JP2001213725A - 透明シート状パック化粧料 - Google Patents

透明シート状パック化粧料

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JP2001213725A
JP2001213725A JP2000021461A JP2000021461A JP2001213725A JP 2001213725 A JP2001213725 A JP 2001213725A JP 2000021461 A JP2000021461 A JP 2000021461A JP 2000021461 A JP2000021461 A JP 2000021461A JP 2001213725 A JP2001213725 A JP 2001213725A
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sheet
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mass
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JP2000021461A
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
Saori Maeda
さおり 前田
Yasushi Hayashi
康 林
Kozo Sakai
幸三 酒井
Shinichi Sato
眞市 左藤
Takashi Azuma
孝 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用感、密着性、フィット性等に優れた透明シ
ート状パック化粧料を提供する。 【解決手段】粘剤と湿潤剤及び水を含有し、外観が無色
又は有色透明なゲル状シートからなり、かつシートの内
部又は表面に開口率が十分に大きい編織布又は不織布を
厚み方向に内在又は積層させてあることを特徴とする透
明シート状パック化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用感、密着性、
フィット性に優れたシート状パック化粧料に関する。さ
らに詳しくは、外観が透明で柔軟性に優れたシート状パ
ック化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来シート状パック料は、不織布や織布
に膏体を塗工し、場合により乾燥させるという、既知の
ハップ剤の製造方法を応用したものが多く開発されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ハップ剤の製造方法の
塗工工程においては、工程上、裏移り防止や強度保持の
ため、不織布や織布などの支持体はある程度強度のある
ものを用いる必要があった。一定強度以上の強度を持っ
た支持体としては、製品の形状安定性を高め、かつ包装
体からの取り出しがしやすいなどのメリットがあった。
もし、強度を低くすると支持体のよれを避けるために膏
体の粘度を下げる必要があるが、逆に支持体から膏体が
にじみでるなどの問題が発生した。また、強度のある支
持体を用いた場合、上記のメリットが得られる反面、支
持体の強度が邪魔をして、顔の複雑な形状にうまくフィ
ットできず、顔面との浮きなどが発生する問題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題に鑑み、支持体として開口率が十分に大きい編織布
又は不織布の支持体を厚み方向に内在又は積層させ、か
つ粘剤と湿潤剤及び水を含有した外観が無色又は有色透
明なゲル状のシートを作製したところ、意外にもゲルの
強度と支持体の強度が補いあい、実用上問題のない透明
なシート状パック化粧料を得ることができた。本シート
は横方向への弾力性に富み、顔面の複雑な形状にうまく
フィットすることができた。さらに、支持体が透明であ
ることによって、患部の位置が把握し易く、適用部位へ
の位置合わせが容易であった。
【0005】すなわち、本発明は、粘剤と湿潤剤及び水
を含有し、外観が無色又は有色透明なゲル状シートから
なり、かつシートの内部又は表面に開口率が十分に大き
い編織布又は不織布を厚み方向に内在又は積層させてあ
ることを特徴とする透明シート状パック化粧料にある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で用いる粘剤としては、水との親和性がよ
り高く、増粘する性質を有しており、水溶液が透明かほ
ぼ透明で、ほとんど着色のないものであれば構わず、従
来食品や化粧品で使用されてきた粘剤類、特に高分子系
粘剤類を用いることができる。例えば、アクリルアミド
と架橋性単量体との共重合体、エポキシ架橋剤により架
橋されたポリアクリルアミド、カラギーナン、ヒアルロ
ン酸およびその塩、デオキシリボ核酸およびその塩、カ
