JP5361462B2 - スイッチ装置、並びに、制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチ装置、並びに、制御システムに関し、特に、設置時の表面積全体に対するノブの表面積の割合をより大きくすることができるようにしたスイッチ装置、並びに、制御システムに関する。
従来、無線通信機能を有する携帯機から送信された信号を自動車に搭載される車載無線装置によって受信し、その信号に含まれる携帯機の識別情報を認証し、認証に成功した場合、自動車のエンジン始動等の所定の処理を行う制御システムがある。
このような制御システムにおいて、例えば、プッシュ式のイグニッションスイッチと携帯機の挿入可能な携帯機スロット装置とが、車室内のインストルメントパネルに設置されているものがある。
通常時、ユーザがイグニッションスイッチをプッシュ操作すると、車載無線装置は、携帯機に対して識別情報を要求する要求信号を送信し、携帯機は、その要求信号を受信するとその要求に応じて携帯機の識別情報を含む応答信号を車載無線装置に送信する。車載無線装置は、その応答信号を受信すると、応答信号に含まれる携帯機の識別情報と車載無線装置に予め設定された識別情報とが一致するか否かを確認し、一致していれば、スタータモータを駆動し、車両のエンジンを始動させる。
携帯機スロット装置は、例えば携帯機の電池の電圧低下等によって、携帯機から応答信号が送信できない場合の非常用として使用される。例えば、ユーザが、携帯機スロット装置に携帯機を差し込むと、この携帯機に設けられたトランスポンダからトランスポンダ用の識別情報(トランスポンダコード)を含むトランスポンダ信号が送信され、車両との間で識別情報の認証が行なわれる。
上述したように、携帯機スロット装置は、非常用として設置されるものであり、普段使用されることは無いが、携帯機を保持する保持機構を備えるため、その搭載スペースを車両側にある程度確保する必要がある。
しかしながら、最近、車両システムの電子化、高機能化が急速に進み、搭載される電気・電子部品等が増加傾向にある等の理由から、車両側の限られたスペースに携帯機スロット装置の搭載スペースを十分に確保することが非常に困難となってきていた。
そこで、車両への搭載スペースを小さくするために、トランスポンダ駆動電波を出力するコイルアンテナを、操作ボタンの外縁に沿って配置したスイッチ装置が考えられた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−314806号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法の場合、コイルアンテナが操作ボタン(スイッチ装置のノブ)の周辺に配置されるため、スイッチホルダが肥大化し、操作の表面積に対してより大きな設置スペースが必要なる恐れがあった。換言するに、車両等の筐体に設置された状態のスイッチ装置の表面積(筐体から露出する部分)に比べて、操作ボタンの表面積が小さくなってしまう恐れがあった。操作ボタンの表面積が小さくなると、ユーザが操作ボタンを押しづらくなり、操作性が低下してしまう恐れがあった。そこで、操作性が低下しないように操作ボタンの表面積を大きくすると、スイッチホルダがさらに肥大化し、設置に必要なスペースが増大してしまう恐れがあった。
本発明は、このような状況に鑑みて提案されたものであり、設置に必要なスペースを増大させずに、設置時の表面積全体に対するノブの表面積の割合をより大きくすることができるようにするものである。
本発明の第1の側面は、ユーザ操作を受け付けるスイッチ装置であって、端子間の電気的接続および切断を行うスイッチ回路と、前記スイッチ回路の前方に設けられ、前記ユーザ操作により移動し、前記スイッチ回路の前記端子間の電気的接続および切断を制御する可動部であるノブと、前記スイッチ装置自身の前後方向を軸として前記ノブの外縁より小さく巻かれた電線により、前記ノブの後方において、前記ノブの外縁の内側に形成され、前記スイッチ装置とは別体の通信装置のトランスポンダに起電力を発生させるためのトランスポンダ駆動電波を出力するコイルアンテナと、前記コイルアンテナが巻かれたボビンと、前記ボビンの後方に設置され、前記スイッチ回路に電気的に接続される電子回路、および、前記ボビンにインサート成型された電気回路部材を介して前記コイルアンテナに電気的に接続される電子回路を有し、前記ボビンに固定される回路基板と、前記ノブと、前記コイルアンテナが巻かれた前記ボビンと、前記回路基板とを収納するケースとを備えるスイッチ装置である。
本発明の第1の側面においては、端子間の電気的接続および切断を行うスイッチ回路と、スイッチ回路の前方に設けられ、ユーザ操作により移動し、スイッチ回路の端子間の電気的接続および切断を制御する可動部であるノブと、スイッチ装置自身の前後方向を軸としてノブの外縁より小さく巻かれた電線により、ノブの後方において、ノブの外縁の内側に形成され、スイッチ装置とは別体の通信装置のトランスポンダに起電力を発生させるためのトランスポンダ駆動電波を出力するコイルアンテナと、コイルアンテナが巻かれたボビンと、ボビンの後方に設置され、スイッチ回路に電気的に接続される電子回路、および、ボビンにインサート成型された電気回路部材を介してコイルアンテナに電気的に接続される電子回路を有し、ボビンに固定される回路基板と、ノブと、コイルアンテナが巻かれたボビンと、回路基板とを収納するケースとが備えられる。
従って、スイッチ装置の設置に必要なスペースを増大させずに、設置時の表面積全体に対するノブの表面積の割合をより大きくすることができる。
このスイッチ装置は、例えば、イグニッションスイッチにより構成される。スイッチ回路は、例えば、基板がインサート成型されたラバーコンタクトと、端子がインサート成型されたボビンとにより構成される。
