JP2001098803A - 車両のシリンダ錠保護装置 - Google Patents
車両のシリンダ錠保護装置Info
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Abstract
ンダ57のキー穴64が上方を向くようにメインスイッ
チ21のハンドルロック部55を取付け、このハンドル
ロック部55の上方にハンドルロック部55を保護する
ためにシャッター65でキー穴64を開閉する形式の保
護装置53を配置するとともに、この保護装置53をハ
ンドルバーブラケット16に取付け、保護装置53をメ
インキー61とは別のマグネットキー67で操作するよ
うにした。 【効果】 保護装置を備えていないハンドルロック部に
保護機能を付加する場合に、保護装置を備えていないハ
ンドルロック部を変更することなしに容易に保護機能を
付加することができるとともに、保護機能付加によるコ
ストアップを抑えることができる。
Description
ないシリンダ錠に容易に保護機能を付加し、この保護機
能付加によるコストアップを抑えた車両のシリンダ錠保
護装置に関する。
リンダ錠を悪戯(いたずら)から保護するためのシリン
ダ錠保護装置としては、例えば、特開平11−4413
2号公報「シリンダ錠の保護装置」が知られている。
り、シリンダボディ2の上部に略キャップ形状のリング
12をネジ14で固定し、同公報の図5に示される通
り、リング12の上部にシャッター取付孔12aを形成
し、このシャッター取付孔12aにシャッター15を移
動可能に配置し、同公報の図3に示される通り、リング
12の上部にシャッター15を閉状態に施錠したり開状
態に解錠するマグネット錠16を設け、これらのシャッ
ター15及びマグネット錠16で保護装置を形成したシ
リンダ錠1(同公報図2参照)が記載されている。
置を形成するシャッター15及びマグネット錠16がリ
ング12内に設けられる構造であるため、例えば、保護
装置を備えていないシリンダ錠に保護機能を付加する場
合には、保護装置を備えていないシリンダ錠のリングを
新規に設定する必要があり、保護装置の部品コストに加
え、型費等が発生して製造コストが増大する。
ていないシリンダ錠に容易に保護機能を付加することが
でき、保護機能付加によるコストアップを抑えることが
できる車両のシリンダ錠保護装置を提供することにあ
る。
に請求項1は、前輪を操舵するためにヘッドパイプにス
テムシャフトを回転自在に取付け、このステムシャフト
の上端にハンドルバー支持用ブラケットを設けた車両に
おいて、前記ハンドルバー支持用ブラケットにキーシリ
ンダの開口が上方を向くようにシリンダ錠を取付け、こ
のシリンダ錠の上方にシリンダ錠を保護するためにシャ
ッターで前記開口を開閉する形式の保護装置を配置する
とともに、この保護装置を前記ハンドルバー支持用ブラ
ケットに取付け、前記保護装置をメインキーとは別のキ
ーで操作するようにしたことを特徴とする。
ンダの開口が上を向くように取付けたシリンダ錠の上方
に保護装置を配置するとともに、この保護装置をハンド
ルバー支持用ブラケットに取付け、シャッターでキーシ
リンダの開口を開閉する形式の保護装置によりキーシリ
ンダの開口への悪戯からシリンダ錠を保護する。
ダ錠に保護機能を付加する場合に、シリンダ錠とは別体
の保護装置をシリンダ錠の上方に配置し、保護装置をシ
リンダ錠に直接取付けずにハンドルバー支持用ブラケッ
トに取付けたことで、保護装置を備えていないシリンダ
錠を変更することなしに容易に保護機能を付加すること
ができるとともに、保護機能付加によるコストアップを
抑えることができる。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るシリンダ錠保護装置を
搭載した車両の側面図であり、車両としての自動二輪車
10は、スクータ型車両であり、車体フレーム11と、
この車体フレーム11の前端部を構成するヘッドパイプ
12と、このヘッドパイプ12に回転自在に取付けたス
テムシャフト13と、このステムシャフト13の下部に
取付けたフロントフォーク14及び前輪15と、ステム
シャフト13の上端部に取付けたハンドルバー支持用ブ
ラケット16(以下「ハンドルバーブラケット16」と
