JPH087508B2 - 画像加熱定着装置 - Google Patents

画像加熱定着装置

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JPH087508B2
JPH087508B2 JP63315333A JP31533388A JPH087508B2 JP H087508 B2 JPH087508 B2 JP H087508B2 JP 63315333 A JP63315333 A JP 63315333A JP 31533388 A JP31533388 A JP 31533388A JP H087508 B2 JPH087508 B2 JP H087508B2
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film
fixing film
toner
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複写機・レーザビームプリンタ・ファクシ
ミリ・マイクロフィルムリーダプリンタ・画像表示(デ
ィスプレイ)装置・記録機等の画像形成装置に組み込む
画像加熱定着装置に関する。
更に詳しくは、電子写真・静電記録・磁気記録等の適
宜の画像形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等よ
り成る顕画材(以下トナーと記す)を用いて記録材(エ
レクトロファックスシート・静電記録シート・転写材シ
ート・印刷紙など)の面に直接方式もしくは間接(転
写)方式で目的の画像情報に対応した未定着の顕画像
(以下トナー画像と記す)を形成担持させ、該未定着の
トナー画像を該画像を担持している記録材面に永久固着
画像として加熱定着処理する画像形成装置における画像
加熱定着装置に関する。
(従来の技術) 従来、加熱定着式の画像定着装置としては、所定の温
度に維持された加熱ローラと、弾性層を有して該加熱ロ
ーラに圧接する加圧ローラとによって、未定着のトナー
画像が形成された記録材を挟持搬送しつつ加熱するロー
ラ定着方式が多用されている。
又米国特許第3,578,797号明細書に開示のようなベル
ト定着方式も知られている。これは トナー像を加熱体ウエブに接触させてその融点へ加
熱して溶融し、 溶融後、そのトナーを冷却して比較的高い粘性と
し、 トナーの付着する傾向を弱めた状態で加熱体ウェブ
から剥す、 という過程を経ることによって、オフセットを生ぜずに
定着する方式である。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら上記従来の定着方式の何れも次のような
問題点があった。
熱ロール定着方式 所定温度に立ち上がるまでにかなり時間がかかり、
その間は画像形成作動禁止の時間となる。即ち所謂ウエ
イトタイムがある。
熱容量が必要な為大きな電力が必要である。
回転ローラでローラ温度が高温の為に耐熱性特殊軸
受けが必要。
ローラに直接手が触れる構成となり、危険があった
り、保護部材が必要。
ローラの定温度及び曲率により記録材がローラに巻
き付き記録材のジャム(Jam)トラブルをみやすい。
ベルト定着方式 この方式の場合も上記熱ローラ定着方式の項や項
と同様のウエイトタイム、大電力消費等の問題がある。
これはベルトが厚いことが原因の1つである。米国特
許第4,755,849号明細書には耐熱ベルト介してトナーを
加熱により転写材に転写定着する方法が開示されてい
る。この明細書中にそのベルトの肉厚は40μm〜300μ
m、好ましくは100μmと記載されているが、この肉厚
では前記の問題は解決されない。
本発明は、上述の従来装置の有していた問題点を解決
し、定着不良やオフセットを生じさせることなく加熱体
の熱容量を小さくすることを可能とし、その結果待機時
間(ウエイトタイム)や消費電力、更には機内昇温の小
さい、またその他にも顕著な特長を有する画像加熱定着
装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、固定支持された線状の発熱体を備えた加熱
