JP3473428B2 - 情報コンセント - Google Patents

情報コンセント

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JP3473428B2
JP3473428B2 JP24087598A JP24087598A JP3473428B2 JP 3473428 B2 JP3473428 B2 JP 3473428B2 JP 24087598 A JP24087598 A JP 24087598A JP 24087598 A JP24087598 A JP 24087598A JP 3473428 B2 JP3473428 B2 JP 3473428B2
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和男 中樋
寛 梅山
善弘 正垣
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として屋内の情
報配線用の配線器具となる情報コンセントに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、EthernetによるLAN(ロー
カルエリアネットワーク)システムを構築する際には4
対8芯のツイストペア線をシースに収納したツイストペ
アケーブルが広く用いられている。ツイストペアケーブ
ルは比較的安価であり柔軟であるから配線しやすいとい
う利点がある。ツイストペアケーブルを相互にあるいは
他の装置に接続する際には、モジュラジャックを用いる
ことが多い。そこで、モジュラジャックを備える情報コ
ンセントを屋内の適所にあらかじめ敷設しておき、情報
端末機を所望の場所の情報コンセントに着脱自在に接続
することが提案されている。
【0003】一方、モジュラジャック6としては、図2
1ないし図23に示すように、電線としてのツイストペ
アケーブル1を接続する端子42として圧接端子を備
え、絶縁被覆を有するツイストペアケーブル1の各電線
1aを端子42に設けた圧接スリット42aに圧入する
ことによって、圧接スリット42aの両側縁で絶縁被覆
を切って芯線を挟み込むことができるものが知られてい
る。この種のモジュラジャック6では、複数個の端子4
2に電線1aを接続するために、複数本の電線1aを整
列させるとともに電線1aを保持して端子42に圧入す
る機能を有したレバー5が枢着されている。つまり、レ
バー5は端子42に被さる位置と端子42を開放する位
置との間で起伏自在であって、端子42を開放する位置
でレバー5に電線1aを挿通して整列させ、その後、レ
バー5を倒して端子42にレバー5を被せると電線1a
を端子42に圧入するように構成されている。
【0004】通信用に用いる情報コンセントとしては、
少なくとも1個のモジュラジャック6をボディに取り付
ける構成のものが提案されている(特開平10−208
828号公報等)。このようなレバー5を設けたモジュ
ラジャック6では、モジュラジャックに複数本の電線を
同時かつ容易に結線することができ、結線作業が容易に
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電線を
端子に接続した後に、電線を曲げるような外力が作用す
ると、レバーにも力がかかりレバーが移動して電線が外
れることがある。
【0006】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、電線に外力が作用してもレバーが移
動せず電線が外れにくいモジュラジャックを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モジ
ュラプラグが着脱自在に挿入されるプラグ挿入口を備え
たモジュラジャックと、少なくとも1個のモジュラジャ
ックが取り付けられるボディとを備え、モジュラジャッ
クは、プラグ挿入口に挿入されるモジュラプラグの接触
子に弾接する複数個のコンタクトと、各コンタクトにそ
れぞれ電気的に接続され電線の絶縁被覆を切って芯線を
挟み込む圧接スリットを備えた複数個の端子と、コンタ
クトおよび端子を保持する本体部と、各端子に接続する
複数本の電線を整列した形で保持するとともに本体部に
枢着され端子に被さって端子の圧接スリットに電線を圧
入する位置と端子を開放する位置との間で起伏自在とな
るレバーとを備え、ボディは、モジュラジャックのプラ
グ挿入口を露出させる開口窓を備えた前面板と、前面板
に連続しモジュラジャックのレバーに対向する部位に延
長された覆い板とを備え、レバーを端子に被せた状態で
モジュラジャックをボディに取り付けたときにレバーに
当接してレバーの移動を規制する突起状の移動規制部を
覆い板に設けたものである。
【0008】請求項2の発明は、モジュラプラグが着脱
自在に挿入されるプラグ挿入口を備えたモジュラジャッ
クと、少なくとも1個のモジュラジャックが取り付けら
れるボディと、ボディに結合されるカバーとを備え、モ
ジュラジャックは、プラグ挿入口に挿入されるモジュラ
プラグの接触子に弾接する複数個のコンタクトと、各コ
ンタクトにそれぞれ電気的に接続され電線の絶縁被覆を
切って芯線を挟み込む圧接スリットを備えた複数個の端
子と、コンタクトおよび端子を保持する本体部と、各端
子に接続する複数本の電線を整列した形で保持するとと
もに本体部に枢着され端子に被さって端子の圧接スリッ
トに電線を圧入する位置と端子を開放する位置との間で
起伏自在となるレバーとを備え、レバーを端子に被せた
状態でモジュラジャックをボディに取り付けるとともに
カバーをボディに結合したときにレバーに当接してレバ
ーの移動を規制する突起状の移動規制部をカバーに設け
たものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記モジュラジャックが、プラグ挿
入口が開口し内部に複数本のコンタクトが配列されたプ
ラグ接続台と、少なくとも一部がプラグ接続台に嵌入さ
れた形でプラグ接続台に結合されプラグ接続台からの露
出部位に複数個の端子が配列された端子基台と、各端子
と各コンタクトとをそれぞれ電気的に接続する複数の接
続導体とを備え、前記端子基台が、プラグ接続台への嵌
入方向と交差する方向に分割されたベースおよび保持台
を結合して形成され、前記接続導体が前記ベースと前記
保持台との間に配置されているものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記ベースと前記保持台とが接着されるものであ
る。
