JP3478385B2 - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

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JP3478385B2
JP3478385B2 JP2000138397A JP2000138397A JP3478385B2 JP 3478385 B2 JP3478385 B2 JP 3478385B2 JP 2000138397 A JP2000138397 A JP 2000138397A JP 2000138397 A JP2000138397 A JP 2000138397A JP 3478385 B2 JP3478385 B2 JP 3478385B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/52Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
    • H01R13/5219Sealing means between coupling parts, e.g. interfacial seal

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水コネクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図6には、特開平8−45601号公報
に開示された防水コネクタを示した。この防水コネクタ
101は、嵌合可能な雌雄一対のハウジング110、1
20を備え、そのうち雌側のハウジング120には雄側
のハウジング110を収容可能なフード部122が設け
られている。そのフード部122の内部には、リング状
の弾性的な防水部材123を装着可能な有底状の嵌合空
間が設けられている。また、雄側のハウジング110に
は嵌合空間に挿入されるスカート部112が設けられて
おり、両ハウジング110、120が嵌合すると、防水
部材123が両ハウジング110、120の間に密着す
ることにより防水性が保たれる。
【0003】また、この防水コネクタ101の防水部材
123には、嵌合空間の底部に位置することで、両ハウ
ジング110、120が組付け方向側に接触する張り出
し部124が設けられている。この張り出し部124が
両ハウジング110、120を弾性的に保持することに
より、両ハウジング110、120のがたつきを防止
し、雌端子金具121と雄端子金具111との微摺動磨
耗の問題を低減している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スカート部
112の先端部112Aの内側には、挿入時に防水部材
123との接触を回避するために、傾斜面112Bが設
けられている場合がある。ところが、このような構造で
は、両ハウジング110、120の嵌合操作の際に、先
端部112Aが張り出し部124とフード部122の内
壁122Aとの間に入りこみ、傾斜面112Bが張り出
し部124を径方向内側に押しのけてしまう事態が懸念
される(図7参照)。そのような事態が生じると、張り
出し部124の弾性が充分に発揮できず、微摺動磨耗に
対する効果が低下するおそれがあり、改善が求められて
いた。
【0005】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、防水部材の張り出し部が相手
側ハウジングの先端部によって内側に押しのけられる事
態を防止できる防水コネクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明に係る防水コネクタは、互いに嵌合
可能な一対のハウジングと、両ハウジングのうちのいず
れか一方側のハウジングに設けられて他方側のハウジン
グのスカート部を収容可能なフード部と、前記フード部
の内側に設けられて前記スカート部を受け入れ可能な有
底の嵌合空間と、前記嵌合空間内に装着されて前期両ハ
ウジングの間に挟みつけられるとともに前記嵌合空間の
底部に張り出し部が設けられた弾性的な防水部材とが備
えられた防水コネクタであって、前記嵌合空間の底部に
は、前記スカート部の先端部によって前記防水部材の前
記張り出し部が径方向内側に弾性変形することを規制す
る張り出し部位置保持手段が設けられていることを特徴
とする。
【0007】ここで、張り出し部位置保持手段とは、嵌
合空間の底部をその径方向外側が径方向内側よりも張り
出されるように形成することによって、張り出し部が径
方向内側に押しのけられることを規制する手段である。
具体的には、嵌合空間の底部の径方向外側を掘り下げて
段差部を設けてもよく、嵌合空間の底部を径方向外側に
