JP3460969B2 - 生体用粘着ゲルシート - Google Patents

生体用粘着ゲルシート

Info

Publication number
JP3460969B2
JP3460969B2 JP28784699A JP28784699A JP3460969B2 JP 3460969 B2 JP3460969 B2 JP 3460969B2 JP 28784699 A JP28784699 A JP 28784699A JP 28784699 A JP28784699 A JP 28784699A JP 3460969 B2 JP3460969 B2 JP 3460969B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
extract
sheet
gel sheet
synthetic polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28784699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001104468A (ja
Inventor
章裕 黒田
さおり 石畠
康 林
幸三 酒井
眞市 左藤
孝 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Kasei Co Ltd filed Critical Sekisui Kasei Co Ltd
Priority to JP28784699A priority Critical patent/JP3460969B2/ja
Publication of JP2001104468A publication Critical patent/JP2001104468A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3460969B2 publication Critical patent/JP3460969B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品、医薬部外
品、化粧品、衛生材料、雑貨等の分野に用いられる、生
体用粘着ゲルシートに関し、より詳しくは、ゲルシート
表面が、構成する溶媒の滲出によって、皮膚とのなじみ
をよくし、あるいは含有する薬効成分の皮膚への移行を
容易とし、もしくは皮膚に保湿性や冷涼感を与えること
を特徴とする生体用粘着ゲルシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、美容、美顔および皮膚の治療等に
用いられるパック料や貼付剤、または経皮吸収剤、生体
用粘着テープ、創傷被覆剤、消炎鎮痛剤等の生体用粘着
シートとしては、皮膚への密着性や閉塞性の観点から、
湿布薬に代表されるようなゲルシートが使用されてい
る。しかしながら、こうした従来のゲルシートは、皮膚
とのなじみや皮膚に与える保湿性や冷涼感、あるいは含
有する薬効成分の皮膚への移行等の点で、まだまだ十分
とはいえない。
【0003】一方、同様な生体用シートとして、不織布
や織布に液体である化粧水や薬品を含有した水溶液等を
浸漬させたもの(以下、生体用含浸シートと呼ぶ)を直
接皮膚に貼り付けて使用するものがあるが、上述のゲル
シートに比べ、皮膚に与える保湿性や冷涼感等の点では
優れているものの、本来、粘着性がなく、含浸された液
体を通じて不織布や織布が貼り付いているだけのものな
ので、皮膚への密着性や閉塞性の点から問題がある。特
に10分間以上貼り付けようとすると、乾燥のためにシ
ートが皮膚から剥離してしまうなど適用時間を長くでき
ない問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の生
体用粘着シート、あるいは、生体用含浸シートでは、皮
膚に対する保湿性や冷涼感あるいは密着性や閉塞感等を
総合的に満足させるものではなかった。
【0005】また、従来の生体用粘着シートでは、湿布
薬に代表されるようにゲルと不織布や織布等の支持基材
との積層体であり、この支持基材は、ゲルの裏抜けを防
止するために、開口率がほとんどなく不透明なものが使
用されるため、皮膚に貼り付けた際の視覚的違和感が大
きく、使用に際しては、時と場所とが大きく制限される
という問題があった。同様に、生体用含浸シートでは、
使用する不織布や織布は、できるだけ浸漬する液体を包
含するために目付の多いものを使用するため、結果的に
不透明となり、皮膚に貼り付けた際の視覚的違和感が生
じる。
【0006】そこで、本発明の目的は、皮膚に対する保
湿性や冷涼感あるいは密着性や閉塞感等を総合的に満足
させた生体用粘着シートを提供することにある。また好
適な生体用粘着シートとして、視覚的な違和感を生じさ
せない程度の透明性を有する生体用粘着シートを提供す
る可能とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、溶媒として少
なくとも水を含み網目構造を有する合成高分子ゲル体か
らなるゲルシートにおいて、合成高分子ゲル体を構成す
る合成高分子が、少なくともアニオン性官能基を有する
重合性不飽和単量体を重合した、50%以上が分子量1
00,000以下で、分子量1,000を下回らない親
水性合成高分子であり、かつ、該ゲルシートの少なくと
も一方の表面の全面もしくは一部に、少なくとも多価カ
チオンを有する化合物を含む硬化処理剤による硬化処理
を施すことにより、ゲル体を構成する溶媒がゲル体表面
に滲出することによつて、従来の生体用粘着シートの特
性である皮膚への密着性や閉塞性を持ちながら、従来の
生体用粘着シートでは不十分であった皮膚とのなじみや
皮膚に与える保湿性や冷涼感およびその持続、あるいは
含有する薬効成分の皮膚への移行等に優れた生体用粘着
ゲルシートを完成するに至った。
【0008】さらに、前記硬化処理が、前記ゲルシート
の少なくとも一方の表面の全面もしくは一部に硬化処理
剤を施すことによれば、作業が容易となり、製造コスト
を低減することができるメリットがある。
【0009】また、上記本発明の生体用粘着ゲルシート
をつくる合成高分子ゲル体は透明または半透明であり、
このゲルシートの少なくとも一方の表面の全面もしくは
一部に硬化処理を施しても、この(半)透明性は保持さ
れる。従って、本発明の生体用粘着ゲルシートの外観も
透明または半透明であって、これを皮膚に貼り付けた際
に視覚的な違和感が生じることがない。そして、従来の
生体用粘着シートもしくは生体用含浸シートと比べて、
このゲルシートは熱容量が大きい特徴があり、冷涼感が
持続できた他、ゲルシート自体が伸縮性に富むため、皮
膚の形状によりフィットしやすい特徴を持っていた。
【0010】すなわち、本発明は、溶媒として少なくと
も水を含み網目構造を有する合成高分子ゲル体からなる
ゲルシートにおいて、合成高分子ゲル体を構成する合成
高分子が、少なくともアニオン性官能基を有する重合性
不飽和単量体を重合した、50%以上が分子量100,
000以下で、1,000を下回らない親水性合成高分
子であり、かつ、該ゲルシートの少なくとも一方の表面
の全面もしくは一部に、少なくとも多価カチオンを有す
る化合物を含む硬化処理剤による硬化処理を施すことに
より、ゲル体を構成する溶媒がゲル体表面に滲出してい
ることを特徴とする生体用粘着ゲルシートにある。第2
の本発明は、前記アニオン性官能基が、カルボキシル基
である前記の生体用粘着ゲルシートにある。第3の本発
明は、前記多価カチオンが三価以上のイオンである、
記の生体用粘着ゲルシートにある。第4の本発明は、
観が透明または半透明である前記の生体用粘着ゲルシー
トにある。第5の本発明は、開口率が十分に大きい織布
または不織布を内在する前記の生体用粘着ゲルシートに
ある。第6の本発明は、前記ゲルシートがブリスター容
