JP3464213B2 - バックホー - Google Patents

バックホー

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JP3464213B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バックホーにおけ
る油圧配管の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、バックホー前部において、前後回
動可能にブームブラケットを取り付けて、該ブームブラ
ケットに、アーム及びバケットを上下回動可能に支持す
るブームの基部を上下回動可能に取り付け、ブーム回動
用のブームシリンダーをブーム腹面側にてブームブラケ
ット前端に枢支した構成は公知となっており、ブーム、
アーム、及びバケット(これらを以後、作業機と称す
る。)回動用のシリンダー用油圧ホースは、ブーム背面
に配管し、ブームシリンダーに対しては、該ホースを上
方よりUターン状に、ブーム側方を通過して配管する
か、或いは、ブームブラケットの左右回動支点軸である
縦ピンに横孔を穿設して、該横孔にホースを嵌挿して、
下方よりブームシリンダーに配管していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のバ
ックホーにおいて、ブームシリンダー用油圧ホースの配
管については、従来の配管方法のうち、まず、ブーム背
面よりUターン状に配管する方法では、ブーム側方にホ
ースが露出される上にホースが湾曲されているので、折
損しやすく、見栄えも悪い。また、ホースが長く必要に
なる。後記の縦ピンに穿設した横孔に嵌挿する方法で
は、縦ピンの強度確保のため、ブームブラケットを大き
くする必要があり、ブームの回動性能上、不利となる。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題を解決するため、次のような手段を用いるものであ
る。バックホーの本体フレーム2より前方に突出した作
業機取付部2aに、縦ピン7を左右回動支点軸としてブ
ームブラケット8を枢支し、該ブームブラケット8を介
して、ブーム9とブームシリンダー12を枢支する構成
において、該ブームブラケット8の前端にブームシリン
ダー12の基部を枢支し、ブームブラケット8の上端に
ブーム9の基部を枢支し、該ブームシリンダー12用の
油圧ホースHは、左右に分岐して、ブームブラケット8
の左右回動支点である縦ピン7の上方で、ブーム9の基
部の下方の、ブームブラケット8の左右側板間を通過
し、ブームシリンダー12の基部支点の下方に回り込
み、該ブームシリンダー12に対し下方より配管される
ものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び構成
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
実施例を説明する。図1はバックホーの全体側面図、図
2は走行用油圧機構における一速段時のバルブ位置を示
す油圧回路図、図3は同じく二速段時におけるバルブ位
置を示す油圧回路図、図4は自動減速機能を有する走行
変速用ペダル(走行変速兼PTO駆動用ペダル15)と
走行変速バルブSVとの連係機構を示す図、図5は走行
変速兼PTO駆動用ペダル15の配設位置を示す部分平
面図、図6は同じく部分正面図、図7は同じく部分側面
図、図8はPTO制御バルブPVの構成を示す油圧回路
図、図9は従来のPTO駆動用ペダル30と走行変速ペ
ダル31との配設位置を示す部分平面図、図10は同じ
く部分正面図、図11はブームシリンダー用ホースHの
配管構成を示す部分側面図、図12は同じく部分正面
図、図13は走行ランプLとブームブラケット8との連
係機構を示す平面図である。 【0007】図1よりバックホーの全体構成について説
明する。バックホーの本体部は、クローラ走行装置1上
に回転可能に平面視円状の本体フレーム2を搭載してな
るものであり、本体フレーム内の後部にはエンジンや走
行用油圧ポンプ等を配設しており、その上部をボンネッ
ト5にて被覆している。 本体フレーム2上面において、前端にはフロントコラム
3を立設し、その上面には床板4を貼設している。更
に、該ボンネット5上部には座席6を配設している。 【0008】本体フレーム2の前端からは作業機取付部
2aが前方に突設されており、その前端には、縦ピン7
が支持されていて、該ブームブラケット8は、該縦ピン
7を左右回動支点軸として枢支され、油圧操作にて左右
回動される。ブームブラケット8の前端にはブーム9の
