JP3476668B2 - ズームレンズ及びこれを用いたビデオカメラと電子スチルカメラ - Google Patents

ズームレンズ及びこれを用いたビデオカメラと電子スチルカメラ

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JP3476668B2
JP3476668B2 JP00588998A JP588998A JP3476668B2 JP 3476668 B2 JP3476668 B2 JP 3476668B2 JP 00588998 A JP00588998 A JP 00588998A JP 588998 A JP588998 A JP 588998A JP 3476668 B2 JP3476668 B2 JP 3476668B2
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Panasonic Holdings Corp
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    • G02B15/144Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only
    • G02B15/1441Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only the first group being positive
    • G02B15/144113Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only the first group being positive arranged +-++

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単板式ビデオカメ
ラ等に用いられる60゜以上の広画角を有し、ズーム比
が10倍程度と高倍率でかつ全長の短いズームレンズに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のズームレンズには、例えば特願平
8−114092号公報に提案されているものがある。
以下、図面を用いて前記のようなズームレンズの一例に
ついて説明する。図35は、従来のビデオカメラ用ズー
ムレンズの構成図である。
【0003】本図に示したズームレンズは、集光部とし
ての第1レンズ群351、変倍部としての第2レンズ群
352、集光部としての第3レンズ群353、フォーカ
ス部としての第4レンズ群354、水晶フィルタや撮像
素子のフェースプレート等に相当する等価的なガラス板
355、及び結像面356によって構成されている。
【0004】結像面356に対して固定された第1レン
ズ群351は結像作用を有する。光軸上を前後に移動す
る第2レンズ群352は倍率を変えて、レンズ系全体の
焦点距離を変化させる。固定群である第3レンズ群35
3は、第2レンズ群によって生じる発散光を集光する作
用を有する。光軸上を前後に移動する第4レンズ群32
4はフォーカス作用を有する。
【0005】また、ズーミング時の第2レンズ群352
の移動によって生じる像面位置の変動を、第4レンズ群
354の移動により一定の位置に結像するように補正す
ることにより、常に像面を一定に保っている。
【0006】撮像デバイスの小型化と、レンズ系の小型
化とは昨今のビデオカメラ市場からの強い要望である。
また、近年、マルチメディアパソコンの普及に伴って登
場してきた電子スチルカメラも安価で小型であることが
重要な要素である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来のズームレンズでは、レンズ枚数が10枚、
ズーム比は約10倍と高倍率であるものの、ズームレン
ズの最も物体側のレンズの有効径に対して全長が比較的
長く、コンパクトさに欠けるため、前記のような小型化
かつ高性能化の要望に応じられないという問題があっ
た。また、従来のズームレンズの設計手法では、大口
径、高倍率、小型化、及び高解像度化のすべて満足させ
ることは困難であった。
【0008】本発明は、前記のような問題を解決するも
のであり、レンズ枚数が少なく、ズーム比が約10倍、
画角ほぼ60゜以上のコンパクトで広角なズームレンズ
及びこれを用いたビデオカメラと電子スチルカメラを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の第1のズームレンズは、被写体である物体側
から順に、正の屈折力を有し像面に対して固定された第
1レンズ群と、負の屈折力を有し光軸上を移動すること
によって変倍作用を及ぼす第2レンズ群と、像面に対し
て固定され正の屈折力を有する第3レンズ群と、前記第
2レンズ群の移動及び被写体とする物体の移動に伴い変
動する像面を基準面から一定の位置に保つように光軸上
を移動する正の屈折力を有する第4レンズ群とを備えた
ズームレンズであって、前記第1レンズ群は、前記物体
