JP4106002B2 - ドアロック機構 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に使用されるドアロック機構に関する。
車両用のドアロック機構は、車両本体側に取り付けられるストライカと、ドア側に取り付けられるドアロックとで構成されている。ドアロックは、周知のとおり、キャッチ機構と空振り機構とを備えている。キャッチ機構は、ドアが閉じられた際にストライカを繋ぎ止めてドアが自然に開かないようにするとともに、ドアハンドルを操作した際に、繋ぎ止めたストライカを解放してドアが開くようにするためのものである。そして、空振り機構は、ドアに取り付けられたキーシリンダにキーを差し込んで、施錠方向にそのキーを回転させた際に、ドアハンドルを操作してもキャッチ機構がストライカを解放しない、いわゆる空振りが生じるようにするものである。つまり、空振り機構は、ドアハンドルに対する入力を空振りさせることによってロック状態を維持するものである。また、キーシリンダに差し込んだキーを開錠方向に回転させることによってロック状態は解消される。つまりこのドアロック機構では、ドアロックがアンロック状態になることによって、ドアハンドルを操作すれば、キャッチ機構がストライカを解放するため、ドアが開くようになる。
従来、ドアロック機構として、ドアロックをロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替えるためのロッドを備えたものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このドアロック機構は、例えば、図6に示すように、キーシリンダ30にキー31を差し込んで回転させると、キーシリンダ30にその一端が取り付けられたシリンダレバー32が、キーシリンダ30の回転軸周りに回動することによって、ロッド33が往復移動するようになっている。そして、このドアロック機構では、往復移動するロッド33の移動方向に応じて、ドアロックをロック状態またはアンロック状態に切り替えるための切り替えレバー34が動かされて、ドアロックがロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替えられるようになっている。
特開平8−260775号公報(段落0008〜0012、図1及び図4) 特開平10−184143号公報(段落0014〜0015及び図2)
しかしながら、このようなドアロック機構では、例えば、窓ガラスを出し入れするためのドアのスリットから針金や定規といった長尺のものを差し込んで、この針金等でロッドを上げ下げすれば、切り替えレバーが突き動かされてしまう。つまり、ドアは、キーを使用しなくとも開錠することができる。したがって、このようなドアロック機構は、ドアを施錠するためのキーシリンダを有していながらも、防犯性能が十分でない。
また、ロッドを排除して、キーシリンダをドアロックに直結する構造のドアロック機構も考えられるが、このドアロック機構では、ドアロックの構造を大幅に変更する必要がある。さらに、このドアロック機構では、ドアロックとキーシリンダとを直結する必要があるため、ドアロックに対するキーシリンダの配置位置が制限されてしまう。したがって、このドアロック機構では、車両のデザインの自由度が制限されてしまう。
そこで、本発明は、優れた防犯性能を有するとともに、ドアロックの構造を大幅に変更することもなく、しかも、車両のデザインの自由度を制限することがないドアロック機構を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、車両本体に取り付けられたストライカと、前記ストライカを繋ぎ止めてドアを閉状態に維持するように前記ドアに取り付けられたドアロックとを備えるドアロック機構において、キーによって回転するキーシリンダと、前記ドアロックに配設されて、スライドすることにより当該ドアロックをロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替えるための切り替えスイッチと、前記キーシリンダの回転軸周りに回動するように当該キーシリンダに取り付けられた回動部材とを備え、前記切り替えスイッチ及び前記回動部材のうちのいずれか一方が二股形状を有し、前記二股形状の間に、前記切り替えスイッチ及び前記回動部材のうちのいずれか他方が配置され、前記回動部材が回動した際に、前記回動軸よりも下方で当該回動部材が前記切り替えスイッチに当接することによって、前記ドアロックをロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替えるようにしたことを備えることを特徴とする。
このドアロック機構では、キーシリンダが回転する際に回動する回動部材が、切り替えスイッチに当接することによって、ドアロックがロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替えられる。つまり、このドアロック機構では、従来のドアロック機構のように、切り替えスイッチを切り替えるために、往復移動するロッドを必要としない。なお、本発明にいう「回動部材が、切り替えスイッチに当接する」とは、回動部材が切り替えスイッチに対して押圧力をかけつつ接する意味を含む。
