JP5165465B2 - カードキーおよびキーシリンダ - Google Patents
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- E05B35/00—Locks for use with special keys or a plurality of keys ; keys therefor
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Description
図1に示す車両1は、4ドアの乗用自動車である。運転席側のドア1aには、把手1bの下側にカードキー挿入口2aを有したキーシリンダ2が、図1及び図2に示すように設けられている。このキーシリンダ2には、ユーザーが所持する図2に示すカードキー3がカードキー挿入口2aから挿入される。なお、キーシリンダ2とカードキー3は、図2に示すドアロックシステム6を構成している。
図3は、本発明の実施の形態に係るキーシリンダにおけるカードキー未挿入時の状態を示す、図2のA−A線の断面図である。図3に示す様に、キーシリンダ2は、一端(上端)に第1の傾斜面20aを有する角柱状のスライドピン20A〜20Gと、スライドピン20A〜20Gを水平移動及び上下動可能に収納する複数の収納穴22を有すると共にカードキー挿入口2aに連通するキー収納部21aを有するスライダ21と、スライドピン20A〜20Gに同軸状態にして上下動自在に収納された角柱状のピンタンブラ23A〜23Gと、スライドピン20A〜20G及びピンタンブラ23A〜23Gが装着されたスライダ21を収納するスライダケース24とを備えて構成されている。
図4は、本発明の実施の形態に係るカードキーの詳細を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線の断面図、(c)は(a)のC−C線の断面図である。カードキー3は、図4(a),(b),(c)に示すように、樹脂材又は金属材からなるカード形のキー本体30と、所定のパターンによりキー本体30の挿入端寄りに設けられていると共に、キーコードとして機能し、スライドピン20A〜20Gの内の幾つかが、図4(a)に示す位置で嵌入可能な溝状のキー孔31A〜31Dとを備えている。このキー孔31A〜31Dは、スライドピン20A〜20Gの外径よりやや大きな開口幅を有した蛇行溝である。
図5は、図1のドアロックシステムに併用される電子キーシステムの構成を示すブロック図である。車両1には、カードキー3の操作によらずドア1aの施錠・解錠が行え、更に、エンジン4の始動・停止等の車両制御が行えるようにした電子キーシステム10が搭載されている。
車両側装置100は、図5に示すように、スイッチ操作部101aを有すると共に車両1の運転席に設けられたエンジンスイッチ101と、車載電装品の電源管理を行う電源ECU102と、携帯機5との間で通信を行うと共にID照合を行う照合ECU103と、ドア1aの施錠・解錠の制御を行うドアECU104と、エンジン4の点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU105と、セレクトレバーの操作を基に自動変速機(図示せず)を制御するシフトECU106と、各ECU102〜106の相互間を接続する車内LAN107と、車両1の各ドアに埋設されて車外にLF帯の信号を発信可能な車外LF発信機108と、車内床下等に埋設されて車内にLF帯の信号を発信可能な車内LF発信機109と、車内バックミラー等に埋設されてRF帯の信号を受信可能なRF受信機110と、ドアECU104の制御によりドア1aを施錠・解錠する駆動源となるドアロックモータ111と、ドア1aを開ける指示を出すカーテシスイッチ112と、車両速度を検出する車速センサ113と、ブレーキ操作を検出するブレーキセンサ114と、ACCリレー115と、IGリレー116と、スタータリレー117とを備えて構成されている。
携帯機5は、車両1との間で無線通信を行うための制御を実行する通信制御部51と、車両1から発信されたLF帯の信号を受信するLF受信部52と、通信制御部51から得た通信データを変調してRF帯の電波で送信するRF発信部53とを備えて構成されている。
図6は、図3に示すキーシリンダに正規のカードキーが挿入された状態を示す、図2のA−A線の断面図、図7は、スライドピンとピンタンブラの係合状態を示し、(a)はキー照合が一致したときの断面図、(b)はキー照合が一致しないときの断面図である。
ドアロックシステム6による施錠・解錠は、電子キーシステム10のトラブル発生時にエマージェンシーキーとして使用される。
