JP3477297B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP3477297B2
JP3477297B2 JP30470595A JP30470595A JP3477297B2 JP 3477297 B2 JP3477297 B2 JP 3477297B2 JP 30470595 A JP30470595 A JP 30470595A JP 30470595 A JP30470595 A JP 30470595A JP 3477297 B2 JP3477297 B2 JP 3477297B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/08Electric-charge-dissipating arrangements

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ走行性能等の諸
性能を維持しながら、車両内の静電気を路面に放出しう
る空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両用の空気入りタイヤでは、要
求される多くの性能を同時に満足させることが必要であ
り、特に、濡れた路面でのグリップ特性、コーナリング
特性、高速特性、耐摩耗特性は、それぞれ最適に設定さ
れなければなない。他方、空気入りタイヤのトレッド部
に使用するゴム材として、このような観点から、例えば
シリコンゴム等、高い割合でケイ酸を含むゴム材が使用
される場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなゴム材は、絶縁性又は不良導電性をなすため、タイ
ヤを装着した車体に、静電気が溜まりやすいという欠点
がある。このような静電気の蓄積は、例えば運転者がガ
ソリンスタンドでタンクの蓋を開けようとした際に、火
花放電を発生させる恐れを招くなど明らかに危険であ
り、必ず避けなければならない。又単に車体からの静電
気の逃げが不十分だったりした際にも、例えば橋の目地
や排水孔の蓋等を通過する時に、カーラジオにパリッと
いうノイズが入るなど、先のガソリンスタンドの例より
は重大ではないにしろ、電気的誤動作等を含むいくつか
の問題点を発生させる。
【0004】本発明は、トレッドゴム体下に配される導
電層を含み貫通孔、ウイングゴムをを具える電部材を用
いてトレッド面に露出させることを基本として、車体に
発生する静電気をトレッド面から路上に放出させること
ができ、前記問題点を解決しうる空気入りタイヤの提供
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、絶縁性材もしくは不良導電
性材から成りかつトレッド部を形成するトレッドゴム体
と、このトレッドゴム体のタイヤ半径方向内側面かつ該
トレッドゴム体のタイヤ軸方向全長さに亘って周方向に
連続してトレッドゴム体に裏打ちされかつ良導電性材か
らなる導電層を含む導電部材とを具える。
【0006】又請求項1に係る発明においては、該導電
部材は、タイヤ円周方向の少なくとも1以上の場所にお
いて、タイヤのトレッド面に露出してこのトレッド面の
一部をなすことを特徴とする。
【0007】 又ウイングゴム体を含む導電部材とを具え
るとともに、該導電部材は、タイヤ円周方向の少なくと
も1以上の場所において、タイヤのトレッド面に露出し
てこのトレッド面の一部をなすこともできる
【0008】気入りタイヤでは、タイヤ円周方向の少
なくとも1以上の場所において、良導電性材からなる導
電部材をトレッド面に露出してこのトレッド面の一部を
形成している。この構造によって、タイヤ転動時におい
て1回転につき少なくとも1回以上、導電部材が路面と
接触することができ、車体の電荷を路面に逃し、車体に
静電気が蓄積するのを確実に防止しうる。その場合、電
荷は、リムを仲立ちとして車体と結合する良導電性のタ
イヤ下部構造体を通って放出される。
【0009】導電部材として特に考慮すべきなのは、良
導電性ゴムからなる導電層を含むか、又はウイングゴム
体を含むことであり、第1の発明では、例えは導電層か
らトレッドゴムを貫通して半径方向外側へのびる貫通部
を設けることによって、トレッド面の一部をなす前記貫
通部の端面がアース端子として機能する。この端面は小
さくてよく、その理由は、前述のようにタイヤ1回転に
つき1回車体から路面へ電荷が逃げれば十分だからであ
る。このようにトレッド面全面に対して前記端面が与え
る影響は極めて小であり、従って、例えばシリコンゴム
等をトレッドゴム体に用いた際にも、このゴム体によっ
て付与されるタイヤの特性、長所は実質的に維持され
る。なおトレッドゴム体として、従来の天然ゴム及び/
又はジエン系合成ゴムを用いた際にも、トレッドゴム体
の電気抵抗が大な不良導電性の時には、本発明の構成が
好適に採用しうる。
【0010】なお本願では、電気抵抗値が107 Ω・c
mより大のものを絶縁性及び不良導電性とよび、それ以
