JP2009293188A - カードキーおよびキーシリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造により、セキュリティを高めることができ、かつ、大型化を抑制できるようにしたカードキーおよびキーシリンダを提供する。
【解決手段】カードキー3は、車両のドア等に設けられたキーシリンダに挿入され、カードキー3が正規のキーであれば、ドア等を施錠・解錠することができる。カードキー3は、カード形のキー本体30を有し、このキー本体30には、キーシリンダ側のピンが嵌入可能な長溝状のキー孔31A〜31Dが、所定のコードパターンになるようにして設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、カードキーおよびシリンダに関し、特に、自動車等のドアの施錠・解錠に用いられるカードキーおよび該カードキーが挿入されるキーシリンダに関する。
ドアの錠装置は、キー溝を有するキー(メカニカルキー)をドア錠に差し込んで回転させることにより施錠・解錠を行うものが一般的であるが、ピッキング等の対策を図ったものの1つに、カード型のキー(以下、カードキーという)を用いて施錠・解錠を行う錠装置がある。
例えば、メカニカルキーにより施錠・解錠が可能なシリンダ錠本体と、カードキーにより施錠・解錠が可能なカード式錠本体とを1つのケースに収納して一体化し、いずれの錠本体からも施錠・解錠が行える錠装置がある(特許文献1参照)。
この錠装置は、複数の小さな孔が所定のパターンで開けられたコードカードが交換可能にカード式錠本体に設置されており、コードカードと同じ孔パターンの正規のカードキーがカード式錠本体に挿入され、両者の孔パターンが一致したときにカード式錠本体が解錠状態になり、カードキーをカード式錠本体から引き抜くと施錠状態になる。この錠装置は、カードキーを紛失した場合でも、コードカードを交換するのみで対処することができる。
特開2004−76375号公報
しかし、従来の錠装置によると、セキュリティを高めるためには、カードキー及びコードカードに設けた孔数、すなわちコード数(ID)を増やすことが考えられるが、この場合、カードサイズ及び錠装置が大形化するという問題がある。
従って、本発明の目的は、簡単な構造により、セキュリティを高めることができ、かつ、大型化を抑制できるようにしたカードキーおよびキーシリンダを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、以下のカードキーおよびキーシリンダを提供する。
[1]キーシリンダに挿入して施錠・解錠されるキーにおいて、カード形のキー本体と、前記キー本体内に所定のパターンにより設けられた複数の長溝状のキー孔と、を備えていることを特徴とするカードキーを提供する。
[2]複数のスライドピンと、複数のピンタンブラと、前記複数のスライドピンを、その軸方向及び径方向に移動可能に収納し、かつ挿入されたカードキーの片面に一端が当接可能に収納すると共に、前記複数のピンタンブラを前記複数のスライドピンに連結した状態でその長さ方向に移動可能に収納するスライダと、前記複数のピンタンブラと略同一径の複数のプランジャピンと、前記複数のピンタンブラの一端に同軸になる様にして前記複数のプランジャピンを収納すると共に前記スライダを移動可能に収納するスライダケースと、を備えることを特徴とするキーシリンダを提供する。
[3]前記複数のスライドピンは、他端に第1の傾斜面が設けられ、前記複数のピンタンブラは、前記第1の傾斜面に摺動可能な第2の傾斜面を他端に有することを特徴とする上記[2]に記載のキーシリンダであってもよい。
本発明のカードキーおよびキーシリンダによれば、簡単な構造により、セキュリティを高めることができ、かつ、大型化を抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るキーシリンダを適用した車両を示す図、図2は、本発明の実施の形態に係るカードキーおよびキーシリンダを適用したドアロックシステムを示す斜視図である。
(ドアロックシステムの構成)
図1に示す車両1は、4ドアの乗用自動車である。運転席側のドア1aには、把手1bの下側にカードキー挿入口2aを有したキーシリンダ2が、図1及び図2に示すように設けられている。このキーシリンダ2には、ユーザーが所持する図2に示すカードキー3がカードキー挿入口2aから挿入される。なお、キーシリンダ2とカードキー3は、図2に示すドアロックシステム6を構成している。
