JP5467321B2 - 3次元形状計測方法および3次元形状計測装置 - Google Patents

3次元形状計測方法および3次元形状計測装置 Download PDF

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Description

本発明は、ディジタルホログラフィを用いた3次元形状計測方法および3次元形状計測装置に関する。
従来、物体の表面形状を非接触で計測する方法として、粗面物体に対する種々の光3次元計測方法が知られている。例えば、プロジェクタから対象物体上に格子パターンを投影して変形した格子像を用いるものがある。これには、格子像をモアレ像(等高線)として撮影するモアレ法、光の位相を変えて撮影するフェーズシフト法、画像内の結像位置から面状点群の空間座標を求める空間コード法などがある。さらに、対象物体上に照射したビーム光のスポットを撮影して画像内の結像位置から空間座標を求めるスポット光法、対象物体上にスリット光を照射して物体上の曲がった帯状の光の画像内の結像位置から空間座標の点列を求める光切断法などがある。この他に、物体を中心にして2方向から撮影した2つの画像を用いるステレオ法などがある。しかしながら、これらの計測法は主に静止物体を計測対象にしており、運動物体の高精度な3次元形状計測には限界がある。また、これらの方法はプロジェクタや撮影光学系(カメラ)に結像レンズを使用しており、そのため、画像の歪みや焦点ズレなどに起因する計測誤差が発生し、3次元計測の精度が制限される。
近年、パルスレーザ光やCWレーザ光を強度変調した光を射出し、物体表面からの散乱反射光を毎秒30フレームで記録して、元の変調信号と反射して帰着した光の変調信号との位相差から対象物体までの距離を求めるTOF方式3次元距離測定カメラなどが出現している。しかしながら、その距離計測精度は1cm程度に留まっており、さらに1mm以下の精度を実現するには、光源におけるパルス化やCW波の強度変調の高速化、および信号処理回路の高速化などが課題となっている。
また、従来から、ホログラフィを使った粗面形状の干渉計測法が研究されている。ホログラフィは物体光波面を記録して3次元空間における光波面や画像を再生する技術である。この干渉計測法は、干渉縞生成のために2枚のホログラムが必要であり、基本的には測定対象は静止物体に限られる。また、干渉計測法では、通常、干渉縞解析や位相接続が行われる。位相接続はスペックルの影響で誤差が発生しやすい。粗面形状の干渉計測ではスペックルが生じる。さらに、観察される干渉縞のコントラストは物体表面を外れると低下し、表面近くに局在する。干渉縞の位相接続においてはスペックルと干渉縞の局在とによって誤差が生じやすい。つまり、干渉計測法において必須の干渉縞解析や位相接続は、奥行きの大きい物体や不連続面を持つ複雑形状物体に対して誤差が発生しやすいので、この干渉計測法は高精度3次元計測には適していない。
ところで、イメージセンサで記録した物体画像のコントラストから物体形状を求める方法として、合焦法がある。合焦法は、レンズの焦点距離を変化させながら複数の画像を記録し、記録した画像から物体表面の合焦位置(合焦点)を求めることにより、物体表面位置を求める。ところが、合焦法によって運動物体の3次元計測を行うには、焦点距離の異なる複数の画像を瞬時に記録する必要がある。そこで、マイクロ部品の動的形状計測を実現する方法として、ホログラフィによる自由焦点画像再生の利点を生かした合焦法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4023666号
しかしながら、上述した特許文献1に示される合焦法を用いる計測方法は、ミラーやレンズなどのような光を反射する部品を測定対象とするものであって、散乱光を放射する粗面物体に適用することはできない。これは、粗面物体をレーザ光で照射するとスペックル(スペックルパターン)が発生し、スペックルがノイズとなるので、測定精度が著しく低下するという問題があることによる。従って、運動物体の形状の高精度な3次元計測方法は、従来知られていないといえる。ここで、高精度に計測できるとは、例えば、原理的に光の波長程度の精度で計測できるという意味である。一般に、物体の表面形状を非接触で計測する光3次元計測は、物体表面に標識を付加して計測点を指定する指定段階、標識を付加した表面位置を固定して記録する固定段階、標識を付加した点までの距離を求める計測段階という3段階の処理を経て行われる。TOF法では、前の2段階が連続して行われる。格子パターン、ビーム光のスポット、帯状の光などを物体表面に照射する方法では、全3段階が、順次、不連続に行われる。指定段階は、物差しをあてがう段階である。固定段階は、物差しを添えた物体の画像やホログラムを取得する段階である。計測段階は、画像やホログラム中の物差しを読み取る段階である。運動物体の高精度な3次元計測のためには、指定段階において、光の波長程度の精度の物差しであって位相接続が不要となる十分に長い物差しを用いることが必要である。さらに、固定段階において、運動物体の速度に応じた高速記録、例えば、時間差のない記録(ワンショット記録)ができること、計測段階において、スペックルの影響をなくすこと、が必要である。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、運動物体の形状の高精度な3次元計測を実現できる3次元形状計測方法および3次元形状計測装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明の3次元形状計測方法は、物体表面に投影した干渉縞を記録したディジタルホログラムを用いて物体表面の3次元形状を計測する3次元形状計測方法において、物体表面に単一空間周波数fiを有する干渉縞Fを投影する投影工程と、投影工程によって物体表面に投影した干渉縞Fを受光素子によってディジタルホログラムとして記録する記録工程と、記録工程によって記録されたディジタルホログラムから焦点距離を変えた複数の再生像を生成し、各再生像における干渉縞Fに対する合焦法の適用によって物体表面の各点までの距離を求める計測工程と、を備え、計測工程は、合焦法を適用する際に空間周波数フィルタリングによって各再生像から干渉縞に対応する単一空間周波数fiの成分を抽出する干渉縞抽出工程を備えることを特徴とする。
この3次元形状計測方法において、投影工程において物体表面に投影する干渉縞Fは正弦波光強度を有することが好ましい。
この3次元形状計測方法において、投影工程は、物体表面に投影する干渉縞Fを互いにコヒーレントな2つのレーザ光の干渉によって形成し、受光素子の受光面から見て物体表面の位置にかかわらず干渉縞Fの配置が一定となるように干渉縞Fを物体表面に投影することが好ましい。
この3次元形状計測方法において、記録工程は、干渉縞Fをオフアクシス参照光Rを用いるオフアクシスホログラムIORとして記録することが好ましい。
この3次元形状計測方法において、計測工程は、再生用インライン参照光Lの位相φとオフアクシス参照光Rの位相φとに基づいてホログラムに空間ヘテロダイン変調を行う変調工程と、ホログラムから共役像成分を取り除くために空間周波数フィルタリングを行うフィルタリング工程とを有して、記録工程によって記録されたオフアクシスホログラムIORに対して変調工程とフィルタリング工程とをこの順またはこの逆順で行うことによりオフアクシスホログラムIORから複素振幅インラインホログラムJOLを生成する複素振幅生成工程を備え、複素振幅生成工程によって生成された複素振幅インラインホログラムJOLを用いて焦点距離を変えて生成される複数の再生像に対して干渉縞抽出工程を行うことが好ましい。
この3次元形状計測方法において、計測工程は、複素振幅生成工程によって生成された複素振幅インラインホログラムJOLに対し、再生用インライン参照光Lの位相φを用いて空間ヘテロダイン変調を行うことにより再生用インライン参照光L成分を除去して受光素子の受光面で定義されるホログラム面における物体光波面を表す物体光複素振幅インラインホログラムgを生成する第2変調工程と、物体光複素振幅インラインホログラムgをフーリエ変換して成る変換関数Gを求め、変換関数Gを平面波の分散関係を満たすフーリエ空間周波数(u,v,w)を用いて平面波展開することにより所定焦点位置における波面ホログラムhを生成する平面波展開工程と、を備え、平面波展開工程によって生成された波面ホログラムhを用いて合焦点zpを決定することが好ましい。
この3次元形状計測方法において、記録工程は、複数の受光素子を用いて同時に複数のオフアクシスホログラムIOR(j)を取得し、計測工程は、各オフアクシスホログラムIOR(j)の各々から物体光複素振幅インラインホログラムg(j)を生成すると共に、それらを互いに重ねて合成したホログラムを物体光複素振幅インラインホログラムgとして用いることことが好ましい。
この3次元形状計測方法において、計測工程は、平面波展開工程による波面ホログラムhをホログラム面よりも物体表面に近い焦点位置に生成し、その波面ホログラムhから測定点P(xp,yp)を含む微小ホログラムΔhを切り取り、微小ホログラムΔhに基づいて互いに焦点位置の異なる複数の微小ホログラムh’を生成し、それらの微小ホログラムh’を用いて合焦判定をして合焦点zpを決定することが好ましい。
この3次元形状計測方法において、計測工程は、微小ホログラムh’の絶対値の2乗から成る再生画像|h’|と窓関数Wとの積を単一空間周波数fiを用いてフーリエ変換した関数を合焦測度Hとして求め、その合焦測度Hの大きさによって合焦点zpを決定することが好ましい。
この3次元形状計測方法において、窓関数Wは、ガウス関数型の窓関数であることが好ましい。
この3次元形状計測方法において、計測工程は、微小ホログラムΔhの絶対値の2乗から成る再生画像|Δh|から当該再生画像|Δh|に対応する物体表面の勾配ベクトルΔを求め、その勾配ベクトルΔに基づいて窓関数Wの窓の大きさと向きとを調整することが好ましい。
また、本発明の3次元形状計測装置は、物体表面に投影した干渉縞を記録したディジタルホログラムを用いて物体表面の3次元形状を計測する3次元形状計測装置において、単一空間周波数fiと正弦波光強度とを有する干渉縞Fを互いにコヒーレントな2つのレーザ光の干渉によって形成して物体表面に投影する投影部と、投影部によって物体表面に投影した干渉縞Fを受光素子によってオフアクシスホログラムIORとしてディジタルホログラムに記録する記録部と、記録部によって記録されたディジタルホログラムから焦点距離を変えた複数の再生像を生成し、各再生像における干渉縞Fに対する合焦法の適用によって物体表面の各点までの距離を求める計測部と、を備え、計測部は、各再生像から干渉縞に対応する単一空間周波数fiの成分を空間周波数フィルタリングによって抽出する干渉縞抽出部を備えることを特徴とする。
