JP3426374B2 - バックホーのペダル - Google Patents

バックホーのペダル

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JP3426374B2 JP29518794A JP29518794A JP3426374B2 JP 3426374 B2 JP3426374 B2 JP 3426374B2 JP 29518794 A JP29518794 A JP 29518794A JP 29518794 A JP29518794 A JP 29518794A JP 3426374 B2 JP3426374 B2 JP 3426374B2
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義武 久田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/421Motor capacity control by electro-hydraulic control means, e.g. using solenoid valves

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  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バックホーにおける操
作ペダルの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バックホーの油圧機構において、
動力採出部(PTO部)を設けて、ブレーカー等のアタ
ッチメントを装着し、駆動できるようにした構成が公知
となっている。また、本体床面においては、該動力採出
部の操作用ペダルや、走行変速操作用のペダルを取り付
けた構成が公知となっている。また、車体傾斜時の安全
確保のため、ペダル近傍に足載せ用の部材を配設した構
成や、無用の時に踏み操作しないように、ペダル上にカ
バーを取り付けた構成も公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のバ
ックホーにおいて、本体床面に配設するペダル機構につ
いての課題について説明する。従来、動力採出部を有す
るバックホーにおいては、動力採出部駆動操作用のペダ
ルと走行変速操作用のペダルは別構成であり、左右方向
に並設していた。しかし、小型バックホーにおいては、
ペダルの配設スペースも左右方向に広く取ることはでき
ず、一方のペダルが外側にはみ出して、見栄えの悪さ、
操作のしづらさに繋がり、また、他物に該ペダルが接触
して破損するという事態を引き起こすおそれがあった。
【0004】また、安全確保のための足載せ部材と、ペ
ダルのカバーとの関連性はなく、カバーの取外しにおい
ては、足載せ部材の位置に干渉しない位置を確保するこ
とを考慮しなければならなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題を解決するため、次のような手段を用いるものであ
る。請求項1においては、本体フレーム2上面の前端に
フロントコラム3を立設し、該フロントコラム3の裾部
の床板4上にペダル15を配設するバックホーにおい
て、該ペダル15は左右に長い形状で、左右中心線上に
回動支点軸15aを配置し、前記床板4より下方におけ
る本体フレーム2内に固設された取付座に、ペダル15
下端の取付板部15dを固定する構成とし、該ペダル1
5が、動力採出部駆動用のペダルと走行変速操作用ペダ
ルを兼用したものである。
【0006】請求項2においては、請求項1記載のバッ
クホーのペダルにおいて、ペダル15の上に載置し、不
使用時に該ペダル15上に載せて、ペダルの誤操作を防
止するペダルカバー25を、上下回動可能に枢支配設す
るとともに、前記ペダル15 の前方に足載せ用の部材2
6を配置し、前記ペダルカバー25を上方回動した時
に、該足載せ用の部材26がストッパーとなって、該ペ
ダルカバー25をその位置に固定すべく構成したもので
ある。
【0007】
【作用】バックホーにおける操作ペダルは、動力採出部
