JP3470490B2 - デジタル信号の記録装置、記録方法及び再生方法 - Google Patents

デジタル信号の記録装置、記録方法及び再生方法

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JP3470490B2 JP08530296A JP8530296A JP3470490B2 JP 3470490 B2 JP3470490 B2 JP 3470490B2 JP 08530296 A JP08530296 A JP 08530296A JP 8530296 A JP8530296 A JP 8530296A JP 3470490 B2 JP3470490 B2 JP 3470490B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ状記録媒体
の複数の傾斜トラックにデジタル信号を記録するデジタ
ル信号の記録装置及び記録方法に関するとともに、複数
の傾斜トラックにデジタル信号が記録されたテープ状記
録媒体からのデジタル信号の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルオーディオテープレコーダ(D
AT:Digital Audio Taperecorder)のように、デジタ
ル信号をテープ状記録媒体に対して高密度に記録するシ
ステムでは、いわゆる回転ヘッドを用いて、図6に示す
ように、ヘッド100を、テープ状記録媒体100の走
行方向A1に対して斜め方向A2に走査させて記録再生
を行う。
【0003】したがって、このようなシステムでは、テ
ープ状記録媒体101の走行方向A1に対して斜めに複
数の傾斜トラックが形成される。ここで、いわゆるアジ
マスベタ記録方式では、テープ状記録媒体101上にお
けるトラック幅t2は、ヘッド幅t1よりも狭くなる。
すなわち、記録時には、後から記録される傾斜トラック
が、先に記録されていた隣接する傾斜トラックの一部に
重なることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなシステムで
は、1回目の記録時には特に問題なく記録を行うことが
できるが、つなぎ録りやアフターレコーディング等を行
うために、既にデジタル信号が記録されている上に新た
にデジタル信号を上書きすると、図7に示すように、新
しく記録した傾斜トラック102aが、既に記録されて
いる傾斜トラック102bの一部に重なり、既に記録さ
れている傾斜トラック102bの一部を削ってしまう。
【0005】具体的には、例えば、編集動作等において
トラッキング制御をしながらアフターレコーディングを
行うと、パンチイン動作のときには、上書きする傾斜ト
ラックにより記録済みの傾斜トラックが0.25トラッ
クピッチ程度削られてしまい、パンチアウト動作のとき
には、上書きする傾斜トラックにより記録済みの傾斜ト
ラックが0.5トラックピッチ程度削られてしまう。そ
して、記録済みの傾斜トラックを0.5トラックピッチ
も削ってしまうと、比較的にエラーレートが良好なDA
Tであっても、訂正不能なエラーが発生してしまう。
【0006】このように、デジタル信号をテープ状記録
媒体に対して高密度に記録するために回転ヘッドを用い
たシステムでは、つなぎ録りやアフターレコーディング
等を行ったときに既存の傾斜トラックを削ってしまうと
いう問題があった。この問題は、ヘッド幅よりもトラッ
ク幅が狭いアジマスベタ記録方式における根本的な問題
であり、1987年にDATの1号機が出たときから指
摘されている。そして、この問題のため、例えば、民生
用の安価なメディアであるDATを、高品質が求められ
る産業用のアプリケーション等に使用するには限界があ
った。
【0007】ところで、DAT等のシステムでは、テー
プ状記録媒体のドロップアウトに起因したバーストエラ
ーに対処するために、入力されたデジタル信号を偶数番
目のデータと奇数番目のデータとに分けてインターリー
ブを施し、このインターリーブが施されたデータを複数
の傾斜トラックに分散させて記録している。しかしなが
ら、このようなインターリーブを施しても、一部の傾斜
トラック全体のエラーレートが悪くなったときには効果
が無く、再生出力を得ることができなくなってしまう。
【0008】このような問題に対処したシステムとして
は、例えば、本願出願人の先の出願(特願平6−237
044号)において、データを上位ビットと下位ビット
とに分離して、つなぎ録りやアフターレコーディング等
により欠落しやすい傾斜トラックには、下位ビットを記
録するようにしたDATが提案されている。このDAT
では、つなぎ録りやアフターレコーディング等の影響に
より一部の傾斜トラックからの信号が欠落しても、上位
ビットについては正常に再生されるので、比較的に良好
に再生信号を得ることが可能となる。
【0009】しかしながら、このDATを2倍速DAT
に適用したとき、上位ビットとして扱われるのは、入力
されたデジタル信号のうち、上位の16ビットだけであ
る。したがって、例えば、元のデジタルオーディオデー