また、このドアロック機構では、キーシリンダが回動部材を介して切り替えスイッチと接触するようになっており、キーシリンダがドアロックに直結していない。
このドアロック機構では、回動部材が、二股部材で構成されているとともに、切り替えスイッチが回動部材の二股の間に位置しているので、キーシリンダが回転することによって回動部材が回動すると、二股のそれぞれが交互に切り替えスイッチに当接することとなる。そして、このように回動部材の二股が切り替えスイッチに当接するたびに、切り替えスイッチが切り替えられる。そして、このドアロック機構では、切り替えスイッチが二股の間に位置しているので、回動部材が回動する前の初期状態では、この回動部材は、切り替えスイッチと離隔している。したがって、このドアロック機構では、例えば、不正行為によってキーシリンダに衝撃が加えられて、キーシリンダの取り付け位置が多少ずれたとしても、切り替えスイッチが二股の間に位置しているので、回動部材が、切り替えスイッチに当接することはない。したがって、キーシリンダの取り付け位置がずれることがあっても、切り替えスイッチが切り替わる恐れは殆どない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のドアロック機構において、前記回動部材は、二股に分かれた脚を有する板状のカムプレートであって、二股の前記脚が前記切り替えスイッチに跨るように配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のドアロック機構において、前記回動部材をカバー部材が覆うようにしたことを特徴とする。
このドアロック機構では、前記回動部材がカバー部材で覆われているので、例えば、窓ガラスを出し入れするためのドアのスリットから針金等が差し入れられたとしても、この針金等が回動部材と接触することはない。したがって、このドアロック機構によれば、スリットに差し入れられた針金等によって回動部材が動かされることがないので、針金等で切り替えスイッチが切り替えられる恐れがない。
請求項1に記載のドアロック機構によれば、ドアロックをロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替えるために、従来のドアロック機構のように、往復移動するロッドを必要としないので、ドアロック機構の防犯性能を一段と高めることができる。
また、このドアロック機構によれば、キーシリンダがドアロックに直結されていないので、ドアロックの構造を大幅に変更する必要がなく、しかも、キーシリンダとドアロックとの相対位置の設定に特段の規制がないので、車両のデザインの自由度を制限することがない。
請求項2に記載のドアロック機構では、例えば、キーシリンダに衝撃を加えてキーシリンダを押し下げ、あるいは横振りさせるような破損行為によって、施錠されたドアを強制的に開こうとしても、回動部材が切り替えスイッチと離隔しているので、このような破損行為によって、回動部材が切り替えスイッチに当接して、ドアロックがアンロック状態に切り替わる恐れは殆どない。したがって、このドアロック機構によれば、防犯性能をさらに高めることができる。
請求項3に記載のドアロック機構によれば、回動部材がカバー部材で覆われており、例えば、ドアのスリットから差し入れられた針金等で回動部材が動かされることがないので、防犯性能をより一層高めることができる。
次に、本発明の実施の形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るドアロック機構を備えた車両の部分斜視図、図2は、本発明の実施の形態に係るドアロック機構の分解斜視図、図3は、本発明の実施の形態に係るドアロック機構を構成するキーシリンダがドアに取り付けられた様子を示す断面図、図4は、本発明の実施の形態に係るドアロック機構を構成する回動部材が配置された様子を示す概念図である。
図1に示すように、ドアロック機構1は、ストライカ2と、ドアロック3と、後記する回動部材10(以下、本実施の形態の説明ではカムプレート10(図2参照)という)が取り付けられたキーシリンダ4とを備えている。
ストライカ2は、コの字状の部材で構成されている。このストライカ2は、ドア5が閉じられた際に、車両本体6に嵌り込んだドア5と向き合う車両本体6側のドア対向壁面6aに取り付けられている。
ドアロック3は、ドア5が閉じられた際にストライカ2を繋ぎ止めてドア5が自然に開かないようにするものである。また、このドアロック3は、ドア5の外側に取り付けられた車外ドアハンドル7aやドア5の内側に取り付けられた車内ドアハンドル7bが操作された際に、その入力がケーブルやロッドといった入力伝達部材7cを介して伝達されることによって、繋ぎ止めたストライカ2を解放するようになっている。つまり、このドアロック3では、車外ドアハンドル7aや車内ドアハンドル7bが操作されない限り、ドア5が開かないようになっている。このようなドアロック3の機能は、ドアロック3に設けられたキャッチ機構によって発揮される。このキャッチ機構は、公知の構造のものでよく、例えば、特開平10−184143号公報に開示されているものを採用することができる。
