JP3464198B2 - 着座装置 - Google Patents

着座装置

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JP3464198B2
JP3464198B2 JP2000233582A JP2000233582A JP3464198B2 JP 3464198 B2 JP3464198 B2 JP 3464198B2 JP 2000233582 A JP2000233582 A JP 2000233582A JP 2000233582 A JP2000233582 A JP 2000233582A JP 3464198 B2 JP3464198 B2 JP 3464198B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、着座装置に関
し、さらに詳しくは、座った状態で体の向きを変えた
り、体の位置を移動させたりする動作を円滑に行うこと
ができる着座装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手足の力が弱くなってきている高齢者や
身体に障害のある人にとっては、座った状態で体の向き
を変えたり、体の位置を移動させたりすることは、非常
に負担のかかる動作である。また、スカートを穿いてい
たり、着物を着ているときにも、このような動作をする
ことは容易ではない。そこで、座った状態であってもこ
のような動作が楽に行えるような着座装置が開発されて
いる。
【0003】従来の着座装置としては、例えば、上下2
枚のシート部材をこれらの中央部で相互に回転可能に結
合させて成る着座装置、及び、上下2枚の板状であるシ
ート部材の間にベアリングを配置して成る着座装置等が
ある。
【0004】しかし、前者の着座装置では、2枚のシー
ト部材がそれらの中央部で回転軸によって結合されてい
るので、2枚のシート部材は相互に回転するが、前後又
は左右方向等の移動が不能であり、このためこの着座装
置を使用したときには、体の向きを変える動作は容易に
なるが、体の位置を前後又は左右方向にずらす動作は楽
にはならず、また、前記回転軸に基づくセンターコアが
あるので座り心地が悪いという欠点があった。また、後
者の着座装置では、2枚の板状体及びベアリングから構
成されるので座位置が必要以上に高くなり、不安定であ
り、また2枚のシート部材が無制限に回転するので、こ
れに座った状態で体の向きを変えるときに体が回り過ぎ
ることがあり、さらに作動音がうるさい等の欠点があっ
た。
【0005】これ以外の従来の着座装置においても、座
った状態で体の向きを変えたり、体の位置を移動させた
りする動作を円滑に行うことができるような装置は存在
していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の着
座装置が有する前記欠点を解消すること、すなわち、座
った状態で体の向きを変える動作、及び体の位置を移動
させる動作等を楽に行うことができ、さらに通常の着座
状態においても快適である着座装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のこの発明は、着座面を有する座面部材と、座面部材の
下方に配置された固定部材と、座面部材と固定部材とを
結合する結合部材とを備え、前記結合部材にはその内側
方向に力を作用させる弾性環状部材が取り付けられ、
置ずれ可能に、座面部材と固定部材との滑動性が座面部
材における着座面の滑動性よりも大きく形成してなるこ
とを特徴とする着座装置であり、前記着座装置の好適な
態様として、前記結合部材は、伸縮性を有する部材であ
り、前記結合部材は、前記座面部材の周縁に沿って環状
に設けられており 記座面部材における前記固定部材
と接触する部分の素材、及び前記固定部材における前記
座面部材と接触する部分の素材が合成繊維であり、前記
着座面を形成する部分の素材が天然繊維である。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明に係る着座装置の好適な
具体例である着座装置1について説明する。図1は、着
座装置1の座面部材2を持ち上げた状態における着座装
置1の斜視図であり、図2は、着座装置1の座面部材2
と固定部材3とを接触させた状態における着座装置1の
斜視図である。
【0009】図1に示されるように、着座装置1は、座
