JPH11158859A - 作業機械の制御回路 - Google Patents

作業機械の制御回路

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JPH11158859A
JPH11158859A JP9343707A JP34370797A JPH11158859A JP H11158859 A JPH11158859 A JP H11158859A JP 9343707 A JP9343707 A JP 9343707A JP 34370797 A JP34370797 A JP 34370797A JP H11158859 A JPH11158859 A JP H11158859A
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JP
Japan
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oil chamber
boom
control circuit
opening
side oil
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JP9343707A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Sawa
英一 佐和
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より油圧ショベルなど作業機械では、ブ
ームシリンダに通じる給排回路をタンク連通回路に切換
接続するフローティングバルブなどを配設し、ブームを
浮いた状態に保持するようにして、押圧作業を行うよう
にしているものがある。しかし前記フロート手段による
作業では十分な押圧力が得られないし、また所要の押圧
力を調整する手段も講じられていなかった。本発明は、
押圧作業時に十分な押圧力を発揮し、しかも所要の押圧
力を調整設定できるとともに、所要の押圧力に容易に切
換操作できる制御回路を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明では、ブームシリンダのボトム側
油室とロッド側油室とを連通するバイパス管路の中間分
岐部より分岐せしめて作動油タンクへ連通し、また前記
ボトム側油室,ロッド側油室から前記中間分岐部に至る
それぞれ管路のうち少くとも一方の管路を、複数の並列
の管路に設定し、前記管路に対してそれぞれ電磁ポペッ
ト開閉弁と可変絞り部を直列に介設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転圧ローラ等の押
圧作業工具を取付けた作業機を装着している作業機械の
制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、特開平8−68043号公報に
記載されている一実施例転圧ローラ装置を示す側面図で
ある。図4に示す転圧ローラ装置を装備するパワーショ
ベル(油圧ショベルと同じ)1では、その車体に対して
順次連結したブーム2、アーム3の先端部に、バケット
4に取付け替えして、取付装置5及び転圧ローラ6を装
着し、地盤の転圧作業を行うようにしている。なお7は
ブームシリンダ、8はアームシリンダである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−68043
号公報に記載されている転圧ローラ装置(図4に示す)
は、油圧ショベル1の油圧装置(図示はない)を利用し
て転圧作業を実施するようにしているが、転圧ローラ6
の地盤に対する押圧力、すなわち転圧ローラ6の転圧力
に関する記載はされていない。しかし従来より油圧ショ
ベルなど建設機械,作業車両では、ブームシリンダに通
じる給排回路をタンク連通回路に切換接続するフローテ
ィングバルブ(図示していない)などを配設し、油圧シ
ョベルなどのブームを浮いた状態に保持するようにし
て、転圧作業(地均し作業等を含む)を行うようにして
いるものがある。しかし前記フロート手段による作業で