そして、このドアロック3は、図2に示すように、切り替えレバー3dを備えている。この切り替えレバー3dは、ドアロック3をロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替えるためのものであり、特許請求の範囲にいう「切り替えスイッチ」に相当する。この切り替えレバー3dは、ドアロック3のケーシング3aに穿たれた、平面形状が横方向に長い矩形の開口3bから、その先端部が突出している。そして、この切り替えレバー3dの先端部には、後記するように、回動したカムプレート10が当接するようになっている。
また、この切り替えレバー3dは、開口3b内を左右にスライドするようになっており、開口3bの左端及び右端のいずれかに切り替えレバー3dが配置されることによって、ドアロック3が、ロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替わるようになっている。そして、ドアロック3がロック状態に切り替わると、車外ドアハンドル7aや車内ドアハンドル7b(図1参照)を操作しても前記キャッチ機構からストライカ2が解放されないように、つまり、車外ドアハンドル7aや車内ドアハンドル7bへの入力が空振りするようになっている。したがって、ドア5は、車外ドアハンドル7aや車内ドアハンドル7bを操作しても開かない。このようなドアロック3の機能は、ドアロック3に設けられた空振り機構によって発揮される。この空振り機構は、公知の構造のものでよく、例えば、特開平10−184143号公報に開示されているものを採用することができる。
そして、切り替えレバー3dが切り替わって、ドアロック3がロック状態からアンロック状態になると、ドアロック3は、空振り状態を解消するようになっている。つまり、車外ドアハンドル7aや車内ドアハンドル7bを操作すれば、前記キャッチ機構からストライカ2が解放されることによって、ドア5は開けられるようになる。なお、本実施の形態におけるドアロック3は、開口3bの左端に切り替えレバー3dが配置されたときに、ロック状態となり、開口3bの右端に切り替えレバー3dが配置されたときに、アンロック状態になるように設定されている。
また、ドアロック3は、図2に示すように、ドアロック3のケーシング3aと一体成形されたカバー部材3cを備えている。このカバー部材3cは、後記するようにカムプレート10が切り替えレバー3dに跨るように配置された際に、このカムプレート10を覆うためのものである。
このようなドアロック3は、公知のドアロックと同様に、前記ストライカ2(図1参照)と噛み合う位置で、ドア5の図示しない骨組み(フレーム)に固定されている。
次に、キーシリンダ4について説明する。キーシリンダ4には、図2に示すように、固定プレート8、スプリング9、カムプレート10及び止め輪11が組み付けられている。
このキーシリンダ4は、図2及び図3に示すように、鍵穴4aが形成された先端部4bと、この先端部から後方に延びる胴部4cとで構成されている。そして、先端部4bの外径は、胴部4cの外径と比較して大きく設定されている。
キーシリンダ4の胴部4cは、図3に示すように、外筒4dと、この外筒4dに内接する内筒4eとで構成されている。そして、内筒4eの内部には、内筒4eの長さ方向(前後方向)に沿って複数のディスクタンブラ4fが配設されている。このキーシリンダ4は、鍵孔4aからキー12が差し込まれた際に、そのキー12がキーシリンダ4に対応する場合には、ディスクタンブラ4fが所定の位置に配列されることによって、キー12を回転させることができるようになっている。そして、このキーシリンダ4では、キー12が回転することにともなって、キーシリンダ4の内筒4eがキー12と同方向に回転するようになっている。また、キー12がキーシリンダ4に対応しない場合には、キー12及びキーシリンダ4のいずれもが回転しないようになっている。なお、本実施の形態では、キー12の回転角、つまりキーシリンダ4の内筒4eの回転角が、左周り及び右周りにそれぞれ65度になるように設定されている。
このようなキーシリンダ4の胴部4cには、前記したように、キーシリンダ4の前端部4bから後方に向かって、固定プレート8、スプリング9、カムプレート10及び止め輪11がこの順番で組み付けられている。
固定プレート8は、図3に示すように、キーシリンダ4を、ドア5(図1参照)を構成するブラケット13に固定するためのものであり、この固定プレート8には、キーシリンダ4の胴部4cにこの固定プレート8を嵌め入れるための嵌入孔8a(図2参照)と、ブラケット13にこの固定プレート8を取り付けるボルト8cを挿通するための孔8b(図2参照)とが形成されている。この固定プレート8は、その嵌入孔8aにキーシリンダ4の胴部4cが嵌め入れられるとともに、キーシリンダ4の先端部4bに突き当たることによってキーシリンダ4に係止されている。
カムプレート10は、再び図2を参照すると明らかなように、二股の板状部材で構成されており、このカムプレート10には、キーシリンダ4の胴部4cにこのカムプレート10を嵌め入れるための嵌入孔10aが形成されている。このカムプレート10は、前記したように、固定プレート8の後ろ側でスプリング9を介して胴部4cに嵌め入れられている。そして、図3に示すように、カムプレート10が嵌め入れられたキーシリンダ4の後端(内筒4eの後端)には、止め輪11が組み付けられている。つまり、カムプレート10は、スプリング9によって止め輪11側に付勢されており、その付勢力によって内筒4eの後端にカムプレート10は支持されている。
