JP3475341B2 - 棚付き折り畳みテーブル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、天板が水平状態と
ほぼ垂直状態の間にわたって回動しうる棚付き折り畳み
テーブルに関し、特に、着座者の手荷物等を収納するた
めの棚が、天板の回動に連動して回動するようにした棚
付き折り畳みテーブルに関する。

【０００２】

【従来の技術】図５及び図６は、従来の棚付き折り畳み
テーブルを示している。天板(３)は支柱(２)に対して、
ブラケット(４)を介して軸(3a)の回りを回動可能に取り
付けられ、手荷物等を収納するための棚(８)は、天板
(３)の下面に平行に固定されている。

【０００３】図５に示すように、天板(３)は使用状態で
はほぼ水平状態になるように、支柱(２)の上部に当接
し、また、図６に示すように、不使用状態では、収納面
積を低減するためにほぼ垂直状態（起立状態）になるよ
うに軸(3a)の回りをほぼ９０°回動され、支柱(２)の前
側に当接する。

【０００４】棚(８)は、図５に示すように、天板(３)が
水平状態のときには、天板(３)の下方において平行にな
るように位置し、図６に示すように、天板(３)が起立状
態のときには、天板(３)より前方において起立する。

【０００５】図７及び図８は、他の従来の棚付き折り畳
みテーブルを示している。図５及び図６に示す従来例で
は、棚(８)は天板(３)の下面に固定されて、天板(３)と
一体で回動するのに対し、この従来例では、棚(８)は、
支柱(２)に対して、天板(３)の軸(3a)の下方の軸(8a)の
回りを回動可能に取り付けられ、また、棚(８)の後端
は、開閉リンク(11)を介して、天板(３)の後端に連結さ
れている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の棚付き
折り畳みテーブルでは、図５、図７に示すように、天板
(３)が水平状態のときに、支柱(２)より後方の天板(３)
と棚(８)の側面との間に隙間があるので、この隙間か
ら、棚(８)上の荷物が落下するという問題がある。ま
た、天板(３)を水平状態から垂直状態に回動させる作業
中に、特に支柱(２)より後方の天板(３)と棚(８)の側面
との隙間に手や衣服などを挾むおそれがある。

【０００７】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、棚上
の荷物が落下することを防止することができ、また、回
動作業中の危険を防止することができるようにした折り
畳みテーブルを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、天板の下面両側を、左右の支柱の上部に
対して第１の回動軸の回りを回動可能にブラケットを介
して取り付けるととも に、前記天板を、前記支柱の上部
に当接する水平状態と、前記支柱の後ろ側において起立
するほぼ垂直状態の間を回動可能とし、棚を、左右の支
柱に対して前記第１の回動軸より下方に偏位した第２の
回動軸の回りを回動可能に取り付け、かつ前記棚の前記
第２の回動軸より後方の位置と、前記天板の前記第１の
回動軸より後方の位置を、リンクを介して連結した棚付
き折り畳みテーブルにおいて、天板が水平状態のとき
に、前記リンク及びブラケットが、少なくとも支柱より
後方の天板と棚の側面との隙間を覆うように構成したこ
とを特徴としている。

【０００９】前記リンクの側面形状は、逆Ｌの字型とす
るのが好ましい。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図１は、本発明に係る棚付き折
り畳みテーブルの一実施形態の使用状態を示す側面図、
図２は、図１の棚付き折り畳みテーブルの不使用状態を
示す側面図、図３は、図１の棚を示す分解斜視図であ
る。なお、従来例と同一の構成部材には同一の符号を付
す。

【００１１】まず、この棚付き折り畳みテーブルの概略
構成を説明する。支柱(２)は、図示しない左右の脚台上
に支持され、天板(３)は、軸(3a)の回りを９０°回動可
能として、ブラケット(４)を介して支柱(２)に取り付け
られている。この場合、天板(３)は、水平状態では支柱
(２)の上部に当接し、垂直状態では支柱(２)の後ろ側に
当接する。

【００１２】棚(８)は、天板(３)の軸(3a)より下方の軸
(8a)の回りを９０°回動可能として、支柱(２)に取り付
けられ、棚(８)の後端は、開閉リンク(11)を介して、天
板(３)の後端に連結されている。この場合、天板(３)が
水平状態から垂直状態に回動すると、棚(８)は連動して
回動し、また、リンク(11)により天板(３)に近接する。

【００１３】ブラケット(４)と開閉リンク(11)は、図１
に示すように、天板(３)の水平状態では、天板(３)と棚
(８)の側面、特に支柱(２)より後方の天板(３)と棚(８)
の側面に、隙間がないように幅広で構成されている。し
たがって、棚上の荷物が落下することは防止され、ま
た、回動作業中の危険は防止される。

【００１４】なお、上記実施形態では、開閉リンク(11)
を長方形としたが、図４に示すように、逆Ｌの字型に形
成すれば、余り大きく見えないので、美観を向上させる
とともに、剛性を高めることができる。

【００１５】図３に示すように、棚(８)は、同一の長さ
の、複数本の金属製または合成樹脂製のパイプ(8b)と、
この複数本のパイプ(8b)を両端で連結するための１対の
キャップ部材(8c)により構成されている。また、図１及
び図２に示すように、キャップ部材(8c)の後端には、開
閉用リンク(11)の下端が回動可能に取り付けられ、開閉
用リンク(11)の上端は、天板(３)の後端に回動可能に取
り付けられている。

【００１６】

【発明の効果】天板が水平状態のときに、ブラケットま
たはブラケットとリンクとが、少なくとも支柱より後方
の天板と棚の側面との隙間を覆うので、棚上の荷物が落
下することを防止することができ、また、回動作業中の
危険を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る棚付き折り畳みテーブルの一実施
形態の使用状態を示す側面図である。

【図２】図１の棚付き折り畳みテーブルの不使用状態を
示す側面図である。

【図３】図１の棚を示す分解斜視図である。

【図４】図１のリンクの変形例を示す側面図である。

【図５】従来の棚付き折り畳みテーブルの使用状態を示
す側面図である。

【図６】図５の棚付き折り畳みテーブルの不使用状態を
示す側面図である。

【図７】他の従来の棚付き折り畳みテーブルの使用状態
を示す側面図である。

【図８】図７の棚付き折り畳みテーブルの不使用状態を
示す側面図である。

【符号の説明】

(２)支柱 (３)天板 (４)ブラケット (８)棚 (11)開閉リンク

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 天板の下面両側を、左右の支柱の上部に
   対して第１の回動軸の回りを回動可能にブラケットを介
   して取り付けるとともに、前記天板を、前記支柱の上部
   に当接する水平状態と、前記支柱の後ろ側において起立
   するほぼ垂直状態の間を回動可能とし、棚を、左右の支
   柱に対して前記第１の回動軸より下方に偏位した第２の
   回動軸の回りを回動可能に取り付け、かつ前記棚の前記
   第２の回動軸より後方の位置と、前記天板の前記第１の
   回動軸より後方の位置を、リンクを介して連結した棚付
   き折り畳みテーブルにおいて、 天板が水平状態のときに、前記リンク及びブラケット
   が、少なくとも支柱より後方の天板と棚の側面との隙間
   を覆うように構成したことを特徴とする棚付き折り畳み
   テーブル。
2. 【請求項２】 前記リンクの側面形状を逆Ｌの字型に形
   成したことを特徴とする請求項１記載の棚付き折り畳み
   テーブル。