(キーシリンダの構成)
図3は、本発明の実施の形態に係るキーシリンダにおけるカードキー未挿入時の状態を示す、図2のA−A線の断面図である。図3に示す様に、キーシリンダ2は、一端(上端)に第1の傾斜面20aを有する角柱状のスライドピン20A〜20Gと、スライドピン20A〜20Gを水平移動及び上下動可能に収納する複数の収納穴22を有すると共にカードキー挿入口2aに連通するキー収納部21aを有するスライダ21と、スライドピン20A〜20Gに同軸状態にして上下動自在に収納された角柱状のピンタンブラ23A〜23Gと、スライドピン20A〜20G及びピンタンブラ23A〜23Gが装着されたスライダ21を収納するスライダケース24とを備えて構成されている。
スライドピン20A〜20Gは、共にピンタンブラ23A〜23Gの外径よりも小さく、かつ、第1の傾斜面20aが、例えば30〜45°の傾斜角度で形成されており、他端(下端)はキー収納部21aの底面又はカードキー3の上面に接触可能な曲面を有している。
ピンタンブラ23A〜23Gは、スライドピン20A〜20Gの一端(上端)に設けられた第1の傾斜面20aに合致する第2の傾斜面23aが各々の下端に設けられている。この第2の傾斜面23aは、第1の傾斜面20aに沿って摺動する。ピンタンブラ23A〜23Gの内、ピンタンブラ23B,23D,23Eはピンタンブラ23A,23C,23F,23Gに対してカードキー3の厚み分だけ短くしてある。
ピンタンブラ23A〜23G及びスライドピン20A〜20Gは、図3では1列分のみを示しているが、キーシリンダ2の全体では、例えば、5行(図3の前後方向)×7列(図3の左右方向)に最大35個が設けられているが、35個に限定されるものではない。
スライダ21は、図示しない伝達機構を介して、ドア1aのドアロック箇所であるデッドボルト(図示せず)に連結されていると共に、キー収納部21aに挿入されたカードキー3により、中立位置を基準にして2方向(図3においては左右方向)へスライドできるように構成されている。例えば、スライダ21が中立位置を基準に第1の方向(図3の左方向)にスライドされると、上記伝達機構を介してデッドボルトの引き込み動作に変換され、ドア1aが解錠状態となり、また、スライダ21が中立位置を基準に第2の方向(図3の右方向)にスライドされると、上記伝達機構を介してデッドボルトの引き出し動作に変換され、ドア1aが施錠状態になるように構成されている。
スライダケース24は、キーシリンダ2の本体部分を形成するもので、例えば、箱形を成し、ドア1aの外壁に取り付けられる。更に、スライダケース24は、複数の収納穴22に対向する位置に複数のケース側収納穴25が設けられており、この複数のケース側収納穴25には、それぞれにプランジャピン26A〜26Gが、スプリング27A〜27Gを介して移動可能に挿入されている。
プランジャピン26A〜26Gは、全て同一の長さを有すると共に角柱状を成し、更に、スプリング27A〜27Gをプランジャピン26A〜26Gと同一径にされ、かつ、安定に位置決めできるように、上端の所定長が小径にされている。
(カードキーの構成)
図4は、本発明の実施の形態に係るカードキーの詳細を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線の断面図、(c)は(a)のC−C線の断面図である。カードキー3は、図4(a),(b),(c)に示すように、樹脂材又は金属材からなるカード形のキー本体30と、所定のパターンによりキー本体30の挿入端寄りに設けられていると共に、キーコードとして機能し、スライドピン20A〜20Gの内の幾つかが、図4(a)に示す位置で嵌入可能な溝状のキー孔31A〜31Dとを備えている。このキー孔31A〜31Dは、スライドピン20A〜20Gの外径よりやや大きな開口幅を有した蛇行溝である。
なお、キー孔31A〜31Dは、図2及び図4に示した数(4つ)、溝形状及び配置に限定されるものではない。また、キー孔31A〜31Dの各形状も、カードキー3のサイズ等に応じて適宜決定することができる。
(電子キーシステムの構成)
図5は、図1のドアロックシステムに併用される電子キーシステムの構成を示すブロック図である。車両1には、カードキー3の操作によらずドア1aの施錠・解錠が行え、更に、エンジン4の始動・停止等の車両制御が行えるようにした電子キーシステム10が搭載されている。
