JP2000305014A - ズームレンズ及びそれを用いたビデオカメラ - Google Patents

ズームレンズ及びそれを用いたビデオカメラ

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JP2000305014A
JP2000305014A JP11111095A JP11109599A JP2000305014A JP 2000305014 A JP2000305014 A JP 2000305014A JP 11111095 A JP11111095 A JP 11111095A JP 11109599 A JP11109599 A JP 11109599A JP 2000305014 A JP2000305014 A JP 2000305014A
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JP
Japan
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lens
lens group
equation
focal length
positive
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JP11111095A
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English (en)
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Kazutake Boku
一武 朴
Shusuke Ono
周佑 小野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 最適なパワー配置及び最適なプラスチックレ
ンズ配置を採り、Fナンバーが1.6と明るく、ズーム
比が20倍程度と高倍率で、高性能、低コストを達成す
る。 【解決手段】 第2レンズ群12の両凹プラスチックレ
ンズ2bの焦点距離fp1、第2レンズ群12の正プラ
スチックレンズ2cの焦点距離fp2、第3レンズ群1
3の正プラスチックレンズ3aの焦点距離fp3、第4
レンズ群14の両凹プラスチックレンズ4bの焦点距離
fp4、第4レンズ群14の正プラスチックレンズ4c
の焦点距離fp5、第2レンズ群12の合成焦点距離f
2、ワイド端における全系の合成焦点距離fwとし、下
記条件式を満足させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズ及び
それを用いたビデオカメラに関する。さらに詳細には、
ズーム比が20〜23倍と高倍率であると共に、Fナン
バーが1.6〜と明るく、かつ、低コストでバックフォ
ーカスの長い高倍率非球面ズームレンズ及びそれを用い
たビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ズームレンズの低コスト化を
図るために、レンズの材料としてプラスチック材料がよ
く用いられている。また、近年、市場競争力の強化のた
めに、高変倍でありながら、高解像力を有するズームレ
ンズの開発が強く要望されている。すなわち、ズームレ
ンズとしては、高変倍であると共に、高解像力を有し、
かつ、低コストなものを実現する必要がある。
【0003】プラスチックレンズを採り入れたズームレ
ンズは、例えば、特開平8−106046号、特開平9
−311272号の各公報に開示されている。特開平8
−106046号公報には、10枚構成のうち4枚をプ
ラスチックレンズとしたズームレンズが記載されてお
り、これにより12倍のズーム比が達成されている。ま
た、特開平9−311272号公報には、10枚構成の
うち5枚をプラスチックレンズとしたズームレンズが記
載されており、これにより18倍のズーム比が達成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ズーム比が2
0倍以上のズームレンズにプラスチックレンズを採り入
れる場合においては、プラスチック材料の温度変化に伴
う屈折率変化が大きくなってしまう。このように高倍率
ズームレンズへのプラスチックレンズの適用が困難であ
るため、そのほとんどがガラスレンズによって構成され
ているのが現状である。
【0005】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、最適なパワー配置及
び最適なプラスチックレンズ配置を採ることにより、F
ナンバーが1.6と明るく、ズーム比が20倍程度と高
倍率でありながら、高性能、低コスト化を達成すること
のできるズームレンズ及びそれを用いたビデオカメラを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るズームレンズの第1の構成は、物体側
から像面側に向かって順に配置された、正の屈折力を有
し、像面に対して固定された第1レンズ群と、負の屈折
力を有し、光軸上を移動することによって変倍作用を行
う第2レンズ群と、正の屈折力を有し、像面に対して固
定された第3レンズ群と、正の屈折力を有し、前記第2
レンズ群及び物体の移動に伴って変動する像面を基準面
から一定の位置に保つように光軸上を移動する第4レン
ズ群とを備えたズームレンズであって、前記第1レンズ
群は物体側から順に配置された負レンズと、正レンズ
と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとからな
り、前記第2レンズ群は物体側から順に配置された負レ
ンズと、接合された両凹プラスチックレンズと、正プラ
スチックレンズとからなると共に、前記レンズ群の少な
くとも1面が非球面であり、前記第3レンズ群は1枚の
正プラスチックレンズからなると共に、少なくとも1面
が非球面であり、前記第2レンズ群の両凹プラスチック
レンズの焦点距離をfp1、前記第2レンズ群の正プラ
スチックレンズの焦点距離をfp2、前記第3レンズ群
の正プラスチックレンズの焦点距離をfp3、前記第4
レンズ群の両凹プラスチックレンズの焦点距離をfp
4、前記第4レンズ群の正プラスチックレンズの焦点距
離をfp5、前記第2レンズ群の合成焦点距離をf2、