体と、この加熱体と摺動するフィルムと、このフィルム
を介して前記加熱体とニップを形成する加圧部材と、を
有し、前記ニップで未定着画像を担持した記録材を挟持
搬送しフィルムを介した前記加熱体からの熱により未定
着画像を記録材上に加熱定着する画像加熱定着装置にお
いて、前記加熱体の発熱体は前記ニップ領域の内側に存
在し、前記フィルムは、導電材を有し、該フィルムの厚
さは40μmより薄く且つ1cm2当りの熱容量が1.5×10-2
J/K未満であることを特徴とする画像加熱定着装置、で
ある。
(作用) (1) 搬送記録材と同一速度で同一方向に走行駆動状
態の定着フィルムと加圧部材との間に導入された画像定
着すべき記録材は、定着フィルム面に未定着トナー(顕
画材)画像担持側の面が密着して定着フィルムと一緒の
重なり状態で加熱体と加圧部材との相互圧接部(定着ニ
ップ部)を挟圧力を受けつつ互いに速度差による面ズレ
を生じたり、しわ寄ったりすることなく一体的に重なり
密着して通過していく。
この定着ニップ部通過過程で記録材面の未定着トナー
画像が定着フィルムを介して加熱体によって加熱軟化・
溶融され、特に、その表層部はトナー融点を大きく上回
り完全に軟化・溶融(高温溶融)する。この場合、加熱
体の発熱体は定着ニップ部領域の内側に存在するので、
発熱体の熱効率が良い。また定着フィルムが導電材を有
するので、熱伝導率が良く、熱効率が良い。そして、定
着ニップ部において加熱体・定着フィルム・トナー画像
・記録材は加圧部材によって良好に押圧密着されて効果
的に熱伝達されることにより、短い時間の加熱によって
トナーは十分に軟化・溶融されて良好な定着性が得られ
る。一方記録材自体の昇温は実際上極めて小さく熱エネ
ルギーの無駄が少ない。つまり実質的に記録材自体は加
熱せず、トナーのみを効果的に加熱軟化・溶融して低電
力でトナー画像の加熱定着を良好に実行できる。
そして互に密着して定着ニップ部を通過して加熱を受
けた記録材と定着フィルムの分離は、定着ニップ部を
記録材が通過して加熱定着された顕画像たるトナー画像
のトナー(顕画材)の温度が未だ該トナーのガラス転移
点より高温の状態にある間に記録材と定着フィルムとを
相互に分離させる。或は定着ニップ部を通過した後も
しばらくの間は記録材を定着フィルムに密着させたまま
搬送させ、その間を冷却工程(自然冷却・強制冷却)と
してトナー画像を冷却固化させた後に記録材と定着フィ
ルムとを相互に分離させる。
の場合は分離時点では未だガラス転移点より高温の
状態にあるトナーは適度なゴム特性を有するので分離時
のトナー画像表面は定着フィルム表面にならうことなく
適度な凹凸表面性を有したものとなり、その表面性が保
たれたまま冷却固化するので定着済みのトナー画像面に
は過度の画像光沢が発生しない。又加熱定着トナー画像
が未だガラス転移点より高温の状態にある間では密着状
態の該トナー画像表面と定着フィルム面との結合力(接
着力)は、定着フィルム面に密着させてガラス転移点以
下に冷却固化状態に至らせた該固化トナー画像表面と定
着フィルム面との結合力よりも小さい。そのため記録材
と定着フィルムとの相互分離過程での定着フィルム面へ
のトナーオフセットをほとんど発生せず、又分離位置で
の記録材と定着フィルムの分離性もよく分離不良で定着
フィルム面に記録材が巻き付いてジャムトラブルを生じ
るおそれもなくなる。
加熱定着トナー画像が未だガラス転移点より高温の状
態にある間で定着フィルム面から分離された記録材の加
熱定着トナー画像は該分離記録材が排出部へ搬送移動し
ていく間にガラス転移点以下に冷却(自然冷却、又は送
風や放熱フィン等を利用した強制冷却手段を用いてもよ
い)して固化状態になって排出部へ出力される。
又前記の場合は分離される前の冷却工程によるトナ
ー画像の冷却固化でトナーの凝集力は非常に大きくなっ
て一団となって挙動することになり、又記録材側に対す
る粘着・固着力が増大する一方、定着フィルム側に対す
るそれは極めて低下していく。記録材に対してはトナー
