JP3454633B2 - ディジタル複写機 - Google Patents

ディジタル複写機

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JP3454633B2 JP11835396A JP11835396A JP3454633B2 JP 3454633 B2 JP3454633 B2 JP 3454633B2 JP 11835396 A JP11835396 A JP 11835396A JP 11835396 A JP11835396 A JP 11835396A JP 3454633 B2 JP3454633 B2 JP 3454633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、他のディジタル複
写機と画像データを授受することができるディジタル複
写機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機は用途、複写速度に応
じて、低速機、中速機、高速機とおおまかに分類されて
おり、一般に複写速度の速いもの程、価格が高くなって
いる。通常、高速機はコピーセンター等で大量コピーを
行う用途に用いられ、一般的なオフィスでは低速機、中
速機と呼ばれている複写機が広く使用されている。この
複写機の使用頻度は、1年を通して平均的に使わる場合
が多い。しかし、場合によっては週末、月末、年度末だ
け等一時的に大量のコピーが必要になったりするときが
ある。このような例外的な場合のためだけに高速機を導
入するのは投資額も多く、無駄でもある。そこで、原稿
画像を画像データとして読み取り、記憶装置に蓄積して
出力するディジタル複写機を2台用意し、これらを画像
データを送受信するインターフェースで接続し、一方の
ディジタル複写機で読み取った画像データを他のもう一
方のディジタル複写機に伝送し、2台から出力すると2
倍の生産性が得られ、一時的な大量コピーが必要なとき
でも高価な高速機を導入しなくても処理することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、この方法によ
ると、大量のコピーを短時間で処理できるものの、2台
の機械にどの様に処理を分担させるかという問題が残
る。コピー後の処理をどの様にしたいかによりコピーモ
ードを指定できると都合がよい。そこで、以下の4つの
コピーモードを操作パネルから指定できると便利であ
る。即ち、原稿の頁順にコピーが必要な部数が出力さ
れ、この部数を2分の1ずつ2台から出力する電子ソー
ト出力、単純に必要部数の2分の1ずつ2台から出力す
る単純分担スタック出力、原稿枚数の前半と後半に分
け、2台で出力する原稿前後分担スタック出力、原稿の
奇数枚目を1台で、偶数枚目をもう1台で出力する原稿
奇数偶数分担スタック出力がある。本発明の目的は、上
記のような複数の出力モードを備えこれを使用者が選択
することができ、容易に用途に合った分担のし方で大量
のコピー処理が可能となるディジタル複写機を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のディジタ
ル複写機では、原稿画像を読み取る画像読取手段と、こ
の画像読取手段で読み取った画像データを圧縮するデー
タ圧縮手段と、このデータ圧縮手段で圧縮された画像デ
ータを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された
画像データを印刷する印刷出力手段と、前記記憶手段に
記憶された画像データを他のディジタル複写機と相互に
送受信できる伝達手段と、前記画像読取手段で読み取っ
た原稿の画像データを前記伝達手段を介して他のディジ
タル複写機と分担して印刷出力する際に、原稿の枚数、
印刷順番および印刷部数に応じて想定される予め定めら
れた複数の出力モードから用途に合わせて選択できる選
択手段とを具備して前記目的を達成する。
【0005】請求項2記載のディジタル複写機では、請
求項1記載のディジタル複写機において、原稿の頁順に
コピーが必要な部数を出力し、この部数を2分の1ずつ
2台から出力する電子ソート出力モード、単純に必要部
数の2分の1ずつ2台から出力する単純分担スタック出
力モード、原稿枚数の前半と後半に分け、2台で出力す
る原稿前後分担スタック出力モード、原稿の奇数枚目を
1台で、偶数枚目をもう1台で出力する原稿奇数偶数分
担スタック出力モードを前記選択手段で選択できるよう
にしたことにより前記目的を達成する。請求項3記載の
