JP2000067992A - 情報コンセント - Google Patents

情報コンセント

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JP2000067992A
JP2000067992A JP24089598A JP24089598A JP2000067992A JP 2000067992 A JP2000067992 A JP 2000067992A JP 24089598 A JP24089598 A JP 24089598A JP 24089598 A JP24089598 A JP 24089598A JP 2000067992 A JP2000067992 A JP 2000067992A
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Japan
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terminal
plug
lever
holding
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Withdrawn
Application number
JP24089598A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Masagaki
善弘 正垣
Hiroshi Umeyama
寛 梅山
Kazuo Nakatoi
和男 中樋
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンタクトへの塵埃の付着を防止してモジュラ
ジャックとモジュラプラグとの接触信頼性を高めたモジ
ュラジャックを提供する。 【解決手段】埋込ボックス60に取着された取付枠70
に結合されるアダプタ90にモジュラジャック6が取り
着けられる。アダプタ90はモジュラプラグが挿入され
るプラグ導入口91を備え、プラグ導入口91を通して
挿入されたモジュラプラグをモジュラジャック6に接続
する。また、アダプタ90はモジュラプラグの挿入方向
が背後面に対して斜めに傾くように取付枠70に取着さ
れる。モジュラジャック6はプラグ導入口91を開閉す
る扉130を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として屋内の情
報配線用の配線器具となる情報コンセントに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、EthernetによるLAN(ロー
カルエリアネットワーク)システムを構築する際には4
対8芯のツイストペア線をシースに収納したツイストペ
アケーブルが広く用いられている。ツイストペアケーブ
ルは比較的安価であり柔軟であるから配線しやすいとい
う利点がある。ツイストペアケーブルを相互にあるいは
他の装置に接続する際には、モジュラジャックを用いる
ことが多い。そこで、モジュラジャックを備える情報コ
ンセントを屋内の適所にあらかじめ敷設しておき、情報
端末機を所望の場所の情報コンセントに着脱自在に接続
することが提案されている。
【0003】一方、モジュラジャックとしては、ツイス
トペアケーブルのような電線を接続する端子として圧接
端子を備え、絶縁被覆を有する電線を端子に設けた圧接
スリットに圧入することによって、圧接スリットの両側
縁で絶縁被覆を切って芯線を挟み込むことができるもの
が知られている。この種のモジュラジャックでは、複数
個の端子に電線を接続するために、複数本の電線を整列
させるとともに電線を保持して端子に圧入する機能を有
したレバーが枢着されている。つまり、レバーは端子に
被さる位置と端子を開放する位置との間で起伏自在であ
って、端子を開放する位置でレバーに電線を挿通して整
列させ、その後、レバーを倒して端子にレバーを被せる
と電線を端子に圧入するように構成されている。
【0004】このようなレバーを設けることによって、
モジュラジャックに複数本の電線を同時かつ容易に結線
することができ、結線作業が容易になる。その一方でこ
の種のモジュラジャックはレバーを備えているから、プ
ラグ挿入口を施工面に平行とした形ではレバー操作のス
ペースを確保するのが難しいという問題がある。
【0005】そこで、壁面などの施工面に取り付ける構
造として、図22に示すように、施工面に対して埋込配
置された埋込ボックス60に取着される取付枠70にア
ダプタ90を介してモジュラジャック6を取り付けるこ
とが考えられている(特開平10−208802号公報
参照)。アダプタ90は前面にプラグ導入口91を備
え、プラグの挿入方向が施工面に対して斜めに交差する
ように取付枠70に固定される。このように施工面に対
してアダプタ90を傾けることによって、モジュラジャ
ック6が取付枠70に対して傾くことになり、限られた
スペースしかない埋込ボックス60を用いて施工する場
合でも、レバー5を操作しかつ収納するスペースを埋込
ボックス60の中に確保することが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した構
成例では、プラグ挿入口が外部に開放されているもので
あるから、プラグ挿入口に侵入する塵埃がコンタクトに
付着しやすいものである。このようにコンタクトに塵埃
が付着すると、モジュラプラグとの接触抵抗が大きくな
ったり、塵埃が吸収する水分によってコンタクトに錆が
生じたりする。接触抵抗が増加したりコンタクトに錆が
生じたりすると、モジュラジャックとモジュラプラグと
の電気的接続部位で信号に損失が生じ、情報伝送の信頼
性が低下するという問題が生じる。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、コンタクトへの塵埃の付着を防止し
てモジュラジャックとモジュラプラグとの接触信頼性を
高めたモジュラジャックを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、施工
面に対して固定され埋込型配線器具を取付可能な取付枠
と、一部が施工面内に埋込配置された形で取付枠に結合
されたアダプタと、モジュラプラグが着脱自在に挿入さ
れるプラグ挿入口を備えアダプタを介して取付枠に結合
されるモジュラジャックと、取付枠に覆着されアダプタ
の一部を施工面から突出させる開口窓を有した化粧プレ
ートとを備え、モジュラジャックは、プラグ挿入口に挿
入されるモジュラプラグの接触子に弾接する複数個のコ
ンタクトと、各コンタクトにそれぞれ電気的に接続され
電線の絶縁被覆を切って芯線を挟み込む圧接スリットを
備えた複数個の端子と、コンタクトおよび端子を保持す
る本体部と、各端子に接続する複数本の電線を整列した
形で保持するとともに本体部に枢着され端子に被さって
端子の圧接スリットに電線を圧入する位置と端子を開放
する位置との間で起伏自在となるレバーとを備え、アダ
プタは、モジュラプラグの挿入方向が施工面に対して斜
