JP3480273B2 - エンジンルーム内カウルトップ前部構造 - Google Patents

エンジンルーム内カウルトップ前部構造

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JP3480273B2
JP3480273B2 JP29677097A JP29677097A JP3480273B2 JP 3480273 B2 JP3480273 B2 JP 3480273B2 JP 29677097 A JP29677097 A JP 29677097A JP 29677097 A JP29677097 A JP 29677097A JP 3480273 B2 JP3480273 B2 JP 3480273B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、自動車の
エンジンルーム内カウルトップ前部構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のエンジンルーム内カウル
トップ前部構造としては、例えば、図5に示す特開平6
−92191号公報に記載されているようなものが知ら
れている。
【0003】このようなものでは、車両1のエンジンル
ーム2内には、フードリッジ3側縁部3aから突設され
てストラットタワーハンジング4が設けられている。
【0004】このフードリッジ3の下端縁3bは、車両
前後方向に沿って延設されるサイドメンバ3cに連結さ
れている。
【0005】そして、このフードリッジ3の後端部3b
と、車幅方向に沿って延設されるカウルトップパネル2
aから下方へ延設されるダッシュパネル2bとの間のコ
ーナ部5には、バッテリトレイ6が固着されている。
【0006】このバッテリトレイ6は、前記フードリッ
ジ3の棚部3eに固着されて上面にバッテリ本体9を載
置する平板部7と、この平板部7の周縁に形成されるフ
ランジ部8とから主に構成されている。
【0007】このうち、フランジ部8には、車両前後方
向に係止孔10,10が一対設けられている。
【0008】この係止孔10,10には、一組の連結ロ
ッド11,11の下端部に形成される下端フック11
a,11aが係止されるように構成されている。この連
結ロッド11,11の上端部には、略板状の押さえ部材
12の両端に形成される挿通孔12a,12a内に挿通
されると共に、ナット13,13を螺合させる上端ネジ
部11b,11bが各々形成されている。
【0009】そして、略ボックス状の遮熱カバー14
が、前記ストラットタワーハウジング4のエンジンルー
ム側側壁4a及び前記平板部7の下方延設部7aに対し
て、一体に形成される取り付けフランジ部14aを当接
さて、複数のネジ部材15…によって固定されている。
【0010】また、このエンジンルーム2の上部開口
は、エンジンフード16によって開閉されて、このエン
ジンフード16の内側に設けられたインナパネル16a
に装着されたシール部材17を、閉じた状態で、前記カ
ウルトップパネル2aの上面部に当接させることによ
り、遮音が行われるように構成されている。
【0011】次に、この従来のエンジンルーム内カウル
トップ前部構造の作用について説明する。
【0012】このように構成された従来のエンジンルー
ム内カウルトップ前部構造では、遮熱カバー14に一体
形成される遮熱壁14bが、装着状態のバッテリ本体9
から所定間隔離間されると共に、車両前後方向へ延設方
向を沿わせて取り付けられる。
【0013】このため、エンジンルーム2内の熱は、こ
の遮熱カバー14によって遮られて、バッテリ本体9の
温度の上昇が抑制される。
【0014】また、前記エンジンフード16を閉じた状
態で、前記カウルトップパネル2aの上面部にインナパ
ネル16aに装着されたシール部材17が当接されるこ
とにより、遮音が行われる。
【0015】そして、このカウルトップパネル2aから
延設されるダッシュパネル2bには、通常インシュレー
タ等の消音材が介在されて、車室内方向への騒音の侵入
が阻止されるように構成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来のものでは、前記エンジンフード1
6を閉じた状態で、前記カウルトップパネル2aの上面
部にインナパネル16aに装着されたシール部材17が
当接されることにより、このシール部材17によって遮
音が行われている。
【0017】また、カウルトップパネル2aから下方へ
延設されて、エンジンルーム2と、車室内との間を遮蔽
するダッシュパネル2bには、インシュレータ等の消音
材が介在されているが、このダッシュパネル2bは、一
枚の鋼板にて形成されているので、十分な遮音性能を得
ることは困難であった。
【0018】そして、このダッシュパネル2bのエンジ