記す。)及びハンドルバー17と、このハンドルバー1
7の前方に配置したスピードメータ、タコメータ等のメ
ータ類18と、ハンドルバー17の後方に配置した後述
するシリンダ錠を備えるメインスイッチ21とからな
る。
ロントフェンダ、26は燃料タンク、27はフロアステ
ップ、28はボディカバー、31はシート、32はエン
ジン、33は動力伝達装置、34は後輪、35はエアク
リーナ、36はマフラ、37はリヤフェンダ、38はリ
ヤクッションユニットである。
示す車両前部の要部側面図であり、ハンドルバーブラケ
ット16の後部下部にメインスイッチ21をカラー5
1,51(奥側の符号51は不図示)を介してボルト5
2,52(奥側の符号51は不図示)で取付け、メイン
スイッチ21の上方で、且つハンドルバーブラケット1
6の後部上部にメインスイッチ21を保護する保護装置
53をビス54,54(奥側の符号54は不図示)で取
付けたことを示す。
による操舵をロックするためのシリンダ錠としてのハン
ドルロック部55と、このハンドルロック部55の下部
に取付けたイグニッションスイッチ部56とからなる。
てのキー穴(後述する。)を開けたキーシリンダ57内
に円柱部材を回転自在に挿入し、この円柱部材にキーシ
リンダ57内面と結合可能なタンブラを取付け、円柱部
材の下部に一体的にクランク部を設け、このクランク部
にハンドルロックピン58を連結したものである。キー
穴にメインキー61を挿入すると、キーシリンダ57の
内面とタンブラとの結合が外れ、メインキー61を回す
ことでキーシリンダ57内で円柱部材を回転させること
ができる。
ルロック部55のクランク部と一体的に回転する可動端
子と、ボディ側に取付けた固定端子とを備え、キー穴に
挿入したメインキー61をON位置に回すことで上記し
た可動端子と固定端子が接触状態とし、イグニッション
回路や他の電気回路に通電させ、メインキー61をOF
F位置に回すことで可動端子と固定端子とを非接触状態
とし、イグニッション回路や他の電気回路への通電を止
めるものであり、メインキー61をON位置に回し、更
に、スタータスイッチをONとすることによりセルモー
タが回転し、エンジンが始動する。
ちハンドルロックを行うには、キー穴にメインキー61
を挿入してキーシリンダ57内面とタンブラとの結合を
解除し、メインキー61をハンドルロック位置に回すこ
とで円柱部材を介してクランク部を回し、これによって
ハンドルロックピン58をメインスイッチ21外に押出
し、ヘッドパイプ12から延ばしたロックプレート62
に開けたピン挿入穴63にハンドルロックピン58を挿
入する。これで、ハンドルロックが完了する。
ー穴にメインキー61を挿入してキーシリンダ57内面
とタンブラとの結合を解除し、メインキー61をハンド
ルロック位置からOFF位置又はON位置に回すことで
円柱部材を介してクランク部を回し、ハンドルロックピ
ン58をメインスイッチ21内に引込み、ヘッドパイプ
12から延ばしたロックプレート62のピン挿入穴63
からハンドルロックピン58を引抜く。これで、ハンド
ルロック解除が完了する。
ーブラケット16にハンドルバー17を取付け、このハ
ンドルバー17の後方にメインスイッチ21のハンドル
ロック部55上方を覆う保護装置53を配置し、ハンド
ルロック部55のキー穴64を保護装置53に設けたシ
ャッター65で閉じた状態を示す。この状態では、例え
ば、キー穴64に異物を挿入する等の悪戯を防止するこ
とができ、シリンダ錠としてのハンドルロック部55を
保護することができる。図中、66は、シャッター65
の開閉を行うために図2に示したメインキー61とは別
のキーとしてのマグネットキー67を挿入する八角形状
のマグネットキー挿入部である。
装置53は、底部71と、この底部71に被せたカバー
72と、これらの底部71及びカバー72のそれぞれの
間に設けたシャッター65と、このシャッター65のマ
グネットキー挿入部66の下方に配置した可動マグネッ
ト73・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)と、これ
らの可動マグネット73・・・をマグネットキー挿入部6
6側に押し付けるスプリング74・・・と、前述のマグネ
