JP3991467B2 - 記録再生方法及び記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録再生方法及び記録再生装置に関し、例えばビデオテープレコーダー(以下、「VTR」という。)におけるプリリード編集に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】
現在の放送用ディジタルVTRでは、編集機能を高めるためや簡易編集用として、プリリード編集を行っている。このプリリード編集は、記録ヘッドより前に磁気テープをトレースするように回転ドラム上に配置されたプリリードヘッドにより再生した音声や画像信号の情報に別のデータをミックスして、現在位置にある記録ヘッドにより元の磁気テープ上の位置に戻すようにして記録するものである。
【0003】
従来のアナログVTRでは一般に1フレーム分のデータがテープ上の2または4トラックに記録されるテープフォーマットとなっており、データ量が少なくなっていた。しかも、映像および音声共に記録再生のための信号処理時間がごくわずかなために、先行する位置にプリリードヘッドを設ける場合に、プリリードヘッドの記録ヘッドに対する先行量は少なく、プリリード編集の実現は容易であった。
【0004】
一方、最近のディジタル記録方式においては、1フレームが20トラック以上に及ぶ場合がある。また、これに加えて、テープ幅が狭いテープフォーマットとなっていること、記録再生のための信号処理時間がフレーム単位でかかるため、プリリードヘッドの記録ヘッドに対する先行量は100トラックを超える場合がある。
【0005】
なお、本出願人は先に、通常の転送速度のn倍(n≧1)の転送速度の入力情報をバッファリング手段でバッファリングし、バッファリング手段からの通常の転送速度のn倍の転送速度の入力情報に記録のための信号処理を記録信号処理手段で施し、記録信号処理手段からの記録信号処理済みの出力を、通常の走行速度のn倍の走行速度で走行する記録媒体に対し、通常の回転速度のn倍の回転速度で回転する回転ドラムに搭載された通常の個数のヘッドにより通常の記録速度のn倍の記録速度で記録を行うことにより、nを大きくすればするほど記録速度を早くすることができる記録装置を提案している(特願平7−1532号)。
【0006】
また、本出願人は先に、記録すべき入力映像および音声信号を主記録媒体の編集点から記録する場合は、記録すべき入力映像および音声信号に記録のための信号処理を施した後に、一旦主記録媒体よりもアクセス速度の速い補助記録媒体に記録し、主記録媒体を再生し、この主記録媒体を再生して得られる主記録媒体上の位置情報に基づいて、補助記録媒体から補助記録媒体上の編集点から記録すべき入力映像および音声信号を読み出すタイミングを得、主記録媒体の位置が主記録媒体上における編集点となったときに、タイミングに基づいて、補助記録媒体から記録すべき入力映像および音声信号を読み出し、主記録媒体に記録することによって、主記録媒体上に記録されている位置情報から、主記録媒体上の編集点を検出された場合には、補助記録媒体から入力映像および音声信号が読み出され、読み出された入力映像および音声信号が主記録媒体に記録される記録再生方法を提案している(特願平7−28377号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようにプリリードヘッドの記録ヘッドに対する先行量100トラックを超えるような場合では、プリリードヘッドと後方に配置された記録ヘッドの双方が磁気テープ上のトラックを正確にトレースすることが極度に難しく、このため上述した先願によってもプリリード編集を行うテープ編集装置を実現することは困難であったという不都合がある。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、プリリードヘッドの記録ヘッドに対する先行量にかかわらず、容易にプリリード編集を行うことができる記録再生方法及び記録再生装置を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明の記録再生装置は、主記録媒体に記録された情報の再生信号を高速再生する再生手段と、上記再生手段により再生された再生信号を一時的に記録する再生側副記録手段と、上記再生側副記録手段に一時的に記録された再生信号を所定時間後に再生処理を施して出力信号として出力する再生処理手段と、入力信号に記録処理を施して記録信号として出力する記録処理手段と、上記記録処理が施された記録信号を一時的に記録する記録側副記録手段と、上記記録側副記録手段に一時的に記録された記録信号を所定時間後に主記録媒体に高速記録する記録手段とを備え、上記記録側副記録手段には、上記再生側副記録手段に一時的に記録された上記再生信号を、上記記録信号に替えてまたは上記記録信号と共に記録すべき信号として一時的に記録し、上記記録手段による上記主記録媒体への上記記録すべき信号の高速記録より前に、上記再生信号の終了点から続く所定時間分の再生信号を上記主記録媒体から再生手段により高速再生し、上記再生側副記録手段に一時的に記録して、上記記録側副記録手段を介して上記記録手段により上記主記録媒体上で編集するようにしたものである。
【0010】
また、本発明の記録再生方法は、主記録媒体に記録された情報の再生信号を高速再生する再生ステップと、上記再生ステップにより再生された再生信号を一時的に記録する再生側副記録ステップと、上記再生側副記録ステップに一時的に記録された再生信号を所定時間後に再生処理を施して出力信号として出力する再生処理ステップと、入力信号に記録処理を施して記録信号として出力する記録処理ステップと、上記記録処理が施された記録信号を一時的に記録する記録側副記録ステップと、上記記録側副記録ステップに一時的に記録された記録信号を所定時間後に主記録媒体に高速記録する記録ステップとを備え、上記記録側副記録ステップには、上記再生側副記録ステップに一時的に記録された上記再生信号を、上記記録信号に替えてまたは上記記録信号と共に記録すべき信号として一時的に記録し、上記記録ステップによる上記主記録媒体への上記記録すべき信号の高速記録より前に、上記再生信号の終了点から続く所定時間分の再生信号を上記主記録媒体から再生手段により高速再生し、上記再生側副記録手段に一時的に記録して、上記記録側副記録ステップを介して上記記録ステップにより上記主記録媒体上で編集するようにしたものである。