ワイド端における全系の合成焦点距離をfwとしたと
き、下記(数19)、(数20)を満足することを特徴
とするズームレンズ。
【0007】
【数19】
【0008】
【数20】
【0009】このズームレンズの第1の構成によれば、
各プラスチック材料の温度変化に伴う屈折率変化を相殺
することができ、像面位置のズレを小さくすることがで
きる。
【0010】また、前記本発明のズームレンズの第1の
構成においては、第1レンズ群の合成焦点距離をf1、
第3レンズ群の合成焦点距離をf3、第4レンズ群の合
成焦点距離をf4としたとき、下記(数21)〜(数2
4)を満足するのが好ましい。
【0011】
【数21】
【0012】
【数22】
【0013】
【数23】
【0014】
【数24】
【0015】この好ましい例によれば、諸収差性能を良
好に整えつつ、ズームレンズをコンパクトに構成するこ
とができる。
【0016】また、本発明に係るズームレンズの第2の
構成は、物体側から像面側に向かって順に配置された、
正の屈折力を有し、像面に対して固定された第1レンズ
群と、負の屈折力を有し、光軸上を移動することによっ
て変倍作用を行う第2レンズ群と、正の屈折力を有し、
像面に対して固定された第3レンズ群と、正の屈折力を
有し、前記第2レンズ群及び物体の移動に伴って変動す
る像面を基準面から一定の位置に保つように光軸上を移
動する第4レンズ群とを備えたズームレンズであって、
前記第1レンズ群は物体側から順に配置された負レンズ
と、正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズとからなり、前記第2レンズ群は物体側から順に配
置された負レンズと、両凹プラスチックレンズと正プラ
スチックレンズとの接合レンズとからなると共に、前記
レンズ群の少なくとも1面が非球面であり、前記第3レ
ンズ群は物体側から順に配置された正プラスチックレン
ズと、正レンズとからなると共に、前記レンズ群の少な
くとも1面が非球面であり、前記第4レンズ群は物体側
から順に配置された正レンズと、両凹プラスチックレン
ズと正プラスチックレンズとの接合レンズとからなると
共に、前記レンズ群の少なくとも1面が非球面であり、
前記第2レンズ群の両凹プラスチックレンズの焦点距離
をfp1、前記第2レンズ群の正プラスチックレンズの
焦点距離をfp2、前記第3レンズ群の正プラスチック
レンズの焦点距離をfp3、前記第4レンズ群の両凹プ
ラスチックレンズの焦点距離をfp4、前記第4レンズ
群の正プラスチックレンズの焦点距離をfp5、前記第
2レンズ群の合成焦点距離をf2、ワイド端における全
系の合成焦点距離をfwとしたとき、下記(数25)、
(数26)を満足することを特徴とする。
【0017】
【数25】
【0018】
【数26】
【0019】このズームレンズの第2の構成によれば、
各プラスチック材料の温度変化に伴う屈折率変化を相殺
することができ、像面位置のズレを小さくすることがで
きる。
【0020】また、前記本発明のズームレンズの第2の
構成においては、第1レンズ群の合成焦点距離をf1、
第3レンズ群の合成焦点距離をf3、第4レンズ群の合
成焦点距離をf4としたとき、下記(数27)〜(数3
0)を満足するのが好ましい。
【0021】
【数27】
【0022】
【数28】
【0023】
【数29】
【0024】
【数30】
【0025】この好ましい例によれば、諸収差性能を良
好に整えつつ、ズームレンズをコンパクトに構成するこ
とができる。
【0026】また、本発明に係るズームレンズの第3の
構成は、物体側から像面側に向かって順に配置された、
正の屈折力を有し、像面に対して固定された第1レンズ
群と、負の屈折力を有し、光軸上を移動することによっ
て変倍作用を行う第2レンズ群と、正の屈折力を有し、
像面に対して固定された第3レンズ群と、正の屈折力を
有し、前記第2レンズ群及び物体の移動に伴って変動す
る像面を基準面から一定の位置に保つように光軸上を移
動する第4レンズ群とを備えたズームレンズであって、
前記第1レンズ群は物体側から順に配置された負レンズ
と、正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズとからなり、前記第2レンズ群は物体側から順に配
置された負レンズと、両凹プラスチックレンズと正プラ
スチックレンズとの接合レンズとからなると共に、前記
レンズ群の少なくとも1面が非球面であり、前記第3レ
ンズ群は物体側から順に配置された正プラスチックレン
ズと、正レンズとからなると共に、前記レンズ群の少な
くとも1面が非球面であり、前記第4レンズ群は物体側
から順に配置された、正プラスチックレンズと両凹プラ
スチックレンズとの接合レンズと、正レンズとからなる
と共に、前記レンズ群の少なくとも1面が非球面であ
り、前記第2レンズ群の両凹プラスチックレンズの焦点
距離をfp1、前記第2レンズ群の正プラスチックレン
ズの焦点距離をfp2、前記第3レンズ群の正プラスチ
ックレンズの焦点距離をfp3、前記第4レンズ群の正
プラスチックレンズの焦点距離をfp4、前記第4レン
ズ群の両凹プラスチックレンズの焦点距離をfp5、前
記第2レンズ群の合成焦点距離をf2、ワイド端におけ
る全系の合成焦点距離をfwとしたとき、下記(数3
1)、(数32)を満足することを特徴とする。
【0027】
【数31】
【0028】
【数32】
【0029】このズームレンズの第3の構成によれば、
各プラスチック材料の温度変化に伴う屈折率変化を相殺
することができ、像面位置のズレを小さくすることがで
きる。
【0030】また、前記本発明のズームレンズの第3の
構成においては、第1レンズ群の合成焦点距離をf1、
第3レンズ群の合成焦点距離をf3、第4レンズ群の合
成焦点距離をf4としたとき、下記(数33)〜(数3
6)を満足するのが好ましい。
【0031】
【数33】
【0032】
【数34】
【0033】
【数35】
【0034】
【数36】
【0035】この好ましい例によれば、諸収差性能を良
好に整えつつ、ズームレンズをコンパクトに構成するこ
とができる。
【0036】また、本発明に係るビデオカメラの構成
は、ズームレンズを備えたビデオカメラであって、前記
ズームレンズとして前記本発明のズームレンズを用いる
ことを特徴とする。このビデオカメラの構成によれば、
