JP2675085B2 - 回転ヘッド形pcmレコーダの記録再生方法 - Google Patents

回転ヘッド形pcmレコーダの記録再生方法

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JP2675085B2 JP17905988A JP17905988A JP2675085B2 JP 2675085 B2 JP2675085 B2 JP 2675085B2 JP 17905988 A JP17905988 A JP 17905988A JP 17905988 A JP17905988 A JP 17905988A JP 2675085 B2 JP2675085 B2 JP 2675085B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転ヘッドを用いたPCMレコーダに係り、
特に映像信号と共にPCM音声信号を記録、再生するのに
好適な記録再生方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の方法は、特開昭60−195703号に記載のように、
偶数番目のデータと奇数番目のデータを異るトラックに
配置し、ある一定時間範囲内のディジタルデータを、2
トラックで完結させ、さらに誤り訂正用の符号が1トラ
ックで完結するように磁気テープに記録、再生するもの
であった。
一般にPCM音声信号は、時系列順のデータ間の相関が
高く、もし一つのデータが欠落しても、その前後のデー
タより平均値補間等を施すことにより、再生出力するこ
とが可能となる。上記従来方式は以上のことを利用して
おり、磁気テープ上でバースト上のドロップアウトが起
きたり、1つのヘッドが目づまりして片トラック再生不
能となったりしても、残ったデータより平均値補間を施
し、音声出力を行うことができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来方法は、時系列上2トラック完結である。従
って、記録時は2トラック分のデータをすべて入力した
後に磁気テープに記録するので、2トラックの時間遅延
を生じる。また再生時においても、磁気テープ上の2ト
ラックのデータをすべて再生した後に音声出力されるの
で、これらも2トラック遅れることになる。さらに誤り
訂正も1トラック完結であるので、上記時間遅延はさら
に大きくなり、合計4〜6トラック程度となる。この時
間遅延は、音声専用の記録再生装置の場合は問題無い
が、映像信号と共にディジタル音声信号を記録再生する
VTRにおいては問題となる。すなわちアナログの映像信
号がほとんど遅延が無い状態で記録再生されるのに対
し、音声は4〜6トラック(NTSC方式では67m〜90m秒)
もの遅延を生じ、映像と音声のずれがはっきり認知され
てしまう。
また、非完結のフォーマットを用いる場合は、時間遅
延を減少させることはできるが、つなぎ記録等の編集を
行う場合、編集点における不連続性のため、異常音が生
じる等の問題がある。
本発明の目的は、記録再生による時間遅延が少なく、
かつ1トラックまたは複数トラックで時系列上完結して
いる回転ヘッド形PCMレコーダの記録再生方法を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、磁気テープの1トラック上を、2.5個ま
たは3個のサブブロックに分割することにより、達成さ
れる。上記サブブロックは、偶数データと奇数データに
分離され、誤り訂正が完結するように誤り訂正符号が付
加されている。また、同一サブブロック内の偶数データ
と奇数データは異る単位時間におけるデータであり、時
系列上では、1トラックまたは複数トラックで完結する
ように、各サブブロックが配置される。
〔作用〕
各サブブロックは、それぞれで完結したフォーマット
を有しているので、データを貯わえる時間がサブブロッ
ク単位となり、トラック単位でデータを貯わえるトラッ
ク完結の場合より短かくなる。また、バーストエラーに
対する再生能力を損わないよいにするため、偶数データ
のどちらかを、サブブロック単位で遅延をかけても、そ
の遅延量を1トラック以内とすれば、遅延の増加を防ぐ
ことができる。
さらに、完結するトラックを有しているため、完結ト
ラックの部分で編集を行うことにより、編集点における
不連続性の問題は生じない。また、誤り訂正はサブブロ
ック内で完結しているため、完結トラック以外の部分で
編集を行っても、誤り訂正上の問題は無く、クロスフェ