駆動用のものを走行変速用のものに共用させることによ
り、ペダルが一つですみ、配置スペースが削減される。
更に、そのカバーは、足載せ部材がストッパーとなるこ
とによって、カバーの開閉が円滑、確実になり、両部材
の位置決めもできる。
【0008】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説
明する。図1はバックホーの全体側面図、図2は走行用
油圧機構における一速段時のバルブ位置を示す油圧回路
図、図3は同じく二速段時におけるバルブ位置を示す油
圧回路図、図4は自動減速機能を有する走行変速用ペダ
ル(走行変速兼PTO駆動用ペダル15)と走行変速バ
ルブSVとの連係機構を示す図、図5は走行変速兼PT
O駆動用ペダル15の配設位置を示す部分平面図。
【0009】図6は同じく部分正面図、図7は同じく部
分側面図、図8はPTO制御バルブPVの構成を示す油
圧回路図、図9は従来のPTO駆動用ペダル30と走行
変速ペダル31との配設位置を示す部分平面図、図10
は同じく部分正面図、図11はブームシリンダー用ホー
スHの配管構成を示す部分側面図、図12は同じく部分
正面図、図13は走行ランプLとブームブラケット8と
の連係機構を示す平面図である。
【0010】図1よりバックホーの全体構成について説
明する。バックホーの本体部は、クローラ走行装置1上
に回転可能に平面視円状の本体フレーム2を搭載してな
るものであり、本体フレーム内の後部にはエンジンや走
行用油圧ポンプ等を配設しており、その上部をボンネッ
ト5にて被覆している。本体フレーム2上面において、
前端にはフロントコラム3を立設し、その上面には床板
4を貼設している。更に、該ボンネット5上部には座席
6を配設している。
【0011】本体フレーム2の前端からは作業機取付部
2aが前方に突設されており、その前端には、縦ピン7
が支持されていて、該ブームブラケット8は、該縦ピン
7を左右回動支点軸として枢支され、油圧操作にて左右
回動される。ブームブラケット8の前端にはブーム9の
基部が上下回動可能に枢支され、該ブーム9の先端には
アーム10の基部を上下回動可能に枢支し、該アーム1
0の先端にはバケット11を上下回動可能に枢支してい
る。
【0012】また、該ブームブラケット8の上端には、
ブーム9の上下回動アクチュエーターであるブームシリ
ンダー12の基部が枢支されており、ブーム9中途部に
そのシリンダーロッド先端が枢支され、また、アーム1
0回動用のアームシリンダー13の基部が枢支されてお
り、アーム10の基部にそのシリンダーロッド先端を枢
支して、アーム10基部にバケットシリンダー14を枢
支し、そのシリンダーロッド先端をバケット11の基部
に枢支している。
【0013】なお、図1図示のバックホーは、ブームの
背面側にブームシリンダーを配設している構成である
が、ブームの後方回動量を確保するために、ブーム腹面
側に配設する型式のものもある。即ち、ブームブラケッ
ト8の前端にブームシリンダー12の基部を、ブームブ
ラケット8上端にブーム9の基部を枢支しているもので
ある。後記の図11及び図12は、この型式のバックホ
ーの実施例に関するものである。
【0014】従来から、油圧駆動型の走行装置を有する
バックホーは公知となっていて、二個の走行用油圧ポン
プより左右駆動輪駆動用の二個の走行用油圧モーターに
独立して圧油供給する如き構造のものも公知となってい
る。そして、小型バックホー等においては、変速段を二
段のみ設定し、該走行用油圧モーターには可動斜板を取
り付け、該可動斜板を二段に切り換えるパイロットバル
ブを取り付けて、手動レバーやスイッチ操作等で走行変
速用の二段切換型のバルブを切り換えることで、該パイ
ロットバルブにパイロット圧を送らない一速段と、パイ
ロット圧を送る二速段に切り換えるように構成したもの
が公知となっている。
【0015】このような二速切換構造の油圧機構におい
て、走行用油圧モーターの斜板移動用の該パイロットバ
ルブへのパイロット圧は、従来、走行用の二個の油圧ポ
ンプ以外の旋回用油圧モーター用等の油圧ポンプから取
るか、或いは、それ以外に独立して該パイロット圧供給
専用の油圧ポンプを設けるという手段を用いていたので