面部材2と、固定部材3と、結合部材4と、弾性環状部
材5とを有して成る。
【0010】座面部材2は、その平面形状が円形の扁平
な部材であって、外面部材6と、内面部材(図示せず)
と、環状結合部材7と、充填材(図示せず)とを有して
成る。外面部材6と前記内面部材とは、同形状の布状部
材であって、互いに向かい合わせに配置され、換言する
と、重ね合わせに配置し、それぞれの周縁部に環状結合
部材7が縫着されることによって一体に結合されてい
る。外面部材6、前記内面部材及び環状結合部材7によ
って形成される内部空間には前記充填材が収容されてい
る。さらに、外面部材6と前記内面部材とは、糸で同心
円状に四重に縫い合わされている。このことにより外面
部材6及び内面部材には縫い目8が形成され、各縫い目
8によって囲まれる部分は、前記内部空間に収容された
前記充填材の存在によって若干の膨らみを有する。この
充填材により、この着座装置の座り心地が向上する。
【0011】座面部材2において、外面部材6の、外部
空間側に向く面が着座面13であり、前記内面部材の外
部空間側に向く面が下向面(図示せず)である。
【0012】外面部材6の材料は天然繊維例えば木綿及
び麻等であり、前記内面部材及び環状結合部材7の材料
は合成繊維例えばナイロン及びポリエステル等であり、
前記充填材は例えばカポック及び綿(わた)等である。
【0013】固定部材3は、取付具9を有する以外は座
面部材2と同形状の部材である。固定部材3は、外面部
材12(図示せず)と、内面部材10と、環状結合部材
11と、取付具9と、充填材(図示せず)とを有して成
る。
【0014】固定部材3における外面部材12は外面部
材6と、内面部材10は座面部材2における内面部材
と、環状結合部材11は環状結合部材7と、固定部材3
における充填材は座面部材2における充填材とそれぞれ
同様の形状及び材質を有する部材であり、これらが座面
部材2の場合と同様にして結合され、座面部材2と同様
の部材を形成している。また、固定部材3は、座面部材
2と同様に縫い目15を有する。固定部材3において
は、内面部材10の、外部空間側に向く面が上向面14
である。
【0015】固定部材3においては、さらに取付具9が
2個設けられている。図3に、取付具9が取り付けられ
た状態を示す。取付具9は、帯状体をループ状に形成し
て成り、前記外面部材と環状結合部材11との間に挟ま
れる状態で縫設されている。したがって、取付具9は、
通常は図3の実線に示すように、固定部材3の中心部に
向いた状態で設置されており、使用時に図3の点線で示
すように、固定部材3の外部方向に向けられる。取付具
9の材料は、環状結合部材11の材料と同じである。
【0016】着座装置1においては、座面部材2と固定
部材3とは、座面部材2の下向面と固定部材3の上向面
とを向かい合わせにして設置されている。
【0017】結合部材4は、筒状体に形成されて成る。
結合部材4は、その一端開口部を、座面部材2における
前記内面部材と環状結合部材7との間に挟まれた状態
で、座面部材2に縫着され、またその他端開口部を、固
定部材3における内面部材10と環状結合部材11との
間に挟まれた状態で、固定部材3に縫着されている。
【0018】結合部材4の軸線方向の長さは、この着座
装置に座る者の座りながらの作業、又は立ち上がる動作
等が容易になるように、この者の動きに応じて適度に前
記座面部材が前記固定部材から位置ずれをすることがで
きる程度である。また別の言い方をすると、固定部材3
の上に座面部材2を重ねたときに、筒状の結合部材4が
その中央部でその軸線に向かって絞り込まれるようにし
て固定部材3と座面部材2との間に介装されるのである
が、絞り込まれた結合部材4が固定部材3の上向面14
のほぼ全体を覆うように、換言すると結合部材4が座面
部材2の下向面のほぼ全体を覆うようにして、固定部材
3と座面部材2との間に介装されることができるよう
に、結合部材4の軸線方向長さが適宜に決定される。
【0019】結合部材4の材料は、例えばナイロン、ポ
リエステル等の合成繊維で形成されたジャージである。
結合部材がジャージであると、ジャージ自体が伸縮性に
富んでいるので、例えば固定部材3に対して座面部材2
が回転しても座面部材2が元の位置に戻ろうとする力が
働き、復元性が良好になる。
【0020】弾性環状部材5は、断面形状が円形のゴム
製中実環状体であって、その弾性力により結合部材4を
内側に締め付けるようにして、或いは筒状体である結合
