JP2000133362A - モジュラジャック - Google Patents

モジュラジャック

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JP2000133362A
JP2000133362A JP10304530A JP30453098A JP2000133362A JP 2000133362 A JP2000133362 A JP 2000133362A JP 10304530 A JP10304530 A JP 10304530A JP 30453098 A JP30453098 A JP 30453098A JP 2000133362 A JP2000133362 A JP 2000133362A
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JP
Japan
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terminal
plug
press
lever
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Withdrawn
Application number
JP10304530A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Masagaki
善弘 正垣
Hiroshi Umeyama
寛 梅山
Kazuo Nakatoi
和男 中樋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着面を相対的にスライドさせる工程を含まず
に組立製造が可能であって、機械による自動組立が容易
なモジュラジャックを提供する。 【解決手段】モジュラジャックは、モジュラプラグが着
脱自在に挿入されるプラグ挿入口が開口するプラグ接続
台1と、一部がプラグ接続台に嵌入された形でプラグ接
続台1に結合される端子基台2とにより形成される。端
子基台2はベース20に保持台30を重ねて結合するこ
とにより形成される。モジュラプラグに接続されるコン
タクト41と、電線が接続される端子42とは接続導体
を介して電気的に接続され、該端子42には圧接スリッ
トに対抗する方向にロック片を設け、該ロック片の受け
部を有する保持台30により保持される。接続導体はベ
ース20と保持台30との間に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として屋内の通
信用の伝送路となるツイストペアケーブルが接続される
モジュラジャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、EthernetによるLA
N(ローカルエリアネットワーク)システムを構築する
際には4対8芯のツイストペア線をシースに収納したツ
イストペアケーブルが広く用いられている(10BAS
E−Tなど)。前記ツイストペアケーブルは比較的安価
であり柔軟であるから配線しやすいという利点があり、
ツイストペアケーブルを相互にあるいは他の装置に接続
する際には、モジュラジャックを用いることが多い。
【0003】ところで、この種のモジュラジャックとし
ては、図1ないし図6に示すように、絶縁性を有する合
成樹脂の成形品であるプラグ接続台1と端子基台2とを
備える。端子基台2は、コンタクト41と端子42とを
接続導体43を介して電気的に接続した導電体4(図7
参照)を保持し、プラグ接続台1に結合されることによ
ってモジュラジャックを構成する。導電体4は弾性を有
する板金を打ち抜いて形成され、端子基台2に8本保持
されている。端子基台2は、ベース20と保持台30と
の2部材により形成され、保持台30はベース20の上
面に嵌合される。図示例のモジュラジャックは、4対8
芯のツイストペアケーブル1を接続するものであって、
8本の導電体4が端子基台2に保持されている。各導電
体4に設けた端子42は保持台30に設けた端子挿通孔
35に下から挿通されて端子支持台32の上面から突出
し、前後2列に配列される。端子42は一対の歯の間に
上端縁を開放した圧接スリット42aを有するフォーク
状に形成された圧接形のものであって、圧接スリット4
2aの幅は接続する電線の芯線に圧接スリット42aの
両側縁が圧接する程度に設定されている。