ード等を行える利点も生じる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
同図は深層記録方式によりPCM音声を映像信号と共に
記録再生するVTRのブロック図である。同図において、
1は磁気テープ、2は映像用回転ヘッド、3は音声用回
転ヘッド、4及び5は録再切換スイッチ、6及び8は記
録アンプ、7及び9は再生アンプ、11は映像入力端子、
12は映像出力端子、15はデータバス、28は音声出力端
子、29は音声入力端子、30は回転シリンダである。
まず、第1図を用いて簡単に上記VTRの動作の説明を
行う。
記録時は音声入力端子より入力されたアナログ音声信
号102は、フィルタ27により帯域制限されてからA/D変換
器26により16ビットのPCM信号に変換される。切換回路2
5は、タイミング生成回路18に従って、A/D変換器26の右
チャンネルのデータ(以下Rデータと呼ぶ)か左チャン
ネル(以下Lデータと呼ぶ)のデータがどちらか一方を
選択し、1サンプルデータにつき8ビットずつ2バイト
のデータに分割してデータバス15に出力し、RAM19にお
けるデータアドレス回路21により生成される所定のアド
レスに324サンプルで完結するように記憶される。次に
訂正アドレス回路17に従って、誤り訂正回路16により誤
り訂正用のパリティが生成され、RAM19に書き込まれ
る。最後に記録再生アドレス回路20に従って、RAM19よ
りPCM音声信号及びパリティが読み出され、ヘッダー回
路14により、ブロックの先頭を示す同期信号等を付加
し、変復調回路13で変調が施され、記録アンプ6により
所定のレベルまで増幅されてから録再切換スイッチ4を
介して、回転シリンダ30に180゜対向して設置されてい
る音声用回転ヘッド3を用いて、磁気テープ1に深層記
録される。同時に映像入力端子11より入力された映像信
号が、映像処理回路10により処理され、記録アンプ8に
より所定のレベルまで増幅され、録再切換スイッチ5を
介して、映像用回転ヘッド2を用いて、磁気テープ上に
表層記録される。その際、映像信号は一般にアナログ信
号のまま処理されるので、入力してから磁気テープ1に
記録するまでの遅延時間が小さいのに対し、PCM音声信
号は、誤り訂正用の符号生成等を行うため、入力してか
ら記録するまでに遅延が生じる。
一方再生時は、音声用回転ヘッド3により磁気テープ
1の深層部に記録された信号を再生し、再生アンプ7に
より所定のレベルまで増幅を行い、変復調回路13で復調
され、ヘッダー回路14により同期検出等が行われ、記録
再生アドレス回路20に従ってRAM19に記憶される。次
に、訂正アドレス回路に従って、誤り訂正回路16を用い
てRAM19上の誤りデータを修正し、データアドレス回路2
1により、所定の順序でPCM音声データを読み出し、デー
タバス15を介して補間回路22に入力される。補間回路22
では、誤り訂正回路16で訂正不能とされたデータに対
し、補間等の処理を行い、LデータとRデータに分離し
てD/A変換器23でアナログ信号に変換された後に、フィ
ルタ24で高域成分を取り除いて、音声出力端子28より出
力される。同時に、映像用回転ヘッド2により、磁気テ
ープ1の表層部に記録されている信号を再生し、再生ア
ンプ9で所定のレベルまで増幅され、映像処理回路10で
処理された後、映像出力端子12より映像信号として出力
される。この場合も、磁気テープ1から同時に再生され
たPCM音声信号と映像信号とでは、PCM音声信号の方が遅
延時間が大きくなる。再生されたPCM音声の映像信号に
対する遅延を映像遅延と呼ぶ。
なお、本VTRにおける誤り訂正は、二重符号化リード
・ソロモン符号による誤り訂正を行っており、第1回目
の訂正をC1訂正、第2回目の訂正をC2訂正と呼ぶ。
また、PCM音声のサンプリング周波数は、NTSC方式で
は 48.6KHz/1.001≒48.551KHz CCIR方式では48.6KHzとする。
第2図及び第3図に、本発明による磁気テープ1上の
記録フォーマットを示す。第2図はNTSC方式,第3図は
CCIR方式のものであり、それぞれについて、Oiは奇数デ
ータ、Eiは偶数データ(i=0〜14)であり、それぞれ
のO,Eはそれぞれ30ブロックから成り、1ブロックは第
4図に示すように35シンボル(1シンボル=1バイトで
ある)から構成される。なお第4図において、40はブロ
ックの先頭を示す同期信号、41はアクセス情報、アンプ
リング周波数等が記録されるID42は1トラック内のブロ
ック位置を示すブロックアドレス、43はID41とブロック