前記回路基板には、前記ボビンの後方から前記ノブを照らすLEDが接続されているようにすることができる。
前記ノブと前記スイッチ回路の間に設置され、前記スイッチ回路の前記端子間を接続する接点となる基板がインサート成型されたラバーコンタクトをさらに備え、前記スイッチ回路の前記端子は、前記コイルアンテナの内側にインサート成型され、前記ユーザ操作により前記ノブが押し込まれ前記ラバーコンタクトを押すと、前記ラバーコンタクトが変形し、前記基板が前記スイッチ回路の前記端子に接触し、前記端子間が接続され、前記ユーザ操作による前記ノブの押し込みが弱まると前記ラバーコンタクトの弾性により前記ラバーコンタクトが元の形に戻り、前記基板が前記スイッチ回路の前記端子より離れ、前記端子間が切断されることができる。
これにより、スイッチ装置の部品点数を低減させ、製造コストを低減させることができる。
前記スイッチ回路は前記ボビンの前方の面に形成されているようにすることができる。
前記スイッチ回路の各端子と前記基板の前記電子回路を繋ぐ配線が前記ボビンの前記コイルアンテナの内側にインサート成型されることができる。
これにより、スイッチ装置をより小型化することができる。
本発明の第2の側面は、所定の処理の制御を行う制御装置と、前記制御装置と通信を行う通信装置を有する制御システムであって、前記制御装置は、ユーザ操作を受け付けるスイッチ装置であって、端子間の電気的接続および切断を行うスイッチ回路と、前記スイッチ回路の前方に設けられ、前記ユーザ操作により移動し、前記スイッチ回路の前記端子間の電気的接続および切断を制御する可動部であるノブと、前記スイッチ装置自身の前後方向を軸として前記ノブの外縁より小さく巻かれた電線により、前記ノブの後方において、前記ノブの外縁の内側に形成され、前記通信装置のトランスポンダに起電力を発生させるためのトランスポンダ駆動電波を出力するコイルアンテナと、前記コイルアンテナが巻かれたボビンと、前記ボビンの後方に設置され、前記スイッチ回路に電気的に接続される電子回路、および、前記ボビンにインサート成型された電気回路部材を介して前記コイルアンテナに電気的に接続される電子回路を有し、前記ボビンに固定される回路基板と、前記ノブと、前記コイルアンテナが巻かれた前記ボビンと、前記回路基板とを収納するケースとを備えるスイッチ装置と、前記スイッチ装置の前記コイルアンテナより前記トランスポンダ駆動電波を送信する第1の送信手段と、前記通信装置より送信された識別情報を含むトランスポンダ信号を、前記スイッチ装置の前記コイルアンテナを介して受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記トランスポンダ信号に含まれる前記識別情報と、予め登録されている識別情報を用いて前記通信装置の認証を行う認証手段と、前記認証手段による前記通信装置の認証が成功した場合、前記所定の処理を実行する処理実行手段とを備え、前記通信装置は、前記第1の送信手段により送信された前記トランスポンダ駆動電波によって起電力を発生させるコイルアンテナと、前記コイルアンテナに発生した前記起電力を用いて駆動し、前記識別情報を含む前記トランスポンダ信号を前記コイルアンテナを介して送信する第2の送信手段とを備える制御システムである。
本発明の第2の発明においては、制御装置においては、ユーザ操作を受け付けるスイッチ装置であって、端子間の電気的接続および切断を行うスイッチ回路と、スイッチ回路の前方に設けられ、ユーザ操作により移動し、スイッチ回路の端子間の電気的接続および切断を制御する可動部であるノブと、スイッチ装置自身の前後方向を軸としてノブの外縁より小さく巻かれた電線により、ノブの後方において、ノブの外縁の内側に形成され、通信装置のトランスポンダに起電力を発生させるためのトランスポンダ駆動電波を出力するコイルアンテナと、コイルアンテナが巻かれたボビンと、ボビンの後方に設置され、スイッチ回路に電気的に接続される電子回路、および、ボビンにインサート成型された電気回路部材を介してコイルアンテナに電気的に接続される電子回路を有し、ボビンに固定される回路基板と、ノブと、コイルアンテナが巻かれたボビンと、回路基板とを収納するケースとを備えるスイッチ装置のコイルアンテナよりトランスポンダ駆動電波が送信され、通信装置より送信された識別情報を含むトランスポンダ信号が、スイッチ装置のコイルアンテナを介して受信され、受信されたトランスポンダ信号に含まれる識別情報と、予め登録されている識別情報を用いて通信装置の認証が行われ、通信装置の認証が成功した場合、所定の処理が実行され、通信装置においては、制御装置より送信されたトランスポンダ駆動電波によってコイルアンテナに起電力が発生され、そのコイルアンテナに発生した起電力を用いて駆動し、識別情報を含むトランスポンダ信号がコイルアンテナを介して送信される。
従って、スイッチ装置の設置に必要なスペースを増大させずに、設置時の表面積全体に対するノブの表面積の割合をより大きくすることができる。
この制御装置は、例えば、自動車の車載システムにより構成され、第1の送信手段および受信手段は、例えば、トランスポンダ信号送受信部により構成され、認証手段は、例えば、パッシブスタートECUにより構成され、処理実行手段は、例えば、車両制御ECUにより構成される。また、通信装置は、その車載システムに登録されている携帯機により構成され、第2の送信手段は、例えば、トランスポンダ信号送受信部により構成される。
本発明によれば、接続を制御することができる。特に、接続を制御するスイッチ装置の、設置時の表面積全体に対するノブの表面積の割合をより大きくすることができる。