【0004】ところで、図示例では端子42に電線を接
続可能とするために、複数本の電線をまとめて保持する
整列機能および電線を端子42の圧接スリット42aに
圧入する圧入機能を兼ね備えた合成樹脂成形品の一対の
レバー5を設けている。前記レバー5には、分離通路と
分離孔54との間の部位で回転軸50の軸方向に走る2
本の圧入溝55が形成される。各圧入溝55はレバー5
を端子基台22に近付けたときに、図25のように、端
子42の先端部が挿入されるように形成され、圧入溝5
5の前後において電線が端子42に押し付けられるよう
にしてある。要するに、レバー5に電線を保持させた状
態でレバーを端子基台2に近付けると、電線が圧入溝5
5の前後で押圧されることにより電線が端子42の圧接
スリット42aに圧入されるのである。
【0005】ところで、従来構成でも説明したようにケ
ーブルが端子42に接続されるのであって、ツイストペ
アケーブルを構成する各対間のクロストークの量は導電
体4の配置による影響を受ける。ただし、コンタクト4
1の配列や端子42の配列は固定的であるから、現実的
には接続導体43をクロストークが少なくなるように配
置することになる。この場合に接続導体43の一部を交
差させる必要があるから、接続導体43の一部を上下に
配置することになる。つまり、図42に示すように、接
続導体43の一部が上下2層に配置される。
【0006】上下2層の配置を行なうにはベース20と
保持台30との対向面間に隙間を形成しておくことが必
要である。そこで、図26、図33、図34、図36な
どに示すように、ベース20の上面の一部に他の部位よ
りも上方に突出する突台20aを形成し、突台20aの
上に保持台30を載置するのである。この構成によっ
て、突台20aの形成されていない部位ではベース20
と保持台30との間に隙間が形成され、接続導体43の
2層化が可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の構成
においてはツイストペアケーブルを端子42の圧接スリ
ット42aに圧接するとき、端子片を押し出す方向に力
を加えるため、上述した前記ベース20と保持台30と
の対向面間に生じている隙間により端子片にかかる力
が、直接前記端子基台2を構成するベース20に加わり
保持台30に嵌合されていたベース20がはずれてしま
うという問題があった。
【0008】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、接着面を相対的にスラ
イドさせる工程を含まずに組立製造が可能であって、機
械による自動組立が容易な構造を有する優れたモジュラ
ジャックを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モジ
ュラプラグが着脱自在に挿入されるプラグ挿入口が開口
したプラグ接続台と、少なくとも一部がプラグ接続台に
嵌入された形でプラグ接続台に結合される端子基台と、
該端子基台に保持され前記プラグ挿入口を通してプラグ
接続台に挿入されたモジュラプラグの接触子に弾接する
ように前記プラグ接続台内に配列された複数本のコンタ
クトと、前記端子基台に保持されプラグ接続台からの露
出部位に配列され、それぞれ絶縁被覆を有する電線を圧
接スリットに圧入すると圧接スリットの両側縁で絶縁被
覆を切りながら芯線を挟み込む複数個の圧接端子と、該
複数個の圧接端子と前記複数本のコンタクトとをそれぞ
れ電気的に接続する複数の接続導体と、前記端子基台に
設けた軸受部に枢支される回転軸を備えていて前記複数
個の端子に接続される複数本の外部電線を整列した形で
保持するとともに、前記端子基台に被さって前記圧接端
子の圧接スリットに前記電線を圧入するレバーとを有
し、前記端子基台は、プラグ接続台への嵌入方向と交差
する方向に分割されたベースおよび保持台を結合して形
成され、前記接続導体が前記ベースと前記保持台との間
に配置されているモジュラジャックであって、前記複数
個の圧接端子それぞれの圧接スリットに対抗する方向に
ロック片を設け、該ロック片の受け部を前記保持台に設
けたことを特徴とするモジュラジャック。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
に示すモジュラジャックは、図1ないし図6に示すよう
に、絶縁性を有する合成樹脂の成形品であるプラグ接続
台1と端子基台2とを備える。端子基台2は、コンタク