この電子キーシステム10は、スマートエントリーシステムとも呼ばれるもので、図5に示すように、車両1に搭載された車両側装置100と、ユーザーが所持する携帯機5とからなる。
なお、電子キーシステム10を備えながらドアロックシステム6を設けた理由は、電子キーシステム10が電気式であるため、例えば、車両側装置100に電気故障が生じた、携帯機5が電池切れになった等の場合等には、電子キーシステム10でドアロック施解錠を行うことができなくなる。そこで、このような状況に陥ったとしても、ドア1aの施錠・解錠が行えるように、ドアロックシステム6が設けられている。
(車両側装置の構成)
車両側装置100は、図5に示すように、スイッチ操作部101aを有すると共に車両1の運転席に設けられたエンジンスイッチ101と、車載電装品の電源管理を行う電源ECU102と、携帯機5との間で通信を行うと共にID照合を行う照合ECU103と、ドア1aの施錠・解錠の制御を行うドアECU104と、エンジン4の点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU105と、セレクトレバーの操作を基に自動変速機(図示せず)を制御するシフトECU106と、各ECU102〜106の相互間を接続する車内LAN107と、車両1の各ドアに埋設されて車外にLF帯の信号を発信可能な車外LF発信機108と、車内床下等に埋設されて車内にLF帯の信号を発信可能な車内LF発信機109と、車内バックミラー等に埋設されてRF帯の信号を受信可能なRF受信機110と、ドアECU104の制御によりドア1aを施錠・解錠する駆動源となるドアロックモータ111と、ドア1aを開ける指示を出すカーテシスイッチ112と、車両速度を検出する車速センサ113と、ブレーキ操作を検出するブレーキセンサ114と、ACCリレー115と、IGリレー116と、スタータリレー117とを備えて構成されている。
エンジンスイッチ101は、スイッチ操作部101aを押し込んで操作する押圧操作式の構造を有し、ハーネスを介して電源ECU102に接続されている。このエンジンスイッチ101は、スイッチ操作部101aが押圧操作されるとエンジン4を始動状態又は停止状態に切り換えるエンジン始動停止操作機能と、スイッチ操作部101aが押圧操作された際に車両1の電源状態をオフ状態からACCオン状態やIGオン状態に切り換える電源遷移操作機能を有している。
電源ECU102は、車速センサ30から取得する車速情報を基に現時点の車両1の速度を認識しつつ、ブレーキセンサ114から取得したペダル踏込量情報を基にブレーキペダル(図示せず)の踏み込みの有無を判定する回路を備えている。
照合ECU103は、車両1のIDコード103aを記憶しているメモリ120を備え、メモリ120に登録されたIDコード103aと携帯機5の後述するIDコード500とを照合する機能を備えている。更に、照合ECU103には、車外ドアハンドルノブ118にそれぞれ設けられたタッチセンサ119aとロックボタン119bが接続されている。タッチセンサ119aは、ユーザーがドアロックを解除するときに車外ドアハンドルノブ118をタッチする際の操作を検出するものであり、ロックボタン119bは、ユーザーがドア1aを施錠する時に「押す」操作をするものである。
ドアECU104は、照合ECU103からの指令を基にドアロックモータ111を駆動及び制御して、ドア1aを施錠状態又は解錠状態にする回路を備えている。
車外LF発信機108は、リクエスト信号Srqを周囲に発信可能に構成されており、車外LF発信機108によって車両1の周囲にリクエスト信号Srqの通信エリア(車外通信エリア)が形成され、車内LF発信機109によって車両1内の全域にリクエスト信号Srqの通信エリア(車内通信エリア)が形成される。
車速センサ113、ブレーキセンサ114、各種車載アクセサリに繋がるACCリレー115、エンジンECU105に繋がるIGリレー116及びエンジン4のスタータモータに繋がるスタータリレー117は、共に電源ECU102に接続されている。
(携帯機の構成)
携帯機5は、車両1との間で無線通信を行うための制御を実行する通信制御部51と、車両1から発信されたLF帯の信号を受信するLF受信部52と、通信制御部51から得た通信データを変調してRF帯の電波で送信するRF発信部53とを備えて構成されている。