アドレス42の排他的論理和であるパリティ、44はPCM音
声データまたは、C2訂正用のC2パリティ、45はC1訂正用
のC1パリティである。また同期信号40からパリティ43ま
での4シンボルをヘッダーと呼ぶ。
第2図及び第3図に示すように、奇数データOiと偶数
データEj(j=0〜14)により、60ブロックから成る領
域を構成し、この領域をサブブロックと呼ぶことにす
る。1トラック内に、NTSC方式では、2.5個、CCIR方式
では3個のサブブロックが配置される。またO及びEの
添字iは時系列順に付いており同一の添字は同一時間内
のデータである。1つのOiまたはRiには、Lデータ及び
Rデータがそれぞれ324サンプルずつ含まれている。サ
ブブロック内の偶数データと奇数データは必ず異る単位
時間のPCM音声であり、例えばOφ50と同一サブブロッ
クの偶数データはE151であり、324サンプル分遅延した
データとなっている。また、Oφ50と同時間の偶数デー
タはEφ52であり、磁気テープ1上で60ブロック分遅延
して記憶されている。また、NTSC方式においては、O253
と同一タイミングの偶数データは、隣接トラックのE254
であり、2トラックにまたがっているため、トラック完
結していないが、第2図からわかるように、6トラッ
ク、15サブブロック、Lデータ及びRデータそれぞれ48
60サンプルで完結したフォーマットとなっている。な
お、CCIR方式では、第3図より1トラック完結となって
いる。以下、上記フォーマットを6−1完結方式と呼
ぶ。
サブブロックの、ヘッダーを除いた部分の構成を第5
図に示す。同図において、中央の線より左側の領域60が
奇数データOi,右側の領域61が偶数データEiに対応し、
シンボル単位に上から下、ブロック単位に左から右へ向
かう方向に記録される。
C1訂正における符号系列(C1系列と呼ぶ)は1ブロッ
クと同一であり、RS(31,27,5)のリード・ソロモン符
号、またC2訂正における符号系列(C2系列と呼ぶ)は横
方向であり、RS(30,24,7)のリード・ソロモン符号で
ある。また、時系列上の方向はC2系列方向とする。
第5図に示すように、誤り訂正符号は1個のサブブロ
ックで完結している。
以上に示したようなサブトラック完結形フォーマット
を用いることにより、映音遅延を減少させることができ
る。以下、第6図を用いて映音遅延について説明する。
同図は、記録再生における、サブブロック単位のタイミ
ングを表わしたものである。同図において、入力データ
102及び再生データ104のDiの添字は、第2図等における
添字と対応しており、またEi,Oiも第2図等のEi,Oiと対
応しているものとする。すなわちDi,Ei,Oiであり、L,R3
24サンプルより成っている。なお、C2エンコード70,C1
エンコード71は、それぞれC2パリティ44、C1パリティ45
の生成タイミングを示す。第6図におけるC2エンコード
70以下では、iが0〜2までしか書いていないが、i<
0または、i>3においても同様のタイミングであるの
で、ここでは省略している。
記録時、入力データ102のDφ〜D2はC2エンコード70
のタイミングでC2パリティ44が生成される。その際図示
した様に、Oφ及びE2は1サブブロック分の遅延(以下
この遅延時間をDとする。サンプリング周波数をFSとす
ると、D=324/FS秒である)、O1及びEφは2Dだけ遅延
されてからC2エンコードされる。各サブブロックごとに
C2エンコードが終了すると、C1パリティ45が、C1エンコ
ード71で示すタイミングで生成される。その際、第5図
で示すように、C1系列と記録方向が一致しているため、
ブロック単位にC1エンコードが行われると、直ちに磁気
テープ1に記録可能となる。従って、記録再生105に示
したタイミングにより記録を行う。以上の結果、テープ
記録のタイミングは、音声データ102の入力タイミング
よりτ(2Dの遅延)だけ遅れることになる。一方、映
像信号の遅延時間は非常に少ないので、映音遅延はτ
となる。
また再生時において、記録再生タイミング103で再生
された再生信号を、C1訂正72で示したタイミングでC1訂
正を行う。サブブロック単位のC1訂正を終えると、C2訂
正73で示したタイミングC2訂正を行い、C2訂正が終えた
ダータより出力可能となるので、再生データ104のタイ
ミングで、音声信号として音声出力端子28より出力され
る。以上の結果、音声信号の再生出力タイミングは、テ
ープ再生タイミングよりτ(2D分の遅延)だけ遅れる
ことになる。一方、映像信号の遅延は非常に小さいの
