JP4410377B2 - シリンダ錠のパネルへの固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はシリンダ錠のパネルへの固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のトランクリッドを施錠する際に使用されるシリンダ錠3の従来例を図4に示す。この従来例において、シリンダ錠3はシリンダケース6内にロータ7を挿入して形成され、シリンダケース6の前方に露出するロータ7はシリンダケース6に固定されるキャップ4により覆い隠される。かかるシリンダ錠3をトランクリッドパネル2に固定するために、シリンダケース6には取り付けフランジ1が設けられ、該取り付けフランジ1をトランクリッドパネル2の裏面に沿わせるように配置した後、取り付けフランジ1を止着して固定される。トランクリッドパネル2と取り付けフランジ1との間には、メタルコンタクトを防止するために、合成樹脂性のパッキン8が介装される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来例において、車外への露出部に被せられてロータ7を覆い隠すキャップ4は例えば、シリンダケース6にカシメ等の手段で固定されるものであるために、取り外しは不可能ではない。キャップ4を取り外すと、ロータ7の頭部を直接操作することが可能となるために、ひいては防盗性能を低下させることとなる。
【0004】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、防盗性能の高いシリンダ錠のパネルへの固定構造の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記目的は、
取り付けフランジ1が自動車の取り付けパネル2裏面に固定され、先端が前記取り付けパネル2から車外に露出するシリンダ錠3を有し、
前記シリンダ錠3の露出先端がキャップ4により覆われるとともに、キャップ4に一体形成されたフランジ部5が取り付けパネル2と取り付けフランジ1により挟み付けられ、かつ、前記キャップ4が合成樹脂材により形成され、前記フランジ部5が取り付けパネル2と取り付けフランジ1との間に介装されることによりメタルコンタクトを防止するシリンダ錠のパネルへの固定構造を提供することにより達成される。
【0006】
パネル2への取り付け状態において、シリンダ錠3の先端部を覆い隠すキャップ4はパネル2のシリンダ挿通開口2aを通ってパネル2裏面に回り込み、シリンダ錠3の取り付けフランジ1とパネル2とにより挟み付けられる。
【0007】
したがってこの発明において、キャップ4はフランジ部5を切り離さなければ取り外すことができないため、防盗性能が向上する。また、キャップ4を合成樹脂材により形成したことによって、キャップ4のフランジ部5をパッキンとして利用することができるために、部品点数を減少させることができる。
【0008】
上記取り付け構造は、
自動車のパネル2への取り付けフランジ1を備えたシリンダケース6内にロータ7を回転操作可能に挿入してなるシリンダ錠3であって、
前記ロータ7の頭部が、取り付けフランジ1の自動車のパネル2への取り付け面に沿って配置されるフランジ部5を一体に備えて合成樹脂材により形成されるキャップ4により覆われるシリンダ錠3を使用することにより実現できる。
【0009】
この場合、前記取り付けフランジは、シリンダケース6のロータ保持筒部6aの中間部に設けられ、キャップ4はロータ保持筒部6aに弾発係止されてシリンダケース6に固定されるシリンダ錠3を構成すると、パネル2への固定前であってもキャップ4とシリンダ錠3を一体にしておくことができるために、搬送、管理がしやすくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1ないし3に自動車のトランクリッドロック装置を操作するためのシリンダ錠3として構成された本発明の実施の形態を示す。シリンダ錠3はシリンダケース6内にロータ7を回転操作可能に挿入して形成され、ロータ7を回転操作することにより、ロータ7の端部に装着されたレバー9をロータ7の回転中心に直交する面内で回転させることができる。
【0011】
シリンダケース6は上記ロータ7を保持するロータ保持筒部6aと、ロータ保持筒部6aの中間部から側方に張り出す取り付けフランジ1とを有し、取り付けフランジ1をトランクリッドロック装置側に延設して形成されるクランク支持片1aにベルクランク10が装着される。ベルクランク10はトーションスプリング11によりレバー9との圧接方向に付勢されており、ロータ7をロック状態からアンロック方向に回転操作してレバー9を回転させると、該レバー9への回転力はベルクランク10により方向変換されて該ベルクランク10に連結されるロッド12を介してトランクリッドロック装置に伝達される。