側から順に負の屈折力を有するレンズ、正の屈折力を有
するレンズ、及び正の屈折力を有し前記物体側が凸面の
メニスカスレンズにより構成され、前記第2レンズ群
は、前記物体側から順に負の屈折力を有するレンズ、負
の屈折力を有する両凹レンズ、及び前記両凹レンズに接
合された物体側が凸面である正の屈折力を有するレンズ
により構成され、前記第3レンズ群は、物体側から順に
正の屈折力を有し両面が非球面に形成された両凸レン
ズ、正の屈折力を有し前記物体側に凸面を向けたレン
ズ、及び負の屈折力を有するレンズにより構成され、前
記第4レンズ群は両凸で物体面側が非球面の1枚のレン
ズで構成され、前記第2、第3及び第4レンズ群の各レ
ンズ群にはそれぞれ少なくとも1面の非球面を含み、前
記第1レンズ群の最も物体側のレンズの有効径をCL
1、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズの光軸上の
物体側の面から像面までの距離をL、前記第4レンズ群
の焦点距離をf4、広角端における焦点距離をfwとす
ると、 2.0<L/CL1<2.3 0.2<f4/L<0.35 0.3<fw/f4<0.4 の関係を満足することを特徴とする。
【0010】前記のようなズームレンズによれば、各レ
ンズ群の相互作用により、収差が十分に補正され、高倍
率でかつコンパクトで広角なズームレンズが簡単な構成
で得られる。この構成において、0.2<f4/L<
0.35の関係を満足しているので、十分なバックフォ
ーカスと広い画角が得られる。さらに、0.3<fw/
f4<0.4の関係を満足しているので、十分なバック
フォーカスが得られ、かつレンズ全長を短くできる。
【0011】前記ズームレンズにおいては、前記第3レ
ンズ群の負の屈折力を有するレンズは、前記第3レンズ
群の正の屈折力を有し前記物体側に凸面を向けたレンズ
に接合され、前記第3レンズ群の負の屈折力を有するレ
ンズは像面側の面が凹面で、前記接合されたレンズは全
体として負の屈折力を有することが好ましい。
【0012】
【0013】
【0014】 次に、本発明の第2のズームレンズは、
被写体である物体側から順に、正の屈折力を有し像面に
対して固定された第1レンズ群と、負の屈折力を有し光
軸上を移動することによって変倍作用を及ぼす第2レン
ズ群と、像面に対して固定され正の屈折力を有する第3
レンズ群と、前記第2レンズ群の移動及び被写体とする
物体の移動に伴い変動する像面を基準面から一定の位置
に保つように光軸上を移動する正の屈折力を有する第4
レンズ群とを備えたズームレンズであって、前記第1レ
ンズ群は、前記物体側から順に負の屈折力を有するレン
ズ、正の屈折力を有するレンズ、及び正の屈折力を有し
前記物体側が凸面のメニスカスレンズにより構成され、
前記第2レンズ群は、前記物体側から順に負の屈折力を
有するレンズ、負の屈折力を有する両凹レンズ、及び前
記両凹レンズに接合された物体側が凸面である正の屈折
力を有するレンズにより構成され、前記第3レンズ群
は、物体側から順に正の屈折力を有し両面が非球面に形
成された両凸レンズ、正の屈折力を有し前記物体側に凸
面を向けたレンズ、及び負の屈折力を有するレンズによ
り構成され、前記第3レンズ群の負の屈折力を有するレ
ンズは、物体側の面が前記第3レンズ群の正の屈折力を
有し前記物体側に凸面を向けたレンズと空気間隔を置い
て配置されており、前記第4レンズ群は両凸で物体面側
が非球面の1枚のレンズで構成され、前記第2、第3及
び第4レンズ群の各レンズ群にはそれぞれ少なくとも1
面の非球面を含み、前記第1レンズ群の最も物体側のレ
ンズの有効径をCL1、前記第1レンズ群の最も物体側
のレンズの光軸上の物体側の面から像面までの距離を
L、前記第4レンズ群の焦点距離をf4、広角端におけ
る焦点距離をfwとすると、 1.8<L/CL1<2.3 0.2<f4/L<0.35 0.25<fw/f4<0.4 の関係を満足することを特徴とする。前記のようなズー
ムレンズによれば、十分なバックフォーカスを得られる
と同時に、非常にコンパクトでありながら十分な収差補
正を行うことができる。この構成において、0.2<f
4/L<0.35の関係を満足しているので、十分なバ
ックフォーカスと広い画角が得られる。さらに、0.2
5<fw/f4<0.4の関係を満足しているので、十
分なバックフォーカスが得られ、かつレンズ全長を短く
できる。
【0015】
【0016】
【0017】また、前記各ズームレンズにおいては、ズ
ーム比が10倍程度であることが好ましい。前記のよう
なズームレンズによれば、前記のようなズームレンズに
よれば、高倍率でかつコンパクトで広角なズームレンズ
が得られる。
【0018】次に、本発明のビデオカメラは、前記各ズ
ームレンズのいずれかを用いたことを特徴とする。前記
のようなビデオカメラによれば、本発明のズームレンズ
を用いているので小型・軽量かつ高性能なビデオカメラ
を実現できる。
【0019】次に、本発明の電子スチルカメラは、前記
各ズームレンズのいずれかを用いたことを特徴とする。
