JP4766989B2 - 位相シフトデジタルホログラフィ法を用いた歪計測方法および歪計測装置 - Google Patents

位相シフトデジタルホログラフィ法を用いた歪計測方法および歪計測装置 Download PDF

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Description

本発明は、位相シフトデジタルホログラフィ法を用いて物体表面の歪を計測する歪計測方法および歪計測装置に関するものである。
近年、橋梁などの構造物の健全性を評価してアセットマネッジメントを実施することによって、予算を効率的に管理しようとする動きが盛んになってきている。
ところで、構造物の健全性を評価する重要な事項としては疲労破壊がある。
この疲労破壊は、例えば橋梁の場合、車両の走行荷重や風荷重、その他、機械的な振動などの繰り返しにより発生する。
このような疲労破壊を防ぐためには、まず、構造物における歪を計測して変位量を求めることで、応力が集中している箇所を把握することが重要となる。
従来、構造物の歪を求めるのに、歪ゲージを用いる方法があるが、この歪ゲージによると、当該歪ゲージを貼付した箇所しか計測することができず、構造物を広範囲に亘って計測するのに適していなかった。
これに対し、非接触で比較的広範囲の歪を計測する方法として、レーザスペックル干渉法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このレーザスペックル干渉法の基本原理は、被計測部分にレーザビームを照射し、その散乱光を撮像手段にてスペックルパターンとして記録しておき、そして被計測部分の変形前後におけるスペックルパターンの移動量に基づき、被計測物における変位および歪を計測するようにしたものである。
特開平8−261730号公報
しかし、レーザスペックル干渉法は、レーザビームを被計測物に照射し、生じた散乱光をスペックルパターンとして撮像するに際して、集光レンズにて結像させたうえで撮像するため、スペックルパターンが撮影されることになり、その影響を低減するために、空間的な平滑化などのフィルタリングを掛ける必要があり、したがって空間分解能が低くなるという問題があった。
また、上記空間分解能の低さから、被計測物表面からの散乱光が弱いと、十分な計測精度が得られないため、被計測物表面に散乱を促進するための薬剤を散布するなどの作業が必要であった。
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、非接触でかつ広範囲での被計測部分の歪を、高い空間分解能で精度良く計測し得る位相シフトデジタルホログラフィ法を用いた歪計測装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の位相シフトデジタルホログラフィ法を用いた歪計測方法は、レーザ照射器から出射されたレーザ光を計測光として所定の載置面に載置された被計測物体に照射し、その反射した物体光と上記レーザ光から第1ビームスプリッタにより分割され且つ位相がπ/2ずつ1周期分シフトされた参照光とを同軸でもってCCDカメラに入射させて得られたホログラム画像から被計測物体表面の位相分布を位相シフトデジタルホログラフィ法を用いて求める手順を、被計測物体の変形前と変形後とで行い、
これら変形前と変形後との両位相分布の差である位相分布差から物体光の照射方向での被計測物体表面における変位を求める変位演算工程を具備するとともに、
この変位演算工程を、被計測物体の載置面に垂直な第1垂直面の面内および載置面に垂直で且つ上記第1垂直面に垂直な第2垂直面の面内で、それぞれ被計測物体の両側から且つ入射角が等しくされた2つの第1計測光および2つの第2計測光(以下、2つの計測光を2光束という)についてそれぞれ行うことにより、載置面に垂直なz軸方向および載置面と第1垂直面との交差軸であるx軸方向、並びに載置面に垂直なz軸方向および載置面と第2垂直面との交差軸であるy軸方向での変位量をそれぞれ演算し、
上記求められた三次元方向での変位量から被計測物体に生じた歪を算出する歪計測方法であって、
上記第1計測光および第2計測光を、上記第1ビームスプリッタにより分割された計測光を第2ビームスプリッタにて分割することにより得るとともに、この得られた各計測光をそれぞれ2光束でもって被計測物体に照射する際に、それぞれの照射経路に配置された一対のシャッター部材を開閉させることにより、2光束における一方の計測光を直接に被計測物体に照射させるようになし、且つ2光束における他方の計測光を、その照射方向に対向して配置された反射ミラーを介して被計測物体に上記一方の計測光とは反対側から照射させるようにした方法である。
また、本発明の位相シフトデジタルホログラフィ法を用いた歪計測装置は、上述した歪計測方法を用いた歪計測装置であって、
1つのレーザ照射器と、