次に、正規のカードキー3が、図2に示すように、キーシリンダ2のカードキー挿入口2aに挿入された場合、すなわち、カードキー3が、キー収納部21aに介在している場合、図6に示すように、スライドピン20A,20C,20F,20Gはキー孔31A,31Bに嵌入するため、スライドピン20A,20C,20F,20G、ピンタンブラ23A,23C,23F,23G及びプランジャピン26A,26C,26F,26Gは、図3に示した状態と同じになる。従って、境界面SF1は境界面SF0に一致している。
次に、不正なカードキー3がキーシリンダ2に挿入された場合、すなわち、カードキー3が、キー孔31A〜31Dを有しないもの、キー孔31A〜31Dを有していても配置位置や形状が正規のカードキー3と1つでも異なるもの等の場合、図3に示したと同様に境界面SF1,SF2と境界面SF0とは同じにならない。このため、スライダ21はスライドできず、ドア1aを解錠状態にすることができない。
以上の説明は、キー孔31A〜31Dの幅とピンタンブラ23A〜23Gの外径が略同一の場合であるが、キー孔31A〜31Dの幅をスライドピン20A〜20Gの外径程度にするとコードの多値化を図ることができる。これについて、以下に図7を参照して説明する。
次に、ドアロックシステム6を用いない通常時の動作について説明する。車両1が駐車状態(エンジン停止及びドアロック状態)にあるとき、照合ECU103は、車外LF発信機108からLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させ、車両1の周辺に車外通信エリアを形成する。携帯機5がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号SrqをLF受信部52で受信すると、携帯機5は、リクエスト信号Srqに応答する形で、メモリ510に登録されているIDコード500を含むID信号SidをRF発信部53からRF帯の信号で返信する。
次に、車両1に搭載されたエンジン4の始動・停止の制御について説明する。ユーザー(運転者)により、車両1の電源状態を切り換えるべくエンジンスイッチ101のスイッチ操作部101aが押圧操作されたことを電源ECU102が判定すると、電源ECU102は照合ECU103に対して車内照合の成立の有無を問い合わせる。電源ECU102は、照合ECU103から車内照合の成立の通知を受ければ車内照合が成立済みであることを認識するが、照合ECU103から車内照合の不成立の通知を受けると、照合ECU103に車内照合を再実行させて車内照合の正否を再確認する。電源ECU102は、照合ECU103に車内照合を再実行させても、照合ECU103から車内照合が成立した旨の通知を受けなかった場合、車内照合は不成立であると認識する。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)カードキー3は、キー孔31A〜31Dを長溝形状にしたため、丸孔のコード配置に比べ、コード位置が特定しにくくなるため、IDの読み取りが困難になり、従って、カードキー3の偽造や複製を防止することができる。また、開口数を増やすことなくコード数を増やせるので、カードキー3の大型化を抑制することができる。
(2)キーシリンダ2は、スライドピン20A〜20Gをピンタンブラ23A〜23Gに連結し、両者の接触面に第1,第2の傾斜面20a,23aを設けてスライドピン20A〜20Gが上下左右に動けるようにしたため、キー孔31A〜31Dの中心とピンタンブラ23A〜23Gの中心との位置を設定するのみで、ピンタンブラ23A〜23Gの位置及び個数を変えることなく、コード数を3以上にすることができる。従って、キーシリンダ2は、小型化を図りながら、コード数を増やすことができる。
Claims (1)
- 複数のスライドピンと、
複数のピンタンブラと、
前記複数のスライドピンを、その軸方向及び径方向に移動可能に収納し、かつ挿入されたカードキーの片面に一端が当接可能に収納すると共に、前記複数のピンタンブラを前記複数のスライドピンに連結した状態でその長さ方向に移動可能に収納するスライダと、
前記複数のピンタンブラと略同一径の複数のプランジャピンと、
前記複数のピンタンブラの一端に同軸になる様にして前記複数のプランジャピンを収納すると共に前記スライダを移動可能に収納するスライダケースと、
を備え、
前記複数のスライドピンは、他端に第1の傾斜面が設けられ、
前記複数のピンタンブラは、前記第1の傾斜面に摺動可能な第2の傾斜面を他端に有することを特徴とするキーシリンダ。
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