JP2009121279A - エンジン始動停止スイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置サイズを小型化することができるエンジン始動停止スイッチ装置を提供する。
【解決手段】ワンプッシュスタートシステムを備えた車両には、運転席のステアリングホイール近傍位置に、エンジン始動停止操作時に操作する押圧操作式(プッシュ操作式)のエンジンスイッチ33が設置されている。エンジンスイッチ33の操作箇所であるスイッチ操作部35の裏面には、スイッチ操作部35の移動方向に沿って延びる延出部57が形成され、この延出部57と基板50との間に無接点式のスイッチ操作検出部36(本例は磁気センサ)が設けられている。エンジンスイッチ33(スイッチ操作部35)が押圧操作された際には、押圧操作がこの無接点式のスイッチ操作部35で検出される。
【選択図】図6
【解決手段】ワンプッシュスタートシステムを備えた車両には、運転席のステアリングホイール近傍位置に、エンジン始動停止操作時に操作する押圧操作式(プッシュ操作式)のエンジンスイッチ33が設置されている。エンジンスイッチ33の操作箇所であるスイッチ操作部35の裏面には、スイッチ操作部35の移動方向に沿って延びる延出部57が形成され、この延出部57と基板50との間に無接点式のスイッチ操作検出部36(本例は磁気センサ)が設けられている。エンジンスイッチ33(スイッチ操作部35)が押圧操作された際には、押圧操作がこの無接点式のスイッチ操作部35で検出される。
【選択図】図6
Description
本発明は、例えば車両等のエンジンを始動又は停止する際に操作するエンジン始動停止スイッチ装置に関する。
従来、車両には、停止エンジンを稼働状態にしたり稼働エンジンを停止状態にしたりする際に操作する操作入力系装置としてイグニッションスイッチ装置が設けられている。この種のイグニッションスイッチ装置は、車内のインストルメントパネルに設置されたキーシリンダに車両キー(メカニカルキー)のキープレートを差し込んでこれを回すことにより、車両キーが正規のものであればこの時のキー回転操作が許容されて、メカニカルキーがオフ位置、ACC位置、IGオン位置、エンジンスタート位置の各操作位置に操作可能となる。そして、オフ位置のメカニカルキーをエンジンスタート位置に回すとエンジンが稼働状態となり、IGオン位置のメカニカルキーをオフ位置に回すとエンジンが停止状態になる。
また、近年においては、ドアロック施解錠操作やエンジン始動停止操作の時の利便性向上を図るべく、車両キーとしてキー固有のIDコードを無線通信により発信可能な電子キーを使用し、キー固有のIDコードを自動で無線により車両に発信してキー照合(無線ID照合)を行うことで、ドアロック施解錠操作やエンジン始動停止操作の時に実際のキー操作を不要とする電子キーシステムを搭載する車両が増えてきている。この電子キーシステムは、車両から定期的にID返信を要求するリクエストが発信され、このリクエストを電子キーが受けると、それに応答する形でキー固有のIDコードを車両に返信する通信形態をとる。
この電子キーシステムの一種には、車内のインストルメントパネルに設置された例えば押圧操作式(プッシュ式)のエンジンスイッチを押圧操作するのみでエンジンを始動することが可能なワンプッシュスタートシステムがある。このワンプッシュスタートシステムは、電子キー及び車両間の無線ID照合が成立した状況下で、エンジン停止時にブレーキペダルが踏み込まれた状態でエンジンスイッチの操作部が押圧操作されると、停止状態のエンジンが稼働状態となり、車両停止時においてエンジン稼働中にエンジンスイッチの操作部が押圧操作されると、それまで稼働中であったエンジンが停止状態となるシステムである。
この種のエンジンスイッチには、同エンジンスイッチの実際の操作箇所である操作部の操作有無を検出するスイッチ接点が設けられている。このスイッチ接点としては、スイッチの接点部分が部品接触することなしに操作部の操作有無を検出する無接点式のものがあり、例えば磁石と磁気センサとを用いた磁気式や、発光素子と受光素子とを用いた光センサを用いた光学式等がある。エンジンスイッチに無接点スイッチを採用した技術、即ち無接点式のエンジンスイッチの技術は、例えば特許文献1等に開示されている。
特開2004−324573号公報
ところで、近年においては、車両に種々の装置や機能を付加することによって車両が持つ性能を高いものとする傾向にあり、更なる車両の高性能化に伴って、今以上に種々の部品群を車両に搭載する必要が生じてきている。このため、車体の内部に種々の部品群を設置する配置スペースを作り出す必要性は昨今問わずあるが、これは以前よりも今の方が一層高い。ところで、部品配置スペースを確保するには既に車両に搭載されている部品群を小型化することで対応することが常套であり、新規部品搭載スペース確保のために今日においてはこれら部品群の更なる小型化が要望されている。部品小型化はエンジンスイッチもその対象であり、上記の理由からエンジンスイッチの更なる小型化が望まれていた。
本発明の目的は、装置サイズを小型化することができるエンジン始動停止スイッチ装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、電子キーからキー固有の識別コードを発信する無線通信によってキー照合を行う電子キーシステムを備えた車両に搭載され、前記電子キーと前記車両との間のキー照合成立を条件として当該車両の電源状態を切り換え操作可能であり、該操作時においてはメカニカルキーのキープレートをキーシリンダに挿し込んで回すという操作が不要で、前記電源状態の切り換え時に操作されるエンジン始動停止系の操作部の操作を、接点部分の部品接触無しに検出する無接点式検出手段により検出し、前記操作部が操作される度に前記電源状態をオフ状態からの操作一回りの間でアクセサリオン状態、イグニッションオン状態、エンジンスタート状態の3状態のうちの少なくとも1状態に切り換えるエンジン始動停止スイッチ装置において、前記操作部に延出部を形成し、前記無接点式検出手段の検出部及び被検出部のうち一方を前記延出部に設け、前記操作部を移動可能に支持する支持部に他方を設けたことを要旨とする。
この構成によれば、エンジン始動停止スイッチ装置の操作部に延出部を形成し、操作部の操作有無を無接点で検出する無接点式検出手段の検出部及び被検出部のうちの一方を延出部に設けるとともに、操作部を移動可能に支持する支持部に他方を設けた。よって、操作部が操作された際には、操作部とともに延出部も支持部に対して移動し、この動きによって無接点式検出手段の検出部と被検出部との間の位置関係が変化する。これにより、検出部の検出信号が変化することから、この検出信号の変化を見ることによって操作部の操作有無を検出する。
ところで、本構成においては、無接点式検出手段の検出部及び被検出部のうち、操作部に形成した延出部に一方を設け、操作部を支持する支持部に他方を設けている。このため、延出部の延ばし方によっては、無接点式検出手段を好適な位置に配置することが可能となる。よって、このように無接点式検出手段の配置位置の自由度が高まれば、無接点式検出手段の配置位置を変更することにより、無接点式検出手段の配置位置を動かすことで、エンジン始動停止スイッチ装置の余計な箇所を省略することも可能となる。従って、この省略化に伴ってエンジン始動停止スイッチ装置の小型化を図ることが可能となる。
本発明によれば、エンジン始動停止スイッチ装置の装置サイズを小型化することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した電源スイッチ装置の第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
以下、本発明を具体化した電源スイッチ装置の第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、実際に車両キーを操作しなくても、ドアロック施解錠やエンジン始動を行うことが可能なハンズフリーシステム2が搭載されている。ハンズフリーシステム2は、車両1からIDコード返信要求としてリクエスト信号Srqを発信させ、このリクエスト信号Srqを電子キーである携帯機3が受信すると、それに応答する形で携帯機3がキー固有のIDコード(識別コード)を乗せたID信号Sidを車両1に自動で返信し、携帯機3のIDコードが車両1のIDコードと一致すると、車両1の各種車両動作(例えばドアロック施解錠やエンジン始動)が許可又は実行されるシステムである。なお、ハンズフリーシステム2が電子キーシステムに相当し、携帯機3が電子キーに相当する。