このレーザ照射器から出射されたレーザ光を2つに分割して計測光と参照光とを得るための第1ビームスプリッタと、
この第1ビームスプリッタを参照光の照射方向に沿って移動させて、当該参照光の位相をπ/2ずつ1周期分シフトさせる移動手段と、
上記第1ビームスプリッタからの計測光をさらに2つに分割して第1計測光と第2計測光とを得るための第2ビームスプリッタと、
この得られた第1計測光および第2計測光の各照射経路の途中にそれぞれ配置されてこれら各計測光を半分ずつ開閉し得る一対の第1シャッター部材および一対の第2シャッター部材と、
被計測物体が載置された載置面に垂直に配置されて、上記一対の第1シャッター部材の一方が開放された際には、その一方側の第1計測光については反射させずに被計測物体に直接照射させるようにするとともに、他方が開放された際に、その他方側の第1計測光を反射させて被計測物体に、上記一方側の第1計測光とは反対側から且つ同じ入射角でもって照射させる第1反射ミラーと、
上記載置面および第1反射ミラーに垂直に配置されて、上記一対の第2シャッター部材の一方が開放された際には、その一方側の第2計測光については反射させずに被計測物に直接照射させるようにするとともに、他方が開放された際に、その他方側の第2計測光を反射させて被計測物体に、当該計測光とは反対側で且つ同じ入射角でもって照射させる第2反射ミラーと、
上記被計測物体の表面にて反射した物体光および上記参照光を同軸でもって入射させて被計測物体表面のホログラム画像を得るためのCCDカメラと、
上記移動手段により参照光の位相がシフトされて得られた複数のホログラム画像から被計測物体表面の位相分布を求める位相分布演算部と、
この位相分布演算部にて求められた被計測物体の変形前と変形後における位相分布の差を求める位相差演算部と、
この位相差演算部にて求められた位相分布差により、載置面内並びにこの載置面に垂直な第1垂直面内、並びにこれら載置面および第1垂直面に垂直な第2垂直面内での変位量を求める変位演算部と、
この変位演算部にて求められた各変位量から被計測物体表面における三次元方向での歪を求める歪算出部とを具備したものである。
上記歪計測方法および歪計測装置によると、被計測物体表面の変位を、その変形前と変形後における位相分布差から求める際に、位相シフトデジタルホログラフィ法を用いるようにしたので、非接触でかつ広範囲での被計測部分の歪を高い空間分解能で精度良く計測することができる。
さらに、上記歪計測方法および歪計測装置によると、1つのレーザ照射器から照射されるレーザ光を計測光と参照光とに分割するとともに、この分割された計測光をさらに2つに分割し、これら分割された2つの各計測光の照射経路途中に、各計測光を半分ずつ照射し得るシャッター部材をそれぞれ配置し、そしてシャッター部材により半分に遮られた一方側の計測光を、載置面に載置された被計測物体に直接照射するとともに、他方側の計測光を、載置面に垂直に配置された反射ミラーにより、一方側の計測光とは反対側で且つ同じ入射角で被計測物体に照射するようにして、すなわち互いに垂直な照射面方向で照射される2つの計測光を用いて、被計測物体表面における面内変位および面外変位である三次元方向での変位を求めることにより、歪を計測するようにしたので、その構成自体を簡単なものにし得るとともに、コンパクト化を図ることができる。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態に係る位相シフトデジタルホログラフィ法を用いた歪計測方法および歪計測装置を図面に基づき説明する。
まず、位相シフトデジタルホログラフィ法を用いて物体の変位を計測する原理について、簡単に説明する。
この位相シフトデジタルホログラフィ法においては、CCDに物体光(物体からの反射光である)と参照光を同軸(on−axis)で入射させる光学系が用いられ、この状態で再生すると、0次、1次、−1次の回折像が重なって再生されることになるが、位相シフトされている干渉縞の位相解析により、CCD面上の複素振幅を求めて再生を行なうと、1次回折像だけを得ることができる。
この手法では、光の複素振幅分布を計算により求め、その光の逆伝播を計算して像を再生するため、計算機上で焦点を合わすことができ、しかも再生されている1次回折像は強度だけでなく位相もデジタル情報として得られる特徴を有している。
ここで、物体光の複素振幅をA(x,y)、参照光の複素振幅をA(x,y)とすると、下記(1)式および(2)式にて表わされる。
Figure 0004766989
ここで、a(x,y)およびa(x,y)はそれぞれ物体光と参照光の振幅分布を表わし、φ(x,y)およびφ(x,y)はそれぞれ物体光と参照光の位相分布を表わす。αはPZTステージに設けられた反射ミラーでシフトさせる参照光の位相シフト量で、それぞれ0,π/2,π,3π/2である。
また、CCDで記録される干渉縞I(x,y,α)は下記(3)式にて表すことができる。