【0011】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記ベースと前記保持台との一方に結合フックが突
設され、結合フックは他方に係合して前記ベースと前記
保持台とを結合する結合爪を先端部に備えるものであ
る。
【0012】請求項6の発明は、請求項3ないし請求項
5の発明において、前記ベースと前記保持台との一方に
突起が突設され、前記突起が挿入されて前記ベースと前
記保持台との対向面に沿う面内での移動を禁止する凹所
が他方に形成されているものである。
【0013】請求項7の発明は、請求項3ないし請求項
6の発明において、前記ベースにおける保持台との対向
面には保持台に向かって突出するとともに接続導体を保
持台との間に保持する突台が形成され、前記端子に電線
を圧入する向きにおける前記端子の端部に突台を当接さ
せ、前記ベースと前記保持台との間であって突台が形成
されていない部位には前記接続導体を2層に配置するこ
とができる隙間が形成されるものである。
【0014】請求項8の発明は、請求項3ないし請求項
7の発明において、プラグ接続台に端子基台の挿入方向
と直交する面内で結合突起が突設され、結合突起に係合
する結合孔を備えた連結支持片が端子基台に設けられて
いるものである。
【0015】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記連結支持片が端子基台をプラグ接続台に挿入す
る向きの先端側に前記連結支持片を2分する切欠溝を備
えるものである。
【0016】請求項10の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーが端子基台に設けた軸受部に枢支される回
転軸を備え、軸受部におけるプラグ接続台とは反対面側
を開放して回転軸を着脱可能とし、レバーが端子基台を
開放する位置であるときに回転軸とは異なる位置でレバ
ーがプラグ接続台に当接してその位置が回転軸を軸受部
から外す際の支点となる形状にレバーを形成しているも
のである。
【0017】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、プラグ接続台においてレバーが端子基台を開放
する位置であるときにレバーが当接する部位が、軸受部
からプラグ接続台に向かって端子基台において端子が設
けられている面との距離を広げるように傾斜する傾斜面
であることを特徴とするものである。
【0018】請求項12の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーが端子基台に枢支され、端子基台には端子
が列設される端子支持台を突設し、レバーにおける端子
支持台に対応する部位の一方の側面には端子支持台の一
部が挿入される開口部が形成されているものである。
【0019】請求項13の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーが端子基台に枢支され、レバーにおいて端
子基台に被さる位置で端子基台との対向面の一部に端子
基台に当接する移動規制片を設けたものである。
【0020】請求項14の発明は、請求項12または請
求項13の発明において、前記レバーに回転軸を設け、
前記端子基台に回転軸が枢着される軸受部を設けたもの
である。
【0021】請求項15の発明は、請求項12または請
求項13の発明において、前記端子基台に回転軸を設
け、前記レバーに回転軸が枢着される軸受部を設けたも
のである。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
は、図1および図2に示すように、モジュラジャック6
をボディ60に結合したものである。ボディ60は少な
くとも1個のモジュラジャック6を取り付けることがで
き、複数個のモジュラジャック6を取り付けることがで
きるボディ60では、モジュラジャック6の個数分の開
口窓61が形成される。モジュラジャック6の具体的構
造については後述するが、基本的には従来構成として説
明したものと同様に起伏自在なレバー5を備えるもので
ある。
【0023】ボディ60は、モジュラジャック6の前面
に設けたプラグ挿入口11(図7参照)を露出させる開
口窓61を備えた前面板62と、前面板62に連続して
少なくともモジュラジャック6に設けたレバー5に対向
する部位まで延長された覆い板63とを備える。図1で
はボディ60の一部のみを示しており、ボディ60の全
体形状としては特開平10−208828号公報に記載
されたボディと類似の箱状のものを採用することができ
る。プラグ挿入口11に挿入されるモジュラプラグは、
非シールドのツイストペアケーブルが接続される。
【0024】モジュラジャック6の両側面には係止リブ
6aおよび係止溝6bが形成されており、ボディ60の
前面板62に形成した開口窓61にモジュラジャック6
の前端部を挿入すると、係止リブ6aが開口窓61の周
縁に係止されるようになっている。また、開口窓61の
両側部からは後方に向かって一対の取付脚64が突設さ
れ、取付脚64の先端部に設けた爪部64aが係止溝6
bに係合することにより、モジュラジャック6がボディ
60に固定されるようになっている。要するに、係止リ
ブ6aが開口窓61の周縁に当接することにより、ボデ
ィ60に対するモジュラジャック6の前方への移動が規
制され、係止溝6bに取付脚64の爪部64aが係合す
ることによりボディ60に対するモジュラジャック6の
後方への移動が規制され、結果的にモジュラジャック6
がボディ60に固定される。
【0025】ところで、モジュラジャック6に対して電
線であるツイストペアケーブル1を接続したときには、
レバー5は端子に被さって倒れた状態になる。この状態
でモジュラジャック6をボディ60に結合すると、覆い
板63においてレバー5に対向する部位に形成された突
起状の移動規制部65がレバー5に当接ないし近接し、
結果的にレバー5の移動が規制される。つまり、レバー
5を倒してツイストペアケーブル1をモジュラジャック
6に接続した状態(この状態を成端という)でボディ6
0にモジュラジャック6を取り付ければレバー5は開か
なくなり、その結果、ツイストペアケーブル1を曲げる
ような外力が作用してもレバー5が起こされることがな
く、ツイストペアケーブル1の成端状態が容易に解除さ
れることがなくなるのである。
【0026】上述の構成では、モジュラジャック6にツ
イストペアケーブル1を成端した後に、ボディ60にモ
ジュラジャック6を取り付ければ、レバー5が開くのを
