JP2009293187A - カードキーおよびキーシリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造により、信頼性を向上させることが可能なカードキーおよびキーシリンダを提供する。
【解決手段】カードキー3は、車両のドア等に設けられたキーシリンダに挿入され、カードキー3が正規のキーであれば、ドア等を施錠・解錠することができる。カードキー3は、樹脂製でカード形のキー本体30を有し、このキー本体30内に所定のコードパターンになるようにして磁石31A〜31Iが埋設されている。更に、キー本体30は、磁石31A〜31Iが外部から目視により認識することができないように、少なくとも表面が不透明な材料により被覆されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、カードキーおよびシリンダに関し、特に、自動車等のドアの施錠・解錠に用いられるカードキーおよび該カードキーが挿入されるキーシリンダに関する。
ドアの錠装置は、キー溝を有するキー(メカニカルキー)をドア錠に差し込んで回転させることにより施錠・解錠を行うものが一般的であるが、使い易さやセキュリティの向上を図ったものの1つに、カード型のキー(以下、カードキーという)を用いて施錠・解錠を行うカード錠装置がある。
このカード錠装置は、カードキーに所定のパターンで小さな孔を開けておき、この孔に先端が嵌入する複数のタンブラピンをカード錠(キーシリンダ)内に設けておき、カードキーをカード錠のスリットに所定方向から挿入したときに、タンブラピンがカードキーの複数の小さな孔に嵌入し、その嵌入状況から解錠を行うものである。
カードキーは、薄く軽いので、財布に入れることができる等の利点がある反面、カードに複数の貫通孔を設けた単純な構造であるため、偽造され易い。そこで、孔を有しないカードキーを用いるカード錠装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このカード錠装置は、タンブラピンを磁石に吸引される材質からなるものとし、このタンブラピンを上下動可能に設置すると共に1つのタンブラピンに対して一対の磁石をタンブラピンの上方に並べて設置し、この磁石とタンブラピンとの間の隙間にカードを挿入する構成としている。そして、カードには、一対の磁石からの磁束を迂回させる磁気短縮チップおよび一対の磁石からの磁束をタンブラピンを通過するようにする磁気延長チップを所定のパターンで設けている。この構成により、第三者がコードを不正に取得してカードキーを複製するのを防止することができる。
特開平7−102836号公報
しかし、従来のカードキーおよびキーシリンダによると、部品数が多く、構造が複雑になり、信頼性の向上を図ることが難しい。
従って、本発明の目的は、簡単な構造により、信頼性を向上させることが可能なカードキーおよびキーシリンダを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、以下のカードキーおよびキーシリンダを提供する。
[1]カード形のキー本体と、前記キー本体内に所定のパターンにより設けられた複数の磁石と、前記複数の磁石を視認できないようにして前記キー本体に設けられた被覆層とを備え、ドア等に設けられたキーシリンダに挿入して施錠・解錠を行うことを特徴とするカードキーを提供する。
[2]前記磁石は、モールド、2色成形、インサート成形又は磁気塗料の印刷により前記キー本体に設けられていることを特徴とする上記[1]に記載のカードキーであってもよい。
[3]複数のピンタンブラと、挿入されたカードキーの片面に一端が当接可能にして前記複数のピンタンブラを所定のパターンで配設すると共にその長さ方向に移動可能に収納するスライダと、前記複数のピンタンブラと略同一径の複数のプランジャピンと、前記複数のピンタンブラの他端に同軸になる様にして前記複数のプランジャピンを収納すると共に前記スライダを移動可能に収納するスライダケースとを備え、前記カードキーの挿入に応じてドア等を施錠・解錠することを特徴とするキーシリンダを提供する。
[4]前記複数のピンタンブラは、永久磁石からなることを特徴とする上記[3]に記載のキーシリンダであってもよい。
本発明のカードキーおよびキーシリンダによれば、簡単な構造により、信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るキーシリンダを適用した車両を示す図、図2は、本発明の実施の形態に係るカードキーおよびキーシリンダを適用したドアロックシステムを示す斜視図である。
(ドアロックシステムの構成)