このようにして固定プレート8、スプリング9、カムプレート10及び止め輪11が組み付けられたキーシリンダ4は、図3に示すように、ドア5を構成するドアスキン14に穿たれた開口14aに、その先端部4bを臨ませつつ、ブラケット13に穿たれた孔13aに挿入されている。そして、キーシリンダ4は、ブラケット13に固定プレート8がボルト8cで固定されることによって、ドア5に取り付けられている。このようにキーシリンダ4がドア5に取り付けられる際に、キーシリンダ4の取り付け位置は、図2に示すカバー部材3cにカムプレート10が覆われるような位置であって、しかも、カムプレート10の二股が、切り替えレバー3dを跨ぐような位置に設定される。つまり、図4に示すように、カムプレート10は、切り替えレバー3dが二股の間に位置するように配置される。
次に、本実施の形態に係るドアロック機構1の動作について、適宜図面を参照しながら説明する。
このドアロック機構1(図1参照)では、ドア5が閉じられて車両本体6に嵌り込むとともに、ドアロック3にストライカ2が繋ぎ止められる。このとき車外ドアハンドル7aや車内ドアハンドル7bを操作しない限り、ドア5は開くことがない。
次に、図3に示すように、キー12を鍵穴4aからキーシリンダ4に差し込んだ際に、このキー12が、キーシリンダ4に対応するものである場合には、キー12を回転させることができる。そして、このキー12を回転させると、キー12と同方向にキーシリンダ4の内筒4eは回転する。そして、キーシリンダ4の内筒4eが回転すると、内筒4eの後端に支持されているカムプレート10は、キー12と同方向に回動する。一方、キー12が、キーシリンダ4に対応しない場合には、キー12及び内筒4eは、いずれも回転しない。以下の説明では、このドアロック機構1において、キーシリンダ4に対応するキー12を使用する場合について説明する。
まず、キー12を右回りに回転させると、図4に示すように、キー12と同じく右回りに回動するカムプレート10は、ドアロック3(図2参照)の開口3bから突出した切り替えレバー3dに当接してこれを押圧する。切り替えレバー3dは、開口3b内をスライドして開口3bの左端に配置される。そして、切り替えレバー3dが左端に配置されることによって、前記したようにドアロック3はロック状態になる。その結果、車外ドアハンドル7aや車内ドアハンドル7bを操作しても、ドアロック3はストライカ2(図1参照)を解放しないため、ドア5が開かれることはない。つまり、ドア5は施錠される。
また、キー12を左周りに回転させると、図4に示すように、キー12と同じく左周りに回動するカムプレート10によって、切り替えレバー3dは右端に配置される。そして、ドアロック3はアンロック状態になる。その結果、車外ドアハンドル7aや車内ドアハンドル7bを操作すれば、ドアロック3はストライカ2を解放するため、ドア5は開けることが可能となる。つまり、ドア5は開錠される。
以上のような、本実施の形態に係るドアロック機構1は、ドアロック3をロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替えるために、従来のドアロック機構のように、往復移動するロッドを必要としない。したがって、このドアロック機構1によれば、例えば、ドア5内に差し込まれた針金等を上げ下げしたとしても、このことによって切り替えレバー3dが切り替えられる恐れが低減されるので、防犯性能が一段と高められる。
また、このドアロック機構1によれば、キーシリンダ4がドアロック3に直結されていないので、ドアロック3の構造を大幅に変更する必要がない。
また、このドアロック機構1では、カムプレート10の二股の脚の長さを変更することによって、カムプレート10と切り替えレバー3dの相対位置、つまり、キーシリンダ4とドアロック3との相対位置を適宜に変更することができる。したがって、このドアロック機構1によれば、キーシリンダ4の配置位置をも考慮にいれた、車両のデザインの自由度が広がる。
また、従来のドアロック機構(図6参照)のように、キーシリンダ30と切り替えレバー34とがロッド33を介して直結されているものは、例えば、キーシリンダ30に衝撃を加えてキーシリンダ30を押し下げ、あるいは横振りさせるような破損行為によって、切り替えレバー3dが切り替えられてしまう。これに対し、本実施の形態に係るドアロック装置1は、キーシリンダ4と切り替えレバー3dとが直結されておらず、また、図4に示すように、キーシリンダ4が通常位置にあるときは、カムプレート10の二股の位置と、切り替えレバー3dの位置とが離隔している。したがって、このドアロック機構1では、前記した破損行為によって、施錠されたドア5を強制的に開けようとしても、切り替えレバー3dが切り替えられる恐れは低減される。したがって、このドアロック機構1によれば、防犯性能がさらに高められる。
また、このドアロック機構1によれば、カムプレート10がカバー部材3cで覆われており、例えば、ドア5内に差し入れられた針金等でカムプレート10が動かされることがないので、防犯性能がより一層高められる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態には限定されない。例えば、本実施の形態では、回動部材として二股のカムプレート10を使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、このカムプレート10に代えて次に説明する回動部材を使用するものであってもよい。