防止することができるのであって、ボディ60のみで成
端の解除を防止することができ、成端の解除を防止する
機能を有しながらも部品点数の増加が生じないものであ
る。
【0027】ところで、本実施形態に示すモジュラジャ
ック6は、図3ないし図8に示すように、絶縁性を有す
る合成樹脂の成形品であるプラグ接続台1と端子基台2
とを備える。端子基台2は、コンタクト41と端子42
とを接続導体43を介して電気的に接続した導電体4
(図9参照)を保持し、プラグ接続台1に結合されるこ
とによってモジュラジャックを構成する。導電体4は弾
性を有する板金を打ち抜いて形成され、端子基台2に8
本保持されている。端子基台2は、ベース20と保持台
30との2部材により形成され、保持台30はベース2
0の上面に接着される。
【0028】プラグ接続台1は、モジュラプラグが挿入
されるプラグ挿入口11が前面上部に開口するととも
に、端子基台2の前端部が挿入される取付孔12が後面
下部に開口する中空体であり、後壁には取付孔12の上
縁に臨んで開放された8個の分離スリット13が形成さ
れている。また、プラグ接続台1の左右両側面にはそれ
ぞれ上下一対の係止リブ6aが突設され、上下の係止リ
ブ6a間には係止溝6bが形成される。
【0029】ベース20は、プラグ接続台1の下面に当
接する連結支持片21を前端部に備え、保持台30が載
置される保持台載置板22を後端部に備える。プラグ接
続台1の下面には連結支持片21の左右幅にほぼ一致す
る幅の連結溝部14が形成され、さらに連結溝部14の
内底面には略T字形に形成された結合突起15が形成さ
れる。連結支持片21には結合突起15に係合可能な略
T字形の結合孔23が形成されている。結合孔23は連
結支持片21の前縁に望んで開放された切欠溝23aを
備え、この切欠溝23aにより連結支持片21の前端部
の可撓性を向上させている。また、連結支持片21の基
部の両側には連結支持片21に対して上にずれた位置で
挿入係止片24が突設され、挿入係止片24はプラグ接
続台1に形成した取付孔12の下部に挿入される。しか
して、挿入係止片24がプラグ接続台1の内側に係止さ
れ、連結支持片21がプラグ接続台10の下面に当接す
ることによって、ベース20がプラグ接続台1に仮保持
されることになる。
【0030】一方、保持台30は、コンタクト41を保
持するコンタクト支持台31を前端部に備え、端子42
が上面側に突出する端子支持台32を後端部に備えてい
る。また、コンタクト支持台31と端子支持台32との
間の部位で端子基台2の上面にレバー支持台33が突設
されている。コンタクト支持台31の前端部および保持
台30の下面には導電体4を位置決めするための位置決
め溝34が形成されている。また、端子支持台32には
上下に貫通して端子42が挿通される端子挿通孔35が
形成されている。
【0031】プラグ接続台1に端子基台2を結合するに
は、ベース20と保持台30とを接着した状態で、コン
タクト支持台31を取付孔12に挿入する。端子基台2
のコンタクト支持台31の両側面には係合突条31aが
突設されており、プラグ接続台1の内側面には係合突条
31aに係合した状態で端子基台2を案内する係合溝1
0aが形成されている。したがって、係合突条31aを
係合溝10aに係合させた状態で端子基台2を前方に移
動させると、保持台30は係合突条31aと係合溝10
aとにより位置が規制され、ベース20は連結支持片2
1と連結溝部14とにより位置が規制されるから、端子
基台2をプラグ接続台1に対して位置規制しながら所定
位置まで挿入することができる。端子基台2が定位置ま
で挿入されると端子基台2の前後方向の中間部に形成さ
れたレバー支持台33などがプラグ接続台1の後面に当
接することによって、端子基台2のプラグ接続台1に対
する挿入量が規制される。
【0032】また、プラグ接続台1に設けた結合突起1
5にベース20の結合孔23が係合し、プラグ接続台1
に対して端子基台2の後方への移動が禁止される。この
とき、ベース20の挿入係止片24が保持体30のコン
タクト支持片31とともにプラグ接続台1の取付孔12
に挿入される。ここにおいて、端子基台2の後端部に下
向きの力が作用すると、挿入係止片24を支点として連
結支持片21が上方に移動しようとするが、連結支持片
21はプラグ接続台1の下面に当接しているから上方へ
の移動が禁止され、結果的に端子基台2の後端部が下方
に移動することが防止される。また、端子基台2の後端
部に上向きの力が作用すると、挿入係止片24を支点と
して連結支持片21が下方に移動しようとするが、レバ
ー支持台33がプラグ接続台1の後面に当接しているか
ら移動が禁止され、結果的に端子基台2の後端部が上方
に移動することが禁止される。端子基台2の上下方向の
移動規制には係合突条31aおよび係合溝10aも寄与
しているが、上述の作用によってより確実に上下方向の
移動規制がなされる。要するに、プラグ接続台1と端子
基台2とは一部を係合させることによって結合されてい
るが、がたつきが生じないように強固に結合される。
【0033】コンタクト支持台31には前端部から後上
方に向かう形でコンタクト41が配置され、端子基台2
のコンタクト支持台31をプラグ接続台1に挿入する際
に、各コンタクト41は各分離スリット13に導入さ
れ、各分離スリット13により各コンタクト41が案内
される。端子基台2がプラグ接続台1に結合された状態
で、コンタクト41の後端部は分離スリット13に挿入
された状態に保たれ、コンタクト41は互いに接触しな
いように分離される。このようにコンタクト41がプラ
グ接続台1に挿入されることにより、プラグ挿入口11
を通してプラグ接続台1に挿入されるモジュラプラグの
接触子に対してコンタクト41が弾接可能となるのであ
る。
【0034】図示例のモジュラジャックは、4対8芯の
ツイストペアケーブル1を接続するものであって、8本
の導電体4が端子基台2に保持されている。各導電体4
に設けた端子42は保持台30に設けた端子挿通孔35
に下から挿通されて端子支持台32の上面から突出し、
前後2列に配列される。端子42は一対の歯の間に上端
縁を開放した圧接スリット42aを有するフォーク状に
形成された圧接形のものであって、圧接スリット42a
の幅は接続する電線の芯線に圧接スリット42aの両側
縁が圧接する程度に設定されている。つまり、絶縁被覆
を有する電線を圧接スリット42aに上方から圧入する
と、電線の絶縁被覆を圧接スリット42aの両側縁で切
ることにより絶縁被覆を剥ぎながら圧接スリット42a