ルボキシビニルポリマーおよびその変性体、ポリアクリ
ル酸およびその塩、ジェランガム、寒天などが挙げら
れ、それらの1種又は2種以上を用いることができる。
この内、アクリルアミドと架橋性単量体との共重合体、
エポキシ架橋剤により架橋されたポリアクリルアミド、
カラギーナン、ヒアルロン酸およびその塩、デオキシリ
ボ核酸およびその塩の1種または2種以上から選ばれる
粘剤が、製品の透明性、感触などが優れている点から好
ましい。
【0007】上記架橋性単量体の例としては、N,N’
ーメチレンビスアクリルアミド、N,N’ーメチレンビ
スメタクリルアミド、N,N’ーエチレンビスアクリル
アミド、N,N’ーエチレンビスメタクリルアミド、
1,2ージアクリルアミドエチレングリコール等があげ
られる。
【0008】エポキシ架橋剤の例としては、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、トリグリシジル2ヒドロキシ
エチルイソシアヌレート、トリメチロールプロパンポリ
グリシジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテ
ル、ソルビトールポリグリシジルエーテル等が挙げられ
る。
【0009】また、カラギーナンとしては、市販されて
いるイオタ型、カッパ型、ラムダ型及びそれらの混合タ
イプなどから選ぶことができる。
【0010】本発明で用いる湿潤剤としては、多価アル
コール、糖類(糖アルコールを含む)など、従来化粧品
に使用されてきたものが使用できる。湿潤剤の例として
はグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコ
ール等の多価アルコール類、ソルビトール、マルチトー
ル等の糖類、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリ
ドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメ
チルグリシン等の保湿成分等があげられる。この内、グ
リセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マルチト
ールは透明性を容易に確保できることや湿潤作用に優れ
る点から好ましい。
【0011】本発明の透明シート状パック化粧料のゲル
体は色素などで着色していても構わないが、透明〜ほぼ
透明の外観を持つ必要がある。本発明で言う透明なゲル
状シート、透明シート状化粧料の透明とは、20ポイン
ト文字が黒色で印字されている白色上質紙の上に、ゲル
状シートまたはシート状化粧料をのせた時に、正常な視
力を有する人が肉眼で文字があることが判る程度の透明
性が確保されていることである。
【0012】本発明の透明シート状パック化粧料におい
て、粘剤としてアクリルアミド等の合成高分子を用いる
場合、粘剤の配合量はゲル体の総量に対して5〜40質
量%が好ましく、より好ましくは10〜25質量%であ
る。配合量が5質量%未満ではゲル体の腰強度が弱す
ぎ、ゲル体の構造中に封じ込めた湿潤剤や水等を安定な
状態に保つことが困難となる場合があり、また40質量
%を超えるとゲル強度は強くなるが、ゲル体中の高分子
構造が密になりすぎ保持できる湿潤剤や水等の量が少な
くなりすぎる場合がある。
【0013】本発明の透明シート状パック化粧料におい
て、粘剤として合成高分子を用いる時の重合時に添加す
る架橋性単量体は上記ゲル体の総量に対し0.3質量%
以下であることが好ましい。これより多くなるとゲル体
の脆さが増大し、引っ張りや圧縮による切断や破壊が生
じやすくなる場合がある。
【0014】本発明の透明シート状パック化粧料におい
て、粘剤として合成高分子を用いる時の重合時にエポキ
シ架橋剤を用いる場合の添加量は、求める粘着性能、柔
軟さと、ゲルの高分子骨格やその構成比に応じて適宜決
めればよいが、上記ゲル体の総量に対して3質量%以下
であることが好ましい。3質量%を超えると粘着性能が
低下し、ゲル体の脆さが増大し、引っ張りや圧縮による
切断や破壊が生じやすくなる場合がある。
【0015】本発明の透明シート状パック化粧料におい
て、粘剤としてカラギーナン等の天然高分子を用いる場
合、粘剤の配合量はゲル体の総量に対して0.5〜20
質量%が好ましく、より好ましくは1〜10質量%であ
る。配合量が0.5質量%未満では得られるゲル体の強
度が不足して実用的ではない場合があり、20質量%を
超えると非常に硬く粘着性の全くないゲルとなり使用に
適さない場合がある。また、カラギーナンを用いる場
合、K、Ca、Mg等の金属の塩を添加することでゲル
の強度を調整することが可能であり、配合することが好
ましい。これら塩の添加量はゲル体の総量に対して0.
01〜1質量%の範囲が好ましい。
【0016】本発明の透明シート状パック化粧料で用い
る湿潤剤の配合量としては、ゲル体の総量に対して0.