器に入っており、かつ、密閉されているものであること
特徴とする前記の生体用粘着ゲルシートにある。
【0011】なお、本発明において、「生体用粘着ゲル
シート」および「生体用粘着シート」あるいは、「生体用含
浸シート」は、パック料、貼付剤、経皮吸収剤、生体用
粘着テープ、創傷被覆剤、消炎鎮痛剤等の美容、美顔お
よび皮膚の治療等を目的として、皮膚に貼り付けて使用
される粘着シートあるいは貼着シートのことを指す。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 [合成高分子ゲル体] 本発明の生体用粘着ゲルシートは、少なくとも水を含
み、網目構造を有し、かつ粘着性を有する合成高分子ゲ
ル体で構成され、好ましくは無色、または着色された透
明ないしは半透明であり、かつ保形性を有することを特
徴とする。
【0013】(溶媒) 本発明の生体用粘着ゲルシートを構成する合成高分子ゲ
ル体に占める水の割合は1〜99%(質量百分率、以下
の配合量の%についても同様)であるのが好ましい。ゲ
ル体に占める水の割合が1%を下回ると、ゲル体中に配
合される薬効成分等の各種添加剤等を容易に溶かすこと
ができなくなるおそれがある。逆に、ゲル体に占める水
の割合が99%を超えると、ゲル体の腰強度が弱くな
り、ゲル体の保形性が不安定となり、こうして得られた
生体用粘着ゲルシートは、使用の際に、ちぎれたりして
操作性が悪くなるおそれがある。ゲル体に占める水の割
合は、上記範囲の中でも特に5〜95%であるのが好ま
しく、10〜85%であるのがより好ましい。
【0014】上記合成高分子ゲル体を構成する溶媒とし
ては、水のほか、水と相分離を起こさないものであり、
従来、化粧品、医薬品、医薬部外品、衛生材料、雑貨等
の分野で経皮用途として使用されている溶媒であれば、
これを水と混合した上で使用することができる。かかる
溶媒としては、例えばエチルアルコール等のモノアルコ
ール類、1,3−ブチレングリコール等のグリコール
類、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられ、こ
れらは単独でまたは2種以上を混合して用いることがで
きる。
【0015】合成高分子ゲル体に占める水以外の溶媒の
割合は98%以下であるのが好ましい。かかる割合が9
8%を超えると、溶媒としての水の含有量が低下するた
め、ゲル体中に配合される各種の添加剤等を容易に溶解
できなくなるおそれがある。さらに、ゲル体の腰強度が
弱くなり、ゲル体の保形性が不安定となり、こうして得
られた生体用粘着ゲルシートは、使用の際に、ちぎれた
りして操作性が悪くなるおそれがある。
【0016】(ゲル体を構成する合成高分子) 前記合成高分子ゲル体を構成する合成高分子としては、
水と親和性があり、網目構造を有し、少なくとも水を含
んでゲル体を形成し、かつ前記ゲル体を形成したときに
粘着性を有するものであって、従来、化粧品、医薬品、
医薬部外品、衛生材料、雑貨等の分野で経皮用途として
使用されており、少なくともカルボキシル基、スルホン
基のアニオン性官能基を有する重合性不飽和単量体、好
ましくは、側鎖に少なくともカルボキシル基を有する1
種または2種以上の重合性不飽和単量体を重合して得ら
れる親水性合成高分子と、多価金属イオン化合物より選
ばれる少なくとも1種の架橋性因子とを反応して得られ
る架橋構造体が好適に用いられる。
【0017】 上記架橋構造体を形成する、側鎖にカル
ボキシル基を有する親水性合成高分子としては、ポリ
(メタ)アクリル酸やそのカルボキシル基の一部または
全部を水酸化ナトリウム等のアルカリで中和したもの等
が挙げられる。側鎖にスルホン酸基を有する親水性合成
高分子としては、ポリt−ブチルアクリルアミドスルホ
ン酸やそのスルホン酸基の一部または全部を水酸化ナト
リウム等のアルカリで中和したもの等が挙げられる
【0018】 上記親水性合成高分子を構成する単量体
は、カルボキシル基、スルホン酸基ほかに、これらを
変性した官能基を有してもよい。例えば、皮膚への密着
性の向上を目的として親水性合成高分子中における水酸
基やカルボキシル基の40%程度をエステル化して親油
化する処理を行なってもよい。また、側鎖に長い飽和炭
化水素部分がある場合には、当該部分に親水性を付与す
ることを目的として、さらにカルボキシル基、スルホン
酸基、水酸基、アミド基、アミノ基等を導入したり、酸
やアルカリ等の試薬で処理してもよい。これらの処理は
単量体の重合前に行ってもよいし、重合後に行ってもよ
い。
【0019】 また、上記架橋構造体を形成する架橋性
因子としては、前述のように、多価金属イオン化合物
挙げられる。えばアルミニウム化合物、カルシウム化
合物、マグネシウム化合物等が挙げられる。中でも、架
橋効率の観点から、水酸化アルミニウムおよびその塩、
合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネ
シウム、マグネシウムアルミニウム酸化物、アルミニウ
ム酸化物、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテー
ト、マグネシウムアルミニウムハイドロオキサイドカー
ボネートハイドレート、水酸化アルミニウム炭酸ナトリ
ウム共沈物等の3価のアルミニウムイオンを含む化合物
が好適であり、さらには非晶質構造であるものがより好
適である
【0020】 本発明の生体用粘着ゲルシートにおいて、
合成高分子ゲル体を構成する合成高分子の配合量は、当
該合成高分子ゲル体の総量に対して1〜50%であるの
が好ましい。合成高分子の配合量が1%を下回ると、ゲ
ル体の腰強度が弱くなり、ゲル体の保形性が不安定とな
り、こうして得られた生体用粘着ゲルシートは、使用の
際に、ちぎれたりして操作性が悪くなるおそれがある。
逆に、50%を超えると、ゲル強度は強くなるものの、
ゲル体の高分子構造が密になりすぎて、ゲル体中に保持
できる溶媒や薬効成分等の量が少なくなりすぎるおそれ
がある。合成高分子の配合量は、上記範囲の中でも特
に、3〜30%であるのが好ましく、5〜25%である
のがより好ましい。
【0021】 一方、架橋性因子の多価金属イオン化合物
の配合量は、合成高分子ゲル体に対して0.1〜10%
であるのが好ましい。橋性因子の配合量が前記範囲を
下回ると、ゲル体の腰強度が弱くなり、ゲル体の保形性
が不安定となり、こうして得られた生体用粘着ゲルシー
トは、使用の際に、ちぎれたりして操作性が悪くなるお
それがある。逆に、配合量が前記範囲を超えると、ゲル
体の脆さが増大し、引張応力や圧縮応力によって切断や
破壊が生じやすくなるおそれがある。
【0022】 [硬化処理] 本発明における硬化処理としては、合成高分子ゲル体か
らなるゲルシートの、少なくとも一方の表面の全面もし
くは一部に、当該ゲル体と反応してその架橋密度を上昇
させることができる硬化処理剤を施す(より具体的に
は、上記硬化処理剤を塗布、噴霧する等の方法を採る)
方法が挙げられる。
【0023】( 硬化処理剤) 本発明における硬化処理剤としては、生体用粘着ゲルシ
ートを形成する合成高分子ゲル体と反応し、当該合成高
分子ゲル体の架橋密度を上昇させ得る架橋性因子を含む
ものが用いられる。すなわち、来、化粧品、医薬品、
医薬部外品、衛生材料、雑貨等の分野で経皮用途として
使用されているものであり、合成高分子ゲル体を構成す
る少なくともアニオン性官能基を有する重合性不飽和単
量体を重合した親水性合成高分子が、架橋反応を起こし
うる架橋性因子、具体的には、少なくとも多価カチオン
を有する架橋性因子を有するものである。上記アニオン
性官能基とは、水中でカチオンと化学結合を有する能力
のある官能基全般を指し、製造が容易であるとの観点か
ら、−COOH、−COOX(X;対イオン)で示され
るカルボキシル基が好ましい
【0024】 上記硬化処理剤として用いられる架橋性因
