JP4856434B2 - シリンダ錠の保護装置 - Google Patents

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本発明は、シリンダボディに回動自在に支承されるロータが備えるキー孔へのメカニカルキーの挿入を許容する状態ならびに前記キー孔への前記メカニカルキーの挿入を阻止する状態をマグネット錠の解錠時に切換え可能としたシリンダ錠の保護装置に関する。
横断面矩形であるキー孔に対応した横断面矩形のキー挿入孔を有するシャッター板をマグネット錠の解錠時の回動操作によってロータの回動軸線と同一軸線まわりに回動するようにしたシリンダ錠の保護装置が、特許文献1によって知られており、またロータの回動軸線と平行であって前記回動軸線からオフセットした軸線まわりに回動可能なシャッター板をマグネット錠の解錠時の回動操作によって回動するようにしたシリンダ錠の保護装置が、特許文献2によって知られている。
特許第3577453号公報 特開2003−56219号公報
ところが上記特許文献1で開示されたものでは、シャッター板の閉鎖位置では、ロータのキー孔に対してシャッター板のキー挿入孔は交差した位置にあり、その交差中央部は閉じることがないので、その挿通孔から異物を無理やり挿入されたり、塵埃等がロータ内に侵入したりして好ましくない。
また上記特許文献2で開示されたものでは、シャッター板によってロータのキー孔を完全に閉鎖することができるので、特許文献1の開示技術での問題が生じることはないが、シャッター板が、ロータの回動軸線と平行であってその回動軸線からオフセットした軸線まわりに回動可能とされるので、シャッター板を含む保護装置が大型化してしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ロータのキー孔を完全に閉鎖することを可能とするとともにコンパクト化を可能としたシリンダ錠の保護装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダボディに回動可能に挿入されるロータが有するキー孔へのメカニカルキーの挿入を許容する状態ならびに前記キー孔への前記メカニカルキーの挿入を阻止する状態を、マグネット錠の解錠時に切換え可能としたシリンダ錠の保護装置において、前記キー孔への前記メカニカルキーの挿入を許容する挿通孔を有するとともにマグネット錠の解錠時の回動操作に応じて前記ロータの回動軸線と同一軸線まわりに回動する回動部材を、前記シリンダボディの一端に取り付けられたケーシングに収容し、前記挿通孔の半径方向に沿って延びるガイド凹部を、該ガイド凹部の相対向する一対の内側面が互いに平行な平面で形成されるように前記ケーシングに設けるとともに、このガイド凹部の前記一対の内側面に両側面がそれぞれスライド可能に接触する単一のシャッター板を、該シャッター板が前記挿通孔を開放する解放位置ならびに前記挿通孔の全部を閉鎖する閉鎖位置間で前記ガイド凹部の長手方向に沿って直線的にスライドするようにして前記ガイド凹部に嵌合させ、前記回動部材の回動に連動して前記シャッター板が前記開放位置および前記閉鎖位置間を直線運動するように、前記回動部材に設けられて前記ガイド凹部の長手方向に対し傾斜した方向に延びるガイド孔と、前記シャッター板に設けた係合突部とを互いに相対摺動可能に係合させたことを特徴とする。
本発明の上記構成によれば、回動部材がロータの回動軸線と同一軸線まわりに回動するものであり、ロータのキー孔にメカニカルキーを挿入させ得るようにして前記回動部材が備える挿通孔の全部を、前記回動部材の回動に連動して直線運動する単一のシャッター板で閉鎖することができるので、ロータのキー孔に通じる挿通孔を完全に閉鎖することが可能となるとともに保護装置のコンパクト化が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の一実施例を示すものであり、図1はシリンダ錠の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2はシャッター板が挿通孔を閉鎖した状態での図1の2−2線断面図、図3はメカニカルキーおよびマグネットキーを省略した状態での図1の3矢視図、図4は保護装置を前方側から見た分解斜視図、図5は保護装置を後方側から見た分解斜視図、図6は図2の6−6線断面図、図7は図1の要部拡大図、図8は一部を分解して示すメカニカルキーおよびマグネットキーの斜視図、図9はシャッター板が挿通孔を開放した状態での図2に対応した断面図である。