タが24ビットのデータの場合には、つなぎ録りやアフ
ターレコーディング等により傾斜トラックが削られる
と、デジタルオーディオデータのうち、下位側の8ビッ
トが欠落してしまう。すなわち、先の出願において提案
しているDATでも、16ビットを越えるようなデジタ
ル信号を記録するには、不十分であった。
【0010】また、先の出願において提案したDATの
ように、特定の傾斜トラックに下位ビットだけを記録す
るようにすると、テープ状記録媒体とヘッドの相対的な
移動速度を定常の再生速度から変化させた状態で再生を
行うとき、すなわち可変速再生を行うときに、再生音が
得られなくなる場合がある。例えば、可変速再生を行っ
ているときに、テープ走行制御がうまくいかずにテープ
状記録媒体上におけるヘッド通過位置が所定位置からず
れてしまい、下位ビットだけが記録されている傾斜トラ
ックから再生信号が得られるようになったときには、当
該傾斜トラックには上位ピットが記録されていないた
め、再生音が得られなくなってしまう。このように、先
の出願において提案したDATでは、特に可変速再生の
点で実用上に問題があった。
【0011】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、つなぎ録りやアフターレコー
ディング等の影響により一部の傾斜トラック全体が削ら
れてしまっても、良好に信号を再生できるように、テー
プ状記録媒体にデジタル信号を記録するデジタル信号の
記録装置及び記録方法を提供することを目的としてい
る。
【0012】また、本発明は、可変速再生を行っている
ときにテープ走行制御がうまくいかなくなっても、テー
プ状記録媒体から良好に信号を再生することができるデ
ジタル信号の再生方法を提供することも目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係るデジタル信号の記録方法
は、テープ状記録媒体の複数の傾斜トラックにデジタル
信号を記録するデジタル信号の記録装置であって、入力
されたデジタル信号を上位ビットと下位ビットに分離す
るとともに、上記下位ビットを上位側のビットと下位側
のビットに分離する信号処理手段を備えている。そし
て、上位ビットに対応するデータと、下位ビットの上位
側のビットに対応するデータと、下位ビットの下位側の
ビットに対応するデータとを、それぞれ異なる傾斜トラ
ックに記録する。
【0014】ここで、信号処理手段は、上記入力された
デジタル信号を上位ビットと下位ビットに分離するとき
に、上位ビットと下位ビットの少なくとも一方に、上位
ビットと下位ビットを識別するための識別ビットを付加
するようになっていることが好ましい。また、信号処理
手段は、上記下位ビットを上位側のビットと下位側のビ
ットに分離するときに、上記下位ビットの下位側のピッ
トに上記上位ビットの一部を複写するようになっている
ことが好ましい。
【0015】以上のような本発明に係るデジタル信号の
記録装置では、信号処理手段によって、入力されたデジ
タル信号を上位ビットと下位ビットに分離するととも
に、上記下位ビットを上位側のビットと下位側のビット
に分離する。そして、上位ビットに対応するデータと、
下位ビットの上位側のビットに対応するデータと、下位
ビットの下位側のビットに対応するデータとを、それぞ
れ異なる傾斜トラックに記録する。
【0016】この記録装置では、入力されたデジタル信
号の上位ビットに対応するデータや、下位ビットの上位
側のビットに対応するデータが記録される傾斜トラック
とは別の傾斜トラックに、入力されたデジタル信号の下
位ビットのうちの下位側のビットに対応するデータを記
録する。したがって、この記録装置では、つなぎ録りや
アフターレコーディング等を行ったときに削られやすい
傾斜トラックには、入力されたデジタル信号の下位ビッ
トのうちの下位側のビットに対応するデータが記録され
るようにすることができる。
【0017】また、本発明に係るデジタル信号の記録方
法は、テープ状記録媒体の複数の傾斜トラックにデジタ
ル信号を記録するデジタル信号の記録方法であり、先
ず、入力されたデジタル信号を上位ビットと下位ビット
に分離するとともに、上記下位ビットを上位側のビット
と下位側のビットに分離し、次に、上記上位ビットに対
応するデータと、上記下位ビットの上位側のピットに対
応するデータと、上記下位ビットの下位側のピットに対
応するデータとを、それぞれ異なる傾斜トラックに記録
する。
【0018】ここで、上記入力されたデジタル信号を上
位ビットと下位ビットに分離するときには、上位ビット
と下位ビットの少なくとも一方に、上位ビットと下位ビ
ットを識別するための識別ビットを付加するようにする
ことが好ましい。また、上記下位ビットを上位側のビッ
トと下位側のビットに分離するときには、上記下位ビッ
トの下位側のピットに上記上位ビットの一部を複写する
ようにすることが好ましい。
【0019】以上のような本発明に係るデジタル信号の
記録方法では、入力されたデジタル信号の上位ビットに
対応するデータや、下位ビットの上位側のビットに対応
するデータが記録される傾斜トラックとは別の傾斜トラ