この3次元形状計測装置において、投影部は、物体表面に投影する干渉縞Fを、受光素子の受光面から見て物体表面の位置にかかわらず干渉縞Fの配置が一定となるように物体表面に投影することが好ましい。
本発明の3次元形状計測方法によれば、投影像を記録したホログラムから単一空間周波数を有する干渉縞を抽出して合焦法を適用するので、スペックルによるノイズの影響を低減または除去して高精度な3次元計測を実現できる。また、本方法は、自由焦点画像を用いた合焦測度の計算から絶対距離を求めることができるので、干渉計測における干渉縞の位相飛びや干渉縞局在の問題などを回避することができ、奥行きの大きい物体や不連続表面を持つ複雑形状の物体に対しても高精度な3次元計測が可能となる。
また、本発明の3次元形状計測装置によれば、上述した3次元形状計測方法による高精度な3次元形状計測を実現できる。
図1は本発明の一実施形態に係る3次元形状計測方法のフロー図である。 図2は同計測方法の実施に用いる光学システムの平面図である。 図3は同計測方法による干渉縞投影とホログラム取得の様子を示す同光学システムの斜視図である。 図4は同計測方法の実施に用いる干渉縞の構成を説明する平面図である。 図5(a)は同計測方法によってホログラムに記録された干渉縞画像の空間周波数スペクトルの例を示す周波数分布図であり、図5(b)は図5(a)における単一周波数部分を抜き出した3次元表示の周波数分布図である。 図6は参照光のホログラムを取得する様子を示す同光学システムの平面図である。 図7は光学システムの他の例を示す平面図である。 図8は同光学システムにおいて参照光のホログラムを取得する様子を示す平面図である。 図9は同計測方法における計測工程のフロー図である。 図10は同計測工程におけるホログラム変換工程のフロー図である。 図11(a)は同計測工程におけるホログラム変換工程の他の実施形態を説明するブロック図であり、図11(b)は図11(a)の変形例を示すブロック図である。 図12は同計測工程における合焦反復工程のフロー図である。 図13は同計測方法における他の実施形態に係る計測工程を説明する斜視図である。 図14は同計測工程における合焦反復工程のフロー図である。 図15は同計測工程における他の実施形態に係る合焦法工程のフロー図である。 図16はさらに他の実施形態に係る3次元形状計測方法および装置を説明するための受光素子と物体との関係を示す平面図である。 図17は同計測方法を説明するためのホログラムと再生像との関係を示す平面図である。 図18は本発明の一実施形態に係る3次元形状計測装置のブロック構成図である。 図19(a)は本発明の3次元形状計測方法および3次元形状計測装置を用いて取得された干渉縞の画像であり、図19(b)は同画像に撮像された物体の配置を示す斜視図である。 図20は図19(a)における画像領域3cの拡大画像である。 図21は図20における画像領域3eの拡大画像である。 図22は図21の画像の2次元空間周波数の分布を示す3次元表示スペクトル図である。 図23は合焦測度が焦点からの位置に対して変化する様子の一例を示すグラフである。 図24は図20の干渉縞画像を与えるホログラムから本発明の計測方法を用いて計測された平面物体までの距離の変化図である。
以下、本発明の3次元形状計測方法および3次元形状計測装置(以下、計測方法、計測装置などともいう)について、図面を参照して説明する。図1〜図12は本発明の一実施形態に係る計測方法および装置を示す。図1のフローチャートに示すように、本発明の計測方法は、物体表面に投影した干渉縞Fを記録したディジタルホログラムを用いて物体表面の3次元形状を計測する方法であり、投影工程(S1)と、記録工程(S2)と、計測工程(S3)とを備えている。投影工程(S1)では、2つの照明光L1,L2の干渉によって生成される単一空間周波数fiを有する干渉縞Fを物体に投影する。記録工程(S2)では、干渉縞Fの散乱光である物体光Oを、オフアクシス参照光Rのもとで受光素子によって、オフアクシスホログラムIORとして記録する。計測工程(S3)では、記録工程(S2)で記録したオフアクシスホログラムIORに基づいて焦点距離の異なる複数の再生像を生成し、再生像から干渉縞Fに対応する単一空間周波数の成分を抽出し、合焦法によって物体表面までの距離を決定する。投影工程(S1)と記録工程(S2)とは、例えば、図2に示す光学システムを用いて実施され、計測工程(S3)は、計算処理によって実施される。この計測方法は、ホログラフィによって自由焦点画像を再生できるという利点を生かした合焦法による計測方法に、スペックルの影響を回避するための単一空間周波数成分の抽出処理を組み合わせたものである。以下では、図2〜図8によって投影工程(S1)と記録工程(S2)とを詳細説明し、その後、図9〜図12によって計測工程(S3)を詳細説明する。
(光学システム)
図2に示すように、本計測方法に用いる光学システム10は、単色のコヒーレント光源であるレーザ2と、レーザ2からのレーザ光を照明光L1,L2と参照光Rとに成形して投射するためのレンズ21等から成る光学素子群と、受光素子4(イメージセンサ)と、レーザ2と受光素子4とを制御するコンピュータ5と、を備えている。受光素子4は、図中に示した座標軸z方向に受光面を向けて配置される。受光素子4の中央z方向前方(撮像軸上)には、3次元形状を計測する対象となる物体3が配置される。また、直交座標系xyzのxy方向は、矩形の受光素子4の各辺に沿って定義されている。また、x方向とz方向とを水平方向として例示しているが、光学システム10は、一般に任意の姿勢で使用することができる。
照明光L1用の光学素子群は、レーザ2からの光路に沿って、レンズ21,22、ビームスプリッタBS1、ミラーM1、ビームスプリッタBS2、ミラーM2、レンズ23、およびプリズム20を備えて構成されている。照明光L2用の光学素子群は、前記ビームスプリッタBS2によって分岐された他の光路に沿って、ミラーM3、レンズ24、および前記プリズム20を備えて構成されている。レンズ21,22は、レーザ光を径の大きな平行光に拡径する。ビームスプリッタBS1は、レーザ光を照明光L1,L2用と参照光R用とに分岐する。ビームスプリッタBS2は、レーザ光を2つの照明光L1,L2に分岐する。レンズ23,24は、平行光を球面波光にする。プリズム20は、受光素子4の視野から外れた下方位置(図3参照)に、頂角を物体方向(照射方向)に向けて配置され、その頂角を挟む反射面によって、レンズ23,24からの光を反射して、照明光L1,L2として物体3に向けて投射する。参照光R用の光学素子群は、前記ビームスプリッタBS1によって分岐された他の光路に沿って、ミラーM4,M5、およびレンズ25を備えて構成されている。レンズ25は、平行光を球面波光にして受光素子4の受光面に向けて投射する。
(投影工程S1)
図2、図3に示すように、球面波照明光L1,L2は互いに重なり、照明光L12となって、物体3を照明する。球面波照明光L1,L2は、球面波の中心から十分遠方において平面波PW1,PW2と見做すことができる。図4に示すように、2つの平面波PW1,PW2が重なって干渉すると、3次元空間において一様に分布した干渉パターンが現れる。この干渉パターンは、例えば、2つの平面波PW1,PW2の波数ベクトル(k1,k2とする)の合成波数ベクトル(k12とする)に直交する平面内において単一空間周波数(fiとする)を有する干渉縞Fとなる。また、このような干渉パターンの照明光L12を物体に投光し、その物体表面での拡散光を合成波数ベクトルk12の方向から観測すると、物体表面における位置にかかわらず、一方向において明暗が一様に変化する干渉縞Fが観測される。図2、図3の光学システム10の構成の場合、受光素子4から見てy方向の明暗模様(縦縞模様)がx方向(横方向)に単一空間周波数fiで繰り返される干渉縞Fが観測される。
ここで、「干渉縞F」と「物体表面に干渉縞Fを現出させる干渉パターンを有する照明光L12」とを同一視し、さらに、「物体表面に干渉縞Fを投影する」とは「照明光L12を物体に投光して物体表面に干渉縞Fを現出させる」ことである、とする。これらの前提のもとで、投影工程(S1)は、物体表面に投影する干渉縞Fを互いにコヒーレントな2つのレーザ光、すなわち球面波照明光L1,L2の干渉によって形成し、受光素子4の受光面から見て物体表面の位置にかかわらず干渉縞Fの配置が一定となるように物体表面に投影する工程である。言い換えると、受光素子4で撮像した干渉縞Fは、物体形状によって湾曲されることなく一定間隔の縞模様となる。光学システム10は、このような投影工程(S1)を実行可能とするように、受光素子4の撮像軸と照明光L12の波数ベクトルk12とが同一平面内に含まれる配置とされている。なお、プリズム20の配置は、図3に示した受光素子4の下方ではなく、上方とすることもできる。また、プリズム20を頂角方向軸周りに90°回転して、受光素子4の横すなわち左または右に配置したり、その他の、受光素子4の周辺の任意の位置に配置することもできる。横配置の場合は、干渉縞Fの向きは横向きとなり、対角位置配置の場合は、干渉縞Fの向きは斜め向きとなる。
また、単色のコヒーレント光源であるレーザ2からのレーザ光である球面波照明光L1,L2は、通常、正弦波光強度を有しており、従って、これら光の干渉による干渉縞Fは正弦波光強度を有する。このような干渉縞Fを用いることにより、干渉縞Fの空間周波数を純度の高い単一空間周波数fiとすることができる。この、周波数fiの大きさは、照明光L1,L2の波数ベクトルk1,k2の交差角度を調整することによって設定することができる。ここで、単一空間周波数fiの設定についてさらに説明する。球面波照明光L1,L2の中心に点光源を想定し、受光素子4の受光面がそれらの点光源と同じz方向位置に垂直に配置されているとする(図2、図4におけるz方向位置ずれは無視される)。さらに、点光源間の距離T、受光素子4のx方向幅D、レーザ2による光の波長λの記号を用いる。すると、点光源から十分遠い距離z(すなわちT≪z)離れた平面上における再生像のxy方向の分解能δはδ=(z/D)λとなる。また、干渉縞Fの縞間隔αはα=(z/T)λとなり、この縞間隔αは、点光源の間隔Tを変化させることにより、容易に調節することができる。また、干渉縞Fを記録再生して形状計測に用いるためには各干渉縞Fを識別して認識する条件として、条件δ<α、従って(z/D)λ<(z/T)λであるから、D>Tを満たす必要がある。つまり、点光源間の距離Tを受光素子4の幅Dよりも小さく設定する必要がある。
