JP3419668B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3419668B2
JP3419668B2 JP32630797A JP32630797A JP3419668B2 JP 3419668 B2 JP3419668 B2 JP 3419668B2 JP 32630797 A JP32630797 A JP 32630797A JP 32630797 A JP32630797 A JP 32630797A JP 3419668 B2 JP3419668 B2 JP 3419668B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルデータを
磁気テープに記録し磁気テープから再生する磁気記録再
生装置に関するもので、特にデジタル化した映像信号な
いし音声信号の記録、編集に適したものである。
【0002】
【従来の技術】放送局用デジタルビデオテープレコーダ
(以下、放送用D−VTRという)では、映像信号と音
声信号とが記録された磁気テープとを用いて、既に記録
された音声信号と別の音声信号とを混合して再び元の場
所に記録する編集機能を持たせたものがある。
【0003】以下に、このような編集機能を備えた従来
の放送用D−VTRについて、図面を参照しながら説明
する。図9は従来の放送用D−VTRの回転シリンダ上
のヘッド配置を示す概略図である。図9(a)は回転シ
リンダ1を上面から見た図である。図9(a)におい
て、回転シリンダ1は反時計回りに回転する。回転シリ
ンダ1には、記録ヘッド5,6、先行再生ヘッド3,4
が搭載されている。又回転シリンダ1には、およそ半周
(180度)の区間に渡って磁気テープ2が斜めに巻つ
けられて走行する。又、図9(b)は回転シリンダ側面
から見た図である。図9(b)において、先行再生ヘッ
ド3は記録ヘッド5に対してトラックピッチの4倍の距
離だけ上方に取付けられている。尚図示していないが、
同様に、先行再生ヘッド4は記録ヘッド6に対して上方
に取り付けられている。
【0004】図10は、磁気テープ2上の記録トラック
パターンとヘッドの位置関係を示す図である。図10に
おいて、磁気テープ2には既に映像信号と音声信号とが
記録されており、斜めにトラック7a,7b,7c,7
d,7e,7f,7g,7h,7iなどが形成されてい
る。ここで磁気テープ2は図面に向かって右から左に常
に一定の速度でする。このため7a,7b,7c,・・
・の順に信号が記録されている。又先行再生ヘッド3
は、記録ヘッド5に対して4トラックだけ先行した(時
間的に先の信号が記録された)トラックを再生する。即
ち記録ヘッド5がトラック7b上にあるとき、先行再生
ヘッド3は4トラック先行したトラック7f上にある。
又図示していないが、同様に記録ヘッド6がテープ上に
位置するときには先行再生ヘッド4は記録ヘッド6に対
して4トラックだけ先行したトラックを再生する。
【0005】次に、この従来の放送用D−VTRの構成
と、既に記録された音声信号と別の音声信号とを混合し
て再び元の場所に記録する場合の動作について説明す
る。図11は、従来の放送用D−VTRで既に記録され
た音声信号を編集する場合の概略的な構成を示してい
る。図11において、先行再生ヘッド3ないし4で再生
された信号は、ヘッドスイッチ12を経て再生アンプ1
3で増幅される。ヘッドスイッチ12は回転シリンダ1
の回転に同期した制御信号(図示せず)で制御され、磁
気テープ上に位置する先行再生ヘッドが選択される。再
生アンプ13で増幅された再生信号は、復調回路14で
デジタル信号に復調され信号17となる。信号17は再
生処理回路15に入力され、誤り訂正処理やデシャッフ
リング処理をし、元のデジタル化された映像信号及び音
声信号の形態に戻された信号18を得る。
【0006】信号18は混合回路16に入力される。
又、混合回路16には記録された音声信号と混合する別
の音声信号19も入力される。混合回路16では、再生
された音声信号と音声信号19とを混合して新たな音声
信号を得て、これに再生された映像信号とを組み合わせ
た新たなデジタル記録信号として信号20を出力する。
【0007】こうして得られた信号20は、記録処理回
路8に入力される。記録処理回路8では信号20に対し
てシャッフリング処理や誤り訂正符号化などを施し、信
号21を出力する。信号21は変調回路9において磁気
テープへの記録に適するように変調され、更に記録アン
プ10で増幅され、ヘッドスイッチ11を経て記録ヘッ
ド5ないし6に供給されて磁気テープに記録される。尚
ヘッドスイッチ11は回転シリンダ1の回転に同期した
制御信号(図示せず)で制御され、テープ上に位置する
記録ヘッドが選択される。
【0008】図12は信号17と信号21の時間的な関
係を示すタイムチャートである。図12(a)に示すの
は信号17であって、G,H,I、などは夫々図10に
おけるトラック7g,7h,7iから再生された信号で
ある。ここで信号17は、再生処理回路15、混合回路
16、記録処理回路8を経て信号21に至るまでに、そ
の過程で要する処理時間のため、磁気テープ2がおよそ
4トラック走行する時間だけ遅延される。例えば、トラ
ック7gから先行再生ヘッド3で再生された信号17の
Gの部分は、再生処理回路15を経て混合回路16にお
いて音声信号19と混合され、更に記録処理回路8を経
て信号21のG’となる。このときの信号21の様子を
図12(b)に示す。このように、信号21は信号17
に対しておよそ4トラック分だけ遅延されている。
【0009】ここで、先に述べたように、先行再生ヘッ
ド3、4は記録ヘッド5、6に対して夫々4トラックだ
け先行した(時間的に先の信号が記録された)トラック
を再生するよう構成してある。これによって、信号21