は前記加熱工程部である定着ニップ部で加熱軟化・溶融
された際加圧部材によって加圧されるため、少なくとも
トナー画像の一部は記録材表面層に浸透し、その浸透分
の冷却固化によるアンカー効果で冷却固化トナーの記録
材側に対する粘着・固着力が増大する。従って記録材と
定着フィルムの分離時点ではトナー画像は冷却固化で記
録材に対する粘着・固着力が十分に大きく、定着フィル
ムに対するそれは極めて小さい状態となっているから、
画像定着済みの記録材部分は定着フィルムに対するトナ
ーオフセットを発生することなく容易に順次に分離さ
れ、次いで排出部へ出力される。
かくして定着フィルムに対するトナーオフセットや記
録材の分離不良・巻き付きを発生することがなく、かつ
熱容量の小さい発熱体を用い、その発熱体への給電を簡
素な構成のもとでトナー画像の加熱定着を行なうことが
可能となり、定着するためにトナーを昇温させるべき温
度(融点または軟化点)に対して、十分に高い温度の加
熱体を維持することによってトナー画像を効率的に加熱
することが可能となり、少ないエネルギーで定着不良の
ない十分良好な定着が可能となり、その結果、装置使用
時の待機時間や、消費電力、さらには機内昇温の小さな
画像形成装置を得るという効果を奏する。
(2) 又本発明に係る方式(サーフ(SURF)方式)の
定着装置は上記のように定着すべき未定着トナー画像を
担持した記録材が加熱体と加圧部材の圧接部である定着
ニップ部に導入されて定着フィルムを介して加熱体側の
熱でトナー画像が加熱されて定着がなされるから、従っ
て定着フィルムが厚く熱容量が大きいと、以下のような
問題が発生する。
定着フィルムが昇温するために時間がかかるため、
いわゆるウエイトタイムが発生する。
短時間に昇温させるためには電力が多く必要であ
る。
温度検知素子の検出温度と、加熱体と加圧部材の圧
接部である定着ニップ部における定着フィルムのトナー
当接面温度に差が生じるため、後者の温度を所定の値に
維持することが困難である。従ってトナーに適切な加熱
がおこなえなくなり、定着性能が損なわれる。
本発明者等はこれらの問題を解決するためには、定着
フィルムの肉厚を40μm未満にし、かつ定着フィルム1
cm2当りの熱容量を1.5×10-2J/K未満、さらに好ましく
は1.0×10-2J/K以下にすればよいことを見い出した。
定着フィルムを上記の如く薄肉化することには、さら
に次のような効果がある。
a) 定着フィルムが薄肉であり、かつ樹脂等の可とう
性の高い材料から成っている場合、加熱体と加圧部材の
圧接部において導入された記録材上にトナーの凹凸に定
着フィルムが沿って密着することにより、定着フィルム
とトナーの間の間隙を低減可能である。その結果加熱体
からトナーまで空気層を介さずに伝熱可能となり、熱効
率が高まり、電力低減が可能となる。
b) 加熱体と加圧部材の圧接部の出口側に近接してフ
ィルムサイズを配置して記録材と定着フィルムとを確実
に分離可能である。定着フィルムが薄肉であれば、フィ
ルムガイドの定着フィルム当接部の曲率を大きくできる
ので、記録材が定着フィルムに巻き付くことを防止でき
る。
(実施例) 第5図は本発明に従う画像加熱定着装置11を組み込ん
だ画像形成装置の一例の概略構成を示している。本例の
画像形成装置は原稿台往復動型・回転ドラム型・転写式
の電子写真複写装置である。
(1) 複写装置の全体的概略構成 第4図において、100は装置機筐、1は該機筐の上面
板100a上に配設したガラス板等の透明板部材よりなる往
復動型の原稿載置台であり、機筐上面板100a上を図面上
右方a、左方a′に夫々所定の速度で往復移動駆動され
る。
Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下向きにして
原稿載置台1の上面に所定の載置基準に従って載置し、
その上に原稿圧着板1aをかぶせて押え込むことによりセ
ットされる。
100bは機筐上面板100a面に原稿載置台1の往復移動方
向とは直角の方向(紙面に垂直の方向)を長手として開
口された原稿照明部としてのスリット開口部である。原
