JP3331358B2 - 車両用シリンダ錠の保護装置 - Google Patents

車両用シリンダ錠の保護装置

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JP3331358B2
JP3331358B2 JP29456198A JP29456198A JP3331358B2 JP 3331358 B2 JP3331358 B2 JP 3331358B2 JP 29456198 A JP29456198 A JP 29456198A JP 29456198 A JP29456198 A JP 29456198A JP 3331358 B2 JP3331358 B2 JP 3331358B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二輪自動車等の車
両においてシリンダ錠の破壊等を防止し得る車両用シリ
ンダ錠の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、第三者によるハサミ等のキー孔へ
の異物の差し込みで自動二輪車等のシリンダ錠が破壊さ
れるのを防止するために、例えば特開平9−53348
号公報に開示のシリンダ錠が提案されている。このシリ
ンダ錠は、その頭部の外周面に記号が表示された複数の
リングからなるカバーを被せ、各リングの記号が予め定
められた位置に設定されない場合は、カバーがロック状
態となりシリンダ錠からの取り外しが防止されてシリン
ダ錠の保護が図れ、また各リングの記号が予め定められ
た位置に設定された場合は、カバーがアンロック状態と
なってシリンダ錠の頭部から取り外されるように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このシリン
ダ錠においては、シリンダ錠とは別体の複数個のリング
で形成されたカバーをシリンダ錠の頭部に脱着可能に被
冠する構造であるため、自動二輪車の走行時にはカバー
をシリンダ錠から取り外し、ポケットや袋等に保管して
おく必要があって、カバーが紛失し易くその保管に気を
配る必要がある等、使い勝手が劣ると共に、カバーの取
り外し時に各リングを一々回転させて記号を所定位置に
設定する必要があるため、操作性が劣るという不都合が
あった。
【0004】そこで、当出願人は、これらの不都合を解
決するシリンダ錠として、特願平9−218190号を
出願した。このシリンダ錠は、図10及び図11に示す
ように、シリンダ錠51の外部から突起部52aを手動
操作することによりシリンダ錠51の頭部内のセット位
置とリセット位置との間を移動してロータ上面のイグニ
ッションキー孔53を開閉するシャッター52と、この
シャッター52をセット位置に保持しイグニッションキ
ー孔53をシャッター52で閉塞して施錠する磁石から
なるマグネット錠54と、イグニッションキー孔53に
挿抜されると共にそのつまみ部に設けられた磁石からな
るマグネットキー56の磁気によって、マグネット錠5
4を解錠しイグニッションキー孔53を開放するイグニ
ッションキー55とを具備するようにしたものである。
【0005】しかしながら、このシリンダ錠51にあっ
ては、車両走行(リセット)時にシャッター52の突起
部52aがシリンダ錠51のシリンダボディ57の外側
に所定寸法突出するため、自動二輪車等の車両ボディに
対するシリンダ錠51のレイアウトや装着スペースに制
約を受け易い等、設計上の自由度が劣るという問題点が
新たに明らかとなった。また、シャッター52を開く際
の操作が、図11に示すようにマグネットキー56をマ
グネット錠54にセットする操作と、このセット状態で
マグネットキー56とは別位置に設けられているシャッ
ター52の突起部52aを、矢印イの如く(図10参
照)シリンダ錠51の頭部内に軽く押し込む操作の、連
続しない2モーション操作が必要となるため、操作性の
面において十分でないという問題点も明らかとなった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1記載の発明の目的は、使い勝手と操作
性を向上させると共に、レイアウトや装着スペースに制
約を受けることがなく設計上の自由度を高め得る車両用
シリンダ錠の保護装置を提供することにある。また、請
求項2記載の発明の目的は、請求項1記載の発明の目的
に加え、マグネットキーのセットを容易にして操作性を
より向上させ得る車両用シリンダ錠の保護装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、マグネットキ