部材4の中央部を絞り込むようにして、結合部材4に取
り付けられている。
【0021】弾性環状部材5は、固定部材3に対して平
面方向にずれた座面部材2が、実質的にずれる前の位置
に戻ることができ、また、座面部材2の位置ずれがスム
ースに行われ、座面部材2に湾曲が発生するなどの不都
合が生じない程度の弾性力、長さ及び太さを有してい
る。特に結合部材4がジャージであることとこの弾性環
状部材5との組み合わせにより、固定部材3に対する座
面部材2の回転方向のずれ及び水平方向のずれに対して
一層の復元力が発揮される。
【0022】着座装置1は、以上のような構造を有する
ことにより以下のように作用する。
【0023】着座装置1は、図2に示すように、座面部
材2と固定部材3とが重ね合わされた状態で使用され
る。このとき、座面部材2と固定部材3とのそれぞれの
中央部においては、座面部材2の前記下向面と固定部材
3の上向面14とが接触しており、座面部材2と固定部
材3とのそれぞれの周縁部においては、前記下向面と上
向面14との間に結合部材4及び弾性環状部材5が挟ま
れた状態になっている。
【0024】着座装置1の使用時には、まず、図2に示
すように取付具9を外側に向ける。着座装置1を、椅子
等の上に置き、取付具9を前記椅子等の所定箇所に係合
させたり、又は前記椅子等に備え付けられたひも等を取
付具9に結び付けたりすることにより、着座装置1を前
記椅子等に装着する。
【0025】この状態で、着座装置1の使用者は、通常
の座布団に座るのと同様にして、着座装置1に座ること
ができる。着座装置1にはセンターコア等がなく、ま
た、着座装置1は、扁平な座面部材2及び固定部材3等
により形成されているので、座位置が必要以上に高くな
ることもなく、着座装置1の座り心地は、従来の着座装
置に比較して良好である。
【0026】着座装置1に座った者が身に付けている通
常のズボン、スカート、又は着物等の素材と、着座装置
1の着座面13を形成する外面部材6の素材である木綿
等との摩擦は、座面部材2の前記下向面を形成する前記
内面部材及び固定部材3の上向面14を形成するナイロ
ン同士の摩擦、及び、これらのナイロンと結合部材4の
素材との摩擦よりも通常大きい。したがって、着座装置
1に座った者が、座ったままの状態で体の向きを変える
と、この動きに応じた分だけ座面部材2は、固定部材3
の上を滑りながらスムースに回転する。また、着座装置
1に座った者が、座ったままの状態で体を水平方向に移
動させると、この動きに応じた分だけ座面部材2は、固
定部材3の上を滑りながらスムースに移動する。なお、
座面部材2の外面部材6と前記内面部材とは糸で縫い合
わされているので、前記のように体の向きや位置を変え
たときに、座面部材2の外面部材6及び前記内面部材が
相互にずれることによって、外面部材6のみが動き、前
記内面部材は動かないというような不都合は生じない。
このように、着座装置1を利用すると、座ったままの状
態で容易に体の向きや位置を変えることができるので、
高齢者や身体に障害のある人等であってもこれらの動作
を楽に行うことができる。
【0027】座面部材2と固定部材3とを連結する結合
部材4は伸縮性のある素材であるので、座面部材2と固
定部材3との位置ずれが生じたままの状態で、着座装置
1上に座っていても違和感を覚えることはない。
【0028】また、結合部材4は伸縮性のある素材であ
り、また、結合部材4には、その内側方向に力を作用さ
せる弾性環状部材5が取り付けられているので、前記の
ように位置ずれをした座面部材2には常に、位置ずれを
する前の状態に戻ろうとする復元力が作用している。し
たがって、座面部材2が位置ずれをしている着座装置1
に座っている者が、立ち上がったり、または腰を上げた
りすると、位置ずれをしていた座面部材2は自動的に、
実質的に位置ずれをする前の状態に戻る。着座装置1
は、このように作用することにより、1回使用した後に
おいても、座面部材2がずれたままの状態になっている
ことがないので、次に使用するときにも不便となること
がなく、何回でも同様に使用することができる。
【0029】なお、図4に、この発明に係る着座装置の
他の態様である着座装置21を示した。着座装置21
は、取付具22がフック状であること以外は着座装置1
と同じである。
【0030】上述した着座装置は、座椅子の座面、自動
車における運転席、助手席、及び後部座席等の座席の座