また、物体表面に投影した干渉縞Fを有効に利用するためには、干渉縞Fが明暗の干渉縞として適切に観測され、記録される必要がある。つまり、干渉縞Fの明暗変化が弱いと、投影した干渉縞Fをうまく記録し再生することができなくなる。例えば、金属やガラスのように光を反射する物体や、プラスチックや生体ように物体内に光が侵入して拡散する物体などを、3次元形状計測の対象物とする場合、そのままでは干渉縞Fを適切に記録できないので、物体表面で散乱される散乱光強度を強くするなどの処置が必要である。このような物体に対しては、物体表面において照明光を散乱させるために、例えば、高屈折率かつ低光吸収率の酸化チタンのような粉末を物体表面に塗布すればよい。このような反射面の粗面化によって照明光の散乱をより効果的に行うと、より高周波側の空間周波数を有する干渉縞Fのホログラムを記録することが可能になる。表面が適切に粗くて、干渉縞Fを適切に観測できる粗面物体の場合には、この粉末塗布のような処理は不要である。
いずれにしても、本計測方法は、粗面の物体表面に投影した干渉縞Fの再生像を用いるものである。このような粗面の物体表面をコヒーレントなレーザ光で照射すると、物体表面の凹凸によってスペックルが不可避的に発生する。スペックルは、物体表面で散乱された光が相互に干渉することにより、光強度がランダムに変化して発生する明暗パターンであり、広い空間周波数帯域幅を有している。ホログラフィを使った粗面物体の3次元形状計測では、このスペックルの影響を低減しなければ、測定精度が著しく低下する。
図5(a)は、単一空間周波数fiを有する干渉縞Fを記録したホログラムによる再生画像から求めた空間周波数分布を示す。この図は、図3に示したように、y軸方向の干渉縞がx軸方向に一定間隔で、すなわち、単一空間周波数fiで並んでいる干渉縞Fを、一様な拡散面に投影した場合の再生画像における空間周波数分布である。この分布図は、一般的な再生画像におけるxy方向の空間周波数(fx,fy)において、fx=fi,fy=0である場合の図に相当する。この図から分かるように、再生画像は、干渉縞Fに起因する空間周波数fi,−fiの2つの交流成分SP,SNと周波数0の直流成分S0、および、散乱光の相互干渉に起因する広い周波数帯を持つスペックルSSが重なった画像である。そこで、図5(b)に示すように、ホログラムに記録した干渉縞Fの再生画像に対して、後述する処理を行うことにより、空間周波数fiの交流成分SPのみを(Δfx,Δy)の狭い範囲で(具体的には、例えば、ピーク値のみを)取り出して、低強度で広く分布したスペックルのスペクトル成分の影響を低減または除去することができる。このようなフィルタリング処理が効果を奏するためには、正弦波光強度分布と単一空間周波数fiとを有する干渉縞Fを用いることが有効である。すなわち、物体表面に付与する画像情報として正弦波光強度分布を持つ単一空間周波数の干渉縞を物体表面に投影し、再生画像から干渉縞と同一空間周波数の成分のみを取り出す。この方法により、再生画像からスペックルの影響を除去して物体表面上に付与した画像情報のみを取り出すことができる。
上記において、照明光L1,L2として球面波光を用いる旨説明したが、所望の干渉縞Fを物体表面に投影できる照明光であればよく、照明光L1,L2をそれぞれ平面波で構成してもよい。また、照明光L1,L2として、レーザ2を光源とするレーザ光を分岐して用いる旨説明したが、レーザ2とは別途の光源を照明光L1,L2用の光源としてもよい。この場合、照明光の波長は、レーザ2からのレーザ光の波長λとは独立に、任意に設定することができる。また、測定精度を落として、簡易の形状測定を行う場合には、干渉縞Fを、干渉縞ではなく、スリット光などで構成してもよい。また、干渉縞Fの光強度分布は、より純粋な正弦波光強度分布であればあるほど、よりきれいな空間周波数分布が得られて測定精度を上げることができるが、必ずしも厳密な正弦波光強度分布である必要はない。
(記録工程S2)
図2に戻って、記録工程を説明する。図2に示すように、参照光Rは、撮像軸に対して傾いた方向、すなわちオフアクシス方向(軸外し方向)から受光素子4の受光面の中央に向けて照射される。受光素子4には、物体3の表面に投影された干渉縞Fに基づく物体光Oが入射する。物体光Oは、物体3の粗面からの散乱光である。受光素子4の受光面からは、物体3と共に、規則正しくx方向に並んだ縦縞の干渉縞Fが見える。光学システム10は、受光素子4によって、物体光Oと参照光Rとの干渉像をディジタルホログラムであるオフアクシスホログラムIORとして記録する。本計測方法における記録工程(S2)では、形状を計測する対象となる物体3の1つの姿勢に対して1枚のオフアクシスホログラムIORを記録すればよい。運動している物体については、運動中における必要とされる姿勢毎に1枚づつのオフアクシスホログラムIORを記録すればよい。つまり、本計測方法では、いわゆる位相シフトディジタルホログラフィにおいて、物体の1つの姿勢に対して必要とされる、互いに位相状態の異なる複数のオフアクシスホログラムのうち1枚のホログラムだけが取得できればよい。このようなワンショット記録を行うための光学システム10は容易に構成することができる。
次に、図6を参照して、参照光Rのデータの取得について説明する。後述する計測工程においてオフアクシスホログラムIORをインラインホログラムに変換するために、参照光Rのデータが必要である。そこで、図6に示すように、参照光Rを投射するための光学素子群と受光素子4の配置はオフアクシスホログラムIORを記録したときの状態のままとして、別途に、再生用インライン参照光Lを受光素子4に投射するための光学素子群を設定する。再生用インライン参照光Lは、参照光Rの情報をホログラムとして記録するための光である。参照光L用の光学素子部群は、ビームスプリッタBS1で分岐された光路に沿って、ミラーM1,M6,M7、およびレンズ26を備えて構成されている。レンズ26は、参照光Lを球面波に変換し、その球面波を受光素子4に投射する。光学システム10は、受光素子4によって参照光Rと再生用インライン参照光Lの干渉像をディジタルホログラムであるオフアクシスホログラムILRとして記録する。これにより、オフライン参照光Rと再生用インライン参照光Lとの間の位相差をホログラムとして記録することができる。再生用インライン参照光Lは、その波長λは参照光Rの波長λと同じであり、その光軸は、通常、受光素子4の中央正面方向とすればよい。オフアクシスホログラムILRは、受光素子4に対して投射する参照光Rの条件に変更がない限り、1回の記録で済ますことができる。すなわち、オフアクシスホログラムILRは、一定条件のもとで、物体3の各姿勢や物体3とは別の物体について記録されたオフアクシスホログラムIORに対して共用することができる。本計測方法における記録工程は、結像レンズを通さずに物体光Oをオフアクシスホログラムとしてワンショット記録するので、歪みの無い干渉縞Fの像を記録でき、再生像も歪みの無い像となる。
図7、図8は、光学システム10の他の構成例を示す。図7に示す光学システム10は、上述の図2に示した光学システムにおける参照光R用の光学素子群を、よりコンパクトに配置したシステムである。参照光R用の光学素子群は、ビームスプリッタBS1で分岐された光路に沿って、ミラーM4、およびレンズ27,28を備えて構成されている。レンズ27,28は、図2の場合よりもより短距離で、参照光Rの径を広げる。このような構成に対応させるため、受光素子4は、受光面の向きをy軸(不図示)回りに90°回転すると共に移動してプリズム20の横に配置変更されている(受光軸がx方向)。また、物体光Oを90°反射させて、配置変更された受光素子4に入射させるため、ハーフミラーHM1が新たに導入されている。プリズム20は、受光素子4の正面位置を外した位置に配置されているので、プリズム20からの照明光L1,L2は、ハーフミラーHM1には当たらない。この光学システム10において、重要なことは、受光素子4から見て、干渉縞Fが、物体3の表面形状によらず、歪むことなく一定位置に見えることである。
図8に示す光学システム10は、参照光Rの情報を取得するために再生用インライン参照光Lを投射する場合のシステムである。参照光L用の光学素子群は、ビームスプリッタBS1で分岐された光路に沿って、ミラーM8,M9,M10、およびレンズ29を備えて構成されている。参照光Lは、前記物体光Oと同様の方向からレンズ29を介して投射され、ハーフミラーHM1によって反射されて、受光素子4に正面方向から入射する。これにより、参照光Rの情報がオフアクシスホログラムILRとして記録される。この場合においても、参照光Rの投射条件が、一定条件のもとに保持されている限り、オフアクシスホログラムILRの記録は、一定条件の下で1回の記録で済ますことができる。従って、参照光L用の光学素子群の空間的配置の広がりは、許容できるものである。
(計測工程S3)
次に、図9、図10、図11、図12を参照して計測工程を説明する。図9に示すように、計測工程は、ホログラム変換工程(#1)と合焦反復工程(#2)とを順番に行って物体の3次元形状計測を行う工程である。最初のホログラム変換工程(#1)は、記録工程で記録した1枚のオフアクシスホログラムIORからz=0における物体光波面を表す1枚の物体光複素振幅インラインホログラムgを生成する工程である。この工程は合焦法の対象となるホログラムgを準備する工程であり、計測工程における前処理工程である。次の合焦反復工程(#2)は、全体画像を表す1枚のホログラムgの各測定点毎に合焦法を適用して合焦点を求めることにより、形状計測を実質的に実行する工程である。言い換えると、ホログラム変換工程(#1)は、ワンショットディジタルホログラフィを使って正確な複素振幅インラインホログラムとして記録した投影干渉縞を、複素振幅インラインホログラムから数値計算を行って無歪画像として再生する工程である。また、合焦反復工程(#2)は、再生画像から投影干渉縞と同じ空間周波数の成分を取り出し、この成分に対して合焦法を適用してホログラム記録面から物体表面上の測定点までの距離を特定する工程であり、複数種類の処理方法を適用することができる。以下、順番にこれらの工程を詳細説明する。
