JP3449724B2 - ジエン系ゴム組成物 - Google Patents

ジエン系ゴム組成物

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JP3449724B2
JP3449724B2 JP52918296A JP52918296A JP3449724B2 JP 3449724 B2 JP3449724 B2 JP 3449724B2 JP 52918296 A JP52918296 A JP 52918296A JP 52918296 A JP52918296 A JP 52918296A JP 3449724 B2 JP3449724 B2 JP 3449724B2
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diene rubber
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silica
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幸雄 高岸
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、ジエン系ゴムに補強剤としてシリカを配合
したゴム組成物に関し、さらに詳しくは、発熱特性に優
れると共に、引張特性、摩耗特性、及び加工性に優れた
ゴム組成物に関する。
背景技術 近年、省資源や環境対策などが重視されるにつれて、
自動車の低燃費化に対する要求は、ますます厳しくな
り、自動車タイヤについても、転動抵抗を小さくするこ
とにより、低燃費化に寄与することが求められている。
タイヤの転動抵抗を小さくするには、タイヤ用ゴム材料
として、一般に、発熱性の低い加硫ゴムを与えることが
できるゴム材料を使用する。
従来より、タイヤ用ゴム材料として、ジエン系ゴム
に、補強剤として、カーボンブラックに替えて、シリカ
を配合したゴム組成物を用いることにより、発熱性を低
めることが提案されている。ところが、シリカ配合ゴム
組成物は、カーボンブラック配合ゴム組成物に比べて、
十分な耐摩耗性と引張強さが得られないという問題点が
あった。この原因の一つは、ジエン系ゴムに対するシリ
カの親和性がカーボンブラックよりも小さいために、十
分な補強効果を発現することができないことにあると考
えられている。
従来、シリカとジエン系ゴムとの親和性を高めるため
に、シランカップリング剤を使用する方法が提案されて
いる(特開平3−252431号公報、特開平3−252433号公
報等)。しかし、この方法では、十分な効果を達成する
ために、高価なシランカップリング剤を多量に使用する
必要がある。
その他の改良法として、シリカと親和性のある置換基
を導入したジエン系ゴムを用いることが検討されてい
る。例えば、乳化重合法によるジエン系ゴムでは、第3
級アミノ基を導入したジエン系ゴム(特開平1−101344
号公報)が提案されている。また、アニオン重合法によ
るジエン系ゴムでは、アルキルシリル基(特開平1−18
8501号公報)、ハロゲン化シリル基(特開平5−230286
号公報)、置換アミノ基(特開昭64−22940号公報)な
どを導入したジエン系ゴムが提案されている。
しかしながら、これらの置換基を導入したジエン系ゴ
ムの多くは、シリカと混合する際に、シリカと強く凝集
して配合物ムーニー粘度が高くなり、分散不良が起こる
ため加工性に劣り、しかも発熱特性、引張強さ、及び耐
摩耗性などの特性も充分に改善されないという欠点を有
している。
発明の開示 本発明の目的は、ジエン系ゴム成分と補強剤としてシ
リカとを含有するジエン系ゴム組成物であって、加工性
が良好で、発熱特性、引張強さ、耐摩耗性などの諸特性
にも優れたジエン系ゴム組成物を提供することにある。
本発明者らは、前記従来技術の問題点を克服するため
に鋭意研究した結果、アミノ基を含有する特定のジエン
系共重合体ゴムに、特定の窒素吸着比表面積を有するシ
リカを配合することにより、配合物ムーニー粘度が高く
なりすぎることがなく、加工性が良好なジエン系ゴム組
成物の得られることを見いだした。このジエン系ゴム組
成物は、低い発熱性を示し、転動抵抗の指標となる発熱
特性に優れている。このジエン系ゴム組成物は、カーボ
ンブラック配合ゴム組成物と同等以上の引張強さと耐摩
耗性を示す。アミノ基含有ジエン系共重合体ゴムは、ジ
エン系ゴム成分として単独で使用することができるが、
所望に応じて、その他のジエン系ゴムとブレンドして使
用することもできる。本発明は、これらの知見に基づい
て完成するに至ったものである。
かくして本発明によれば、共役ジエン系単量体40〜9