先ず図1において、たとえば自動二輪車のシリンダ錠10のシリンダボディ11は、ステアリングコラム(図示せず)に取付けられており、このシリンダボディ11の前部には、該シリンダボディ11の前部を覆う非磁性材料製のボディカバー12が取付けられる。前記シリンダボディ11には、LOCK位置およびOFF位置間での回動時にはプッシュ操作を伴うことを条件としてLOCK位置、OFF位置およびON位置を順次占めるように回動し得るロータ13が前方側(図1の左方側)に向けて弾発付勢されつつ挿入、支持される。またシリンダボディ11の後部には、ロータ13の回動動作に応じてスイッチ態様を変化するイグニッションスイッチ(図示せず)が取付けられ、さらにロータ13の回動に応じて転舵操作の許容および阻止を切換えるロック部材14がシリンダボディ11にスライド可能に支承される。
ロータ13は、正規のメカニカルキー15を挿入せしめるための有底のキー孔16を有しており、該キー孔16に連なる貫通孔17を有するプロテクタ18が、シリンダボディ11の前部内に配置される。このプロテクタ18には、複数たとえば一対の係合鍔18a,18bが半径方向外方に突出するようにして一体に突設されており、それらの係合鍔18a,18bは、前方側に臨んでシリンダボディ11に設けられる環状段部19と、シリンダボディ11の前端にかしめ固定されるリング板20との間に挟まれる。すなわちプロテクタ18は、軸線まわりの回動を可能としてシリンダボディ11に支承されるものであり、貫通孔17からキー孔16に挿入された正規のメカニカルキー15を回動操作すると、プロテクタ18はロータ13とともに回動するが、前記メカニカルキー15によるプッシュ操作時には、ロータ13はプロテクタ18を置き去りにして押し込まれる。
而してLOCK位置で前記係合鍔18a,18bにそれぞれ対応する部分で、前記環状段部19には、係止溝21,22が設けられており、プロテクタ18の貫通孔17に、正規のメカニカルキー15以外のドライバ等を押し込んで無理やりにプッシュ操作したときには、前記各係合鍔18a,18bが対応の係止溝21,22に係合することでプロテクタ18の回動が阻止されることになる。またプロテクタ18の前記係合鍔18a,18bと、前記ロータ13との間にはコイル状のばね23が縮設されており、このばね23は、LOCK位置およびOFF位置で正規のメカニカルキー15によってロータ13をプッシュ操作したときに、プロテクタ18がロータ13に追随して軸方向に移動することがないようにプロテクタ18を付勢する。
またボディカバー12には、前記プロテクタ18を囲繞する円筒状のプロテクタカバー部12aが一体に設けられており、このプロテクタカバー部12aで、シリンダボディ11へのリング板20の固定部も覆われる。
シリンダボディ11の内面には軸方向に延びる係合溝24が設けられ、ロータ13には、正規のメカニカルキー15をキー孔16に挿入するのに応じて前記係合溝24との係合を解除する複数のタンブラー25…が、前記係合溝24…に係合する方向に弾発付勢されながら配設される。
図2〜図5を併せて参照して、シリンダ錠10には、ロータ13が備えるキー孔16へのメカニカルキー15の挿入を許容する状態ならびに前記キー孔16への前記メカニカルキー15の挿入を阻止する状態をマグネット錠35の解錠時に切換え可能とした保護装置26が付設される。この保護装置26は、前記ロータ13のキー孔16への前記メカニカルキー15の挿入を許容する挿通孔38を有するとともにマグネット錠35の解錠時の回動操作に応じて前記ロータ13の回動軸線と同一軸線まわりに回動する回動部材27と、該回動部材27の回動に応じて前記挿通孔38を開放する位置ならびに前記挿通孔38の全部を閉鎖する位置間で移動するようにして前記回動部材27に連動、連結されるシャッター板28とを備え、回動部材27およびシャッター板28は、前記ボディカバー12に取付けられるケーシング29に収容される。
前記ケーシング29は、ボディカバー12のプロテクタカバー部12aに一体に連なるケース部30と、該ケース部30に複数たとえば一対のねじ部材32,32によって締結される非磁性材料製のカバー31とから成る。
カバー31は、前記ケース部30に対向する平板部31aと、該平板部31aの全周縁に直角に連なる側板部31bとを一体に有する。
前記ケース部30の中央部には、前記プロテクタ18の貫通孔17に対応した円形の透孔33が設けられ、カバー31の平板部31aにおける中央部には、前記透孔33と同軸である支持孔34が設けられ、該支持孔34は前記透孔33よりも大径に形成される。
