JP3460430B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP3460430B2
JP3460430B2 JP04126196A JP4126196A JP3460430B2 JP 3460430 B2 JP3460430 B2 JP 3460430B2 JP 04126196 A JP04126196 A JP 04126196A JP 4126196 A JP4126196 A JP 4126196A JP 3460430 B2 JP3460430 B2 JP 3460430B2
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heating roll
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薫 吉田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真複写機、プ
リンタ等の画像形成装置における定着装置に関し、特
に、用紙両面に形成された未定着トナー像を同時に定着
することが可能な定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面画像を形成可能な画像形成装
置としては、静電潜像が形成される像担持体、前記静電
潜像をトナー像に現像する現像装置、前記トナー像を転
写位置において用紙に転写する転写装置により構成され
た画像形成手段を、1つだけ有するものと2つ有するも
のが有る。前記画像形成手段を1つだけ有するもので
は、転写位置において先ず用紙の1面目にトナー像を転
写し、そのトナー像を定着位置で定着してから反転させ
て再び前記転写位置において用紙の2面目にトナー像を
転写し、このトナー像を定着する方法が採用されてい
る。
【0003】このような装置において両面画像を形成す
る場合は、通常、用紙反転部をへて再び転写位置に用紙
を搬送しなければならず、そのため片面のみの画像形成
に比べ画像形成に必要な時間が大きく増加してしまう。
また、用紙の2面目に転写されたトナー像を定着する際
に1面目のトナー定着済みの画像に影響を与え1面目の
画質が低下してしまう。また、用紙搬送経路が複雑とな
るため、搬送経路途中で用紙が搬送不能になり易く、搬
送不能になった用紙(ジャム用紙)を画像形成装置内部
から取り除く作業が必要になるという問題があった。
【0004】前記問題に対して、従来、下記(J01)、
(J02)の技術が知られている。 (J01)特開平1−209470号公報記載の技術 この公報には、図4に示すような回転するドラム状の感
光体により構成された像担持体01と転写ベルト02か
ら成り、像担持体01上のトナーを転写ベルト02又は
用紙Pに転写する第1の転写手段03、転写ベルト02
の用紙排出端に配置され、転写ベルト02上のトナーを
用紙Pに転写する第2の転写手段04および転写ベルト
02から用紙を剥離する剥離手段05、転写ベルト02
から剥離され搬送される用紙両面の未定着トナーを同時
に定着させる定着装置06を備えた画像形成装置が知ら
れている。
【0005】次に図4に示す画像形成装置の両面記録時
の画像記録動作について簡単に説明する。両面記録時に
は、まず像担持体01上に第1画像を形成し、この第1
画像を第1の転写手段03により転写ベルト02上に転
写する。続いて、第2画像を像担持体01上に形成す
る。この第2画像が転写手段03の位置に移動するのに
タイミングを合わせて、用紙Pを転写ベルト02上に前
記第1画像のトナー像の上から吸着して前記転写手段0
3の位置に搬送する。そして、第1の転写手段03によ
り像担持体01上の第2画像を用紙Pの1面目に転写す
る。その後、第2の転写手段04で転写ベルト02上の
第1画像を用紙Pの2面目に転写し、転写ベルト02か
ら剥離手段05で用紙Pを剥離し、用紙両面の未定着ト
ナーを定着装置06で同時定着する。 (J02)特開平1−209471号公報記載の技術 この公報には、前記図4の第2の転写手段の代わりに転