本発明を適用したスイッチの外形の例を示す斜視図である。 図1のスイッチの構成例を示す斜視図である。 図1のスイッチの構成例を示す斜視図である。 図1のラバーコンタクトの例を説明する図である。 図1のボビンの例を説明する図である。 図1の基板の例を説明する図である。 図1のスイッチの構成例を説明する図である。 図1のスイッチの一部の構成例を説明する図である。 図1のスイッチを用いた制御システムの構成例を示すブロック図である。 図9の車載システムの自動車への設置例を示す図である。 図1の操作例を示す図である。 本発明を適用したスイッチの他の例を説明する図である。
図1は、本発明を適用したスイッチの外形の例を示す斜視図である。
図1において、スイッチ100は、例えば、自動車の車室内のインストルメントパネル等に設けられる、ユーザが操作することによりエンジンの始動や停止の制御指示が入力されるイグニッションスイッチである。
図2に、図1のスイッチの構成例を示す。図2に示されるように、スイッチ100は、ノブ111、リング112、スライダ113、ラバーコンタクト114、ボビン115、基板116、およびケース117を有する。図2において、点線はスイッチ100の前後方向を示しており、左側が正面側、右側が背面側を示している。
なお、スイッチ100の正面とは、スイッチ100が例えばインストルメントパネル等の筐体設置されたときに、スイッチ100の、筐体の外側に露出する面であり、背面とはその正面と対向する、正面とは反対側の面である。
図2に示されるノブ111乃至ケース117は、スイッチ100を構成する各部品を7つに分離したものである。ノブ111乃至ケース117は、この位置順で組み合わせられる。
図3は、図1のスイッチ100の構成例を示す斜視図である。図3は、図2と同様に7つの部品に分離されたスイッチ100を、図2と異なる方向から見た斜視図である。図3の場合、点線方向の右側がスイッチ100の正面側となり、点線方向の左側がスイッチ100の背面側となる。
図2および図3に示されるようにリング112は、2重の円筒状に形成されている。ノブ111は、ユーザが操作することにより前記スイッチ回路を駆動させる可動部であり、そのリング112の外側の円筒部分の内側に配置される。その状態において、リング112の背面側からスライダ113がノブ111に固定される。このとき、ノブ111およびスライダ113は、リング112に対して固定されておらず前後方向に可動する。
また、図2および図3に示されるように、スライダ113には、前後方向に垂直な方向に突起が設けられている。ノブ111がリング112に対して前後方向の背面側に向かって押し込まれると、スライダ113もリング112に対して前後方向の背面側に移動し、スライダ113のその突起部分がラバーコンタクト114の凸状のコンタクト部に当たり、ラバーコンタクト114のコンタクト部を背面側に押し込む。
後述するようにラバーコンタクト114のコンタクト部の背面側には、表面を金(Au)メッキされた基板がインサート成型(インサート成形)されている。インサート成型(インサート成形)とは、複数の部品を一体化させて複合部品化する工法である。例えば、プラスチック成型体に埋め込む金属部品などの異種材料の部品をあらかじめ金型内に設置しておき、そこに樹脂を射出成形などによって充填することにより、樹脂部品内に一部金属部品が組み込まれた複合部品が生成される。
ラバーコンタクト114のコンタクト部には、このような工法により、基板が組み込まれている。コンタクト部が背面側に押し込まれると、この基板が、ボビン115の正面側に設けられた2接点を接続する。
ノブ111への押し込みがなくなると、例えば合成ゴム等により形成されるラバーコンタクト114のコンタクト部が弾性によりスライダ113を前後方向の正面に向かって押し出す。これによりノブ111もリング112に対して前後方向の正面側に押し出されるが、所定の位置まで押し出されると、スライダ113の突起部分がリング112の内側の円筒部分に当たり、ノブ111が正面側に完全に飛び出し、リング112から離れてしまうのを防ぐ。
詳細については後述するが、ボビン115の正面側の面の中央付近には、スイッチとなる端子が設けられる。また、ボビン115の背面側には、基板116に接続するための端子が設けられている。ボビン115の正面側の面と背面側の面の間に、上述した正面側と背面側の端子を接続する電気配線(つまり、スイッチ回路の端子と基板上の電子回路をつなぐ配線)を囲むように、かつ、ノブ111の直径より小さく巻き取られたコイルアンテナが形成される。このコイルアンテナは、トランスポンダ駆動電波を携帯機に出力し、携帯機より送信されるトランスポンダ信号を受信するためのアンテナである。正面側の端子、およびこのコイルアンテナは、基板116の電気回路に電気的に接続される。ノブ111乃至基板116は、図2および図3に示される順にケース117に格納される。
図4は、図1のラバーコンタクト114の例を説明する図である。図4Aは、ラバーコンタクト114の斜視図である。ラバーコンタクト114は、主に、例えば合成ゴム等の弾性素材により形成される。ラバーコンタクト114は、その弾性により、ボビン115に形成される2端子を接続する接点として機能するとともに、ノブ111のクリック感(操作感)を演出する。
ラバーコンタクト114の正面側の面には、正面側に凸状のコンタクト部121およびコンタクト部122が設けられている。このラバーコンタクト114を、矢印131に示されるように、前後方向の正面側から背面側に向かう向きに見たときの様子を図4Bに示す。図4Bに示されるように、コンタクト部121およびコンタクト部122は、左右方向に配置される。
図4Cは、図4Aのラバーコンタクト114を、矢印132に示されるように、前後方向に垂直な左右方向の右側から左側に向かう向きに見たときの様子を示している。すなわち、図4Cにおいて、左側が正面側であり、右側が背面側である。図4Cに示されるように、コンタクト部121およびコンタクト部122は、正面側に凸状に形成される。
