JP6814066B2 - エンジンスタート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されたエンジンの始動に用いられるエンジンスタート装置に関する。
従来、車室内に配置されるエンジンスタート装置が知られている(特許文献1参照。)。エンジンスタート装置は、トランスポンダコイルを備えた携帯機(携帯キー)が周囲に存在する状況でエンジンスタートボタンが押下されるとエンジンを始動させる。具体的には、円筒状のスライダであるエンジンスタートボタンが押されると、スライダの裏側にあるラバーコンタクトが圧縮され、ラバーコンタクトの裏面に形成された可動接点と基板の表面に形成された固定接点とが接触してエンジンが始動する。このエンジンスタート装置は、携帯キーとの無線通信を行うためのコイルアンテナをスライダの周囲に備えている。コイルアンテナは、ハーネスを介して基板の裏面にあるコネクタに接続されている。スライダは円筒状のケース内をボタン押下方向にスライドできるように配置されている。円筒状のケースは、有底円筒状の後部カバーを取り囲んで保持できるように構成されている。後部カバーの開口端は、基板の裏面と接触して基板を支持できるように構成されている。
特開2014−194902号公報
上述の構成では、コイルアンテナと基板とを接続するハーネスが円筒状のケース内で基板を横切るように配置されている。そのため、エンジンスタート装置の組み立てを行う作業者は、ハーネスがケースからはみ出ないようにケース内に押し込む作業(フォーミング作業)を行わなければ、ケース内に後部カバーをはめ込む際に、ケースと後部カバーとの間にハーネスを挟み込んでしまうおそれがある。一方で、フォーミング作業の実施は、エンジンスタート装置の組み立て作業の効率化の妨げになる。
上述の点に鑑み、組み立てがより容易なエンジンスタート装置を提供することが望まれる。
本発明の実施形態に従ったエンジンスタート装置は、基板と、前記基板を囲むように配置される筒状のケース部材と、前記ケース部材内で前記基板の一方の側に配置され且つハーネスを介して前記基板の他方の側の基板面に接続されるコイルアンテナと、前記基板の他方の側で前記ケース部材の端部開口を塞ぐカバー部材と、前記カバー部材と前記基板との間における前記ハーネスの配索形状が所定の配索形状となるように前記ハーネスをガイドするガイド部と、前記ケース部材内で前記基板の一方の側に配置される押下可能な操作部材と、前記基板の一方の側の基板面に形成された固定接点に対応する可動接点を有する弾性部材と、を有し、前記ガイド部は、前記操作部材の押下に応じて弾性変形する前記弾性部材の一部である。
上述の手段により、組み立てがより容易なエンジンスタート装置を提供できる。
エンジンスタート装置の構成例の斜視図である。 図1のエンジンスタート装置の分解斜視図である。 ハーネスによってコイルアンテナと基板とが接続された状態を示す図である。 基板に取り付けられた弾性部材の概略図である。 弾性部材の別の構成例の側面図である。 ガイド部を備えていない弾性部材を構成要素とする比較例としてのエンジンスタート装置の側面図である。 カバー部材の概略図である。 カバー部材におけるケーブル収容部の効果を説明する図である。
以下、図を参照し、本発明の実施形態に係るエンジンスタート装置100について説明する。図1は、エンジンスタート装置100の構成例を示す斜視図である。図2は、エンジンスタート装置100の分解斜視図である。図2の一点鎖線は、エンジンスタート装置100の中心軸CXを表す。
エンジンスタート装置100は、車両のエンジンを始動させるための車載装置であり、運転席に着座する操作者が操作可能な位置に取り付けられている。本実施形態では、エンジンスタート装置100は、プッシュスイッチ式の円筒状の装置であり、主に、操作部材1、コイルアンテナ2、スライド部材3、ケース部材4、弾性部材5、基板6、カバー部材7、ハーネス8等で構成されている。エンジンスタート装置100は、角筒状であってもよい。
操作部材1は、基板6の前側(+Z側)に配置される部材である。本実施形態では、合成樹脂で形成されている。操作部材1は、図2に示すように、前後方向(Z軸方向)に延びる筒状部1aを有している。操作部材1の前面(+Z側面)は、操作者による押圧力を受ける操作面1bを構成している。操作面1bは透光性を有していてもよい。