で、再生時における映音遅延はτとなる。
以上から、記録再生を行う際の音声の映像に対する遅
延をτとすると、 τ=τ+τ=4D であり、約26.7m秒であり、従来方式の40%以下の遅延
となり、実用上問題とならない。
第7図にサブブロック単位の、偶数データ及び奇数デ
ータそれぞれについての遅延量を示す。同図において、
D80はDの遅延操作、2D80はDの2倍の遅延操作を行う
ことを意味しており、すべてのデータが記録再生を通じ
てDの2倍分の遅延を受けることがわかる。
以上述べたように、本発明を用いることにより、映音
遅延を減少させることが可能となる。
また、偶数データと奇数データを異るサブブロックに
配置することにより、再生時にドロップアウト等でバー
スト的にデータが欠落したような場合でも、補間等を施
すことにより、良好な再生出力を得ることができる。
例えば、第2図中斜線で示した1.5個のサブブロック
領域55のデータが全て欠落した場合、O11,E9及びO10
データが消失してしまうが、E11,O9及びE10のデータは
正常に再生されているので、O11はE11より、E9はO9
り、またO10はE10より平均値補間等を行うことが可能と
なる。すなわち、第8図に示した様に、再生不能となっ
たO11内のデータ(×印のデータ)と再生されたE11内の
データ(○印のデータ)は、時系列上交互に並んでいる
ので、O11の各データは、前後に存在するE11のデータの
平均値補間を計算することにより、良好な再生出力を得
られ、ミュートをかける必要が無くなる。
以上述べたように、第2図及び第3図のフォーマット
を用いた場合、最大1.5サブブロック長(NTSC方式で5
分の3トラック長,CCIR方式で2分の1トラック長であ
る)までのバーストエラーに対して、補間処理が可能で
ある。
また前述のように、NTSC方式では6トラック、CCIR方
式では1トラック完結となっているので、つなぎ記録の
ような編集を行う際、このトラック完結点(第2図及び
第3図における実線56)を編集点とすることにより、編
集点の不連続性による問題は生じない。従って、例えば
本VTRを、音声以外のディジタルデータの記録再生装置
として使用する場合、上記の完結領域を最小単位として
セクターを構成することにより、任意に記録再生のアク
セルを行うことができる。
さらにNTSC方式の場合、第2図中破線57及び58で編集
を行う場合、誤り訂正は完結しているが、時系列上同一
時間範囲中の偶数データと奇数データが編集点をまたい
でいる。例えば破線57以前のトラックのO5に対する偶数
データは、破線57以後のトラックのE5の位置にあり、ま
たE4に対する奇数データはO4の位置にある。従って、再
生時に、E4及びO5のデータをそれぞれ欠落したデータを
補間しながら、かつ徐々にフェードアウトするように再
生し、またO4及びE5のデータ(編集記録を行った場合、
編集点前後のデータは時間的に離れたものとなるので、
O4とE4及びO5とE5とは同一時間範囲内の音声データでは
なくなる)をそれぞれ欠落したデータを補間しながら、
かつ徐々にフェードインするように再生する。いわゆる
クロスフェードを行う事が可能となり、特殊な効果を出
すことができる。
なお、上記以外のトラックで編集を行う場合、編集点
において誤り訂正が完結しないので、好ましくない。ま
た、第2図に示したように、CCIR方式では1トラック完
結となっているので、上記のようなクロスフェートは行
えないが、第9図のようにトラックの切れ目をずらして
非完結形とすれば、上記クロスフェードが可能となるの
で、場合によって完結形と非完結形の使い分けを行うこ
ともできる。
また、第10図及び第11図は、本発明の他の実施例であ
り、第10図はNTSC方式、第11図はCCIR方式のものであ
る。第2図及び第3図のフォーマットと同様に、1トラ
ックを2.5個(NTSC)または3個(CCIR)のサブブロッ
クに分割しているが、NTSC方式では4トラック,CCIR方
式では2トラックで完結するように、各偶数データ,奇
数データが配置されている。(以下、このフォーマット
を4−2完結方式と呼ぶ。) 第12図に上記フォーマットを用いた場合の記録再生タ
イミングを示す。第6図のタイミングと同様にして、こ
の場合の映音遅延τは、4Dであることがわかり、6−1
完結方式の場合に等しい。
また、第13図は、各偶数データ及び奇数データの遅延
操作を示したものであり、記録再生を通じてすべてのデ
ータが2Dの遅延を受けることがわかる。
また、上記の様にNTSC方式では4トラック完結、CCIR