ある。
【0016】このような2ポンプ・2モーター式の走行
油圧機構についての課題は、前記の場合、いずれにおい
ても走行用の油圧ポンプ以外の油圧ポンプを、走行用油
圧モーターの斜板移動用パイロットバルブのパイロット
圧供給用に使用しているが、旋回モーター駆動用等の既
設の油圧ポンプからの油圧回路よりパイロット圧を取り
出す場合には、その油圧ポンプからの油圧回路におい
て、パイロット圧供給分の動力損失を生じ、特に二速段
時には、旋回操作用の油圧が不足して、充分な旋回がで
きないという事態を引き起こしかねない。また、該パイ
ロット圧供給用の専用ポンプを設けるのは、コスト高に
なる。二個の走行用油圧ポンプの油圧回路の中の一つか
ら取り出せば、取り出した側の走行用油圧モーターへの
油圧が不足し、直線走行ができなくなるおそれがある。
【0017】また、二速段にて走行している時に、旋回
や、不整地上での作業になると、油圧リリースでエンス
トしてしまうために、一速段に速度を落とさなければな
らないが、該パイロットバルブの切換は、従来、前記の
如く、手動レバーやスイッチ操作による走行用変速バル
ブの切換操作によるのみであり、これを、各場面に対応
して作業者が操作するのは、煩雑である。また、もし走
行用油圧モーターに、このような二段切換式等の可動斜
板でなく、固定斜板を取り付けている時に、このような
場面に臨んだ場合には、エンジン回転や油圧ポンプの吐
出量を変化させる制御手段を用いるが、いずれにしても
手動操作を要することに変わりない。
【0018】本発明のバックホーにおいて、クローラ走
行装置1の走行駆動や、本体フレーム2の回動(旋回)
操作、また、ブームブラケット8の左右回動操作、そし
て、作業機であるブーム9、アーム10、バケット11
の回動用各シリンダー12・13・14の駆動は、エン
ジン動力に基づく油圧機構によるものである。この中
で、走行駆動用の油圧系について図2及び図3より説明
する。
【0019】本バックホーは、小型のバックホーという
ことから、走行変速段を二段としており、変速操作は、
後記のフロントコラム3裾部における床面4に突設した
走行変速兼PTO駆動用ペダル15の踏み操作に基づ
く。その油圧機構の概略構成は、左右クローラ1・1の
有する各駆動輪を駆動するため、それぞれ油圧モーター
である左走行モーターMLと右走行用モーターMRとを
クローラ走行装置1に配設し、本体フレーム2内におい
ては、エンジンEの出力軸をポンプ軸とする油圧ポンプ
である左走行用ポンプPLと右走行用ポンプPRとを配
設している。
【0020】左右走行用ポンプPL・PRからは、左右
走行用モーターML・MRに、スィベルジョイントSJ
を介して油圧回路を配設しており、本体フレーム2内で
は、この油圧回路を、前記フロントコラム3内に配設し
た図6図示のコントロールバルブCVに接続しており、
該コントロールバルブCV内では、左右の走行用モータ
ーML・MRへの油圧が均等となるよう考慮しつつ、ブ
ームブラケット8の左右回動、ブーム9・アーム10・
バケット11の上下回動用のシリンダー圧油を得るよ
う、油圧回路を分岐させて、該油圧回路への圧油供給を
調節するバルブが内設されており、左右各走行用モータ
ーML・MRに対しての本流の油圧回路においては、前
進・後進・及び停止を切り換える走行制御バルブを介設
している。該コントロールバルブCVからは、内設する
各バルブからのリリース回路を合流させてリリース回路
R1とし、圧油供給タンクTに対して配管しており、そ
の途中には、後記の走行変速兼PTO駆動用ペダル15
にて切換操作される電磁バルブである走行変速バルブS
Vが介設されている。また、左右走行用モーターML・
MRよりリリース回路R2をスィベルジョイントSJを
介し、本体フレーム2内に配管し、更に該走行変速バル
ブSVを介して圧油供給タンクTに対して配管してい
る。
【0021】左右走行用モーターML・MRには、可動
斜板が設けられており、これを二位置に切り換えるべ
く、各モーターへの油圧回路よりパイロットバルブPV
L・PVRを介して可動斜板移動用の油圧を得ている。
該パイロットバルブPVL・PVRへのパイロット圧油