ディジタル複写機では、請求項2記載のディジタル複写
機において、電子ソート出力モードと単純分担スタック
出力モードを前記選択手段で選択する際、各装置で何枚
ずつ出力するかを設定できる設定手段をさらに具備した
ことにより前記目的を達成する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図1ないし図15を参照して詳細に説明する。まず、
図1に本発明の好適な実施の形態に係るディジタルPP
Cシステムの例を、図2、図3にシステムハードウェア
の構成例を示してある。図1に示すように、このディジ
タルPPCシステムには、画像読取装置1と画像形成装
置4から構成されている。この画像読取装置1とは、光
源を原稿に照射し、その反射光を固体撮像素子(CC
D)で電気信号に変換し、必要な画像処理を行う機能を
持った装置である。ここで、必要な画像処理とは、CC
Dで電気信号に変換されたアナログデータを2値或いは
多値データに変換する量子化、原稿を照射する光源の照
射ムラや、CCDの感度ばらつきを補正するシェーディ
ング補正、光学系によるボケを補正するMTF補正、画
像の読み取り密度を変化させ、読み取った画像データを
用いてデータ補間する変倍処理等の処理がある。
【0007】この画像読取装置1の上部には、原稿を自
動送りするADF2と各種指示を入力する操作部3があ
る。このADF2とは、原稿束を1枚ずつ分離し、コン
タクトガラス上に送りセットする装置であり、その構成
を図4に示す。ADF2には、搬送モータと排紙モータ
の2つのDCサーボモータがあり、給紙部と反転、排紙
部を独立させている。反転、排紙部には反転機構があ
り、両面原稿の片面コピーが可能となっている。原稿を
原稿テーブルに載せ軽くつき当てるまで挿入すると、原
稿セット検知が原稿を検知し、原稿挿入表示が消灯す
る。ここで複写機のスタートキーを押下すると、呼び出
しソレノイド、給紙スプリング電磁クラッチがONし次
に搬送モータがONして原稿は給紙される。このとき給
紙された原稿は、分離ベルト、分離コロによって最下部
の原稿を1枚のみ送る。分離コロを通過した原稿は、レ
ジスト検知、原稿幅検知、パルスジェネレー夕、原稿長
さ検知によって原稿サイズを検知する。レジスト検知を
原稿後端が通過するとレジスト検知はOFFし、搬送モ
ータは指定のパルスになるとOFFする。これにより搬
送ベルトが停止し、原稿は指定位置に停止する。原稿画
像の読み取りが終了し、原稿入れ替え信号が送られてく
ると搬送モー夕、排紙モータがONし、原稿の排出およ
び次原稿の給紙を行う。両面原稿の場合、原稿は1度コ
ンタクトガラス上を通過し、反転、排紙部で原稿を反転
させ、再びコンタクトガラス上へ原稿を搬送させる原稿
反転機構がある。原稿テーブルにセットできる原稿枚数
は、挿入部の開口部や分離機構等により制限がある。許
容枚数以上セットすると給紙ジヤムや重送が発生する。
この装置は、複写機本体から電源とコマンドを送受信す
る通信ラインにより接続され、複写機からのコマンド
(給紙、排紙等)に併せて動作し、原稿有り無し等の状
態を送るようになっている。
【0008】次に操作部2について説明する。図5は操
作部2の外観図を示した図であり、コピー枚数などの設
定を行うテンキー11等のハードキーや操作の状態やメ
ッセージを表示するタッチパネルである液晶表示画面1
2により構成されている。ガイダンスキー13は、機能
の説明や操作の仕方を表示するモードへ移行するときに
使用する。また、プログラムキー14は、よく使う設定
の登録や、呼び出しを行うときに使用する。エリア加工
キー15は、エリア指定を行ったりエリア毎のコピーモ
ードを設定したいときに使用し、輝度調節つまみ16
は、液晶表示画面12の明るさを調整するために使用す
る。モードクリア・予熱/タイマーキー17は、設定し
た内容の取り消しや、一定時間以上の連続押下で予熱状
態になる設定を行うためのキーで、割り込みキー18
は、コピー動作中に割り込み、別の原稿のコピーをする
ときに使用する。ここで、予熱状態(モード)とは、定
着温度を一定温度(たとえは10℃)に下げて制御し、
操作部2の表示を消すことにより、消費電力を節約する
モードである。このモードの設定は、操作部2でのキー
入力や、機械設定によっては動作および操作が無くなっ
てから一定時間後に自動的に設定される。このモードの
解除は、操作部2でのキー入力や、機械設定によって人
体検知センサ54により機械の前に人が立ったことを検
出したときに解除される。
【0009】図6は、タッチパネル検出回路の構成を示
