JP3457513B2 - シリンダ錠の保護装置 - Google Patents

シリンダ錠の保護装置

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JP3457513B2
JP3457513B2 JP21819097A JP21819097A JP3457513B2 JP 3457513 B2 JP3457513 B2 JP 3457513B2 JP 21819097 A JP21819097 A JP 21819097A JP 21819097 A JP21819097 A JP 21819097A JP 3457513 B2 JP3457513 B2 JP 3457513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二輪自動車等にお
けるシリンダ錠の破壊等を防止し得るシリンダ錠の保護
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駐車中の二輪自動車等のシリンダ
錠のキー孔に、第三者によりハサミ等の異物が差し込ま
れてシリンダ錠が破壊されるのを防止するために、例え
ば特開平9−53348号公報及び特開昭61−517
5号公報に開示のシリンダ錠が提案されている。
【0003】前者(特開平9−53348号公報)のシ
リンダ錠は、シリンダ錠の頭部外周面に記号が表示され
た複数のリングからなるカバーを被せ、各リングの記号
が予め定められた位置に設定されない場合は、カバーが
ロック状態となりシリンダ錠からの取り外しが防止され
てシリンダ錠の保護が図れ、また各リングの記号が予め
定められた位置に設定された場合は、カバーがアンロッ
ク状態となってシリンダ錠の頭部から取り外されるよう
に構成されている。
【0004】また、後者(特開昭61−5175号公
報)のシリンダ錠は、保持枠体のキー孔開口部分に回転
板が回転可能に保持されると共に、回転板の内側にシャ
ッター板が配置され、回転板の回転とシャッター板の開
閉動作が連動するようになされており、シャッター板の
閉塞時に、保持枠体に出没自在に収納された磁石が回転
板に弾圧係止されて回転板の回転が抑止され、磁石と相
反発するマグネットキーにより外部から回転板の回転抑
止が解除されるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
シリンダ錠にあっては、シリンダ錠とは別体の複数個の
リングで形成されたカバーをシリンダ錠の頭部に脱着可
能に被冠する構造であるため、自動二輪車の走行時に
は、このカバーをシリンダ錠から取り外し、ポケットや
袋等に保管しておく必要がある。そのため、カバーが紛
失し易くその保管に気を配る必要がある等、使い勝手が
劣るという問題点があった。
【0006】また、後者のシリンダ錠にあっては、シャ
ッター板の開閉動作をマグネットキーに設けた磁石の磁
気によって行う必要があるため、シャッター板を開ける
際は勿論のこと、シャッター板を閉じる際にも、マグネ
ットキーの引掛部をシャッタと連動する回転板の引掛部
に係合させ、マグネットキーを一々動かして回転板を回
転させる必要があり、特にセット操作が面倒になる等、
その操作性が劣るという問題点があった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1記載の発明の目的は、別体のカバー等
を必要とせずに使い勝手を向上させ得ると共に、セット
操作及びリセット操作が容易になって操作性を向上させ
得ると同時に、マグネット錠の磁石の上方への飛び出し
を防止することができるとともに、イグニッションキー
の磁石により磁化されることもなく、セット操作及びマ
グネット錠の磁石の反発動作をスムーズに行うことがで
きるシリンダ錠の保護装置を提供することにあり、ま
た、請求項2記載の発明の目的は、請求項1記載の発明
の目的に加え、既存のシリンダ錠にも容易に対応して安
価に形成し得るシリンダ錠の保護装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、シリンダ錠の
外部からの手動操作でシリンダ錠の頭部内のセット位置
とリセット位置との間を移動してロータ上面のキー孔を
開閉し得るシャッターと、該シャッターの下面側に配設
されて上方に付勢されつつ当該シャッターと係合し得る