図4Dは、図4Aのラバーコンタクト114を、矢印133に示されるように、前後方向に垂直な上下方向の上側から下側に向かう向きに見たときの様子を示す断面図である。すなわち、図4Dにおいて、下側が正面側であり、上側が背面側である。図4Dに示されるように、コンタクト部121は、全体が正面側に凸状に形成されるとともに、その中央部分には背面側に凸状の凸部121Aが形成される。さらに、その凸部121Aの背面側には、金メッキされた基板141がインサート成型なされている。
同様に、コンタクト部122は、全体が正面側に凸状に形成されるとともに、その中央部分には背面側に凸状の凸部122Aが形成される。さらに、その凸部122Aの背面側には、金メッキされた基板142がインサート成型なされている。
つまり、図4Eに示されるように、金メッキされた基板141および基板142は、背面側(すなわち、ボビン115側)に向かって露出している。図4Eは、図4Aのラバーコンタクト114を、矢印134に示されるように、前後方向に背面側から正面側に向かう向きに見たときの様子を示す断面図である。
スライダ113の突起部分によってコンタクト部121が正面側から押されると、コンタクト部121が潰れ、凸部121Aに形成される基板141が背面側に押し出される。この押し出された基板141が接点となり、ボビン115に設けられた所定の2端子を接続する。
同様に、スライダ113の突起部分によってコンタクト部122が正面側から押されると、コンタクト部122が潰れ、凸部122Aに形成される基板142が背面側に押し出される。この押し出された基板142が接点となり、ボビン115に設けられた所定の2端子を接続する。
また、正面側からの圧力が弱まると、ラバーコンタクト114自身の弾性により、押し込まれていたコンタクト部121およびコンタクト部122が、元に戻ろうとし、スライダ113を正面側に押し出そうとする。これによりノブ111が押し出される。
図5は、図1のボビン115の例を説明する図である。図5Aは、ボビン115の斜視図である。ボビン115には、その外周に例えば銅線等よりなる電線が巻かれ、コイルが形成されるとともに、そのコイルの内側に、スイッチの端子部分の電気回路がインサート成型される。
面115Aは、ボビン115の正面側の面である。この面115Aには、そのスイッチの負極端子151Aおよび正極端子152A、並びに、負極端子151Bおよび正極端子152Bの2組の2端子、合計4端子が露出している。
この負極端子151Aおよび正極端子152Aと、図4のラバーコンタクト114のコンタクト部121にインサート成型される基板141とで、端子間の電気的接続および切断を制御する1つのスイッチ回路が形成される。基板141が負極端子151Aおよび正極端子152Aから離れると、負極端子151Aと正極端子152Aが互いに切断される。つまり、スイッチはオフ状態となる。コンタクト部121が押し込まれ基板141が負極端子151Aおよび正極端子152Aに接触すると、その基板141が接点となり、負極端子151Aおよび正極端子152Aが短絡する。つまりスイッチはオン状態となる。
同様に、負極端子151Bおよび正極端子152Bと、図4のラバーコンタクト114のコンタクト部122にインサート成型される基板142とで、端子間の電気的接続および切断を制御する1つのスイッチ回路が形成される。基板142が負極端子151Bおよび正極端子152Bから離れると、負極端子151Bと正極端子152Bが互いに切断される。つまり、スイッチはオフ状態となる。コンタクト部122が押し込まれ基板142が負極端子151Bおよび正極端子152Bに接触すると、その基板142が接点となり、負極端子151Bおよび正極端子152Bが短絡する。つまりスイッチはオン状態となる。
図5Bは、ボビン115を図5Aの反対側から見たときのボビン115の様子を示す斜視図である。図5Bにおいて、面115Bは、ボビン115の背面側の面である。この面115Bには、上述した4端子(負極端子151Aおよび正極端子152A、並びに、負極端子151Bおよび正極端子152B)並びにコイルを基板116に電気的に接続する基板接続部153が設けられている。また、その左右両側には、ボビン115に巻かれたコイルがハンダ等で電気的に接続されるコイル接続ハンダ部154Aおよびコイル接続ハンダ部154Bが設けられている。
図5Cは、ボビン115を上側から見たときの様子を示す図である。図5Cに示されるように、面115Aおよび面115Bに挟まれるボビン115の側面であるコイル巻き線部115Cには、銅線等よりなる電線が巻きつけられ、コイルが形成される。このコイルは、トランスポンダ駆動電波の送信、および、トランスポンダ信号の受信を行うためのアンテナ(コイルアンテナ)となる。このコイル(電線)の両端は、コイル接続ハンダ部154Aまたはコイル接続ハンダ部154Bに電気的に接続される。
図5Dは、図5Aに示されるボビン115にインサート成型される電気回路の部分のみを示した図である。
図5Dに示されるように、負極端子151Aは、基板接続部153に設けられた端子155Aに繋がっている。また、正極端子152Aは、基板接続部153に設けられた端子156Aに繋がっている。さらに、コイル接続ハンダ部154Aは、基板接続部153に設けられた端子157Aに繋がっている。
同様に、負極端子151Bは、基板接続部153に設けられた端子155Bに繋がっている。また、正極端子152Bは、基板接続部153に設けられた端子156Bに繋がっている。さらに、コイル接続ハンダ部154Bは、基板接続部153に設けられた端子157Bに繋がっている。
基板接続部153に設けられた端子155A、端子155B、端子156A、端子156B、端子157A、および端子157Bは、基板116にプリントされた配線(電子回路)に電気的に接続される。