のG’が記録ヘッドに供給されるとき記録ヘッドは元の
信号17のGが記録されていたトラック7gに位置して
おり、磁気テープ上の元の位置に記録することができ
る。
【0010】また放送用D−VTRでは記録した内容を
確認することが求められている。この機能を実現するた
めに記録ヘッドに対して数トラック後行した(時間的に
後の信号が記録された)トラックを生成するための後行
再生ヘッドを設け、後行再生ヘッドから再生された信号
を復調回路,再生処理回路を介して出力することによっ
て、記録した信号をほぼ同時に確認できるようにしてい
る。
【0011】以上のように、従来の放送用D−VTRで
は、記録ヘッドよりも時間的に先行又は後行したトラッ
クを再生する先行再生ヘッドや後行再生ヘッドを設ける
ことで、再生から記録までに要する遅延時間を吸収し、
既に記録された音声信号と別の音声信号とを混合して再
び元の場所に記録する編集機能や記録直後に記録内容を
確認する同時再生機能が実現されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、従来の
放送用D−VTRでは、既に記録された音声信号と別の
音声信号とを混合して再び元の場所に記録する編集機能
を実現するために、先行再生ヘッドを設ける必要があっ
た。しかしながら、機器の小型化、軽量化のために回転
シリンダを小型にした場合には、先行ヘッドを設けるこ
とが困難になるという問題点がある。又再生から記録ま
でに要する処理の遅延時間が大きい場合には、先行再生
ヘッドで再生するトラックを記録ヘッドに対して大幅に
先行させる必要があるが、そのような位置に先行再生ヘ
ッドを設けることが機構的できない場合があるという問
題点もある。又同時再生機能を実現するための後行再生
ヘッドについても同様の問題点がある。
【0013】そこで本願の請求項1〜4の発明の目的
は、先行再生ヘッドを設けることなく、既に記録された
信号と別の信号とを混合して再び元の場所に記録した
り、既に記録された信号を加工して再び元の場所に記録
する編集機能を備えた磁気記録再生装置を提供すること
である。
【0014】又本願の請求項5〜7の発明の目的は、後
行の再生専用ヘッドを設けることなく、記録した情報を
ほぼ同時に再生して記録状態を確認する同時再生機能を
備えた磁気記録再生装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、第1のデータレートで連続する記録データを順次記
憶すると共に前記記録データを記憶した順序で前記記録
データの第1のデータレートよりも速い第2のデータレ
ートで間欠的に読出す第1の記憶手段と、前記第1の記
憶手段から読出されたデータを第2のデータレートで磁
気テープに間欠的に記録する記録手段と、前記磁気テー
プから第2のデータレートでデータを間欠的に再生する
再生手段と、前記再生手段で間欠的に再生されたデータ
を順次記憶すると共に記憶した順序で第1のデータレー
トで連続的に読出す第2の記憶手段と、間欠的な巻き戻
しを含む前記磁気テープの走行を制御するテープ走行制
御手段と、間欠的な再生動作と間欠的な記録動作とを交
互に繰り返すことで前記第2の記憶手段から連続的に再
生信号が得られるように前記第1の記憶手段、前記記録
手段、前記再生手段、前記第2の記憶手段、前記テープ
走行制御手段を制御する制御手段と、を具備することを
特徴とするものである。
【0016】本願の請求項2の発明は、請求項1の磁気
記録再生装置において、前記制御手段は、間欠的な再生
の後に前記磁気テープを巻き戻すよう制御することを特
徴とするものである。
【0017】本願の請求項3の発明は、請求項1又は2
の磁気記録再生装置において、前記第2の記憶手段から
連続的に読出されるデータに所定の加工を施し、記録デ
ータとして前記第1の記憶手段に連続的に記憶させる加
工手段を更に具備することを特徴とするものである。
【0018】本願の請求項4の発明は、請求項2又は3
の磁気記録再生装置において、前記磁気テープに既に記
録されたデータを所定量ごとのブロックに区切り夫々の
ブロックをブロックN(Nは整数)としたとき、前記制
御手段は、 (1)前記磁気テープからブロックNのデータを読出し
前記第2の記憶手段に記憶させ、 (2)ブロックN−1のデータが記録されていた開始位
置まで前記磁気テープを巻き戻し走行させ、 (3)前記第1の記憶手段からの出力データを前記磁気
テープに記録し、 (4)ブロックN+1のデータが記録されている開始位
置まで前記磁気テープを早送り走行させ、 上記(1)から(4)のステップを順次Nの値を大きく
して繰り返すよう前記第1の記憶手段、前記記録手段、
前記再生手段、前記第2の記憶手段、前記テープ走行制
御手段とを制御し、前記第2の記憶手段から連続的に読
出されるデータに所定の加工を施したデータを記録デー
タとして前記第1の記憶手段に連続的に記憶するよう構
成したことを特徴とするものである。
【0019】こうすれば先行再生ヘッドを設けることな
く、既に記録された信号と別の信号とを混合して再び元
の場所に記録したり、既に記録された信号を加工して再
び元の場所に記録するなどの編集機能を備えた磁気記録
再生装置を提供することができる。
【0020】本願の請求項5の発明は、請求項1記載の
磁気記録再生装置において、前記制御手段は、間欠的な
記録動作の後に前記磁気テープを巻き戻すよう制御する
ことを特徴とするものである。
【0021】本願の請求項6の発明は、請求項5の磁気
記録再生装置において、前記磁気テープに記録するデー
タを所定量ごとのブロックに区切り夫々のブロックをブ
ロックN(Nは整数)としたとき、前記制御手段は、
(1)ブロックNに記録するデータを第1の記憶手段か
ら読出して前記磁気テープに記録し、(2)ブロックN
のデータを記録した開始位置まで前記磁気テープを巻き