面に配置して使用することができ、また、座布団として
も使用することができる。この着材装置を用いると、着
座する人の着座位置の決定或いは座り心地の調整を容易
に行うことができる。したがって、この着座装置は老人
介護用品としても、或いは自動車用品としても活用する
ことができる。
【0031】以上、この発明の一実施例について説明し
たが、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、この発明の要旨の範囲内で適宜に設計変更をするこ
とができる。そこで、以下にこの発明の一般的説明をす
る。
【0032】この発明における前記座面部材は、この着
座装置において、その最上部に位置し、この着座装置の
使用者がこの着座装置に座ったときに、その者の臀部等
が接触する部材であり、そのときにその者の臀部等が接
触する着座面を有する。したがって、前記座面部材は、
通常、前記着座面とは反対側の面である下向面におい
て、この座面部材の下方に設けられた後述の固定部材又
は結合部材と接触する。
【0033】前記座面部材は、前記機能を確保すること
ができる限りその形状には特に制限はなく、例えば、扁
平な形状でもよく、肉厚の形状でもよく、又は背凭れの
ある椅子型形状等にすることもできるが、取り扱い易
さ、体の向きや位置を変え易さ等を考慮すると、扁平な
形状が好適である。また、その平面形状に関しても、前
記条件を満たす限り、使用目的、使用者の体の大きさ、
及び使用者の身体的事情等に応じて適宜決定することが
でき、たとえば、円形、楕円形、四角形、三角形、台
形、及びその他任意の形状にすることができる。
【0034】前記座面部材の大きさとしては、前記機能
を確保することができる限り特に制限はなく、使用者の
体格等に応じて、使用し易い大きさにすることができ
る。
【0035】例えば図5に示されるように、着座装置3
1は、座面部材32が寝具布団と同様の大きさに形成さ
れ、また固定部材33が寝具布団と同様の大きさに形成
され、座面部材32の下面と固定部材33の上面との間
に結合部材34が介装されて成る。この着座装置31に
おいては、その結合部材34が、筒状体に形成され、そ
の一端開口部が座面部材32の周辺部に結合され、その
他端開口部が固定部材33の周辺部に結合される。筒状
体に形成されている結合部材34の中央部には、筒状の
結合部材34を絞り込むように、環状弾性部材35が装
着されている。結合部材34は、前述したように例えば
合成繊維性のジャージで形成され、伸縮性に富んでい
る。また、固定部材33及び座面部材32等の材料等に
ついては前記実施例で説明したのと同様である。
【0036】このように、着座装置31が寝具布団と同
様の大きさに形成されていると、この着座装置31は寝
具として使用することができる。寝具とした場合、この
座面部材32上に横臥する人が上半身を起こして立ち上
がる際にその人の動きに追随して座面部材32が横ずれ
或いは回転ずれを起こすので起きあがり動作が円滑にな
る。特に、立ち居振る舞いの困難になった高齢者におい
ては、布団から起居する動作が若年及び壮年からは想像
することのできないほどの難作業となるのであるが、こ
の着座装置31を寝具として採用すると、高齢者におけ
る起居動作を容易なものとすることができる。
【0037】さて、一般的なこととして、この発明にお
ける座面部材の構造としては、前記機能を確保すること
ができる限り特に制限はなく、例えば、1枚の板状体及
び布状体等で形成されていてもよく、2枚以上の板状体
及び布状体等を積層、又は平面方向に連結して形成され
ていてもよい。また、前記座面部材は、複数の材料を組
み合わせて形成されていてもよく、例えば、材質の異な
る2枚以上の布状体等を重ね合わせて成る構造、及び布
状体等を袋状に形成し、その中に充填物例えばクッショ
ン材を収容して成る構造等であってもよい。
【0038】これらの構造の中で、座り心地を良くする
という観点からは、座布団のように、布状体等を袋状に
形成し、その中に、例えば綿、スポンジ、又カポック等
のクッション材を収容してなる構造が好適である。ま
た、前記座面部材をこのような座布団状構造にすると、
この座面部材上に座った状態で体の向きや位置を変えた
ときに、この座布団状構造の上面部及び下面部が相互に
ずれることによって、前記上面部のみが移動し、前記座
面部材全体が前記固定部材に対して前述したようには移
動せず、結果としてこの発明の目的を達成することがで