は、前記の各左右走行用モーターML・MRからのリリ
ース回路R2より得ている。
【0022】このような構成において、前記の走行変速
バルブSVは、一速段設定時においては、図2の如く、
コントロールバルブCVからのリリース回路R1、及び
左右走行用モーターML・MRからのリリース回路R2
とも、圧油供給タンクTに対して開弁するようにしてお
り、この時には、該左右走行用モーターML・MRから
のリリース油は、該圧油供給タンクTにドレーンされ
て、パイロットバルブPVL・PVRにはパイロット圧
はかからず、この時、左右走行用モーターML・MRに
おける可動斜板は一速段位置に固定されている。
【0023】そして、該走行変速バルブSVを二速段に
切り換えると、図3の如く、該走行変速バルブSVは、
コントロールバルブCVからのリリース回路R1と両走
行用モーターML・MRからのリリース回路R2とを合
流させ、圧油供給タンクTに対しては、チェックバルブ
を介して閉弁する。従って、コントロールバルブCVか
らのリリース圧と両走行用モーターML・MRからのリ
リース圧によって両リリース回路R1・R2に油圧が生
じ、パイロットバルブPVL・PVRへのパイロット圧
が生じて、両パイロットバルブPVL・PVRが二速段
に切り換わり、両走行用モーターML・MRの可動斜板
は、二速段位置に切り換えられるのである。なお、走行
用モーターML・MRに過剰の駆動圧がかかる時には、
該チェックバルブが開いて、該二速段時においてはコン
トロールバルブCRと走行用モーターML・MRと共通
のリリース回路となるR3より圧油供給タンクTにドレ
ーンされる。
【0024】このようにバックホーにおける二段変速式
の2ポンプ・2モーター式の走行用油圧機構において、
モーターの二段変速切換を行うパイロットバルブへのパ
イロット圧供給は、特別に専用の油圧ポンプを設けるこ
となく、一速段時は供給不要で、二速段時に左右両ポン
プとモーター間の走行制御バルブより取り出される共通
の油圧リリース回路より取り出すので、動力損失がな
く、また、どちらかの油圧モーターへの供給圧が下がっ
て、直進性が確保できないという事態も生じない。
【0025】つまり、バックホーの2ポンプ・2モータ
ー式の走行用油圧機構において、油圧モーターの二速段
切換用のパイロットバルブへのパイロット圧を、二速段
時においてコントロールバルブからのリリース回路と走
行用油圧モーターからのリリース回路とを合流させ、ド
レーンに対して閉弁して生じさせているので、走行用油
圧ポンプの圧油供給のリリース圧を利用するもので、動
力損失がなく、また左右二ポンプからの圧油供給路のい
ずれかからパイロット圧を得るものではないので、左右
モーターへの油圧に差が生じることはなく、直進性は保
持され、更に別のパイロット圧供給用のポンプを配設す
るのではないので、コストが抑えられる。即ち、コスト
が安く、効率の良い変速機構を有するバックホーを構成
することができる。
【0026】次に、該走行変速バルブSVにおける自動
減速機構について、図4より説明する。走行変速兼PT
O駆動用ペダル15は、その踏み位置によって、走行変
速操作とPTO駆動操作を共用できるが、図4において
は走行変速操作のみを前提としている。図4における該
走行変速兼PTO駆動用ペダル15より該走行変速バル
ブSVまでの連係機構についての説明は、後の走行変速
兼PTO駆動用ペダル15の構成についての説明の中で
詳述するものとして、ここでは、リンク16bが走行変
速バルブSV先端の押圧具19より突設する連結金具1
9aに枢結されており、該走行変速兼PTO駆動用ペダ
ル15を踏むと、該走行変速バルブSV内に形成したシ
リンダー室18内において、押圧具19がバネ20を介
してスプール21を図4中の右方に摺動させ、バルブを
二段速位置に切り換える構成という説明にとどめる。
【0027】更に、この走行変速バルブSV内におい
て、該スプール21よりバネ20と反対側のシリンダー
室18内において、バネ22を介設しており、更に該シ
リンダー室18のバネ22を固着したバルブ筒内に油路
を形成し、該油路に、走行用モーターML・MRに対す