複数の磁石を有するとともに、該磁石による係合でシャ
ッターをセット位置に保持することにより前記キー孔を
シャッターで閉塞して施錠するマグネット錠と、前記キ
ー孔に挿抜されるべきイグニッションキーのつまみ部に
形成され、複数の磁石の磁気によって前記マグネット錠
を解錠しキー孔を開放し得るマグネットキーとを具備す
るシリンダ錠の保護装置において、前記マグネット錠の
磁石と対応する部分にマグネットキー係合孔が形成され
て前記シャッターの上面側を覆うカバーと、前記マグネ
ットキー係合孔が形成された位置であって前記マグネッ
ト錠の磁石の上方に固設された非磁性体から成る板とを
具備するとともに、前記マグネットキー係合孔に前記マ
グネットキーを挿入することにより、当該マグネットキ
ーの磁石をマグネットキー係合孔に係合させ、該磁石を
マグネット錠の磁石に対応させて解錠することを特徴と
する。
【0009】このように構成することにより、シリンダ
錠の頭部内に移動可能に設けられたシャッターは、シリ
ンダ錠の外部からの手動操作によって頭部内のセット位
置にセットされる。このセット位置で、マグネット錠の
磁石がシャッターと係合するので、シャッターがマグネ
ット錠により保持されてキー孔が閉塞され施錠状態とな
る。この施錠状態においては、キー孔はシャッターで閉
塞されており、キー孔内へのはさみ等の異物の挿入が困
難となり、異物挿入等によるシリンダ錠の破壊が防止さ
れる。また、マグネット錠の磁石は上方に付勢されてお
り、シャッターのセット位置において、カバーの孔に形
成された非磁性体から成る板と当接するまで移動し、そ
の位置でシャッターと係合する。
【0010】一方、マグネット錠の解錠(シャッターの
セット位置からリセット位置への移行)は、カバーに設
けられたマグネットキー係合孔にマグネットキーを挿通
して当該マグネットキーの磁石を係合することにより行
われ、シャッターがリセット位置方向に移動してキー孔
が開放される。すなわち、保護装置のセットは、専用の
マグネットキーを使用することなく外部からの手動操作
で行わせ、マグネット錠の解錠は、マグネットキーをマ
グネットキー係合孔に挿通するだけで行われる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、マグネット
錠がシリンダ錠のシリンダボディの頭部に被冠されるリ
ングに設けられると共に、シャッターがリングの取付孔
内に移動可能に設けられていることを特徴とする。
【0012】このように構成することにより、マグネッ
ト錠がシリンダ錠のシリンダボディの頭部に設けられる
リングに配設され、シャッターがこのリングの取付孔内
に移動可能に配設される構造であるため、既存の各種シ
リンダ錠に容易に対応し得る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図10は、本
発明に係わる保護装置を使用したシリンダ錠の一実施例
を示し、図1がその平面図、図2が図1のA−A線矢視
断面図、図3が図1のB−B線矢視断面図、図4が図3
の動作状態を示す断面図、図5が図2のC−C線矢視断
面図、図6が図5の動作状態を示す断面図、図7が図2
のD−D線矢視断面図、図8がイグニッションキーの斜
視図、図9及び図10が解錠動作を示す平面図及び一部
を破断した側面図である。
【0014】図1及び図2において、シリンダ錠1は、
上端側と下端側がそれぞれ開口するシリンダボディ2を
有し、このシリンダボディ2の上端開口部内には、略円
筒形状のロータ3が回転可能に配設されている。ロータ
3は、その上面から中心軸に沿って、イグニッションキ
ー4が挿入されるキー孔5が形成され、その下面中心部
の嵌合凹部にはカム6の上端部の嵌合凸部が嵌合してい
る。
【0015】カム6は、そのカム軸6aにロックバース
ライダー7の後端側が係止され、ロックバースライダー
7の前端側には、ロックバー8が係止されている。この
ロックバー8はシリンダボディ2の角孔9に進退可能に
配設され、ロータ3の回転によるカム軸6aの回転によ
って、角孔9から外部に突出してステアリングをロック
する。また、カム6の下端の嵌合部6bには接点盤10
が嵌合し、嵌合部6bの回転で接点盤10が回動し、所
定の接点が開閉される。
【0016】そして、シリンダ錠1の頭部1aであるシ
リンダボディ2の上部外周面には、上面部が非磁性体か