コイルアンテナ2は、基板6の前側に配置される電気部品の一例である。本実施形態では、コイルアンテナ2は、合成樹脂で形成された環状のボビン部2aと、ボビン部2aの外周に導線を巻いて形成されたコイル部2bと、コイル部2bを構成する導線の両端が接続される接続用端子2cと、を有している。
スライド部材3は、基板6の前側に配置される部材である。本実施形態では、合成樹脂で形成されている。スライド部材3は、図2に示すように前後方向に延びる二重筒状部材であり、外側筒状部3aと内側筒状部3bを有する。コイルアンテナ2は、外側筒状部3aと内側筒状部3bとの間に収容される。外側筒状部3aは、操作部材1の筒状部1aの内側に嵌合するように構成されている。操作部材1、コイルアンテナ2、及びスライド部材3は、このように組み合わされてスライダ組立体を構成する。
ケース部材4は、基板6を囲むように配置される部材である。本実施形態では、合成樹脂で形成されている。ケース部材4の前側部分は、図2に示すように、前後方向に延びる二重筒状構造であり、外側筒状部4aと内側筒状部4bを有する。スライダ組立体は、外側筒状部4aと内側筒状部4bとの間で前後方向にスライド可能に収容される。ケース部材4の後側部分は、前後方向に延びる筒状構造である後側筒状部4cを有する。後側筒状部4cは、弾性部材5及び基板6を収容できるように構成されている。ケース部材4の後側の端部開口は、カバー部材7で塞がれる。
弾性部材5は、ゴム等の弾性を有する材料で形成されたシート状の部材であり、基板6の前側に配置されている。本実施形態では、弾性部材5は、透光性ゴムで形成されたラバーコンタクトである。弾性部材5は、図2に示すように、基板6の前面を覆うように取り付けられる。弾性部材5は、前面が凸状で後面が凹状となるように形成されたドーム部5aを有する。ドーム部5aは、前方から押圧されると後方に弾性変形する。ドーム部5aの後面には可動接点5bが形成されている。また、弾性部材5は、ハーネス8の配索形状が所定の配索形状となるようにハーネス8をガイドするガイド部5cを有する。
基板6は、ケース部材4内に収容される板状の部材である。基板6の前面には固定接点6aが形成されている。固定接点6aは、弾性部材5のドーム部5aの後面に形成された可動接点5bに対応する。操作部材1が押下されてスライダ組立体が後方にスライドすると、弾性部材5のドーム部5aがスライド部材3の後端部によって後方に押し込まれる。そのため、ドーム部5aは弾性変形して潰れる。その結果、ドーム部5aの後面に形成された可動接点5bが、基板6の前面に形成された固定接点6aと接触する。可動接点5bと固定接点6aが接触すると、エンジンスタート装置100は、例えば、エンジンのオン状態とオフ状態とを切り替える。
基板6の前面の中央部にはLED等の発光素子6bが実装されている。発光素子6bは、操作部材1の操作面1bを後方から照らす機能を果たす。基板6の後面には複数の電子部品が実装されて電子回路を構成している。また、基板6の後面には、後方に延びる外部接続用端子を有するコネクタ6c(図4A参照。)が取り付けられている。
カバー部材7は、基板6の後側(−Z側)に配置される部材である。本実施形態では、合成樹脂で形成されている。カバー部材7は、ケース部材4の後側筒状部4cの内側に嵌合するように構成されている。カバー部材7は、基板6に取り付けられたコネクタ6cに対応する開口部7aを有する。
ハーネス8は、コイルアンテナ2と基板6とを接続する1又は複数のケーブルである。本実施形態では、ハーネス8は、コネクタ端子8a、コネクタ端子8b、及び、可撓性のケーブル部8cで構成されている。ハーネス8の一端にあるコネクタ端子8aは、基板6の前側に配置されたコイルアンテナ2の接続用端子2cに接続される。ハーネス8の他端にあるコネクタ端子8bは、基板6の後面に固定された接続用端子6dに接続される。図3は、ハーネス8によってコイルアンテナ2と基板6とが接続された状態を示す。図3は、図1に示すエンジンスタート装置100における、操作部材1、スライド部材3、ケース部材4、及びカバー部材7の図示を省略した図に相当する。弾性部材5の前側に配置されたコイルアンテナ2に接続されているハーネス8は、図3に示すように、弾性部材5のガイド部5cを通って弾性部材5の後側に配置された基板6に接続されている。