の中に芯線を導入し、圧接スリット42aの両側縁間に
芯線を挟持するようになっている。この端子はIDC端
子とも呼ばれる周知のものである。
【0035】ところで、図示例では別途の工具や治具を
用いることなく端子42に電線を接続可能とするため
に、複数本の電線をまとめて保持する整列機能および電
線を端子42の圧接スリット42aに圧入する圧入機能
を兼ね備えた合成樹脂成形品の一対のレバー5を設けて
いる。両レバー5は異なる形状に形成されるが、左右で
対称となる形状に形成されている。ただし、両レバー5
は上述のように対称に形成されているから、以下では、
一方のレバー5についてのみ説明する。
【0036】レバー5は各レバー支持台33にそれぞれ
連続一体に形成した軸受部33aに対して回転軸50を
介して枢支される。回転軸50はレバー5に設けた軸孔
51を通して固定され、レバー5とともに軸受部33a
に対して回転する。つまり、レバー5は、軸受部33a
を中心として回動可能であって、端子基台2に被さる位
置と、端子基台2を開放する位置との間で起伏可能にな
っている。軸受部33aは後面側が開放されている。
【0037】ここに、図4のようにレバー5とプラグ接
続台1とが当接することによって、レバー5を起こす最
大角度が規制される。すなわち、プラグ接続台1におい
てレバー5を起こしたときにレバー5が当接する部位
(つまりプラグ接続台1の後面の上部)は後方に下り傾
斜した傾斜面10bであって、レバー5を起こしたとき
に端子基台2の上面が十分広く開放されるようになって
いる。このように、プラグ接続台1の後面上部に傾斜面
10bが形成されていることによって、レバー5の回動
範囲を大きくすることができ、レバー5を起こしたとき
にレバー5の後面を端子基台2の上面に対してほぼ直交
させることができるようになっている。また、レバー5
を倒した状態(図4の実線の状態)におけるレバー5の
上面は前後の中間部で上に凸となるように曲がってお
り、レバー5を起こしたときに上述した傾斜面10bの
上部を支点として回転軸50を軸受部33aから取り外
すことができるようにしてある。このように、レバー5
を取り外すときに回転軸50から比較的離れた部位を支
点とすることができるから、レバー5の取り外し作業が
容易になる。
【0038】ところで、レバー5における端子支持台3
2側の一面には、各端子42に接続される電線を分離し
て保持する3枚の分離板52が突設されている。レバー
5の各側壁と分離板52との間、あるいは隣合う分離板
52の間には各電線が通る分離通路が形成され、各分離
通路には保持用突起53が適所に突設されることによっ
て分離通路への電線の着脱が可能になっている。つま
り、分離通路に挿入された電線は保持用突起53により
脱落しないように保持される。さらに、レバー5におけ
る回転軸50に近い部位には電線の先端部を分離して保
持する分離孔54が形成されている。したがって、分離
通路と分離孔54との間では電線を整列させることがで
きる。電線を整列させる作業は電線を端子42に結線す
る前に行なわれるから、このときにレバー5は起こされ
ており、上述のようにレバー5を起こしたときの後面は
端子基台2の上面に対してほぼ直交して大きく開放され
ているから、分離通路と分離孔54とに電線を通す作業
が容易になる。
【0039】一方、レバー5には、分離通路と分離孔5
4との間の部位で回転軸50の軸方向に走る2本の圧入
溝55が形成される。各圧入溝55はレバー5を端子基
台22に近付けたときに、図10のように、端子42の
先端部が挿入されるように形成され、圧入溝55の前後
において電線が端子42に押し付けられるようにしてあ
る。要するに、レバー5に電線を保持させた状態でレバ
ーを端子基台2に近付けると、電線が圧入溝55の前後
で押圧されることにより電線が端子42の圧接スリット
42aに圧入されるのである。この意味で、レバー5は
電線の整列機能および圧入機能を備えるのである。
【0040】ところで、レバー5において端子支持台3
2に対応する部位の一方の側面には端子支持台32の一
部が挿入される開口部57が形成されている。これは、
レバー5の両側面間に端子支持台32を収める場合より
も端子支持台32の左右幅を大きくとることができるよ
うにするためである。さらに説明する。端子基台2の左
右幅を広げるには制限があり、その一方で端子42間の
距離は比較的大きくとる必要があるから、端子支持台3
2の左右幅が小さいと端子42と端子支持台32の側面
との距離が小さくなって端子支持台32が薄肉になり、
端子支持台32の強度を十分にとることができず、端子
42への電線の圧入時に端子支持台32が破損するおそ
れが生じる。これに対して、上記構成のようにレバー5
の一方の側面に開口部57を形成することで、端子基台
2の制限された左右幅の中で端子支持台32の左右幅を
広げることが可能になり、端子支持台32の強度を向上
させることができるのである。
【0041】レバー5を倒した状態では、図8に示すよ
うに、端子基台2(保持台30)の後部状面に立設され
た係止フック36の爪36aがレバー5の側部に延設し
た移動規制片56の先端部の係止爪56aと係合し、レ
バー5が簡単に開放されるのを防止するようになってい
る。つまり、レバー5は上述のように電線を押さえる機
能があるから、レバー5が開放されないようにすること
で、電線に外力が作用しても端子42から外れにくくな
るのである。また、レバー5を倒すと移動規制片56の
下面は端子基台2の上面に突設した台部38の上面に当
接し、レバー5の移動が規制される。つまり、移動規制
片56を設けていないとレバー5を倒したときにレバー
5に大きな力が作用した場合に軸受部33aが破損する
ことがあるが、移動規制片56を設けて端子基台2の一
部に当接させることによって移動規制片56で力を受け
ることができるから、軸受部33aの破損を防止するこ
とができるのである。
【0042】以上説明したように、ベース20と保持台
30とを重ね合わせて接着することにより端子基台2を
形成し、この端子基台2のうち保持台30に設けたコン
タクト支持台31をプラグ接続台1の取付孔12に挿入
するとともに、ベース20の連結支持片21をプラグ接
続台1の下面に係合させるのであって、ベース20と保
持台30との接着時に両者が相対的にスライドすること
がなく、結果的に接着剤の塗布量が適量であれば接着剤
がベース20と保持台30との間からはみ出すことはな
いのである。つまり、接着剤がはみ出すことによって外
観が損なわれたり、商品仕様が満たされなくなったりす