は十分な転圧力が得られないし、また所要の転圧力を調
整する手段も講じられていなかった。本発明は、前記転
圧作業時に十分な転圧力を発揮することができ、しかも
所要の転圧力を調整設定できるとともに、スイッチ操作
により前記転圧力を所要の転圧力に容易に切換操作でき
る制御回路を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、ブーム,ア
ーム,押圧作業工具をそれぞれ回動可能に順次連結して
作業機を形成し、前記ブームを駆動するブームシリンダ
のボトム側油室とロッド側油室とを作動油タンクを介し
て通じるバイパス回路を有し、また前記バイパス回路を
開閉するバイパス回路開閉用切換手段を備え、前記バイ
パス回路の開通状態時に前記アームを回動操作すること
により地盤に沿って押圧を行うようにした作業機械にお
いて、前記アームの回動操作状態時に前記バイパス回路
内を移動する作動油の流量を抑制する流量制御手段を設
けた。そして前記流量制御手段は、前記バイパス管路の
中間分岐部より分岐せしめて前記作動油タンクへ連通
し、前記ボトム側油室,前記ロッド側油室から前記中間
分岐部に至るそれぞれ管路に各可変絞り部を介設すると
ともに、前記ボトム側油室及びロッド側油室の負圧状態
を回避するチェック弁を前記可変絞り部に対して並設
し、また前記バイパス回路開閉用切換手段として、開閉
切換弁の遮断油路位置に複数のポペットをその開口方向
が互いに逆になるように対向状態に配設した電磁ポペッ
ト開閉弁を、前記可変絞り部に対して直列に連結した。
そして前記の場合に前記ボトム側油室,ロッド側油室か
ら中間分岐部に至るそれぞれ管路のうち少くとも一方の
管路を複数の並列の管路に設定し、前記管路に対して
も、前記電磁ポペット開閉弁と前記チェック弁並設可変
絞り部直列に介設した。
【0005】前記制御回路を装備した作業機械がその作
業機先端部に例えば転圧ローラ(押圧作業工具の内の一
つである)を取付けて、転圧作業(転圧ローラを地盤に
沿ってころがして地盤を押圧する作業)を開始する前に
は、作業内容に対応する転圧力を得るように前記可変絞
り部の絞り度を調整しておく。すなわち前記ボトム側油
室,前記ロッド側油室から前記中間分岐部に至るそれぞ
れ管路が、そのそれぞれ管路に介設した各可変絞り部に
よって、作動油通路を絞られた状態にしておく。そして
また転圧操作開始前には、前記電磁ポペット開閉弁は遮
断油路位置にある。次に転圧操作を開始するときにスイ
ッチを操作すると、前記電磁ポペット開閉弁は遮断油路
位置から開通油路位置に切換わる。この状態において、
車体の前部に装着した転圧用作業機のアームを前後に回
動操作すると、前記ブームシリンダが縮小・伸長して、
前記ボトム側油室と前記ロッド側油室との間に接続され
ている前記バイパス管路内を作動油が移動する。しかし
前記バイパス回路内を移動する作動油の流量が前記各可
変絞り部にて絞られるので、前記ブームシリンダの伸縮
運動、すなわちブームの起伏回動がフリーのフロート状
態にならない。すなわちブームのフロート状態が制限を
受けて、前記アームの回動操作時に車体の前部が地面よ
り浮き勝手になるので、前記車体の重量の一部を前記転
圧ローラに作用させて十分な転圧力を発揮させることが
できる。なお前記可変絞り部に対して前記チェック弁を
並設しているので、前記アームの回動操作時に前記ボト
ム側油室又はロッド側油室が負圧状態になったときに
は、前記チェック弁が開口されて前記作動油タンク内の
作動油を吸い上げ供給することができる。
【0006】また前記の場合に前記ボトム側油室,ロッ
ド側油室から中間分岐部に至るそれぞれ管路のうち少く
とも一方、例えばロッド側油室から中間分岐部に至る管
路を、複数の並列の管路に設定し、そのそれぞれ管路に
対して、前記電磁ポペット開閉弁と前記チェック弁並設
可変絞り部を直列に介設しているので、前記複数の可変
絞り部のそれぞれ絞り度を互いに小と大に設定すること
ができる。したがって絞り度を小に設定した可変絞り部
に直列に接続されている電磁ポペット開閉弁を選択して