【0011】
本発明の記録再生装置によれば、以下の作用をする。
編集動作を開始すると、主記録媒体において所定時間分をスキャンして高速再生を行い、再生側副記録手段のバンク1に高速書き込みを行う。この高速書き込みの遅延時間後に所定時間分の実時間かかって実時間再生されて記録処理手段で所定時間分の記録データ生成が行われる。記録処理手段においてこのデータと入力データとの加工である再生出力記録フィードバックが行われた後、遅延時間を経て記録側副記録手段のバンク1に実時間書き込みが行われる。
【0012】
一方、主記録媒体において所定時間分の終了点から続く他の所定時間分の高速再生を行い、再生側副記録手段のバンク2に高速書き込みを行う。この高速書き込みの遅延時間後にバンク1の所定時間分の実時間再生に続いて他の所定時間分の実時間かかって実時間再生がされて記録処理手段で所定時間分のデータが生成された後はバンク1からバンク2へ切り換えて他の所定時間分の記録データ生成が行われる。
【0013】
主記録媒体において他の所定時間までスキャンした後、所定時間の先頭のプリロール点へ戻り、所定時間の先頭へ向けて記録調相をし、記録側副記録手段のバンク1の所定時間分の高速読みだしを行い、主記録媒体において所定時間分の高速記録を行う。すなわち、記録側副記録手段の1ブロックサイズ分だけ遅れてデータが記録されることが分かる。
【0014】
主記録媒体において所定時間の終了まで記録した後、再生側副記録手段のバンク1のデータ入力待機のため、他の所定時間の終了のプリロール点に向けてスキャンし、他の所定時間の終了点から続くさらに他の所定時間分から再生側副記録手段の1ブロックサイズ分進んだ終了点までを高速再生して、再生側副記録手段のバンク1へ高速書き込みを行う。その後、主記録媒体において所定時間の終了点のプリロール点に向かってスキャンし、実時間再生の後に記録側副記録手段のバンク2に他の所定時間の実時間書き込みを行い、記録側副記録手段のバンク2の他の所定時間の高速読みだしを行い、主記録媒体において他の所定時間の高速記録を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
本実施の形態の記録再生方法及び記録再生装置は、プリリードヘッドの記録ヘッドに対する先行量にかかわらず、容易にプリリード編集を行うことができるものである。
【0016】
このプリリード編集は、記録ヘッドより前に磁気テープをトレースするように回転ドラム上に配置されたプリリードヘッドにより再生した音声や画像信号の情報に別のデータをミックスして、現在位置にある記録ヘッドにより元の磁気テープ上の位置に戻すようにして記録するものである。
【0017】
これと似たような代表的な処理として、ディジタルオーディオの編集で、オーディオ信号のつなぎ目の処理を行わないとつなぎ目が雑音になって聞こえるので、これを防ぐためつなぎ目でクロスフェード処理と呼ばれる既録音の音と入力する音の間でつなぎ目をなくす演算処理を施す。この場合、クロスフェード処理を施すためには、既録音の音を記録ヘッドの位置より手前で読み出している必要があるのである。
【0018】
図1に本実施の形態のプリリード編集が可能な記録再生装置のブロック図を示す。
図1において、再生系では、主記録媒体2に記録されたヘリカルトラックをプリリードヘッドにより先行量qだけ記録ヘッドよりも先行してトレースして、再生されたデータは再生プロセス3に供給される。再生プロセス3は、ディジタル処理の記録系における記録媒体での再生エラーなどを考慮したスクランブルやシャフリングと呼ばれるデータの拡散操作をもとに戻すデスクランブやデシャフリングが行われる。拡散されたままでは記録系におけるデータの加工は困難なためこの動作が必要となる。この再生プロセス3の拡散を戻すための遅延時間をnとする。
【0019】
再生プロセス3ではさらにpの遅延時間をかけてデータをエラー訂正して完全な出力形態にして出力Oとして出力する。
遅延時間nを経て拡散が解かれたデータは加工のできる形になって記録プロセス1に再生出力として供給される。
【0020】
一方、記録プロセス1では、入力Iのデータが再生系から供給される再生出力と加工のできる形に揃えられるまでmの遅延時間を経る。ここで入力データは再生出力のデータと加工されて遅延時間lだけかかって再び記録プロセスにより拡散操作が行われ、主記録媒体2に記録される。
上述したような記録再生系における主記録媒体上の記録ヘッドに対するプリリードヘッドの先行量qはl+nだけ必要ということが分かる。
【0021】
次に図2に本実施の形態の記録再生装置のブロック図を示す。
図2が図1と異なる点は記録プロセス1と主記録媒体2との間に第2記録媒体(記録ブロック)4、主記録媒体2と再生プロセス3との間に第2記録媒体(再生ブロック)5を配置している点である。
【0022】
そして、第2記録媒体(記録ブロック)4および第2記録媒体(再生ブロック)5と主記録媒体2との間は通常の転送に要する実時間の2倍以上の速度でアクセスできるようになっていて、実時間の編集より短い時間で主記録媒体2にデータを転送することができる。このためにできた実時間に対しての空き時間を利用して主記録媒体2を記録ヘッドおよび再生ヘッドであるプリリードヘッドがスキャンしている位置を移動させてプリリードのための時間を稼ぐようにしている。
【0023】
図3は本実施の形態の主記録媒体と第2記録媒体とのインターフェースを示す図である。以下、図3に従ってその動作を説明する。