らなるカバー13で覆われた略キャップ形状のリング1
2がネジ14によって固定されている。リング12の上
面部には、図5及び図6に示すようにシャッター取付孔
12aが形成され、このシャッター取付孔12内にシャ
ッター15が移動可能に配設されている。また、リング
12の上面部には、図3及び図4に示すようにマグネッ
ト錠16が配設され、このマグネット錠16とシャッタ
ー15とによってシリンダ錠1の保護装置が形成され
る。
【0017】シャッター15は、真鍮等の非磁性体によ
って図5に示す形状に形成され、その外周縁部に複数個
(図では4個)の係合部17a〜17dが設けられると
共に、係合部17dの近傍には、リング12の外部に所
定長さ突出する突起部18が設けられている。なお、係
合部17a、17cはシャッター15の外周縁に開口す
る凹部で形成され、係合部17b、17dはこの係合部
17a、17c間及び係合部17dと突起部18間のシ
ャッター15の外周縁によって形成されている。この係
合部17a〜17dが後述するマグネット錠16の4個
の磁石23a〜23dに係合する。
【0018】また、シャッター15の係合部17a〜1
7dと反対側の外周縁部にはバネ係止部19が設けら
れ、このバネ係止部19とリング12の上面部に設けら
れた凹部20間には、シャッター15の突起部18を常
時突出する方向に付勢する圧縮コイルバネからなるバネ
21が介装されている。そして、このシャッター15
は、リング12の上記シャッター取付孔12a内に配置
され、図5及び図6の矢印イ、ロ方向に移動可能に設け
られている。なお、シャッター15の上面には真鍮板2
2(図3参照)を介して上記カバー13が被冠されてい
る。
【0019】マグネット錠16は、シャッター15の係
合部17a〜17dに対応し略千鳥状に配置された複数
個(図では4個)の円柱状の磁石23a〜23dを有し
ている。この磁石23a〜23dは、図3に示すように
リング12の上面部に上下方向に貫通して設けられた孔
24内に挿入され、この孔24の下部には、図7に示す
ようにリング12に2個所(図7の×印部分)でカシメ
られた裏蓋25の突起25aが嵌合している。
【0020】この裏蓋25の突起25aの上面と磁石2
3a〜23dの下面との間には、圧縮コイルバネからな
るバネ26が介装されている。このバネ26によって磁
石23a〜23dが常時上方に付勢され、シャッター1
5がリセット位置、すなわち図5に示すようにシャッタ
ー15の突起部18が最も外側に突出した位置におい
て、磁石23a〜23dの上面がシャッター15の下面
に所定の摩擦力を持って当接する。また、シャッター1
5がセット位置、すなわち図6に示すようにシャッター
15がシャッター取付孔12aの最も奥側に押し込まれ
た位置においては、磁石23a〜23dがバネ26の付
勢力で上昇し、図4に示すようにシャッター15の係合
部17a〜17dに係合する。
【0021】なお、シャッター15のセット位置におい
て、磁石23a〜23dはシャッター15の上面に設け
られている真鍮板22によって上方への飛び出しが防止
されている。また、カバー13には、シャッター15の
マグネット錠16の磁石23a〜23dの位置と対応す
る部分に、マグネット錠16の解錠時に、後述するマグ
ネットキー29の磁石29aが挿入されて係合されるマ
グネットキー係合孔27が形成されている。
【0022】一方、上記マグネット錠16を解錠させ得
るマグネットキー29は、図8に示すように、シリンダ
錠1のキー孔5に挿抜されるイグニッションキー4の差
し込み部4aの後方側に設けられたつまみ部4bに一体
的に設けられている。すなわち、つまみ部4bの幅方向
(図8の上下方向)の下端部に、例えば上記磁石23a
〜23dに対応した複数個の磁石29a(図10参照)
が内蔵され、この磁石29aがマグネットキー29とし
て機能することになる。
【0023】磁石29aは、例えばイグニッションキー
4の金属製の差し込み部4aにつまみ部4bを樹脂成形
する際に同時にインサート成形され、磁石29aの外周
面は所定の厚さの樹脂で覆われ、磁石29aの存在が外
部から容易に把握されないように形成されている。
【0024】そして、この磁石29aの磁気と、マグネ
ット錠16の磁石23a〜23dの上面側の磁気とは相
反発する磁気(例えば共にN極かもしくは共にS極)に