稿載置台1上に載置セットした原稿Gの下向き画像面は
原稿載置台1の右方aへの往復移動過程で右辺側から左
辺側にかけて順次にスリット開口部100bの位置を通過し
ていき、その通過過程でランプ7の光Lをスリット開口
部100b、透明な原稿載置台1を通して受けて照明走査さ
れる。その照明走査光の原稿面反射光が短焦点小径結像
素子アレイ2によって感光ドラム3面に結像露光され
る。
感光ドラム3は例えば酸化亜鉛感光層・有機半導体感
光層等の感光層が被覆処理され、中心支軸3aを中心に所
定の周速度で矢示bの時計方向に回転駆動され、その回
転過程で帯電器4により正極性又は負極性の一様な帯電
処理を受け、その一様帯電面に前記の原稿画像の結像露
光(スリット露光)を受けることにより感光ドラム3面
には結像露光した原稿画像に対応した静電潜像が順次に
形成されていく。
この静電潜像は現像器5により加熱で軟化溶融する樹
脂等より成るトナーにて順次に顕像化され、該顕像たる
トナー画像が転写部としての転写放電器8の配設部位へ
移行していく。
Sは記録材としての転写材シートPを積載収納したカ
セットであり、該カセット内のシートが給送ローラ6の
回転により1枚宛繰出し給送され、次いでレジストロー
ラ9により、ドラム3上のトナー画像形成部の先端が転
写放電器8の部位に到達したとき転写材シートPの先端
も転写放電器8と感光ドラム3との間位置に丁度到達し
て両者一致するようにタイミングどりされて同期給送さ
れる。そしてその給送シートの面に対して転写放電器8
により感光ドラム3側のトナー画像が順次に転写されて
いく。
転写部でトナー画像転写を受けたシートは不図示の分
離手段で感光ドラム3面から順次に分離されて搬送装置
10によって後述する定着装置11に導かれて担持している
未定着トナー画像の加熱定着処理を受け、画像形成物
(コピー)としてガイド35・排出ローラ36を通って機外
の排紙トレイ12上に排出される。
一方、トナー画像転写後の感光ドラム3の面はクリー
ニング装置13により転写残りトナー等の付着汚染物の除
去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
(2) 定着装置11 第1図は定着装置11部分の拡大図である。
25はエンドレスベルト状の定着フィルムであり、左側
の駆動ローラ26と、右側の従動ローラ27と、この両ロー
ラ26・27間の下方に固定支持させて配設した加熱体20と
の、互いに並行な該3部材26・27・20間に懸回張設して
ある。
従動ローラ27はエンドレスベルト状の定着フィルム25
のテンションローラを兼ねさせてあり、該定着フィルム
25は駆動ローラ26の時計方向回転駆動に伴ない時計方向
に所定の周速度、即ち画像形成部8側から搬送されてく
る未定着トナー画像Taを上面に担持した転写材シートP
の搬送速度と同じ周速度をもってシワや蛇行、速度遅れ
なく回動駆動される。
加熱体20は本実施例のものは、例えば肉厚1.0mm、外
径25mm、面長240mmの回転するアルミ管21と、そのアル
ミ管内の略軸中心に挿入配設した発熱体としてのハロゲ
ンヒータ22とを主体とする熱ローラである。この加熱体
たる熱ローラ20の表面にはサーミスタ等の温度検知素子
23が当接してあり、この素子23の検知温度が所定の値と
なるようにハロゲンヒータ22への給電が制御される。
28は加圧部材としての、シリコンゴムオイルを含浸し
たLTV、シリコンゴム等の離型性の良いゴム弾性層を有
する加圧ローラであり、前記のエンドレスベルト状定着
フィルム25の下行側フィルム部分を挟ませて前記加熱体
20の下面に対して不図示の付勢手段により例えばA4巾当
り総圧4〜7kgの当圧接をもって対向圧接させてあり、
転写材シートPの搬送方向に順方向の反時計方向に従動
回転する。
エンドレスの定着フィルム25は、一例としてポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルイミド、ポリパ
ラバン酸、ポリヘェニルサルヘァイド等の耐熱性樹脂か