図1に示す車両1は、4ドアの乗用自動車である。運転席側のドア1aには、把手1bの下側にカードキー挿入口2aを有したキーシリンダ2が図1及び図2に示すように設けられている。このキーシリンダ2には、ユーザーが所持する図2に示すカードキー3がカードキー挿入口2aから挿入される。なお、キーシリンダ2とカードキー3は、図2に示すドアロックシステム6を構成している。
(キーシリンダの構成)
図3は、本発明の実施の形態に係るキーシリンダにおけるカードキー未挿入時の状態を示す、図2のA−A線の断面図である。図3に示す様に、キーシリンダ2は、カードキー挿入口2aに連通するキー収納部21aを有するスライダ21と、スライダ21に設けられた複数の収納穴22に上下動自在に収納された丸棒状の永久磁石からなるピンタンブラ23A〜23Gと、ピンタンブラ23A〜23Gが装着されたスライダ21を収納するスライダケース24とを備えて構成されている。ピンタンブラ23A〜23Gは、SとNの磁極の向きが同じになるように配置されている。
ピンタンブラ23A〜23Gの内、ピンタンブラ23B,23C,23Gは、キーシリンダ2に正規のカードキー3が挿し込まれた際、カードキー3の後述する磁石31A,31B,31Cに対向する位置に配置されている。
ピンタンブラ23A〜23Gは、図3では1列分のみを示しているが、キーシリンダ2の全体では、3行(図3の前後方向)×7列(図3の左右方向)に最大21個が設けられているが、21個に限定されるものではない。ピンタンブラ23A〜23Gの内、ピンタンブラ23B,23C,23Gは、ピンタンブラ23A,23D,23E,23Fよりも短くしてあり、カードキー3を挿入しないとき、及び挿入された場合でも不正なカードキー3である場合には、ピンタンブラ23A〜23Gの高さが不揃いになり、スライダ21が移動できない様になっている。
なお、ピンタンブラ23A〜23Gは、全てが永久磁石である必要はなく、少なくともカードキー3の磁石31A,31B,31Cに対してのみ対応していればよい。
スライダ21は、図示しない伝達機構を介して、ドア1aのドアロック箇所であるデッドボルト(図示せず)に連結されていると共に、キー収納部21aに挿入されたカードキー3により、中立位置を基準にして2方向(図3において左右方向)へスライドできるように構成されている。例えば、スライダ21が中立位置を基準に第1の方向(図3の左方向)にスライドされると、上記伝達機構を介してデッドボルトの引き込み動作に変換され、ドア1aが解錠状態となり、また、スライダ21が中立位置を基準に第2の方向(図3の右方向)にスライドされると、上記伝達機構を介してデッドボルトの引き出し動作に変換され、ドア1aが施錠状態になるように構成されている。
スライダケース24は、キーシリンダ2の本体部分を形成するもので、例えば、箱形を成し、ドア1aの外壁に取り付けられる。更に、スライダケース24は、複数の収納穴22に対向する位置に複数のケース側収納穴25が設けられており、この複数のケース側収納穴25には、それぞれにプランジャピン26A〜26Gが、スプリング27A〜27Gを介して移動可能に挿入されている。プランジャピン26A〜26Gの内、プランジャピン26A,26D,26E,26Fは、プランジャピン26B,26C,26Gよりも全長が短くされている。
プランジャピン26A〜26Gは、スプリング27A〜27Gをプランジャピン26A〜26Gと同一径にし、かつ、安定に位置決めできるように、上端の所定長が小径にされている。更に、プランジャピン26B,26C,26Gは、これらが図3の上側に移動したときに下面がスライダ21とスライダケース24との境界レベルになる様に、上端面がケース側収納穴25の天井面に当接できるように小径部分の長さが設定されている。
(カードキーの構成)
図4は、本発明の実施の形態に係るカードキーの詳細を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線の断面図、(c)は他の構成によるカードキーの断面図である。
カードキー3は、図4(a)、図4(b)に示すように、例えば、樹脂製でカード形を成したキー本体30と、所定のパターンによりキー本体30の挿入端寄りに設けられていると共に、キーコードとして機能する磁石31A〜31Iとを備えている。
磁石31A〜31Iは、図3に示すピンタンブラ23A〜23Gに対向する側の磁極を、ピンタンブラ23A〜23Gに対向する磁極と等しい磁極にする。また、磁石31A〜31Iは、円形、多角形等の外形を成しており、それぞれが単体で構成されたものをモールドする構成のほか、磁気塗料の印刷による構成も可能である。磁気塗料は、例えば、磁性粉、添加剤、バインダー及び溶剤を混合したものである。
或いは、図4(c)のように、2色成形又はインサート成形による構成も可能である。2色成形とは、2種類の材料で一体成形する方法を言う。図4(a)、図4(b)のいずれの構成であっても、カードキー3は、磁石31A〜31Iは外部から視認できないように、少なくともキー本体30の磁石31A〜31Iの表面が、不透明或いは着色した樹脂等からなる被覆層32で被覆されている。