【0012】
上記シリンダケース6のロータ保持筒部6a先端に露出するロータ7を覆い隠すためにシリンダケース6にはキャップ4が装着される。図3に示すように、キャップ4は合成樹脂材により形成され、シリンダケース6のロータ保持筒部6a前端部を覆う筒部4aと、取り付けフランジ1の正面壁に添うフランジ部5とを有し、筒部4a端面には、ロータ7のキー挿入孔7aを外部に露出させるためのキー挿入開口4bが開設される。図1に示すように、キャップ4の筒部4aはトランクリッドパネル2に固定した際に先端面が水平となって車体外方から上記キー挿入孔7aが目立たないように、円柱を斜めから切断した形状に形成される。また、筒部4aには、周縁にスリット13aを入れて3辺部が周囲から切り離された取り付け片13がシリンダ中心線に対して点対称位置に一対設けられ、各取り付け片13の中心部に嵌合孔13bが開設される。さらに、筒部4aの内周壁面には後端方に開放される位置決め凹部4cが形成される。
【0013】
一方、フランジ部5は筒部4aの後端から側方に延設されており、上記シリンダケース6の取り付けフランジ1とほぼ同一形状に形成される。フランジ部5には、取り付けフランジ1側のボルト挿通孔1bに合致するボルト挿通孔5aが開設される。
【0014】
このキャップ4は、筒部4aの後部開口にシリンダ錠3の先端部を押し込むことによりシリンダケース6に装着することができ、押し込み操作により、取り付け片13は一旦弾性変形してシリンダケース6側の係止突起6bを乗り越えた後、嵌合孔13b内に係止突起6bを受容し、以後の離脱を規制する。この状態において、位置決め凹部4cにシリンダケース6外周に形成された位置決め突部(図示せず)が係合し、回転方向の移動も規制される。筒部4aがシリンダケース6のロータ保持筒部6a前端部に装着された状態で、フランジ部5は取り付けフランジ1の全面に当接する。
【0015】
一方、トランクリッドパネル2は、図1に示すように、表面が斜め下方を向くシリンダ取り付け面2bを有し、シリンダ錠3は、キャップ4をシリンダ取り付け面2bのシリンダ挿通開口2aに挿通させた後、シリンダケース6の取り付けフランジ1をシリンダ取り付け面2bにボルト等を使用して固定される。トランクリッドパネル2への固定状態において、キャップ4はシリンダ挿通開口2aを通ってパネル2裏面側に至り、フランジ部5はシリンダ取り付け面2bと取り付けフランジ1との間に介装される。キャップ4が合成樹脂材料により形成されるこの実施の形態において、フランジ部5は取り付けフランジ1とパネル2とのメタルコンタクトを防ぐためのパッキンとしても機能する。
【0016】
なお、以上においては、キャップ4を合成樹脂材料により形成する場合を示したが、例えば、ステンレス薄板材に絞り加工を施して形成することもできる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、キャップの不正除去が困難であるために、防盗性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す図である。
【図2】シリンダ錠を示す図で、(a)は図1の2A方向矢視図、(b)は図1の2B方向矢視図である。
【図3】キャップを示す図で、(a)は正面図、(b)は一部を断面表示した側面図、(c)はシリンダケースへの装着状態を示す断面図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 取り付けフランジ
2 パネル
3 シリンダ錠
4 キャップ
5 フランジ部
6 シリンダケース
6a ロータ保持筒部
7 ロータ
Claims (2)
- 取り付けフランジが自動車の取り付けパネル裏面に固定され、先端が前記取り付けパネルから車外に露出するシリンダ錠を有し、
前記シリンダ錠の露出先端がキャップにより覆われるとともに、キャップに一体形成されたフランジ部が取り付けパネルと取り付けフランジにより挟み付けられ、かつ、前記キャップが合成樹脂材により形成され、前記フランジ部が取り付けパネルと取り付けフランジとの間に介装されることによりメタルコンタクトを防止するシリンダ錠のパネルへの固定構造。 - 前記シリンダ錠は、シリンダケース内にロータを回転操作可能に挿入してなり、
前記取り付けフランジは、シリンダケースのロータ保持筒部の中間部に設けられ、キャップはロータ保持筒部に弾発係止されてシリンダケースに固定される請求項1記載のシリンダ錠のパネルへの固定構造。
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