JP2007308895A - 電子キーシステム - Google Patents

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Akito Kimura
明人 木村
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Abstract

【課題】電子キーで入退室対象の各種機器を作動させる際に誤作動を生じ難くすることができる電子キーシステムを提供する。
【解決手段】車両には、携帯機2のIDコードが車両1のそれと一致してID照合が成立すればドアロック施解錠やエンジン始動が許可されるハンズフリーシステムが搭載されている。このハンズフリーシステムにおいては、ハンドルノブ1bのロックボタン12が押し操作されるとドアロックが施錠する。乗員が降車する際には、ドア開をトリガとして、車外LF発信機からリクエスト信号を発信して、車両1と携帯機2との間でIDコードを事前照合する。この事前照合が成立していれば、降車した乗員が持つ携帯機2がヌルエリアEに位置していても、事前照合成立から一定時間内であることを条件にドアロックが施錠状態となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子キーによる無線通信で例えば車両等の通信対象を作動させる電子キーシステムに関する。
近年、車両には、車両キーを用いて実際にキー操作を行わなくても車両のドアロック施解錠やエンジン始動が許可されるハンズフリーシステム(例えば特許文献1等)を搭載する車種が多くなってきている。このハンズフリーシステムは、車両の発信機からLF帯のリクエスト信号を発信させ、このリクエスト信号に応答して携帯機が返信してきたRF帯のIDコードを車両の受信機で受信し、携帯機のIDコードと車両のIDコードと照合し、これらIDコードが一致してID照合が成立すれば、ドアロック施解錠やエンジン始動を許可するシステムである。
この種のハンズフリーシステムにおいては、図5に示すように、車両51のドア52にあるドアハンドルノブ53に押下式のロックボタン54が設けられている。ドアロックを施錠するに際しては、車外に降車した乗員がロックボタン54を押し操作する。このとき、車両51の発信機55からリクエスト信号が発信され、そのリクエスト信号を受けた携帯機56がID信号を車両51に返信する。車両51が車内の受信機57を介してID信号を受信するとID照合が行われ、携帯機56のIDコードが車両51のそれと一致してID照合が成立すると、ドアロックが施錠状態となる。
特開2002−029385号公報
ところで、RF帯の無線信号は、周波数が約300MHzと非常に高周波である。よって、この種の高周波信号というのは、周囲の電波環境や障害物などに影響を受け易い現状があるので、本例のように携帯機のIDコードをRF帯の信号で車両に返信する場合、図5に示すように携帯機56と受信機57との間の通信エリアには、受信機57に対する携帯機56の位置関係によってはIDコードが受信機57まで至らないヌルエリアExが生じる場合がある。携帯機56がヌルエリアExに位置していると、携帯機56と受信機57との間で通信不良が生じ、ドアロックを施錠する際にロックボタン54を押してもドアロックを施錠できない問題が生じていた。
本発明の目的は、電子キーで入退室対象の各種機器を作動させる際に誤作動を生じ難くすることができる電子キーシステムを提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、入退室対象から無線で発信されるリクエストを電子キーが受信すると、当該電子キーがそれに応答する形でキー固有の識別コードを無線で前記入退室対象に返信し、当該返信時において前記入退室対象が前記電子キーの識別コードと当該入退室対象の識別コードとを照合し、これら識別コードが一致して前記照合が成立すれば、前記入退室対象の作動が許可された状態となり、前記照合成立時において前記入退室対象に設けられた操作手段が操作されると、前記入退室対象に設けられた機器が作動を開始する電子キーシステムにおいて、入室者が前記入退室対象から退室することを検出する検出手段と、前記検出手段の検出信号を基に前記退室を認識すると、前記操作手段が操作される事前に、前記照合として事前照合を行う事前照合手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、入退室対象内の入室者がその入退室対象から退室する際、その退室が検出手段によって検出される。この退室を認識した事前照合手段は、その入室者が入退室対象の機器を作動させるべく操作手段を操作する前段階において、予め電子キーと入退室対象との間で事前照合を行う。従って、入室者が操作手段を操作して入退室対象の機器を作動させようとした際に、電子キーと入退室対象の通信機との間の無線による照合成立を条件として機器が作動する場合、電子キーが入退室対象の通信機と通信できない位置にあったとしても、その照合は事前照合によって照合成立の確認が予め行われているので、電子キーの配置位置に拘わらず、この機器を作動させることが可能となる。