傾けた斜面部を設けてもよい。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の防水
コネクタであって、前記張り出し部位置保持手段は、前
記嵌合空間の底部の全周に渡って設けられていることを
特徴とする。
【0009】
【発明の作用、および発明の効果】請求項1の発明によ
れば、嵌合空間の底部には、防水部材の張り出し部が径
方向内側に弾性変形することを規制する張り出し部位置
保持手段が設けられている。このため、両ハウジングの
嵌合操作の際にスカート部の傾斜面が防水部材の張り出
し部を径方向内側に押しのけてしまうことを回避でき
る。これにより嵌合状態による両ハウジングのがたつき
を防止でき、雌雄の端子金具同士の微摺動磨耗を防止す
ることができる。
【0010】請求項2の発明によれば、張り出し部位置
保持手段は、嵌合空間の底部の全周に渡って設けられて
いる。このため、張り出し部の径方向内側への弾性変形
を規制するする効果を確実にすることができ、嵌合状態
における両ハウジングのがたつきを確実に防止すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】<第一実施形態>本発明の第一実
施形態について図1〜図3を参照して説明する。図1に
は、本実施形態の防水コネクタ1の嵌合時の平面図を示
した。この防水コネクタ1は互いに嵌合可能な雄型のコ
ネクタハウジング10(以下、雄ハウジングという)と
雌型のコネクタハウジング20(以下、雌ハウジングと
いう)とを備えている。なお、以下の説明において、各
ハウジング10、20が相手側ハウジングと嵌合する側
を前側とする。
【0012】まず、雄ハウジング10について説明す
る。雄ハウジング10は、合成樹脂によって略直方体状
に一体に成形されており、前方に開口した筒状のスカー
ト部11が設けられている(図2参照)。スカート部1
1内の奥壁からは、タブ状をなす複数本の雄型端子金具
12が幅方向(紙面に対して垂直方向)に所定の間隔を
空けて突設されている。スカート部11の上面には、幅
方向の中央において、前後方向を向いた左右一対のガイ
ド壁13が平行姿勢で形成され、両ガイド壁13の間に
は雌ハウジング20側のロックアーム29と係止可能な
ロック部14が突設されている。また、スカート部11
の先端部11Aの内側には、スカート部11が雌ハウジ
ング20の嵌合空間34に進入する際のシールリング3
6への引っ掛かりを回避するために傾斜面11Bが設け
られている。
【0013】次に、雌ハウジング20について説明す
る。雌ハウジング20は、合成樹脂によって略直方体状
に形成されており、その内部には、雄ハウジング10の
スカート部11内に嵌合される端子収容部21が備えら
れている。端子収容部21には、雌型端子金具22を収
容可能なキャビティ25が、雄ハウジング10の雄型端
子金具12の位置と対応して同数形成されている。雌型
端子金具22はキャビティ25の後方から挿入され、キ
ャビティ25の内部に突設されたランス26に弾性的に
係止されることにより後方の抜け止めがなされている。
またキャビティ25の前方に装着されたフロントリテー
ナ27により二重係止されている。
【0014】雌型端子金具22は、その前部が角柱状に
形成されて雄型端子金具12を受け入れ可能な連結部2
3とされるとともに、その後部には電線Wの一端部が連
結されている。また、その後面は、防水ゴム栓24によ
り覆い付けられている。この防水ゴム栓24には、電線
Wを挿通可能かつその孔縁が電線Wの周囲に密着可能と
された挿通孔が設けられている。また、雌型端子金具2
2がキャビティ25内に嵌め付けられる際に防水ゴム栓
24の周縁24Aがキャビティ25の内壁25Aに密着
した状態とされることによって、キャビティ25内を防
水できるようにされている。
【0015】雌ハウジング20には、端子収容部21を
取り囲むようにして、筒状のフード部28が形成されて
いる。フード部28は、雌ハウジング20の前方に向か
って突設されており、フード部28の内周面28Aと端
子収容部21の外周面21Aの間の空間は、雄ハウジン
グ10のスカート部11と嵌合可能な有底状の嵌合空間
34とされている。
【0016】また、フード部28の上面には、上下方向
に弾性変形可能なロックアーム29が設けられている。
このロックアーム29は前後方向に細長く、フード部2
8の底部とほぼ一致する位置に設けられた支点30を中
心としてシーソー状に傾動可能とされている。フード部
28の上面はロックアームの周辺部分が上方に突出され
て膨出部33が形成されており、その内部には雄ハウジ
ング10の両ガイド壁13およびロック部14を収容可
能とされている。また、この膨出部33には後端に開口
した逃がし溝33Aが形成されていて、ロックアーム2
9の前端側が上方に傾動するのを許容するようになって