ー嵌合凹部を有してシリンダ錠の頭部内に配設され、セ
ット位置とリセット位置を回動してロータ上面のイグニ
ッションキー孔を開閉し得るシャッターと、前記シリン
ダ錠の頭部内に突出形成されて前記シャッターの回動中
心をなす座部と、前記シャッターをセット位置に保持す
ることにより施錠して前記イグニッションキー孔をシャ
ッターで閉塞するマグネット錠と、前記イグニッション
キー孔に挿抜されるイグニッションキーとを備え、前記
イグニッションキーのつまみ部に磁石からなるマグネッ
トキーを一体的に設けると共に、該マグネットキーの外
形形状を前記シャッターのマグネットキー嵌合凹部に方
向性を有して略合致させ得る形状に形成し、マグネット
キー嵌合凹部にマグネットキーをセットしつつ前記座部
を中心にシャッターを回動させることにより、前記マグ
ネット錠を解錠すると共にシャッターをリセット位置に
保持してイグニッションキー孔を開放させることを特徴
とする。
【0008】このように構成することにより、シリンダ
錠の頭部内に回動可能に設けられたシャッターは、マグ
ネット錠の施錠でセット位置に保持されることによっ
て、イグニッションキー孔を閉塞する。このマグネット
錠の施錠状態において、ロータ上面のイグニッションキ
ー孔はシャッターで閉塞されており、イグニッションキ
ー孔内へのハサミ等の異物の挿入が困難となって、異物
挿入等によるシリンダ錠の破壊が防止される。
【0009】一方、マグネット錠の解錠操作(シャッタ
ーのセット位置からリセット位置への回動操作)は、イ
グニッションキーのつまみ部に一体的に設けた磁石から
なるマグネットキーを、シャッターのマグネットキー嵌
合凹部にセットして座部を中心に回動させることにより
行われる。この時、マグネットキーの外形形状がマグネ
ットキー嵌合凹部に方向性を有して略合致するため、マ
グネットキーをマグネットキー嵌合凹部に嵌合してセッ
トするだけで両者が位置決めされてマグネット錠が解錠
される。そして、この状態でマグネットキーを回動させ
ることにより、シャッターがリセット位置まで回動して
イグニッションキー孔が開放される。
【0010】また、請求項2記載の発明は、マグネット
キーとシャッターのマグネットキー嵌合凹部とに、互い
に所定の方向性を有して係合し得る凹凸部が設けられて
いることを特徴とする。このように構成することによ
り、マグネットキーの外形形状とシャッターのマグネッ
トキー嵌合凹部との嵌合及び凹凸部の係合で、マグネッ
トキーがシャッターのマグネットキー嵌合凹部に方向性
を有して位置決めされることになり、マグネットキーの
セット(位置決め)が容易になる等、マグネットキーの
操作性がより向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図8は、本発
明に係わる保護装置を使用した車両用シリンダ錠の一実
施例を示し、図1がその平面図、図2が図1のA−A線
断面図(但し、イグニッションキーをイグニッションキ
ー孔にセットした状態を示す)、図3が図2のB−B線
断面図(但し、シャッターのセット状態を示す)、図4
がその要部断面図、図5がシャッターのリセット状態を
示す断面図、図6がその要部断面図、図7がイグニッシ
ョンキーの斜視図、図8がその側面図である。
【0012】図1及び図2において、シリンダ錠1は、
上端側と下端側がそれぞれ開口するシリンダボディ2を
有し、このシリンダボディ2の上端開口部内には、略円
筒形状のロータ3が回転可能に配設されている。ロータ
3は、その上面から中心軸に沿って、イグニッションキ
ー4が挿抜されるイグニッションキー孔5が形成され、
その下面中心部の嵌合凹部にはカム6の上端部の嵌合凸
部が嵌合している。
【0013】カム6は、そのカム軸6aにロックバース
ライダー7の後端側が係止され、ロックバースライダー
7の前端側には、ロックバー8が係止されている。この
ロックバー8はシリンダボディ2の角孔9に進退可能に
配設され、ロータ3の回転によるカム軸6aの回転によ
って、角孔9から外部に突出してステアリングをロック
する。また、カム6の下端の嵌合部6bには接点盤10
が嵌合し、嵌合部6bの回転で接点盤10が回動するこ
とにより、所定の接点が開閉される。
【0014】そして、シリンダ錠1の頭部1aであるシ
リンダボディ2の上部外周面には、カバー13で覆われ
た略キャップ形状のケース12が固定されている。ケー
ス12は非磁性材料で形成され、図3〜図6に示すよう
に、その上面にイグニッションキー4が挿抜される孔1
4が形成されると共に、この孔14の外周部にはマグネ
ット錠15が配設されている。マグネット錠15は、正