下を良導電性とよぶ。又良導電性ゴム材としては、天然
ゴム、ジエン系合成ゴム等のゴム成分中に、カーボンブ
ラック、カーボンファイバー、グラファイト等のカーボ
ン系、及び金属粉、金属酸化物、金属フレーク、金属繊
維等の金属系の公知の導電性付与材を所定量添加するこ
とによって得ることができる。
【0011】前記貫通部の形成は、導電ゴム層とトレッ
ドゴム体とを押出成形によって結合する時点で、又はト
レッドゴム体にトレッドパターンを刻設する時点で行う
ことができる。どちらの場合も、押出成形機の口金の形
状を適切に設定することによって、余分な製造工程を追
加することなく、貫通部を形成できる。
【0012】前記貫通部は、トレッドパターンにおける
トレッドゴム体の隆起部の内部を通るか、又はトレッド
パターンの隆起部と凹溝部との境界部分を通り、これに
よって貫通部の少なくとも一部は、タイヤの損耗によっ
て損なわれることなく路面と確実に接地することがで
き、又この接地はタイヤの使用期間全体にわたり保証さ
れる。
【0013】さらに前記貫通部は、トレッド中央部、又
はトレッドショルダー部に配することができる。又この
貫通部は、タイヤ全周に亘り円周方向に沿って連続的、
すなわちトレッド面において円周にのびる帯状に形成す
ることも、あるいは、円周方向に間隔を隔てて部分的
に、例えば点状に分散させて設けることもできる。重要
なことは、すでに詳述したように、導電層を含む導電部
材の一部が、タイヤ1回転につき少なくとも1回以上路
面と接触することである。
【0014】このことを確実に行うためには、他に、良
導電性材からなる少なくとも1つの導電片をトレッド面
に埋設することもでき、導電片と前記導電ゴム層との電
気的な結合を、例えば導電片の一部を導電ゴム層に追加
的に確実に接触させることによって達成しうる。それら
の導電片を形成しうるのは、トレッドパターンを形成す
る時点である他にも、トレッドゴム体を形成する帯状ゴ
ム体の互いに向き合う2つの端面間に導電片を配するこ
とにより、該トレッドゴム体の形成時に導電片を設けう
る。
【0015】又タイヤのトレッド面に導電シートを配
し、この導電シートを前記端面に露出させて前記導電片
に電気的に結合することによっても、本願の目的は達成
できる。なおこの導電シートは、円周方向にトレッドゴ
ム体の全周に亘りのびるように配することもでき、又円
周方向の凹溝部に形成してもよいが、特にトレッド中央
部の凹溝部に配しかつ厚さを0.1〜0.5mm、好まし
くは0.3mm程度とすることによって、タイヤの諸特性
の低下を確実に防ぎうる。
【0016】又前記導電層に代え、サイドウオール部か
らトレッド部に移行するバットレス部分に位置する、ウ
イングゴム体を、良導電性ゴム材で形成する。かかる場
合、少なくとも一方のウイングゴム体を、トレッド面ま
でタイヤ軸方向内側に延在させ、タイヤ円周方向の少な
くとも1以上の場所において、トレッド面の一部を形成
することができる。これによって、ウイングゴム体は、
タイヤ下部構造体を介して車体から路面上に電荷を逃す
ことが可能となる。
【0017】前記ウイングゴム体の延在は、例えば次の
ことによって可能になる。すなわち、一方のウイングゴ
ム体の半径方向外端に、タイヤ軸方向内側に向かっての
びることによって薄い外皮となって少なくともトレッド
ショルダー部におけるトレッド面を形成する薄皮部を設
けることである。このような構造は、特にウイングゴム
体とトレッドゴム体とを押出成形によって結合する時点
で、これらゴム体間の境界面の寸法を適切に定め、かつ
押出成形機の口金の形状を適切に設定することによっ
て、ウイングゴム体の素材の一部は薄い外皮となって引
きのばされ、薄皮部としてトレッドゴム体の外面を覆
う。
【0018】次にトレッドパターンが形成される段階
で、この薄い外皮は凹溝部に圧着する。これによって、
この良導電性ゴムからなるウイングゴム体の薄皮部は、
特に、バットレス部で開口する横溝の溝壁にも存在する
ことになる。この構造では、タイヤの摩耗に際しても、
薄皮部は横溝の溝壁に沿って連続してトレッド面まで延
在し、従って、路面とウイングゴム体との間の接触は、
摩耗の終期に至るまで保証される。
【0019】それに対し、トレッドパターンの隆起部外
面に存在する薄皮部は、タイヤが数キロメートルの距離
走行すると摩滅し、その結果、その下にある走行特性に
優れるトレッドゴム体が出現し、所定の走行特性を発揮
できる。従って、薄皮部の厚さは、少なくともこの隆起
部外面ではできるだけ薄く設定される。通常、薄皮部
は、ウイングゴム体の主部からタイヤ軸方向内側に向か
って、先細状(略くさび状)になって張出す形状をな
し、その厚さは例えば平均0.1〜0.2mmの範囲で
ある。薄皮部は、例えばタイヤ軸方向最外側の周方向溝
をこえてさらにタイヤ軸方向内側に、延在させることも
できるが、トレッド面内へ介在さえするならばもっと短
くても良い。
【0020】前記導電部材の他の構造としては、前記薄
