JP2012116422A - 無線機能付きスイッチ装置 - Google Patents

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JP2012116422A JP2010270071A JP2010270071A JP2012116422A JP 2012116422 A JP2012116422 A JP 2012116422A JP 2010270071 A JP2010270071 A JP 2010270071A JP 2010270071 A JP2010270071 A JP 2010270071A JP 2012116422 A JP2012116422 A JP 2012116422A
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Abstract

【課題】コイルアンテナの電気的な接続を好適に確保しつつ、操作部の操作方向おける体格を小型化することができる無線機能付きスイッチ装置を提供する。
【解決手段】エンジンスイッチ装置1は、操作部6の操作によってスイッチ状態を切り換え、内蔵したコイルアンテナ4で近距離無線通信により電子キーと認証が可能である。エンジンスイッチ装置1は、近距離無線通信を制御する照合ECUとコイルアンテナ4とを直接接続するターミナル14を折り曲げ形成し、ターミナル14の折り曲げた側に、環状アンテナの素線を巻回するボビン11を設けて、コイルアンテナ4をスイッチ本体の収容空間28に収容した。
【選択図】図4

Description

この発明は、操作部の操作によって物品の状態をその要求操作に応じた状態に切り換える無線機能付きスイッチ装置に関する。
近年、多くの車両には、車両キーを操作しなくても車内のエンジンスイッチを操作(プッシュ操作)するだけでエンジンを始動させることが可能なスマートスタートシステムが搭載されている(例えば、特許文献1参照)。スマートスタートシステムでは、車両キーとして、IDコードを車両に向けて無線発信する電子キーが使用される。そして、車両は、電子キーからIDコードを受信すると、電子キーのIDコードと、自身に登録されたIDコードとを照らし合わせてID照合を行い、この照合結果によりキー照合可否を判定する。
スマートスタートシステムは、エンジンが停止状態のとき、電子キーによるキー照合が成立した状況下で、ブレーキペダルが踏み込み操作されつつ、運転席付近に設けられるエンジンスイッチがプッシュ操作されると、それまで停止状態であったエンジンが始動する。一方、エンジンが稼働中の際、シフトレンジがPレンジ(駐車レンジ)をとる状態でエンジンスイッチがプッシュ操作されると、それまで稼働状態であったエンジンが停止する。
また、スマートスタートシステムにおいて、エンジンスイッチに割り付けられるスイッチ機能には、このようなエンジン始動停止機能の他に、車両の電源状態(電源ポジション)を電源オフ状態(エンジン停止状態)→ACC(ACCessory)オン状態→IG(IGnition)オン状態の間で順次繰り返し切り換えることが可能な電源遷移機能も割り付けられている。この電源遷移機能は、ブレーキペダルを踏み込み操作せずにエンジンスイッチのみをプッシュ操作することにより行う。また、この電源遷移機能では、電源状態がこれらどの状態にあっても、ブレーキペダルを踏み込み操作してエンジンスイッチをプッシュ操作すれば、エンジンが始動する。
また、スマートスタートシステムでは、電子キーが電池切れ等によって自力でIDコードを発信できないときに備えて、車両からの電波を電源に電子キーを駆動させて近距離無線通信にてキー照合が可能な機能が車両に設けられている。近距離無線通信は、例えば通信距離が十cm以下と非常に狭い通信であって、例えばNFC(Near Field Communication)が使用されている。
この場合、例えばエンジンスイッチには、操作部を囲むように近距離無線通信用のコイルアンテナが巻回されている。そして、例えば電子キーが車内にあるにも関わらずキー照合が成立しない際には、電子キーが電池切れであると判断して、起動操作としてブレーキペダルを踏み込み操作すると、エンジンスイッチのコイルアンテナから駆動電波が発信される。このとき、電子キーをコイルアンテナにかざすと、電子キーがコイルアンテナからの駆動電波を受信することで起動して、ID照合が可能となる。
特開2009−18810号公報
ところで、運転席付近は、車載システムの電子化、高機能化に伴い、搭載される電子部品等が増加傾向にある。このため、車両に搭載される各種部品に対して、設置スペースの縮小化が求められている。特に、エンジンスイッチにおいては、他の電子部品との設置スペースの干渉を避けるために、プッシュ操作を行うプッシュ方向(長手方向)、すなわち奥行き方向における小型化が求められていた。
ところで、従来のエンジンスイッチでは、エンジンスイッチの操作部の周囲にコイルアンテナを巻き付けるための形状を設け、この箇所にコイルアンテナを複数回巻き付ける収容構造をとっている。よって、エンジンスイッチを奥行き方向において小型化するためには、例えばコイルアンテナの収容場所の位置、つまりコイルアンテナの位置を別の場所に変更することが考えられる。
