JP3471556B2 - 位相シフトディジタルホログラフィ装置 - Google Patents

位相シフトディジタルホログラフィ装置

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JP3471556B2 JP07580797A JP7580797A JP3471556B2 JP 3471556 B2 JP3471556 B2 JP 3471556B2 JP 07580797 A JP07580797 A JP 07580797A JP 7580797 A JP7580797 A JP 7580797A JP 3471556 B2 JP3471556 B2 JP 3471556B2
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    • G03H2001/0454Arrangement for recovering hologram complex amplitude
    • G03H2001/0458Temporal or spatial phase shifting, e.g. parallel phase shifting method

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位相シフトディジタ
ルホログラフィ装置および位相シフトディジタルホログ
ラフィ生成方法に係り、特に、物体波と参照波とが同時
にCCDイメージセンサ等の光電撮像素子の撮像面に照
射されホログラム画像データが生成される位相シフトデ
ィジタルホログラフィ装置および位相シフトディジタル
ホログラフィ生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルホログラフィは、コンピュータ
ホログラフィとは逆に、物体波と参照波の間の干渉パタ
ーンを実際に光電撮像素子で記録し、干渉パターンから
計算機によって像を再生する技術である。
【0003】従来、ディジタルホログラフィ装置として
次のようなものが知られていた。すなわち、物体光と参
照光とは交叉角度α(図2参照)が非常に大きくとられ
て撮像面に照射され、いわゆる、軸はずし方式でホログ
ラムが生成されていた。
【0004】そして、再生像には0次像と±1次像とが
横に並んで生成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、真の再生像
のみを得ようとしても、再生像にいわゆるゴースト像が
伴うということがあった。
【0006】ゴースト像を分離除去できるためには、物
体光と参照光との交叉角度を充分に大きくし、軸はずし
の度合いを大きくする必要があった。また、物体光の生
成の元となる物体の大きさを小さいものに限定する必要
があった。
【0007】このため、従来のディジタルホログラフィ
装置においては、ホログラムの対象となる物体の大きさ
が制限されるという問題があった。
【0008】また、ホログラムの作成に実効的に寄与す
る撮像面の画素数が減り、限られた画素数の撮像素子を
有効に利用できないという問題があった。
【0009】また、従来の軸はずし方式においては、物
体光と参照光とが大きさな交叉角度αで撮像面に照射さ
れる結果、ホログラムを形成するフリンジ間隔が小さく
なる一方、撮像面の解像分解能はホログラムを形成する
フリンジ間隔より小さい必要がある。このため、一般的
に写真フィルム等に比べて解像分解能が低い撮像素子に
おいて、良好な像を再生するのが困難であった。
【0010】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消し、軸はずしを必要とせず、再生像にゴ
ースト像が伴わないようにできる位相シフトディジタル
ホログラフィ装置および位相シフトディジタルホログラ
フィ生成方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による位相シフトディジタルホログラフィ装
置は、参照波の位相をシフトする位相シフト手段と、物
体波と参照波とが同時に撮像面に照射されることによっ
てホログラム画像データを生成するホログラム撮像手段
と、前記位相シフト手段により参照波の位相を異なる複
数の位相値に位相シフトし、位相シフトした複数の参照
波の各々の参照波と物体波とによって生成される複数の
ホログラム画像データから物体波の位相データと物体波
の振幅データとを演算する物体波演算手段と、前記物体
波演算手段で演算した物体波の位相データと物体波の振
幅データとから物体波データを構成し、この物体波デー
タを所定変換して再生像を演算する再生像演算手段と、