多価カチオンとは、二価以上のカチオン全般を指
し、その中でも、架橋反応効率の観点から、例えばAl
3+、Fe3+、Ti3+、In3+、Zr4+、Ta5+等の三価
以上のイオンが好適に用いられる。
【0025】 上記多価カチオンの形態は、例えば塩化ア
ルミニウムのように水に可溶性の塩となるものであって
も、その製造方法に応じて最適なものを適宜選択すれば
よい。すなわち、硬化処理に即効を得ることを目的とす
る場合は、使用する硬化処理剤あるいは合成高分子ゲル
体に包含された溶媒との可溶性を有する塩を選択すれば
よく、逆に硬化処理を、例えば1時間以上かけて行うこ
とを目的とする場合は、使用する硬化処理剤あるいは合
成高分子ゲル体に包含された溶媒に対して難溶性の塩を
選択すればよい。
【0026】 本発明の生体用粘着ゲルシートを構成する
合成高分子ゲル体からなるゲルシートの少なくとも一方
の表面に施される硬化処理剤は、上記架橋性因子ととも
に溶媒等を含んでもよく、かかる溶媒としては例えば水
やエチルアルコール等のモノアルコール類、1,3−ブ
チレングリコール等のグリコール類、グリセリン等の多
価アルコール類等が挙げられる。前述のように、上記架
橋性因子はかかる溶媒に溶解していても、溶解せずにス
ラリーのようになっていてもよい。さらに、硬化処理剤
には必要に応じて各種添加剤を含んでいてもよい。
【0027】 本発明における硬化処理は、合成高分子ゲ
ル体からなるゲルシートの少なくとも一方の表面を処理
すればよく、その処理した表面が、皮膚に貼り付ける場
合の貼り付ける部位と接触する面であってもよく、また
その反対側の接触しない面であってもよい。さらに、処
理される表面に対しては、表面一面に均一な処理量を施
してもよく、部分的に処理量が不均一になってもよく、
さらには処理される表面の一部のみの処理でもよい。硬
化処理は、そのゲル体表面の処理された箇所付近が、ゲ
ル体内部に比べて架橋密度が上昇することによって、当
該ゲル体内部から構成する溶媒が滲出すればどのような
方法を用いてもよい。なお、ゲル体表面の一部のみを硬
化処理する場合は、その処理される面全体の10%以上
の面積を処理するのが好ましい。10%を下回ると、硬
化処理によって発生するゲル体内部からの構成する溶媒
の滲出が顕著に現れず、皮膚に与える保湿性や冷涼感等
が不十分になるおそれがある。
【0028】 本発明における硬化処理において、合成高
分子ゲル体からなるゲルシートの表面に施される硬化処
理剤の量は、架橋性因子の架橋当量で表わした場合、前
記ゲル体の処理された表面全体に対し、表面1cm2
たり1×10-10〜1×10-2当量であるのが好まし
い。処理量が1×10-10当量/cm2を下回ると、当該
合成高分子ゲル体内部から構成する溶媒の滲出が顕著に
現れず、皮膚に与える保湿性や冷涼感等が不十分になる
おそれがある。一方、処理量が1×10-2当量/cm2
に達すると、もはや硬化処理としては十分に施され、そ
れ以上有効に作用することはない。なお、ここでいう架
橋性因子の架橋当量とは、架橋性因子の架橋点の量をモ
ル数で表わしたものをいう。
【0029】 本発明における硬化処理において、硬化処
理された合成高分子ゲル体のゲル体内部からの溶媒の滲
出をより効果的に行うためには、合成高分子ゲル体の網
目構造を有する合成高分子を構成する単量体のモル数1
00に対して、合成高分子ゲル体を構成する架橋点の量
(モル数)が0.001〜8.0であることが好まし
く、より好ましくは、0.01〜5.0である。上記架
橋点の量が上記範囲を下回ると、ゲル体の保形性が不安
定となり、こうして得られた生体用粘着ゲルシートは、
使用の際に、ちぎれたりして操作性が悪くなるおそれが
ある。一方、上記架橋点の量が上記範囲を上回ると、ゲ
ル体内部の架橋密度が高すぎて、硬化処理を行ってもゲ
ル体内部から溶媒を滲出させる効果が小さくなる。また
さらに硬化処理によってゲル体内部からの溶媒の滲出を
より効果的に行うためには、合成高分子ゲル体を構成す
る溶媒として水以外に、1,3−ブチレングリコール等
のグリコール類やグリセリン等の多価アルコール類等の
極性溶媒が、当該ゲル体に対して1%以上含むことが好
ましく、より好ましくは5%以上である。このようにゲ
ル体の溶媒として水以外の極性溶媒を含むことによっ
て、ゲル体の溶媒である水自身の滲出も容易となる。さ
らに、ゲル体を構成する網目構造のマトリックスが大き
すぎると、ゲル体自身の溶媒を包含する能力が強くなり
すぎて、当該ゲル体の硬化処理を施しても、ゲル体内部
からの溶媒の滲出の程度は小さくなる。例えば、ゲル体
を構成する合成高分子の製造方法が前記(b)記載の親
水性合成高分子と架橋性因子とを反応して得られる架橋
構造体の場合、上記理由から、用いる親水性合成高分子
の50%以上が分子量100,000以下でなければな
らない。ただし、用いる親水性合成高分子の50%以上
が分子量1,000を下回ると、ゲル体の保形性が不安
定となり、こうして得られた生体用粘着ゲルシートは、
使用の際に、ちぎれたりして操作性が悪くなるため好ま
しくない。また、本発明で用いる硬化処理剤には、粘着
ゲルシートの硬化を妨げない範囲内で、後述する薬効成
分などの添加剤を加えてあっても構わない。
【0030】 [粘着ゲルシートの構成等] 本発明の生体用粘着ゲルシートは、溶媒として少なくと
も水を含み網目構造を有する合成高分子ゲル体からな
り、当該合成高分子ゲル体のほか、粘着ゲルシートの透
明性を損なわせることなく、粘着ゲルシートの引裂強度
と取扱い性とを向上させることを目的として、ゲル体内
部に開口率が十分に大きい織布または不織布を厚み方向
に内在させることができる。なお、本発明において、開
口率が大きい織布または不織布とは、織布または不織布
を通しても10ポイントの活字を判読することができる
程度に広い開口率をもつ(透明性が維持された)ものを
いう。
【0031】 本発明の粘着ゲルシートの厚みについて
は、その使用状況に応じて適宜設定すればよく、全体に
均一であっても、部分的に厚さが異なっていてもよい
が、皮膚に貼り付けたときの違和感や強度を考慮する
と、0.1〜3mmの範囲であるのが好ましい。粘着ゲ
ルシート全体の厚みが0.1mmを下回ると粘着ゲルシ
ートの強度が弱くなるおそれがある。一方、3mmを超
えると、シートの自重が大きくなりすぎて、皮膚に貼り
付けたときに違和感が生じるおそれがある。なお、粘着
ゲルシート全体が厚くないのであれば、部分的にシート
の厚みを6mm程度にまで厚くすることが可能である。
【0032】 [添加剤] 本発明の生体用粘着ゲルシートにおいて、当該粘着ゲル
シートを構成する合成高分子ゲル体には、少なくとも水
を含む合成高分子のほかに、前記粘着ゲルシートの使用
目的に応じて(すなわち、化粧品や医薬部外品等への適
用に応じて)、各種の添加剤を適宜配合することができ
る。しかし、透明な生体用粘着ゲルシートを得る場合に
は、ゲル体を不透明とすることにならないように、ゲル
体の製造時に、顔料等の着色剤等の添加剤を選択して使
用する必要がある。
【0033】 また、本発明に用いられる硬化処理剤に
は、前記合成高分子ゲル体と反応して当該ゲル体の架橋
密度を上昇させる架橋性因子と、溶媒とのほかに、硬化
処理剤の使用形態等に応じて、各種の添加剤を適宜配合
することができる。かかる添加剤としては、例えば美
容、美顔および皮膚の治療等を目的とする薬効成分のほ
か、保湿剤、増粘剤、香料、着色料、安定剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、粘着付与剤、pH調整剤、キレート
剤、界面活性剤、防腐剤、抗菌剤等が挙げられる。
【0034】 上記薬効成分としては、従来、医薬品、医
薬部外品、化粧品、衛生材料、雑貨等で使用されている
ものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ア
シタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アル
テアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエ
キス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエ
キス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキ
ス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキ
ス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエ
キス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オ
レンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラ
スチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラ
エキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エ
キス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキ
ス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、
クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クル
ミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキ
ス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、
紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵
エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、
コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイ
タイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササ
エキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケ
エキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シ
ナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキ
ス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキ
ス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、
セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキ
ス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイ
エキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエ
キス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョ
ウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキ
ス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエ
キス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニ
ンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビ
スカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂
蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコ
シエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエ
キス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャ
ーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマ
エキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイ
ジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキ
ス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエ
キス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキ
ス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、
ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、
リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソ
ウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマ
カミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げること
ができる。
【0035】 また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒ
アルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウ
ム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水
分解卵殻膜等の生体高分子;アミノ酸、乳酸ナトリウ
ム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイ
ン、ホエイ、トリメチルグリシン、ラフィノース等の保
湿成分;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、
コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分;ε−ア
ミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチ
ン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチ
ゾン等の抗炎症剤;ビタミンA,B2,B6,C,D,
E,パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸ア
ミド、ビタミンCエステル等のビタミン類;アラントイ
ン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−ア
ミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分;ト
コフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニ
ン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;α−ヒドロキシ