ら成る厚さ20μm、外径70mmのエンドレスベルトの外表
面に、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パ
ーフロロアルコキシ)等のフッ素系樹脂にグラファイト
等の導電材を添加した離型層を5μm設けた、総厚25μ
mの耐熱性・薄肉フィルムである。即ちこの定着フィル
ム25は厚さが40μmより薄くかつ1cm2当りの熱容量が
1.5×10-2J/K未満のフィルムである。
画像形成スタート信号により装置が画像形成動作して
転写部8から定着装置11へ搬送された、未定着のトナー
画像Taを上面に担持した転写材シートPはガイド29に案
内されて加熱体20と加圧ローラ28との圧接部N(定着ニ
ップ部)の定着シート25と加圧ローラ28との間に進入し
て、未定着トナー画像面がシートPの搬送速度と同一速
度で同方向に面移動状態の定着フィルム25の下面に密着
して面ズレやしわ寄りを生じることなく定着フィルム24
と一緒の重なり状態で加熱体20と加圧ローラ28との定着
ニップ部Nを挟圧力を受けつつ通過していく。
シートPのトナー画像担持面は定着フィルム面に押圧密
着状態で定着ニップ部Nを通過していく過程で発熱体22
の熱を定着フィルム25を介して受け、トナー画像が高温
溶融してシートP面に軟化接着化Tbする。
この場合定着フィルム25は厚さが総厚25μmと薄くか
つ1cm2当りの熱容量が1.5×10-2J/K未満の低熱容量フ
ィルムであり、また導電材(=導電材を添加した離型
層)を有し、そして加熱体の発熱体は定着ニップ部領域
の内側に存在するので、定着ニップ部Nにおいて加熱体
20の熱が該定着フィルム25を介してシートP面側へ効率
的に伝えられる。その結果前記(作用)のa)項に記載
したように定着装置のウエイトタイムを低減すること、
省電力化が可能となる。
本例装置の場合は記録材たるシートPと定着フィルム
25との分離はシートPが定着ニッップ部Nを通過して出
た時点で行なわせている。
この分離時点においてトナーTbの温度は未だトナーの
ガラス転移点より高温の状態にあり、従ってこの分離時
点でのシートPと定着フィルム25との結合力(接着力)
は小さいのでシートPは定着フィルム25面へのトナーオ
フセットをほとんど発生することなく、又分離不良で定
着フィルム25面にシートPが接着したまま巻き付いてジ
ャムしてしまうことなく常にスムーズに分離していく。
そしてガラス転移点より高温の状態にあるトナーTbは
適度なゴム特性を有するので分離時のトナー画像面は定
着フィルム表面にならうことなく適度な凹凸表面性を有
したものとなり、この表面性が保たれて冷却固化するに
至るので定着済みのトナー画像面には適度の画像光沢が
発生せず高品位な画質となる。
定着フィルム25と分離されたシートPはガイド35で案
内されて排紙ローラ対36へ至る間にガラス転移点より高
温のトナーTbの温度が自然降温(自然冷却)してガラス
転移点以下の温度になって固化Tcするに至り、画像定着
済みのシートPがトレイ12上へ出力される。
かかる構成の本実施例装置にあっては、シートP上の
加熱融性のトナーより成るトナー画像は定着ニップ部N
で薄肉で低熱容量の定着フィルム25を介して加熱体20に
よって加熱溶融され、特に、その表層部は完全に軟化溶
融する。この際、加圧ローラ28によって加熱体・定着フ
ィルム・トナー画像・シートは良好に密着されており、
定着フィルムが薄肉・低熱容量であることと相まって効
率的に熱伝達される。これによりシートP自体の加熱は
極力抑えてトナー画像を効率的に加熱溶融させることが
でき、特に、通電発熱時間を限定することにより、省エ
ネルギー化を図ることができる。
加熱体は小型もので十分であり、そのため熱容量が小
さくなり、予め加熱体を昇温させる必要がないので、非
画像形成時の消費電力も小さくすることができ、また機
内昇温も防止できることになる。
第2図例の定着装置11は加熱体20と定着フィルム駆動
ローラ26との間の下行側定着フィルム25部分であって定
着ニップ部Nの出口側に近接するフィルム裏面部分に先