ハンズフリーシステム2には、実際にキー操作を行うことなしにドアロック施解錠が可能なスマートエントリシステム4がある。このスマートエントリシステム4を以下に説明すると、車両1には、携帯機3との間でID照合を行う照合ECU5が設けられている。照合ECU5には、ドア等に埋設されて車外にLF帯の信号を発信可能な車外LF発信機6と、車内床下等に埋設されて車内にLF帯の信号を発信可能な車内LF発信機7と、車内バックミラー等に埋設されてRF帯の信号を受信可能なRF受信機8とが接続されている。これらLF発信機6,7は、リクエスト信号Srqを周囲に発信可能であって、車外LF発信機6が車両周囲にリクエスト信号Srqの通信エリア(車外通信エリア)を形成し、車内LF発信機7が車内全域にリクエスト信号Srqの通信エリア(車内通信エリア)を形成する。
照合ECU5には、例えば車外ハンドルノブ等に埋設されたタッチセンサ9が接続されている。タッチセンサ9は、操作者が施錠状態のドアロックを解除する時に車外ハンドルノブをタッチする操作を検出する。照合ECU5には、例えば車外ハンドルノブに設けられたロックボタン10が接続されている。ロックボタン10は、操作者が解除状態のドアロックを施錠する時に押し操作される。照合ECU5には、ドアロックの施解錠を制御するドアECU11が車内LAN(Local Area Network)12を通じて接続されている。ドアECU11は、照合ECU5からの指令に基づきドアロックモータ13を駆動することでドアロックを施錠状態又は解錠状態にする。
車内LAN12には、例えばLIN(Local Interconnect Network)、メインCAN(Controller Area Network)、ローカルCAN等があり、これらが単体若しくは複数組み合わされて使用されている。ここで、LINとは、シングルマスタの車載LANプロトコルであって、CANに比べてコストが安い利点があるネットワークである。また、メインCANは、マルチマスタの車載LANプロトコルであって、LINに比べてデータ伝送速度が速い利点のあるネットワークである。更に、ローカルCANは、特定のECU間をCAN通信で繋いでCAN通信をローカル環境下で行うネットワークである。
一方、携帯機3には、車両1との間でハンズフリーシステム2に準じた無線通信を行う時のコントロールユニットとして働く通信制御部14と、LF帯の信号を受信可能なLF受信部15と、RF帯の信号を発信可能なRF発信部16とが設けられている。LF受信部15は、自身のLF受信アンテナ17で受信したLF帯の信号をLF受信回路18で復調するとともに、その復調後の信号を受信データとして通信制御部14に出力する。また、RF発信部16は、RF発信回路19が通信制御部14から得た通信データを変調する動作を行い、携帯機3が持つ固有のIDコードを乗せたRF帯のID信号SidをRF発信アンテナ20から発信可能である。
車両1が駐車状態(エンジン停止及びドアロック施錠状態)の際、照合ECU5は、車外LF発信機6からLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させ、車両周辺に車外通信エリアを形成する。携帯機3がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号SrqをLF受信部15で受信すると、携帯機3はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ21に登録されたIDコードを乗せたID信号SidをRF発信部16からRF帯の信号で返信する。照合ECU5は、RF受信機8を介してID信号Sidを受信すると、自身のメモリ22に登録されたIDコードと携帯機3のIDコードとを照らし合わせてID照合(車外照合)を行う。照合ECU5は車外照合が成立すると、メモリ22に車外照合成立フラグを立てるなどして車外照合成立を認識するとともに、待機中のタッチセンサ9を起動させる。ドアECU11は、車外照合成立下においてタッチセンサ9が車外ハンドルノブへのタッチ操作を検出すると、ドアロックモータ13を一方側に回転させ、施錠状態のドアロックを解除する。
一方、車両1が停車状態(エンジン停止及びドアロック解除状態)の際、照合ECU5は、ロックボタン10が押されたことを検出すると、車外LF発信機6からリクエスト信号Srqを発信させる。照合ECU5は、このリクエスト信号Srqを受けて携帯機3が返信してきたID信号Sidにおいて車外照合が成立した事を認識すると、ドアECU11にドアロック施錠要求を出力する。ドアロック施錠要求を受けたドアECU11は、ドアロックモータ13を他方側に回転させて解除状態のドアロックを施錠する。
ハンズフリーシステム2には、実際に車両キーをキーシリンダに挿し込んでこれを回す操作を行わなくとも、車内運転席に設けたスイッチ部品を単に操作するのみでエンジン23を始動することが可能なワンプッシュスタートシステム24がある。このワンプッシュスタートシステム24を以下に説明すると、この種の車両1には、エンジン23の点火制御や燃料噴射制御を行うエンジンECU25が、車内LAN12を介して照合ECU5に接続された状態で設けられている。エンジンECU25は、運転者によるアクセルペダル26(図2参照)の操作量に基づき、エンジン23の回転数を制御して車速を調節する。また、車両1がハイブリッド車の場合、この時のエンジンECU25はエンジン23の回転数のみならず、エンジン23とともに車両駆動源として働くモータ(図示略)の回転数も制御する。
また、車両1には、車両1の自動変速機27を制御するシフトECU28が、車内LAN12に接続された状態で設けられている。シフトECU28には、シフトレバー29のレンジ位置を検出するシフト位置検出センサ30が接続されている。シフト位置検出センサ30は、例えば磁気センサや光センサ等から成り、シフトレバー29のレンジ位置に応じた検出信号をシフトECU28に出力する。シフトECU28は、シフト位置検出センサ30から取得する検出信号を基に車両のシフトレバー29がどのレンジ位置にあるのかを検出し、自動変速機27がそのレンジ位置に応じたギア位置をとるように自動変速機27を制御する。
図2に示すように、車内においてステアリングホイール31の近傍位置には、車両1の電源状態(電源ポジション)を切り換える際の操作入力系としてエンジン始動停止スイッチ装置32が設けられている。このエンジン始動停止スイッチ装置32には、同装置の本体部分を成すエンジンスイッチ33が設けられている。このエンジンスイッチ33は、自身単体で一部品として取り扱い可能となるようにユニット化された部品から成り、車両1への組み付けはこのユニット部品を取り付けることによって行われる。エンジンスイッチ33には、各種スイッチ部品を収納する樹脂製のスイッチケース34が設けられている。本例においてスイッチケース34は、例えば円柱形状と箱形状とを組み合わせた形から成り、円柱形状部分が操作部系の部品を収納する操作部品収納部34aとなり、箱形状部分が基板系の部品を収納する基板部品収納部34bとなっている。
スイッチケース34の操作部品収納部34aには、エンジンスイッチ33の操作箇所として押圧操作(プッシュ操作)可能なスイッチ操作部35が、スイッチケース34(操作部品収納部34a)の長手方向(図2の矢印F1方向)に沿って相対移動可能な状態で取り付けられている。エンジンスイッチ33は、スイッチ操作部35が操作者により押圧操作されると奥側に移動しつつその状態から手を離すと自動で元の位置に復帰するモーメンタリ式である。
スイッチケース34の内部には、スイッチ操作部35の操作有無を検出する無接点式のスイッチ操作検出部36が設けられている。この無接点式のスイッチ操作検出部36は、接点部分の部品接触無しにスイッチ操作部35の操作有無を検出可能であってスイッチ操作部35が押圧操作されたことを検出するとオン信号を出力し、スイッチ操作部35が非操作の時にはオフ信号を出力する。なお、スイッチ操作部35が操作部に相当し、スイッチ操作検出部36が無接点式検出手段に相当する。