前記のような電子スチルカメラによれば、本発明のズー
ムレンズを用いているので小型・軽量かつ高性能な電子
スチルカメラを実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、実施形
態1に係るズームレンズの構成図である。本図に示した
ズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有し像
面6に対して固定された第1レンズ群1と、負の屈折力
を有し光軸上を移動することにより変倍作用を及ぼす第
2レンズ群2と、像面に対して固定され集光作用を担う
正の屈折力の第3レンズ群3と、第2レンズ群2の移動
及び被写体とする物体の移動に伴い変動する像面を基準
面から一定の位置に保つように光軸上を移動する正の屈
折力の第4レンズ群とを備えている。また、第4レンズ
群4と撮像面6との間には、光学的ローパスフィルタや
撮像素子のフェースプレート等と等価な平板5が設けら
れている。
【0021】第1レンズ群1は、物体側から順に、負の
屈折力を有するレンズ1a、正の屈折力を有するレンズ
1b、及び物体側が凸面で正の屈折力を有するメニスカ
スレンズ1cにより構成されている。
【0022】第2レンズ群2は、物体側から順に、負の
屈折力を有するレンズ2a、両凹レンズ2b、及び正の
屈折力を有するレンズ2cにより構成され、前記各レン
ズの少なくとも1面は非球面である。
【0023】第3レンズ群3は、物体側から順に、正の
屈折力を持ち両面が非球面に形成された両凸レンズ3
a、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズ3
b、及び負の屈折力を有するレンズ3cにより構成され
ている。特に、正の屈折力を有するレンズ3bと負の屈
折力を有するレンズ3cとは互いに接合されており、両
凸レンズ3aの正の屈折力は、接合されたレンズ3b及
び3cの合成焦点距離に相当する屈折力よりも比較的強
く設定されている。
【0024】このような設定により、十分なバックフォ
ーカスが得られると同時に、非常にコンパクトでありな
がら十分な収差補正を行うことができる。第4レンズ群
4は、両凸の1枚のレンズで構成されており、物体面側
が非球面に形成されている。
【0025】図1中、ri(i=1〜17)はレンズの
曲率半径を表し、dk(k=1〜18)はレンズの肉厚
またはレンズ間の空気間隔を表している。第1レンズ群
の最も物体側のレンズ1aの有効径をCL1、ズームレ
ンズの第1レンズ群の最も物体側のレンズ1aから像面
までの距離をL、第4レンズ群の焦点距離をf4、広角
端における焦点距離をfwとすると、本実施形態のズー
ムレンズは、以下の式(1)〜(3)の関係を満足して
いる。
【0026】 式(1) 2.0<L/CL1<2.3 式(2) 0.2<f4/L<0.35 式(3) 0.3<fw/f4<0.4 式(1)は全長と画角に関する式である。L/CL1が
下限を下回ると、コンパクトなズームレンズの構成に必
要な第1レンズ群の焦点距離及び後側主点位置の条件を
満たすためには、有効径確保に必要となる第1レンズ群
の厚さが厚くなり十分な収差補正が困難となる。このた
め、コンパクトで十分な画角を確保できるにもかかわら
ず、ズームレンズ全系としての十分な収差性能を確保す
ることができなくなる。
【0027】コンパクトなズームレンズの構成に必要な
第1レンズ群に要求される焦点距離及び後側主点位置の
条件は、焦点距離に関してはコンパクトなズームレンズ
を構成するため、ペッツバール和を考慮し決定した第2
レンズ群の焦点距離に合わせて決定する必要があり、後
側主点位置に関しては第2レンズ群及び第4レンズ群の
移動量を最小にし、かつ第1レンズ群と第2レンズ群の
最至近間隔を十分短くするように決定する必要がある。
【0028】一方、L/CL1が上限を超えると、コン
パクトなズームレンズを実現するための全長Lの制約条
件に対して、レンズ1aの有効径が小さいため十分な画
角が得られない。
【0029】式(2)はバックフォーカスと画角に関す
る式であって、f4/Lが下限を下回ると、第3レンズ
群まででほぼアフォーカルにされた光線に対して、第4
レンズ群の焦点距離が短くなることにより、ズームレン
ズ全系の焦点距離が短くなると同時にバックフォーカス
も短くなるため、画角が十分に確保できるが、十分なバ
ックフォーカスが得られなくなる。
【0030】一方、f4/Lが上限を超えると、第3レ
ンズ群まででほぼアフォーカルにされた光線に対して第
4レンズ群の焦点距離が長くなることにより、バックフ
ォーカスも長くなるが、同時にズームレンズ全系の焦点
距離が長くなるため、十分に広い画角が得られない。
【0031】式(3)はレンズ全長と画角に関する式で
あって、fw/f4が下限を下回ると、広角端の焦点距
離に対して第4レンズ群の焦点距離が長くなるため、第
3レンズ群まででほぼアフォーカルにされた光線に対し
て第4レンズ群からの結像面までの距離が長くなるた
め、バックフォーカスも長くなり、全長が長くなる。