(ホログラム変換工程#1)
図10に示すように、ホログラム変換工程は、複素振幅生成工程(S31)と第2変調工程(S32)とを順番に行って、オフアクシスホログラムIORを変換して複素振幅ホログラムJOLを生成し、複素振幅ホログラムJOLから合焦法の対象となるホログラムgを生成する。
(複素振幅生成工程S31)
ここで、数式表現による画像記録を説明する。ホログラム画像記録には、照明光、参照光、物体光などが関与する。そこで、受光素子4の表面における位置座標(x,y)および時間変数tを用いて、物体光O(x,y,t)、オフアクシス参照光R(x,y,t)、および再生用インライン参照光L(x,y,t)等と表し、それぞれ一般的な形で、下式(1)(2)(3)のように表す。これらの光は、互いにコヒーレントな角周波数ωの光である。各式中の係数、引数、添え字などは、一般的な表現と意味に解釈される。また、以下の各式において、位置座標(x,y)等の明示などは、適宜省略される。
上式における物体光Oとオフアクシス参照光Rとが作る合成光の光強度IOR(x,y)、および再生用インライン参照光Lとオフアクシス参照光Rとが作る合成光の光強度ILR(x,y)は、それぞれ下式(4)(5)で表される。これらは、それぞれ受光素子4を用いてオフアクシスホログラムIOR、およびオフアクシスホログラムILRとして記録される。
上式(4)(5)において、右辺の第1項は物体光Oまたは再生用インライン参照光Lの光強度成分、第2項はオフアクシス参照光Rの光強度成分である。また、各式の第3項と第4項は、それぞれ物体光Oまたは再生用インライン参照光Lがオフアクシス参照光Rによって変調されて作られる直接像成分と共役像成分とを表す。
空間周波数フィルタリングを適用して式(4)(5)の第3項のみを取り出すと、物体光を記録した複素振幅ホログラムJORと再生用インライン参照光Lを記録した複素振幅ホログラムJLRが、それぞれ下式(6)(7)のように求められる。
上述の空間周波数フィルタリングは、各式(4)(5)を周波数空間における表現にするフーリエ変換と、バンドパスフィルタによるフィルタリングと、その後の逆フーリエ変換とによって行われる。オフアクシス参照光Rとして球面波を用いると、周波数空間において、光強度成分および共役像成分から直接像成分を分離することが容易となるが、参照光Rが必ずしも球面波でなくても直接像成分を分離することができる。なお、受光素子4における画素が画素ピッチpで2次元配列されているとすると、受光素子4を用いて記録可能なホログラムの最高空間周波数帯域幅は、空間周波数fs=1/pとなる。
式(6)を式(7)で割ると、式(6)からオフアクシス参照光Rの振幅Rと位相φとを取り除くことができ、再生用インライン参照光Lに対する複素振幅インラインホログラムJOLが下式(8)のように求められる。この割り算の処理は、空間ヘテロダイン変調の処理であり、複素振幅オフアクシスホログラムJORから参照光R成分(強度と位相の両方)を除去する処理となっている。
上記から分かるように、オフアクシス参照光Rを再生用インライン参照光Lを用いて記録した1枚のオフアクシスホログラムILRから複素振幅ホログラムJLRを事前に求めておくことにより、1枚のオフアクシスホログラムIORから画像再生に必要な複素振幅インラインホログラムJOLを求めることができる。
(複素振幅生成工程の変形例)
次に、図11(a)(b)を参照して、複素振幅ホログラムJLRの求め方の他の例を説明する。上記式(4)の光強度IOR(x,y)を電子的にオフアクシスホログラムIORとして記録すると、第3項の直接像成分と第4項の共役像成分とが分離されて、それぞれ異なる空間周波数帯域に記録される。そこで、2次元空間周波数領域において、直接像成分と共役像成分とが、物体光の光強度O の成分と重ならないようにして3次元像をオフアクシスホログラムIORとして記録したものとする。
図11(a)に示すように、オフアクシスホログラムIORに対して空間ヘテロダイン変調を行って参照光Lに対するインラインホログラムIを求める。この空間ヘテロダイン変調は、式(4)の両辺に参照光R,Lの各位相の差(φ−φ)を有する因子exp[i(φ−φ)]を乗じることによって行われる。これにより下記の式(5)に示すインラインホログラムIが算出される。
上記の空間ヘテロダイン変調により、式(4)の右辺第3項と第4項の光変調干渉縞から、それぞれ式(9)の右辺第2項と第3項が得られる。式(9)の右辺第2項からは直接像が再生され、第3項からは共役像が再生される。そこで、式(9)に対して空間周波数フィルタリングを行い、直接像を記録した第2項のみを分離して取り出す。すると、像再生のための正確な複素振幅インラインホログラムJOLが求められる。さらに述べると、式(9)の右辺第1項と第3項は、参照光Rおよび参照光Lの両方の位相φとφを含んでいるが、第2項は参照光Lの位相φだけを含むものとなっている。すなわち、式(9)の右辺第2項はインライン成分のみからなり、右辺第1,3項はオフアクシス成分を含むものである。
上述の変換処理は、図11(a)に示すように、ホログラムIに対して、高速フーリエ変換(FFT)を施してホログラムIHFとし、このホログラムIHFに対して、空間周波数分布の中央部を残すウインドウによってフィルタリング処理を行ってホログラム<IHF>とし、ホログラム<IHF>に再度、高速フーリエ変換(逆変換)を施して行われ、最終の複素振幅インラインホログラムJOLを生成する。
なお、図11(b)に示すように、先に空間周波数フィルタリングを行って、その後に、空間ヘテロダイン変調を行っても同じ結果が得られる。すなわち、オフアクシスホログラムIORに対して、フーリエ変換、フィルタリング、逆フーリエ変換を行って、それぞれホログラムI,<I>,I’が得られ、その後の空間ヘテロダイン変調Hによって、1成分の最終の複素振幅インラインホログラムJOLが得られる。
(第2変調工程S32)
上記工程によって得られた複素振幅インラインホログラムJOLから正確な光波面を再生するために、ヘルムホルツ方程式の厳密解である平面波を用いて物体光を展開する。そこで、まず、複素振幅インラインホログラムJOLに対して、再生用インライン参照光Lの位相φ(x,y)を用いる空間ヘテロダイン変調を行う。この変調を第2変調と称することにする。位相φ(x,y)を用いる空間ヘテロダイン変調は、例えば、式(8)に示される複素振幅インラインホログラムJOLに、exp(iφ(x,y))を乗じることで実施される。この空間ヘテロダイン変調の結果、下式(10)に示す物体光複素振幅インラインホログラムg(x,y)が得られる。この物体光複素振幅インラインホログラムg(x,y)は、受光素子4の受光面における物体光波面、すなわち、受光面の法線方向にz座標軸をとり、受光面の位置をz=0としたときのz=0における物体光波面を表す。
以上がホログラム変換工程(#1)の説明である。このホログラム変換工程により、オフアクシスホログラムIORから合焦法の対象となるホログラムgが生成される。再度述べると、計測工程(S3)におけるホログラム変換工程(#1)は、複素振幅生成工程(S31)と、第2変調工程(S32)とを備えている。そして、複素振幅生成工程(S31)は、再生用インライン参照光Lの位相φとオフアクシス参照光Rの位相φとに基づいてホログラムに空間ヘテロダイン変調を行う変調工程と、ホログラムから共役像成分を取り除くために空間周波数フィルタリングを行うフィルタリング工程と、を含み、記録工程(S2)によって記録されたオフアクシスホログラムIORに対して、これらの変調工程とフィルタリング工程とをこの順またはこの逆順で行うことにより、オフアクシスホログラムIORから複素振幅インラインホログラムJOLを生成する工程である。
また、第2変調工程(S32)は、複素振幅生成工程(S31)によって生成された複素振幅インラインホログラムJOLに対し、再生用インライン参照光Lの位相φを用いて空間ヘテロダイン変調を行うことにより再生用インライン参照光L成分を除去して受光素子の受光面で定義されるホログラム面における物体光波面を表す物体光複素振幅インラインホログラムgを生成する工程である。
(合焦反復工程#2)
図12に示すように、合焦反復工程は、平面波展開工程(S33)と、干渉縞抽出工程(S34)と、合焦判定工程(S35)と、再生位置変更工程(S37)とを備えて、物体光複素振幅インラインホログラムgに記録されている物体形状を求める工程である。
(平面波展開工程S33)
平面波展開工程は、物体光複素振幅インラインホログラムg(x,y)をフーリエ変換して成る変換関数Gを求め、変換関数Gを平面波の分散関係を満たすフーリエ空間周波数(u,v,w)を用いて平面波展開することにより所定焦点位置における波面ホログラム(h)を生成する。電磁波に関するヘルムホルツ方程式の厳密解として平面波がある。この厳密解である平面波を用いて、物体光Oを記録したホログラムを展開することによって、正確な光波面を再生することができる。そこで、まず、上式(10)におけるホログラムg(x,y)をフーリエ変換して、z=0における変換関数Gを、下式(11)のように求める。
次に、平面波の分散関係を満たすフーリエ空間周波数(u,v,w)を用いて、下式(12)のように、変換関数Gを平面波展開することにより、z=dにおけるx−y平面上の波面h(x,y,d)を求める。また、dは正数に限らず任意の値とすることができる。なお、(u,v,w)におけるu,vはそれぞれx,y方向のフーリエ空間周波数である。また、z方向のフーリエ空間周波数wは、下式(13)に示すように、パラメータとして波長λを含むu,vの関数として、平面波の分散式から求められる。
任意の距離z=dにおける波面ホログラムh(x,y)は式(12)より求められ、再生光の光強度は|h(x,y)|より計算できる。この波面ホログラムh(x,y)は、受光素子4の受光面(ホログラム面)における境界条件g(x,y)を満たすヘルムホルツ方程式の厳密解である。この波面ホログラムh(x,y)を、その絶対値の2乗|h(x,y)|によって各画素毎の光の強度を求めて、電子ディスプレイに画面表示することにより、平面波展開を用いた無歪高分解能の画像を見ることができる。式(12)におけるz=dの値を変えることにより、記録された3次元画像中の任意の位置(焦点位置)の画像を表示することができる。
(干渉縞抽出工程S34)