エンジンスイッチ33は、車両1の電源状態を切り換える際にスイッチ操作部35が押圧操作され、車両1の電源状態を、OFF状態(オフ状態)、ACCオン状態(アクセサリオン状態)、IGオン状態(イグニッションオン状態)、E/G起動状態(エンジン起動状態)の4状態に切り換え可能である。具体的に言うと、エンジン停止の際にブレーキペダル37(図2参照)が踏み込まれつつエンジンスイッチ33が押圧操作されると、電源ポジションがどの状態にあってもこれがE/G起動状態になってエンジン23が稼働状態になる。また、エンジン23が稼働状態にある際、車両1が停止状態の際にエンジンスイッチ33が押圧操作されると、車両1の電源ポジションがOFF状態になってエンジン23が停止状態になる。更に、エンジン停止の際にシフトレバー29がPレンジに位置した状態で、ブレーキペダル37が踏み込み操作されずにエンジンスイッチ33のみが押圧操作されると、このエンジンスイッチ33の操作の度に、操作が一回りする間で車両1の電源ポジションがOFF状態→ACCオン状態→IGオン状態の順で切り換わる。
図1に示すように、エンジン始動停止スイッチ装置32には、そのコントロールユニットとしてスイッチECU(スイッチElectronic Control Unit)38が設けられている。スイッチECU38は、CPU、ROM、RAM、コンデンサ、コイル(インダクタ)等の各種素子から成るとともに、各種ECUとデータ通信を行うべく車内LAN12に接続されている。スイッチECU38は、スイッチ操作部35の操作有無を検出するスイッチ操作検出部36に接続されているとともに、スイッチ操作検出部36から検出信号として入力する出力値Voutを基にスイッチ操作部35の操作有無を認識する。
また、エンジンスイッチ33には、スイッチ操作検出部36の出力値Voutを基に車両1の電源状態(電源ポジション)を切り換え制御する電源制御機能が組み込まれている。即ち、本例のエンジン始動停止スイッチ装置32は、スイッチ操作箇所と電源制御機能とが一体化されている。本例の電源制御機能は、エンジンスイッチ33の操作時においてエンジン23を始動状態又は停止状態にするエンジン始動停止機能と、エンジンスイッチ33の押圧操作の度に車両1の電源状態をOFF状態→ACCオン状態→IGオン状態に順に繰り返し切り換える電源遷移機能とが含まれている。電源制御機能をエンジンスイッチ33に組み込んだ場合、エンジンスイッチ33のコントロールユニットであるスイッチECU38には、電源制御機能を統括制御する電源制御機能回路部39が設けられる。この電源制御機能回路部39は、CPU、プログラム、コンデンサ、コイル等によって機能的に生成されるものであって、図1ではこれをブロック図で表現する。
スイッチECU38が電源制御機能を持つ場合、このスイッチECU38には、車載アクセサリに繋がるACCリレー40と、エンジンECU25に繋がるIGリレー41と、スタータに繋がるスタータリレー42とが接続されている。スイッチECU38は、エンジンスイッチ33(スイッチ操作部35)の操作を基に、これらリレー40〜42のオンオフ切り換えを制御する。また、スイッチECU38には、ブレーキペダル37の操作有無を検出するブレーキセンサ43が車内LAN12を介して接続されている。スイッチECU38は、ブレーキセンサ43から取得する検出信号を基にブレーキペダル37の操作有無を認識する。また、スイッチECU38には、車両1の車速を検出する車速センサ44が車内LAN12を介して接続されている。スイッチECU38は、車速センサ44から取得する検出信号を基に車速を確認する。
照合ECU5は、車外照合が成立してドアロックが解除された後、例えばカーテシスイッチ等(図示略)からドアが開けられた事を検出すると、運転者が乗車すると認識して車内LF発信機7からリクエスト信号Srqを発信し、車内に車内通信エリアを形成する。照合ECU5は、携帯機3がこの車内通信エリアに入り込んで返信したID信号SidをRF受信機8で受信すると、自身に登録されたIDコードと携帯機3のIDコードとを比較してID照合(車内照合)を行う。照合ECU5は、車内照合が成立すると、内部のメモリに車内照合成立フラグを立てて車内照合成立を認識する。
電源制御機能回路部39は、車内照合が成立した状況下において、エンジン23が停止している際にブレーキペダル37が踏み込み操作された状態でエンジンスイッチ33が押圧操作されたことを検出すると、ACCリレー40、IGリレー41及びスタータリレー42を全てオンして、車両1の電源ポジションがOFF状態、ACCオン状態及びIGオン状態の何れにあってもこの電源ポジションをE/G起動状態に切り換えてエンジン23を始動させる。一方、電源制御機能回路部39は、エンジン23の稼働時において車両1が停止しつつエンジンスイッチ33が押圧操作されたことを検出すると、ACCリレー40及びIGリレー41をともにオフすることにより、車両1の電源ポジションをOFF状態にしてエンジン23を停止状態にする。
また、電源制御機能回路部39は、車内照合が成立した状況下において、エンジン23が停止している際にシフトレバー29がPレンジに位置している状態で、ブレーキペダル37が踏み込み操作されずにエンジンスイッチ33のみが押圧操作されたことを検出すると、エンジンスイッチ33の押圧操作の度に、車両1の電源ポジションをOFF状態→ACCオン状態→IGオン状態の順に繰り返し切り換える。例えば、先に述べた状況下において車両1の電源ポジションがOFF状態の時にエンジンスイッチ33が1回押圧操作されると、電源ポジションがACCオン状態に切り換わり、この状態から更にエンジンスイッチ33がもう1回押圧操作されると電源ポジションがIGオン状態に切り換わり、更にもう1回押圧操作されると電源ポジションがOFF状態に再度切り換わる。
車両1には、携帯機3に埋め込んだトランスポンダ45によりID照合(イモビライザー照合)を行うイモビライザーシステム46が搭載されている。このイモビライザー照合は、携帯機3がリクエスト信号Srqを受けた際に車両1にID信号Sidを返信して行う先に述べたID照合(車外照合及び車内照合)とは別系統の照合系であって、イモビライザーシステム46を車両1に搭載することにより、複数の照合系を実施可能とすることで車両1の不正使用の更なる防止や、携帯機3の電池が切れても無線通信によるID照合を実施可能とする電池切れ対策を満たしている。
車両1にイモビライザーシステム46が搭載される場合、スイッチケース34の先端には、イモビライザーシステム46の車両側アンテナとして働くトランスポンダキーコイル47が組み付けられている。トランスポンダキーコイル47は、スイッチ操作部35の周りにリング状に複数巻回されるとともに、スイッチケース34(操作部品収納部34a)の内部に例えばモールド成形等によって一体部品として取り付けられている。トランスポンダキーコイル47は、その一対の端部がスイッチECU38に接続され、トランスポンダ45を起動させ得る駆動電波Svuを、エンジンスイッチ33の周辺にのみ発信可能となっている。
スイッチECU38には、このイモビライザーシステム46を統括制御するイモビライザー制御部48が設けられている。イモビライザー制御部48は、携帯機3に埋設されたトランスポンダ45を起動させ得る駆動電波Svuをトランスポンダキーコイル47から発信させるとともに、このトランスポンダキーコイル47で受信した各種受信信号のデータ内容を確認する。イモビライザー照合は、携帯機3をトランスポンダキーコイル47にかざすように近づけることにより、トランスポンダキーコイル47から発信される駆動電波Svuでトランスポンダ45を起動させ、起動したトランスポンダ45が返信してきたトランスポンダコード信号Str内のコード番号を車両1側で照らし合わせるID照合である。
照合ECU5は、運転者がブレーキペダル37を踏みながらエンジンスイッチ33をプッシュスタート操作したことを検出すると、エンジン始動の前段階の認証動作として車内照合成立有無を確認する動作を行うが、この時に確認する照合成立対象はハンズフリーシステム2に準じたID照合のみに限らない。即ち、照合ECU5は、携帯機3との間の無線通信環境下のID照合成立確認に際して、ハンズフリーシステム2に準じたID照合とイモビライザーシステム46に準じたID照合との2照合のうち、少なくともどちらかが成立していれば車内照合が成立していることを認識する。
図3に示すように、エンジン始動停止スイッチ装置32の基板部品収納部34bは、各種操作部品群の収納箇所として働くべく操作部品収納部34aに対して一体に設けられた受け部34baと、この受け部34baに蓋をする蓋部34bbとから構成されている。エンジン始動停止スイッチ装置32の基板部品収納部34bには、同装置32の各種電子部品49が実装された四角形状の基板50が収納されている。基板50は、樹脂製の板材に配線がプリントされたプリント配線から成る。基板50は、基板部品収納部34bにおいて縦向きに収納されるとともに、基板部品収納部34bの内面に支持された取り付け状態をとっている。なお、基板50が支持部に相当する。