いま、主記録媒体上のA点を編集開始点、B点を編集終了点として、A点からC点までをプリリード編集する。ここで、第2記録媒体の記録容量のサイズは再生側および記録側ともA点からB点までの1ブロックサイズの2倍で2バンク構成になっている。なお、A点から見てB点はC点よりも手前である。
【0024】
編集動作を開始すると、図3Bで示す主記録媒体においてA点からB点をスキャンして高速再生13を行い、図3Cに示す第2記録媒体の再生ブロックのバンク1に高速書き込み14を行う。この高速書き込み14の遅延時間n後にA点からB点までの実時間かかって実時間再生15されて図2に示した記録プロセス1でA点からB点までの記録データ生成21が行われる。記録プロセス1においてこのデータと入力データとの加工である再生出力記録フィードバック16が行われた後、遅延時間lを経て図3Dに示す第2記録媒体の記録ブロックのバンク1に実時間書き込み17が行われる。
【0025】
一方、図3Bに示す主記録媒体において図3Aで示す実時刻B点から再び高速でスキャンしてC点を超えて第2記録媒体の記録容量サイズ分のD点まで高速再生18を行い、図3Cに示す第2記録媒体の再生ブロックのバンク2に高速書き込み19を行う。この高速書き込み19の遅延時間n後にバンク1のA点からB点までの実時間再生15に続いてB点からD点までの実時間かかって実時間再生20がされて図2に示した記録プロセス1でA点からB点までのデータが生成された後はバンク1からバンク2へ切り換えてB点からD点までの記録データ生成21が行われる。
【0026】
図3Bに示す主記録媒体においてD点までスキャンした後、A点のプリロール点へ戻り、A点へ向けて記録調相をし、図3Dに示す第2記録媒体の記録ブロックのバンク1のA点からB点までの高速読みだし22を行い、図3Bに示す主記録媒体においてA点からB点までの高速記録23を行う。すなわち、第2記録媒体の1ブロックサイズ分だけ遅れてデータが記録されることが分かる。
【0027】
図3Bに示す主記録媒体においてB点まで記録した後、図3Cに示す第2記録媒体の再生ブロックのバンク1のデータ入力待機のため、D点のプリロール点に向けてスキャンし、D点からから第2記録媒体の1ブロックサイズ分進んだE点までを高速再生して、図3Cに示す第2記録媒体の再生ブロックのバンク1へ高速書き込みを行う。その後、図3Bに示す主記録媒体においてB点のプリロール点に向かってスキャンし、実時間再生20の後に図3Dに示す第2記録媒体の記録ブロックのバンク2にB点からC点までの実時間書き込み24を行い、図3Dに示す第2記録媒体の記録ブロックのバンク2のB点からC点までの高速読みだし25を行い、図3Bに示す主記録媒体においてB点からC点までの高速記録26を行う。
【0028】
上述した動作を考慮すると、この場合には、第2記録媒体の2ブロックサイズにおけるプリロールに要する時間の4倍の実時間分に相当するメモリを4バンク設けることによって、上述した動作を繰り返すことにより、限られたメモリサイズでもスキャン時間を確保して長い間隔のプリリード編集が可能になる。
【0029】
以下に、具体的な実施の形態として、ディジタルVTRを用いた編集装置について説明する。
図4は、通常のディジタルVTRの構成を示すブロック図である。
図4において、記録系では、入力ビデオIVおよび入力オーディオIAに対して各フォーマットに従ってビデオエンコード処理回路30およびオーディオエンコード処理回路31によりエンコード処理を施し、生成されたデータ列をある単位毎に区切ってその単位に復調が可能になるようエラー訂正パリティ付加回路32によりエラー訂正用のパリティを付加して回転ドラム33の記録ヘッドにより磁気テープ上に記録する。
【0030】
逆に、再生系では、磁気テープより回転ドラム33上の再生ヘッドがデータを再生し、エラー訂正回路34によりエラー訂正の処理を行ってビデオデコード処理回路35およびオーディオデコード処理回路36によりデコード処理を施し、出力ビデオOVおよび出力オーディオOAが出力される。
一般に、ディジタルVTRのエンコード処理およびデコード処理を示すCODECは1フレームから数フレームにわたって行われるため入力から記録ヘッドまでと再生ヘッドから出力までには数フレームの時間差を生じる。
【0031】
一方、図5はアナログVTRの構成を示すブロック図である。
図5Aはオーディオとビデオがドラム42の記録ヘッドによりそれぞれ別のトラックを持って記録されている場合、図5BはAFM(オーディオ周波数変調)オーディオなどのようにオーディオをビデオに重畳回路45により重畳してドラム42の記録ヘッドによりテープ上に記録され、再生ヘッドにより再生されて分離回路46により分離する場合のブロック図を示し、各処理ブロックはビデオ変調40、オーディオ変調41、ビデオ復調43、オーディオ復調44や分離回路46のフィルタ処理など時間を要さないものである。
【0032】
編集装置にとって重要な点は入力ビデオと出力ビデオの位相が一致することであり、これにより、精度の良い編集を行うことができる。アナログVTRの場合、各プロセスの遅延がないため入力と出力の位相は必然的に一致する。すなわち、再生しているフレームが記録できるフレームと同じになる。一方、ディジタルVTRでは上述したように、数フレームの遅延を生じるため、入出力の位相を合わせるには入力から記録ヘッドまでと再生ヘッドから出力までの遅延量の合計分だけドラム上に記録ヘッドに先行する再生ヘッドを配置する必要がある。
【0033】
さて、プリリード編集は通常の編集とは異なり、再生した部分に加工を加えて磁気テープ上の同じ位置に再び記録するような編集をいう。図6はプリリード編集の一例を示す図である。例えば、図6において、人の名前51などを後からテロップとして入力して元の画像として人の画像50が記録されているテープ上に挿入して書き込むようなことをいう。これらを実現するためのプリリード編集時の接続システムを図7に示す。図7において、VTR60のビデオ出力から出力された画像はビデオエフェクター62に供給されて画像効果処理を施された後にビデオ入力に戻され、オーディオ出力から出力された音はオーディオエフェクター・ミキサー61に供給されて音響効果処理や合成処理を施された後にオーディオ入力に戻される。VTR60ではこのビデオ入力およびオーディオ入力を再生した位置に記録する必要がある。