設定されている。
【0025】次に、上記シリンダ錠1の動作について説
明する。先ず、例えば自動二輪車を駐車させる場合等の
ように、運転者が自動二輪車から離れる場合は、シリン
ダ錠1の第三者による破壊等を防止するためにシャッタ
ー15とマグネット錠16からなる保護装置をセット状
態とする。このセット状態は、シャッター15の突起部
18を手でシリンダ錠1の頭部1a内に押し込みシャッ
ター15をセット位置にセットすることによって行われ
る。
【0026】すなわち、シリンダ錠1の外部に突出して
いるシャッター15の突起部18を手動操作でシリンダ
錠1の頭部1a内に押し込むと、シャッター15は、図
5の位置からバネ21の付勢力に抗して矢印イ方向にリ
ング12のシャッター取付孔12a内を移動する。この
時、マグネット錠16の磁石23a〜23dは図3に示
すように所定の摩擦力でシャッター15の下面に当接し
ている。
【0027】そして、シャッター15が図6のセット位
置まで押し込まれると、シャッター15の4個の係合部
17a〜17dの位置と、マグネット錠16の4個の磁
石23a〜23dの位置が上下方向において略一致す
る。この位置で磁石23a〜23dの上面が開放され、
バネ26の付勢力で磁石23a〜23dが上方に押し上
げられて、図4及び図6に示すようにシャッター15の
係合部17a〜17bにそれぞれ係合する。
【0028】この磁石23a〜23dの係合部17a〜
17dとの係合により、突起部18から手を離してもシ
ャッター15の矢印ロ方向への移動が阻止されて、シャ
ッター15がロックされた状態となる。この時、磁石2
3a〜23dの上面は真鍮板22の下面に当接して上方
への抜けが防止され、また、ロータ3のキー孔5はその
上面の開口部がシャッター15によって閉塞される。
【0029】これにより、保護装置のセット作業が完了
する。このセット状態においては、キー孔5がシャッタ
ー15で完全に閉塞されているため、第3者がキー孔5
内にハサミ等の異物を進入させようとしても進入させる
ことができず、シリンダ錠1の悪戯等による破壊が防止
される。
【0030】また、自動二輪車を走行させるために保護
装置のセット状態を解除する場合、すなわちセット状態
からリセット状態への移行は、シリンダ錠1のキー孔5
から抜いてあるイグニッションキー4を使用し、イグニ
ッションキー4に一体的に設けられているマグネットキ
ー29を、図9及び図10に示すように、カバー13の
マグネットキー係合孔27内に挿入してセットする。
【0031】カバー13のマグネットキー係合孔27に
マグネットキー29がセットされると、例えばマグネッ
トキー29のN極の磁石29aとマグネット錠16のN
極の磁石23aとが反発し、またS極の磁石29aとS
極の磁石23cとが反発し、これらの反発力によって磁
石23a〜23dにはバネ26の付勢力に抗してそれぞ
れ下方に押し下げられる力が加わる。しかし、磁石23
a〜23dは、バネ21により係合部17a〜17dに
押し付けられ、その摩擦力によって下方に移動すること
ができないので、シャッター15は即座に矢印ロ方向に
移動することはなくその位置で停止している。
【0032】この状態で、シャッター15のリング12
の外側に僅かに突出している突起部18をシリンダ錠1
の頭部1a内に軽く押し込むと、シャッター15の係合
部17a〜17dと磁石23a〜23dとの係合が解か
れ、磁石23a〜23dは下方へ移動し、孔24内に位
置するので、マグネット錠16の施錠が解錠される。こ
れにより、シャッター15は、バネ21の付勢力で矢印
ロ方向に移動し元の位置(リセット位置)に戻るので、
保護装置がセット状態からリセット状態に切り替わる。
このリセット状態において、イグニッションキー4の差
し込み部4aをキー孔5内に挿入して、ON方向に回転
させることにより、例えば自動二輪車の運転が可能にな
る。
【0033】なお、マグネットキー29の磁石29aを
カバー13のマグネットキー係合孔27にセットした場
合、リング12、シャッター15、カバー13及び真鍮
板22等が非磁性体で形成されているため、マグネット
キー29の磁石29aによる磁気でマグネット錠16の
4個の磁石23a〜23dの周囲が磁化されることもな
く、マグネットキー29のマグネットキー係合孔27へ
のセット操作及び磁石23a〜23dの反発動作がスム