上述の構成により、エンジンスタート装置100は、例えば、トランスポンダコイルを備えた携帯キーが周囲に存在する状況で、すなわち、携帯キーが送信する無線信号を受信している状況で操作部材1が押下されると、エンジンを始動させる。具体的には、操作部材1が押されると、スライド部材3の裏側にある弾性部材5が圧縮され、弾性部材5のドーム部5aの後面に形成されている可動接点5bと基板6の前面に形成されている固定接点6aとが接触してエンジンが始動する。
携帯キーに搭載されている電池が消耗して携帯キーが無線信号を送信できなくなった場合であっても、携帯キーは、エンジンスタート装置100に近づけられたときに、エンジンスタート装置100に対して無線信号を送信できる。エンジンスタート装置100は、コイルアンテナ2を介してトランスポンダ駆動電波を出力(前方に放射)しているためである。具体的には、基板6は、カバー部材7に形成された開口部7aを通って外部に延びる不図示の配線を介して不図示の外部回路に接続され、トランスポンダ駆動電波をもたらす電気信号を所定の制御周期で繰り返し生成している。そして、コイルアンテナ2は、基板6が生成した電気信号をトランスポンダ駆動電波として放射している。携帯キーは、トランスポンダ駆動電波を利用してトランスポンダ(送信回路)を駆動するための起電力を発生させることができる。
次に、図4を参照し、弾性部材5の詳細について説明する。図4は、基板6に取り付けられた弾性部材5の概略図である。具体的には、図4(A)は側面図を示し、図4(B)は後面図を示し、図4(C)は前面図を示し、図4(D)は斜視図を示す。
弾性部材5は、基板6の前面及び側面を覆うように構成されている。ガイド部5cは、図4(B)に示すように、エンジンスタート装置100(ケース部材4)の中心軸CXに関して基板6の−X側の端部6eの外側で前後方向に延びるように配置されている。但し、ガイド部5cは、基板6の内部を貫通するように配置されていてもよい。この場合、基板6は、ガイド部5cが通過する貫通孔を有する。
本実施形態では、ガイド部5cは、基板6の前面側から後面側に、ケース部材4の内壁に沿って直線状に延びる筒状部5c1を構成している。図4(A)に示すように、ケース部材4の内壁側(中心軸CXから遠い側)にある筒状部5c1の側壁の長さL1は、ケース部材4の中心軸CXに近い側にある筒状部5c1の側壁の長さL2より長い。この構成により、筒状部5c1は、基板6の後側におけるハーネス8のケーブル部8cの配索形状が所定の配索形状となるようにケーブル部8cをガイドし、ケーブル部8cがケース部材4の内壁に接触するのを防止できる。ケーブル部8cの所定の配索形状は、ケーブル部8cがケース部材4の内壁に接触しないときの配索形状であり、例えば、図4(A)に示す配索形状を含む。
図4(C)に示すように、ケース部材4の内壁側にある筒状部5c1の側壁の幅W1は、ケース部材4の中心軸CXに近い側にある筒状部5c1の側壁の幅W2より広い。この構成により、エンジンスタート装置100の組み立てを行う組み立て作業者は、例えば、筒状部5c1によって形成される貫通孔の比較的広い部分(中心軸CXから比較的遠い部分)にコネクタ端子8a又はコネクタ端子8bを差し込んで、基板6の一方の側から他方の側にケーブル部8cを通すことができる。
また、図4(A)及び図4(B)に示すように、接続用端子6dは、筒状部5c1よりも中心軸CXに近いところに配置されている。この構成により、ケーブル部8cとケース部材4の内壁との接触がより確実に防止される。ケーブル部8cの配索形状は、接続用端子6dに近づくにつれて中心軸CXに近づくように規制されるためである。また、コネクタ6cは、接続用端子6dに接続されたハーネス8のケーブル部8cと接触しないところに配置されている。具体的には、中心軸CXに関して接続用端子6dの反対側に配置されている。この配置により、ケーブル部8cとコネクタ6cとの接触がより確実に防止される。
ガイド部5cは、基板6の後側でケーブル部8cをケース部材4から遠ざけることができる他の形状を有していてもよい。図5は、弾性部材5の別の構成例の側面図である。ガイド部5cは、図5(A)に示すように、中心軸CXに向かって湾曲するように構成されていてもよい。或いは、ガイド部5cは、図5(B)に示すように、中心軸CXに向かって斜めに直線状に延びるように構成されていてもよい。或いは、ガイド部5cは、図5(C)に示すように、弾性部材5の前側(+Z側)に突出する部分を有していてもよい。或いは、ガイド部5cは、図5(D)に示すように、基板6の後側でケース部材4の内壁に沿って延びる壁状部を有していてもよい。また、図5(A)〜図5(D)のそれぞれに示す特徴は適宜に組み合わされてもよい。