図6は、図1の基板116の例を説明する図である。図6Aは、図1と同方向から見たときの基板116の斜視図である。図6Bは、図6Aにおいて矢印161の方向に見たときの基板116の様子の例を示す図である。したがって、図6Bにおいて左側が図1における正面側であり、右側が図1における背面側である。
図6Bに示されるように、基板116の正面側には、LED(Light Emitting Diode)171を固定するLEDホルダ172が設けられ、基板116の背面側には、コネクタ173が設けられている。また、図示は省略するが、基板116には、所定の回路パターンがプリントされ、電子回路が形成されている。すなわち、基板116には、例えば抵抗、コンデンサ、IC(Integrated Circuit)、またはLSI(Large Scale Integration)等の図示せぬ電子部品が適宜設置される。
LED171は、LEDホルダ172を介して基板116に形成される電子回路に電気的に接続されている。例えば、ユーザによりスイッチ100のノブ111が押下され、エンジンが始動されると、このLED171が点灯し、エンジンが始動されていることをユーザに通知する。コネクタ173は、所定の規格に基づく接続インタフェースであり、その規格に応じた形状を成している。このコネクタ173も、当然基板116に形成される電子回路に電気的に接続されている。
図6Cは、図6Aにおいて矢印162の方向に(上側から下側を)見たときの基板116の様子の例を示す図である。したがって、図6Cにおいて左側が図1における正面側であり、右側が図1における背面側である。図6Cに示されるように、基板116の正面側のLED171の右側(図6Cにおいて上側)には3つの穴174Aが形成され、LED171の左側(図6Cにおいて下側)には3つの穴174Bが形成される。これらの穴には、図5Dを参照して説明した端子155A、端子156A、端子157A、端子155B、端子155C、および端子155Dがそれぞれ挿入され、その状態で、例えばハンダ等を用いて、基板116に形成される電子回路に電気的に接続される。
上述したように、ノブ111乃至基板116は、ケース117に収納される。図7は、ノブ111乃至基板116がケース117に収納された状態のスイッチ100の様子を示す図である。図7Aは、前後方向に正面側から背面側に向かって見たときのスイッチ100の様子を示している。図7Aに示されるように、正面側には、ノブ111とリング112のみが露出している。インスツルメントパネル等の筐体に設置されたときスイッチ100は、この正面の構成のみが、ユーザに見える。
図7Bは、図7Aにおいて、スイッチ100を直線181で切断したときの断面図である。図7Cは、図7Aにおいて、スイッチ100を直線182で切断したときの断面図である。図7Bにおいて下側が正面側であり、上側が背面側である。図7Cにおいて左側が正面側であり、右側が背面側である。図7Bおよび図7Cに示されるように、ケース117は、太さが前後方向に変化しており、正面側の一部が太く、背面側の残りの部分が細くなっている。ノブ111乃至ボビン115が正面側の太い部分に格納され、基板116が背面側の細い部分に格納される。
このとき、基板116、ボビン115、およびリング112は、ケース117に固定される。ラバーコンタクト114もボビン115に重畳されるが、上述したようにスライダ113の動作により変形する。ノブ111およびスライダ113は、リング112、すなわちケース117に対して可動する。
図8は、スイッチ100の一部の構成例を説明する図である。図8Aおよび図8Bは、図7を参照して説明したようにケース117の太い部分に格納されるノブ111乃至ボビン115の構成例を示している。図8Aは、図1の前後方向に垂直な上下方向の上側から下側を見たときのスイッチ100の一部の様子を示している。図8Aにおいて上側が正面側であり、下側が背面側である。図8Bは、図1の前後方向に垂直な左右方向の右側から左側を見たときのスイッチ100の一部の様子を示している。図8Bにおいて左側が正面側であり、右側が背面側である。
図8Aおよび図8Bに示されるように、ノブ111の直径201は、ボビン115のコイル巻き線部115Cの直径202よりも長い。つまり、例えば、図7Aに示されるように前後方向に正面側から背面側に向かう向きにスイッチ100を見たとき、コイルアンテナは、ノブ111の外縁の内側に形成される。つまり、コイルアンテナは、前後方向を軸としてノブ111の外縁より小さく巻かれた電線により形成されている。
したがって、コイルアンテナが存在しない分、ノブ111の周りのリング112の、図7Aにおいて見える部分を薄くすることができる。つまり、ノブ111の大きさが同一であれば、コイルアンテナがノブ111の外縁に沿って形成されていない分、リング112の正面側に露出される面積を少なくし、図7Aのように正面側から見たときのスイッチ100の大きさを小さくすることができる。すなわち、スイッチ100の設置スペースを縮小させることができる。
換言するに、スイッチ100の正面側に露出する部分(図7Aに示される部分)全体の大きさが予め定められている場合、その全体の大きさに対してノブ111を大きく設計することができる。
つまり、上述したような構成にすることにより、スイッチ100の設置に必要なスペースを増大させずに、設置時の表面積全体に対するノブ111の表面積の割合をより大きくすることができる。これにより、ユーザはノブ111が押し易くなり、操作性を向上させることができる。