位置z=dにおける再生画像|h(x,y,d)|に対して空間周波数フィルタリングを行い、干渉縞Fの単一空間周波数fi成分のみを抜き出すことにより、干渉縞Fを抽出して、スペックルの影響を低減した画像である干渉縞画像Kが得られる。なお、図5(b)およびその説明を参照。この干渉縞抽出のための空間周波数フィルタリングは、再生画像|h(x,y,d)|に高速フーリエ変換(FFT)を施し、この周波数空間においてフィルタリング処理を行った後、再度、高速フーリエ変換(逆変換)を施すことによって実現される。
(合焦判定工程S35)
スペックルの影響を低減した干渉縞画像Kは、位置z=d、すなわち画像再生位置(焦点距離)を任意に変化させて生成することができる。従って、焦点距離の異なる複数の干渉縞画像Kを用いて、各測定点P(xp,yp)毎に、例えばコントラストによる合焦測度(合焦を判定するための尺度)を求めて合焦判定をすることにより合焦位置すなわち合焦点zpを決定して、スペックルの影響を低減した状態で物体形状計測を行うことができる。
(合焦反復工程の他の実施形態)
図13、図14は合焦反復工程(#2)の他の実施形態を示す。この実施形態は、波面ホログラムh(x,y,d)の全体を合焦法の対象とする替わりに、2種類の微小ホログラムΔh,h’を設定して各微小ホログラムに対して合焦法を適用する。この微小ホログラムΔh,h’を用いる点が上述の図12に示される実施形態とは異なる。図13に示すように、微小ホログラムΔhは、波面ホログラムhをホログラム面(z=0)よりも物体3の表面に近い所定の位置z=z0に生成し、その波面ホログラムhから測定点P(xp,yp)を含む微小ホログラムを切り取ったものである。微小ホログラムh’は、微小ホログラムΔhに基づいて生成され、互いに、例えばΔz毎に、焦点位置の異なる複数の微小ホログラムが生成される。なお、微小ホログラムΔhは、合焦判定の対象とされる点において、微小ホログラムh’と見做される。微小ホログラムΔhを切り出すサイズは、x方向およびy方向の形状測定精度(分解能)に基づいて、十分な精度と適切な処理時間となるように設定する。合焦点方式による距離計測では、干渉縞再生画像が最も鮮明に収束する焦点距離を検索することにより物体表面上の各測定点までの距離を求める。従って、この合焦点方式による距離計測においては測定点の周りに投影干渉縞の明暗の差が含まれるに十分な広がりが必要であり、微小ホログラムΔhはそのようなサイズで切り出される。なお、「切り出す」とは、演算範囲を数値限定するという意味であり、計算上は、例えば矩形の窓関数を用いて行うことができる。
図14に示すように、この実施形態の平面波展開工程(S43)における処理内容は、上述の図12の平面波展開工程(S33)における処理内容と同じである。しかしながら、本実施形態の平面波展開工程(S43)における波面ホログラムhの生成は、繰り返すことなく、物体3の表面に近い所定の位置z=z0で1回だけ行えばよい。この位置z=z0は、オフアクシスホログラムIOR記録時の情報に基づいて設定したり、別途の低精度の簡易的な処理によってオフアクシスホログラムIORから求めた物体の大略位置に基づいて設定したりすればよい。次の微小ホログラム設定工程(S44)では、所定の測定点P(xp,yp)を含む微小ホログラムΔhが切り出される。
次の干渉縞抽出工程(S45)では、微小ホログラムh’(1回目は微小ホログラムΔhのこと)の再生画像|h’|に対して空間周波数フィルタリングを行い、干渉縞Fの単一空間周波数fi成分のみを抜き出すことにより、干渉縞Fを抽出して、スペックルの影響を低減した画像である微小な干渉縞画像K’が生成される。合焦判定工程(S46)では、干渉縞画像K’から合焦測度を求めて合焦判定が行われる。合焦ならば合焦点zpが測定点P(xp,yp)における物体形状データとして記録される。合焦判定は、以下に説明する繰り返し処理の中で、合焦測度を位置z毎に記憶しておき、例えば、合焦測度の最大値を検出し、その最大値を与える位置zを合焦点zpとすればよい。
合焦判定工程(S46)において合焦と判定されなかった場合(S47でNO)、微小ホログラムΔhに基づいて、z=z0+Δz(一般にz=z0+n×Δz)の位置に、微小ホログラムh’が生成される(S48)。この生成処理は、上式(11)(12)と同等の、下式(14)(15)によって行う。
上式(11)(12)によって新たに生成された微小ホログラムh’を用いて、ステップ(S45)からの処理が繰り返される。また、合焦判定工程(S46)において合焦と判定され(S47でYES)、計測処理が終了ではないとされた場合(S49でNO)、測定点P(xp,yp)の移動が行われて(S50)、ステップ(S44)からの処理が繰り返される。所定の測定点P(xp,yp)の全点について形状計測が終了した場合(S49でYES)、合焦反復工程が終了し、3次元形状計測が終了する。
この実施形態においては、上述のように、微小ホログラムh’は、情報量の少ない微小ホログラムΔhに基づいて生成されるものではあるが、局所的な合焦判定に必要な情報を備えることができる。このような計測方法によれば、計算処理の負荷を低減でき、効率良く高精度の3次元形状計測を行うことができる。また、必要であれば、z=z0の位置を複数設定して、z方向位置の異なる複数の微小ホログラムΔhと、それらに基づく微小ホログラムh’を用いるようにしてもよい。また、事前情報または前処理としての低精度測定に基づいて、xy面内の領域毎にz=z0の位置を変えるようにしてもよい。
(合焦反復工程のさらに他の実施形態)
図15、図16は合焦反復工程(#2)のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、空間窓関数を用いて合焦法を行うものであり、上述の図14において破線で囲んで示したステップ(S44)〜(S48)における処理の高精度化を図るものである。概要を述べると、この合焦反復工程は、微小ホログラムh’の絶対値の2乗から成る再生画像|h’|と窓関数Wとの積を単一空間周波数fiを用いてフーリエ変換した関数を合焦測度Hとして求め、その合焦測度Hの大きさによって合焦判定をする。窓関数Wとして、例えばガウス関数型の窓関数を用いることができる。窓関数Wの形状を設定する際に、微小ホログラムh’に対応する物体上の微小表面の傾斜を反映させる。窓関数Wと微小ホログラムh’とは、窓関数Wがカバーする領域を微小ホログラムh’の領域に包含するように、相互のサイズが設定される。また、窓関数Wのサイズは、測定点の周りに投影干渉縞の明暗の差が含まれるに十分な広がりを持つように設定される。
図15において、微小ホログラム設定工程(S51)は、上述の図14によって説明した微小ホログラム設定工程(S44)と同様である。次の表面勾配取得工程(S52)は、微小ホログラムΔhに画像として含まれる物体3の微小表面の勾配ベクトルΔを取得する。勾配ベクトルΔは、xy平面すなわちホログラム面、言い換えれば受光素子4の受光面を勾配ゼロの基準として、これらの面から物体上の微小表面が、どの方向にどれだけ傾いているかを表すベクトル量である。勾配ベクトルΔは、例えば、物体の微小表面における等高線方向を表す角度と面の傾き角度とを用いて表現される。
勾配ベクトルΔの求め方を説明する。勾配ベクトルΔは、例えば、微小ホログラムΔhの絶対値の2乗から成る再生画像|Δh|を単一空間周波数fiを用いてフーリエ変換し、そのフーリエ変換によって得られる関数の絶対値から成る2次元コントラスト画像を用いて求められる。このコントラスト画像は、干渉縞Fによる細かい変化成分(交流成分)を除いた画像であり、再生画像|Δh|全体における大きな形状変化を表現する画像である。
次の窓関数設定工程(S53)は、上記の勾配ベクトルΔに合わせて窓関数Wの形状を設定する。測定点P(xp,yp)付近に再生される投影干渉縞の空間分布は、物体表面の勾配ベクトルΔの大きさとその方向に依存する。従って、測定精度を高めるために、窓関数Wの幅や形を決めるパラメータの値は、測定点付近に再生される干渉縞コントラストの空間分布、つまりを勾配ベクトルΔを用いて設定することが有効である。また、合焦点方式による距離計測においては、測定点周辺の投影干渉縞の合焦測度を表すための広がりが必要であり、このためにxy平面上の各測定点に対して測定点P(xp,yp)を中心とした空間窓関数W(x−xp,y−yp)を設定する。これらの窓関数Wに関する設定については、以下の合焦測度計算工程(S54)、合焦判定工程(S55)、および反復処理のステップ(S57)の説明の後に説明する。
合焦測度計算工程(S54)は、微小ホログラムh’の絶対値の2乗から成る再生画像|h’(x,y,z)|と窓関数W(x−xp,y−yp)との積をフーリエ変換して成る下式(16)の関数Hに基づいて合焦測度を設定する。窓関数Wとして、例えばガウス関数型の下式(17)に示す関数Wを用いることができる。
上式(16)の関数Hは、fx=fi,fy=0とすることにより、すなわち、単一空間周波数fiを用いてフーリエ変換処理を行うことにより、投影干渉縞Fと同じ空間周波数fiのみを持つ成分H(fi,0,z)となる。この成分Hの大きさ|H(fi,0,z)|は、物体表面に焦点が合っている度合いを表し、焦点が合ったz=zpにおいて最大になる。従って、合焦判定工程(S55)は、H(fi,0,z)を合焦測度として用いることにより、合焦測度Hの大きさ、すなわち絶対値|H|の最大値で合焦と判定し、測定点(xp,yp)における物体表面までの距離zpを決定する。合焦判定工程(S55)において合焦との判定が成されなかった場合(S56でNO)、微小ホログラムΔhに基づいて、再生位置zの異なる微小ホログラムh’を生成し(S57)、ステップ(S56)でYESとなるまでステップ(S53)からの処理が繰り返される。ステップ(S57)における処理は、図14におけるステップ(S48)の処理と同じである。
上式(16)(17)の合焦測度用の関数Hと窓関数Wとを用いることにより、高精度の3次元形状計測を効率的に行うことができる。これを説明する。一般に、各測定点(xp,yp)に対して合焦点zpを検索するには、焦点距離を変化させながら画像再生する必要がある。この場合、測定点周辺の画像のみが必要であって物体全体の画像は必要でない。従って、微小ホログラムΔhを用いて任意焦点画像を次々と再生し、合焦法によって物体表面における測定点までの距離を求めることにより、合焦点検索のための画像再生に要する計算時間を大幅に短縮することができる。この微小ホログラムΔhのサイズは、窓関数Wのサイズ(窓幅)よりも大きく取る必要がある。