戻し走行させ、(3)ブロックNのデータを前記磁気テ
ープから読出し前記第2の記憶手段に記憶し、上記
(1)から(3)のステップを順次Nの値を大きくして
繰り返すよう前記第1の記憶手段、前記記録手段、前記
再生手段、前記第2の記憶手段、前記テープ走行制御手
段を制御し、磁気テープに記録したデータの再生を記録
と実質的に同時に行うことを特徴とするものである。
【0022】本願の請求項7の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1項の磁気記録再生装置において、前記第
1の記憶手段及び前記第2の記憶手段は、磁気ディスク
を備えることを特徴とするものである。
【0023】こうすれば再生専用ヘッドを設けることな
く、記録した情報の状態をほぼ同時に再生して記録状態
の確認を行う同時再生機能を備えた磁気記録再生装置を
提供することもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態について、図面を参照して説明する。本発明
の磁気記録再生装置の第1の実施の形態は、従来例と同
様に磁気テープ上に既に記録された信号と別の信号とを
混合して再び元の場所に記録する機能を備えた放送用デ
ジタルVTRであって、先行再生ヘッドを設けることな
くこの機能を実現するものである。
【0025】図1は、本実施の形態における回転シリン
ダ上のヘッド配置を示す概略図である。図1において、
回転シリンダ30は反時計回りに回転する。回転シリン
ダ30には、記録再生ヘッド31及び32のみが搭載さ
れている。又この回転シリンダ30には、およそ半周
(180度)の区間に渡って磁気テープ2が斜めに巻き
つけられて走行する。尚、本実施の形態で記録再生され
る磁気テープ上のトラックパターンは先に図10に示し
た従来例のものと全く同じであり、磁気テープ上に斜め
に形成されたトラックを記録、再生する。
【0026】図2に、本実施の形態の放送用D−VTR
で既に記録された音声信号を編集する磁気記録再生装置
の概略的な構成を示している。尚、先に図11に示した
従来例と同一機能のブロック、信号には同番号を付して
詳細な説明を省略する。この実施の形態においては記録
処理回路8で生成された信号は一旦第1の記憶手段であ
るメモリ33に記憶される。メモリ33は記録処理回路
8からの信号21を第1のデータレートで連続的に記録
し、記録されたデータを記憶した順序で第1のデータレ
ートより速い第2のデータレートで間欠的に読出し、変
調回路34に与えるものである。変調回路34は第2の
データレートで磁気テープに記録に適するように変調す
るものであり、その出力は記録アンプ35及び記録再生
スイッチ42を介してヘッドスイッチ39に与えられ
る。この実施の形態では回転シリンダ30の互いに対称
な位置に記録再生ヘッド31,32が配置されており、
これらが交互にヘッドスイッチ39で切換えられる。第
2のデータレートで再生された信号は記録再生スイッチ
42を介して再生アンプ36,復調回路37に与えられ
る。復調回路37はこの信号を復調しデジタル信号に復
調して信号43とするものであり、この信号はメモリ3
8に与えられる。メモリ38は間欠的に再生されたデー
タを順次記録すると共に、記録した順序で第1のデータ
レートで連続的に読出す第2の記憶手段であって、その
出力は再生処理回路15に与えられる。再生処理回路の
出力は混合回路16に与えられる。混合回路16は再生
信号と他の信号とを混合し記録信号として記録処理回路
8に与えるものであって、読出された信号に加工を施す
ための加工手段を構成している。制御回路40は第1の
メモリ33,第2のメモリ38と変調回路34,復調回
路39,記録再生スイッチ42及びテープ走行系のテー
プ走行制御機構41を制御するものである。ここで変調
回路34,記録アンプ35,記録再生スイッチ42は第
1の記録手段から読出されたデータを磁気テープ2に間
欠的に記録する記録手段を構成している。又記録再生ス
イッチ42,再生アンプ36,復調回路37は磁気テー
プ2から第2のデータレートでデータを間欠的に再生す
る再生手段を構成している。
【0027】次に本実施の形態による磁気記録再生装置
の動作について説明する。まず記録は以下のような動作
で行われる。記録すべきデジタル化された映像及び音声
信号である信号20は、従来例と同様に記録処理回路8
においてシャッフリング処理や誤り訂正符号化などが施
され、信号21となる。この例では、信号21のデータ
レートを第1のデータレート、例えば15Mbps(bit pe
r second)とする。この信号21をメモリ33に連続的
に順次記憶し、これを信号21のデータレートよりも高
い第2のデータレート、例えば60Mbpsのデータレート
で記憶した順次に間欠的に読出すことで信号44を得
る。信号44は、変調回路34、記録アンプ35、記録
再生スイッチ42、ヘッドスイッチ39を経て記録再生
ヘッド31ないし32で60Mbpsのデータレートで間欠
的に磁気テープに記録される。即ち、15Mbpsの連続信
号である信号21をメモリ33を介して4倍高い60Mb
psのデータレートの間欠信号に変換して間欠的に記録す
る。
【0028】次に再生動作について説明する。再生時に
は60Mbpsのデータレートで記録再生ヘッド31ないし
32により磁気テープから間欠的に再生し、ヘッドスイ
ッチ39、記録再生スイッチ42、再生アンプ36、復
調回路37を経て間欠的な信号43を得る。この信号4
3を60Mbpsのデータレートで順次メモリ38に記憶
し、記憶した順序に15Mbpsのデータレートで連続的に
読出して信号17を得る。信号17は、従来例と同様に
再生処理回路15で誤り訂正処理やデシャッフリング処
理を施され、デジタル化された映像信号及び音声信号の
形態に戻された信号18を得る。即ち、15Mbpsの連続