酸、β−ヒドロキシ酸等の細胞賦活剤;γ−オリザノー
ル、ビタミンE誘導体等の血行促進剤;レチノール、レ
チノール誘導体等の創傷治癒剤;アルブチン、コウジ
酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール
酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤;セファ
ランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキ
チオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、
dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロ
ール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カ
ルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパン
トテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イ
ソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチ
ニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザ
ルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カ
ンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン
酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン
酸グリセリル、l−メントール、モノニトログアヤコー
ル、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウ
ム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カ
ンタリスチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッ
カ油、鎮痛剤、精神安定剤、抗高血圧剤、抗生物質、抗
ヒスタミン剤、抗菌性物質、植物由来成分、海藻由来成
分等も挙げられる。薬効成分としては、特に美白効果を
有する成分および抗炎症作用、抗酸化作用を有する成分
の1種または2種以上を配合していることが好ましい。
【0036】 薬効成分の配合量は、その素材により有効
成分量が異なるため一概には規定できないが、一般に生
体用粘着ゲルシートの総量に対して0.001〜80%
であるのが好ましく、0.05〜10%であるのがより
好ましい。保湿剤としては、例えばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリ
ン、ジグリセリン、ソルビトール、マルビトール、トレ
ハロース、ラフィノース、キシリトール、マンニトー
ル、ヒアルロン酸およびその塩、ポリエチレングリコー
ル、ポリグリセリン等のグリコール類、多価アルコール
類および多糖類等が挙げられる。これらは単独でまたは
2種以上を混合して用いることができる。
【0037】 増粘剤としては、比較的少量で、配合液が
ある程度の粘度をもつものが好ましく、例えばポリエチ
レンオキサイド、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶
性高分子が挙げられる。増粘剤の配合量は、合成高分子
ゲル体を形成する配合液および/もしくは硬化処理剤に
対して0.01〜20%であるのが好ましく、0.05
〜10%であるのがより好ましい。
【0038】 [生体用粘着ゲルシートの製造方法] 次に本発明の生体用粘着ゲルシートの製造方法について
説明するが、これに限定されるものではなく、一例に過
ぎない。本発明の生体用粘着ゲルシートを形成する合成
高分子ゲル体は、前述のように、当該ゲル体を構成する
合成高分子が、側鎖にカルボキシル基、スルホン酸基よ
り選ばれる官能基を有する、1種または2種以上の重合
性不飽和単量体を重合して得られる親水性合成高分子
と、多価金属イオン化合物より選ばれる少なくとも1種
の架橋性因子とを反応して得られる架橋構造体であるこ
とが好ましい。
【0039】 成高分子ゲル体の製造方法としては、例
えばあらかじめ前述の方法と同様にして重合した親水性
合成高分子を溶解し、この溶液に架橋性因子を添加して
架橋反応を行う方法が挙げられる。架橋反応は加熱によ
って開始してもよく、反応開始剤の添加によって開始し
てもよい。また、架橋性因子の添加により直ちに架橋反
応が始まる系を選択してもよい。
【0040】 本発明の生体用粘着ゲルシートを形成する
合成高分子ゲル体における厚み調整は、かかるゲル体の
硬化が終了する前のゲル形成用配合物に対して、例えば
押出機やドクターブレード等を用いて展延したり、所定
の厚みをもった容器に充填したりすることで行われる。
所定の厚みをもった容器に充填する後者の方法では、か
かる容器の形状を使用時の生体用粘着ゲルシートの形状
に合わせて形成しておけば、インライン製造プロセスが
容易となり、製造工程上好ましいものとなる。さらに、
長い帯状のゲル体を形成させこれから目的とする使用時
の形状に打抜く方法に比べて、廃棄するゲルの発生量が
抑えられること、またゲル体と打抜き刃の接触がないこ
とから衛生的であること等の観点からも好適である。
【0041】 本発明の生体用粘着ゲルシートは、合成高
分子ゲル体からなるゲルシートにおける少なくとも一方
の表面の全面もしくは一部に硬化処理を施すことによっ
て、その硬化処理された箇所付近のゲル体の架橋密度を
ゲル体内部に比べて上昇させることで、当該ゲル体内部
から構成する溶媒を滲出させることに特徴があり、これ
によって、ゲル体のもつ皮膚に対する密着性や閉塞感を
保持しながら、皮膚に与える保湿性や冷涼感等に優れた
生体用粘着ゲルシートを得ることができることに特徴が
ある。
【0042】 合成高分子ゲル体からなるゲルシートにお
ける少なくとも一方の表面の全面もしくは一部に硬化処
理を施す時期は、合成高分子ゲル体の硬化が終了した後
であっても、当該ゲル体の硬化が終了する前であっても
よい。なお、本発明における「ゲル体の硬化が終了する」
とは、ゲル化前の配合物がゲル化反応を起こして保形性
を有する状態になったことをいう。
【0043】 上記硬化処理の中でも、前述のように硬化
処理剤を施す処理においては、当該硬化処理剤を硬化が
終了したゲル体の少なくとも一方の表面に、例えばコー
ター、印刷機、ハケ等を用いた塗工やスプレー等を用い
た噴霧等の方法によって硬化処理剤を施せばよい。硬化
処理剤を施す方法は、硬化が終了する前のゲル体の表面
に処理を施す場合であっても、上記と同様にすればよい
が、処理を行う際のゲル形成用配合物が、ある程度以上
の粘度を有していることが望ましい。かかる粘度として
は、厚み調整が済んでいる状態にあっては、1,000
ミリパスカル秒以上が好ましい。硬化処理剤を用いて処
理する時のゲル形成用配合物の粘度が1,000ミリパ
スカル秒を下回ると、かかるゲル形成用配合物と硬化処
理剤が混ざり合って、得られる粘着ゲルシートの表面と
内部との間での架橋密度の差が現れにくくなり、その結
果、ゲル体内部からの溶媒の滲出があまり生じなくなる
おそれがある。
【0044】 ゲル体の硬化が終了する前に硬化処理剤を
施す場合であって、ゲル形成用配合物の厚み調整を行う
前に硬化処理剤を施すことによって、製造される粘着ゲ
ルシートの表面と内部に架橋密度の差を生じさせること
もできる。この場合、硬化処理剤を介在させることが可
能なシート(以下、介在シートという)に、硬化処理剤