ト41と端子42とを接続導体43を介して電気的に接
続した導電体4(図7参照)を保持し、プラグ接続台1
に結合されることによってモジュラジャックを構成す
る。導電体4は弾性を有する板金を打ち抜いて形成さ
れ、端子基台2に8本保持されている。端子基台2は、
ベース20と保持台30との2部材により形成され、保
持台30はベース20の上面に接着される。なお、実施
例中の上下、左右、前後は、説明を容易にするために図
5に示された方向を用いているが、モジュラジャックの
取付方向を制限する趣旨ではない。
【0011】プラグ接続台1は、図8ないし図11に示
すように、モジュラプラグが挿入されるプラグ挿入口1
1が前面上部に開口するとともに、端子基台2の前端部
が挿入される取付孔12が後面下部に開口する中空体で
あり、後壁には取付孔12の上縁に臨んで開放された8
個の分離スリット13が形成されている。
【0012】ベース20は、図12ないし図14に示す
ように、プラグ接続台1の下面に当接する連結支持片2
1を前端部に備え、保持台30が載置される保持台載置
板22を後端部に備える。プラグ接続台1の下面には連
結支持片21の左右幅にほぼ一致する幅の連結溝部14
が形成され、さらに連結溝部14の内底面には略T字形
に形成された結合突起15が形成される。連結支持片2
1には結合突起15に係合可能な略T字形の結合孔23
が形成されている。結合孔23は連結支持片21の前縁
に望んで開放された切欠溝23aを備え、この切欠溝2
3aにより連結支持片21の前端部の可撓性を向上させ
ている。また、連結支持片21の基部の両側には連結支
持片21に対して上にずれた位置で挿入係止片24が突
設され、挿入係止片24はプラグ接続台1に形成した取
付孔12の下部に挿入される。しかして、挿入係止片2
4がプラグ接続台1の内側に係止され、連結支持片21
がプラグ接続台10の下面に当接することによって、ベ
ース20がプラグ接続台1に仮保持されることになる。
【0013】一方、保持台30は、図15ないし図18
に示すように、コンタクト41を保持するコンタクト支
持台31を前端部に備え、端子42が上面側に突出する
端子支持台32を後端部に備えている。また、コンタク
ト支持台31と端子支持台32との間の部位で端子基台
2の上面にレバー支持台33が突設されている。コンタ
クト支持台31の前端部および保持台30の下面には導
電体4を位置決めするための位置決め溝34が形成され
ている。また、端子支持台32には上下に貫通して端子
42が挿通される端子挿通孔35が形成されている。
【0014】ベース20と保持台30とは係合させるこ
とによって結合してもよい。すなわち、図26ないし図
31に示すように、ベース20と保持台30との一方
(図示例ではベース20)の周部のうちプラグ接続台1
の下面側に位置する一辺を除いて残りの3辺にそれぞれ
1本ずつ結合フック25が連続一体に立設されている。
また、他方(図示例では保持台30)の周部には結合フ
ック25に係合する結合溝37が形成される。各結合フ
ック25の上端部にはベース20の内側向きに結合爪2
5aが突設されている。また、図33ないし図37に示
すように、各結合フック25の下端付近にはベース20
の上下に貫通する貫通孔26が形成される。貫通孔26
は結合爪25aの成形の都合上形成されるものである
が、結合フック25の下端部両側に形成される切欠25
bとともに結合フック25を撓みやすくする機能を担
う。
【0015】一方、保持台30は、図32、図38ない
し図41に示す形状を有し、保持台30の周部には上述
のように結合フック25に係合する結合溝37が形成さ
れる。ここで、結合フック25が結合溝37に係合する
ことによって、結合フック25が保持台30の三側面に
当接するとともに結合フック25が結合溝37内に収ま
り、しかもベース20と保持台30との一部はプラグ接
続台1に当接して前方への移動が禁止されているから、
結果的にベース20と保持台30とは両者の対向面に沿
う面内での相対的な移動を禁止される。要するに、突起
としての結合フック25と凹所としての結合溝37によ
りベース20と保持台30との相対的な移動が禁止され
る。結合爪25aは保持台30の上面側を係止して保持
台30がベース20から浮き上がるのを禁止する。した
がって、結合フック25と結合溝37とによりベース2
0に保持台30が固定されることになる。
【0016】プラグ接続台1に端子基台2を結合するに