めに交差するようにモジュラジャックを保持するジャッ
ク保持手段を備え、かつプラグ挿入口を開閉する扉を備
えるものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記扉がプラグ挿入口に沿ってスライド自在であっ
て、プラグ挿入口を閉じる向きに復帰ばねにより付勢さ
れているものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記モジュラジャックが、プラグ挿
入口が開口し内部に複数本のコンタクトが配列されたプ
ラグ接続台と、少なくとも一部がプラグ接続台に嵌入さ
れた形でプラグ接続台に結合されプラグ接続台からの露
出部位に複数個の端子が配列された端子基台と、各端子
と各コンタクトとをそれぞれ電気的に接続する複数の接
続導体とを備え、前記端子基台が、プラグ接続台への嵌
入方向と交差する方向に分割されたベースおよび保持台
を結合して形成され、前記接続導体が前記ベースと前記
保持台との間に配置されているものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記ベースと前記保持台とが接着されるものであ
る。
【0012】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記ベースと前記保持台との一方に結合フックが突
設され、結合フックは他方に係合して前記ベースと前記
保持台とを結合する結合爪を先端部に備えるものであ
る。
【0013】請求項6の発明は、請求項3ないし請求項
5の発明において、前記ベースと前記保持台との一方に
突起が突設され、前記突起が挿入されて前記ベースと前
記保持台との対向面に沿う面内での移動を禁止する凹所
が他方に形成されているものである。
【0014】請求項7の発明は、請求項3ないし請求項
6の発明において、前記ベースにおける保持台との対向
面には保持台に向かって突出するとともに接続導体を保
持台との間に保持する突台が形成され、前記端子に電線
を圧入する向きにおける前記端子の端部に突台を当接さ
せ、前記ベースと前記保持台との間であって突台が形成
されていない部位には前記接続導体を2層に配置するこ
とができる隙間が形成されるものである。
【0015】請求項8の発明は、請求項3ないし請求項
7の発明において、プラグ接続台に端子基台の挿入方向
と直交する面内で結合突起が突設され、結合突起に係合
する結合孔を備えた連結支持片が端子基台に設けられて
いるものである。
【0016】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記連結支持片が端子基台をプラグ接続台に挿入す
る向きの先端側に前記連結支持片を2分する切欠溝を備
えるものである。
【0017】請求項10の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーは端子基台に設けた軸受部に枢支される回
転軸を備え、軸受部におけるプラグ接続台とは反対面側
を開放して回転軸を着脱可能とし、レバーが端子基台を
開放する位置であるときに回転軸とは異なる位置でレバ
ーがプラグ接続台に当接してその位置が回転軸を軸受部
から外す際の支点となる形状にレバーを形成しているも
のである。
【0018】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、プラグ接続台においてレバーが端子基台を開放
する位置であるときにレバーが当接する部位が、軸受部
からプラグ接続台に向かって端子基台において端子が設
けられている面との距離を広げるように傾斜する傾斜面
であることを特徴とするものである。
【0019】請求項12の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーは端子基台に枢支され、端子基台には端子
が列設される端子支持台を突設し、レバーにおける端子
支持台に対応する部位の一方の側面には端子支持台の一
部が挿入される開口部が形成されているものである。
【0020】請求項13の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーは端子基台に枢支され、レバーにおいて端
子基台に被さる位置で端子基台との対向面の一部に端子
基台に当接する移動規制片を設けたものである。
【0021】請求項14の発明は、請求項12または請
求項13の発明において、前記レバーに回転軸を設け、
前記端子基台に回転軸が枢着される軸受部を設けたもの
である。
【0022】請求項15の発明は、請求項12または請
求項13の発明において、前記端子基台に回転軸を設
け、前記レバーに回転軸が枢着される軸受部を設けたも
のである。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
は、図1に示すように、図22に示した従来構成に類似
した構成を有するが、モジュラジャック6には従来構成
と形状の異なるものを用い、またアダプタ90にはプラ
グ挿入口11を開閉する扉130を設けている。
【0024】後述するように、アダプタ90はJIS規
格により規格化されている取付枠70への結合が可能な
形状を有し、モジュラジャック6はアダプタ90を介し
て取付枠70に取り付けられる。モジュラジャック6の
構成については後述する。
【0025】取付枠70は、JIS規格において大角連
用形として規格化されている埋込型配線器具を取り付け
ることができるものであって、合成樹脂成形品と板金製
とがあるが、この図示例では単位寸法(JIS規格では
1個モジュール寸法と称している)の配線器具を最大3
個取り付けることができる合成樹脂製の取付枠70を示
している。この取付枠70は施工面に対して各種形態で
取り付けることができるが、図示例ではスイッチボック
スなどの埋込ボックス60に取付枠70を固定する。
【0026】つまり、図3に示すように、埋込ボックス
60は合成樹脂製であって壁面などの施工面に埋込配置
されるものであり、施工面に臨んで開放された開口面6
1を有している。埋込ボックス60の一方の側壁は上下
に延長されて固定片62を形成しており、各固定片62
に設けた固定孔62aには固定ねじ63が挿通される。
たとえば、施工面が石膏ボードなどの壁パネルにより形
成され、壁パネルの背面に柱が設けられているときに
は、柱に固定片62を当接させた形で固定ねじ63を固
定孔62aに通し、柱に螺合させることによって埋込ボ
ックス60を柱に固定することができる。この場合、壁
パネルには埋込ボックス60の開口面61に対応した孔
が形成される。
【0027】埋込ボックス60の開口面61を囲む上下
両縁からは取付舌片64が突設され、取付枠70に形成
したボックス取付孔71を通して取付舌片64のねじ孔
64aに螺合するボックスねじ65を用いて取付枠70
が埋込ボックス60に取着されるようになっている。埋
込ボックス60における上壁、下壁、一方の側壁の3箇