ックに、入力されたデジタル信号の下位ビットのうちの
下位側のビットに対応するデータを記録する。したがっ
て、この記録方法では、つなぎ録りやアフターレコーデ
ィング等を行ったときに削られやすい傾斜トラックに
は、入力されたデジタル信号の下位ビットのうちの下位
側のビットに対応するデータが記録されるようにするこ
とができる。
【0020】また、本発明に係るデジタル信号の再生方
法は、入力されたデジタル信号の上位ビットに対応する
データと、入力されたデジタル信号の下位ビットに対応
するデータとが異なる傾斜トラックに記録されていると
ともに、上記下位ビットに対応するデータが記録された
傾斜トラックに、上記上位ビットの一部に対応したデー
タが複写され記録されているテープ状記録媒体からデジ
タル信号を再生するデジタル信号の再生方法であって、
テープ状記録媒体とヘッドとの相対的な移動速度を定常
の再生速度から変化させた状態で再生しているときに、
上記下位ビットに対応するデータが記録された傾斜トラ
ックをヘッドが走査したら、当該傾斜トラックに記録さ
れている上位ビットの一部に対応したデータに基づいて
再生出力を得ることを特徴とするものである。
【0021】以上のような本発明に係るデジタル信号の
再生方法では、テープ状記録媒体とヘッドとの相対的な
移動速度を定常の再生速度から変化させた状態で再生し
ているときに、上記下位ビットに対応するデータが記録
された傾斜トラックをヘッドが走査したら、当該傾斜ト
ラックに記録されている上位ビットの一部に対応したデ
ータに基づいて再生出力を得ている。したがって、テー
プ状記録媒体とヘッドとの相対的な移動速度を定常の再
生速度から変化させた状態で再生しているときに、テー
プ走行制御がうまくいかずに、テープ状記録媒体上にお
いてヘッドが通過する位置が所定位置からずれても、テ
ープ状記録媒体から良好に信号を再生することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態として、2倍速DATに本発明を適用した例
について、図面を参照しながら詳細に説明する。ここ
で、2倍速DATは、オーディオ信号を1サンプルあた
り24ビットのデジタル信号として記録再生するシステ
ムであり、オーディオ信号を1サンプルあたり16ビッ
トのデジタル信号として記録再生する従来のDATより
も、優れた音質を実現している。なお、本発明は以下の
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で、構成等を任意に変更することが可能であるこ
とは言うまでもない。
【0023】本実施の形態に係る記録再生装置は、磁気
的に情報信号が書き込まれるテープ状記録媒体(以下、
磁気テープと称する。)の複数の傾斜トラックに、オー
ディオ信号をデジタル信号として記録する記録装置と、
磁気テープの複数の傾斜トラックにデジタル信号として
記録されたオーディオ信号を再生する再生装置とを兼ね
備えた記録再生装置である。
【0024】この記録再生装置は、図1に示すように、
磁気テープに対するデジタル信号の記録再生を行う記録
再生部1と、オーディオ信号等を一時的に記憶するラン
ダムアクセスメモリ(以下、RAMと称する。)2と、
RAM2の読出アドレスや書込アドレス等を生成するア
ドレス生成回路3とを備えている。
【0025】ここで、記録再生部1は、回転ヘッド方式
により、磁気ヘッドを磁気テープの走行方向に対して斜
めに走査させて、アジマスベタ記録方式により記録再生
を行う。すなわち、この記録再生部1の磁気ヘッドの幅
は、磁気テープ上に形成される傾斜トラックの幅より
も、広くなっている。また、この記録再生部1は、アド
レス生成回路3に接続されており、記録再生時に、イン
ターリーブ周期情報やサンプリングワード周期情報等を
アドレス生成回路3に供給する。アドレス生成回路3
は、RAM2に接続されており、記録再生部1からのイ
ンターリーブ周期情報やサンプリングワード周期情報等
に基づいてRAM2の読出アドレスや書込アドレスを生
成し、これにより、RAM2の読出アドレスや書込アド
レスを制御する。
【0026】また、この記録再生装置は、記録用回路と
して、入力されたアナログのオーディオ信号をデジタル
信号に変換するアナログ/デジタル変換器(以下、A/
D変換器と称する。)11と、A/D変換器11からの
信号をパラレルデータに変換する第1のシリアル/パラ
レル変換器(以下、S/P変換器と称する。)12と、
第1のS/P変換器12からの信号に対してエンコード
処理を施して、当該エンコード処理が施された信号をR
AM2に書き込むエンコード回路13と、RAM2から
の信号をシリアルデータに変換する第1のパラレル/シ
リアル変換器(以下、P/S変換器と称する。)14と
を備えている。
【0027】また、この記録再生装置は、再生用回路と
して、記録再生部1からの信号をパラレルデータに変換
する第2のS/P変換器21と、第2のS/P変換器2
1からの信号に対してデコード処理を施して、当該デコ
ード処理が施された信号をRAM2に書き込む第1のデ
コード回路22と、RAM2からの信号に対してデコー