通信制御部51は、例えば、CPU、ROM等を備えて構成されると共に、携帯機5のIDコード500を記憶しているメモリ510を備えている。
LF受信部52は、LF帯の電波を受信するLF受信アンテナ521と、LF受信アンテナ521で受信したLF帯の信号を復調すると共に復調した信号を受信データとして通信制御部51へ出力するLF受信回路522とを備えている。
RF発信部53は、通信制御部51からの通信データを変調し、携帯機5のIDコード500を乗せたRF帯のID信号Sidを生成するRF発信回路531と、RF発信回路531からの電波を放射するRFアンテナ532とを備えている。
(ドアロックシステムの動作)
図6は、図3に示すキーシリンダに正規のカードキーが挿入された状態を示す、図2のA−A線の断面図、図7は、スライドピンとピンタンブラの係合状態を示し、(a)はキー照合が一致したときの断面図、(b)はキー照合が一致しないときの断面図である。
以下、図2〜図6を参照してドアロックシステムの動作について説明する。なお、ここでは、1行分のスライドピン20A〜20G、ピンタンブラ23A〜23G及びプランジャピン26A〜26Gの組み合せについてのみ説明をしているが、他の行のスライドピン、プランジャピン及びピンタンブラの組み合せにおける動作も同様である。
(1)カードキー挿入前
ドアロックシステム6による施錠・解錠は、電子キーシステム10のトラブル発生時にエマージェンシーキーとして使用される。
カードキー3がキーシリンダ2のカードキー挿入口2aに挿入されていないとき、すなわち、カードキー3がキー収納部21aに介在していないとき、プランジャピン26A〜26G、ピンタンブラ23A〜23G及びスライドピン20A〜20Gは、スプリング27A〜27Gによってキー収納部21aの方向へ附勢されている。このため、スライドピン20A〜20Gは、図3に示すように、ピンタンブラ23A〜23Gによって押し下げられる。
スライドピン20A〜20Gは、収納穴22内を図3の水平方向に移動可能であるため、第1の傾斜面20aがピンタンブラ23A〜23Gの第2の傾斜面23aに沿って摺動し、スライドピン20A〜20Gは、ピンタンブラ23A〜23Gに押下されて図3の右方向へ移動すると共に、スライドピン20A〜20Gの下端面はキー収納部21aの底面に接触している。
このとき、ピンタンブラ23A,23C,23F,23Gとプランジャピン26A,26C,26F,26Gとの境界面SF1(図3の右側の拡大図に示す)は、スライダ21とスライダケース24との間の境界面SF0に一致している。しかし、ピンタンブラ23B,23D,23Eとプランジャピン26B,26D,26Eとの境界面SF2(図3の左側の拡大図に示す)とは不一致である。このため、プランジャピン26B,26D,26Eが境界面SF0に介在し、スライダ21はスライダケース24内を移動することができない。従って、ドア1aは施錠状態にある。
(2)正規のカードキー挿入時
次に、正規のカードキー3が、図2に示すように、キーシリンダ2のカードキー挿入口2aに挿入された場合、すなわち、カードキー3が、キー収納部21aに介在している場合、図6に示すように、スライドピン20A,20C,20F,20Gはキー孔31A,31Bに嵌入するため、スライドピン20A,20C,20F,20G、ピンタンブラ23A,23C,23F,23G及びプランジャピン26A,26C,26F,26Gは、図3に示した状態と同じになる。従って、境界面SF1は境界面SF0に一致している。
一方、スライドピン20B,20D,20Eは、キー孔31A,31Bに嵌入せず、挿入されたカードキー3によって、その厚み分だけ押し上げられる。この結果、境界面SF2が境界面SF0に一致することにより、図6に示すように、境界面SF1,SF2が共に境界面SF0と同一レベルになり、スライダ21はスライダケース24内を移動できるようになる。例えば、カードキー3を上方向にスライドさせるとドアロックが施錠状態になり、カードキー3を逆方向(下方向)にスライドさせるとドアロックが解錠状態になる。
(3)不正なカードキー挿入時
次に、不正なカードキー3がキーシリンダ2に挿入された場合、すなわち、カードキー3が、キー孔31A〜31Dを有しないもの、キー孔31A〜31Dを有していても配置位置や形状が正規のカードキー3と1つでも異なるもの等の場合、図3に示したと同様に境界面SF1,SF2と境界面SF0とは同じにならない。このため、スライダ21はスライドできず、ドア1aを解錠状態にすることができない。