所にはそれぞれ導入孔66が形成され、導入孔66を通
して埋込ボックス60の外部から埋込ボックス60内に
電線としてのツイストペアケーブル1を導入することが
できる。つまり、埋込ボックス60を取り付ける柱に当
接する面以外で、壁パネルに交差する3面のうちのいず
れからでもツイストペアケーブル1を導入することがで
きる。
【0028】取付枠70は一対の側枠72a,72b
と、両側枠72a,72bの上下両端間をそれぞれ連続
一体に結合させる上枠73aおよび下枠73bとにより
矩形枠状に形成され、中央部に開口部74を設けてい
る。ボックス取付孔71は左右に長い長孔状であり、上
枠73aおよび下枠73bにそれぞれ設けられる。ま
た、上枠73aおよび下枠73bは化粧プレート80に
挿通されたプレートねじ81の螺合するねじ孔75が形
成されている。
【0029】各側枠72a,72bにはそれぞれ保持片
76a,76bが後方に延長されており、一方の保持片
76aには配線器具に設けた取付爪(単位寸法について
2個ずつ設けられる)が係合する保持孔(図示せず)が
形成される。また、他方の保持片76bには、後端が保
持片76bに連続する固定端となり前端部が自由端とな
った可動操作片77が形成され、配線器具に設けた取付
爪が可動操作片77の前端縁と保持片76bとの隙間に
挿入されるようにしてある。つまり、保持片76aに形
成した保持孔と保持片76bに形成した可動操作片77
とにより取付爪を保持することで、配線器具を取付枠7
0に固定することができる。取付枠70から配線器具を
取り外すには可動操作片77を他方の保持片76aとの
距離が広がるように撓ませると、取付爪を可動操作片7
7から外すことができるようになる。
【0030】ところで、本実施形態では配線器具である
モジュラジャック6を取付枠70に直接取り付けるので
はなく、取付枠70に取付可能なアダプタ90を設け、
アダプタ90にモジュラジャック6を取り付けるように
構成している。
【0031】アダプタ90は、後方に開放された箱状に
形成され前壁の中央部にはモジュラプラグ8(図3参
照)を導入するプラグ導入口91が開口する。また、両
側壁の外側面には斜め後方に向かって腕片92が突設さ
れ、各腕片92にはそれぞれ取付枠70の保持片76
a,76bに係合可能な各一対の取付爪93が突設され
る。これらの取付爪93を取付枠70に係合させること
によって、アダプタ90が取付枠70に保持されるので
ある。ここで、モジュラプラグ8の挿入方向は施工面に
対して0°〜90°の範囲で設定される、図示例では合
成樹脂製の取付枠70を想定しているが、金属製の取付
枠を用いる場合には、取付爪93に代えて取付孔を設け
てもよい。取付孔は取付枠の一部を塑性変形させて爪を
取付孔に挿入することによって取付枠にモジュラジャッ
ク6を保持させる。なお、取付爪93と取付孔との両方
を備えたアダプタ90を形成してもよい。
【0032】アダプタ90の内側面であってプラグ導入
口91の両側方には、図2に示すように、それぞれ上下
方向に突リブ94が形成される。さらに、アダプタ90
の内側壁と突リブ94との間には保持リブ95が突設さ
れる。保持リブ95と突リブ94との間の上下両端部に
はそれぞれ熱着突起96が突設される。また、図5に示
すように、突リブ94の上下両端部付近にはジャック本
体7を支持する合計4本の受け台97が突設される。モ
ジュラジャック6は両側面に係止リブ7aを備えてお
り、係止リブ7aを受け台97に当接させることにより
前方への移動が規制され、図示しない係止手段により後
方への移動が規制されることによって、アダプタ90に
保持される。
【0033】アダプタ90の前端部内側面にはプラグ導
入口91を開閉する扉130が配設される。扉130
は、それぞれ板状に形成された第1扉体131および第
2扉体132とを備え、第1扉体131の前面(図5の
左面)にはアダプタ90に形成したプラグ導入口91か
ら一部を突出させる操作突片131aが設けられる。ま
た、第1扉体131の両側部には一対の突片131bが
突設され、突片131bには第1扉体131の側縁に沿
ってばね受け突起131cが突設される。第2扉体13
2はアダプタ90の前壁と第1扉体131との間であっ
て、上述の一対の突リブ94の間に配置される。また、
第1扉体131の両突片131bはアダプタ90の両保
持リブ95に当接する。したがって、第1扉体131お
よび第2扉体132はアダプタ90により位置規制され
た状態で上下方向に移動可能になる。
【0034】第1扉体131と第2扉体132との対向
面には、第1扉体131がプラグ導入口91を閉じる向
きに移動したときに第2扉体132に係合して第2扉体
132もプラグ導入口91を閉じる向きに移動させる係
合部(図示せず)が形成されている。第2扉体132が
プラグ導入口91を閉じる向きに移動する際の移動量は
アダプタ90の前壁内側面に形成した突部(図示せず)
により記載される。
【0035】一方、第1扉体131の操作突片131a
に外力を作用させてプラグ導入口91を開放する向きに
第1扉体131を移動させプラグ導入口91の一部が開
放されると、第2扉体132の後面両側部に突設した突
起132aに第1扉体131が当接して第1扉体131
とともに第2扉体132を移動させることができるよう
になっている。つまり、プラグ導入口91を開放するよ
うに第1扉体131を移動させると、第2扉体132は
第1扉体131に押されてプラグ導入口124を開放す
る向きに移動する。
【0036】ところで、第1扉体131に設けた一つの
ばね受け突起131cはそれぞれコイルスプリングより
なる復帰ばね133の一端部に挿入される。また、復帰
ばね133の他端部は上述した受け台97と保持リブ9
5との間に保持される。このようにして復帰ばね133
の左右方向の移動が規制される。また、復帰ばね133
は、アダプタ90の前壁と押さえ板134との間に保持
されることにより前後方向の移動も規制されている。押
さえ板134は上述の熱着突起126の一部が挿入され
る透孔134aを上下両端部に備え、熱着突起126を
透孔134aに挿入した状態で熱着することによりアダ
プタ94に固着される。
【0037】以上説明した構成によって第1扉体131
が復帰ばね133によりプラグ導入口91を閉じる向き
に付勢され、第1扉体131および第2扉体132によ
りプラグ導入口91が閉塞される。また、第1扉体13
1の操作突片131aに外力を作用させてプラグ導入口
91を開放する向きに移動させると、第2扉体132も
プラグ導入口91を開放する向きに移動する。つまり、
モジュラプラグ8をモジュラジャック6に接続するには
モジュラプラグ8を操作突片131aに当接させてプラ
グ導入口91を開放させるように扉130を操作すれば
よく、逆にモジュラプラグ8をモジュラジャック6から
引き抜けば、図4のように、扉130は復帰ばね133
のばね力により自動的に閉じるのである。このようにモ
ジュラプラグ8を抜いた状態ではプラグ導入口91を閉