1〜80質量%が好ましい。配合量が0.1質量%未満
では必要な水分を十分に保持することが困難になる場合
があり、また80質量%を超えると、湿潤剤がシートか
ら分離してべたつきの原因となる場合がある。
【0017】本発明の透明シート状パック化粧料で用い
る水の配合量としては、ゲル体の総量に対して10〜9
5質量%が好ましい。配合量が10質量%未満では唇表
面に十分な潤いを与えることができない場合があり、9
5質量%を超えるとゲル体がシート状を保持するのが困
難になる場合がある。
【0018】本発明の好ましい成分の組み合わせの例を
以下に示す。 (A)カラギーナン 3〜10質量部、 (B)多価アルコールおよび/または糖類 1〜30質
量部、 (C)ヒアルロン酸および/またはその塩 0.001
〜1質量部、 (D)精製水 総量を100部とする残部 この様な組み合わせを用いると、感触、密着性、透明
性、皮膚に対する有効性等が得られやすい。
【0019】本発明の透明シート状パック化粧料のシー
トの厚さとしては、全体が均一であっても、部分的に厚
さが異なっていても良いが、密着性と透明性を確保する
ため、0.1〜3mmの厚さが好ましい。0.1mm未
満ではシートの強度が弱くなる場合があり、また、3m
mを超えると、シートの自重が重すぎて密着性に欠ける
場合がある。尚、シート全体が厚くないならば、シート
を部分的に6mmまでの厚さに厚くすることは可能であ
る。
【0020】本発明では、こうして得られるゲルシート
の内部または表面に開口率が十分に大きい編織布または
不織布を厚み方向に内在または積層させる。上記開口率
が十分に大きい編織布または不織布とは、編織布または
不織布を通して、白色上質紙上の10ポイントの黒色の
活字を正常な視力を有する人が肉眼で判読することがで
きる程度に広い開口率をもつ(透明性が維持された)も
のをいう。例えば、ナイロンやポリエステル製のメッシ
ュなどが好ましく用いられる。
【0021】シートの内部または表面に開口率が十分に
大きい編織布または不織布(支持体)を厚み方向に内在
または積層させる方法としては、例えばポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの樹
脂フィルム(セパレーター)の上に前記ゲルを形成する
膏体を塗工し、その上から同支持体をローラーで圧着さ
せる方法、またはその上にさらに膏体を塗工しセパレー
ターを貼り付ける圧着する方法、2本のローラーの間に
膏体と支持体を同時に通過させた後に、シートの上下に
セパレーターを貼り付ける方法などが挙げられる。
【0022】また、本発明では、ゲル状シートの片面を
粘着処理したり非粘着処理したりすることが可能であ
る。粘着処理としては、アクリル酸系やポリビニルアル
コール系、ポリビニルピロリドン系、ポリアクリルアミ
ド系などの粘着性樹脂を含んだ溶液またはゲル或は薄層
ゲルフィルムを塗工または貼付けすることが挙げられ
る。また、非粘着処理は、ゲル自体の粘着性が使用時に
邪魔になることを防ぐための措置であり、例えば得られ
るシート状パック化粧料が不透明とならない材料と量の
シリコーンパウダーやタルクなどの顔料、または顔料を
含んだ成分を塗工する方法や、非粘着性の薄層ゲルフィ
ルムを上記粘着性素材などを用いて貼り付けるなどの方
法が挙げられる。
【0023】本発明のシート状パック化粧料には、上記
の各種成分以外に各種の添加剤を本発明の目的を阻害し
ないように適宜配合することができる。例えば美容、美
顔および皮膚の治療等を目的とする薬効成分のほか、香
料、着色料、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘着
付与剤、pH調整剤、キレート剤、界面活性剤、防腐
剤、抗菌剤等が挙げられる。尚、本発明では、ゲル体が
不透明となる様な添加剤をゲル体中に配合しない必要が
ある。
【0024】上記薬効成分としては、従来、医薬品、医
薬部外品、化粧品、衛生材料、雑貨等で使用されている
ものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ア
シタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アル
テアエキス、アルニカエキス、アンズエキス、アンズ核
エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエ
キス、ウーロン茶エキス、エチナシ葉エキス、オウゴン
エキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オランダカ
ラシエキス、オレンジエキス、海藻エキス、海水乾燥
物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解
シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモ
ギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、キウイエキ
ス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、
クマザサエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキ
ス、クレマティスエキス、酵母エキス、ゴボウエキス、
コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイ
コエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソ
ウエキス、ササエキス、サンザシエキス、シイタケエキ
ス、ジオウエキス、シコンエキス、シナノキエキス、シ
モツケソウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキ
ス、スギナエキス、スイカズラエキス、セイヨウキズタ
エキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエ
キス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエ
キス、ゼニアオイエキス、センブリエキス、タイソウエ
キス、タイムエキス、チョウジエキス、チガヤエキス、
チンピエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマト
エキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ノバラエキス、
ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキ
ス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビ
サボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、
ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウ
エキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキ
ス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マツエキス、マ
ロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、
モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユ
ズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエ
キス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキ
ス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツ
レエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができ
る。
【0025】また、デオキシリポ核酸、ムコ多糖類、ヒ
アルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウ
ム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水
分解卵殻膜等の生体高分子;スフィンゴ脂質、セラミ
ド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質
等の油性成分;ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン
酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイア
ズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;ビタミンA,
2,B6,C,D,E,パントテン酸カルシウム、ビオ
チン、ニコチン酸アミド等のビタミン類;アラントイ
ン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−ア
ミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分;ト
コフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニ
ン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;γ−オリザノー
ル、ビタミンE誘導体等の血行促進剤;β−カロチン、
タンパク質分解酵素、レチノール、レチノール誘導体等
の創傷治癒剤;セファランチン、トウガラシチンキ、ヒ
ノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシ
ン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフ
ェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン
酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチル
パントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイ
ン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオー
ル、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩
化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナ
ール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミ
ド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペ
ンタデカン酸グリセリル、l−メントール、メントール
のピロリドンカルボン酸塩、モノニトログアヤコール、
レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩
酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリ
スチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノス
テアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、
鎮痛剤、精神安定剤、抗高血圧剤、抗生物質、抗ヒスタ
ミン剤、抗菌性物質等も挙げられる。
【0026】本発明では上記の薬効成分の1種又は2種
以上を配合することが好ましく、その配合量は、その素
材により有効成分量が異なるため一概には規定できない
が、一般にシート状パック化粧料のゲル状シートの総量
に対して0.001〜80質量%であるのが好ましく、
0.05〜30質量%であるのがより好ましい。
【0027】本発明のシート状パック化粧料では、場合
により、上記シートの表面にさらにローション、ミル
ク、クリームなどの基礎化粧料を塗工したものを用いる
ことが可能である。この場合、種々の成分を添加するこ
とが比較的自由にできるメリットがある。
【0028】本発明のシート状パック化粧料の形状とし
ては特に制限はないが、楕円形、円形、ハート形、半円
形、半楕円形、正方形、長方形、台形、三角形、適用部
位に沿った形状、あるいはこれら組み合わせ等が挙げら
れ、使用部位により最も適切に貼り付けることができる