9.95重量%、アミノ基含有単量体0.05〜20重量%、及び
芳香族ビニル系単量体0〜55重量%の組成(結合量基
準)を有するアミノ基含有ジエン系共重合体ゴム(A)
10〜100重量%と、その他のジエン系ゴム(B)0〜90
重量%とを含有するジエン系ゴム成分100重量部、窒素
吸着比表面積(BET法)が50〜220m2/gのシリカ10〜150
重量部、及びシリカ100重量部に対してシランカップリ
ング剤2〜10重量部を含有することを特徴とするジエン
系ゴム組成物が提供される。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明について詳述する。
アミノ基含有ジエン系共重合体ゴム(A) 本発明では、ジエン系ゴム成分として、共役ジエン系
単量体40〜99.95重量%、アミノ基含有単量体0.05〜20
重量%、及び芳香族ビニル系単量体0〜55重量%の組成
(結合量基準)を有するアミノ基含有ジエン系共重合体
ゴム(A)単独、あるいは該アミノ基含有ジエン系共重
合体ゴム(A)と、その他のジエン系ゴム(B)とを併
用する。
本発明で使用するアミノ基含有ジエン系共重合体ゴム
(A)のムーニー粘度(ML1+4、100℃)は、通常、20〜
150、好ましくは25〜100、より好ましくは30〜80の範囲
である。このムーニー粘度が過度に小さいと、十分な発
熱特性や耐摩耗性などを得ることが困難であり、逆に、
過度に大きいと、配合物ムーニー粘度が高くなりすぎ
て、加工性が低下する。
アミノ基含有シエン系共重合体ゴムとしては、アミノ
基含有ビニル系単量体と共役ジエン系単量体との共重合
体、及びアミノ基含有ビニル系単量体と共役ジエン系単
量体と芳香族ビニル系単量体との共重合体を使用するこ
とができる。共重合体中の各単量体単位の含有量(共重
合体中の結合量基準)は、要求される特性に応じて適宜
選択される。アミノ基含有ビニル系単量体は、0.05〜20
重量%、好ましくは0.1〜15重量%、より好ましくは0.2
〜10重量%の範囲である。共役ジエン系単量体は、40〜
99.95重量%、好ましくは50〜80重量%、より好ましく
は55〜80重量%の範囲である。芳香族ビニル系単量体
は、0〜55重量%、好ましくは5〜45重量%、より好ま
しくは10〜40重量%の範囲である。アミノ基含有ビニル
系単量体単位の含有量が、少なすぎると十分な改善効果
を得ることが困難であり、逆に、多すぎるとシリカと分
散不良となり加工性及び反発弾性のバランスが低下し、
いずれも好ましくない。また、芳香族ビニル系単量体単
位の含有量が過度に多くなると、ウエットスキッド抵抗
性と反発弾性のバランスが悪化するため好ましくない。
本発明に使用される共役ジエン系単量体としては、例
えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,
3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン等が挙げられる。こ
れらの中でも、1,3−ブタジエン及び2−メチル−1,3−
ブタジエンが好ましく、1,3−ブタジエンが特に好まし
い。
本発明に使用される芳香族ビニル系単量体としては、
例えば、スチレン、α−メチルスチレン、2−メチルス
チレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,
4−ジイソプロピルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
4−t−ブチルスチレン、5−t−ブチル−2−メチル
スチレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、モ
ノフルオロスチレンなどを挙げることができる。これら
の中でも、スチレンが好ましい。
本発明に使用されるアミノ基含有ビニル系単量体とし
ては、1分子中に少なくとも1個の第1級、第2級また
は第3級アミノ基を有する重合性単量体を挙げることが
できる。アミノ基含有ビニル系単量体中のアミノ基とし
ては、第1級、第2級及び第3級アミノ基のいずれでも
よいが、発熱特性、耐摩耗性、及び引張強さ等の改善効
果をより高いレベルで達成するためには、第3級アミノ
基が好ましい。このようなアミノ基含有ビニル系単量体
としては、例えば、アミノアルキルアクリレート、アミ
ノアルキルアクリルアミド、アミノ芳香族ビニル化合
物、及び含窒素ヘテロ環を有するビニル化合物などを挙
げることができる。
第1級アミノ基含有ビニル系単量体としては、例え
ば、アクリルアミド、メタアクリルアミド、p−アミノ
スチレン、アミノメチル(メタ)アクリレート、アミノ
エチル(メタ)アクリレート、アミノプロピル(メタ)