前記回動部材27は、前記カバー31に設けられた支持孔34よりも大径にして平板リング状に形成されるとともに支持孔34の周囲で前記カバー31における平板部31aの内面に摺接される回動部材基部27aと、前記支持孔34に回動可能に嵌合するようにして回動部材基部27aから突出する嵌合筒部27bと、前記回動部材基部27aの外周縁部に直角に連なって嵌合筒部27bと反対側に突出する外周側支持筒部27cと、前記回動部材基部27aの内周縁部に直角に連なって嵌合筒部27bと反対側に突出する内周側支持筒部27dと、前記回動部材基部27aの外周から半径方向外方に張り出す規制突部27eと、規制突部27eとは反対側で回動部材基部27aの外周から外方に離隔した位置に配置される円弧部27fと、前記内周側支持筒部27d、外周側支持筒部27cおよび前記円弧部27f間を結ぶ連結部27gと、前記円弧部27fからカバー31側に突出する操作軸部27hとを一体に有し、外周側支持筒部27c、内周側支持筒部27d、円弧部27fおよび連結部27gのケース部30側に臨む面は面一に形成される。また前記回動部材基部27aの中央部には、ホールカバー37が嵌着されており、該ホールカバー37によって前記挿通孔38が形成される。
またカバー31における平板部31aには、前記回動部材27の操作軸部27hを貫通せしめる円弧状の長孔39が設けられており、操作軸部27hは前記平板部31aから外方に突出する。而してマグネット錠35の解錠時に、操作軸部27hを保持して操作することによって前記回動部材27は所定範囲たとえば25度の範囲で回動するものであり、その範囲で回動部材27および操作軸部27hが回動するのを許容するように前記長孔39が形成される。
また回動部材27の規制突部27eにおいてカバー31の平板部31aに臨む面は、嵌合筒部27bの先端よりも後退した位置に設定されており、前記平板部31aの内面には、前記規制突部27eを回動可能に嵌合せしめる嵌合凹部40が支持孔34に連なるようにして設けられる。
一方、ケーシング29におけるケース部30は、前記透孔33が中央部に設けられる平板部30aと、前記回動部材27の外周支持筒部27cを回動可能に嵌合せしめるとともに回動部材27の回動部材基部27aを摺接せしめるようにして円弧状に形成されて前記平板部30aから突出される嵌合支持部30bと、透孔33の半径方向に沿って長く延びるとともにシャッター板28を透孔33の半径方向に沿って直線的にスライドするように嵌合せしめるガイド凹部41を前記平板部30aとの間に形成するようにして前記平板部30aから突出される矩形状の枠部30cと、前記嵌合支持部30b内で前記枠部30cから両側に張出すようにして前記枠部30cに面一に連なる張出し部30d,30eと、円弧状である前記嵌合支持部30bと中心を同一として円弧状に形成されるとともに前記張出し部30d,30eから隆起する隆起部30f,30gと、前記回動部材27の円弧部27fを摺接させるべく前記嵌合支持部30bおよび前記枠部30cの外方で円弧状に形成されて前記平板部30aから突出するガイド突部30hと、前記回動部材27の規制突部27eに対応する部分で前記嵌合支持部30aの外周から半径方向外方に突出する突部30jとを一体に有する。
前記隆起部30f,30gにはOリング42,43が嵌装されており、それらのOリング42,43は、ケース部30の張出し部30d,30eと、回動部材27における回動部材基部27aとの間に挟まれる。
図6を併せて参照して、前記規制突部27eのケース部30側に臨む面には、三角形状に凹んだ係合凹部44,45が回動部材27の周方向に間隔をあけて設けられる。一方、ケース部30における突部30jには、規制突部27e側に開口する有底のばね収容孔46が設けられており、ばね収容孔46の閉塞端に一端を当接させるコイル状のばね47がばね収容孔46に収容される。しかもばね収容孔46の長さを確保するために、前記ケース部30における平板部30aのばね収容孔46に対応する部分には、カバー31とは反対側に突出する突部30kが突設される。
ばね収容孔46内に収容される状態と、前記係合凹部44,45の一方に択一的に略半部を係合させるとともに前記ばね収容孔46に残余の略半部を係合させる状態とを切換え可能としたクリックボール48が前記ばね47の他端に当接されており、回動部材27は、キー孔16へのメカニカルキー15の挿入を阻止する状態で前記クリックボール48を一方の係合凹部44およびばね収容孔46に略半部ずつを係合する位置と、キー孔16へのメカニカルキー15の挿入を許容する状態で前記クリックボール48を他方の係合凹部45およびばね収容孔46に略半部ずつを係合する位置との間で節度的に回動することになる。