基板50の表側の面である実装面50aには、スイッチECU38の各種電子部品群(例えば、電源制御機能回路部39やイモビライザー制御部48)と、スイッチ操作検出部36の一部品とが実装されている。即ち、基板50には、イモビライザー制御部48の各種電子部品のみならず、電源制御機能回路部39の各種電子部品も実装されている。電源制御機能回路部39及びイモビライザー制御部48の各種構成部品は、例えば各種ICチップ(CPU、ROM、RAM)、コンデンサ、コイル(インダクタ)等から成っている。
また、基板50の実装面50aには、スイッチ操作部35が位置する側と反対側の端縁付近に、各種データの入出口となるスイッチ側コネクタ52(メス側コネクタ)が取り付けられている。コネクタ52は、スイッチケース34(基板部品収納部34b)の背面に貫設された透孔34bcから外部に露出し、車内LAN12に繋がった複数のハーネス53が束ねられた車体側コネクタ54(オス側コネクタ)が接続可能となっている。スイッチECU38(電源制御機能回路部39及びイモビライザー制御部48)は、コネクタ52,54を繋げることによって接続状態となるハーネス53を介して各種ECUと接続されている。
図4に示すように、スイッチ操作部35の裏面には、スイッチ操作部35を裏面側から支持するスイッチ支持部55が一体に設けられている。このスイッチ支持部55は、エンジンスイッチ33の操作部品収納部34aに収納されるとともに、スイッチ操作部35が押圧操作されたり或いはこれから手が離されたりした際にはこれに同期して動く。また、エンジンスイッチ33の操作部品収納部34aには、スイッチ操作部35及びスイッチ支持部55をスイッチ操作部35の反押圧方向(図4の矢印F2方向)に付勢する弾性部材56が収納されている。弾性部材56は、エンジンスイッチ33をモーメンタリスイッチとして機能させる部品であって、例えばコイルばねから成る。弾性部材56は、一端がスイッチ支持部55に取り付け固定され、他端が操作部品収納部34aの内面に取り付け固定されている。
図5に示すように、スイッチ操作部35の裏面においてスイッチ支持部55(図4参照)の対向位置には、スイッチ操作部35の移動方向(図2の矢印F1方向)に沿って延びる延出部57が設けられている。延出部57は、例えば長細い板形状を成すとともに、スイッチケース34への取り付け状態においてその側壁面57aが基板50と向き合う配置状態をとっている。即ち、延出部57は、基板50の平面方向に沿って延びる形状をとっている。延出部57は、スイッチ操作部35に一体形成されていることから、スイッチ操作部35が押圧操作されるとこれとともに奥側に移動し、この押圧操作の後にスイッチ操作部35から手が離されてスイッチ操作部35が弾性部材56により元の位置に復帰する際には手前側に移動する動作をとる。
スイッチ操作検出部36は、基板50(スイッチケース34側)と延出部57(スイッチ操作部35側)との間に設けられているが、本例はスイッチ操作部35の延出部57においてスイッチ操作部35の移動方向(図2の矢印F1方向)に沿う面側に配置されている。即ち、スイッチ操作部35の裏面において基板50の平面方向に延出部57が延ばされるとともに、この位置関係をとる基板50と延出部57との間、即ち基板50の実装面50aと延出部57の側壁面57aとが向き合う箇所にスイッチ操作検出部36が配置されている。
スイッチ操作検出部36の詳細を説明すると、基板50には、スイッチ操作検出部36が例えば磁気センサの場合、スイッチ操作検出部36の検出部(センシング部)として例えばホール素子58が設けられている。ホール素子58は、電源制御機能回路部39やイモビライザー制御部48(ともに図1参照)の各種電子部品と同一の基板50に形成され、延出部57が届くようにその実装面50aにおいてスイッチ操作部35寄りの位置に配置されている。ホール素子58は、その出力側がスイッチECU38(図1参照)に接続され、検出磁界(検出磁界強度)に応じた値を持つ出力値VoutをスイッチECU38に出力する。なお、ホール素子58が検出部を構成する。
延出部57の側壁面57a、即ち延出部57において基板50と向き合う内面には、スイッチ操作検出部36が磁気センサの場合、スイッチ操作検出部36の被検出部としてマグネット59が取り付けられている。このマグネット59は、延出部57に取り付けられていることから、スイッチ操作部35の操作有無に応じてホール素子58に対する配置位置が変わる。例えば、スイッチ操作部35が押圧操作されていない場合、マグネット59はホール素子58から離れた箇所に位置し、スイッチ操作部35が押圧操作されて奥側に位置すると、マグネット59はホール素子58に磁界を加えるべくホール素子58に接近して、ホール素子58の上方に位置する配置状態をとる。なお、マグネット59が被検出部を構成する。
エンジンスイッチ33が押圧操作されていない時、マグネット59はホール素子58から離れた場所に位置した状態(図6の状態)をとる。このため、ホール素子58は、マグネット59から弱い磁界を受けることになるので、図8に示すように検出信号として値の低い出力値VoutをスイッチECU38に出力する。また、エンジンスイッチ33が押圧操作されると、エンジンスイッチ33のスイッチ操作量Lswの増加に伴って、ホール素子58の出力値Voutは徐々に増加し、エンジンスイッチ33が深く押し込まれた状態になると、マグネット59はホール素子58に接近してその上方に位置する状態(図7の状態)をとる。このため、ホール素子58は、マグネット59から強い磁界を受けることになるので、検出信号として値の高い出力値VoutをスイッチECU38に出力する。
図3に示すように、基板50の端縁位置には、エンジンスイッチ33が水没したか否かを検出する水没検出センサ60が設けられている。この水没検出センサ60は、基板50の4辺のうち対向する2辺の端縁に各々設けられた一対の水没検出端子60a,60bを持ち、これらは例えば金属の小さなプレートから成る。この水没検出センサ60は、図9に回路図を示すと、水没検出端子60a,60bの間の中間端子61が、同じく基板50上に形成されたトランジスタ62を介してスイッチECU38に接続されている。このトランジスタ62は、コレクタ端子が電源に接続され、エミッタ端子がスイッチECU38に接続され、ベース端子が水没検出端子60a,60bの中間端子61に接続されている。
例えば、仮にエンジンスイッチ33、即ち基板50が水没した状況を想定すると、この時は水没検出センサ60のセンサ回路にリーク抵抗が発生することから、水没検出端子60a,60bの中間端子61の端子電圧(ブリッジ電圧)が変化し、トランジスタ62の動作状態が切り換わる。スイッチECU38は、トランジスタ62の動作状態を常時監視していることから、この状態を見ることにより、エンジンスイッチ33の水没有無を判別する。スイッチECU38は、エンジンスイッチ33が水没したことを認識すると、例えば電源を強制的にシャットダウンしてエンジンスイッチ33の動作を強制終了する。
次に、以上のように構成されたエンジンスイッチ33の動作を説明する。
まずは最初に、エンジンスイッチ33が操作されていない場合を想定すると、この時は、図6に示すようにマグネット59がホール素子58から離れた位置状態をとる。このため、ホール素子58は、弱い磁界しか検出できず、値の低い出力値VoutをスイッチECU38(電源制御機能回路部39)に出力する。電源制御機能回路部39は、ホール素子58から出力される出力値Voutを逐次監視し、図8に示すように出力値Voutが閾値Vsk以下の場合はエンジンスイッチ33が操作されていないと認識し、出力値Voutが閾値Vskを超える場合はエンジンスイッチ33が操作されていると認識する。電源制御機能回路部39は、エンジンスイッチ33が操作されていない時にはホール素子58から閾値Vsk以下となる出力値Voutを入力するので、この信号入力状態を以てエンジンスイッチ33が操作されていないと認識し、車両1の電源ポジションの切り換えを行わない。
まずは最初に、エンジンスイッチ33が操作されていない場合を想定すると、この時は、図6に示すようにマグネット59がホール素子58から離れた位置状態をとる。このため、ホール素子58は、弱い磁界しか検出できず、値の低い出力値VoutをスイッチECU38(電源制御機能回路部39)に出力する。電源制御機能回路部39は、ホール素子58から出力される出力値Voutを逐次監視し、図8に示すように出力値Voutが閾値Vsk以下の場合はエンジンスイッチ33が操作されていないと認識し、出力値Voutが閾値Vskを超える場合はエンジンスイッチ33が操作されていると認識する。電源制御機能回路部39は、エンジンスイッチ33が操作されていない時にはホール素子58から閾値Vsk以下となる出力値Voutを入力するので、この信号入力状態を以てエンジンスイッチ33が操作されていないと認識し、車両1の電源ポジションの切り換えを行わない。