を介在させ、かかる介在シートを硬化終了前のゲル形成
用配合物の上に乗せた上で、ドクターブレードやスキー
ジー等を用いて硬化終了前のゲル形成用配合物の厚み調
整を行う。その結果、介在シートが保持していた硬化処
理剤をかかるゲル形成用配合物に転写することができ、
これをゲル体の硬化の終了まで静置することで、目的と
する表面と内部の架橋密度が異なった粘着ゲルシートを
得ることができる。かかる製造方法のごとく、厚み調整
を行う前に硬化処理を施す場合には、ゲル形成用配合物
の粘度は、10,000〜2,000,000ミリパス
カル秒であることが好ましい。粘度が10,000ミリ
パスカル秒を下回ると、ゲル形成用配合物と硬化処理剤
が混ざり合って、得られる粘着ゲルシートの表面と内部
との間での架橋密度の差が現れにくくなり、その結果、
ゲル体内部からの溶媒の滲出があまり生じなくなるおそ
れがある。逆に、2,000,000ミリパスカル秒を
超えると、ゲル形成用配合物の厚み調整自身が困難とな
る。
【0045】 なお介在シートは、硬化処理剤を介在させ
ることができるものであればどのようなものであっても
よく、例えば、プラスチックシート、スポンジシート、
紙、織布、不織布等を用いることができる。中でも、当
該介在シートは生体用粘着ゲルシートの使用時までに剥
がされるため、剥離が容易なプラスチックシート等であ
るのが好ましい。 また、前記介在シートに硬化処理剤
を介在させやすくするために、硬化処理剤の中に増粘剤
を加えることも可能である。
【0046】 本発明の生体用粘着ゲルシートの表面に
は、実際に使用されるまでの間、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチッ
クフィルムの介在シート等をそのままの状態で、あるい
はゲル体が露出する面には、プラスチックフィルムの表
面にシリコーン樹脂等の離型剤を塗布もしくは焼付けし
た状態で離型シートとして貼り付けておくのが、衛生上
好ましい。すなわち、粘着ゲルシートの乾燥を防いだ
り、衛生上の配慮から、ゲル体の両面が露出しないよう
に離型シート等を貼り付けるのが好ましい。
【0047】 なお、貼り付けられた離型シート等は、そ
の柔軟性が乏しいため皮膚表面の動きに十分追従するこ
とができないことから、使用時には剥がす必要がある。
皮膚に貼り付けない面側に離型シート等を貼り付けたま
まで使用すると、使用中に離型シート等が粘着ゲルシー
トから剥がれてしまい扱いにくくなる。上記離型シート
は、粘着ゲルシートのゲル製造プロセスの際に下敷きや
表面材として用いてもよいし、粘着ゲルシートの製造が
終了した後で貼り付けてもよい。
【0048】 本発明の生体用粘着ゲルシートの形状とし
ては特に制限はないが、楕円形、円形、ハート形、半円
形、半楕円形、正方形、長方形、台形、三角形、適用部
位に沿った形状、あるいはこれら組み合わせ等が挙げら
れ、使用部位により最も適切に貼り付けることができる
形状を適宜設計すればよい。また、粘着ゲルシートの中
心部や周辺部に位置合わせ等の目的で凸部や凹部を設け
たり、使用部位の形状に応じて切り込みやくり抜き部分
等を設けると、粘着ゲルシートの取り扱い性を向上させ
ることができる。また、本発明の粘着ゲルシートは、例
えば、密封性を有するアルミ積層の袋に収納するか、ポ
リプロピレン、ポリエステル等のプラスチックシートを
真空成形、圧空成形するか、プラスチックの射出成形で
得られた凹部を有する成形品の凹部に、ゲルシートを収
納し、その成形品の表面を熱接着層が積層されたアルミ
シートで熱接着したブリスター容器に収納する。特に、
成形品が透明なブリスター容器に収納することは、収納
された粘着ゲルシートを透視し確認できるので好まし
い。
【0049】 本発明の生体用粘着ゲルシートの適用部位
としては、顔(唇、頬部、目元部、目の上下部、鼻部、
額部)、腕部、脚部、胸部、腹部、背部、首部等が挙げ
られる。生体用粘着ゲルシートの形状、面積、厚み、粘
着面の粘着特性等は、適用部位に応じて適宜調整すれば
よい。例えば、適用部位が顔全体である粘着ゲルシート
を形成する場合には、図1に示すように、目、口の位置
に相当する部分をくり抜き、鼻の位置に相当する部分に
切り込みを入れた形状とし、さらに貼付け面積が大きい
ことから、粘着面の粘着力を上昇させるか、厚さを薄め
にする等の調整を行うのが好ましい。
【0050】 本発明の粘着ゲルシートは、その使用前後
にローション、クリーム、乳液、エッセンス、軟膏など
の基礎化粧料もしくは医薬品を使用することが好まし
く、本発明の粘着ゲルシートとセットにして製品とする
ことが可能である。また、本発明の粘着ゲルシートは事
前に冷蔵庫にて冷やしてから使用すると冷涼感が持続
し、効果が明確になるので好ましい。また、温水または
風呂で暖めてから使用すると、秋冬時の血行促進や薬効
成分の経皮吸収性を高めることができるため好ましい。
本発明の粘着ゲルシートを化粧料として用いた場合、配
合成分の性質と配合量に依存するが、例えば美白効果、
整肌効果、保湿効果、日焼け後のほてりを静める効果、
しわの改善効果、老化防止効果、荒れ肌改善効果、むく
み改善効果、脂肪分解効果(スリミング効果)、老廃物
除去効果、化粧のり改善効果、皮膚ターンオーバーの適
正化効果、くま改善効果、血行促進効果などが期待でき
る。
【0051】
【実施例】以下、実施例、比較例および図面によって、
本発明をさらに詳細に説明する。 [生体用粘着ゲルシートの製造] 実施例1 下記の製造方法により、生体用粘着ゲルシートを製造し
た。生体用粘着ゲルシートの製造に使用した合成高分子
ゲル体形成用配合物(ゲル体形成用配合物)と硬化処理
剤の組成を表1に示す。
【0052】 (表1) 組成(%) ---------------------------------------------------------------- <ゲル体形成用配合物> 親水性合成高分子 ポリアクリル酸(分子量約1万) 8.5 ポリアクリル酸ソーダ(分子量約400万) 4.0 架橋性因子 合成ケイ酸アルミニウム(Al含有量:5.6%) 2.3 保湿剤 1,3−ブチレングリコール 10.0 防腐剤 デヒドロ酢酸ソーダ 0.3 薬効成分 ビタミンC 3.0 精製水 残 量 合計 100.0 <硬化処理剤> 架橋性因子 塩化アルミニウム六水和物(Al含有量:11%) 10.0 溶媒 精製水 残 量 合計 100.0
【0053】 表1に示すゲル体形成用配合物のうち架橋
性因子(合成ケイ酸アルミニウム)を除く成分を混合
し、50℃で約30分間混練して均一にした。次いで、
前記架橋性因子を加えて、さらに60℃で約10分間混
練して均一にした。こうして得られたゲル体形成用配合
物を、下敷き材であるポリプロピレンシート(厚さ10
0μm)上にドクターブレードを用いて厚さ0.8mm
に均一に展延し、室温で約2時間放置してゲル体の硬化
を終了させることによって、シート状の合成高分子ゲル
体を得た。
【0054】 上記シート状の合成高分子ゲル体の片面
に、表1に示す硬化処理剤(すなわち、架橋性因子(塩
化アルミニウム六水和物)を溶媒(精製水)に溶解した
ものを、ハケを用いて均一に塗布することにより、前記
合成高分子ゲル体の硬化処理を施した。前記硬化処理剤
の塗布量は、合成高分子ゲル体の表面1cm2辺り3m
g(すなわち架橋当量で、1×10-6当量/ cm2)と
なるように調整した。
【0055】 さらに、合成高分子ゲル体のうち、前記硬
化処理剤が施された側の表面に厚さ50μmのポリプロ
ピレンシートの離型シートを乗せて、図1に示す形状
(フェイスマスク形状;長さx=180mm、幅y=2
20mm)に打ち抜き、目的とする粘着ゲルシートの最
終製品を得た。このものは、アルミが積層された袋に収
納し保存した。
【0056】 実施例2 実施例1において、ゲル体形成配合物の中間層に、開口