ンルーム側面には、様々な電気配線及び油圧回路等が配
策されているが、これらの電気配線等には、直接、エン
ジンルーム内の熱が伝わってしまうといった問題もあっ
た。
【0019】さらに、左右独立して遮熱カバー14,1
4が設けられているので、部品点数が増大する割には、
左右ストラットタワーハウジング4,4間の車体強度剛
性の向上には、あまり寄与しないといった問題もあっ
た。
【0020】そこで、この発明は、遮音性、遮熱性を良
好なものとしつつ、車体強度剛性を向上させることがで
きるエンジンルーム内カウルトップ前部構造を提供する
ことを課題としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、エンジンフ
ード後縁部近傍内側に、車幅方向に沿って延設されて、
該エンジンフード閉塞状態で、カウルトップパネル上面
部に当接することにより、エンジンルーム内外をシール
する第1シール部材を設けたエンジンルーム内カウルト
ップ前部構造において、前記カウルトップパネルの前縁
に沿って所定間隔Lを設けて、車幅方向に延設されて、
両側縁部を、前記エンジンルーム内の側縁を形成するフ
ードリッジ側縁部から突設された左右一対のストラット
タワーハウジングに接合すると共に、下縁部を、該カウ
ルトップパネルから下方へ延設されるダッシュパネルに
接合する遮熱部材を設け、該遮熱部材の上縁部には、該
エンジンフード閉塞状態で、前記第1シール部材から車
両前後方向に離間した位置で前記エンジンフード後縁部
近傍内側に当接する第2シール部材が、設けられている
エンジンルーム内カウルトップ前部構造を特徴としてい
る。
【0022】このように構成された請求項1に記載され
たものでは、該遮熱部材の上縁部に設けられた第2シー
ル部材が、該エンジンフード閉塞状態で、前記第1シー
ル部材から車両前後方向に離間した位置で前記エンジン
フード後縁部近傍内側に当接するので、遮音及び遮熱を
行うシール部材が2重となる。
【0023】また、ダッシュパネルに設けられた遮熱部
材が、ダッシュパネルに加えて、更にもう一枚の遮熱,
遮音部材としてエンジンルーム内と、車室内との間を遮
蔽するとともに、これらの遮熱部材及びダッシュパネル
間に空気層となる車両前後方向所定幅の間隙Lが形成さ
れる。 このため、カウルトップパネル下方の遮音及び遮
熱性も良好である。
【0024】そして、該ダッシュパネルのエンジンルー
ム側面に設けられる電気配線等は、該遮熱部材によって
遮熱されて、直接、エンジンルーム内の熱が伝達される
虞が減少する。また、前記カウルトップパネルの前縁
と、前記遮熱部材との所定幅Lの間隙から、これらの電
気配線等のダッシュパネルのエンジンルーム側面に設け
られる部品のメンテナンスが行える。
【0025】更に、該遮熱部材は、前記カウルトップパ
ネルの前縁に沿って車幅方向に延設されて、両側縁部
が、前記エンジンルーム内の側縁を形成するフードリッ
ジ側縁部から突設された左右一対のストラットタワーハ
ウジングに接合されると共に、下縁部が、該カウルトッ
プパネルから下方へ延設されるダッシュパネルに接合さ
れているので、左右ストラットタワーハウジング間の内
倒れ方向に対して高剛性を有する形状となり、部品点数
の増大を抑制しつつ、車体強度剛性を向上させることが
できる。
【0026】また、請求項2に記載されたものでは、前
記ストラットタワーハウジングと前記ダッシュパネルと
の間には、バッテリトレイが配設されると共に、該バッ
テリトレイのエンジンルーム側一側縁を前記遮熱部材に
連結する請求項1記載のバッテリ取り付け構造を特徴と
している。
【0027】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記ストラットタワーハウジングと前記ダッシュ
パネルとの間に配設されたバッテリトレイのエンジンル
ーム側一側縁が前記遮熱部材に連結されている。
【0028】このため、前記ストラットタワーハウジン
グ、前記ダッシュパネル、及び該バッテリトレイによっ
て形成される閉断面に、該遮熱部材が連結されて、更
に、車体強度剛性を向上させることができる。
【0029】また、前記バッテリトレイは、前記ストラ
ットタワーハウジング、ダッシュパネル及び該遮熱部材
によって支持されているので、別途支持部材等を設ける
必要が無く部品点数の増大を抑制できる。
【0030】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1に
ついて、図面を参照しつつ説明する。なお、従来例と同
一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0031】図1乃至図3は、この発明の実施の形態1
のエンジンルーム内カウルトップ前部構造を示すもので