るのを抑制することができ、製造工程が容易になる上に
歩留まりが向上する。また、レバー5により電線を端子
42に接続する際には端子基台2に比較的大きな下向き
の力が作用するが、上述のようにプラグ接続台1に対し
て端子基台2は上下に移動しにくく、電線を接続する際
に違和感が生じたり、端子基台2が破損したりするのを
防止することができる。
【0043】(第2の実施の形態)本実施形態は、図1
1および図12に示すように、ボディ60とは別にカバ
ー70を設け、カバー70においてレバー5に当接可能
な位置に移動規制部72を形成したものである。
【0044】つまり、ボディ60は第1の実施の形態と
同様に、モジュラジャック6の前端部が挿入される開口
窓61が形成された前面板62を備え、モジュラジャッ
ク6の係止リブ6aを開口窓61の周部に係止し、モジ
ュラジャック6の係止溝6bにボディ60の取付脚64
および爪部64aを係合させることによって、ボディ6
0にモジュラジャック6が固定される。ただし、第1の
実施の形態ではレバー5が下向きになるようにボディ6
0にモジュラジャック6を固定していたが、本実施形態
では、レバー5が上向きになるようにモジュラジャック
6をボディ60に結合している。
【0045】ボディ60の上面側にはカバー70が装着
される。カバー70はボディ60に対して着脱可能に結
合される。ボディ60とカバー70とを着脱可能に結合
する構造は各種知られているが、図11に一部を図示し
ているように、本実施形態では、カバー70に複数個の
フック71を設け、各フック71にそれぞれ凹凸係合す
る凹部(図示せず)をボディ60に設けている。カバー
70の一部はボディ60の上面を覆うように形成されて
おり、ボディ60にモジュラジャック6を取り付けた状
態でレバー5を倒したときにレバー5に対向する部位に
は、突起状の移動規制部72が形成される。移動規制部
72は、ツイストペアケーブル1をモジュラジャック6
に成端した状態でカバー70をボディ60に結合する
と、レバー5に当接ないし近接し、レバー5の移動を規
制するように形成される。
【0046】この構造では、モジュラジャック6をボデ
ィ60に取り付けた状態でツイストペアケーブル1をモ
ジュラジャック6に成端し、その後、カバー70をボデ
ィ60に結合すれば、カバー70の移動規制部72によ
ってレバー5の移動が規制される。つまり、ツイストペ
アケーブル1を曲げるような外力が作用してもレバー5
が開いて成端状態が解除されることがないのである。ま
た、モジュラジャック6をボディ60に結合した状態
で、成端および成端の解除が可能であるから、結線作業
が容易になる。他の構成および動作は第1の実施の形態
と同様である。
【0047】(第3の実施の形態)上述の実施の形態で
は、ベース20と保持台30とを接着する例を示した
が、ベース20と保持台30とは係合させることによっ
て結合してもよい。すなわち、図13ないし図18に示
すように、ベース20と保持台30との一方(図示例で
はベース20)の周部のうちプラグ接続台1の下面側に
位置する一辺を除いて残りの3辺にそれぞれ1本ずつ結
合フック25が連続一体に立設されている。また、他方
(図示例では保持台30)の周部には結合フック25に
係合する結合溝37が形成される。各結合フック25の
上端部にはベース20の内側向きに結合爪25aが突設
されている。また、各結合フック25の下端付近にはベ
ース20の上下に貫通する貫通孔26が形成される。貫
通孔26は結合爪25aの成形の都合上形成されるもの
であるが、結合フック25の下端部両側に形成される切
欠25bとともに結合フック25を撓みやすくする機能
を担う。
【0048】一方、保持台30は、図19に示す形状を
有し、保持台30の周部には上述のように結合フック2
5に係合する結合溝37が形成される。ここで、結合フ
ック25が結合溝37に係合することによって、結合フ
ック25が保持台30の三側面に当接するとともに結合
フック25が結合溝37内に収まり、しかもベース20
と保持台30との一部はプラグ接続台1に当接して前方
への移動が禁止されているから、結果的にベース20と
保持台30とは両者の対向面に沿う面内での相対的な移
動を禁止される。要するに、突起としての結合フック2
5と凹所としての結合溝37によりベース20と保持台
30との相対的な移動が禁止される。結合爪25aは保
持台30の上面側を係止して保持台30がベース20か
ら浮き上がるのを禁止する。したがって、結合フック2
5と結合溝37とによりベース20に保持台30が固定
されることになる。
【0049】このように結合フック25と結合溝37と
が凹凸係合することによってベース20に保持台30が
固定されるから、接着剤を用いずにベース20と保持台
30とを結合することが可能である。接着剤を用いなけ
れば接着剤がはみ出すことがなく歩留まりがより一層向
上する。また、接着剤を用いる場合に比較すると接着剤
の硬化を待つ待ち時間が発生せず、生産性を高めること
ができる。なお、ベース20と保持台30との結合強度
をより高める必要があれば、接着剤を併用することも可
能である。接着剤を併用する場合でさえも、組立工程に
おいてベース20と保持台30とが相対的にスライドす
る過程が存在しないから、接着剤がはみ出すのを抑制す
ることができ、結果的に従来構成に比較すると歩留まり
が向上する。
【0050】ところで、従来構成でも説明したようにツ
イストペアケーブルが端子42に接続されるのであっ
て、ツイストペアケーブルを構成する各対間のクロスト
ークの量は導電体4の配置による影響を受ける。ただ
し、コンタクト41の配列や端子42の配列は固定的で
あるから、現実的には接続導体43をクロストークが少
なくなるように配置することになる。この場合に接続導
体43の一部を交差させる必要があるから、接続導体4
3の一部を上下に配置することになる。つまり、図20
に示すように、接続導体43の一部が上下2層に配置さ
れる。
【0051】上下2層の配置を行なうにはベース20と
保持台30との対向面間に隙間を形成しておくことが必
要である。そこで、ベース20の上面の一部に他の部位
よりも上方に突出する突台20aを形成し、突台20a
の上に保持台30を載置するのである。この構成によっ
て、突台20aの形成されていない部位ではベース20
と保持台30との間に隙間が形成され、接続導体43の
2層化が可能になる。
【0052】さらに、突台20aは端子42の下方にも
設けてあり、端子42の下端に突台20aの先端面が当
接することによって、端子42に電線を圧入する際に端