方形位置に配置された4個の磁石16a〜16dを有
し、この磁石16a〜16dが、ケース12の外周部に
形成した座部17上面の凹部18内に、スプリング19
を介して上下動可能にそれぞれ嵌挿されている。この4
個の磁石16a〜16dの上面側の磁極は、N極とS極
が適宜の組み合わせとなるように設定されている。
【0015】前記ケース12の上部でカバー13との間
には、Oリング20を介してシャッター21が配設され
ている。このシャッター21は、非磁性材料によって形
成され、ケース12の孔14を閉塞するシャッタ部21
aと、ケース12の座部17に上面から嵌合する嵌合部
21bを有し、嵌合部21bの裏面には、前記マグネッ
ト錠15の磁石16a〜16dの上部がそれぞれ係合す
る4個の係合凹部22が形成されている。
【0016】また、シャッター21の嵌合部21bの上
面には、外周に8つの面を有する平面視変則八角形のマ
グネットキー嵌合凹部23が形成されると共に、このマ
グネットキー嵌合凹部23の略中心位置には、切欠24
aを有する略円柱状の係合凸部24が一体的に形成され
ている。さらに、シャッター21のシャッター部21a
と嵌合部21bの連結部分の裏面には、所定の間隔を有
して一対の凹部25a、25bが形成され、この凹部2
5a、25bには、図示しないスプリングを介してケー
ス12上面に支持されたボール26が係合する如く構成
されている。
【0017】すなわち、シャッター21がイグニッショ
ンキー孔5を閉塞する図3に示すセット位置において
は、ボール26が一方の凹部25aに係合し、シャッタ
ー21が回動してイグニッションキー孔5を開放する図
5に示すリセット位置においては、ボール26が他方の
凹部25bに係合する。このボール26が凹部25a、
25bに択一的に係合することにより、シャッター21
がセット位置もしくはリセット位置に保持されると共
に、シャッター21がケース12上に弾性支持され、例
えば車両の走行中の位置となるリセット位置におけるシ
ャッター21のがたつき等が防止される。
【0018】前記カバー13は、非磁性材料で形成さ
れ、シャッター21の上部を覆いかつケース12の上端
開口の外周部に嵌合する状態で配設され、図示しないピ
ン、ネジ等によってケース12に固定されている。この
カバー13には、図1及び図2に示すように、イグニッ
ションキー4が挿脱される孔28が形成されると共に、
シャッター21のマグネットキー嵌合凹部23に対応し
て円形の孔29が形成されている。
【0019】一方、前記マグネット錠15を施錠もしく
は解錠させ得るマグネットキー30は、図7及び図8に
示すように、イグニッションキー4の差し込み部4aの
後方側に形成されたつまみ部4bに一体的に設けられて
いる。すなわち、マグネットキー30は、つまみ部4b
の後面に、前記磁石16a〜16dに対応して正方形位
置に内蔵配置された4個の磁石31a〜31dを有する
と共に、その端部30aの外形形状が、シャッター21
のマグネットキー嵌合凹部23に対応した8つの面を有
する変則八角形に形成されている。また、マグネットキ
ー30の端部30aで4個の磁石31a〜31dの内側
には、前記係合凸部24に対応した切欠32aを有する
係合凹部32が形成されている。
【0020】なお、マグネットキー30の磁石31a〜
31dは、例えばイグニッションキー4の金属製の差し
込み部4aにつまみ部4bを樹脂成形する際に同時にイ
ンサート成形され、磁石31a〜31dの外面は所定の
厚さの樹脂で覆われ、磁石31a〜31dの存在が外部
から容易に把握されないように形成されている。また、
マグネットキー30の磁石31a〜31dの磁極は、マ
グネットキー30をシャッター21のマグネットキー嵌
合凹部23に嵌合してセットした際に、マグネットキー
30の4個の磁石31a〜31dの外面側の磁気と、マ
グネット錠15の4個の磁石16a〜16dの外面側
(上面側)の磁気とが相反発する磁極となるように設定
されている。
【0021】次に、上記シリンダ錠1の動作について説
明する。先ず、例えば自動二輪車を駐車させる場合等の
ように、運転者が自動二輪車から離れる場合は、シリン
ダ錠1の第三者による破壊等を防止するために、マグネ
ット錠15を施錠してシャッター21をセット状態とす
る。このセット状態は、シャッター21がリセット位置
の状態で、ロータ3のイグニッションキー孔5から抜き
取ったイグニッションキー4のマグネットキー30を、
カバー13の孔29からシャッター21のマグネットキ
ー嵌合凹部23に上方から挿入して嵌合させる。
【0022】このマグネットキー30のマグネットキー