ーズに行える。
【0034】このように上記実施例のシリンダ錠1によ
れば、ロータ3のキー孔5の開口部上面にシャッター1
5を移動可能に配設し、そのセット状態において、キー
孔5をシャッター15により完全に閉塞することができ
るため、キー孔5への第三者による異物の挿入等を防ぐ
ことができ、シリンダ錠1の破壊が防止されると共に自
動二輪車の盗難防止が図れる。
【0035】特に、ロータ3のキー孔5開口部分がリン
グ12やカバー13で覆われるため、このリング12及
びカバー13が補強部材として機能すると共に、マグネ
ット錠16の磁石23a〜23dが4個設けられ、施錠
時にこれが4個の係合部17a〜17dにそれぞれ係合
するため、セット状態においてシャッター15のリセッ
ト位置への移動が確実に阻止されて、マグネット錠16
のマグネットキー29以外の解錠が困難となる等、シリ
ンダ錠1の頭部1aの破壊防止効果が一層高められる。
【0036】また、シャッター15とマグネット錠16
からなる保護装置は、予めリング12に設けられ、この
リング12をシリンダボディ2の上部外周面にネジ14
で固定することによって、シリンダ錠1の頭部1aに一
体的に組み込まれているため、従来の脱着可能なカバー
のようなシリンダボティ2とは別体の部品を必要とせ
ず、保護装置を使用しない場合の持ち運びや保管等に何
ら気を使う必要がなくなると共に、その紛失もなくなり
使い勝手を向上させることができる。
【0037】さらに、シャッター15やマグネット錠1
6は、シリンダ錠1の主要部分の構造を何ら変更するこ
となく、既存のシリンダ錠に容易に対応することができ
ると共に、設計変更に伴うコストの増加を最小限に抑え
ることができる。
【0038】また、保護装置を解錠するためのマグネッ
トキー29が、シリンダ錠1のイグニッションキー4の
つまみ部4bに一体的に設けられているため、別体のマ
グネットキーを必要とせず、車両の走行に必要不可欠な
イグニッションキー4を有効利用することができる。こ
れらのことから、安価な保護装置を得ることが可能にな
る。
【0039】またさらに、保護装置のシャッター15の
突起部18をシリンダ錠1の頭部1a内に所定距離押し
込むだけで、片手操作で保護装置をセット状態とするこ
とができ、従来のようにマグネットキーを差し込んで動
かす必要がなくなると共に、カバー13にマグネットキ
ー係合孔27が設けられているため、マグネットキー2
9の磁石29aをマグネット錠16の磁石23a〜23
dに確実に対応させることができ、マグネット錠16の
解錠が確実に行える等、保護装置のセット及びリセット
操作を容易に行うことができる。
【0040】なお、上記実施例においては、マグネット
錠16の磁石23a〜23dを4個設ける場合について
説明したが、磁石23a〜23d及びこれに対応する係
合部17a〜17dの数を例えば2個に設定したり、5
個以上に設定することもできるし、その極性も上記実施
例に限定されるものでもなく、適宜に設定することがで
きる。
【0041】また、上記実施例においては、マグネット
キー29の磁石29aを、イグニッションキー4のつま
み部4bの幅方向の一端部に設けたが、例えばイグニッ
ションキー4のつまみ部4bの厚さ方向の一方の側面に
設けるようにしても良い。さらに、上記実施例における
シャッター15の形状及びバネ21の個数、リング12
やカバー13の構造、シリンダ錠1の形態、イグニッシ
ョンキー4の形態等も一例であって、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることはいうま
でもない。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、シャッター及びマグネット錠からなる保護
装置をシリンダ錠の頭部内に一体的に組み付けることに
より、別体のカバー等を必要とせずにキー孔への異物の
挿入を確実に防止し得ると共に、保護装置を使用しない
場合の紛失等もなくなり、その使い勝手を向上させるこ
とができる。また、シャッターのセット位置への操作を
マグネットキーを使用することなく、シリンダ錠の外部
から手動操作することができて、保護装置のセット操作
が簡単となる等、その操作性を向上させることができ
る。同時に、非磁性体から成る板により、マグネット錠
の磁石の上方への飛び出しを防止することができるとと