小型化、軽量化に優れ、かつ、低コストなビデオカメラ
を実現することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて、本発
明をさらに具体的に説明する。
【0038】〈第1の実施の形態〉図1は本発明の第1
の実施の形態におけるズームレンズの構成を示す配置図
である。
【0039】図1に示すように、物体側(図1では、左
側)から像面16側(図1では、右側)に向かって第1
レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13、
第4レンズ群14、水晶フィルターや撮像デバイスのフ
ェースプレート等に光学的に等価な平板ガラス15が順
に配置されており、これによりズームレンズが構成され
ている。
【0040】第1レンズ群11は、正の屈折力を有し、
変倍時、フォーカス時においても、像面16に対して固
定された状態にある。第2レンズ群12は、負の屈折力
を有し、光軸上を移動することによって変倍作用を行
う。第3レンズ群13は、正の屈折力を有し、変倍時、
フォーカス時においても、像面16に対して固定された
状態にある。第4レンズ群14は、正の屈折力を有し、
第2レンズ群12及び被写体となる物体の移動に伴って
変動する像面16を基準面から一定の位置に保つように
光軸上を移動することにより、変倍による像の移動とフ
ォーカス調整とを同時に行う。
【0041】第1レンズ群11は、物体側から順に配置
された負レンズ1aと、正レンズ1bと、物体側に凸面
を向けた正メニスカスレンズ1cとにより構成されてい
る。第2レンズ群12は、物体側から順に配置された負
レンズ2aと、両凹プラスチックレンズ2bと正プラス
チックレンズ2cとの接合レンズとにより構成されてお
り、前記レンズ群の少なくとも1面は非球面となってい
る。第3レンズ群13は、1枚の正プラスチックレンズ
3aにより構成され、少なくとも1面は非球面となって
いる。この構成を採用することにより、コンパクトで、
かつ、広角端と標準位置の中間位置近辺でのフレアと望
遠端でのコマ収差などが良好に補正されたズームレンズ
を実現することができる。また、第3レンズ群13の正
プラスチックレンズ3aの非球面形状は、球面収差の補
正に大きな役割を果たす。
【0042】第4レンズ群14は、物体側から順に配置
された正レンズ4aと、両凹プラスチックレンズ4bと
正プラスチックレンズ4cとの接合レンズとにより構成
されており、前記レンズ群の少なくとも1面は非球面と
なっている。この構成を採用することにより、諸収差性
能を良好なものとすることができる。
【0043】また、本実施の形態のズームレンズは、第
2レンズ群12の両凹プラスチックレンズ2bの焦点距
離をfp1、第2レンズ群12の正プラスチックレンズ
2cの焦点距離をfp2、第3レンズ群13の正プラス
チックレンズ3aの焦点距離をfp3、第4レンズ群1
4の両凹プラスチックレンズ4bの焦点距離をfp4、
第4レンズ群14の正プラスチックレンズ4cの焦点距
離をfp5、第2レンズ群12の合成焦点距離をf2、
ワイド端における全系の合成焦点距離をfwとしたと
き、下記(数37)、(数38)の条件式を満足してい
る。
【0044】
【数37】
【0045】
【数38】
【0046】この条件式を満足することにより、各プラ
スチック材料の温度変化に伴う屈折率変化を相殺するこ
とができ、像面位置のズレを小さくすることができる。
上記(数37)の条件式の下限を下回ると、第2レンズ
群12の温度変化に伴う屈折率変化に対する補正が不足
し、広角端における像面位置のズレが大きくなってしま
う。一方、上記(数37)の条件式の上限を越えると、
逆に補正過剰となって、標準位置における像面位置のズ
レが大きくなってしまう。また、上記(数38)の条件
式の下限を下回ると、第3レンズ群13と第4レンズ群
14の温度変化に伴う屈折率変化に対する補正が不足
し、広角端における像面位置のズレが大きくなってしま
う。一方、上記(数38)の条件式の上限を越えると、
逆に補正過剰となって、標準位置における像面位置のズ
レが大きくなってしまう。
【0047】また、本実施の形態のズームレンズは、第
1レンズ群11の合成焦点距離をf1、第2レンズ群1
2の合成焦点距離をf2、第3レンズ群13の合成焦点
距離をf3、第4レンズ群14の合成焦点距離をf4、
ワイド端における全系の合成焦点距離をfwとしたと
き、下記(数39)〜(数42)の条件式を満足してい
る。
【0048】
【数39】
【0049】
【数40】
【0050】
【数41】
【0051】
【数42】
【0052】この条件式を満足することにより、諸収差
性能を良好に整えつつ、ズームレンズをコンパクトに構
成することができる。
【0053】上記(数39)は、第1レンズ群11の屈
折力に関する条件式である。上記(数39)の条件式の
下限を下回ると、第1レンズ群11の屈折力が大きくな
り、長焦点側における球面収差、及び軸外におけるコマ
収差の補正が困難となってしまう。一方、上記(数3
9)の条件式の上限を越えると、レンズ長が長くなって
ズームレンズのコンパクト化が困難となってしまう。
【0054】上記(数40)は、第2レンズ群12の屈
折力に関する条件式である。上記(数40)の条件式の
下限を下回ると、全系のペッツバール和が大きくなり、
像面湾曲の補正が困難となってしまう。一方、上記(数
40)の条件式の上限を越えると、ペッツバール和は小
さくなるが、全系が長くなってしまうため、ズームレン
ズのコンパクト化が困難となってしまう。
【0055】上記(数41)は、第3レンズ群13の屈
折力に関する条件式である。上記(数41)の条件式の
下限を下回ると、第3レンズ群13の屈折力が大きくな
り、水晶フィルター等を挿入するためのバックフォーカ
スを確保することができなくなると共に、球面収差の補
正も困難となってしまう。一方、上記(数41)の条件
式の上限を越えると、ペッツバール和が大きくなって、
像面湾曲の補正が困難となってしまう。
【0056】上記(数42)は、第4レンズ群14の屈
折力に関する条件式である。上記(数42)の条件式の
下限を下回ると、全系のレンズ系が大きくなって、小型
化、軽量化が困難となってしまう。一方、上記(数4