信号である信号17を再生するために、4倍高い60Mbps
のデータレートで磁気テープから間欠的に再生し、メモ
リ38を介して15Mbpsの連続信号を得る。
【0029】尚、ヘッドスイッチ39は回転シリンダ3
0の回転に同期した制御信号(図示せず)により制御さ
れ、磁気テープ2に接触している記録再生ヘッド31,
32の一方が選択される。
【0030】ところで、磁気テープ上に既に記録された
信号と別の信号とを混合して再び元の場所に記録する場
合には、上記した間欠的な記録動作と間欠的な再生動作
を交互に繰り返すと共に、記録動作と再生動作の間に磁
気テープを高速走行させる。このとき、制御回路40が
各部の動作を制御する。即ちメモリ33,変調回路34
は、制御回路40からの制御信号45により、夫々間欠
的な読出し動作と間欠的な変調動作を行う。又復調回路
37,メモリ38は、制御回路40からの制御信号47
により、夫々間欠的な復調動作と間欠的な書き込み動作
を行う。記録再生スイッチ42は、制御回路40からの
制御信号46により記録時と再生時とで切り替えられ
る。更に磁気テープの走行を制御するテープ走行制御機
構41は、制御回路40からの制御信号48によりコン
トロールされる。尚、制御回路40には磁気テープから
再生された信号43が入力されており、これによりテー
プの走行位置を把握して各制御信号に反映させる。
【0031】次に、より具体的な動作について図3〜図
5を参照して説明する。図3は、以下の説明で参照する
磁気テープ2上の記録状態を示す図である。図3におい
て、50,51,52,53,54及び55は、いずれ
も磁気テープ2上に形成されたトラックを1000本ひとま
とめにしたデータブロックであって、夫々ブロックa,
ブロックb,ブロックc,ブロックd及びブロックfと
呼ぶ。尚、1つのブロックには、15Mbpsの映像及び音
声データが8秒間分記録されている。又、図3の下方に
記載されたb,c,d,e,fは、夫々ブロックb,ブ
ロックc,ブロックd,ブロックfのテープ長手方向の
開始位置を示す指標である。尚、紙面の都合で図3には
記載していないが、磁気テープ2には更にブロックg,
ブロックh、・・・が記録されており、夫々のブロック
のテープ長手方向の開始位置をg,h、・・・などと表
すことにする。
【0032】いま、図3において、ブロックcからブロ
ックkにかけて既に記録された72秒間の映像及び音声
信号に、別の音声信号を混合して再び元の場所に記録す
るものとする。この場合に動作について具体的に説明す
る。
【0033】図4,図5は、このときの動作を説明する
タイミングチャートである。図4,図5において、
(a)は動作を開始する時点を0とした場合の時刻を秒
で示している。(b)は各時刻におけるテープの長手方
向の位置を、図3の下方に記載された指標で示してい
る。(c)は磁気テープ2の走行状態を示しており、
「STOP」は停止状態、「FF」は平均5.5倍程度
の速度でテープを早送り走行させる高速送り状態、「R
EW」は平均6.5倍程度の速度でテープを巻き戻す高
速巻き戻し状態、「x4」は4倍速の60Mbpsでデータ
を記録ないし再生するための走行状態である。(d)は
記録ないし再生の状態を示している。又、(e),
(f)は夫々メモリ38,メモリ33に記憶されたのち
まだ読出されていない残留データ量を示すグラフであ
る。更に(g),(h)は夫々メモリ38に書込み、読
出す信号43,信号17の内容を表しており、図に記載
されたc,dなどは夫々図3のブロックc,ブロックd
から再生された信号であることを示している。又、
(i),(j)は夫々メモリ33に書込み、読出す信号
21,信号44の内容を表しており、c’,d’などは
夫々図3のブロックc、ブロックdから再生された信号
に別の信号を混合して得られた信号で、再びブロック
c、ブロックdの位置に記録すべき信号を表している。
【0034】さて、時刻0秒においてテープ位置は
(b)に示すようにcにあるものとする。ここからテー
プ位置dに到達するまでテープは(c)に示すように
「x4」状態で走行する。テープ位置cからテープ位置
dまでにはブロックcが記録されている。ブロックcに
は前述のように15Mbpsの映像及び音声データが8秒間
分記録されており、「x4」状態で走行するためにテー
プ位置dに到達する時刻は(a)に示すように2秒であ
る。この間、装置は(d)に示すように再生状態とな
る。このとき(g)に示すように復調された信号43に
は60Mbpsで再生されたブロックcのデータが現れる。
メモリ38はこの間に信号43を順次記憶する。その結
果、(e)に示されるようにメモリ38に記憶されて読
出されていない残留データ量が増加する。尚、この間も
メモリ38からは15Mbpsで記憶されたデータの読出し
が記憶された順序で行われ、(h)に示すように信号1
7にはブロックcのデータ内容が15Mbpsで出力され
る。
【0035】信号17は、再生処理回路15を経て信号
18に変換される。そして混合回路16にて別の音声信
号19が混合されて信号20となり、更に記録処理回路
8を経て信号21となる。この例ではこの間の処理に1
秒間を要するものとする。このため、ブロックcの再生
データに信号19を混合して得られたブロックc’のデ
ータは、図4(i)に示すように時刻1秒から現れる。
【0036】信号21は15Mbpsで常にメモリ33
に順次記憶される。このため、メモリ33に記憶され読
出されていない残留データ量は(f)に示すように時刻
1秒から順次増加していく。
【0037】さて、時刻2秒から時刻8秒までは、テー
プ走行は「STOP」状態となりテープ位置dで停止し
ている。この間、磁気テープに対しては(d)に示すよ
うに記録も再生も行われない。ただし、メモリ38から
は連続的に15Mbpsで読出しが行われ、信号17には
(h)に示すようにブロックcのデータが連続的に現