次に、勾配ベクトルΔと窓関数Wについて説明する。関数H(fi,0,z)には、投影干渉縞の交流成分A(fi,0,z)と除去されなかった残留スペックル成分S(fi,0,z)とが含まれる。すなわち、H=A+Sである。スペックル成分S(fi,0,z)は、合焦法における測定誤差の主な原因となる。交流成分A(fi,0,z)は、窓関数Wの窓の面積に比例する。他方、ランダムノイズであるスペックル成分S(fi,0,z)は、窓関数の寸法に比例する。従って、窓の面積を大きく取るほどスペックル成分の比率η=S(fi,0,z)/H(fi,0,z)を小さくすることができる。しかしながら、窓の面積を大きくすると、測定点P(xp,yp)の位置の不確かさが増す。ところで、干渉縞Fの再生像は、焦点の合った物体表面上の等高線に沿って再生される。そして、等高線と垂直な方向の干渉縞強度の空間分布の幅ρ(例えば、1本の縞画像の明暗分布の半値幅)は、物体表面の勾配ベクトルΔの大きさ(同じ記号で勾配Δと表記する)に反比例する。
ここで、上記の点について、干渉縞Fの縞間隔αと、受光素子4の幅D(寸法)と、ホログラムの開口数NA=D/(2z)と、物体表面の勾配Δとを用いて説明する。干渉縞再生像の焦点深度ζは、ζ=α/(NA)と見積もられ、干渉縞強度分布の幅ρは、ρ=α/((NA)Δ)と見積もられる。つまり、スペックル成分の比率η=S(fi,0,z)/A(fi,0,z)を小さく抑えるには、等高線に垂直な方向の窓関数の幅WTをWT<ρの範囲内に設定する必要がある。物体表面の等高線の方向および表面の勾配、従って等高線に垂直な方向は、表面勾配取得工程(S52)において、干渉縞の再生像|Δh|から勾配ベクトルΔとして取得されている。
干渉縞Fの縞間隔αを小さくすると、焦点深度ζが小さくなり距離変化に対する合焦測度の感度が高くなるので、距離測定の精度を高めることができる。また、物体表面の勾配Δが小さくなってホログラム面と平行に近づくと、干渉縞強度分布の幅ρは広くなり、上述の窓関数の幅WTを広く取ることができ、測定精度を高めることができる。等高線方向に関しては、位置の不確かさが合焦測度に及ぼす影響が小さいので、この方向の窓関数幅を大きく取ることによってスペックルの影響を小さく抑えることが可能になる。これらのことに基づいて、例えば、上式(17)における窓関数Wの形状パラメータa,bを調整すればよい。また、上式(17)の窓関数Wは、窓の方向がx方向とy方向とに固定された関数となっているが、この窓関数Wをxy面内で回転させることにより、等高線方向に沿った形状の窓関数Wとすることができる。
以上に示したように、再生像の解像限界を超えない範囲で干渉縞Fの縞間隔αを小さく、物体表面の勾配Δを小さく、等高線方向の窓関数幅を大きくすればするほど相対的な測定精度を高くすることができる。物体表面の勾配Δは、受光素子4に対する物体3の相対配置に依存するので、可能な限り配置を調整すればよい。
(複数の記録ホログラムを用いた高精度化)
図16、図17は本計測方法の他の実施形態を示す。本実施形態は、図16に示すように、物体3の表面に投影された干渉縞の像をホログラムに記録するために、3つの受光素子41,42,43を用いるものである。干渉縞F(不図示)の構成は、例えば、図3に示した構成と同じとする。受光素子41,42,43は、干渉縞F(不図示)の縞の配列方向(x方向)に沿って配置される。受光素子の個数は、一般に複数とすることができる。このように、x方向(水平方向)に配列した複数の受光素子を用いて、垂直方向の干渉縞を記録し、複数枚の記録ホログラムを使ってx方向の開口数が大きい複素振幅インラインホログラムを作成することができる。
このように、例えば垂直方向の投影干渉縞を用いる3次元計測において、水平方向の分解能δを上げることにより測定精度を高めることができる。そこで、水平方向に配置したn個の受光素子を用いて干渉縞を同時にワンショット記録し、同時に複数のオフアクシスホログラムIOR(j),j=1,・・,nを取得する。これらのオフアクシスホログラムIOR(j),j=1,・・,nの各々から物体光複素振幅インラインホログラムg(j),j=1,・・,nを生成する。その後、図17に示すように、各ホログラムg(j),j=1,・・,nを互いに重ねて合成し、合成したホログラムを物体光複素振幅インラインホログラムgとする。このようにして合成した物体光複素振幅インラインホログラムgを用いることにより、水平方向分解能δを高めた投影干渉縞の画像を再生することができ、従って、距離計測の精度を効果的に高めることができる。
さらに説明する。一般に、大開口数ホログラムg(x,y)を用いることにより、再生画像の分解能を高めることができる。しかしながら、FFTを用いて大開口数ホログラムから画像再生を行う場合、サンプリング点数が過大になると計算時間が増大して、画像再生が難しくなる。ところで、互いに周波数帯域の異なるデータは、波の重ね合わせの原理によると、互いに足し合わせた状態で計算処理をすることができる。すなわち、異なる周波数帯域に記録されたそれぞれの情報は空間的に重ねても失われずに保存される。このことを利用すると広帯域のホログラムを重ねて広い帯域かつ小開口数のホログラムを作成することができる。また、複素振幅インラインホログラムJOLや物体光複素振幅インラインホログラムg(x,y)は、分割した各領域に画像を再生するための情報を保持している。この事実を利用して、広帯域の大開口数ホログラムg(x,y)を重ねることにより、小開口のホログラムに広い帯域情報を取り込んだホログラムを作成することができる。言い換えると、水平方向の全幅がn×Dの大きなホログラムgをn分割してg(j),j=1,・・,nとし、これらを互いに重ねて、水平方向の幅がDの合成ホログラムΣg(j)を生成すると、合成ホログラムΣg(j)は周期的なホログラムになる。この合成ホログラムΣg(j)から高分解能な画像を再生することができる。また、合成ホログラムΣg(j)に対する計算処理時間は、全幅がn×Dのホログラムgの場合のn分の1に短縮される。なお、幅Dが、再生画像の大きさより小さくなると、再生像が隣同士で重なって再生されるので、幅Dは再生像よりも大きく設定する必要がある。
(3次元形状計測装置)
図18は3次元形状計測装置1を示す。計測装置1は、投影部11と、記録部12と、計測部13と、これらを制御する制御部14とを備えている。投影部11は、単一空間周波数fiと正弦波光強度とを有する干渉縞Fを互いにコヒーレントな2つのレーザ光の干渉によって形成して物体表面に投影する。投影部11は、干渉縞Fを形成するためのレーザ光を発する光源11aと、光源11aからのレーザ光を物体表面まで導く光学システム11bとを備えている。光源11aは、例えば、図2に示したレーザ2であり、この場合、記録部12で用いる光源12a(後述)が共用される。光学システム11bは、例えば、図2に示した照明光L1,L2用の光学素子群等から構成される。
記録部12は、投影部11によって物体表面に投影した干渉縞Fを受光素子によってオフアクシスホログラムIORとしてディジタルホログラムに記録する。記録部12は、オフアクシス参照光Rや再生用インライン参照光L用のレーザ光を発する光源12aと、受光素子12bと、光源12aからのレーザ光を受光素子12bまで導く光学システム12cとを備えている。光源12aは、例えば、図2に示したレーザ2であり、この場合、投影部11で用いる光源11aが共用される。受光素子12bは、例えばCCDなどのイメージセンサであり、例えば、図2における受光素子4である。光学システム12cは、例えば、図2に示した参照光R用の光学素子群、および図6に示した参照光L用の光学素子群等から構成される。投影部11は、物体表面に投影する干渉縞Fを、受光素子4の受光面から見て物体表面の位置にかかわらず干渉縞Fの配置が一定となるように物体表面に投影する。また、記録部12は、オフアクシス参照光Rと再生用インライン参照光LとによるオフアクシスホログラムILRを記録する。
計測部13は、記録部12によって記録されたディジタルホログラムIORとILRから焦点距離を変えた干渉縞Fの複数の再生像を生成し、各再生像における干渉縞Fに対する合焦法の適用によって物体表面の各点までの距離を求める。計測部13は、複素振幅生成部13aと、第2変調部13bと、平面波展開部13cと、干渉縞抽出部13dと、合焦判定部13eと、微小ホログラム処理部13fと、窓関数処理部13gとを備えている。ブロック中の各部名に付記した(JOL)等の記号は、主たる出力データまたは処理対象データを示す。
複素振幅生成部13aは、記録部12によって記録されたオフアクシスホログラムIORから複素振幅インラインホログラムJOLを生成する。第2変調部13bは、複素振幅インラインホログラムJOLに対し空間ヘテロダイン変調を行うことによりホログラム面における物体光複素振幅インラインホログラムgを生成する。平面波展開部13cは、物体光複素振幅インラインホログラムgをフーリエ変換して成る変換関数Gをフーリエ空間周波数(u,v,w)を用いて平面波展開することにより波面ホログラムhを生成する。なお、平面波展開部13cによって、自由焦点画像(任意焦点画像)を生成することができる。また、平面波展開部13cは、広帯域の大開口数ホログラムgを分割して互いに重ねて小開口のホログラムに広帯域情報を取り込んだホログラムΣg(j)を生成する開口合成処理を行う。
干渉縞抽出部13dは、各種の再生像にフィルタリング処理を行って、干渉縞Fに対応する単一空間周波数fiの成分を抽出することによりスペックル成分を低減し、合焦判定の対象となる干渉縞Fの情報を低ノイズ比で含む画像やホログラムを生成する。合焦判定部13eは、波面ホログラムhや、微小ホログラムΔh,h’などから生成した焦点位置の異なる再生像を用いて合焦を判定して測定点P(xp,yp)毎の合焦点zpを決定する。微小ホログラム処理部13fは、波面ホログラムhから微小ホログラムΔhを切り出すか、または切り出すための窓関数を設定し、または微小ホログラムΔhから微小ホログラムh’を生成する処理を行う。窓関数処理部13gは、微小ホログラムh’の絶対値の2乗から成る再生画像|h’|と窓関数Wとの積を干渉縞Fの単一空間周波数fiを用いてフーリエ変換することにより合焦測度Hを生成する。計測部13は、合焦測度Hの大きさ|H|によって合焦判定をして合焦点を決定する。
制御部14は、モニターディスプレイ、制御信号やデータの入出力装置、メモリなどを備えた一般的な計算機で構成される。上述の計測部13の各部は、主にソフトウエアで構成され、これらは、例えば、制御部14のプログラム記憶部に記憶され、随時呼び出されて動作する。制御部14は、図2、図6等に示したコンピュータ5の役割を担当する。このような3次元形状計測装置1は、上述した3次元形状計測方法を実行して3次元形状計測を行うことができる。