(変形例)
以上の説明は、キー孔31A〜31Dの幅とピンタンブラ23A〜23Gの外径が略同一の場合であるが、キー孔31A〜31Dの幅をスライドピン20A〜20Gの外径程度にするとコードの多値化を図ることができる。これについて、以下に図7を参照して説明する。
図7は、一対のスライドピンとピンタンブラで多値コードを得る構成を示し、(a)は第1のコードが得られるスライドピン位置を示す断面図、(b)は第2のコードが得られるスライドピン位置を示す断面図、(c)はキー照合が不一致の場合の断面図である。なお、図7では、スライドピン20Bとピンタンブラ23Bとの組み合わせについて説明するが、スライドピン20A,20C〜20Gとピンタンブラ23A,23C〜23Gとの組み合わせにおいても同様である。
図7(a)に示すように、キー孔31Bの幅をスライドピン20Bの外径程度にし、更に、キー孔31Bの中心をピンタンブラ23Bの中心から、第2の傾斜面23aの上端側へずらした位置にしておくと、スライドピン20Bがカードキー3の移動に伴って図7(a)の右方向へ移動して収納穴22の内壁面で止まることにより、ピンタンブラ26Bはカードキー3の方向へ移動し、第1のコードを設定できる。この場合、境界面SF2と境界面SF0が一致するので、スライダ21はスライダケース24内を移動することができる。
次に、図7(b)に示すように、キー孔31Bの幅をスライドピン20Bの外径程度にし、更に、キー孔31B中心をピンタンブラ23Bの中心から、第2の傾斜面23aの下端側へずらした位置にしておくと、スライドピン20Bがカードキー3の移動に伴って図7(b)の左方向へ移動して収納穴22の内壁面で止まることにより、ピンタンブラ23Bはスプリング27Bの方向へ移動し、第2のコードを設定できる。この場合も、境界面SF2と境界面SF0が一致するので、スライダ21はスライダケース24内を移動することができる。
更に、カードキー3が、図7(c)に示すように、キー孔31Bの設けられていない部分がピンタンブラ23Bに対面するように構成されている場合、図7(a)の状態に対し、スライドピン20B、ピンタンブラ23B及びピンタンブラ26Bが、カード3の厚み分だけスプリング27Bの方向へ移動する。この結果、境界面SF2と境界面SF0の間にずれが生じ、即ちキー照合不一致が生じ、スライダ21はスライダケース24内を移動することができない。従って、キーシリンダ2は施錠状態にある。
また、図示しないが、キー孔31A〜31Dの中心とピンタンブラ23A〜23Gの中心とを合致させた形状にしておくと、第3のコードを設定できる。更には、ピンタンブラ23A〜23Gの外径を大きくし、スライドピン20A〜20Gとの外径比率を大きくすれば、図7の紙面厚み方向にもコードを設定できるため、簡単に3以上のコードを得ることもできる。
(電子キーシステムの動作)
次に、ドアロックシステム6を用いない通常時の動作について説明する。車両1が駐車状態(エンジン停止及びドアロック状態)にあるとき、照合ECU103は、車外LF発信機108からLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させ、車両1の周辺に車外通信エリアを形成する。携帯機5がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号SrqをLF受信部52で受信すると、携帯機5は、リクエスト信号Srqに応答する形で、メモリ510に登録されているIDコード500を含むID信号SidをRF発信部53からRF帯の信号で返信する。
照合ECU103は、RF受信機110でID信号Sidを受信すると、メモリ120に登録されたIDコード103aと携帯機5のIDコード500とを照合(車外照合)する。車外照合が成立すると、照合ECU103は、メモリ120に車外照合フラグを一定時間立て、待機状態にあるタッチセンサ119aを車外照合フラグ成立の期間において有効にする。ドアECU104は、車外ドアハンドルノブ118がユーザーによりタッチされたことをタッチセンサ119aの検出を基に判定すると、ドアロックモータ111を解錠方向に回転させて、施錠状態にあったドア1aを解錠する。