は、ベース20と保持台30とを接着した状態で、コン
タクト支持台31を取付孔12に挿入する。端子基台2
のコンタクト支持台31の両側面には係合突条31aが
突設されており、プラグ接続台1の内側面には係合突条
31aに係合した状態で端子基台2を案内する係合溝1
0aが形成されている。したがって、係合突条31aを
係合溝10aに係合させた状態で端子基台2を前方に移
動させると、保持台30は係合突条31aと係合溝10
aとにより位置が規制され、ベース20は連結支持片2
1と連結溝部14とにより位置が規制されるから、端子
基台2をプラグ接続台1に対して位置規制しながら所定
位置まで挿入することができる。端子基台2が定位置ま
で挿入されると端子基台2の前後方向の中間部に形成さ
れたレバー支持台33などがプラグ接続台1の後面に当
接することによって、端子基台2のプラグ接続台1に対
する挿入量が規制される。
【0017】また、プラグ接続台1に設けた結合突起1
5にベース20の結合孔23が係合し、プラグ接続台1
に対して端子基台2の後方への移動が禁止される。この
とき、ベース20の挿入係止片24が保持体30のコン
タクト支持片31とともにプラグ接続台1の取付孔12
に挿入される。ここにおいて、端子基台2の後端部に下
向きの力が作用すると、挿入係止片24を支点として連
結支持片21が上方に移動しようとするが、連結支持片
21はプラグ接続台1の下面に当接しているから上方へ
の移動が禁止され、結果的に端子基台2の後端部が下方
に移動することが防止される。また、端子基台2の後端
部に上向きの力が作用すると、挿入係止片24を支点と
して連結支持片21が下方に移動しようとするが、レバ
ー支持台33がプラグ接続台1の後面に当接しているか
ら移動が禁止され、結果的に端子基台2の後端部が上方
に移動することが禁止される。端子基台2の上下方向の
移動規制には係合突条31aおよび係合溝10aも寄与
しているが、上述の作用によってより確実に上下方向の
移動規制がなされる。要するに、プラグ接続台1と端子
基台2とは一部を係合させることによって結合されてい
るが、がたつきが生じないように強固に結合される。
【0018】コンタクト支持台31には前端部から後上
方に向かう形でコンタクト41が配置され、端子基台2
のコンタクト支持台31をプラグ接続台1に挿入する際
に、各コンタクト41は各分離スリット13に導入さ
れ、各分離スリット13により各コンタクト41が案内
される。端子基台2がプラグ接続台1に結合された状態
で、コンタクト41の後端部は分離スリット13に挿入
された状態に保たれ、コンタクト41は互いに接触しな
いように分離される。このようにコンタクト41がプラ
グ接続台1に挿入されることにより、プラグ挿入口11
を通してプラグ接続台1に挿入されるモジュラプラグの
接触子に対してコンタクト41が弾接可能となるのであ
る。
【0019】図示例のモジュラジャックは、4対8芯の
ツイストペアケーブル1を接続するものであって、8本
の導電体4が端子基台2に保持されている。図に示すよ
うに各導電体4に設けた端子42は保持台30に設けた
端子挿通孔35に下から挿通されて端子支持台32の上
面から突出し、前後2列に配列される。端子42は、一
対の歯の間に上端縁を開放した圧接スリット42aを有
するフォーク状に形成された圧接形のものであって、圧
接スリット42aの幅は接続する電線の芯線に圧接スリ
ット42aの両側縁が圧接する程度に設定されている。
つまり、絶縁被覆を有する電線を圧接スリット42aに
上方から圧入すると、電線の絶縁被覆を圧接スリット4
2aの両側縁で切ることにより絶縁被覆を剥ぎながら圧
接スリット42aの中に芯線を導入し、圧接スリット4
2aの両側縁間に芯線を挟持するようになっている。こ
こで、端子42には図に示すような圧接スリット42a
に対抗する方向にロック片42bを設け、また前記保持
台30には図に示すような前記ロック片42bの受け部
を設けている。これにより、ツイストペアケーブルを端
子42に接続する際には端子基台2に比較的大きな下向
きの力が作用するので、上述のように端子42にロック
片42bと保持台30にロック片受け部を付加すること
により、ツイストペアケーブルを端子42に圧接する時
に、これまで端子片を介してベース20にのみ作用する
力をロック片42bを介して保持台30にも分散させる
ことができるようになる。