この場合、例えばコイルアンテナをエンジンスイッチの内部(例えば基板上)に配置することが考えられる。しかし、この収容構造をとった場合、コイルアンテナと制御回路等との電気的な接続を好適に保つことが難しくなるので、実用化には不向きという問題があった。なお、この問題は、エンジンスイッチに限定されるものではなく、他の様々な種類のスイッチ装置でも同様に言えることである。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コイルアンテナの電気的な接続を好適に確保しつつ、操作部の操作方向おける体格を小型化することができる無線機能付きスイッチ装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、操作部の操作によってスイッチ状態を切り換え、内蔵した環状アンテナで近距離無線通信により通信端末と認証が可能な無線機能付きスイッチ装置において、前記近距離無線通信を制御する外部制御装置と前記環状アンテナとを直接接続する配線を折り曲げ形成し、当該配線の折り曲げた側に、前記環状アンテナの素線を巻回するアンテナ取付部を設けて、前記環状アンテナをスイッチ本体の内部スペースに収容したことをその要旨としている。
同構成によれば、環状アンテナを配線によって外部制御装置に直接接続し、この配線を折り曲げるとともに、配線の途中にアンテナ取付部を設けて、このアンテナ取付部に環状アンテナの素線を巻回する。このため、スイッチ装置の小型化を目的として、環状アンテナをスイッチ本体の内部に収容する場合であっても、基板上に素線を直接設ける構造を採用せずに済むので、環状アンテナをスイッチ本体に収容しても、環状アンテナの通信信頼性を確保することが可能となる。
また、折り曲げ形成した配線の途中にアンテナ取付部(環状アンテナ)を配置し、スイッチ本体の内部スペースに収容したので、アンテナ取付部(環状アンテナ)をスイッチ装置の内部に納めることが可能となる。よって、例えば環状アンテナを操作部の周囲に配置したスイッチ装置と比較して、スイッチ装置の体格を操作部の操作方向(奥行き方向)において小型化することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の無線機能付きスイッチ装置において、前記配線は、端子側から操作部側に延びる線を前記端子側に折り返した形状に形成され、前記アンテナ取付部は、この折り返しによってできる折返部に取り付けられていることをその要旨としている。
同構成によれば、端子側から操作部側に延びる配線を端子側に折り返したので、配線の基端を端子側とすることで配線を短く配置することが可能となり、スイッチ装置の小型化に一層寄与する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の無線機能付きスイッチ装置において、前記内部スペースを有する収容部材と、前記アンテナ取付部とは、前記配線にインサート成形されていることをその要旨としている。
同構成によれば、収容部材とアンテナ取付部とは配線にインサート成形されるので、これらが1つの部品として形成される。よって、これら部品間に配置ずれが生じ難くなるので、環状アンテナの電気的な接続を、更に好適に確保することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の無線機能付きスイッチ装置において、前記内部スペースを有する収容部材に前記アンテナ取付部を固定する係合機構を備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、係合機構によってアンテナ取付部が収容部材に固定されるので、曲げられた配線が自身の復元力によって元の曲がる前の状態に戻ることを防ぐことが可能である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線機能付きスイッチ装置において、前記環状アンテナの素線がボビンに巻回された後に、前記配線が折り曲げられ、前記内部スペースを有する収容部材に収容されることをその要旨としている。
同構成によれば、配線が折り曲げられる前にはボビンと収容部材とが近接しておらず、ボビンの周囲にスペースがあるので、環状アンテナの素線をボビンに容易に巻回することが可能である。そして、ボビンに環状アンテナの素線を巻回した後に、配線を折り曲げて環状アンテナを収容部材に収容することが可能である。
本発明によれば、無線機能付きスイッチ装置において、コイルアンテナの電気的な接続を好適に確保しつつ、操作部の操作方向おける体格を小型化することができる。
電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 エンジンスイッチ装置の内部構造を示す透過斜視図。 エンジンスイッチ装置の内部構造を示す側面図。 エンジンスイッチ装置の内部構造を示すA−A断面図。 エンジンスイッチ装置の内部構造を示す透過斜視図。 操作部に操作がないときのエンジンスイッチ装置の内部構造を示す側面図。 操作部に操作があるときのエンジンスイッチ装置の内部構造を示す側面図。 インシュレータに対するコイルアンテナとターミナルとの組み付けを示す透過側面図。 インシュレータとコイルアンテナとターミナルとのインサート成形を示す模式図。 インシュレータに組み付けられたコイルアンテナとターミナルとを示す斜視図。 (a)(b)ターミナルの折り曲げ成形を示す図。 本実施形態と従来品とのエンジンスイッチ装置の奥行き方向の長さを比較した図。
以下、本発明の無線機能付きスイッチ装置を車両のエンジンスイッチ装置に具体化した一実施形態について図1〜図12を参照して説明する。
図1に示されるように、車両40には、例えば運転者が実際に車両キーを操作しなくてもドアロックの施解錠やエンジンの始動及び停止等の車両動作を行うことが可能な電子キーシステムが搭載されている。電子キーシステムは、キー固有のIDコードを無線通信で発信可能な電子キー30が車両キーとして使用されている。電子キーシステムは、車両40からリクエスト信号Srqを発信させ、このリクエスト信号Srqを電子キー30が受信すると、それに応答する形で電子キー30が自身のIDコードを含ませたIDコード信号Sidを狭域無線通信により車両40に返信し、電子キー30のIDコードが車両40のIDコードと一致すると、ドアロックの施解錠やエンジンの始動及び停止が許可又は実行されるシステムである。なお、電子キー30が通信端末として機能する。