ド処理を施す第2のデコード回路23と、第2のデコー
ド回路23からの信号をシリアルデータに変換する第2
のP/S変換器24と、第2のP/S変換器24からの
信号をアナログのオーディオ信号に変換するデジタル/
アナログ変換器(以下、D/A変換器と称する。)25
とを備えている。
【0028】以上のような記録再生装置によってオーデ
ィオ信号を磁気テープに記録する際には、先ず、Lチャ
ンネルとRチャンネルとの2つのチャンネルのオーディ
オ信号が、A/D変換器11に入力され、このオーディ
オ信号が、A/D変換器11によってデジタル信号に変
換される。ここで、量子化数は24ビットとされる。す
なわち、A/D変換器11は、1サンプルあたり24ビ
ットとされたLチャンネルの信号と、1サンプルあたり
24ビットとされたRチャンネルの信号とを、第1のS
/P変換器12に供給する。なお、入力される信号がデ
ジタル信号のときには、A/D変換器11を介すること
なく、デジタル信号をそのまま第1のS/P変換器12
に入力するようにすれば良い。
【0029】次に、A/D変換器11からの信号は、第
1のS/P変換器12によってパラレルデータに変換さ
れる。次に、第1のS/P変換器12からの信号に対し
て、エンコード回路13によって、所定の誤り訂正処理
や後述するようなビット操作によるエンコード処理が施
され、当該エンコード処理が施された信号がRAM2に
書き込まれる。このとき、エンコード処理が施された信
号は、インターリーブ周期及びサンプリングワード周期
に合わせてアドレス生成回路3によって生成された書込
アドレスに従って、1倍速にてRAM2の2箇所のアド
レスに書き込まれる。
【0030】その後、RAM2内の信号は、インターリ
ーブ周期及びサンプリングワード周期に合わせてアドレ
ス生成回路3によって生成された読出アドレスに従っ
て、RAM2から2倍速にて読み出され、当該信号が第
1のP/S変換器14によってシリアルデータに変換さ
れる。そして、第1のP/S変換器14からの信号は、
記録再生部1によって磁気テープに2倍速にて書き込ま
れ記録される。
【0031】以上のようにオーディオ信号を磁気テープ
に記録する際、エンコード回路13は、第1のS/P変
換器12からの信号を、上位ビットと下位ビットに分離
するとともに、分離された下位ビットを更に上位側のビ
ット(以下、上位側下位ビットと称する。)と、下位側
のビット(以下、下位側下位ビットと称する。)とに分
離する。また、エンコード回路13は、第1のS/P変
換器12からの信号を、上位ビットと下位ビットに分離
するときに、上位ビット及び下位ビットに、上位ビット
と下位ビットを識別するための識別ビットを付加する。
また、エンコード回路13は、下位ビットを上位側下位
ビットと下位側下位ビットに分離するときに、下位側下
位ビットに上位ビットの一部を複写する。
【0032】以上のようなエンコード回路13によるエ
ンコード処理について、図2を用いて詳細に説明する。
【0033】エンコード回路13は、1サンプルあたり
24ビットのLチャンネルのオーディオ信号L0が入力
されると、この24ビットのオーディオ信号L0を、M
SBから15SBまでの15ビットからなる上位ピット
L1と、16SBから24SBまでの9ビットからなる
下位ピットとに分割するとともに、下位ビットを更に1
6SBから22SBまでの上位側の7ビットからなる上
位側下位ビットL2と、23SBから24SBまでの下
位側の2ビットからなる下位側下位ビットL2とに分割
する。このとき、エンコード回路13は、上位ビットと
下位ビットとを識別するための識別ビットとして、上位
ピットL1の最後尾に0を付加するとともに、上位側下
位ピットL2の最後尾に1を付加する。また、エンコー
ド回路13は、下位側下位ビットL3の前半に、MSB
から6SBまでの6ビットを複写して付加する。そし
て、エンコード回路13は、アドレス生成回路3によっ
て生成された書込アドレスに従って、上位ピットL1を
RAM2に書き込む。
【0034】同様に、エンコード回路13は、1サンプ
ルあたり24ビットのRチャンネルのオーディオ信号R
0が入力されると、この24ビットのオーディオ信号R
0を、MSBから15SBまでの15ビットからなる上
位ピットR1と、16SBから24SBまでの9ビット
からなる下位ピットとに分割するとともに、下位ビット
を更に16SBから22SBまでの上位側の7ビットか
らなる上位側下位ビットR2と、23SBから24SB
までの下位側の2ビットからなる下位側下位ビットR3
とに分割する。このとき、エンコード回路13は、上位
ビットと下位ビットとを識別するための識別ビットとし
て、上位ピットR1の最後尾に0を付加するとともに、
上位側下位ピットR2の最後尾に1を付加する。また、
エンコード回路13は、下位側下位ビットR3の前半
に、MSBから6SBまでの6ビットを複写して付加す
る。そして、エンコード回路13は、アドレス生成回路
3によって生成された書込アドレスに従って、上位ピッ
トR1をRAM2に書き込む。
【0035】そして、エンコード回路13は、Lチャン
ネル側の上位側下位ビットL2と、Rチャンネル側の上