【0034】
上述したように、ディジタルVTRのエンコード処理およびデコード処理は遅延が大きく、またアナログVTRでは2〜4トラックで1フレームが構成されていたのに対して、ディジタルVTRでは10トラック以上であることも珍しくないため、プリリード編集の実現のためには膨大な先行量が必要となる。これにより、ヘッドの取り付け精度やテープ互換性などが問題となってくる。また、テープカセットの小型化によりテープ幅が狭くなり、ドラムの小型化が促進されると、ヘッド自体の取り付けや再生信号への記録信号のかぶり(クロストーク)などの対策も必要になってくる。
【0035】
図8は、本実施の形態のディジタルVTRでの応用例を示すブロック図である。
図8が図4と異なる点は、エラー訂正パリティ付加回路72とドラム74との間に記録メモリ73を設け、ドラム74とエラー訂正回路76との間に再生メモリ75を設けた点と、記録メモリ73および再生メモリ75とドラム74の記録ヘッドおよび再生ヘッドによるテープへの情報の伝送速度を通常の入出力速度の4倍以上に設定している点である。ただし、このドラム74は先行ヘッドを有しておらず、記録ヘッドおよび再生ヘッドのみで構成されている。
【0036】
ドラム74の記録ヘッドおよび再生ヘッドは、高速で記録メモリ73および再生メモリ75とアクセスするため、ドラム上では記録ヘッドまたは再生ヘッドによる記録または再生しか行われておらず、残りの空き時間で目的とする位置までテープをスキャンするようにしている。記録メモリ73および再生メモリ75のメモリの記録容量のサイズはこのスキャンの能力で決定される。
【0037】
図9は本実施の形態のテープとメモリとのインターフェースを示す図である。
以下、図9に従ってその動作を説明する。
いま、主記録媒体上のA点を編集開始点、B点を編集終了点として、A点からC点までをプリリード編集する。ここで、メモリの記録容量のサイズは再生側および記録側ともA点からB点までの1ブロックサイズの2倍で2バンク構成になっている。なお、A点から見てB点はC点よりも手前である。
【0038】
編集動作を開始すると、図9Bで示すテープスキャンにおいてA点からB点をスキャンして高速再生83を行い、図9Cに示す再生メモリのバンク1に高速書き込み84を行う。この高速書き込み84の遅延時間n後にA点からB点までの実時間かかって実時間再生85されて図8に示したビデオエンコード処理回路70、オーディオエンコード処理回路71、エラー訂正パリティ付加回路72でA点からB点までの記録データ生成21が行われる。VTRの外部においてこのデータと入力データとの加工である外部効果処理86が行われた後、ビデオエンコード処理回路70、オーディオエンコード処理回路71、エラー訂正パリティ付加回路72による遅延時間mを経て図9Dに示す記録メモリのバンク1に実時間書き込み87が行われる。
【0039】
一方、図9Bに示すテープスキャンにおいて図9Aで示す実時刻B点から再び高速スキャンをしてC点を超えて再生メモリの記録容量サイズ分のD点まで高速再生88を行い、図9Cに示す再生メモリのバンク2に高速書き込み89を行う。この高速書き込み89の遅延時間n後にバンク1のA点からB点までの実時間再生85に続いてB点からD点までの実時間かかって実時間再生90がされて図8に示したビデオエンコード処理回路70、オーディオエンコード処理回路71、エラー訂正パリティ付加回路72でA点からB点までのデータが生成された後はバンク1からバンク2へ切り換えてB点からD点までの記録データ生成91が行われる。
【0040】
図9Bに示すテープスキャンにおいてD点までスキャンした後、A点のプリロール点へ戻り、A点へ向けて記録調相をし、図9Dに示す記録メモリのバンク1のA点からB点までの高速読みだし92を行い、図9Bに示すテープスキャンにおいてA点からB点までの高速記録93を行う。すなわち、記録メモリの1ブロックサイズ分だけ遅れてデータが記録されることが分かる。
【0041】
図9Bに示すテープスキャンにおいてB点まで記録した後、図9Cに示す再生メモリのバンク1のデータ入力待機のため、D点のプリロール点に向けてスキャンし、D点からから再生メモリの1ブロックサイズ分進んだE点までを高速再生して、図9Cに示す再生メモリのバンク1へ高速書き込みを行う。その後、図9Bに示すテープスキャンにおいてB点のプリロール点に向かってスキャンし、実時間再生90の後に外部効果処理を経て図9Dに示す記録メモリのバンク2にB点からC点までの実時間書き込み94を行い、図9Dに示す記録メモリのバンク2のB点からC点までの高速読みだし95を行い、図9Bに示すテープスキャンにおいてB点からC点までの高速記録96を行う。
【0042】
上述した動作でプリリード編集を実現することができるが、図9から分かるようにテープへの記録再生は高速ではあるが独立したタイミングで行われている。すなわち、プリリード用のヘッドを設けることなくデータの先読みが可能になるため、膨大な先行量に伴って要求される回転ドラム上でのヘッドの取り付け精度や記録信号と再生信号の相互のかぶりの問題を回避することができる。
【0043】
また、編集のために調相動作が必要とされるが、テープに記録するタイミングを記録メモリを介して行うため、位相の微調整については記録メモリからの記録すべき信号の読み出しタイミングをコントロールすることで実現することができるので、編集応答性の向上を図ることができる。
【0044】
さらに、テープ上のデータを高速でメモリに格納してしまうので、そのメモリからの読み出し方をコントロールすることで、ディジタルVTRが不得手としている可変速再生を容易に実現することができる。また、可変速再生の範囲も高速転送であって倍速近くまでが可能となり、バイモルフによりドラムの上下方向に移動可能なダイナミックトラッキングヘッド(DTヘッド)なみのクリアな可変速再生を提供することができる。