【0032】一方、fw/f4が上限を超えると、広角
端の焦点距離に対して、第4レンズ群の焦点距離が短く
なり、第3レンズ群まででほぼアフォーカルにされた光
線に対して、第4レンズ群から結像面までの距離が短く
なるため、バックフォーカスも短くなり、ズームレンズ
全長は短くなるが、十分なバックフォーカスが得られな
くなる。
【0033】前記式(1)〜(3)の各範囲は、それぞ
れ以下の式(4)〜(6)の範囲とすることがより好ま
しい。 式(4) 2.16<L/CL1<2.17 式(5) 0.25<f4/L<0.30 式(6) 0.313<fw/f4<0.376 (実施の形態2)図2は、実施形態2に係るズームレン
ズの構成図である。図2に示したズームレンズは、物体
側から順に、正の屈折力を有する像面6に対して固定さ
れた第1レンズ群1と、負の屈折力を有し光軸上を前後
に移動することにより変倍作用を及ぼす第2レンズ群2
と、像面に対して固定され集光作用を担う正の屈折力の
第3レンズ群3と、第2レンズ群2の移動及び被写体と
する物体の移動に伴い変動する像面を基準面から一定の
位置に保つように光軸上を移動する正の屈折力の第4レ
ンズ群とを備えている。また、第4レンズ群4と撮像面
6との間には、光学的ローパスフィルタや撮像素子のフ
ェースプレート等と等価な平板5が設けられている。
【0034】第1レンズ群1は、物体側から順に負の屈
折力を有するレンズ1a、正屈折力を有するレンズ1b
及び正屈折力を有する物体側が凸面のメニスカスレンズ
1cにより構成されている。
【0035】第2レンズ群2は、物体側から順に負の屈
折力を有するレンズ2a、両凹レンズ2b及び正屈折力
を有するレンズ2cにより構成され、前記各レンズの少
なくとも1面以上は非球面である。
【0036】第3レンズ群3は、物体側から順に、正の
屈折力を持ち両面が非球面に形成された両凸レンズ3
a、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズ3
b及び負の屈折力を有するレンズ3cにより構成されて
いる。正の屈折力を有するレンズ3bと負の屈折力を有
するレンズ3cとは互いに微少な空気間隔を置いて配置
されている。両凸レンズ3aの屈折力はレンズ3b及び
3cの合成の屈折力よりも比較的強くできている。この
ような構成は、十分なバックフォーカスを得られると同
時に、非常にコンパクトでありながら十分な収差補正を
行うことができる。
【0037】第4レンズ群4は、両凸の1枚のレンズで
構成されており、物体側が非球面に形成されている。図
2中、ri(i=1〜18)はレンズの曲率半径を表
し、dk(k=1〜18)はレンズの肉厚または、レン
ズ間の空気間隔を表す。
【0038】第1レンズ群の最も物体側のレンズ1aの
有効径をCL1、ズームレンズの第1レンズ群の最も物
体側のレンズ1aから像面までの距離をL、第4レンズ
群の焦点距離をf4、広角端における焦点距離をfwと
すると、本実施形態のズームレンズは、以下の式(7)
〜(9)の関係を満足している。
【0039】 式(7) 1.8<L/CL1<2.3 式(8) 0.2<f4/L<0.35 式(9) 0.25<fw/f4<0.4 式(7)は全長と画角に関する式であって、L/CL1
が下限を下回ると、コンパクトなズームレンズの構成に
必要な第1レンズ群の焦点距離及び後側主点位置の条件
を満たすためには、有効径確保に必要となる第1レンズ
群の厚さ厚くなり十分な収差補正が困難となる。このた
め、コンパクトで十分な画角を確保できるにも関わら
ず、ズームレンズ全系としての十分な収差性能を確保す
ることができなくなる。
【0040】コンパクトなズームレンズを構成するため
に必要な第1レンズ群に要求される焦点距離及び後側主
点位置の条件は、焦点距離に関しては、コンパクトなズ
ームレンズを構成するため、ペッツバール和を考慮し決
定した第2レンズ群の焦点距離に合わせて決定する必要
があり、後側主点位置に関しては、第2レンズ群及び第
4レンズ群の移動量を最小にし、かつ第1レンズ群と第
2レンズ群の最至近間隔を十分短くするように決定する
必要がある。
【0041】一方、L/CL1が上限を超えると、コン
パクトなズームレンズ実現のための全長Lの制約条件に
対して、第1レンズ群の最も物体側のレンズ1aの有効
径が小さいため十分な画角が得られない。
【0042】式(8)はバックフォーカスと画角に関す
る式であって、f4/Lが下限を下回ると、第3レンズ
群まででほぼアフォーカルにされた光線に対して、第4
レンズ群の焦点距離が短くなることにより、ズームレン
ズ全系の焦点距離が短くなると同時にバックフォーカス
も短くなるため、画角が十分に確保できるが、十分なバ
ックフォーカスが得られない。
【0043】一方、f4/Lが上限を超えると、第3レ
ンズ群まででほぼアフォーカルにされた光線に対して第
4レンズ群の焦点距離が長くなることにより、バックフ
ォーカスも長くなるが、同時にズームレンズ全系の焦点
距離が長くなるため、十分に広い画角が得られない。