なお、磁石31A〜31Iは、図2及び図4に示した数及びパターンに限定されるものではなく、任意の数及びパターンにすることができる。また、磁石31A〜31Iの各サイズも、カードキー3のサイズ等に応じて適宜決定することができる。
(電子キーシステムの構成)
図5は、図1のドアロックシステムに併用される電子キーシステムの構成を示すブロック図である。車両1には、カードキー3の操作によらずドア1aの施錠・解錠が行え、更に、エンジン4の始動・停止等の車両制御が行えるようにした電子キーシステム10が搭載されている。
この電子キーシステム10は、スマートエントリーシステムとも呼ばれるもので、図5に示すように、車両1に搭載された車両側装置100と、ユーザーが所持する携帯機5とからなる。
なお、電子キーシステム10を備えながらドアロックシステム6を設けた理由は、電子キーシステム10が電気式であるため、例えば、車両側装置100に電気故障が生じた場合、携帯機5が電池切れになった等の場合等には、電子キーシステム10でドアロック施解錠を行うことができなくなる。そこで、このような状況に陥ったとしても、ドア1aの施錠・解錠が行えるように、ドアロックシステム6が設けられている。
(車両側装置の構成)
車両側装置100は、図5に示すように、スイッチ操作部101aを有すると共に車両1の運転席に設けられたエンジンスイッチ101と、車載電装品の電源管理を行う電源ECU102と、携帯機5との間で通信を行うと共にID照合を行う照合ECU103と、ドア1aの施錠・解錠の制御を行うドアECU104と、エンジン4の点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU105と、セレクトレバーの操作を基に自動変速機(図示せず)を制御するシフトECU106と、ECU102〜106の相互間を接続する車内LAN107と、車両1の各ドアに埋設されて車外にLF帯の信号を発信可能な車外LF発信機108と、車内床下等に埋設されて車内にLF帯の信号を発信可能な車内LF発信機109と、車内バックミラー等に埋設されてRF帯の信号を受信可能なRF受信機110と、ドアECU104の制御によりドア1aを施錠・解錠する駆動源となるドアロックモータ111と、ドア1aを開ける指示を出すカーテシスイッチ112と、車両速度を検出する車速センサ113と、ブレーキ操作を検出するブレーキセンサ114と、ACCリレー115と、IGリレー116と、スタータリレー117とを備えて構成されている。
エンジンスイッチ101は、スイッチ操作部101aを押し込んで操作する押圧操作式の構造を有し、ハーネスを介して電源ECU102に接続されている。このエンジンスイッチ101は、スイッチ操作部101aが押圧操作されるとエンジン4を始動状態又は停止状態に切り換えるエンジン始動停止操作機能と、スイッチ操作部101aが押圧操作された際に車両1の電源状態をオフ状態からACCオン状態やIGオン状態に切り換える電源遷移操作機能を有している。
電源ECU102は、車速センサ30から取得する車速情報を基に今現在の車両1の速度を認識しつつ、ブレーキセンサ114から取得したペダル踏込量情報を基にブレーキペダル(図示せず)の踏み込みの有無を判定する回路を備えている。
照合ECU103は、車両1のIDコード103aを記憶しているメモリ120を備え、メモリ120に登録されたIDコード103aと携帯機5の後述するIDコード500とを照合する機能を備えている。更に、照合ECU103には、車外ドアハンドルノブ118にそれぞれ設けられたタッチセンサ119aとロックボタン119bが接続されている。タッチセンサ119aは、ユーザーがドアロックを解除するときに車外ドアハンドルノブ118をタッチする際の操作を検出するものであり、ロックボタン119bは、ユーザーがドア1aを施錠する時に「押す」操作をするものである。
ドアECU104は、照合ECU103からの指令を基にドアロックモータ111を駆動及び制御して、ドア1aを施錠状態又は解錠状態にする回路を備えている。
車外LF発信機108は、リクエスト信号Srqを周囲に発信可能に構成されており、車外LF発信機108によって車両1の周囲にリクエスト信号Srqの通信エリア(車外通信エリア)が形成され、車内LF発信機109によって車両1内の全域にリクエスト信号Srqの通信エリア(車内通信エリア)が形成される。
車速センサ113、ブレーキセンサ114、各種車載アクセサリに繋がるACCリレー115、エンジンECU105に繋がるIGリレー116及びエンジン4のスタータモータに繋がるスタータリレー117は、共に電源ECU102に接続されている。
(携帯機の構成)