ある。
【0032】まず、この実施の形態1の構成を説明する
と、車両20のエンジンルーム2内には、フードリッジ
3側縁部3aから突設されてストラットタワーハウジン
グ4が設けられている。
【0033】このフードリッジ3の下端縁3dは、車両
前後方向に沿って延設されるサイドメンバ3cに連結さ
れている。
【0034】そして、このフードリッジ3の後端部3b
と、車幅方向に沿って延設されるカウルトップパネル2
aから下方へ延設されるダッシュパネル2bとの間のコ
ーナ部5には、バッテリトレイ6が固着されている。
【0035】このバッテリトレイ6は、前記フードリッ
ジ3の棚部3e,3eに固着されて上面にバッテリ本体
9を戴置する平板部7と、この平板部7の周縁に形成さ
れるフランジ部8とから主に構成されている。
【0036】このうち、フランジ部8には、車両前後方
向に係止孔10,10が一対設けられている。
【0037】この係止孔10,10には一組の連結ロッ
ド11、11の下端部に形成される下端フック11a,
11aが係止されるように構成されている。この連結ロ
ッド11,11の上端部は、略板状の押さえ部材12の
両端に形成される挿通孔12a,12a内に挿通される
と共に、ナット13,13を螺合させる上端ネジ部11
b,11bが各々形成されている。
【0038】また、このエンジンルーム2の上部開口
は、エンジンフード16によって開閉されて、前記エン
ジンフード16のインナパネル16aには、このエンジ
ンフード16を閉じた状態で、前記カウルトップパネル
2aの上面部に当接してシールする第1シール部材17
が車幅方向に沿って装着されている。
【0039】そして、この実施の形態1では、図1及び
図2に示すように、前記カウルトップパネル2aの前縁
に沿って所定間隔Lを設けて、遮熱部材21が車幅方向
に延設されている。
【0040】この遮熱部材21は、両側縁部21a,2
1aが、前記エンジンルーム2内の側縁を形成するフー
ドリッジ側縁部3a,3aから突設された左右一対のス
トラットタワーハウジング4、4のエンジンルーム側側
壁4a,4aから前面部4c,4cにかけて接合されて
いる。
【0041】また、この実施の形態1では、遮熱部材2
1の下側縁部21b,21cが、前記サイドメンバ3c
の上面部3d及び側面部3eに各々接合されている。
【0042】更に、この遮熱部材21の下縁部21d
は、カウルトップパネル2aから下方へ延設されるダッ
シュパネル2bに接合されていて、センターシャフトト
ンネル部22形状に沿って褶曲されている。
【0043】そして、この遮熱部材21の上縁部21e
には、エンジンフードパネル16閉塞状態で、このエン
ジンフード16後縁部近傍内側で、しかも前記第1シー
ル部材から離間した位置に当接する第2シール部材23
が、設けられている。
【0044】この第2シール部材23は、前記左右スト
ラットタワーハウジング4,4近傍までに渡り、車幅方
向略全域に形成されている。
【0045】この第2シール部材23は、所定の弾性を
有する合成ゴム製で、図2又は図3に示すように、主
に、前記上縁部21eに嵌着される装着凹部23a、内
部を空洞とする緩衝部23b及び前記エンジンフードパ
ネル裏面側16に当接してシールするシールリップ部2
3cとから構成されている。
【0046】また、この実施の形態1では、前記バッテ
リトレイ6のフランジ部8のうち、エンジンルーム側一
側縁8aが、前記遮熱部材21に連結されている。
【0047】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。この実施の形態1では、遮熱部材21の上縁部
21eに設けられた第2シール部材23が、エンジンン
フード閉塞状態で、前記第1シール部材17から車両前
後方向で所定距離L離間した位置で前記エンジンフード
後縁部近傍内側に当接するので、遮音及び遮熱を行うシ
ール部材17,21が2重となる。このため、カウルト
ップパネル2a上方の遮音及び遮熱性が良好である。
【0048】また、ダッシュパネル2bに設けられたこ
の遮熱部材21が、ダッシュパネル2bに加えて、更に
もう一枚の遮熱,遮音部材としてエンジンルーム2内
と、車室内との間を遮蔽するとともに、図2に示すよう
に、これらの遮熱部材21及びダッシュパネル2b間に
空気層となる車両前後方向所定幅の間隙Lが形成され
る。
【0049】このため、カウルトップパネル2a下方の
遮音及び遮熱性も良好である。
【0050】そして、ダッシュパネル2bのエンジンル
ーム側面に設けられる電気配線等は、この遮熱部材21
によって遮熱されて、直接、エンジンルーム2内の熱が
伝達される虞が減少する。また、前記カウルトップパネ
ル2aの前縁と、前記遮熱部材21との所定幅Lの間隙