一方、車両1が停止状態(エンジン停止及びドア解錠状態)にあるとき、照合ECU103は、ロックボタン119bが押されたことを検出すると、車外LF発信機108からリクエスト信号Srqを発信させる。携帯機5は、リクエスト信号Srqを受信すると、ID信号Sidを発信する。車両側装置100は、ID信号SidをRF受信機110で受信し、ID信号Sid中のIDコード500に基づいて照合ECU103により車外照合を行う。照合ECU103は車外照合の成立を認識すると、施錠要求をドアECU104へ出力する。ドアECU104は、施錠要求を基にドアロックモータ111を施錠方向に回転させて、解錠状態にあったドア1aを施錠する。
(エンジンの制御)
次に、車両1に搭載されたエンジン4の始動・停止の制御について説明する。ユーザー(運転者)により、車両1の電源状態を切り換えるべくエンジンスイッチ101のスイッチ操作部101aが押圧操作されたことを電源ECU102が判定すると、電源ECU102は照合ECU103に対して車内照合の成立の有無を問い合わせる。電源ECU102は、照合ECU103から車内照合の成立の通知を受ければ車内照合が成立済みであることを認識するが、照合ECU103から車内照合の不成立の通知を受けると、照合ECU103に車内照合を再実行させて車内照合の正否を再確認する。電源ECU102は、照合ECU103に車内照合を再実行させても、照合ECU103から車内照合が成立した旨の通知を受けなかった場合、車内照合は不成立であると認識する。
電源ECU102は、エンジン4が停止している際にブレーキペダルが踏み込まれた状態でエンジンスイッチ101が押圧操作されたことを検出すると、車内照合成立を条件として、停止状態のエンジン4を始動すべくACCリレー115、IGリレー116及びスタータリレー117に通電しつつ、エンジンECU105に起動信号を出力する。起動信号を受け付けたエンジンECU105は、車内照合結果を確認すると共に、照合ECU103とペアを成すものかを確認するペアリングを暗号化通信により行う。これら両条件の確認を済ませたエンジンECU105は、点火制御及び燃料噴射制御を開始してエンジン4を始動する。一方、電源ECU102は、エンジン4が稼働中の際にエンジンスイッチ101が押圧操作されたことを検出すると、車両1が停止していることを条件にACCリレー115、IGリレー116及びスタータリレー117への通電を遮断し、エンジン4を停止状態にする。
また、電源ECU102は、エンジン4が停止している際にブレーキペダルが踏み込まれずにエンジンスイッチ101のみが押圧されたことを検出すると、車内照合の成立を条件とし、かつシフトレバーがPレンジの位置にあれば、エンジンスイッチ101が押される毎に、操作一巡の間において電源をオフ状態、ACCオン状態、IGオン状態の順に切り換える。例えば、エンジン4が停止している時にエンジンスイッチ101のみが押圧されると、車両1の電源がオフ状態からACC状態に切り換わり、この状態から更にエンジンスイッチ101のみが再度押圧されると、車両1の電源がIGオン状態になり、この状態からエンジンスイッチ101のみが更に押圧されると、車両1の電源がオフ状態に戻される。
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)カードキー3は、キー孔31A〜31Dを長溝形状にしたため、丸孔のコード配置に比べ、コード位置が特定しにくくなるため、IDの読み取りが困難になり、従って、カードキー3の偽造や複製を防止することができる。また、開口数を増やすことなくコード数を増やせるので、カードキー3の大型化を抑制することができる。
(2)キーシリンダ2は、スライドピン20A〜20Gをピンタンブラ23A〜23Gに連結し、両者の接触面に第1,第2の傾斜面20a,23aを設けてスライドピン20A〜20Gが上下左右に動けるようにしたため、キー孔31A〜31Dの中心とピンタンブラ23A〜23Gの中心との位置を設定するのみで、ピンタンブラ23A〜23Gの位置及び個数を変えることなく、コード数を3以上にすることができる。従って、キーシリンダ2は、小型化を図りながら、コード数を増やすことができる。
なお、本実施の形態においては、キーシリンダ2及びカードキー3からなるドアロックシステムを車両1に適用した場合について説明したが、本発明は、車両1以外、例えば、倉庫等の建物のドア、住居の玄関ドア、セキュリティが要求されるオフィスのドア等に適用することができる。