アクリレート、アミノブチル(メタ)アクリレートなど
が挙げられる。
第2級アミノ基含有ビニル系単量体としては、例え
ば、特開昭61−130355号公報に開示されるアニリノスチ
レン類;特開昭61−130356号公報に開示されるアニリノ
フェニルブタジエン類;及びメチル(メタ)アクリルア
ミド、エチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール
アクリルアミド、N−(4−アニリノフェニル)メタア
クリルアミドなどN−モノ置換(メタ)アクリルアミド
類;等が挙げられる。
第3級アミノ基含有ビニル系単量体としては、例え
ば、N−ジ置換アミノアルキルアクリレート、N−ジ置
換アミノアルキルアクリルアミド、N−ジ置換アミノ芳
香族ビニル化合物、及びピリジル基を有するビニル化合
物等が挙げられる。
N−ジ置換アミノアルキルアクリレートとしては、例
えば、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノブ
チル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリレート、ジエチルアミノブチル(メタ)アクリレー
ト、メチルエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジブチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノブチル
(メタ)アクリレート、ジヘキシルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジオクチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、アクリロイルモルフオリンなどが挙げられ
る。これらの中でも、ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
オクチルアミノエチル(メタ)アクリレート、メチルエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのアクリル
酸またはメタアクリル酸のエステルが好ましい。
N−ジ置換アミノアルキルアクリルアミドとしては、
例えば、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメチ
ルアミノブチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノブチル
(メタ)アクリルアミド、メチルエチルアミノエチル
(メタ)アクリルアミド、ジプロピルアミノエチル(メ
タ)アクリルアミド、ジブチルアミノエチル(メタ)ア
クリルアミド、ジブチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、ジブチルアミノブチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジヘキシルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、
ジヘキシルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジ
オクチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、など
のアクリルアミド化合物またはメタアクリルアミド化合
物などが挙げられる。これらの中でも、ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリルアミド、ジオクチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミド、などが好ましい。
N−ジ置換アミノ芳香族ビニル化合物としては、例え
ば、ジメチルアミノエチルスチレン、ジエチルアミノエ
チルスチレン、ジプロピルアミノエチルスチレン、ジオ
クチルアミノエチルスチレンなどのスチレン誘導体が挙
げられる。
ピリジル基を有するビニル化合物としては、例えば、
2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、5−メチル
−2−ビニルピリジン、5−エチル−2−ビニルピリジ
ンなどが挙げられる。これらの中でも、2−ビニルピリ
ジン、4−ビニルピリジンなどが好ましい。
アミノ基含有ジエン系共重合体ゴムには、必要に応じ
て、上記単量体単位以外の各種モノオレフィン系単量体
単位を含有させることができる。モノオレフィン系単量
体としては、例えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ヒ
ドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル等のア
クリル酸またはメタクリル酸等のエステル;アクロレイ
ン、塩化ビニル、酢酸ビニルなどが挙げられる。これら
のモノオレフィン系単量体は、アミノ基含有ジエン系共
重合体ゴムの特性を損なわない範囲で使用することがで
きるが、通常は、全単量体単位中0〜30重量%の範囲で
ある。
本発明において、アミノ基含有ジエン系共重合体ゴム
の重合方法は特に制限されず、例えば、ラジカル発生剤
を用いた懸濁重合法、塊状重合法、乳化重合法などが挙
げられるが、好ましくは乳化重合法である。
乳化重合法としては、通常の乳化重合手法を用いれば
よく、例えば、所定量の各単量体を乳化剤の存在下に水
性媒体中に乳化分散し、ラジカル重合開始剤により乳化
重合する方法が挙げられる。
乳化剤としては、例えば、炭素数10以上の長鎖脂肪酸
塩、及びロジン酸塩などが用いられる。具体的には、カ
プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
オレイン酸、ステアリン酸等のカリウム塩またはナトリ
ウム塩などが例示される。
ラジカル重合開始剤としては、例えば、過硫酸アンモ
ニウムや過硫酸カリウムのような過硫酸塩;過硫酸アン
モニウムと硫酸第二鉄との組み合わせ、有機過酸化物と
硫酸第二鉄との組み合わせ、及び過酸化水素と硫酸第二
鉄との組み合わせなどのレドックス開始剤;などが用い
られる。
共重合体の分子量を調節するために、連鎖移動剤を添
加することができる。連鎖移動剤としては、例えば、t
−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタンな
どのメルカプタン類、四塩化炭素、チオグリコール酸、
α−メチルスチレンダイマー、ジテルペン、ターピノー
レン、γ−テルピネン類などを用いることができる。
乳化重合の温度は、用いられるラジカル重合開始剤の
種類によって適宜選択することができるが、通常、0〜
100℃で、好ましくは0〜60℃である。重合様式は、連
続重合、回分重合等のいずれでの様式でも構わない。
乳化重合の転化率が大きくなると、ゲル化する傾向が
みられる。そのため、重合転化率を80%以下に抑えるの
が好ましく、特に、転化率40〜70%の範囲で重合を停止
するのが好ましい。重合反応の停止は、通常、所定の転
化率に達した時点で、重合系に重合停止剤を添加するこ
とによって行われる。重合停止剤としては、例えば、ジ
エチルヒドロキシルアミンやヒドロキシルアミン等のア
ミン系化合物、ヒドロキノンやベンゾキノンなどのキノ
ン系化合物、亜硝酸ナトリウム、ソジウムジチオカーバ
メートなどが用いられる。
乳化重合反応停止後、得られた重合体ラテックスから
必要に応じて未反応モノマーを除去し、次いで、必要に
応じて硝酸、硫酸等の酸を添加混合してラテックスのpH
を所定の値に調整した後、塩化ナトリウム、塩化カルシ
ウム、塩化カリウムなどの塩を凝固剤として添加混合
し、重合体をクラムとして凝固させる。クラムは、洗
浄、脱水後、バンドドライヤーなどで乾燥し、目的とす
るアミノ基含有ジエン系共重合体ゴムを得ることができ
る。
アミノ基含有ジエン系共重合体ゴムは、それぞれ単独
で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。
その他のジエン系ゴム(B) アミノ基含有ジエン系共重合体ゴム(A)は、ジエン
系ゴム成分として、単独で使用することができるが、そ
の他のジエン系ゴム(B)と併用してもよい。その他の
ジエン系ゴム(B)と併用する場合、ジエン系ゴム成分
中のアミノ基含有ジエン系共重合体ゴム(A)の割合
は、用途や目的に合わせて適宜選択されるが、10重量%
以上、好ましくは20〜90重量%、より好ましくは30〜80
重量%の範囲で使用される。すなわち、(A):(B)
=10:90〜100:0、好ましくは20:80〜90:10、より好まし
くは30:70〜80:20(重量比)である。アミノ基含有ジエ
ン系共重合体ゴム(A)の使用割合が小さすぎると、十
分な改質効果を得ることが困難である。
その他のジエン系ゴム(B)としては、例えば、天然
ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、乳化重合スチ
レン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、溶液重合ラン
ダムSBR(結合スチレン5〜50重量%、ブタジエン単位
部分の1,2−結合量10〜80%)、高トランスSBR(ブタジ
