JP2005160890A - 生体用粘着ゲルシート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体に粘着ゲルを塗布してなる生体用粘着ゲルシートであって、前記粘着ゲルが、前記支持体の一部にのみ塗布されている生体用粘着ゲルシート。支持体の一部が、少なくとも支持体の周縁部である上記生体用粘着ゲルシート。さらに化粧水を含んでなる上記生体用粘着ゲルシート。化粧水が、植物抽出成分を含む上記生体用粘着ゲルシート。
Description
そこで本発明の目的は、皮膚に対する保湿性や密着性、閉塞感等を総合的に満足させた生体用粘着ゲルシートを提供することにある。
本発明の生体用粘着ゲルシートのゲル部分は、少なくとも水系溶媒を含み、網目構造を有し、かつ粘着性を有する合成高分子ゲルで構成され、保形性を有することを特徴とする。
本発明の生体用粘着ゲルシートのゲル部分を構成する合成高分子ゲルに占める水系溶媒の割合は1〜99重量%であるのが好ましい。ゲルに占める水系溶媒の割合が1重量%を下回ると、ゲル中に配合される薬効成分等の各種添加剤等を容易に溶かすことができなくなるおそれがある。逆に、ゲルに占める水系溶媒の割合が99重量%を超えると、ゲルの腰強度が弱くなり、ゲルの保形性が不安定となり、こうして得られた生体用粘着ゲルシートは、使用の際に、ちぎれたりして操作性が悪くなるおそれがある。ゲルに占める水系溶媒の割合は、上記範囲の中でも特に5〜95重量%であるのが好ましく、10〜85重量%であるのがより好ましい。
合成高分子ゲルに占める水以外の溶媒の割合は98重量%以下であるのが好ましい。かかる割合が98重量%を超えると、溶媒としての水の含有量が低下するため、ゲル中に配合される各種の添加剤等を容易に溶解できなくなるおそれがある。さらに、ゲルの腰強度が弱くなり、ゲルの保形性が不安定となり、こうして得られた生体用粘着ゲルシートは、使用の際に、ちぎれたりして操作性が悪くなるおそれがある。
このような合成高分子は、カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アミド基、アミノ基、リン酸基などの親水性基を有する高分子であり、水に完全に溶解しないために、分子量を大きくしたか、架橋構造をとったものである。主鎖は、ポリビニル、ポリアクリル、ポリエーテル、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレア、ポリウレタンウレア、セルロースなどである。主鎖は、1種または2種以上のものが選ばれる。架橋構造は、共有結合、イオン結合、配位結合などで、必要に応じて架橋剤を用いて主鎖同士を結合したものである。電子線などの架橋処理をしたものでもよい。
本発明で用いられる支持体は、高分子ゲルを保持でき、ある程度の通気性を確保できるものならば、特に限定はない。具体的には、布、不織布、紙、合成紙、コットン、あるいは、通気孔を設けたプラスチックフィルムなどが挙げられる。あるいは、これらの積層体であってもよい。本発明の支持体は、ゲル部分が存在しない部分があり、そこに、化粧水を保持させることもできる。化粧水を保持しやすいように、布、不織布、紙、合成紙、コットンを皮膚接触面に用いることが好ましい。
本発明の生体用粘着ゲルシートは、支持体の一部のみに、パターン塗工、またはパターンマスクを用いた塗工を、公知の塗工機で塗工することができる。塗工機は、ゲルの粘度に応じて適宜選択される。例えば、グラビア、シルクスクリーン、噴霧、インクジェット塗工などが挙げられる。
本発明の生体用粘着ゲルシートのゲルは、支持体の一部、特に支持体の周縁部に塗工される。支持体が、生体接触面に開口部を有する場合は、その開口部の周縁部も塗工されるのが好ましい。
本発明の生体用粘着ゲルシートの厚みについては、その使用状況に応じて適宜設定すればよく、全体に均一であっても、部分的に厚さが異なっていてもよいが、皮膚に貼り付けたときの違和感や強度を考慮すると支持体は、0.03〜3mm、好ましくは0.7mm以下、ゲル部分は0.3〜3mm程度であることが好ましい。