電子キーシステムを以下に説明すると、車両40には、電子キー30との間で狭域無線通信を行う際にID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)41と車両40の電源系を管理するメインボディECU51とが設けられている。照合ECU41には、車両40の各ドアに埋設されて車外にLF(Low Frequency)帯の信号を発信可能な車外LF発信機42と、車内床下等に埋設されて車内にLF帯の無線信号を発信可能な車内LF発信機43と、車内後方の車体等に埋設されてUHF(Ultra High Frequency)帯の無線信号を受信可能なUHF受信機44とが接続されている。照合ECU41には、例えばドアロック施解錠等を管理するメインボディECU51が車内LAN(Local Area Network)50を介して接続されている。なお、照合ECU41が外部制御装置に相当する。
一方、電子キー30には、車両40との間で電子キーシステムに準じた無線通信を行う際のコントロールユニットとして通信制御部31が設けられている。通信制御部31は、固有のキーコードとしてIDコードが記憶されたメモリ31cを備えている。通信制御部31には、外部で発信されたLF帯の信号を受信可能なLF通信部32と、通信制御部31の指令に従いUHF帯の信号を発信可能なUHF発信部33とが接続されている。また、通信制御部31には、電子キー30側において同システムに準ずるID照合(スマート照合)を管理するスマート通信部31aが設けられている。
照合ECU41は、車外LF発信機42からLF帯のリクエスト信号Srqを間欠的に発信させ、車両40の周辺に車外通信エリアを形成する。電子キー30がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号SrqをLF通信部32で受信すると、電子キー30(スマート通信部31b)はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ31cに登録されたIDコードを含ませたUHF帯のIDコード信号SidをUHF発信部33から返信する。照合ECU41は、UHF受信機44でIDコード信号Sidを受信すると、自身のメモリ41aに登録されたIDコードと電子キー30のIDコードとを照らし合わせて、ID照合としてスマート照合(車外照合)を行う。照合ECU41は、車外照合が成立すると、メインボディECU51を介してドアロック装置54によるドアロックの施解錠を許可又は実行する。
また、電子キーシステムには、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン始動停止操作を行うことが可能な機能としてスマートスタートシステムがある。このスマートスタートシステムを以下に説明すると、車両40には、照合ECU41のID照合成立結果を基に、エンジンの点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU52が設けられている。エンジンECU52は、車内LAN50を通じて照合ECU41等の各種ECUに接続されている。車両40の運転席には、車両40の電源状態(電源ポジション)を切り換える際に操作されるエンジンスイッチ装置1(操作部6)が設けられている。エンジンスイッチ装置1には、操作部6が押圧操作されたことを検出する操作検出部9が設けられている。
照合ECU41は、車外照合が成立してドアロックが解錠された後、ドアが開けられて運転者が乗車したことを例えばカーテシスイッチ53で認識すると、車内LF発信機43からリクエスト信号Srqを発信して車内全域に車内通信エリアを形成する。照合ECU41は、電子キー30がこの車内通信エリアに入り込んで返信してきたIDコード信号SidをUHF受信機44で受信すると、自身に登録されたIDコードと電子キー30のIDコードとを照らし合わせて、ID照合としてスマート照合(車内照合)を行う。この車内照合が成立すると、メインボディECU51は、エンジンスイッチ装置1の操作部6が押圧操作されると、車両40の電源状態をオフ状態からACC(Accessory)オン状態やIG(Ignition)オン状態に切り換え可能とする。
メインボディECU51は、エンジンが停止している際にブレーキペダルが踏み込み操作された状態でエンジンスイッチ装置1の操作部6が押圧操作されたことを操作検出部9によって検出すると、照合ECU41に車内照合成立の有無を確認する。なお、メインボディECU51は、ストップランプスイッチ55によってブレーキペダルの踏み込み操作を検出する。メインボディECU51は、照合ECU41から車内照合が成立の旨の通知を受ければ車内照合が成立済みであることを認識して、停止状態のエンジンを始動すべくエンジンECU52に起動信号を出力する。起動信号を受け付けたエンジンECU52は、車内照合結果を確認し、点火制御及び燃料噴射制御を開始してエンジンを始動する。一方、メインボディECU51は、エンジンが稼働している際にエンジンスイッチ装置1の操作部6が押圧操作されたことを操作検出部9によって検出すると、車両40が停止していることを条件にエンジンを停止する。