2)の条件式の上限を越えると、近距離撮影時と遠距離
撮影時の軸外収差を同時に良好に補正することが困難と
なってしまう。
【0057】(実施例1)下記(表1)に、本実施の形
態におけるズームレンズの具体的数値例を示す。
【0058】
【表1】
【0059】上記(表1)において、rd(mm)はレ
ンズの曲率半径、th(mm)はレンズの肉厚又はレン
ズの空気間隔、ndは各レンズのd線に対する屈折率、
νは各レンズのd線に対するアッベ数を示している。ま
た、非球面を有する面(上記(表1)中の面番号の横に
*印で表示)は、下記(数43)によって定義される。
【0060】
【数43】
【0061】但し、上記(数43)中、yは光軸からの
高さ、Zは光軸からの高さがyの非球面形状の非球面頂
点の接平面からの距離、cは非球面頂点の曲率、kは円
錐定数、D、E、F、Gは非球面係数を表している。
【0062】下記(表2)に、本実施例におけるズーム
レンズの非球面係数を示す。
【0063】
【表2】
【0064】また、下記(表3)に、物点が無限遠の位
置の場合における、ズーミングによって可変な空気間隔
(mm)を示す。
【0065】
【表3】
【0066】上記(表3)における標準位置は、第3レ
ンズ群13と第4レンズ群14とが最接近する位置であ
る。上記(表3)中、f(mm)、FNo.、ω(度)
は、本実施例のズームレンズの広角端、標準位置、望遠
端における焦点距離、Fナンバー、入射半画角である。
【0067】図2〜図4に、本実施例のズームレンズの
広角端(図2)、標準位置(図3)、望遠端(図4)に
おける収差性能図を示す。各図において、(a)、
(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ球面収差
(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色
収差(mm)、倍率色収差(mm)を示している。図2
(b)の非点収差図において、実線はサジタル像面湾曲
であり、破線はメリジオナル像面湾曲を示している。図
2(d)の軸上色収差図において、実線はd線、短い破
線はF線、長い破線はC線に対する値を示している。こ
れらの収差性能図から明らかなように、本実施例のズー
ムレンズは、良好な収差性能を示している。
【0068】また、温度変化に伴うプラスチック材料の
屈折率変化による像面位置の移動量は、物点が無限遠、
ズーム位置が広角端のとき、1.009μm/度Cであ
る。
【0069】〈第2の実施の形態〉図5は本発明の第2
の実施の形態におけるズームレンズの構成を示す配置図
である。
【0070】図5に示すように、物体側(図5では、左
側)から像面26側(図5では、右側)に向かって第1
レンズ群21、第2レンズ群22、第3レンズ群23、
第4レンズ群24、水晶フィルターや撮像デバイスのフ
ェースプレート等に光学的に等価な平板ガラス25が順
に配置されており、これによりズームレンズが構成され
ている。
【0071】第1レンズ群21は、正の屈折力を有し、
変倍時、フォーカス時においても、像面26に対して固
定された状態にある。第2レンズ群22は、負の屈折力
を有し、光軸上を移動することによって変倍作用を行
う。第3レンズ群23は、正の屈折力を有し、変倍時、
フォーカス時においても、像面26に対して固定された
状態にある。第4レンズ群24は、正の屈折力を有し、
第2レンズ群22及び被写体となる物体の移動に伴って
変動する像面26を基準面から一定の位置に保つように
光軸上を移動することにより、変倍による像の移動とフ
ォーカス調整とを同時に行う。
【0072】第1レンズ群21は、物体側から順に配置
された負レンズ5aと、正レンズ5bと、物体側に凸面
を向けた正メニスカスレンズ5cとにより構成されてい
る。第2レンズ群22は、物体側から順に配置された負
レンズ6aと、両凹プラスチックレンズ6bと正プラス
チックレンズ6cとの接合レンズとにより構成されてお
り、前記レンズ群の少なくとも1面は非球面となってい
る。第3レンズ群23は、物体側から順に配置された正
プラスチックレンズ7aと、正レンズ7bとにより構成
されており、前記レンズ群の少なくとも1面は非球面と
なっている。この構成を採用することにより、コンパク
トで、かつ、広角端と標準位置の中間位置近辺でのフレ
アと望遠端でのコマ収差などが良好に補正されたズーム
レンズを実現することができる。また、第3レンズ群2
3の正プラスチックレンズ7aの非球面形状は、球面収
差の補正に大きな役割を果たす。さらに、第3レンズ2
3を正プラスチックレンズ7aと正レンズ7bとにより
構成することにより、正プラスチックレンズ7aの第3
レンズ群23への負担を軽くすることができ、パワーを
小さくすることができるので、温度変化に伴うプラスチ
ック材料の屈折率変化による像面位置の移動をさらに小
さくすることができる。
【0073】第4レンズ群24は、物体側から順に配置
された正レンズ8aと、両凹プラスチックレンズ8bと
正プラスチックレンズ8cとの接合レンズとにより構成
されており、前記レンズ群の少なくとも1面は非球面と
なっている。この構成を採用することにより、諸収差性
能を良好なものとすることができる。
【0074】また、本実施の形態のズームレンズは、第
2レンズ群22の両凹プラスチックレンズ6bの焦点距
離をfp1、第2レンズ群22の正プラスチックレンズ
6cの焦点距離をfp2、第3レンズ群23の正プラス
チックレンズ7aの焦点距離をfp3、第4レンズ群2
4の両凹プラスチックレンズ8bの焦点距離をfp4、
第4レンズ群24の正プラスチックレンズ8cの焦点距
離をfp5、第2レンズ群22の合成焦点距離をf2、
ワイド端における全系の合成焦点距離をfwとしたと
き、下記(数44)、(数45)の条件式を満足してい
る。
【0075】
【数44】
【0076】
【数45】
【0077】この条件式を満足することにより、各プラ
スチック材料の温度変化に伴う屈折率変化を相殺するこ
とができ、像面位置のズレを小さくすることができる。
上記(数44)の条件式の下限を下回ると、第2レンズ
群22の温度変化に伴う屈折率変化に対する補正が不足
し、広角端における像面位置のズレが大きくなってしま
う。一方、上記(数44)の条件式の上限を越えると、
逆に補正過剰となって、標準位置における像面位置のズ