嵌合凹部23への嵌合は、図6に示すように、マグネッ
トキー30の端部30aの8つの面とマグネットキー嵌
合凹部の8つの面を位置合わせすると共に、マグネット
キー30の端部30aの係合凹部32をシャッター21
の係合凸部24に係合させることによって、一定の方向
性を持って行う。そして、マグネットキー30をシャッ
ター21のマグネットキー嵌合凹部23に嵌合させた状
態で、マグネットキー30をセット方向(図1のSHU
T方向)に回転させる。
【0023】なお、シャッター21は、リセット状態に
おいてマグネット錠15の磁石16a〜16dの上面が
シャッター21裏面に接触してスプリング19の付勢力
に抗して下方に下がった状態に位置し、シャッター21
裏面の凹部25bにはボール26が係合している。そし
てこのボール26は、マグネットキー30から所定の回
転力が作用することにより、凹部25bから外れてシャ
ッター21の裏面に接触し、この状態でシャッター21
が座部17を中心にして回動することになる。
【0024】シャッター21の回動により、そのシャッ
ター部21aがケース12の孔14を閉塞し、ロータ3
のイグニッションキー孔5がシャッター21で閉塞され
る。また、シャッター21でイグニッションキー孔5が
閉塞されると同時に、マグネット錠15の4個の磁石1
6a〜16dとシャッター21の4個の係合凹部22が
上下方向において対向するので、この状態でマグネット
キー30をマグネットキー嵌合凹部23から取り外せ
ば、各磁石16a〜16dがスプリング19の付勢力を
受けて上昇して、図4に示すように各係合凹部22にそ
れぞれ係合して、マグネット錠15が施錠される。
【0025】このマグネット錠15の施錠により、シャ
ッター21が回転不能となってセット位置に保持され
る。この状態において、イグニッションキー孔5がシャ
ッター21で完全に閉塞され、第三者がイグニッション
キー孔5内にハサミ等の異物を挿入させようとしても挿
入させることができず、シリンダ錠1の破壊が防止され
ることになる。
【0026】また一方、自動二輪車を走行させるために
マグネット錠15の施錠状態を解除する場合、すなわち
シャッター21のセット位置からリセット位置への移行
は、イグニッションキー孔5から抜いてあるイグニッシ
ョンキー4のマグネットキー30を、カバー13の孔2
9からシャッター21のマグネットキー嵌合凹部23に
嵌合してセットする。この嵌合も、セット時と同様にマ
グネットキー30の方向性を特定化して行う。
【0027】そして、マグネットキー30がシャッター
21のマグネットキー嵌合凹部23にセットされると、
マグネットキー30のN極の磁石31a、31cとマグ
ネット錠15のN極の磁石16a、16cとが相互に反
発し、またS極の磁石31b、31dとS極の磁石16
b、16dとが相互に反発し、これらの反発力によって
磁石16a〜16dが、バネ19の付勢力に抗して凹部
18内をそれぞれ下方に押し下げられる。これにより、
図6に示すように、磁石16a〜16dの上部がシャッ
ター21の係合凹部22からそれぞれ外れてマグネット
錠15が解錠され、シャッター21が回転可能な状態に
なる。
【0028】この状態で、マグネットキー30をリセッ
ト方向(図1のOPEN方向)に回動操作すると、シャ
ッター21の凹部25aに係合しているボール26が凹
部25aから外れてシャッター21裏面に接触しつつ、
シャッター21がリセット位置まで回動し、ボール26
が係合凹部25bに係合した位置で停止する。これによ
り、図5に示すように、シャッター21によるケース1
2の孔14(イグニッションキー孔5)の閉塞状態が解
除される。
【0029】そしてこの状態で、マグネットキー30を
シャッター21のマグネットキー嵌合凹部23から外
し、イグニッションキー4の差し込み部4aを、図2に
示すように、カバー13、シャッター21及びケース1
2の孔からロータ3のイグニッションキー孔5に挿入す
ることにより、車両走行が可能な状態になる。
【0030】なお、マグネットキー30の磁石31a〜
31dをシャッター21のマグネットキー嵌合凹部23
に嵌合してセットした場合、ケース12、カバー13、
シャッター21が非磁性材料で形成されているため、マ
グネットキー30の磁石31a〜31dによる磁気でこ
れらが磁化されることもなく、マグネットキー30のマ
グネットキー嵌合凹部23へのセット操作及び磁石16
a〜16dの反発上下動がスムーズに行える。
【0031】このように上記実施例のシリンダ錠1によ
れば、ロータ3のイグニッションキー孔5の開口部上面
のカバー13内にシャッター21を回動可能に配設し、