位側下位ビットR2とを結合して、これをLチャンネル
及びチャンネルの上位側下位ビットLR1とする。そし
て、エンコード回路13は、アドレス生成回路3によっ
て生成された書込アドレスに従って、上位側下位ビット
LR1をRAM2に書き込む。
【0036】また、エンコード回路13は、Lチャンネ
ル側の下位側下位ビットL3と、Rチャンネル側の下位
側下位ビットR3とを結合して、これをLチャンネル及
びRチャンネルの下位側下位ビットLR2とする。そし
て、エンコード回路13は、アドレス生成回路3によっ
て生成された書込アドレスに従って、下位側下位ビット
LR2をRAM2に書き込む。
【0037】以上の処理により、Lチャンネルの上位ビ
ットL1と、Rチャンネルの上位ビットR1と、Lチャ
ンネル及びRチャンネルの上位側下位ビットLR1と、
Lチャンネル及びRチャンネルの下位側下位ビットLR
2とが、RAM2の所定のアドレスに書き込まれること
となる。
【0038】そして、以上のようにエンコード処理が施
されRAM2に書き込まれたオーディオ信号は、上述し
たように、アドレス生成回路3によって生成される読出
アドレスに基づいてRAM2から読み出され、記録再生
部1により磁気テープに書き込まれる。このとき、記録
再生部1は、エンコード回路13によって上述のような
ビット操作や所定の誤り訂正処理が施されたデータ、す
なわち、Lチャンネルの上位ビットL1に対応するデー
タと、Rチャンネルの上位ビットR1に対応するデータ
と、Lチャンネル及びRチャンネルの上位側下位ビット
LR1に対応するデータと、Lチャンネル及びRチャン
ネルの下位側下位ビットLR2に対応するデータとを、
それぞれ異なる傾斜トラックに記録する。
【0039】以下、これらのデータを異なる傾斜トラッ
クに記録するときの動作について、詳細に説明する。
【0040】上述のようにエンコード処理が施された信
号がRAM2に記憶され、アドレス生成回路3は、記録
再生部1からのインターリーブ周期情報やサンプリング
ワード周期情報等に基づいて、RAM2に記憶された信
号がインターリーブ単位に区切ったインターリーブブロ
ック毎に読み出されるように、読出アドレスを生成す
る。これにより、RAM2に記憶された信号が、インタ
ーリーブ単位にRAM2から読み出される。
【0041】すなわち、RAM2から、インターリーブ
周期やサンプリングワード周期に合わせて、奇数番目の
Lチャンネル及びRチャンネルの下位側下位ピットLR
2に対応したデータ群LRo2と、偶数番目のLチャンネ
ル及びRチャンネルの下位側下位ピットLR2に対応し
たデータ群とLRe2奇数番目のLチャンネル及びRチャ
ンネルの上位側下位ピットLR1に対応したデータ群L
Ro1と、偶数番目のLチャンネル及びRチャンネルの上
位側下位ピットLR1に対応したデータ群LRe1と、奇
数番目のLチャンネルの上位ピットL1に対応したデー
タ群Lo1と、偶数番目のRチャンネルの上位ピットR1
に対応したデータ群Re1と、奇数番目のRチャンネルの
上位ピットR1に対応したデータ群Ro1と、偶数番目の
Lチャンネルの上位ピットL1に対応したデータ群Le1
とがRAM2から読み出される。
【0042】そして、このようなアドレス制御によりR
AM2から読み出されたデータ群は、第1のP/S変換
器14によってシリアルデータに変換された上で記録再
生部1に供給され、記録再生部1は、これらのデータ群
をインターリーブ単位に区切ったインターリーブブロッ
ク毎に、図3に示すように、磁気ヘッド50によって磁
気テープ51に記録する。ここで、1つのインターリー
ブブロックIBは、マイナスアジマスとされた第1の傾
斜トラックT1と、プラスアジマスとされた第2の傾斜
トラックT2と、マイナスアジマスとされた第3の傾斜
トラックT3と、プラスアジマスとされた第4の傾斜ト
ラックT4との4つの傾斜トラックに記録される。
【0043】すなわち、記録再生部1は、奇数番目のL
チャンネル及びRチャンネルの下位側下位ピットLR2
に対応したデータ群LRo2を第1の傾斜トラックT1の
前半部分に記録し、偶数番目のLチャンネル及びRチャ
ンネルの下位側下位ピットLR2に対応したデータ群L
Re2を第1の傾斜トラックT2の後半部分に記録する。
また、記録再生部は、奇数番目のLチャンネル及びRチ
ャンネルの上位側下位ピットLR1に対応したデータ群
LRo1を第2の傾斜トラックT2の前半部分に記録し、
偶数番目のLチャンネル及びRチャンネルの上位側下位
ピットLR1に対応したデータ群LRe1を第2の傾斜ト
ラックT2の後半部分に記録する。
【0044】また、記録再生部1は、奇数番目のLチャ
ンネルの上位ピットL1に対応したデータ群Lo1を第3
の傾斜トラックT3の前半部分に記録し、偶数番目のR
チャンネルの上位ピットR1に対応したデータ群Re1を
第3の傾斜トラックT3の後半部分に記録する。また、
記録再生部1は、奇数番目のRチャンネルの上位ピット
R1に対応したデータ群Ro1を第4の傾斜トラックT4
の前半部分に記録し、偶数番目のLチャンネルの上位ピ
ットL1に対応したデータ群Le1を第4の傾斜トラック