レが大きくなってしまう。また、上記(数45)の条件
式の下限を下回ると、第3レンズ群23と第4レンズ群
24の温度変化に伴う屈折率変化に対する補正が不足
し、広角端における像面位置のズレが大きくなってしま
う。一方、上記(数45)の条件式の上限を越えると、
逆に補正過剰となって、標準位置における像面位置のズ
レが大きくなってしまう。
【0078】また、本実施の形態のズームレンズは、第
1レンズ群21の合成焦点距離をf1、第2レンズ群2
2の合成焦点距離をf2、第3レンズ群23の合成焦点
距離をf3、第4レンズ群24の合成焦点距離をf4、
ワイド端における全系の合成焦点距離をfwとしたと
き、下記(数46)〜(数49)の条件式を満足してい
る。
【0079】
【数46】
【0080】
【数47】
【0081】
【数48】
【0082】
【数49】
【0083】この条件式を満足することにより、諸収差
性能を良好に整えつつ、ズームレンズをコンパクトに構
成することができる。
【0084】上記(数46)は、第1レンズ群21の屈
折力に関する条件式である。上記(数46)の条件式の
下限を下回ると、第1レンズ群21の屈折力が大きくな
り、長焦点側における球面収差、及び軸外におけるコマ
収差の補正が困難となってしまう。一方、上記(数4
6)の条件式の上限を越えると、レンズ長が長くなって
ズームレンズのコンパクト化が困難となってしまう。
【0085】上記(数47)は、第2レンズ群22の屈
折力に関する条件式である。上記(数47)の条件式の
下限を下回ると、全系のペッツバール和が大きくなり、
像面湾曲の補正が困難となってしまう。一方、上記(数
47)の条件式の上限を越えると、ペッツバール和は小
さくなるが、全系が長くなってしまうため、ズームレン
ズのコンパクト化が困難となってしまう。
【0086】上記(数48)は、第3レンズ群23の屈
折力に関する条件式である。上記(数48)の条件式の
下限を下回ると、第3レンズ群23の屈折力が大きくな
り、水晶フィルター等を挿入するためのバックフォーカ
スを確保することができなくなると共に、球面収差の補
正も困難となってしまう。一方、上記(数48)の条件
式の上限を越えると、ペッツバール和が大きくなって、
像面湾曲の補正が困難となってしまう。
【0087】上記(数49)は、第4レンズ群24の屈
折力に関する条件式である。上記(数49)の条件式の
下限を下回ると、全系のレンズ系が大きくなって、小型
化、軽量化が困難となってしまう。一方、上記(数4
9)の条件式の上限を越えると、近距離撮影時と遠距離
撮影時の軸外収差を同時に良好に補正することが困難と
なってしまう。
【0088】(実施例2)下記(表4)に、本実施の形
態におけるズームレンズの具体的数値例を示す。
【0089】
【表4】
【0090】上記(表4)において、rd(mm)はレ
ンズの曲率半径、th(mm)はレンズの肉厚又はレン
ズの空気間隔、ndは各レンズのd線に対する屈折率、
νは各レンズのd線に対するアッベ数を示している。ま
た、非球面を有する面(上記(表4)中の面番号の横に
*印で表示)は、上記(数43)によって定義される。
【0091】下記(表5)に、本実施例におけるズーム
レンズの非球面係数を示す。
【0092】
【表5】
【0093】また、下記(表6)に、物点が無限遠の位
置の場合における、ズーミングによって可変な空気間隔
(mm)を示す。
【0094】
【表6】
【0095】上記(表6)における標準位置は、第3レ
ンズ群23と第4レンズ群24とが最接近する位置であ
る。上記(表6)中、f(mm)、FNo.、ω(度)
は、本実施例のズームレンズの広角端、標準位置、望遠
端における焦点距離、Fナンバー、入射半画角である。
【0096】図6〜図8に、本実施例のズームレンズの
広角端(図6)、標準位置(図7)、望遠端(図8)に
おける収差性能図を示す。各図において、(a)、
(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ球面収差
(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色
収差(mm)、倍率色収差(mm)を示している。図6
(b)の非点収差図において、実線はサジタル像面湾曲
であり、破線はメリジオナル像面湾曲を示している。図
6(d)の軸上色収差図において、実線はd線、短い破
線はF線、長い破線はC線に対する値を示している。こ
れらの収差性能図から明らかなように、本実施例のズー
ムレンズは、良好な収差性能を示している。
【0097】また、温度変化に伴うプラスチック材料の
屈折率変化による像面位置の移動量は、物点が無限遠、
ズーム位置が広角端のとき、0.7168μm/度Cで
ある。
【0098】〈第3の実施の形態〉図9は本発明の第3
の実施の形態におけるズームレンズの構成を示す配置図
である。
【0099】図9に示すように、物体側(図9では、左
側)から像面36側(図9では、右側)に向かって第1
レンズ群31、第2レンズ群32、第3レンズ群33、
第4レンズ群34、水晶フィルターや撮像デバイスのフ
ェースプレート等に光学的に等価な平板ガラス35が順
に配置されており、これによりズームレンズが構成され
ている。
【0100】第1レンズ群31は、正の屈折力を有し、
変倍時、フォーカス時においても、像面36に対して固
定された状態にある。第2レンズ群32は、負の屈折力
を有し、光軸上を移動することによって変倍作用を行
う。第3レンズ群33は、正の屈折力を有し、変倍時、
フォーカス時においても像面36に対して固定された状
態にある。第4レンズ群34は、正の屈折力を有し、第
2レンズ群32及び被写体となる物体の移動に伴って変
動する像面36を基準面から一定の位置に保つように光
軸上を移動することにより、変倍による像の移動とフォ
ーカス調整とを同時に行う。
【0101】第1レンズ群31は、物体側から順に配置
された負レンズ9aと、正レンズ9bと、物体側に凸面
を向けた正メニスカスレンズ9cとにより構成されてい
る。第2レンズ群32は、物体側から順に配置された負
レンズ10aと、両凹プラスチックレンズ10bと正プ
ラスチックレンズ10cとの接合レンズとにより構成さ
れており、前記レンズ群の少なくとも1面は非球面とな