じることで塵埃や異物がモジュラジャック6に入り込む
のを防止することができ、モジュラプラグ8とモジュラ
ジャック6との接触抵抗の増大を防止することができ
る。
【0038】ところで、本実施形態に示すモジュラジャ
ック6は、図6ないし図11に示すように、絶縁性を有
する合成樹脂の成形品であるプラグ接続台1と端子基台
2とを備える。端子基台2は、コンタクト41と端子4
2とを接続導体43を介して電気的に接続した導電体4
(図12参照)を保持し、プラグ接続台1に結合される
ことによってモジュラジャックを構成する。導電体4は
弾性を有する板金を打ち抜いて形成され、端子基台2に
8本保持されている。端子基台2は、ベース20と保持
台30との2部材により形成され、保持台30はベース
20の上面に接着される。
【0039】プラグ接続台1は、モジュラプラグが挿入
されるプラグ挿入口11が前面上部に開口するととも
に、端子基台2の前端部が挿入される取付孔12が後面
下部に開口する中空体であり、後壁には取付孔12の上
縁に臨んで開放された8個の分離スリット13が形成さ
れている。
【0040】ベース20は、プラグ接続台1の下面に当
接する連結支持片21を前端部に備え、保持台30が載
置される保持台載置板22を後端部に備える。プラグ接
続台1の下面には連結支持片21の左右幅にほぼ一致す
る幅の連結溝部14が形成され、さらに連結溝部14の
内底面には略T字形に形成された結合突起15が形成さ
れる。連結支持片21には結合突起15に係合可能な略
T字形の結合孔23が形成されている。結合孔23は連
結支持片21の前縁に望んで開放された切欠溝23aを
備え、この切欠溝23aにより連結支持片21の前端部
の可撓性を向上させている。また、連結支持片21の基
部の両側には連結支持片21に対して上にずれた位置で
挿入係止片24が突設され、挿入係止片24はプラグ接
続台1に形成した取付孔12の下部に挿入される。しか
して、挿入係止片24がプラグ接続台1の内側に係止さ
れ、連結支持片21がプラグ接続台10の下面に当接す
ることによって、ベース20がプラグ接続台1に仮保持
されることになる。
【0041】一方、保持台30は、コンタクト41を保
持するコンタクト支持台31を前端部に備え、端子42
が上面側に突出する端子支持台32を後端部に備えてい
る。また、コンタクト支持台31と端子支持台32との
間の部位で端子基台2の上面にレバー支持台33が突設
されている。コンタクト支持台31の前端部および保持
台30の下面には導電体4を位置決めするための位置決
め溝34が形成されている。また、端子支持台32には
上下に貫通して端子42が挿通される端子挿通孔35が
形成されている。
【0042】プラグ接続台1に端子基台2を結合するに
は、ベース20と保持台30とを接着した状態で、コン
タクト支持台31を取付孔12に挿入する。端子基台2
のコンタクト支持台31の両側面には係合突条31aが
突設されており、プラグ接続台1の内側面には係合突条
31aに係合した状態で端子基台2を案内する係合溝1
0aが形成されている。したがって、係合突条31aを
係合溝10aに係合させた状態で端子基台2を前方に移
動させると、保持台30は係合突条31aと係合溝10
aとにより位置が規制され、ベース20は連結支持片2
1と連結溝部14とにより位置が規制されるから、端子
基台2をプラグ接続台1に対して位置規制しながら所定
位置まで挿入することができる。端子基台2が定位置ま
で挿入されると端子基台2の前後方向の中間部に形成さ
れたレバー支持台33などがプラグ接続台1の後面に当
接することによって、端子基台2のプラグ接続台1に対
する挿入量が規制される。
【0043】また、プラグ接続台1に設けた結合突起1
5にベース20の結合孔23が係合し、プラグ接続台1
に対して端子基台2の後方への移動が禁止される。この
とき、ベース20の挿入係止片24が保持体30のコン
タクト支持片31とともにプラグ接続台1の取付孔12
に挿入される。ここにおいて、端子基台2の後端部に下
向きの力が作用すると、挿入係止片24を支点として連
結支持片21が上方に移動しようとするが、連結支持片
21はプラグ接続台1の下面に当接しているから上方へ
の移動が禁止され、結果的に端子基台2の後端部が下方
に移動することが防止される。また、端子基台2の後端
部に上向きの力が作用すると、挿入係止片24を支点と
して連結支持片21が下方に移動しようとするが、レバ
ー支持台33がプラグ接続台1の後面に当接しているか
ら移動が禁止され、結果的に端子基台2の後端部が上方
に移動することが禁止される。端子基台2の上下方向の
移動規制には係合突条31aおよび係合溝10aも寄与
しているが、上述の作用によってより確実に上下方向の
移動規制がなされる。要するに、プラグ接続台1と端子
基台2とは一部を係合させることによって結合されてい
るが、がたつきが生じないように強固に結合される。
【0044】コンタクト支持台31には前端部から後上
方に向かう形でコンタクト41が配置され、端子基台2
のコンタクト支持台31をプラグ接続台1に挿入する際
に、各コンタクト41は各分離スリット13に導入さ
れ、各分離スリット13により各コンタクト41が案内
される。端子基台2がプラグ接続台1に結合された状態
で、コンタクト41の後端部は分離スリット13に挿入
された状態に保たれ、コンタクト41は互いに接触しな
いように分離される。このようにコンタクト41がプラ
グ接続台1に挿入されることにより、プラグ挿入口11
を通してプラグ接続台1に挿入されるモジュラプラグの
接触子に対してコンタクト41が弾接可能となるのであ
る。
【0045】図示例のモジュラジャックは、4対8芯の
ツイストペアケーブル1を接続するものであって、8本
の導電体4が端子基台2に保持されている。各導電体4
に設けた端子42は保持台30に設けた端子挿通孔35
に下から挿通されて端子支持台32の上面から突出し、
前後2列に配列される。端子42は一対の歯の間に上端
縁を開放した圧接スリット42aを有するフォーク状に
形成された圧接形のものであって、圧接スリット42a
の幅は接続する電線の芯線に圧接スリット42aの両側
縁が圧接する程度に設定されている。つまり、絶縁被覆
を有する電線を圧接スリット42aに上方から圧入する
と、電線の絶縁被覆を圧接スリット42aの両側縁で切
ることにより絶縁被覆を剥ぎながら圧接スリット42a
の中に芯線を導入し、圧接スリット42aの両側縁間に
芯線を挟持するようになっている。この端子はIDC端
子とも呼ばれる周知のものである。
【0046】ところで、図示例では別途の工具や治具を
用いることなく端子42に電線を接続可能とするため
に、複数本の電線をまとめて保持する整列機能および電
線を端子42の圧接スリット42aに圧入する圧入機能
を兼ね備えた合成樹脂成形品の一対のレバー5を設けて
いる。両レバー5は異なる形状に形成されるが、左右で
対称となる形状に形成されている。ただし、両レバー5
は上述のように対称に形成されているから、以下では、