写ベルト02に離接可能で電荷注入回路を介して設置さ
れた導電性密着ロールを有する転写手段を備えた画像形
成装置が知られている。
【0006】前記(J01)、(J02)記載の画像形成装
置のような用紙両面の未定着トナーを同時に定着する定
着装置には、従来、下記(J03)、(J04)の技術が知
られている。 (J03)特開平4−371969号公報記載の技術 この公報には、1対の加熱ロールにより用紙両面の未定
着トナーを同時に定着する定着装置が記載されている。
しかしながら、このような定着装置は加熱時間が必要な
ため大型の加熱ロールを配置する必要があり装置が大型
化してしまう。また、加熱ロール表面にシリコン、フッ
素ゴム等の弾性体層を被覆し定着のための定着ニップ幅
を確保するため、加熱ロール表面の離型性を保つ離型用
オイルが必須になってしまう。 (J04)4−137381号公報記載の技術 この公報には、ラジアント定着装置(輻射熱により非接
触で定着する装置)を2つ配置した技術が知られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな定着装置は発煙発火等の恐れがあり、安全性の面で
問題があるため実用性が低い。また、単純にインスタン
トスタート可能な2つの片面定着用加熱ロールおよび従
動ロールを有する定着装置を上下逆さに送行方向に並べ
て配置し用紙両面の未定着トナーを定着する技術が知ら
れているが、このような技術では第1の定着装置で用紙
1面目のトナーを定着するときに用紙2面目の未定着ト
ナーが前記第1の定着装置の従動ロールへ付着し用紙2
面目に画像抜け(オフセット)が発生する問題がある。
【0008】本発明は、前述の事情に鑑み、下記(O0
1)の記載内容を課題とする。 (O01)インスタントスタート、装置の小型化、オイル
レス化が可能で、1回の工程で用紙両面の画像が同等で
良好な画質を得ることができる定着装置を提供するこ
と。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るための本発明を説明するが、本発明の要素には、後述
する実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の
要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。本発明を
後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発
明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施
例に限定するためではい。
【0010】(第1発明) 前記課題を解決するために、本出願の第1発明の定着装
置(F)は、下記の要件を備えたことを特徴とする、 (Y01)記録用紙(P)の搬送路に設定された定着位置
に配置され、前記定着位置を通過する記録用紙(P)の
第1面に接触して記録用紙(P)上の未定着トナー像
(T2)を熱定着させる第1耐熱性定着ベルト(52)
と、前記第1耐熱性定着ベルト(52)を支持する第1
定着用加熱ロール(45)および第1ベルト支持ロール
(49)とを有し、前記第1定着用加熱ロール(45)
および第1ベルト支持ロール(49)の2個のロールの
みによって前記第1耐熱定着ベルト(52)を支持する
第1定着ベルト装置(43)、 (Y02)前記定着位置に配置され、前記定着位置を通過
する記録用紙(P)の第2面に接触して記録用紙(P)
上の未定着トナー像(T1)を熱定着させる第2耐熱性
定着ベルト(53)と、前記第2耐熱性定着ベルト(5
3)を支持する第2定着用加熱ロール(46)および第
2ベルト支持ロール(51)とを有し、前記第2定着用
加熱ロール(46)および第2ベルト支持ロール(5
1)の2個のロールのみによって前記第2耐熱定着ベル
ト(53)を支持する第2定着ベルト装置(44)、 (Y03)前記第1耐熱性定着ベルト(52)をその外側
面が前記第2定着用加熱ロール(46)表面の第2耐熱
性定着ベルト(53)に圧接するように支持し且つ前記
各ベルトの圧接する部分により前記記録用紙(P)の第