また、車両40には、電子キー30と近距離無線通信によりID照合を行うイモビライザシステムが設けられている。イモビライザシステムを搭載した車両40には、イモビライザシステムのコントロールユニットとして前述の照合ECU41が設けられている。エンジンスイッチ装置1には、イモビライザ用のコイルアンテナ4が備えられている。コイルアンテナ4は、照合ECU41に接続されている。なお、コイルアンテナ4が環状アンテナに相当する。
一方、電子キー30には、近距離無線を送受信可能な前述のLF通信部32と、通信制御部31にトランスポンダ制御部31bとが設けられている。通信制御部31のメモリ31cには、イモビライザシステムに用いるトランスポンダコードが登録されている。すなわち、電子キー30は、電子キーシステムに用いるLFアンテナで近距離無線を受信するとトランスポンダ制御部31bを起動し、トランスポンダコードを含むトランスポンダ信号StrをLFアンテナから発信することで、トランスポンダとして機能する。本例のトランスポンダは、スマート通信を管理する通信制御部31に一体に組み込まれたものであって、通信制御部31のメモリに書き込まれたイモビライザシステム用の制御プログラムを通信制御部31のCPUが実行することにより機能的に生成される。
イモビライザシステムは、ブレーキペダルを踏みながら電子キー30をエンジンスイッチ装置1の操作部6にかざすように近づけることにより、コイルアンテナ4から発信される駆動電波Sivで電子キー30(トランスポンダ制御部31b)を起動させ、起動した電子キー30にトランスポンダコードを含むトランスポンダ信号Strを返信させる。車両40は、このトランスポンダ信号Strをコイルアンテナ4で受信すると、これを車両40側で照らし合わせてID照合(イモビライザ照合)を行う。エンジンスイッチ装置1の操作部6を押圧操作してエンジンを始動する際、エンジン始動の前段階の認証動作として車内照合成立有無を確認する。なお、車内照合成立を条件とすることに限らず、イモビライザ照合が成立していれば、エンジン始動が許可される。なお、ID照合(イモビライザ照合)が認証に相当する。
次に、エンジンスイッチ装置1の構造について図2〜図8を参照して説明する。
図2及び図3に示されるように、エンジンスイッチ装置1は、直方体状の本体ケース2に収容されている。本体ケース2の正面側には、エンジン始動停止及び車両電源状態を遷移させる際に操作する円筒状の操作部6が外部に露出して形成されている。本体ケース2の背面には、エンジンスイッチ装置1を他の車載装置と接続するときの接続箇所となるコネクタ部21が設けられている。
本体ケース2内には、本体ケース2に固定される箱状のインシュレータ5と、本体ケース2に対して操作部6と一体に変位可能な直方体状の可動部8とが収容されている。インシュレータ5は、電気的に絶縁する絶縁材として機能する。なお、インシュレータ5が収容部材として機能する。
図4に示されるように、操作部6は、可動部8に係合されることにより、エンジンスイッチ装置1の奥行き方向A(長手方向)へ可動部8と一体に移動可能に設置されている。エンジンスイッチ装置1には、操作部6への押圧力を解除すると、操作部6が元の位置に戻るモーメンタリ機構27が設けられている。モーメンタリ機構27は、弾性部材であって、基準位置から変形されると元の形状に復元する。なお、奥行き方向Aが操作方向に相当する。
図2及び図3に示されるように、エンジンスイッチ装置1の正面には、操作部6の周囲を覆う操作部ガイド7が設けられている。操作部ガイド7の露出面(正面)には、意匠面7aが形成されている。操作部ガイド7には、本体ケース2に係合する複数の係合爪7bが設けられている。操作部ガイド7は、複数の係合爪7bが本体ケース2に係合することで組み付けられている。また、本体ケース2には、エンジンスイッチ装置1を車内の図示しないダッシュボードに装着する際に係合する一対の係合爪2aが設けられている。エンジンスイッチ装置1は、ダッシュボードに対してエンジンスイッチ装置1の奥行き方向に挿入することで、コネクタ部21が外部制御装置に接続されるとともに、一対の係合爪2aが係合してダッシュボードに装着される。
本体ケース2には、操作部6寄りの位置に、エンジンスイッチ装置1の基板3が収容されている。基板3には、例えば操作部6を照明するLED(Light Emitting Diode)、ダイオード、増幅回路等が実装されている。基板3は、板面が奥行き方向Aに対して平行する向き(エンジンスイッチ装置1の高さ方向B)に配置されている。つまり、基板3は、横向き且つ操作部6寄りの位置に配置されている。
図5に示されるように、操作検出部9は、操作部6の押圧操作にて接点状態が切り換わるものであって、本体ケース2の内部に設けられている。操作検出部9は、可動部8に取り付けられた一対の可動接点8a,8bと、インシュレータ5に組み込まれた3つの固定接点23,24,25とからなる。各可動接点8a,8bは、奥行き方向Aに沿って延びるとともに、二股形状にそれぞれ形成されている。可動接点8a,8bは、2個あることで2重系となっている。また、固定接点23,24,25は、奥行き方向Aに延びる向きで、インシュレータ5にインサート成形されている。第1固定接点23は、基板3において電源線22と接続されている。第2固定接点24及び第3固定接点25は、電源端子22aから開放されている。
図3に示されるように、電源線22は、奥行き方向Aに延びる向きで、インシュレータ5内に組み込まれている。電源線22は、両端を除いた大半がインシュレータ5内に組み込まれ、インシュレータ5から露出した操作部6側の先端が基板3に接続され、反対側において露出した端部が電源端子22aとして形成されている。