本発明の3次元形状計測装置1によれば、ワンショット記録法を用いて正確で無歪な高分解能自由焦点画像を記録し、またスペックルの影響を低減して再生することができるので、合焦法によって、4次元空間(空間+時間)における運動物体の位置や形状、変形などを高精度計測することができる。すなわち、計測装置1によれば、1枚のオフアクシスホログラムILRをワンショット記録した条件の下で、物体3の種々の形状や姿勢毎に各1枚のオフアクシスホログラムIORをそれぞれワンショット記録しておくことにより、後処理によって、各オフアクシスホログラムIOR毎に、物体3の形状や姿勢における形状計測を行うことができる。従って、ワンショット記録の利点を生かして、運動物体の3次元計測の課題を解決することができる。また、計測装置1によれば、結像レンズを通さずに必要なホログラムを記録できるので、結像レンズの使用によって生じる焦点ズレや画像歪みなどの課題を回避することができる。従って、空気中に限らず、空気とは異なる屈折率を有する水中などで記録した物体においても歪みのない高精度な形状計測を行うことができる。また、光源12a(レーザ2)としてパルスレーザを用いることにより、高速運動物体の高速記録による形状計測が可能になる。
(実施例)
図19乃至図24によって、3次元形状計測方法の実施例を説明する。本発明の計測方法による高精度計測の有利性を確認するために、拡散平面(光拡散性の平面)までの距離を計測する距離計測実験を行った。計測物体は、面精度が波長以下の2cm×2cmの立方体ガラスの表面に厚さ10μm以下の白色塗料を塗布したものである。この計測物体を、イメージセンサから約85cmの位置に物体側面を45度傾けて配置した。干渉縞は、この計測物体の表面に縦方向の縞模様と成るように投影した。従って、これらの配置は、図3に示した配置と同じである。計測物体の表面上の干渉縞を上述のワンショットホログラフィを用いて記録した。得られた複素振幅インラインホログラムは、画素ピッチ7.4μm、画素数4096×4096を有し、このホログラムから数値計算によって画像を再生した。
図19(a)は、物体3の表面近傍位置において再生された画像を示し、図19(b)はこの再生画像に対応する計測物体3の部位を示す。これらの図において、x方向が水平であり、y方向が垂直であり、物体3の面3a,3bが縦方向の干渉縞と共に記録、再生されている。再生像中の領域3cの拡大図が図20に示されている。なお、図19(a)(b)における模様3dは、位置確認のための模様である。図20の再生画像3cにおいて、縞間隔が約200μmの干渉縞がx方向約6mmの幅内に再生されている。
また、図21は、図20における領域3eの拡大図を示す。この図21に示した画像のサイズは、微小ホログラムΔhのサイズに相当し、窓関数Wのサイズはこの画像内に収まるサイズである。また、図22は、図21の再生画像3eの2次元周波数空間(fx−fy空間)におけるスペクトル分布を示す。このスペクトル分布において、高いピークを有する直流成分S0のピークと、その両側にfx方向に並んだ空間周波数fi,−fiに対応する2つの交流成分SP,SNのピークとが現れ、さらに、スペックル成分SSが、スペクトル分布図における広い周波数幅を持つバックグラウンド成分として現れている。このスペックル成分SSの影響を低減しなければ、干渉縞の再生画像が不鮮明になる。なお、このスペクトル分布図において、3つのピークS0,SP,SNを通るfx方向における断面が、図5(a)の図に対応する。なお、図21の画像のサイズよりも大きなサイズのデータに基づいて、すなわち干渉縞の本数を増やして図22のスペクトル分布を得ると、交流成分SP,SNのピークがより高く、より細くなるが、xy面内の位置分解能は低下する。
図23は、ある測定点P(xp,yp)に対して再生画像を用いて計測した合焦測度曲線、すなわち図15によって説明した合焦測度|H(fi,0,z)|の一例を、合焦点zpからのz方向の隔たり距離依存性として示す。この場合のホログラム記録は、イメージセンサから85cmの距離に約45度傾けて置いた拡散平面に間隔約80μmの干渉縞を投影して記録したものである。この図は、合焦点zpの前後奥行き約2mmの幅でコントラストの高い、すなわち合焦測度の大きい干渉縞が再生されていることを示し、合焦測度曲線は、この幅内で合焦点z=zpに対してほぼ対称のきれいな曲線になっている。そこで、合焦測度曲線を取得した後に、この曲線に対してモデル曲線をフィッティングさせることにより、合焦点zpにおける曲線のピーク、従って合焦点zpを自動検出することができる。また、このようなフィッティングは、数点の合焦測度値によって行うことができるので、粗い距離間隔Δzで再生した数枚の再生画像を用いて合焦点zpを効率的に検出することができる。
図24は、図19(b)に示した物体3の面3bにおける中央水平方向に沿って表面位置を計測した結果を示す。この計測では、縞間隔約80μmの干渉縞を投影し、空間窓関数として窓半径約0.5mmの円形のガウス関数型の窓を採用した。計測対象の拡散平面は、イメージセンサから85cmの距離に約45度傾けて配置した面である。図24の計測結果において、計測距離の平均二乗誤差として72μmの値が得られた。なお、この計測では、光透過性の白色塗料を塗布したガラスを被写体として用いており、高コントラストは得られず、また高空間周波数の干渉縞投影はできていない。測定誤差72μmは、主に再生画像中のスペックルによるものとみなすことができる。高屈折率と低光吸収率を有する、例えば、酸化チタンの粉末を塗布することにより、高コントラスト、かつ高空間周波数の干渉縞投影を行うことができるので、この場合には、より高精度の計測が可能である。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した各実施形態の構成を互いに組み合わせた構成とすることができる。物体表面に投影する干渉縞Fは、複数の単一空間周波数fiの組み合わせとすることができる。例えば、互いに異なる単一空間周波数f1,f2を有する2種類の干渉縞F1,F2を形成してこれらを物体表面に投影することができる。この場合、各干渉縞F1,F2を形成するために、2つのレーザ光の組を2組用いて、各組で各干渉縞F1,F2を形成すればよい。また、2種類の干渉縞F1,F2の向き(縞の配列方向)は、同一方向でも、直交方向でも、斜交方向でもよい。一般的に言えば、本発明は、複数種類の干渉縞Fiであって、各干渉縞Fiがそれぞれ単一空間周波数fiを有し、各単一空間周波数fiが、空間周波数の空間(fx,fy)において互いに分離可能、すなわちフィルタリング可能である複数種類の干渉縞Fiを用いることができる。つまり、干渉縞の方向が異なれば、各方向において空間周波数が同じでもい。例えば、2種類の互いに直交する干渉縞F1,F2の場合、fx=fy=f1=f2であってもよい。向きの異なる複数の干渉縞を用いると、物体表面の勾配ベクトルΔに応じて、適切な干渉縞を選択して窓関数Wを設定することができる。
ここで、再生用インライン参照光の位相φを求める方法について補足説明する。再生用インライン参照光Lとして点光源からの球面波光を用いる場合、受光素子4から参照光Lの点光源までの距離(γとする)が分かれば、位相φを計算によって求めることができる。距離γは、スケールが既知の物体のホログラムを参照光Lによって記録し、そのホログラムから再生した物体像の寸法を、前記スケールが既知の物体の寸法と比較することにより求めることができる。また、再生用インライン参照光Lとして平面波を用いることができる。この場合、前記距離γが無限大であると考えることができる。平面波の位相φは受光素子4の受光面上で一定であり、参照光Lの干渉縞のホログラムを用いて容易に決定することができる。また、オフアクシス参照光Rと再生用インライン参照光Lとは球面波光に限定されない。
本発明は、変形、変位、振動している運動物体および静止物体の3次元形状を記録して計測する分野、例えば、意匠デザイン分野、塑性加工分野、流体機器分野、ロボットビジョン分野、製品検査分野、医療・美容分野などで利用することができる。また、本発明は、製造現場における部品検査、運転状態にある部品や機器の性能評価および不具合解析などに利用することができ、高速運動や高速回転をしている部品や機器の振動や変形、移動などの時系列に沿った連続計測、高速または実時間での計測に利用できる。また、本発明は、空気中の被写体だけでなく、空気とは異なる屈折率を有する水などの媒質中の運動物体や静止物体の形状計測などに利用できる。
(解像度限界と測定距離の関係)
本発明の形状計測方法において、再生像の横方向(xy方向)の分解能δは、ホログラムの開口数NA=D/(2z)と光波長λを用いてδ=λ/(NA)=2λz/Dと表され、ホログラム幅Dが一定の下では分解能δは測定位置までの距離zに比例する。一方、縞間隔αの再生干渉縞の場合、焦点深度ζは、大略ζ=α/(NA)と表される。奥行き方向(z方向)の分解能は、焦点深度ζに比例する。縞間隔αを分解能δに比例した値α=kδに設定するとζ=α/(NA)=kλ/(NA)=4kλz/Dとなり、焦点深度ζは距離zの二乗に比例する。従って、ホログラム幅Dが一定の下では距離zが大きくなるほど、分解能δの値は大きくなり、奥行き方向の距離検出の分解能の値は距離zの二乗に比例して大きくなる。つまり、解像度限界は距離zによって変化し、距離zが大きくなるほど再生像の分解能も距離検出の分解能も低下し、逆に、距離zが小さくなるほど再生像の分解能も距離検出の分解能も向上する。ホログラム幅Dが一定の下で距離zと分解能との関係の具体的な数値例を示すと、下表1のようになる。
(時間分解能)
本発明の形状計測方法において、時間分解能は、毎秒当たりのホログラム画像取得数(フレーム数)によって決まる。また、このフレーム数は、本発明の形状計測方法がワンショット記録記録方法であるので、形状計測装置1の投影部11と記録部12の動作速度によって決まる。そこで、投影部11の光源11a(2)として、短パルスレーザ光源、例えば、数nsec程度の時間幅の短いパルスレーザ光を用い、記録部12の受光素子12a(4)として、専用のメモリを有する高速のCMOSを用いることにより、例えば、1億フレーム(10画像/秒)を実現できる。この場合、時間分解能は、10−8秒となる。
(具体的なアプリケーション)