ットキー67(図2参照)とからなる。
ー軸部76と、キー穴64(図3参照)を開閉するプレ
ート部77とからなり、シャッター軸部76の表側にマ
グネットキー挿入部66を設け、シャッター軸部76の
裏側に可動マグネット73・・・が進入する凹部78・・・を
設けたものである。なお、81はマグネットキー挿入部
66の中央部に設けた凸部である。
照)のキーシリンダ57(図2参照)上部を挿入するた
めのシリンダ挿入穴82と、メインキー61(図2参
照)を挿入するためにシリンダ挿入穴82に連通させた
底部側キー挿入穴83と、可動マグネット73及びスプ
リング74を1組として移動可能に挿入するマグネット
可動穴84・・・とを備える。カバー72は、シャッター
65のシャッター軸部76を通すシャッター軸部挿入穴
85と、メインキー61を挿入するカバー側キー挿入穴
86とを備える。
は、スプリング74・・・の弾性力によりシャッター65
の凹部78・・・内に一部分が進入し、他の部分が底部7
1のマグネット可動穴84・・・内に残ることで、底部7
1に対するシャッター65の回転を阻止するものであ
る。
側キー挿入穴83とカバー72のカバー側キー挿入穴8
6との間にシャッター65のプレート部77が介在し、
メインスイッチ21(図2参照)のキー穴64(図3参
照)に異物を挿入することができず、且つシャッター6
5を開けることもできない。
ット73・・・を除く他の部分を非磁性体で構成したもの
である。
ダ錠保護装置のマグネットキーを説明する説明図であ
る。(a)は正面図であり、マグネットキー67は、指
で把むための把持部91と、この把持部91から突出さ
せたマグネット収納部92とからなる。
ット収納部92は、図3に示した保護装置53のマグネ
ットキー挿入部66に挿入するために、八角形の穴状の
マグネットキー挿入部66と相似な八角形の柱状に形成
し、挿入時に把持部91の向きを一定にするために八角
形の辺92aと辺92bとの長さを異ならせ、且つ把持
部91の中心線CLに対して八角形を線対称としたもの
である。
マグネット収納部92は、端面にセンタ穴93を開け、
端面近傍にキー側マグネット94・・・を埋め込み、これ
らのキー側マグネット94・・・の表面にそれぞれフィル
ム95・・・を貼ったものである。
3のマグネットキー挿入部66に設けた凸部81に嵌合
し、この状態で、図5(c)に示したキー側マグネット
94・・・のそれぞれは、可動マグネット73・・・(図4参
照)のそれぞれに近接する。この時、可動マグネット7
3・・・側のキー側マグネット94・・・の極性は、キー側マ
グネット94・・・側の可動マグネット93・・・と同極性で
ある。マグネットキー67は、キー側マグネット94・・
・を除く他の部分を非磁性体としての樹脂で形成したも
のである。
備えた車両の前部平面図であり、ハンドルバーブラケッ
ト16及びハンドルバー17の上部をハンドルカバー9
7で覆い、ハンドルカバー97の後部から保護装置53
の一部を露出させたことを示す。なお、98はフロント
カバー24の内側に設けたフロントインナカバーであ
る。
装置53の組付要領を次に説明する。図7は本発明に係
るメインスイッチ及び保護装置の組付要領を説明する作
用図である。まず、ハンドルバーブラケット16の下方
から、ハンドルバーブラケット16に開けたメインスイ
ッチ挿入穴16aにメインスイッチ21のキーシリンダ
57をカラー51を介在させた状態で挿入し、ボルト5
2を下方からメインスイッチ21の側方凸部21aに開
けたボルト挿通穴21bに挿入し、ボルト52をカラー
51内に挿入し、ボルト52をハンドルバーブラケット
16に形成しためねじ16bにねじ込むことで、ハンド
ルバーブラケット16にメインスイッチ21を組付け
る。
方に突出するキーシリンダ57の開口側(キー穴側)端
部に保護装置53のシリンダ挿入穴82を嵌合し、ハン
ドルバーブラケット16に開けたビス挿通穴16cに下
方からビス54を通し、ビス54を保護装置53に形成
しためねじ53aにねじ込むことで、ハンドルバーブラ
ケット16に保護装置53を組付ける。以上で、ハンド
ルバーブラケット16へのメインスイッチ21及び保護
装置53の組付が完了する。このように、保護装置を備
えていないメインスイッチ21を変更なしにメインスイ