基部が上下回動可能に枢支され、該ブーム9の先端には
アーム10の基部を上下回動可能に枢支し、該アーム1
0の先端にはバケット11を上下回動可能に枢支してい
る。また、該ブームブラケット8の上端には、ブーム9
の上下回動アクチュエーターであるブームシリンダー1
2の基部が枢支されており、ブーム9中途部にそのシリ
ンダーロッド先端が枢支されている。また、アーム10
回動用のアームシリンダー13の基部が枢支されてお
り、アーム10の基部にそのシリンダーロッド先端を枢
支して、アーム10基部にバケットシリンダー14を枢
支し、そのシリンダーロッド先端をバケット11の基部
に枢支している。 【0009】なお、図1図示のバックホーは、ブームの
背面側にブームシリンダーを配設している構成である
が、ブームの後方回動量を確保するために、ブーム腹面
側に配設する型式のものもある。即ち、ブームブラケッ
ト8の前端にブームシリンダー12の基部を、ブームブ
ラケット8上端にブーム9の基部を枢支しているもので
ある。後記の図11及び図12は、この型式のバックホ
ーの実施例に関するものである。 【0010】以上のような構成のバックホーにおいて、
クローラ走行装置1の走行駆動や、本体フレーム2の回
動(旋回)操作、また、ブームブラケット8の左右回動
操作、そして、作業機であるブーム9、アーム10、バ
ケット11の回動用各シリンダー12・13・14の駆
動は、エンジン動力に基づく油圧機構によるものであ
る。この中で、走行駆動用の油圧系について図2及び図
3より説明する。 【0011】本バックホーは、小型のバックホーという
ことから、走行変速段を二段としており、変速操作は、
後記のフロントコラム3裾部における床面4に突設した
走行変速兼PTO駆動用ペダル15の踏み操作に基づ
く。その油圧機構の概略構成は、左右クローラ1・1の
有する各駆動輪を駆動するため、それぞれ油圧モーター
である左走行モーターMLと右走行用モーターMRとを
クローラ走行装置1に配設し、本体フレーム2内におい
ては、エンジンEの出力軸をポンプ軸とする油圧ポンプ
である左走行用ポンプPLと右走行用ポンプPRとを配
設している。 【0012】左右走行用ポンプPL・PRからは、左右
走行用モーターML・MRに、スィベルジョイントSJ
を介して油圧回路を配設しており、本体フレーム2内で
は、この油圧回路を、前記フロントコラム3内に配設し
た図6図示のコントロールバルブCVに接続しており、
該コントロールバルブCV内では、左右の走行用モータ
ーML・MRへの油圧が均等となるよう考慮しつつ、ブ
ームブラケット8の左右回動、ブーム9・アーム10・
バケット11の上下回動用のシリンダー圧油を得るよ
う、油圧回路を分岐させて、該油圧回路への圧油供給を
調節するバルブが内設されており、左右各走行用モータ
ーML・MRに対しての本流の油圧回路においては、前
進・後進・及び停止を切り換える走行制御バルブを介設
している。該コントロールバルブCVからは、内設する
各バルブからのリリース回路を合流させてリリース回路
R1とし、圧油供給タンクTに対して配管しており、そ
の途中には、後記の走行変速兼PTO駆動用ペダル15
にて切換操作される電磁バルブである走行変速バルブS
Vが介設されている。また、左右走行用モーターML・
MRよりリリース回路R2をスィベルジョイントSJを
介し、本体フレーム2内に配管し、更に該走行変速バル
ブSVを介して圧油供給タンクTに対して配管してい
る。 【0013】左右走行用モーターML・MRには、可動
斜板が設けられており、これを二位置に切り換えるべ
く、各モーターへの油圧回路よりパイロットバルブPV
L・PVRを介して可動斜板移動用の油圧を得ている。
該パイロットバルブPVL・PVRへのパイロット圧油
は、前記の各左右走行用モーターML・MRからのリリ
ース回路R2より得ている。 【0014】このような構成において、前記の走行変速
バルブSVは、一速段設定時においては、図2の如く、
コントロールバルブCVからのリリース回路R1、及び
左右走行用モーターML・MRからのリリース回路R2
とも、圧油供給タンクTに対して開弁するようにしてお
り、この時には、該左右走行用モーターML・MRから
のリリース油は、該圧油供給タンクTにドレーンされ
て、パイロットバルブPVL・PVRにはパイロット圧
はかからず、この時、左右走行用モーターML・MRに
おける可動斜板は一速段位置に固定されている。 【0015】そして、該走行変速バルブSVを二速段に
切り換えると、図3の如く、該走行変速バルブSVは、
コントロールバルブCVからのリリース回路R1と両走
行用モーターML・MRからのリリース回路R2とを合