から、これらの電気配線等のダッシュパネル2bのエン
ジンルーム側面に設けられる部品のメンテナンスが行え
る。
【0051】更に、この遮熱部材21は、前記カウルト
ップパネル2aの前縁に沿って車幅方向に延設されて、
両側縁部21a,21aが、前記エンジンルーム2内の
側縁を形成するフードリッジ側縁部3a,3aから突設
された左右一対のストラットタワーハウジング4,4に
接合されている。
【0052】また、下縁部21dが、カウルトップパネ
ル2aから下方へ延設されるダッシュパネル2bに接合
されているので、左右ストラットタワーハウジング4,
4間の内倒れ方向に対して高剛性を有する形状となりサ
スペンション取り付け部に対する突き上げ入力を受け止
めることが出来る。このため、例えば、左右ストラット
タワーハウジング4,4間に配設されるストラットタワ
ーバー等を省略し、部品点数の増大を抑制しつつ、車体
強度剛性を向上させることができる。
【0053】この実施の形態1では、前記ストラットタ
ワーハウジング4と前記ダッシュパネル2bとの間に配
設されたバッテリトレイ6のエンジンルーム側一側縁部
8aが前記遮熱部材21に連結されている。
【0054】このため、前記ストラットタワーハウジン
グ4、前記ダッシュパネル2b、及びこのバッテリトレ
イ6によって形成される閉断面に、この遮熱部材21が
連結されて、更に、車体強度剛性を向上させることがで
きる。
【0055】更に、この実施の形態1では、遮熱部材2
1の下側縁部21b,21cが、前記サイドメンバ3c
の上面部3d及び側面部3eに各々接合されているの
で、振動伝達量を低減させることが出来る。
【0056】また、前記バッテリトレイ6は、前記スト
ラットタワーハウジング4及びダッシュパネル2bの棚
部3e,3eと、この遮熱部材21によって支持されて
いるので、図3に示すように、別途支持部材24等を設
けたり、これらの支持部材24を固定するボルト25,
ナット26等の固定部材を設ける必要や、或いは溶接2
7等の工程が減少して、部品点数、及び取付工程の増大
を抑制できる。
【0057】
【発明の実施の形態2】次に、この発明の実施の形態2
を図面を参照しつつ説明する。
【0058】図4は、この発明の実施の形態2のエンジ
ンルーム内カウルトップ前部構造を示すものである。な
お、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については
同一符号を付して説明する。
【0059】この実施の形態2の車両30では、バッテ
リトレイ36の形状を前記バッテリ本体9のエンジンル
ーム側一側面9aを車両前方へ一定角度傾けて配設可能
なように変形させたものである。
【0060】このようなバッテリトレイ36では、前記
ダッシュパネル2bに形成した戴置凹部2c、前記フー
ドリッジ3からストラットタワーハウジング4に渡り形
成された棚部3e、及び前記遮熱部材21に形成された
戴置突起部21fによって、略3点で支持されるように
構成されている。
【0061】また、前記遮熱部材21の斜めに形成され
たバッテリ側側面部21gを前記バッテリ本体9のエン
ジンルーム側側壁9aに沿わせて当接させている。
【0062】次に、この実施の形態2の作用について説
明する。
【0063】このように構成された実施の形態2のエン
ジンルーム内カウルトップ前部構造では、前記実施の形
態1の作用に加え、更に、コーナー部内にエンジンルー
ム側一側面9aを車両前方へ一定角度傾けて配設された
バッテリ本体9の形状に沿わせて、前記遮熱部材21の
バッテリ側側面部21gが斜めに形成されている。
【0064】このため、バッテリ側側面部21gのエン
ジンルーム2内方向への突出量を減少させて、スペース
効率を良好なものとすることが出来る。
【0065】また、前記遮熱部材21に形成された戴置
突起部21fが、前記ダッシュパネル2bに形成した戴
置凹部2c、前記フードリッジ3からストラットタワー
ハウジング4に渡り形成された棚部3eと共に、3点で
バッテリトレイ36を支持するので、別途支持部材等を
設けたり、これらの支持部材を固定するボルト等の固定
部材を設ける必要や、或いは溶接等の工程が減少して、
部品点数、及び取付工程の増大を抑制できる。
【0066】他の構成及び作用については、前記実施の
形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0067】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、該遮熱部材の上縁部に設け
られた第2シール部材が、該エンジンフード閉塞状態
で、前記第1シール部材から車両前後方向に離間した位
置で前記エンジンフード後縁部近傍内側に当接するの
で、遮音及び遮熱を行うシール部材が2重となる。