【0045】
本実施の形態の記録再生装置は、主記録媒体2に記録された情報の再生信号を高速再生する再生手段と、上記再生手段により再生された再生信号を一時的に記録する再生側副記録手段としての第2記録媒体(再生ブロック)5と、上記再生側副記録手段に一時的に記録された再生信号を所定時間後に再生処理を施して出力信号として出力する再生処理手段としての再生プロセス3と、入力信号に記録処理を施して記録信号として出力する記録処理手段としての記録プロセス1と、上記記録処理が施された記録信号を一時的に記録する記録側副記録手段としての第2記録媒体(記録ブロック)4と、上記記録側副記録手段に一時的に記録された記録信号を所定時間後に主記録媒体に高速記録する記録手段とを備え、上記記録側副記録手段には、上記再生側副記録手段に一時的に記録された上記再生信号を、上記記録信号に替えてまたは上記記録信号と共に記録すべき信号として一時的に記録し、上記記録手段による上記主記録媒体への上記記録すべき信号の高速記録より前に、上記再生信号の終了点から続く所定時間分の再生信号を上記主記録媒体から再生手段により高速再生し、上記再生側副記録手段に一時的に記録して、上記記録側副記録手段を介して上記記録手段により上記主記録媒体上で編集するようにしたので、記録側副記録手段および再生側副記録手段と主記録媒体との間は高速度でアクセスできるので、実時間の編集より短い時間で主記録媒体にデータを転送することができ、このためにできた実時間に対しての空き時間を利用して主記録媒体を記録手段および再生手段がスキャンしている位置を移動させてプリリードのための時間を稼ぐことにより、先行量にかかわらないプリリード編集を行うことができる。
【0046】
また、本実施の形態の記録再生装置は、上述において、上記再生側副記録手段としての第2記録媒体(再生ブロック)5への一時的記録のための上記再生手段による再生信号の高速再生、および上記記録側副記録手段としての第2記録媒体(記録ブロック)4に一時的に記録された記録信号の記録手段による主記録媒体への高速記録はそれぞれ標準速度の2倍を超えるものであるので、実時間に対しての2倍の空き時間を利用して主記録媒体を記録手段および再生手段がスキャンしている位置を移動させてプリリードのための時間を稼ぐことによって、上述した動作を繰り返すことにより、限られたメモリサイズでも長い間隔のプリリード編集を行うことができる。
【0047】
また、本実施の形態の記録再生装置は、上述において、上記編集のための上記再生手段による上記再生信号の位相と上記記録手段による上記記録すべき信号の位相との調相を、上記再生側副記録手段としての第2記録媒体(再生ブロック)5および上記記録側副記録手段としての第2記録媒体(記録ブロック)4からの上記再生信号および上記記録すべき信号の読み出しタイミングで行うので、編集のための調相を上記再生側副記録手段および上記記録側副記録手段からの読み出しタイミングで代用することができ、従来の調相に要していた時間が不要になり、編集応答の早い記録再生装置を実現することができる。
【0048】
また、本実施の形態の記録再生装置は、上述において、上記再生側副記録手段としての第2記録媒体(再生ブロック)5に対して再生信号を出力または入力する入出力端子、または上記記録側副記録手段としての第2記録媒体(記録ブロック)4に対して記録信号を入力または出力する入出力端子を設けるので、外部システムとの間で高速転送を容易に実現することができる。
【0049】
また、本実施の形態の記録再生装置は、上述において、上記再生側副記録手段としての第2の記録媒体(再生ブロック)5および上記記録側副記録手段としての第2記録媒体(記録ブロック)4は第1の記録領域および第2の記録領域をそれぞれ有し、上記再生信号および上記再生信号の終了点から続く所定時間分の情報の再生信号をそれぞれ記録するので、交互に高速記録および高速読み出しの動作を繰り返すことにより、限られたメモリサイズでも主記録媒体上のスキャン時間を確保してプリリード編集を行うことができる。
【0050】
また、本実施の形態の記録再生方法は、主記録媒体に記録された情報の再生信号を高速再生する再生ステップと、上記再生ステップにより再生された再生信号を一時的に記録する再生側副記録ステップと、上記再生側副記録ステップに一時的に記録された再生信号を所定時間後に再生処理を施して出力信号として出力する再生処理ステップと、入力信号に記録処理を施して記録信号として出力する記録処理ステップと、上記記録処理が施された記録信号を一時的に記録する記録側副記録ステップと、上記記録側副記録ステップに一時的に記録された記録信号を所定時間後に主記録媒体に高速記録する記録ステップと、を備え、上記記録側副記録ステップには、上記再生側副記録ステップに一時的に記録された上記再生信号を、上記記録信号に替えてまたは上記記録信号と共に記録すべき信号として一時的に記録し、上記記録ステップによる上記主記録媒体への上記記録すべき信号の高速記録より前に、上記再生信号の終了点から続く所定時間分の再生信号を上記主記録媒体から再生手段により高速再生し、上記再生側副記録手段に一時的に記録して、上記記録側副記録ステップを介して上記記録ステップにより上記主記録媒体上で編集するようにしたので、記録側副記録手段および再生側副記録手段と主記録媒体との間は高速度でアクセスできるので、実時間の編集より短い時間で主記録媒体にデータを転送することができ、このためにできた実時間に対しての空き時間を利用して主記録媒体を記録ステップおよび再生ステップがスキャンしている位置を移動させてプリリードのための時間を稼ぐことにより、先行量にかかわらないプリリード編集を行うことができる。
【0051】