皮部に代え、前記ウイングゴム体に接しかつトレッド面
上をタイヤ軸方向内側にのびる連結導電シートを介し
て、該ウイングゴム体に電気的に結合される導電シート
を設けることである。この導電シートは、タイヤ軸方向
と平行又は円周方向に対して斜めにのびる帯状とし、一
方のウイングゴム体から他方のウイングゴム体までタイ
ヤの全巾に至り横断させることもできるし、又一方のウ
イングゴム体からタイヤ軸方向内側に少しだけ延在させ
るだけでも良い。導電シートは、多ければそれだけ放電
効果が高いが、やはり既述の理由から、横長帯状の一本
の導電シートで十分である。又この導電シートをタイヤ
の接地面の少なくとも一部に配されるようにトレッド面
に設けることによって、全ての回転位置において路面と
導通できる。
【0021】しかし導電シートとしては、他に、トレッ
ド面のタイヤ軸方向中央部を通って、タイア全周に亘っ
て円周方向にのびる縦長帯状のものも採用できる。これ
によってあらゆる回転位置における高いアース効果とタ
イヤの均質かつ円滑な回転が保証され、安全性を向上し
うる。なお導電シートをタイヤ軸方向と略平行に配する
場合は、この導電シートを、ウイングゴム体の半径方向
内端のやや上方である内端近傍で終端させるのが最も良
く、これによって剥げたり裂けたりしにくくなる。
【0022】前記構造に関していえば、導電シートは、
とりわけトレッドパターンの形成に先駆けて、トレッド
ゴム体の上に配置させることが好ましく、トレッドパタ
ーンにおいて横溝が配されるとき、この横溝の形成予定
位置に導電シートが配される。これによって、一方では
製造上の利点が得られ、他方ではタイヤパターンが摩耗
しても確実にアースが保証される。なぜならば、前記薄
皮部と同様に、タイヤパターンの形成時に、この導電シ
ートが横溝の溝壁にそって溝底まで押しつけられ、その
結果、タイヤ特性を殆ど低下させることなく摩滅終期に
至りウイングゴム体と路面との間の電気的導通が維持さ
れるからである。こうした導電シートの厚さは、0.1
〜0.5mm、例えば0.25mmであり、この導電シー
トは、例えば最外側の円周方向の凹溝部をこえてさらに
タイヤ軸方向内側に延在させることもできる。
【0023】前記導電部材のさらに他の構造としては、
トレッド面上に、少なくとも部分的に良導電性材からな
る色層を設ける。この色層は、少なくとも一つの横溝の
溝内面を被覆し、前記導電シートと同様に、アース効果
を発揮する。この色層は、同時にタイヤの情報を表示す
る色コードとして特に役立ち、又タイヤの製造が従来の
タイヤと比較して余分な工程が必要ないという利点を有
する。
【0024】さらに帯状ゴム体の端面に、結合促進剤と
しての良導電性ゴム溶液を塗布し、かつこの帯状ゴム体
の2つの端面を向き合わせてトレッドゴム体を形成し加
硫することもできる
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の一例を
図面に基づき説明する。図1は、完成した空気入りタイ
ヤの断面を示し、この空気入りタイヤTは、トレッド部
1と、その両端からタイヤ半径方向内側にのびる一対の
サイドウオール部20と、その内側端に位置するビード
部45とを有する、本形態では、ラジアルタイヤであ
る。
【0026】又空気入りタイヤTは、前記トレッド部1
を形成する絶縁性材もしくは不良導電性材から成るトレ
ッドゴム体2と、その半径方向内面に隣接する良導電性
材からなる導電層3を含む第1の発明の導電部材46と
を具え、前記サイドウオール部20からビード部45に
至るタイヤの下部構造体47を被覆保護する。
【0027】前記タイヤの下部構造体47は、カーカス
12と、ビードエーペックスゴム14とビードコア13
とを具え、前記カーカス12は、ビードコア13間を跨
るとともにその両端は固定のために前記ビードコア13
とビードエーペックスゴム14のまわりに巻き付けられ
ている。又サイドウオール部20からトレッド部1へ移
行するバットレス部分49には、所謂ウィングと称する
ウイングゴム体11を含む導電部材50を用いて導電層
3をトレッド面に導通している。
【0028】なお、図1には便宜上、第1、第2の導電
部材46、50を開示しているが、何れか一方の導電部
材を設けることによって本願の目的は達成できる。しか
し図1に示すように、双方の導電部材46、50を設け
ることもできる。
【0029】又本形態では、前記導電層3とカーカス1
2との間には、例えば幾枚かのスチールコードのプライ
でできたベルト15と、例えば少なくともベルト15の
両端を覆うナイロンコードのバンドとが配される。
【0030】前記トレッド部1には、隆起部4と凹溝部
5とで構成するトレッドパターンが刻設されており、こ
の凹溝部5は、前記バットレス部分49で一端が開口し
かつ他端がタイヤ円周方向と交わる向きで内方にのびる
外の横溝25を少なくとも含む横溝、及びタイヤ円周方
向にのびる周方向溝を具える。なお前記外の横溝25
は、前記他端が途中で途切れるラグ溝であっても、又前