2面の未定着トナー像(T1)を定着する第1定着ニッ
プ(54)を形成するように配置された前記第1定着用
加熱ロール(45)および前記第1ベルト支持ロール
(49)、(Y03′)前記第1定着用加熱ロール(45)と前記第
1ベルト支持ロール(49)との間の中間位置において
前記第1耐熱性定着ベルト(52)が前記第2定着用加
熱ロール(46)表面の第2耐熱性定着ベルト(53)
に圧接し且つ前記圧接部の前記第1耐熱性定着ベルト
(52)が内側に凹んだ形状となるように配置された前
記第1定着用加熱ロール(45)および前記第1ベルト
支持ロール(49)、 (Y04)前記第2耐熱性定着ベルト(53)をその外側
面が前記第1定着用加熱ロール(45)表面の第1耐熱
性定着ベルト(52)に圧接するように支持し且つ前記
各ベルトの圧接する部分により前記記録用紙(P)の第
1面の未定着トナー像(T2)を定着する第2定着ニッ
プ(55)を形成するように配置された前記第2定着用
加熱ロール(46)および前記第2ベルト支持ロール
(51)。(Y04′)前記第2定着用加熱ロール(46)と前記第
2ベルト支持ロール(51)との間の中間位置において
前記第2耐熱性定着ベルト(53)が前記第1定着用加
熱ロール(45)表面の第1耐熱性定着ベルト(52)
に圧接し且つ前記圧接部の前記第2耐熱性定着ベルト
(53)が内側に凹んだ形状となるように配置された前
記第2定着用加熱ロール(46)および前記第2ベルト
支持ロール(51)。
【0011】(第2発明)本出願の第2発明の定着装置
(F)は、前記第1発明の定着装置(F)において下記
の要件を備えたことを特徴とする、(Y05)金属材料に
より形成された前記第1定着用加熱ロール(45)およ
び第2定着用加熱ロール(46)。
【0012】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。 (第1発明の作用)前述の特徴を備えた本発明の定着装
置(F)では、記録用紙(P)の搬送路に設定された定
着位置に配置された第1定着ベルト装置(43)の第1
定着用加熱ロール(45)および第1ベルト支持ロール
(49)は、第1耐熱性定着ベルト(52)の外側面を
第2定着用加熱ロール(46)表面の第2耐熱性定着ベ
ルト(53)に圧接させる。この各ベルトの圧接する部
分により前記記録用紙(P)の第2面の未定着トナー像
(T1)を定着する第1定着ニップ(54)が形成され
る。前記第1定着ニップ(54)において、前記第2耐
熱性定着ベルト(53)は、前記定着位置を通過する記
録用紙(P)の第2面に接触して記録用紙(P)上の未
定着トナー像(T1)を熱定着させる。このとき、前記
第1定着ニップ(54)を搬送される記録用紙(P)の
1面目の未定着トナー像(T2)は前記第1耐熱性定着
ベルト(52)外側面を滑ることなく搬送されるため記
録用紙(P)1面目の未定着トナー像(T2)が乱れる
ことがない。
【0013】また、前記定着位置に配置された第2定着
ベルト装置(44)の第2定着用加熱ロール(46)お
よび第2ベルト支持ロール(51)は、前記第2耐熱性
定着ベルト(53)の外側面を第1定着用加熱ロール
(45)表面の第1耐熱性定着ベルト(52)に圧接さ
せる。この各ベルトの圧接する部分により前記記録用紙
(P)の第1面の未定着トナー像(T2)を定着する第
2定着ニップ(55)が形成される。前記第2定着ニッ
プ(55)において、前記第1耐熱性定着ベルト(5
2)は、前記定着位置を通過する記録用紙(P)の第1
面に接触して記録用紙(P)上の未定着トナー像(T
2)を熱定着させる。このように、前記記録用紙(P)
の搬送路に設定された定着位置を通過する記録用紙
(P)両面の未定着トナー像(T1,T2)を1回の工程
で連続して定着することができる。前述のように、前記
第1定着用加熱ロール(45)および第1ベルト支持ロ
ール(49)の2個のロールのみによって前記第1耐熱
定着ベルト(52)を支持する第1定着ベルト装置(4
3)は部品数が少なく、構成が簡単となる。また、前記
第2定着ベルト装置(44)も同様に部品数が少なく、