本発明では、前記事前照合手段は、前記事前照合が成立した場合、その照合成立認識を一定時間の間において保持し、前記一定時間が経過すると、前記保持を解除することを要旨とする。
この構成によれば、事前照合を行う場合であっても、その事前照合で成立した照合成立認識には期限が与えられる。よって、事前照合が一旦成立すると、それを成立したままの状態としないので、操作者以外の第三者によって機器が作動されてしまうような状況を発生し難くすることが可能となる。
本発明では、前記事前照合手段は、前記検出手段の検出信号を基に前記退室を認識すると、前記入退室対象の扉を施錠する際に操作される前記操作手段としての施錠操作手段が操作される事前に、前記事前照合として室外通信機を用いた室外照合を行うことを要旨とする。
この構成によれば、事前照合を行うに際しては、室外通信機からリクエストを発信することにより、電子キーと室外通信機との間で照合を行うので、事前照合においては電子キーが室外にあるか否かを確認することが可能となる。
本発明では、前記検出手段は、前記入退室対象の扉の開閉状態を検出する扉開閉検出手段であり、前記事前照合手段は、前記扉開閉検出手段の検出信号を基に前記扉が開状態になったと認識すると、前記事前照合を開始することを要旨とする。
この構成によれば、扉が開状態となったことを条件に事前照合が行われるので、退室判断をより好適に行うことが可能となり、より適切なタイミングで事前照合を開始することが可能となる。
本発明では、前記事前照合手段は、前記事前照合を開始した以降において、当該事前照合の成立有無に拘わらず前記リクエストの発信を継続することにより、前記事前照合を繰り返し行うことを要旨とする。
この構成によれば、事前照合が一度だけでなく繰り返し行われることになるので、より確実に事前照合を成立させることが可能となる。このため、事前照合が成立し得るはずであるにも拘わらず、それが成立しないと判断される状況が生じ難くなる。
本発明では、前記事前照合手段は、前記施錠操作手段が操作された際、室内通信機を用いた室内照合を行うことにより、室内に前記電子キーが置き忘れていないことを確認することを要旨とする。
この構成によれば、施錠操作手段を操作して入退室対象の扉を施錠する際、室内照合を行うことにより、電子キーが室内に置き忘れていないか否か確認するので、電子キーを室内に置いたまま扉を施錠してしまうインロックを発生し難くすることが可能となる。
本発明によれば、電子キーで入退室対象の各種機器を作動させる際に誤作動を生じ難くすることができる。
以下、本発明を具体化した電子キーシステムの一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、携帯機2を所有していればメカニカルキーを用いなくてもドアロック施解錠やエンジン始動を許可するハンズフリーシステム3が搭載されている。車両1には、ハンズフリーシステム3においてID照合を行うスマートECU4が設けられている。このスマートECU4には、車外に設置された車外LF発信機5と、車内に設置された車内LF発信機6と、同じく車内に設置されたRF受信機7とが接続されている。なお、車両1が入退室対象に相当し、携帯機2が電子キーに相当する。また、ハンズフリーシステム3が電子キーシステムに相当し、車外LF発信機5が室外通信機に相当する。
また、スマートECU4には、ドアロック施解錠を制御するドアECU8が車内のバス9を介して接続されている。ドアECU8には、ドアロック施解錠時の駆動源となるドアロックモータ10が接続されている。また、ドアECU8には、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ11が接続されている。ドアECU8は、ドアカーテシスイッチ11から開信号または閉信号を入力し、ドアが開状態及び閉状態の何れにあるのかを認識することが可能である。なお、スマートECU4が事前照合手段に相当し、ドアロックモータ10が機器に相当し、ドアカーテシスイッチ11が検出手段(扉開閉検出手段)に相当する。
スマートECU4には、ドア1aのドアハンドル1bに設けられたロックボタン12と、ドアハンドル1bの内部に埋設されたタッチセンサ13とが接続されている。ロックボタン12は、押下操作式のボタンであって、ドアロック解錠時において押し操作されるとドアロックが施錠状態となる。タッチセンサ13は、操作者がドアハンドル1bをタッチ操作したか否かを検出するセンサであって、ドアロック施錠時において操作者がドアハンドル1bをタッチ操作したことを検出するとドアロックを解除状態にする。なお、ドア1aが扉に相当し、ロックボタン12が操作手段(施錠操作手段)に相当する。