記周方向溝に連なる所謂横溝であってもよい。又トレッ
ド面1Sとは、本願では、タイヤ転動に際して路面と接
しうるトレッド部1の外面を意味し、従って、前記隆起
部4の外面を以ってトレッド面1Sとよぶ。
【0031】又本形態では、前記第1の導電部材46
は、トレッドゴム体2下に配される前記導電層3と、こ
の導電層3からトレッドゴム体2を貫通してタイヤ半径
方向外側にのびる貫通部6と、前記トレッド面1Sに埋
設される導電片27とから構成されるとともに、第2の
導電部材50は、前記トレッドゴム体2の外側面に沿う
前記導電性のウイングゴム体11と、前記ウイングゴム
体11を覆ってトレッド面1S上を内側にのびる導電シ
ート22と、この導電シート22と略同構成の色層26
とから構成される。本形態では、これら第1、第2の導
電部材46、50は何れも良導電性のゴム材によって形
成している。前記したように、トレッドゴム体2の半径
方向内面に隣接され、裏打ちする導電層3は、図2,3
に明示するように、内側面かつ該トレッドゴム体2のタ
イヤ軸方向全長さに亘ってトレッドゴム体2を裏打ち
し、又図2,3のように、両側で前記導電性のウイング
ゴム体11を配することにより両者は前記第2の導電部
材50を構成している。
【0032】又図1に示す矢印17は、ここでは車体に
発生する静電気の電荷が、車体の一部として代表される
リム18からトレッド面1Sをへて放出される経路を表
している。
【0033】図2、3には、トレッドパターン形成前の
トレッドゴム体2と第1の導電部材46との結合体の一
例が示されており、このような結合は一つの口金からの
押出し成形機による押出しによって達成される。なお同
図では、関係のない細部はすべて省略している。図2に
あっては、トレッドゴム体2下面に、一定厚さの導電層
3が裏打ちされているとともに、トレッド部1のタイヤ
赤道側であるトレッド中央部8では、前記導電層3から
前記トレッドゴム体2を貫通してタイヤ半径方向外側に
のびることによってトレッド面1Sに露出してトレッド
面1Sの一部をなす貫通部6が設けられる。又図3に
は、前記貫通部6が、トレッド部1のトレッド縁側であ
る各トレッドショルダー部9に配される場合が示され
る。
【0034】図4、5には、トレッドパターン形成後に
おける貫通部6の形成状態の他の実施形態が示されてお
り、トレッド中央部8には、タイヤ赤道の両側に各貫通
部6がトレッドゴム体2を貫いて配される。図4の平面
図からわかるように、この貫通部6は、タイヤ全周に亘
り円周方向に沿って連続するリブ状をなし、各貫通部6
は隆起部4内を通るとともに、トレッド面1S上で巾狭
の帯状に露出する。
【0035】図6、7には、トレッドパターン形成後に
おける貫通部6の形成状態のさらに他の実施の形態が示
されている。本形態では、例えば、トレッド中央部8で
タイヤ円周方向にのびる周方向溝状の凹溝部5と、この
凹溝部5の両側で隣合う隆起部4、4との間の各境界7
上を通る一対のリブ状の貫通部6、6がトレッド面1S
で露出する。なお各貫通部6間、すなわち凹溝部5の溝
底に介在するゴム5Gも、本形態の如く、前記導電層3
と同じゴム材で一体に形成してもよく、又貫通部6間に
トレッドゴム体2を残しても良い。又図6からわかるよ
うに、トレッド面1Sで露出する貫通部6の端面は、切
欠き51を有してタイヤ円周方向に間欠的にのびてい
る。
【0036】図8、9には、トレッドパターン形成後に
おける貫通部6の形成状態のさらに他の例を示す。本形
態では、貫通部6は、その端面が例えば円形、矩形など
の点状10をなすピン体としてトレッドゴム体2を貫
き、トレッド面1Sまで達している。このピン状の貫通
部6も、同様に隆起部4内に、又隆起部4と凹溝部5と
の境界7上に配してもよく、さらには、タイヤ全周に亘
り均一又は不均一に分散させることもできる。
【0037】図10(a)〜10(c)は、押出成形、
加硫成形等によって導電層3の一部が貫通部6を形成す
る時の成形前における各ゴム体の構成を示している。図
10(a)はトレッドゴム体2の断面図を、図10
(b)は導電層3の断面図を、又図10(c)は導電層
3の平面図をそれぞれ示している。図10(b)、10
(c)に示すように、導電層3の一部が貫通部6を構成
することになる部分において、貫通部6形成用のゴム材
をあまり多く集積させる必要はなく、例えば、断面台形
状の肥厚部分19で十分である。この肥厚部分19は、
トレッドタイヤパターン形成時のゴム材の流動によっ
て、トレッドゴム体2を貫きトレッド面1Sまで延在す
る。
【0038】又図11、12に、貫通部6の配置の他の
例を示している。図示のように貫通部6は、トレッド中
央部8またはトレッドショルダー部9の何れか一方及び
双方に配することができ、その時、貫通部6は、隆起部
4内若しくは隆起部4と凹溝部5との間の境界7上の何
れか一方を通ることによって、その端面がトレッド面1
Sの一部をなす。又貫通部6は、円周方向に連続若しく
は断続してのびるリブ状に形成しても、又前記ピン状の