一方、車両1が停止した状態でかつエンジン23が停止状態をとりつつ、その状態においてブレーキペダル37が踏み込み操作された状況下でエンジンスイッチ33が押圧操作されたとする。エンジンスイッチ33が押圧操作された際は、図7に示すようにマグネット59がホール素子58に近接してホール素子58の上方に位置する配置状態をとる。よって、ホール素子58は、マグネット59から強い磁界を受けることになり、この強磁界検出に伴って値の高い出力値Voutを電源制御機能回路部39に出力する。よって、電源制御機能回路部39は、エンジンスイッチ33が押圧操作された際にはホール素子58から閾値Vskを超える出力値Voutを入力するので、この時はエンジンスイッチ33が押圧操作されたと認識する。
電源制御機能回路部39は、エンジンスイッチ33が押圧操作されたことを認識すると、まずは照合ECU5に車内照合結果を確認する。車内照合結果の確認要求を電源制御機能回路部39から受け付けた照合ECU5は、この時に既に車内照合が成立しているのであれば、車内照合成立済みの旨の通知を電源制御機能回路部39に出力する。一方、もし仮にこの時に車内照合が成立していないのであれば、照合ECU5は車内LF発信機7からリクエスト信号Srqを再度発信させて車内に車内通信エリアを形成し、車内照合の成立を再度試みる。照合ECU5は、この状況下においても車内照合が成立しない事を認識すると、車内照合不成立の旨の通知を電源制御機能回路部39に出力する。電源制御機能回路部39は、照合ECU5から車内照合不成立の旨の通知を受け付けると、この時のエンジンスイッチ33の操作を無視し、エンジンスイッチ33によるエンジン始動操作を不許可とする。
電源制御機能回路部39は、照合ECU5から車内照合成立済みの通知を受け付けると、ブレーキペダル37が踏み込み操作されているか否かを確認する。電源制御機能回路部39は、ブレーキセンサ43からはブレーキペダル37の操作有りの通知であるオン信号を入力すると、それまでオフ状態であったACCリレー40、IGリレー41及びスタータリレー42をオン状態にして、車両1の電源ポジションをE/G起動状態にするとともに、エンジンECU25に起動信号を出力する。
起動信号を受け付けたエンジンECU25は、照合ECU5との間で、車内照合結果の確認と、通信先の照合ECU5がペアを成すものであるか否かの確認であるペアリングとを暗号化通信により行う。エンジンECU25は、照合ECU5との間で先に述べた車内照合結果確認とペアリングとの2つの確認が正常に完了したことを認識すると、スタータモータを回しつつエンジン23への点火制御や燃料噴射制御を開始して、停止状態にあるエンジン23を稼働状態にする。以上により、エンジンスイッチ33の押圧操作でエンジン23が稼働状態となる。
エンジン23が始動した後に操作者がスイッチ操作部35から手を離すと、弾性部材56の付勢力によってスイッチ操作部35が手前側に押され、スイッチ操作部35が押圧操作前の元の位置に復帰する。この時は、スイッチ操作部35を押圧操作する前と同様に、マグネット59がホール素子58から離れた位置状態(図6の状態)に戻る。よって、電源制御機能回路部39は、ホール素子58から閾値Vsk以下の出力値Voutを入力することになるので、スイッチ操作部35が操作されていないと認識する。
また、エンジン23が稼働状態をとりつつも車両1が停止した状況下で、エンジンスイッチ33が押圧操作されたとする。このとき、電源制御機能回路部39は、ホール素子58からスイッチ操作部35の操作有りの旨の通知として高い値の出力値Voutを入力することになるが、このときエンジン23は稼働状態にあるものの、車両1の車速が「0」で停止状態にあると、それまでオン状態をとっていたACCリレー40及びIGリレー41をともにオフ状態にして、車両1の電源ポジションをOFF状態に切り換える。これにより、それまで稼働状態であったエンジン23が停止状態となる。
一方、車両1が停止した状態でかつエンジン23が停止状態をとりつつ、その状態においてシフトレバー29がPレンジに位置するとともに、ブレーキペダル37が踏み込み操作されない状態でエンジンスイッチ33のみ押圧操作されたとする。このとき、電源制御機能回路部39は、ホール素子58からスイッチ操作部35の操作有りの旨の通知として高い値の出力値Voutを入力することになるが、エンジン始動操作時と同様に、まずは照合ECU5に車内照合結果を確認する。車内照合結果の確認要求を電源制御機能回路部39から受け付けた照合ECU5は、この時に既に車内照合が成立しているのであれば、車内照合成立の旨の通知を電源制御機能回路部39に出力し、車内照合が成立していないのであれば、車内照合を再度行って成立有無を確認する。
電源制御機能回路部39は、照合ECU5から車内照合成立済みの通知を受け付けると、ブレーキペダル37が踏み込み操作されているか否かを確認する。電源制御機能回路部39は、ブレーキセンサ43からブレーキペダル37の操作が無い通知としてオフ信号を入力すると、続いてシフトECU28にその時にシフトレバー29の操作位置を確認し、シフトレバー29がPレンジ位置であれば、電源遷移制御を行う。即ち、電源制御機能回路部39は、車両1が停止していてエンジン23が停止状態でかつシフトレバー29がPレンジに位置する状態の際に、ブレーキペダル37が踏み込み操作されずにエンジンスイッチ33のみが押圧操作されたことを検出すると、エンジンスイッチ33が操作される度に車両1の電源ポジションをOFF状態→ACCオン状態→IGオン状態の順に繰り返し切り換える。
例えば、車両1が停止状態にあってその時の電源ポジションがOFF状態の際に、ブレーキペダル37が踏み込み操作されずにエンジンスイッチ33のみが1回押圧操作されると、電源制御機能回路部39はACCリレー40をオン状態にして、電源ポジションをACCオン状態にする。そして、この状態からブレーキペダル37が踏み込み操作されずにエンジンスイッチ33のみが更に1回押圧操作されると、電源制御機能回路部39はそれまでオン状態であったACCリレー40の代わりにIGリレー41をオン状態にして、電源ポジションをIGオン状態にする。また、この状態からブレーキペダル37が踏み込み操作されずにエンジンスイッチ33がもう1回押圧操作されると、電源制御機能回路部39はそれまでオン状態にあったIGリレー41をオフ状態にすることにより全てのリレー40〜42をオフ状態にして、電源ポジションを再びOFF状態にする。電源制御機能回路部39は、以上のようにして車両1の電源ポジションを切り換えて電源遷移制御を行う。
さて、本例においては、無接点式のスイッチ操作検出部36を用いてエンジンスイッチ33(スイッチ操作部35)の押圧操作を検出している。ところで、この種の無接点式スイッチというのは、その接点部分に接触箇所が無いので、その分だけ耐久性が高い利点がある。よって、本例のようにエンジンスイッチ33の操作有無を無接点式のスイッチ操作検出部36を用いて検出するようにすれば、スイッチ操作検出部36の長期使用が可能となり、その分だけエンジン始動停止スイッチ装置32の耐久性を高いものとすることが可能となる。
また、スイッチ操作検出部36の裏面に、スイッチ操作部35を押圧操作した時の移動方向に沿って延びる延出部57を形成し、この延出部57にマグネット59を取り付けるとともに、この延出部57に向き合って位置する基板50にホール素子58を取り付けている。このため、延出部57の延出方向や延出長さを適宜設定することにより、無接点式のスイッチ操作検出部36の配置位置を自由に設定することが可能となる。このように、スイッチ操作検出部36の配置自由度が高くなれば、スイッチ操作検出部36を好適な場所に移して、エンジン始動停止スイッチ装置32の無駄な箇所を省略する形状変更を施すことが可能となる。よって、この形状変更に伴ってエンジン始動停止スイッチ装置32の小型化を図ることも可能となる。
