JP3473422B2 - モジュラジャック - Google Patents

モジュラジャック

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JP3473422B2
JP3473422B2 JP21240798A JP21240798A JP3473422B2 JP 3473422 B2 JP3473422 B2 JP 3473422B2 JP 21240798 A JP21240798 A JP 21240798A JP 21240798 A JP21240798 A JP 21240798A JP 3473422 B2 JP3473422 B2 JP 3473422B2
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善弘 正垣
寛 梅山
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として屋内の通
信用の伝送路となるツイストペアケーブルが接続される
モジュラジャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、EthernetによるLAN(ロー
カルエリアネットワーク)システムを構築する際には4
対8芯のツイストペア線をシースに収納したツイストペ
アケーブルが広く用いられている(10BASE−Tな
ど)。ツイストペアケーブルは比較的安価であり柔軟で
あるから配線しやすいという利点がある。ツイストペア
ケーブルを相互にあるいは他の装置に接続する際には、
モジュラジャックを用いることが多い。
【0003】ところで、この種のモジュラジャックとし
て、図19ないし図23に示す構成のものが先に提案さ
れている(特願平9−117081号)。このモジュラ
ジャックのハウジング10はモジュラプラグが着脱自在
に挿入されるプラグ挿入口11を有するプラグ接続台1
を備え、プラグ接続台1内にはプラグ挿入口11を通し
てハウジング10に挿入されたモジュラプラグの接触子
に接触可能な複数本のコンタクト41が配列される。各
コンタクト41にはそれぞれ端子42が電気的に接続さ
れ、各端子42はハウジング10においてプラグ接続台
1とは異なる部位に突出する形で配列される。
【0004】端子42は圧接スリット42aを備えた圧
接端子であって、電線を圧接スリット42aに圧入する
と圧接スリット42aの両側縁で絶縁被覆を切りながら
芯線を挟み込む構造を有している。この種の端子42を
用いるときには、電線を端子の位置に合わせて整列させ
た状態で圧入する作業が必要であって、別途に工具や治
具を用いることなくこの作業を行なうために、ハウジン
グ10においてプラグ接続台1とは異なる部位でレバー
5を枢支した構成が提案されている。
【0005】レバー5は、端子42に被さる位置と端子
42を開放する位置との間で起伏自在になっている。ま
た、電線間に位置する複数の分離板52と、各電線の先
端部が挿入される分離孔54とを有し、分離板52と分
離孔54とによって電線を整列させるようになってい
る。レバー5において分離板52と分離孔54との間の
部位には端子42に対応する位置で圧入溝55が形成さ
れ、レバー5を倒したときに圧入溝55の前後で電線を
押圧することで電線を端子42の圧接スリット42aに
圧入できるように形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の構成
によれば、レバー5に電線を保持しておきレバー5を倒
せば電線を端子42に接続することができるが、レバー
5が倒れる量を規制する手段がないから、電線が端子4
2に十分に圧入されていてもレバー5にさらに力を加え
てしまうことが多く、レバー5に無理な力を加えること
によって、レバー5の枢支個所を破損するおそれがあ
る。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、電線を端子に接続する際にレバーに
比較的大きな力が作用しても破損することがないように
したモジュラジャックを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モジ
ュラプラグが着脱自在に挿入されるプラグ挿入口を有し
たプラグ接続台およびプラグ接続台に結合される端子基
を備えるハウジングと、プラグ挿入口を通してハウジ
ングに挿入されたモジュラプラグの接触子に弾接するよ