Figure 0004766989
そして、CCD面上での位相解析に際して位相シフト法が用いられる。
すなわち、参照光に平行光を用いるために、記録面における振幅は一定で位相の変化はないため、下記(4)式により記録面での物体光だけの振幅a(x,y)が得られ、また位相φ(x,y)は下記(5)式に示される関係から求めることができる。
Figure 0004766989
このようにして得られた位相と振幅から記録面での複素振幅分布g(x,y)を求めると、下記(6)式のようになる。
Figure 0004766989
CCD面上の複素振幅分布から、再生面上の複素振幅分布を求めるのにフレネル回折積分が用いられる。
元の物体の複素振幅分布をu(x,y)とすると、下記(7)式のように表わされる。
Figure 0004766989
ここで、Fはフーリエ変換を表す演算子、Rは記録面と再生面の距離、kは波数である。
上記説明を踏まえて、被計測物体における変形前と変形後とにおける位相分布差を求める原理について説明する。
変形前における物体光の再生面の複素振幅分布をA(x,y)、変形後における物体光の再生面の複素振幅分布をA′(x,y)とすると、それぞれ下記(8)式および(9)式のように表すことができる。
Figure 0004766989
与えた変形が微小であれば、変形前と変形後における物体光の振幅分布は変化がなく、位相分布のみが変化するといえるため変形後の振幅分布a′(x,y)と位相分布φ′(x,y)は、それぞれ下記(10)式および(11)式のように表すことができる。
Figure 0004766989
ここで、変形によって生じる位相分布差である位相変化△φ(x,y)は、変形前後における再生像の位相の差をとることで得られる。
そして、本発明の要旨は、載置面(x−y平面)に載置された被計測物体表面における三次元方向での歪、すなわち変位を計測し得るものであり、このため、x−z平面とy−z平面において、それぞれ2光束を用いた変位計測を行い、各平面において、それぞれの座標軸方向(x−z平面では、x軸方向とz軸方向;y−z平面では、y軸方向とz軸方向)での変位を求めるものである。
次に、2光束を用いた変位計測原理について説明する。
2光束を用いて変位を計測するために、光源と被計測物体と観測点の位置関係を図1に示す。
図1においては、光源L,Lから被計測物体Mに平行光を照射し、観測点Oから被計測物体M上の点Qおよびその変位後の点Q′を観測するようにしている。なお、ここではx−z平面について考える。
ここで、点Qの変位ベクトルdは、光源L,Lから被計測物体Mまでの距離LQ,LQに比べ十分に小さいため、線分LQとLQ′,LQとLQ′はそれぞれ互いに平行であるとみなせる。同様に、線分QOとQ′Oも平行とみなせる。
被計測物体Mから光源L、被計測物体Mから光源L、被計測物体Mから観測点Oに至る単位ベクトルをi,i,iとすると、2つの光路LQOとLQ′Oの差△l、および光路LQOとLQ′Oの差△lは、それぞれ下記(12)式および(13)式のように表すことができる。
Figure 0004766989
物体光には平行光が用いられているため、被計測物体Mから観測点Oに至る単位ベクトルiのx軸方向成分は0(ゼロ)、z軸方向成分は1になる。
また、光源L,Lから被計測物体Mへの入射角をそれぞれθおよび−θとすると、被計測物体Mから光源L、被計測物体Mから光源Lに至る各単位ベクトルi,iのそれぞれの方向成分は、下記(14)式〜(16)式にて表わすことができる。
Figure 0004766989
光路差Δl,Δlと,光源L,Lによって生じる位相変化Δφ,Δφの関係は、波長λを用いると、下記(17)式および(18)式にて表すことができる。
Figure 0004766989
変位ベクトルdのx軸方向成分をd、z軸方向成分をdとすると、上述した(12)式〜(18)式によると、下記(19)式および(20)式のようになる。
Figure 0004766989
上記(19)式と(20)式の差および和をとると、下記(21)式および(22)式により、dおよびdが求まる。すなわち、面内変位dと面外変位dをそれぞれ求めることができる。
Figure 0004766989
上記事項を簡単に説明すると、この位相シフトデジタルホログラフィ法は、所定の載置面(x−y平面)に載置された被計測物体の変位を三次元方向で且つ高精度でもって計測する方法で、通常は、一方向から光を照射して面外方向の変位を計測するが、本実施の形態では、2光束を用いて且つ左右方向から同じ入射角で入射させてその反射された物体光と参照光とをCCDカメラで撮影し、この撮影されたホログラム画像から位相分布を求め、しかも左右から反射された物体光による両位相変化(位相分布差)の差に基づき面内変位(x軸方向またはx軸方向での変位)を、また両位相変化の和に基づき面外変位(z軸方向での変位)を得るようにしたものである。