携帯機2には、この携帯機2の無線通信を統括制御する通信制御部14が設けられている。通信制御部14には、LF帯の信号を受信可能な受信回路15と、通信制御部14からの指令に従いRF帯の信号を発信可能な発信回路16とが接続されている。受信回路15は、受信したLF信号を復調するとともに、その復調後の信号を受信データとして通信制御部14に出力する。また、発信回路16は、通信制御部14からの指令に従い、携帯機2のIDコード(識別コード)を乗せたRF帯のID信号Sidを発信可能である。
車両1が駐車状態(エンジン停止でドア施錠状態)の際、スマートECU4は、車外LF発信機5からID返信要求(リクエスト)としてLF帯のリクエスト信号Sreqを発信して車外に通信エリアを形成する。ここで、車外LF発信機5が複数存在する場合には、これらが1つずつ順にリクエスト信号Sreqを発信し、この発信を繰り返す動作をとる。携帯機2がその車外通信エリアに入り込むと、携帯機2は受信回路15でこのリクエスト信号Sreqを受信する。このとき、通信制御部14は、受信回路15で受信したLF信号がID返信のリクエストであることを認識すると、自身のメモリに登録されたIDコードに関するデータを発信回路16に出力する。発信回路16は、通信制御部14から入力したIDコードデータに変調を加え、そのIDコードを乗せたRF帯のID信号Sidを発信する。
スマートECU4は、車外LF発信機5からリクエスト信号Sreqを発信している時、RF受信機7でID信号Sidを受信すると車外通信が確立したと認識し、携帯機2のIDコードと車両1に登録されたIDコードとを比較するID照合として車外照合を行う。スマートECU4は、この車外照合が成立した事を認識すると、停止状態のタッチセンサ13を起動し、このタッチセンサ13で操作者によるハンドルノブのタッチ操作を検出すると、ドアECU8にドアアンロック要求信号を出力する。このドアアンロック要求信号を受けたドアECU8は、ドアロックモータ10を駆動して施錠状態のドアロックを解除する。
スマートECU4は、ドアカーテシスイッチ11により運転者が乗車した事を検出すると、車内LF発信機6からリクエスト信号Sreqを発信して車内に通信エリアを形成する。携帯機2がその車内通信エリアに入り込むと、携帯機2はこのリクエスト信号Sreqに応答してID信号Sidを返信する。スマートECU4は、車内LF発信機6からリクエスト信号Sreqを発信している時、RF受信機7で携帯機2のID信号Sidを受信すると車内通信が確立したと認識し、車内にある携帯機2と車両との間でIDコードを比較するID照合として車内照合を行い、車内照合成立結果を認識する。なお、この室内照合は、携帯機2に埋設されたトランスポンダのコードを車両1との間で照合するイモビライザー照合を含んでいてもよい。
スマートECU4には、車内の各種電装品の電源を制御する電源ECU17と、エンジン18の点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU19とがバス9を通じて接続されている。電源ECU17には、エンジン18を始動または停止する際に操作するエンジンスタートスイッチ20が接続されている。この種の車両1においては、シフトレバーが駐車位置のとき、ブレーキペダルを踏み込んだ状態でエンジンスタートスイッチ20がオン操作されると、エンジン18が始動する。また、電源ECU17には、アクセサリ電源のオンオフを切り換えるACCリレー21と、イグニッションのオンオフを切り換えるIGリレー22と、スタータモータへの通電を入切りするSTリレー23が接続されている。
電源ECU17は、シフトレバーが駐車位置のときにブレーキペダルが踏まれながらエンジンスタートスイッチ20がオン操作された事を検出すると、スマートECU4に対してID照合結果を確認する。スマートECU4は、車内照合(イモビライザー照合も含む)が成立していれば、スマートECU4によるイモビロックを解除し、車内照合成立の旨を電源ECU17に応答する。車内照合成立の旨の応答を受け付けた電源ECU17は、ACCリレー21、IGリレー22及びSTリレー23をそれぞれオン状態にする。
各リレーをオン状態にした電源ECU17は、エンジンECU19に起動信号を出力する。この起動信号を受けたエンジンECU19は、スマートECU4との間で暗号化通信を用い、車内照合成立の確認と、互いがペアを成すECU同士であるか否かの確認(ペアリング)とを行う。エンジンECU19は、車内照合とペアリングとが両方とも成立する事を認識するとエンジン始動許可状態となり、エンジン18の始動を開始する。