を備えている。
【0012】また、物体波と参照波とは前記撮像面にほ
ぼ同一入射角で照射される。
【0013】また、物体波と参照波とは、前記物体波デ
ータを構成せずにホログラム画像データを変換して再生
像を生成した場合にこの再生像にゴースト像が混入し得
るほどに小さい交叉角度で、前記撮像面に照射される。
【0014】また、前記位相シフト手段はピエゾ素子を
有する。
【0015】また、前記複数の位相値は3個の位相値で
あり、前記複数のホログラム画像データは3個のホログ
ラム画像データである。
【0016】また、前記位相シフト手段は前記参照波が
互いに90度の位相差を形成するように位相シフトす
る。
【0017】また、前記所定変換は、フレネル変換であ
る。
【0018】また、本発明による位相シフトディジタル
ホログラフィ生成方法は、位相シフト手段により参照波
の位相を異なる複数の位相値に位相シフトし、得られる
複数の参照波の各々の参照波と物体波とを同時にホログ
ラム撮像手段の撮像面に照射して複数のホログラム画像
データを生成し、これらの複数のホログラム画像データ
から物体波の位相データと物体波の振幅データとを物体
波演算手段により演算し、前記物体波演算手段で演算し
た物体波の位相データと物体波の振幅データとから物体
波データを構成し、この物体波データを所定変換して再
生像演算手段により再生像を演算することを特徴とす
る。
【0019】また、物体波の前記振幅データは、参照波
をブロックし物体波のみをホログラム撮像手段の撮像面
に照射し、得られたホログラム画像データから演算され
ることを特徴とする。
【0020】上述の発明において、参照波の位相を例え
ばπ/2ずつ位相シフトし、位相の異なる複数の参照
波、例えば3個の参照波を生成し、位相値の異なる各々
の参照波と物体波とを撮像面に照射し、これによって、
例えば、3個のホログラム画像データを生成する。複数
のホログラム画像データの各々は、物体波に関するデー
タと参照波に関するデータとが結合されて混然一体に構
成されている。複数のホログラム画像データの間で連立
方程式を解き、物体波の位相に関する位相データと物体
波の振幅に関する振幅データとを演算する。演算して得
た物体波の位相データと物体波の振幅データとから、再
生像を作成する上で必要な全ての情報を含む物体波デー
タを生成する。この生成した物体波データに対しフレネ
ル変換等の所定変換を施し、再生像を演算して求める。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。図1に示す位相シフ
トディジタルホログラフィ装置は、波長514nm、パ
ワーが約1WのArレーザからなるレーザ光源1と、ピ
エゾ素子を有する位相シフト手段2と、ホログラム撮像
手段としてのCCDイメージセンサ3と、コンピュータ
4と、再生像を表示する表示手段5とを備えている。
【0022】コンピュータ4には、後述する物体波演算
手段6と再生像演算手段7と位相シフト手段制御手段8
とが設けられている。
【0023】レーザ光源1から出射されたコヒーレント
光線は、ハーフミラー10によって参照光11と物体照
射光線12とに分離される。物体照射光線12は反射鏡
13、14とレンズ15を介してホログラム作成対象で
ある物体16に照射され、この結果、物体16から物体
光17が放射される。参照光11はビームエクスパンダ
18によって拡大されるとともに平面波として波形整形
され、ハーフミラー19によって反射される。
【0024】ハーフミラー19で反射した参照光11と
ハーフミラー19を透過した物体光とは、重ね合わされ
てCCDイメージセンサ3の撮像面3aに同時に照射さ
れる。物体波17と参照波11とが同時に撮像面3aに
照射されることによってホログラム画像データ20が生
成される。ホログラム画像データ20は物体波17の振
幅データの二乗から成る強度データと、参照波11の振
幅データの二乗から成る強度データと、干渉データとか
ら構成されている。干渉データは物体波17の振幅デー
タと、参照波11の振幅データと、物体波17の位相と
参照波11の位相との位相差の位相差データとから構成
されている。
【0025】図2に示すように、物体波17の光軸30
と参照波11の光軸11aとのなす角度を交叉角度αと
する。本発明では、交叉角度αを非常に小さく設定する
ことができ、交叉角度αを0にし、撮像面3aに同一入
射角で照射されるように設定することもできる。
【0026】また、従来の手法を採用した場合に再生像
にゴースト像が混入し得るほどに小さい交叉角度αに設
定してもゴースト像を伴わないようにできる。
【0027】図1に示す場合は、交叉角度αは0、すな
わち物体光17の光軸30と参照波11の光軸11aと