そして、上記の手順を、2つの照射面方向(2光束が通過する面方向を意味する)からの計測光に適用することにより、被計測物体における三次元方向(x軸方向、y軸方向、z軸方向)での変位量を求めるようにしたものである。
次に、上述した位相シフトデジタルホログラフィ法を用いて三次元方向での変位量を計測するとともに、この計測された変位量を微分することにより、歪を求めるようにした歪計測装置を、図2〜図7に基づき説明する。
この歪計測装置は、図2に示すように、大きく分けて、被計測物体に照射しその反射光である物体光の位相分布に基づき三次元方向での変位量(面内方向および面外方向の変位である)を求める変位計測部1と、この変位計測部1で計測された変位量を微分することにより歪を求めるための歪算出部2とから構成されており、また本発明の要旨は、上記変位計測部1にあるため、まず変位計測部1の概略構成について説明する。
すなわち、この変位計測部1は、図3に示すように、主として、He−Neレーザ光(半導体レーザによるレーザ光を用いてもよい)Rを出射するレーザ照射器11と、このレーザ照射器11から出射されたレーザ光を2つに分割して計測光Rmと参照光Rrを得るための第1ビームスプリッタ(偏光ビームスプリッタが用いられる)12と、この第1ビームスプリッタ12からの計測光をさらに2つに分割して2つの第1および第2計測光Ra,Rbを得るための第2ビームスプリッタ(無偏光ビームスプリッタが用いられる)13と、この第2ビームスプリッタ13にて分割された2つの第1および第2計測光Ra,Rbを水平面(x−y平面)である載置面Dに載置された被計測物体Mに両側方[正確に言えば、x−z平面に沿う照射面方向(以下、x−z平面方向という)およびy−z平面に沿う照射面方向(以下、y−z平面方向という)]から照射させるための第1反射ミラー14および第2反射ミラー15と、被計測物体Mで反射した物体光Roを第3反射ミラー16を介して導き被計測物体Mを撮影するための撮影装置であるCCDカメラ17と、この第3反射ミラー16とCCDカメラ17との間に配置されて第1ビームスプリッタ12からの参照光Rrを物体光Roと同軸にてCCDカメラ17に導くためのハーフミラー18と、上記CCDカメラ17にて撮影されたホログラム画像(輝度データである)を入力して所定の演算を行い被計測物体M表面の三次元方向での変位量を求めるためのコンピュータ装置19とから構成されており、またこのコンピュータ装置19からの制御信号により、参照光の位相シフトが行われるとともに、後述する各シャッター部材が作動される。
そして、上記第1ビームスプリッタ12は、参照光Rrの照射方向で移動させて当該参照光の位相を4段階に、すなわち位相が0(ゼロ)、π/2,π,3π/2)となるように位相をシフトさせるための移動手段であるPZTステージ(ピエゾステージである)20に設けられている。なお、この第1ビームスプリッタ12は、参照光の照射方向で移動された場合でも、計測光側における被計測物体までの距離に変化を与えることはない。
また、上記レーザ照射器11と第1ビームスプリッタ12との間には、スペーシャルフィルター21、光アイソレータ22、スペーシャルフィルター23、光ファイバー24、スペーシャルフィルター25、偏光ビームスプリッタ26および1/2波長板27が配置されて、レーザ光Rを平行光として第1ビームスプリッタ12に入射させるようにしている。なお、上記光アイソレータ22は光ファイバー24からの反射光を阻止するためのもので、偏光ビームスプリッタ26は光ファイバー24により楕円化した光を直線偏光に整えるためのもの、また1/2波長板27は偏光を回転させることにより第1ビームスプリッタ12で分岐する参照光と計測光の光量比を調整するためのものである。
そして、上述したように、第2ビームスプリッタ13で分割された一方の第1計測光Raをy−z平面に対向するように被計測物体Mに照射するとともに、他方の第2計測光Rbをx−z平面方向に対向するように被計測物体Mに照射し、しかも各計測光Ra,Rbを一対のシャッター部材(後述する)により上下に半分ずつ分割して照射し得るような構成(正確に言えば、各計測光においてそれぞれ2光束が得られるような構成)にされている。
すなわち、図3〜図6に示すように、被計測物体Mが載置される載置面Dである水平面(x−y平面)に対して、垂直な第2垂直面(y−z平面)と平行に第4反射ミラー31が配置されるとともに、上記載置面Dとこの第2垂直面の両方に垂直な第1垂直面(x−z平面)と平行に第5反射ミラー32が配置され、また第1計測光Raは載置面Dと第4反射ミラー31との両方に跨るように照射されるとともに、第2計測光Rbについても、載置面Dと第5反射ミラー32との両方に跨るように照射されており、しかも、それぞれの照射経路の途中に配置された一対の第1シャッター部材33(33a,33b)および一対の第2シャッター部材34(34a,34b)により、上下半分ずつでもって照射されるように構成されている。簡単に言えば、第4反射ミラー31は第1計測光Raの照射面方向に対向して配置され、また第5反射ミラー32は第2計測光Rbの照射面方向に対向して配置されている。