方式では2トラック完結であるので、実線56で編集を行
えば完結しているし、また破線57で編集を行えばクロス
フェードが可能となる。
上記の様に、4−2完結方式を用いることにより、映
音遅延が4D(6−1完結方式の場合と等しい)で記録再
生が可能であり、かつNTSC方式及びCCIR方式のどちらに
おいても完結編集及び非完結編集(クロスフェードが可
能)を行うことが可能である。
但し4−2完結方式では、補間可能な最大バーストエ
ラー長が、第10図中斜線を施した領域60及び61で示した
1サブブロック長(NTSC方式で5分の2トラック長,CCI
R方式で3分の1トラック長)となり、6−1完結方式
の場合の3分の2に減少する。
なお、6−1完結方式、4−2完結方式のどちらにつ
いても、偶数データと奇数データの位置関係が入れ替わ
っても、上記と全く同様の効果を得ることができる。
以下、サブブロック内のインターリーブフォーマット
について説明する。
第14図はサブブロック内のデータの配列の1列を示し
たものである。同図において、Lは左チャンネルのデー
タ,Rは右チャンネルのデータであり、各添字の数字は時
系列順を示し、またμは16ビットのサンプルデータにお
ける上位8ビットのデータ、lは下位8ビットのデータ
である。また、Qφ〜Q5はC2パリティ,Pφ〜P3はC1パリ
ティ45であり、第5図に示した様にC1系列は縦方向の31
シンボル、C2系列は横方向の30シンボルである。また、
枠の上下に示した数字は、第4図におけるブロックアド
レス42である。
同図中四角で囲んだ部分141に示すように、左チャン
ネル及び右チャンネルの1サンプルのデータを、上位と
下位を縦方向に並べ、RとLが横方向に並ぶように配置
して、左から右に偶数データ及び奇数データそれぞれ6
サンプルデータ分、上から下27サンプルデータ分へ向う
方向に順次配置していく。こうすることによりC2系列と
時系列をほぼ一致させ、記録方向に関しては時系列上飛
び飛びのデータとなるようにできる。また、1ブロック
内に1つのPCM音声データの上位部と下位部を持ってい
るので、ブロック単位でバーストエラーが発生しても、
再生音声信号に与える影響を半分にすることができる。
例えば、1ブロック内で20シンボル再生不能となり、C1
訂正、C2訂正を行っても訂正不能であっても、補間され
るサンブルデータとしては10ワード(1ワード=16ビッ
トサンプルデータ)となる。
なお、このインターリーブフォーマットの場合、1つ
のブロックにLデータのみかまたはRデータのみしか含
んでいないため、1ブロック内のデータすべてがエラー
となり補間を行う場合、補間音が片チャンネルに集中
し、音質劣化が大きくなる危険性がある。
第15図に示したフォーマットは、上記問題を解決した
ものであり、縦方向に3サンプルデータごとに、Lデー
タとRデータを入れ替え(例えば150で示した領域内の
データ)、1ブロック内に両チャンネルのデータを含ん
でいる。このフォーマットの場合、1ブロックがすべて
補間音となっても、L,R両チャンネルに分散し、音質劣
化を緩和することができる。
なお、第14図及び第15図のどちらにおいても、中央よ
り左側と右側では、時間領域が異なっているため、時系
列上連続していない。例えば、第2図におけるOφとE1
によって形成されるサブブロックを例にとると、左側の
領域のデータOφは、右側の領域のデータE1に対して32
4サンプル分遅れた時点でのデータとなり、添字の数も
同図より324減少した数字となるが、ここでは簡単のた
め、上記添字は324を法とした数字を表わしている。ま
た、同図において、LデータとRデータ、または上位デ
ータと下位データの位置関係が逆になった場合でも、上
記の効果に差異は生じない。
ところで上記フォーマットでは、1ブロックでC1が完
結しているため、C1エンコードとテープ記録及びテープ
再生とC1訂正の間の時間を最低限まで減少できるが、再
生時、第4図におけるヘッダーにエラーが生じ、ブロッ
クアドレス42の誤検出を行うと、ブロック単位に、異る
位置のデータと判断される危険性が生じ、C1系列として
は正常にC1訂正が行われる。一方、一般に補間回路22で
行う補間処理は、C2訂正で訂正不能とされ、かつC1訂正
でも訂正不能か誤り訂正を行ったものに対してのみなさ
れるので、上記のように本来とは異るブロックアドレス
に判断され、C1訂正で誤り無し、C2訂正で訂正不能とな
った場合、補間されずに出力されてしまう。しかし本来
とは異る位置に再生されてしまうので、前後のデータと