子42が下方に沈むのを防止することができる。他の構
成および動作は実施形態1と同様である。
【0053】なお、上述の実施形態ではレバー5に回転
軸50を設けて端子基台2に軸受部33aを設けている
が、端子基台2に回転軸を設け、レバー5に軸受部を設
けるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、モジュラプラグが着
脱自在に挿入されるプラグ挿入口を備えたモジュラジャ
ックと、少なくとも1個のモジュラジャックが取り付け
られるボディとを備え、モジュラジャックは、プラグ挿
入口に挿入されるモジュラプラグの接触子に弾接する複
数個のコンタクトと、各コンタクトにそれぞれ電気的に
接続され電線の絶縁被覆を切って芯線を挟み込む圧接ス
リットを備えた複数個の端子と、コンタクトおよび端子
を保持する本体部と、各端子に接続する複数本の電線を
整列した形で保持するとともに本体部に枢着され端子に
被さって端子の圧接スリットに電線を圧入する位置と端
子を開放する位置との間で起伏自在となるレバーとを備
え、ボディは、モジュラジャックのプラグ挿入口を露出
させる開口窓を備えた前面板と、前面板に連続しモジュ
ラジャックのレバーに対向する部位に延長された覆い板
とを備え、レバーを端子に被せた状態でモジュラジャッ
クをボディに取り付けたときにレバーに当接してレバー
の移動を規制する突起状の移動規制部を覆い板に設けた
ものであり、端子に電線を接続した状態でレバーの移動
が規制されるから、電線に外力が作用して電線が曲がっ
たとしてもレバーが移動して電線が容易に抜けることが
なく、電線の接続信頼性が高いという利点がある。しか
も、レバーの移動を規制する移動規制部をボディに設け
ているから、他部材を用いることなくレバーの移動規制
が可能になり、部品点数の増加が生じないものである。
【0055】請求項2の発明は、モジュラプラグが着脱
自在に挿入されるプラグ挿入口を備えたモジュラジャッ
クと、少なくとも1個のモジュラジャックが取り付けら
れるボディと、ボディに結合されるカバーとを備え、モ
ジュラジャックは、プラグ挿入口に挿入されるモジュラ
プラグの接触子に弾接する複数個のコンタクトと、各コ
ンタクトにそれぞれ電気的に接続され電線の絶縁被覆を
切って芯線を挟み込む圧接スリットを備えた複数個の端
子と、コンタクトおよび端子を保持する本体部と、各端
子に接続する複数本の電線を整列した形で保持するとと
もに本体部に枢着され端子に被さって端子の圧接スリッ
トに電線を圧入する位置と端子を開放する位置との間で
起伏自在となるレバーとを備え、レバーを端子に被せた
状態でモジュラジャックをボディに取り付けるとともに
カバーをボディに結合したときにレバーに当接してレバ
ーの移動を規制する突起状の移動規制部をカバーに設け
たものであり、端子に電線を接続した状態でレバーの移
動が規制されるから、電線に外力が作用して電線が曲が
ったとしてもレバーが移動して電線が容易に抜けること
がなく、電線の接続信頼性が高いという利点がある。し
かも、ボディに対して結合されるカバーに移動規制部を
設けているから、モジュラジャックをボディに結合した
状態で電線の結線作業を行なうことができ、結線作業が
容易になる。
【0056】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、モジュラジャックが、プラグ挿入口
が開口し内部に複数本のコンタクトが配列されたプラグ
接続台と、少なくとも一部がプラグ接続台に嵌入された
形でプラグ接続台に結合されプラグ接続台からの露出部
位に複数個の端子が配列された端子基台と、各端子と各
コンタクトとをそれぞれ電気的に接続する複数の接続導
体とを備え、端子基台が、プラグ接続台への嵌入方向と
交差する方向に分割されたベースおよび保持台を結合し
て形成され、接続導体がベースと保持台との間に配置さ
れているものであり、端子基台がベースと保持台とから
なり、かつ端子基台をプラグ接続台に嵌入してプラグ接
続台と端子基台とを結合するから、組立過程において接
着剤を塗布した面を相対的にスライドさせる過程がな
く、結果的に接着剤のはみ出しによる不良品の発生を低
減することができるという利点がある。
【0057】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、ベースと保持台とが接着されるものであり、ベース
と保持台とが接着されるものであり、ベースと保持台と
を接着しているものの接着面が相対的にスライドするこ
とはないから、接着剤のはみ出しによる不良品の発生は
少ない。
【0058】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、ベースと保持台との一方に結合フックが突設され、
結合フックは他方に係合してベースと保持台とを結合す
る結合爪を先端部に備えるものであり、ベースと保持台
との一方に設けた結合フックの結合爪を他方に係合させ
ることによってベースと保持台とを結合するから、接着
剤が不要になり接着剤のはみ出しによる不良品の発生を
防止することができる。
【0059】請求項6の発明は、請求項3ないし請求項
5の発明において、ベースと保持台との一方に突起が突
設され、突起が挿入されてベースと保持台との対向面に
沿う面内での移動を禁止する凹所が他方に形成されてい
るものであり、ベースと保持台との位置合わせが容易に
なるという利点がある。
【0060】請求項7の発明は、請求項3ないし請求項
6の発明において、ベースにおける保持台との対向面に
は保持台に向かって突出するとともに接続導体を保持台
との間に保持する突台が形成され、端子に電線を圧入す
る向きにおける端子の端部に突台を当接させ、ベースと
保持台との間であって突台が形成されていない部位には
接続導体を2層に配置することができる隙間が形成され
るものであり、クロストークを低減したり絶縁距離を大
きくしたりするために接続導体間の距離や位置関係を調
節する際に、接続導体を2層で配置するのが容易にな
る。
【0061】請求項8の発明は、請求項3ないし請求項
7の発明において、プラグ接続台に端子基台の挿入方向
と直交する面内で結合突起が突設され、結合突起に係合
する結合孔を備えた連結支持片が端子基台に設けられて
いるものであり、結合突起と結合孔との係合によりプラ
グ接続台と端子基台とを結合することができる。
【0062】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、連結支持片が端子基台をプラグ接続台に挿入する向