【0020】ところで、図示例では別途の工具や治具を
用いることなく端子42に電線を接続可能とするため
に、複数本の電線をまとめて保持する整列機能および電
線を端子42の圧接スリット42aに圧入する圧入機能
を兼ね備えた合成樹脂成形品の一対のレバー5を設けて
いる。両レバー5は異なる形状に形成されるが、左右で
対称となる形状に形成されている。図19〜図21に右
側のレバー5を示し、図22〜図24に左側のレバー5
を示す。ただし、両レバー5は上述のように対称に形成
されているから、以下では、一方のレバー5についての
み説明する。
【0021】レバー5は各レバー支持台33にそれぞれ
連続一体に形成した軸受部33aに対して回転軸50を
介して枢支される。回転軸50はレバー5に設けた軸孔
51を通して固定され、レバー5とともに軸受部33a
に対して回転する。つまり、レバー5は、軸受部33a
を中心として回動可能であって、端子基台2に被さる位
置と、端子基台2を開放する位置との間で起伏可能にな
っている。軸受部33aは後面側が開放されている。
【0022】ここに、図2のようにレバー5とプラグ接
続台1とが当接することによって、レバー5を起こす最
大角度が規制される。すなわち、プラグ接続台1におい
てレバー5を起こしたときにレバー5が当接する部位
(つまりプラグ接続台1の後面の上部)は後方に下り傾
斜した傾斜面10bであって、レバー5を起こしたとき
に端子基台2の上面が十分広く開放されるようになって
いる。このように、プラグ接続台1の後面上部に傾斜面
10bが形成されていることによって、レバー5の回動
範囲を大きくすることができ、レバー5を起こしたとき
にレバー5の後面を端子基台2の上面に対してほぼ直交
させることができるようになっている。また、レバー5
を倒した状態(図2の実線の状態)におけるレバー5の
上面は前後の中間部で上に凸となるように曲がってお
り、レバー5を起こしたときに上述した傾斜面10bの
上部を支点として回転軸50を軸受部33aから取り外
すことができるようにしてある。このように、レバー5
を取り外すときに回転軸50から比較的離れた部位を支
点とすることができるから、レバー5の取り外し作業が
容易になる。
【0023】ところで、レバー5における端子支持台3
2側の一面には、各端子42に接続される電線を分離し
て保持する3枚の分離板52が突設されている。レバー
5の各側壁と分離板52との間、あるいは隣合う分離板
52の間には各電線が通る分離通路が形成され、各分離
通路には保持用突起53が適所に突設されることによっ
て分離通路への電線の着脱が可能になっている。つま
り、分離通路に挿入された電線は保持用突起53により
脱落しないように保持される。さらに、レバー5におけ
る回転軸50に近い部位には電線の先端部を分離して保
持する分離孔54が形成されている。したがって、分離
通路と分離孔54との間では電線を整列させることがで
きる。電線を整列させる作業は電線を端子42に結線す
る前に行なわれるから、このときにレバー5は起こされ
ており、上述のようにレバー5を起こしたときの後面は
端子基台2の上面に対してほぼ直交して大きく開放され
ているから、分離通路と分離孔54とに電線を通す作業
が容易になる。
【0024】一方、レバー5には、分離通路と分離孔5
4との間の部位で回転軸50の軸方向に走る2本の圧入
溝55が形成される。各圧入溝55はレバー5を端子基
台22に近付けたときに、図25のように、端子42の
先端部が挿入されるように形成され、圧入溝55の前後
において電線が端子42に押し付けられるようにしてあ
る。要するに、レバー5に電線を保持させた状態でレバ
ーを端子基台2に近付けると、電線が圧入溝55の前後
で押圧されることにより電線が端子42の圧接スリット
42aに圧入されるのである。この意味で、レバー5は
電線の整列機能および圧入機能を備えるのである。
【0025】ところで、レバー5において端子支持台3
2に対応する部位の一方の側面には端子支持台32の一
部が挿入される開口部57が形成されている。これは、
レバー5の両側面間に端子支持台32を収める場合より
も端子支持台32の左右幅を大きくとることができるよ
うにするためである。さらに説明する。端子基台2の左
右幅を広げるには制限があり、その一方で端子42間の
距離は比較的大きくとる必要があるから、端子支持台3
2の左右幅が小さいと端子42と端子支持台32の側面