その電磁ポペット開閉弁を開通油路位置にスイッチ操作
した場合には、例えば通常の転圧力を発揮させることが
できる。また、絞り度を大に設定した可変絞り部に直列
に接続されている電磁ポペット開閉弁を選択してその電
磁ポペット開閉弁を開通油路位置にスイッチ操作した場
合には、前記通常の転圧力より大なる強力な転圧力を発
揮させることができる。
【0007】また前記電磁ポペット開閉弁の遮断油路位
置に複数のポペットをその開口方向が互いに逆になるよ
うに対向状態に配設しているので、転圧作業用機械の例
えば駐機時に前記ブームを上昇状態に放置していても、
前記電磁ポペット開閉弁の内部リークに起因する前記ブ
ームの自然降下等のトラブルを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の制御回路
(図1には図示していないが後述する)を装備している
一実施形態の作業機械9(作業機械9のベースマシンは
油圧ショベルである)を示す側面図である。図におい
て、10は作業機械9の下部走行体、11は下部走行体
10の上部に連設した上部旋回体、12は上部旋回体1
1の前部に装着した作業機、13は作業機12のブー
ム、14はアーム、15は取付用フレーム、16は取付
用フレーム15に軸支されている押圧作業工具のうち例
えば転圧ローラ、17はブームシリンダ、18はアーム
シリンダ、19はバケットシリンダ(正確に云えば転圧
ローラ用油圧シリンダであるが通常、バケットシリンダ
と呼ばれているのでバケットシリンダという)、20は
ブーム基端ピン結合部、21はブーム先端ピン結合部、
22はアーム先端ピン結合部、23は後述する可変絞り
部と電磁ポペット開閉弁を一体形に形成しブーム13の
基部側背面に配置した油圧バルブブロックである。
【0009】図2は、図1に示す作業機械9に装備した
本発明の一実施形態の制御回路24とブーム13の操作
回路を示す要部回路図である。図において、25はブー
ムシリンダ17のボトム側油室、26はロッド側油室、
27はブームシリンダ17制御用方向切換弁であるブー
ム用パイロット切換弁、28はブーム13操作用のブー
ム用油圧リモコン弁、29はメイン圧油を吐出するメイ
ンポンプ、30はパイロット一次圧を導出するパイロッ
トポンプ、31は作動油タンクである。
【0010】図3は、図2における制御回路24を示す
拡大回路図である。図において、(32a−32b),
(33a−33b−33c)はブーム用パイロット切換
弁27よりブームシリンダ17に通じる圧油給排回路、
(34a−34b−34c−35a),(35b−35
c)はブームシリンダ17のボトム側油室25よりロッ
ド側油室26に通じるバイパス回路、36は前記バイパ
ス回路(符号は省略する)の中間分岐部、37a−37
bは中間分岐部36より作動油タンク31に通じるタン
ク連通管路、38a−38b−38cは中間分岐部36
から圧油給排回路の管路33bに通じるようにパイパス
回路の管路35a−35b−35cに対して並列に接続
されているバイパス回路、39a,39b,39cはそ
れぞれ電磁ポペット開閉弁、40a,40b,40cは
それぞれ可変絞り部、41は可変絞り部40a,40
b,40cにそれぞれ並列に接続されているチェック
弁、42は制御回路24の電気回路、43は前記転圧ロ
ーラ16の転圧力の大小を選択する転圧力選択用スイッ
チ、44は前記可変絞り部(39aと39b)又は(3
9aと39c)を開通油路位置状態に切換えるフロート
切換用スイッチ、45は転圧力選択用スイッチ43が接
点T1−T1に切換えられている状態を表示する表示ラ
ンプ、45’は転圧力選択用スイッチ43が接点T2−
T2に切換えられている状態を表示する表示ランプ、4
6は一実施例報知器であるブザー、47は電流の流通方
向を規定するそれぞれダイオード、48は電源である。
【0011】次に、本発明の一実施形態の制御回路24
の構成を図1〜図3について述べる。本実施形態では、
上部旋回体11(図1に示す)の前部にブーム13、ア
ーム14、転圧ローラ16をそれぞれ回動可能に順次連
結して作業機12を形成し、前記ブーム13を駆動する