更に、スライドピン20A〜20G、ピンタンブラ23A〜23G及びプランジャピン26A〜26Gは、第1,第2の傾斜面20a,23aの摺動が円滑になされるように、角柱状にしたが、必ずしも角柱状である必要はなく、例えば、円柱状であってもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係るキーシリンダを適用した車両を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るカードキーおよびキーシリンダを適用したドアロックシステムを示す斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るキーシリンダにおけるカードキー未挿入時の状態を示す、図2のA−A線の断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るカードキーの詳細を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線の断面図、(c)は(a)のC−C線の断面図である。 図5は、図1のドアロックシステムに併用される電子キーシステムの構成を示すブロック図である。 図6は、図3に示すキーシリンダに正規のカードキーが挿入された状態を示す、図2のA−A線の断面図である。 図7は、一対のスライドピンとピンタンブラで多値コードを得る構成を示し、(a)は第1のコードが得られるスライドピン位置を示す断面図、(b)は第2のコードが得られるスライドピン位置を示す断面図、(c)はキー照合が不一致の場合の断面図である。
符号の説明
1 車両、1a ドア、1b 把手、2 キーシリンダ、2a カードキー挿入口、3 カードキー、4 エンジン、5 携帯機、6 ドアロックシステム、10 電子キーシステム、20A〜20G スライドピン、20a 第1の傾斜面、21 スライダ、21a キー収納部、22 収納穴、23A〜23G ピンタンブラ、23a 第2の傾斜面、24 スライダケース、25 ケース側収納穴、26B〜26G プランジャピン、27A〜27G スプリング、28 スライドピン、30 キー本体、31A〜31D キー孔、51 通信制御部、52 LF受信部、53 RF発信部、100 車両側装置、101 エンジンスイッチ、101a スイッチ操作部、102 電源ECU、103 照合ECU、103a IDコード、104 ドアECU、105 エンジンECU、106 シフトECU、107 車内LAN、108 車外LF発信機、109 車内LF発信機、110 RF受信機、111 ドアロックモータ、112 カーテシスイッチ、113 車速センサ、114 ブレーキセンサ、115 ACCリレー、116 IGリレー、117 スタータリレー、118 車外ドアハンドルノブ、119a タッチセンサ、119b ロックボタン、120 メモリ、500 IDコード、510 メモリ、521 LF受信アンテナ、522 LF受信回路、531 RF発信回路、532 RFアンテナ。

Claims (3)

  1. キーシリンダに挿入して施錠・解錠されるキーにおいて、
    カード形のキー本体と、
    前記キー本体内に所定のパターンにより設けられた複数の長溝状のキー孔と、
    を備えていることを特徴とするカードキー。
  2. 複数のスライドピンと、
    複数のピンタンブラと、
    前記複数のスライドピンを、その軸方向及び径方向に移動可能に収納し、かつ挿入されたカードキーの片面に一端が当接可能に収納すると共に、前記複数のピンタンブラを前記複数のスライドピンに連結した状態でその長さ方向に移動可能に収納するスライダと、
    前記複数のピンタンブラと略同一径の複数のプランジャピンと、
    前記複数のピンタンブラの一端に同軸になる様にして前記複数のプランジャピンを収納すると共に前記スライダを移動可能に収納するスライダケースと、
    を備えることを特徴とするキーシリンダ。
  3. 前記複数のスライドピンは、他端に第1の傾斜面が設けられ、
    前記複数のピンタンブラは、前記第1の傾斜面に摺動可能な第2の傾斜面を他端に有することを特徴とする請求項2に記載のキーシリンダ。
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