は、JIS Aで30〜50°とするのが
好ましい。
【0014】このような本発明の搬送用粘着ロールは、
45度に傾斜させたガラス板上に静置可能な程度の粘着
性を有し、クリーニング機能付き搬送用粘着ロールとし
て優れたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0016】(実施例1)ゴム硬度がJIS Aで40
°のシリコーンゴムを170℃で10分間電熱プレス成
形して円筒状のゴム素材を形成し、これに軸を圧入して
表面粗さ30μm以内に研磨してゴム基体を得た。
【0017】このゴム基体の表面に、シリコーン系プラ
イマ(No.101A,B;信越化学工業(株)製)を
用いてディッピング法によりプライマ層を形成し、乾燥
後、さらに、シリコーンゲル(KE−110GEL)を
ディッピング法によりコーティングし、150℃の電熱
槽の中で10分間加硫した後、210℃で4時間2次加
硫を行って、本実施例の搬送用粘着ロールを得た。
【0018】かかる搬送用粘着ロールは、図1に示すよ
うに、ゴム層1上に、プライマ層2を介して粘着層3を
有するものである、本実施例では、中心に軸4を有す
る。
【0019】(比較例1)HTVシリコーンゴム170
℃で10分間電熱プレス成形して筒状のゴム成形体を
得、その表面を研磨して比較例1のゴム層とした。この
ゴム層のゴム硬度は、JISAで40度であった。な
お、これは、従来使用されているものである。
【0020】(比較例2)比較例1と同様にゴム成形体
を成形した後、表面に、粘度を5ポイズに調整したシリ
コーンゴム(KE−1380AおよびBの混合物(10
0:100);信越化学工業(株)製)をディッピング
法にて厚さ100μmにコーティングし、加硫すること
により、ゴム硬度アスカーCで20度の粘着層を有する
搬送用粘着ロールを形成した。
【0021】(試験例)上述した実施例および各比較例
の搬送用粘着ロール用の軸を除去したものを、図2に示
すように、ガラス基板30上に載せてガラス基板30を
傾け、各搬送用粘着ロールが転がり落ちる角度を測定
し、粘着性の比較を行った。
【0022】実施例1のゴム成形体10は、ガラス基板
30を90度まで傾け、30秒以上静止しても、転がり
落ちなかった。
【0023】一方、比較例1および2のゴム成形体は、
30〜40度で転がり落ちた。
【0024】これらの結果から、本発明の搬送用粘着ロ
ールは、比較例1および2に示すような従来の搬送用粘
着ロールと比較して粘着性が優れていることが判った。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
優れた粘着性を有しており、また、粘着層自体が本来的
に粘着性を有するため、アルコールなどで拭くなどによ
る清浄化を行っても、クリーニング性能が低下すること
がないので、長期に亘って、繰り返し使用することがで
き、安価で、耐久性に優れたクリーニング機能付き搬送
用粘着ロールが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る搬送用粘着ロールで
ある。
【図2】本発明の試験例を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 ゴム層 2 プライマ層 3 粘着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム加硫物からなるゴム層と、このゴム
    層の表面に設けられて粘着性を有する粘着層と、前記ゴ
    ム層と前記粘着層との間に設けられたプライマ層とを有
    し、前記粘着層がシリコーンゲルからなる厚さ50μm
    以下の薄膜であることを特徴とする搬送用粘着ロール。
  2. 【請求項2】 請求項1において 、前記プライマ層は
    リコーン系プライマであることを特徴とする搬送用粘着
    ロール。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において 、前記粘着性
    は、前記ゴム層が、45度以上に傾斜させたガラス板上
    に静置可能な程度であることを特徴とする搬送用粘着ロ
    ール。
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