れ、メモリ38の残留データ量は(e)に示すように減
少していき、時刻8秒で残留データ量が0になる。又、
信号21には信号19を混合して得られたブロックc’
のデータが(i)に示すように連続的に現れ、メモリ3
3に15Mbpsで連続的に記憶されメモリ33の残留デー
タ量は(f)に示すように増加していく。
【0038】次に、時刻8秒から時刻10秒までは、
(c)に示すようにテープは再び「x4」状態で走行
し、時刻10秒において(b)のようにテープ位置eに
到達する。この間、(d)に示すように再生状態とな
り、(g)のように信号43にブロックdの信号が60
Mbpsで現れると共に、メモリ38に順次記憶にされ、メ
モリ38の残留データ量は(e)に示すように再び増加
する。尚、この間もメモリ38からの読出しは15Mbps
で連続的に行われ、信号17には途切れることなくブロ
ックdの信号が現れる。又信号21には、(i)に示す
ように時刻11秒からブロックdの信号に信号19を混
合して得られたブロックd’のデータが15Mbpsで連続
して現れ、メモリ33に15Mbpsで順次記憶されてい
く。
【0039】時刻10秒でテープ位置eに到達すると、
テープ走行は(c)のように「REW」状態となり高速
で巻き戻され、時刻12.5秒においてテープ位置cに
戻る。この時刻10秒から12.5秒の間は磁気テープ
への記録も再生も行われない。しかし、この間もメモリ
38からの15Mbpsでのデータの読出しは連続的におこ
なわれ、信号17の再生データは途切れることはない。
又、メモリ33への15Mbpsでの信号21の記憶も途切
れることなく行われる。
【0040】時刻12.5秒でテープ位置cに到達する
と、テープ走行は(c)のように「x4」状態となり、
時刻14.5秒にテープ位置dに到達するまでこの状態
で走行する。この間、装置は(d)に示すように磁気テ
ープへの記録状態となる。このあいだ、メモリ33から
60Mbpsでのデータの読出しが記憶したときの順序で行
われ、(j)に示されるように、信号44にはブロック
cが記録してあったテープ位置に新たに記録するブロッ
クc’のデータが現れる。この信号44は、変調回路3
4、記録アンプ35などを経て、ブロックcが記録して
あったテープ位置cからテープ位置dにかけて新たに記
録される。尚、15Mbpsの4倍の60Mbpsで記録される
ため、15Mbpsで8秒間の映像及び音声データを含むブ
ロックc’の記録が2秒間で終了する。又、60Mbpsで
のデータの読出しが行われるため、メモリ33の残留デ
ータ量は(f)に示すごとく急速に減少する。
【0041】ここまでの動作により、磁気テープ上に記
録してあったブロックcの信号は、別の音声信号を混合
したブロックc’の信号として再び元の場所に記録され
た。
【0042】時刻14.5秒でテープ位置dに到達する
と、テープ走行は(c)のように「FF」状態となり早
送りされ、時刻16秒においてテープ位置eに到達す
る。この間は磁気テープへの記録も再生も行われない。
ただし、この間もメモリ38からの15Mbpsでのデータ
の読出しは連続的におこなわれ、信号17の再生データ
は途切れることはない。又、メモリ33への15Mbpsで
の信号21の記憶も途切れることなく行われる。
【0043】時刻16秒から時刻24秒までの8秒間
は、時刻8秒から時刻16秒までの動作と同様である。但
し、時刻16秒から時刻24秒までの間に磁気テープか
ら再生されるのはテープ位置eからfにかけて記録され
ているブロックeのデータであり、記録されるのはテー
プ位置dからeにかけてブロックd’のデータである。
【0044】以下同様にして、時刻72秒まで8秒間周
期で記録と再生が間欠的に繰り返される。更に時刻72
秒からも同様な動作が行われ、時刻78.5秒において
ブロックk’のデータをテープ位置kからテープ位置l
まで記録したのち動作を終了する。
【0045】尚上記の動作を行うために、メモリ33,
変調回路34は、制御回路40からの制御信号45によ
り夫々間欠的な読出し動作と間欠的な変調動作を行う。
又、復調回路37、メモリ38は、制御回路40からの
制御信号47により夫々間欠的な復調動作と間欠的な書
き込み動作を行う。記録再生スイッチ42は、制御回路
40からの制御信号46により記録時と再生時とで切り
替えられる。更に、テープ走行制御機構41は制御回路
40からの制御信号48にしたがい磁気テープの走行を
制御する。
【0046】以上に述べた動作の結果、ブロックcから
ブロックkに既に記録された映像及び音声信号に、別の
音声信号を混合して再び元の場所に記録することができ
る。
【0047】このように、本実施の形態では、映像及び
音声のデータレートよりも高速なデータレートで磁気テ
ープへの記録と磁気テープからの再生を間欠的に交互に
行うことで、先行再生ヘッドを設けることなく、磁気テ
ープ上に既に記録された信号と別の信号とを混合して再
び元の場所に記録する機能を備えた放送用デジタルVT
Rが実現できる。
【0048】尚、本実施の形態において、メモリ33の
記憶容量はおよそ22Mバイト、メモリ38の記憶容量
はおよそ12Mバイトであり、半導体メモリで容易に構
成できる。しかし、より高いデータレートの信号を扱う
場合には必要な記憶容量が大きくなり、半導体メモリで
構成すると高価になる。この場合には、磁気ディスクな
ど他の記憶媒体を備えたものを用いてもよい。これによ
り、安価に大容量のメモリが構成できる。
【0049】又、本実施の形態では8秒間分の映像及び
音声信号毎に記録と再生を間欠的に行うものとしたが、
本発明はこれに限られるものではなく、より短い周期、
あるいはより長い周期で行うようにしてもよい。
【0050】更に、本実施の形態では映像及び音声信号
を元のデータレートの4倍で間欠的に記録ないし再生す