との距離が小さくなって端子支持台32が薄肉になり、
端子支持台32の強度を十分にとることができず、端子
42への電線の圧入時に端子支持台32が破損するおそ
れが生じる。これに対して、上記構成のようにレバー5
の一方の側面に開口部57を形成することで、端子基台
2の制限された左右幅の中で端子支持台32の左右幅を
広げることが可能になり、端子支持台32の強度を向上
させることができるのである。
【0026】レバー5を倒した状態では、図6に示すよ
うに、端子基台2(保持台30)の後部状面に立設され
た係止フック36の爪36aがレバー5の側部に延設し
た移動規制片56の先端部の係止爪56aと係合し、レ
バー5が簡単に開放されるのを防止するようになってい
る。つまり、レバー5は上述のように電線を押さえる機
能があるから、レバー5が開放されないようにすること
で、電線に外力が作用しても端子42から外れにくくな
るのである。また、レバー5を倒すと移動規制片56の
下面は端子基台2の上面に突設した台部38の上面に当
接し、レバー5の移動が規制される。つまり、移動規制
片56を設けていないとレバー5を倒したときにレバー
5に大きな力が作用した場合に軸受部33aが破損する
ことがあるが、移動規制片56を設けて端子基台2の一
部に当接させることによって移動規制片56で力を受け
ることができるから、軸受部33aの破損を防止するこ
とができるのである。
【0027】以上説明したように、レバー5により電線
を端子42に接続する際には端子基台2に比較的大きな
下向きの力が作用するが、上述のように端子42にロッ
ク片と保持台30にロック片受け部を付加することによ
り、ツイストペアケーブルを端子42に圧接する時に、
端子片を介してベース20にのみ作用する力をロック片
を介して保持台30にも分散させることができる。これ
により、直接前記端子基台2を構成する保持台30に嵌
合されていたベース20がはずれてしまうということは
なくなる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように請求項1のモジュラ
ジャックにあっては、端子にロック片と保持台にロック
片受け部を付加することにより、ツイストペアケーブル
を端子に圧接する時に、端子片を介してベースにのみ作
用する力をロック片を介して保持台にも分散させること
ができる。これにより、保持台とベースの固定方法を超
音波溶着や接着剤などの接着方法を取ることなく、生産
性の高いモジュラジャックを提供すると言う効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の下面図である。
【図5】同上の正面図である。
【図6】同上の背面図である。
【図7】同上の要部分解斜視図である。
【図8】同上に用いるプラグ接続台を示す正面図であ
る。
【図9】同上に用いるプラグ接続台を示す側面図であ
る。
【図10】同上に用いるプラグ接続台を示し、図8にお
けるX−X線縦断面図である。
【図11】同上に用いるプラグ接続台を示し、図8にお
けるY−Y線で破断した下面図である。
【図12】同上に用いるベースを示す側面図である。
【図13】同上に用いるベ−スを示す平面図である。
【図14】同上に用いるベースを示す下面図である。
【図15】同上に用いるベースを示し、図34における
X−X線断面図である。
【図16】同上に用いるベースを示し、図34における
Y−Y線横断面図である。
【図17】同上に用いる保持台を示す側面図である。
【図18】同上に用いる保持台を示す平面図である。
【図19】同上に用いる保持台を示す下面図である。
【図20】同上に用いる保持台を示す正面図である。
【図21】同上に用いる端子の保持台への挿入の状態を
示す斜視図である。
【図22】同上の拡大図である。
【図23】同上に用いる端子の保持台への挿入の状態を
示す図である。
【図24】同上に用いる右側のレバーを示し、(a)は
平面図、(b)は正面図、(c)は背面図、 (d)は右
側面図、 (e)は左側面図、(f)は下面図である。
【図25】同上に用いる右側のレバーを示す縦断面図で
ある。
【図26】同上に用いる右側のレバーを示し、図19
(f)におけるX−X線断面図である。
【図27】同上に用いる左側のレバーを示し、(a)は
平面図、(b)は正面図、(c)は背面図、 (d)は右
側面図、 (e)は左側面図、(f)は下面図である。
【図28】同上に用いる左側のレバーを示す縦断面図で