きない場合もある。したがって、この座布団状構造の上
面部及び下面部が相互に大きくずれることがないよう
に、前記上面部及び下面部を相互に縫い合わせることが
好ましい。この場合の縫い合わせ方としては、前記の目
的が達成されれば特に制限はなく、例えば、平行線状の
縫い目が形成されるように縫い合わせる方法、格子状の
縫い目が形成されるように縫い合わせる方法、及び同心
円状の縫い目が形成されるように縫い合わせる方法等を
挙げることができる。
【0039】前記座面部材の材料としては、この発明の
目的を達成することができれば特に制限はないが、前述
したように、前記座面部材は、その上に座った前記使用
者の動きに応じて、前記固定部材に対して円滑な回転移
動、並びに、左右及び前後方向等への移動が可能である
ことが好ましい。このようになるためには、この発明の
目的を達成することができる限りにおいて、前記座面部
材における着座面と、その上のこの着座装置に座る者と
は、ずれ難いこと、つまり滑動性が小さいことが好まし
く、一方、前記座面部材における下向面と、前記固定部
材又は結合部材とは、ずれ易いこと、つまり滑動性が大
きいことが好ましい。したがって、前記座面部材の着座
面を形成する材料としては、使用者が身に付けているズ
ボン、スカート、又は着物等の素材との摩擦が大きい材
料、例えば、綿及び合成皮革等が好適であり、一方、前
記座面部材の下向面を形成する材料としては、前記固定
部材又は結合部材の素材との関係において決定される
が、通常は、ナイロン等の合成繊維等が好適である。
【0040】前記固定部材は、この着座装置において、
その最下部に位置し、前記座面部材とは後述する結合部
材によって結合されている。前記固定部材はこの着座装
置を固定する機能を有し、前述のように前記座面部材は
この着座装置に座る者の動きに応じて移動するのに対
し、前記固定部材は、この着座装置に座る者が動いても
実質的に移動することがなく、したがって前記固定部材
はこの着座装置に座る者の姿勢を安定させる機能を有す
る。
【0041】前記固定部材は、他の実質的に移動不能な
物体に結合されていてもよく、また、他の物質に結合し
なくても、この発明の目的を達成することができる程度
にこの着座装置の移動を防止することができる場合に
は、他の物質上に単に載置されているだけでもよい。さ
らに、前記固定部材自体が実質的に移動不能な物体、例
えば椅子等であってもよい。この場合には、前記座面部
材及び結合部材は、固定部材である椅子等に直接取り付
けられることになる。
【0042】前記固定部材の形状としては、前記固定部
材及び座面部材の機能を確保することができれば特に制
限はなく、例えば、扁平な形状でもよく、肉厚の形状で
もよく、又は背凭れのある椅子型形状等にすることもで
きる。前記固定部材は、前記固定部材が他の物体に結合
される場合又は他の物体上に載置される場合には、取り
付け易さ、取り扱い易さ、及び安定性等を考慮すると、
扁平な形状であることが好適である。また、その平面形
状に関しても、前記条件を満たす限り、使用目的、使用
者の体の大きさ、及び使用者の身体的事情等に応じて適
宜決定することができ、たとえば、円形、楕円形、四角
形、三角形、台形、及びその他任意の形状にすることが
できる。
【0043】前記固定部材の大きさとしては、前記機能
を確保することができる限り特に制限はなく、前記座面
部材の大きさ等に応じて、使用し易い大きさにすること
ができる。また、前記固定部材の平面方向の大きさを、
前記座面部材の平面方向の大きさよりも大きくすること
により、1つの前記座面部材に複数個の前記座面部材を
取り付けることもでき、このようにするとこの着座装置
は、複数人が同時に使用することができるようになる。
【0044】前記固定部材の構造としては、前記機能を
確保することができる限り特に制限はなく、目的に応じ
て適宜決定することができる。また、前記固定部材は、
前記座面部材と同様の部材にすることもできる。このよ
うにした場合のこの着座装置は、前記固定部材を前記座
面部材として使用し、前記固定部材を前記固定部材とし
て使用することもでき、つまり上下を逆にしても同様に
使用することができる。
【0045】前記固定部材が他の物体に結合される場合
において、前記固定部材を他の物体に結合する方法とし
ては、この発明の目的を達成することができる限り特に
制限はなく、例えば、前記固定部材にひもを取り付け
て、このひもを他の物体に結び付ける方法、前記固定部