構成が簡単となる。 また前記第1発明では、前記第1定
着用加熱ロール(45)と前記第1ベルト支持ロール
(49)との間の中間位置において前記第1耐熱性定着
ベルト(52)が前記第2定着用加熱ロール(46)表
面の第2耐熱性定着ベルト(53)に圧接し且つ前記圧
接部の前記第1耐熱性定着ベルト(52)が内側に凹ん
だ形状となるように、前記第1定着用加熱ロール(4
5)および前記第1ベルト支持ロール(49)が配置さ
れている。このため、前記第2定着用加熱ロール(4
6)表面で圧接する両ベルト(52,53)の圧接部に
より形成される前記第1定着ニップ(54)は、前記第
2定着用加熱ロール(46)に対向するロールが無いの
で、前記第1耐熱性定着ベルト(52)が内側に大きく
凹んだ形状とすることができ、ニップ長さが長くなる。
同様に、前記第1定着用加熱ロール(45)表面で圧接
する両ベルト(52,53)の圧接部により形成される
前記第2定着ニップ(55)は、前記第1定着用加熱ロ
ール(45)に対向するロールが無いので、前記第2耐
熱性定着ベルト(53)が内側に大きく凹んだ形状とす
ることができ、ニップ長さが長くなる。また、前記第1
定着ニップ(54)および第2定着ニップ(55)のニ
ップ圧は前記第1耐熱性定着ベルト(52)および第2
耐熱性定着ベルト(53)の弾性により得ることができ
る。
【0014】(第2発明の作用)前述の特徴を備えた本
出願の第2発明の定着装置(F)では、前記第1定着用
加熱ロール(45)および第2定着用加熱ロール(4
6)は金属材料により形成されたものを使用している。
したがって、加熱のための発熱部材の発生熱が短時間で
加熱ロール(45,46)表面に伝達されるので、前記
第1定着用加熱ロール(45)および第2定着用加熱ロ
ール(46)を所定の設定温度まで加熱する時間を短縮
することができ、また、前記設定温度を低下させること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら、本発明
の実施の形態の例(実施例)を説明するが、本発明は以
下の実施例に限定されるものではない。 (実施例)図1は本発明の実施例の定着装置を備えた画
像形成装置(デジタル複写機)の全体説明図である。図
2は、本発明の定着装置の拡大説明図である。図3は、
各定着ニップにおいて搬送される用紙の説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、プラテンガラス1上
に載置された自動原稿搬送装置Bを有している。自動原
稿搬送装置Bは、原稿給紙トレイB1上に載置された原
稿を前記プラテンガラス1上に搬送し、プラテンガラス
1上で読み取られた原稿を原稿排紙トレイB2に順次搬
送する機能を有している。前記プラテンガラス1上に載
置した原稿(図示せず)の下面に沿って移動するランプ
ユニット2は、原稿照明用のランプ3および第1ミラー
4を有している。前記ランプユニット2の移動速度の1
/2の速度で移動するミラーユニット6は第2ミラー7
および第3ミラー8を有している。前記プラテンガラス
1下方には、レンズ9および固定ミラー10が固定配置
されている。前記ランプ3から出射して原稿で反射した
光は、前記移動ミラーユニット6、レンズ9、固定ミラ
ー10を介してCCD(画像読取部)に収束される。前
記符号2〜10で示された要素から露光系(2〜10)
が構成されている。
【0016】前記CCDは、直線上に配置された多数の
光電変換素子により構成されている。CCDは、前記原
稿画像の反射光量を電気信号に変換し、更にこの電気信
号は光書込信号出力装置12に入力される。光書込信号
出力装置12は原稿画像読取信号をデジタルな画像デー
タに変換し、所定のタイミングで、潜像形成装置として
の光ビーム書込装置13に出力する。光ビーム書込装置
13は、レーザ光源としての半導体レーザ発振器14、
この半導体レーザ発振器14からのレーザビームを集光
してそれを平行化するコリメートレンズ15、このコリ
メートレンズ15によりコリメートされたレーザビーム
を主走査方向に偏向させるポリゴンミラー16等から構