す説明書である。この図において、コントローラ21
は、本回路全体を制御しており、A/Dコンバータ22
は、アナログ信号をデジタル信号に変換している。コン
トローラ21により検出端子をHigh状態にし、X
1,X2,Y1,Y2を図7に示す組み合わせ表に基づ
いて設定され、Y1,Y2の回路はプルアップされてい
るので、タッチパネルがOFFのときYIは+5Vにな
り、ONのときは0Vになる。したがってA/Dコンバ
ータ22の出力からON/OFFの状態を確認する。コ
ントローラ21は、タッチパネルONの状態を検知する
と測定モードに切り換える。X方向のときはXIは+5
V、X2は0Vになり、入力位置の電位がYIを通して
A/Dコンバータ22に接続され、座標が算出される。
またY方向の座標も回路を切り換えて同様に算出され、
タッチパネルの押下位置が検出される。
【0010】図8は、操作部ユニットの構成を示すブロ
ック図である。この図において、CPU(中央処理装
置)30は、本操作部2全体を制御する。この図で31
はアドレスラッチ、32はROM(リード・オンリ・メ
モリ)、33はCPU30に接続されたシステムリセッ
ト、34はアドレスデコーダ、35はLEDドライバ、
36はキーボード、37はLCDコントローラを表して
いる。このLCDコントローラ37には、CPU30か
らのアドレスバス、データバスのほかに、LEDドライ
バ35、キーボード36、アナログのタッチパネル3
8、LCDモジュール39、そして表示データ用のRO
M40、RAM41等が接続されている。またCPU3
0には外部とシリアル通信を実行する光トランシーバ4
2が接続されている。
【0011】以上の構成において、CPU30からのア
ドレス信号はアドレスラッチ31に取り込まれ、CPU
30からの信号により制御される。アドレスラッチ31
を出た信号は、その一部がアドレスデコーダ34に入力
され、ここで各ICへのチップセレクトを作りメモリマ
ップの作成に使用する。またアドレスはROM32、4
0、RAM41等のメモリやLCDコントローラ37に
入り、アドレス指定に使用される。一方、CPU30か
らのデータバスはメモリやLCDコントローラ37に接
続され、データの双方向通信が実行される。またLCD
コントローラ37は、キーボード11からの信号や、タ
ッチパネル(液晶表示画面12)からの信号によりRO
M40、RAM41の格納データから表示データを作成
し、LCDモジュール39への表示を制御する。
【0012】図9、図10は液晶表示画面12の表示例
を示す図である。図9において左上は、「コピーできま
す」、「お待ちください」等のメッセージを表示するメ
ッセージエリア、その右は、セットした枚数を表示する
コピー枚数表示部、その下の画像濃度を自動的に調整す
る自動濃度キー、転写紙を自動的に選択する自動用紙選
択キー、コピーを一部ずつぺージ順にそろえる処理を指
定するソートキー、コピーをぺージ毎に仕分けする処理
を指定するスタックキー、ソート処理されたものを一部
ずつ綴じる処理を指定するステープルキー、倍率を等倍
にセットする等倍キー、拡大/縮小倍率をセットする変
倍キー、両面モードを設定する両面キー、とじ代モード
等を設定する消去/移動キー、登録されているスタンプ
を原稿に重ねてコピーする印字キーが設けられている。
これらの図では、選択されているモードはキーが網かけ
で表示されている。
【0013】図9、図10で2台を連結してコピーする
モードを選択するキーとして連結コピーキーをLCD画
面外にハードキーとして設置されている。連結コピーを
選択するとキーのLEDが点灯しモードが選択されたこ
とを表示するようになっている。
【0014】画像形成装置4とは、電気信号で送られた
画像イメージを電子写真、感熱、熱転写、インクジェッ
ト等の手段により普通紙、感熱紙などに形成する装置で
ある。なお、上述の画像読取装置1で変換された画像の
電気信号、画像形成装置4へ入力される画像の電気信
号、及び、画像の電気信号と同期をとるための信号をビ
デオ信号または画像データという。この画像形成装置4
には、両面ユニット5、排紙仕分け装置(ソーター)
6、3種の用紙を収容する3個の給紙カセット7が設け
られている。
【0015】拡張機能8とは、デジタルPPCシステム
で実現できる機能をいう。ディジタルPPCの大きな特
徴に、画像を電気信号に変換して読み込み、電気信号を
画像形成装置で復元することがあげられる。このとき読
み取った電気信号を様々に変化、伝達する手段を持つこ