材にフックを取り付けて、このフックを他の物体の所定
箇所に係合させる方法、前記固定部材にひも状部材をル
ープ状に取り付け、この部材を他の物体の所定箇所に係
合させる方法、及び前記固定部材と他の物体とを面ファ
スナー方式で結合させる方法等を挙げることができる。
【0046】前記固定部材の材料としては、この発明の
目的を達成することができれば特に制限はない。ただ
し、前記座面部材の場合と同様の理由により、前記固定
部材における前記座面部材に向く側の面である上向面
は、前記座面部材の下向面又は結合部材との滑動性が大
きいことが好ましいので、前記固定部材の上向面を形成
する材料は、前記固定部材又は結合部材の素材との関係
において決定され、通常は、ナイロン等の合成繊維等が
好適である。また、前記固定部材が他の物体に結合され
る場合又は他の物体上に載置される場合には、前記固定
部材は前記他の物体との滑動性が小さいことが好ましい
ので、前記固定部材における前記他の物体に接触する部
分を形成する材料は、前記他の物体の素材との関係にお
いて決定することができ、例えば前記他の物体が自動車
のシート又はソファ等の場合には、例えば、綿及び合成
皮革等であることが好適である。
【0047】ともあれ、一般的には、この発明における
結合部材は、前記座面部材と前記固定部材とを結合する
部材であって、前記座面部材上に座った前記使用者の動
きに応じて、前記座面部材と前記固定部材との位置ずれ
を可能にすると同時に、前記座面部材が前記固定部材か
ら離脱するのを防止する機能を有する。
【0048】前記結合部材の構造としては、前記機能を
確保することができれば特に制限はなく、例えば、ひも
状体、短尺片、長尺片、及びこれらの組み合わせ等を挙
げることができる。前記結合部材の前記座面部材及び前
記固定部材への結合方法については、たとえば、前記結
合部材が1本のひも状体である場合には、その一端部を
前記座面部材の下向面の中央部に結合させ、他端部を前
記固定部材の所定箇所に結合させることができ、前記結
合部材が複数本のひも状体である場合には、これらのひ
も状体が前記座面部材の下向面の全面に均等に設置させ
るように前記と同様にして前記座面部材と前記固定部材
とを結合させることができ、また、前記結合部材が長尺
片である場合には、その長手方向を前記座面部材の下向
面及び前記固定部材の上向面に沿わせて前記座面部材及
び前記固定部材に結合させることができ、さらにその長
尺片の両端部同士を結合させて、これを環状に形成させ
てもよい。
【0049】これらの方法の中で、前記長尺片を、前記
座面部材の下向面の周縁部に沿わせて環状に設ける方法
が、前記座面部材と前記固定部材との結合強度等の観点
から最も好ましい。
【0050】前記結合部材の大きさ又は長さとしては、
この発明の目的を達成することができれば特に制限はな
く、この着座装置に座る者の動きに応じて適度に前記座
面部材が前記固定部材からずれることができる程度であ
ることが好ましい。
【0051】前記結合部材の材料としては、この発明の
目的を達成することができれば特に制限はなく、例え
ば、織物、不織布、編物、及びゴム等を挙げることがで
きる。。また、前記結合部材は、伸縮性を有する部材で
あると、この着座装置に座る者の動きに応じてスムース
に前記座面部材が位置ずれをすることができ、さらにそ
の後この者が腰を上げてこの着座装置から離れたとき
に、その位置ずれをした前記座面部材が少なくともある
程度は元の状態に戻ることができるので、この点におい
て前記材料の中では、織物及び不織布等よりも編物及び
ゴム等の方が好ましい。
【0052】また、前記結合部材は、前記座面部材と前
記固定部材との間に挟まれて存在し、この着座装置に座
る者の動きに応じて前記座面部材が位置ずれをするとき
には、前記結合部材が前記座面部材の下向面と前記固定
部材の上向面とに圧着された状態で、前記下向面と前記
上向面とがずれ合うことになる。したがって、この着座
装置に座る者の動きに応じて前記座面部材がスムースに
移動するためには、前記結合部材の材料は、前記座面部
材の下向面を形成する材料及び前記固定部材の上向面を
形成する材料に対して滑動し易い性質を有することが好
ましい。以上のような条件を満たす前記結合部材の材料
としては、ジャージ素材等が特に好適である。
【0053】この発明に係る着座装置では、前記結合部
材が前述した環状構造を有する場合に、その結合部材を