る圧油回路からの、チェックバルブを有するリリース回
路R4を接続する。このリリース回路は、図4に示す如
く、走行用モーターML又はMRへの圧油供給回路より
分岐させてもよいが、前記の図2及び図3での実施例で
は、二速段時において、走行用モーターML・MRにて
設定圧力より過剰の駆動圧力がかかれば、図3の如く、
チェックバルブを介してリリース回路R3に圧油がリリ
ースされるので、このリリース回路R3より前記のリリ
ース回路R4を分岐させてもよい。
【0028】このように構成することで、二速段時に走
行用モーターML・MRに過剰の駆動圧力がかかると、
リリース回路R4からのリリース圧にて、該走行変速バ
ルブSVのシリンダー室18内において、図4中の右側
より該リリース圧油が供給されて、スプール21が左方
に押され、一速段位置に切り換えられる。即ち、二速段
で高速走行している時に、旋回や不整地での作業等で不
意にモーターに過剰圧力がかかっても、該圧力に見合っ
た一速段に自動的に減速し、エンストしないのである。
【0029】こうして、二段変速式の走行油圧機構にお
いて、二速段時に駆動圧力を検出して、自動的に一速段
への切換が行われるので、作業者が速度選択作業を行う
必要なく、咄嗟の場合に対応して低速段に落とせる。つ
まり、走行用油圧モーターを二速段より一速段に自動的
に切り換えられる機構を設けたので、不整地での作業や
旋回時等で、二速段で高速走行している時に不意に走行
装置の対地負荷が高くなり、速力低下しても、それに対
応して自動的に一速段に切り換わるので、エンストを生
じず、作業者は、煩雑な変速切換操作をせずに、良好な
走行を得られるのである。
【0030】次に、走行変速兼PTO駆動用ペダル15
の配設構成について、図5乃至図7より説明する。ここ
でまず、PTO部、即ち、動力採出部は、ブレーカー
等、油圧駆動式のアタッチメントを装着して駆動するた
めに設けられた、走行用ポンプP1・P2と別の、図7
図示のエンジンEにて駆動される油圧ポンプPより圧油
供給される油路の端子であって、図6の如く、フロント
コラム3内に配設されたコントロールバルブCV内を経
ており、該コントロールバルブCV内のPTO制御バル
ブPCVが、該走行変速兼PTO駆動用ペダル15の踏
み操作にて切り換えられるのである。なお、本実施例で
は、該走行変速兼PTO駆動用ペダル15の一度の踏み
操作で駆動状態となり、ペダルから足を離せば中立状態
となるよう、該PTO制御バルブPCVは、図7に示す
如き二段切換式とし(ペダル踏み位置が、後記の如くX
・Y・Zの三位置あるので、切換位置は三位置あるが、
X・Y位置では共通の中立段となっている。)、該PT
O部に装着されるアタッチメントは単動の油圧シリンダ
ーにて駆動されるものを使用するものとする。
【0031】走行変速兼PTO駆動用ペダル15は、従
来、図9及び図10の如く、PTO駆動操作用ペダル3
0と走行変速操作用ペダル31とを別構成として並設す
ることにより生じていた配設スペースの問題を解消すべ
く、走行変速操作とPTO駆動変速操作とを、この一ペ
ダルにて行えるようにしたものであり、図5の如く、フ
ロントコラム3の左寄り裾部で、床板4上に突設され、
平面視で本体フレーム2内に収容されるようになって、
外側に突出することで外部と干渉を生じるという不具合
を解消している。該走行変速兼PTO駆動用ペダル15
の形状は、図5の如く、左右に長い形状で、左右中心線
上に回動支点軸15aを有している。図6の正面図より
説明すると、全く踏み操作しないX状態では、走行段は
一速段であり、PTOは中立状態である。そして、回動
支点軸15aより左側(図6においては右側)を踏み込
んだY状態が、走行変速段を二速段にした状態、即ち、
前記走行変速バルブSVを二速段に切り換えた状態であ
り、該回動支点軸15aより右側(図6においては左
側)を踏み込んだZ状態が、PTO部の駆動状態であっ
て、この時には走行変速段は一速段である。
【0032】該走行変速兼PTO駆動用ペダル15の取
付構成において、床板4より下方においては、図6、図
8の如く、回動支点軸15aに外嵌される該走行変速兼
PTO駆動用ペダル15と一体状のボス部15bに、押