具体的には、一方の第1シャッター部材33aにより照射経路の上半分が遮られると、下半分の第1計測光Raは載置面D上の被計測物体Mに、直接、所定方向(x−z平面方向)から照射され、また他方の第1シャッター部材33bにより照射経路の反対側の下半分が遮られると、上半分の第1計測光Raは第2垂直面(y−z平面)と平行に立設された第4反射ミラー31にて反射されて、上記所定方向とは反対側で且つ同じ入射角でもって被計測物体Mに照射される。なお、上記第1計測光Raの被計測物体Mに対する入射角は、図4に示すように、50〜70度の範囲、好ましくは、60度にされており、両側から照射された一対の第1計測光Ra,Ra同士の重なり範囲が広くなるようにされている。なお、70度を超えると、重なり範囲は増えるが、分解能が粗くなってしまい、また逆に、50度よりも小さくなると、重なり範囲(計測範囲)が狭くなってしまう。また、上記各シャッター部材33a,33b,34a,34bとしては、例えば矩形状の板体(所謂、スライド式)または円弧状の板体(所謂、回動式)が用いられる。
このように、1つの第1計測光Raを用いて、被計測物体Mのx−z平面方向で、両側から60度の入射角でもって被計測物体Mに照射される2つの第1計測光(所謂、2光束)Ra,Raが得られることになる。
また、第2計測光Rbについても、同様に、その照射方向が90度異なるだけであり、したがってy−z平面方向で2つの第2計測光Rb,Rbが得られることになる。
なお、第1および第2反射ミラー14,15により、被計測物体M側にその照射方向が変更された各計測光Ra,Rbは、それぞれの照射経路の途中に配置されたビームエキスパンダ41,42により、所定大きさの光束に拡大される。
そして、上記コンピュータ装置19においては、上述した計測原理の箇所にて説明した各計算式を実行するための演算部(例えば、プログラムにより構成されている)が具備されるとともに、所定時間間隔(例えば、0.5秒間隔)で各シャッター部材33,34の開閉動作を行わせるとともに、PZTステージ20を移動させて参照光の位相をπ/2ずつシフトさせ、さらに物体光Roと参照光Rrとを同軸で入射させて得られたホログラム画像を所定のタイミングで撮影するための制御機能が具備されている。なお、参照光Rrの照射経路の途中にも、参照光Rrを遮断するための第3シャッター部材35が配置されている。
また、この歪計測装置の少なくとも変位計測部1については、各構成機器が小さい縦置き型のコンピュータのように、幅が狭い側面視が矩形状のケース内に収容されてコンパクト化が図られている。例えば、レーザ照射器11は、ケース内の上部に配置され、各ビームスプリッタ12,13およびシャッター部材33,34などは中間部に配置され、被計測物体Mの載置面Dおよび第4および第5反射ミラー31,32については下部のコーナ部に配置され、また2つの計測光を拡大するビームエキスパンダ41,42については、載置面Dの直交する両側辺に沿う側壁面に沿って配置され、さらにCCDカメラ17はケース内の上部中央寄りに配置されている。
次に、上述した歪計測装置の変位計測部1により、被計測物体の表面での変位を計測する方法について説明する。
レーザ照射器11から照射されたレーザ光である計測光Rは、まず第1ビームスプリッタ12で2分割されるとともに、分割された2つの第1および第2計測光Ra,Rbは、それぞれ第1反射ミラー14、ビームエキスパンダ41および第2反射ミラー15、ビームエキスパンダ42を介して被計測物体Mに照射されるが、その照射経路の途中に配置された各シャッター部材33,34により別々に照射される。
第1計測光Raについて説明すると、図5に示すように、第1シャッター部材33a,33bが作動されて、x−z平面方向において被計測物体Mの両側から同じ入射角(例えば60度)でもってしかも交互に照射される。例えば、下半分の第1計測光Raから照射されて被計測物体Mの表面で反射した物体光Roは、第3反射ミラー16およびハーフミラー18を介してCCDカメラ17に入射される。
このとき、第1ビームスプリッタ12からの参照光Rrが、ハーフミラー18を介して物体光Roと同軸上でCCDカメラ17に入射されてホログラム画像が得られる。さらに、この参照光Rrについては、PZTステージ20が駆動されて、上述したように、π/2ずつ1周期分位相シフトが行われて、位相がゼロの場合と併せて、4つのホログラム画像が得られる。
これら4つの画像データに、上述した(4)式〜(7)式を適用することにより、被計測物体M表面の位相分布が得られる。
また、他方の第1シャッター部材33bが作動されて、上半分の第1計測光Roが第4反射ミラー31を介して反対側から同じ入射角でもって被計測物体Mに照射され、上記と同じ手順により、反対側からの第1計測光Raによる被計測物体M表面の位相分布が得られる。