うにプラグ接続台内に配列された複数本のコンタクト
と、各コンタクトに電気的に接続されるとともに端子基
台に設けた端子支持台の一面から突出する形で配列され
絶縁被覆を有する電線を圧接スリットに圧入すると圧接
スリットの両側縁で絶縁被覆を切りながら芯線を挟み込
む圧接端子よりなる複数個の端子と、ハウジングにおい
てプラグ接続台とは異なる部位に設けた軸受部に枢支さ
れる回転軸を備えていて各端子に接続される複数本の電
線を整列した形で保持するとともに端子に被さって圧接
スリットに電線を圧入する位置と端子を開放する位置と
の間で起伏自在となるレバーとを備え、レバーが端子に
被さる位置でレバーにおけるハウジングとの対向面の一
部に端子基台に当接する移動規制片が形成され、レバー
における移動規制片とは異なる部位にレバーが端子に被
さる位置で端子支持台の一部が挿入されるようにレバー
の側面に開放された開口部が形成されているものであ
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記レバーに回転軸を設け、前記ハウジングに回転
軸が枢着される軸受部を設けたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ハウジングに回転軸を設け、前記レバーに回転
軸が枢着される軸受部を設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図6に示すように、ハ
ウジング10は絶縁性を有する合成樹脂の成形品である
プラグ接続台1と端子基台2とを備える。端子基台2
は、コンタクト41と端子42とを接続導体43を介し
て電気的に接続した導電体4(図7参照)を保持し、プ
ラグ接続台1に結合されることによってモジュラジャッ
クを構成する。導電体4は弾性を有する板金を打ち抜い
て形成され、端子基台2に8本保持されている。端子基
台2は、ベース20と保持台30との2部材により形成
され、保持台30はベース20の上面に接着される。な
お、実施例中の上下、左右、前後は、説明を容易にする
ために、プラグ挿入口11を正面から見た状態で端子4
2が端子基台2から突出している向きを上とするが、モ
ジュラジャックの取付方向を制限する趣旨ではない。
【0012】プラグ接続台1は、モジュラプラグが挿入
されるプラグ挿入口11が前面上部に開口するととも
に、端子基台2の前端部が挿入される取付孔12が後面
下部に開口する中空体であり、後壁には取付孔12の上
縁に臨んで開放された8個の分離スリット13が形成さ
れている。
【0013】ベース20は、プラグ接続台1の下面に当
接する連結支持片21を前端部に備え、保持台30が載
置される保持台載置板22を後端部に備える。プラグ接
続台1の下面には連結支持片21の左右幅にほぼ一致す
る幅の連結溝部14が形成され、さらに連結溝部14の
内底面には略T字形に形成された結合突起15が形成さ
れる。連結支持片21には結合突起15に係合可能な略
T字形の結合孔23が形成されている。結合孔23は連
結支持片21の前縁に望んで開放された切欠溝23aを
備え、この切欠溝23aにより連結支持片21の前端部
の可撓性を向上させている。また、連結支持片21の基
部の両側には連結支持片21に対して上にずれた位置で
挿入係止片24が突設され、挿入係止片24はプラグ接
続台1に形成した取付孔12の下部に挿入される。しか
して、挿入係止片24がプラグ接続台1の内側に係止さ
れ、連結支持片21がプラグ接続台10の下面に当接す
ることによって、ベース20がプラグ接続台1に仮保持
されることになる。
【0014】一方、保持台30は、図8ないし図10に
示すように、コンタクト41を保持するコンタクト支持
台31を前端部に備え、端子42が上面側に突出する端
子支持台32を後端部に備えている。また、コンタクト
支持台31と端子支持台32との間の部位で端子基台2
の上面にレバー支持台33が突設されている。コンタク
ト支持台31の前端部および保持台30の下面には導電
体4を位置決めするための位置決め溝34が形成されて
いる。また、端子支持台32には上下に貫通して端子4
2が挿通される端子挿通孔35が形成されている。
【0015】ベース20の周部のうちプラグ接続台1の
下面側に位置する一辺を除いて残りの3辺にはそれぞれ
1本ずつ結合フック25が連続一体に立設されている。
また、保持台30の周部には結合フック25に係合する
結合溝37が形成される。各結合フック25の上端部に