当子15cが突設されており、該押当子15cに押当可
能に、図6図示の走行変速バルブSVの切換スイッチS
Wが配設されている。該フロントコラム3内におけるコ
ントロールバルブCV近傍にて取付板17にて突設され
る回動支点軸17aにボス部16aを外嵌して、回動自
在に枢支されたバルブ操作リンク16にワイヤWを連結
しており、ペダルの踏み位置(X・Y・Z)に応じて該
押当子15cが該切換スイッチSWを三段階の位置に切
換え、該ワイヤWを摺動して、バルブ操作リンク16を
回動する。該バルブ操作リンク16のボス部16aより
走行変速バルブSVに、図4の如く、押圧具19の連結
金具19aにリンク16bを枢結しており、ペダル踏み
操作にて二段変速可能に構成している。そして、図6の
如く、同じくバルブ操作リンク16のボス部16aより
リンク16cが突設されていて、該リンク16cがPT
O制御バルブPCVのスプールより突設する連結金具2
3に枢結されていて、前記の如く、走行変速兼PTO駆
動用ペダル15の踏み操作にてPTOの駆動制御ができ
るようになっているのである。
【0033】このように、床板4の下方においては、該
走行変速兼PTO駆動用ペダル15とコントロールバル
ブCVとの間にバルブ操作用のワイヤWが連結されて、
ペダル踏み操作に伴って摺動する構成となっている。更
に最下端の取付板部15dを本体フレーム2内にて固設
された取付座(図示せず)に螺止するのであるが、従来
はこの取付座が水平状だったので、該取付板部15dも
水平状となり、そのため該取付板部15d上に土砂が溜
まっていた。しかし、本実施例では、取付座を傾斜状に
し、それに伴って取付板部15dも傾斜状とすること
で、取付板部15d上における土砂は滑落して滞留せ
ず、従って、その直上方の切換スイッチSWにおけるワ
イヤWの摺動部分が摩耗したりする不具合を生じない。
【0034】また、床板4上おいては、該走行変速兼P
TO駆動用ペダル15の下方より直前部にかけて固定板
24を配設し、該固定板24より突設する枢支部24a
に回動支点軸25aを枢支して、上下回動可能にペダル
カバー25を配設している。更にその前方には、図6に
おける中立のX状態時に足を置く部材として、足載せ用
部材26である足載せパイプが固設されている。該ペダ
ルカバー25は、不使用時に該走行変速兼PTO駆動用
ペダル15上に載せて、ペダルの誤操作を防止するもの
であり、足は足載せパイプ26である足載せパイプ上に
載せられるようになっている。該走行変速兼PTO駆動
用ペダル15の使用時においては、該ペダルカバー25
を上方に回動すると、該足載せパイプ26である足載せ
パイプがストッパーとなって、該ペダルカバー25をそ
の位置に固定し、作業者の足に干渉しないようにしてい
る。
【0035】また、バックホー前部において、従来、前
後回動可能にブームブラケットを取り付けて、該ブーム
ブラケットに、アーム及びバケットを上下回動可能に支
持するブームの基部を上下回動可能に取り付け、ブーム
回動用のブームシリンダーをブーム腹面側にてブームブ
ラケット前端に枢支した構成は公知となっている。ブー
ム、アーム、及びバケット(これらを作業機と称す
る。)回動用のシリンダー用油圧ホースは、ブーム背面
に配管し、ブームシリンダーに対しては、該ホースを上
方よりUターン状に、ブーム側方を通過して配管する
か、或いは、ブームブラケットの左右回動支点軸である
縦ピンに横孔を穿設して、該横孔にホースを嵌挿して、
下方よりブームシリンダーに配管していた。
【0036】しかし、ブームシリンダー用油圧ホースの
配管については、従来の配管方法のうち、まず、ブーム
背面よりUターン状に配管する方法では、ブーム側方に
ホースが露出される上にホースが湾曲されているので、
折損しやすく、見栄えも悪い。また、ホースが長く必要
になる。後記の縦ピンに穿設した横孔に嵌挿する方法で
は、縦ピンの強度確保のため、ブームブラケットを大き
くする必要があり、ブームの回動性能上、不利となって
いた。
【0037】本実施例のブーム基部付近におけるブーム
シリンダー用ホースの配管構成について図11及び図1
2より説明する。前記の如く、ブームブラケット8にお