図7において、マグネット錠35は、回動部材27の回動部材基部27aおよびケース部30の隆起部30f,30g間に設けられるものであり、前記隆起部30f,30gには、透孔33の軸線に関して対称位置に配置される3個ずつ2組の有底の摺動孔49…が、前記回動部材基部27a側に開口するようにして設けられ、前記回動部材基部27aのケース部30に臨む面には、キー孔16へのメカニカルキー15の挿入を阻止すべく前記クリックボール48を一方の係合凹部44およびばね収容孔46に略半部ずつを係合させた状態で、前記各摺動孔49…に個別に対応する3個ずつ2組の係合凹部50…が設けられる。しかも各組での前記摺動孔49…相互の間隔および前記係合凹部50…相互の間隔は、回動部材27の回動範囲たとえば25度よりも大きく設定されている。
前記各摺動孔49…のうち選択された摺動孔49…、この実施例では各組の2個ずつの摺動孔49…には、磁極配置が適宜の組み合わせとなるようにして棒状の永久磁石51…がそれぞれ摺動可能に嵌合され、各摺動孔49…の閉塞端および各永久磁石51…間には、各永久磁石51…を隆起部30f,30gから突出させる側にばね付勢するばね52…がそれぞれ介設される。
而して前記クリックボール48を一方の係合凹部44およびばね収容孔46に略半部ずつを係合させた状態で、前記永久磁石51…の一部は、回動部材27側の係合凹部50…のうち対応の係合凹部50…に係合することになり、この状態では回動部材27の回動作動が阻止されることになる。
ところで前記マグネット錠35の施・解錠操作を行うためのマグネットキー55は、図8で示すように、メカニカルキー15の一部を被覆して合成樹脂により形成される把持部54に設けられるものであり、この把持部54と一体に形成される嵌合部56に、前記マグネット錠35の永久磁石51…に対応した個数の棒状の永久磁石57…が保持されて成る。
前記嵌合部56は、回動部材27における嵌合筒部27bの内周に対応して彎曲した外側面を長手方向両端に有して基本的には矩形状に形成されるものであり、嵌合部56の長手方向両端の外側面には、位置決め突部56a,56bが一体に突設され、一方の位置決め突部56aは他方の位置決め突部56bよりも大きく形成される。
一方、回動部材27における嵌合筒部27bには、一方の前記位置決め突部56aを嵌合せしめる切欠き63と、他方の位置決め突部56bを嵌合せしめる凹部64とが設けられており、位置決め突部56a,56bを前記切欠き63および凹部64に嵌合せしめることにより嵌合部56を前記嵌合筒部27b内に位置決め、嵌合することができる。
前記嵌合部56の回動部材27に対向する面には、一対の円弧状の凹部58,58が設けられており、回動部材27に設けられている3個ずつ2組の係合凹部50…に個別に対応する収容凹部59…が各凹部58…に開口するようにして嵌合部56に設けられる。
前記各収容凹部59…のうちケース部30に配設された永久磁石51…の配置に対応した位置に配置される収容凹部59…に前記永久磁石57…がそれぞれ収容される。また両凹部58…の開口端は嵌合部56に固定される非磁性材料製の閉塞板60…で閉じられる。
嵌合部56に配設される各永久磁石57…は、ケース部30側の各永久磁石51…における回動部材27側の磁極と同一の磁極が回動部材27側に配置されるようにして収容凹部59…に収容されるものであり、正規のマグネットキー55が回動部材27の嵌合筒部27aに位置決め、嵌合されたときには、同一磁極の反発力によって、ケース部30側の永久磁石51…はばね52…のばね力に抗して係合凹部50…から離脱するように摺動孔49…に押し込まれ、これにより回動部材27の回動作動が許容されることになる。
ケース部30のガイド凹部41は、該ガイド凹部41の相対向する一対の内側面が互いに平行な平面で形成されるようにしてケーシング29に設けられ、このガイド凹部41の前記一対の内側面に両側面がそれぞれスライド可能に接触することで、このガイド凹部41に、それの長手方向に沿って直線的にスライドするように嵌合されるシャッター板28には、回動部材27側に突出する係合突部61が突設されており、この係合突部61が、回動部材27の連結部27gに設けられてガイド凹部41の長手方向に対し傾斜した方向に延びる円弧状のガイド孔62に係合される。したがって回動部材27の回動作動が許容されている状態で、回動部材27が回動すると、その回動部材27の回動に追随してシャッター板28がガイド凹部41の長手方向に沿って直線運動するものであり、マグネット錠35の鎖錠状態では回動部材27の挿通孔38の全部を閉鎖する閉鎖位置にあってシリンダ錠10を保護する状態(図2の状態)と、図9で示すように前記回動部材27の挿通孔38を開放する開放位置にあってシリンダ錠10のキー孔16へのメカニカルキー15の挿入を許容する状態との間でスライドすることが可能である。