また、上述したように、ボビン115の面115Aにインサート成型された端子と、ラバーコンタクト114にインサート成型された端子により、スイッチ回路を構成することにより、スイッチ100の部品数を低減することができる。さらに、ラバーコンタクト114を用いることにより、スイッチのクリック感(操作感)を合成ゴムの弾性により表現することができるので、スイッチのクリック感(操作感)を出すためのバネ等の部品が不要になり、スイッチ100の部品数を低減することができる。これにより、部品の調達コストを低減させることができるだけでなく、組み立て工程を容易にすることができ、スイッチ100の製造コストを低減させることができる。
また、一般的に、小型で複雑なバネ機構は、耐久性が弱い。従って、ラバーコンタクト114を用いることにより、小型で複雑なバネ機構等によりスイッチのクリック感(操作感)を表現する場合よりも、耐久性を向上させることができる。
さらに、ボビン115は、側面に備えられるコイル巻き線部115Cに形成されるコイルアンテナの内側に、スイッチ回路の端子およびその配線(つまり、スイッチ回路の端子と基板上の電子回路をつなぐ配線)がインサート成型されているので、スイッチ100をより小型化することができる。つまり、スイッチ100の設置に必要なスペースを低減させることができる。
なお、このスイッチ100は、内蔵するコイルアンテナを用いてトランスポンダ駆動電波の送信およびトランスポンダ信号の受信を行うスイッチとして利用されるのであれば、どのような用途に用いてもよい。以下においては、その一例として、自動車に搭載される、エンジンの始動を制御する制御システムに適用する場合について説明する。
図9は、図1のスイッチを用いた制御システムの構成例を示すブロック図である。
図9に示される制御システム300は、無線通信機能を有する携帯機から送信された信号に基いて、例えば、自動車のエンジンの始動(パッシブスタート)等の、所定の動作(処理)の制御を行うシステムである。
図9に示されるように、制御システム300は、自動車に搭載される車載システム301と、自動車のユーザが携帯する携帯機302により構成される。なお、携帯機302の台数は任意である。
車載システム301は、図9に示されるように、パッシブスタートECU(Electronic Control Unit)311、車両制御ECU312、電子ステアリングロック313、およびスイッチ100を有する。
パッシブスタートECU311は、例えば、図示せぬCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により構成されるマイクロコンピュータにより構成される。パッシブスタートECU311は、車両制御ECU312を制御し、例えば自動車のエンジン始動の制御に関する処理を行う。
車両制御ECU312は、例えば、図示せぬCPU、ROM、およびRAM等を有するマイクロコンピュータにより構成され、パッシブスタートECU311の制御に基いて、自動車のエンジンの始動や停止を制御する。なお、車両制御ECU312は、エンジンの始動や停止に合わせて、電子ステアリングロック313を制御し、ステアリングホイールを固定して非可動としたり、固定を解除して可動としたりする。
電子ステアリングロック313は、車両制御ECU312に制御されて、盗難防止等の目的のために、自動車のステアリングホイールを固定したり、固定を解除したりする構成を有する。例えば、電子ステアリングロック313は、車両制御ECU312がエンジンを停止させると、ステアリングホイールを固定する。また、例えば、電子ステアリングロック313は、車両制御ECU312がエンジンを始動させると、ステアリングホイールの固定を解除する。
また、パッシブスタートECU311は、通信機能を有し、送信用アンテナ321を介して、携帯機302に、応答信号を要求する要求信号371を送信したり、受信用アンテナ322を介して携帯機302から送信される応答信号372を受信したりする。
さらに、パッシブスタートECU311は、スイッチ100に接続される。スイッチ100は、スイッチ回路331とトランスポンダ信号送受信部332を有する。
スイッチ回路331は、ラバーコンタクト114とボビン115により構成されるスイッチ(ラバーコンタクト114にインサート成型される金メッキされた基板141、並びに、ボビン115にインサート成型される負極端子151Aおよび正極端子152Aにより構成されるスイッチ、並びに、ラバーコンタクト114にインサート成型される金メッキされた基板142、並びに、ボビン115にインサート成型される負極端子151Bおよび正極端子152Bにより構成されるスイッチ)である。
トランスポンダ信号送受信部332は、ボビン115に形成されるコイルアンテナ332Aを介して、トランスポンダ駆動電波373を携帯機302に送信したり、携帯機302より送信されるトランスポンダ信号374を受信したりする。
携帯機302は、一般的にユーザが携帯する通信装置である。携帯機302は、制御部351および通信部352を有する。制御部351は、例えば、図示せぬCPU、ROM、およびRAM等を有するマイクロコンピュータにより構成され、車載システム301より送信される要求信号の受信、および、その要求信号に対応する応答信号の送信等を行う。
通信部352は、車載システム301と情報を授受するシステムである。通信部352は、受信部361、送信部362、およびトランスポンダ信号送受信部363を有する。受信部361は、車載システム301より送信される要求信号371を、アンテナ361Aを介して受信し、その要求信号に含まれる情報を制御部351に供給する。送信部362は、制御部351より供給される情報を応答信号372として、車載システム301に対してアンテナ362Aを介して送信する。
通常の場合、携帯機302のユーザがスイッチ100のノブ111を操作し、スイッチ回路331をオン状態にすると、以上のような要求信号および応答信号の授受が行われ、パッシブスタートECU311において携帯機302の認証が行われ、認証に成功した場合、車両制御ECU312の制御によりエンジンが始動される。