とによって、従来のアナログPPC以外の分野に応用可
能となる。例えば、ファクシミリ、ページプリンタ、ス
キヤナ、ファイルシステムなどの機能を実現できるほ
か、PPC能の実行時におても、読み取った画像データ
をー旦、DRAMなどの記憶装置に記憶させ、必要に応
じて画像データを読み出すことによって、複数の複写時
には1スキャンで複数プリントを実行したり、ありい
は、複数の原稿を1枚の転写紙にプリントする機能(=
以下メモリ機能)等も実現されている。尚、本実施の形
態においては、メモリユニットはネットワーク上にある
機械間の画像データ転送時の緩衝手段としても利用して
いる。
【0016】利用者制限機器9とは、利用者を特定、限
定、管理するために、コインラック、キーカウンター、
キーカード、プリペードカード等の利用者制限するため
の各機器をいう。特に電子写真プロセスを使用している
PPCは、消費量が多いため、無制限に使用を許可した
くないとき等に使用される。また、利用者を制限するた
めに暗証コード等を使用する場合もある。
【0017】図2、図3ではシステムを画像読取部5
0、画像書込部51、システムコントローラ52、メモ
リユニット53、利用者制限機器9、人体検知センサ5
4、遠隔診断装置(CSS)55、時計56から構成し
ている。システムコントローラ52とは、複写モードを
実行する上で、画像書込部51で画像形成するために、
紙搬送処理、電子写真プロセス処理、異常状態や給紙カ
セット状態(紙の有無など)等の機内監視および、画像
読取部50で画像を読み取るためにスキャナ動作や光源
のON/OFFなどを制御するコントローラをいう。な
お、最近のデジタルPPCでは拡張機能を1つ搭載する
のみではなく複数アプリを同時搭載するようになってき
た。このように、1つの資源を共有するデジタルPPC
を「システム」と表現し、このシスラムを制御するコン
トローラをシステムコントローラと呼ぶ場合もある。こ
こで、資源とは、複数のアプリから共有される機能ユニ
ット単位をのことを言い、リソースとも表現される。シ
ステムコントローラ52は、この資源単位でシステム制
御を行っている。本実施の形態のデジタルPPCで管理
している資源は画像読取装置1、画像形成装置4、操作
部3、メモリ、周辺機(例えばADF1、ソーター6、
自動両面ユニット5)などがある。
【0018】メモリユニット(記憶装置)53はDRA
Mのメモリを書いているが、HDD(ハードディスクド
ライブ)60等の記憶装置が付加すると、より大きな記
憶容量が得られる。時計56はある特定時間になったら
機械を立ち上げたり、シャットダウンするようなウィー
クリータイマー機能を実現するためにあるが、人体検知
センサ54、遠隔診断装置(CSS)55はその機能が
必要な場合にのみ装着されればよい。
【0019】ここで、人体検知センサ54の構成例を図
11に示す。人体検知センサ54は、赤外線 発光ダイ
オードと赤外線の射出をー定方向に制限する光学系、及
び発射された赤外線の反射光を検知する赤外線受光セン
サからなり、センサから一定距離内にある物体(オペレ
ータ)を検知して本体制御板に信号を送るよう構成され
ている。また、人体検知センサ54の内部には、検出距
離切り換えスイッチがあり、検出距離を2段階に切り換
えることができるようになっている。人体検知センサ5
4を画像形成装置4の前面に配置することにより装置の
前にオペレータがいるかどうかを確認することが可能と
なる。
【0020】遠隔診断装置(CSS)55の構成例を図
12に示してある。サービス拠点に設置されている管理
装置とユーザーの元に設置されているPPC等の機器と
を公衆回線網を介して接続している。ユーザー側には管
理装置との通信を制御するための通信コントロール装置
が設置されており、ユーザー元のPPCはこの通信コン
トロール装置に接続されている。通信コントロール装置
には、電話機やファクシミリが接続可能になっており、
ユーザーの既存の回線に挿入する形で設置が可能になっ
ている。通信コントロール装置には、複数のPPCが接
続可能になっているが、もちろん単数の場合もある。こ
れらのPPCは同型のものである必要はなく異なる機種
でもかまわず、PPC以外の機器でもかまわない。ここ
では説明の便宜上、1台の通信コントロール装置には最
大5台のPPCが接続可能であるとする。通信コントロ
ール装置と複数のPPCはRS−485規格によりマル
チドロップ接続されている。通信コントロール装置と各
PPC間の通信制御は基本型データ伝送制御手順により
行われる。通信コントロール装置を制御局としたセント