外側から内側に向かって締め付けるように、その結合部
材に弾性環状部材を取り付けることができる。このよう
にすると、前記結合部材には常に内側方向に力が及ぼさ
れ、この力は、前記座面部材を平面方向に移動させたと
きに、その移動した前記座面部材を移動する前の状態に
戻すように作用する。したがって、弾性環状部材を有す
る着座装置においては、着座装置1において示したよう
に、この着座装置に座る者の動きに応じて前記座面部材
が移動した後、この着座装置に座る者が腰を上げてこの
着座装置から離れたときに、その移動した前記座面部材
を自動的に、移動する前の状態に戻すようにすることが
できる。
【0054】前記弾性環状部材は、その弾性力により前
記結合部材を締め付けるようにして取り付けられてもよ
く、また、前記結合部材と一体に形成されていてもよ
い。
【0055】前記弾性環状部材は前記結合部材に力を及
ぼしていれば、その力の大きさに応じた前記効果を得る
ことができるが、その大きさとしては、前述のように移
動した前記座面部材が、実質的に移動する前の状態に戻
ることができる程度の大きさがであることが好ましい。
ただし、前記力が大き過ぎると、前記座面部材及び結合
部材等の材料及び構造等によっては、前記座面部材の移
動がスムースに行うことができなかったり、前記座面部
材に湾曲が発生するなどの不都合が生じる場合があるの
で、そのようにならない程度の大きさであることが好ま
しい。
【0056】したがって、前記弾性環状部材の長さ及び
太さは、前記弾性環状部材が前記結合部材に及ぼす力の
大きさが前記のような大きさとなるように決定されるこ
とが好ましい。
【0057】前記弾性環状部材における弾性材料として
は、ゴム及びばね等を挙げることができるが、ばねはそ
の軸線方向以外に圧縮することが困難であるので、前記
座面部材上に座ったときに、そのばねが前記着座部材を
介して臀部に当たり、臀部に違和感を覚えることがあ
る。したがって、前記弾性環状部材の弾性材料としては
ばねよりもゴムの方が好適である。
【0058】前記弾性環状部材の形状としては、この発
明の目的を達成することができれば特に制限はなく、例
えば前記弾性環状部材がゴムである場合には、その断面
の形状としては、円形、楕円形、及び矩形等を挙げるこ
とができ、また中実体であっても中空体であってもよ
い。
【0059】前記結合部材に取り付ける前記弾性環状部
材の個数は、1個には限られず、この発明の目的を達成
することができる限り2個以上であってもよい。前記弾
性環状部材を2個以上取り付ける場合には、これらを相
互に接触させて取り付けてもよく、また一定の間隔をお
いて取り付けてもよい。
【0060】この発明に係る着座装置は、取り付けるこ
とができる限りどのような物に対しても利用可能であっ
て、たとえば、自動車のシート、ダイニング用の椅子、
事務用の椅子、及び車椅子等に利用可能である。また、
この発明に係る着座装置は、前記座面部材及び前記固定
部材等を便座の形状に適合するように形成させるか、又
は、便座自体を前記固定部材として使用し、前記座面部
材をその形状に適合するように形成させれば、便座に利
用することも可能である。
【0061】例えば、図6に、自動車のシート用の着座
装置41を示す。着座装置41においては、座面部材4
2及び固定部材43が自動車のシート46の形状に合わ
せて略矩形状とされており、固定部材43の周縁部の一
部がシート46の着座部47と背凭れ部48との間に挟
み込まれるようにして、シート46に装着される。着座
装置41においては、結合部材44は、前述したのと同
様に筒状体に形成され、その一端開口部が座面部材42
の周辺部に結合され、その他端開口部が固定部材43の
周辺部に結合され、さらにその筒状体に形成されている
結合部材44の中央部に、筒状の結合部材44を絞り込
むように、環状弾性部材45が装着されている。着座装
置41における各部材の材料は着座装置1の場合と同様
にすることができる。
【0062】着座装置41においては、着座装置41に
座った人が降車するときに、その人がドア方向に体を向
けると、その体の動きに応じて座面部材42が回転又は
移動するので、降車時の動作を無理なく行うことができ
る。また、乗車時には、まずシート46の側方からシー
ト46上に置かれた着座装置41に腰を降ろし、そのま
ま体をシート46の前方に向けると、その体の動きに応
じて座面部材42が回転又は移動するので、乗車時の動
作を楽に行うことができる。乗車後、座面部材42は回