っている。第3レンズ群33は、物体側から順に配置さ
れた正プラスチックレンズ11aと、正レンズ11bと
により構成されており、前記レンズ群の少なくとも1面
は非球面となっている。この構成を採用することによ
り、コンパクトで、かつ、広角端と標準位置の中間位置
近辺でのフレアと望遠端でのコマ収差などが良好に補正
されたズームレンズを実現することができる。また、第
3レンズ群33の正プラスチックレンズ11aの非球面
形状は、球面収差の補正に大きな役割を果たす。さら
に、第3レンズ33を正プラスチックレンズ11aと正
レンズ11bとにより構成することにより、正プラスチ
ックレンズ11aの第3レンズ群33への負担を軽くす
ることができ、パワーを小さくすることができるので、
温度変化に伴うプラスチック材料の屈折率変化による像
面位置の移動をさらに小さくすることができる。
【0102】第4レンズ群34は、物体側から順に配置
された正プラスチックレンズ12aと両凹プラスチック
レンズ12bとの接合レンズと、正レンズ12cとによ
り構成されており、前記レンズ群の少なくとも1面は非
球面となっている。この構成を採用することにより、諸
収差性能を良好なものとすることができる。
【0103】また、本実施の形態のズームレンズは、第
2レンズ群32の両凹プラスチックレンズ10bの焦点
距離をfp1、第2レンズ群32の正プラスチックレン
ズ10cの焦点距離をfp2、第3レンズ群33の正プ
ラスチックレンズ11aの焦点距離をfp3、第4レン
ズ群34の正プラスチックレンズ12aの焦点距離をf
p4、第4レンズ群34の両凹プラスチックレンズ12
bの焦点距離をfp5、第2レンズ群34の合成焦点距
離をf2、ワイド端における全系の合成焦点距離をfw
としたとき、下記(数50)、(数51)の条件式を満
足している。
【0104】
【数50】
【0105】
【数51】
【0106】この条件式を満足することにより、各プラ
スチック材料の温度変化に伴う屈折率変化を相殺するこ
とができ、像面位置のズレを小さくすることができる。
上記(数50)の条件式の下限を下回ると、第2レンズ
群32の温度変化に伴う屈折率変化に対する補正が不足
し、広角端における像面位置のズレが大きくなってしま
う。一方、上記(数50)の条件式の上限を越えると、
逆に補正過剰となって、標準位置における像面位置のズ
レが大きくなってしまう。また、上記(数51)の条件
式の下限を下回ると、第3レンズ群33と第4レンズ群
34の温度変化に伴う屈折率変化に対する補正が不足
し、広角端における像面位置のズレが大きくなってしま
う。一方、上記(数51)の条件式の上限を越えると、
逆に補正過剰となって、標準位置における像面位置のズ
レが大きくなってしまう。
【0107】また、本実施の形態のズームレンズは、第
1レンズ群31の合成焦点距離をf1、第2レンズ群3
2の合成焦点距離をf2、第3レンズ群33の合成焦点
距離をf3、第4レンズ群34の合成焦点距離をf4、
ワイド端における全系の合成焦点距離をfwとしたと
き、下記(数52)〜(数55)の条件式を満足してい
る。
【0108】
【数52】
【0109】
【数53】
【0110】
【数54】
【0111】
【数55】
【0112】この条件式を満足することにより、諸収差
性能を良好に整えつつ、ズームレンズをコンパクトに構
成することができる。
【0113】上記(数52)は、第1レンズ群31の屈
折力に関する条件式である。上記(数52)の条件式の
下限を下回ると、第1レンズ群31の屈折力が大きくな
り、長焦点側における球面収差、及び軸外におけるコマ
収差の補正が困難となってしまう。一方、上記(数5
2)の条件式の上限を越えると、レンズ長が長くなって
ズームレンズのコンパクト化が困難となってしまう。
【0114】上記(数53)は、第2レンズ群32の屈
折力に関する条件式である。上記(数53)の条件式の
下限を下回ると、全系のペッツバール和が大きくなり、
像面湾曲の補正が困難となってしまう。一方、上記(数
53)の条件式の上限を越えると、ペッツバール和は小
さくなるが、全系が長くなってしまうため、ズームレン
ズのコンパクト化が困難となってしまう。
【0115】上記(数54)は、第3レンズ群33の屈
折力に関する条件式である。上記(数54)の条件式の
下限を下回ると、第3レンズ群33の屈折力が大きくな
り、水晶フィルター等を挿入するためのバックフォーカ
スを確保することができなくなると共に、球面収差の補
正も困難となってしまう。一方、上記(数54)の条件
式の上限を越えると、ペッツバール和が大きくなって、
像面湾曲の補正が困難となってしまう。
【0116】上記(数55)は、第4レンズ群34の屈
折力に関する条件式である。上記(数55)の条件式の
下限を下回ると、全系のレンズ系が大きくなって、小型
化、軽量化が困難となってしまう。一方、上記(数5
5)の条件式の上限を越えると、近距離撮影時と遠距離
撮影時の軸外収差を同時に良好に補正することが困難と
なってしまう。
【0117】(実施例3)下記(表7)に、本実施の形
態におけるズームレンズの具体的数値例を示す。
【0118】
【表7】
【0119】上記(表7)において、rd(mm)はレ
ンズの曲率半径、th(mm)はレンズの肉厚又はレン
ズの空気間隔、ndは各レンズのd線に対する屈折率、
νは各レンズのd線に対するアッベ数を示している。ま
た、非球面を有する面(上記(表7)中の面番号の横に
*印で表示)は、上記(数43)によって定義される。
【0120】下記(表8)に、本実施例におけるズーム
レンズの非球面係数を示す。
【0121】
【表8】
【0122】また、下記(表9)に、物点が無限遠の位
置の場合における、ズーミングによって可変な空気間隔
(mm)を示す。
【0123】
【表9】
【0124】上記(表9)における標準位置は、第3レ
ンズ群33と第4レンズ群34とが最接近する位置であ
る。上記(表9)中、f(mm)、FNo.、ω(度)
は、本実施例のズームレンズの広角端、標準位置、望遠
端における焦点距離、Fナンバー、入射半画角である。
【0125】図10〜図12に、本実施例のズームレン
ズの広角端(図10)、標準位置(図11)、望遠端
(図12)における収差性能図を示す。各図において、