成されている。回転するドラム状の像担持体17は、前
記光ビーム書込装置13により潜像書込位置Q1におい
て潜像が形成される。
【0017】像担持体17の周囲には、像担持体17の
表面を帯電させるための帯電器(帯電コロトロン)18
が配設されている。また前記ドラム状の像担持体17の
周囲には、前記帯電器18から像担持体回転方向に向け
て順に、トナーを収容した現像器19、第1転写器2
1、像担持体17上の残留電荷を除去するための除電器
(除電コロトロン)22、および像担持体17上の残留
トナーを除去するためのクリーナ23、がそれぞれ配設
されている。前記第1転写器21は、前記像担持体17
上のトナー像を転写搬送ベルト24または用紙Pの第1
面(上面)に転写する第1転写位置Q2に配置されてい
る。
【0018】図1において前記転写搬送ベルト24は左
右の端部がそれぞれ駆動ロール26および従動ロール2
7に回転移動可能に支持されており、駆動ロール26
は、図示しない駆動モータにより回転駆動されるように
なっている。そして、転写搬送ベルト24は、従動ロー
ル27から駆動ロール26に向かって移動する上側部分
24aおよび逆方向に移動する下側部分24bを有して
る。転写搬送ベルト24の上側部分24aに沿って左端
の駆動ロール26に隣接した第2転写位置Q3には、第
2転写器28が配置され、その下流側に剥離コロトロン
29が配置されている。また、転写搬送ベルト24の下
側部分24bは、一対の除電コロトロン31により除電
されるようになっている。
【0019】前記転写搬送ベルト24の右端を支持する
従動ロール27に隣接して前記第1転写位置Q2の上流
側部分には吸着位置Q4が設定されており、吸着位置Q4
には、転写搬送ベルト24の上側部分24a下面側に、
搬送される用紙を転写搬送ベルト24上面側に吸着させ
る吸着コロトロン32が配置されている。吸着位置Q4
の上方右側には、前記吸着位置Q4に用紙をガイドする
ためのシュート33が配置されている。
【0020】前記シュート33の右方には用紙Pを収容
する給紙トレイ34が配置されており、給紙トレイ34
の左端部(用紙送り出し側端部)上方には用紙Pを取出
して搬送する取出ロール36が配置されている。前記取
出ロール36により取出された用紙Pは捌きロール37
により一枚づつ分離されて、前記シュート33の上流端
に配置されたレジロール38に搬送されるように構成さ
れている。
【0021】前記給紙トレイ34から取出ロール36に
より取出された用紙Pは、前記捌きロール37、レジロ
ール38、シュート33を通って所定のタイミング(光
ビーム書込装置13による潜像書込開始時刻に対応する
タイミング)で前記吸着位置Q4に搬送される。吸着位
置Q4において転写搬送ベルト24の上側部分24aに吸
着された用紙Pは、第1,2転写位置Q2,Q3を通り、
剥離コロントロン29で除電される。除電された用紙
は、駆動ロール26の上端部分で転写搬送ベルト24か
ら剥離され、定着装置Fが配置された定着位置Q5に搬
送される。定着装置Fを通った用紙Pは、排紙ロール4
1により排紙トレイ42に排出されるように構成されて
いる。
【0022】次に図2により、前記定着装置Fについて
説明する。図2において、前記定着装置Fは第1定着ベ
ルト装置43、その下方に配置された第2定着ベルト装
置44から構成されている。前記第1定着ベルト装置4
3、第2定着ベルト装置44は、第1定着用加熱ロール
45、第2定着用加熱ロール46をそれぞれ有してい
る。前記各定着用加熱ロール45,46は、図2に示す
ように第1定着用加熱ロール45の下方右側に第2定着
用加熱ロール46が配置されている。これらの各定着用
ロール45,46は図示しないモータにより回転駆動さ
れるようになっている。前記各定着用加熱ロール45,
46の内側にはそれぞれ第1加熱用ヒータ47、第2加
熱用ヒータ48が配置されている。本実施例では、前記
各定着用加熱ロール45,46は、外径20mmで肉厚
0.4mmの鉄製の金属素管(被覆膜の無い管)を採用
している。また、前記各加熱ヒータ47,48は400
Wのものを使用しており、定着時の各定着用加熱ロール