携帯機5は、図5に示すように、車両1との間で無線通信を行うための制御を実行する通信制御部51と、車両1から発信されたLF帯の信号を受信するLF受信部52と、通信制御部51から得た通信データを変調してRF帯の電波で送信するRF発信部53とを備えて構成されている。
通信制御部51は、例えば、CPU、ROM等を備えて構成されると共に、携帯機5のIDコード500を記憶しているメモリ510を備えている。
LF受信部52は、LF帯の電波を受信するLF受信アンテナ521と、LF受信アンテナ521で受信したLF帯の信号を復調すると共に復調した信号を受信データとして通信制御部51へ出力するLF受信回路522とを備えている。
RF発信部53は、通信制御部51からの通信データを変調し、携帯機5のIDコード500を乗せたRF帯のID信号Sidを生成するRF発信回路531と、RF発信回路531からの電波を放射するRFアンテナ532とを備えている。
(ドアロックシステムの動作)
図6は、図3のキーシリンダに正規のカードキーが挿入された状態を示す、図2のA−A線の断面図である。以下、図2〜図6を参照してドアロックシステムの動作について説明する。なお、ここでは、1行分のプランジャピン26A〜26Gとピンタンブラ23A〜23Gの組み合せについてのみ説明をしているが、他の行のプランジャピンとピンタンブラの組み合せにおける動作も同様である。
ドアロックシステム6での施錠・解錠は、電子キーシステム10のトラブル発生時にエマージェンシーキーとして使用される。まず、ユーザーが、図2に示すように、カードキー3をキーシリンダ2のカードキー挿入口2aに挿入する。
カードキー3がキーシリンダ2に挿入されていないとき、すなわち、カードキー3がキー収納部21aに介在していないとき、プランジャピン26A〜26G及びピンタンブラ23A〜23Gは、スプリング27A〜27Gによってキー収納部21aの方向へ附勢されている。このため、図3に示すように、ピンタンブラ23A〜23Gは、その下端面の全てがキー収納部21aの下面に当接している。
図3の拡大図に示すように、ピンタンブラ23B,23C,23Gとプランジャピン26B,26C,26Gとの間の境界面SF1は、境界面SF0との間に掛かり代K1が生じ、ピンタンブラ23A,23D,23E,23Fとプランジャピン26A,26D,26E,23Fとの間の境界面SF2は、境界面SF0との間に掛かり代K2が生じている。以上は1行分についての動作であるが、他の行についても同様である。この様に、スライダ21は、境界面SF0と境界面SF1,SF2との間にずれが有るため、その移動がプランジャピン26A〜26Gによって阻止され、ドア1aはロック(施錠)状態にある。
次に、正規のカードキー3が、図2に示すようにキーシリンダ2のカードキー挿入口2aに挿入された場合、カードキー3を初期位置から、例えば上方向にスライドさせるとドアロックが施錠状態になり、カードキー3を逆方向(下方向)にスライドさせるとドアロックが解錠状態になる。
カードキー3がキー収納部21aに介在している場合、図6に示すように、ピンタンブラ23A〜23G及びプランジャピン26A〜26Gが、スプリング27A〜27Gの附勢力に抗して押し上げられるが、このとき、ピンタンブラ23A,23D,23E,23Fは、カードキー3によって、カードキー3の厚み分だけ押し上げられる。また、ピンタンブラ23B,23C,23Gは、カードキー3のカードキー3の厚み分の押し上げに加え、カードキー3の磁石31A〜31Cとの間に生じた反発力によって押し上げられる。
この結果、図6に示すように、境界面SF1,SF2は、境界面SF0と同一レベルになり、スライダ21はスライダケース24内を移動できるようになり、デッドボルトを動かし、ドアを解錠する。
次に、不正なカードキー3がキーシリンダ2に挿入された場合、すなわち、カードキー3が、磁石31A〜31Iを有しないもの、磁石31A〜31Iを有していても配置等が1つでも異なるもの、ピンタンブラ23A〜23G及びその他のピンタンブラ23A〜23Gの1つ以上に対向する位置に貫通孔が設けられているもの等の場合、図3に示したと同様に境界面SF1,SF2と境界面SF0とは同じにならない。このため、スライダ21はスライドできず、ドア1aをアンロック状態にすることができない。
(電子キーシステムの動作)
次に、ドアロックシステム6を用いない通常時の動作について説明する。車両1が駐車状態(エンジン停止及びドアロック状態)にあるとき、照合ECU103は、車外LF発信機108からLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させ、車両1の周辺に車外通信エリアを形成する。携帯機5がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号SrqをLF受信部52で受信すると、携帯機5は、リクエスト信号Srqに応答する形で、メモリ510に登録されているIDコード500を含むID信号SidをRF発信部53からRF帯の信号で返信する。