ブームシリンダ17のボトム側油室25とロッド側油室
26とを通じるバイパス回路(図3に示すように管路3
2bより管路34a34b−34c−35a−35b−
35cを経て管路33aに至る回路)を有し、前記バイ
パス管路の中間分岐部36より管路37a−37bを分
岐せしめて作動油タンク31へ連通し、前記ボトム側油
室25,前記ロッド側油室26から前記中間分岐部36
に至るそれぞれ管路(符号は省略する)に各可変絞り部
40a,40bを介設するとともに、前記ボトム側油室
25及びロッド側油室26の負圧状態を回避するチェッ
ク弁41を前記可変絞り部40a,40bに対してそれ
ぞれ並設し、また前記バイパス回路の開閉用切換手段と
して管路34aと34bとの間、管路35aと35bと
の間で、遮断油路位置に複数のポペット(符号を付して
いない)をその開口方向が互いに逆になるように対向状
態に配設した電磁ポペット開閉弁39a,39bを、前
記可変絞り部40a,40bに対して直列に連結した。
そして前記の場合に前記中間分岐部36から例えば前記
ロッド側油室26に通じる管路35a−35b−35c
と並列に、もう一本の管路38a−38b−38c(管
路38cより管路33b,33aを経てロッド側油室2
6に通じる)を設け、前記管路38a−38b−38c
に対しても、電磁ポペット開閉弁39cとチェック弁4
1並設可変絞り部40cを直列に介設するようにした。
【0012】次に、本発明の一実施形態の制御回路24
の作用について述べる。本実施形態の制御回路24を装
備した作業機械9が転圧作業を開始する前には、作業内
容に対応する転圧力を得るように前記可変絞り部40
a,40b,40cのそれぞれの絞り度を調整してお
く。ここで例えば可変絞り部40bの絞り度は、可変絞
り部40cより大に調整しているものとする。このよう
にして、前記ボトム側油室25から前記中間分岐部36
に至る管路32b−34a−34b−34c、前記中間
分岐部36から前記ロッド側油室26に至る管路35a
−35b−35c−33a、前記中間分岐部36から分
岐して前記管路35a−35b−35cに並列に接続さ
れた管路38a−38b−38cが、それぞれ可変絞り
部40a,40b,40cによって、作動油通路を絞ら
れた状態にしておく。そしてまた転圧操作開始前には、
前記電磁ポペット開閉弁39a,39b,39cは遮断
油路位置にある。次に転圧操作を開始するときにはその
転圧作業に適応する転圧力例えば通常の転圧力PR(い
わゆるレギュラーモードの転圧力)をはたらかせるため
に、まず転圧力選択用スイッチ43(図3に示す)を中
立位置設定T0−T0より接点T1−T1に選択操作す
る。電源48からの電流が前記接点T1−T1を介し
て、表示ランプ45及びブザー46に通電する。前記表
示ランプ45の点灯によりはたらかせる転圧がレギュラ
ーモード(転圧力PR)であることが明示されるととも
に、ブザー46からフロート切換用スイッチ44の操作
が可能であることを知らせる報知音が発せられる。
【0013】前記のように転圧力選択用スイッチ43を
接点T1−T1に選択操作した後に、フロート切換用ス
イッチ44をオン操作する。電源48からの電流が前記
接点T1−T1を介して電磁ポペット開閉弁39a,3
9bのそれぞれソレノイド(符号は付していない)が通
電し、前記電磁ポペット開閉弁39a,39bが同時に
遮断油路位置から開通油路位置に切換わる。この状態の
場合に前記転圧ローラ16は転圧を行う地面上に置かれ
た状態にあるが作業アタッチメント9のアーム14を前
後に回動操作すると、ブームシリンダ17が縮小・伸長
して、ボトム側油室25とロッド側油室26との間に接
続されている前記バイパス管路(符号を省略する)内を
作動油が移動する。しかし前記バイパス回路内を移動す
る作動油の流量が前記各可変絞り部40a,40bにて
絞られるので、前記ブームシリンダ17の伸縮運動、す
なわちブーム13の起伏回動がフリーのフロート状態に
ならない。すなわちブーム13のフロート状態が制限を
受けて、前記アーム14の回動操作時に下部走行体10