45,46表面の温度は175度に設定されている。
【0023】前記第1定着ベルト装置43は、第1定着
用加熱ロール45下方で且つ第2定着用加熱ロール46
右方に配置された回転可能な第1ベルト支持ロール49
を有している。また、前記第2定着ベルト装置44は、
第2定着用加熱ロール46上方で且つ第1定着用加熱ロ
ール45左方に配置された回転可能な第2ベルト支持ロ
ール51を有している。前記各ベルト支持ロール49,
51の外径は15mmに設定されている。前記第1定着
用加熱ロール45および第1ベルト支持ロール49の外
周には無端の第1耐熱性定着ベルト52が掛け回されて
いる。また、前記第2定着用加熱ロール46および第2
ベルト支持ロール51の外周には無端の第2耐熱性定着
ベルト53が掛け回されている。
【0024】したがって、前記第1耐熱性定着ベルト5
2は、その外側面が前記第2定着用加熱ロール46表面
の第2耐熱性定着ベルト53に圧接するように支持され
ている。前記耐熱性ベルト52,53の圧接する部分に
より定着装置Fに搬送される用紙Pの第2面の未定着ト
ナー像T1を定着する第1定着ニップ54が形成されて
いる。また、前記第2耐熱性定着ベルト53は、その外
側面が前記第1定着用加熱ロール45表面の第1耐熱性
定着ベルト52に圧接するように支持されている。この
各耐熱性ベルト52,53の圧接する部分により定着装
置Fに搬送される用紙Pの第1面の未定着トナー像T2
を定着する第2定着ニップ55が形成されている。
【0025】前記各定着ニップ54,55の長さは5m
mに、前記各耐熱性ベルト52,53の回転速度は10
0mm/sに、それぞれ設定されている。したがって、
本実施例では、定着に50msecの時間を確保してい
る。この加熱時間は、前記各定着ニップ54,55の長
さおよび各耐熱性ベルト52,53の回転速度を変更す
ることにより所定の値に設定することが可能である。前
記各耐熱性定着ベルト52,53の張力は12kg、前
記各定着ニップ54,55のニップ圧力は0.4kg/
cm2に設定されており、このニップ圧力ならば紙にし
わが発生しにくくなる。また、前記各耐熱性定着ベルト
52,53は、ポリイミド、ポリエーテルイミド等の耐
熱性樹脂層の外側面にPTFE、PFA等の離型層を形
成したものを採用することが好ましく、前記各耐熱性定
着ベルト52,53の総厚は、それぞれ50μm以下に
設定している。本実施例では、耐熱性樹脂層に厚さ30
μmのポリイミド、離型層に厚さ20μmのPFAを採
用している。
【0026】(実施例の作用)次に、前述の構成を備え
た定着装置の前記実施例の作用を説明する。 (両面記録時の作用)画像形成装置Uの図示しないユー
ザインターフェースには、モード選択スイッチ、コピー
スタートスイッチ等が設けられている。前記図示しない
モード選択スイッチにより、両面記録モードを選択して
コピースタートスイッチを押すと、画像形成装置Uは両
面記録モードで作動する。図1において、両面記録時に
は、まず像担持体17上に第1トナー像を形成する。そ
して、この第1トナー像を第1転写位置Q2において、
第1転写器21により転写搬送ベルト24上に転写す
る。この転写搬送ベルト24上に転写された第1トナー
像は、前記転写搬送ベルト24の上側部分24aおよび
下側部分24bを搬送され、再び第1転写位置Q2に戻
る。
【0027】そして、前記転写搬送ベルト24上の第1
トナー像が再度第1転写位置Q2に戻ってくるのにタイ
ミングを合わせて第2トナー像を像担持体17上に形成
する。この第2トナー像および前記第1トナー像が第1
転写位置Q2に移動するのにタイミングを合わせて、給
紙トレイ34に収容された用紙Pを前記転写搬送ベルト
24上に搬送し、前記第1トナー像の上から転写搬送ベ
ルト24上に吸着させて前記第1転写位置Q2に搬送す
る。第1転写位置Q2に搬送された用紙Pは、第1転写
器21により像担持体17上の第2トナー像が第1面
(上面)上に転写される。その後、用紙Pは第2転写器
28により転写搬送ベルト24上の第1トナー像が第2