流させ、圧油供給タンクTに対しては、チェックバルブ
を介して閉弁する。従って、コントロールバルブCVか
らのリリース圧と両走行用モーターML・MRからのリ
リース圧によって両リリース回路R1・R2に油圧が生
じ、パイロットバルブPVL・PVRへのパイロット圧
が生じて、両パイロットバルブPVL・PVRが二速段
に切り換わり、両走行用モーターML・MRの可動斜板
は、二速段位置に切り換えられるのである。なお、走行
用モーターML・MRに過剰の駆動圧がかかる時には、
該チェックバルブが開いて、該二速段時においてはコン
トロールバルブCRと走行用モーターML・MRと共通
のリリース回路となるR3より圧油供給タンクTにドレ
ーンされる。 【0016】次に、該走行変速バルブSVにおける自動
減速機構について、図4より説明する。走行変速兼PT
O駆動用ペダル15は、その踏み位置によって、走行変
速操作とPTO駆動操作を共用できるが、図4において
は走行変速操作のみを前提としている。図4における該
走行変速兼PTO駆動用ペダル15より該走行変速バル
ブSVまでの連係機構についての説明は、後の走行変速
兼PTO駆動用ペダル15の構成についての説明の中で
詳述するものとして、ここでは、リンク16bが走行変
速バルブSV先端の押圧具19より突設する連結金具1
9aに枢結されており、該走行変速兼PTO駆動用ペダ
ル15を踏むと、該走行変速バルブSV内に形成したシ
リンダー室18内において、押圧具19がバネ20を介
してスプール21を図4中の右方に摺動させ、バルブを
二段速位置に切り換える構成という説明にとどめる。 【0017】更に、この走行変速バルブSV内におい
て、該スプール21よりバネ20と反対側のシリンダー
室18内において、バネ22を介設しており、更に該シ
リンダー室18のバネ22を固着したバルブ筒内に油路
を形成し、該油路に、走行用モーターML・MRに対す
る圧油回路からの、チェックバルブを有するリリース回
路R4を接続する。このリリース回路は、図4に示す如
く、走行用モーターML又はMRへの圧油供給回路より
分岐させてもよいが、前記の図2及び図3での実施例で
は、二速段時において、走行用モーターML・MRにて
設定圧力より過剰の駆動圧力がかかれば、図3の如く、
チェックバルブを介してリリース回路R3に圧油がリリ
ースされるので、このリリース回路R3より前記のリリ
ース回路R4を分岐させてもよい。 【0018】このように構成することで、二速段時に走
行用モーターML・MRに過剰の駆動圧力がかかると、
リリース回路R4からのリリース圧にて、該走行変速バ
ルブSVのシリンダー室18内において、図4中の右側
より該リリース圧油が供給されて、スプール21が左方
に押され、一速段位置に切り換えられる。即ち、二速段
で高速走行している時に、旋回や不整地での作業等で不
意にモーターに過剰圧力がかかっても、該圧力に見合っ
た一速段に自動的に減速し、エンストしないのである。 【0019】次に、走行変速兼PTO駆動用ペダル15
の配設構成について、図5乃至図7より説明する。ここ
でまず、PTO部、即ち、動力採出部は、ブレーカー
等、油圧駆動式のアタッチメントを装着して駆動するた
めに設けられた、走行用ポンプP1・P2と別の、図7
図示のエンジンEにて駆動される油圧ポンプPより圧油
供給される油路の端子であって、図6の如く、フロント
コラム3内に配設されたコントロールバルブCV内を経
ており、該コントロールバルブCV内のPTO制御バル
ブPCVが、該走行変速兼PTO駆動用ペダル15の踏
み操作にて切り換えられるのである。なお、本実施例で
は、該走行変速兼PTO駆動用ペダル15の一度の踏み
操作で駆動状態となり、ペダルから足を離せば中立状態
となるよう、該PTO制御バルブPCVは、図7に示す
如き二段切換式とし(ペダル踏み位置が、後記の如くX
・Y・Zの三位置あるので、切換位置は三位置あるが、
X・Y位置では共通の中立段となっている。)、該PT
O部に装着されるアタッチメントは単動の油圧シリンダ
ーにて駆動されるものを使用するものとする。 【0020】走行変速兼PTO駆動用ペダル15は、従
来、図9及び図10の如く、PTO駆動操作用ペダル3
0と走行変速操作用ペダル31とを別構成として並設す
ることにより生じていた配設スペースの問題を解消すべ
く、走行変速操作とPTO駆動変速操作とを、この一ペ
ダルにて行えるようにしたものであり、図5の如く、フ
ロントコラム3の左寄り裾部で、床板4上に突設され、
平面視で本体フレーム2内に収容されるようになって、
外側に突出することで外部と干渉を生じるという不具合
を解消している。該走行変速兼PTO駆動用ペダル15
の形状は、図5の如く、左右に長い形状で、左右中線上