一方のレバー5についてのみ説明する。
【0047】レバー5は各レバー支持台33にそれぞれ
連続一体に形成した軸受部33aに対して回転軸50を
介して枢支される。回転軸50はレバー5に設けた軸孔
51を通して固定され、レバー5とともに軸受部33a
に対して回転する。つまり、レバー5は、軸受部33a
を中心として回動可能であって、端子基台2に被さる位
置と、端子基台2を開放する位置との間で起伏可能にな
っている。軸受部33aは後面側が開放されている。
【0048】ここに、図7のようにレバー5とプラグ接
続台1とが当接することによって、レバー5を起こす最
大角度が規制される。すなわち、プラグ接続台1におい
てレバー5を起こしたときにレバー5が当接する部位
(つまりプラグ接続台1の後面の上部)は後方に下り傾
斜した傾斜面10bであって、レバー5を起こしたとき
に端子基台2の上面が十分広く開放されるようになって
いる。このように、プラグ接続台1の後面上部に傾斜面
10bが形成されていることによって、レバー5の回動
範囲を大きくすることができ、レバー5を起こしたとき
にレバー5の後面を端子基台2の上面に対してほぼ直交
させることができるようになっている。また、レバー5
を倒した状態(図7の実線の状態)におけるレバー5の
上面は前後の中間部で上に凸となるように曲がってお
り、レバー5を起こしたときに上述した傾斜面10bの
上部を支点として回転軸50を軸受部33aから取り外
すことができるようにしてある。このように、レバー5
を取り外すときに回転軸50から比較的離れた部位を支
点とすることができるから、レバー5の取り外し作業が
容易になる。
【0049】ところで、レバー5における端子支持台3
2側の一面には、各端子42に接続される電線を分離し
て保持する3枚の分離板52が突設されている。レバー
5の各側壁と分離板52との間、あるいは隣合う分離板
52の間には各電線が通る分離通路が形成され、各分離
通路には保持用突起53が適所に突設されることによっ
て分離通路への電線の着脱が可能になっている。つま
り、分離通路に挿入された電線は保持用突起53により
脱落しないように保持される。さらに、レバー5におけ
る回転軸50に近い部位には電線の先端部を分離して保
持する分離孔54が形成されている。したがって、分離
通路と分離孔54との間では電線を整列させることがで
きる。電線を整列させる作業は電線を端子42に結線す
る前に行なわれるから、このときにレバー5は起こされ
て−おり、上述のようにレバー5を起こしたときの後面
は端子基台2の上面に対してほぼ直交して大きく開放さ
れているから、分離通路と分離孔54とに電線を通す作
業が容易になる。
【0050】一方、レバー5には、分離通路と分離孔5
4との間の部位で回転軸50の軸方向に走る2本の圧入
溝55が形成される。各圧入溝55はレバー5を端子基
台22に近付けたときに、図13のように、端子42の
先端部が挿入されるように形成され、圧入溝55の前後
において電線が端子42に押し付けられるようにしてあ
る。要するに、レバー5に電線を保持させた状態でレバ
ーを端子基台2に近付けると、電線が圧入溝55の前後
で押圧されることにより電線が端子42の圧接スリット
42aに圧入されるのである。この意味で、レバー5は
電線の整列機能および圧入機能を備えるのである。
【0051】ところで、レバー5において端子支持台3
2に対応する部位の一方の側面には端子支持台32の一
部が挿入される開口部57が形成されている。これは、
レバー5の両側面間に端子支持台32を収める場合より
も端子支持台32の左右幅を大きくとることができるよ
うにするためである。さらに説明する。端子基台2の左
右幅を広げるには制限があり、その一方で端子42間の
距離は比較的大きくとる必要があるから、端子支持台3
2の左右幅が小さいと端子42と端子支持台32の側面
との距離が小さくなって端子支持台32が薄肉になり、
端子支持台32の強度を十分にとることができず、端子
42への電線の圧入時に端子支持台32が破損するおそ
れが生じる。これに対して、上記構成のようにレバー5
の一方の側面に開口部57を形成することで、端子基台
2の制限された左右幅の中で端子支持台32の左右幅を
広げることが可能になり、端子支持台32の強度を向上
させることができるのである。
【0052】レバー5を倒した状態では、図11に示す
ように、端子基台2(保持台30)の後部状面に立設さ
れた係止フック36の爪36aがレバー5の側部に延設
した移動規制片56の先端部の係止爪56aと係合し、
レバー5が簡単に開放されるのを防止するようになって
いる。つまり、レバー5は上述のように電線を押さえる
機能があるから、レバー5が開放されないようにするこ
とで、電線に外力が作用しても端子42から外れにくく
なるのである。また、レバー5を倒すと移動規制片56
の下面は端子基台2の上面に突設した台部38の上面に
当接し、レバー5の移動が規制される。つまり、移動規
制片56を設けていないとレバー5を倒したときにレバ
ー5に大きな力が作用した場合に軸受部33aが破損す
ることがあるが、移動規制片56を設けて端子基台2の
一部に当接させることによって移動規制片56で力を受
けることができるから、軸受部33aの破損を防止する
ことができるのである。
【0053】以上説明したように、ベース20と保持台
30とを重ね合わせて接着することにより端子基台2を
形成し、この端子基台2のうち保持台30に設けたコン
タクト支持台31をプラグ接続台1の取付孔12に挿入
するとともに、ベース20の連結支持片21をプラグ接
続台1の下面に係合させるのであって、ベース20と保
持台30との接着時に両者が相対的にスライドすること
がなく、結果的に接着剤の塗布量が適量であれば接着剤
がベース20と保持台30との間からはみ出すことはな
いのである。つまり、接着剤がはみ出すことによって外
観が損なわれたり、商品仕様が満たされなくなったりす
るのを抑制することができ、製造工程が容易になる上に
歩留まりが向上する。また、レバー5により電線を端子
42に接続する際には端子基台2に比較的大きな下向き
の力が作用するが、上述のようにプラグ接続台1に対し
て端子基台2は上下に移動しにくく、電線を接続する際
に違和感が生じたり、端子基台2が破損したりするのを
防止することができる。
【0054】(実施形態2)ベース20と保持台30と
は係合させることによって結合してもよい。すなわち、
図14ないし図19に示すように、ベース20と保持台
30との一方(図示例ではベース20)の周部のうちプ
ラグ接続台1の下面側に位置する一辺を除いて残りの3
辺にそれぞれ1本ずつ結合フック25が連続一体に立設
されている。また、他方(図示例では保持台30)の周
部には結合フック25に係合する結合溝37が形成され
る。各結合フック25の上端部にはベース20の内側向
きに結合爪25aが突設されている。また、各結合フッ
ク25の下端付近にはベース20の上下に貫通する貫通
孔26が形成される。貫通孔26は結合爪25aの成形