また、本実施の形態の記録再生方法は、上述において、上記再生側副記録ステップへの一時的記録のための上記再生ステップによる再生信号の高速再生、および上記記録側副記録ステップに一時的に記録された記録信号の記録ステップによる主記録媒体への高速記録はそれぞれ標準速度の2倍を超えるものであるので、実時間に対しての2倍の空き時間を利用して主記録媒体を記録ステップおよび再生ステップがスキャンしている位置を移動させてプリリードのための時間を稼ぐことによって、上述した動作を繰り返すことにより、限られたメモリサイズでも長い間隔のプリリード編集を行うことができる。
【0052】
また、本実施の形態の記録再生方法は、上述において、上記編集のための上記再生ステップによる上記再生信号の位相と上記記録ステップによる上記記録すべき信号の位相との調相を、上記再生側副記録ステップおよび上記記録側副記録ステップからの上記再生信号および上記記録すべき信号の読み出しタイミングで行うようにしたので、編集のための調相を上記再生側副記録ステップおよび上記記録側副記録ステップからの読み出しタイミングで代用することができ、従来の調相に要していた時間が不要になり、編集応答の早い記録再生処理を実現することができる。
【0053】
また、本実施の形態の記録再生方法は、上述において、上記再生側副記録ステップに対して再生信号を出力または入力し、または上記記録側副記録ステップに対して記録信号を入力または出力するようにしたので、外部システムとの間で高速転送を容易に実現することができる。
【0054】
また、本実施の形態の記録再生方法は、上述において、上記再生側副記録ステップおよび上記記録側副記録ステップは第1の記録領域および第2の記録領域をそれぞれ有し、上記再生信号および上記再生信号の終了点から続く所定時間分の情報の再生信号をそれぞれ記録するようにしたので、交互に高速記録および高速読み出しの動作を繰り返すことにより、限られたメモリサイズでも主記録媒体上のスキャン時間を確保してプリリード編集を行うことができる。
【0055】
また、ディジタルVTRなどでは複数トラックにデータを分散記録するために、ジョグ、スロー、サーチ、という可変速再生を高品位に実現するには分散化しているデータをできるだけ多く拾い集める必要があるが、本実施の形態では、入出力が実時間で処理されるのに対して、主記録媒体とのアクセスはその2倍以上の高速度で行うため、実時間との差分の空き時間をスキャン時間に当てることにより、多くのスキャンを可能にするため、ジョグ、スロー、サーチ等の再生を高品位に実現することができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明の記録再生装置は、主記録媒体に記録された情報の再生信号を高速再生する再生手段と、上記再生手段により再生された再生信号を一時的に記録する再生側副記録手段と、上記再生側副記録手段に一時的に記録された再生信号を所定時間後に再生処理を施して出力信号として出力する再生処理手段と、入力信号に記録処理を施して記録信号として出力する記録処理手段と、上記記録処理が施された記録信号を一時的に記録する記録側副記録手段と、上記記録側副記録手段に一時的に記録された記録信号を所定時間後に主記録媒体に高速記録する記録手段とを備え、上記記録側副記録手段には、上記再生側副記録手段に一時的に記録された上記再生信号を、上記記録信号に替えてまたは上記記録信号と共に記録すべき信号として一時的に記録し、上記記録手段による上記主記録媒体への上記記録すべき信号の高速記録より前に、上記再生信号の終了点から続く所定時間分の再生信号を上記主記録媒体から再生手段により高速再生し、上記再生側副記録手段に一時的に記録して、上記記録側副記録手段を介して上記記録手段により上記主記録媒体上で編集するようにしたので、記録側副記録手段および再生側副記録手段と主記録媒体との間は高速度でアクセスできるので、実時間の編集より短い時間で主記録媒体にデータを転送することができ、このためにできた実時間に対しての空き時間を利用して主記録媒体を記録手段および再生手段がスキャンしている位置を移動させてプリリードのための時間を稼ぐことにより、先行量にかかわらないプリリード編集を行うことができるという効果を奏する。
【0057】
また、本発明の記録再生装置は、上述において、上記再生側副記録手段への一時的記録のための上記再生手段による再生信号の高速再生、および上記記録側副記録手段に一時的に記録された記録信号の記録手段による主記録媒体への高速記録はそれぞれ標準速度の2倍を超えるものであるので、実時間に対しての2倍の空き時間を利用して主記録媒体を記録手段および再生手段がスキャンしている位置を移動させてプリリードのための時間を稼ぐことによって、上述した動作を繰り返すことにより、限られたメモリサイズでも長い間隔のプリリード編集を行うことができるという効果を奏する。
【0058】
また、本発明の記録再生装置は、上述において、上記編集のための上記再生手段による上記再生信号の位相と上記記録手段による上記記録すべき信号の位相との調相を、上記再生側副記録手段および上記記録側副記録手段からの上記再生信号および上記記録すべき信号の読み出しタイミングで行うので、編集のための調相を上記再生側副記録手段および上記記録側副記録手段からの読み出しタイミングで代用することができ、従来の調相に要していた時間が不要になり、編集応答の早い記録再生装置を実現することができるという効果を奏する。
【0059】
また、本発明の記録再生装置は、上述において、上記再生側副記録手段に対して再生信号を出力または入力する入出力端子、または上記記録側副記録手段に対して記録信号を入力または出力する入出力端子を設けるので、外部システムとの間で高速転送を容易に実現することができるという効果を奏する。
【0060】
また、本発明の記録再生装置は、上述において、上記再生側副記録手段および上記記録側副記録手段は第1の記録領域および第2の記録領域をそれぞれ有し、上記再生信号および上記再生信号の終了点から続く所定時間分の情報の再生信号をそれぞれ記録するので、交互に高速記録および高速読み出しの動作を繰り返すことにより、限られたメモリサイズでも主記録媒体上のスキャン時間を確保してプリリード編集を行うことができるという効果を奏する。