つまり、2光束法により、2つの位相分布φ,φが得られたことになる。
次に、図6に示すように、第2シャッター部材34a,34bを駆動して、第2参照光Rbについても、下半分を被計測物体Mに直接に照射するとともに、上半分を第5反射ミラー32を介して反対側から被計測物体Mに照射させて、上記と同じ手順により、2光束による位相分布φ,φが得られる。
次に、被計測物体Mに外力を作用させて変形した状態で、上記と同じ手順により、2光束による位相分布(φ′,φ′,φ′,φ′)を求め、それぞれの計測光の照射方向についての、変形前と変形後における、両位相変化すなわち両位相分布差[Δφ(φ−φ′),Δφ(φ−φ′),Δφ(φ−φ′),Δφ(φ−φ′)]を求める。
そして、上述した(21)式および(22)式を用いて、変形前と変形後における両位相分布差Δφ,Δφからx軸方向とz軸方向の変位、すなわち面内変位dと面外変位dを求めればよい。また、同様にして、変形前と変形後における両位相分布差Δφ,Δφからy軸方向とz軸方向の変位、すなわち面内変位dと面外変位dを求めればよい。なお、両計測光Ra,Rbにより得られるz軸方向での変位dについては(ΔφとΔφについても)、両方の計測光Ra,Rbから同じものが得られる。
このように、1つ(1台)のレーザ照射器11から照射されるレーザ光だけを用いて被計測物体M表面における三次元方向(x軸方向、y軸方向、z軸方向)での変位量を、一緒に求めることができる。
なお、各位相分布φ,φ,φ,φを求める順序については、任意に、変更することができる。
そして、上記変位計測部1にて求められた被計測物体M表面における三次元方向(x軸方向、y軸方向、z軸方向)での変位量が、歪算出部2に入力されて、被計測物体M表面での歪分布が求められる。
次に、コンピュータ装置19に具備される演算部の主要構成について簡単に説明しておく。
すなわち、このコンピュータ装置19には、図7に示すように、演算処理部として、少なくとも、移動手段であるPZTステージ20により参照光の位相がシフトされて得られた複数のホログラム画像から被計測物体M表面の位相分布を求める位相分布演算部51と、この位相分布演算部51にて求められた被計測物体Mの変形前と変形後における位相分布の差を求める位相差演算部52と、この位相差演算部52にて求められた位相分布差により、載置面D内およびこの載置面Dに垂直な第1垂直面と平行な照射面方向、並びに載置面Dと第1垂直面との両方に垂直な第2垂直面と平行な照射面方向での変位量をそれぞれ求める変位演算部53とが具備されている。
ここで、上述した歪計測方法の主要部分を纏めると以下のようになる。
すなわち、この歪計測方法は、レーザ照射器から出射されたレーザ光を計測光として所定の載置面に載置された被計測物体に照射し、その反射した物体光と上記レーザ光から第1ビームスプリッタにより分割され且つ位相がπ/2ずつ1周期分シフトされた参照光とを同軸でもってCCDカメラに入射させて得られたホログラム画像から被計測物体表面の位相分布を位相シフトデジタルホログラフィ法を用いて求める手順を、被計測物体の変形前と変形後とで行い、
これら変形前と変形後との両位相分布の差である位相分布差から物体光の照射方向での被計測物体表面における変位を求める変位演算工程を具備するとともに、
この変位演算工程を、被計測物体の載置面に垂直な第1垂直面の面内および載置面に垂直で且つ上記第1垂直面に垂直な第2垂直面の面内で、それぞれ被計測物体の両側から且つ入射角が等しくされた2つの第1計測光および2つの第2計測光(以下、2つの計測光を2光束という)についてそれぞれ行うことにより、載置面に垂直なz軸方向および載置面と第1垂直面との交差軸であるx軸方向、並びに載置面に垂直なz軸方向および載置面と第2垂直面との交差軸であるy軸方向での変位量をそれぞれ演算し、
上記求められた三次元方向での変位量から被計測物体に生じた歪を算出する歪計測方法であって、
上記第1計測光および第2計測光を、上記第1ビームスプリッタにより分割された計測光を第2ビームスプリッタにて分割することにより得るとともに、この得られた各計測光をそれぞれ2光束でもって被計測物体に照射する際に、それぞれの照射経路に配置された一対のシャッター部材を開閉させることにより、2光束における一方の計測光を直接に被計測物体に照射させるようになし、且つ2光束における他方の計測光を、その照射方向に対向して配置された反射ミラーを介して被計測物体に上記一方の計測光とは反対側から照射させるようにした方法である。