そのセット状態において、イグニッションキー孔5をシ
ャッター21により完全に閉塞することができるため、
イグニッションキー孔5への第三者による異物の挿入等
を防ぐことができ、シリンダ錠1の破壊が防止されると
共に自動二輪車の盗難防止が図れる。
【0032】特に、ロータ3のイグニッションキー孔5
の開口部分がケース12やカバー13で覆われるため、
このケース12及びカバー13が補強部材として機能す
ると共に、マグネット錠15の磁石16a〜16dが4
個設けられ、この磁石16a〜16dが施錠時にシャッ
ター21の4個の係合凹部22にそれぞれ係合するた
め、セット状態においてシャッター21のリセット位置
への移動が確実に阻止されて、マグネット錠15のマグ
ネットキー30以外の解錠が困難となる等、シリンダ錠
1の頭部1aの破壊防止効果が一層高められる。
【0033】また、シャッター21とマグネット錠15
が予めケース12に設けられ、このケース12をシリン
ダボディ2の上部外周面にピン等で固定することによっ
て、シリンダ錠1の頭部1aに一体的に組み込まれるた
め、従来の脱着可能なカバーのようなシリンダボティ2
とは別体の部品を必要とせず、シャッター21やマグネ
ット錠15を使用しない場合の持ち運びや保管等に何ら
気を使う必要がなくなると共に、その紛失もなくなり使
い勝手を向上させることができる。
【0034】さらに、シャッター21がシリンダ錠1の
頭部1aに設けたカバー13内を回動する構造であるた
め、シリンダボディ2から外部に突出する部分がなくな
り、車両ボディに対するレイアウトや装着スペース等に
おいて制約を受けることがなくなり、既存のシリンダ錠
と同様に車両に装着することができると共に、シャッタ
ー21やマグネット錠15を、既存のシリンダ錠にその
主要部分の構造を何ら変更することなく容易に対応する
ことができる。その結果、シリンダ錠1の設計上の自由
度を高めることができると共に、設計変更に伴うコスト
の増加を最小限に抑えることができる。
【0035】また、マグネット錠15を解錠するための
マグネットキー30が、シリンダ錠1のイグニッション
キー4のつまみ部4bに一体的に設けられているため、
別体のマグネットキーを必要とせず、車両の走行に必要
不可欠なイグニッションキー4を有効利用することがで
きると共に、イグニッションキー4に設けられたマグネ
ットキー30をシャッター21のマグネットキー嵌合凹
部23にセットして回動させるという、連続した1アク
ションの操作によってマグネット錠15を施錠したり解
錠することができる。
【0036】また、マグネットキー30の外形形状とシ
ャッター21のマグネットキー嵌合凹部23の形状が8
つの面を有する変則八角形に形成されて方向性を有して
いるため、マグネットキー30をマグネットキー嵌合凹
部23に嵌合させるだけで、マグネット錠15の4個の
磁石16a〜16dと、マグネットキー30の4個の磁
石31a〜31dを、その磁気が互いに反発するように
自動的に対向する(位置合わせする)ことができる。
【0037】ところで上記実施例における、シャッター
21のマグネットキー嵌合凹部23とマグネットキー3
0の外形形状は一例であって、例えば図9(a)〜
(d)に示すように形成することもできる。すなわち、
(a)に示すマグネットキー嵌合凹部23(マグネット
キー30の端部30aの外形形状も略同形状)を図にお
いて上下方向に対称形状とし、(b)に示すマグネット
キー嵌合凹部23は、上記実施例のマグネットキー嵌合
凹部23と左右方向において逆形状とする。
【0038】また、(c)に示すマグネットキー嵌合凹
部23は、上記実施例のマグネットキー嵌合凹部23の
係合凸部24(係合凹部22)の切欠24a(切欠22
a)を逆位置とし、(d)に示すマグネットキー嵌合凹
部23は、(b)に示すマグネットキー嵌合凹部23の
係合凸部24の切欠24aを逆位置に形成したものであ
る。このように形成しても、マグネットキー30を略同
形状のマグネットキー嵌合凹部23に嵌合させるだけ
で、両部材の位置決めが自動的に行われることになり、
上記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】また、上記実施例においては、マグネット
錠15に4個の磁石16a〜16dを設けマグネットキ
ー30に4個の磁石31a〜31dを設ける場合につい
て説明したが、これらの磁石の数は適宜に増減し得る
し、その極性も上記実施例に限定されるものでもない。
さらに、上記実施例におけるシャッター21自体及びマ
グネットキー嵌合凹部23の形状、ケース12やカバー