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ球
面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、
軸上色収差(mm)、倍率色収差(mm)を示してい
る。図10(b)の非点収差図において、実線はサジタ
ル像面湾曲であり、破線はメリジオナル像面湾曲を示し
ている。図10(d)の軸上色収差図において、実線は
d線、短い破線はF線、長い破線はC線に対する値を示
している。これらの収差性能図から明らかなように、本
実施例のズームレンズは、良好な収差性能を示してい
る。
【0126】また、温度変化に伴うプラスチック材料の
屈折率変化による像面位置の移動量は、物点が無限遠、
ズーム位置が広角端のとき、0.7056μm/度Cで
ある。
【0127】〈第4の実施の形態〉図13は本発明の第
4の実施の形態におけるビデオカメラの構成を示す配置
図である。
【0128】図13に示すように、本実施の形態におけ
るビデオカメラは、ズームレンズ100と、ローパスフ
ィルタ101と、撮像素子102と、信号処理回路10
3と、ビューファインダ104と、記録系105とを備
えている。ここで、ズームレンズ100としては、上記
第1の実施の形態のズームレンズが用いられている。
尚、本ビデオカメラには、液晶パネルなどの付加機能を
追加することも可能である。
【0129】このように、本発明のズームレンズを用い
てビデオカメラを構成すれば、ズーム比が20倍程度と
高倍率でありながら、高機能、低コストなビデオカメラ
を実現することができる。尚、上記第2〜第3の実施の
形態のズームレンズを使用した場合であっても、同様
に、ズーム比が20倍程度と高倍率でありながら、高機
能、低コストなビデオカメラを実現することができる。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のズームレ
ンズによれば、物体側から像面側に向かって順に配置さ
れた、正の屈折力を有し、像面に対して固定された第1
レンズ群と、負の屈折力を有し、光軸上を移動すること
によって変倍作用を行う第2レンズ群と、正の屈折力を
有し、像面に対して固定された第3レンズ群と、正の屈
折力を有し、前記第2レンズ群及び物体の移動に伴って
変動する像面を基準面から一定の位置に保つように光軸
上を移動する第4レンズ群とを備えたズームレンズにお
いて、適切なパワー配置と、温度変化に伴うプラスチッ
ク材料の屈折率変化による像面位置の移動を小さく抑え
る最適なプラスチックレンズ配置とすることにより、F
ナンバーが1.6と明るく、ズーム比が20倍程度と高
倍率でありながら、高性能、低コスト化を達成すること
のできるズームレンズを実現することができる。また、
このズームレンズは、ビデオカメラを構成するのに適し
ているため、これを用いてビデオカメラを構成すること
により、ズーム比が20倍程度と高倍率でありながら、
高機能、低コストなビデオカメラを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるズームレン
ズの構成を示す配置図
【図2】本発明の第1の実施の形態のズームレンズの広
角端における収差性能図
【図3】本発明の第1の実施の形態のズームレンズの標
準位置における収差性能図
【図4】本発明の第1の実施の形態のズームレンズの望
遠端における収差性能図
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるズームレン
ズの構成を示す配置図
【図6】本発明の第2の実施の形態のズームレンズの広
角端における収差性能図
【図7】本発明の第2の実施の形態のズームレンズの標
準位置における収差性能図
【図8】本発明の第2の実施の形態のズームレンズの望
遠端における収差性能図
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるズームレン
ズの構成を示す配置図
【図10】本発明の第3の実施の形態のズームレンズの
広角端における収差性能図
【図11】本発明の第3の実施の形態のズームレンズの
標準位置における収差性能図
【図12】本発明の第3の実施の形態のズームレンズの
望遠端における収差性能図
【図13】本発明の第4の実施の形態におけるビデオカ
メラの構成を示す配置図
【符号の説明】
11、21、 31 第1レンズ群 12、22、 32 第2レンズ群 13、23、 33 第3レンズ群 14、24、 34 第4レンズ群 15、25、 35 平板ガラス 16、26、36 像面 100 ズームレンズ 101 ローパスフィルター 102 撮像素子 103 信号処理回路 104 ビューファインダー 105 記録系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA03 MA15 NA08 PA07 PA08 PA20 PB10 PB11 QA02 QA07 QA17 QA21 QA25 QA34 QA42 QA45 RA05 RA12 RA13 RA42 RA43 SA23 SA27 SA29 SA32 SA63 SA65 SA72 SA74 SB04 SB14 SB22 SB23 SB34 UA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から像面側に向かって順に配置さ
    れた、正の屈折力を有し、像面に対して固定された第1
    レンズ群と、負の屈折力を有し、光軸上を移動すること
    によって変倍作用を行う第2レンズ群と、正の屈折力を
    有し、像面に対して固定された第3レンズ群と、正の屈
    折力を有し、前記第2レンズ群及び物体の移動に伴って
    変動する像面を基準面から一定の位置に保つように光軸
    上を移動する第4レンズ群とを備えたズームレンズであ
    って、前記第1レンズ群は物体側から順に配置された負
    レンズと、正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニス
    カスレンズとからなり、前記第2レンズ群は物体側から
    順に配置された負レンズと、接合された両凹プラスチッ
    クレンズと、正プラスチックレンズとからなると共に、