次にこの実施例の作用について説明すると、シリンダ錠10を保護するための保護装置36は、シリンダ錠10のロータ13が備えるキー孔16へのメカニカルキー15の挿入を許容する挿通孔38を有するとともにマグネット錠35の解錠時の回動操作に応じてロータ13の回動軸線と同一軸線まわりに回動する回動部材27と、この回動部材27を収容するケーシング29と、このケーシング29に挿通孔38の半径方向に沿って延びるようにして設けられ、相対向する一対の内側面が互いに平行な平面で形成されるガイド凹部41と、このガイド凹部41の前記一対の内側面に両側面がそれぞれスライド可能に接触し、該ガイド凹部41の長手方向に沿って直線的にスライドするようにしてこのガイド凹部41に嵌合される単一のシャッター板28とを備えており、回動部材27の回動に連動してシャッター板28が開放位置および閉鎖位置間を直線運動するように、回動部材27に設けられてガイド凹部41の長手方向に対し傾斜した方向に延びるガイド孔62と、シャッター板28に設けた係合突部61とが互いに相対摺動可能に係合する。
すなわち回動部材27がロータ13の回動軸線と同一軸線まわりに回動するものであり、回動部材27が備える挿通孔38の全部を、回動部材27の回動に連動して直線運動する単一のシャッター板28で閉鎖することができるので、ロータ13のキー孔16に通じる挿通孔38を完全に閉鎖することが可能となるとともに保護装置36のコンパクト化が可能となる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
シリンダ錠の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。 シャッター板が挿通孔を閉鎖した状態での図1の2−2線断面図である。 メカニカルキーおよびマグネットキーを省略した状態での図1の3矢視図である。 保護装置を前方側から見た分解斜視図である。 保護装置を後方側から見た分解斜視図である。 図2の6−6線断面図である。 図1の要部拡大図である。 一部を分解して示すメカニカルキーおよびマグネットキーの斜視図である。 シャッター板が挿通孔を開放した状態での図2に対応した断面図である。
10・・・シリンダ錠
11・・・シリンダボディ
13・・・ロータ
15・・・メカニカルキー
16・・・キー孔
29・・・ケーシング
35・・・マグネット錠
27・・・回動部材
28・・・シャッター板
35・・・マグネット錠
36・・・保護装置
38・・・挿通孔
41・・・ガイド凹部
61・・・係合突部
62・・・ガイド孔

Claims (1)

  1. シリンダボディ(11)に回動自在に支承されるロータ(13)が備えるキー孔(16)へのメカニカルキー(15)の挿入を許容する状態ならびに前記キー孔(16)への前記メカニカルキー(15)の挿入を阻止する状態をマグネット錠(35)の解錠時に切換え可能としたシリンダ錠の保護装置において、
    前記キー孔(16)への前記メカニカルキー(15)の挿入を許容する挿通孔(38)を有するとともにマグネット錠(35)の解錠時の回動操作に応じて前記ロータ(13)の回動軸線と同一軸線まわりに回動する回動部材(27)を、前記シリンダボディ(11)の一端に取り付けられたケーシング(29)に収容し
    記挿通孔(38)の半径方向に沿って延びるガイド凹部(41)を、該ガイド凹部(41)の相対向する一対の内側面が互いに平行な平面で形成されるように前記ケーシング(29)に設けるとともに、このガイド凹部(41)の前記一対の内側面に両側面がそれぞれスライド可能に接触する単一のシャッター板(28)を、該シャッター板(28)が前記挿通孔(38)を開放する解放位置ならびに前記挿通孔(38)の全部を閉鎖する閉鎖位置間で前記ガイド凹部(41)の長手方向に沿って直線的にスライドするようにして前記ガイド凹部(41)に嵌合させ、
    前記回動部材(27)の回動に連動して前記シャッター板(28)が前記開放位置および前記閉鎖位置間を直線運動するように、前記回動部材(27)に設けられて前記ガイド凹部(41)の長手方向に対し傾斜した方向に延びるガイド孔(62)と、前記シャッター板(28)に設けた係合突部(61)とを互いに相対摺動可能に係合させたことを特徴とするシリンダ錠の保護装置。
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