T4の後半部分に記録する。
【0045】このように第1乃至第4の傾斜トラックT
1,T2,T3,T4によってインターリーブが完結す
るようにしたとき、つなぎ録りやアフターレコーディン
グ等を行ったときに削られる傾斜トラックは、第1の傾
斜トラックT1となる。そして、本実施の形態では、第
1の傾斜トラックT1には、24ビットあった元のオー
ディオ信号のうち、最下位の2ビットの情報が含まれて
いる下位側下位ピットLR2に対応したデータが記録さ
れる。したがって、つなぎ録りやアフターレコーディン
グ等の影響によって、第1の傾斜トラックT1から再生
信号を得ることができなくなっても、失われる情報は、
24ビットあった元のオーディオ信号のうち、最下位の
2ビットのみの情報だけであり、上位の22ビットの情
報は維持される。したがって、本実施の形態において
は、つなぎ録りやアフターレコーディング等の影響によ
って傾斜トラックの一部が削られてしまっても、良好な
再生信号を得ることができる。
【0046】つぎに、上記記録再生装置によってオーデ
ィオ信号を磁気テープから再生するときの動作について
説明する。
【0047】磁気テープから信号を再生する際には、先
ず、記録再生部1によって磁気テープから2倍速にて信
号が再生され、次に、記録再生部1によって再生された
信号が、第2のS/P変換器21によってパラレルデー
タに変換される。次に、第2のS/P変換器21からの
信号に対して、第1のデコード回路22によって所定の
誤り訂正処理や後述するようなビット操作によるデコー
ド処理が施され、当該デコード処理が施された信号がR
AM2に書き込まれる。このとき、エンコード処理が施
された信号は、インターリーブ周期及びサンプリングワ
ード周期に合わせてアドレス生成回路3によって生成さ
れた書込アドレスに従って、RAM2に2倍速にて書き
込まれる。
【0048】その後、RAM2内の信号は、インターリ
ーブ周期及びサンプリングワード周期に合わせてアドレ
ス生成回路3によって生成された読出アドレスに従っ
て、1倍速にてRAM2の2箇所のアドレスから読み出
され、当該信号に対して第2のデコード回路23によっ
て、後述するようなビット操作によるデコード処理が施
される。次に、第2のデコード回路23からの信号が、
第2のP/S変換器24によってシリアルデータに変換
される。そして、第2のP/S変換器24からの信号
が、D/A変換器25によってアナログのオーディオ信
号に変換され、LチャンネルとRチャンネルとの2つの
チャンネルのオーディオ信号として出力される。なお、
出力すべき信号がデジタル信号のままで良いときには、
A/D変換器25を介することなく、第2のP/S変換
器24からのデジタル信号をそのまま出力するようにす
れば良い。
【0049】以上のようにオーディオ信号を磁気テープ
から再生する際、第1のデコード回路22は、図4に示
すようなデコード処理を行う。
【0050】すなわち、第1のデコード回路22は、L
チャンネルの上位ピットL1については、そのままLチ
ャンネルの上位ピットLaとして出力し、Rチャンネル
の上位ピットR1については、そのままRチャンネルの
上位ピットRaとして出力する。そして、Lチャンネル
及びRチャンネルの上位側下位ピットLR1と、Lチャ
ンネル及びRチャンネルの下位側下位ピットLR2とに
ついては、それらの一部を入れ替えて、入れ替えた結果
を、Lチャンネルの下位ピットLbと、Rチャンネルの
下位ピットRbとして出力する。
【0051】すなわち、第1のデコード回路22は、L
チャンネル及びRチャンネルの上位側下位ピットLR1
のうちの上位16ビットと、Lチャンネル及びRチャン
ネルの下位側下位ピットLR2うちの上位16ビットと
を取り出し、それらを結合して、Lチャンネルの下位ピ
ットLbとして出力する。また、第1のデコード回路2
2は、Lチャンネル及びRチャンネルの上位側下位ピッ
トLR1のうちの下位16ビットと、Lチャンネル及び
Rチャンネルの下位側下位ピットLR2うちの下位16
ビットとを取り出し、それらを結合して、Rチャンネル
の下位ピットRbとして出力する。
【0052】一方、第2のデコード回路23は、図5に
示すようなデコード処理を行う。
【0053】すなわち、第2のデコード回路23は、L
チャンネルの上位ピットLaと、Lチャンネルの下位ピ
ットLbとから、Lチャンネルの24ビットのオーディ
オ信号L0を再生するとともに、Rチャンネルの上位ピ
ットRaと、Rチャンネルの下位ピットRbとから、R
チャンネルの24ビットのオーディオ信号R0を再生す
る。
【0054】すなわち、第2のデコード回路23は、R
チャンネルの上位ピットRaから、24ビットのオーデ
ィオ信号を構成するビットのうち、MSBから15SB
までを取り出し、Rチャンネルの下位ピットRbから、
24ビットのオーディオ信号を構成するビットのうち、
16SBから22SB、及び23SBから24SBまで
を取り出す。そして、第2のデコード回路23は、これ
らのビットを結合して、Rチャンネルの24ビットのオ
ーディオ信号R0とし、このオーディオ信号R0を出力