ラライズド制御のポーリング/セレクティング方式でデ
ータリンクの確立を行うことにより、任意のPPCとの
通信が可能になっている。各PPCはアドレス設定スイ
ッチによって固有の値を設定できるようになっており、
これによって各PPCのポーリングアドレス、セレクテ
ィングアドレスが決定されるようになっている。
【0021】なお、ウィークリータイマー機能とは、各
曜日ごとに設定されたON/OFF時間に合わせ電源を
ON/OFFする機能をいう。この機能のために時計モ
ジュールを時刻台わせするための操作と各曜日ごとにO
N/OFF時間を設定する操作が必要である。
【0022】図2中のメモリユニット53内のDRAM
ブロックは画像読取部50から読み取った画像データを
記憶するためのもので、システムコントローラ52から
の要求に応じて、画像書込部51への保存されている画
像データを転送することができる。また、圧縮ブロック
はMH、MR、MMR等の方式の圧縮・伸長機能を具備
しており、一旦読み取った画像を圧縮し、メモリ(DR
AM、HDD60等)の使用効率の向上を図ることがで
きる。画像書込部51への読み出しアドレスとその方向
を変えることにより画像の回転を実現することが出来
る。記憶装置としてHDD60を使用する場合にはDR
AMに入れた圧縮された画像データをHDD60に転送
し、HDD60からはDRAMに転送した後に伸長して
画像書込部51に転送する。
【0023】図2では画像読取部50、画像書込部5
1、メモリユニット53、CSS5555の制御は、シ
ステムコントローラ52のCPUのみで制御を行う。図
3では画像読取部50、画像書込部51、メモリユニッ
ト53にそれぞれCPUをもたせ、システムコントロー
ラ52から各コントローラへのコマンドを制御信号で伝
達するようになっている。ここで、ビデオ信号を画像読
取装置1、画像形成装置4、拡張機能(アプリケーショ
ン) でやりとりするためには、装置間で情報を伝達
し合う必要があり、この手段を制御信号またはコマンド
発行という。
【0024】図2でメモリユニット53に接続されてい
るI/F(インターフェース)62とは、もう1台のデ
ィジタル複写機へ画像データを転送するためのインター
フェースである。圧縮された画像データを転送する方法
が、データ量がもっとも少ないので効率的になる。1台
で読み取った画像データを圧縮してHDD60に格納す
ると同時に連結分担時のコピー出力モードに応じて必要
な画像データをこのインターフェース62を介して、も
う1台のディジタル複写機に転送する。画像データを受
け取った側では、これをHDD60に格納しコピー出力
モードに応じて必要枚数をプリント出力する。図2でシ
ステムコントローラ52に接続されているI/F(イン
ターフェース)63は、コピーモード等の設定コマンド
を授受するためのインターフェースである。
【0025】2台を連結してコピージョブを2分割する
場合の例を図13示す。例えば、A、B、C、Dの4枚
の原稿からのコピーの仕上がりは、原稿の頁順にコピ
ーが必要な部数が出力され、この部数を2分の1ずつ2
台から出力する電子ソート出力、単純に必要部数の2
分の1ずつ2台から出力する単純分担スタック出力、
原稿枚数の前半と後半に分け、2台で出力する原稿前後
分担スタック出力、偶数枚目をもう1台で出力する原
稿奇数偶数分担スタック出力に応じて親機、子機の出力
は、この図に示すようになる。電子ソート出力は、自動
的にソート出力されるのでディジタル複写機の一番特徴
的な出力形態である。単純分担出力は、とにかく2台同
時に出力して半分の時間で仕事を済ませたいという希望
を満たすやり方である。コピー紙の整理が必要となる
が、原稿枚数とコピー枚数の関係においては、あるいは
2箇所に半分ずつ届けたい場合にはデメリットになると
は限らない。原稿前後分担は、出来上がったコピーを積
み重ねれば、1台の複写機でコピーを取ったのと同じに
なる。原稿奇数偶数分担出力は、仕上がったコピーを原
稿順にならべかえる必要がある。
【0026】いずれにせよ、コピーの出力は上記の4通
りできるが、本実施の形態では、使用者が出力形態を考
え、自分のもっとも望ましい出力形態を選択できるにし
ている。この選択は、操作部2の液晶表示画面12から
の入力により行う。液晶表示画面12内に表示される出
力形態の選択画面の一例を図14に示してある。図9、
図10にて連結コピーモードを選択されると図14に示
すような表示を行い、使用者が選択できるようになって
いいる。図14で斜線になっているのは表示上はネガ、