の前部が地面より浮き勝手になるので、車体(上部旋回
体11及び下部走行体10をいう)の重量の一部を前記
転圧ローラ16に作用させて十分な転圧力PRを発揮さ
せることができる。なお前記可変絞り部40a,40b
に対してそれぞれチェック弁41を並設しているので、
前記アーム14の回動操作時に前記ボトム側油室25又
はロッド側油室26が負圧状態になったときには、前記
チェック弁41が開口されて作動油タンク31内の作動
油を吸い上げ供給することができる。
【0014】次に、前記転圧力PRよりさらに強力な転
圧力PSを必要とする場合には、前記転圧力選択用スイ
ッチ43を接点T2−T2に選択操作する。電源48か
らの電流が前記接点T2−T2を介して、表示ランプ4
5’及びブザー46に通電する。前記表示ランプ45’
の点灯によりはたらかせる転圧力がストロングモード
(転圧力PS)であることが明示されるとともに、ブザ
ー46からフロート切換用スイッチ44の操作が可能で
あることを知らせる報知音が発せられる。そして次にフ
ロート切換用スイッチ44をオン操作すると、電源48
からの電流が前記接点T2−T2を介して電磁ポペット
開閉弁39a,39cのそれぞれソレノイドが通電し、
前記電磁ポペット開閉弁39a,39cが同時に遮断油
路位置から開通油路位置に切換わる。この状態の場合に
前記転圧ローラ16は転圧を行う地面上に置かれた状態
にあるが作業機12のアーム14を前後に回動操作する
と、ブームシリンダ17が縮小・伸長して、ボトム側油
室25とロッド側油室26との間に接続されている前記
バイパス管路(管路32bより管路34a、電磁ポペッ
ト開閉弁39aの開通油路位置、管路34b、可変絞り
部40a、管路34c、中間分岐部36、管路37a、
38a、可変絞り部40c、管路38b、電磁ポペット
開閉弁39c、管路38cを経て、管路33b、33a
に至る回路)内を作動油が移動する。しかし前記バイパ
ス回路内における可変絞り部40cの絞り度を前記可変
絞り部40bより大きく設定しているので、前記ブーム
シリンダ17の伸縮運動、すなわちブーム13の起伏回
動が前記の場合よりさらに厳しく抑制されたフロート状
態になり、車体(上部旋回体11及び下部走行体10を
いう)の重量の内、かなりの重量を前記転圧ローラ16
に作用させて強力な転圧力PSを発揮させることができ
る。
【0015】また前記電磁ポペット開閉弁39a,39
b,39cの遮断油路位置に複数のポペット(例えば図
3内の電磁ポペット開閉弁39aの遮断油路位置におけ
る符号イ,ロで示すポペット)をその開口方向が互いに
逆になるように対向状態に配設しているので、作業機械
9の例えば駐機時に前記ブーム13を上昇状態に放置し
ていても、前記電磁ポペット開閉弁39a,39b,3
9cの内部リークに起因する前記ブーム13の自然降下
等のトラブルを防止することができる。
【0016】なお本実施形態の制御回路24ではバイパ
ス回路開閉用切換手段として電磁ポペット開閉弁39
a,39b,39cを配設しているが、電磁式の開閉弁
に限らず、例えばパイロット圧によって切換可能なパイ
ロット開閉弁(図示していない)を用いて実施すること
も可能である。また押圧作業工具の一実施例として転圧
ローラ16を用いたが、図示していない作業機の先端部
にアスファルト切断用カッタ,草刈用工具,振動コンパ
クタ工具,レーキ工具などを取付けて使用することも可
能である。
【0017】
【発明の効果】本発明の作業機械の制御回路では作業機
におけるブームシリンダのボトム側油室とロッド側油室
とを連通するバイパス回路をそなえているが、前記バイ
パス管路の中間分岐部より分岐せしめて作動油タンクへ
連通し、前記ボトム側油室,前記ロッド側油室から前記
中間分岐部に至るそれぞれ管路に各可変絞り部を介設し
たので、前記可変絞り部の絞り度をそれぞれ調整するこ
とにより、所要の転圧力を設定することができる。また
前記ボトム側油室,ロッド側油室から前記中間分岐部に
至るそれぞれ管路のうち少くとも一方の管路を、複数の
並列の管路に設定し、前記管路に対しそれぞれバイパス