いる。ロックアーム29の後端側の上面には、ロックの
解除操作用の押圧部31が設けられている。また、ロッ
クアーム29の前端より少し後方の位置には、雄ハウジ
ング10のロック部14を係止可能な溝部32が形成さ
れている。
【0017】また、嵌合空間34の奥端には、弾性部材
(例えばゴム製)からなるシールリング36(本発明の
防水部材に該当する)が装着されている。シールリング
36は環状に形成されて、その内周面が端子収容部21
の外周面21Aに密着されており、その後端は嵌合空間
34の底部34Aに密着されている。また、シールリン
グ36の内周面および外周面には、複数条のリップ37
が設けられている。
【0018】シールリング36の後端の外周面からは、
張り出し部38が径方向外側に向かって突設されてい
る。張り出し部38は、その張り出し先端がフード部2
8の内周面28Aに達する位置まで突出されていて、両
ハウジング10、20が嵌合したときに嵌合空間34の
底部34Aとスカート部11の先端部11Aとで挟みこ
まれるようにされている。また、張り出し部38後端
の、嵌合空間34の底部34Aと接する面は、その径方
向外側が全周に渡って後方に向かって突出されて凸部3
9が形成されている。一方、嵌合空間34の底部34A
は、その径方向外側が全周に渡って後方に向かって掘り
下げられて、段差部35(本発明の張り出し部位置保持
手段に該当する)が形成されている。そして、シールリ
ング36が装着されたときにシールリング36の凸部3
9が段差部35に嵌まりこむようにされている。
【0019】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用および効果について説明する。
【0020】雄ハウジング10と雌ハウジング20とを
嵌合させるときには、雄ハウジング10のスカート部1
1を雌ハウジング20の嵌合空間34内に挿入する。こ
のとき、スカート部11の先端部11Aには傾斜面11
Bが形成されているため、スカート部11はシールリン
グ36に設けられたリップ37に引っ掛かりを生じるこ
となく、滑らかに挿入される。一方、雄ハウジング10
のロック部14は雌ハウジング20のロックアーム29
に突き当たり、ロックアーム29が弾性的に揺動変位さ
れてロック部14に乗り上げる。
【0021】両ハウジング10、20が正規の嵌合状態
に至ると、図3に示すように、雌雄の端子金具12、2
2が接合されるとともに、ロックアーム29が弾性復帰
し、溝部32にロック部14が係止されて、両ハウジン
グ10、20は抜け止め状態に保持される。また、シー
ルリング36に設けられたリップ37が押し潰されてス
カート部11の内周面11Cおよび端子収容部21の外
周面21Aに押し付けられることにより、防水性が保た
れる。さらに、スカート部11の先端部11Aがシール
リング36の張り出し部38に弾性的に押し付けられ、
その復元弾力により雄ハウジング10が後方に押し戻さ
れて、ロック部14が溝部32前方の壁面32Aに弾性
的に押しつけられた状態となる。このことによって両ハ
ウジング10、20嵌合状態でのがたつきが防止されて
いる。
【0022】このとき、嵌合空間34の底部34Aは径
方向外側が後方に掘り下げられて段差部35が設けられ
ており、シールリング36に設けられた凸部39がこの
段差部35に嵌まりこむように保持されている。このた
め、スカート部11の傾斜面11Bが張り出し部38を
径方向内側へ押し除けようとする力は段差部35の存在
によって規制され、張り出し部38が径方向内側に押し
のけられることを回避できる。これにより、両ハウジン
グ10、20の嵌合状態におけるがたつきを防止するこ
とができ、両端子金具12、22同士の微摺動磨耗を防
止することができる。
【0023】また、段差部35は、嵌合空間34の底部
34Aの全周に渡って設けられている。このため、張り
出し部38が径方向内側へ押しのけられるのを規制する
効果を確実にすることができ、嵌合状態における両ハウ
ジング10、20のがたつきを確実に防止することがで
きる。
【0024】<第二実施形態>次に、本発明の第二実施
形態について、図4および図5を参照しつつ説明する。
図4には、本実施形態の防水コネクタ2を示した。この
防水コネクタ2は第一実施形態と同様に、互いに嵌合可
能な雄ハウジング40および雌ハウジング50とを備え
ている。なお、本実施形態において、第一実施形態と同
一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0025】本実施形態と第一実施形態との主たる相違
は、張り出し部位置保持手段の構成である。すなわち、
本実施形態においては、雌ハウジング50のフード部2
8内に設けられた嵌合空間34の底部34Aは、径方向