はベース20の内側向きに結合爪25aが突設されてい
る。ここで、結合フック25が結合溝37に係合するこ
とによって、結合フック25が保持台30の三側面に当
接するとともに結合フック25が結合溝37内に収ま
り、しかもベース20と保持台30との一部はプラグ接
続台1に当接して前方への移動が禁止されているから、
結果的にベース20と保持台30とは両者の対向面に沿
う面内での相対的な移動を禁止される。要するに、結合
フック25と結合溝37によりベース20と保持台30
との相対的な移動が禁止される。結合爪25aは保持台
30の上面側を係止して保持台30がベース20から浮
き上がるのを禁止する。したがって、結合フック25と
結合溝37とによりベース20に保持台30が固定され
ることになる。
【0016】このように結合フック25と結合溝37と
が凹凸係合することによってベース20に保持台30が
固定されるから、ベース20と保持台30とを接着剤を
用いずに結合することが可能である。接着剤を用いなけ
れば接着剤がはみ出すことがなく歩留まりが向上する。
また、接着剤を用いる場合に比較すると接着剤の硬化を
待つ待ち時間が発生せず、生産性を高めることができ
る。なお、ベース20と保持台30との結合強度をより
高める必要があれば、接着剤を併用することも可能であ
る。接着剤を併用する場合でさえも、組立工程において
ベース20と保持台30とが相対的にスライドする過程
が存在しないから、接着剤がはみ出すのを抑制すること
ができる。
【0017】ところで、端子42には電線としてツイス
トペアケーブルを接続するのが一般的であり、ツイスト
ペアケーブルを構成する各対間のクロストークの量は導
電体4の配置による影響を受ける。ただし、コンタクト
41の配列や端子42の配列は固定的であるから、現実
的には接続導体43をクロストークが少なくなるように
配置することになる。この場合に接続導体43の一部を
交差させる必要があるから、接続導体43の一部を上下
に配置することになる。つまり、図18に示すように、
接続導体43の一部が上下2層に配置される。
【0018】上下2層の配置を行なうにはベース20と
保持台30との対向面間に隙間を形成しておくことが必
要である。そこで、ベース20の上面の一部に他の部位
よりも上方に突出する突台20aを形成し、突台20a
の上に保持台30を載置するのである。この構成によっ
て、突台20aの形成されていない部位ではベース20
と保持台30との間に隙間が形成され、接続導体43の
2層化が可能になる。さらに、突台20aは端子42の
下方まで延長してあり、端子42の下端に突台20aの
先端面が当接することによって、端子42に電線を圧入
する際に端子42が下方に沈むのを防止することができ
る。
【0019】プラグ接続台1に端子基台2を結合するに
は、ベース20と保持台30とを結合した状態で、コン
タクト支持台31を取付孔12に挿入する。端子基台2
のコンタクト支持台31の両側面には係合突条31aが
突設されており、プラグ接続台1の内側面には係合突条
31aに係合した状態で端子基台2を案内する係合溝1
0aが形成されている。したがって、係合突条31aを
係合溝10aに係合させた状態で端子基台2を前方に移
動させると、保持台30は係合突条31aと係合溝10
aとにより位置が規制され、ベース20は連結支持片2
1と連結溝部14とにより位置が規制されるから、端子
基台2をプラグ接続台1に対して位置規制しながら所定
位置まで挿入することができる。端子基台2が定位置ま
で挿入されると端子基台2の前後方向の中間部に形成さ
れたレバー支持台33などがプラグ接続台1の後面に当
接することによって、端子基台2のプラグ接続台1に対
する挿入量が規制される。
【0020】また、プラグ接続台1に設けた結合突起1
5にベース20の結合孔23が係合し、プラグ接続台1
に対して端子基台2の後方への移動が禁止される。この
とき、ベース20の挿入係止片24が保持体30のコン
タクト支持片31とともにプラグ接続台1の取付孔12
に挿入される。ここにおいて、端子基台2の後端部に下
向きの力が作用すると、挿入係止片24を支点として連
結支持片21が上方に移動しようとするが、連結支持片
21はプラグ接続台1の下面に当接しているから上方へ
の移動が禁止され、結果的に端子基台2の後端部が下方
に移動することが防止される。また、端子基台2の後端
部に上向きの力が作用すると、挿入係止片24を支点と
して連結支持片21が下方に移動しようとするが、レバ