貫通部6を点状に分散しても良く、いずれにしても大切
なことは、タイヤパターンの摩滅によっても、路面と導
電層3との導通を維持しうる貫通部6を設けることであ
る。このように、貫通部6は円周方向に連続してもよ
く、即ち導電層3も、図10に示したごとく連続する
【0039】又前記第1の導電部材46としては、前記
貫通部6に代えて、図1に示すように、トレッド面1S
に埋設する導電片27を用いることもでき、該導電片2
7は、前記導電層3と継ぎ部27Aを介して電気的に結
合される。なお前記貫通部6と導電片27との違いは、
貫通部6がその形成上、導電層3と同一のゴム材で形成
されるのに対して、導電片27は、トレッド面側から埋
入されるため、前記導電層3と異なる素材も採用でき、
又その断面積は少なくとも前記継ぎ部27Aより大であ
る。
【0040】図13は、第2の導電部材50の一形態を
示す。ここで導電部材50は、サイドウオール部20か
ら前記トレッドゴム体2の外側面に沿ってのびるウイン
グゴム体11のみから形成され、このウイングゴム体1
1は、例えば略均一の厚さを有することによってタイヤ
半径方向上側の端面11Sが巾を有して露出し、この有
巾の端面11Sがトレッド面1Sの一部を形成してい
る。このときトレッドゴム体2は、前記ウイングゴム体
11の厚さが大となる分だけ巾狭に形成される。なおこ
のようなウイングゴム体11は、タイヤ全周に亘って設
けることも又部分的に設けることもできる。又ウイング
ゴム体11は、本形態のように、タイヤ両側のバットレ
ス部分49、49に夫々設けることもできるが、いずれ
か一方のバットレス部分49にのみ設けてもよい。
【0041】図14は、第2の導電部材50の他の形態
を示す。本形態においてウイングゴム体11は、前記ト
レッドゴム体2の外側面に沿ってのびる主部11Aと、
この主部11Aと同じゴム材からなりトレッドゴム体2
外面をのびる薄皮部21とを具える。該薄皮部21は、
例えば0.1〜0.2mmの厚さを有して主部11Aか
らタイヤ軸方向内方にのび、前記厚さ分トレッドゴム体
2内に埋入することによって、この薄皮部21は、トレ
ッドショルダー部においてトレッド面1Sの一部を形成
する。こうした薄皮部21は、特にトレッドゴム体2と
ウイングゴム体11とが押出成形によって結合する時点
で得られるが、その際、ウイングゴム体11とトレッド
ゴム体2との間の境界23の寸法を適切に定めることに
よって、ウイングゴム体11のゴムの一部がトレッドゴ
ム体2上でのびて前記薄皮部21を形成する。
【0042】図15は、第2の導電部材50の他の形態
を示す。ここで導電部材50は、例えば図2、3に示す
如き従来と略同形状のウイングゴム体11、すなわちト
レッドゴム体2の外側面に沿って先細状にのびかつその
外端がトレッド面1S上で頂点をなす断面略三角形状の
ウイングゴム体11と、このウイングゴム体11の外側
面に隣接するとともにその頂点をこえてトレッド面1S
上をタイヤ軸方向内方にのびる厚さが0.1〜0.5m
m、例えば0.25mm程度の導電シート22とを具え
る。すなわち、導電シート22は、ウイングゴム体11
とトレッドゴム体2の双方を覆う。なお導電シート22
はその内端が、ウイングゴム体11の半径方向内端24
の近傍、本例では前記内端24のやや半径方向外側で終
端するとともに、その外端が、前記外の横溝25(図1
に示す)の形成予定位置を覆う位置まで延在する。これ
によって、導電シート22は、トレッドパターン形成の
際、パターンの押込みによって外の横溝25内に圧着さ
れ、溝壁と溝底の内張りをする。その結果、トレッド面
1Sとウイングゴム体11との間の電気的導通は、前記
導電シート22の内張部分22Aによってタイヤパター
ンが摩耗しても保たれる。それに対し隆起部4の外面に
存在する導電シート22の突出部分22Bはタイヤを数
キロ使用すると摩損し、その下にあるトレッドゴム体2
を露出させる。こうした導電シート22は、例えばタイ
ヤ軸方向最外側の周方向溝をこえてさらにタイヤ軸方向
内側に延在させることもできる。
【0043】又この導電シート22に、例えば白色ゴム
等の有色のゴムを使用することによって、この導電シー
ト22を化粧用の色層26(図1に示す)として形成す
ることもでき、その時、該色層26は、タイヤの情報を
表示する識別コードを具えうる。
【0044】図16に本発明の実施の他の形態を示す。
本形態において空気入りタイヤは、絶縁性材もしくは不
良導電性材からなりかつトレッド部1を形成するトレッ
ドゴム体2と、このトレッドゴム体2の半径方向内側に
配されかつ良導電性材からなる導電層3を含む第1の導
電部材とを具え、サイドウォール部20からビード部に
至る下部構造体を被覆保護する。
【0045】又バットレス部分には、ウイングゴム体1
1が配されるとともに、前記導電層3とカーカス12と
の間には、例えばスチールコードを配列した2枚のベル
トプライからなるベルト15と、ナイロンコードのバン
ド16とが配されている。
【0046】なお前記ウイングゴム体11、カーカス1