もに、マグネットキーの磁石により磁化されることもな
く、セット操作及びマグネット錠の磁石の反発動作をス
ムーズに行うことができる。更に、カバーにマグネット
キー係合孔が設けられているため、マグネットキーをマ
グネットキー係合孔に挿通すれば、マグネットキーの磁
石をマグネット錠の磁石に確実に対応させて係合するこ
とができ、マグネット錠の解錠が確実に行える。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、シリンダ錠の頭部を補強
するリングにシャッター及びマグネット錠を設けること
ができ、既存のシリンダ錠にも容易に対応することがで
きると共に、設計変更等によるコストアップを最小限に
し得て安価な保護装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる保護装置を使用したシリンダ錠
の一実施例を示す平面図
【図2】同図1のA−A線矢視断面図
【図3】同図1のB−B線矢視断面図
【図4】同図3の動作状態を示す断面図
【図5】同図2のC−C線矢視断面図
【図6】同図5の動作状態を示す断面図
【図7】同図2のD−D線矢視断面図
【図8】同イグニッションキーの一例を示す斜視図
【図9】同解錠動作を示す平面図
【図10】同その一部を破断した側面図
【符号の説明】 1・・・・・・・・・シリンダ錠 1a・・・・・・・・頭部 2・・・・・・・・・シリンダボディ 3・・・・・・・・・ロータ 4・・・・・・・・・イグニッションキー 4b・・・・・・・・つまみ部 5・・・・・・・・・キー孔 12・・・・・・・・リング 12a・・・・・・・シャッター取付孔 13・・・・・・・・カバー 15・・・・・・・・シャッター 16・・・・・・・・マグネット錠 17a〜17d・・・係合部 18・・・・・・・・突起部 21・・・・・・・・バネ 23a〜23d・・・磁石 25・・・・・・・・裏蓋 26・・・・・・・・バネ 27・・・・・・・・マグネットキー係合孔 29・・・・・・・・マグネットキー 29a・・・・・・・磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−317268(JP,A) 特開 昭61−5175(JP,A) 特開 平7−207997(JP,A) 特開 平5−195657(JP,A) 実開 昭63−88565(JP,U) 実開 平5−21065(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ錠の外部からの手動操作でシリン
    ダ錠の頭部内のセット位置とリセット位置との間を移動
    してロータ上面のキー孔を開閉し得るシャッターと、該
    シャッターの下面側に配設されて上方に付勢されつつ当
    該シャッターと係合し得る複数の磁石を有するととも
    に、該磁石による係合でシャッターをセット位置に保持
    することにより前記キー孔をシャッターで閉塞して施錠
    するマグネット錠と、前記キー孔に挿抜されるべきイグ
    ニッションキーのつまみ部に形成され、複数の磁石の磁
    気によって前記マグネット錠を解錠しキー孔を開放し得
    るマグネットキーとを具備するシリンダ錠の保護装置に
    おいて、 前記マグネット錠の磁石と対応する部分にマグネットキ
    ー係合孔が形成されて前記シャッターの上面側を覆うカ
    バーと、前記マグネットキー係合孔が形成された位置で
    あって前記マグネット錠の磁石の上方に固設された非磁
    性体から成る板とを具備するとともに、 前記マグネットキー係合孔に前記マグネットキーを挿入
    することにより、当該マグネットキーの磁石をマグネッ
    トキー係合孔に係合させ、該磁石をマグネット錠の磁石
    に対応させて解錠することを特徴とする シリンダ錠の保
    護装置。
  2. 【請求項2】前記マグネット錠がシリンダ錠のシリンダ
    ボディの頭部に被冠されるリングに設けられると共に、
    前記シャッターがリングの取付孔内に移動可能に設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のシリンダ錠の
    保護装置。
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