率が大きい、15デニールのナイロン製チュールの織布
を浸漬する以外は、実施例1と同様にして織布が内在し
積層された最終製品を得た。このものは、アルミが積層
された袋に収納し密封した。
【0057】 実施例3 実施例1において、下敷き材であるポリプロピレンシー
トの代わりに、開口率が小さい、目付量100g/m2
の不織布を用いた以外は、実施例1と同様にして、不織
布にゲル体が積層された目的とする最終製品を得た。こ
のものは、アルミが積層された袋に収納し密封した。
【0058】 比較例1 実施例1において、下敷き材のポリプロピレンシートの
代わりに、目付量100g/m2の不織布を用い、硬化
処理剤で処理しないで不織布にゲル体が積層された従来
の粘着シートを得た。このものは、アルミが積層された
袋に収納し密封した。
【0059】 比較例2 図1の形状に打ち抜いた、目付量100g/m2の不織
布に、市販の化粧水を塗布して、含浸シートタイプの従
来製品を作り、このものは、アルミが積層された袋に収
納し密封した。
【0060】 上記で得られた各製品を、専門パネラー1
0名が顔に貼り付けて使用し、官能評価し、各評価項目
について良いと答えた人数でもって、下記基準にて総合
判断した結果を下記に示す。 ○ : 7名〜10名 × : 0名〜6名
【0061】 <効果> 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 --------------------------------------------------------------- 保湿性 ○ ○ ○ × ○ 冷涼感 ○ ○ ○ × ○ 密着感 ○ ○ ○ ○ × 閉塞感 ○ ○ ○ ○ × 透明性 ○ ○ × × × 冷涼感持続性 ○ ○ ○ × ×
【0062】 実施例4 実施例1と同様にして、下記表2の成分を用い、図2の
5種類の形状に打ち抜いた目的とする複数の粘着ゲルシ
ート(1)を得た。そして、透明なポリプロピレンシー
ト製で5個の凹部(5)を有する真空成形品(4)の各
凹部(5)に粘着ゲルシート(1)を収納し、その上を
熱接着層を積層したアルミシート(6)で熱接着したブ
リスター容器にて密封し収納した。
【0063】 (表2) 組成(%) ---------------------------------------------------------------- <ゲル体形成用配合物> 親水性合成高分子 ポリアクリル酸(分子量約1万) 20.0 ポリアクリル酸ソーダ(分子量約400万) 4.0 架橋性因子 合成ケイ酸アルミニウム(Al含有量:5.6%) 3.1 保湿剤 1,3−ブチレングリコール 10.0 防腐剤 デヒドロ酢酸ソーダ 0.3 薬効成分 ビタミンC 3.0 精製水 残 量 合計 100.0 <硬化処理剤> 架橋性因子 塩化アルミニウム六水和物(Al含有量:11%) 1.0 溶媒 精製水 残 量 合計 100.0
【0064】 硬化処理剤の塗布量は、合成高分子ゲル体
の表面1cm2辺り3mg(すなわち架橋当量で、1×
10-7当量/ cm2)となるように調整した。
【0065】 実施例5 実施例4と同様にして、下記表3の成分を用い、実施例
4と同じく図2の5種類の形状に打ち抜いた目的とする
複数の粘着ゲルシート(1)を得た。そして、透明なポ
リプロピレンシート製で凹部(5)を有する真空成形品
(4)の各凹部(5)に粘着ゲルシート(1)を収納
し、その上を熱接着層を積層したアルミシート(6)で
熱接着したブリスター容器にて密封し収納した。
【0066】 (表3) 組成(%) ---------------------------------------------------------------- <ゲル体形成用配合物> 親水性合成高分子 ポリアクリル酸(分子量約1万) 7.0 ポリアクリル酸ソーダ(分子量約400万) 6.0 架橋性因子 合成ケイ酸アルミニウム(Al含有量:5.6%) 3.1 保湿剤 1,3−ブチレングリコール 10.0 防腐剤 デヒドロ酢酸ソーダ 0.3 薬効成分 ビタミンC 3.0 精製水 残 量 合計 100.0 <硬化処理剤> 架橋性因子 塩化第二鉄(Fe含有量:35%) 10.0 溶媒 精製水 残 量 合計 100.0
【0067】 硬化処理剤の塗布量は、合成高分子ゲル体
の表面1cm2辺り3mg(すなわち架橋当量で、2×
10-6当量/ cm2)となるように調整した。
【0068】
【発明の効果】本発明の生体用粘着ゲルシートは、皮膚
に対する保湿性や冷涼感あるいは密着性や閉塞感等を総
合的に満足させるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の粘着ゲルシートを示す平面
図である。
【図2】本発明の他の実施例の粘着ゲルシートをブリス
ター容器に収納した状態を示す平面図である。
【図3】図2のブリスター容器をアルミシートで密封
し、X−X’方向に切断した断面図である。
【符号の説明】 1 粘着ゲルシート 2 下敷き材 3 離型シート 4 真空成形品 5 凹部 6 アルミシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61L 15/16 C08J 7/00 CEYA C08J 7/00 CER C08L 33:02 CEY 101:00 // C08L 33:02 A61L 15/06 101:00 15/01 (72)発明者 酒井 幸三 奈良県奈良市白毫寺町8−1−407 (72)発明者 左藤 眞市 大阪府東大阪市玉串元町2−8−34 (72)発明者 東 孝 奈良県桜井市桜井585番地 ローレルコ ート桜井南706号 (56)参考文献 特開 平7−496(JP,A) 特開 平6−201(JP,A) 特開2000−297009(JP,A) 特開 平10−155892(JP,A) 特開 平10−201838(JP,A) 特開 平6−254150(JP,A) 特開 平10−72509(JP,A) 特開 昭60−99257(JP,A) 特開2000−297009(JP,A) 特開 平11−169452(JP,A) 特開 平6−56655(JP,A) 特開 平4−150865(JP,A) 特開 平11−226109(JP,A) 特開 平5−261128(JP,A) 特開 昭63−51865(JP,A) 特表 平10−504552(JP,A) 特表 昭63−502804(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 15/58 A61K 7/00 A61K 9/70 A61K 47/02 A61K 47/32 A61L 15/16 C08J 7/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶媒として少なくとも水を含み網目構造
    を有する合成高分子ゲル体からなるゲルシートにおい
    て、合成高分子ゲル体を構成する合成高分子が、少なく
    ともアニオン性官能基を有する重合性不飽和単量体を重
    合した、50%以上が分子量100,000以下で、分
    子量1,000を下回らない親水性合成高分子であり、
    かつ、該ゲルシートの少なくとも一方の表面の全面もし
    くは一部に、少なくとも多価カチオンを有する化合物を
    含む硬化処理剤による硬化処理を施すことにより、ゲル
    体を構成する溶媒がゲル体表面に滲出していることを特
    徴とする生体用粘着ゲルシート。
  2. 【請求項2】 前記アニオン性官能基が、カルボキシル
    である請求項1記載の生体用粘着ゲルシート。
  3. 【請求項3】 前記多価カチオンが三価以上のイオンで
    ある、請求項1または請求項2記載の生体用粘着ゲルシ
    ート。
  4. 【請求項4】 外観が透明または半透明である請求項1