    前記レンズ群の少なくとも1面が非球面であり、前記第
    3レンズ群は1枚の正プラスチックレンズからなると共
    に、少なくとも1面が非球面であり、前記第2レンズ群
    の両凹プラスチックレンズの焦点距離をfp1、前記第
    2レンズ群の正プラスチックレンズの焦点距離をfp
    2、前記第3レンズ群の正プラスチックレンズの焦点距
    離をfp3、前記第4レンズ群の両凹プラスチックレン
    ズの焦点距離をfp4、前記第4レンズ群の正プラスチ
    ックレンズの焦点距離をfp5、前記第2レンズ群の合
    成焦点距離をf2、ワイド端における全系の合成焦点距
    離をfwとしたとき、下記(数1)、(数2)を満足す
    ることを特徴とするズームレンズ。 【数1】 【数2】
  2. 【請求項2】 第1レンズ群の合成焦点距離をf1、第
    3レンズ群の合成焦点距離をf3、第4レンズ群の合成
    焦点距離をf4としたとき、下記(数3)〜(数6)を
    満足する請求項1に記載のズームレンズ。 【数3】 【数4】 【数5】 【数6】
  3. 【請求項3】 物体側から像面側に向かって順に配置さ
    れた、正の屈折力を有し、像面に対して固定された第1
    レンズ群と、負の屈折力を有し、光軸上を移動すること
    によって変倍作用を行う第2レンズ群と、正の屈折力を
    有し、像面に対して固定された第3レンズ群と、正の屈
    折力を有し、前記第2レンズ群及び物体の移動に伴って
    変動する像面を基準面から一定の位置に保つように光軸
    上を移動する第4レンズ群とを備えたズームレンズであ
    って、前記第1レンズ群は物体側から順に配置された負
    レンズと、正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニス
    カスレンズとからなり、前記第2レンズ群は物体側から
    順に配置された負レンズと、両凹プラスチックレンズと
    正プラスチックレンズとの接合レンズとからなると共
    に、前記レンズ群の少なくとも1面が非球面であり、前
    記第3レンズ群は物体側から順に配置された正プラスチ
    ックレンズと、正レンズとからなると共に、前記レンズ
    群の少なくとも1面が非球面であり、前記第4レンズ群
    は物体側から順に配置された正レンズと、両凹プラスチ
    ックレンズと正プラスチックレンズとの接合レンズとか
    らなると共に、前記レンズ群の少なくとも1面が非球面
    であり、前記第2レンズ群の両凹プラスチックレンズの
    焦点距離をfp1、前記第2レンズ群の正プラスチック
    レンズの焦点距離をfp2、前記第3レンズ群の正プラ
    スチックレンズの焦点距離をfp3、前記第4レンズ群
    の両凹プラスチックレンズの焦点距離をfp4、前記第
    4レンズ群の正プラスチックレンズの焦点距離をfp
    5、前記第2レンズ群の合成焦点距離をf2、ワイド端
    における全系の合成焦点距離をfwとしたとき、下記
    (数7)、(数8)を満足することを特徴とするズーム
    レンズ。 【数7】 【数8】
  4. 【請求項4】 第1レンズ群の合成焦点距離をf1、第
    3レンズ群の合成焦点距離をf3、第4レンズ群の合成
    焦点距離をf4としたとき、下記(数9)〜(数12)
    を満足する請求項3に記載のズームレンズ。 【数9】 【数10】 【数11】 【数12】
  5. 【請求項5】 物体側から像面側に向かって順に配置さ
    れた、正の屈折力を有し、像面に対して固定された第1
    レンズ群と、負の屈折力を有し、光軸上を移動すること
    によって変倍作用を行う第2レンズ群と、正の屈折力を
    有し、像面に対して固定された第3レンズ群と、正の屈
    折力を有し、前記第2レンズ群及び物体の移動に伴って
    変動する像面を基準面から一定の位置に保つように光軸
    上を移動する第4レンズ群とを備えたズームレンズであ
    って、前記第1レンズ群は物体側から順に配置された負
    レンズと、正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニス
    カスレンズとからなり、前記第2レンズ群は物体側から
    順に配置された負レンズと、両凹プラスチックレンズと
    正プラスチックレンズとの接合レンズとからなると共
    に、前記レンズ群の少なくとも1面が非球面であり、前
    記第3レンズ群は物体側から順に配置された正プラスチ
    ックレンズと、正レンズとからなると共に、前記レンズ
    群の少なくとも1面が非球面であり、前記第4レンズ群
    は物体側から順に配置された、正プラスチックレンズと
    両凹プラスチックレンズとの接合レンズと、正レンズと
    からなると共に、前記レンズ群の少なくとも1面が非球
    面であり、前記第2レンズ群の両凹プラスチックレンズ
    の焦点距離をfp1、前記第2レンズ群の正プラスチッ
    クレンズの焦点距離をfp2、前記第3レンズ群の正プ
    ラスチックレンズの焦点距離をfp3、前記第4レンズ
    群の正プラスチックレンズの焦点距離をfp4、前記第
    4レンズ群の両凹プラスチックレンズの焦点距離をfp
    5、前記第2レンズ群の合成焦点距離をf2、ワイド端
    における全系の合成焦点距離をfwとしたとき、下記
    (数13)、(数14)を満足することを特徴とするズ
    ームレンズ。 【数13】 【数14】
  6. 【請求項6】 第1レンズ群の合成焦点距離をf1、第
    3レンズ群の合成焦点距離をf3、第4レンズ群の合成
    焦点距離をf4としたとき、下記(数15)〜(数1
    8)を満足する請求項5に記載のズームレンズ。 【数15】 【数16】 【数17】 【数18】
  7. 【請求項7】 ズームレンズを備えたビデオカメラであ
    って、前記ズームレンズとして請求項1〜6のいずれか
    に記載のズームレンズを用いることを特徴とするビデオ
    カメラ。
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