る構成としたが、本発明はこれに限られるものではな
く、元のデータレートに対して2倍を越えるレートであ
ればよい。
【0051】又、本実施の形態では既に記録された信号
と別の信号とを混合して再び元の場所に記録するものと
したが、本発明はこれに限られるものではなく、既に記
録された信号を加工して再び元の場所に記録するなどし
てもよい。
【0052】(実施の形態2)次に、本発明の磁気記録
再生装置の第2の実施の形態について説明する。第2の
実施の形態は、再生専用ヘッドを設けることなく、記録
した情報をほぼ同時に再生して記録状態の確認を行う同
時再生機能を備えた放送用デジタルVTRである。
【0053】本実施の形態における回転シリンダ上のヘ
ッド配置は、先に図1に示した第1の実施の形態と全く
同一である。本実施の形態で同時再生を行う場合の概略
的な構成を図6に示す。図6の構成において、基本的な
部分は先に図2に示した第1の実施の形態と同一であ
り、同一番号を付した。図6が図2と異なる点は、記録
信号としてデジタル化された映像及び音声信号が信号5
6として記録処理回路8に入力されていることと、同時
再生の出力であるデジタル化された映像及び音声信号が
信号57として再生処理回路15より出力されている点
である。
【0054】図6に示した本実施の形態における記録
は、先の第1の実施の形態とほぼ同様に以下の動作によ
り行われる。記録すべきデジタル化された映像及び音声
信号である信号56は、記録処理回路8においてシャッ
フリング処理や誤り訂正符号化などを施され、信号21
となる。信号21のデータレート(第1のデータレー
ト)は15Mbpsとする。この信号21をメモリ33に連
続的に順次記憶し、これを信号21のデータレートより
も高い第2のデータレート、例えば4倍高い60Mbpsの
データレートで順次間欠的に読出すことで信号44を得
る。信号44は、変調回路34、記録アンプ35、記録
再生スイッチ42、ヘッドスイッチ39を経て、記録再
生ヘッド31ないし32で60Mbpsのデータレートで間
欠的に磁気テープに記録される。即ち、15Mbpsの連続
信号である信号21をメモリ33を介して4倍高い60
Mbpsのデータレートの間欠信号に変換して間欠的に記録
する。
【0055】又再生は、60Mbpsのデータレートで記録
再生ヘッド31ないし32により磁気テープから間欠的
に再生し、ヘッドスイッチ39、記録再生スイッチ4
2、再生アンプ36、復調回路37を経て間欠的な信号
43を得る。この信号43を順次メモリ38に記憶し、
15Mbpsのデータレートで記憶した順序に連続的に読出
して信号17を得る。信号17は、再生処理回路15で
誤り訂正処理やデシャッフリング処理を施され、デジタ
ル化された映像信号及び音声信号の形態に戻された信号
57を得て出力する。即ち、15Mbpsの連続信号である
信号17を再生するために、4倍高い60Mbpsのデータ
レートで磁気テープから間欠的に再生し、メモリ38を
介して15Mbpsの連続信号を得る。
【0056】ところで、同時再生機能を実現するため、
上記した間欠的な記録動作と間欠的な再生動作を交互に
繰り返すと共に、記録動作と再生動作の間に磁気テープ
を高速走行させる。このとき、制御回路40が各部の動
作を制御する。そこで、同時再生時のより具体的な動作
について、図3及び図7,図8を参照して説明する。
【0057】図7,図8は、同時再生を行う場合の動作
を説明するタイミングチャートである。図7,図8にお
いて、(a)は動作を開始する時点を0とした場合の時
刻を秒で示している。(b)は各時刻におけるテープの
長手方向の位置を図3の下方に記載された指標で示して
いる。(c)は磁気テープ2の走行状態を示しており、
「STOP」は停止状態、「REW」は平均5.5倍程
度の速度でテープを巻き戻す高速巻き戻し状態、「x
4」は60Mbpsでデータを記録ないし再生するための走
行状態である。(d)は記録ないし再生の状態を示して
いる。又、(e),(f)は夫々メモリ38、メモリ3
3に記憶されたのちまだ読出されていない残留データ量
を示すグラフである。更に、(g)、(h)は夫々信号
43,信号17の内容を表しており、図に記載された
c,dなどは夫々図3のブロックc、ブロックdから再
生された信号であることを示している。又(i),
(j)は夫々信号21,信号44の内容を表しており、
c,dなどは夫々図3のブロックc,ブロックdの位置
に記録すべき信号を表している。尚、ひとつのブロック
には、先の第1の実施の形態の場合と同様に1000本のト
ラックが含まれ、ここに15Mbpsの映像及び音声データ
の8秒間分が含まれている。
【0058】さて、時刻0秒においてテープ位置はcに
あるものとする。ここから、時刻6秒まではテープは
(c)に示すように「STOP」状態、即ち停止状態で
ある。この間、(i)に示すように信号21にブロック
cに記録すべき信号が15Mbpsのレートで現れ、メモリ
33に順次記憶される。このため、メモリ33に記憶さ
れて読出されていない残留データ量は(f)に示すよう
に増加していく。
【0059】時刻6秒から時刻8秒までは、テープは
(c)に示すように「x4」状態で走行する。又、装置
は(d)に示すように記録状態となる。記録状態では、
メモリ33に記憶されたデータが記憶された順序に15
Mbpsの4倍の60Mbpsの速度で読出される。尚、こ
の間も信号21がメモリ33に15Mbpsの速度で途切れ
ることなく記憶されていく。その結果、時刻0秒から時
刻8秒の間に信号21として15Mbpsで連続的に入力さ
れたブロックcに記録すべきデータは、(f)に示すよ
うに時刻6秒から時刻8秒までの2秒間の間にすべてメ
モリ33から読出される。こうして、(j)に示すよう
に信号44にはブロックcに記録すべきデータが60Mb
psであらわれ、テープ位置cからテープ位置dまでにか