図6に示されるように、第1固定接点23は、インシュレータ5の側部において外部に部分的に露出されるとともに、両端もインシュレータ5の外部に露出形成されている。第1固定接点23は、インシュレータ5から露出した操作部6側の先端が基板3を介して電源線22に接続され、反対側において露出した端部が第1制御端子23aとして形成されている。
第2固定接点24は、インシュレータ5の側部において外部に部分的に露出されるとともに、コネクタ部21側が第2制御端子24aとして露出形成されている。また、第3固定接点25も、インシュレータ5の側部において外部に部分的に露出されるとともに、コネクタ部21側が第3制御端子25aとして露出形成されている。第2固定接点24及び第3固定接点25は、高さ方向Bにおいて第1固定接点23を挟むように配置されている。
図6に示すように、操作部6が押圧操作されていないとき、第1可動接点8a及び第2可動接点8bがいずれの固定接点23,24,25にも接続しない。よって、第2制御端子24a及び第3制御端子25aからは、操作部6が操作されていないとしてオン信号がメインボディECU51に出力されない。一方、図7に示すように、操作部6が押圧操作されると、第1可動接点8aが第1固定接点23と第2固定接点24とに接続され、第2可動接点8bが第1固定接点23と第3固定接点25とに接続される。これにより、第1固定接点23から第1可動接点8aを介して第2固定接点24に電流が流れるとともに、第1固定接点23から第2可動接点8bを介して第3固定接点25に電流が流れる。よって、第2制御端子24a及び第3制御端子25aからは、操作部6が押圧操作されたとしてオン信号がメインボディECU51に出力される。なお、図6及び図7では、固定接点23,24,25を分かり易くするために、梨地模様を付している。
メインボディECU51は、第2制御端子24a及び第3制御端子25aから入力したオン信号の有無を基に、エンジンスイッチ装置1のスイッチ状態を管理する。本例の場合、メインボディECU51は、車両電源状態を、オフ位置、ACCオン位置、IG位置、エンジンスタート位置の4位置のいずれかに設定する。
図2〜図4及び図8に示されるように、本実施形態のエンジンスイッチ装置1では、コイルアンテナ4がエンジンスイッチ装置1の正面側である操作部ガイド7ではなく、エンジンスイッチ装置1の内部であるインシュレータ5に設置されている。すなわち、コイルアンテナ4は、コイルアンテナ4の直径を小さくして、インシュレータ5の箱状の収容空間28に収容されている。収容空間28は、基板3を横向き且つ操作部6寄りの位置に配置することによってできる部品収容可能なスイッチ本体の内部スペースである。コイルアンテナ4は、コイル軸心Pと操作面6aとが直交する向きをとる。
インシュレータ5には、コイルアンテナ4とメインボディECU51とを接続する一対のターミナル14が形成されている。ターミナル14は、板状の金属板である。一対のターミナル14は、コイルアンテナ4に電源を供給する電源ラインとして機能する。一対のターミナル14は、コネクタ部21側においてインシュレータ5から露出する部分が一対のアンテナ端子15,15として形成されている。なお、ターミナル14が配線として機能する。
図4及び図8に示されるように、一対のターミナル14は、インシュレータ5の形状に沿って奥行き方向Aに延出するとともに、操作部6側もインシュレータ5の外部に露出している。そして、ターミナル14は、操作部6側を90度に2回折り曲げ加工することにより、この箇所が折返部16として形成されている。折返部16は、インシュレータ5と対向する位置に配置されている。
折返部16には、コイルアンテナ4の円柱状のボビン11が取り付けられている。ボビン11には、コイルアンテナ4のコイル素線12が複数回巻き付けられている。コイル素線12の一端が一対のターミナル14の一方に接続され、他端が一対のターミナル14の他方に接続されている。インシュレータ5及びボビン11は、一対のターミナル14にインサート成形されている。なお、ボビン11がアンテナ取付部として機能する。
一対のターミナル14の先端には、コイル素線12を挟み込んでヒュージング可能なヒュージング部17がそれぞれ形成されている。コイル素線12とターミナル14とは、ヒュージング(熱かしめ)によって接続されている。ターミナル14は、コネクタ部21のアンテナ端子15からコイルアンテナ4に接続されるヒュージング部17まで一続きの一枚で形成されている。
ターミナル14は、アンテナ端子15部分が露出しており、コネクタ部21側からインシュレータ5の内部に位置して、インシュレータ5の形状に沿って奥行き方向Aに延出して、操作部ガイド7側から外部に露出している。そして、ターミナル14は、90度に2回折り曲げられることで折り返されてインシュレータ5の上面に位置している。ターミナル14の折り曲げられた部分を折返部16という。このターミナル14の折り曲げられた部分より先端側の部分とコイルアンテナ4のボビン11とがインサート成形されている。
ボビン11には、折り曲げられたターミナル14の復元力によって、コイルアンテナ4及びターミナル14が浮き上がらないようにインシュレータ5に固定する係合部13が突出形成されている。この係合部13は、インシュレータ5に形成された係合爪を備えるキャッチャ26に係合することで、インシュレータ5に固定されている。係合部13と一対のキャッチャ26とが係合機構として機能する。
続いて、コイルアンテナ4及びインシュレータ5の製造方法及び作用効果について図9〜図12を参照して説明する。