    〜3いずれか1項に記載の生体用粘着ゲルシート。
  5. 【請求項5】 開口率が十分に大きい織布または不織布
    を内在する請求項1〜4いずれか1項に記載の生体用粘
    着ゲルシート。
  6. 【請求項6】 前記ゲルシートがブリスター容器に入っ
    ており、かつ、密閉されているものであること特徴とす
    る請求項1〜5いずれか1項に記載の生体用粘着ゲルシ
    ート
JP28784699A 1999-10-08 1999-10-08 生体用粘着ゲルシート Expired - Lifetime JP3460969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28784699A JP3460969B2 (ja) 1999-10-08 1999-10-08 生体用粘着ゲルシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28784699A JP3460969B2 (ja) 1999-10-08 1999-10-08 生体用粘着ゲルシート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001104468A JP2001104468A (ja) 2001-04-17
JP3460969B2 true JP3460969B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=17722546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28784699A Expired - Lifetime JP3460969B2 (ja) 1999-10-08 1999-10-08 生体用粘着ゲルシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3460969B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT202100021734A1 (it) * 2021-08-11 2023-02-11 Achille Locatelli Metodo di confezionamento di garze pre-imbibite per trattamento cosmetico del corpo umano e relativo kit accessorio mediante vaschette plastiche preformate monouso

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004231516A (ja) * 2001-12-13 2004-08-19 Daiya Seiyaku Kk 外用ゲル状組成物、パッド材、ブリスタ容器充填型パッド材
DE10248927C5 (de) * 2002-10-15 2013-10-31 Zentrum für Sonnenenergie- und Wasserstoff-Forschung Baden-Württemberg Dünnschichtsolarzelle mit elektrischer Molybdän-Kontaktschicht und Herstellungsverfahren
JP2006056543A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Kanae Technos:Kk パック用ゲルシート包装体
FR2876587B1 (fr) * 2004-10-14 2007-04-20 Oreal Produit destine a etre impregne d'un liquide et kit comportant un tel produit
JP2009114151A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Nippon Denshi Seiki Kk 貼付剤収容体
CN103930119A (zh) * 2011-03-03 2014-07-16 南希·约瑟芬·波利克 顺势疗法的治疗方法及其组合物
CN106456835A (zh) * 2014-03-25 2017-02-22 整形外科创新中心公司 增材制造制备的抗菌制品
JP2020100566A (ja) * 2018-12-19 2020-07-02 日本製紙パピリア株式会社 ゲル製品およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT202100021734A1 (it) * 2021-08-11 2023-02-11 Achille Locatelli Metodo di confezionamento di garze pre-imbibite per trattamento cosmetico del corpo umano e relativo kit accessorio mediante vaschette plastiche preformate monouso

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001104468A (ja) 2001-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101985368B1 (ko) 보습력이 우수한 하이드로겔 조성물 및 이를 이용한 시트
JP2009108007A (ja) ゲルシートおよびそれを用いたシート状化粧料
KR20050013217A (ko) 함수겔체 및 함수겔체의 제조방법 및 용도
JP4230221B2 (ja) 生体用貼付ゲルシートの製造方法
JP2008137970A (ja) 生体用粘着ゲルシートおよびそれを用いたシート状化粧料
WO2013108918A1 (ja) パック化粧料収容物及びパック化粧料並びにパック化粧料の製造方法
JP3460969B2 (ja) 生体用粘着ゲルシート
JP4693340B2 (ja) 含水ゲル体、該含水ゲル体の製造方法およびその用途
JP2008285461A (ja) 生体用粘着ゲルシートおよびそれを含むシート状化粧料
KR20190004267A (ko) 화장용 알코겔 시트 및 그 제조 방법
JP2008255066A (ja) 新規パック用化粧品組成物
JP2000212074A (ja) 多層ゲル構造生体用粘着シ―ト、これを用いた化粧品および医薬部外品
JP3874966B2 (ja) シート状美白パック化粧料
JP3913926B2 (ja) 生体用粘着ゲルシートとその製造方法、それを用いた化粧品および医薬部外品
JP3910346B2 (ja) シート状化粧料
JP3907872B2 (ja) ボディ用シート状パック化粧料
JP5398062B2 (ja) ハイドロゲル外用剤
JP2009108008A (ja) ゲルシート及びそれを用いたシート状化粧料
JP2005160890A (ja) 生体用粘着ゲルシート
JP3983928B2 (ja) シート状美白用パック化粧料
JP3991080B2 (ja) 毛穴ひきしめパック料および使用方法
JP4787386B2 (ja) 粘土鉱物入りシート状化粧料およびその製造方法
JP2001335428A (ja) アイパック化粧料
JP2001213725A (ja) 透明シート状パック化粧料
JPH11269031A (ja) 透明シート状化粧料、その製造方法および化粧方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3460969

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term