ネジ反転で表示され、それが選択されていることを表し
ている。また、2台で単純に半分ずつ2分するだけでな
く、、の場合はそれぞれ別に部数を指定できると便
利な場合もある。例えばA部署に10部、B部署には8
部などといった場合それぞれ指定できるとコピーの仕分
けの必要がなくなる。図15には、2台の出力部数を別
個に設定する場合の例を示している。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、複数の出力モ
ードを備えこれを使用者が選択することができ、容易に
用途に合った分担のし方で大量のコピー処理が可能とな
る。請求項2記載の発明では、4種類の出力モードから
希望するモードを選択して出力できる。請求項3記載の
発明では、電子ソートモードか単純分担スタックモード
で出力する際、各装置で何枚出力するかを設定手段で設
定できるので、利用者の都合に応じて各ディジタル複写
機の出力枚数を決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係るディジタルP
PCシステムを示した図である。
【図2】図1に示すディジタルPPCシステムのハード
ウェアの構成例を示し示した図である。
【図3】図1に示すディジタルPPCシステムのハード
ウェアの構成例を示し示した図である。
【図4】ADFの構成を示した図である。
【図5】操作部の外観を示した図である。
【図6】タッチパネル検出回路の構成を示す説明書であ
る。
【図7】図6のタッチパネル検出回路において、X1,
X2,Y1,Y2の状態を示す組み合わせ表である。
【図8】操作部ユニットの構成を示すブロック図であ
る。
【図9】液晶表示画面の表示例を示す図である。
【図10】液晶表示画面の表示例を示す図である。
【図11】人体検知センサの構成例を示す図である。
【図12】遠隔診断装置(CSS)55の構成例を示す
図である。
【図13】2台を連結してコピージョブを2分割する場
合の例を示す図である。
【図14】出力形態の選択画面の一例を示す図である。
【図15】2台の出力部数を別個に設定する場合の例を
示した図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 2 ADF 3 操作部 4 画像形成装置 5 両面ユニット 6 排紙仕分け装置(ソーター) 7 給紙カセット 8 拡張機能 9 利用者制限機器 11 テンキー 12 液晶表示画面 21 コントローラ 22 A/Dコンバータ 30 CPU 37 LCDコントローラ 50 画像読取部 51 画像書込部 52 システムコントローラ 53 メモリユニット 55 遠隔診断装置 60 HDD

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読み取る画像読取手段と、 この画像読取手段で読み取った画像データを圧縮するデ
    ータ圧縮手段と、 このデータ圧縮手段で圧縮された画像データを記憶する
    記憶手段と、 この記憶手段に記憶された画像データを印刷する印刷出
    力手段と、 前記記憶手段に記憶された画像データを他のディジタル
    複写機と相互に送受信できる伝達手段と、 前記画像読取手段で読み取った原稿の画像データを前記
    伝達手段を介して他のディジタル複写機と分担して印刷
    出力する際に、原稿の枚数、印刷順番および印刷部数に
    応じて想定される予め定められた複数の出力モードから
    用途に合わせて選択できる選択手段とを具備したことを
    特徴とするディジタル複写機。
  2. 【請求項2】 原稿の頁順にコピーが必要な部数を出力
    し、この部数を2分の1ずつ2台から出力する電子ソー
    ト出力モード、単純に必要部数の2分の1ずつ2台から
    出力する単純分担スタック出力モード、原稿枚数の前半
    と後半に分け、2台で出力する原稿前後分担スタック出
    力モード、原稿の奇数枚目を1台で、偶数枚目をもう1
    台で出力する原稿奇数偶数分担スタック出力モードを前
    記選択手段で選択できることを特徴とする請求項1記載
    のディジタル複写機。
  3. 【請求項3】 電子ソート出力モードと単純分担スタッ
    ク出力モードを前記選択手段で選択する際、各装置で何
    枚ずつ出力するかを設定できる設定手段をさらに具備し
    たことを特徴とする請求項2記載のディジタル複写機。
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