ところで、上述した変位計測部1においては、2つの第1および第2計測光Ra,Rbを、互いに90度異なる照射面方向から被計測物体Mに照射して、それぞれの照射面方向において、面内変位(x軸方向変位またはy軸方向変位)と面外変位(z軸方向変位)を計測するようにしたので、図8に示すように、被計測物体M表面に凸部Maがあって、一方側の第1計測光Raについては照射し得るが、他方側の第1計測光Rbの第4反射ミラー31により反射された計測光が凸部Maにより遮断される計測部分Sについては、本来、その計測部分Sにおける変位を計測することはできないが、第2計測光Rbによる2光束法により、この照射面方向での面内変位(y軸方向変位)と面外変位(z軸方向変位)を計測し得る場合には、第1計測光Raの照射面方向での面内変位(x軸方向変位)を求めることができる。
すなわち、第2計測光Rbの2光束により、2方向からの位相分布差(Δφ,Δφ)が得られるとともに、y軸方向およびz軸方向についての変位dおよびdが得られる。
そして、第1計測光Raについては、1つの光束しか用いることができないため、この光束により1方向からの位相分布差(Δφ)が得られ、一方、反対側の光束による位相分布差(Δφ)を未知数とすると、Δφとdとが既知であるため、上述した(22)式からΔφを求めることができる。
すなわち、ΔφとΔφとが求まるため、上述した(21)式からx軸方向についての変位量dが得られる。
そして、また上記変位計測部1のコンピュータ装置19には、上述した一方の計測光により求められた位相分布差並びに面内変位量および面外変位量に基づき、他方の計測光が1つしか照射できない場合に、残りの面内変位量を求める面内変位演算部61が具備されている。
すなわち、2つの計測光を互いに90度異なる方向から被計測物体に照射することにより、一方向からの計測光が照射できないような、例えば凸部により遮られて影となる計測部分についても、他方向からの計測光による計測結果を用いて、三次元方向での変位量を計測することができる。
なお、上記変位計測部1においては、ホログラム画像の一部を切り出すとともに、この切り出された画像データに上述した演算処理を施して、位相分布差および変位量を求めるようにしたので、その演算処理の対象を、ホログラム画像全体とする場合に比べて、迅速に求めることができ、したがってほぼリアルタイムで変位を計測することができる。また、この求められた画像から、計測範囲を確かめることができる。すなわち、被計測物体Mの位置合わせを行うことができる。
また、上述した変位の計測に際しマスク処理が行われて、計測範囲以外の部分については除去されている。このマスク処理としては、計測部分の複素振幅分布における強度(輝度値)に対して閾値を設けておき、閾値以下の部分については、マスクがかけられるようにされている。閾値としては、レーザ光が照射されていない、すなわち計測範囲以外の暗い部分での強度よりも少し大きい値が用いられるか、または計測している範囲内の強度の平均値が用いられる。
上述した歪計測方法および歪計測装置によると、被計測物体表面の変位を、その変形前と変形後における位相分布差から求める際に、位相シフトデジタルホログラフィ法を用いるようにしたので、非接触でかつ広範囲での被計測部分の歪を高い空間分解能で精度良く計測することができる。
さらに、上記歪計測方法および歪計測装置によると、1つのレーザ照射器から照射されるレーザ光を計測光と参照光とに分割するとともに、この分割された計測光をさらに2つに分割し、これら分割された2つの各計測光の照射経路途中に、各計測光を半分ずつ照射し得るシャッター部材をそれぞれ配置し、そしてシャッター部材により半分に遮られた一方側の計測光を、載置面に載置された被計測物体に直接照射するとともに、他方側の計測光を、載置面に垂直に配置された反射ミラーにより、一方側の計測光とは反対側で且つ同じ入射角で被計測物体に照射するようにして、すなわち互いに垂直な照射面方向で照射される2つの計測光を用いて、被計測物体表面における面内変位および面外変位である三次元方向での変位を求めることにより、歪を計測するようにしたので、その構成自体を簡単なものにし得るとともに、コンパクト化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る歪計測方法に用いられる位相シフトデジタルホログラフィ法を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る歪計測装置の概略構成を示すブロック図である。 同歪計測装置の変位計測部におけるレーザ光の経路を示す概略構成図である。 同歪計測方法における被計測物体への計測光の照射方向を説明するための斜視図である。 図3のA−A矢視図である。 図3のB−B矢視図である。 同歪計測装置の変位計測部における主要演算処理部の概略構成を示すブロック図である。 同歪計測方法における被計測物体への計測光の1つが使用できない場合の計測方法を説明するための側面図である。
符号の説明
D 載置面
M 被計測物体
R レーザ光
Rm 計測光
Ro 物体光
Rr 参照光
Ra 第1計測光
Rb 第2計測光
D 載置面
1 変位計測部
2 歪算出部
11 レーザ照射器
12 第1ビームスプリッタ