トランスポンダ信号送受信部332は、パッシブスタートECU311より供給されるトランスポンダ駆動信号を所定周波数の電波に変換してトランスポンダ駆動電波を生成し、コイルアンテナ332Aを介して車室内の所定領域に送信する。また、トランスポンダ信号送受信部332は、携帯機302より送信されるトランスポンダ信号を、コイルアンテナ332Aを介して受信する。このトランスポンダ信号送受信部332は、携帯機302の電源である電池が消耗した場合の非常手段として使用される。
携帯機302のトランスポンダ信号送受信部363も、携帯機302の電源である電池が消耗した場合の非常手段として使用される。車載システム301より供給されるトランスポンダ駆動電波373により、コイルアンテナ363Aに起電力が発生すると、トランスポンダ信号送受信部363は、自分自身の識別情報(トランスポンダコード)を含むトランスポンダ信号374を送信する。
そのトランスポンダ信号374は、コイルアンテナ332Aを介してトランスポンダ信号送受信部332に受信される。パッシブスタートECU311は、トランスポンダ信号送受信部332よりトランスポンダ信号374に含まれる識別情報を取得すると、それを用いて携帯機302の認証を行う。
図10は、図9の車載システムの自動車への設置例を示す図である。
図10において、自動車400は、車載システム101が搭載される自動車である。また、枠401は車外と車内の境界を示し、枠402は車室空間を示し、枠403は、トランクルーム(荷室空間)を示す。図10の上側が自動車400の前方を示す。図10に示されるように、車室空間内の前部の右側に運転席411が設けられ、左側に助手席412が設けられている。また、車室空間内の後部には後部座席413が設けられている。さらに、運転席411の前部には、ステアリングホイール414が設けられている。もちろん、自動車400にはこれら以外の構成も設けられているが、それらについての説明は省略する。
図10に示されるように、例えば車内前方のインスツルメントパネル内に、パッシブスタートECU311や車両制御ECU312が設けられる。受信用アンテナ322および電子ステアリングロック313は、例えばステアリングホイール414付近に設けられる。また、エンジンの始動を指示するスイッチ100も、運転席411に座っている運転者が操作しやすいように、例えばステアリングホイール414付近に設けられる。車内前部座席用の送信用アンテナ321は、例えば車室空間内の運転席411と助手席412の間の前方に設けられる。
なお、携帯機302は、基本的にユーザが携帯している。
このような制御システム300において、携帯機302の電力が不足する場合、通常の通信が行えない。そこで、ユーザは、例えば、図11に示されるように、トランスポンダ信号送受信部363およびコイルアンテナ363Aを有する携帯機302を、トランスポンダ信号送受信部332と、ボビン115に巻かれたコイルアンテナ332Aとを有するスイッチ100に十分に近接させる。そして、ユーザは、携帯機302をスイッチ100のトランスポンダ信号送受信部332の通信可能範囲内に位置させた状態で、ノブ111を矢印421の方向に押し込み、スイッチ回路331をオン状態にする。
スイッチ回路331をオン状態にされると、トランスポンダ信号送受信部332は、トランスポンダ駆動電波373をコイルアンテナ332Aより送信する。すると、コイルアンテナ332Aより出力されたトランスポンダ駆動電波373によって、携帯機302のコイルアンテナ363Aに起電力が発生する。トランスポンダ信号送受信部363は、その起電力を利用して、携帯機302のトランスポンダコードを含むトランスポンダ信号を、コイルアンテナ363Aを介してトランスポンダ信号送受信部332に送信する。
このようにすることにより、トランスポンダ信号を利用して携帯機302の認証が行われ、認証に成功した場合、エンジンが始動される。
以上のように、スイッチ100は、自動車に搭載される制御システムに適用することができる。
なお、スイッチ100は、コイルアンテナをノブ111の内側に形成するようにすればよく、上述した以外の構成を有するようにしてもよい。例えば、図12に示されるように、ラバーコンタクトの代わりにスイッチやバネを用いるようにしてもよい。図12は、本発明を適用したスイッチの他の例を説明する図である。
図12Aに示されるスイッチ500は、基本的に、以上に説明したスイッチ100と同様の機能を有する装置であり、ユーザ操作を受け付けるとともに、トランスポンダ信号を送受信することができる。
図12Aにおいて、スイッチ500は、ノブ511、リング512、軸513、ボビン514、スイッチ521、基板522、コネクタ523、およびバネ524を有する。軸513は、ノブ511とスイッチ521を接続する。ボビン514は、側面には銅線等よりなる電線が巻かれ、コイルアンテナ514Aが形成される。軸513は、そのコイルアンテナ514Aの中でボビン514を貫通する。基板522には、スイッチ521およびコネクタ523が固定される。スイッチ521には、クリック感(操作感)を表現するためにバネ524が設けられている。
ユーザがノブ511を押し込むと、軸513を介してスイッチ521が押され、オン状態となる。ユーザがノブ511を離すと、バネ524によりノブ511が前方に押し戻される。
矢印531のように図12Aの左側、すなわち正面側から、図12Aの右側、すなわち背面側を見たときのスイッチ500の透過図を図12Bに示す。