転又は移動したままの状態でも構わないが、着座装置4
1に座った人が少し腰を浮かせることによって、座面部
材42は回転又は移動する前の状態に戻る。
【0063】このように着座装置41は、乗車時及び降
車時において、特に高齢者、スカートを穿いている人、
及び着物を着た人等にとって有用である。
【0064】
【発明の効果】この発明に係る着座装置においては、座
ったままの状態で体の向きを変える動作、及び体の位置
を水平方向に移動させる動作を円滑に行うことができ
る。したがって、高齢者や身体に障害のある人等であっ
てもこれらの動作を楽に行うことができる。
【0065】この発明に係る着座装置においては、腰を
上げたりすることにより、位置ずれをしていた座面部材
は自動的に、実質的に位置ずれをする前の状態に戻るの
で、次回使用するときにも不便となることがなく、何回
でも同様に使用することができる。
【0066】この発明に係る着座装置においては、実質
的に座り心地を悪化させる部材等を使用することなく製
造することができるので、通常の座布団等と同等の座り
心地を実現することができる。
【0067】さらに、この発明に係る着座装置は、高価
な材料を必要としないので、安価に製造することがで
き、また、構造が簡単であるので、製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、着座装置1の座面部材2を持ち上げた
状態における着座装置1の斜視図である。
【図2】図2は、着座装置1の座面部材2と固定部材3
とを接触させた状態における着座装置1の斜視図であ
る。
【図3】図3は、取付具9の取り付け状態を示す説明図
である。
【図4】図4は、着座装置21の斜視図である。
【図5】図5は、座面部材32及び固定部材33を寝具
布団と同形状とした着座装置31の説明図である。
【図6】図6は、着座装置41を自動車のシート46に
装着した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・着座装置、2・・座面部材、3・・固定部材、4
・・結合部材、5・・弾性環状部材、6・・外面部材、
7・・環状結合部材、8・・縫い目、9・・取付具、1
0・・内面部材、11・・環状結合部材、12・・外面
部材、13・・着座面、14・・上向面、15・・縫い
目、21・・着座装置、22・・取付具、31・・着座
装置、32・・座面部材、33・・固定部材、34・・
結合部材、35・・弾性環状部材、41・・着座装置、
42・・座面部材、43・・固定部材、44・・結合部
材、45・・弾性環状部材、46・・シート、47・・
着座部、48・・背凭れ部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−266829(JP,A) 実公 昭38−19537(JP,Y1) 登録実用新案3064036(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 1/023 A47C 3/16 - 3/18 A47C 7/02 A47C 7/14 A47C 27/00 - 27/22 A61G 7/00 - 7/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座面を有する座面部材と、座面部材の
    下方に配置された固定部材と、座面部材と固定部材とを
    結合する結合部材とを備え、前記結合部材にはその内側
    方向に力を作用させる弾性環状部材が取り付けられ、
    置ずれ可能に、座面部材と固定部材との滑動性が座面部
    材における着座面の滑動性よりも大きく形成してなるこ
    とを特徴とする着座装置。
  2. 【請求項2】 前記結合部材は、伸縮性を有する部材で
    ある請求項1に記載の着座装置。
  3. 【請求項3】 前記結合部材は、前記座面部材の周縁に
    沿って環状に設けられている請求項1又は2に記載の着
    座装置。
  4. 【請求項4】 前記座面部材における前記固定部材と接
    触する部分の素材、及び前記固定部材における前記座面
    部材と接触する部分の素材が合成繊維であり、前記着座
    面を形成する部分の素材が天然繊維である請求項1〜
    のいずれか1項に記載の着座装置。
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