いては、上端にブーム9の基部を、それより下位となる
前端にはブームシリンダー12の基部を枢支している。
本体部より延設されたブーム・アーム・バケット用の各
シリンダーホースは、まず本体フレーム2の作業機取付
部2a上方を通過し、アームシリンダー13及びバケッ
トシリンダー14用のシリンダーホースH’は、ブーム
9の背面に配管される。一方、ブームシリンダー用ホー
スHは、分岐してブームブラケット回動支点軸である縦
ピン7上方を通り、ブームブラケット8の左右側板間を
通過して、前端のブームシリンダー12基部の下方に回
り込み、ブームシリンダー12に下方より配管される。
従って、ブームシリンダー用ホースHは、従来のブーム
背面より分岐させて上方よりUターン状に配管していた
のに比して短絡化し、折曲部位が外部に露出されず、見
栄えも良くなっている。
【0038】こうして、ブームシリンダー用ホースは、
ブーム基部下方と縦ピンの上方を通すことにより、ホー
スはブームブラケット内を通過し、ブームシリンダーに
対して下方より短い距離で配管される。即ち、ブームシ
リンダー用のホースを配管することにより、該ホースが
外部より見えず、折損を防ぐ他、見栄えも良くなり、更
には従来の上方よりUターン状に配管する方法に比べて
短絡化してコスト低下や配管スペースの削減に繋がり、
また、従来の縦ピンに横孔を穿設する方法のような横孔
を穿設することが不要なので、縦ピンの強度も本来のま
まで、ブームブラケットを大きくしたりする必要もな
い。
【0039】更に従来、バックホーには、ブーム側面
と、本体前部の二箇所に照明器具を取り付けていた。し
かし、この照明器具においては、ブーム側方についてい
るもの(ブームランプ)は、ブームと一体で、ブームの
左右回動に伴って、作業方向を照らせるが、本体側に付
設されている照明器具(走行ランプ)は、照明方向が固
定的で、ブームを左右回動させてもその方向が照らせ
ず、従って、ブームを左右回動させて行う作業(例えば
側溝の穿設)等では暗い中での作業を余儀なくされた。
【0040】本実施例の本体部に取り付けられる走行ラ
ンプLについて図13より説明する。走行ランプLは、
フロントコラム3等の本体部の一部に、回動自在に取り
付けられるもので、図13の如く、ブームブラケット3
に対して連結ロッド27・L字リンク28、及び連結ロ
ッド29を介して連結されていて、該L字リンク28は
支点軸28aを中心に回動自在に取り付けられている。
ブームブラケット3は、油圧シリンダーであるスイング
用シリンダー30の伸縮にて左右回動するように構成さ
れており、これに伴う該L字リンク28の回動によっ
て、走行ランプLがブームブラケット3の回動方向と同
方向に回動するよう構成している。これによって、ブー
ムブラケット8の左右回動による作業時に、本体側から
走行ランプLにて作業箇所が照らせるので、作業効率が
アップするのである。
【0041】こうして、ブームブラケットの左右回動に
伴って左右回動する照明器具を本体側に取り付けること
で、本体部より作業箇所を常時照らすことが可能とな
る。即ち、本体部において、ブームブラケットの左右回
動に追随して同方向に回動する照明器具を設けたので、
側溝穿設等の作業で、ブームブラケットを左右に回動し
て行う作業を夜間行う時に、作業箇所を明るく照らすこ
とができ、作業効率が向上する。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏する。請求項1の如く、走行変速用
と動力採出部駆動用のペダルを一ペダルで兼用すること
により、走行フレームの左右端内に配設スペースが収ま
り、従来、2個のペダルを左右に並設していたことによ
って生じていた、片方のペダルが外部に突出して、他物
と干渉するというおそれを解消し、また、操作性につい
ても、足を踏み替えるという作業をしなくてもよく、誤
操作が減少する。
【0043】請求項2の如く、操作ペダル前方に設ける
足載せ部材をペダル用カバーのストッパーとすること
で、操作ペダルの使用時においてカバーを上方回動して
該足載せ部材に当接した位置で固定されて、作業者の足
元の支障とならないよう保持される。 また、ペダルを使