は同一方向に設定されている。
【0028】このように交叉角度αを設定しても、ゴー
スト像を伴わない理由は、従来のように参照波と物体波
との間の干渉縞から再生像を演算するのではなく、後述
するように、再生像を得るために物体波17の位相デー
タ17aと振幅データ17bとから物体波データ21を
参照波11とは分離して構成し、この参照波11から分
離した物体波データ21を所定変換(フレネル変換)し
て再生像を演算しているからである。
【0029】位相シフト手段2は、位相シフト制御手段
8の指示を受け参照波11の位相を3個の異なる位相値
に位相シフトする。3個の異なる位相値は、例えば初期
位相値を0としたときに、π/2ずつ位相シフトしたπ
/2、およびπの位相値、(あるいはπ/2ずつ位相シ
フトしたπ/2、π、および3π/2の位相値)に設定
される。
【0030】π/2ずつ位相シフトした3個の位相値に
設定された各々の参照波11と物体波17とが重ね合わ
されCCDイメージセンサ3の撮像面3aに同時に照射
され、3個のホログラム画像データ20a、20b、2
0cが生成される。
【0031】物体波演算手段6は、3個のホログラム画
像データ20a、20b、20cから物体波17の位相
データ17aと物体波17の振幅データ17bとを演算
する。
【0032】再生像演算手段7は、物体波演算手段6で
演算した物体波17の位相データ17aと振幅データ1
7bとから物体波データ21を構成し、この物体波デー
タ21をフレネル変換して再生像を演算する。
【0033】再生像演算手段6で生成した再生像は表示
手段5によって表示される。
【0034】次に図3を参照して、以下に再生像が得る
ための過程を詳細に説明する。図3においては、符号2
5はCCDイメージセンサ3の結像面3aに形成される
ホログラム画像データ20を表示するホログラム面を
(x、y、0)にとる座標系(x、y、z)を表し、符
号26は再生像を表示するイメージ面座標系(X、Y、
Z)を表す。物体16としてホログラム面座標系(x、
y、z)において(xo、yo、zo)によって表示され
る物点を仮定する。
【0035】(xo、yo、zo)における物点は物体照
射光線12によって照射され物体波が生成され、物体波
17は、放物線近似の下で、ホログラム面座標系(x、
y、z)において、式(1)によって表される。
【0036】
【数1】 式(1)において、φは物体波17の位相データ17a
に相当し、Aは物体波17の振幅データ17bに相当す
る。Ao exp(iφo)は物点における物体波の複素
振幅を示し、kは波数を示す。
【0037】参照波11は、UR(φR)=AR exp
(iφR)によって表される複素振幅を有する。
【0038】以下に示すように、位相データ17aに相
当するφと振幅データ17bに相当するAとをまず求
め、その後に再生像を求める。
【0039】CCDイメージセンサ3の結像面3aに形
成されるホログラム画像データ20は式(2)における
左辺によって表される。
【0040】
【数2】 次に、参照波11の位相φR、は位相シフト手段2によ
ってπ/2ずつ位相シフトした0、π/2およびπの位
相値に設定される。各々の位相値を有する参照波11と
物体波17とがCCDイメージセンサ3の撮像面3aに
同時に照射され、3個のホログラム画像データ20a、
20b、20cが生成される。
【0041】3個のホログラム画像データ20a、20
b、20cの連立方程式から、物体波演算手段6によ
り、物体波17の位相φは式(3)に示すように求めら
れる。
【0042】
【数3】 ここで、参照波11の初期位相値は0に設定されてい
る。
【0043】また、式(3)の結果と3個のホログラム
画像データ20a、20b、20cとから、物体波17
の振幅データ17bに相当する実振幅A(x、y)が求
められる。
【0044】なお、実振幅A(x、y)は、参照波11
をブロックし物体波17のみを撮像面3aに照射するこ
とによっても得ることができる。
【0045】次に、求めた位相データ17aに相当する
φと振幅データ17bに相当するA(x、y)とから式
(1)に示す物体波17を表す物体波データ21に相当
するA exp(iφ)を構成する。
【0046】次に、物体波データ21に相当するA e
xp(iφ)をフレネル変換しイメージ面座標系(X、
Y、Z)における再生像を表すUI(X、Y、Z)が、式
(4)に示すように得られる。
【0047】
【数4】 式(4)の左辺の積分を再生像演算手段7によって演算
することによって、再生像を表すUI(X、Y、Z)が具体
的に演算され、物点(xo、yo、zo)の再生像が得ら
れる。
【0048】また、式(4)の左辺の積分を再生像演算