【0061】
また、本発明の記録再生方法は、主記録媒体に記録された情報の再生信号を高速再生する再生ステップと、上記再生ステップにより再生された再生信号を一時的に記録する再生側副記録ステップと、上記再生側副記録ステップに一時的に記録された再生信号を所定時間後に再生処理を施して出力信号として出力する再生処理ステップと、入力信号に記録処理を施して記録信号として出力する記録処理ステップと、上記記録処理が施された記録信号を一時的に記録する記録側副記録ステップと、上記記録側副記録ステップに一時的に記録された記録信号を所定時間後に主記録媒体に高速記録する記録ステップと、を備え、上記記録側副記録ステップには、上記再生側副記録ステップに一時的に記録された上記再生信号を、上記記録信号に替えてまたは上記記録信号と共に記録すべき信号として一時的に記録し、上記記録ステップによる上記主記録媒体への上記記録すべき信号の高速記録より前に、上記再生信号の終了点から続く所定時間分の再生信号を上記主記録媒体から再生手段により高速再生し、上記再生側副記録手段に一時的に記録して、上記記録側副記録ステップを介して上記記録ステップにより上記主記録媒体上で編集するようにしたので、記録側副記録手段および再生側副記録手段と主記録媒体との間は高速度でアクセスできるので、実時間の編集より短い時間で主記録媒体にデータを転送することができ、このためにできた実時間に対しての空き時間を利用して主記録媒体を記録ステップおよび再生ステップがスキャンしている位置を移動させてプリリードのための時間を稼ぐことにより、先行量にかかわらないプリリード編集を行うことができるという効果を奏する。
【0062】
また、本発明の記録再生方法は、上述において、上記再生側副記録ステップへの一時的記録のための上記再生ステップによる再生信号の高速再生、および上記記録側副記録ステップに一時的に記録された記録信号の記録ステップによる主記録媒体への高速記録はそれぞれ標準速度の2倍を超えるものであるので、実時間に対しての2倍の空き時間を利用して主記録媒体を記録ステップおよび再生ステップがスキャンしている位置を移動させてプリリードのための時間を稼ぐことによって、上述した動作を繰り返すことにより、限られたメモリサイズでも長い間隔のプリリード編集を行うことができるという効果を奏する。
【0063】
また、本発明の記録再生方法は、上述において、上記編集のための上記再生ステップによる上記再生信号の位相と上記記録ステップによる上記記録すべき信号の位相との調相を、上記再生側副記録ステップおよび上記記録側副記録ステップからの上記再生信号および上記記録すべき信号の読み出しタイミングで行うようにしたので、編集のための調相を上記再生側副記録ステップおよび上記記録側副記録ステップからの読み出しタイミングで代用することができ、従来の調相に要していた時間が不要になり、編集応答の早い記録再生処理を実現することができるという効果を奏する。
【0064】
また、本発明の記録再生方法は、上述において、上記再生側副記録ステップに対して再生信号を出力または入力し、または上記記録側副記録ステップに対して記録信号を入力または出力するようにしたので、外部システムとの間で高速転送を容易に実現することができるという効果を奏する。
【0065】
また、本発明の記録再生方法は、上述において、上記再生側副記録ステップおよび上記記録側副記録ステップは第1の記録領域および第2の記録領域をそれぞれ有し、上記再生信号および上記再生信号の終了点から続く所定時間分の情報の再生信号をそれぞれ記録するようにしたので、交互に高速記録および高速読み出しの動作を繰り返すことにより、限られたメモリサイズでも主記録媒体上のスキャン時間を確保してプリリード編集を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の一般的なプリリード編集が可能な記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態の主記録媒体と第2記録媒体とのインターフェースを示す図であり、図3Aは処理時刻、図3Bは主記録媒体、図3Cは第2記録媒体(再生ブロック)、図3Dは第2記録媒体(記録ブロック)である。
【図4】本実施の形態のディジタルVTRの構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態のアナログVTRの構成を示すブロック図であり、図5Aはオーディオとビデオがそれぞれ別のトラックを持って記録されている場合、図5BはAFMオーディオなどビデオに重畳する場合である。
【図6】本実施の形態のプリリード編集の一例を示す図である。
【図7】本実施の形態のプリリード編集時の接続システムを示す図である。
【図8】本実施の形態のディジタルVTRでの応用例の構成を示すブロック図である。
【図9】本実施の形態のテープとメモリとのインターフェースを示す図であり、図9Aは処理時刻、図9Bはテープスキャン、図9Cは再生メモリ、図9Dは記録メモリである。
【符号の説明】