2、ベルト15、バンド16は、良導電性のゴム又は他
の材料から形成されている。
【0047】又トレッド面1Sには、タイヤ赤道Iにお
いて周方向にのびる凹溝部31が設けられ、この凹溝部
31の溝底32からトレッド面1Sにかけて周方向に連
続してのびる導電シート28が埋設されている。この導
電シート28の厚さは、タイヤの走行特性を損なわない
薄肉としており、好ましくは0.1〜0.5mm、より好
ましくは0.3mm程度としている。従って、トレッド面
1Sが摩損しても、このトレッド面1Sに導電シート2
8を露出させておくことが出来る。なお導電シート28
は、良導電性のゴム又は他の材料から形成されている。
【0048】さらに前記導電シート28は、図17に示
すように、トレッドゴム体2を形成する帯状ゴム体38
の周方向に連続して途切れることなく配されるととも
に、該導電シート28の端縁33、34は、帯状ゴム体
38の互いに向き合う2つの端面29、30の一部を形
成している。
【0049】又前記帯状ゴム体38の前記端面29、3
0間には、前記導電層3の端面35、36とウイングゴ
ム体11の端面39、40とに接することにより、この
導電層3とウイングゴム体11とに電気的に結合されう
る導電片37(図17に破線で示す)が設けられ、従っ
て、前記導電シート28は、導電片37を介して導電層
3とウイングゴム体11とに電気的に結合される。車体
に発生する静電気の電荷は、車体からリム18、カーカ
ス12、ベルト15、バンド16、導電層3、導電片3
7をへて導電シート28に伝わり、路面に逃がされる。
【0050】図18は周方向に対して直角に配向されて
トレッド面1Sに配される導電シート22を示しており
(図16には一点鎖線で示す)、該導電シート22は、
2つのウイングゴム体11、11を電気的に結合する。
なお導電シート22は、好ましくはウイングゴム体11
の前記内端24上方で途切れる。従って、この導電シー
ト22は、タイヤ周方向に対して直角又は斜めにのびる
外の横溝25の溝壁面の一部を形成する。これによっ
て、トレッド面1Sの摩損時においてもトレッド面1S
とウイングゴム体11との間の電気的結合を維持する。
車体に発生する静電気の電荷は、車体からリム18、カ
ーカス12、サイドウォール部20、ウイングゴム体1
1をへて導電シート22に伝わり、路面に放出される。
なお図17と図18との夫々の構成を組合わせても良
い。
【0051】又図19に示すように、タイヤ赤道Iにお
いて帯状ゴム体38のトレッド面1S上で周方向に連続
してのびる導電シート28は、タイヤ軸方向にのびる例
えば良導電性のゴムからなる連結導電シート41を介し
て、一方のウイングゴム体11に電気的に接続されるよ
うにすることも出来る。
【0052】前記連結導電シート41は、好ましくはタ
イヤ周方向に対して直角又は斜めにのびる溝部の溝壁面
の少なくとも一部を形成するのがよい。車体に発生した
静電気の電荷は、車体からリム18、カーカス12、サ
イドウォール部20、ウイングゴム11、連結導電シー
ト41をへて導電シート28に伝わり、路面に放出され
る。なお図17に示したものを、この図19に示すもの
と組合わせることも出来る。
【0053】又図17に示す導電片37は、帯状ゴム体
38の少なくとも1つの端面29、30に、結合促進剤
としての良電性ゴム溶液を塗布したのち、該帯状ゴム体
38の2つの端面29、30を向き合わせてトレッドゴ
ム体2を形成し、かつ加硫することにより、製造工程を
増すことなく形成できる。
【0054】さらにトレッドゴム体2に埋設される前記
導電シート22、連結導電シート41も、タイヤを加硫
成形する前に、結合促進剤としての例えば良導電性ゴム
溶液をトレッドゴム体2とウイングゴム体11とに塗布
することにより配置しうる。加硫によってゴム溶液はト
レッドゴム体2内に押込まれ、共に加硫されて前記導電
シート22等を形成できる。
【0055】図17に示した導電シート28も同様な方
法でトレッドゴム体2に配着しうるが、加熱された金型
内で予め加硫されたタイヤのトレッドゴム体2に該導電
シート28を接着させることもでき、これは前記導電シ
ート22及び連結導電シート41にも適用しうる。
【0056】又図20に示すように、主要な補強要素と
してケイ酸を含み高い電気抵抗性を具えるトレッドゴム
体2に、そのタイヤ軸方向の巾TR内において、トレッ
ド面1Sから底部まで貫通しかつ周方向にのびるととも
に電気抵抗値が108 Ω・cm、より好ましくは106 Ω
・cmより小さいいわゆる導電性部材からなる導電部材5
3を実質的にタイヤ軸方向中央に配することによって、
この導電部材53により貫通部6を形成できる。
【0057】さらに図21に示すように、前記貫通部6
の巾を周方向にのびる最も広巾の凹溝部5の巾よりも大
として、トレッド面1Sに該貫通部6を確実に露出さ
せ、しかもトレッド面1Sの摩損による貫通部6の路面
への接触不良を防ぐようにすることも出来る。
【0058】又図22に示すように、トレッドゴム体2