スマートECU4には、ドアロックを施錠する際において、車両1と携帯機2との間でIDコードを事前照合するIDコード事前照合機能が設けられている。この機能を以下に説明すると、エンジン18を止めた運転者(乗員)が降車しようとしてドアを開状態にすると、ドアカーテシスイッチ11からドア開操作を検出したスマートECU4は、このドア開をトリガとすることにより、ロックボタン12が押し操作される事前に車外照合(以下、事前照合と記す)を行う。
この事前照合は、乗員が降車しようとしてドアが開状態になった際に、車外LF発信機5からリクエスト信号Sreqを断続的に発信する動作を開始し、ロックボタン12が押し操作される前のドアが開状態の間に室外照合を済ませる処理である。ここで、車外LF発信機5が複数存在する場合には、これらが1つずつ順にリクエスト信号Sreqを発信し、この発信を繰り返す動作をとる。スマートECU4は、この事前照合が成立すると、例えば自身の内部メモリにフラグを立てるなどして、事前照合成立認識を一定時間Smax(例えば5秒)の間において保持する。
降車した乗員がドアを施錠するに際しては、ドアハンドルにあるロックボタン12を乗員が押し操作する。スマートECU4は、ドアロック解錠時においてロックボタン12の押し操作を検出すると、事前照合成立を確認する。スマートECU4は、事前照合成立が保持されていれば車外照合成立済みと認識し、ドアロック要求信号をドアECU8に出力する。ドアECU8は、スマートECU4からドアロック要求信号を入力すると、ドアロックモータ10を駆動して解除状態のドアロックを施錠状態にする。
次に、本例のハンズフリーシステム3においてドアロックを施錠する際の動作を図2〜図4に従って説明する。
図2に示すように、エンジン18を止めた運転者が降車しようとしてドア1aを開状態にしたとする。このとき、運転席のドアカーテシスイッチ11は、図4に示すようにドア開を通知するLレベル信号(検出信号)をドアECU8に出力し、ドアECU8にドア開状態を通知する。ドアカーテシスイッチ11からLレベル信号を受けたドアECU8は、ドア1aが開状態であることを認識し、その旨をスマートECU4に出力する。
ドアECU8からドア開の通知を受けたスマートECU4は、ドア1aが開状態となった事をトリガとして、ロックボタン12が操作される前に、車外LF発信機5からリクエスト信号Sreqを先行して断続的に発信させ、車両1と携帯機2との間でIDコードを事前照合する。このとき、図4に示すように運転席の車外LF発信機5を見た場合、この車外LF発信機からは、リクエスト信号Sreqが所定間隔Sa(例えば500ms)で断続的に発信された状態となる。
このリクエスト信号Sreqを携帯機2が受信すると、携帯機2はリクエスト信号Sreqに応答する形で、自身のIDコードを乗せたID信号Sidを返信する。スマートECU4は、このID信号SidをRF受信機7を介して受信すると、携帯機2のIDコードと車両1のIDコードとを比較することにより、IDコードを事前照合する。スマートECU4は、この事前照合が成立すれば、事前照合成立認識を一定時間Smaxの間において保持する。
スマートECU4は、事前照合成立後もリクエスト信号Sreqの断続的な発信を継続し、リクエスト信号Sreqを発信する度に、事前照合をその都度行う。スマートECU4は、事前照合が成立する度に、事前照合成立認識の保持時間Sのカウントをリセットし、その保持時間Sを再カウントする保持時間Sの更新を繰り返す。スマートECU4は、ドア1aが閉状態となるとリクエスト信号Sreqの発信を停止し、ドア開状態の際に最後に事前照合が成立してからの記憶を一定時間Smaxの間において保持する。
ところで、携帯機2が発信するID信号Sidは、RF帯という約300MHzの高周波信号であるので、周囲の電波環境や障害物などに影響を受け易い現状がある。よって、図3に示すように、車外に位置する携帯機2とRF受信機7との間の通信エリアには、RF受信機7に対する携帯機2の位置関係によっては、携帯機2の発するID信号SidがRF受信機7まで至らないヌルエリアEが生じることがある。携帯機2がヌルエリアEに位置していると、携帯機2とRF受信機7との間で通信不良が生じる。ドア閉後において携帯機2が車外に位置する際、携帯機2がヌルエリアEに位置していなければ、携帯機2がID信号Sidを発信した際、RF受信機7はそのID信号Sidを受信し、一方で携帯機2がヌルエリアEに位置すると、RF受信機7は携帯機2からのID信号Sidを受信できない状態となってしまう。