1……記録プロセス、2……主記録媒体、3……再生プロセス、4……第2記録媒体(記録ブロック)、5……第2記録媒体(記録ブロック)、10、11、12……第2記録媒体1ブロックのサイズ、13……高速再生、14……高速書き込み、15……実時間再生、16……再生出力記録フィードバック、17……実時間書き込み、18……高速再生、19……高速書き込み、20……実時間再生、21……記録データ生成、22……高速読みだし、23……高速記録、24……実時間書き込み、25……高速読みだし、26……高速記録、30……ビデオエンコード処理回路、31……オーディオエンコード処理回路、32……エラー訂正パリティ付加回路、33……ドラム、34……エラー訂正回路、35……ビデオデコード処理回路、36……オーディオデコード処理回路、40……ビデオ変調回路、41……オーディオ変調回路、42……ドラム、43……ビデオ復調回路、44……オーディオ復調回路、45……重畳回路、46……分離回路、50……人の画像、51……人の名前のテロップ、60……VTR、61……オーディオエフェクター・ミキサー、62……ビデオエフェクター、70……ビデオエンコード処理回路、71……オーディオエンコード処理回路、72……エラー訂正パリティ付加回路、73……記録メモリ、74……ドラム、75……再生メモリ、76……エラー訂正回路、77……ビデオデコード処理回路、78……オーディオデコード処理回路、80、81、82……メモリ1ブロックのサイズ、83……高速再生、84……高速書き込み、85……実時間再生、86……外部効果処理、87……実時間書き込み、88……高速再生、89……高速書き込み、90……実時間再生、91……記録データ生成、92……高速読みだし、93……高速記録、94……実時間書き込み、95……高速読みだし、96……高速記録、
Claims (10)
- 主記録媒体に記録された情報の再生信号を高速再生する再生手段と、
上記再生手段により再生された再生信号を一時的に記録する再生側副記録手段と、
上記再生側副記録手段に一時的に記録された再生信号を所定時間後に再生処理を施して出力信号として出力する再生処理手段と、
入力信号に記録処理を施して記録信号として出力する記録処理手段と、
上記記録処理が施された記録信号を一時的に記録する記録側副記録手段と、
上記記録側副記録手段に一時的に記録された記録信号を所定時間後に主記録媒体に高速記録する記録手段と、を備え、
上記記録側副記録手段には、上記再生側副記録手段に一時的に記録された上記再生信号を、上記記録信号に替えてまたは上記記録信号と共に記録すべき信号として一時的に記録し、
上記記録手段による上記主記録媒体への上記記録すべき信号の高速記録より前に、上記再生信号の終了点から続く所定時間分の再生信号を上記主記録媒体から再生手段により高速再生し、上記再生側副記録手段に一時的に記録して、上記記録側副記録手段を介して上記記録手段により上記主記録媒体上で編集するようにしたことを特徴とする記録再生装置。 - 請求項1記載の記録再生装置において、
上記再生側副記録手段への一時的記録のための上記再生手段による再生信号の高速再生、および上記記録側副記録手段に一時的に記録された記録信号の記録手段による主記録媒体への高速記録はそれぞれ標準速度の2倍を超えるものであることを特徴とする記録再生装置。 - 請求項1記載の記録再生装置において、
上記編集のための上記再生手段による上記再生信号の位相と上記記録手段による上記記録すべき信号の位相との調相を、上記再生側副記録手段および上記記録側副記録手段からの上記再生信号および上記記録すべき信号の読み出しタイミングで行うことを特徴とする記録再生装置。 - 請求項1記載の記録再生装置において、
上記再生側副記録手段に対して再生信号を出力または入力する入出力端子、または上記記録側副記録手段に対して記録信号を入力または出力する入出力端子を設けることを特徴とする記録再生装置。 - 請求項1記載の記録再生装置において、
上記再生側副記録手段および上記記録側副記録手段は第1の記録領域および第2の記録領域をそれぞれ有し、上記再生信号および上記再生信号の終了点から続く所定時間分の情報の再生信号をそれぞれ記録することを特徴とする記録再生装置。 - 主記録媒体に記録された情報の再生信号を高速再生する再生ステップと、
上記再生ステップにより再生された再生信号を一時的に記録する再生側副記録ステップと、
上記再生側副記録ステップに一時的に記録された再生信号を所定時間後に再生処理を施して出力信号として出力する再生処理ステップと、
入力信号に記録処理を施して記録信号として出力する記録処理ステップと、
上記記録処理が施された記録信号を一時的に記録する記録側副記録ステップと、
上記記録側副記録ステップに一時的に記録された記録信号を所定時間後に主記録媒体に高速記録する記録ステップと、を備え、
上記記録側副記録ステップには、上記再生側副記録ステップに一時的に記録された上記再生信号を、上記記録信号に替えてまたは上記記録信号と共に記録すべき信号として一時的に記録し、
上記記録ステップによる上記主記録媒体への上記記録すべき信号の高速記録より前に、上記再生信号の終了点から続く所定時間分の再生信号を上記主記録媒体から再生手段により高速再生し、上記再生側副記録手段に一時的に記録して、上記記録側副記録ステップを介して上記記録ステップにより上記主記録媒体上で編集するようにしたことを特徴とする記録再生方法。 - 請求項6記載の記録再生方法において、
上記再生側副記録ステップへの一時的記録のための上記再生ステップによる再生信号の高速再生、および上記記録側副記録ステップに一時的に記録された記録信号の記録ステップによる主記録媒体への高速記録はそれぞれ標準速度の2倍を超えるものであることを特徴とする記録再生方法。 - 請求項6記載の記録再生方法において、
上記編集のための上記再生ステップによる上記再生信号の位相と上記記録ステップによる上記記録すべき信号の位相との調相を、上記再生側副記録ステップおよび上記記録側副記録ステップからの上記再生信号および上記記録すべき信号の読み出しタイミングで行うようにしたことを特徴とする記録再生方法。 - 請求項6記載の記録再生方法において、
上記再生側副記録ステップに対して再生信号を出力または入力し、または上記記録側副記録ステップに対して記録信号を入力または出力するようにしたことを特徴とする記録再生方法。 - 請求項6記載の記録再生方法において、
上記再生側副記録ステップおよび上記記録側副記録ステップは第1の記録領域および第2の記録領域をそれぞれ有し、上記再生信号および上記再生信号の終了点から続く所定時間分の情報の再生信号をそれぞれ記録するようにしたことを特徴とする記録再生方法。
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