の都合上形成されるものであるが、結合フック25の下
端部両側に形成される切欠25bとともに結合フック2
5を撓みやすくする機能を担う。
【0055】一方、保持台30は、図20に示す形状を
有し、保持台30の周部には上述のように結合フック2
5に係合する結合溝37が形成される。ここで、結合フ
ック25が結合溝37に係合することによって、結合フ
ック25が保持台30の三側面に当接するとともに結合
フック25が結合溝37内に収まり、しかもベース20
と保持台30との一部はプラグ接続台1に当接して前方
への移動が禁止されているから、結果的にベース20と
保持台30とは両者の対向面に沿う面内での相対的な移
動を禁止される。要するに、突起としての結合フック2
5と凹所としての結合溝37によりベース20と保持台
30との相対的な移動が禁止される。結合爪25aは保
持台30の上面側を係止して保持台30がベース20か
ら浮き上がるのを禁止する。したがって、結合フック2
5と結合溝37とによりベース20に保持台30が固定
されることになる。
【0056】このように結合フック25と結合溝37と
が凹凸係合することによってベース20に保持台30が
固定されるから、接着剤を用いずにベース20と保持台
30とを結合することが可能である。接着剤を用いなけ
れば接着剤がはみ出すことがなく歩留まりがより一層向
上する。また、接着剤を用いる場合に比較すると接着剤
の硬化を待つ待ち時間が発生せず、生産性を高めること
ができる。なお、ベース20と保持台30との結合強度
をより高める必要があれば、接着剤を併用することも可
能である。接着剤を併用する場合でさえも、組立工程に
おいてベース20と保持台30とが相対的にスライドす
る過程が存在しないから、接着剤がはみ出すのを抑制す
ることができ、結果的に従来構成に比較すると歩留まり
が向上する。
【0057】ところで、従来構成でも説明したようにツ
イストペアケーブルが端子42に接続されるのであっ
て、ツイストペアケーブルを構成する各対間のクロスト
ークの量は導電体4の配置による影響を受ける。ただ
し、コンタクト41の配列や端子42の配列は固定的で
あるから、現実的には接続導体43をクロストークが少
なくなるように配置することになる。この場合に接続導
体43の一部を交差させる必要があるから、接続導体4
3の一部を上下に配置することになる。つまり、図21
に示すように、接続導体43の一部が上下2層に配置さ
れる。
【0058】上下2層の配置を行なうにはベース20と
保持台30との対向面間に隙間を形成しておくことが必
要である。そこで、ベース20の上面の一部に他の部位
よりも上方に突出する突台20aを形成し、突台20a
の上に保持台30を載置するのである。この構成によっ
て、突台20aの形成されていない部位ではベース20
と保持台30との間に隙間が形成され、接続導体43の
2層化が可能になる。
【0059】さらに、突台20aは端子42の下方にも
設けてあり、端子42の下端に突台20aの先端面が当
接することによって、端子42に電線を圧入する際に端
子42が下方に沈むのを防止することができる。他の構
成および動作は実施形態1と同様である。
【0060】なお、上述の実施形態ではレバー5に回転
軸50を設けて端子基台2に軸受部33aを設けている
が、端子基台2に回転軸を設け、レバー5に軸受部を設
けるようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明は、施工面に対して固定
され埋込型配線器具を取付可能な取付枠と、一部が施工
面内に埋込配置された形で取付枠に結合されたアダプタ
と、モジュラプラグが着脱自在に挿入されるプラグ挿入
口を備えアダプタを介して取付枠に結合されるモジュラ
ジャックと、取付枠に覆着されアダプタの一部を施工面
から突出させる開口窓を有した化粧プレートとを備え、
モジュラジャックは、プラグ挿入口に挿入されるモジュ
ラプラグの接触子に弾接する複数個のコンタクトと、各
コンタクトにそれぞれ電気的に接続され電線の絶縁被覆
を切って芯線を挟み込む圧接スリットを備えた複数個の
端子と、コンタクトおよび端子を保持する本体部と、各
端子に接続する複数本の電線を整列した形で保持すると
ともに本体部に枢着され端子に被さって端子の圧接スリ
ットに電線を圧入する位置と端子を開放する位置との間
で起伏自在となるレバーとを備え、アダプタは、モジュ
ラプラグの挿入方向が施工面に対して斜めに交差するよ
うにモジュラジャックを保持するジャック保持手段を備
え、かつプラグ挿入口を開閉する扉を備えるものであ
り、モジュラプラグの挿入方向が施工面に対して斜めに
交差するから、レバーを有するモジュラジャックを埋込
型の配線器具と同程度の奥行きに収めることが可能にな
り、たとえば埋込ボックスを用いて施工することも可能
になる。また、モジュラプラグが接続されていないとき
には、プラグ挿入口を扉によって閉じることができ、塵
埃や異物がプラグ挿入口から侵入するのを防止すること
ができ、とくに塵埃がコンタクトに付着することによる
モジュラプラグとモジュラジャックとの接触抵抗の増加
を防止し、信号伝送の信頼性の低下を抑制することがで
きる。
【0062】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、扉がプラグ挿入口に沿ってスライド自在であって、
プラグ挿入口を閉じる向きに復帰ばねにより付勢されて
いるものであり、アダプタとモジュラジャックとの位置
関係によらずモジュラプラグを接続していない状態では
扉を閉じることができ、塵埃や異物がモジュラジャック
に侵入するのを確実に防止することができる。
【0063】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、モジュラジャックが、プラグ挿入口
が開口し内部に複数本のコンタクトが配列されたプラグ
接続台と、少なくとも一部がプラグ接続台に嵌入された
形でプラグ接続台に結合されプラグ接続台からの露出部
位に複数個の端子が配列された端子基台と、各端子と各
コンタクトとをそれぞれ電気的に接続する複数の接続導
体とを備え、端子基台が、プラグ接続台への嵌入方向と
交差する方向に分割されたベースおよび保持台を結合し
て形成され、接続導体がベースと保持台との間に配置さ
れているものであり、端子基台がベースと保持台とから
なり、かつ端子基台をプラグ接続台に嵌入してプラグ接
続台と端子基台とを結合するから、組立過程において接
着剤を塗布した面を相対的にスライドさせる過程がな
く、結果的に接着剤のはみ出しによる不良品の発生を低
減することができるという利点がある。
【0064】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、ベースと保持台とが接着されるものであり、ベース
と保持台とが接着されるものであり、ベースと保持台と
を接着しているものの接着面が相対的にスライドするこ
とはないから、接着剤のはみ出しによる不良品の発生は