ー支持台33がプラグ接続台1の後面に当接しているか
ら移動が禁止され、結果的に端子基台2の後端部が上方
に移動することが禁止される。端子基台2の上下方向の
移動規制には係合突条31aおよび係合溝10aも寄与
しているが、上述の作用によってより確実に上下方向の
移動規制がなされる。要するに、プラグ接続台1と端子
基台2とは一部を係合させることによって結合されてい
るが、がたつきが生じないように強固に結合される。
【0021】ところで、コンタクト支持台31には前端
部から後上方に向かう形でコンタクト41が配置され、
端子基台2のコンタクト支持台31をプラグ接続台1に
挿入する際に、各コンタクト41は各分離スリット13
に導入され、各分離スリット13により各コンタクト4
1が案内される。端子基台2がプラグ接続台1に結合さ
れた状態で、コンタクト41の後端部は分離スリット1
3に挿入された状態に保たれ、コンタクト41は互いに
接触しないように分離される。このようにコンタクト4
1がプラグ接続台1に挿入されることにより、プラグ挿
入口11を通してプラグ接続台1に挿入されるモジュラ
プラグの接触子に対してコンタクト41が弾接可能とな
るのである。
【0022】図示例のモジュラジャックは、4対8芯の
ツイストペアケーブル1を接続するものであって、8本
の導電体4が端子基台2に保持されている。各導電体4
に設けた端子42は保持台30に設けた端子挿通孔35
に下から挿通されて端子支持台32の上面から突出し、
前後2列に配列される。端子42は一対の歯の間に上端
縁を開放した圧接スリット42aを有するフォーク状に
形成された圧接形のものであって、圧接スリット42a
の幅は接続する電線の芯線に圧接スリット42aの両側
縁が圧接する程度に設定されている。つまり、絶縁被覆
を有する電線を圧接スリット42aに上方から圧入する
と、電線の絶縁被覆を圧接スリット42aの両側縁で切
ることにより絶縁被覆を剥ぎながら圧接スリット42a
の中に芯線を導入し、圧接スリット42aの両側縁間に
芯線を挟持するようになっている。この端子はIDC端
子とも呼ばれる周知のものである。図示例では別途の工
具や治具を用いることなく端子42に電線を接続可能と
するために、複数本の電線をまとめて保持する整列機能
および電線を端子42の圧接スリット42aに圧入する
圧入機能を兼ね備えた合成樹脂成形品の一対のレバー5
を設けている。両レバー5は異なる形状に形成される
が、左右で対称となる形状に形成されている。図11〜
図13に右側のレバー5を示し、図14〜図16に左側
のレバー5を示す。ただし、両レバー5は上述のように
対称に形成されているから、以下では、一方のレバー5
についてのみ説明する。
【0023】レバー5は各レバー支持台33にそれぞれ
連続一体に形成した軸受部33aに対して回転軸50を
介して枢支される。回転軸50はレバー5に設けた軸孔
51を通して固定され、レバー5とともに軸受部33a
に対して回転する。つまり、レバー5は、軸受部33a
を中心として回動可能であって、端子基台2に被さる位
置と、端子基台2を開放する位置との間で起伏可能にな
っている。軸受部33aは後面側が開放されている。な
お、レバー5に軸受部を設け、ハウジング10に回転軸
を設けてもよい。
【0024】ここに、図2のようにレバー5とプラグ接
続台1とが当接することによって、レバー5を起こす最
大角度が規制される。すなわち、プラグ接続台1におい
てレバー5を起こしたときにレバー5が当接する部位
(つまりプラグ接続台1の後面の上部)は後方に下り傾
斜した傾斜面10bであって、レバー5を起こしたとき
に端子基台2の上面が十分広く開放されるようになって
いる。このように、プラグ接続台1の後面上部に傾斜面
10bが形成されていることによって、レバー5の回動
範囲を大きくすることができ、レバー5を起こしたとき
にレバー5の後面を端子基台2の上面に対してほぼ直交
させることができるようになっている。また、レバー5
を倒した状態(図2の実線の状態)におけるレバー5の
上面は前後の中間部で上に凸となるように曲がってお
り、レバー5を起こしたときに上述した傾斜面10bの
上部を支点として回転軸50を軸受部33aから取り外
すことができるようにしてある。このように、レバー5
を取り外すときに回転軸50から比較的離れた部位を支
点とすることができるから、レバー5の取り外し作業が
容易になる。
【0025】ところで、レバー5における端子支持台3
2側の一面には、各端子42に接続される電線を分離し