次に、図6を参照し、ガイド部5cの効果について説明する。図6は、ガイド部を備えていない弾性部材5Xを構成要素とする比較例としてのエンジンスタート装置100Xの側面図である。具体的には、図6(A)は、カバー部材7が組み付けられる前のエンジンスタート装置100Xを示し、図6(B)はカバー部材7が組み付けられた後のエンジンスタート装置100Xを示す。
弾性部材5Xがガイド部を備えていない場合、ハーネス8のケーブル部8cは、図6(A)に示すように、弾性部材5Xがケース部材4の内部に収容されるときに、ケース部材4の後側筒状部4cの外径からはみ出してしまう場合がある。ケーブル部8cは、組み立て作業のときに指等でつまむことができるように十分な長さを有するためである。なお、図6(A)の破線は、ケース部材4の後側筒状部4cの延長線を表す。
この場合、フォーミング作業が行われることなくカバー部材7によってケース部材4の端部開口が塞がれると、ケーブル部8cは、図6(B)に示すようにケース部材4とカバー部材7との間に挟み込まれてしまう。フォーミング作業は、例えば、ケーブル部8cを後側筒状部4cの内側に押し込む作業である。
図2〜図5に示すガイド部5cは、ケーブル部8cが後側筒状部4cの外径からはみ出すのを抑えることで、上述のようにケーブル部8cがケース部材4とカバー部材7との間に挟み込まれてしまうのを防止できる。そのため、エンジンスタート装置100は、フォーミング作業の省略、すなわち、製造工数の削減を実現できる。
次に、図7を参照し、カバー部材7の詳細について説明する。図7は、カバー部材7の概略図である。具体的には、図7(A)は側面図を示し、図7(B)は後面図を示し、図7(C)は前面図を示し、図7(D)は斜視図を示す。
図7(A)〜図7(D)に示すように、カバー部材7は、コネクタ6cのピンを貫通させる開口部7aと、ハーネス8のケーブル部8cを収容可能なケーブル収容部7bと、コネクタ6cに対応する外部コネクタを収容可能なコネクタ収容部7cとを有する。
カバー部材7は、望ましくは、ケーブル収容部7bが形成される部分の厚みT1が、コネクタ収容部7cが形成される部分の厚みT2以下となるように形成される。エンジンスタート装置100の全長(Z軸方向の長さ)を増大させないようにするためである。本実施形態では、厚みT1は厚みT2にほぼ等しい。
ケーブル収容部7bは、例えば、エンジンスタート装置100の組み立てが完了した状態で、その内壁とハーネス8のケーブル部8cとが接触しないよう、奥行き(X軸方向における長さ)D1、幅(Y軸方向における長さ)D2、及び、深さ(Z軸方向における長さ)T1が決定されている。この場合、ケーブル収容部7bは、カバー部材7と基板6との間におけるハーネス8の配索形状が所定の配索形状となるようにハーネス8をガイドするガイド部として機能する。ケーブル部8cとカバー部材7の内底面とが接触する構成では、ケーブル部8cが前後方向に圧縮されて横方向(X軸方向)に拡がり、ケーブル部8cの配索形状が所定の配索形状を維持できないためである。また、ケーブル部8cがケース部材4とカバー部材7との間に挟み込まれてしまうおそれがあるためである。本実施形態では、ケーブル収容部7bは、奥行きD1、幅D2、深さT1ができるだけ大きくなるように形成されている。但し、ケーブル収容部7bは、エンジンスタート装置100の組み立てが完了した状態でその内壁とケーブル部8cとが接触しない限りにおいて、別のサイズを有するように形成されてもよい。例えば、幅D2がより狭くなるように形成されてもよい。また、ケーブル収容部7bは、前面視で略矩形、側面視で逆角錐台形となる形状を有する。但し、ケーブル収容部7bは、別の形状を有していてもよい。
次に、図8を参照し、ケーブル収容部7bの効果について説明する。図8は、弾性部材、基板、カバー部材、及びハーネスの側面図であり、それらが組み立てられたときの状態を示す。図8は、カバー部材の輪郭を実線で示し、カバー部材の内壁の一部を破線(隠れ線)で示す。具体的には、図8(A)は、エンジンスタート装置100を構成する弾性部材5、基板6、カバー部材7、及びハーネス8の側面図である。図8(B)は、比較例としてのエンジンスタート装置を構成する弾性部材5X、基板6、カバー部材7X、及びハーネス8の側面図である。弾性部材5Xは、ガイド部を備えていない。カバー部材7Xの収容部7bXは、非接触でケーブル部8cを収容するのに十分な大きさを有していない。