本発明の生体用粘着ゲルシートでは、必要に応じて各種の添加剤を本発明の目的を阻害しないように適宜配合することができる。例えば美容、美顔および皮膚の治療等を目的とする薬効成分のほか、保湿剤、香料、油剤、フッ素化合物、樹脂、着色料、安定剤、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘着付与剤、pH調整剤、塩類、溶媒、キレート剤、中和剤、界面活性剤、防腐剤、抗菌剤等が挙げられる。
本発明の生体用粘着ゲルシートの形状としては特に制限はないが、楕円形、円形、ハート形、半円形、半楕円形、正方形、長方形、台形、三角形、適用部位に沿った形状、あるいはこれら組み合わせ等が挙げられ、使用部位により最も適切に貼り付けることができる形状を適宜設計すればよい。また、顔や目元や額や頬などの形状に合わせて形状を設計することも好ましい。生体用粘着ゲルシートの中心部や周辺部に位置合わせ等の目的で凸部や凹部を設けたり、使用部位の形状に応じて切り込みやくり抜き部分等を設けると、シート状パック化粧料の取り扱い性を向上させることができる。
本発明の生体用粘着ゲルシートは、さらに、化粧水を含むことが好ましい。本発明において、化粧水とは、ローション、乳液、エッセンスなどであり、医薬品、植物抽出成分、保湿剤などの生理活性成分を含んだものである。化粧水は、ゲルに含まれていてもよい。また、本発明の生体用粘着ゲルシートのゲルが存在しない支持体部分に含まれていてもよい。ゲルまたは支持体中に、生理活性成分を含ませる方法としては、それぞれに原材料に直接またはバインダーなどを介して、練り込み、付着、浸透などの公知の方法が挙げられる。
これらの化粧水は、あらかじめ、包装する前に生体用粘着ゲルシートに含まれていてもよいし、本発明の生体用粘着ゲルシートとセットにして包装開封後に噴霧などで含ませることも可能である。
下記の製造方法により、生体用粘着ゲルシートを製造した。生体用粘着ゲルシートの製造に使用した合成高分子ゲル体形成用配合物(ゲル体形成用配合物)と硬化処理剤の組成を表1に示す。
------------------------------------------------------------------
組成(重量%)
------------------------------------------------------------------
<ゲル体形成用配合物>
親水性合成高分子
ポリアクリル酸(重量平均分子量約1万) 8.5
ポリアクリル酸ソーダ(重量平均分子量約400万) 4.0
架橋性因子
合成ケイ酸アルミニウム(Al含有量:5.6重量%) 2.3
保湿剤
1,3−ブチレングリコール 10.0
防腐剤
デヒドロ酢酸ソーダ 0.3
薬効成分
ビタミンC 3.0
精製水 残 量
合計 100.0
<硬化処理剤>
架橋性因子
塩化アルミニウム六水和物(Al含有量:11重量%)10.0
溶媒
精製水 残 量
合計 100.0
------------------------------------------------------------------
当該、生体用粘着シートは、離型シートを剥離し、頬に付着したところ、保湿感を維持したまま、下を向いても脱離することがなかった。
Claims (4)
- 支持体に粘着ゲルを塗布してなる生体用粘着ゲルシートであって、前記粘着ゲルが、前記支持体の一部にのみ塗布されている生体用粘着ゲルシート。
- 支持体の一部が、少なくとも支持体の周縁部である請求項1記載の生体用粘着ゲルシート。
- さらに化粧水を含んでなる請求項1または2記載の生体用粘着ゲルシート。
- 化粧水が、植物抽出成分を含む請求項3記載の生体用粘着ゲルシート。
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JP2003406837A JP2005160890A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 生体用粘着ゲルシート |
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