する。同様に、第2のデコード回路23は、Lチャンネ
ルの上位ピットLaから、24ビットのオーディオ信号
を構成するビットのうち、MSBから15SBまでを取
り出し、Lチャンネルの下位ピットLbから、24ビッ
トのオーディオ信号を構成するビットのうち、16SB
から22SB、及び23SBから24SBまでを取り出
す。そして、第2のデコード回路23は、これらのビッ
トを結合して、Lチャンネルの24ビットのオーディオ
信号L0とし、このオーディオ信号L0を出力する。
【0055】ところで、本実施の形態では、上述したよ
うに、記録する際に上位ビットと下位ビットとを識別す
るための識別ビットを付加している。そこで、第1のデ
コード回路22や第2のデコード回路23で、上述のよ
うなデコード処理を行うときには、この識別ビットを参
照して、上位ビットと下位ビットとを正確に識別するよ
うにする。
【0056】このように識別ビットを参照するようにす
ることによって、もし何らかの異常で、上位ビットのデ
ータが出てくるべきときに、下位ビットのデータが出て
きたとしても、上位ビットと下位ビットとを正確に識別
して、正しくデコード処理を行うことができる。したが
って、もし何らかの異常により、上位ビットのデータが
出てくるべきときに、下位ビットのデータが出てきたと
しても、デコード処理が正常に行われずに異音が発生し
てしまうようなことは無く、常に正常な音を再生するこ
とができる。
【0057】ところで、磁気テープと磁気ヘッドとの相
対的な移動速度を定常の再生速度から変化させた状態で
再生しているとき、すなわち可変速再生を行っていると
きに、テープ走行装置のサーボ系によるテープ走行制御
がうまくいかなくなり、磁気ヘッドが、上位ビットに対
応するデータが記録された傾斜トラックを走査せずに、
下位ビットに対応するデータが記録された傾斜トラック
を走査してしまうことがある。ここで、上位ビットに対
応するデータが記録された傾斜トラックは、図3におけ
る第3の傾斜トラックT3や第4の傾斜トラックT2に
相当し、下位ビットに対応するデータが記録された傾斜
トラックは、図3における第1の傾斜トラックT1や第
2の傾斜トラックT2に相当する。
【0058】そして、本実施の形態では、上述したよう
に、記録する際に下位ビットに上位ビットの一部を複写
して付加している。そこで、本実施の形態では、可変速
再生を行っているときに、下位ビットに対応するデータ
が記録された傾斜トラックを磁気ヘッドが走査したら、
当該傾斜トラックに記録されている上位ビットの一部に
対応したデータに基づいて再生出力を得るようにする。
これにより、可変速再生時にテープ走行制御がうまくい
かなくなり、下位ビットに対応するデータが記録された
傾斜トラックを磁気ヘッドが走査してしまっても、十分
な再生出力が得られる。
【0059】ここで、下位ビットに複写され付加されて
いるのは、元の24ビットのオーディオ信号のうち、M
SBから6SBまでの上位6ビットである。したがっ
て、下位ビットに対応するデータが記録された傾斜トラ
ックを磁気ヘッドが走査してしまっても、上位6ビット
分の再生出力を得ることができる。そして、この上位6
ビットによって得られる再生出力は、例えば、可変速再
生時においてモニター音を再生して、特定の音の位置を
探すような目的には十分な出力である。
【0060】また、本実施の形態では、図5に示したよ
うに、上位ピットRa,Laの上位6ビットと、下位ピ
ットRb,Lbの上位6ビットとには、両方とも、24
ビットのオーディオ信号を構成するビットのうち、MS
Bから16SBまでの上位6ビットが配されている。し
たがって、再生されたデータが、上位ピットRa,La
に対応するデータなのか、下位ピットRb,Lbに対応
するデータなのかを識別しなくても、上位6ビットを再
生すれば、いずれの場合も、24ビットのオーディオ信
号を構成するビットのうち、MSBから16SBまでの
上位6ビット分の再生出力を得ることができる。すなわ
ち、本実施の形態では、例えば、可変速再生時に、再生
されたデータが上位ピットに対応するデータなのか下位
ピットに対応するデータなのかが識別できなくなったと
しても、上位6ビット分の再生出力を得ることができ
る。そして、この上位6ビットによって得られる再生出
力は、上述したように、例えば、可変速再生時において
モニター音を再生して、特定の音の位置を探すような目
的には十分な出力である。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るデジタル信号の記録装置及び記録方法によれば、
つなぎ録りやアフターレコーディング等の影響により一
部の傾斜トラックが削られてしまっても、良好な再生信
号を得ることができるように、テープ状記録媒体にデジ
タル信号を記録することが可能となる。また、本発明に
係るデジタル信号の再生方法によれば、可変速再生を行
っているときに、テープ走行制御がうまくいかなくなっ
ても、テープ状記録媒体から十分な再生信号を得ること
ができる。
【0062】このように、本発明によれば、つなぎ録り
やアフターレコーディング等による音の劣化を減少させ