回路開閉用切換手段として電磁ポペット開閉弁を設けた
ので、スイッチ操作により作業状態に対応して、例えば
通常のレギュラーモードの転圧力と、ストロングモード
の強力な転圧力に容易に切換えることができる。また前
記電磁ポペット開閉弁の遮断油路位置に複数のポペット
を配設しているので、作業機械の例えば駐機時にブーム
を上昇状態に放置していても、前記電磁ポペット開閉弁
の内部リークに起因する前記ブームの自然降下等のトラ
ブルを防止することができる。したがって本発明の制御
回路をそなえた作業機械では、作業状況に応じて最適の
押圧力(転圧力など)を容易にはたらかせることができ
るとともに、前記作業機械に装着している作業機の駐機
メンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御回路を装備している一実施形態の
作業機械を示す側面図である。
【図2】図1に示す作業機械に装備した本発明の一実施
形態の制御回路とブームの操作回路を示す要部回路図で
ある。
【図3】図2における制御回路を示す拡大回路図であ
る。
【図4】従来技術の一実施例転圧ローラ装置を示す側面
図である。
【符号の説明】
2,13 ブーム 3,14 アーム 6,16 転圧ローラ 7,17 ブームシリンダ 9 作業機械 10 下部走行体 11 上部旋回体 12 作業機 24 制御回路 25 ボトム側油室 26 ロッド側油室 31 作動油タンク 36 中間分岐部 39a,39b,39c 電磁ポペット開閉弁 40a,40b,40c 可変絞り部 41 チェック弁 42 電気回路 43 転圧力選択用スイッチ 44 フロート切換用スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーム,アーム,押圧作業工具をそれぞ
    れ回動可能に順次連結して作業機を形成し、前記ブーム
    を駆動するブームシリンダのボトム側油室とロッド側油
    室とを作動油タンクを介して通じるバイパス回路を有
    し、また前記バイパス回路を開閉するバイパス回路開閉
    用切換手段を備え、前記バイパス回路の開通状態時に前
    記アームを回動操作することにより地盤に沿って押圧を
    行うようにした作業機械において、前記アームの回動操
    作状態時に前記バイパス回路内を移動する作動油の流量
    を抑制する流量制御手段を設けたことを特徴とする作業
    機械の制御回路。
  2. 【請求項2】 前記流量制御手段は、前記パイバス回路
    の中間分岐部より分岐せしめて前記作動油タンクへ連通
    し、前記ボトム側油室,前記ロッド側油室から前記中間
    分岐部に至るそれぞれ管路に各絞り部を介設するととも
    に、前記ボトム側油室及びロッド側油室の負圧状態を回
    避するチェック弁を前記絞り部に対して並設したことを
    特徴とする請求項1記載の作業機械の制御回路。
  3. 【請求項3】 前記バイパス回路開閉用切換手段とし
    て、開発切換弁の遮断油路位置に複数のポペットをその
    開口方向が互いに逆になるように対向状態に配設したポ
    ペット開閉弁を、前記絞り部に対して直列に連結したこ
    とを特徴とする請求項1及び2記載の作業機械の制御回
    路。
  4. 【請求項4】 前記ボトム側油室,ロッド側油室から中
    間分岐部に至るそれぞれ管路のうち少くとも一方の管路
    を、複数の並列の管路に設定したことを特徴とする請求
    項2記載の作業機械の制御回路。
  5. 【請求項5】 前記ポペット開閉弁を、スイッチ操作で
    切換可能な電磁ポペット開閉弁に設定したことを特徴と
    する請求項3記載の作業機械の制御回路。
  6. 【請求項6】 前記絞り部を可変絞り部に設定したこと
    を特徴とする請求項2及び3記載の作業機械の制御回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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