照合ECU103は、RF受信機110でID信号Sidを受信すると、メモリ120に登録されたIDコード103aと携帯機5のIDコード500とを照合(車外照合)する。車外照合が成立すると、照合ECU103は、メモリ120に車外照合フラグを一定時間立て、待機状態にあるタッチセンサ119aを車外照合フラグ成立の期間において有効にする。ドアECU104は、車外ドアハンドルノブ118がユーザーによりタッチされたことをタッチセンサ119aの検出を基に判定すると、ドアロックモータ111を解錠方向に回転させて、施錠状態にあったドア1aを解錠する。
一方、車両1が停止状態(エンジン停止及びドア解錠状態)にあるとき、照合ECU103は、ロックボタン119bが押されたことを検出すると、車外LF発信機108からリクエスト信号Srqを発信させる。携帯機5は、リクエスト信号Srqを受信すると、ID信号Sidを発信する。車両側装置100は、ID信号SidをRF受信機110で受信し、ID信号Sid中のIDコード500に基づいて照合ECU103により車外照合を行う。照合ECU103は車外照合の成立を認識すると、施錠要求をドアECU104へ出力する。ドアECU104は、施錠要求を基にドアロックモータ111を施錠方向に回転させて、解錠状態にあったドア1aを施錠する。
(エンジンの制御)
次に、車両1に搭載されたエンジン4の始動・停止の制御について説明する。ユーザー(運転者)により、車両1の電源状態を切り換えるべくエンジンスイッチ101のスイッチ操作部101aが押圧操作されたことを電源ECU102が判定すると、電源ECU102は照合ECU103に対して車内照合の成立の有無を問い合わせる。電源ECU102は、照合ECU103から車内照合の成立の通知を受ければ車内照合が成立済みであることを認識するが、照合ECU103から車内照合の不成立の通知を受けると、照合ECU103に車内照合を再実行させて車内照合の正否を再確認する。電源ECU102は、照合ECU103に車内照合を再実行させても、照合ECU103から車内照合が成立した旨の通知を受けなかった場合、車内照合は不成立であると認識する。
電源ECU102は、エンジン4が停止している際にブレーキペダルが踏み込まれた状態でエンジンスイッチ101が押圧操作されたことを検出すると、車内照合成立を条件として、停止状態のエンジン4を始動すべくACCリレー115、IGリレー116及びスタータリレー117に通電しつつ、エンジンECU105に起動信号を出力する。起動信号を受け付けたエンジンECU105は、車内照合結果を確認すると共に、照合ECU103とペアを成すものかを確認するペアリングとを暗号化通信により行う。これら両条件の確認を済ませたエンジンECU105は、点火制御及び燃料噴射制御を開始してエンジン4を始動する。一方、電源ECU102は、エンジン4が稼働中の際にエンジンスイッチ101が押圧操作されたことを検出すると、車両1が停止していることを条件にACCリレー115、IGリレー116及びスタータリレー117への通電を遮断し、エンジン4を停止状態にする。
また、電源ECU102は、エンジン4が停止している際にブレーキペダルが踏み込まれずにエンジンスイッチ101のみが押圧されたことを検出すると、車内照合の成立を条件とし、かつシフトレバーがPレンジの位置にあれば、エンジンスイッチ101が押される毎に、操作一巡の間において電源をオフ状態、ACCオン状態、IGオン状態の順に切り換える。例えば、エンジン4が停止している時にエンジンスイッチ101のみが押圧されると、車両1の電源がオフ状態からACC状態に切り換わり、この状態から更にエンジンスイッチ101のみが再度押圧されると、車両1の電源がIGオン状態になり、この状態からエンジンスイッチ101のみが更に押圧されると、車両1の電源がオフ状態に戻される。
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)カードキー3は、従来、孔を設けていた場所に磁石31A〜31Iを配設し、これら磁石31A〜31Iの存在が外部から見えない様にカードキー3の表面を被覆したため、配置パターンに基づくIDの読み取りが困難になり、従って、カードキー3の偽造や複製を防止することができる。
(2)カードキー3は、プランジャピン26が嵌入する孔を有しないため、イラスト、文字、写真等の印刷等が自由に行えるため、デザインの自由度を向上させることができる。
(3)キーシリンダ2は、カードキー3の磁石31A〜31Iに対応して永久磁石からなるプランジャピン26A〜26Gを設けるのみで、従来と同様の構成及び部品数にできるため、在来の部品を利用しながらカードキー3の偽造や複製を防止することができる。また、コストアップを防止することができる。