ところで、スイッチ操作検出部36の配置位置としては、基板増設という必要性が生じるものの例えば延出部57の先端面に配置することも考えられるが、この時は延出部57の延出長さと、スイッチ操作部35の移動ストロークスペースと、スイッチ操作検出部36の部品サイズとを確保する必要があるので、エンジン始動停止スイッチ装置32がスイッチ操作部35の移動方向に大型化する懸念がある。しかし、本例はスイッチ操作検出部36を延出部57の側壁面57a側に配置するので、スイッチ操作部35の移動方向に部品配置する必要がなくなり、エンジン始動停止スイッチ装置32がスイッチ操作部35の移動方向に沿って大型化することが抑制される。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)エンジンスイッチ33の操作箇所であるスイッチ操作部35の裏面に延出部57を形成し、この延出部57と基板50との間に無接点式のスイッチ操作検出部36(本例は磁気センサ)を設けて、スイッチ操作部35の押圧操作をこの無接点式のスイッチ操作部35で検出する。ところで、無接点式のスイッチ操作検出部36はその接点部分に接触箇所がないので、部品耐久性が高いという利点がある。よって、スイッチ操作部35の検出系に本例のような無接点式スイッチ操作検出部36を使用すれば、スイッチ操作検出部品の耐久性の向上に伴ってエンジン始動停止スイッチ装置32の耐久性を向上することができる。また、スイッチ操作部35の裏面から延出部57を延ばし、そこにスイッチ操作検出部36を配置するので、延出部57の延出長さや延出方向を適宜設定することにより、スイッチ操作検出部36を所望の位置に配置することが可能である。よって、このようにスイッチ操作検出部36の配置位置の自由度が高まれば、例えばスイッチ操作検出部36を好適な位置に移動させて、エンジン始動停止スイッチ装置32(エンジンスイッチ33)の余分な箇所を省略する形状変更も可能となる。従って、エンジン始動停止スイッチ装置32の余分な箇所を省略して形状変更を加えれば、エンジン始動停止スイッチ装置32の小型化を図ることもできる。
(1)エンジンスイッチ33の操作箇所であるスイッチ操作部35の裏面に延出部57を形成し、この延出部57と基板50との間に無接点式のスイッチ操作検出部36(本例は磁気センサ)を設けて、スイッチ操作部35の押圧操作をこの無接点式のスイッチ操作部35で検出する。ところで、無接点式のスイッチ操作検出部36はその接点部分に接触箇所がないので、部品耐久性が高いという利点がある。よって、スイッチ操作部35の検出系に本例のような無接点式スイッチ操作検出部36を使用すれば、スイッチ操作検出部品の耐久性の向上に伴ってエンジン始動停止スイッチ装置32の耐久性を向上することができる。また、スイッチ操作部35の裏面から延出部57を延ばし、そこにスイッチ操作検出部36を配置するので、延出部57の延出長さや延出方向を適宜設定することにより、スイッチ操作検出部36を所望の位置に配置することが可能である。よって、このようにスイッチ操作検出部36の配置位置の自由度が高まれば、例えばスイッチ操作検出部36を好適な位置に移動させて、エンジン始動停止スイッチ装置32(エンジンスイッチ33)の余分な箇所を省略する形状変更も可能となる。従って、エンジン始動停止スイッチ装置32の余分な箇所を省略して形状変更を加えれば、エンジン始動停止スイッチ装置32の小型化を図ることもできる。
(2)基板50をその実装面50aがスイッチ操作部35の移動方向に沿う向きとなるように配置し、基板50の平面方向に沿う向きに延出部57を形成し、このような延出状態をとる延出部57の側壁面57a側の位置にスイッチ操作検出部36を配置した。ところで、例えば延出部57の先端面にスイッチ操作検出部36を配置することも考えられるが、この場合はスイッチ操作部35の移動方向に沿って、延出部57と、スイッチ操作部35が動く際のストロークスペースと、スイッチ操作検出部36とが存在することになるので、エンジン始動停止スイッチ装置32がスイッチ操作部35の操作方向において大型化する懸念がある。しかし、本例の配置構造を採用すれば、各種部品や移動スペースの全てがスイッチ操作部35の移動方向に並ばないので、エンジン始動停止スイッチ装置32がスイッチ操作部35の移動方向において大型化する状況になり難い。
(3)エンジンスイッチ33に電源制御機能(電源制御機能回路部39)を一体に組み込んだので、このようなエンジン系スイッチ部品と電源制御機能とを持つエンジン始動停止スイッチ装置32の一部品化が図られる。このため、例えばエンジンスイッチ33のスイッチケース34内の空きスペースに電源制御機能の部品群を組み込むようにすれば、この種の2部品が別々の時に比べてエンジン始動停止スイッチ装置32の装置サイズが縮小化されるので、本例の場合はエンジン始動停止スイッチ装置32を小型化することができる。
(4)エンジンスイッチ33にはイモビライザーシステム46が組み込まれているので、この種のイモビライザー機能を持ったエンジン始動停止スイッチ装置32を提供することができる。よって、エンジン始動停止スイッチ装置32を車体に組み付ければ、その組み付け作業時において同時にイモビライザーシステム46が車体に組み付けられるので、部品組み付け時の作業の簡素化を図ることができる。
(5)エンジン始動停止スイッチ装置32の各種電子部品49を実装する基板50には、スイッチ操作部35の操作有無を検出するスイッチ操作検出部36の検出部(ホール素子58)も実装されている。よって、この種のスイッチ接点専用の基板を別途用意する必要がないので、エンジン始動停止スイッチ装置32に必要な部品点数の削減を図ることができる。
(6)エンジンスイッチ33による車両1の電源状態の切り換え操作は、ハンズフリーシステム2に準じた無線通信によるID照合(車内照合)の成立が条件となっている。このため、スイッチ操作者は自身の手元に正規の携帯機3を所持していなければ電源状態の切り換えを行うことができないので、不正な電源状態の切り換え操作を防止することができる。
(7)エンジンスイッチ33に電源制御機能(電源制御機能回路部39)を一体に組み付けたので、背景技術で述べたエンジン系スイッチ部品と電源制御機能とが別体の時に必要であったこれらを繋げるハーネスを不要とすることができる。よって、このようにハーネスを省略することが可能となれば、ハーネスに要していた材料費を削減でき、更にはハーネスの接続という作業工程をなくすこともできる。
(第2実施形態)
次に、本例の第2実施形態を図10〜図13に従って説明する。なお、第2実施形態は、無接点式のスイッチ操作検出部36で使用するセンサ種類を変更したのみの構成であるので、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
次に、本例の第2実施形態を図10〜図13に従って説明する。なお、第2実施形態は、無接点式のスイッチ操作検出部36で使用するセンサ種類を変更したのみの構成であるので、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図10に示すように、スイッチ操作検出部36として光センサを使用する場合、基板50には、光を投光可能な投光部71と、自身に向かって照射された光を受光可能な受光部72とが設けられている。投光部71は、例えばLED等から成り、基板50の上方に向けて光を照射可能である。また、受光部72は、投光部71と隣接する位置に配置されるとともに、出力側がスイッチECU38に接続されている。受光部72は、自身が光を受光していない時にはオフ信号をスイッチECU38に出力し、光を受光した時にはオン信号をスイッチECU38に出力する。
また、延出部57の側壁面57aは、投光部71が照射する光を反射可能であって、この部分が光反射面73として機能する。本例の延出部57は、スイッチ操作部35が押圧操作されていない場合、光反射面73が投光部71からずれた場所に位置して、投光部71の照射光を上方に逃がして受光部72をオフ状態とする。一方、スイッチ操作部35が押圧操作された場合、延出部57は奥側に移動して光反射面73が投光部71の上方に位置し、投光部71の光を光反射面73で反射して受光部72に向かわせ、受光部72に光を受けさせることによりこれをオン状態とする。なお、投光部71及び受光部72が検出部を構成し、光反射面73が被検出部を構成する。
さて、エンジンスイッチ33が操作されていない場合、図10に示すように、延出部57がスイッチ操作部35の移動方向(図2の矢印F1方向)において投光部71及び受光部72から離れた場所に位置する。これにより、投光部71の光が上方に逃げることになり、受光部72は投光部71の光を受光する状態をとらないことからオフ状態となって、スイッチECU38(電源制御機能回路部39)にオフ信号を出力する。電源制御機能回路部39は、受光部72からオフ信号を入力すると、この信号入力を以てエンジンスイッチ33が操作されていないと認識する。