【0044】式(9)はレンズ全長と画角に関する式で
ある。fw/f4が下限を下回ると、広角端の焦点距離
に対して第4レンズ群の焦点距離が長くなるため、第3
レンズ群まででほぼアフォーカルにされた光線に対して
第4レンズ群からの結像面までの距離が長くなり、バッ
クフォーカスも長くなるため、全長が長くなる。
【0045】一方、fw/f4が上限を超えると、広角
端の焦点距離に対して、第4レンズ群の焦点距離が短く
なり、第3レンズ群まででほぼアフォーカルにされた光
線に対して、第4レンズ群から結像面までの距離が短く
なるため、バックフォーカスも短くなる。このため、ズ
ームレンズ全長は短くなるが、十分なバックフォーカス
が得られない。
【0046】前記式(7)〜(9)の各範囲は、それぞ
れ以下の式(10)〜(12)の範囲とすることがより
好ましい。 式(10) 2.06<L/CL1<2.25 式(11) 0.25<f4/L<0.30 式(12) 0.299<fw/f4<0.376 (実施の形態3)図33は、本発明のズームレンズを使
用したビデオカメラの構成図である。本図に示したビデ
オカメラのズームレンズ331は、前記実施形態1、2
に係るものであり、他にローパスフィルタ332、撮像
素子333、マイクロホン334、信号処理回路33
5、ビューファインダ336、音声モニタ337及び記
録系338によって基本構成されている。さらに、付加
機能を追加することも可能である。
【0047】図34は、本発明のズームレンズを使用し
た電子スチルカメラの構成図である。本図に示した電子
スチルカメラのズームレンズ341は、前記実施形態
1、2に係るものであり、他にローパスフィルタ34
2、撮像素子343、信号処理回路344、液晶モニタ
345及び記録系346によって基本構成されている。
記録系346には、被写体映像の他に撮影条件等を記録
する機能を兼ね備えている。さらに、付加機能を追加す
ることも可能である。
【0048】
【実施例】(実施例1)実施例1〜5は、前記実施形態
1に係る実施例である。実施例1では、 L/CL1=2.23 f4/L=0.259 fw/f4=0.363 と設定した。以下の表1に、実施例1の具体的な数値を
示す。表1において、rはレンズの曲率半径(mm)、
dはレンズの肉厚(mm)またはレンズ間の空気間隔
(mm)、nは各レンズのd線に対する屈折率、νは各
レンズのd線に対するアッベ数、CL1は有効径(直
径)(mm)を示している(以下の表4、7、10、1
3、16、19、22、25、28についても同
じ。)。なお、有効径は、本ズームレンズの最も物体側
のレンズ1aの前面から物体までの距離を1mから∞ま
での間の全てのズーム位置で保証している像高に到達す
る光線の全てが絞り位置で、絞りの中心をはさんで両側
に存在するように設定されている。ただし、本データで
は、最も物体側のレンズ1aの有効径を決定する際に関
係する部分だけを表示した。
【0049】
【表1】
【0050】また、非球面形状は次の(数1)で定義し
ている。以下の実施例2〜10も同じ。
【0051】
【数1】
【0052】ここで、Zは光軸からの高さがYにおける
非球面上の点の非球面頂点からの距離、Yは光軸からの
高さ、Cは非球面頂点の曲率(=1/r)、Kは円錐定
数、D、E及びFは非球面係数である。なお、第8、第
11、第12及び第16面は非球面であって、その非球
面係数を以下の表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】次に、ズーミングにより可変な空気間隔の
一例を以下の表3に示す。表3に示した値は、∞物点の
場合の値である。また、標準位置は第2レンズ群2の負
担する倍率が1となるズーム位置であり、f、F/NO
及びωは、それぞれ広角端、標準位置、望遠端における
焦点距離、Fナンバー及び入射半画角である。これら表
3の説明は、以下の表6、9、12、15、18、2
1、24、27、30についても同じである。
【0055】
【表3】
【0056】図3〜5は、前記表1に示した実施例1に
係る非球面ズームレンズの収差性能を示す。各図におい
て、(a)は球面収差の図で、実線はd線に対する値、
点線は正弦条件を示す。また、(b)は非点収差の図
で、実線はサジタル像面湾曲、点線はメリディオナル像
面和曲を示す。さらに、(c)は歪曲収差を示す図、
(d)は軸上収差の図で、実線はd線、点線はF線、破
線はC線に対する値を示す。(e)は倍率色収差の図
で、点線はF線、破線はC線に対する値を示す。これら
(a)〜(e)の説明は、以下の図6〜32についても
同じである。
【0057】図3〜5より、実施例1に係るズームレン
ズが良好な光学性能を有していることがわかる。 (実施例2)実施例2では、 L/CL1=2.277 f4/L=0.276 fw/f4=0.342 と設定した。以下の表4に、実施例2の具体的な数値を
示す。
【0058】
【表4】
【0059】第8、第11、第12及び第16面は非球
面であって、その非球面係数を以下の表5に示す。
【0060】