きの先端側に連結支持片を2分する切欠溝を備えるもの
であり、連結支持片の先端部の可撓性を大きくすること
ができ、プラグ接続台に端子基台を嵌入させる際に連結
支持片が係合突起を乗り越えるように厚み方向に撓んだ
ときに連結支持片が折損するのを防止することができ
る。
【0063】請求項10の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーが端子基台に設けた軸受部に枢支される回
転軸を備え、軸受部におけるプラグ接続台とは反対面側
を開放して回転軸を着脱可能とし、レバーが端子基台を
開放する位置であるときに回転軸とは異なる位置でレバ
ーがプラグ接続台に当接してその位置が回転軸を軸受部
から外す際の支点となる形状にレバーを形成しているも
のであり、電線を整列させかつ圧接端子である端非に電
線を圧入することができるレバーを設けていることによ
って、別の工具や治具を用いることなく電線を端子に接
続することができ、しかも、レバーは着脱自在であって
レバーの枢支部位とは異なる部位を支点としてレバーを
取り外すことができるようにしているから、レバーの操
作時にはレバーが外れることはなく、かつレバーの取り
外し作業は容易になる。
【0064】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、プラグ接続台においてレバーが端子基台を開放
する位置であるときにレバーが当接する部位を、軸受部
からプラグ接続台に向かって端子基台において端子が設
けられている面との距離を広げるように傾斜する傾斜面
としたものであり、この構成によって傾斜面を設けてい
ない場合よりもレバーを大きく開くことができ、結線作
業時においてレバーに電線を保持する際に、電線が所定
位置に保持されているか否かを容易に視認することがで
きるのである。つまり、レバーに対する電線の保持位置
を確認した後に電線を端子に確実に結線することができ
る。
【0065】請求項12の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーが端子基台に枢支され、端子基台には端子
が列設される端子支持台を突設し、レバーにおける端子
支持台に対応する部位の一方の側面には端子支持台の一
部が挿入される開口部が形成されているものであり、電
線を整列させかつ電線を端子に圧入するためのレバーを
設けながらも、端子支持台の一部をレバーの開口部に挿
入可能としているから、端子支持台の寸法を比較的大き
くとることができる。つまり、端子の配列間隔が同じで
あれば開口部を設けていない場合に比較すると端子支持
台の周部の厚み寸法を大きくとることが可能になるか
ら、端子支持台の強度を大きくとることができ、結果的
に端子への電線の圧入時などに作用する力で端子支持台
が破損するのを防止することができる。
【0066】請求項13の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーが端子基台に枢支され、レバーにおいて端
子基台に被さる位置で端子基台との対向面の一部に端子
基台に当接する移動規制片を設けたものであり、レバー
により電線を整列させた後に、レバーを倒して電線を端
子に圧入する際に、レバーに大きな外力が作用しても移
動規制片が端子基台に当接することによってレバーの移
動量が規制され、レバーが必要以上に移動して枢支部分
や端子が破損ないし折損するという事故を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す要部分解斜視
図である。
【図2】同上の要部断面図である。
【図3】同上に用いるモジュラジャックを示す分解斜視
図である。
【図4】同上の側面図である。
【図5】同上の平面図である。
【図6】同上の下面図である。
【図7】同上の正面図である。
【図8】同上の背面図である。
【図9】同上の要部分解斜視図である。
【図10】同上の要部断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の要部分解斜視図
である。
【図12】同上の要部断面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に用いるジャック
本体を示す分解斜視図である。
【図14】同上の側面図である。
【図15】同上の平面図である。
【図16】同上の下面図である。
【図17】同上の正面図である。
【図18】同上の背面図である。
【図19】同上の要部分解斜視図である。
【図20】同上の要部側面図である。
【図21】従来例を示す分解斜視図である。
【図22】従来例を示し、 (a)は成端前の側面図、
(b)は成端後の側面図である。
【図23】従来例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 プラグ接続台 2 端子基台 5 レバー 6 モジュラジャック 7 ジャック本体 10b 傾斜面 11 プラグ挿入口 15 結合突起 20 ベース 20a 突台 21 連結支持片 23 結合孔 23a 切欠溝 25 結合フック 25a 結合爪 30 保持台 32 端子支持台 33a 軸受部 37 結合溝 41 コンタクト 42 端子 42a 圧接スリット 43 接続導体 50 回転軸 56 移動規制片 57 開口部 60 ボディ 61 開口窓 62 前面板 63 覆い板 65 移動規制部 70 カバー 72 移動規制部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−208828(JP,A) 特開 平9−232022(JP,A) 特開 平10−210626(JP,A) 特開 平6−84562(JP,A) 特開 平9−204949(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/56 H01R 4/24 H01R 13/33

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュラプラグが着脱自在に挿入される
    プラグ挿入口を備えたモジュラジャックと、少なくとも
    1個のモジュラジャックが取り付けられるボディとを備
    え、モジュラジャックは、プラグ挿入口に挿入されるモ
    ジュラプラグの接触子に弾接する複数個のコンタクト
    と、各コンタクトにそれぞれ電気的に接続され電線の絶
    縁被覆を切って芯線を挟み込む圧接スリットを備えた複