少ない。
【0065】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、ベースと保持台との一方に結合フックが突設され、
結合フックは他方に係合してベースと保持台とを結合す
る結合爪を先端部に備えるものであり、ベースと保持台
との一方に設けた結合フックの結合爪を他方に係合させ
ることによってベースと保持台とを結合するから、接着
剤が不要になり接着剤のはみ出しによる不良品の発生を
防止することができる。
【0066】請求項6の発明は、請求項3ないし請求項
5の発明において、ベースと保持台との一方に突起が突
設され、突起が挿入されてベースと保持台との対向面に
沿う面内での移動を禁止する凹所が他方に形成されてい
るものであり、ベースと保持台との位置合わせが容易に
なるという利点がある。
【0067】請求項7の発明は、請求項3ないし請求項
6の発明において、ベースにおける保持台との対向面に
は保持台に向かって突出するとともに接続導体を保持台
との間に保持する突台が形成され、端子に電線を圧入す
る向きにおける端子の端部に突台を当接させ、ベースと
保持台との間であって突台が形成されていない部位には
接続導体を2層に配置することができる隙間が形成され
るものであり、クロストークを低減したり絶縁距離を大
きくしたりするために接続導体間の距離や位置関係を調
節する際に、接続導体を2層で配置するのが容易にな
る。
【0068】請求項8の発明は、請求項3ないし請求項
7の発明において、プラグ接続台に端子基台の挿入方向
と直交する面内で結合突起が突設され、結合突起に係合
する結合孔を備えた連結支持片が端子基台に設けられて
いるものであり、結合突起と結合孔との係合によりプラ
グ接続台と端子基台とを結合することができる。
【0069】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、連結支持片が端子基台をプラグ接続台に挿入する向
きの先端側に連結支持片を2分する切欠溝を備えるもの
であり、連結支持片の先端部の可撓性を大きくすること
ができ、プラグ接続台に端子基台を嵌入させる際に連結
支持片が係合突起を乗り越えるように厚み方向に撓んだ
ときに連結支持片が折損するのを防止することができ
る。
【0070】請求項10の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーは端子基台に設けた軸受部に枢支される回
転軸を備え、レバーが端子基台を開放する位置であると
きに回転軸とは異なる位置でレバーがプラグ接続台に当
接してその位置が回転軸を軸受部から外す際の支点とな
る形状にレバーを形成しているものであり、電線を整列
させかつ圧接端子である端非に電線を圧入することがで
きるレバーを設けていることによって、別の工具や治具
を用いることなく電線を端子に接続することができ、し
かも、レバーは着脱自在であってレバーの枢支部位とは
異なる部位を支点としてレバーを取り外すことができる
ようにしているから、レバーの操作時にはレバーが外れ
ることはなく、かつレバーの取り外し作業は容易にな
る。
【0071】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、プラグ接続台においてレバーが端子基台を開放
する位置であるときにレバーが当接する部位を、軸受部
からプラグ接続台に向かって端子基台において端子が設
けられている面との距離を広げるように傾斜する傾斜面
としたものであり、この構成によって傾斜面を設けてい
ない場合よりもレバーを大きく開くことができ、結線作
業時においてレバーに電線を保持する際に、電線が所定
位置に保持されているか否かを容易に視認することがで
きるのである。つまり、レバーに対する電線の保持位置
を確認した後に電線を端子に確実に結線することができ
る。
【0072】請求項12の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーは端子基台に枢支され、端子基台には端子
が列設される端子支持台を突設し、レバーにおける端子
支持台に対応する部位の一方の側面には端子支持台の一
部が挿入される開口部が形成されているものであり、電
線を整列させかつ電線を端子に圧入するためのレバーを
設けながらも、端子支持台の一部をレバーの開口部に挿
入可能としているから、端子支持台の寸法を比較的大き
くとることができる。つまり、端子の配列間隔が同じで
あれば開口部を設けていない場合に比較すると端子支持
台の周部の厚み寸法を大きくとることが可能になるか
ら、端子支持台の強度を大きくとることができ、結果的
に端子への電線の圧入時などに作用する力で端子支持台
が破損するのを防止することができる。
【0073】請求項13の発明は、請求項3の発明にお
いて、レバーは端子基台に枢支され、レバーにおいて端
子基台に被さる位置で端子基台との対向面の一部に端子
基台に当接する移動規制片を設けたものであり、レバー
により電線を整列させた後に、レバーを倒して電線を端
子に圧入する際に、レバーに大きな外力が作用しても移
動規制片が端子基台に当接することによってレバーの移
動量が規制され、レバーが必要以上に移動して枢支部分
や端子が破損ないし折損するという事故を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図2】同上の一部破断した要部の平面図である。
【図3】同上の概略断面図である。
【図4】同上の正面図である。
【図5】同上に用いるアダプタの分解斜視図である。
【図6】同上に用いるモジュラジャックを示す分解斜視
図である。
【図7】同上の側面図である。
【図8】同上の平面図である。
【図9】同上の下面図である。
【図10】同上の正面図である。
【図11】同上の背面図である。
【図12】同上の要部分解斜視図である。
【図13】同上の要部断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に用いるジャック
本体を示す分解斜視図である。
【図15】同上の側面図である。
【図16】同上の平面図である。
【図17】同上の下面図である。
【図18】同上の正面図である。
【図19】同上の背面図である。
【図20】同上の要部分解斜視図である。
【図21】同上の要部側面図である。
【図22】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 プラグ接続台 2 端子基台 5 レバー 6 モジュラジャック 7 ジャック本体 10b 傾斜面 11 プラグ挿入口 15 結合突起 20 ベース 20a 突台 21 連結支持片 23 結合孔 23a 切欠溝 25 結合フック 25a 結合爪 30 保持台 32 端子支持台 33a 軸受部 37 結合溝 41 コンタクト 42 端子 42a 圧接スリット 43 接続導体 50 回転軸 56 移動規制片 57 開口部 60 埋込ボックス 61 開口部 70 取付枠 80 化粧プレート 82 開口窓 90 アダプタ 91 開口部 130 扉 131 第1扉体 132 第2扉体 133 復帰ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中樋 和男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E087 EE04 EE11 EE14 FF06 FF14 GG02 HH01 HH02 JJ08 LL17 MM09 PP01 QQ01 RR02 RR06 RR08 RR13 RR25

