JP3480667B2 - 搬送用粘着ロール - Google Patents
搬送用粘着ロールInfo
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Description
し、クリーニング機能を有する搬送用粘着ロールに関す
る。
ャッシュカード等のカード類、あるいは紙幣、切符等を
搬送しながら印刷を行うカード類印刷機、または一般的
なプリンタ、電子写真複写機等には、被印刷物を搬送す
るための搬送用粘着ロールが用いられている。また、こ
のような搬送用粘着ロールで搬送される被印刷物は、静
電気等により表面に埃等が付着し易く、印刷品質が低下
するという問題を解消するために、被印刷物の表面に付
着したゴミ、埃等をクリーニングしながら搬送するクリ
ーニング機能付き搬送用粘着ロールが用いられるように
なってきた。
しては、ゴム硬度が、JIS Aで30〜50度のポリ
ウレタンゴム、シリコーンゴム等で成形して表面を研磨
したもの、または、クロロプレンゴム(CR)、EPD
M等のゴム層の表面にポリウレタンゴム、シリコーンゴ
ム等をコーティングして粘着性を付与したものが知られ
ている。
たクリーニング機能付き搬送用粘着ロールは、粘着性が
低く、クリーニング性能が十分でないという問題があ
る。また、表面にコーティング層を有するものは、製造
コストが高く、また、層間剥離が生じやすいという問題
がある。さらに、このような問題から、搬送用粘着ロー
ルを頻繁に交換する必要が生じるため、さらに手間やコ
ストがかかるという問題がある。
加した清掃部材も提案されているが、粘着性の面で現実
的には使用されていない。
み、優れた粘着性を長期に亘って有し、交換などの手間
をかけることなく、長期に亘って使用することができる
搬送用粘着ロールを提供することを課題とする。
物からなるゴム層と、このゴム層の表面に設けられて粘
着性を有する粘着層と、前記ゴム層と前記粘着層との間
に設けられたプライマ層とを有し、前記粘着層がシリコ
ーンゲルからなる厚さ50μm以下の薄膜であることを
特徴とする搬送用粘着ロールにある。
ンゲルを粘着層とし、且つその下のゴム層との間に接着
力が強力なプライマ層を設けることにより、従来にない
粘着性が得られるという知見に基づくものである。
は、例えば、信越化学工業(株)により市販されている
シリコーンゲルKE100GELである。これは、分子
鎖内に分岐が存在した3次元的な構造を有する高分子か
らなり、触媒で反応させることにより、粘液状から粘性
固体状に形態を変化させるが、かかる硬化反応後も高度
な粘着性を有する。かかるシリコーンゲルは、主鎖が複
雑な網目構造をとりうることから、物理的耐性に比較的
優れ、また、本質的にシリコーンからなるので、耐熱
性、耐薬品性などの面でも十分な性能を具えている。
しくは、シリコーン系のプライマ層を用いることによ
り、ゴム層と十分な接着性を示し、また、耐久性が相乗
的に増加する。
(株)で市販されているシリコーン系プライマNo.1
01A,Bを挙げることができる。
リコーン系プライマとを用い、シリコーンゲル層を、例
えば、厚さ50μm以下と薄く形成することにより、粘
着性に優れ、耐久性の向上した粘着層を得ることができ
る。
硫物の種類、配合等は特に限定されないが、例えば、シ
リコーンゴム、ポリウレタンゴム等を用いることがで
き、ゴム硬度は、JIS Aで30〜50°とするのが
好ましい。
45度に傾斜させたガラス板上に静置可能な程度の粘着
性を有し、クリーニング機能付き搬送用粘着ロールとし
て優れたものである。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
°のシリコーンゴムを170℃で10分間電熱プレス成
形して円筒状のゴム素材を形成し、これに軸を圧入して
表面粗さ30μm以内に研磨してゴム基体を得た。
イマ(No.101A,B;信越化学工業(株)製)を
用いてディッピング法によりプライマ層を形成し、乾燥
後、さらに、シリコーンゲル(KE−110GEL)を
ディッピング法によりコーティングし、150℃の電熱
槽の中で10分間加硫した後、210℃で4時間2次加
硫を行って、本実施例の搬送用粘着ロールを得た。
うに、ゴム層1上に、プライマ層2を介して粘着層3を
有するものである、本実施例では、中心に軸4を有す
る。
℃で10分間電熱プレス成形して筒状のゴム成形体を
得、その表面を研磨して比較例1のゴム層とした。この
ゴム層のゴム硬度は、JISAで40度であった。な
お、これは、従来使用されているものである。
を成形した後、表面に、粘度を5ポイズに調整したシリ
コーンゴム(KE−1380AおよびBの混合物(10
0:100);信越化学工業(株)製)をディッピング
法にて厚さ100μmにコーティングし、加硫すること
により、ゴム硬度アスカーCで20度の粘着層を有する
搬送用粘着ロールを形成した。
の搬送用粘着ロール用の軸を除去したものを、図2に示
すように、ガラス基板30上に載せてガラス基板30を
傾け、各搬送用粘着ロールが転がり落ちる角度を測定
し、粘着性の比較を行った。
30を90度まで傾け、30秒以上静止しても、転がり
落ちなかった。
30〜40度で転がり落ちた。
ールは、比較例1および2に示すような従来の搬送用粘
着ロールと比較して粘着性が優れていることが判った。
優れた粘着性を有しており、また、粘着層自体が本来的
に粘着性を有するため、アルコールなどで拭くなどによ
る清浄化を行っても、クリーニング性能が低下すること
がないので、長期に亘って、繰り返し使用することがで
き、安価で、耐久性に優れたクリーニング機能付き搬送
用粘着ロールが提供できる。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 ゴム加硫物からなるゴム層と、このゴム
層の表面に設けられて粘着性を有する粘着層と、前記ゴ
ム層と前記粘着層との間に設けられたプライマ層とを有
し、前記粘着層がシリコーンゲルからなる厚さ50μm
以下の薄膜であることを特徴とする搬送用粘着ロール。 - 【請求項2】 請求項1において 、前記プライマ層はシ
リコーン系プライマであることを特徴とする搬送用粘着
ロール。 - 【請求項3】 請求項1又は2において 、前記粘着性
は、前記ゴム層が、45度以上に傾斜させたガラス板上
に静置可能な程度であることを特徴とする搬送用粘着ロ
ール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35800297A JP3480667B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 搬送用粘着ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35800297A JP3480667B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 搬送用粘着ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11189353A JPH11189353A (ja) | 1999-07-13 |
JP3480667B2 true JP3480667B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=18457043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35800297A Expired - Fee Related JP3480667B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 搬送用粘着ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3480667B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009274856A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Mimaki Engineering Co Ltd | プリンタ装置およびそのプリンタ装置に備えられた搬送部材の作成方法 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35800297A patent/JP3480667B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11189353A (ja) | 1999-07-13 |
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