ここで、ドアロックを施錠する際には、降車した乗員によってロックボタン12が押し操作される。ロックボタン12の押し操作を認識したスマートECU4は、まず車内LF発信機6からリクエスト信号Sreqを発信して、車内において携帯機2と車内通信が確立するか否かを見ることにより、携帯機2の置き忘れを判定する。スマートECU4は、車内照合が成立すれば、携帯機2が車内に置き忘れていると認識してドアロックの施錠を行わず、車内照合が成立しなければ、車内に携帯機2が置き忘れていないと認識する。
携帯機2が車内に置き忘れられていないと認識したスマートECU4は、続いて事前照合成立を確認する。ここで、事前照合が成立してからの時間が一定時間Smax以内であって、スマートECU4が事前照合成立の認識を保持している場合、この事前照合成立保持を認識したスマートECU4は、これを以て室外照合成立を認識し、ドアロックを施錠状態にする。
一方、スマートECU4は、事前照合成立が保持されていなければ、車外LF発信機5からリクエスト信号Sreqを再度複数回発信させて、車外照合が成立するか否かを判定する。スマートECUは、このときに車外照合成立を認識すれば、ドアロックを施錠状態にし、一方で車外照合が成立しなければドアロック施錠を許可せず、ドアロックを解除状態のままにする。
従って、本例においては、ドアロックを施錠するに際し、ロックボタン12が押し操作される事前において、ドア開をトリガとして携帯機2のIDコードを事前照合する。従って、降車した乗員がドアロックを施錠すべくロックボタン12を押し操作した際に、携帯機2がヌルエリアEに位置して車外照合が行えない状態であったとしても、事前照合が成立してからの時間が一定時間Smax以内であれば、ドアロックが施錠される。よって、ドアロックを施錠したいにも拘わらず、その操作が行えない状況を生じ難くすることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)乗員が降車する際、ドア開をトリガとして携帯機2のIDコードを事前照合するので、降車した乗員がドアロックを施錠すべくロックボタン12を押し操作したときに、携帯機2がヌルエリアEに位置していたとしても、事前照合成立の保持時間Sが一定時間Smax内であれば、ドアロックを施錠することができる。従って、ロックボタン12を押してもドアロックが施錠できないような状況を生じ難くすることができる。
(2)ドアロックの施錠に際して事前照合を行う場合であっても、事前照合成立の認識には、一定時間Smaxのみ保持するという期限が与えられる。従って、事前照合が一旦成立するとそれを成立したままの状態とないないので、運転者等の乗員以外の第三者によってドアロックが解錠されてしまうような不具合を生じ難くすることができる。
(3)ロックボタン12を押し操作してドアロックを施錠する際、車外照合を行う前段階において、携帯機2が車内にあるか否かを確認する車内照合を行い、車内照合が成立した際にはドアロックが施錠動作に移行しない。従って、携帯機2を車内に置き忘れたままドアロックを施錠する状況を生じ難くすることができる。
(4)事前照合中において、事前照合の成立有無に拘わらずリクエスト信号Sreqの発信を継続することにより、事前照合を繰り返し行う。従って、例えばその時の電波状況により事前照合が成立するにも拘わらずそれが成立しないような状況となったとしても、その後、事前照合が再度実行されることになり、より確実に事前照合を成立させることができる。
(5)事前照合を行うようにすれば、ロックボタン12を押すと直ぐにドアロックの施錠動作に移行する。このため、ロックボタン12を押した後に室外照合を行う場合に比べて、ロックボタン12を押してからドアロックが施錠されるまでのレスポンス時間を短くすることができる。
(6)事前照合を行う際、事前照合の成立または不成立にかかわらず、車外LF発信機5からリクエスト信号Sreqを常に断続的に発信させ、事前照合が成立する都度、事前照合成立の保持時間Sをリセットし、保持時間Sを再カウントする。従って、事前照合成立の保持時間Sを最適の値とすることができ、事前照合の精度向上に効果が高い。
なお、本実施形態はこれまでに述べた構成に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
・ ロックボタン12が押された後、車外照合を一度行い、この車外照合が成立しない場合に、事前照合成立の確認を行う順序を経る形態でもよい。この場合、携帯機2を所有した乗員が車外にいる際に照合が実施されることになるので、車外に携帯機2が存在することを、より確実に判定することができる。
・ 事前照合成立の保持時間Sのカウントは、事前照合が成立する度に、その都度更新されることに限定されない。即ち、保持時間Sのカウントを開始すると、そのカウント時間がタイムアップするまで待ち、保持時間Sがタイムアップした後、事前照合が再成立すれば、保持時間Sを新たに再開する形態でもよい。