13 第2ビームスプリッタ
14 第1反射ミラー
15 第2反射ミラー
16 第3反射ミラー
17 CCDカメラ
18 ハーフミラー
19 コンピュータ装置
20 PZTステージ
31 第4反射ミラー
32 第5反射ミラー
33 第1シャッター部材
34 第2シャッター部材
51 位相分布演算部
52 位相差演算部
53 変位演算部
61 面内変位演算部

Claims (2)

  1. レーザ照射器から出射されたレーザ光を計測光として所定の載置面に載置された被計測物体に照射し、その反射した物体光と上記レーザ光から第1ビームスプリッタにより分割され且つ位相がπ/2ずつ1周期分シフトされた参照光とを同軸でもってCCDカメラに入射させて得られたホログラム画像から被計測物体表面の位相分布を位相シフトデジタルホログラフィ法を用いて求める手順を、被計測物体の変形前と変形後とで行い、
    これら変形前と変形後との両位相分布の差である位相分布差から物体光の照射方向での被計測物体表面における変位を求める変位演算工程を具備するとともに、
    この変位演算工程を、被計測物体の載置面に垂直な第1垂直面の面内および載置面に垂直で且つ上記第1垂直面に垂直な第2垂直面の面内で、それぞれ被計測物体の両側から且つ入射角が等しくされた2つの第1計測光および2つの第2計測光(以下、2つの計測光を2光束という)についてそれぞれ行うことにより、載置面に垂直なz軸方向および載置面と第1垂直面との交差軸であるx軸方向、並びに載置面に垂直なz軸方向および載置面と第2垂直面との交差軸であるy軸方向での変位量をそれぞれ演算し、
    上記求められた三次元方向での変位量から被計測物体に生じた歪を算出する歪計測方法であって、
    上記第1計測光および第2計測光を、上記第1ビームスプリッタにより分割された計測光を第2ビームスプリッタにて分割することにより得るとともに、この得られた各計測光をそれぞれ2光束でもって被計測物体に照射する際に、それぞれの照射経路に配置された一対のシャッター部材を開閉させることにより、2光束における一方の計測光を直接に被計測物体に照射させるようになし、且つ2光束における他方の計測光を、その照射方向に対向して配置された反射ミラーを介して被計測物体に上記一方の計測光とは反対側から照射させるようにした
    ことを特徴とする位相シフトデジタルホログラフィ法を用いた歪計測方法。
  2. 請求項1に記載の歪計測方法を用いた歪計測装置であって、
    1つのレーザ照射器と、
    このレーザ照射器から出射されたレーザ光を2つに分割して計測光と参照光とを得るための第1ビームスプリッタと、
    この第1ビームスプリッタを参照光の照射方向に沿って移動させて、当該参照光の位相をπ/2ずつ1周期分シフトさせる移動手段と、
    上記第1ビームスプリッタからの計測光をさらに2つに分割して第1計測光と第2計測光とを得るための第2ビームスプリッタと、
    この得られた第1計測光および第2計測光の各照射経路の途中にそれぞれ配置されてこれら各計測光を半分ずつ開閉し得る一対の第1シャッター部材および一対の第2シャッター部材と、
    被計測物体が載置された載置面に垂直に配置されて、上記一対の第1シャッター部材の一方が開放された際には、その一方側の第1計測光については反射させずに被計測物体に直接照射させるようにするとともに、他方が開放された際に、その他方側の第1計測光を反射させて被計測物体に、上記一方側の第1計測光とは反対側から且つ同じ入射角でもって照射させる第1反射ミラーと、
    上記載置面および第1反射ミラーに垂直に配置されて、上記一対の第2シャッター部材の一方が開放された際には、その一方側の第2計測光については反射させずに被計測物に直接照射させるようにするとともに、他方が開放された際に、その他方側の第2計測光を反射させて被計測物体に、当該計測光とは反対側で且つ同じ入射角でもって照射させる第2反射ミラーと、
    上記被計測物体の表面にて反射した物体光および上記参照光を同軸でもって入射させて被計測物体表面のホログラム画像を得るためのCCDカメラと、
    上記移動手段により参照光の位相がシフトされて得られた複数のホログラム画像から被計測物体表面の位相分布を求める位相分布演算部と、
    この位相分布演算部にて求められた被計測物体の変形前と変形後における位相分布の差を求める位相差演算部と、
    この位相差演算部にて求められた位相分布差により、載置面内並びにこの載置面に垂直な第1垂直面内、並びにこれら載置面および第1垂直面に垂直な第2垂直面内での変位量を求める変位演算部と、
    この変位演算部にて求められた各変位量から被計測物体表面における三次元方向での歪を求める歪算出部と
    を具備したことを特徴とする歪計測装置。
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