けて記録される。
【0060】時刻8秒において(b)に示すようにテー
プ位置dに到達すると、テープは(c)に示すように
「REW」状態となり高速で巻き戻され、時刻9.5秒
においてテープ位置cに到達する。又時刻9.5秒から
時刻12秒までは、テープは(c)に示すように「ST
OP」状態となる。この時刻8秒から時刻12秒まで
は、(d)に示すようにテープへの記録もテープからの
再生も行われない。しかし、この間ブロックdに記録す
べき信号が信号21に15Mbpsで連続的に現れ、メモリ
33に順次記憶される。このため、メモリ33の残留デ
ータ量は(f)に示すように増加していく。
【0061】時刻12秒になると、テープは(c)に示
すように「x4」状態で走行する。又、時刻12秒から
時刻14秒まで、即ちテープ位置cからテープ位置dま
で、装置は(d)に示すように再生状態となる。再生状
態では、磁気テープから記録されたデータが60Mbpsの
データレートで読出される。これにより、ブロックcに
既に記録されたデータが、(g)に示すように信号43
に現れる。信号43は、60Mbpsの速度で順次メモリ3
8に記憶される。それと同時に、メモリ38に記憶され
たデータは、記憶された順序で15Mbpsの速度で読出さ
れる。これらの結果、メモリ38の残留データ量は
(e)に示すように増加する。又、メモリ38から15
Mbpsで読出されたデータは(h)に示すように信号17
に現れる。
【0062】時刻14秒においてテープ位置dに到達し
た後も、時刻16秒においてテープ位置eに到達するま
で、テープは(c)に示すように引き続き「x4」状態
で走行する。しかし、時刻14秒から時刻16秒までは
装置は(d)に示すように記録状態となる。記録状態で
は、先の時刻6秒から時刻8秒までと同様な動作をし、
メモリ33に記憶されたデータが60Mbpsで読出され
て、(j)に示すように信号44にブロックdに記録す
る信号が現れ、テープ位置dからテープ位置eにかけて
記録される。
【0063】時刻16秒以降は、8秒間周期で同様な動
作を繰り返す。即ち、テープ走行は1.5秒間の「RE
W」状態、2.5秒間の「STOP」状態、4秒間の
「x4」状態を繰り返す。又、4秒間の「x4」状態の
うち前半2秒間は再生動作を行い、後半2秒間は記録動
作を行う。
【0064】尚、上記の動作を行うために、メモリ3
3,変調回路34は、制御回路45からの制御信号45
により夫々間欠的な読出し動作と間欠的な変調動作を行
う。又、復調回路37、メモリ38は、制御回路40か
らの制御信号47により夫々間欠的な復調動作と間欠的
な書き込み動作を行う。記録再生スイッチ42は、制御
回路40からの制御信号46により記録時と再生時とで
切り替えられる。更に、テープ走行制御機構41は制御
回路40からの制御信号48にしたがい磁気テープの走
行を制御する。
【0065】以上の動作により、信号21の15Mbpsの
記録データは順次60Mbpsのデータレートで間欠的に磁
気テープに記録されると共に、記録したデータを60Mb
psのデータレートで間欠的に磁気テープから再生し12
秒間だけ遅れて信号17として15Mbpsで途切れること
なく連続的に出力される。即ち、図5において信号56
として入力した記録信号は、磁気テープに記録された後
再生されて数秒遅れて信号57として出力される。これ
により、記録した情報をほぼ同時に再生して記録状態の
確認を行う放送用VTRとして必須の同時再生機能を、
専用の再生ヘッドを設けることなく実現できる。
【0066】尚、本実施の形態において、メモリ33及
びメモリ38の記憶容量はおよそ12Mバイトであり、
半導体メモリで容易に構成できる。しかし、より高いデ
ータレートの信号を扱う場合には必要な記憶容量が大き
くなり、半導体メモリで構成すると高価になる。この場
合には、磁気ディスクなど他の記憶媒体を備えたものを
用いてもよい。これにより、安価に大容量のメモリが構
成できる。
【0067】又、本実施の形態では8秒間分の映像及び
音声信号ごとに記録と再生を間欠的に行うものとした
が、本発明はこれに限られるものではなく、より短い周
期、あるいはより長い周期で行うようにしてもよい。
【0068】更に、本実施の形態では映像及び音声信号
を元のデータレートの4倍で間欠的に記録ないし再生す
る構成としたが、本発明はこれに限られるものではな
く、元のデータレートに対して2倍を越えるレートであ
ればよい。
【0069】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1〜4の発明
によれば、先行再生ヘッドを設けることなく、既に記録
された信号と別の信号との混合して再び元の場所に記録
したり、既に記録された信号を加工して再び元の場所に
記録する編集機能を備えた磁気記録再生装置を提供でき
る。
【0070】又本願の請求項5〜7の発明によれば、専
用ヘッドを設けることなく、記録した情報をほぼ同時に
再生して記録状態の確認を行う同時再生機能を備えた磁
気記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施の形態による磁気
記録再生装置の回転シリンダ上のヘッド配置図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による磁気記録再生
装置信号系統図である。
【図3】本発明の第1及び第2の実施の形態の動作説明
のための磁気テープ上の記録パターン図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するタ
イミング図(その1)である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するタ
イミング図(その2)である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による磁気記録再生