この回動部材20は、図5(a)に示すように、円形の板材で構成されているとともに、この板材の同心円上に沿って形成された円弧状のスリット20aを有している。この回動部材20は、その中心が、キーシリンダ4の回転中心と一致するようにキーシリンダ4に取り付けられる。また、このような回動部材20を備えるドアロックの切り替えレバー21は、スリット20aと同じ曲率の円弧状の開口22から突出するとともに、その開口22に沿ってスライドするようになっている。そして、切り替えレバー21は、スリット20a内に嵌入しており、回動した回動部材20が当接することによって、開口22内をスライドするようになっている。このドアロックは、開口22の左端に切り替えレバー21が配置されたときに、ロック状態となり、開口22の右端に切り替えレバー21が配置されたときに、アンロック状態になるように設定されている。
また、本実施の形態では、板状の部材であるカムプレート10を使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、このカムプレート10に代えて次に説明する棒状の回動部材を使用するものであってもよい。
この回動部材23は、図5(b)に示すように、その一端がキーシリンダ4の内筒4e(図3参照)の後端に取り付けられた棒状体である。また、ドアロックの切り替えレバー24は、ドアロックの開口25から突出する先端が二股に分かれており、この二股は、回動部材23を挟み込むように配置されている。そして、切り替えレバー24は、回動した回動部材23が当接することによって、開口25内をスライドするようになっている。このドアロックは、開口25の左端に切り替えレバー24が配置されたときに、ロック状態となり、開口25の右端に切り替えレバー24が配置されたときに、アンロック状態になるように設定されている。
また、本実施の形態では、キーシリンダ4として、ディスクタンブラ4fを備えるディスクシリンダが使用されているが、本発明は使用されるキーシリンダに特に制限はなく、例えば、ロータリーディスクシリンダ、マグネチックシリンダ等が使用されたものであってもよい。
また、本実施の形態では、車両の前部のドア5にドアロック機構1を適用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、車両の後部のドアや、サイドドア、バックドア、トランクの蓋体等に適用することができ、また、本発明はヒンジ式ドアに限定されず、スライド式ドアやガルウイング式ドアに適用されてもよい。
本発明の実施の形態に係るドアロック機構を備えた車両の部分斜視図である。 本発明の実施の形態に係るドアロック機構の分解斜視図である。 発明の実施の形態に係るドアロック機構を構成するキーシリンダがドアに取り付けられた様子を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るドアロック機構を構成する回動部材が配置された様子を示す概念図である。 (a)及び(b)は、他の実施の形態に係るドアロック機構に使用される回動部材を示す図である。 従来のドアロック機構を示す斜視図である。
符号の説明
1 ドアロック機構
2 ストライカ
3 ドアロック
3c カバー部材
3d,21,24 切り替えレバー(切り替えスイッチ)
4 キーシリンダ
5 ドア
6 車両本体
10 カムプレート(回動部材)
12 キー
20,23 回動部材

Claims (3)

  1. 車両本体に取り付けられたストライカと、前記ストライカを繋ぎ止めてドアを閉状態に維持するように前記ドアに取り付けられたドアロックとを備えるドアロック機構において、
    キーによって回転するキーシリンダと、
    前記ドアロックに配設されて、スライドすることにより当該ドアロックをロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替えるための切り替えスイッチと、
    前記キーシリンダの回転軸周りに回動するように当該キーシリンダに取り付けられた回動部材とを備え、
    前記切り替えスイッチ及び前記回動部材のうちのいずれか一方が二股形状を有し、前記二股形状の間に、前記切り替えスイッチ及び前記回動部材のうちのいずれか他方が配置され、
    前記回動部材が回動した際に、前記回動軸よりも下方で当該回動部材が前記切り替えスイッチに当接することによって、前記ドアロックをロック状態及びアンロック状態のいずれかに切り替えるようにしたことを備えることを特徴とするドアロック機構。
  2. 前記回動部材は、二股に分かれた脚を有する板状のカムプレートであって、二股の前記脚が前記切り替えスイッチに跨るように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のドアロック機構。
  3. 前記回動部材をカバー部材が覆うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドアロック機構。
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