形状を適宜設計すればよい。また、顔や目元や額や頬な
どの形状に合わせて形状を設計することも好ましい。シ
ート状パック化粧料の中心部や周辺部に位置合わせ等の
目的で凸部や凹部を設けたり、使用部位の形状に応じて
切り込みやくり抜き部分等を設けると、シート状パック
化粧料の取り扱い性を向上させることができる。
【0029】本発明のシート状パック化粧料の適用部位
としては、顔(唇、頬部、目元部、目の上下部、鼻部、
額部)、腕部、脚部、胸部、腹部、背部、首部等が挙げ
られる。シート状パック化粧料の形状、面積、厚み、粘
着面の粘着特性等は、適用部位に応じて適宜調整すれば
よい。例えば、適用部位が顔全体であるシートを形成す
る場合には、目、口の位置に相当する部分をくり抜き、
鼻の位置に相当する部分に切り込みを入れた形状とし、
さらに貼り付け面積が大きいことから、粘着面の粘着力
を上昇させるか、厚さを薄めにする等の調整を行うのが
好ましい。
【0030】また、本発明のシート状パック化粧料は使
用前および/または後に生理活性成分を含んだローショ
ンにて肌を整えることが好ましい。また、使用後に生理
活性成分を含んだミルク、クリームにて肌を整えること
も好ましい。本発明のシート状パック化粧料、特にゲル
シートタイプは肌の余分な角質を取り除く効果に優れる
ので、使用後にこれらの製剤で肌を整えることにより、
より効果的に肌の状態を改善できる。
【0031】本発明のシート状パック化粧料の包装形態
としては、前記シートをアルミニウム積層プラスチック
フィルム、アルミニウム蒸着プラスチックフィルムな
ど、気密性のフィルムにて3〜4方シールして密閉する
方法や、凹部を有するブリスター容器に設置したものを
気密性フィルムを覆い密封する方法などが挙げられる。
【0032】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明する。実施例および比較例で用いた評
価方法は以下の通りである。尚、製品の外観について
は、前記の透明性の目視判定による結果を示した。
【0033】[皮膚有用性評価]専門パネラーを各評価
品目ごとに10名ずつ用意し(但し、品目によりパネラ
ーが重複する場合もある)、表1に示す評価基準に従っ
て評価を行い、全パネラーの合計点数を以て評価結果と
した。従って、点数が高いほど評価項目に対する有用性
が高いことを示す。(満点:50点)
【0034】
【0035】実施例1(透明シート状パック剤) 表2の処方と下記製造方法に従って製品を得た。
【0036】 (表2) イオタカラギーナン(粘剤) 6.0質量部 マルチトール(湿潤剤) 25.0質量部 ヒアルロン酸ナトリウム塩(粘剤、薬効成分) 0.5質量部 ビタミンC(薬効成分) 0.2質量部 β−カロチン(薬効成分) 0.2質量部 イチョウエキス(薬効成分) 2.0質量部 タンパク質分解酵素液(薬効成分) 6.0質量部 海藻抽出液(美白剤) 0.5質量部 乳酸カルシウム(ゲル強化剤) 0.2質量部 精製水 残 部 防腐剤 適 量
【0037】[製造方法]表2の各成分を加熱溶解した
溶液を、アプリケーターを用いてシリコーン処理PET
(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に塗工し
た。その上から10ポイントの活字を判読することがで
きる開口率をもつ6−ナイロン製のチュールをローラー
で圧着した後、さらにその上からシリコーン処理PP
(ポリプロピレン)フィルムを張り付けた。常温で1日
放置した後、トムソン刃を用いて目元にフィットする形
状に打ち抜き、PP製ブリスター容器の凹部に収納し
(左右一対で2個一緒に設置)し、さらに4層アルミ蒸
着フィルムを用いてブリスター容器の開口部の周囲を熱
シールし密封して製品とした。
【0038】比較例1 実施例1の製造方法の10ポイントの活字を判読するこ
とができる開口率をもつ6−ナイロン製のチュールの代
わりに、10ポイントの活字を判読することができない
開口率をもつ6−ナイロン製不織布を用いた他は全て実
施例1と同様にして製品を得た。
【0039】表3に本発明の実施例と比較例の評価結果
を示す。尚、試験は15分間試料を使用した後にアンケ
ート形式で実施した。
【0040】 (表3) 外観 密着感 形状フィット性 肌がなめらかになった ------------------------------------------------------------------ 実施例1 透明 43 45 42 比較例1 不透明 34 23 35
【0041】表3の結果から、本発明の実施例は外観が
透明で、密着性に優れ、かつ顔の形状にうまくフィット
していること、そして官能面でも効果が実感しやすいこ
とが判る。これに対して比較例は不透明であり、不織布
の硬さからくるフィット性の不足が起因してか膏体が同
一の組成でも肌実感に差が認められる結果となった。
【0042】
【発明の効果】以上の結果から、本発明は、粘剤と湿潤
剤及び水を含有し、外観が無色又は有色透明なゲル状シ
ートからなり、かつシートの内部又は表面に開口率が十
分に大きい編織布又は不織布を厚み方向に内在又は積層
させることによって、使用感、密着性、フィット性等に
優れた透明シート状パック化粧料を提供できることは明
らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 康 奈良県奈良市大安寺7−1−33 (72)発明者 酒井 幸三 奈良県奈良市白毫寺町8−1−407 (72)発明者 左藤 眞市 大阪府東大阪市玉串元町2−8−34 (72)発明者 東 孝 奈良県桜井市桜井585番地 ローレルコー ト桜井南706号 Fターム(参考) 4C083 AA112 AB051 AC132 AC302 AD332 AD352 AD472 AD622 AD642 CC07 DD01 DD12 DD41 EE06 EE07 FF05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘剤と湿潤剤及び水を含有し、外観が無
    色又は有色透明なゲル状シートからなり、かつシートの
    内部又は表面に開口率が十分に大きい編織布又は不織布
    を厚み方向に内在又は積層させてあることを特徴とする
    透明シート状パック化粧料。
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