手段7によって演算し、再生像を表すUI(X、Y、Z)を
求めることによって、物点(xo、yo、zo)の再生像
が得られる。
【0049】式(4)に従った演算結果が、物点
(xo、yo、zo)の再生像を与えることは次のことか
らもわかる。
【0050】すなわち、放物線近似の下で、式(1)を
式(4)へ代入し、再生像を表すUI(X、Y、Z)を式
(5)によって表す。
【0051】
【数5】 式(5)において、U(X、Y、Z)はX=x、Y
=y、Z=−Zにおいて、最大の強度をとることが
わかる。このことは、式(4)に従った演算結果が物点
(X、Y、Z)の再生像を与えることを示してい
る。
【0052】上述の説明では、物体16として物点(x
o、yo、zo)を想定して説明したが、一般的な3次元
の立体的な物体は点の集合から構成されていると考える
ことができる。従って、式(5)は、本発明の手法に従
えば一般的な3次元の立体的な物体の再生像も得ること
ができることを示す。
【0053】また、UI(X、Y、Z)はX=xo、Y=
o、Z=−zoにおいて、最大の強度をとることは、実
験的にも次のように実証されている。すなわち、さいこ
ろの目を物点(xo、yo、zo)とし、式(4)に従い
再生像を生成したところ、X=xo、Y=yo、Z=−z
oとして演算した再生像は鮮明に得られたのに対し、
(X、Y、Z)が(xo、yo、−zo)からずらして演
算した場合には再生像は鮮明に得られなかった。
【0054】以上、説明したように、本実施形態の構成
によれば、位相シフト手段2により参照波11の位相を
異なる3個の位相値に位相シフトし、位相シフトした3
個の参照波11の各々と物体波17とによって生成され
る3個のホログラム画像データ20a、20b、20c
から物体波17の位相データ17aと振幅データ17b
とを演算し、演算した物体波17の位相データ17aと
振幅データ17bとから参照波11とは分離して物体波
データ21を構成して、再生像を生成するようにしたの
で、物体波17の光軸30と参照波11の光軸11aと
のなす交叉角度αを0あるいは非常に小さくとることが
可能になる。
【0055】この結果、ゴースト像を分離除去するため
に軸はずしをする必要がなくなり、物体16の大きさを
小さいものに限定する必要がなくなる。
【0056】また、撮像面3aの限られた画素数の撮像
素子を有効に利用することができる。
【0057】また、ホログラムを形成するフリンジ間隔
が小さくなることを回避でき、一般的に写真フィルム等
に比べて解像分解能が低い撮像素子においても過度の撮
像分解能が要請されることを回避することができる。
【0058】また、本実施形態の構成によれば、再生像
はディジタルホログラフィの手法に従って生成されるの
で、再生像をTV画面上で画像表示することができる。
【0059】また、本実施形態の構成によれば、再生像
はディジタルホログラフィの手法に従って生成されるの
で、再生像を得る上での焦点合わせを機械的手法によら
ずコンピュータ4によってソフト的に行うことができ
る。従ってレンズの焦点合せが間に合わないような高速
で変化する物体を本発明に従う方法で記録しておけば、
その3次元的構造をゆっくりと観察することができる。
【0060】また、本実施形態の構成によれば、再生像
はディジタルホログラフィの手法に従って生成されるの
で、レンズ等の使いにくい領域、例えば音波やX線や赤
外線等の領域においても、同様に適用することができ
る。
【0061】なお、上述した説明において、参照波11
と物体照射光線12として可視光線を用いた例を挙げた
が、本発明は、これに限らず、X線や赤外線等の可視光
以外の電磁波領域であってもよく、また音波等の電磁波
以外の波動であっても同様に適用することができる。
【0062】また、本願発明の応用として、次のような
例を挙げることができる。 1)得られた振幅位相データを伝送し、光空間変調器に
導いてそれをレーザー光で照射し、立体像を再生する。 2)再生像の断面を表示し、表面形状を求める。 3)変形前後の粗面の像を再生して変形を表わす干渉縞
を表示し、また変形量を自動的に算出する。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、位相シフト手段により参照波の位相を異なる複数
の位相値に位相シフトし、位相シフトした複数の参照波
の各々の参照波と物体波とによって生成される複数のホ
ログラム画像データから物体波の位相データと物体波の
振幅データとを演算し、演算した物体波の位相データと
物体波の振幅データとから物体波データを構成し、この
物体波データを所定変換して再生像を演算するようにし