図8(A)では、ケーブル部8cは、カバー部材7と接触することなく、カバー部材7のケーブル収容部7b内に収容されている。
一方、図8(B)では、ケーブル部8cは、カバー部材7Xの収容部7bXの内壁と接触し、その内底面と基板6との間に畳み込まれるようにして収容されている。そのため、カバー部材7Xによってケース部材4の端部開口が塞がれると、ケーブル部8cは、図8(B)に示すような不適切な配索形状で基板6とカバー部材7Xとの間に挟み込まれてしまうおそれがある。また、フォーミング作業が行われることなくカバー部材7Xによってケース部材4の端部開口が塞がれると、カバー部材7Xの組み付けの際にケーブル部8cが横方向に拡がってケース部材4とカバー部材7Xとの間に挟み込まれてしまうおそれがある。
図7に示すカバー部材7は、ケーブル部8cと接触することなくケーブル部8cを収容するのに十分な大きさを有するケーブル収容部7bを備えることで、上述のようにケーブル部8cが不適切な配索形状で基板6とカバー部材7との間に挟み込まれてしまうのを防止できる。また、ケーブル部8cがケース部材4とカバー部材7との間に挟み込まれてしまうのを防止できる。そのため、エンジンスタート装置100は、フォーミング作業の省略、すなわち、製造工数の削減を実現できる。
上述のように、本発明の実施形態に係るエンジンスタート装置100は、基板6と、基板6を囲むように配置される筒状のケース部材4と、ケース部材4内で基板6の一方の側(+Z側)に配置され且つハーネス8を介して基板6の他方の側(−Z側)の基板面に接続されるコイルアンテナ2と、基板6の他方の側でケース部材4の端部開口を塞ぐカバー部材7と、カバー部材7と基板6との間におけるハーネス8の配索形状が所定の配索形状となるようにハーネス8をガイドするガイド部5cと、を有する。この構成により、エンジンスタート装置100は、組み立て作業の際に、ハーネス8のケーブル部8cがケース部材4からはみ出してしまうのを防止でき、ケーブル部8cがケース部材4とカバー部材7との間に挟み込まれてしまうのを防止できる。その結果、組み立て作業者は、エンジンスタート装置100をより容易に組み立てることができる。
また、エンジンスタート装置100は、ケース部材4内で基板6の一方の側に配置される押下可能な操作部材1と、基板6の一方の側の基板面に形成された固定接点6aに対応する可動接点5bを有する弾性部材5とを有する。そして、ガイド部5cは、操作部材1の押下に応じて弾性変形する弾性部材5の一部である。但し、ガイド部5cは、弾性部材5とは別個独立の部材であってもよい。この場合、ガイド部5cは、例えば、ゴム等の弾性を有する材料で形成される。
ガイド部5cは、基板6の一方の側から基板6の他方の側に延びるように構成されている。すなわち、前後方向(Z軸方向)で基板6を横切って基板6の−Z側に延びるように構成されている。この構成により、ガイド部5cは、基板6の−Z側で、ケーブル部8cをケース部材4の中心軸CXに近づけるように、すなわち、ケーブル部8cをケース部材4から遠ざけるように、ケーブル部8cをガイドできる。
ガイド部5cは、図4(A)に示すように、ケース部材4の内壁に沿って延びる筒状部5c1であってもよい。そして、ケース部材4の内壁側にある筒状部5c1の側壁の長さL1は、ケース部材4の中心軸CXに近い側にある筒状部5c1の側壁の長さL2より長くなるように構成されてもよい。この構成により、筒状部5c1は、ハーネス8のケーブル部8cがケース部材4の内壁に接触するのをより確実に防止できる。
基板6の他方の側(−Z側)の基板面にある接続用端子6dは、望ましくは、ガイド部5cよりもケース部材4の中心軸CXに近いところに配置されている。この構成により、ケーブル部8cとケース部材4の内壁との接触がより確実に防止される。ケーブル部8cの配索形状は、接続用端子6dに近づくにつれて中心軸CXに近づくように規制されるためである。