エン単位部分の1,4−トランス量70〜95%)、低シスポ
リブタジエンゴム(BR)、高シスBR、高トランスBR(ブ
タジエン単位部分の1,4−トランス量70〜95%)、スチ
レン−イソプレン共重合体ゴム(SIR)、ブタジエン−
イソプレン共重合体ゴム、溶液重合ランダムスチレン−
ブタジエン−イソプレン共重合体ゴム(SIBR)、乳化重
合SIBR、乳化重合スチレン−アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体ゴム、高ビニルSBR−低ビニルSBRブロック共重合体
ゴム、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブ
ロック共重合体などのブロック共重合体等が挙げられ、
要求特性に応じて適宜選択できる。これらのジエン系ゴ
ムは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせ
て使用することができる。これらの中でも、NR、BR、I
R、SBR、SIBRなどが好ましく、加工性の点からは、NR及
びIRが特に好ましい。
その他のジエン系ゴム(B)と併用することにより、
引張強さ、発熱特性、耐摩耗性、及び加工性などを高い
レベルでバランスさせることができる。併用系の具体例
としては、例えば、(1)アミノ基含有ジエン系共重合
体ゴム(A):[NR及び/またはIR]=20:80〜90:10、
より好ましくは30:70〜20:80の併用系、(2)アミノ基
含有ジエン系共重合体ゴム(A):BR=20:80〜90:10、
より好ましくは30:70〜20:80の併用系、あるいは、アミ
ノ基含有ジエン系共重合体ゴム(A):[NR及び/また
はIR]:SBR=80〜20:10〜70:10〜70(重量比)の併用系
などが挙げられる。
シリカ 本発明では、補強剤として窒素吸着比表面積(BET
法)が50〜220m2/gのシリカを使用する。シリカの種類
には、乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボ
ン、コロイダルシリカ、及び沈降シリカなどがあり、こ
れらの中でも、含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイ
トカーボンが好ましい。酸性領域にあるシリカは、ジエ
ン系ゴム成分に対する分散性の観点から好ましい。シリ
カとしては、その表面をカップリング剤等で処理したも
のを用いてもよい。
シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準
じ、BET法で測定される値である。本発明で使用するシ
リカの窒素吸着比表面積(BET法)は、50〜220m2/g、好
ましくは80〜200m2/g、より好ましくは120〜190m2/gの
範囲である。この比表面積が過度に小さいと補強性に劣
り、逆に、過度に大きいと加工性に劣り、耐摩耗性や反
発弾性の改善も十分でない。
シリカの配合割合は、ジエン系ゴム成分100重量部に
対して、10〜150重量部、好ましくは20〜120重量部、よ
り好ましくは40〜80重量部の割合で配合される。この配
合割合が過度に少なくなると補強性に劣り、逆に、過度
に多くなると、未加硫配合物の粘度が上昇し加工性に劣
る。
シランカップリング剤 本発明のジエン系ゴム組成物に、シランカップリング
剤を添加すると、さらに発熱特性や耐摩耗性の改善効果
が著しい。
シランカップリング剤としては、特に限定されない
が、例えば、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(β−メトキシ−エトキシ)
シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−
γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−フェ
ニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ク
ロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピ
ル)テトラスルフィド、γ−トリメトキシシリルプロピ
ルジメチルチオカルバミルテトラスルフィド、γ−トリ
メトキシシリルプロピルベンゾチアジルテトラスルフィ
ドなどを挙げることができる。
シランカップリング剤の使用割合は、シリカ100重量
部に対して、2〜10重量部の範囲である。
ジエン系ゴム組成物 本発明のジエン系ゴム組成物は、常法に従って各成分
を混練することにより得ることができる。本発明のジエ
ン系ゴム組成物は、上記成分以外に、常法に従って、加
硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、老化防止剤、可塑剤、滑
剤、充填剤等のその他の配合剤をそれぞれ必要量含有す
ることができる。
その他の配合剤としては、ゴム工業で汎用されている
もので、例えば、硫黄、パーオキサイドなどの加硫剤;
チアゾール系、チウラム系、スルフェンアミド系、グア
ニジン系などの加硫促進剤;ステアリン酸、亜鉛華など
の加硫助剤;ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、シリコーンオイルなどの活性剤;FEF、HAF、ISA
F、SAF、ファーネスブラック、サーマルブラック、アセ
チレンブラック、チャンネルブラック、グラファイトな
どの種々のグレードのカーボンブラックや、炭酸カルシ
ウム等の補強剤;クレー、タルクなどの充填剤;可塑
剤、老化防止剤、プロセス油等などが挙げられる。これ
らの各種配合剤の中から、目的や用途等に合わせて必要
な配合剤を適宜選択することができる。
各成分を混練する場合、先ず、ジエン系ゴム成分及び
シリカをロール、バンバリー等の混合機を用いて混合
し、次いで、その他の配合剤を添加し混合すると、分散
性が向上し、より優れた性質を備えたジエン系ゴム組成
物を得ることができる。この場合、シリカの添加は、一
括でもよいが、所定量を好ましく2回以上に分割して添
加すると分散が容易になり、シリカとジエン系ゴム成分
との混合が一層容易になる。例えば、1回目にシリカの
全量の10〜90重量%を添加し、残部を2回目以降に添加
することができる。
その他の配合剤のうち、シランカップリング剤及び活
性剤などは、ジエン系ゴム成分とシリカの最初の混合時
に必要に応じて添加してもよいが、その他の添加剤は、
次工程以降で添加するのが好ましい。最初のジエン系ゴ
ム成分とシリカの混合時に、シランカップリング剤ある
いは活性剤以外の添加剤を添加すると、混合時間が長く
なったり、シリカの補強性を低下させる場合がある。
ジエン系ゴム成分とシリカを混合する際の温度は、通
常、80〜200℃、好ましくは100〜190℃、より好ましく
は140〜180℃である。この温度が過度に低くなると摩耗
特性の向上が少なく、逆に、過度に高くなるとゴム焼け
が生じるので、いずれも好ましくない。混合時間は、通
常、30秒間以上であり、好ましくは1〜30分間である。
実施例 以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的
に説明する。これらの例中の部及び%は、特に断りのな
い限り重量基準である。
各種物性及び重合体の組成比の測定は、下記の方法に
従って行った。
(1)共重合体中の結合スチレン量は、JIS K6383(屈
折率法に準じて測定した。
(2)共重合体中のアミノ基含有単量体量は、共重合体
をテトラヒドロフランに溶解し、メタノール/アセトン
(50/50モル%)で再沈澱凝固を2回行い、真空乾燥
後、500MHz1H−NMRで測定した。
(3)ムーニー粘度(ML1+4、100℃)は、JIS K6301に
準じて測定した。
(4)引張特性は、JIS K6301に準じて測定した。
(5)発熱特性は、レオメトリックス社製RDA−IIを用
い、0.5%ねじれ、20Hz、60℃のtanδを測定した。この
特性は、指数(tanδ60℃指数)で表示した。
(6)耐摩耗性は、ASTM D2228に従い、ピコ摩耗試験
機を用いて測定した。この特性は、指数(ピコ摩耗指
数)で表示した。
(7)加工性は、ロールへの巻き付き性を観察し、以下
の基準で評価した。
◎:きれいに巻き付く、 ○:僅かに浮き上がる、 △:巻き付くが、浮き上がる頻度が多い、 ×:殆ど巻き付かない。
[製造例1] 撹拌機付きタンクに、水200部、脂肪酸/ロジン酸混
合石鹸4部、t−ドデシルメルカプタン0.2部、及び表
1の組成の単量体を仕込んだ。反応器温度を5℃とし、
ラジカル重合開始剤としてクメンハイドロパーオキサイ
ド0.1部、ソジウム・ホルムアルデヒド・スルホキシレ
ート0.2部、硫酸第二鉄0.01部を添加して重合を開始し
た。転化率が60%に達した時点で、ジエチルヒドロキシ
ルアミンを添加して反応を停止させた。次いで、未反応
単量体を回収し、硫酸と食塩によりポリマーを凝固させ
てクラムとした。クラムをクラムドライヤーで乾燥後、
ジエン系ゴムNo.1〜11を得た。各単量体の種類と使用割
合、及び重合体性状を表1に示した。
[実施例1〜4、比較例1〜6] 原料ゴムとして、製造例1で作成したジエン系ゴムN
o.8とNo.11を用い、表2の配合処方に基づいて、容量25
0mlのブラベンダータイプミキサー中で、原料ゴムの全
量とシリカの半量、シランカップリング剤の半量、及び