用しない時に下方回動してペダル上にカバーを被覆すれ
ば、直ぐに足載せ部材を使用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホーの全体側面図である。
【図2】走行用油圧機構における一速段時のバルブ位置
を示す油圧回路図である。
【図3】同じく二速段時におけるバルブ位置を示す油圧
回路図である。
【図4】自動減速機能を有する走行変速用ペダル(走行
変速兼PTO駆動用ペダル15)と走行変速バルブSV
との連係機構を示す図である。
【図5】走行変速兼PTO駆動用ペダル15の配設位置
を示す部分平面図である。
【図6】同じく部分正面図である。
【図7】同じく部分側面図である。
【図8】PTO制御バルブPVの構成を示す油圧回路図
である。
【図9】従来のPTO駆動用ペダル30と走行変速ペダ
ル31との配設位置を示す部分平面図である。
【図10】同じく部分正面図である。
【図11】ブームシリンダー用ホースHの配管構成を示
す部分側面図である。
【図12】同じく部分正面図である。
【図13】走行ランプLとブームブラケット8との連係
機構を示す平面図である。
【符号の説明】
1 クローラ走行装置 2 本体フレーム 3 フロントコラム 4 床板 15 走行変速兼PTO駆動用ペダル 15a 回動支点軸 15b ボス部 15c 押当子 15d 取付板部 24 ペダルカバー 25 足載せパイプ
フロントページの続き (72)発明者 黒田 孝明 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マーディーゼル株式会社内 (72)発明者 久田 義武 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マーディーゼル株式会社内 (72)発明者 田中 剛 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マーディーゼル株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−264469(JP,A) 特開 平4−250225(JP,A) 特開 昭63−203434(JP,A) 特開 平4−97027(JP,A) 実開 平4−17450(JP,U) 実開 平5−96160(JP,U) 実開 平2−23060(JP,U) 実開 平5−64252(JP,U) 実開 平3−69360(JP,U) 実開 平3−69361(JP,U) 実開 昭64−55302(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/20 E02F 9/16 F15B 11/17

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体フレーム2上面の前端にフロントコ
    ラム3を立設し、該フロントコラム3の裾部の床板4上
    にペダル15を配設するバックホーにおいて、該ペダル
    15は左右に長い形状で、左右中心線上に回動支点軸1
    5aを配置し、前記床板4より下方における本体フレー
    ム2内に固設された取付座に、ペダル15下端の取付板
    部15dを固定する構成とし、該ペダル15が、動力採
    出部駆動用のペダルと走行変速操作用ペダルを兼用した
    ことを特徴とするバックホーのペダル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバックホーのペダルにお
    いて、ペダル15の上に載置し、不使用時に該ペダル1
    5上に載せて、ペダルの誤操作を防止するペダルカバー
    25を、上下回動可能に枢支配設するとともに、前記ペ
    ダル15の前方に足載せ用の部材26を配置し、前記ペ
    ダルカバー25を上方回動した時に、該足載せ用の部材
    26がストッパーとなって、該ペダルカバー25をその
    位置に固定すべく構成したことを特徴とするバックホー
    のペダル。
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