端を圧接させて配設したフィルムガイド26aを配設して
定着ニップ部Nを通過した定着フィルム25を大きな曲率
θで駆動ローラ26側へ走行方向を偏向させてフィルム25
をシートP面から急激に離間させるようにしたものであ
る。これにより前記(作用)のb)項で述べたようにシ
ートPと定着フィルム25との分離を確実に行なわせるこ
とが可能となる。定着フィルム25が薄肉であることによ
りフィルムガイド26aの定着フィルム当接部の曲率θを
大きくできるので、定着フィルム25面にシートPが分離
されずに巻き付くことが厳に防止される。
第3図例の定着装置11は加熱体20として固定支持させ
た低熱容量線状加熱体を用いたものである。本例の該加
熱体20は定着フィルム横断方向(定着フィルム25の走行
方向に直角な方向)を長手とする厚さ1mm、巾10mm、長
さ240mmのアルミナ基板21aの表面(定着フィルム25に対
面する側の面)にその長手に沿って発熱体としての銀パ
ラジウム等の線状発熱抵抗体層22aを巾2mm、厚さ約10μ
mで形成し、更にその表面に定着フィルムとの摺動摩耗
防止のための保護層21bとして厚さ約10μmの表面平滑
な耐熱ガラス層を形成具備させ、又基板21aの裏面には
サーミスタ等の温度検知素子23を設けてなる。温度検知
素子23の検知温度により発熱体としての線状発熱抵抗層
22aへの通電が制御される。
上記の加熱体20はポリフェニレンサルファイド、ポリ
アミドイミド、ポリイミド等の耐熱樹脂等の断熱・剛性
支持体20aで支持し、更にそれを不図示の金属製支持台
等で定着装置に固定して取付けられる。
本例の加熱体20は線状発熱抵抗体層22a、及び加熱体2
0自体の熱容量が小さいため、少ない電力かつ短時間で
加熱体20を所定の定着温度に昇温可能であり、そのため
前記第1・2図例の熱ローラを加熱体とするものよりさ
らに省電力化が可能となる。
定着フィルム25の形態はエンドレスベルトに限定され
ない。例えば第4図例に示すように従動ローラ27にロー
ル巻に巻き付けてあるシート状又はウエブ状の長尺の定
着フィルム25を駆動ローラ26で巻きとっていくような構
成をとることにより、有端のフィルムも使用可能であ
る。この場合前記第1〜3図例で示したエンドレスの定
着フィルムの場合と異なり定着フィルムを繰り返し使用
しなくてもよいので、エンドレスのものよりさらに薄い
フィルムを使用可能である。例えば厚さ6μmのPETフ
ィルムの表面を耐熱及び離型処理したものが使用可能で
あり、さらなる電力低減ができる。
加熱体20が第3・4図例装置のように低熱容量線状加
熱体である場合、基板21aはアルミナの他にも耐熱ガラ
スや、PI・PPS等の耐熱樹脂などを用いることができ
る。発熱体22aはAg/Pdの他にもTa2N・ニクロム・RuO2
の抵抗体等を用いることができる。検温素子23はPt膜等
の測温抵抗体などを用いることができる。発熱体22aは
基板21の上面側(基板21aの定着フィルム対面側とは反
対面側)に配設し、検温素子23を基板21aの下面側(基
板21の定着フィルム対面側)に配設した形態にしてもよ
いし、発熱体22aと検温素子23を共に基板21aの下面側に
配設した形態にしてもよい。
前述第4図例装置のように定着フィルム25として有端
のものを用いる場合、送出し軸側の定着フィルムが巻取
り軸側にほとんど全て巻取られて使用されたら新しいロ
ール巻フィルムと交換する方式にすることもできる(巻
取り交換式)。
このような巻取り交換式の場合は前述したように定着
フィルムの耐久性に関係なく薄肉化が可能となり、低電
力化することができる。例えば定着フィルムとしてPET
(ポリエステル)フィルムなどの安価な基材を用い、耐
熱処理を施した例えば6μm程度又はそれ以下の薄肉の
ものを用いることができる。
或は定着フィルム面へのトナーオフセットは前述した
ように実質的に生じないので定着フィルムの使用に伴な
う熱変形や劣化が小さければ巻取り軸側へ巻取られた使
用済みのシートを適時に送出し軸側へ巻戻し制御して、
或は巻取り軸側と送出し軸側とを反転交換するなどして