は離れた値となり、異常音が発生する危険性が生じる。
この問題を解決する手段として、C1系列にブロックア
ドレス42を加え、RS(32,28,5)のリード・ソロモン符
号を形成し、ブロックアドレスに誤りが検出された際、
C1訂正不能として処理する方法がある。
また、第16図のC1系列160及び161に示す様に、C1パリ
ティ45を上下の2ブロックにわたって交換して付加した
り、162及び165に示すようにC1パリティ45の4シンボル
のうち、上下2ブロックにわたって2シンボルを交換す
るフォーマットにすることにより、ブロックアドレス誤
検出の際、必ずC1訂正不能となり、上記問題を解決でき
る。
なお以上の説明では、PCM音声のサンプリング周波数
を48.6KHz(または48.6KHz)としていたが、これより低
いサンプリング周波数のPCM音声に対しても、ダミーデ
ータを挿入することにより対応可能である。またサンプ
リング周波数と回転ヘッドの周波数が非同期の場合で
も、1トラック内に記録するデータの量を増加させたり
減少させたり調整することにより対応が可能となり、例
えば48KHz,44.1KHz,32KHzといったサンプリング周波数
のPCM音声についても本発明を用いることにより同様な
効果が得られる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、映像信号と共にPCM音声信号を記録
再生する装置において、1トラックより短い時間範囲内
で時系列上完結するので、記録再生の際に生じる映音遅
延を減少する効果がある。また、同一時間範囲内の偶数
データと奇数データを異る領域に記録するため、補間可
能な最大バーストエラー長を大きくすることができる。
さらに、時系列上完結するトラックと完結しないトラ
ックが生じるので、完結編集と非完結編集を任意に選択
でき、特に非完結編集を行う場合、クロースフェード等
の操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を用いたVTRのブロック図、第2図,第
3図,第9図,第10図及び第11図は本発明の実施例であ
るテープへの記録フォーマット図、第4図はブロック構
成図、第5図はサブブロックの概略図、第6図及び第12
図は記録再生のタイミングチャート図、第7図及び第13
図は遅延操作を示すブロック図、第8図は補間の説明
図、第14図及び第15図はサブブロック内のフォーマット
詳細図、第16図はC1系列の他の例を示す図である。 49……サブブロック, 56……完結編集点, 57,58……非完結編集点, 46……ブロック, 44……PCMまたはC2パリティ, 45……C1パリティ, 42……ブロックアドレス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−83970(JP,A) 特開 昭62−197963(JP,A) 特開 昭62−165771(JP,A) 特開 昭62−80874(JP,A) 特開 昭61−165866(JP,A) 特開 昭60−195703(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッドを用いて映像信号と共に記録再
    生するPCM音声信号の再生時の誤りを訂正する誤り訂正
    を行うための上記誤り訂正用の符号の生成を記録時に行
    う記録再生方法であり、記録媒体上の2トラックを5個
    または6個のサブブロックに分割し、1個のサブブロッ
    クに記録される上記PCM音声信号と同一量の音声信号を
    外部より入力または外部へ出力するのに必要な時間を
    D、またQ,Rをそれぞれ任意の整数としたとき、上記一
    個のサブブロックはある時点よりQ×D〜(Q+1)×
    Dの時間範囲における上記PCM音声信号の偶数番目のデ
    ータである偶数データEqを含む偶数エリアブロックとあ
    る時点よりR×D〜(R+1)×Dの時間範囲における
    上記PCM音声信号の奇数番目のデータである奇数データO
    rを含む奇数エリアブロックを含み、且つ上記1個のサ
    ブブロックに含まれる上記Eqと上記OrにおいてQ≠Rな
    る関係が成り立ち、各サブブロック内の上記Eqと上記Or
    から上記誤り訂正符号が生成されて上記Eqと上記Orを含
    む上記サブブロックに記録されることを特徴とする回転
    ヘッド形PCMレコーダの記録再生方法。
  2. 【請求項2】上記2トラックを5個のサブブロックに分