て保持する3枚の分離板52が突設されている。レバー
5の各側壁と分離板52との間、あるいは隣合う分離板
52の間には各電線が通る分離通路が形成されている。
各分離通路は電線を保持することができるように図示し
ない抜け止め用の突起を備える。さらに、レバー5にお
ける回転軸50に近い部位には電線の先端部を分離して
保持する分離孔54が形成されている。したがって、分
離通路と分離孔54との間では電線を整列させることが
できる。電線を整列させる作業は電線を端子42に結線
する前に行なわれるから、このときにレバー5は起こさ
れており、上述のようにレバー5を起こしたときの後面
は端子基台2の上面に対してほぼ直交して大きく開放さ
れているから、分離通路と分離孔54とに電線を通す作
業が容易になる。
【0026】一方、レバー5には、分離通路と分離孔5
4との間の部位で図17に示すように、回転軸50の軸
方向に走る2本の圧入溝55が形成される。各圧入溝5
5はレバー5を端子基台22に近付けたときに、端子4
2の先端部が挿入されるように形成され、圧入溝55の
前後において電線が端子42に押し付けられるようにし
てある。要するに、レバー5に電線を保持させた状態で
レバー5を端子基台2に近付けると、電線が圧入溝55
の前後で押圧されることにより電線が端子42の圧接ス
リット42aに圧入されるのである。
【0027】ところで、レバー5において端子支持台3
2に対応する部位の一方の側面には端子支持台32の一
部が挿入される開口部57が形成されている。これは、
レバー5の両側面間に端子支持台32を収める場合より
も端子支持台32の左右幅を大きくとることができるよ
うにするためである。つまり、上記構成のようにレバー
5の一方の側面に開口部57を形成することで、端子基
台2の制限された左右幅の中で端子支持台32の左右幅
を広げることが可能になり、端子支持台32の強度を向
上させることができるのである。
【0028】レバー5を倒した状態では、端子基台2
(保持台30)の後部状面に立設された係止フック36
がレバー5の側部に延設した移動規制片56の先端部の
係止爪56aと係合し、レバー5が簡単に開放されるの
を防止するようになっている。つまり、レバー5は上述
のように電線を押さえる機能があるから、レバー5が開
放されないようにすることで、電線に外力が作用しても
端子42から外れにくくなるのである。また、レバー5
を倒すと移動規制片56の下面は端子基台2の上面に突
設した台部38の上面に当接し、レバー5の移動が規制
される。つまり、移動規制片56を設けていないとレバ
ー5を倒したときにレバー5に大きな力が作用したとす
ると軸受部33aが破損することがあるが、移動規制片
56を設けて端子基台2の一部に当接させることによっ
て移動規制片56で力を受けることができるから、軸受
部33aの破損を防止することができるのである。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は、モジュラプラグが着
脱自在に挿入されるプラグ挿入口を有したプラグ接続台
およびプラグ接続台に結合される端子基台を備えるハウ
ジングと、プラグ挿入口を通してハウジングに挿入され
たモジュラプラグの接触子に弾接するようにプラグ接続
内に配列された複数本のコンタクトと、各コンタクト
に電気的に接続されるとともに端子基台に設けた端子支
持台の一面から突出する形で配列され絶縁被覆を有する
電線を圧接スリットに圧入すると圧接スリットの両側縁
で絶縁被覆を切りながら芯線を挟み込む圧接端子よりな
る複数個の端子と、ハウジングにおいてプラグ接続台と
は異なる部位に設けた軸受部に枢支される回転軸を備え
ていて各端子に接続される複数本の電線を整列した形で
保持するとともに端子に被さって圧接スリットに電線を
圧入する位置と端子を開放する位置との間で起伏自在と
なるレバーとを備え、レバーが端子に被さる位置でレバ
ーにおけるハウジングとの対向面の一部に端子基台に当
接する移動規制片が形成され、レバーにおける移動規制
片とは異なる部位にレバーが端子に被さる位置で端子支
持台の一部が挿入されるようにレバーの側面に開放され
た開口部が形成されているものであり、レバーにより電
線を整列させた後に、レバーを倒して電線を端子に圧入
する際に、レバーに大きな外力が作用しても移動規制片
が端子基台に当接することによってレバーの移動量が規
制され、レバーが必要以上に移動して枢支部分や端子が