活性剤のジエチレングエリコールの半量を170℃で2分
間混合後、硫黄と加硫促進剤を除く残りの配合剤を添加
し、同温度で2.5分間混練した。ジエン系ゴム及びシリ
カの種類は、表3に示す。
次に、得られた混合物と、硫黄及び加硫促進剤を50℃
のオープンロールに加えて混練した後、160℃で30分間
プレス加硫して試験片を作成し、各物性を測定した。結
果を表3に示した。
表3から明らかなように、本発明のゴム組成物(実施
例1〜4)は、配合物粘度が上昇することなく、ロール
加工性に優れ、かつ、引張強さ、発熱特性、及び耐摩耗
性が十分に改善されていることがわかる。一方、窒素吸
着比表面積の大きいシリカを用いた場合(比較例1)
は、発熱特性、耐摩耗性が僅かに改善されるものの、配
合物ムーニー粘度(配合物ML1+4、100℃)が極端に高
く、加工性、引張強さなどに劣り、発熱特性、耐摩耗性
の改善の効果が小さいことがわかる。また、アミノ基を
含有しないジエン系ゴムを用いた場合(比較例2〜6)
には、十分な発熱特性の得られないことがわかる。
[実施例5〜11、比較例7] 製造例1で作成したアミノ基の種類またはアミノ基含
有量の相違するアミノ基含有ジエン系共重合体ゴムを用
いて、実施例3と同様にして評価した。評価結果を表4
に示した。
表4の結果から、本発明のジエン系ゴム組成物(実施
例5〜11)は、加工性に優れ、かつ、引張強さ、発熱特
性、耐摩耗性などが良好であることがわかり、特に第3
級アミノ基を有するもの(実施例7〜11)が、発熱特性
及び耐摩耗特性において高いレベルで改善されているこ
とがわかる。これに対して、アミノ基含有量が多いジエ
ン系共重合体ゴムを用いた場合(比較例7)には、配合
物ムーニー粘度(配合物ML1+4、100℃)が極端に高く、
加工性に劣ると共に、引張強さに劣り、発熱特性と耐摩
耗性の改善の程度も小さいことがわかる。
[実施例12〜15、比較例8〜11] 製造例1で製造したジエン系ゴムと天然ゴムまたはポ
リブタジエン(BR1220;日本ゼオン社製)をブレンドし
て原料ゴムとして用い、実施例3と同様にして評価試験
を行った。原料ゴムの組成、及び評価結果を、表5に示
した。
表5の結果から、本発明のジエン系ゴム組成物(実施
例12〜15)は、引張強さ、発熱特性、耐摩耗性、及びロ
ール加工性が高いレベルでバランスされていることがわ
かる。これに対して、アミノ基を含有していないジエン
系ゴムを用いた場合(比較例8〜11)には、発熱特性や
耐摩耗性が十分ではない。
産業上の利用可能性 本発明によれば、シリカ配合ジエン系ゴム材料の特徴
である発熱特性を損なわずに、従来より欠点とされてい
た加工性を改善し、さらには、引張強さと耐摩耗性を大
幅に改善することができる。本発明のジエン系ゴム組成
物は、その特性を活かして、各種用途、例えば、トレッ
ド、カーカス、サイドウオール、ビート部などのタイヤ
各部位への利用、あるいはホース、窓枠、ベルト、靴
底、防振ゴム、自動車部品などのゴム製品への利用、さ
らには、耐衝撃性ポリスチレン、ABS樹脂等の樹脂強化
用ゴムとして利用が可能である。
本発明のジエン系ゴム組成物は、特に低燃費タイヤの
タイヤトレッド用ゴム材料として優れているが、その他
にも、オールシーズンタイヤ、高性能タイヤ、スタッド
レスタイヤ等のタイヤトレッド、サイドウオール、アン
ダートレッド、カーカス、ビート部等のゴム材料として
好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08K 3/36 C08K 5/54 C08L 9/00 - 9/10 C08L 15/00 WPI/L(QUESTEL)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共役ジエン系単量体40〜99.95重量%、ア
    ミノ基含有単量体0.05〜20重量%、及び芳香族ビニル系
    単量体0〜55重量%の組成(結合量基準)を有するアミ
    ノ基含有ジエン系共重合体ゴム(A)10〜100重量%
    と、その他のジエン系ゴム(B)0〜90重量%とを含有
    するジエン系ゴム成分100重量部、窒素吸着比表面積(B
    ET法)が50〜220m2/gのシリカ10〜150重量部、及びシリ
    カ100重量部に対してシランカップリング剤2〜10重量
    部を含有することを特徴とするジエン系ゴム組成物。
  2. 【請求項2】アミノ基含有ジエン系共重合体ゴム(A)
    のムーニー粘度(ML1+4、100℃)が20〜150である請求
    項1記載のジエン系ゴム組成物。
  3. 【請求項3】共役ジエン系単量体が、1,3−ブタジエン