図12Bに示されるように、スイッチ500は、以上のような構成とすることにより、ノブ511の外縁の半径に対して、コイルアンテナ514Aの半径を小さくすることができる。さらに、軸513は、コイルアンテナ514Aの輪の内部を貫通させることができる。これにより、スイッチ500のサイズを小さくすることができる。ただし、上述したスイッチ100の方が、このスイッチ500よりも部品数を低減させ、構造をより簡易化することができる。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表わすものである。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
100 スイッチ
111 ノブ
112 リング
113 スライダ
114 ラバーコンタクト
115 ボビン
116 基板
117 ケース
121,122 コンタクト部
141,142 基板
151A,151B 負極端子
152A,152B 正極端子
153 基板接続部
154A,154B コイル接続ハンダ部
300 制御システム
301 車載システム
302 携帯機
523 始動制御部
331 スイッチ回路
332 トランスポンダ信号送受信部
332A コイルアンテナ

Claims (6)

  1. ユーザ操作を受け付けるスイッチ装置であって、
    端子間の電気的接続および切断を行うスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路の前方に設けられ、前記ユーザ操作により移動し、前記スイッチ回路の前記端子間の電気的接続および切断を制御する可動部であるノブと、
    前記スイッチ装置自身の前後方向を軸として前記ノブの外縁より小さく巻かれた電線により、前記ノブの後方において、前記ノブの外縁の内側に形成され、前記スイッチ装置とは別体の通信装置のトランスポンダに起電力を発生させるためのトランスポンダ駆動電波を出力するコイルアンテナと
    前記コイルアンテナが巻かれたボビンと、
    前記ボビンの後方に設置され、前記スイッチ回路に電気的に接続される電子回路、および、前記ボビンにインサート成型された電気回路部材を介して前記コイルアンテナに電気的に接続される電子回路を有し、前記ボビンに固定される回路基板と、
    前記ノブと、前記コイルアンテナが巻かれた前記ボビンと、前記回路基板とを収納するケースと
    を備えるスイッチ装置。
  2. 前記回路基板には、前記ボビンの後方から前記ノブを照らすLEDが接続されている
    請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記ノブと前記スイッチ回路の間に設置され、前記スイッチ回路の前記端子間を接続する接点となる基板がインサート成型されたラバーコンタクトをさらに備え、
    前記スイッチ回路の前記端子は、前記コイルアンテナの内側にインサート成型され、
    前記ユーザ操作により前記ノブが押し込まれ前記ラバーコンタクトを押すと、前記ラバーコンタクトが変形し、前記基板が前記スイッチ回路の前記端子に接触し、前記端子間が接続され、
    前記ユーザ操作による前記ノブの押し込みが弱まると前記ラバーコンタクトの弾性により前記ラバーコンタクトが元の形に戻り、前記基板が前記スイッチ回路の前記端子より離れ、前記端子間が切断される
    請求項1に記載のスイッチ装置。
  4. 前記スイッチ回路は前記ボビンの前方の面に形成されている
    請求項3に記載のスイッチ装置。
  5. 前記スイッチ回路の各端子と前記基板の前記電子回路を繋ぐ配線が前記ボビンの前記コイルアンテナの内側にインサート成型される
    請求項4に記載のスイッチ装置。
  6. 所定の処理の制御を行う制御装置と、前記制御装置と通信を行う通信装置を有する制御システムであって、
    前記制御装置は、
    ユーザ操作を受け付けるスイッチ装置であって、端子間の電気的接続および切断を行うスイッチ回路と、前記スイッチ回路の前方に設けられ、前記ユーザ操作により移動し、前記スイッチ回路の前記端子間の電気的接続および切断を制御する可動部であるノブと、前記スイッチ装置自身の前後方向を軸として前記ノブの外縁より小さく巻かれた電線により、前記ノブの後方において、前記ノブの外縁の内側に形成され、前記通信装置のトランスポンダに起電力を発生させるためのトランスポンダ駆動電波を出力するコイルアンテナと、前記コイルアンテナが巻かれたボビンと、前記ボビンの後方に設置され、前記スイッチ回路に電気的に接続される電子回路、および、前記ボビンにインサート成型された電気回路部材を介して前記コイルアンテナに電気的に接続される電子回路を有し、前記ボビンに固定される回路基板と、前記ノブと、前記コイルアンテナが巻かれた前記ボビンと、前記回路基板とを収納するケースとを備えるスイッチ装置と、
    前記スイッチ装置の前記コイルアンテナより前記トランスポンダ駆動電波を送信する第1の送信手段と、
    前記通信装置より送信された識別情報を含むトランスポンダ信号を、前記スイッチ装置の前記コイルアンテナを介して受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記トランスポンダ信号に含まれる前記識別情報と、予め登録されている識別情報を用いて前記通信装置の認証を行う認証手段と、
    前記認証手段による前記通信装置の認証が成功した場合、前記所定の処理を実行する処理実行手段と
    を備え、
    前記通信装置は、
    前記第1の送信手段により送信された前記トランスポンダ駆動電波によって起電力を発生させるコイルアンテナと、
    前記コイルアンテナに発生した前記起電力を用いて駆動し、前記識別情報を含む前記トランスポンダ信号を、前記コイルアンテナを介して送信する第2の送信手段と
    を備える制御システム。
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