面(下面)上に転写される。両面にトナー像が転写済み
の用紙Pは剥離コロトロン29により転写搬送ベルト2
4から剥離され、定着装置Fに搬送される。
【0028】図2において、前記定着装置Fに搬送され
た用紙Pは、第1耐熱性定着ベルト52および第2耐熱
性定着ベルト53に挟まれて前記第1定着ニップ54に
搬送される(図3参照)。ここで用紙Pは、第1定着ニ
ップ54において前記第2定着用加熱ロール46の第2
耐熱性定着ベルト53により第2面(下面)の未定着ト
ナー像T1が加熱定着される。続いて用紙Pは、第1耐
熱性定着ベルト52および第2耐熱性定着ベルト53に
より前記第2定着ニップ55に搬送される。ここで既に
第2面(下面)のトナー像T1が定着済みの用紙Pは、
第2定着ニップ55において前記第1定着用加熱ロール
45の第1耐熱性定着ベルト52により第1面(上面)
の未定着トナー像T2が加熱定着される。その後、用紙
Pは排紙トレイ42上に排出される(図1参照)。
【0029】(片面記録時の作用)前記図示しないユー
ザインターフェースのモード選択スイッチにより、片面
記録モードを選択してコピースタートスイッチを押す
と、画像形成装置Uは片面記録モードで作動する。片面
記録時には、像担持体17上にトナー像を形成する。そ
して、このトナー像が第1転写位置Q2に移動されるの
にタイミングを合わせて、前記給紙トレイ34に収容さ
れた用紙Pを前記転写搬送ベルト24上に搬送し、前記
転写搬送ベルト24上に吸着させて前記第1転写位置Q
2に搬送する。第1転写位置Q2に搬送された用紙Pは、
第1転写器21により像担持体17上のトナー像が第1
面(上面)に転写される。その後、用紙Pは転写搬送ベ
ルト24により搬送されるが、片面記録時には前記第2
転写器28は使用されない。そして、第1面(上面)に
トナー像が転写済みの用紙Pは剥離コロトロン29によ
り転写搬送ベルト24から剥離され、定着装置Fに搬送
される。
【0030】図2において、前記定着装置Fに搬送され
た用紙Pは、第1耐熱性定着ベルト52および第2耐熱
性定着ベルト53に挟まれて前記第1定着ニップ54に
搬送される。そして、片面記録時には前記第2定着用加
熱ロール46は加熱させずにそのまま前記第2定着ニッ
プ55に用紙Pを搬送する。第2定着ニップ55に搬送
された用紙Pの第1面(上面)の未定着トナーは前記第
1定着用加熱ロール45の第1耐熱性定着ベルト52に
より加熱定着される。その後、用紙Pは排紙トレイ42
上に排出される(図1参照)。このように、前述の本実
施例は、両面記録時に用紙P両面の未定着トナーを1回
定着装置Fを通過させるだけで定着することができる。
また、前記各定着用加熱ロール45,46に鉄製のもの
を採用したため、各定着用加熱ロール45,46を所定
の設定温度まで加熱する時間を短縮することができる。
【0031】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の小設計変更を行うことが可能である。次に、
本発明の変更例を例示する。 (H01)前記実施例おいては、前記各定着用加熱ロール
45,46と各耐熱性定着ベルト52,53の滑りを防
止するために、前記各定着用加熱ロール45,46表面
または各耐熱性定着ベルト52,53内側面にゴムを皮
膜することが可能である。 (H02)前記実施例においては、前記各定着用加熱ロー
ル45,46および各耐熱性定着ベルト52,53は同
一の構成を上下左右逆に配置したが、各定着用加熱ロー
ル45,46の設定温度および前記各定着ニップ54,
55の長さにより定着特性は制御できるため、各定着用
加熱ロール45,46、各ベルト支持ロール49,51
の間隔等を変更することが可能である。 (H03)本発明の定着装置は、用紙Pの搬送路に沿って
その両側に像担持体、現像装置等を有する画像形成手段
をそれぞれ配置して用紙両面にトナー像を形成するよう
にした画像形成装置にも適用可能である。 (H04)本発明の定着装置は用紙の片面のみにトナー像
を形成する画像形成装置にも適用可能である。
【0032】
【発明の効果】前述の本発明の定着装置は、下記の効果