    数個の端子と、コンタクトおよび端子を保持する本体部
    と、各端子に接続する複数本の電線を整列した形で保持
    するとともに本体部に枢着され端子に被さって端子の圧
    接スリットに電線を圧入する位置と端子を開放する位置
    との間で起伏自在となるレバーとを備え、ボディは、モ
    ジュラジャックのプラグ挿入口を露出させる開口窓を備
    えた前面板と、前面板に連続しモジュラジャックのレバ
    ーに対向する部位に延長された覆い板とを備え、レバー
    を端子に被せた状態でモジュラジャックをボディに取り
    付けたときにレバーに当接してレバーの移動を規制する
    突起状の移動規制部を覆い板に設けたことを特徴とする
    情報コンセント。
  2. 【請求項2】 モジュラプラグが着脱自在に挿入される
    プラグ挿入口を備えたモジュラジャックと、少なくとも
    1個のモジュラジャックが取り付けられるボディと、ボ
    ディに結合されるカバーとを備え、モジュラジャック
    は、プラグ挿入口に挿入されるモジュラプラグの接触子
    に弾接する複数個のコンタクトと、各コンタクトにそれ
    ぞれ電気的に接続され電線の絶縁被覆を切って芯線を挟
    み込む圧接スリットを備えた複数個の端子と、コンタク
    トおよび端子を保持する本体部と、各端子に接続する複
    数本の電線を整列した形で保持するとともに本体部に枢
    着され端子に被さって端子の圧接スリットに電線を圧入
    する位置と端子を開放する位置との間で起伏自在となる
    レバーとを備え、レバーを端子に被せた状態でモジュラ
    ジャックをボディに取り付けるとともにカバーをボディ
    に結合したときにレバーに当接してレバーの移動を規制
    する突起状の移動規制部をカバーに設けたことを特徴と
    する情報コンセント。
  3. 【請求項3】 前記モジュラジャックは、プラグ挿入口
    が開口し内部に複数本のコンタクトが配列されたプラグ
    接続台と、少なくとも一部がプラグ接続台に嵌入された
    形でプラグ接続台に結合されプラグ接続台からの露出部
    位に複数個の端子が配列された端子基台と、各端子と各
    コンタクトとをそれぞれ電気的に接続する複数の接続導
    体とを備え、前記端子基台は、プラグ接続台への嵌入方
    向と交差する方向に分割されたベースおよび保持台を結
    合して形成され、前記接続導体が前記ベースと前記保持
    台との間に配置されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の情報コンセント。
  4. 【請求項4】 前記ベースと前記保持台とは接着される
    ことを特徴とする請求項3記載の情報コンセント。
  5. 【請求項5】 前記ベースと前記保持台との一方に結合
    フックが突設され、結合フックは他方に係合して前記ベ
    ースと前記保持台とを結合する結合爪を先端部に備える
    ことを特徴とする請求項3記載の情報コンセント。
  6. 【請求項6】 前記ベースと前記保持台との一方に突起
    が突設され、前記突起が挿入されて前記ベースと前記保
    持台との対向面に沿う面内での移動を禁止する凹所が他
    方に形成されていることを特徴とする請求項3ないし請
    求項5のいずれかに記載の情報コンセント。
  7. 【請求項7】 前記ベースにおける保持台との対向面に
    は保持台に向かって突出するとともに接続導体を保持台
    との間に保持する突台が形成され、前記端子に電線を圧
    入する向きにおける前記端子の端部に突台を当接させ、
    前記ベースと前記保持台との間であって突台が形成され
    ていない部位には前記接続導体を2層に配置することが
    できる隙間が形成されることを特徴とする請求項3ない
    し請求項6のいずれかに記載の情報コンセント。
  8. 【請求項8】 プラグ接続台に端子基台の挿入方向と直
    交する面内で結合突起が突設され、結合突起に係合する
    結合孔を備えた連結支持片が端子基台に設けられている
    ことを特徴とする請求項3ないし請求項7のいずれかに
    記載の情報コンセント。
  9. 【請求項9】 前記連結支持片は端子基台をプラグ接続
    台に挿入する向きの先端側に前記連結支持片を2分する
    切欠溝を備えることを特徴とする請求項8記載の情報コ
    ンセント。
  10. 【請求項10】 レバーは端子基台に設けた軸受部に枢
    支される回転軸を備え、軸受部におけるプラグ接続台と
    は反対面側を開放して回転軸を着脱可能とし、レバーが
    端子基台を開放する位置であるときに回転軸とは異なる
    位置でレバーがプラグ接続台に当接してその位置が回転
    軸を軸受部から外す際の支点となる形状にレバーを形成
    していることを特徴とする請求項3記載の情報コンセン
    ト。
  11. 【請求項11】 プラグ接続台においてレバーが端子基
    台を開放する位置であるときにレバーが当接する部位
    は、軸受部からプラグ接続台に向かって端子基台におい
    て端子が設けられている面との距離を広げるように傾斜
    する傾斜面であることを特徴とする請求項10記載の情
    報コンセント。
  12. 【請求項12】 レバーは端子基台に枢支され、端子基
    台には端子が列設される端子支持台を突設し、レバーに
    おける端子支持台に対応する部位の一方の側面には端子
    支持台の一部が挿入される開口部が形成されていること
    を特徴とする請求項3記載の情報コンセント。
  13. 【請求項13】 レバーは端子基台に枢支され、レバー
    において端子基台に被さる位置で端子基台との対向面の
    一部に端子基台に当接する移動規制片を設けたことを特
    徴とする請求項3記載の情報コンセント。
  14. 【請求項14】 前記レバーに回転軸を設け、前記端子
    基台に回転軸が枢着される軸受部を設けたことを特徴と
    する請求項12または請求項13記載の情報コンセン
    ト。
  15. 【請求項15】 前記端子基台に回転軸を設け、前記レ
    バーに回転軸が枢着される軸受部を設けたことを特徴と
    する請求項12または請求項13記載の情報コンセン
    ト。
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