カバー部材7は、カバー部材7と基板6との間におけるハーネス8の配索形状が所定の配索形状となるようにハーネス8を収容可能なケーブル収容部7bを有する。この構成により、エンジンスタート装置100は、カバー部材7とハーネス8のケーブル部8cとを接触させることなくケーブル部8cをカバー部材7内に収容できる。そのため、ケーブル部8cが不適切な配索形状で基板6とカバー部材7との間に挟み込まれてしまうのを防止できる。また、カバー部材7の組み付けの際にケーブル部8cが横方向(X軸方向)に拡がってケース部材4とカバー部材7との間に挟み込まれてしまうのを防止できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、ケース部材4内で基板6の一方の側に配置され且つハーネス8を介して基板6の他方の側の基板面に接続される電気部品は、コイルアンテナ2以外の他の電気部品であってもよい。
1・・・操作部材 1a・・・筒状部 2・・・コイルアンテナ 2a・・・ボビン部 2b・・・コイル部 2c・・・接続用端子 3・・・スライド部材 3a・・・外側筒状部 3b・・・内側筒状部 4・・・ケース部材 4a・・・外側筒状部 4b・・・内側筒状部 4c・・・後側筒状部 5・・・弾性部材 5a・・・ドーム部 5b・・・可動接点 5c・・・ガイド部 5c1・・・筒状部 6・・・基板 6a・・・固定接点 6b・・・発光素子 6c・・・コネクタ 6d・・・接続用端子 6e・・・端部 7・・・カバー部材 7a・・・開口部 7b・・・ケーブル収容部 7c・・・コネクタ収容部 8・・・ハーネス 8a、8b・・・コネクタ端子 8c・・・ケーブル部 100・・・エンジンスタート装置

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板を囲むように配置される筒状のケース部材と、
    前記ケース部材内で前記基板の一方の側に配置され且つハーネスを介して前記基板の他方の側の基板面に接続されるコイルアンテナと、
    前記基板の他方の側で前記ケース部材の端部開口を塞ぐカバー部材と、
    前記カバー部材と前記基板との間における前記ハーネスの配索形状が所定の配索形状となるように前記ハーネスをガイドするガイド部と、
    前記ケース部材内で前記基板の一方の側に配置される押下可能な操作部材と、
    前記基板の一方の側の基板面に形成された固定接点に対応する可動接点を有する弾性部材と、を有し、
    前記ガイド部は、前記操作部材の押下に応じて弾性変形する前記弾性部材の一部である、
    ンジンスタート装置。
  2. 基板と、
    前記基板を囲むように配置される筒状のケース部材と、
    前記ケース部材内で前記基板の一方の側に配置され且つハーネスを介して前記基板の他方の側の基板面に接続されるコイルアンテナと、
    前記基板の他方の側で前記ケース部材の端部開口を塞ぐカバー部材と、
    前記カバー部材と前記基板との間における前記ハーネスの配索形状が所定の配索形状となるように前記ハーネスをガイドするガイド部と、を有し、
    前記ガイド部は、前記基板の一方の側から前記基板の他方の側に延びる、
    ンジンスタート装置。
  3. 基板と、
    前記基板を囲むように配置される筒状のケース部材と、
    前記ケース部材内で前記基板の一方の側に配置され且つハーネスを介して前記基板の他方の側の基板面に接続されるコイルアンテナと、
    前記基板の他方の側で前記ケース部材の端部開口を塞ぐカバー部材と、
    前記カバー部材と前記基板との間における前記ハーネスの配索形状が所定の配索形状となるように前記ハーネスをガイドするガイド部と、を有し、
    前記ガイド部は、前記ケース部材の内壁に沿って延びる筒状部であり、
    前記ケース部材の中心軸から遠い側にある前記筒状部の側壁の長さは、前記ケース部材の中心軸に近い側にある前記筒状部の側壁の長さより長い、
    ンジンスタート装置。
  4. 前記ハーネスは、前記基板の他方の側の基板面にある接続用端子に接続され、
    前記接続用端子は、前記ガイド部よりも前記ケース部材の中心軸に近いところに配置されている、
    請求項に記載のエンジンスタート装置。
  5. 前記カバー部材は、前記カバー部材と前記基板との間における前記ハーネスの配索形状が所定の配索形状となるように前記ハーネスを収容可能な収容部を有する、
    請求項に記載のエンジンスタート装置。
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