【0068】また、ダッシュパネルに設けられた遮熱部
材が、ダッシュパネルに加えて、更にもう一枚の遮熱,
遮音部材としてエンジンルーム内と、車室内との間を遮
蔽するとともに、これらの遮熱部材及びダッシュパネル
間に空気層となる車両前後方向所定幅の間隙Lが形成さ
れる。 このため、カウルトップパネル下方の遮音及び遮
熱性も良好である。
【0069】そして、該ダッシュパネルのエンジンルー
ム側面に設けられる電気配線等は、該遮熱部材によって
遮熱されて、直接、エンジンルーム内の熱が伝達される
虞が減少する。また、前記カウルトップパネルの前縁
と、前記遮熱部材との所定幅Lの間隙から、これらの電
気配線等のダッシュパネルのエンジンルーム側面に設け
られる部品のメンテナンスが行える。
【0070】更に、該遮熱部材は、前記カウルトップパ
ネルの前縁に沿って車幅方向に延設されて、両側縁部
が、前記エンジンルーム内の側縁を形成するフードリッ
ジ側縁部から突設された左右一対のストラットタワーハ
ウジングに接合されると共に、下縁部が、該カウルトッ
プパネルから下方へ延設されるダッシュパネルに接合さ
れているので、左右ストラットタワーハウジング間の内
倒れ方向に対して高剛性を有する形状となり、部品点数
の増大を抑制しつつ、車体強度剛性を向上させることが
できる。
【0071】また、請求項2に記載されたものでは、前
記ストラットタワーハウジングと前記ダッシュパネルと
の間に配設されたバッテリトレイのエンジンルーム側一
側縁が前記遮熱部材に連結されている。
【0072】このため、前記ストラットタワーハウジン
グ、前記ダッシュパネル、及び該バッテリトレイによっ
て形成される閉断面に、該遮熱部材が連結されて、更
に、車体強度剛性を向上させることができる。
【0073】また、前記バッテリトレイは、前記ストラ
ットタワーハウジング、ダッシュパネル及び該遮熱部材
によって支持されているので、別途支持部材等を設ける
必要が無く部品点数の増大を抑制できる、という実用上
有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のエンジンルーム内カウ
ルトップ前部構造を示し、全体の構成を説明する斜視図
である。
【図2】実施の形態1のエンジンルーム内カウルトップ
前部構造を示し、図1中のA−A線に沿った位置の断面
図である。
【図3】実施の形態1のエンジンルーム内カウルトップ
前部構造を示し、図1中のB−B線に沿った位置の断面
図である。
【図4】本発明の実施の形態2のエンジンルーム内カウ
ルトップ前部構造を示し、要部の上面図である。
【図5】従来例のエンジンルーム内カウルトップ前部構
造を示す斜視図である。
【図6】従来例のエンジンルーム内カウルトップ前部構
造で、図2に相当する部分での断面図である。
【符号の説明】
2 エンジンルーム 2a カウルトップパネル 2b ダッシュパネル 3 フードリッジ 3a 側縁部 4 ストラットタワーハウジング 4a エンジンルーム側側壁 6 バッテリトレイ 8a エンジンルーム側一側縁 16 エンジンフードパネル 17 第1シール部材 20,30 車両 21 遮熱部材 21a,21a 側縁部 21d 下縁部 21e 上縁部 23 第2シール部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンフード後縁部近傍内側に、車幅方
    向に沿って延設されて、該エンジンフード閉塞状態で、
    カウルトップパネル上面部に当接することにより、エン
    ジンルーム内外をシールする第1シール部材を設けたエ
    ンジンルーム内カウルトップ前部構造において、 前記カウルトップパネルの前縁に沿って所定間隔Lを設
    けて、車幅方向に延設されて、両側縁部を、前記エンジ
    ンルーム内の側縁を形成するフードリッジ側縁部から突
    設された左右一対のストラットタワーハウジングに接合
    すると共に、下縁部を、該カウルトップパネルから下方
    へ延設されるダッシュパネルに接合する遮熱部材を設
    け、該遮熱部材の上縁部には、該エンジンフード閉塞状
    態で、前記第1シール部材から車両前後方向に離間した
    位置で前記エンジンフード後縁部近傍内側に当接する第
    2シール部材が、設けられていることを特徴とするエン
    ジンルーム内カウルトップ前部構造。
  2. 【請求項2】前記ストラットタワーハウジングと前記ダ
    ッシュパネルとの間には、バッテリトレイが配設される
    と共に、該バッテリトレイのエンジンルーム側一側縁を
    前記遮熱部材に連結することを特徴とする請求項1記載
    のバッテリ取り付け構造。
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