本発明の形状計測方法は、上記の表1に示すように、小さなところでは、顕微鏡的な世界から、大きなところでは、数10mを超える世界まで、距離zに対する大きなダイナミックレンジを有する測定方法である。従って、小さなものから、大きなものまで、適切な距離zと従来にない分解能のもとで形状を計測することができる。また、本発明は、上記のように、例えば10−8秒という従来にない時間分解能のもとで形状を記録することができるので、クランクシャフトのような奥行きのある回転体や、さらに大型で深い奥行きを持つ多段タービンブレードや送水用の渦巻ポンプブレードなどの、高速回転中の形状計測、変位計測、振動解析などに適用することができる。さらに、爆発現象の時間変化、弾道の衝撃による物体形状の変形や亀裂の発生とその成長、弾性表面波の伝搬などの記録と解析などの手段として適用することができる。
(従来の測定法との比較)
上記の適用可能性は、本発明が、以下のような特徴を持つことによる;(1)照明用光源として短パルスレーザ光源を使用可能、(2)イメージセンサのキャリブレーションが不要、(3)深度の大きい物体形状を計測可能、(4)オーバーハング形状や不連続面を持つ複雑形状の計測が可能、(5)高精度計測が可能、(6)水中物体の形状計測が可能。これらの特徴を兼ね備えた計測技術は、従来存在しない。例えば、運動物体に対する3次元形状計測技術として現在実用化されている技術に、デジタル写真測量技術とTOF距離測定技術とがある。デジタル写真測量技術は、ステレオ法を原理としており、計測の前に使用カメラのパラメータ(画像距離、主点位置、レンズ歪み係数)を正確に求めるためイメージセンサのキャリブレーションを行う必要がある。また、運動物体に対する計測精度と計測深度とは、使用カメラの解像限界と焦点深度によって制限される。TOF距離測定技術は、カメラと被写体間を往復する光の往復時間により距離を検出するものであり、オーバーハング形状も計測できる。しかしながら、実用化されている装置の距離検出分解能は1cm程度に留まっており、高精度に計測するにはカメラレンズの歪み補正を行う必要がある。
また、従来の形状計測技術と比較した場合、本発明は以下のような優位性を有する。本発明ではホログラムの記録に結像レンズを用いないので、デジタル写真測量技術におけるようなイメージセンサのキャリブレーションが不要である。また、ワンショット記録したインラインホログラムから正確な自由焦点画像を再生するので、カメラを使用する従来の測定法に比べて深度の大きい物体形状を計測できる。短パルスのレーザ光源を用いることにより、超音速移動物体、回転物体、爆発や弾道の衝撃試験などにおける、ナノ秒程度の高速事象の計測が可能である。さらに、合焦点法によって距離検出を行うので、TOF距離測定技術と同じようにオーバーハング形状や不連続面を持つ複雑形状の計測が可能である。レーザ光で粗面物体を照射するとスペックルが発生するが、本発明では距離計測の高精度化を達成するために均一微細な等間隔の干渉縞投影と空間周波数サンプリングによってスペックルによる影響を除去している。
本願は日本国特許出願2011−010842に基づいており、その内容は、上記特許出願の明細書及び図面を参照することによって結果的に本願発明に合体されるべきものである。
1 3次元形状計測装置
10 光学システム
11 投影部
12 記録部
13 計測部
13d 干渉縞抽出部
2,11a,12a レーザ(光源)
3 物体
4,41〜43、12b 受光素子(イメージセンサ)
fi 単一空間周波数
g 物体光複素振幅インラインホログラム
g(j) 物体光複素振幅インラインホログラム
h 波面ホログラム
h’ 微小ホログラム
Δh 微小ホログラム
zp 合焦点
F 干渉縞
G 変換関数
H 合焦測度
L 再生用インライン参照光
O 物体光
P 測定点
R オフアクシス参照光
W 窓関数
OR オフアクシスホログラム
OR(j) オフアクシスホログラム
OL 複素振幅インラインホログラム
φ 再生用インライン参照光の位相
φ オフアクシス参照光の位相

Claims (13)

  1. 物体表面に投影した干渉縞を記録したディジタルホログラムを用いて物体表面の3次元形状を計測する3次元形状計測方法において、
    物体表面に単一空間周波数fiを有する干渉縞Fを投影する投影工程と、
    前記投影工程によって物体表面に投影した干渉縞Fを受光素子によってホログラムとして記録する記録工程と、
    前記記録工程によって記録されたホログラムから焦点距離を変えた複数の再生像を生成し、各再生像における干渉縞Fに対する合焦法の適用によって物体表面の各点までの距離を求める計測工程と、を備え、
    前記計測工程は、前記合焦法を適用する際に空間周波数フィルタリングによって前記各再生像から前記干渉縞に対応する単一空間周波数fiの成分を抽出する干渉縞抽出工程を備えることを特徴とする3次元形状計測方法。
  2. 前記投影工程において物体表面に投影する干渉縞Fは正弦波光強度を有することを特徴とする請求項1に記載の3次元形状計測方法。
  3. 前記投影工程は、物体表面に投影する干渉縞Fを互いにコヒーレントな2つのレーザ光の干渉によって形成し、前記受光素子の受光面から見て物体表面の位置にかかわらず干渉縞Fの配置が一定となるように前記干渉縞Fを物体表面に投影することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の3次元形状計測方法。
  4. 前記記録工程は、前記干渉縞Fをオフアクシス参照光Rを用いるオフアクシスホログラムIORとして記録することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の3次元形状計測方法。
  5. 前記計測工程は、
    再生用インライン参照光Lの位相φと前記オフアクシス参照光Rの位相φとに基づいてホログラムに空間ヘテロダイン変調を行う変調工程と、ホログラムから共役像成分を取り除くために空間周波数フィルタリングを行うフィルタリング工程とを有して、前記記録工程によって記録されたオフアクシスホログラムIORに対して前記変調工程とフィルタリング工程とをこの順またはこの逆順で行うことにより前記オフアクシスホログラムIORから複素振幅インラインホログラムJOLを生成する複素振幅生成工程を備え、
    前記複素振幅生成工程によって生成された複素振幅インラインホログラムJOLを用いて焦点距離を変えて生成される複数の再生像に対して前記干渉縞抽出工程を行うことを特徴とする請求項4に記載の3次元形状計測方法。
  6. 前記計測工程は、
    前記複素振幅生成工程によって生成された複素振幅インラインホログラムJOLに対し、前記再生用インライン参照光Lの位相φを用いて空間ヘテロダイン変調を行うことにより再生用インライン参照光L成分を除去して前記受光素子の受光面で定義されるホログラム面における物体光波面を表す物体光複素振幅インラインホログラムgを生成する第2変調工程と、
    前記物体光複素振幅インラインホログラムgをフーリエ変換して成る変換関数Gを求め、前記変換関数Gを平面波の分散関係を満たすフーリエ空間周波数(u,v,w)を用いて平面波展開することにより所定焦点位置における波面ホログラムhを生成する平面波展開工程と、を備え、
    前記平面波展開工程によって生成された波面ホログラムhを用いて合焦点zpを決定することを特徴とする請求項5に記載の3次元形状計測方法。
  7. 前記記録工程は、複数の受光素子を用いて同時に複数のオフアクシスホログラムIOR(j)を取得し、
    前記計測工程は、前記各オフアクシスホログラムIOR(j)の各々から前記物体光複素振幅インラインホログラムg(j)を生成すると共に、それらを互いに重ねて合成したホログラムを物体光複素振幅インラインホログラムgとして用いることを特徴とする請求項6に記載の3次元形状計測方法。
  8. 前記計測工程は、前記平面波展開工程による波面ホログラムhを前記ホログラム面よりも物体表面に近い焦点位置に生成し、その波面ホログラムhから測定点P(xp,yp)を含む微小ホログラムΔhを切り取り、前記微小ホログラムΔhに基づいて互いに焦点位置の異なる複数の微小ホログラムh’を生成し、それらの微小ホログラムh’を用いて合焦点zpを決定することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の3次元形状計測方法。
  9. 前記計測工程は、前記微小ホログラムh’の絶対値の2乗から成る再生画像|h’|と窓関数Wとの積を前記単一空間周波数fiを用いてフーリエ変換した関数を合焦測度Hとして求め、その合焦測度Hの大きさによって合焦判定をして合焦点zpを決定することを特徴とする請求項8に記載の3次元形状計測方法。
  10. 前記窓関数Wは、ガウス関数型の窓関数であることを特徴とする請求項9に記載の3次元形状計測方法。
  11. 前記計測工程は、前記微小ホログラムΔhの絶対値の2乗から成る再生画像|Δh|から当該再生画像|Δh|に対応する物体表面の勾配ベクトルΔを求め、その勾配ベクトルΔに基づいて前記窓関数Wの窓の大きさと向きとを調整することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の3次元形状計測方法。
  12. 物体表面に投影した干渉縞を記録したディジタルホログラムを用いて物体表面の3次元形状を計測する3次元形状計測装置において、
    単一空間周波数fiと正弦波光強度とを有する干渉縞Fを互いにコヒーレントな2つのレーザ光の干渉によって形成して物体表面に投影する投影部と、
    前記投影部によって物体表面に投影した干渉縞Fを受光素子によってオフアクシスホログラムIORとしてディジタルホログラムに記録する記録部と、
    前記記録部によって記録されたディジタルホログラムから焦点距離を変えた複数の再生像を生成し、各再生像における干渉縞Fに対する合焦法の適用によって物体表面の各点までの距離を求める計測部と、を備え、
    前記計測部は、前記各再生像から前記干渉縞に対応する単一空間周波数fiの成分を空間周波数フィルタリングによって抽出する干渉縞抽出部を備えることを特徴とする3次元形状計測装置。
  13. 前記投影部は、物体表面に投影する干渉縞Fを、前記受光素子の受光面から見て物体表面の位置にかかわらず干渉縞Fの配置が一定となるように物体表面に投影することを特徴とする請求項12に記載の3次元形状計測装置。
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