のタイヤ軸方向両側に、電気抵抗値が108 Ω・cm以
下、より好ましくは106 Ω・cm以下の導電部材54、
55を配着し、タイヤ形成後において、この導電部材5
4、55によって前記ウイングゴム体11、11を形成
してもよい。
【0059】なお前記導電部材53、54、55のタイ
ヤ軸方向の巾は、トレッドゴム体2の前記巾TRの5〜
25%とするのが、電荷の分散を確実に確保し、かつ走
行性能等のトレッド部の諸特性を維持しうる点で望まし
い。
【0060】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りタイヤは、
導電部材を介して、タイヤ1回転につき少なくとも1
回、路面との間に電気的導通を持つことができ、車体の
静電気を路面に放出できる。その結果、静電気の蓄積に
基づく、火花放電による危険の発生及び計器類、電気装
置類に対する誤動作の誘発などを効果的に防止しうる。
同時に例えばシリコンゴム等、高い割合でケイ酸を含む
ゴム材をトレッド部に使用した場合にも、導電部材のト
レッド面での露出が極めて僅かであるので、トレッド部
のゴム材の有する優れた走行特性を維持することができ
る。又導電部材の導電片を、良導電性ゴム溶液を用いて
容易に形成でき、製造に際して余分な工程を必要とせ
ず、製造工程を簡略化しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す空気入りタイ
ヤの断面図である。
【図2】トレッドパターン形成前における導電層とトレ
ッドゴム体との結合状態の一例を示す断面図である。
【図3】トレッドパターン形成前における導電層とトレ
ッドゴム体との結合状態の他の形態を示す断面図であ
る。
【図4】トレッドパターン形成後における導電層とトレ
ッドゴム体との結合状態の一例を示す平面図である。
【図5】図4の断面図である。
【図6】トレッドパターン形成後における導電層とトレ
ッドゴム体との結合状態の他の形態を示す平面図であ
る。
【図7】図6の断面図である。
【図8】トレッドパターン形成後における導電層とトレ
ッドゴム体との結合状態のさらに他の形態を示す平面図
である。
【図9】図8の断面図である。
【図10】(a)は、トレッドパターン形成前におけト
レッドゴム体を示す断面図である。(b)は、その下面
に裏打ちされる導電層を示す断面図である。(c)は、
その平面図である。
【図11】トレッドパターン形成後における導電層とト
レッドゴム体との結合状態のさらに他の形態を示す平面
図である。
【図12】図11の断面図である。
【図13】トレッドパターン形成前におけるウイングゴ
ム体とトレッドゴム体との結合状態の一例を示す断面図
である。
【図14】トレッドパターン形成前におけるウイングゴ
ム体とトレッドゴム体との結合状態の他の形態を示す断
面図である。
【図15】トレッドパターン形成前におけるウイングゴ
ム体とトレッドゴム体との結合状態のさらに他の形態を
示す断面図である。
【図16】本発明の実施の他の形態を示す空気入りタイ
ヤの断面図である。
【図17】トレッドパターン形成前における帯状ゴム体
と導電片と導電シートとを示す略平面図である。
【図18】トレッドパターン形成前における帯状ゴム体
と導電シートとを示す略平面図である。
【図19】トレッドパターン形成前における帯状ゴム体
と導電シートとを示す略平面図である。
【図20】トレッドパターン形成前のトレッドゴム体を
示す断面図である。
【図21】トレッドゴム体を示す断面図である。
【図22】トレッドパターン形成前のトレッドゴム体を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 1S トレッド面 2 トレッドゴム体 3 導電層 4 トレッドパターンの隆起部 5 トレッドパターンの凹溝部 6 貫通部 7 境界 8 トレッド中央部 9 トレッドショルダー部 10 点状 11 ウイングゴム体 12 カーカス 13 ビードコア 14 ビードエーペックスゴム 15 ベルト 17 矢印 18 リム 20 サイドウオール部 21 薄皮部 22、28 導電シート 25 横溝 26 色層 27 導電片 29、30 端面 37 導電片 38 帯状ゴム体 41 連結導電シート 46、50、53、54、55 導電部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン ショーンブルグ ドイツ連邦共和国、ローデンバックス、 63517、ウインゲルト シュトラッセ 11 (72)発明者 ウイヘルム エンドレス ドイツ連邦共和国、ハッセルロス、 63594、ベルリナー シュトラッセ 22 ベー (72)発明者 フーベルト ラインベーバー ドイツ連邦共和国、ハナウ、63454、カ ルスバーデル シュトラッセ 17 (56)参考文献 特開 昭48−57302(JP,A) 実開 平2−132503(JP,U) 英国特許544757(GB,B) 英国特許551657(GB,B) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 19/08 B60C 11/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性材もしくは不良導電性材から成りか