ある。
【図29】同上に用いる左側のレバーを示す横断面図で
ある。
【図30】同上の要部断面図である。
【図31】従来例を示す分解斜視図である。
【図32】同上の側面図である。
【図33】同上の平面図である。
【図34】同上の背面図である。
【図35】同上の要部分解斜視図である。
【図36】同上に用いるベースを示す側面図である。
【図37】同上に用いるベ−スを示す平面図である。
【図38】同上に用いるベースを示す下面図である。
【図39】同上に用いるベースを示し、図34における
X−X線断面図である。
【図40】同上に用いるベースを示し、図34における
Y−Y線横断面図である。
【図41】同上に用いる保持台を示す側面図である。
【図42】同上に用いる保持台を示す平面図である。
【図43】同上に用いる端子の保持台への挿入の状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 プラグ接続台 2 端子基台 5 レバー 10b 傾斜面 11 プラグ挿入口 15 結合突起 20 ベース 20a 突台 21 連結支持片 23 結合孔 23a 切欠溝 25 結合フック 25a 結合爪 30 保持台 32 端子支持台 33a 軸受部 37 結合溝 41 コンタクト 42 端子 42a 圧接スリット 42b ロック片 43 接続導体 50 回転軸 56 移動規制片 57 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中樋 和男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E012 AA03 AA32 AA41 AA43 5E087 EE04 EE12 FF14 FF27 GG06 GG14 GG17 GG34 HH02 JJ08 LL26 LL33 MM05 RR47

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュラプラグが着脱自在に挿入される
    プラグ挿入口が開口したプラグ接続台と、少なくとも一
    部がプラグ接続台に嵌入された形でプラグ接続台に結合
    される端子基台と、該端子基台に保持され前記プラグ挿
    入口を通してプラグ接続台に挿入されたモジュラプラグ
    の接触子に弾接するように前記プラグ接続台内に配列さ
    れた複数本のコンタクトと、前記端子基台に保持されプ
    ラグ接続台からの露出部位に配列され、それぞれ絶縁被
    覆を有する電線を圧接スリットに圧入すると圧接スリッ
    トの両側縁で絶縁被覆を切りながら芯線を挟み込む複数
    個の圧接端子と、該複数個の圧接端子と前記複数本のコ
    ンタクトとをそれぞれ電気的に接続する複数の接続導体
    と、前記端子基台に設けた軸受部に枢支される回転軸を
    備えていて前記複数個の端子に接続される複数本の外部
    電線を整列した形で保持するとともに、前記端子基台に
    被さって前記圧接端子の圧接スリットに前記電線を圧入
    するレバーとを有し、前記端子基台は、プラグ接続台へ
    の嵌入方向と交差する方向に分割されたベースおよび保
    持台を結合して形成され、前記接続導体が前記ベースと
    前記保持台との間に配置されているモジュラジャックで
    あって、前記複数個の圧接端子それぞれの圧接スリット
    に対抗する方向にロック片を設け、該ロック片の受け部
    を前記保持台に設けたことを特徴とするモジュラジャッ
    ク。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008053234A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Tyco Electronics Amp Gmbh 電気プラグ
JP2015511380A (ja) * 2012-02-09 2015-04-16 アップル インコーポレイテッド 側部接地コンタクトを有するコネクタレセプタクル
US9496665B2 (en) 2012-02-09 2016-11-15 Apple Inc. Connector receptacle with side ground contacts

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