【表5】
【0061】次に、ズーミングにより可変な空気間隔の
一例を以下の表6に示す。
【0062】
【表6】
【0063】図6〜8は、表1に示した実施例2に係る
非球面ズームレンズの収差性能を示している。これら各
図より、実施例2に係るズームレンズが良好な光学性能
を有していることがわかる。
【0064】(実施例3)実施例3では、 L/CL1=2.277 f4/L=0.276 fw/f4=0.341 と設定した。以下の表7に、実施例3の具体的な数値を
示す。
【0065】
【表7】
【0066】第8、第11、第12及び第16面は非球
面であって、その非球面係数を以下の表8に示す。
【0067】
【表8】
【0068】次に、ズーミングにより可変な空気間隔の
一例を、以下の表9に示す。
【0069】
【表9】
【0070】図9〜11は、表7に示した実施例3に係
る非球面ズームレンズの収差性能を示している。これら
各図より、実施例3に係るズームレンズが良好な光学性
能を有していることがわかる。
【0071】(実施例4)実施例4では、 L/CL1=2.166 f4/L=0.250 fw/f4=0.376 と設定した。以下の表10に、実施例4の具体的な数値
を示す。
【0072】
【表10】
【0073】第8、第11、第12及び第16面は非球
面であって、その非球面係数を以下の表11に示す。
【0074】
【表11】
【0075】次に、ズーミングにより可変な空気間隔の
一例を、以下の表12に示す。
【0076】
【表12】
【0077】図12〜14は、表10に示した実施例4
に係る非球面ズームレンズの収差性能を示す。これら各
図より、実施例4に係るズームレンズが良好な光学性能
を有していることがわかる。
【0078】(実施例5)実施例5では、 L/CL1=2.239 f4/L=0.301 fw/f4=0.313 と設定した。以下の表13に、実施例5の具体的な数値
を示す。
【0079】
【表13】
【0080】第8、第11、第12及び第16面は非球
面であって、その非球面係数を以下の表14に示す。
【0081】
【表14】
【0082】次に、ズーミングにより可変な空気間隔の
一例を、以下の表15に示す。
【0083】
【表15】
【0084】図15〜17は、表13に示した実施例5
に係る非球面ズームレンズの収差性能を示す。これら各
図より、実施例5に係るズームレンズが良好な光学性能
を有していることがわかる。
【0085】(実施例6)実施例6〜10は、前記実施
形態2に係る実施例である。実施例6では、実施例6で
は、 L/CL1=2.238 f4/L=0.258 fw/f4=0.363 と設定した。以下の表16に、実施例6の具体的な数値
を示す。
【0086】
【表16】
【0087】第8、第11、第12及び第16面は非球
面であって、その非球面係数を以下の表17に示す。
【0088】
【表17】
【0089】次に、ズーミングにより可変な空気間隔の
一例を、以下の表18に示す。
【0090】
【表18】
【0091】図18〜20は、表16に示した実施例6
に係る非球面ズームレンズの収差性能を示す。これら各
図より、実施例6に係るズームレンズが良好な光学性能
を有していることがわかる。
【0092】(実施例7)実施例7では、 L/CL1=2.066 f4/L=0.288 fw/f4=0.327 と設定した。以下の表19に、実施例7の具体的な数値
を示す。
【0093】
【表19】
【0094】第8、第11、第12及び第17面は非球
面であって、その非球面係数を以下の表20に示す。
【0095】
【表20】
【0096】次に、ズーミングにより可変な空気間隔の
一例を以下の表21に示す。
【0097】
【表21】
【0098】図21〜23は、表19に示した実施例7
に係る非球面ズームレンズの収差性能を示している。こ
れら各図より、実施例7に係るズームレンズが良好な光
学性能を有していることがわかる。
【0099】(実施例8)実施例8では、 L/CL1=2.206 f4/L=0.299 fw/f4=0.302 と設定した。以下の表22に、実施例8の具体的な数値
を示す。
【0100】
【表22】
【0101】第8、第11、第12及び第17面は非球
面であって、その非球面係数を表23に示す。
【0102】
【表23】
【0103】次に、ズーミングにより可変な空気間隔の
一例を以下の表24に示す。
【0104】
【表24】
【0105】図24〜26は、表22に示した実施例8
に係る非球面ズームレンズの収差性能を示している。こ
れら各図より、実施例8に係るズームレンズが良好な光
学性能を有していることがわかる。
【0106】(実施例9)実施例9では、 L/CL1=2.078 f4/L=0.298 fw/f4=0.3 と設定した。
【0107】
【表25】
【0108】非球面形状は前述の式(26)により定義
される。なお、第8、第11、第12及び第17面は非
球面であって、その非球面係数を以下の表26に示す。
【0109】
【表26】
【0110】次に、ズーミングにより可変な空気間隔の