    つトレッド部を形成するトレッドゴム体と、 このトレッドゴム体のタイヤ半径方向内側面かつ該トレ
    ッドゴム体のタイヤ軸方向全長さに亘って周方向に連続
    してトレッドゴム体に裏打ちされかつ良導電性材からな
    る導電層を含む導電部材とを具えるとともに、 該導電部材は、タイヤ円周方向の少なくとも1以上の場
    所において、タイヤのトレッド面に露出してこのトレッ
    ド面の一部をなすことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記導電部材は、前記導電層と同質のゴム
    からなり、かつこの前記導電ゴム層から前記トレッドゴ
    ム体を貫通してタイヤ半径方向外側にのびることによっ
    てトレッド面に露出してこのトレッド面の一部をなす貫
    通部を具えることを特徴とする請求項1記載の空気入り
    タイヤ。
  3. 【請求項3】前記貫通部は、導電ゴム層とトレッドゴム
    体とが押出成形によって一体に結合する際に、前記トレ
    ッドゴム体を貫通してトレッド面に露出することを特徴
    とする請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】前記貫通部は、トレッドゴム体にトレッド
    パターンを刻設する際に、前記トレッドゴム体を貫通し
    てトレッド面に露出することを特徴とする請求項3記載
    の空気入りタイヤ
  5. 【請求項5】該導電部材は、タイヤ円周方向の少なくと
    も1以上の場所において、前記導電ゴム層に通じかつタ
    イヤのトレッド面に露出してこのトレッド面の一部をな
    すウイングゴム体を具えることを特徴とする請求項1記
    載の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】前記ウイングゴム体は、トレッド面まで延
    在することによって、タイヤ円周方 向の少なくとも1以
    上の場所においてトレッド面の一部をなすことを特徴と
    する請求項5記載の空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】前記ウイングゴム体は、そのタイヤ半径方
    向外端に、前記トレッドゴム体上をタイヤ軸方向内側に
    向かってのびる薄皮部を有し、この薄皮部は、少なくと
    もトレッドショルダー部におけるトレッド面を形成する
    ことを特徴とする請求項5記載の空気入りタイヤ。
  8. 【請求項8】前記薄皮部は、ウィングゴム体とトレッド
    ゴム体とが押出成形によって一体に結合する際に形成さ
    れることを特徴とする請求項7記載の空気入りタイヤ。
  9. 【請求項9】前記導電部材は、前記ウイングゴム体に接
    しかつトレッド面上をタイヤ軸方向内側にのびる連結導
    電シートを介して該ウイングゴム体に電気的に結合され
    るとともにタイヤの接地面に少なくとも一部が配される
    1以上の導電シートを具えることを特徴とする請求項8
    記載の空気入りタイヤ。
  10. 【請求項10】前記トレッド部は、前記ウイングゴム体
    からタイヤ円周方向と交わる方向にのびる少なくとも1
    つの横溝を含むトレッドパターンを有するとともに、前
    記導電シートは、このトレッドパターンの形成に先駆け
    て、前記少なくとも1つの横溝が形成される予定位置を
    覆ってトレッドゴム体上に配置されることを特徴とする
    請求項9記載の空気入りタイヤ。
  11. 【請求項11】前記導電シートは、タイヤ全周に亘り円
    周方向に沿って連続してのびるとともに、ウイングゴム
    体とトレッドゴム体との双方の少なくとも一部分を覆っ
    ていることを特徴とする請求項9記載の空気入りタイ
    ヤ。
  12. 【請求項12】前記トレッド部は、前記ウイングゴム体
    からタイヤ円周方向と交わる方向にのびる少なくとも1
    つの横溝を含むトレッドパターンを有するとともに、前
    記導電部材は、タイヤ円周方向の少なくとも1以上の場
    所において、トレッド面上に配 される良導電性材からな
    る有色の色層を具え、かつこの色層は、前記横溝の溝壁
    面を被覆することを特徴とする請求項5記載の空気入り
    タイヤ。
  13. 【請求項13】前記色層は、タイヤの情報を表示する識
    別コードを有することを特徴とする請求項12記載の空
    気入りタイヤ。
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