に回動支点軸15aを有している。図6の正面図より説
明すると、全く踏み操作しないX状態では、走行段は一
速段であり、PTOは中立状態である。そして、回動支
点軸15aより左側(図6においては右側)を踏み込ん
だY状態が、走行変速段を二速段にした状態、即ち、前
記走行変速バルブSVを二速段に切り換えた状態であ
り、該回動支点軸15aより右側(図6においては左
側)を踏み込んだZ状態が、PTO部の駆動状態であっ
て、この時には走行変速段は一速段である。 【0021】該走行変速兼PTO駆動用ペダル15の取
付構成において、床板4より下方においては、図6、図
8の如く、回動支点軸15aに外嵌される該走行変速兼
PTO駆動用ペダル15と一体状のボス部15bに、押
当子15cが突設されており、該押当子15cに押当可
能に、図6図示の走行変速バルブSVの切換スイッチS
Wが配設されていて、該フロントコラム3内におけるコ
ントロールバルブCV近傍にて取付板17にて突設され
る回動支点軸17aにボス部16aを外嵌して、回動自
在に枢支されたバルブ操作リンク16にワイヤWを連結
しており、ペダルの踏み位置(X・Y・Z)に応じて該
押当子15cが該切換スイッチSWを三段階の位置に切
換え、該ワイヤWを摺動して、バルブ操作リンク16を
回動する。該バルブ操作リンク16のボス部16aより
走行変速バルブSVに、図4の如く、押圧具19の連結
金具19aにリンク16bを枢結しており、ペダル踏み
操作にて二段変速可能に構成している。そして、図6の
如く、同じくバルブ操作リンク16のボス部16aより
リンク16cが突設されていて、該リンク16cがPT
O制御バルブPCVのスプールより突設する連結金具2
3に枢結されていて、前記の如く、走行変速兼PTO駆
動用ペダル15の踏み操作にてPTOの駆動制御ができ
るようになっているのである。 【0022】このように、床板4の下方においては、該
走行変速兼PTO駆動用ペダル15とコントロールバル
ブCVとの間にバルブ操作用のワイヤWが連結されて、
ペダル踏み操作に伴って摺動する構成となっており、更
に最下端の取付板部15dを本体フレーム2内にて固設
された取付座(図示せず)に螺止するのであるが、従来
はこの取付座が水平状だったので、該取付板部15dも
水平状となり、そのため該取付板部15d上に土砂が溜
まっていた。しかし、本実施例では、取付座を傾斜状に
し、それに伴って取付板部15dも傾斜状とすること
で、取付板部15d上における土砂は滑落して滞留せ
ず、従って、その直上方の切換スイッチSWにおけるワ
イヤWの摺動部分が摩耗したりする不具合を生じない。 【0023】また、床板4上おいては、該走行変速兼P
TO駆動用ペダル15の下方より直前部にかけて固定板
24を配設し、該固定板24より突設する枢支部24a
に回動支点軸25aを枢支して、上下回動可能にペダル
カバー25を配設している。更にその前方には、図6に
おける中立のX状態時に足を置く部材として、足載せ用
部材である足載せパイプ26が固設されている。該ペダ
ルカバー25は、不使用時に該走行変速兼PTO駆動用
ペダル15上に載せて、ペダルの誤操作を防止するもの
であり、足は足載せパイプ26上に載せられるようにな
っている。該走行変速兼PTO駆動用ペダル15の使用
時においては、該ペダルカバー25を上方に回動する
と、該足載せパイプ26がストッパーとなって、該ペダ
ルカバー25をその位置に固定し、作業者の足に干渉し
ないようにしている。 【0024】次に、ブーム基部付近におけるブームシリ
ンダー用ホースの配管構成について図11及び図12よ
り説明する。前記の如く、ブームブラケット8において
は、上端にブーム9の基部を、それより下位となる前端
にはブームシリンダー12の基部を枢支している。本体
部より延設されたブーム・アーム・バケット用の各シリ
ンダーホースは、まず本体フレーム2の作業機取付部2
a上方を通過し、アームシリンダー13及びバケットシ
リンダー14用のシリンダーホースH’は、ブーム9の
背面に配管される。一方、ブームシリンダー用ホースH
は、分岐してブームブラケット回動支点軸である縦ピン
7上方を通り、ブームブラケット8の左右側板間を通過
して、前端のブームシリンダー12基部の下方に回り込
み、ブームシリンダー12に下方より配管される。従っ
て、ブームシリンダー用ホースHは、従来のブーム背面
より分岐させて上方よりUターン状に配管していたのに
比して短絡化し、折曲部位が外部に露出されず、見栄え
も良くなっている。 【0025】最後に、本体部に取り付けられる走行ラン
プLについて図13より説明する。走行ランプLは、フ