たので、軸はずしを必要とせず、再生像にゴースト像が
伴わないようにすることができ、簡易な手法で高精度の
再生像を生成できる位相シフトディジタルホログラフィ
装置および位相シフトディジタルホログラフィ生成方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位相シフトディジタルホログラフ
ィ装置の実施の形態を示すブロック図。
【図2】参照波と物体波との交叉角度を説明する図。
【図3】物点と撮像面と像面の座標系の関係を示す図。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 位相シフト手段 3 CCDイメージセンサ 5 表示手段 6 物体波演算手段 7 再生像演算手段 8 位相シフト手段制御手段 10 ハーフミラー 11 参照波 12 物体照射光線 13 ミラー 14 ミラー 15 レンズ 16 物体 17 物体波 18 ビームエクスパンダ 19 ハーフミラー 20 ホログラム画像データ 20a ホログラム画像データ 20b ホログラム画像データ 20c ホログラム画像データ 21 物体波データ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】参照波の位相をシフトする位相シフト手段
    と、 物体波と参照波とが同時に撮像面に照射されることによ
    ってホログラム画像データを生成するホログラム撮像手
    段と、 前記位相シフト手段により参照波の位相を異なる複数の
    位相値に位相シフトし、位相シフトした複数の参照波の
    各々の参照波と物体波とによって生成される複数のホロ
    グラム画像データから物体波の位相データと物体波の振
    幅データとを演算する物体波演算手段と、 前記物体波演算手段で演算した物体波の位相データと物
    体波の振幅データとから物体波データを構成し、この物
    体波データを所定変換して再生像を演算する再生像演算
    手段と、を備えることを特徴とする位相シフトディジタ
    ルホログラフィ装置。
  2. 【請求項2】物体波と参照波とは前記撮像面にほぼ同一
    入射角で照射されることを特徴とする請求項1に記載の
    位相シフトディジタルホログラフィ装置。
  3. 【請求項3】物体波と参照波とは、前記物体波データを
    構成せずにホログラム画像データを変換して再生像を生
    成した場合にこの再生像にゴースト像が混入し得るほど
    に小さい交叉角度で、前記撮像面に照射されることを特
    徴とする請求項1に記載の位相シフトディジタルホログ
    ラフィ装置。
  4. 【請求項4】前記位相シフト手段はピエゾ素子を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位相シフトディジタ
    ルホログラフィ装置。
  5. 【請求項5】前記複数の位相値は3個の位相値であり、
    前記複数のホログラム画像データは3個のホログラム画
    像データであることを特徴とする請求項1に記載の位相
    シフトディジタルホログラフィ装置。
  6. 【請求項6】前記位相シフト手段は前記参照波が互いに
    90度の位相差を形成するように位相シフトすることを
    特徴とする請求項1に記載の位相シフトディジタルホロ
    グラフィ装置。
  7. 【請求項7】前記所定変換は、フレネル変換であること
    を特徴とする請求項1に記載の位相シフトディジタルホ
    ログラフィ装置。
  8. 【請求項8】位相シフト手段により参照波の位相を異な
    る複数の位相値に位相シフトし、得られる複数の参照波
    の各々の参照波と物体波とを同時にホログラム撮像手段
    の撮像面に照射して複数のホログラム画像データを生成
    し、これらの複数のホログラム画像データから物体波の
    位相データと物体波の振幅データとを物体波演算手段に
    より演算し、前記物体波演算手段で演算した物体波の位
    相データと物体波の振幅データとから物体波データを構
    成し、この物体波データを所定変換して再生像演算手段
    により再生像を演算することを特徴とする位相シフトデ
    ィジタルホログラフィ生成方法。
  9. 【請求項9】物体波の前記振幅データは、参照波をブロ
    ックし物体波のみをホログラム撮像手段の撮像面に照射
    し、得られたホログラム画像データから演算されること
    を特徴とする請求項8に記載の位相シフトディジタルホ
    ログラフィ生成方法。
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