まず、図9に示されるように、コイルアンテナ4に接続されるターミナル14の折返部16を折り曲げずに直線の状態で準備する。このとき、ターミナル14のインシュレータ5内に組み込まれる部分は、インシュレータ5内に組み込まれるときの形状に予め折り曲げておく。また、電源線22、第1固定接点23、第2固定接点24、及び第3固定接点25も同様にインシュレータ5内に収容するときの形状に予め折り曲げておく。そして、ターミナル14、電源線22、第1固定接点23、第2固定接点24、及び第3固定接点25をインサート成形型60に設置して、インサート成形を行う。なお、インサート成形型60は、模式的に図示している。
インサート成形を行うと、図10に示されるように、インシュレータ5にターミナル14、電源線22、第1固定接点23、第2固定接点24、及び第3固定接点25が一体に組み付けられるとともに、ターミナル14にボビン11が一体に組み付けられる。
続いて、ボビン11にコイル素線12を巻回する。詳しくは、コイル素線12の基端を一方のターミナル14のヒュージング部17に巻き付ける。次に、コイル素線12をボビン11に必要量を巻回する。次に、巻き付けたコイル素線12の先端を他方のターミナル14のヒュージング部17に巻き付ける。次に、ターミナル14のヒュージング部17に設けられた挟込部を折り曲げてヒュージング部17に巻き付けられたコイル素線12を挟む。そして、ヒュージング部17に対してヒュージングを行い、コイル素線12とターミナル14とを電気的に導通可能とする。
続いて、図11(a)に示されるように、ターミナル14の折返部16を90度折り曲げる。次に、図11(b)に示されるように、90度折り曲げた折返部16を更に90度折り曲げる。これにより、ボビン11(コイルアンテナ4)がインシュレータ5の収容空間28に配置された状態をとる。
そして、ボビン11に設けられる係合部13をインシュレータ5の一対のキャッチャ26に係合させる。このとき、係合部13が一対のキャッチャ26間に嵌挿されると、キャッチャ26に設けられた係合爪に係合部13が当接することで一対のキャッチャ26間が拡幅して、係合部13が一対のキャッチャ26間に係合される。係合部13は、キャッチャ26の係合爪によって抜け止めされている。
さて、本実施形態のエンジンスイッチ装置1では、図12に示されるように、コイルアンテナ4と照合ECU41とを一対のターミナル14にて直接接続し、このターミナル14を折り曲げ加工することによって、ボビン11をインシュレータ5の収容空間28に収容した。このため、エンジンスイッチ装置1の奥行き方向Aの小型化を狙ってコイルアンテナ4をケース内部に配置するようにしても、基板3(PCボード)上にアンテナを直接配置しなくても、この部品配置が可能となる。よって、コイルアンテナ4の通信信頼性を損なうことなく、エンジンスイッチ装置1の奥行き方向Aの体格を小型化することが可能となる。
また、図12に示されるように、操作部ガイド107にコイルアンテナ104を収容した従来のエンジンスイッチ装置100の奥行き方向Aの長さL2と比較して、本例のエンジンスイッチ装置1は奥行き方向Aの長さL1が短くなることが分かる。つまり、本例のエンジンスイッチ装置1は、従来のエンジンスイッチ装置100と比較して、奥行き方向Aにおいて大幅に小型化できることが分かる。
また、コイルアンテナ4をインシュレータ5に収容するにあたって、2枚のターミナル14にコイルアンテナ4のボビン11とインシュレータ5とをインサート成形によって一体に形成し、2枚のターミナル14を折り曲げ形成する。このため、コイルアンテナ4はコネクタ部21から一続きのターミナル14によって電気的な導通が可能であって、電気的な接続を好適に確保させることができる。また、コイル素線12とターミナル14とヒュージングによって電気接続されるので、電気的な接続を更に好適に確保させることができる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)コイルアンテナ4をターミナル14によって照合ECU41に直接接続し、このターミナル14を折り曲げるとともに、ターミナル14の途中にボビン11を設けて、ボビン11にコイル素線12を巻回した。このため、コイルアンテナ4をエンジンスイッチ装置1の本体内部に収容しても、基板3にコイル素線12を直接設ける構造を採用せずに済むので、コイルアンテナ4の電気的な接続を好適に確保して、環状アンテナの通信信頼性を確保することができる。
また、ターミナル14の折り曲げた途中にボビン11(コイルアンテナ4)を配置し、エンジンスイッチ装置1の収容空間28に収容したので、コイルアンテナ4をエンジンスイッチ装置1の内部に納めることができる。よって、例えばコイルアンテナ104を操作部ガイド107に配置した従来のエンジンスイッチ装置100と比較して、エンジンスイッチ装置1の体格を奥行き方向Aにおいて小型化することができる。
(2)アンテナ端子15側から操作部6側に延びるターミナル14をアンテナ端子15側へ折り返したので、ターミナル14の基端を端子側とすることでターミナル14を短く配置することが可能となり、エンジンスイッチ装置1の奥行き方向Aの小型化に一層寄与する。
(3)インシュレータ5とターミナル14とをインサート成形することで、インシュレータ5とターミナル14とは一体となり、インシュレータ5とターミナル14との位置がずれることがない。また、ボビン11とターミナル14ともインサート成形することで、ボビン11とターミナル14とは一体となり、ひいてはボビン11にコイル素線12が巻回されたコイルアンテナ4とターミナル14とが一体となり、コイルアンテナ4とターミナル14との位置がずれることがない。よって、コイルアンテナ4の電気的な接続を更に好適に確保することができる。