外側に傾いた傾斜部51(本発明の張り出し部位置保持
手段に該当する)とされている。一方、張り出し部38
後端の、嵌合空間34の傾斜部51と接する面には斜面
部52が設けられており、シールリング36が装着され
たときにシールリング36の斜面部52が傾斜部51に
適合するようにされている。
【0026】図5に示すように、両ハウジング40、5
0が正規の嵌合状態に至ると、スカート部11の先端部
11Aがシールリング36の張り出し部38に弾性的に
押し付けられ、その復元弾力により雄ハウジング40が
後方に押し戻されて、ロック部14がロックアーム29
の溝部32前方の壁面32Aに弾性的に押しつけられた
状態となる。このことによって両ハウジング40、50
の嵌合状態でのがたつきが防止されている。
【0027】このとき、嵌合空間34の底部34Aは径
方向外側に傾いた傾斜部51とされており、シールリン
グ36に設けられた斜面部52がこの傾斜部51に押圧
されて保持されている。このため、スカート部11の傾
斜面11Bが張り出し部38を径方向内側へ押し除けよ
うとする力は傾斜部51の存在によって規制され、張り
出し部38が径方向内側へ押しのけられることを回避で
きる。これにより、両ハウジング40、50の嵌合状態
におけるがたつきを確実に防止することができ、両端子
金具12、22の微摺動磨耗を防止することができる。
【0028】本発明の技術的範囲は、上記した実施形態
によって限定されるものではなく、例えば、次に記載す
るようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その
他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶもの
である。 (1)上記各実施形態によれば、スカート部11は雄ハ
ウジング10に、嵌合空間34は雌ハウジング20に設
けられているが、本発明によればスカート部と嵌合空間
との構造は実施例に限るものではなく、両者を上記実施
形態とは雄雌逆のハウジングに設けた構造としてもよ
い。 (2)上記各実施形態によれば、段差部35および傾斜
部51は嵌合空間34底部34Aの全周に渡って設けら
れているが、本発明によれば段差部および傾斜部の構造
は実施例に限るものではなく、嵌合空間底部の一部分に
設けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の防水コネクタの雌ハウジングお
よび雄ハウジングの嵌合時の平面図
【図2】第一実施形態の防水コネクタの雌ハウジングお
よび雄ハウジングの嵌合前の状態を示す断面図
【図3】第一実施形態の防水コネクタの雌ハウジングお
よび雄ハウジングの嵌合時の断面図
【図4】第二実施形態の防水コネクタの雌ハウジングお
よび雄ハウジングの嵌合前の状態を示す断面図
【図5】第二実施形態の防水コネクタの雌ハウジングお
よび雄ハウジングの嵌合時の断面図
【図6】従来の防水コネクタの断面図
【図7】従来の防水コネクタのシールリング部分の拡大
【符号の説明】
1、2…防水コネクタ 10、40…雄ハウジング 11…スカート部 11A…先端部 20、50…雌ハウジング 28…フード部 34…嵌合空間 34A…底部 35…段差部(張り出し部位置保持手段) 36…シールリング(防水部材) 38…張り出し部 51…傾斜部(張り出し部位置保持手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/52 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合可能な一対のハウジングと、
    両ハウジングのうちのいずれか一方側のハウジングに設
    けられて他方側のハウジングのスカート部を収容可能な
    フード部と、前記フード部の内側に設けられて前記スカ
    ート部を受け入れ可能な有底の嵌合空間と、前記嵌合空
    間内に装着されて前記両ハウジングの間に挟みつけられ
    るとともに前記嵌合空間の底部に張り出し部が設けられ
    た弾性的な防水部材とが備えられた防水コネクタであっ
    て、前記嵌合空間の底部には、前記スカート部の先端部
    によって前記防水部材の前記張り出し部が径方向内側に
    弾性変形することを規制する張り出し部位置保持手段が
    設けられていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記張り出し部位置保持手段は、前記嵌
    合空間の底部の全周に渡って設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の防水コネクタ。
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