13の構造、シリンダ錠1の形態、イグニッションキー
4自体の形態及びマグネットキー30の配設位置やその
外形形状等も一例であって、本発明に係わる各発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
いうまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、シャッター及びマグネット錠をシリンダ錠
の頭部内に一体的に組み付けることにより、イグニッシ
ョンキー孔への異物の挿入を確実に防止すると共に、別
体のカバー等を不要として使い勝手と操作性を向上させ
ることができ、かつ、シリンダボディから外側への突出
部をなくして、レイアウトや装着スペースに制約を受け
ることがなく設計上の自由度を高めることができる。
【0041】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、マグネットキーとシャッ
ターのマグネットキー嵌合凹部が凹凸部によって係合す
るため、マグネットキーのセット(位置決め)が容易と
なって、その操作性をより向上させることができる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる保護装置を使用した車両用シリ
ンダ錠の一実施例を示す平面図
【図2】同図1のA−A線断面図(但し、イグニッショ
ンキーをイグニッションキー孔にセットした状態を示
す)
【図3】同図2のB−B線断面図(但し、シャッターの
セット状態を示す)
【図4】同その要部断面図
【図5】同シャッターのリセット状態を示す断面図
【図6】同その要部断面図
【図7】同イグニッションキーの一例を示す斜視図
【図8】同その側面図
【図9】同マグネット錠の変形例を示す平面図
【図10】従来のシリンダ錠の改良品を示す平面図
【図11】同その動作説明図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・シリンダ錠 1a・・・・・・・・頭部 2・・・・・・・・・シリンダボディ 3・・・・・・・・・ロータ 4・・・・・・・・・イグニッションキー 4b・・・・・・・・つまみ部 5・・・・・・・・・イグニッションキー孔 12・・・・・・・・ケース 13・・・・・・・・カバー 15・・・・・・・・マグネット錠 16a〜16d・・・磁石 20・・・・・・・・Oリング 21・・・・・・・・シャッター 22・・・・・・・・係合凹部 23・・・・・・・・マグネットキー嵌合凹部 24・・・・・・・・係合凸部 30・・・・・・・・マグネットキー 31a〜31d・・・磁石 32・・・・・・・・係合凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 17/18 B60R 25/04 610 E05B 17/00 E05B 13/00 E05B 65/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネットキー嵌合凹部を有してシリンダ
    錠の頭部内に配設され、セット位置とリセット位置を回
    動してロータ上面のイグニッションキー孔を開閉し得る
    シャッターと、前記シリンダ錠の頭部内に突出形成され
    て前記シャッターの回動中心をなす座部と、前記シャッ
    ターをセット位置に保持することにより施錠して前記イ
    グニッションキー孔をシャッターで閉塞するマグネット
    錠と、前記イグニッションキー孔に挿抜されるイグニッ
    ションキーとを備え、 前記イグニッションキーのつまみ部に磁石からなるマグ
    ネットキーを一体的に設けると共に、該マグネットキー
    の外形形状を前記シャッターのマグネットキー嵌合凹部
    に方向性を有して略合致させ得る形状に形成し、マグネ
    ットキー嵌合凹部にマグネットキーをセットしつつ前記
    座部を中心にシャッターを回動させることにより、前記
    マグネット錠を解錠すると共にシャッターをリセット位
    置に保持してイグニッションキー孔を開放させることを
    特徴とする車両用シリンダ錠の保護装置。
  2. 【請求項2】前記マグネットキーとシャッターのマグネ
    ットキー嵌合凹部とに、互いに所定の方向性を有して係
    合し得る凹凸部が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の車両用シリンダ錠の保護装置。
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