    または2−メチル−1,3−ブタジエンである請求項1ま
    たは2記載のジエン系ゴム組成物。
  4. 【請求項4】芳香族ビニル系単量体が、スチレンである
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載のジエン系ゴム
    組成物。
  5. 【請求項5】アミノ基含有ジエン系共重合体ゴムが、ア
    ミノ基として第3級アミノ基を有するものである請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載のジエン系ゴム組成
    物。
  6. 【請求項6】アミノ基含有ビニル系単量体が、アミノア
    ルキルアクリレート、アミノアルキルアクリルアミド、
    アミノ芳香族ビニル化合物、及び含窒素ヘテロ環を有す
    るビニル化合物から選ばれる少なくとも1種である請求
    項1ないし5のいずれか1項に記載のゴム組成物。
  7. 【請求項7】アミノ基含有ビニル系単量体が、第3級ア
    ミノ基含有ビニル系単量体である請求項1ないし6のい
    ずれか1項に記載のジエン系ゴム組成物。
  8. 【請求項8】第3級アミノ基含有ビニル系単量体が、N
    −ジ置換アミノアルキルアクリレート、N−ジ置換アミ
    ノアルキルアクリルアミド、N−ジ置換アミノ芳香族ビ
    ニル化合物、及びピリジル基を有するビニル化合物から
    選ばれる少なくとも1種である請求項7記載のジエン系
    ゴム組成物。
  9. 【請求項9】その他のジエン系ゴム(B)が、天然ゴ
    ム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、スチレ
    ン−ブタジエン共重合体ゴム、及びスチレン−イソプレ
    ン−ブタジエン共重合体ゴムから選ばれる少なくとも1
    種である請求項1ないし8のいずれか1項に記載のジエ
    ン系ゴム組成物。
  10. 【請求項10】ゴム成分が、アミノ基含有ジエン系共重
    合体ゴム(A)及びジエン系ゴム(B)を、(A):
    (B)=20:80〜90:10(重量比)の割合で含有するもの
    である請求項1ないし9のいずれか1項に記載のジエン
    系ゴム組成物。
  11. 【請求項11】シリカの窒素吸着比表面積(BET法)が8
    0〜200m2/gである請求項1ないし10のいずれか1項に記
    載のジエン系ゴム組成物。
  12. 【請求項12】シリカの配合割合が、ジエン系ゴム成分
    100重量部に対して、20〜120重量部である請求項1ない
    し11のいずれか1項に記載のジエン系ゴム組成物。
  13. 【請求項13】シリカの配合割合が、ジエン系ゴム成分
    100重量部に対して、40〜80重量部である請求項12記載
    のジエン系ゴム組成物。
  14. 【請求項14】シリカが、乾式法ホワイトカーボン、湿
    式法ホワイトカーボン、コロイダルシリカ、及び沈降シ
    リカから選ばれる少なくとも1種である請求項1ないし
    13のいずれか1項に記載のジエン系ゴム組成物。
  15. 【請求項15】共役ジエン系単量体40〜99.95重量%、
    アミノ基含有単量体0.05〜20重量%、及び芳香族ビニル
    系単量体0〜55重量%の組成(結合量基準)を有するア
    ミノ基含有ジエン系共重合体ゴム(A)10〜100重量%
    と、その他のジエン系ゴム(B)0〜90重量%とを含有
    するジエン系ゴム成分100重量部、窒素吸着比表面積(B
    ET法)が50〜220m2/gのシリカ10〜150重量部、及びシリ
    カ100重量部に対してシランカップリング剤2〜10重量
    部を配合してジエン系ゴム組成物を製造する方法であっ
    て、ジエン系ゴム成分に、配合すべきシリカ全量を少な
    くとも2回に分割添加して混合することを特徴とするジ
    エン系ゴム組成物の製造方法。
  16. 【請求項16】配合すべきシリカ全量の10〜90重量%を
    第1回目に、残部の90〜10重量%を2回目以降に分割添
    加して混合する請求項15記載のジエン系ゴム組成物の製
    造方法。
  17. 【請求項17】その他の配合剤をシリカの2回目以上の
    分割添加時に添加して混合する請求項15または16記載の
    ジエン系ゴムの製造方法。
  18. 【請求項18】80〜200℃の混合温度で混合する請求項1
    5ないし17のいずれか1項に記載のジエン系ゴム組成物
    の製造方法。
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