    割した場合はある時点より15×Dの時間範囲における上
    記PCM音声信号が6トラック内の15個のサブブロックに
    配置し、また上記2トラックを6個のサブブロックに分
    割した場合はある時点より3×Dの時間範囲における上
    記PCM音声信号が1トラック内の3個のサブブロックに
    配置することを特徴とする請求項1記載の回転ヘッド形
    PCMレコーダの記録再生方法。
  3. 【請求項3】上記2トラックを5個のサブブロックに分
    割した場合はある時点より10×Dの時間範囲における上
    記PCM音声信号が4トラック内の10個のサブブロックに
    配置し、また上記2トラックを6個のサブブロックに分
    割した場合はある時点より6×Dの時間範囲における上
    記PCM音声信号が2トラック内の6個のサブブロックに
    配置することを特徴とする請求項1記載の回転ヘッド形
    PCMレコーダの記録再生方法。
  4. 【請求項4】1個の上記サブブロック記録される上記PC
    M音声信号と同一量の音声信号を外部より入力または外
    部へ出力するのに必要な時間をDとする時、ある時間範
    囲D内の音声信号偶数番目のデータである偶数データを
    外部より入力してから記録媒体に記録するまでの時間を
    τRO、上記記録媒体より再生してから音声信号として出
    力されるまでの時間をτPOとし、上記と同一の時間範囲
    D内の上記音声信号奇数番目のデータである奇数データ
    を外部より入力してから記録媒体に記録するまでの時間
    をτRE、上記記録媒体より再生してから音声信号として
    出力されるまでの時間をτPEとした時、 τRO≠τRE τPO≠τPE τRO+τPO=τRE+τPE なる関係が成り立つことを特徴とする請求項1記載の回
    転ヘッド形PCMレコーダの記録再生方法。
  5. 【請求項5】Sを任意の整数とした時、記録時において
    は、ある時点より(3S)D〜(3S+1)Dの時間範囲に
    おける第1の奇数データ(または第1の偶数データ)を
    D、第1の偶数データ(または第1の奇数データ)を2D
    だけ遅延し、(3S+1)D〜(3S+2)Dの時間範囲に
    おける第2の奇数データ(または第2の偶数データ)を
    2Dだけ遅延し、第2の偶数データ(または第2の奇数デ
    ータ)は遅延無し、(3S+2)D〜(3S+3)Dおける
    第3の奇数データ(または第3の偶数データ)は遅延無
    しで、第3の偶数データ(または第3の奇数データ)は
    Dだけ遅延を行ってから記録媒体に記録し、再生時は、
    上記記録媒体より再生された後上記第1の奇数データ
    (または第1の偶数データ)をDだけ遅延し、上記第1
    の偶数データ(または第1の奇数データ)は遅延無し、
    上記第2の奇数データ(または第2の偶数データ)は遅
    延無しで、上記第2の偶数データ(または第2の奇数デ
    ータ)を2Dだけ遅延し、第3の奇数データ(または第3
    の偶数データ)を2D、第3の偶数データ(または第3の
    奇数データ)をDだけ遅延させるように各サブブロック
    が配置されることを特徴とする請求項4記載の回転ヘッ
    ド形PCMレコーダの記録再生方法。
  6. 【請求項6】Tを任意の整数とした時、記憶時において
    は、ある時点より(2T)D〜(2T+1)Dの時間範囲内
    における第4の奇数データ(または第4の偶数データ)
    をD、第4の偶数データ(または第4の奇数データ)を
    2Dだけ遅延し、(2T+1)D〜(2T+2)Dの時間内範
    囲における第5の奇数データ(または第5の偶数デー
    タ)をDだけ遅延し、第5の偶数データ(または第5の
    奇数データ)は遅延無しで記録媒体に記録し、再生時
    は、上記記録媒体より再生された後上記第4の奇数デー
    タ(または第4の偶数データ)をDだけ遅延し、上記第
    4の偶数データ(または第4の奇数データ)は遅延無
    し、上記第5の奇数データ(または第5の偶数データ)
    をD、上記第5の偶数データ(または第5の奇数デー
    タ)を2Dだけ遅延させるように各サブブロックが配置さ
    れることを特徴とする請求項4記載の回転ヘッド形PCM
    レコーダの記録再生方法。
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