一方、エンジンスイッチ33が押圧操作された場合、図11に示すように、延出部57が奥側に移動して、延出部57の先端に位置する光反射面73が投光部71及び受光部72の上方に位置した状態となる。この時、投光部71から照射される光は、延出部57の光反射面73で反射して受光部72に至る。よって、受光部72は投光部71の光を受光する状態をとるので、この受光動作を以てオン状態となり、電源制御機能回路部39にオン信号を出力する。電源制御機能回路部39は、受光部72からオン信号を入力すると、この信号入力を以てエンジンスイッチ33が押圧操作されたと認識する。
従って、本例においては、無接点式のスイッチ操作検出部36の操作を検出するセンサとして光センサを用いている。このため、例えば仮にエンジン始動停止スイッチ装置32の使用環境が磁界に影響を受ける状況下であっても、光センサの動作は磁場に影響を受け難いことから、本例のように光センサを使用した場合には、使用環境下の磁界有無に関係なくエンジンスイッチ33の操作有無を検出することが可能となる。
また、無接点式のスイッチ操作検出部36として光センサを使用した場合、必ずしもエンジンスイッチ33の非操作時に受光部72が光を受けず、エンジンスイッチ33の操作時に受光部72が光を受けることに限定されない。例えば、図12(a),(b)に示すように、延出部57に透孔74を貫設し、エンジンスイッチ33の非操作時は、図12(a)に示すように投光部71の光を延出部57で反射させて受光部72に至らせてこれをオン状態とする。そして、受光部72からオン信号を入力している時はエンジンスイッチ33の操作がないと電源制御機能回路部39に判断させる。一方、エンジンスイッチ33の押圧操作時は、図12(b)に示すように投光部71の光を透孔74から上方へ逃がし、受光部72をオフ状態とする。そして、受光部72からオフ信号を入力している時はエンジンスイッチ33の操作があったと電源制御機能回路部39に判断させる。
更に、無接点式のスイッチ操作検出部36として光センサを使用した場合、必ずしも投光部71及び受光部72は延出部57に対して同じ側に配置されることに限定されない。例えば、図13(a),(b)に示すように、延出部57に対して一方側に投光部71を配置し、他方側に受光部72を配置する。そして、図13(a)に示すようにエンジンスイッチ33が操作されずに延出部57が投光部71の光照射経路まで至らない時、投光部71の光が受光部72に至って受光部72をオン状態とし、一方で図13(b)に示すようにエンジンスイッチ33が押圧操作されて延出部57が投光部71の光照射経路に至った時、延出部57が投光部71の光を遮って受光部72をオフ状態とするものでもよい。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態の(1)〜(7)に記載の効果に加え、以下に記載の効果を得ることができる。
(8)無接点式スイッチ操作検出部36として光センサを使用しているので、エンジン始動停止スイッチ装置32の周辺に磁界が発生している状況下でも、問題なくスイッチ操作部35の操作有無を検出することができる。
(8)無接点式スイッチ操作検出部36として光センサを使用しているので、エンジン始動停止スイッチ装置32の周辺に磁界が発生している状況下でも、問題なくスイッチ操作部35の操作有無を検出することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エンジン始動停止スイッチ装置32は、必ずしもエンジンスイッチ33に電源制御機能(電源制御機能回路部39)が一体組み付けされる構造に限定されず、この電源制御機能を持たない構造のものでもよい。即ち、エンジンスイッチ33にスイッチ操作検出部36のみを内蔵し、制御系(電源制御機能回路部39)はエンジンスイッチ33と別に設けてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エンジン始動停止スイッチ装置32は、必ずしもエンジンスイッチ33に電源制御機能(電源制御機能回路部39)が一体組み付けされる構造に限定されず、この電源制御機能を持たない構造のものでもよい。即ち、エンジンスイッチ33にスイッチ操作検出部36のみを内蔵し、制御系(電源制御機能回路部39)はエンジンスイッチ33と別に設けてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エンジンスイッチ33は、必ずしもCPU(ECU)でスイッチ操作有無を検出するスイッチ構造に限らず、例えばこの種のCPUを用いずに、メカ機構とスイッチのみで検出するものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、無接点式のスイッチ操作検出部36は、必ずしも磁気センサや光センサに限定されず、例えば静電容量センサ等の他のセンサを採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、延出部57の形状は、必ずしも平板形状であることに限定されず、例えば円柱形状等の種々の形状を採用してもよい。なお、ここで言う延出部57は、もし仮に延出部を形成せずとも元々の形状で所望位置にスイッチ操作検出部36が取り付け可能な場合もあるので、この状況も包括する言葉として定義する。
・ 第1及び第2実施形態において、無接点式のスイッチ操作検出部36の配置位置は、延出部57の内側の側壁面57aに限定されず、これとは逆側の外側の側壁面57b(図6参照)側に配置されてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、固定側である基板50に検出部を配置し、可動側である延出部57に被検出部を配置する組み合わせに限らず、これを入れ替えてもよい。また、固定側におけるセンサ部品の取付先(支持部)は、必ずしも基板50に限らず、車体側であればその取付箇所は特に限定されない。
・ 基板50の取り付け先は、必ずしも固定側に限定されず、可動側であるスイッチ操作部35を基板50の取り付け先とすることにより基板50を可動側としてもよい。なお、この場合においても、検出部及び被検出部は可動側と固定側とのどちらに取り付けてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エンジンスイッチ33がオフ状態から一回り操作される際、この時の電源状態は、エンジンスイッチ33が押圧操作される度に、ACCオン状態→IGオン状態→E/G起動状態に切り換えられるものに限定されない。即ち、エンジンスイッチ33がオフ状態から操作が一回りする間に、電源状態はACCオン状態、IGオン状態、E/G起動状態の3状態のうちの少なくとも1状態に切り換えられるものであればよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エンジンスイッチ33は、必ずしもスイッチ操作部35を押圧操作(プッシュ操作)する押圧式に限定されず、例えばスイッチ操作部35をノブ形状にし、このノブを回して電源状態を切り換える回転操作式(ノブ操作式)でもよい。この場合、ノブに携帯機3を挿し込み可能なスロットを形成し、このスロットに携帯機3を挿し込んだ時に、それまで待機状態であったスイッチECU38が起動するようにして電源状態を切り換える構造を採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、電源制御機能回路部39とイモビライザー制御部48(スイッチ接点36)とは、必ずしも同一ICに組み込まれることに限らず、これらを別々のICで形成してもよい。