一例を以下の表27に示す。
【0111】
【表27】
【0112】図27〜29は、表25に示した実施例9
に係る非球面ズームレンズの収差性能を示す。これら各
図より、実施例9に係るズームレンズが良好な光学性能
を有していることがわかる。
【0113】(実施例10)実施例10では、 L/CL1=2.235 f4/L=0.250 fw/f4=0.376 と設定した。以下の表28に実施例10の具体的な数値
を示す。
【0114】
【表28】
【0115】第8、第11、第12及び第17面は非球
面であって、その非球面係数を以下の表29に示す。
【0116】
【表29】
【0117】次に、ズーミングにより可変な空気間隔の
一例を以下の表30に示す。
【0118】
【表30】
【0119】図30〜32は、表28に示した実施例1
0に係る非球面ズームレンズの収差性能を示している。
これら各図より、実施例10に係るズームレンズが良好
な光学性能を有していることがわかる。
【0120】
【発明の効果】以上のように、本発明のズームレンズに
よれば、レンズ枚数が10枚と少なく、ズーム比が約1
0倍、画角がほぼ60゜以上のコンパクトで広角なズー
ムレンズを実現できる。
【0121】次に、本発明のビデオカメラによれば、本
発明のズームレンズを用いているので小型・軽量かつ高
性能なビデオカメラを実現できる。また、本発明の電子
スチルカメラによれば、本発明のズームレンズを用いて
いるので小型・軽量かつ高性能な電子スチルカメラを実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るズームレンズの構成
【図2】本発明の実施形態2に係るズームレンズの構成
【図3】実施例1に係るズームレンズの広角端での収差
性能を示す図
【図4】実施例1に係るズームレンズの標準位置での収
差図を示す図
【図5】実施例1に係るズームレンズの望遠端での収差
図を示す図
【図6】実施例2に係るズームレンズの広角端での収差
性能を示す図
【図7】実施例2に係るズームレンズの標準位置での収
差性能を示す図
【図8】実施例2に係るズームレンズの望遠端での収差
性能を示す図
【図9】実施例3に係るズームレンズの広角端での収差
性能を示す図
【図10】実施例3に係るズームレンズの標準位置での
収差図を示す図
【図11】実施例3に係るズームレンズの望遠端での収
差性能を示す図
【図12】実施例4に係るズームレンズの広角端での収
差性能を示す図
【図13】実施例4に係るズームレンズの標準位置での
収差図を示す図
【図14】実施例4に係るズームレンズの望遠端での収
差性能を示す図
【図15】実施例5に係るズームレンズの広角端での収
差性能を示す図
【図16】実施例5に係るズームレンズの標準位置での
収差図を示す図
【図17】実施例5に係るズームレンズの望遠端での収
差性能を示す図
【図18】実施例6に係るズームレンズの広角端での収
差性能を示す図
【図19】実施例6に係るズームレンズの標準位置での
収差図を示す図
【図20】実施例6に係るズームレンズの望遠端での収
差性能を示す図
【図21】実施例7に係るズームレンズの広角端での収
差性能を示す図
【図22】実施例7に係るズームレンズの標準位置での
収差図を示す図
【図23】実施例7に係るズームレンズの望遠端での収
差性能を示す図
【図24】実施例8に係るズームレンズの広角端での収
差性能を示す図
【図25】実施例8に係るズームレンズの標準位置での
収差図を示す図
【図26】実施例8に係るズームレンズの望遠端での収
差性能を示す図
【図27】実施例9に係るズームレンズの広角端での収
差性能を示す図
【図28】実施例9に係るズームレンズの標準位置での
収差図を示す図
【図29】実施例9に係るズームレンズの望遠端での収
差性能を示す図
【図30】実施例10に係るズームレンズの広角端での
収差性能を示す図
【図31】実施例10に係るズームレンズの標準位置で
の収差図を示す図
【図32】実施例10に係るズームレンズの望遠端での
収差性能を示す図
【図33】実施例1に係るズームレンズを用いたビデオ
カメラの構成図
【図34】実施例1に係るズームレンズを用いた電子ス
チルカメラの構成図
【図35】従来のズームレンズの一例の構成図
【符号の説明】
1 第1レンズ群 1a、1b、1c レンズ 2 第2レンズ群 2a、2b、2c レンズ 3 第3レンズ群 3a、3b、3c レンズ 4 第4レンズ群 6 像面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−281392(JP,A) 特開 平4−153615(JP,A) 特開 平4−104114(JP,A) 特開 平6−308388(JP,A) 特開 平5−134178(JP,A) 特開 平5−27167(JP,A) 特開 平4−43311(JP,A) 特開 平5−66348(JP,A) 特開 平9−288236(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体である物体側から順に、正の屈折