を奏することができる。 (E01)インスタントスタート、装置の小型化、オイル
レス化が可能で、用紙両面の画像が同等で良好な画質を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例の定着装置を備えた画
像形成装置(デジタル複写機)の全体説明図である。
【図2】 図2は、本発明の定着装置の拡大説明図であ
る。
【図3】 図3は、各定着ニップにおいて搬送される用
紙の説明図である。
【図4】 図4は、従来の両面画像形成装置の説明図で
ある。
【符号の説明】
F…定着装置、P…記録用紙、(T1,T2)…未定着ト
ナー像。43…第1定着ベルト装置、44…第2定着ベ
ルト装置、45…第1定着用加熱ロール、46…第2定
着用加熱ロール、49…第1ベルト支持ロール、51…
第2ベルト支持ロール、52…第1耐熱性定着ベルト、
53…第2耐熱性定着ベルト、54…第1定着ニップ、
55…第2定着ニップ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする定
    着装置、 (Y01)記録用紙の搬送路に設定された定着位置に配置
    され、前記定着位置を通過する記録用紙の第1面に接触
    して記録用紙上の未定着トナー像を熱定着させる第1耐
    熱性定着ベルトと、前記第1耐熱性定着ベルトを支持す
    る第1定着用加熱ロールおよび第1ベルト支持ロールと
    を有し、前記第1定着用加熱ロールおよび第1ベルト支
    持ロールの2個のロールのみによって前記第1耐熱定着
    ベルトを支持する第1定着ベルト装置、 (Y02)前記定着位置に配置され、前記定着位置を通過
    する記録用紙の第2面に接触して記録用紙上の未定着ト
    ナー像を熱定着させる第2耐熱性定着ベルトと、前記第
    2耐熱性定着ベルトを支持する第2定着用加熱ロールお
    よび第2ベルト支持ロールとを有し、前記第2定着用加
    熱ロールおよび第2ベルト支持ロールの2個のロールの
    みによって前記第2耐熱定着ベルトを支持する第2定着
    ベルト装置、 (Y03)前記第1耐熱性定着ベルトをその外側面が前記
    第2定着用加熱ロール表面の第2耐熱性定着ベルトに圧
    接するように支持し且つ前記各ベルトの圧接する部分に
    より前記記録用紙の第2面の未定着トナー像を定着する
    第1定着ニップを形成するように配置された前記第1定
    着用加熱ロールおよび前記第1ベルト支持ロール、(Y03′)前記第1定着用加熱ロールと前記第1ベルト
    支持ロールとの間の中間位置において前記第1耐熱性定
    着ベルトが前記第2定着用加熱ロール表面の第2耐熱性
    定着ベルトに圧接し且つ前記圧接部の前記第1耐熱性定
    着ベルトが内側に凹んだ形状となるように配置された前
    記第1定着用加熱ロールおよび前記第1ベルト支持ロー
    ル、 (Y04)前記第2耐熱性定着ベルトをその外側面が前記
    第1定着用加熱ロール表面の第1耐熱性定着ベルトに圧
    接するように支持し且つ前記各ベルトの圧接する部分に
    より前記記録用紙の第1面の未定着トナー像を定着する
    第2定着ニップを形成するように配置された前記第2定
    着用加熱ロールおよび前記第2ベルト支持ロール、(Y04′)前記第2定着用加熱ロールと前記第2ベルト
    支持ロールとの間の中間位置において前記第2耐熱性定
    着ベルトが前記第1定着用加熱ロール表面の第1耐熱性
    定着ベルトに圧接し且つ前記圧接部の前記第2耐熱性定
    着ベルトが内側に凹んだ形状となるように配置された前
    記第2定着用加熱ロールおよび前記第2ベルト支持ロー
    ル。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の定着装置、 (Y05)金属材料により形成された前記第1定着用加熱
    ロールおよび第2定着用加熱ロール。
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