(4)ボビン11の係合部13が一対のキャッチャ26に係合する係合機構を設けることによってボビン11がインシュレータ5に固定されるので、曲げられたターミナル14の復元力によってターミナル14が元の曲がる前の状態に戻ることを防ぐことができる。
(5)ターミナル14が折り曲げられる前にはボビン11とインシュレータ5とが近接しておらず、ボビン11の周囲にスペースがあるので、コイル素線12をボビン11に容易に巻回することができる。そして、ボビン11にコイル素線12を巻回した後に、ターミナル14を折り曲げてコイルアンテナ4をインシュレータ5に収容することができる。
(6)ターミナル14を90度に2回折り曲げてコイルアンテナ4をインシュレータ5に収容したので、ターミナル14が湾曲して曲げられた場合と比較して、ターミナル14の設置スペースを小型化することができる。
(7)ヒュージングによってコイル素線12の両端部とターミナル14のヒュージング部17とをそれぞれ接続したので、コイル素線12がターミナル14に挟まれて溶着される。よって、コイル素線12とターミナル14との電気的な接続を好適に確保することができる。
(8)板状のターミナルのターミナル14としたので、ボビン11の保持が容易となるとともに、折り曲げに対する剛性も容易に得ることができる。
(9)コイル軸心Pと操作部6の操作面6aとが直交するので、コイルアンテナ4から発信される無線が操作面6aの外部に効率よく放射され、電子キー30との間で安定して近距離無線通信を行うことができる。
(10)基板3を操作部6の操作面6aと平行して、操作部6寄りに配置したので、ボビン11を収容する収容空間28を確実に確保することができる。
(11)コイルアンテナ4と照合ECU41とをターミナル14で直接接続したので、基板3にコイルアンテナ4を実装する必要がない。よって、基板3にコイルアンテナ4の実装スペースを設けずに済む分だけ、基板3を小型化することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、基板3を操作部6の操作面6aに平行となるとともに、操作部6寄りに設けたが、コイルアンテナ4を収容する収容空間28を確保することができれば、基板3の位置はいずれでもよい。
・上記実施形態において、コイルアンテナ4は、コイル軸心Pが操作面6aと直交する向きをとることに限定されず、例えばコイル軸心Pと操作面6aとが平行する向きに配置してもよい。
・上記実施形態では、配線として板状のターミナル14を採用したが、柱状や線状等の他の形状を採用してもよい。
・上記構成において、コイル素線12の両端部とターミナル14の先端とをヒュージングによって接続したが、コイル素線12の両端部とターミナル14の先端との電気的な接
続が確保されれば、コイル素線12の両端部とターミナル14の先端とをヒュージング以外の方法で接続してもよい。
・上記実施形態では、ターミナル14を90度に2回折り曲げたが、曲げたことによる突出量が抑制されるならば、湾曲して曲げてもよい。また、折り曲げを1回としてもよいし、折り曲げ角度を90度以外としてもよい。
・上記実施形態では、ボビン11にコイル素線12を巻回した後にターミナル14を曲げたが、ボビン11にコイル素線12を巻回することが可能であれば、ターミナル14を折り曲げた後にボビン11にコイル素線12を巻回してもよい。
・上記構成では、インシュレータ5にボビン11を固定する係合機構(係合部13及び一対のキャッチャ26)を設けたが、ターミナル14の復元力が弱く、ボビン11をインシュレータ5に固定する必要がなければ、係合機構を省略してもよい。
・上記構成では、インシュレータ5にボビン11を固定する係合機構として係合部13及び一対のキャッチャ26を設けたが、ボビン11をインシュレータ5に固定できれば、嵌合構造等の他の構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、ボビン11とターミナル14とをインサート成形したが、ボビン11にターミナル14を嵌め込む構造等の他の構造を採用してもよい。
・上記実施形態では、インシュレータ5とターミナル14とをインサート成形したが、インシュレータ5にターミナル14を嵌め込む構造等の他の構造を採用してもよい。
・上記実施形態において、ターミナル14は、奥行き方向Aに配置されることに限らず、例えば高さ方向Bに配置されてもよい。
・上記実施形態において、内部スペースは、基板3を移動することによってインシュレータ5にできるスペースに限定されない。例えば、インシュレータ5に元から存在するスペースでもよい。
・上記実施形態において、外部制御装置は、照合ECU41に限定されず、他のECUでもよい。
・上記実施形態において、環状アンテナは、コイルアンテナ4に限定されず、ループアンテナやバーアンテナでもよい。
・上記実施形態において、アンテナ取付部は、ボビン11に限定されず、コイル素線12を取り付けできるものであれば、どのようなものを使用してもよい。
・上記実施形態では、エンジンスイッチ装置1の操作部6の操作によってエンジンと電源の状態を切り替えたが、いずれか一方のみの状態を切り替えてもよい。
・上記実施形態では、エンジンスイッチ装置1の操作部6の操作によってエンジンと電源の状態を切り替えたが、車両40に限らず、近距離無線通信を行うとともに、操作部6の操作によって制御対象の状態を切り替えるものであれば、他の装置に適用してもよい。
・上記実施形態では、トランスポンダ機能部を埋め込んだトランスポンダ制御部31bとLF通信部32によってトランスポンダ信号Strを送信したが、自ら単体で動くチップ状のトランスポンダとしてもよい。
・上記実施形態では、近距離無線通信としてNFCを採用したが、NFCに限定されず、Bluetooth等の他の方式を採用してもよい。