    力を有し像面に対して固定された第1レンズ群と、負の
    屈折力を有し光軸上を移動することによって変倍作用を
    及ぼす第2レンズ群と、像面に対して固定され正の屈折
    力を有する第3レンズ群と、前記第2レンズ群の移動及
    び被写体とする物体の移動に伴い変動する像面を基準面
    から一定の位置に保つように光軸上を移動する正の屈折
    力を有する第4レンズ群とを備えたズームレンズであっ
    て、前記第1レンズ群は、前記物体側から順に負の屈折
    力を有するレンズ、正の屈折力を有するレンズ、及び正
    の屈折力を有し前記物体側が凸面のメニスカスレンズに
    より構成され、前記第2レンズ群は、前記物体側から順
    に負の屈折力を有するレンズ、負の屈折力を有する両凹
    レンズ、及び前記両凹レンズに接合された物体側が凸面
    である正の屈折力を有するレンズにより構成され、前記
    第3レンズ群は、物体側から順に正の屈折力を有し両面
    が非球面に形成された両凸レンズ、正の屈折力を有し前
    記物体側に凸面を向けたレンズ、及び負の屈折力を有す
    るレンズにより構成され、前記第4レンズ群は両凸で物
    体面側が非球面の1枚のレンズで構成され、前記第2、
    第3及び第4レンズ群の各レンズ群にはそれぞれ少なく
    とも1面の非球面を含み、前記第1レンズ群の最も物体
    側のレンズの有効径をCL1、前記第1レンズ群の最も
    物体側のレンズの光軸上の物体側の面から像面までの距
    離をL、前記第4レンズ群の焦点距離をf4、広角端に
    おける焦点距離をfwとすると、 2.0<L/CL1<2.3 0.2<f4/L<0.35 0.3<fw/f4<0.4 の関係を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 前記第3レンズ群の負の屈折力を有する
    レンズは、前記第3レンズ群の正の屈折力を有し前記物
    体側に凸面を向けたレンズに接合され、前記第3レンズ
    群の負の屈折力を有するレンズは像面側の面が凹面で、
    前記接合されたレンズは全体として負の屈折力を有する
    請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 【請求項3】 被写体である物体側から順に、正の屈折
    力を有し像面に対して固定された第1レンズ群と、負の
    屈折力を有し光軸上を移動することによって変倍作用を
    及ぼす第2レンズ群と、像面に対して固定され正の屈折
    力を有する第3レンズ群と、前記第2レンズ群の移動及
    び被写体とする物体の移動に伴い変動する像面を基準面
    から一定の位置に保つように光軸上を移動する正の屈折
    力を有する第4レンズ群とを備えたズームレンズであっ
    て、前記第1レンズ群は、前記物体側から順に負の屈折
    力を有するレンズ、正の屈折力を有するレンズ、及び正
    の屈折力を有し前記物体側が凸面のメニスカスレンズに
    より構成され、前記第2レンズ群は、前記物体側から順
    に負の屈折力を有するレンズ、負の屈折力を有する両凹
    レンズ、及び前記両凹レンズに接合された物体側が凸面
    である正の屈折力を有するレンズにより構成され、前記
    第3レンズ群は、物体側から順に正の屈折力を有し両面
    が非球面に形成された両凸レンズ、正の屈折力を有し前
    記物体側に凸面を向けたレンズ、及び負の屈折力を有す
    るレンズにより構成され、前記第3レンズ群の負の屈折
    力を有するレンズは、物体側の面が前記第3レンズ群の
    正の屈折力を有し前記物体側に凸面を向けたレンズと空
    気間隔を置いて配置されており、前記第4レンズ群は
    凸で物体面側が非球面の1枚のレンズで構成され、前記
    第2、第3及び第4レンズ群の各レンズ群にはそれぞれ
    少なくとも1面の非球面を含み、前記第1レンズ群の最
    も物体側のレンズの有効径をCL1、前記第1レンズ群
    の最も物体側のレンズの光軸上の物体側の面から像面ま
    での距離をL、前記第4レンズ群の焦点距離をf4、広
    角端における焦点距離をfwとすると、 1.8<L/CL1<2.3 0.2<f4/L<0.35 0.25<fw/f4<0.4 の関係を満足することを特徴とするズームレンズ。
  4. 【請求項4】 ズーム比が10倍程度の請求項1から3
    のいずれかに記載のズームレンズ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のズーム
    レンズを用いたビデオカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のズーム
    レンズを用いた電子スチルカメラ。
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