複数回繰返して使用することもできる(巻戻し繰返し使
用式)。
巻戻し繰返し使用式では定着フィルムとしては例え
ば、耐熱性・機械的強度等に優れた基材として25μm厚
のポリイミド樹脂フィルムを用いてその面に離型性の高
いフッ素樹脂等よりなる離型層を設けた複合層フィルム
を用いることができ、巻戻し逆走行時は圧力解除機構を
自動制御させて加熱体と加圧ローラとの当圧接を解除状
態に保持させるのがよい。
巻戻し繰返し使用式やエンドレスベルト型のように複
数回使用する場合は、フィルム面クリーニング用にフェ
ルトパッドを設けると共に若干の離型剤、例えばシリコ
ンオイルを含浸させて該パッドをフィルム面に当接する
させるなどしてフィルム面のクリーニングと離型性の更
なる向上を行なうようにしてもよい。定着フィルムが絶
縁性のフッ素樹脂処理品の場合などではトナー画像を攪
拌する静電気がフィルムに発生し易いので、その対処の
ために接地した除電ブラシで除電処置するのもよい。接
地せずにブラシにバイアス電圧を印加してトナー画像を
攪乱しない範囲でフィルムを帯電させても良い。さらに
フッ素樹脂に導電性の粉体繊維、例えばカーボンブラッ
ク等を添加して、上述の静電気による画像乱れを防止す
るのも一策である。また、加圧ローラの除帯電及び導電
化に関しても同様の手段により行なうことができる。ま
た、帯電防止剤等の塗布や、添加を行なっても良い。
定着フィルムはエンドレスベルト式、巻取り交換式、
巻戻し繰返し使用式の何れにしても定着装置11の所定部
所に着脱自在のカートリッジ構成にすることにより定着
フィルムの交換等を容易化することができる。
以上本発明の定着装置は第5図に例示の転写式電子写
真装置に限らず画像形成のプロセス・手段はエレクトロ
ファックス紙・静電記録紙等に直接にトナー画像を形成
担持させる直接式や、磁気記録画像形成式、その他適宜
の画像形成プロセス・手段で記録材上に加熱溶融性トナ
ーによる画像を形成し、それを加熱定着する方式の複写
機・レーザビームプリンタ・ファクシミリ・マイクロフ
ィルムリーダプリンタ・ディスプレイ装置・記録機等の
各種の画像形成装置における画像加熱定着装置として有
効に適用できるものである。
(発明の効果) 以上のように本発明の画像加熱定着装置は熱容量の小
さい小型簡便な加熱手段を用いて熱効率より画像を加熱
して少ないエネルギーで、定着不良・オフセット・記録
材の巻き込みジャムトラブルなどを生じさせずに十分良
好な画像定着が可能である、装置使用時の待機時間や消
費電力、さらには機内昇温が小さい等の特長を有してお
り、従来装置におけるような前述問題点を有しない画像
加熱定着装置として実用性があり、所期の目的がよく達
せられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例定着装置の概略構成図、第2図乃至
第4図は夫々他の構成装置の概略構成図、第5図は該定
着装置を組み込んだ画像形成装置の一例の概略構成図で
ある。 11は定着装置の全体符号、20は加熱体、25は定着フィル
ム、28は加圧ローラ、Pはシート、Taは未定着トナー、
Tbは加熱軟化・溶融トナー、Tcは固化トナー、Nは定着
ニップ部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定支持された線状の発熱体を備えた加熱
    体と、この加熱体と摺動するフィルムと、このフィルム
    を介して前記加熱体とニップを形成する加圧部材と、を
    有し、前記ニップで未定着画像を担持した記録材を挟持
    搬送しフィルムを介した前記加熱体からの熱により未定
    着画像を記録材上に加熱定着する画像加熱定着装置にお
    いて、 前記加熱体の発熱体は前記ニップ領域の内側に存在し、
    前記フィルムは、導電材を有し、該フィルムの厚さは40
    μmより薄く且つ1cm2当りの熱容量が1.5×10-2J/K未
    満であることを特徴とする画像加熱定着装置。
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