なお、上記実施の形態において、ピンタンブラ23A〜23Gは、S極とN極の配置方向を全て同じにしたが、カードキー3の磁石31A〜31Iとの間に反発力が形成されさえすればよく、従って、カードキー3の磁石31との組み合わせによっては、異なる磁極方向の配置も可能である。
また、ピンタンブラ23A〜23Gは、コードパターンが読み取られることによるカードキー3の偽造を防止するためには、その全てが永久磁石であることが望ましいが、カードキー3の磁石31A〜31Iに対向するもののみを永久磁石からなるものとし、他のピンタンブラ23は非磁性体からなる材料を用いた構成としてもよい。
また、本実施の形態においては、キーシリンダ2及びカードキー3からなるドアロックシステムを車両1に適用した場合について説明したが、本発明は、車両1以外、例えば、倉庫等の建物のドア、住居の玄関ドア、セキュリティが要求されるオフィスのドア等に適用することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るキーシリンダを適用した車両を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るカードキーおよびキーシリンダを適用したドアロックシステムを示す斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るキーシリンダにおけるカードキー未挿入時の状態を示す、図2のA−A線の断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るカードキーの詳細を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線の断面図、(c)は他の構成によるカードキーの断面図である。 図5は、図1のドアロックシステムに併用される電子キーシステムの構成を示すブロック図である。 図6は、図3のキーシリンダに正規のカードキーが挿入された状態を示す、図2のA−A線の断面図である。
符号の説明
1 車両、1a ドア、1b 把手、2 キーシリンダ、2a カードキー挿入口、3 カードキー、4 エンジン、5 携帯機、6 ドアロックシステム、10 電子キーシステム、21 スライダ、21a キー収納部、22 収納穴、23A〜23G ピンタンブラ、24 スライダケース、25 ケース側収納穴、26B〜26G プランジャピン、27A〜27G スプリング、30 キー本体、31A〜31I 磁石、32 被覆層、51 通信制御部、52 LF受信部、53 RF発信部、100 車両側装置、101 エンジンスイッチ、101a スイッチ操作部、102 電源ECU、103 照合ECU、103a IDコード、104 ドアECU、105 エンジンECU、106 シフトECU、107 車内LAN、108 車外LF発信機、109 車内LF発信機、110 RF受信機、111 ドアロックモータ、112 カーテシスイッチ、113 車速センサ、114 ブレーキセンサ、115 ACCリレー、116 IGリレー、117 スタータリレー、118 車外ドアハンドルノブ、119a タッチセンサ、119b ロックボタン、120,510 メモリ、500 IDコード、521 LF受信アンテナ、522 LF受信回路、531 RF発信回路、532 RFアンテナ。

Claims (4)

  1. カード形のキー本体と、
    前記キー本体内に所定のパターンにより設けられた複数の磁石と、
    前記複数の磁石を視認できないようにして前記キー本体に設けられた被覆層とを備え、
    ドア等に設けられたキーシリンダに挿入して施錠・解錠を行うことを特徴とするカードキー。
  2. 前記磁石は、モールド、2色成形、インサート成形又は磁気塗料の印刷により前記キー本体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカードキー。
  3. 複数のピンタンブラと、
    挿入されたカードキーの片面に一端が当接可能にして前記複数のピンタンブラを所定のパターンで配設すると共にその長さ方向に移動可能に収納するスライダと、
    前記複数のピンタンブラと略同一径の複数のプランジャピンと、
    前記複数のピンタンブラの他端に同軸になる様にして前記複数のプランジャピンを収納すると共に前記スライダを移動可能に収納するスライダケースとを備え、
    前記カードキーの挿入に応じてドア等を施錠・解錠することを特徴とするキーシリンダ。
  4. 前記複数のピンタンブラは、永久磁石からなることを特徴とする請求項3に記載のキーシリンダ。
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