・電子キーシステムで使用する各通信の周波数はどの周波数の電波を使用してもよい。
・上記構成において、通信端末は電子キー30に限らず、IDコードを近距離無線通信により送信可能な端末であれば何でもよい。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)請求項1〜5のいずれか一項に記載の無線機能付きスイッチ装置において、前記配線が90度に2回折り曲げられて、前記環状アンテナが前記内部スペースに収容されることを特徴とする無線機能付きスイッチ装置。
同構成によれば、配線を90度に2回折り曲げて環状アンテナを内部スペースに収容したので、配線が湾曲して曲げられた場合と比較して、配線の設置スペースを小型化することが可能である。
(ロ)請求項1〜5、及び技術的思想(イ)のいずれかに記載の無線機能付きスイッチ装置において、前記環状アンテナの素線の両端部と前記配線の先端とは、ヒュージングによってそれぞれ接続されていることを特徴とする無線機能付きスイッチ装置。
同構成によれば、ヒュージングによって環状アンテナの素線の両端部と配線の先端とをそれぞれ接続したので、環状アンテナの素線が配線に挟まれて溶着される。よって、環状アンテナの素線と配線との電気的な接続を好適に確保することが可能である。
(ハ)請求項1〜5、及び技術的思想(イ)、(ロ)のいずれかに記載の無線機能付きスイッチ装置において、前記配線は、板状の金属板の配線からなることを特徴とする無線機能付きスイッチ装置。
同構成によれば、板状の金属板の配線としたので、アンテナ取付部の保持が容易となるとともに、折り曲げに対する剛性も容易に得ることが可能となる。
(ニ)請求項1〜5、及び技術的思想(イ)〜(ハ)のいずれかに記載の無線機能付きスイッチ装置において、前記環状アンテナは、前記素線を環状に巻回したコイルアンテナであって、コイル軸心が前記操作部の操作面と直交する向きに配置されていることを特徴とする無線機能付きスイッチ装置。
同構成によれば、コイル軸心と操作部の操作面とが直交するので、コイルアンテナから発信される無線が操作面の外部に最も放射され、通信端末との間で安定して近距離無線通信を行うことが可能である。
(ホ)請求項1〜5、及び技術的思想(イ)〜(ニ)のいずれかに記載の無線機能付きスイッチ装置において、前記内部スペースは、前記スイッチ本体に内蔵された基板を、前記操作部の操作面と平行する向きとし、且つ前記操作部寄りに配置することによって形成されていることを特徴とする無線機能付きスイッチ装置。
同構成によれば、基板を操作部の操作面と平行して、操作部寄りに配置したので、アンテナ取付部を収容する内部スペースを確実に確保することが可能となる。
1…無線機能付きスイッチ装置としてのエンジンスイッチ装置、2…本体ケース、3…基板、4…環状アンテナとしてのコイルアンテナ、5…収容部材としてのインシュレータ、6…操作部、7…操作部ガイド、8…可動部、9…操作検出部、9a…スイッチ接点、11…アンテナ取付部としてのボビン、12…コイル素線、13…係合機構を構成する係合部、14…配線としてのターミナル、15…アンテナ端子、16…折返部、17…ヒュージング部、21…コネクタ部、22…電源線、22a…電源端子、23…第1固定接点、23a…第1制御端子、24…第2固定接点、24a…第2制御端子、25…第3固定接点、25a…第3制御端子、26…係合機構を構成するキャッチャ、27…モーメンタリ機構、28…内部スペースとしての収容空間、30…通信端末としての電子キー、40…車両、41…外部制御装置としての照合ECU、A…奥行き方向、B…高さ方向、P…コイル軸心。

Claims (5)

  1. 操作部の操作によってスイッチ状態を切り換え、内蔵した環状アンテナで近距離無線通信により通信端末と認証が可能な無線機能付きスイッチ装置において、
    前記近距離無線通信を制御する外部制御装置と前記環状アンテナとを直接接続する配線を折り曲げ形成し、当該配線の折り曲げた側に、前記環状アンテナの素線を巻回するアンテナ取付部を設けて、前記環状アンテナをスイッチ本体の内部スペースに収容した
    ことを特徴とする無線機能付きスイッチ装置。
  2. 請求項1に記載の無線機能付きスイッチ装置において、
    前記配線は、端子側から操作部側に延びる線を前記端子側に折り返した形状に形成され、前記アンテナ取付部は、この折り返しによってできる折返部に取り付けられている
    ことを特徴とする無線機能付きスイッチ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の無線機能付きスイッチ装置において、
    前記内部スペースを有する収容部材と、前記アンテナ取付部とは、前記配線にインサート成形されている
    ことを特徴とする無線機能付きスイッチ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線機能付きスイッチ装置において、
    前記内部スペースを有する収容部材に前記アンテナ取付部を固定する係合機構を備えた
    ことを特徴とする無線機能付きスイッチ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線機能付きスイッチ装置において、
    前記環状アンテナの素線がボビンに巻回された後に、前記配線が折り曲げられ、前記内部スペースを有する収容部材に収容される
    ことを特徴とする無線機能付きスイッチ装置。
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