破損ないし折損するという事故を防止することができる
という利点がある。さらに、レバーを倒した状態で端子
支持台の一部が開口部に挿入されるので、レバーの両側
面間に端子支持台を収める場合よりも端子支持台を大き
くすることができ、端子支持台の強度を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の下面図である。
【図5】同上の正面図である。
【図6】同上の背面図である。
【図7】同上の要部分解斜視図である。
【図8】同上に用いる保持台を示す側面図である。
【図9】同上に用いる保持台を示す平面図である。
【図10】同上に用いる保持台を示す正面図である。
【図11】同上に用いる右側のレバーを示し、(a)は
平面図、 (b)は正面図、(c)は背面図、 (d)は右
側面図、 (e)は左側面図、 (f)は下面図である。
【図12】同上に用いる右側のレバーを示す縦断面図で
ある。
【図13】同上に用いる右側のレバーを示し、図11
(f)におけるX−X線断面図である。
【図14】同上に用いる左側のレバーを示し、(a)は
平面図、 (b)は正面図、(c)は背面図、 (d)は右
側面図、 (e)は左側面図、 (f)は下面図である。
【図15】同上に用いる左側のレバーを示す縦断面図で
ある。
【図16】同上に用いる左側のレバーを示す横断面図で
ある。
【図17】同上の要部断面図である。
【図18】同上の要部側面図である。
【図19】従来例を示す分解斜視図である。
【図20】同上の縦断面図である。
【図21】同上の一部破断した平面図である。
【図22】同上の分解側面図である。
【図23】同上の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1 プラグ接続台 2 端子基台 5 レバー 10 ハウジング 11 プラグ挿入口 33a 軸受部 38 台部 41 コンタクト 42 端子 42a 圧接スリット 50 回転軸 56 移動規制片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中本 賢 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−273708(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/33 H01R 4/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュラプラグが着脱自在に挿入される
    プラグ挿入口を有したプラグ接続台およびプラグ接続台
    に結合される端子基台を備えるハウジングと、プラグ挿
    入口を通してハウジングに挿入されたモジュラプラグの
    接触子に弾接するようにプラグ接続台内に配列された複
    数本のコンタクトと、各コンタクトに電気的に接続され
    るとともに端子基台に設けた端子支持台の一面から突出
    する形で配列され絶縁被覆を有する電線を圧接スリット
    に圧入すると圧接スリットの両側縁で絶縁被覆を切りな
    がら芯線を挟み込む圧接端子よりなる複数個の端子と、
    ハウジングにおいてプラグ接続台とは異なる部位に設け
    た軸受部に枢支される回転軸を備えていて各端子に接続
    される複数本の電線を整列した形で保持するとともに端
    子に被さって圧接スリットに電線を圧入する位置と端子
    を開放する位置との間で起伏自在となるレバーとを備
    え、レバーが端子に被さる位置でレバーにおけるハウジ
    ングとの対向面の一部に端子基台に当接する移動規制片
    が形成され、レバーにおける移動規制片とは異なる部位
    にレバーが端子に被さる位置で端子支持台の一部が挿入
    されるようにレバーの側面に開放された開口部が形成さ
    れていることを特徴とするモジュラジャック。
  2. 【請求項2】 前記レバーに回転軸を設け、前記ハウジ
    ングに回転軸が枢着される軸受部を設けたことを特徴と
    する請求項1記載のモジュラジャック。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングに回転軸を設け、前記レ
    バーに回転軸が枢着される軸受部を設けたことを特徴と
    する請求項1記載のモジュラジャック。
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