ることができ、より多くの情報を安定して記録再生する
ことが可能となる。そして、特に、本発明をDATに適
用したときには、DATの性能を大幅に向上することが
でき、その結果、つなぎ録りやアフターレコーディング
等の編集作業が頻繁に行われ、しかも高品質が求められ
る業務用のアプリケーションにも、コスト的にメリット
の大きいDATを使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録再生装置の一構成例を示
すブロック図である。
【図2】エンコード回路によるエンコード処理の様子を
示す図である。
【図3】磁気テープ上における記録フォーマットを示す
模式図である。
【図4】第1のデコード回路によるデコード処理の様子
を示す図である。
【図5】第2のデコード回路によるデコード処理の様子
を示す図である。
【図6】従来の記録装置による記録フォーマットを示す
模式図である。
【図7】つなぎ録りやアフターレコーディング等により
傾斜トラックの一部が削られた様子を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 記録再生部、 2 RAM、 3 アドレス生成回
路、 11 A/D変換器、 12 第1のS/P変換
器、 13 エンコード回路、 14 第1のP/S変
換器、 21 第2のS/P変換器、 22 第1のデ
コード回路、23 第2のデコード回路、 24 第2
のP/S変換器、 25 D/A変換器

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状記録媒体の複数の傾斜トラック
    にデジタル信号を記録するデジタル信号の記録装置であ
    って、 入力されたデジタル信号を上位ビットと下位ビットに分
    離するとともに、上記下位ビットを上位側のビットと下
    位側のビットに分離する信号処理手段を備え、 上記上位ビットに対応するデータと、上記下位ビットの
    上位側のビットに対応するデータと、上記下位ビットの
    下位側のビットに対応するデータとをそれぞれ異なる傾
    斜トラックに記録することを特徴とするデジタル信号の
    記録装置。
  2. 【請求項2】 上記信号処理手段は、上記入力されたデ
    ジタル信号を上位ビットと下位ビットに分離するとき
    に、上位ビットと下位ビットの少なくとも一方に、上位
    ビットと下位ビットを識別するための識別ビットを付加
    することを特徴とする請求項1記載のデジタル信号の記
    録装置。
  3. 【請求項3】 上記信号処理手段は、上記下位ビットを
    上位側のビットと下位側のビットに分離するときに、上
    記下位ビットの下位側のピットに上記上位ビットの一部
    を複写することを特徴とする請求項1記載のデジタル信
    号の記録装置。
  4. 【請求項4】 テープ状記録媒体の複数の傾斜トラック
    にデジタル信号を記録するデジタル信号の記録方法であ
    って、 入力されたデジタル信号を上位ビットと下位ビットに分
    離するとともに、上記下位ビットを上位側のビットと下
    位側のビットに分離し、 上記上位ビットに対応するデータと、上記下位ビットの
    上位側のピットに対応するデータと、上記下位ビットの
    下位側のピットに対応するデータとをそれぞれ異なる傾
    斜トラックに記録することを特徴とするデジタル信号の
    記録方法。
  5. 【請求項5】 上記入力されたデジタル信号を上位ビッ
    トと下位ビットに分離するときに、上位ビットと下位ビ
    ットの少なくとも一方に、上位ビットと下位ビットを識
    別するための識別ビットを付加することを特徴とする請
    求項4記載のデジタル信号の記録方法。
  6. 【請求項6】 上記下位ビットを上位側のビットと下位
    側のビットとに分離するときに、上記下位ビットの下位
    側のピットに上記上位ビットの一部を複写することを特
    徴とする請求項4記載のデジタル信号の記録方法。
  7. 【請求項7】 入力されたデジタル信号の上位ビットに
    対応するデータと、入力されたデジタル信号の下位ビッ
    トに対応するデータとが異なる傾斜トラックに記録され
    ているとともに、上記下位ビットに対応するデータが記
    録された傾斜トラックに、上記上位ビットの一部に対応
    したデータが複写され記録されているテープ状記録媒体
    からデジタル信号を再生するデジタル信号の再生方法で
    あって、 テープ状記録媒体とヘッドの相対的な移動速度を定常の
    再生速度から変化させた状態で再生しているときに、上
    記下位ビットに対応するデータが記録された傾斜トラッ
    クをヘッドが走査したら、当該傾斜トラックに記録され
    ている上位ビットの一部に対応したデータに基づいて再
    生出力を得ることを特徴とするデジタル信号の再生方
    法。
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