・ 事前照合の開始タイミングはドア開であることに限らず、例えばこれはエンジン停止としてもよい。
・ 事前照合の対象は、車両1のドアロックの施錠に限定されない。例えば、降車する際に車内照合を必要とする場合において、この車内照合を事前に実施するものでもよい。
・ 車両1にステアリングロックを搭載し、車両駐車時にはステアリングロックが施錠状態となり、エンジン始動時においてはステアリングロックが解除されるようにしてもよい。
・ ハンズフリーシステム3は、必ずしもドアロック施解錠機能とエンジン始動機能の両方を持つことに限らず、これら機能のうち少なくとも一方を有するシステムであればよい。
・ エンジンスタートスイッチ20は、押下操作式のプッシュスイッチに限定されない。例えば、プッシュスイッチの変わりにノブを設け、このノブをオフ位置からオン位置に回す操作によってエンジンが始動する回動操作式のスイッチでもよい。
・ 本例の携帯機2の入退室対象は、必ずしも車両1に限らず、例えば住宅のドアロック施解錠などに採用してもよく、車両以外のものに広く採用可能である。
一実施形態におけるハンズフリーシステムの構成を示すブロック図。 乗員が車両から降車する際の動作を示す説明図。 降車した乗員がドアロックを施錠する際の動作を示す説明図。 ドアロックを施錠状態にする際の各種検出系が入出力する信号の波形図。 従来における降車した乗員がドアロックを施錠する際の動作を示す説明図。
符号の説明
1…入退室対象としての車両、1a…扉としてのドア、2…電子キーとしての携帯機、3…電子キーシステムとしてのハンズフリーシステム、4…事前照合手段としてのスマートECU、5…室外通信機としての車外LF発信機、10…機器としてのドアロックモータ、11…検出手段(扉開閉検出手段)としてのドアカーテシスイッチ、12…操作手段(施錠操作手段)としてのロックボタン、Smax…一定時間。

Claims (6)

  1. 入退室対象から無線で発信されるリクエストを電子キーが受信すると、当該電子キーがそれに応答する形でキー固有の識別コードを無線で前記入退室対象に返信し、当該返信時において前記入退室対象が前記電子キーの識別コードと当該入退室対象の識別コードとを照合し、これら識別コードが一致して前記照合が成立すれば、前記入退室対象の作動が許可された状態となり、前記照合成立時において前記入退室対象に設けられた操作手段が操作されると、前記入退室対象に設けられた機器が作動を開始する電子キーシステムにおいて、
    入室者が前記入退室対象から退室することを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出信号を基に前記退室を認識すると、前記操作手段が操作される事前に、前記照合として事前照合を行う事前照合手段と
    を備えたことを特徴とする電子キーシステム。
  2. 前記事前照合手段は、前記事前照合が成立した場合、その照合成立認識を一定時間の間において保持し、前記一定時間が経過すると、前記保持を解除することを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステム。
  3. 前記事前照合手段は、前記検出手段の検出信号を基に前記退室を認識すると、前記入退室対象の扉を施錠する際に操作される前記操作手段としての施錠操作手段が操作される事前に、前記事前照合として室外通信機を用いた室外照合を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キーシステム。
  4. 前記検出手段は、前記入退室対象の扉の開閉状態を検出する扉開閉検出手段であり、
    前記事前照合手段は、前記扉開閉検出手段の検出信号を基に前記扉が開状態になったと認識すると、前記事前照合を開始することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
  5. 前記事前照合手段は、前記事前照合を開始した以降において、当該事前照合の成立有無に拘わらず前記リクエストの発信を継続することにより、前記事前照合を繰り返し行うことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
  6. 前記事前照合手段は、前記施錠操作手段が操作された際、室内通信機を用いた室内照合を行うことにより、室内に前記電子キーが置き忘れていないことを確認することを特徴とする請求項3〜5のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
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