ッチ21に容易に保護装置53を取付けることができ
る。
したように、前輪15を操舵するためにヘッドパイプ1
2にステムシャフト13を回転自在に取付け、このステ
ムシャフト13の上端にハンドルバーブラケット16を
設けた自動二輪車10において、図7に示したハンドル
バーブラケット16にキーシリンダ57のキー穴64
(図3参照)が上方を向くようにメインスイッチ21の
ハンドルロック部55を取付け、このハンドルロック部
55の上方にキーシリンダ57のキー穴64への異物挿
入等の悪戯からハンドルロック部55を保護するために
シャッター65(図3参照)でキー穴64を開閉する形
式の保護装置53を配置するとともに、この保護装置5
3をハンドルバーブラケット16に取付け、保護装置5
3をメインキー61(図2参照)とは別のマグネットキ
ー67(図2参照)で操作するようにしたことを特徴と
する。
ハンドルロック部55に保護機能を付加する場合に、ハ
ンドルロック部55とは別体の保護装置53をハンドル
ロック部55の上方に配置し、保護装置53をハンドル
ロック部55に直接取付けずにハンドルバーブラケット
16に取付けたことで、保護装置を備えていないハンド
ルロック部55を変更することなしに容易に保護機能を
付加することができるとともに、保護機能付加によるコ
ストアップを抑えることができる。
の開閉について説明する。図8(a)〜(d)は本発明
に係る保護装置におけるシャッターの開閉を説明する作
用図である。(a)において、保護装置53のマグネッ
トキー挿入部66にマグネットキー67を差し込む。
とキー側マグネット94・・・とが同極性で近接すること
により、可動マグネット73・・・がキー側マグネット9
4・・・に反発し、スプリング74の弾性力に抗してシャ
ッター65の凹部78・・・内から出て底部71のマグネ
ット可動穴84内を下方へ移動する。この結果、可動マ
グネット73・・・による底部71とシャッター65との
結合が外れる。
り、この状態から、(d)に示すように、マグネットキ
ー67の把持部91を時計回りに回転させることで、シ
ャッター65のプレート部77が移動し、キーシリンダ
のキー穴64が露出する。これにより、キー穴64にメ
インキーを差し込むことが可能になる。
1とは別のキーとしてのマグネットキー67で操作する
ようにしたので、マグネットキー67以外のもので保護
装置53を簡単に操作すること、即ちシャッター65を
開けることを防止することができる。
する。請求項1の車両のシリンダ錠保護装置は、ハンド
ルバー支持用ブラケットにキーシリンダの開口が上方を
向くようにシリンダ錠を取付け、このシリンダ錠の上方
に保護装置を配置するとともに、この保護装置をハンド
ルバー支持用ブラケットに取付けたので、保護装置を備
えていないシリンダ錠に保護機能を付加する場合に、保
護装置を備えていないシリンダ錠を変更することなし
に、シリンダ錠とは別体の保護装置をシリンダ錠の上方
に配置することで容易に保護機能を付加することができ
るとともに、保護機能付加によるコストアップを抑える
ことができる。
両の側面図
部の要部側面図
キーを説明する説明図
の前部平面図
付要領を説明する作用図
閉を説明する作用図
…ステムシャフト、15…前輪、16…ハンドルバー支
持用ブラケット、53…保護装置、55…シリンダ錠
(ハンドルロック部)、57…キーシリンダ、61…メ
インキー、64…開口(キー穴)、65…シャッター、
67…別のキー(マグネットキー)。
Claims (1)
- 【請求項1】 前輪を操舵するためにヘッドパイプにス
テムシャフトを回転自在に取付け、このステムシャフト
の上端にハンドルバー支持用ブラケットを設けた車両に
おいて、前記ハンドルバー支持用ブラケットにキーシリ
ンダの開口が上方を向くようにシリンダ錠を取付け、こ
のシリンダ錠の上方にシリンダ錠を保護するためにシャ
ッターで前記開口を開閉する形式の保護装置を配置する
とともに、この保護装置を前記ハンドルバー支持用ブラ
ケットに取付け、前記保護装置をメインキーとは別のキ
ーで操作するようにしたことを特徴とする車両のシリン
ダ錠保護装置。
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