ロントコラム3等の本体部の一部に、回動自在に取り付
けられるもので、図13の如く、ブームブラケット3に
対して連結ロッド27・L字リンク28、及び連結ロッ
ド29を介して連結されていて、該L字リンク28は支
点軸28aを中心に回動自在に取り付けられている。ブ
ームブラケット3は、油圧シリンダーであるスイング用
シリンダー30の伸縮にて左右回動するように構成され
ており、これに伴う該L字リンク28の回動によって、
走行ランプLがブームブラケット3の回動方向と同方向
に回動するよう構成している。これによって、ブームブ
ラケット8の左右回動による作業時に、本体側から走行
ランプLにて作業箇所が照らせるので、作業効率がアッ
プするのである。 【0026】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏する。本発明の如く、ブームシリン
ダー用のホースを配管することにより、該ホースが外部
より見えず、折損を防ぐ他、見栄えも良くなったのであ
る。更には、従来の上方よりUターン状に配管する方法
に比べて短絡化してコスト低下や配管スペースの削減に
繋がるのである。また、従来の縦ピンに横孔を穿設する
方法のような横孔を穿設することが不要なので、縦ピン
の強度も本来のままで、ブームブラケットを大きくした
りする必要もないのである。 また、折曲部位が外部に露出されず、見栄えも良くなっ
ている。
【図面の簡単な説明】 【図1】バックホーの全体側面図である。 【図2】走行用油圧機構における一速段時のバルブ位置
を示す油圧回路図である。 【図3】同じく二速段時におけるバルブ位置を示す油圧
回路図である。 【図4】自動減速機能を有する走行変速用ペダル(走行
変速兼PTO駆動用ペダル15)と走行変速バルブSV
との連係機構を示す図である。 【図5】走行変速兼PTO駆動用ペダル15の配設位置
を示す部分平面図である。 【図6】同じく部分正面図である。 【図7】同じく部分側面図である。 【図8】PTO制御バルブPVの構成を示す油圧回路図
である。 【図9】従来のPTO駆動用ペダル30と走行変速ペダ
ル31との配設位置を示す部分平面図である。 【図10】同じく部分正面図である。 【図11】ブームシリンダー用ホースHの配管構成を示
す部分側面図である。 【図12】同じく部分正面図である。 【図13】走行ランプLとブームブラケット8との連係
機構を示す平面図である。 【符号の説明】 H ブームシリンダー用ホース 1 クローラ走行装置 2 本体フレーム 3 フロントコラム 7 縦ピン 8 ブームブラケット 9 ブーム 12 ブームシリンダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 孝明 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マーディーゼル株式会社内 (72)発明者 久田 義武 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マーディーゼル株式会社内 (72)発明者 田中 剛 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マーディーゼル株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−131432(JP,A) 実開 昭62−120559(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/00 E02F 3/36 E02F 3/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 バックホーの本体フレーム2より前方に
    突出した作業機取付部2aに、縦ピン7を左右回動支点
    軸としてブームブラケット8を枢支し、該ブームブラケ
    ット8を介して、ブーム9とブームシリンダー12を枢
    支する構成において、該ブームブラケット8の前端にブ
    ームシリンダー12の基部を枢支し、ブームブラケット
    8の上端にブーム9の基部を枢支し、該ブームシリンダ
    ー12用の油圧ホースHは、左右に分岐して、ブームブ
    ラケット8の左右回動支点である縦ピン7の上方で、ブ
    ーム9の基部の下方の、ブームブラケット8の左右側板
    間を通過し、ブームシリンダー12の基部支点の下方に
    回り込み、該ブームシリンダー12に対し下方より配管
    されることを特徴とするバックホー。
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