・ 第1実施形態において、ホール素子58とマグネット59との位置関係は、エンジンスイッチ33が押圧操作されていない際にこれらが離れた位置状態をとり、エンジンスイッチ33が押圧操作された際にこれらが近づく位置状態をとることに限定されない。即ち、これら位置関係が逆をとるパターンでもよく、エンジンスイッチ33が押圧操作されていない際にこれらが接近した位置状態をとり、エンジンスイッチ33が押圧操作された際にこれらが離間する位置状態をとってもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エンジン始動停止スイッチ装置32は、必ずしもイモビライザー機能を有している必要はなく、これは省略されてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、スイッチ操作検出部36の検出部(ホール素子58)は、必ずしも電源制御機能回路部39とイモビライザー制御部48と同一基板上に形成されることに限らず、これらとは独立した別の箇所に形成されてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、スイッチ操作検出部36の検出部(ホール素子58)は、必ずしも電源制御機能回路部39とイモビライザー制御部48と同一基板上に形成されることに限らず、これらとは独立した別の箇所に形成されてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、携帯機3に施錠ボタンや解錠ボタンを設けて、携帯機3にワイヤレス機能を備え付けてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、スマートエントリシステム4は、必ずしもタッチセンサ9でハンドルノブ操作を検出した際にそれまで施錠状態であったドアロックを解錠し、ロックボタン10の操作を検出した際にそれまで解錠状態であったドアロックを施錠する構造に限定されない。例えば、車両1のドアロックが施錠状態の時、携帯機3を所有したユーザが車両1に近づけば自動でドアロックが解錠され、ドアロックが解錠状態の時、携帯機3を所有したユーザが車両1から離れると自動でドアロックが施錠される構造でもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、スマートエントリシステム4は、必ずしもタッチセンサ9でハンドルノブ操作を検出した際にそれまで施錠状態であったドアロックを解錠し、ロックボタン10の操作を検出した際にそれまで解錠状態であったドアロックを施錠する構造に限定されない。例えば、車両1のドアロックが施錠状態の時、携帯機3を所有したユーザが車両1に近づけば自動でドアロックが解錠され、ドアロックが解錠状態の時、携帯機3を所有したユーザが車両1から離れると自動でドアロックが施錠される構造でもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1において、前記延出部を前記操作部の移動方向に沿う方向に延ばすことによって形成し、当該延出部における側壁側の位置に前記無接点式検出手段を配置した。この構成によれば、操作部の移動方向端部位置に無接点式検出手段を配置しなくて済むので、エンジン始動スイッチ装置を操作部の移動方向において小型化することが可能となる。
(1)請求項1において、前記延出部を前記操作部の移動方向に沿う方向に延ばすことによって形成し、当該延出部における側壁側の位置に前記無接点式検出手段を配置した。この構成によれば、操作部の移動方向端部位置に無接点式検出手段を配置しなくて済むので、エンジン始動スイッチ装置を操作部の移動方向において小型化することが可能となる。
(2)請求項1又は前記技術的思想(1)において、前記操作部を有するとともに自身単体で1つの操作系のユニット部品として製造されたスイッチ部品(エンジンスイッチ)と、前記操作部が操作される度に前記電源状態を切り換え、当該電源状態をオフ状態からの操作一回りの間でアクセサリオン状態、イグニッションオン状態、エンジンスタート状態の3状態のうちの少なくとも1状態に切り換え制御可能な電源制御部品(電源制御機能回路部)とを備え、前記スイッチ部品に前記電源制御部品を一体に組み込んだ。この構成によれば、電源スイッチ装置の操作箇所であるスイッチ部品に、電源スイッチ装置の電源状態を制御する電源制御部品が一体に組み込まれているので、このようなスイッチ部品と電源制御部品とを持つ電源スイッチ装置が一部品化される。ところで、スイッチ部品に電源制御部品を一体に組み込むに際して、例えばスイッチ部品の筐体内部の空きスペースに電源制御部品を組み込むようにすれば、スイッチ部品と電源制御部品とが別体の時に比べて電源スイッチ装置の装置サイズは小さくなる。よって、スイッチ部品に電源制御機能を一体に組み込む装置構造をとれば、電源スイッチ装置の装置サイズを小型化することが可能となる。
(3)前記技術的思想(2)において、前記スイッチ部品は、該スイッチ部品の電子部品が基板に実装される取付構造をとり、当該基板に前記無接点スイッチが取り付けられているとともに、該基板に前記電源制御部品の部品群を組み付けることによって当該電源制御部品が一体に組み込まれている。この構成によれば、スイッチ部品の電子部品は基板に実装される取付構造をとり、スイッチ部品に電源制御部品を組み込む際の組込先はその基板となっている。ところで、スイッチ部品の電子部品や、スイッチ部品に一体に組み込まれる電気制御部品の実装先というのは、今日において広く一般的に使用される基板である。よって、本構成においては各種電子部品の実装先として特別な部品を使用する必要がないので、電源スイッチ装置の構造を簡素なものとすることが可能となる。
(4)前記技術的思想(2),(3)において、前記車両は、車両に設置されたアンテナから発信された駆動電波を、車両キーに組み込まれた識別タグが受信すると、該識別タグが起動を開始してタグ固有の識別コードを前記車両に発信し、前記車両が当該識別コードを受信すると該識別コードの照合を行い、該照合が成立すると各種車両動作を許可又は実行するイモビライザーシステムを備え、前記スイッチ部品には、前記イモビライザーシステムに関係する部品群が組み込まれている。この構成によれば、スイッチ部品にイモビライザーシステムに関係する部品群が組み込まれているので、イモビライザー機能を持った電源スイッチ装置を提供することが可能となる。
(5)前記技術的思想(2)〜(4)のいずれかにおいて、ブレーキ操作の操作有無を検出するブレーキ操作検出手段を備え、前記電源制御部品は、前記ブレーキ操作が行われた状況下で前記操作部が操作されたことを検出すると、前記電源状態がどの状態にあっても該電源状態をエンジンスタート状態に切り換え、前記ブレーキ操作が行われていない状況下で前記操作部が操作されたことを検出すると、当該操作部が操作される度に、前記電源状態を少なくともオフ状態、イグニッションオン状態の順に切り換える。この構成によれば、一つの電源スイッチ装置を用いてエンジン始動操作と電源遷移操作との両方を行うことが可能となる。
(6)前記技術的思想(4)又は(5)において、前記スイッチ部品の筐体には、前記イモビライザーシステム用のアンテナが取り付けられている。この構成によれば、スイッチ部品を車体に取り付ければ、その時点でイモビライザーシステム用のアンテナも車体組み付けされたことになるので、部品組付作業の簡素化を図ることが可能となる。
1…車両、2…電子キーシステムとしてのハンズフリーシステム、3…電子キーとしての携帯機、32…エンジン始動停止スイッチ装置、35…操作部としてのスイッチ操作部、36…無接点式検出手段としてのスイッチ操作検出部、50…支持部としての基板、57…延出部、58…検出部を構成するホール素子、59…被検出部を構成するマグネット、71…検出部を構成する投光部、72…検出部を構成する受光部、73…被検出部を構成する光反射面。
Claims (1)
- 電子キーからキー固有の識別コードを発信する無線通信によってキー照合を行う電子キーシステムを備えた車両に搭載され、前記電子キーと前記車両との間のキー照合成立を条件として当該車両の電源状態を切り換え操作可能であり、該操作時においてはメカニカルキーのキープレートをキーシリンダに挿し込んで回すという操作が不要で、前記電源状態の切り換え時に操作されるエンジン始動停止系の操作部の操作を、接点部分の部品接触無しに検出する無接点式検出手段により検出し、前記操作部が操作される度に前記電源状態をオフ状態からの操作一回りの間でアクセサリオン状態、イグニッションオン状態、エンジンスタート状態の3状態のうちの少なくとも1状態に切り換えるエンジン始動停止スイッチ装置において、
前記操作部に延出部を形成し、前記無接点式検出手段の検出部及び被検出部のうち一方を前記延出部に設け、前記操作部を移動可能に支持する支持部に他方を設けたことを特徴とするエンジン始動停止スイッチ装置。
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JP2007294520A JP2009121279A (ja) | 2007-11-13 | 2007-11-13 | エンジン始動停止スイッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-11-13 JP JP2007294520A patent/JP2009121279A/ja active Pending
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