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施工面に対して固定され埋込型配線器具
    を取付可能な取付枠と、一部が施工面内に埋込配置され
    た形で取付枠に結合されたアダプタと、モジュラプラグ
    が着脱自在に挿入されるプラグ挿入口を備えアダプタを
    介して取付枠に結合されるモジュラジャックと、取付枠
    に覆着されアダプタの一部を施工面から突出させる開口
    窓を有した化粧プレートとを備え、モジュラジャック
    は、プラグ挿入口に挿入されるモジュラプラグの接触子
    に弾接する複数個のコンタクトと、各コンタクトにそれ
    ぞれ電気的に接続され電線の絶縁被覆を切って芯線を挟
    み込む圧接スリットを備えた複数個の端子と、コンタク
    トおよび端子を保持する本体部と、各端子に接続する複
    数本の電線を整列した形で保持するとともに本体部に枢
    着され端子に被さって端子の圧接スリットに電線を圧入
    する位置と端子を開放する位置との間で起伏自在となる
    レバーとを備え、アダプタは、モジュラプラグの挿入方
    向が施工面に対して斜めに交差するようにモジュラジャ
    ックを保持するジャック保持手段を備え、かつプラグ挿
    入口を開閉する扉を備えることを特徴とする情報コンセ
    ント。
  2. 【請求項2】 前記扉はプラグ挿入口に沿ってスライド
    自在であって、プラグ挿入口を閉じる向きに復帰ばねに
    より付勢されていることを特徴とする請求項1記載の情
    報コンセント。
  3. 【請求項3】 前記モジュラジャックは、プラグ挿入口
    が開口し内部に複数本のコンタクトが配列されたプラグ
    接続台と、少なくとも一部がプラグ接続台に嵌入された
    形でプラグ接続台に結合されプラグ接続台からの露出部
    位に複数個の端子が配列された端子基台と、各端子と各
    コンタクトとをそれぞれ電気的に接続する複数の接続導
    体とを備え、前記端子基台は、プラグ接続台への嵌入方
    向と交差する方向に分割されたベースおよび保持台を結
    合して形成され、前記接続導体が前記ベースと前記保持
    台との間に配置されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の情報コンセント。
  4. 【請求項4】 前記ベースと前記保持台とは接着される
    ことを特徴とする請求項3記載の情報コンセント。
  5. 【請求項5】 前記ベースと前記保持台との一方に結合
    フックが突設され、結合フックは他方に係合して前記ベ
    ースと前記保持台とを結合する結合爪を先端部に備える
    ことを特徴とする請求項3記載の情報コンセント。
  6. 【請求項6】 前記ベースと前記保持台との一方に突起
    が突設され、前記突起が挿入されて前記ベースと前記保
    持台との対向面に沿う面内での移動を禁止する凹所が他
    方に形成されていることを特徴とする請求項3ないし請
    求項5のいずれかに記載の情報コンセント。
  7. 【請求項7】 前記ベースにおける保持台との対向面に
    は保持台に向かって突出するとともに接続導体を保持台
    との間に保持する突台が形成され、前記端子に電線を圧
    入する向きにおける前記端子の端部に突台を当接させ、
    前記ベースと前記保持台との間であって突台が形成され
    ていない部位には前記接続導体を2層に配置することが
    できる隙間が形成されることを特徴とする請求項3ない
    し請求項6のいずれかに記載の情報コンセント。
  8. 【請求項8】 プラグ接続台に端子基台の挿入方向と直
    交する面内で結合突起が突設され、結合突起に係合する
    結合孔を備えた連結支持片が端子基台に設けられている
    ことを特徴とする請求項3ないし請求項7のいずれかに
    記載の情報コンセント。
  9. 【請求項9】 前記連結支持片は端子基台をプラグ接続
    台に挿入する向きの先端側に前記連結支持片を2分する
    切欠溝を備えることを特徴とする請求項8記載の情報コ
    ンセント。
  10. 【請求項10】 レバーは端子基台に設けた軸受部に枢
    支される回転軸を備え、軸受部におけるプラグ接続台と
    は反対面側を開放して回転軸を着脱可能とし、レバーが
    端子基台を開放する位置であるときに回転軸とは異なる
    位置でレバーがプラグ接続台に当接してその位置が回転
    軸を軸受部から外す際の支点となる形状にレバーを形成
    していることを特徴とする請求項3記載の情報コンセン
    ト。
  11. 【請求項11】 プラグ接続台においてレバーが端子基
    台を開放する位置であるときにレバーが当接する部位
    は、軸受部からプラグ接続台に向かって端子基台におい
    て端子が設けられている面との距離を広げるように傾斜
    する傾斜面であることを特徴とする請求項10記載の情
    報コンセント。
  12. 【請求項12】 レバーは端子基台に枢支され、レバー
    における端子支持台に対応する部位の一方の側面には端
    子支持台の一部が挿入される開口部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の情報コンセント。
  13. 【請求項13】 レバーは端子基台に枢支され、レバー
    において端子基台に被さる位置で端子基台との対向面の
    一部に端子基台に当接する移動規制片を設けたことを特
    徴とする請求項3記載の情報コンセント。
  14. 【請求項14】 前記レバーに回転軸を設け、前記端子
    基台に回転軸が枢着される軸受部を設けたことを特徴と
    する請求項12または請求項13記載の情報コンセン
    ト。
  15. 【請求項15】 前記端子基台に回転軸を設け、前記レ
    バーに回転軸が枢着される軸受部を設けたことを特徴と
    する請求項12または請求項13記載の情報コンセン
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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