装置信号系統図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の動作を説明するタ
イミング図(その1)である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の動作を説明するタ
イミング図(その2)である。
【図9】従来の放送用D−VTRにおける回転シリンダ
上のヘッド配置図である。
【図10】従来の放送用D−VTRにおける磁気テープ
上の記録トラックとヘッド配置との関係を示す概略図で
ある。
【図11】従来の放送用D−VTRの信号系統図であ
る。
【図12】従来の放送用D−VTRの動作を説明するタ
イミング図である。
【符号の説明】
2 磁気テープ 8 記録処理回路 15 再生処理回路 30 回転シリンダ 31,32 記録再生ヘッド 33,38 メモリ 34 変調回路 35 記録アンプ 36 再生アンプ 37 復調回路 39 ヘッドスイッチ 40 制御回路 41 テープ走行制御機構 42 記録再生スイッチ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のデータレートで連続する記録デー
    タを順次記憶すると共に前記記録データを記憶した順序
    で前記記録データの第1のデータレートよりも速い第2
    のデータレートで間欠的に読出す第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段から読出されたデータを第2のデー
    タレートで磁気テープに間欠的に記録する記録手段と、 前記磁気テープから第2のデータレートでデータを間欠
    的に再生する再生手段と、 前記再生手段で間欠的に再生されたデータを順次記憶す
    ると共に記憶した順序で第1のデータレートで連続的に
    読出す第2の記憶手段と、間欠的な巻き戻しを含む前記磁気テープの走行を制御
    るテープ走行制御手段と、 間欠的な再生動作と間欠的な記録動作とを交互に繰り返
    ことで前記第2の記憶手段から連続的に再生信号が得
    られるように前記第1の記憶手段、前記記録手段、前記
    再生手段、前記第2の記憶手段、前記テープ走行制御手
    段を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、間欠的な再生の後に前
    記磁気テープを巻き戻すよう制御することを特徴とする
    請求項1記載の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の記憶手段から連続的に読出さ
    れるデータに所定の加工を施し、記録データとして前記
    第1の記憶手段に連続的に記憶させる加工手段を更に具
    備することを特徴とする請求項1又は2記載の磁気記録
    再生装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気テープに既に記録されたデータ
    を所定量ごとのブロックに区切り夫々のブロックをブロ
    ックN(Nは整数)としたとき、前記制御手段は、 (1)前記磁気テープからブロックNのデータを読出し
    前記第2の記憶手段に記憶させ、 (2)ブロックN−1のデータが記録されていた開始位
    置まで前記磁気テープを巻き戻し走行させ、 (3)前記第1の記憶手段からの出力データを前記磁気
    テープに記録し、 (4)ブロックN+1のデータが記録されている開始位
    置まで前記磁気テープを早送り走行させ、 上記(1)から(4)のステップを順次Nの値を大きく
    して繰り返すよう前記第1の記憶手段、前記記録手段、
    前記再生手段、前記第2の記憶手段、前記テープ走行制
    御手段とを制御し、前記第2の記憶手段から連続的に読
    出されるデータに所定の加工を施したデータを記録デー
    タとして前記第1の記憶手段に連続的に記憶するよう構
    成したことを特徴とする請求項2又は3記載の磁気記録
    再生装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、間欠的な記録動作の後
    に前記磁気テープを巻き戻すよう制御することを特徴と
    する請求項1記載の磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記磁気テープに記録するデータを所定
    量ごとのブロックに区切り夫々のブロックをブロックN
    (Nは整数)としたとき、前記制御手段は、 (1)ブロックNに記録するデータを第1の記憶手段か
    ら読出して前記磁気テープに記録し、 (2)ブロックNのデータを記録した開始位置まで前記
    磁気テープを巻き戻し走行させ、 (3)ブロックNのデータを前記磁気テープから読出し
    前記第2の記憶手段に記憶し、 上記(1)から(3)のステップを順次Nの値を大きく
    して繰り返すよう前記第1の記憶手段、前記記録手段、
    前記再生手段、前記第2の記憶手段、前記テープ走行制
    御手段を制御し、磁気テープに記録したデータの再生を
    記録と実質的に同時に行うことを特徴とする請求項5記
    載の磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の記憶手段及び前記第2の記憶
    手段は、磁気ディスクを備えることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれか1項に記載の磁気記録再生装置。
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